特許第5796978号(P5796978)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 小島プレス工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特許5796978-ブロー成形方法 図000002
  • 特許5796978-ブロー成形方法 図000003
  • 特許5796978-ブロー成形方法 図000004
  • 特許5796978-ブロー成形方法 図000005
  • 特許5796978-ブロー成形方法 図000006
  • 特許5796978-ブロー成形方法 図000007
  • 特許5796978-ブロー成形方法 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5796978
(24)【登録日】2015年8月28日
(45)【発行日】2015年10月21日
(54)【発明の名称】ブロー成形方法
(51)【国際特許分類】
   B29C 49/58 20060101AFI20151001BHJP
   B29C 49/42 20060101ALI20151001BHJP
   B29C 49/04 20060101ALI20151001BHJP
   B29L 22/00 20060101ALN20151001BHJP
【FI】
   B29C49/58
   B29C49/42
   B29C49/04
   B29L22:00
【請求項の数】1
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2011-69828(P2011-69828)
(22)【出願日】2011年3月28日
(65)【公開番号】特開2012-201074(P2012-201074A)
(43)【公開日】2012年10月22日
【審査請求日】2013年10月25日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】308013436
【氏名又は名称】小島プレス工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083091
【弁理士】
【氏名又は名称】田渕 経雄
(72)【発明者】
【氏名】小川 俊也
【審査官】 粟野 正明
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−278199(JP,A)
【文献】 特開平09−058645(JP,A)
【文献】 特開平09−183150(JP,A)
【文献】 特開平09−239819(JP,A)
【文献】 特開平07−088944(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 49/58
B29C 49/04
B29C 49/42
B29L 22/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
型開き状態にある一対の金型間に押し出し機からパリソンと呼ばれる溶融樹脂を押し出し、前記一対の金型を閉じて該一対の金型にて前記樹脂を挟持する第1の工程と、
第1のブローピンを、前記樹脂の前記金型によって挟持される部位から前記樹脂内に挿入し、前記第1のブローピンから前記樹脂内にエアを吹き込んで前記樹脂を膨らませる第2の工程と、
前記第1のブローピンから前記樹脂内にエアを吹き込みつつ、第2のブローピンを、前記第1のブローピンとは異なる部位に設けられる第2のブローピン用孔から前記樹脂内に挿入し、前記第2のブローピンから前記樹脂内にエアを吹き込む第3の工程と、
前記第1、第2のブローピンの一方から前記樹脂内にエアを吹き込みつつ、前記第1、第2のブローピンの他方から前記樹脂内のエアを該樹脂外に排出する第4の工程と、
を有するブロー成形方法であって、
前記第2の工程では、前記第1のブローピンは、前記一対の金型が互いに接近して型閉じした際に形成されるキャビティの周囲にあり前記一対の金型が互いに接近して型閉じした際に互いに対向して合わさる面である合わせ面の、前記一対の金型を閉じて該一対の金型にて前記押し出し機から押し出された前記樹脂を挟持するときに該樹脂に接触する部分から、前記樹脂内に挿入されており、
