(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は、世界中で何百万人もの人々に影響を及ぼす睡眠障害である。例えば、米国では約1700万人、欧州では約2000万人がOSAの影響を受けている。実際、睡眠時無呼吸がある多くの患者は未だ診断されていない。
【0003】
OSAは、睡眠中の個人の気道の頻繁な閉塞によって特徴付けられる状態である。OSAがある人々は、過度な日中の眠気、大きないびき、呼吸困難、朝の頭痛、活力の低下、集中力の欠如、及び怒りっぽさを含む症状を示し得る。OSAに悩む人々に関して、彼らの舌は、減少した筋肉活動の結果として、睡眠中後側に移動され得る。移動した舌は、軟口蓋を後側に押し得るとともに少なくとも気道の一部を封鎖し得る。
【0004】
未治療のOSAは、高血圧、心筋梗塞、脳血管疾患、不整脈、突然死等、深刻な健康上の影響に関連している。OSAの治療は、患者の症状の改善、及び、例えば、無呼吸/低呼吸指数(AHI)および最も低い酸素飽和度(LSAT)等、重要な呼吸変数の改善につながり得る。
【0005】
持続気道陽圧(CPAP)装置は、第1の治療としてしばしば用いられるとともに、OSAに対する最も一般的な治療である。CPAP治療は、適切に用いられる場合、OSAを治療する上で効果が高いが、これらの装置に対する患者の順応性は、幾つかの理由のために低い。例えば、鼻マスクは、口を開いて寝る患者等、ある患者に対して効果がなくなり得る。患者はまた、CPAP装置を使用している間、不快感および眠れないことを経験し得る。CPAPの使用は、局所的な皮膚の炎症、鼻および喉の乾燥、および目のかゆみ等、他の厄介な問題をもたらし得る。50%超の診断されたOSA患者がCPAPを適切に使用していない。したがって、患者はしばしば、治療の最初の2−4週間の間に治療を断念する。
【0006】
OSAに対する代替治療は外科治療を含み、この外科治療は患者の順応性に対する問題を回避する。OSAに対する最も一般的な現在の外科治療法は、軟口蓋を標的にするとともに患者にとって非常に痛い。舌の配置はOSAの主な要因であり、舌の落ち込みを治療するための外科的な選択肢は現在ほとんどない。
【0007】
埋め込み型の装置(例えば、Aspire Advance(商標)システム、Medtronic/lnfluENT Repose(登録商標)舌サスペンション)が睡眠中の気道への舌の落ち込みを防ぐために開発されている。これらの装置は、治療する医師に適切な患者の閉塞性睡眠時無呼吸を外科的に治療するための手段を提供することを目的とする。一般的に、これらの装置の幾つかは、気道の閉塞を防ぐように、少なくとも舌の基部の一部を概して前方/横方向に付勢する。この付勢は、患者の舌の一部と患者の下顎の間の距離または張力を変化させることによって作り出され得る。
【0008】
その例が
図1に示されるAdvance(商標)Systemは、軟組織アンカ2および調整可能な骨アンカ4から成り、軟組織アンカ2は、特別に設計された通路および配送システムとともにオトガイ舌筋7内に配送され、調整可能な骨アンカ4は、標準的な骨スクリュー5で下顎3の基部に取り付けられる。組織アンカ2は、骨アンカ4にテザーライン(係留ひも)6で取り付けられる。Advance(商標)Systemは、舌9を前方の進んだ位置で安定化させるように設計され、従って、閉塞性睡眠時無呼吸と診断された患者の気道11のサイズおよび安定性を拡大させるとともに向上させる。舌9が安定化されるので、前方/後方方向の舌9の追従性が減少し、向上した気道の安定性が達成される。
【0009】
その例が
図2に示されるRepose舌サスペンションは、下顎3の基部に標準的な骨スクリュー12(より明確な図の
図3参照)で取り付けられる。縫合ループ18が骨アンカ10に接続される。縫合ループ18の一方の端部は、2つの場所14、16を通って舌9の後方部分に挿入される。縫合ループ18の2つの端部は次に、舌が後退するとともに患者の気道を閉塞することを防ぐために、オトガイ舌筋を前進させると共に安定化させるように結び付けられる。
【0010】
舌インプラントは気道への舌の落ち込みを防ぐのに効果的であり得るが、現在の舌インプラントに関連する問題がある。軟組織に留まる舌インプラントは、舌の活動的でない状態及び活動的な状態に対抗しなければならない。睡眠中、下顎の前部から舌に先端から基部に走るオトガイ舌筋は、活動的状態の範囲を有する。この範囲は、深い眠りの間ほとんど活動的でないことから浅い眠りの間の部分的に活動的であることまで含む。これらの状態では、装置は、1または2ポンドであり得る舌の活動的でない重量のみを支持する必要がある。活動的でない状態の舌は、インプラント装置によって患者の気道に落ち込むことが防がれている場合、障害物にならない。さらに、吸入力は通常、埋め込み型の装置に対する問題を引き起こさない。