(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
ネットワークを介して提供する広告には課金の仕方(課金形式)がいくつか存在し、例えば、インプレッション保証型、時間課金型、クリック課金型、コンバージョン課金型等の種々のタイプがある。
【0003】
インプレッション保証型は、広告主に対して所定の期間内に所定のインプレッション数(提示数)の広告提示を保証し、それが履行されることを条件に一括で課金が行われるものである。
【0004】
時間課金型は、広告の表示時間(当該広告が含まれるページの画面が表示されてから他の画面に遷移したり閉じられたりするまでの時間)に応じて課金が行われるものであり、表示時間に対して直線状もしくは曲線状に連動して課金額が上昇するものや、所定時間を超えるまでは課金ゼロで、所定時間を超えた場合に課金されるものや、これらを併用したもの等がある。
【0005】
クリック課金型は、広告の提示だけでは課金は発生せず、広告がユーザによってクリックされて広告主の商品ページに遷移することを条件に課金が行われるものである。
【0006】
コンバージョン課金型は、広告の提示およびユーザによる広告のクリックだけでは課金は発生せず、広告主の商品ページに遷移して、会員登録や資料請求や商品購入等の所定の行動を行なうことを条件に課金が行われるものである。
【0007】
通常、インプレッション保証型はインプレッション数が多いため広告提示1回あたりの課金額は少額であるが、その他の時間課金型、クリック課金型、コンバージョン課金型等における、課金の条件が満たされた場合の課金額は、インプレッション保証型の広告提示1回あたりの課金額よりも大幅に高い値とされている。
【0008】
従来、ページ上に設けられる広告枠は、課金のタイプが固定とされており、インプレッション保証型の広告枠にはインプレッション保証型の広告のみを表示し、時間課金型の広告枠には時間課金型の広告のみを表示し、クリック課金型の広告枠にはクリック課金型の広告のみを表示し、コンバージョン課金型の広告枠にはコンバージョン課金型の広告のみを表示していた。
【0009】
一方、特許文献1には、異なる課金方法の広告に対し、課金額から一律の課金方法の金額に換算し、その換算額から予め設定された最適化率に基づいて最適値を算出し、この最適値に基づいて広告を選択する技術が開示されている。この特許文献1では、最適値の算出にあたって全ユーザの傾向を考慮し、最適値を算出している。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の好適な実施形態につき説明する。
【0018】
<構成>
図1は本発明の一実施形態にかかるシステムの構成例を示す図である。
【0019】
図1において、インターネット等のネットワーク1には、ユーザが操作するスマートフォン、携帯電話、PC(Personal Computer)等の端末装置2が複数接続されている。端末装置2は、一般的なブラウザ(Webブラウザ)21を備えている。ブラウザ21は、インターネットの標準プロトコルであるHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)等に従い、HTML(Hyper Text Markup Language)等の言語で記述されたページデータの要求・取得・表示およびフォームデータの送信等を行う機能を有している。
【0020】
また、ネットワーク1には端末装置2からの要求に応じてページ情報および広告情報を提供するページ情報/広告情報提供装置3が接続されている。
【0021】
ページ情報/広告情報提供装置3は、機能部として、広告コンテンツ格納部301と行動履歴格納部302とページ要求受付部303とページ情報生成部304と広告コンテンツ仮決定部305と期待収益算出部306と広告コンテンツタイプ決定部307と広告コンテンツ決定部308と広告リンク埋込部309とページ送信部310と広告要求受付部311と広告送信部312とを備えている。
【0022】
