特許第5796988号(P5796988)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5796988ローラレベラおよびそれに用いるレベリングロールユニット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5796988
(24)【登録日】2015年8月28日
(45)【発行日】2015年10月21日
(54)【発明の名称】ローラレベラおよびそれに用いるレベリングロールユニット
(51)【国際特許分類】
   B21D 1/05 20060101AFI20151001BHJP
【FI】
   B21D1/05 U
【請求項の数】8
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2011-86089(P2011-86089)
(22)【出願日】2011年4月8日
(65)【公開番号】特開2012-218026(P2012-218026A)
(43)【公開日】2012年11月12日
【審査請求日】2014年4月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】501120122
【氏名又は名称】スチールプランテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099944
【弁理士】
【氏名又は名称】高山 宏志
(72)【発明者】
【氏名】青山 亨
(72)【発明者】
【氏名】吉村 信幸
【審査官】 石黒 雄一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−154403(JP,A)
【文献】 特開平09−141322(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B21D 1/00− 1/14
B21B 45/00−45/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
矯正すべき金属板の通板ラインの上下に千鳥状に配置され、金属板を挟んで矯正しつつ金属板を通板させるように回転する複数のレベリングロール有するレベリングロールユニットと、
前記レベリングロールを介して金属板を圧下する圧下シリンダと
を備えるローラレベラであって、
前記レベリングロールユニットは、
金属板の通板方向に沿って隣接するレベリングロール間に設けられ、金属板の表面から剥離したスケールを金属板幅方向の端部側に吹き飛ばす流体流を前記レベリングロール間に形成する流体流形成手段と、
前記流体流を外部に案内する整流部材とを有し、
前記整流部材は、前記流体流の下流側端部において前記レベリングロールを支持するロールチョック近傍に設けられ、前記流体流が前記ロールチョックに当たらないように前記流体流を外部に導く傾斜を有することを特徴とするローラレベラ。
【請求項2】
前記整流部材は、前記流体流の下流側端部において前記レベリングロールを支持するロールチョックと一体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のローラレベラ。
【請求項3】
前記レベリングロールユニットは、前記通板ラインの上に複数配置された上部レベリングロールと、前記通板ラインの下に複数配置された下部レベリングロールとを有し、前記整流部材は少なくとも前記下部レベリングロールに設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のローラレベラ。
【請求項4】
前記レベリングロールユニットは、前記通板ラインの上に複数配置された上部レベリングロールと、前記通板ラインの下に複数配置された下部レベリングロールとを有し、
前記ロールチョックが、前記上部レベリングロールと前記下部レベリングロールとに対応する上下のロールチョックを含み、
前記整流部材は、前記上部レベリングロール側および前記下部レベリングロール側の両方に設けられ、
前記下部レベリングロール側の前記整流部材は、外側に向かって上昇する傾斜を有する傾斜部を有し、前記上部レベリングロール側の前記整流部材は、外側に向かって下降する傾斜を有する傾斜部を有し、前記流体流が前記上下のロールチョックの間の空隙に案内されるように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のローラレベラ。
【請求項5】
金属板を矯正するローラレベラにおいて、矯正すべき金属板の通板ラインの上下に千鳥状に配置され、金属板を挟んで矯正しつつ金属板を通板させるように回転する複数のレベリングロール有するレベリングロールユニットであって、
金属板の通板方向に沿って隣接するレベリングロール間に設けられ、金属板の表面から剥離したスケールを金属板幅方向の端部側に吹き飛ばす流体流を前記レベリングロール間に形成する流体流形成手段と、
前記流体流を外部に案内する整流部材とを有し、
前記整流部材は、前記流体流の下流側端部において前記レベリングロールを支持するロールチョック近傍に設けられ、前記流体流が前記ロールチョックに当たらないように前記流体流を外部に導く傾斜を有することを特徴とするレベリングロールユニット。
【請求項6】