すなわち、埋め込み型装置は、吸入力が閉塞している舌及び埋め込み型装置に加えられる場合に意図されたように働く。その一方、嚥下中に発生する力は5から6ポンドを超え得る。嚥下は、目が覚めているとき(又は眠りからの覚醒中)に患者が行う活動であるとともに通常気道の閉塞をもたらさない。しかし、インプラントはそれにもかかわらず、舌およびインプラント装置に力を発生させる嚥下等の活動中にその特性および位置を保持しなければならない。そのため、装置はこのような極端な場合に動作することを可能にする適切かつ柔軟な設計マージンを持たなければならない。装置はまた、装置が患者にカスタマイズされ得るとともに変化する状態に適応し得るように、装置が患者に埋め込まれる前、埋め込み中、および/または埋め込んだ後に調整されることができなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、埋め込まれた従来の舌インプラント装置を有する患者の側面断面図を示す。
【
図2】
図2は、埋め込まれた従来の舌インプラントを有する仰臥位の患者の側面断面図を示す。
【
図3】
図3は、従来の舌インプラント装置の一部の詳細図を示す。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態によるインプラントシステムの斜視図を示す。
【
図5A】
図5Aは、本発明の実施形態によるインプラントシステムの弾性部分の構成要素の斜視図を示す。
【
図5B】
図5Bは、本発明の実施形態によるインプラントシステムの弾性部分の構成要素の斜視図を示す。
【
図5C】
図5Cは、本発明の実施形態によるインプラントシステムの弾性部分の構成要素の斜視図を示す。
【
図5D】
図5Dは、本発明の実施形態によるインプラントシステムの弾性部分の構成要素の斜視図を示す。
【
図6】
図6は、力と弾性部分のバネの伸びの長さとの間の関係を示す。
【
図7】
図7は、本発明の実施形態によるインプラントシステムの弾性部分の斜視図を示す。
【
図8】
図8は、本発明の他の実施形態によるインプラントシステムの弾性部分の構成要素の斜視図を示す。
【
図9A】
図9Aは、本発明の実施形態による張力インジケータを有するインプラントシステムの弾性部分の斜視図を示す。
【
図9B】
図9Bは、本発明の実施形態による張力インジケータを有するインプラントシステムの弾性部分の斜視図を示す。
【
図10A】
図10Aは、本発明の他の実施形態による張力インジケータを有するインプラントシステムの弾性部分の詳細図を示す。
【
図10B】
図10Bは、本発明の他の実施形態による張力インジケータを有するインプラントシステムの弾性部分の詳細図を示す。
【
図10C】
図10Cは、本発明の他の実施形態による張力インジケータを有するインプラントシステムの弾性部分の詳細図を示す。
【
図11A】
図11Aは、本発明の他の実施形態による張力インジケータを有するインプラントシステムの弾性部分の詳細図を示す。
【
図11B】
図11Bは、本発明の他の実施形態による張力インジケータを有するインプラントシステムの弾性部分の詳細図を示す。
【
図12】
図12は、本発明の実施形態による張力インジケータの配置とインプラントシステムのインプラント張力との間の関係を示す。
【
図13】
図13は、本発明の実施形態による患者内に埋め込まれたインプラントシステムの側面断面図を示す。
【
図14】
図14は、本発明の実施形態によるインプラントシステムの一部の詳細図を示す。
【
図15】
図15は、インプラントシステムの他の実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図4は、本発明の実施形態による舌形成インプラント張力解放システム20を示す。舌形成インプラント張力解放システム20は、対象者の下顎に留まるように構成された第1の部分22および、少なくとも対象者の舌の一部を保持するように舌に留まるように構成された第2の部分24を有する。接続部分28が、第1の部分22および第2の部分24を接続し且つ第1の部分22と第2の部分24との間の張力を提供するように、構成されるとともに配置される。接続部分28は、i)非弾性部分30および、ii)第1の部分22と第2の部分24との間に弾性を提供するように構成された弾性部分32を含む。
【0018】
第1の部分22は、例えば、骨スクリュー26(
図14参照)等の取付機構を用いて下顎に取り付けられる骨アンカ23を含み得る。しかし、この例は限定されることを目的とするものではなく、クリップ、ネジ山付きボルト、ステープル、ピン、或いは、下顎の周りにまたは下顎を通ってループ(輪)にされる縫合材料等の他の取付機構が使用され得ることが予想される。1つの実施形態では、骨スクリュー26は、骨アンカ23を対象者の下顎に取り付けるために骨アンカ23に設けられた開口を通って挿入され得る。骨スクリュー26は任意選択で、チタニウム合金で作られ得る。第1の部分22はまた任意選択で、
