特許第5795855号(P5795855)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5795855
(24)【登録日】2015年8月21日
(45)【発行日】2015年10月14日
(54)【発明の名称】係止機構付きスナップファスナ
(51)【国際特許分類】
   A44B 17/00 20060101AFI20150928BHJP
   A41D 13/12 20060101ALI20150928BHJP
【FI】
   A44B17/00
   A41D13/12
【請求項の数】5
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2010-276094(P2010-276094)
(22)【出願日】2010年12月10日
(65)【公開番号】特開2013-198509(P2013-198509A)
(43)【公開日】2013年10月3日
【審査請求日】2013年8月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000114606
【氏名又は名称】モリト株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】391000221
【氏名又は名称】有限会社伊藤製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100087815
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 昭二
(72)【発明者】
【氏名】島田 憲治
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 豊
【審査官】 西藤 直人
(56)【参考文献】
【文献】 英国特許出願公告第00227668(GB,A)
【文献】 実開平02−018910(JP,U)
【文献】 特開平07−300706(JP,A)
【文献】 特開2007−301165(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A44B 17/00
A41D 13/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
係止機構付きスナップファスナであって、
第1生地(P1)の表面側に取り付ける操作板(4)、バネ(5)、基部(6)と、前記第1生地(P1)の裏面側に取り付ける支持材(7)とを備えた雌部材(2)と、
第2生地(P2)の表面側に取り付ける係合突起(8)と前記第2生地(P2)の裏面側に取り付ける支持材(9)とを備えた雄部材(3)を有し、
前記操作板(4)は、不完全に切り抜かれた押圧片(42)と、この押圧片(42)の下側に設けられた押圧突起(44)を有し、
前記バネ(5)は、内側円弧(53)が左右に伸び、相互の先端の間に隙間(54)を残して終端しており、前記押圧突起(44)の押し下げ圧力により、内側円弧の前記隙間(54)が拡大され、押し下げ圧力がなくなれば元の形状に復帰するものであり、
前記基部(6)は、前記バネ(5)を収容する空間を有するものにおいて、
前記操作板(4)、前記バネ(5)、前記基部(6)及び前記支持材(7)は、それぞれ合成樹脂により一体成形されており、
前記基部(6)と前記バネ(5)の間が、前記基部(6)の突起(65)と前記バネ(5)の挿入空間(57)との接触、及び、前記バネ(5)の外側円弧(51)と前記基部(6)の円筒(61)との接触、により位置決めされており、
前記操作板(4)と前記基部(6)の間が前記操作板(4)の突起(45)と前記基部(6)の窪み(67)の係合により位置決めされており、
前記基部(6)と前記支持材(7)の間が、前記円筒(61)のギザギザ部(66)と前記支持材(7)のギザギザ部(72)との係合、により位置決めされており、
前記雌部材(2)と前記雄部材(3)を係合させるときには、前記操作板(4)の前記押圧片(42)を押し下げつつ、前記雄部材(3)を前記雌部材(2)に挿入させ、
前記雌部材(2)と前記雄部材(3)の係合を解除するときには、前記押圧片(42)の押し下げと前記第1生地(P1)の持ち上げを同時に行いつつ、前記雌部材(2)と前記雄部材(3)を引き離す
ことを特徴とする係止機構付きスナップファスナ。
【請求項2】
前記バネの内側円弧(53)の中央付近に切り込み(52)が設けられてバネ作用を奏しやすくなっている請求項1記載の係止機構付きスナップファスナ。
【請求項3】
前記バネの内側円弧(53)の両先端(531)が上方に向かって外開きとなっている請求項1又は2記載の係止機構付きスナップファスナ。
【請求項4】