前記第3の工程では、前記第2のブローピンは、前記第2の工程で前記樹脂内のエアが前記樹脂を破って前記第2のブローピン用孔から抜けた直後に該第2のブローピン用孔を挿通して前記樹脂内に挿入される、ブロー成形方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つのブローピンを用いて行なうブロー成形方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特開平7−88944号公報は、2つのブローピンを同時にパリソンと呼ばれる溶融樹脂の側方から樹脂内に挿入してエアを吹き込んで樹脂を膨張させ、次いで、一方のブローピンから樹脂内にエアを吹き込みつつ他方のブローピンから樹脂内のエアを排出させて樹脂を冷却するようにした、ブロー成形方法を開示している。
【0003】
しかし、従来のブロー成形方法には、つぎの問題点がある。
2つのブローピンを同時に樹脂側方から樹脂内に挿入するため、ブローピンを樹脂内に挿入するときに、ブローピンで樹脂を押してしまい(樹脂が逃げてしまい)ブローピンを樹脂内に挿入できないおそれがある。
この問題点は、樹脂内を流れるエア流量を増加させて樹脂の冷却時間を短縮させるためにブローピンを流れるエア流路径を大きくすると、ブローピン自体も太くなってしまうため、顕著になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−88944号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、2つのブローピンを確実に樹脂内に挿入できるブロー成形方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) 型開き状態にある一対の金型間に押し出し機からパリソンと呼ばれる溶融樹脂を押し出し、前記一対の金型を閉じて該一対の金型にて前記樹脂を挟持する第1の工程と、
第1のブローピンを、前記樹脂の前記金型によって挟持される部位から前記樹脂内に挿入し、前記第1のブローピンから前記樹脂内にエアを吹き込んで前記樹脂を膨らませる第2の工程と、
前記第1のブローピンから前記樹脂内にエアを吹き込みつつ、第2のブローピンを、前記第1のブローピンとは異なる部位に設けられる第2のブローピン用孔から前記樹脂内に挿入し、前記第2のブローピンから前記樹脂内にエアを吹き込む第3の工程と、
前記第1、第2のブローピンの一方から前記樹脂内にエアを吹き込みつつ、前記第1、第2のブローピンの他方から前記樹脂内のエアを該樹脂外に排出する第4の工程と、
を有するブロー成形方法であって、
前記第2の工程では、前記第1のブローピンは、前記一対の金型が互いに接近して型閉じした際に形成されるキャビティの周囲にあり前記一対の金型が互いに接近して型閉じした際に互いに対向して合わさる面である合わせ面の、前記一対の金型を閉じて該一対の金型にて前記押し出し機から押し出された前記樹脂を挟持するときに該樹脂に接触する部分から、前記樹脂内に挿入されており、
前記第3の工程では、前記第2のブローピンは、前記第2の工程で前記樹脂内のエアが前記樹脂を破って前記第2のブローピン用孔から抜けた直後に該第2のブローピン用孔を挿通して前記樹脂内に挿入される、ブロー成形方法。
【発明の効果】
【0007】
上記(1)のブロー成形方法によれば、つぎの効果を得ることができる。
第2の工程で、第1のブローピンを、樹脂の金型によって挟持される部位から樹脂内に挿入するため、金型で樹脂が逃げることを抑制しつつ、第1のブローピンを樹脂内に挿入することができる。そのため、第1のブローピンを確実に樹脂内に挿入することができる。
また、第2の工程で第1のブローピンから樹脂内にエアを吹き込んで樹脂を膨らませた後、第3の工程で、第1のブローピンから樹脂内にエアを吹き込みつつ、第2のブローピンを、第1のブローピンとは異なる部位から樹脂内に挿入するため、第1のブローピンから吹き込まれるエアにより樹脂の内圧を高めた状態で、第2のブローピンを樹脂内に挿入することができる。そのため、第2のブローピンも確実に樹脂内に挿入できる。