図14に示されるように、骨アンカ23無しで、骨スクリュー等取り付け機構だけを含み得る。
【0019】
図4を参照すると、いくつかの実施形態では、第2の部分24は、チタニウム合金、ニチノール合金、他の材料、またはそれらの組合せ等の材料で作られた組織アンカ25を含む。上述のように、第2の部分24は、睡眠中対象者の舌を対象者の気道の外に保持するように対象者の舌に留まるように構成される。
【0020】
接続部分28は、1つより多い非弾性部分30および/または1つより多い弾性部分32を含み得る。弾性部分32は、弾性的に柔軟であるように構成される一方、非弾性部分30は、弾性部分32より著しく柔軟でない(例えば、実質的に剛である)ように構成される。非弾性部分30および弾性部分32は、様々な構造で構成され得る。いくつかの実施形態では、接続部分28の第2の部分24および非弾性部分30は、同じ材料および/または構造で作られ得る。例えば、1つの実施形態では、非弾性部分30はテザー(係留紐)15の一部を含み得るとともに第2の部分24は舌を保持するように舌を通されるテザー15の他の部分を含み得る。
【0021】
1つの実施形態では、第1の部分22は、骨アンカ23に直接取り付けられる調整機構21を有する骨アンカ23を含む。調整機構21は、任意選択で骨アンカ23の近位の頭部部分に存在し得る。調整機構21は、接続部分28の長さおよび第1の部分22と第2の部分24との間の非弾性部分30の張力を調整するために、スプールまたは回転組立体(図示せず)を含み得る。スプールまたは回転組立体は任意選択で、必要に応じてスプールの回転が接続部分28の一部を巻き取るまたは解放することを可能にする一方、他のときには接続部分28の意図しない巻き取りまたは解放に抵抗するスプールロックを含み得る。調整(タイトレーション)が必要な場合、調整針が、スプール組立体を回転させることによって接続部分28の張力または長さを調整するために、切開部を通して骨アンカ23に挿入され得る。
【0022】
いくつかの実施形態では、第2の部分24は周辺組織に留まることができる任意の様々な構造を含み得る。例えば、第2の部分24は、周辺組織への留めを容易にする鋭いまたは鈍い組織把持部または留め構造を有する組織アンカ25を含み得る。組織アンカ25はまた、任意選択で、返し、曲げられたピン、フック、または遠位から近位方向に半径方向外側に傾斜するように構成されるとともに配置された他の曲がられたまたは傾斜をつけた面を有し得る。
図4に示された実施形態では、組織アンカ25は、周辺組織に留まるように外側に放射状に延びる組織把持または留め構造を含む。組織アンカ25は、自己拡張可能であり得るまたは、組織アンカ25が周辺組織に留まり得るように拡張するための外力を必要とし得る。例えば、組織アンカ25は、いったんそれが配送ツール(図示せず)から解放されると自己拡張し得る、または、組織アンカ25は、接続部分28によって張力が加えられた後に拡張し得る。他の実施形態では、組織アンカ25は、舌に挿入される縫合材料のループであり得る。皮下針または他の穴あけ配送ツールが第2の部分24を経皮的に舌に埋め込むために使用され得る。
【0023】
図4に示された実施形態では、非弾性部分30は、第1の部分22と第2の部分24との間の距離を固定するために使用されるテザー15を含み得る。テザー15は、ニチノール、スチール、タンタル、他の材料、またはこれらの組合せで作られ得る。非弾性部分30は、任意選択で、非弾性部分30の周りに瘢痕または結合組織形成をもたらし得る潤滑生体適合性コーティングまたは生体吸収性コーティングで被覆され得る。瘢痕または結合組織の形成は、非弾性部分30の抵抗運動によってインプラントシステム20の効果を促進する。使用される特定の材料、直径、長さ、断面形状等、非弾性部分30の特徴が患者の個人的な特長または望まれる効果等の要因に基づき得ることが理解される。幾つかの実施形態では、非弾性部分30に連続的な張力がなくなり得ることが理解される。すなわち、このような実施形態では、張力は、舌がある距離および/またはある方向の範囲に変位されたときに非弾性部分30に発生し得る。幾つかの実施形態では、非弾性部分30における張力は、調整ツールを使用して非弾性部分30を骨アンカ23に巻き取ることによって埋め込む中に調整され得る。インプラントシステム20の埋め込みはより詳細に後述される。
【0024】
