【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明によれば、液体薬剤の用量を投与するための自動注射器は、以下を含む:
−中空針、及びシリンジをシールして、薬剤を移動するためのストッパを備えたシリンジを含有するように配置された細長い外側ケーシング(ここで、外側ケーシングは、遠位端及び注射サイトに対して適用されるように意図されたオリフィスを備えた近位端を持ち、ここで、シリンジは外側ケーシングに対して摺動可能に配置される)、
−起動の際、以下のことが可能なばね手段、
−外側ケーシングの内側の被覆位置から前進位置に、オリフィスを通して、近位端を通過して針を押すこと、
−薬剤の用量を供給するためにシリンジを操作すること、及び
−薬剤送達後、針を備えたシリンジを被覆位置へと後退させること、
−手動操作前に、ばね手段を加圧された状態においてロックするように、そして手動操作の際に、注射するためにばね手段を開放できるように配置される起動手段。
【0014】
この特許出願の文脈において、用語「近位」は、注射中に患者に向かって指し示している方向を言及しており、一方、用語「遠位」は、患者から離れて指し示している反対方向を言及している。
【0015】
本発明によれば、ばね手段は、外側ケーシング中の一端に置かれ、そして第一の歯車部材において他端で縦軸の周りに回転可能なトーションばねである。回転の際に、第一の歯車部材は近位端に向かって第二の歯車部材を並進的に動かすように配置される。第二の歯車部材は、近位端に向かってそれを押すために回転するのを防止され、そしてストッパに連結される。第一の歯車部材は、手動操作前回転を防止されるように起動手段と係合され、そして手動操作の際に、起動手段から係合解除される。
【0016】
針を挿入するため、シリンジを完全に空にするため、そしてシリンジ及び針を注射後に、安全な位置に後退させるために、単一トーションばねが使用される。トーションばねの主要な利点は、力がストッパ及びシリンジの上に円滑にかけられる点であり、一方、従来の圧縮ばねは、自動注射器のガラスシリンジ又は他の部品を壊し得るかなり急激な力の展開を示す。
【0017】
第一の及び第二の歯車部材は、互いの内にはめ込み式にされたチューブの形であり得る。第一の歯車部材はカム従動チューブであり得て、そして第二の歯車部材は親ねじチューブであり得て、ここで、親ねじチューブはカム従動チューブ内にはめ込み式にされる。親ねじチューブは、少なくとも一つのボールベアリングによってカム従動チューブと係合される親ねじのねじ山を有する。代替実施態様において、カム従動チューブはピンによって、親ねじと係合され得る。しかしながら、低い摩擦接触を達成するために、ボールベアリングが好まれる。
【0018】
シリンジは本質的にチューブ状のシリンジキャリヤ中に保持され、そしてその中のその近位端で支えられ、ここで、シリンジキャリヤは親ねじチューブ中に摺動可能に配置される。そのフランジでよりはむしろその近位端でシリンジを支持することによって、フランジは、特に、ガラスシリンジにおいて、より壊れやすいため、負荷の下でシリンジを損傷することが避けられる。
【0019】
好ましい実施態様において、第一の歯車部材が、一緒に並進運動をするが独立した回転用に、後退スライダチューブに連結される。後退スライダチューブは、例えば、外側ケーシング中の対応するフラット部又はスプライン中に案内された一つ又はそれ以上のフラット部又はスプラインによって回転が防止されるように外側ケーシングの近位部分に配置される。更に、ラッチは、後退スライダチューブが軸方向に動くのを防止するように外側ケーシング内に設けられる。ラッチは、自動注射器の操作の殆どの部分に対して、つまり、針挿入及び注射の前及びその際中に、係合される。注射の最後に、第二の歯車部材が最近位位置内又はその近くに前進されるかとき、ラッチは、ラッチを外側に向かって押している第二の歯車部材の傾斜路機能によって係合解除可能であり、そのようにして、遠位方向に並進的に動かされるよう、後退スライダチューブを開放する。ラッチが係合される限り、第二の歯車部材は、軸方向に固定されたそして回転している第一の歯車部材によって近位方向に無理やり押される。ラッチが係合解除されるとき、第二の歯車部材は、その走行の最後に少なくともほぼ達しており、そして外側ケーシングの近位端でボトムアウトしている。係合解除されたラッチのせいで、第二の歯車部材が更に前進できないので、第一の歯車部材及び後退スライダチューブは、ここでトーションばね及び第一の歯車部材の連続した回転によって遠位方向に引かれる。後退スライダチューブが後退されるとき、後退スライダチューブは、シリンジを用いてシリンジキャリヤを引き連れるために少なくとも一つのドッグ機能を含む。シリンジキャリヤは、中空針が完全に覆われるまで、自動注射器内に後退させられる。ドッグ機能は、好ましくは、後退スライダチューブから親ねじチューブにおける凹部を通って内側に向かって伸びる。
【0020】
中空針を挿入して用量を注射するために、第二の歯車部材は、一緒に軸方向に動くよう、第二の歯車部材と開放可能に係合可能であるプランジャによってストッパに連結される。注射後にシリンジが後退させられることを可能にするために、プランジャは、第二の歯車部材がその最近位位置に達する際に、第二の歯車部材から係合解除され得る。
【0021】
