(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5796811
(24)【登録日】2015年8月28日
(45)【発行日】2015年10月21日
(54)【発明の名称】格納式ピンを備えるアダプタ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/46 20060101AFI20151001BHJP
H01R 31/06 20060101ALI20151001BHJP
【FI】
H01R13/46 302A
H01R31/06 B
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-22016(P2014-22016)
(22)【出願日】2014年2月7日
(65)【公開番号】特開2015-149211(P2015-149211A)
(43)【公開日】2015年8月20日
【審査請求日】2014年2月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】508003033
【氏名又は名称】フィホン テクノロジー カンパニー,リミテッド
【氏名又は名称原語表記】PHIHONG TECHNOLOGY CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】チェン−フア リアン
【審査官】
段 吉享
(56)【参考文献】
【文献】
特開2003−132990(JP,A)
【文献】
実開平05−020276(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/46
H01R 31/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
格納式ピン(132a、132b)を備えるアダプタ(100)であって、
前記格納式ピン(132a、132b)、基端部(136a、136b)、および前記基端部(136a、136b)を連結するための連結ロッド(134)を含むラック(130)、
ピン受入スロット(122a、122b)および第2の凹面(128)を含む下側のケース(120)であって、前記ピン受入スロット(122a、122b)は、前記下側のケース(120)に形成された貫通穴(126a、126b)を備え、前記ラック(130)の前記格納式ピン(132a、132b)は、前記貫通穴(126a、126b)および前記ピン受入スロット(122a、122b)に挿入され、前記ピン受入スロット(122a、122b)と前記第2の凹面(128)との間で回動可能である、下側のケース(120)、
前記ラック(130)の前記基端部(136a、136b)に弾力性を加えて、前記ラック(130)の前記格納式ピン(132a、132b)の位置を一時的に固定するために使用されるばね(142a、142b)が搭載された内側のケース(140)、および、
前記内側のケース(140)を収容でき、かつ前記下側のケース(120)とかみ合う上側のケース(110)であって、さらに、前記ラック(130)の前記連結ロッド(134)を保持するために、中に形成された溝を備えるホルダ(150)を含む、上側のケース(110)、
を備えるアダプタ(100)。
【請求項2】
前記上側のケース(110)は、前記ラック(130)の前記基端部(136a、136b)を保持するために、中に形成されたノッチを備えるラック基部(112a、112b)をさらに備える、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項3】
前記下側のケース(120)の前記ピン受入スロット(122a、122b)は、U字型突出部(124)まで伸びて、前記上側のケース(110)は、前記U字型突出部(124)を収容できるU字型ノッチ(114)をさらに備える、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項4】
前記下側のケース(120)は、指先を許容する第1の凹面(122)をさらに備える、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項5】
前記第1の凹面(122)は半円形である、請求項4に記載のアダプタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はアダプタに関し、より詳細には格納式ピンを備えるアダプタに関する。
【背景技術】
【0002】
ノートブック、携帯情報端末(PDA)、携帯電話、MP3プレーヤなどを含む家電製品は、常により小さなサイズに向かう傾向がある。したがって、家電製品のアダプタは、より小さなサイズでより軽量で、出荷のためにより好都合に作られる必要がある。
【0003】
しかしながら、多くの従来のアダプタは、スペースを節約するために、隠して格納することができず、かつ異なる条件に適合するように異なる角度に調節することができない固定ピンを単に提供するだけである。さらに、従来のアダプタのピンは、ぶつけることにより損傷する可能性があり、アダプタのピンを隠して格納することができないので、アダプタが置いておかれたとき、損傷したピンが火事をもたらす可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