硬質プレート(11)で補強された第1生地(P1)を有する請求項1〜3のいずれかに記載の係止機構付きスナップファスナ。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の係止機構付きスナップファスナを開閉部に設けたことを特徴とする痴呆症患者用の衣服。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、係止機構が付いていて開放に工夫のいるスナップファスナに関する。本発明は、介護が必要な痴呆症患者の衣服の開閉部用に開発されたものであり、以下の説明もそれに基づいて行うが、用途はこれに限られず、他にもたとえば上タブを備えたポケットを有するカバン、雑貨又は一般衣類、等の物品の上タブ部に使用することができる。
【背景技術】
【0002】
痴呆症患者が寝間着の袖、フロント、股部などのファスナを勝手に開放して衣服を脱いで不潔行為を行い、介護者を困らせるようなことがよくある。これを防ぐために、衣服の前記個所にロック機能付きファスナを取り付けたものが知られている。たとえば、特開2005−230358、特開2006−136557、特開2007−301165などである。ロック機能付きファスナは、ファスナの終端にたとえばロック付きボタンを設けて、ロックを解除しないとボタンを外したりスライドファスナを降ろしたりすることができないようになっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記従来技術は、部品数が多いこと、金属部品を多用していること、鍵が必要であること、などの欠点がある。
【0004】
本発明は、前記従来技術の欠点を解消するために行われたもので、部品数が少なく、金属もほとんど使用せず(使用しても1個所程度)、鍵も必要でない係止機構付きスナップファスナ(以下、単に「スナップファスナ」という場合もある)を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の止機構付きスナップファスナは、第1生地P1の表面側に取り付ける操作板4、バネ5、基部6と、前記第1生地P1の裏面側に取り付ける支持材7とを備えた雌部材2と、第2生地P2の表面側に取り付ける係合突起8と前記第2生地P2の裏面側に取り付ける支持材9とを備えた雄部材3を有し、前記操作板4は、不完全に切り抜かれた押圧片42と、この押圧片42の下側に設けられた押圧突起44を有し、前記バネ5は、内側円弧53が左右に伸び、相互の先端の間に隙間54を残して終端しており、前記押圧突起44の押し下げ圧力により、内側円弧の前記隙間54が拡大され、押し下げ圧力がなくなれば元の形状に復帰するものであり、前記基部6は、前記バネ5を収容する空間を有するものにおいて、前記操作板4、前記バネ5及び前記基部6は、それぞれ合成樹脂により一体成形されており、前記基部6と前記バネ5の間が、前記基部6の突起65と前記バネ5の挿入空間57との接触、及び、前記バネ5の外側円弧51と前記基部6の円筒61との接触、により位置決めされており、前記操作板4と前記基部6の間が前記操作板4の突起45と前記基部6の窪み67の係合により位置決めされており、前記基部6と前記支持材7の間が、前記円筒61のギザギザ部66と前記支持材7のギザギザ部71との係合、により位置決めされており、前記雌部材2と前記雄部材3を係合させるときには、前記操作板4の前記押圧片42を押し下げつつ、前記雄部材3を前記雌部材2に挿入させ、前記雌部材2と前記雄部材3の係合を解除するときには、前記押圧片42の押し下げと前記第1生地P1の持ち上げを同時に行いつつ、前記雌部材2と前記雄部材3を引き離すことを特徴とする。
【0006】
好ましくは、前記基部6と前記バネ5の間が、一方の突起65と他方の挿入空間57、及び、前記バネの外側円弧51と前記基部円筒61との接触、により位置決めすることである(請求項2)。
【0007】
また、前記操作板4と前記基部6の間は一方の突起45と他方の窪み67の係合により位置決めするのが好ましい(請求項3)。
【0008】
前記バネがバネ作用を奏しやすくするため、内側円弧53の中央付近に切り込み52が設けることが好ましい(請求項4)。また、同様の理由により、前記バネの内側円弧53の両先端531が上方に向かって外開きとなっていることが好ましい(請求項5)。
【0009】
本発明は、痴呆症患者用の衣服の他に、上タブ(前記第1生地に相当する)を備えたポケットを有するカバン、雑貨又は一般衣類、等の物品の前記上タブ部に使用することができる(請求項6、7)。
【発明の効果】
【0012】
請求項1によれば、本発明の係止機構付きスナップファスナは、部品数が雌部材として、操作板、バネ、基部、支持材の4点と、雌部材として、係合突起支持材の2点からなるので、8点程度で済み、金属もほとんど使用せず(使用したとしても雄部材側の支持材1個所程度)、鍵も必要でない。
【0013】
請求項2によれば、基部と前記バネの間が正確に位置決めされる。
【0014】
請求項3によれば、操作板と前記基部の間が正確に位置決めされる。
【0015】
請求項4によれば、内側円弧の中央付近に切り込みを設けているので、バネが機能しやすい。
【0016】
請求項8によれば、上記特徴を備えた第1生地を提供されるので、この部分を後付けすることができ、既存の一般衣服を痴呆症患者用の衣服等に改修することが可能となる。
【0017】
請求項9によれば、雌部材2の押圧片42を押さえながら雌部材2を引き上げる動作をする際、より明確に意識化しなければ出来なくなり、痴呆症患者の不意の動作で外れる可能性が低くなる。