好ましい実施態様において、少なくとも一つのプランジャボール戻り止めによって、プランジャは第二の歯車部材と係合可能である。戻り止めボールは、第二の歯車部材における凹部中に保持され得て、そしてプランジャにおける周辺ノッチを係合し得る。ノッチと係合状態に留まるために、ボールは、第二の歯車部材がその走行の最後に達するまで、第一の歯車部材によって支えられる。この時点で、ボール戻り止めは第一の歯車部材中のポケットに達し、その結果、それはもはや支えられず、そして戻り止めボールはポケット内に落ち、そのようにしてプランジャを第二の歯車部材から係合解除する。
【0022】
好ましくは、プランジャは、互いの内にはめ込み式にされたプランジャ後部及びプランジャ前部を含む。プランジャばねは、プランジャ後部とプランジャ前部の間に配置される。プランジャばねは圧縮ばね又は泡の一つ又は空気ばねであり得る。プランジャが、近位端に向かってストッパを押すよう前進されるとき、それは部分的に圧縮されるよう配置される。この部分的圧縮は、ストッパとシリンジの内壁の間の摩擦故に、そして中空針中の小さな流体溝を通して無理やり流される流体薬剤の流体力学的抵抗故に起こる。
【0023】
第二の歯車部材には、第二の歯車部材の近位端に各粘性ダンパを含有するポケットが供され得る。粘性ダンパは、第二の歯車部材がその最近位位置にほぼ達するとき、外側ケーシングの近位端に配置されたそれぞれのリブによって圧縮されるように配置される。そうすることによって第二の歯車部材からの負荷の部分は分解され、そしてプランジャばねが伸びることが可能になる。そのようにして、ストッパは圧縮ばねによって更に前進され、その結果、残留薬剤がシリンジから排出される。これによって、シリンジ及びストッパが、シリンジの全内容物を排出すること及び注射の最後にシリンジの後退を正確にトリガすることを事実上不可能にしている大きな許容誤差に陥りやすいという問題を処理することが可能になる。従来の自動注射器を用いると、ストッパは、後退がトリガされ得る前にボトムアウトするであろう。このようにして、シリンジは空にされるが、シリンジ及び針は全く後退されないため、針刺し怪我のリスクは大きく増加されるか、又は、後退はシリンジ中でストッパがボトムアウトする前にトリガされるであろう。この場合、シリンジ及び針は安全な位置へと本当に後退されるが、シリンジは完全には空にされない。
【0024】
粘性ダンパ及びプランジャばねを備えた自動注射器によって両方の問題を解決することが可能になり、中空針が安全な位置へと信頼性を持って後退され、そして高価な薬物を用いるとき特に望ましいことであるが、シリンジが完全に空になる。シリンジを空にすることは用量の正確さに対しても重要である。
【0025】
ストッパがその走行の最後にほぼ達したとき、粘性ダンパは外側ケーシングの近位端中のリブに接触する。速度依存負荷は、速度を遅くしている第二の歯車部材の動きに抗する。その結果、プランジャ上の負荷は減じられる。これによって、プランジャばねが伸びて、薬剤の残留用量を空にすることが可能になる。第二の歯車部材は、それが外側ケーシングの近位端においてそれがボトムアウトするまで、更に前進させられる。この少し前に、傾斜路機能はラッチと係合解除し、その結果、後退スライダチューブは遠位方向に動かされ得て、プランジャ及び第二の歯車部材がポケット内に落ちる戻り止めボールによって連結解除されるや否や、シリンジキャリヤ及びシリンジを、それを用いて取る。このようにして、ストッパは後退の失速を避けられ、そしてシリンジは完全に空になる。
【0026】
第一の歯車部材及び後退スライダチューブは、好ましくは、互いに面していてそして連結リングによって一緒に保持される各周囲のショルダを示す。これによって、独立した回転が可能になり、一方で、一緒に軸方向に動くことが確保される。
【0027】
好ましい実施態様において、親ねじのねじ山は、中空針を挿入するとき、第二の歯車部材をより早くそしてより小さな力を用いて(深いピッチ)、そして薬剤を排出するとき、よりゆっくりとより大きな力を用いて(平らなピッチ)前進させるように配置された可変ピッチを有する。第二の歯車部材の走行の最後に、ピッチは、好ましくは、粘性ダンパを圧縮するための力を増すようにもっと平らにさえなる。急激な針の挿入は患者によって感じられる痛みを減じることが知られている。可変ピッチよっても、用量の一様の送達が可能になる。自動注射器の操作サイクルに必要な時間の再現性は使用者にとって重要である。もし、必要な時間がデバイスの間で非常に変わるならば、使用者はそれで混乱し得て、そして注射剤を送達するときにミスをし得る。親ねじ又はカム軌道の圧力角度を変えることによって、例えば、もし、粘性ダンパを圧縮するとき又は針の後退をトリガするためラッチを操作するときのように、デバイスサイクル中に高い軸負荷を要求する工程があるならば、ばねからの負荷が多かれ少なかれプランジャに直接かけられることが可能になる。
【0028】
起動手段は、外側ケーシングの遠位端に配置されたトリガボタンであり得て、そして近位方向に押されることによって操作でき得る。
【0029】
好ましい実施態様において、トリガボタンは、相対的な回転を防ぐように外側ケーシングにスプラインされる。トリガボタンは、相対的な回転を防ぐように、初期状態において係合された縦方向のスプラインによって、第一の歯車部材の遠位端に係合可能であり得て、そして近位方向にトリガボタンを押すことによって係合解除され得る。このようにして、スプラインが係合されるがトリガボタンが押されないとき、トーションばねの負荷は外側ケーシングにおいて静的に分解され、その結果、第一の歯車部材は回転できない。トリガボタンが押されるとき、スプラインは係合解除され、そして第一の歯車部材は、トーションばねによって駆動されて回転し始める。
【0030】