携帯に便利な家電製品用にさまざまな種類のアダプタが最近発売されている。しかしながら、上記の欠点を克服するアダプタの需要が依然として存在する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した、従来のアダプタの欠点を考慮して、本発明は、柔軟な機構を備えるアダプタを開示する。
【0006】
本発明は、スペースを節約するために、隠して格納することができ、かつ異なる条件に適合するように異なる角度に調節することができる格納式ピンを備えるアダプタ提供する。さらに、本発明のピンは、ぶつけることにより損傷せず、したがって、本発明は、アダプタのピンを、隠すように格納できるので、アダプタが置いておかれたとき、損傷したピンに起因する火事を防止することができる。
【0007】
本発明は、格納式ピンを備えるアダプタであって:格納式ピン、基端部、および基端部を連結するための連結ロッドを含むラック;中に形成された貫通穴を備えるピン受入スロットを含み、ラックの格納式ピンが貫通穴の中に挿入され、ピン受入スロットがラックの格納式ピンを収容できるように形作られた下側のケース;ラックの基端部に弾力性を加えて、ラックの格納式ピンの位置を一時的に固定するために使用されるばねが搭載された内側のケース;および内側のケースを収容でき、下側のケースとかみ合う上側のケースを備えるアダプタを提供する。
【0008】
あるいは、本発明のアダプタは、ラックの連結ロッドを保持するために、中に形成された溝を備える、上側のケースに搭載されたホルダをさらに備える。
【0009】
あるいは、上側のケースは、ラックの基端部を保持するために、中に形成されたノッチを備えるラック基部をさらに備え、内側のケースは、ラックおよびホルダを収容できる正方形のノッチをさらに備える。
【0010】
あるいは、下側のケースのピン受入スロットは、U字型突出部まで伸び、上側のケースは、U字型突出部を収容できるU字型ノッチをさらに備える。
【0011】
あるいは、下側のケースは、指先を許容する第1の凹面をさらに備え、第1の凹面は半円形であり、第1の凹面は第2の凹面の内側にあり、第2の凹面は正方形である。
【0012】
あるいは、第2の凹面はピン受入スロットに接続される。
【0013】
本発明の基本の特徴および利点が、添付図面を参照して、以下の説明を読むと明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明による格納式ピンを備えるラックの斜視図である。
【
図2A】本発明によるラックおよびホルダを収容できる、アダプタの上側のケースの斜視図である。
【
図2B】本発明による格納式ピンが下側のケースを通して挿入される方法を示す、アダプタの下側のケースの斜視図である。
【
図4A】本発明による格納式ピンの可能な角度を示す。
【
図4B】本発明による格納式ピンの可能な角度を示す。
【
図4C】本発明による格納式ピンの可能な角度を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
上記に列挙した詳細、ならびに本発明による他の利点および目的が得られる手法を完全に理解するために、最良と考えられる様態およびその具体的実施形態を参照して、本発明についてより詳細に説明する。本発明についての以下の説明は、本発明の一般原則を示すために行われ、限定する意味で理解されるべきではない;本発明についての以下の説明は、本発明のさまざまな実施形態を例示するものである。したがって、説明する具体的実施形態は、本発明の範囲の限定として解釈されるべきではない。本発明の範囲を逸脱することなくさまざまな均等物、変更形態、および修正形態を作成してもよいことが当業者には明らかであり、このような均等な実施形態は本明細書に含まれるべきであることが理解される。以下で提示する説明で使用する用語は、本発明の特定の具体的な実施形態の詳細な説明と共に使用されているとしても、その用語の最も広い合理的なやり方で解釈されることが意図される。以下で、特定の用語が強調される場合さえある;しかしながら、任意の制限されたやり方で解釈されることを意図されるどんな用語も、この詳細な説明の部分でそのようなものとして明白に、かつ具体的に定義される。前後関係が許す場合、単数または複数の項目が、それぞれ複数または単数の項目をさらに含んでもよい。さらに、用語「または(or)」が2つ以上の項目からなるリストにおいてその他の項目から排他的に単一の項目だけを意味するように明示的に制限される場合を除いて、このようなリストで「or」を使用することは、(a)リスト内の任意の単一の項目、(b)リスト内の項目のすべて、または(c)リスト内の項目の任意の組合せを含むものと解釈されるべきである。
【0016】
本発明の範囲、構造、および手順を説明するために、本発明の好ましい実施形態および様態について説明する。本明細書の好ましい実施形態以外に、本発明を他の実施形態に広く適用することができる。
【0017】
本発明は、格納式ピン(132a、132b)を備えるアダプタ(100)を提供する。