これらの機能部は、ページ情報/広告情報提供装置3を構成するコンピュータのCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のハードウェア資源上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されるものである。これらの機能部は、単一のコンピュータ上に配置される必要はなく、必要に応じて分散される形態であってもよい。
【0023】
また、ページ情報/広告情報提供装置3が利用するデータベースとして、広告DB321と行動履歴DB322とページDB323と広告枠DB324とが設けられている。これらのデータベースは、ページ情報/広告情報提供装置3を構成するコンピュータ内のHDD(Hard Disk Drive)等の記憶媒体上に所定のデータを体系的に保持するものである。なお、広告DB321や行動履歴DB322やページDB323や広告枠DB324は、ページ情報/広告情報提供装置3内に配置される必要はなく、他の装置上に配置してもよい。また、広告コンテンツには後述するようにインプレッション保証型と時間課金型とクリック課金型とコンバージョン課金型とがあり、それらは一般的に入稿形態が異なるため、広告DB321は広告コンテンツの型に応じて分かれていてもよい。
【0024】
図2は広告DB321のデータ構造例を示す図であり、「広告ID」「カテゴリ/キーワード」「タイプ」「コンテンツデータ」「課金単価」「インプレッション保証型特有情報」等の項目(フィールド)を含んでいる。「広告ID」は、広告コンテンツを特定する情報である。「カテゴリ/キーワード」は、当該広告の属するカテゴリや当該広告の内容を端的に表わすキーワード等である。「タイプ」は、広告コンテンツの種別、ここではインプレッション保証型であるか時間課金型であるかクリック課金型であるかコンバージョン課金型であるかを示す情報である。なお、広告コンテンツのタイプはこれらに限られない。
【0025】
「コンテンツデータ」は、広告コンテンツのデータ本体もしくは保存場所へのリンク情報である。「課金単価」は、インプレッション保証型の場合は1回の表示あたりの課金額であり、時間課金型の場合は1回の表示における単位時間課金額(時間と課金額が非線形の場合は区間毎に異なる額となる場合を含む)であり、クリック課金型の場合は1回のクリックあたりの課金額であり、コンバージョン課金型の場合は1回の所定の行動あたりの課金額である。
【0026】
「インプレッション保証型特有情報」は、広告コンテンツがインプレッション保証型である場合の、表示することを保証する回数である「保証インプレッション数」、表示を行う期間である「保証期間」、保証インプレッション数についての金額である「契約金額」、表示を開始する日時である「開始日時」、既に表示を行った回数である「既表示数」等を含む。
【0027】
図3は行動履歴DB322のデータ構造例を示す図であり、「ユーザID」「行動履歴データ」等の項目を含んでいる。「ユーザID」は、ユーザを特定する情報であり、ユーザを詳細に特定できる会員IDのほか、同じブラウザからのアクセスであることを特定できるbcookie(初回のアクセス時にブラウザのクッキー情報として書き込み、以後のアクセス時に参照)等を含む。「行動履歴データ」は、当該ユーザによる閲覧や商品購入等の履歴(対象となる広告コンテンツや商品等の特定情報と属するカテゴリと日時情報とを含む)である。
【0028】
図4はページDB323のデータ構造例を示す図であり、「ページID」「カテゴリ」「ページ内容」等の項目を含んでいる。「ページID」は、ページを特定する情報である。「カテゴリ」は、当該ページの属するカテゴリを示す情報である。「ページ内容」は、ページの主たる内容を示す情報である。
【0029】
図5は広告枠DB324のデータ構造例を示す図であり、「広告枠ID」「広告配信条件」「インプレッション保証型配信最低割合」「単位時間期待表示数」「単位時間インプレッション保証型以外既表示数」等の項目を含んでいる。「広告枠ID」は、広告枠を特定する情報である。「広告配信条件」は、インタレストマッチ(ユーザの趣味・嗜好に合致した広告コンテンツの引き当て)やコンテントマッチ(ページ内容に合致した広告コンテンツの引き当て)等の広告配信の条件を示す情報である。
【0030】
