【発明が解決しようとする課題】
【0013】
図15(b)の回路構成において、整合回路、フィルタ回路、および伝送経路が無損失である場合には、負荷に供給される電力はV
in、R
in、Z
ampをパラメータとして表される。これら供給電力を定める3つのパラメータの内、Z
ampは高周波電源装置の出力端のインピーダンスZ
g0を内部の高周波増幅回路から見たインピーダンスにインピーダンス変換した値であり、負荷インピーダンスの変動が反映される。
【0014】
負荷状態はインピーダンス不整合によって変動する。例えば、プラズマ負荷は、プラズマチャンバ内の圧力、ガス流量、アーキング等の諸条件によって変動する動的な負荷であることが知られている。インピーダンスZ
ampは負荷インピーダンスの変動に対応して変動する。一方、前記した3つのパラメータの内、高周波電力の印加中においてR
inは電力増幅素子の特性で決まる固定定数であり、V
inは直流電源の電圧V
DDである。
【0015】
図16はインピーダンスZ
ampの変動に対する出力電力の
変化の一例を示している。ここでは、
図15(b)の回路例においてV
in=52V、R
in=2Ω
とし、定常時のインピーダンスZ
ampを50Ωとし、インピーダンスZ
ampを1Ω〜100Ωまで変化させた時に負荷へ供給される電力を示している。
図16によれば、例えば、定格運転(Z
amp=50Ω、出力電力=50W)の状態から負荷変動によってインピーダンスに不整合が生じ、インピーダンスZ
ampが50Ωから2Ωに変化した場合には、負荷への供給電力は50Wから340Wとなり約7倍変化する。
【0016】
インピーダンスZ
ampの急変による供給電力の変動に対して、V
inを定電圧制御することが可能であるため、インピーダンスZ
ampの変化速度がV
inの定電圧制御の応答速度の範囲内であれば出力電力を設定電力に保持することができる。しかしながら、高周波電力の印加中においてインピーダンスZ
ampがV
inの定電力制御の応答速度を越えて急激に変化した場合には、V
inの定電圧制御によってはプラズマ負荷への供給電力の変動を抑制することは困難となる。
【0017】
プラズマ負荷への供給電力の急激な変動は、電極電圧V
pp等の負荷電圧に急激な電圧増加を招く要因となる。過大な電極電圧V
ppは、瞬時的であっても絶縁破壊によるアーキングの発生要因となり、プロセス中の半導体や液晶パネルの不良原因となる。
【0018】
本発明は前記した従来の問題点を解決し、伝送経路上のインピーダンス不整合によって生じる負荷電圧の過剰な電圧上昇を抑制すること、および高周波電力を回生することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本願発明は、伝送経路上のインピーダンス不整合によって生じる電圧上昇はインピーダンス不整合で生じた反射波による定在波によって過剰となることに注目し、電圧上昇時に伝送経路に並列インピーダンスが接続される構成とすることによって定在波による電圧を回生し、負荷電圧の過剰電圧を低減すると共に、エネルギーの利用効率を向上させる。
【0020】
(電気長および定在波による電圧変化)
以下、伝送経路の電気長および定在波による電圧変化について説明する。
負荷側の電圧は、高周波電源と負荷とを結ぶ伝送経路の電気長によって変動することが知られている。
【0021】
図17は、
図15に示した負荷をプラズマインピーダンスおよび整合回路に置き換えた回路例を示している。
図17の回路例では、プラズマインピーダンス中の有効分R
Lが100Ωの時に負荷インピーダンスZ
Lが50Ωとなるように整合回路によって整合している。なお、ここでの説明は動作周波数13.56MHzで動作させる例を示している。
【0022】
高周波電源の動作の一例として、プラズマの負荷インピーダンスZ
Lの有効分R
Lについて、定常時の抵抗分
として100Ωを想定し、プラズマが消灯した際の開放時の抵抗分
として100kΩを想定すると、伝送経路の電気長?を0°から180°まで変化させたときの負荷電圧である電極電圧V
pp、およびインピーダンスZ
ampの絶対値|Z
amp|はそれぞれ
図18(a)及び
図18(b)で表される。また、負荷インピーダンスZ
Lと高周波増幅回路のインピーダンスZ
ampとを
図18(c)のスミスチャートで示している。
【0023】
図18(a),(b)に示す様に、負荷電圧V
Lと比例関係にある電極電圧V
ppは、インピーダンスZ
ampの絶対値|Z
amp|が極小値にあるとき極大値となる関係にあるため、インピーダンスZ
ampの絶対値|Z
amp|と電気長lとの関係から負荷電圧V
Lの電圧増加を知ることができる。
【0024】
一般的に、負荷インピーダンスZ
Lは、高周波電源の出力端のインピーダンスZ