前記整流部材は、前記流体流の下流側端部において前記レベリングロールを支持するロールチョックと一体に設けられていることを特徴とする請求項5に記載のレベリングロールユニット。
【請求項7】
前記通板ラインの上に複数配置された上部レベリングロールと、前記通板ラインの下に複数配置された下部レベリングロールとを有し、前記整流部材は少なくとも前記下部レベリングロールに設けられていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のレベリングロールユニット。
【請求項8】
前記通板ラインの上に複数配置された上部レベリングロールと、前記通板ラインの下に複数配置された下部レベリングロールとを有し、
前記ロールチョックが、前記上部レベリングロールと前記下部レベリングロールとに対応する上下のロールチョックを含み、
前記整流部材は、前記上部レベリングロール側および前記下部レベリングロール側の両方に設けられ、
前記下部レベリングロール側の前記整流部材は、外側に向かって上昇する傾斜を有する傾斜部を有し、前記上部レベリングロール側の前記整流部材は、外側に向かって下降する傾斜を有する傾斜部を有し、前記流体流を前記上下のロールチョックの間の空隙に案内されるように構成されていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のレベリングロールユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属板を矯正するローラレベラおよびそれに用いるレベリングロールユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
鋼板等の金属板を製造する過程では圧延や冷却などが実施されるが、これらの工程では金属板に反りや波形状の変形が発生する。このため、このような反りや波形状の変形を矯正して金属板を平坦化する目的で、複数本のレベリングロールを上下に千鳥状に配置したローラレベラが用いられる。
【0003】
ローラレベラは、下ロールに対し上ロールを押し込んだ状態、または上ロールに対して下ロールを押し込んだ状態で、矯正すべき金属板を通板し、金属板に繰り返し曲げを与えることによって、金属板の反りや波形状を平坦化する。
【0004】
矯正すべき金属板の表面にスケールが形成されている場合には、金属板の矯正過程で剥離したスケールが金属板の搬送方向下流側のロールにおいて金属板に押し込まれ金属板表面に疵が発生してしまう。このため、金属板の搬送方向に沿って隣接するロール間にエア噴射ノズルを配置して剥離したスケールを、エア等の流体によりロールの長手方向に沿って外部へ吹き飛ばす技術が開示されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特公平3−12972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ロール端部側にはロールを受けるロールチョック等が存在し、スケールを吹き飛ばすエア等の流体の流れがロールチョックに当たるため、一旦吹き飛ばしたスケールの一部が金属板側に逆流してしまう。
【0007】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、矯正すべき金属板から吹き飛ばされたスケールが矯正すべき金属板へ逆流することを抑制可能なローラレベラおよびそれに用いるレベリングロールユニットを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明は、矯正すべき金属板の通板ラインの上下に千鳥状に配置され、金属板を挟んで矯正しつつ金属板を通板させるように回転する複数のレベリングロール有するレベリングロールユニットと、前記レベリングロールを介して金属板を圧下する圧下シリンダとを備えるローラレベラであって、前記レベリングロールユニットは、金属板の通板方向に沿って隣接するレベリングロール間に設けられ、金属板の表面から剥離したスケールを金属板幅方向の端部側に吹き飛ばす流体流を前記レベリングロール間に形成する流体流形成手段と、前記流体流を外部に案内する整流部材とを有し、前記整流部材は、前記流体流の下流側端部において前記レベリングロールを支持するロールチョック近傍に設けられ、前記流体流が前記ロールチョックに当たらないように前記流体流を外部に導く傾斜を有することを特徴とするローラレベラを提供する。
【0009】
また、本発明の第2の観点では、金属板を矯正するローラレベラにおいて、矯正すべき金属板の通板ラインの上下に千鳥状に配置され、金属板を挟んで矯正しつつ金属板を通板させるように回転する複数のレベリングロール有するレベリングロールユニットであって、金属板の通板方向に沿って隣接するレベリングロール間に設けられ、金属板の表面から剥離したスケールを金属板幅方向の端部側に吹き飛ばす流体流を前記レベリングロール間に形成する流体流形成手段と、前記流体流を外部に案内する整流部材とを有し、前記整流部材は、前記流体流の下流側端部において前記レベリングロールを支持するロールチョック近傍に設けられ、前記流体流が前記ロールチョックに当たらないように前記流体流を外部に導く傾斜を有することを特徴とするレベリングロールユニットを提供する。
【0010】