「インプレッション保証型配信最低割合」は、当該広告枠についてインプレッション保証型広告を配信すべき最低の割合である。「単位時間期待表示数」は、当該広告枠が所定の単位時間内に表示されることが期待される数である。「単位時間インプレッション保証型以外既表示数」は、当該広告枠につき所定の単位時間内にインプレッション保証型以外の広告コンテンツが既に表示された数である。
【0031】
図1に戻り、ページ情報/広告情報提供装置3の広告コンテンツ格納部301は、所定のタイミングで、広告主から提供される広告コンテンツにつき、広告ID、カテゴリ/キーワード、タイプ、コンテンツデータ、課金単価、インプレッション保証型特有情報(インプレッション保証型の場合のみ)等のデータを広告DB321に格納する機能を有している。
【0032】
行動履歴格納部302は、端末装置2のブラウザ21によるユーザの閲覧の行動を監視し、行動履歴DB322にユーザIDと対応付けて行動履歴データを格納する機能を有している。
【0033】
ページ要求受付部303は、端末装置2のブラウザ21からページ閲覧要求を受け付ける機能を有している。
【0034】
ページ情報生成部304は、ページ要求受付部303が受け付けたページ閲覧要求に対応するページ情報を、ページDB323等を参照して生成する機能を有している。生成するページには広告枠が含まれている。
【0035】
広告コンテンツ仮決定部305は、ページ情報生成部304が生成するページに含まれる広告枠につき、当該広告枠に設定された広告配信条件(広告枠DB324)に基づいて、各タイプ(ここでは、インプレッション保証型、時間課金型、クリック課金型、コンバージョン課金型)における広告コンテンツを仮に決定する機能を有している。
【0036】
期待収益算出部306は、ページの要求元である端末装置2のユーザの行動履歴データ(行動履歴DB322)、ページ情報生成部304の生成したページ情報、および、広告コンテンツ仮決定部305の仮決定した各タイプの広告コンテンツに基づき、広告コンテンツのタイプ毎の単位インプレッション数(例えば、1000回)の期待収益(eCPM)を算出する機能を有している。算出の詳細については後述する。
【0037】
広告コンテンツタイプ決定部307は、契約上、所定数の配信を行わなければならないインプレッション保証型の広告コンテンツの配信数を考慮した上で、インプレッション保証型に決定するか、インプレッション保証型に限定しなくてよい場合には、期待収益算出部306の生成した期待収益に基づいて、いずれのタイプの広告コンテンツを配信するかを決定する機能を有している。処理の詳細については後述する。
【0038】
広告コンテンツ決定部308は、広告コンテンツ仮決定部305の決定した広告コンテンツと広告コンテンツタイプ決定部307の決定したタイプとに基づいて、実際に配信する広告コンテンツを決定する機能を有している。
【0039】
広告リンク埋込部309は、広告コンテンツ決定部308の決定した広告コンテンツへのリンクを、ページ情報生成部304が生成したページの広告枠に埋め込む機能を有している。リンクは、例えば、ページ情報/広告情報提供装置3のURLに広告IDをパラメータとして付加したものとなっている。なお、リンクを埋め込むことに代え、広告コンテンツのデータそのものをページ内に埋め込むようにしてもよい。
【0040】
ページ送信部310は、ページ情報を要求元の端末装置2のブラウザ21に送信する機能を有している。
【0041】
広告要求受付部311は、端末装置2のブラウザ21によりページ情報から画面をレンダリングする過程で広告枠に埋め込まれたリンクに基づいて広告コンテンツ要求を受け付ける機能を有している。広告枠に広告コンテンツのデータそのものを埋め込む場合、広告コンテンツ要求は行われない。
【0042】
広告送信部312は、広告要求受付部311が広告コンテンツ要求を受け付けた場合に、該当する広告コンテンツのデータを要求元の端末装置2のブラウザ21に送信する機能を有している。
【0043】
<動作>
図6は上記の実施形態の処理例を示すシーケンス図である。
【0044】
図6において、ページ情報/広告情報提供装置3の広告コンテンツ格納部301は、所定のタイミングで、広告主から提供される広告コンテンツにつき、広告ID、カテゴリ/キーワード、タイプ、コンテンツデータ、課金単価、インプレッション保証型特有情報(インプレッション保証型の場合のみ)等のデータを広告DB321に格納する(ステップS101)。