弾性部分32は非弾性部分30と一列に並んでまたは直列に設けられ得る。幾つかの実施形態では、弾性部分32は、非弾性部分30に直接接続され得る。幾つかの実施形態では、弾性部分32は、ゴム(シリコーン)、ポリマー、または弾性を提供するほかの材料等、弾性材料で作られ得る。幾つかの実施形態では、弾性部分32は、弾性を持つ形状に形づくられるまたは形成される材料を含み得る。幾つかの実施形態では、弾性部分32は、ステンレススチール、形状記憶合金、又は張力を吸収するようなバネ様の特性を有する構造に形成され得る他の材料等の材料を含み得る。幾つかの実施形態では、様々なバネが使用され得る。インプラントシステム20の弾性部分30は弾性を提供する弾性材料または構造の任意の組合せを含み得ることも考えられる。幾つかの実施形態は、非弾性部分30が弾性部分32と平行であるような、平行構造を含み得る。この構造は、弾性部分30が耐え得る伸張の量の制限として作用し得る。例えば、バネが使用される実施形態では、非弾性部分30は、バネがその限界を超えて延びることを防止し得る。
【0025】
弾性部分32は、デフォルト(初期状態)の自由な状態の場合に長さが固定されるとともに、張力閾値を越える場合に伸ばされ得る、つる巻きまたはコイルバネ等の張力または引張バネ36(
図5A−5C参照)を含み得る。典型的には、コイルバネのコイルは、静止状態において接触している。引張バネは、力が加えられた場合に、線形または非線形的に伸び得る。幾つかのバネ(例が
図5Dに示される)はまた、その過伸展を防ぐストッパ、テザー、または他の構造を有し得る。バネ36は、バネ36が接続部分28の非弾性部分30等、他の構造に取り付けられることを可能にする、フックまたはアイ等の取り付け構造37をそれぞれの端部に有し得る。
【0026】
引張バネは典型的には、デフォルトの自由な状態においてコイルを押し付ける初期張力Fiとともに製造される。いったん張力閾値が乗り越えられると、バネは線形的に振る舞う(機能する)。引張バネ36は次の式1.1に従って振る舞い得る。
TF=IT+D×k (式1.1)
ここで
TF=バネに加えられる全体の力
D=バネがゆがめられた距離
IT=バネの初期張力
k=実験的にまたは計算によって決定されるバネ定数
バネ36に加えられた力とバネ36の長さとの間の関係は、
図6に示される。
図6は、バネ36の長さが、力がポイントAにおけるある閾値を超えるまで増大しない(言い換えると、バネが伸びない)ことを示す。閾値を越えた後、バネ36は線形的に伸びる。
【0027】
図7は、インプラントシステム20の接続部分28の弾性部分32に使用され得るバネ36の他の例を示す。
図7は、シールされた端部46を持つ中空スリーブ44に封入されたバネ36を有するバネ装置42を示す。スリーブ44は、シリコーンまたは他の材料で作られ得る。バネ装置42は、異なるデュロメータ硬度を持つシリコーンの同心リングを有し得る。バネ装置42は、第1の部分22の骨アンカ23又は第2の部分24の組織アンカ25の近傍を含む、接続部分28のどこにでも配置され得る。弾性部分32を封入することは、舌の軟組織が弾性部分32の一部に巻き込まれるようになることを防ぎ得る。接続部分28の弾性部分32及び非弾性部分30の一方または両方が封入され得ることが考えられる。
【0028】
幾つかの実施形態では、接続部分28の弾性部分32は、ねじりバネ48(
図8参照)を含み得る。ねじりバネ48は、圧縮されるまたは引っ張られるというよりねじられるように設計される。ねじりバネ48は、弾性部分32が非弾性部分30と一列に並んでまたは直列に設けられるときにねじりバネ48が、接続部分28の非弾性部分30等、他の構造に取り付けられることを可能にする取付端部50を含み得る。このようにして、ねじりバネ48は、接続部分28の張力が所定の閾値を超えるときにその張力を解放するように接続部分28の長さを増大させることを可能にする。ねじりバネ48は、過度な張力を生じさせる力が収まったときに接続部分28を後退させる(又は接続部分28の長さを減少させる)ように構成されるとともに配置される。
【0029】
代替的にまたは追加的に、第2のねじりバネ48が骨アンカ23に設けられ得る。1つの実施形態では、ねじりバネ48の一方の端部50は、骨アンカ23のスプール組立体に取付けられる一方、ねじりバネ48のもう一方の端部50は、接続部分28に取付けられる。接続部分28にける張力が所定の閾値を超えるとき、スプール組立体は、接続部分および残りのインプラントシステム20の張力が解放され得るように、接続部分28の長さを増加させるように回転され得る。スプール組立体の回転は、ねじりバネ48を巻き得る。このねじりバネ48は、その後、過度な張力を生じさせる力が減少したときに接続部分28を後退させ得る(又は接続部分28の長さを減少させ得る)。任意の組合せおよび数のねじりバネ48が、接続部分28および/または骨アンカ23の一部として使用され得ることが考えられる。
【0030】