ロッキングカラーは外側ケーシングの遠位端に配置され得て、そこでロッキングカラーは、ロックされた位置とロック解除された位置の間で回転可能である。ロックされた位置において、トリガボタンは近位の動きが防がれ、そしてロック解除された位置において、トリガボタンは押され得て、近位の動き及びデバイスの操作が可能になる。このようにして、自動注射器は意図せずにトリガされることを防がれる。
【0031】
通常、針を滅菌状態に維持し、そしてそれが機械的に損傷されることを防ぐための保護ニードルシールドが中空針に装備される。保護ニードルシールドは、自動注射器又はシリンジが組立てられるとき、針に取り付けられる。
【0032】
本発明の好ましい実施態様において、指保護具は近位端で外側ケーシング中に提供される。指保護具は、中空針に配置され得る保護ニードルシールドに重みがかかるように配置された二つの内側に向かってバイアスがかけられたばねアームを含む。板金ばねは、遠位方向に付勢されたそれぞれのばねアームに割り当てられた、そのようにして、保護ニードルシールドが取り付けられているとき、それぞれのばねアームに重みがかかっているそれぞれのロッキングアームを更に有する。ばねアームは、保護ニードルシールドが取り外されるとき、内側に向かって動くように配置され、そのようにしてロッキングアームは、ばねアームが外側に向かって再び押されることを防止する位置に遠位に動くことが可能になる。
【0033】
指保護具のばねは、板金、ワイア又はプラスチックばねであり得る。
【0034】
従来の自動注射器は、デバイスの本体内で幾らかの距離だけ後方に保持された針を用いて始めることによって針の安全性を達成する。作動の際に、針は、隠されている距離及び要求される注射深さの合計である距離だけ前方に向かって動く。板金ばねを備えた前述の指保護具を使用することによって、隠される距離は安全に減らされ得る。このようにして、自動注射器はより短くされ得て、使用者にとってより持ち易くそして魅力的になり得る。
【0035】
ハウジングは、シリンジを検査するための少なくとも一つの覗窓を有し得る。
【0036】
自動注射器は、好ましくは、特に、鎮痛剤、抗凝血剤、インスリン、インスリン誘導体、ヘパリン、Lovenox、ワクチン、成長ホルモン、ペプチドホルモン、蛋白質、抗体、及び複合糖質の一つを送達するための、皮下又は筋肉内の注射のために使用され得る。
【0037】
本明細書で使用する用語「薬剤」は、好ましくは、少なくとも1つの薬学的に活性な化合物を含む医薬製剤を意味し、
ここで、一実施態様において、薬学的に活性な化合物は、最大で1500Daまでの分子量を有し、及び/又は、ペプチド、蛋白質、多糖類、ワクチン、DNA、RNA、抗体、酵素、抗体、ホルモン、若しくはオリゴヌクレオチド、又は上記の薬学的に活性な化合物の混合物であり、
ここで、更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、又は糖尿病性網膜症などの糖尿病関連の合併症、深部静脈又は肺血栓塞栓症などの血栓塞栓症、急性冠症候群(ACS)、狭心症、心筋梗塞、癌、黄斑変性症、炎症、枯草熱、アテローム性動脈硬化症、及び/又は、関節リウマチの治療、及び/又は、予防に有用であり、
ここで、更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、又は糖尿病性網膜症などの糖尿病に関連する合併症の治療、及び/又は、予防のための、少なくとも1つのペプチドを含み、
ここで、更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、少なくとも1つのヒトインスリン、又はヒトインスリン類似体若しくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)、又はその類似体若しくは誘導体、又はエキセンジン−3又はエキセンジン−4、若しくはエキセンジン−3又はエキセンジン−4の類似体若しくは誘導体を含む。
【0038】
インスリン類似体は、例えば、Gly(A21)、Arg(B31)、Arg(B32)ヒトインスリン;Lys(B3)、Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28)、Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;ヒトインスリンであり、ここで、B28位におけるプロリンは、Asp、Lys、Leu、Val又はAlaで代替され、そして、B28位において、Lysは、Proで代替されてもよく;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリン、及びDes(B30)ヒトインスリンである。
【0039】
ヒトインスリン誘導体は、例えば、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイル ヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン、及びB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
【0040】
エキセンジン−4は、例えば、エキセンジン−4(1−39)、H−His−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gln−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−Ile−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Pro−Ser−NH