【0045】
その後、ユーザの操作により端末装置2のブラウザ21によりページの閲覧等が行われると(ステップS102)、ページ情報/広告情報提供装置3の行動履歴格納部302は、行動履歴DB322にユーザIDと対応付けて行動履歴データを格納する(ステップS103)。
【0046】
その後、端末装置2のブラウザ21からページ閲覧要求が行われ、ページ情報/広告情報提供装置3のページ要求受付部303がそのページ閲覧要求を受け付けると(ステップS104)、ページ情報/広告情報提供装置3のページ情報生成部304は、受け付けたページ閲覧要求に対応するページ情報を、ページDB323等を参照して生成する(ステップS105)。
【0047】
次いで、広告コンテンツ仮決定部305は、ページ情報生成部304が生成するページに含まれる広告枠につき、当該広告枠に設定された広告配信条件(広告枠DB324)に基づいて各タイプの広告コンテンツを仮決定する(ステップS106)。例えば、広告配信条件が、ユーザの行動履歴データに高い頻度で発生するカテゴリの広告コンテンツを配信するとしている場合には、ページ要求を行ったユーザのユーザIDに基づいて行動履歴DB322の行動履歴データを参照し、発生頻度の高いカテゴリを抽出して、そのカテゴリの広告コンテンツを各タイプの中から仮決定する。また、広告配信条件が、ページ内容のカテゴリやページ内での発生頻度の高い語句に対応する広告コンテンツを配信するとしている場合には、ページ情報生成部304の生成したページ情報を参照し、そのページに対応付けられたカテゴリ/キーワードや発生頻度の高い語句を抽出し、そのカテゴリ/キーワードや語句に対応付けられた広告コンテンツを各タイプの中から仮決定する。
【0048】
なお、インプレッション保証型の広告コンテンツを除き、広告コンテンツそのものではなく、期待収益を算出するのに必要なカテゴリ/キーワード等の事項のみを仮決定し、後続の広告コンテンツ決定部308において実際に配信する広告コンテンツを決定するようにしてもよい。
【0049】
次いで、期待収益算出部306は、ページの要求元である端末装置2のユーザの行動履歴データ(行動履歴DB322)、ページ情報生成部304の生成したページ情報、および、広告コンテンツ仮決定部305の仮決定した各タイプの広告コンテンツに基づき、広告コンテンツのタイプ毎の単位インプレッション数(例えば、1000回)の期待収益(eCPM)を算出する(ステップS107)。
【0050】
なお、続く広告コンテンツタイプ決定の処理において、期待収益を考慮することなくインプレッション保証型に決定される場合には、期待収益の算出の処理が無駄になるため、広告コンテンツタイプ決定の処理の一環として、インプレッション保証型に限定しなくてよいと判断された場合についてのみ期待収益の算出を行うようにすることができる。
【0051】
期待収益(eCPM)の算出は、例えば、次のような計算式に基づいて行う。
【0052】
インプレッション保証型の場合:
eCPM = 契約金額 ÷ 保証インプレッション数 × 1000
【0053】
時間課金型の場合:
eCPM = 予測表示時間 × 単位時間課金額 × 1000
【0054】
クリック課金型の場合:
eCPM = 予測CTR × 課金額 × 1000
【0055】
コンバージョン課金型の場合:
eCPM = 予測CTR × 予測CVR × 課金額 × 1000
【0056】
ここで、「契約金額」および「保証インプレッション数」は広告DB321(
図2)のインプレッション保証型特有情報から取得する。「予測表示時間」は、行動履歴DB322(