インプラントシステム20が舌によってさらされ得る力は、対象者によって異なり得る。したがって、臨床医又は他の医療提供者がインプラントシステム20に加えられていた最大の力の量を認識することを可能になることが望ましい。インプラントシステム20の実施形態に関して、インプラントシステム20は電源を有さないかもしれないので、代替的な技法が使用される。その結果、幾つかの実施形態では、X線透視検査(又は、平面X線、超音波、磁気共鳴イメージング(MRI)、コンピュータ断層撮影法(CT)スキャン等、他のイメージング技法)が、インプラントシステム20の最大の伸張に基づいてインプラントシステム20に加えられていた力を検出するために使用され得る。
【0031】
いくつかの実施形態では、インプラントシステム20は、リング、ビーズ、又はインプラントシステム20が伸張されたときにインプラントシステム20に沿ってスライドし得る任意の構造等の張力インジケータまたはマーカ40(
図9A参照)を備える。マーカは放射線不透過性であることができ、マーカの可視性が任意の画像診断法を使用して達成される。マーカ40は、接続部分28の最初の伸張の前にデフォルト位置に配置され得る。マーカ40は、接続部分28が過度な張力のために伸張されたときに、インプラントシステム20に沿って一つの方向に引かれるように構成されるとともに配置され得る。マーカ40は、接続部分28の伸張による移動の結果として、第2の位置に配置され得る。張力が和らげられ且つ再び所定の閾値を下回るとき、接続部分28は後退され得る(又は長さが減少し得る)が、マーカは第2の位置に留まり得る。すなわち、マーカ40が第2の位置に動かされた後、マーカ40は第2の位置のままである。しかし、インプラントシステム20に加えられる他の力が、以前の力より大きく、接続部分28を最後の伸張より大きく伸ばすことを生じさせる場合、マーカ40は一つの方向にさらに移動され得る。したがって、より多くのマーカ40が、増大した力による追加の伸張の結果として圧縮され得る。したがって、マーカ40の最終的な位置または配置は、接続部分28の最大の伸張を示すとともに、インプラントシステムが曝されていた最大の張力も示す。
【0032】
図9Aは、インプラントシステム20の接続部分28の実施形態を示す。弾性部分32は、シリコーンスリーブ44内に封入された張力バネ36を有するバネ装置42を含む。スリーブ44の各端部46は、非弾性部分30に動作可能に接続され、バネ36の各端部37は非弾性部分30に動作可能に接続される。図示された実施形態では、リングの形態を取るマーカ40は、事前に配置された構成でシリコーンスリーブ44に設けられる。図示された実施形態では、マーカ40は、シリコーンスリーブ44の外面を囲む。
図9Aに示されたマーカ40の配置および構造は、接続部分28が最初に伸張される前のマーカのデフォルト「初期」位置である。接続部分28は、デフォルト長さ、接続部分28が所定の閾値を超える増加した張力のために伸長される前の長さ、を有し得る。マーカ40の構造および配置は、他の実施形態において変化し得る、および/または各対象者に対してカスタマイズされ得ることが理解される。図示された実施形態では、引張り組立体50の一方の端部が第1のマーカ40aに取り付けられるとともに、引張り組立体50のもう一方の端部が接続部分28の基準位置52に取り付けられる。この実施形態では、基準位置52は非弾性部分30にあるが、基準位置52は、インプラントシステム20の他の位置または構成部品に配置され得る。引張り組立体50は、接続部分50が伸張されたとき、第1のマーカ40aをAの方向(
図9A参照)に引くように構成されるとともに配置される。第1のマーカ40aは、他のマーカ40を圧縮するとともにそれらを方向Aに押すように構成されるとともに配置される。
【0033】
張力が接続部分28に加えられ且つ張力が所定の閾値を越える場合、弾性部分32は張力を解放するように伸張し得る。弾性部分32が伸びると、マーカ40は、引張り装置50によって方向A(
図9A参照)の第2の位置に引き寄せられ得る。この実施形態では、マーカ40は方向Aにのみ動かされ得る。マーカ40aを含む幾つかのマーカ40は、
図9Bに示されるように、この第2の位置または配置に圧縮されるようになり得る。張力が和らぎ且つ弾性部分32が、接続部分28の長さがそのデフォルトの長さに減らされ得るように後退された後、マーカ40はこの第2の配置を依然として保持し得る。
図9Bは、接続部分28が伸張され且つマーカ40が第2の位置に移動された後のインプラントシステム20の接続部分28を示す。図示された実施形態では、マーカ40は、それらの初期位置からこの第2の位置に移動され、幾つかのマーカ40は圧縮される。
【0034】
図10A−10Cは、最大張力を示すためのマーカ40を有する接続部分28の他の実施形態を示す。この実施形態において放射線不透過性のビーズの形態を取るマーカ40は、接続部分28の非弾性部分30に沿って配置される。引張り組立体50が、一方の端部において基準ポイント52に取り付けられるとともに他方の端部において第1のマーカ40aに取り付けられる。バネ組立体42が、マーカ40と基準ポイント52との間に設けられる。図示された実施形態では、基準ポイント52は、第1のマーカ40aより組織アンカ25の近くに配置され、第1のマーカ40aは、基準ポイント52より骨アンカ23の近くに配置される。スリーブの各端部46は、非弾性部分30に接続される。