よって、2つのブローピンを確実に樹脂内に挿入できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明実施例のブロー成形方法に用いる装置の概略図である。
図2】本発明実施例のブロー成形方法に用いる装置の、部分斜視模式図である。
図3】本発明実施例のブロー成形方法における第1の工程の、一対の金型を閉じて一対の金型にてパリソンを挟持する工程の模式図である。なお、図中の矢印は、エアの流れ方向を示している。
図4】本発明実施例のブロー成形方法における第2の工程の模式図である。なお、図中の矢印は、エアの流れ方向を示している。
図5】本発明実施例のブロー成形方法における第3の工程の模式図である。なお、図中の矢印は、エアの流れ方向を示している。
図6】本発明実施例のブロー成形方法における第4の工程の模式図である。なお、図中の矢印は、エアの流れ方向を示している。
図7】本発明実施例のブロー成形方法の、第4の工程後に第1、第2のブローピンの両方を排出した状態の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明実施例のブロー成形方法を図面を参照して説明する。
まず、本発明実施例のブロー成形方法に用いるブロー成形装置10について、説明する。
ブロー成形装置10は、図1に示す、パリソンと呼ばれる筒状の溶融樹脂Pを押し出す押し出し機11と、押し出された樹脂Pを樹脂Pの両側から挟む一対の金型12と、一対の金型12を接近・離反させて型閉じ・型開きさせる金型駆動機構13と、図2に示す、第1のブローピン14aが設けられる第1のエア配管14と、第2のブローピン15aが設けられる第2のエア配管15と、を有する。
【0010】
金型12は、キャビティ面12aと、合わせ面12bと、第1のブローピン用孔12cと、第2のブローピン用孔12dと、を備える。
【0011】
キャビティ面12aは、図3に示すように、一対の金型12が金型駆動機構13の駆動力により互いに接近して型閉じした際に形成されるキャビティ12eを形成する面である。
合わせ面12bは、図2に示すように、キャビティ面12a(キャビティ12e)の周囲にあり、一対の金型12が金型駆動機構13の駆動力により互いに接近して型閉じした際に互いに対向して合わさる面である。
【0012】
第1のブローピン用孔12cは、一対の金型12を型閉じした際にキャビティ12eと金型12の外部とを連通する孔であり、第1のブローピン14aを差し込み可能(第1のブローピン14aが挿通可能)な孔である。第1のブローピン用孔12cは、合わせ面12bに設けられている。第1のブローピン用孔12cは、合わせ面12bの、一対の金型12を閉じて一対の金型12にて押し出し機11から押し出された樹脂Pを挟持するときに樹脂Pに接触する(実際に樹脂Pを挟持する)部分に、設けられている。
【0013】
第2のブローピン用孔12dは、一対の金型12を型閉じした際にキャビティ12eと金型12の外部とを連通する孔であり、第2のブローピン15aを差し込み可能(第2のブローピン15aが挿通可能)な孔である。第2のブローピン用孔12dは、第1のブローピン用孔12cと異なる部位に設けられている。第2のブローピン用孔12dは、合わせ面12bに設けられていてもよく、キャビティ面12aに設けられていてもよい。第2のブローピン用孔12dは、第1のブローピン用孔12cが金型12の下端部(一端部)に設けられている場合、金型12の上端部(他端部)またはその近傍に設けられていることが望ましい。なぜならば、樹脂Pの冷却工程で第1のブローピン14aから吹き込まれるエアが樹脂Pとの間で熱交換することなく第2のブローピン15aから排出されてしまうことを抑制するためである。
【0014】
金型駆動機構13は、図1に示すように、一対の固定プレート13aと、一対の可動プレート13bと、を備える。
可動プレート13bは、固定プレート13aに対して、固定プレート13aに接近・離反する方向に移動可能とされている。可動プレート13bの固定プレート13aに対する移動は、たとえば油圧シリンダ13cを用いることで行なわれる。可動プレート13bには金型12が固定して取付けられている。可動プレート13bを固定プレート13aに対して移動させることで、一対の金型12を型閉じ・型開きさせることができる。