図3)から該当するユーザの行動履歴データを参照し、同種のカテゴリ等のページにおける同種のカテゴリ等の広告コンテンツに対する予測時間を算出することにより取得する。なお、当該ユーザについての予想表示時間とともに、全ユーザについての予想表示時間を算出し、当該ユーザについての予想表示時間と全ユーザについての予想表示時間から最終的な予想表示時間を求めることができる。全ユーザについての予想表示時間は、例えば、全ユーザについてのそれぞれの予想表示時間から統計処理(単に平均値を算出して予想表示時間としたり、偏差を考慮した所定の信頼性を期待できる表示時間を算出して予想表示時間とする等)により求める。当該ユーザについての予想表示時間と全ユーザについての予想表示時間からの最終的な予想表示時間の算出は、例えば、それぞれの予想表示時間の平均を最終的な予想表示時間とする。また、簡略形として、ページや広告コンテンツのカテゴリを考慮せずに、単純にユーザの表示時間に基づいて予想表示時間を算出してもよい。
【0057】
「単位時間課金額」は、広告DB321(
図2)の課金単価から取得する。「予測CTR」は、行動履歴DB322(
図3)から該当するユーザの行動履歴データを参照し、同種のカテゴリ等のページにおける同種のカテゴリ等の広告コンテンツに対するCTR(Click Through Rate:広告提示数に対するクリック数の比率)を算出することにより取得する。「課金額」は、広告DB321(
図2)の課金単価から取得する。「予測CVR」は、行動履歴DB322(
図3)から該当するユーザの行動履歴データを参照し、同種のカテゴリ等のページにおける同種のカテゴリ等の広告コンテンツに対するCVR(Conversion Rate:広告提示数に対する商品購入等の行動の比率)を算出することにより取得する。
【0058】
なお、上述した期待収益(eCPM)の算出例では、それぞれのタイプの広告コンテンツをその時点で配信することを前提としているが、ページの広告枠の広告コンテンツを所定時間(例えば、20秒)で更新する仕組を伴う場合には、予測表示時間に基づいて、同じタイプの複数の広告コンテンツの組み合わせ(順次に更新されていく広告コンテンツが同じタイプに制限される場合に対応)や、異なるタイプの複数の広告コンテンツの組み合わせ(順次に更新されていく広告コンテンツが同じタイプに制限されない場合に対応)についても選択可能な候補として期待収益を算出することができる。例えば、更新周期が20秒で、予想表示時間が44.5秒であるとすると、同じタイプに制限されない場合、最初の20秒を時間課金型(例えば2円)、次の20秒を時間課金型(例えば2円)、最後の4.5秒をインプレッション保証型(例えば1円)とすることで有利な期待収益を得ることができる。
【0059】
次いで、ページ情報/広告情報提供装置3の広告コンテンツタイプ決定部307は、契約上、所定数の配信を行わなければならないインプレッション保証型の広告コンテンツの配信数を考慮した上で、インプレッション保証型に決定するか、インプレッション保証型に限定しなくてよい場合には、期待収益算出部306の生成した期待収益に基づいて、いずれのタイプの広告コンテンツを配信するかを決定する(ステップS107)。インプレッション保証型に限定しなくてよい場合には、原則として、期待収益が最も高いタイプに決定する。このタイプにはインプレッション保証型も含まれる。なお、複数の広告コンテンツの組み合わせについても期待収益を算出する場合には、それも選択の対象となる。
【0060】
図7は広告コンテンツタイプ決定の処理例を示すフローチャートである。
【0061】
図7において、広告コンテンツタイプ決定部307は、広告枠の単位時間インプレッション保証型以外既表示数が(1−α)×eReq以下であるか否か判断する(ステップS201)。αは広告枠DB324(
図5)のインプレッション保証型配信最低割合、eReqは広告枠DB324(
図5)の単位時間期待表示数である。
【0062】
図8はインプレッション保証型の広告コンテンツと他の広告コンテンツの数的な関係を示す図であり、単位時間中に少なくとも表示しなければいけないインプレッション保証型の広告コンテンツの数はα×eReqとなり、単位時間中に表示可能なインプレッション保証型以外の広告コンテンツの数は(1−α)×eReqとなる。
【0063】
図7に戻り、広告枠の単位時間インプレッション保証型以外既表示数が(1−α)×eReq以下である場合(ステップS201のYes)、インプレッション保証型の広告コンテンツを優先して表示する必要はないと判断し、期待収益が最高となる広告コンテンツタイプ(インプレッション保証型を含む全てのタイプのいずれか)に決定する(ステップS202)。
【0064】