g0と電流I
g0、および伝送経路の特性インピーダンスZ
0と伝送経路の長さとから定まる。ここで、高周波電源の出力端のインピーダンスZ
g0と、高周波電源内の高周波増幅回路から見たインピーダンスZ
ampとがインピーダンス整合されている場合には、高周波増幅回路から見たインピーダンスZ
ampは出力端のインピーダンスZ
g0と一致する。
【0025】
したがって、高周波電源の内部の電気長が既知である場合には、インピーダンスZ
ampの代わりに負荷インピーダンスZ
Lを用いることによって、負荷電圧V
Lが最大となる伝送経路の電気長lを求めることができ、電極電圧V
ppの大きさは負荷電圧V
Lに比例するため、電極電圧V
ppが最大となる伝送経路の電気長lを求めることができる。
【0026】
図18(c)のスミスチャートにおいて、m1(Γ=0.998∠32.352°)はプラズマが消灯したときの負荷インピーダンスZ
Lに対応する電圧反射係数Γを示し、m2はインピーダンスZ
ampがショート状態にあるときの電圧反射係数Γを示しその位相角は180°である。また、m3はインピーダンスが∞の電圧反射係数Γを示している。図示する例では、負荷インピーダンスZ
Lと高周波増幅回路のインピーダンスZ
ampとの間の伝送経路の電気長lは106°(=180°+32°/2)であることを示している。
【0027】
図18(a)は、m1を基準としたときに伝送経路の電気長lの位置の電極電圧V
ppを示している。定常時の電極電圧V
ppは伝送経路の電気長lに係わらず200Vの一定値を示すのに対して、プラズマ消灯時の電極電圧V
ppは伝送経路の電気長lによって大きく変化し、電気長lが106°の位置(m2で示す位置)にあるときには定常時の電圧と比較して最大で約25倍に当たる約5×10
4Vとなることを示している。
【0028】
通常、真空チャンバの耐圧は定常時電圧に対して25倍もの高電圧に耐え得る設計とはなっていないため、このような過剰な電極電圧V
ppの発生はアーキングが発生する要因となる。
【0029】
図18(b)は、m1を基準としたときに伝送経路の電気長lにある位置のインピーダンスZ
ampの絶対値|Z
amp|を示している。インピーダンスZ
ampの絶対値|Z
amp|は伝送経路の電気長lによって変化し、電気長lが106°の位置(m2で示した位置)にあるときインピーダンスZ
ampの絶対値|Z
amp|は極小となることを示している。したがって、m2は、高周波増幅回路から見たインピーダンスZ
ampの絶対値|Z
amp|が極小となる位置に相当している。
【0030】
図18(a),(b)において、伝送経路の電気長が0°の位置は負荷インピーダンスZ
Lがオープン状態であって電圧反射係数Γがm1の位置を示し、伝送経路の電気長が106°の位置はインピーダンスZ
ampがショート状態であって電圧反射係数Γがm2の位置を示している。
【0031】
ここで、上記した伝送経路の電気長と電圧との関係から、伝送経路の長さをその電気長lがインピーダンスZ
ampをショート状態としない長さに設定することによって、電極電圧V
ppが過剰電圧となることを避けることが想定される。しかしながら、伝送経路の電気長lは伝送経路の長さや分布定数の変動等によって変化するため、実際に設置するケーブルの長さを設定した電気長lに合わせることは難しく、また、分布定数の変動によって電気長も変化するため、電極電圧V
ppが過剰電圧となることを安定して回避することは困難である。
【0032】
インピーダンス不整合による反射波によって定在波が発生することが知られており、定在波の振幅が極大値をとることによってインピーダンス不整合で上昇した電圧はより過剰電圧となる。
【0033】
図19は整合時および不整合時の定在波の状態を説明するための模式図であり、
図19(a)は整合時の状態を示し、
図19(b)は負荷が短絡し、負荷インピーダンスZ
Lの反射係数が−1のときの不整合状態を示し、
図19(c)は負荷が開放し、負荷インピーダンスZ
Lの反射係数が1のときの不整合状態を示している。なお、
図19(a),(b),(c)中の電圧、電流は、伝送経路の端部が短絡したときの電圧を実線で表示し、電流を破線で表示している。
【0034】
整合時には定在波は発生せず、不整合時には定在波が発生する。短絡状態の負荷で発生する定在波と開放状態の負荷で発生する定在波とは、定在波の腹と節
は逆の位置関係である。
【0035】
伝送経路の特性インピーダンスZ
0が50Ωのとき、負荷を50Ωで終端した場合には、伝送経路への電圧、電流は電気長に係わらず一定となるため定在波は発生しない。一方、短絡負荷の場合には、伝送経路の負荷側の端では電圧が零、電流が極大となり、定在波の節となる。また、開放負荷の場合には、伝送経路の負荷側の端では電流が零、電圧が極大となり、定在波の腹となる。