【0018】
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施例を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】痴呆症患者用の寝間着の正面図であり、本発明の実施例である係止機構付きスナップファスナが使用されている。
図2図1のスライドファスナ終端部の拡大図であり、(a)はスライドファスナの引手を隠した状態、(b)は引手を露出させた状態を示している。
図3】前記スナップファスナの展開斜視図である。
図4】前記スナップファスナの使用方法を示す斜視図である。
図5】前記スナップファスナにおける雌雄部材の係止解除状態を示すもので、(a)は縦断面図、(b)は(a)の5b−5b断面図である。
図6】前記スナップファスナにおける雌雄部材の係止状態を示すもので、(a)は縦断面図、(b)は(a)の6b−6b断面図である。
図7】操作板の詳細であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は右側面図、(d)は(b)における7d−7d断面図、(e)は背面図、(f)は底面図である。
図8】バネの詳細であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は右側面図、(d)は(b)における8d−8d断面図、(e)は背面図、(f)は底面図である。
図9】基部6の詳細であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は平面図、(d)は右側面図、(e)は(c)における9e−9e断面図、(f)は背面図、(g)は底面図である。
図10】支持板の詳細であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は右側面図、(d)は(b)における10d−10d断面図、(e)は背面図、(f)は底面図である。
図11】支持板の詳細であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は(a)における12c−12c断面図、(d)は背面図、(e)は底面図である。
図12】係合突起の詳細であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は(a)における11c−11c断面図、(d)は背面図、(e)は底面図である。
図13】第1生地の変形例を示す正面図である。
図14図13における第1生地の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1に示す痴呆症患者用寝間着Pにおいて係止機構付きスナップファスナ1はフロントのスライドファスナS終端部及び股部のスライドファスナS終端部に取り付けられている。
【0021】
図2(a)(b)に示すように、スライドファスナSの終端であってスライドファスナ閉鎖時に引手Hが位置する部分には、一端が固定され他端が持ち上げ可能なめくり片P1が取り付けられている。このめくり片P1には係止機構付きスナップファスナ1の雌部材2が固着されている。一方、雌部材2の直下の寝間着本体P2には、雌部材2と係合可能な雄部材3が固着されている。
【0022】
図3は、係止機構付きスナップファスナ1の展開斜視図である。全部で6部品からなり、上側4部品がめくり片P1に固着される雌部材2、下側2部品が寝間着本体P2に固着される雄部材3である。
【0023】
<雌部材>
まず雌部材2について見ると、上から、操作板4、バネ5、基部6がめくり片の表面に取り付けられ、めくり片生地P1の下側から支持材7により固定されている。
【0024】
操作板4は、合成樹脂製であり、図3に斜視図が、図7に部品の詳細が描かれている。全体は円板状であり、平板41の中央にひょうたん状に不完全に切り抜かれた押圧片42がある。この押圧片42の中央部は指がかけやすいようにやや盛り上がった隆起部43となっており、下側には押圧突起44が形成されている。平板41周縁部の下側には4個所で棒状の突起45が突出している。
【0025】
バネ5は、合成樹脂製であり、図3に斜視図が、図8に部品の詳細が描かれている。全体は花のつぼみの中央縦断面のようであり、つぼみの花托に当たる外側円弧51は左右に伸びており、外側円弧51の中央に小さな切り込み52が設けられている。その切り込み52周辺からつぼみの膨らみに当たる内側円弧53が左右に伸び、相互の先端の間にわずかに隙間54を残して終端している。相互の先端531は、図8(f)に示すように、上方に向かって外開きとなっている。このバネ5は、前記押圧突起44の押し下げ圧力により、つぼみが花開くように、内側円弧の先端隙間54が拡大され、押し下げ圧力がなくなれば、花が閉じるように元の(成型時の)形状に戻る。前記切り込み52はバネ作用を奏しやすくしている。さらに、外側円弧に2本、内側円弧に2本、上方に向かって角柱状の突起55、56が突出している。
【0026】