また、広告枠の単位時間インプレッション保証型以外既表示数が(1−α)×eReq以下でない場合(ステップS201のNo)、インプレッション保証型の広告コンテンツを優先して表示する必要があると判断し、広告コンテンツタイプをインプレッション保証型に決定する(ステップS203)。
【0065】
図6に戻り、ページ情報/広告情報提供装置3の広告コンテンツ決定部308は、広告コンテンツ仮決定部305の決定した広告コンテンツと広告コンテンツタイプ決定部307の決定したタイプとに基づいて、実際に配信する広告コンテンツを決定する(ステップS109)。
【0066】
次いで、ページ情報/広告情報提供装置3の広告リンク埋込部309は、広告コンテンツ決定部308の決定した広告コンテンツへのリンクを、ページ情報生成部304が生成したページの広告枠に埋め込む(ステップS110)。
【0067】
次いで、ページ情報/広告情報提供装置3のページ送信部310は、ページ情報を要求元の端末装置2のブラウザ21に送信する(ステップS111)。
【0068】
これを受け、端末装置2のブラウザ21は、ページ情報に基づいてレンダリングを行って画面の表示を行ない(ステップS112)、その過程で広告枠に埋め込まれたリンクに基づいて広告コンテンツ要求を行なう(ステップS113)。
【0069】
この広告コンテンツ要求をページ情報/広告情報提供装置3の広告要求受付部311が受け付けると、ページ情報/広告情報提供装置3の広告送信部312は、該当する広告コンテンツのデータを要求元の端末装置2のブラウザ21に送信する(ステップS114)。なお、ページを表示して、広告枠から広告リクエストのリダイレクトを広告配信サーバが受け取って配信する形態としてもよい。
【0070】
<広告コンテンツタイプ決定の他の処理例>
図9は広告コンテンツタイプ決定(
図6のステップS108)の他の処理例を示すフローチャートである。
【0071】
図9において、ページ情報/広告情報提供装置3の広告コンテンツタイプ決定部307は、イマージェンススコアESとアザートラフィックOTを計算する(ステップS301)。イマージェンススコアESは、インプレッション保証型の広告コンテンツの全体に対する未消化になる可能性を示す値である。アザートラフィックOTは、広告枠に対するインプレッション保証型の広告コンテンツ以外の広告コンテンツの許容割合を示す値である。
【0072】
図10はイマージェンススコアおよびアザートラフィックの算出の処理例を示す図である。
【0073】
入力データとして、広告DB321のインプレッション保証型特有情報から対象となるインプレッション保証型の広告コンテンツの保証インプレッション数と保証期間と開始日時と既表示数を取得する。そして、i番目のインプレッション保証型の広告コンテンツの保証インプレッション数をC
i、i番目のインプレッション保証型の広告コンテンツの保証期間をT
i、i番目のインプレッション保証型の広告コンテンツの既表示数をc
i、i番目のインプレッション保証型の広告コンテンツの既経過時間(現在日時−開始日時)をt
iとして、図示の式から、正規化係数Zを計算し、次いでイマージェンススコアESを計算し、次いでアザートラフィックOTを計算する。γは全体トラフィックのうちのインプレッション保証型以外の広告コンテンツが占められる割合の最大値となる係数、δはイマージェンススコアESの値を調整するための係数である。そして、イマージェンススコアESとアザートラフィックOTを出力する。
【0074】
図9に戻り、広告コンテンツタイプ決定部307は、アザートラフィックOTの確率で抽選を行ない(ステップS302)、当選した場合(ステップS303のYes)、インプレッション保証型以外から、期待収益が最高となる広告コンテンツタイプに決定する(ステップS304)。
【0075】
落選した場合(ステップS303のNo)、広告コンテンツタイプをインプレッション保証型に決定する(ステップS305)。
【0076】
<総括>
以上説明したように、本実施形態によれば、課金の仕方の異なる複数のタイプの広告を柔軟に配信することで収益の拡大を図ることができる。
【0077】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。