2配列のペプチドを意味する。
【0041】
エキセンジン−4誘導体は、例えば、以下の化合物リスト:
H−(Lys)4−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)5−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);又は
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
ここで、基−Lys6−NH
2は、エキセンジン−4誘導体のC−末端と結合してもよく;
【0042】
又は以下の配列のエキセンジン−4誘導体:
H−(Lys)6−desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH
2;
desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH
2;
H−desAsp28 Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−des Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH
2;
desMet(O)14,Asp28,Pro36,Pro37,Pro38 エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Asn−(Glu)5,desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Lys6−desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25, Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH
2;
H−desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)6−des Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(S1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
又は前述のいずれかのエキセンジン−4誘導体の薬学的に許容可能な塩若しくは溶媒和物;
から選択される。
【0043】
ホルモンは、例えば、ゴナドトロピン(ホリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン (ソマトロピン)、デスモプレッシン、テルリプレッシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、ゴセレリンなどのRote Liste、2008年版、50章に表示されている脳下垂体ホルモン又は視床下部ホルモン又は規制活性ペプチド及びそれらの拮抗剤である。
【0044】
多糖類としては、例えば、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリン、又は超低分子量ヘパリン、若しくはその誘導体などのグルコアミノグリカン、又はスルホン化された、例えば、上記多糖類のポリスルホン化形体、及び/又は、薬学的に許容可能なその塩がある。ポリスルホン化低分子量ヘパリンの薬学的に許容可能な塩の例としては、エノキサパリンナトリウム塩がある。
【0045】
薬学的に許容可能な塩は、例えば、酸付加塩及び塩基塩がある。酸付加塩としては、例えば、HCl又はHBr塩がある。塩基塩は、例えば、アルカリ又はアルカリ土類金属、例えば、Na
+、又は、K
+、又は、Ca
2+から選択されるカチオン、又は、アンモニウムイオンN
+(R1)(R2)(R3)(R4)を備えた塩であり、ここで、R1〜R4は互いに独立に、水素;場合により置換されるC1−C6アルキル基;場合により置換されるC2−C6アルケニル基;場合により置換されるC6−C10アリール基、又は場合により置換されるC6−C10ヘテロアリール基である。薬学的に許容される塩の更なる例は、“Remington's Pharmaceutical Sciences”17編、Alfonso R.Gennaro(編集),Mark
Publishing社,Easton, Pa., U.S.A.,1985 及び Encyclopedia of Pharmaceutical Technologyに記載されている。
【0046】
薬学的に許容可能な溶媒和物としては、例えば、水和物がある。
【0047】
自動注射器の代替実施態様は、最初に針を備えたシリンジを前進させて用量を注射し、次に逆回転で針を後退させるために、回転方向を逆にするように、外側ケーシングに横たえられたトーションばねの端部をスワップするように配置され得る。このようにして、自動注射器の全長は更に減じられ得る。
【0048】
本発明の適用性の更なる範囲は以下に述べる詳細な記述から明らかになるであろう。しかしながら、この詳細な記述から、本発明の精神及び範囲内で、種々の変更及び修正が当業者には明白になるであろう故に、詳細な記述及び具体的な例は、本発明の好ましい実施態様を表していながらも、説明目的でのみ供されると理解されるべきである。
【0049】
図示のためにのみ供され、それゆえに本発明を限定するものではない、本明細書の以下に供される詳細な記述及び添付図面から、本発明はより完全に理解されるようになるであろう。