基部6は、合成樹脂製であり、図3に斜視図が、図9に部品の詳細が描かれている。基部6は、底が抜けた灰皿のような外観であり、円筒61とリング状の縁部62を有し、中央が開口部63となっている。円筒61の内側底部には、開口縁部64から突起65が突出している。円筒61の外側底部には、嵌合用ギザギザ部66が設けられている。リング状の縁部62には4個所の窪み67が設けられている。
【0027】
めくり片生地P1の下側の支持材7は、合成樹脂製であり、図3に斜視図が、図10に部品の詳細が描かれている。これは単に平板のリング71である。開口側壁部には嵌合用ギザギザ部72が設けられている。
【0028】
これらめくり片P1の雌部材2の組立状態は図5図6の断面図に描かれている。ます、バネ5が基部6の中に収納される。そのとき、突起65がバネ5の切り込み52に隣接した隙間57に収まり、基部6におけるバネ5の位置決めをしている。ついで、操作板4の棒状突起45は基部6の窪み67と嵌合して一体化されること、及び、バネの外側円弧51と基部6の円筒61とが接触することにより、操作板4と基部6が位置決めされている。さらに、めくり片生地P1を介して基部6と支持材7はギザギザ部66、71同士が嵌合する。
【0029】
<雄部材>
次に雄部材を見ると、本体生地の上方に突出する係合突起8と、それを本体生地の下側から支える支持材9からなる。
【0030】
係合突起8は、合成樹脂製であり、図3に斜視図が、図11に部品の詳細が描かれている。係合突起8は、根元膨出部81と、細い首部82と、先端膨出部83を有し、中央部が長手方向に貫通孔84となっている。根元膨出部81底部には8個の小突起85があり、生地に食い込んで滑り止めとなる。
【0031】
支持材9は、合成樹脂製であり、図3に斜視図が、図12に部品の詳細が描かれている。抜け止め91付き先端突起92と基台94からなる。
【0032】
これら寝間着側本体の雄部材3の組立状態は図5図6の断面図に描かれている。本体生地を介して、貫通孔に支持材先端突起が圧入固定される。
【0033】
<機能及び操作方法>
次に図5及び図6に基づき、係止機構付きスナップファスナの機能及び操作方法を説明する。
【0034】
図5は雌雄部材2,3の係止解除状態である。この状態から(b)の矢印に示すように、操作板4の押圧片42を指で押し下げると、押圧突起44がバネ5の内側円弧53の先端隙間54が拡大される。すると雄部材3の係合突起8が挿入可能となり、雌雄部材2,3の係合が完成する。図6が雌雄部材の係止状態である。操作板4の押圧片42から指を離して押し下げるのを止めると、バネの内側円弧53の先端隙間54が復旧して狭まり、雄部材3は先端膨出部83が抜け止めとなって係合が維持される。
【0035】
この係合状態から雌雄部材2,3を離すには、たんに押圧片42を押し下げるだけでは十分でない。押圧片42から指を離すとすぐにバネ5が復旧してしまうからである。したがって、雌雄部材2,3を離すには、押圧片42を押し下げながら、めくり片P1を持ち上げるという作業が必要となる。このように押圧片42の押し下げとめくり片P1の持ち上げという作業を同時に行うのは、健常人でも知らなければ試行錯誤を繰り返さなければならない。まして痴呆症患者にとっては至難の業である。
【0036】
本発明は特許請求の範囲に記載の範囲内でさまざまな修正変更が可能である。
【0037】
たとえば、図13図14に示すように、めくり片P1を適宜硬質なプレート11もしくはパッキンで補強することができる。そうすれば、開放のために雌部材2の押圧片42を押さえながら雌部材2を引き上げる動作をする際、より明確に意識化しなければ出来なくなり、痴呆症患者の不意の動作で外れる可能性が低くなる。
【0038】
また、図示しないが、雄部材に関して、雌部材の直下に、たとえば卵形形状の合成皮革のようなパッキンを挟むことができる。そうすれば、雌部材の押圧片42を押さえながらめくるような動作が行いやすくなり、解除動作が容易になる。その結果、介護用途以外、たとえばバッグ等に使用した場合ひったくり等からの盗難防止機能を確保したまま、使い勝手が向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0039】
【特許文献1】特開2005−230358
【特許文献2】特開2006−136557
【特許文献3】特開2007−301165
【符号の説明】
【0040】
1 スナップファスナ
11 硬質プレート
2 雌部材
2 雌部材
3 雄部材
4 操作板
41 平板
42 押圧片
43 隆起部
44 押圧突起
45 棒状突起
5 バネ
51 外側円弧
53 内側円弧
531 先端
54 先端隙間
57 挿入空間
6 基部
61 円筒
62 縁部
63 開口部
64 開口縁部
65 突起
66 嵌合用ギザギザ部
7 支持材
71 リング
72 嵌合用ギザギザ部
8 係合突起
81 根元膨出部
82 首部
83 先端膨出部
84 貫通孔
9 支持材
92 先端突起
94 基台
P 寝間着
P1 めくり片(第1生地)
P2 寝間着本体(第2生地)
S スライドファスナ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14