図1は、本発明による格納式ピン(132a、132b)を備えるラック(130)の斜視図を示す。ラック(130)は、格納式ピン(132a、132b)、基端部(136a、136b)、および基端部(136a、136b)を連結するための連結ロッド(134)を含んでもよい。
【0018】
図2Bは、本発明による、格納式ピン(132a、132b)が下側のケース(120)を通して挿入される方法を示す、アダプタの下側のケース(120)の斜視図を示す。下側のケース(120)は、中に形成された貫通穴(126a、126b)を備えるピン受入スロット(122a、122b)を含んでもよく、ラック(130)の格納式ピン(132a、132b)は、貫通穴(126a、126b)の中に挿入され、ピン受入スロット(122a、122b)は、ラック(130)の格納式ピン(132a、132b)を収容できるように形作られる。
【0019】
図2Aは、本発明による、ラック(130)およびホルダ(150)を収容できる、アダプタの上側のケース(110)の斜視図を示す。内側のケース(140)の上にばね(142a、142b)が搭載され、ばね(142a、142b)は、ラック(130)の基端部(136a、136b)に弾力性を加えて、ラック(130)の格納式ピン(132a、132b)の位置を一時的に固定するために使用される。さらに、上側のケース(110)は内側のケース(140)を収容でき、下側のケース(120)とかみ合う。あるいは、ラック(130)の基端部(136a、136b)は、ばね(142a、142b)と接触する伸長部分(138a、138b)を含むことができる。
【0020】
さらに、ラック(130)の連結ロッド(134)を保持するために、中に形成された溝を備える上側のケース(110)にホルダ(150)が搭載される。
【0021】
図3は、本発明によるアダプタ(100)の分解図である。上側のケース(110)は、ラック(130)の基端部(137a、136b)を保持するために、中に形成されたノッチを備えるラック基部(112a、112b)をさらに備えてもよい。
【0022】
さらに、内側のケース(140)は、ラック(130)およびホルダ(150)を収容できる正方形のノッチをさらに備えてもよい。
【0023】
下側のケース(120)のピン受入スロット(122a、122b)は、U字型突出部(124)まで伸びてもよく、上側のケース(110)は、U字型突出部(124)を収容できるU字型ノッチ(114)をさらに備えてもよい。
【0024】
あるいは、下側のケース(120)は、利用者の指先を許容する第1の凹面(122)をさらに備えてもよい。さらに、第1の凹面(122)は半円形であってもよく、第2の凹面(128)の内側にあってもよい。さらに、第2の凹面(128)は正方形であり、ピン受入スロット(122a、122b)に接続される。
【0025】
図4A〜
図4Cは、本発明による格納式ピンの可能な角度を示す。アダプタ(100)の内側のばね(142a、142b)が、ラック(130)の基端部(136a、136b)に弾力性を加えるので、ラック(130)の格納式ピン(132a、132b)の位置を一時的に固定することができ、したがって、ラック(130)の格納式ピン(132a、132b)は、複数の位置(角度)にあることができる。
図4Aは、ラック(130)の格納式ピン(132a、132b)が、隠れた位置にあることを示し、
図4Bは、ラック(130)の格納式ピン(132a、132b)が、最上部の位置にあることを示し、
図4Cは、ラック(130)の格納式ピン(132a、132b)が、側面の位置にあることを示す。
【0026】
前述の記載では、説明の目的で、本発明の完全な理解を提供するために、好ましい実施形態の具体的詳細を示した。しかしながら、本発明を実施するために、具体的詳細は必要ないことが、当業者には明白であろう。したがって、本発明の具体的実施形態の前述の説明は、例示および説明のためだけに提示され、本発明の範囲を限定すると決して解釈されるべきではない。本発明の具体的実施形態の前述の説明は、網羅的とすることを意図するものでもなく、開示した正確な形態に本発明を限定するものでもない;上記教示を考慮すると、多くの修正形態および変形形態が可能であることが明らかである。本発明の原理、および本発明の原理の実際的応用を最もよく説明し、それにより、企図される特定の用途に適したさまざまな修正を行って本発明およびさまざまな実施形態を当業者が最良に利用することができるように、実施形態を選択し、説明した。以下の特許請求の範囲およびその均等物が、本発明の範囲を規定することが意図される。
【0027】
本発明の上記の実施形態は、例示することだけを意図したものである。以下の特許請求の範囲を逸脱することなく、当業者により数多くの代替の実施形態が考案されてもよい。
【符号の説明】
【0028】
100 アダプタ
110 上側のケース
112a、112b ラック基部
114 U字型ノッチ
120 下側のケース
122 第1の凹面
122a、122b ピン受入スロット
124 U字型突出部
126a、126b 貫通穴
128 第2の凹面
130 ラック
132a、132b 格納式ピン
134 連結ロッド
136a、136b 基端部
138a、138b 伸長部分
140 内側のケース
142a、142b ばね
150 ホルダ