【0035】
図10Aは、接続部分28が伸張される前の初期状態にあるマーカ40を示す。マーカ40は、初期のデフォルト形状または位置に配置される。弾性部分32を形成するバネ装置42は、初期のデフォルト位置にあり、接続部分28はデフォルトの初期長さを有する。所定の閾値を超える力(例えば、4lbs)がインプラントシステム20に加えられ、接続部分28が張力を解放するように力に応じて伸張された後、引張り組立体50は、
図10Bに示されるように、Aの方向にマーカ40aを引っ張る。そして、マーカ40aは、他のマーカ40が第2の形状に移動されるように、Aの方向に他のマーカを押すとともに圧縮する。インプラントシステム20に加えられる力が大きいほど、より多くのマーカ40が圧縮される。インプラントシステム20に加えられる力が和らいだ後、
図10Cに示されるように、バネ装置42は初期のデフォルト位置に戻り、接続部分28の長さはデフォルトの初期長さに減少する。しかし、マーカ40は、そこに加えられた力が解放された後でさえも、第2の形状を保持する。この第2の形状は、インプラントシステム20が曝されていた最大張力を示す。
【0036】
(以前の張力より大きい)より大きい張力がインプラントシステム20に生じる場合、接続部分28は以前の距離より大きく伸び得ることができ、この結果、より多くのマーカ40が圧縮され得る。すなわち、増加した張力は、引張り組立体50にマーカ40aをさらにAの方向に引っ張らせる。したがって、マーカ40の最終的な形状または配置は、最大張力を示し得る。
【0037】
図11Aおよび11Bは、最大張力を示すためのマーカ40を有する接続部分28の他の実施形態を示す。
図11Aに示されるように、この実施形態においてビーズの形態を取るマーカ40は、非弾性部分30の代わりにマーカライン56上に設けられる。マーカ40は、骨アンカ22と非弾性部分30の基準ポイント52との間の初期のデフォルト位置に配置される。弾性部分32を形成するバネ装置42は、初期のデフォルト位置にあり、接続部分28はデフォルトの初期長さを有する。マーカライン56の一方の端部は骨アンカ24に接続され、他方の端部は、自由に垂れ下がり得る又は他の付属物に接続され得る。バネ装置42の各端部46は、非弾性部分30に接続される。引張装置50が、一方の端部において非弾性部分30の基準ポイントに取付けられるとともに、他方の端部において第1のマーカ40aに取付けられる。
【0038】
所定の閾値を超える力がインプラントシステム20に加えられ、接続部分28が張力を解放するように力に応じて伸張された後、引張り組立体50は、Aの方向にマーカ40aを引っ張る。そして、マーカ40aは、
図11Bに示されるように、他のマーカ40が第2の配置に移動されるまで、Aの方向に他のマーカ40を押すとともに圧縮する。加えられる張力が大きいほど、より多くのマーカ40が圧縮される。張力が和らいだ後、バネ装置42は初期のデフォルト位置に戻り、接続部分28の長さはデフォルトの初期長さに減少する。マーカ40は、インプラントシステム20に加えられた力が減少した後でさえも、第2の配置を保持する。この第2の配置は、インプラントシステム20が曝されていた最大張力を示す。上述の実施形態と同様、マーカ40は、インプラントシステム20が曝されていた最大張力を示す他の配置に達するようにさらに圧縮され得る。
【0039】
X線又は他の観察方法がマーカ40の数を数えるおよび/またはマーカ40が移動した距離を測るために使用され得る。マーカ40の数を数えることは、弾性部分32が伸張した距離の精密な測定を提供し得る。張力(又は力)と伸張の距離との間の関係を知ることによって、マーカ40を分析することから得られた距離の大きさは、インプラント20が曝されていた力のレベルを計算するために使用され得る。参照テーブルが、距離が知られている場合に力を計算するために使用され得る。代替的に又は追加的に、相互に関連する測定された力及び伸張の距離から得られるパラメータを使用する方程式が、伸張の距離に基づいて力を計算するために使用され得る。
【0040】
図12は、インプラントシステム20が曝されていた最大張力を計算するために、マーカ40の形状または配置を使用する例を示す。マーカ40の配置は、X線を使用して調べられ得る。
図12に示されるように、多くのマーカ40が圧縮される配置はより高い張力を示す。例えば、配置52は、最大の張力が2lbs以下であったことを示す。しかし、配置52より多くのマーカ40が圧縮された状態になる配置54は、最大張力が6lbsであったことを示す。この図は、例として提供され、限定することが意図されるものではない。マーカ40の形状または配置が、X線透視検査、或いは平面X線、超音波、磁気共鳴イメージング(MRI)、コンピュータ断層撮影法(CT)スキャン、又は任意の他の観察方法を使用して決定され得ることが考えられる。