本発明において、前記整流部材は、前記流体流の下流側端部において前記レベリングロールを支持するロールチョックと一体に設けられていてもよい。さらに、前記レベリングロールユニットは、前記通板ラインの上に複数配置された上部レベリングロールと、前記通板ラインの下に複数配置された下部レベリングロールとを有し、前記整流部材は少なくとも前記下部レベリングロールに設けられている構成、あるいは前記レベリングロールユニットは、前記通板ラインの上に複数配置された上部レベリングロールと、前記通板ラインの下に複数配置された下部レベリングロールとを有し、前記ロールチョックが、前記上部レベリングロールと前記下部レベリングロールとに対応する上下のロールチョックを含み、前記整流部材は、前記上部レベリングロール側および前記下部レベリングロール側の両方に設けられ、前記下部レベリングロール側の前記整流部材は、外側に向かって上昇する傾斜を有する傾斜部を有し、前記上部レベリングロール側の前記整流部材は、外側に向かって下降する傾斜を有する傾斜部を有し、前記流体流が前記上下のロールチョックの間の空隙に案内される構成とすることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、スケール除去のための流体流を外部に案内する整流部材を設けたので、スケールを含む流体流が金属板側へ逆流することを防止することができる。このため、スケールが金属板に再付着して金属板に疵が発生することを極めて効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態に係るローラレベラを示す側面図である。
図2】本発明の一実施形態に係るローラレベラを示す正面図である。
図3】本発明の一実施形態に係るローラレベラにおけるレベリングロールユニットを示す模式図である。
図4】レベリングロールユニットにおける整流部材の取り付け状態を示す斜視図である。
図5】従来のローラレベラにおけるスケール除去のためのエア流の状態を示す模式図である。
図6】本発明の一実施形態に係るローラレベラにおけるスケール除去のためのエア流の状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るローラレベラを示す側面図、図2はその正面図である。本実施形態のローラレベラ100は、ハウジング1と、ハウジング1の内側に設けられた上フレーム2と、ハウジング1を支持するように設けられた下フレーム3とを有している。ハウジング1と上フレーム2との間には圧下シリンダ4が配置されており、上フレーム2の下方には上ロールフレーム5が上ロールグリップシリンダ(図示せず)で吊り下げられている。一方、下フレーム3上には下ロールフレーム10が設置されている。
【0014】
上ロールフレーム5と下ロールフレーム10との間には、上ロールフレーム5の下に上ロールフレーム5に支持されるように配置された複数本の上部レベリングロール6と、上部レベリングロール6の金属板Pのパスラインを挟んで反対側に設けられ下ロールフレーム10に支持された複数本の下部レベリングロール8とを有するレベリングロールユニット20が設けられている。レベリングロールユニット20の金属板Pの搬送方向上流側および下流側には、金属板Pをガイドするガイドロール14が設けられている。
【0015】
上部レベリングロール6の上には、上部レベリングロール6をバックアップする短尺の上バックアップロール7が上部レベリングロール6の軸方向に沿って上ロールフレーム5に支持されるように複数配置されている。また、下部レベリングロール8の下には、下部レベリングロール8をバックアップする短尺の下バックアップロール9が下部レベリングロール8の軸方向に沿って下ロールフレーム10に支持されるように複数配置されている。
【0016】
圧下シリンダ4は、上ロールフレーム5および上バックアップロール7および上部レベリングロール6を介して金属板Pを圧下するようになっている。なお、上部レベリングロール6を圧下する圧下シリンダ4の代わりに、下部レベリングロール8を圧下する圧下シリンダを設けてもよい。
【0017】
次に、レベリングロールユニット20について詳細に説明する。
レベリングロールユニット20は、図3に示すように、上部レベリングロール6および下部レベリングロール8の他に、これらを回転させる駆動装置15および16を有している。また、上部レベリングロール6の駆動側およびワーク側はそれぞれロールチョック17aおよび17bで支持されており、下部レベリングロール8の駆動側およびワーク側はロールチョック18aおよび18bで支持されている。
【0018】
隣接する上部レベリングロール6の間には、金属板Pの上方から金属板Pに、ワーク側に向けた斜め方向にエアを吹き付ける第1のエア噴射ノズル21が金属板Pの幅方向に沿って複数配置されている。また、隣接する上部レベリングロール6の間には駆動側からワーク側に向けてエアを吹き透ける第2のエア噴射ノズル22が設けられている。これら第1のエア噴射ノズル21および第2のエア噴射ノズル22は、エア流形成手段として機能する。第1のエア噴射ノズル21からのエアにより金属板Pの表面からスケールが除去され、第2のエア噴射ノズル22からのエアによりスケールを含むエア流が形成され、スケールはワーク側の外方へ吹き飛ばされる。また、隣接する下部レベリングロール8の間にも、第1のエア噴射ノズル21および駆動側からワーク側に向けてエアを吹き透ける第2のエア噴射ノズル22が設けられている。ワーク側の外方には、吹き飛ばされたスケールを捕集して集塵する集塵器23が設けられている。