【0015】
第1、第2のエア配管14、15は、図2に示すように、継手20によってつながれて単一配管21となってエア元に延びている。
第2のエア配管15には、切替弁15bが設けられている。切替弁15bは、たとえば電磁弁である。切替弁15bは、切換弁用制御装置15cからの信号に基き、第2のエア配管15の切替弁15bと第2のブローピン15aとの間を流れるエア流れの方向を、給気側と排気側とに切り替える。給気側のときには、エア元からのエアが切替弁15bを通って第2のブローピン15a側に流れることが許容され、排気側のときには、樹脂P内のエアが第2のブローピン15aから切替弁15b側に流れ切替弁15bから排出されることが許容される。
単一配管21には、開閉弁21aが設けられている。開閉弁21aは、たとえば電磁弁である。開閉弁21aは、開閉弁用制御装置21bからの信号に基き、エア元から単一配管21を流れるエアの流れのオン・オフを行なう。開閉弁用制御装置21bは、本発明図示例では切換弁用制御装置15cと別体品であるが、切換弁用制御装置15cと一体品であってもよい。
【0016】
つぎに、本発明実施例のブロー成形方法を説明する。
本発明実施例のブロー成形方法は、
(a)図1に示すように、型開き状態にある一対の金型12間に押し出し機11から溶融樹脂Pを押し出し、図3に示すように、一対の金型12を閉じて一対の金型12にて樹脂Pを挟持する第1の工程と、
(b)図4に示すように、第1のブローピン14aを、樹脂Pの金型12によって挟持される部位から樹脂P内に挿入し(樹脂Pに差し込み)、第1のブローピン14aから樹脂P内にエアを吹き込んで樹脂Pを膨らませる第2の工程と、
(c)図5に示すように、第1のブローピン14aから樹脂P内にエアを吹き込みつつ、第2のブローピン15aを、第1のブローピン14aとは異なる部位から樹脂P内に挿入し、第1のブローピン14aからだけでなく第2のブローピン15aからも樹脂P内にエアを吹き込む第3の工程と、
(d)図6に示すように、第1のブローピン14aから樹脂P内にエアを吹き込みつつ、第2のブローピン15aから樹脂P内のエアを樹脂P外に排出する第4の工程と、
を順に有する。
【0017】
第2の工程は、第1のブローピン14aからのエアブローによって樹脂Pを膨らませ、第3の工程で第2のブローピン15aを確実に樹脂P内に挿入できるようにするための工程である。
【0018】
第2の工程において、第1のブローピン14aは、図3図4に示すように、開閉弁21aを開けることでエアブローしながら、第1のブローピン用孔12cを挿通して樹脂P内に挿入される。なお、このとき、第2のブローピン15aからもエアブローされていてもよい。第1のブローピン14aをエアブローしながら樹脂P内に挿入するため、第1のブローピン14aを樹脂P内に挿入するときに樹脂Pの一部が第1のブローピン14aに追随して樹脂Pの内部に移動してしまうこと(ピン形状の樹脂が形成されてしまうこと)を抑制できる。
【0019】
第3の工程は、図5に示すように、第1のブローピン14aだけでなく第2のブローピン15aからも樹脂P内にエアブローすることによって、樹脂Pの内圧を高めて樹脂Pの転写性を確保するための工程である。
【0020】
第3の工程は、第2の工程において樹脂Pを第1のブローピン14aから吹き込まれるエアにて膨らませ、樹脂Pの内圧上昇により樹脂P内のエアが樹脂Pを破って第2のブローピン用孔12dから金型12の外部に抜けた(排出された)直後に(たとえば0.5〜1.0秒後)、行なわれる。
【0021】
第3の工程において、第2のブローピン15aは、第2の工程で樹脂P内のエアが樹脂Pを破って第2のブローピン用孔12dから抜けた直後に、第2のブローピン用孔12dを挿通して樹脂P内に挿入される。第2のブローピン15aを樹脂Pが破れた直後に樹脂P内に挿入するのは、(i)樹脂Pの内圧が高まっており確実に第2のブローピン15aを樹脂P内に挿入できることを樹脂Pが破れることで把握できるからであり、また、(ii)樹脂Pが冷えて冷却固化してしまう前に第2のブローピン15aから樹脂P内にエアを吹き込んで樹脂Pの内圧を高めることができる(樹脂Pの転写性を高めることができる)ようにするためである。