【0041】
幾つかの実施形態では、マーカ40は、マーカ40が最大張力を示す最終的な配置から初期のデフォルト配置に戻り得るようにリセットされ得る。マーカ40の初期のデフォルト配置は、接続部分28が伸張される前にあったマーカ40の配置である。1つの実施形態では、第2のテザー(図示せず)が、インプラントシステム20の伸張中に引き起こされる動きの反対方向にマーカ40を「引っ張る」ために、インプラントシステム20に設けられ得る。すなわち、第2のテザーは、Aの反対方向にマーカ40を引っ張り得る。第2のテザーは、各マーカ40に接続されることができ、各マーカ40との接続部は、マーカ40が初期位置に引き戻されるときに隙間がそれぞれのマーカ40の間に設けられ得るように、構成され得る又は形成され得る。したがって、第2のテザーはマーカ40をAの反対方向に引っ張り、マーカ40は、Aの反対方向に移動し得るとともに初期配置に戻されることができ、マーカ40はマーカ40を分離する隙間または空間とともに配置される。結果として、マーカ40は、もはや最大張力を示す「圧縮された」配置にない。その代わりに、マーカ40は初期のデフォルト配置に戻される。
【0042】
このリセット能力は、インプラントシステム20の調整が時々インプラントシステム20に行われるときに使用され得る。例えば、インプラントシステム20が使用され、過度な張力のためにある期間に渡って伸張された後、臨床医又は他の医療提供者は、インプラントシステム20が曝されていた最大張力を分析し得る。臨床医又は他の医療提供者はその後、マーカ40の最終的な配置によって示された最大張力に基づいてインプラントシステム20を調整し得る。調整後、マーカ40は次に、初期のデフォルト位置にリセットされ得る。このリセット能力はまた、各調整が成功したかおよびインプラントシステム20が適切に機能しているかを決定するのに役立ち得る。
【0043】
マーカ40の上述の例は限定することを目的とするものではないことが意図される。例えば、マーカ40は、弾性部分32の外側にあり得る、弾性部分32に組み込まれ得る、又は、弾性部分32を作るために使用される材料等、弾性部分32の機能であり得る。弾性部分32がバネ36又は48を含む実施形態では、マーカ40は、バネ36又は48の外側にあり得る、バネ36又は48に組み込まれ得る、又は、バネ36又は48を作るために使用される材料等、バネ36又は48の機能であり得る。代替的に又は追加的に、変形した、伸ばされた、または動かされたときに性質を変化させる材料が、インプラントシステム20が曝されていた張力の量を決定するために、インプラントシステム20に使用され得る。このような材料の変形、伸び、移動は、外部装置を使用して検出され得る。
【0044】
幾つかの実施形態では、インプラントシステム20は、誘導技法または誘導技術を使用することができ、測定装置は、RFID技術等、外部手段によって測定時に電力を供給される。インプラントシステム20は任意選択で、電気機械式センサ、信号調整及び処理手段、メモリ、並びに検知する及びデータ通信するための無線周波数通信能力を有する、能動インプラント装置であり得る。
【0045】
幾つかの実施形態では、インプラントシステム20はまた、各対象者に対して調整され得る。上述のように、対象者は、特定の特性に基づいて異なる張力解放レベルを必要とし得る。したがって、インプラントシステム20は、埋め込みの前、埋め込み中、および/または(体内で)埋め込み後に調整され得る。インプラントシステム20は、弾性部分32が調整されることを可能にするとともに接続部分28の張力が調整されることを可能にする調整装置を含み得る。
【0046】
1つの実施形態では、弾性部分32は、埋め込み前にプリテンションを与えられ得る。弾性部分32がねじりバネを含む場合、構造、配置、サイズ、材料、及びコイルの他の特徴が対象者に対してカスタマイズされ得る。これは、接続部分28の弾性部分32を伸ばすために必要な力の閾値の量を調整するために使用され得る。1つの実施形態では、接続部分28の弾性部分32は、稼動しなくなり得る(又は長さが固定され得る)。これは、固定された部分(例えば、ネジ山が付けられたシリンダ)をバネ36に取付けることによって又は固定された部分をバネ36に組み込むことによって達成され得る。
【0047】
他の実施形態では、スリーブ44は、患者の要求および特性に基づいてあるデュロメータ硬さを持つ材料を含み得る。カプセルは、弾性部分32の力−長さの関係を変化させるために、異なるデュロメータ硬さの材料で満たされ得るまたは形成され得る。外科医は、例えば、埋め込み時に、幾つかのデュロメータ硬さのカプセルから選択することができる。