【0036】
上記したように、負荷インピーダンスZ
Lにおける負荷電圧V
Lは、伝送経路のインピーダンス不整合によって電圧上昇し、伝送経路上の位置が定在波の腹に相当する場合には電圧上昇はより過剰となる。
【0037】
(本願発明の構成)
本願発明は、高周波電源の高周波増幅回路と高周波負荷との間の伝送経路上において負荷インピーダンスに対して並列インピーダンスを構成することによって、接続位置のインピーダンスを低減して伝送経路上において過剰電圧が発生することを抑制すると共に、並列インピーダンスによって伝送経路上から高周波電力を回生し、エネルギー効率を向上させる。
【0038】
サーキュレータが通常に備える機能として、進行波と反射波とを分離し、進行波および反射波の導通方向に方向性を持たせる機能が知られている。これに対して、本願発明のサーキュレータが備える機能は、通常のサーキュレータの進行波と反射波とに係わる機能ではなく、伝送経路から電流を分岐し、分岐した電流を方向性を有して導通させる機能を意味するものであり、本願発明では方向性を有した電流導通の機能という観点においてサーキュレータの用語を用いている。
【0039】
本願発明は、回生サーキュレータ、高周波電源装置、および高周波電力の回生方法の各態様を含み、何れも回生サーキュレータについて共通した技術事項を備えるものであり、本願発明の各態様は回生サーキュレータについて、伝送経路上の所定位置においてインピーダンス状態を変更することによって、定在波の電圧状態を変化させて電圧定在波比の上昇を抑制すると共に、伝送経路から電力を回生する技術事項を共通して備える。
【0040】
(回生サーキュレータの態様)
本願発明の回生サーキュレータは回生機能を備えたサーキュレータであり、伝送経路上の所定位置においてインピーダンス状態を変更する構成によって、定在波の電圧状態を変化させて電圧定在波比の上昇を抑制すると共に、伝送経路から電力を回生する。
【0041】
本願発明の回生サーキュレータは、高周波電源の高周波増幅回路と高周波負荷との間の伝送経路上から高周波電力を回生する回生サーキュレータであり、回生サーキュレータの入力端は伝送経路上に接続され、回生サーキュレータの入力端の電圧と設定電圧との比較に基づいて、伝送経路に対して並列インピーダンスを構成する。並列インピーダンスは伝送経路上の接続位置から高周波電力を片方向で取り込み、回生する。
【0042】
回生サーキュレータは、伝送経路から回生した電力を高周波電源に戻す他、電源装置を含む他の装置に供給したり、蓄電装置に蓄電することができる。
【0043】
回生サーキュレータの並列インピーダンスの機能:
回生サーキュレータの並列インピーダンスについて説明する。伝送経路上において、インピーダンスが整合した状態では、回生サーキュレータの入力端の電圧は定常電圧状態にあるため設定電圧と比較して低電圧である。この電圧状態においては、伝送経路から回生サーキュレータ側に向かって電流は導通せず、回生サーキュレータは伝送経路に対する並列インピーダンスを構成しない。
【0044】
他方、伝送経路上において、定在波の発生によって回生サーキュレータの入力端の電圧が上昇し、設定電圧と比較して高電圧になる場合がある。この電圧上昇状態においては、伝送経路から回生サーキュレータ側に向かって電流が導通し、回生サーキュレータは伝送経路に対して並列インピーダンスを構成する。なお、定在波の発生要因としてインピーダンスの不整合があるが、インピーダンスが不整合の状態であっても負荷インピーダンスや伝送線路の電気長によって回生サーキュレータの入力端の電圧が上昇しない場合がある。
【0045】
伝送経路に接続された並列インピーダンスは、伝送経路上において定在波が発生するインピーダンス状態を変更して電圧定在波比(VSWR)を低下させ、電圧上昇を抑制する。
【0046】
また、並列インピーダンスは伝送経路から電流を取り込むことで電力を回生することができる。
【0047】
回生サーキュレータの接続位置の態様:
伝送経路上において回生サーキュレータは、入力端が接続される位置の構成において複数の態様を採ることができる。
【0048】
第1の態様:
回生サーキュレータの入力端が接続される位置の第1の態様は、伝送経路上においてインピーダンス不整合により発生する定在波の腹部分に相当する位置である。伝送経路上において、インピーダンスの不整合によって定在波が発生すると腹部分では高電圧となり節部分では低電圧となる。
【0049】
伝送経路上において高電圧が発生する腹部分に回生サーキュレータの入力端を接続することによって、回生サーキュレータは伝送経路上の高電圧部分から電流を取り込み、取り込んだ電圧が設定電圧を越える場合には伝送経路に対して並列インピーダンスを構成することができる。
【0050】
第2の態様:
回生サーキュレータの入力端が接続される位置の第2の態様は、高周波増幅回路の出力から、伝送経路上において高周波電源が出力する高周波の波長(λ)の4分の1波長(λ/4)の奇数倍の電気長の位置である。
【0051】
伝送経路上において高電圧が発生する電気長の位置に回生サーキュレータの入力端を接続することによって、回生サーキュレータは伝送経路上の高電圧部分から電流を取り込み、取り込んだ電圧が設定電圧を越える場合には伝送経路に対して並列インピーダンスを構成することができる。
【0052】
本願発明の回生サーキュレータは、伝送経路から高周波電力を片方向に取り込む方向性結合器を備える。方向性結合器は、回生サーキュレータの入力端の電圧と設定電圧との比較に基づいて伝送経路から高周波電力を取り込み、回生動作中において、回生サーキュレータの入力端の電圧の上限を設定電圧に制限する。
【0053】
本願発明の方向性結合器の
第1の形態は変成器を備える。変成器の巻き数比は、設定電圧と回生サーキュレータの出力端の電圧の電圧比に基づく値である。したがって、設定電圧は、変成器の巻き数比と回生サーキュレータの出力端の電圧とによって定まる。
【0054】
変成器の巻き数比が1:1(=一次側巻き数:二次側巻き数)の場合には、設定電圧は、回生サーキュレータの出力端の電圧によって定まる。
【0055】
方向性結合器の
第2の形態は、第1の形態が備える変成器に加えて交流を直流に変換する整流器を備える構成
とする。整流器は変成器の交流出力を直流に変換し、変換した直流を回生する。
第1の形態及び第2の形態において、変成器の2次側にコンデンサを設ける構成、整流器の後段に直流リアクトルを備える構成、あるいは変成器の2次側にコンデンサを設けると共に整流器の後段に直流リアクトルを備える構成とすることができる。変成器の2次側にコンデンサを設けることや整流器の後段に直流リアクトルを設けることによってノイズ分を除去することができる。コンデンサは、整流器を構成するダイオードブリッジに設ける構成とすることができる。
【0056】
(高周波電源装置の態様)
本願発明の高周波電源装置は、高周波負荷に高周波電力を供給する高周波電源と、高周波電源が備える高周波増幅回路と高周波負荷との間の伝送経路から高周波電力を片方向に取り込んで回生する回生サーキュレータを備える。高周波電源装置が備える回生サーキュレータは、本願発明の回生サーキュレータであって、回生サーキュレータの入力端は伝送経路上に接続され、回生サーキュレータの入力端の電圧と設定電圧との比較に基づいて、前記伝送経路に対して並列インピーダンスを構成し、並列インピーダンスは接続位置から高周波電力を取り込み回生する。
【0057】
本願発明の高周波電源装置が備える回生サーキュレータは、前記の回生サーキュレータの態様で示した回生サーキュレータの態様と同様とすることができる。
【0058】
(高周波電力の回生方法の態様)
本願発明の高周波電力の回生方法は、高周波電源の高周波増幅回路と高周波負荷との間の伝送経路上から高周波電力を回生サーキュレータによって回生する方法であり、回生サーキュレータの入力端は伝送経路上に接続され、回生サーキュレータの入力端の電圧と設定電圧との比較に基づいて、伝送経路に対して並列インピーダンスを構成し、並列インピーダンスは接続位置から高周波電力を取り込み回生する。
【0059】
本願発明の高周波電力の回生方法において、回生サーキュレータは前記の回生サーキュレータの態様で示した回生サーキュレータの態様と同様とすることができる。
【0060】
(第1の態様)
本願発明の高周波電力の回生方法の第1の態様は、回生サーキュレータの入力端を伝送経路上においてインピーダンス不整合により発生する定在波の腹部分に相当する位置に接続し、回生サーキュレータの入力端の電圧と設定電圧との比較に基づいて、伝送経路に対して並列インピーダンスを構成し、並列インピーダンスによって接続位置から高周波電力を取り込み回生する。
【0061】
(第2の態様)
本願発明の高周波電力の回生方法の
第2の態様は、回生サーキュレータの入力端を伝送経路上において、高周波増幅回路の出力端から、伝送経路上において高周波電源が出力する高周波の波長(λ)の4分の1波長(λ/4)の奇数倍の電気長の位置に接続し、回生サーキュレータの入力端の電圧と設定電圧との比較に基づいて、伝送経路に対して並列インピーダンスを構成し、並列インピーダンスによって接続位置から高周波電力を片方向で取り込み回生する。
【0062】
第1の態様、第2の態様において、並列インピーダンスによって、回生サーキュレータの入力端の電圧と設定電圧との比較に基づいて伝送経路から高周波電力を取り込み、回生動作中において、回生サーキュレータの入力端の電圧の上限を設定電圧に制限する。また、高周波電力の交流出力を直流に変換した後に回生する。