【0019】
なお、上部レベリングロール6と下部レベリングロール8とは千鳥配置されているため、実際には上部レベリングロール6間の第1および第2のエア噴射ノズル21および22と下部レベリングロール8間の第1および第2のエア噴射ノズル21および22が同時に見えることはないが、図3では、便宜上、上部レベリングロール6間および下部レベリングロール8間の両方に第1および第2のエア噴射ノズル21および22を描いている。
【0020】
上部レベリングロール6および下部レベリングロール8のワーク側端部には、スケールを含むエアをスムースに外部へ流す整流部材19が設けられている。図4の斜視図にも示すように、下部レベリングロール8側の整流部材19には、隣接する下部レベリングロール8間のエアの流れがロールチョック18bに当たらずにスムースに外方へ排出されるように噴射されたエアを案内する、外側に向かって上昇する傾斜を有する傾斜部19aが形成されている。上部レベリングロール6側の整流部材19には、隣接する上部レベリングロール6間のエアの流れがロールチョック17bに当たらずにスムースに外方へ排出されるように噴射されたエアを案内する、外側に向かって下降する傾斜を有する傾斜部19bが形成されている。
【0021】
次に、このように構成されるローラレベラ100により金属板Pの矯正を行う際の動作について説明する。
【0022】
まず、ローラレベラ100のレベリングロールユニット20の上流側からガイドロール14にガイドされた状態で金属板Pをレベリングロールユニット20へ向けて送給し、上部レベリングロール6と下部レベリングロール8との間に挿入する。そして、圧下シリンダ4で圧下することにより上部レベリングロール6と下部レベリングロール8により金属板Pを挟み、駆動装置15および16により上部レベリングロール6と下部レベリングロール8を回転させることにより、金属板Pをこれらの間に通板させる。これにより金属板Pが矯正されて平坦化される。
【0023】
矯正しようとする金属板表面にスケールが形成されている場合には、金属板Pの矯正の際にスケールが剥離し、剥離したスケールが金属板Pの搬送方向下流側のレベリングロールにより金属板Pに押し込まれ金属板表面に疵が発生してしまう。このため、隣接する上部レベリングロール6間および下部レベリングロール間に第1のエア噴射ノズル21および第2のエア噴射ノズル22を設けて剥がれたスケールを金属板Pの幅方向に沿ってワーク側に吹き飛ばして、スケールによる金属板Pに対する疵の発生を抑制する。
【0024】
しかしながら、何も対策をとらずに隣接する上部レベリングロール6の間および下部レベリングロール8の間にワーク側へ向かうエア流を形成すると、図5に示すように、ロールチョック17bおよび18bにエア流fが衝突して跳ね返り、一旦エア流fとともに吹き飛ばしたスケールの一部が金属板P側に逆流してしまう。このため、スケールが金属板Pに再付着して金属板Pの疵を十分に抑制することが困難となる。
【0025】
そこで、本実施形態では、整流部材19を設け、図6に示すように、隣接する上部レベリングロール6の間および下部レベリングロール8の間に形成されるエア流がロールチョック17b、18bに当たって跳ね返ることなくスムースに外部へ流れるようにしている。具体的には、エア流fは、下部レベリングロール8側の整流部材19においては、外側に向かって上昇する傾斜を有する傾斜部19aに案内されてロールチョック18bに当たることなく外部に排出され、上部レベリングロール6側の整流部材においては、外側に向かって下降する傾斜を有する傾斜部19bに案内されてロールチョック17bに当たることなく外部に排出される。これによりスケールが金属板Pに逆流することを防止することができる。このため、スケールが金属板Pに再付着して金属板Pに疵が発生することを極めて効果的に抑制することができる。
【0026】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、レベリングロールの上ロールを下ロールに対して圧下する装置を示したが、下ロールを上ロールに対して圧下してもよい。また、上記実施形態では、上部レベリングロール6側および下部レベリングロール8側の両方に整流部材19を設けたが、下部レベリングロール8側のみに設けるようにしてもよい。さらに、整流部材19をロールチョックと別個に設けたが、整流部材をロールチョックと一体に設けてもよい。すなわちロールチョックに整流部材の機能を持たせてもよい。さらにまた、スケールを吹き飛ばす流体としてエアを用いたが、これに限定されず、他の流体であってもよい。
【符号の説明】
【0027】
1;ハウジング
2;上フレーム
3;下フレーム
4;圧下シリンダ
5;上ロールフレーム
6;上部レベリングロール
7;上バックアップロール
8;下部レベリングロール
9;下バックアップロール
10;下ロールフレーム
15,16;駆動装置
17a,17b,18a,18b;ロールチョック
19;整流部材
19a,19b;傾斜部
20;レベリングロールユニット
21;第1エア噴射ノズル
22;第2エア噴射ノズル
100;ローラレベラ
P;金属板(被矯正材)
図1
図2
図3
図4
図5
図6