【0048】
図13は、対象者に埋め込まれたインプラントシステム20の実施形態を示す。骨スクリュー26が対象者の下顎に留められる。接続部分28は、弾性部分32を形成するバネ装置42及び非弾性部分30を形成するテザーループ15を含む。舌9を保持するために舌9に挿入されるテザー15の部分は、インプラントシステム20の第2の部分24A、24B(2つは
図13に示される)を定める。言い換えると、この実施形態では、第2の部分24Aは、舌9に留められるテザー15の一部を含む。インプラントシステム20の非弾性部分30は、第2の部分24A、24Bから弾性部分32に延びるテザー15の一部を含む。接続部分28を形成する弾性部分32および非弾性部分30の数が他の実施形態において変わり得ることは明らかである。他の実施形態において、第2の部分24A、24Bが、舌9に留められるテザー15の一部の代わりに、組織アンカ又は他の取り付け機構によって規定され得ることも考えられる。
【0049】
図14は、対象者内に埋め込まれるインプラントシステム20の他の実施形態を示す。骨スクリュー26は対象者の下顎3に留められる。この実施形態では、骨スクリュー26は、2つのテザー部分15及び2つのバネ装置42を使用して第2の部分24に接続される。2つの接続部分15は、接続部分28の非弾性部分30を形成し、2つのバネ装置42は、接続部分28の弾性部分32を形成する。この図に第2の部分24は示されていないが、第2の部分24は、組織アンカ25等、1つまたは複数の取付け構造を含み得る、又は(
図13に示されるような実施形態のように)舌に挿入されるとともに留められるテザー15の一部を含み得る。インプラントシステム20の張力が所定の閾値を超えるとき、バネ装置42を含む弾性部分32は、システム20の張力が解放されるように、接続部分28を伸ばすように伸張する。
【0050】
図15は、対象者内に埋め込まれるインプラントシステム20の他の実施形態を示す。図示された実施形態では、インプラントシステム20は、縫合糸ループ15及び両側に設けられた弾性部分32を含む。インプラントシステム20は、概して前部且つ下顎3の反対側に骨スクリュー26を使用して固定される。
【0051】
インプラントシステム20を挿入する方法は、技術分野で知られた方法と同様であり得る。
図4に示されたインプラントシステム20の実施形態に関して、臨床医、外科医、又は他の医療提供者は、開口部34を通して骨スクリューを使用して患者の下顎に骨アンカ23を固定し得る。配送装置が組織アンカ25を舌の中に経皮的に挿入するために使用され得る。配送装置は、組織アンカ25が展開される準備ができるまで組織アンカ25を保持するチューブ部分を含み得る。1つの実施形態では、配送装置は、組織アンカ25が、取付構造が周辺組織に留まるように展開される位置である所望の場所に配置されるまで、組織アンカ25の返し、フック又は取付構造を拘束するように構成され得る。調整ツールが、テザー部分15の伸張又は短縮をもたらすように、骨アンカ23に収容されたロックスプール機構を調整又は回転させることによって、舌の前進の程度を調整するために使用され得る。
【0052】
図13に示された実施形態に関して、骨スクリュー挿入器が、小さい顎下切開部を通って骨スクリュー26を挿入するために使用され得る。次に、挿入器が、スクリュー26を下顎3に挿入するための所定の部位に向かって操作され得る。弾性部分32は、骨スクリュー26に取り付けられ得る。外科手術手技を使用して、略三角形の縫合糸ループ15が舌の基部に作られる。縫合糸パサー(図示せず)が、例えば、舌の後方部分24Aから24Bを横方向に通って配置される部分を作るために、用いられ得る。
【0053】
接続部分28は、弾性部分32及び2つの非弾性部分30を含み得る。したがって、非弾性部分30および弾性部分32は、少なくとも舌の一部を通る三角形構造を形成する。結果として、舌の基部は安定化され、舌の基部の脱出の可能性が最小化される。接続部分28の非弾性部分30は、舌を気道から離れる位置に保持する。しかし、嚥下中等、過度な力がシステム20に加えられる場合、接続部分28の弾性部分32はこのような力に適応するように伸び得る。
【0054】
本発明は、目下最も実用的且つ好適な実施形態であると見なされるものに基づいて説明のために詳細に記載されているが、このような詳細は、もっぱらこのような目的のためのものであり、本発明が開示された実施形態に点綴されるものではなく、その反対に、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲内にある変更形態及び均等な構成を包含することが意図されることが理解されるべきである。例えば、本発明は、可能な限り、任意の実施形態の1つまたは複数の特徴が、任意の他の実施形態の1つまたは複数の特徴と組み合わされ得ることを意図していることが理解されるべきである。