第2のブローピン15aは、開閉弁21aを開いている状態で切替弁15bを給気側にすることによりエアブローしながら、樹脂P内に挿入される。エアブローしながら第2のブローピン15aを挿入するため、第2のブローピン15aに樹脂Pの一部が詰まってしまうことを抑制できる。
【0022】
第3の工程では、第1、第2のブローピン14a、15aの両方から樹脂P内にエアブローした状態を所定時間維持する。なお、この所定時間は、数秒であり、たとえば5秒である。これにより、樹脂P内部の圧力を高めて樹脂Pの転写性を高めることができ、樹脂Pの表面形状を確実にキャビティ面12b形状にすることができる。
【0023】
第4の工程は、図6に示すように、第1のブローピン14aから樹脂P内にエアを吹き込みつつ第2のブローピン15aから樹脂P内のエアを樹脂P外(金型12外)に排出することで、樹脂P内をエアが流れるようにして樹脂Pを冷却固化させるための工程である。
【0024】
第4の工程では、開閉弁21aを開いて第1のブローピン14aから樹脂P内にエアブローした状態のまま、切替弁15bを給気側から排気側に切替えることで、樹脂P内のエアを第2のブローピン15aを通して切替弁15bから排出する。この結果、樹脂P内をエアが流れ樹脂Pが冷却固化される。
【0025】
第4の工程で樹脂Pの冷却固化を行った後は、先ず、図7に示すように、開閉弁21aを閉じて第1、第2のブローピン14a、15aを樹脂Pから抜き、その後、一対の金型12を型開きしてブロー成形後の樹脂Pを金型12内から取外して、ブロー成形が終了する。
【0026】
つぎに、本発明実施例の作用を説明する。
第2の工程で、第1のブローピン14aを、樹脂Pの金型12によって挟持される部位から樹脂P内に挿入するため、金型12で樹脂Pが逃げることを抑制しつつ、第1のブローピン14aを樹脂P内に挿入することができる。そのため、第1のブローピン14aを確実に樹脂P内に挿入することができる。
また、第2の工程で第1のブローピン14aから樹脂P内にエアを吹き込んで樹脂Pを膨らませた後、第3の工程で、第1のブローピン14aから樹脂P内にエアを吹き込みつつ、第2のブローピン15aを、第1のブローピン14aとは異なる部位から樹脂P内に挿入するため、第1のブローピン14aから吹き込まれるエアにより樹脂Pの内圧を高めた状態で、第2のブローピン15aを樹脂P内に挿入することができる。そのため、第2のブローピン15aも確実に樹脂P内に挿入できる。
よって、2つのブローピン14a,15aを確実に樹脂P内に挿入できる。
【0027】
2つのブローピン14a、15aを確実に樹脂P内に挿入できるため、第1、第2のブローピン14a、15aを流れるエア流路径を従来に比べて大きくすることができ、その結果、第4の工程で樹脂P内を流れるエア流量を増加させて樹脂Pの冷却時間を短縮させることができる。
【0028】
本発明実施例および図示例では、切替弁15bを第2のエア配管15に設けて、第4の工程で第1のブローピン14aから樹脂P内にエアを吹き込みつつ第2のブローピン15aから樹脂P内のエアを樹脂P外に排出するようにしている例を示しているが、切替弁15bを第1のエア配管14に設けて、第4の工程で第2のブローピン15aから樹脂P内にエアを吹き込みつつ第1のブローピン14aから樹脂P内のエアを樹脂P外に排出するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0029】
10 ブロー成形装置
11 押し出し機
12 金型
12a キャビティ面
12b 合わせ面
12c 第1のブローピン用孔
12d 第2のブローピン用孔
12e キャビティ
13 金型駆動機構
13a 固定プレート
13b 可動プレート
14 第1のエア配管
14a 第1のブローピン
15 第2のエア配管
15a 第2のブローピン
15b 切替弁
20 継手
21 単一配管
21a 開閉弁
P 樹脂
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7