特許第5797348号(P5797348)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5797348
(24)【登録日】2015年8月28日
(45)【発行日】2015年10月21日
(54)【発明の名称】治療用処置装置及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 18/12 20060101AFI20151001BHJP
   A61B 18/04 20060101ALI20151001BHJP
【FI】
   A61B17/39
   A61B17/38
【請求項の数】4
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2015-3537(P2015-3537)
(22)【出願日】2015年1月9日
(62)【分割の表示】特願2012-285557(P2012-285557)の分割
【原出願日】2012年12月27日
(65)【公開番号】特開2015-77465(P2015-77465A)
(43)【公開日】2015年4月23日
【審査請求日】2015年1月9日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000000376
【氏名又は名称】オリンパス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140176
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 克
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100124394
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 立志
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100111073
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 美保子
(72)【発明者】
【氏名】安永 新二
【審査官】 石川 薫
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−040408(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 18/04−18/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体組織を加熱して治療するための治療用処置装置であって、
表裏をなす第1の主面と第2の主面とのうち前記第1の主面において前記生体組織に接触してこの生体組織に熱を伝える導電性の伝熱板と、
絶縁性基板に形成されており、電力が供給されることで発熱する電気抵抗パターンと、
前記伝熱板の前記第2の主面と前記電気抵抗パターンとを接着させ、前記電気抵抗パターンから発生した熱を前記伝熱板に伝える接着シートと
を具備し、
前記伝熱板と前記電気抵抗パターンとは、前記接着シートによって絶縁されている、
治療用処置装置。
【請求項2】
前記接着シートは、樹脂にセラミックが混合されて形成されている、請求項1に記載の治療用処置装置。
【請求項3】
前記電気抵抗パターンは、前記絶縁性基板の表裏をなす主面のうち前記第2の主面と対向する主面に形成されている、請求項1に記載の治療用処置装置。
【請求項4】
生体組織を加熱して治療する治療用処置装置の製造方法であって、
電力が供給されることで発熱する電気抵抗パターンを絶縁性基板に形成することと、
表裏をなす第1の主面と第2の主面とのうち前記第1の主面において前記生体組織に接触してこの生体組織に熱を伝える導電性の伝熱板と、前記電気抵抗パターンが形成された前記絶縁性基板と、前記伝熱板の前記第2の主面と前記電気抵抗パターンとを接着させて前記電気抵抗パターンから発生した熱を前記伝熱板に伝えるように構成された絶縁性の接着シートとを、前記第1の主面側から前記伝熱板、前記接着シート、前記電気抵抗パターン、前記絶縁性基板の順となるように重ね合わせることと、
前記伝熱板と、前記接着シートと、前記電気抵抗パターンが形成された前記絶縁性基板とをホットプレスによって接合することと
を含む製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、治療用処置装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、熱エネルギを用いて生体組織を治療する治療用処置装置が知られている。例えば特許文献1には、次のような治療用処置装置が開示されている。すなわち、この治療用処置装置において、発熱素子の基板は、熱伝導性がよい金属部材で構成されている。この基板には、薄膜抵抗を有する発熱部が形成されている。この発熱部には、電力を供給するためのリード線が接合されている。発熱部とリード線との接合部の周囲には充填剤が設けられて電気絶縁性が確保されている。このような発熱素子に部分的に生体組織が接触した場合でも良好な温度制御性が確保されるように、発熱素子の基板は、高い熱伝導性を有するようになっている。このため、基板は、熱伝導率が高い部材を用いて比較的厚く形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−305236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば上記の特許文献1に係る治療用処置装置では、発熱部は、基板の生体組織と接触する面とは裏側の面に発熱素子の厚さ方向に積み重ねるように設けられ、さらに、発熱部に接続されるリード線は、発熱素子の厚さ方向にさらに積み重ねるように設けられている。一方、治療用処置装置においては、発熱素子の薄型化、すなわち低背化が求められている。
【0005】
そこで本発明は、薄型化された治療用処置装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を果たすため、本発明の一態様によれば、治療用処置装置は、生体組織を加熱して治療するための治療用処置装置であって、表裏をなす第1の主面と第2の主面とのうち前記第1の主面において前記生体組織に接触してこの生体組織に熱を伝える導電性の伝熱板と、絶縁性基板に形成されており、電力が供給されることで発熱する電気抵抗パターンと、前記伝熱板の前記第2の主面と前記電気抵抗パターンとを接着させ、前記電気抵抗パターンから発生した熱を前記伝熱板に伝える接着シートとを具備し、前記伝熱板と前記電気抵抗パターンとは、前記接着シートによって絶縁されている
また、本発明の一態様によれば、生体組織を加熱して治療する治療用処置装置の製造方法は、電力が供給されることで発熱する電気抵抗パターンを絶縁性基板に形成することと、表裏をなす第1の主面と第2の主面とのうち前記第1の主面において前記生体組織に接触してこの生体組織に熱を伝える導電性の伝熱板と、前記電気抵抗パターンが形成された前記絶縁性基板と、前記伝熱板の前記第2の主面と前記電気抵抗パターンとを接着させて前記電気抵抗パターンから発生した熱を前記伝熱板に伝えるように構成された絶縁性の接着シートとを、前記第1の主面側から前記伝熱板、前記接着シート、前記電気抵抗パターン、前記絶縁性基板の順となるように重ね合わせることと、前記伝熱板と、前記接着シートと、前記電気抵抗パターンが形成された前記絶縁性基板とをホットプレスによって接合することとを含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、薄型化された治療用処置装置及びその製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】各実施形態に係る治療用処置システムの構成例を示す概略図。
図2】各実施形態に係るエネルギ処置具のシャフト及び保持部の構成例を示す断面の概略図であり、(A)は保持部が閉じた状態を示す図、(B)は保持部が開いた状態を示す図。
図3】各実施形態に係る保持部の第1の保持部材の構成例を示す概略図であり、(A)は平面図、(B)は(A)に示す3B−3B線に沿う縦断面図、(C)は(A)に示す3C−3C線に沿う横断面図。
図4】第1の実施形態に係る第1の電極部の一例を示す分解斜視図。
図5】第1の実施形態に係る電熱変換素子の一例を示す平面図。
図6】第1の実施形態に係る高熱伝導耐熱接着シートの一例を示す平面図。
図7】第1の実施形態に係る第1の高周波電極と電熱変換素子とを接合した状態の一例を示す斜視図。
図8】第1の実施形態に係る第1の高周波電極と電熱変換素子とカバー部材とを接合した状態の一例を示す斜視図。
図9】第1の実施形態に係る第1の電極部において導電性ペーストを塗布した状態の一例を示す斜視図。
図10】第1の実施形態に係る第1の電極部に第1のヒータ用通電ラインと第1の高周波電極用通電ラインとを接続した状態の一例を示す斜視図。
図11】第1の実施形態に係る第1の電極部において封止剤を塗布した状態の一例を示す斜視図。
図12】第1の実施形態に係る第1の電極部における第1のリード接続部及び第1のヒータ用通電ラインを含む断面の一例を示す断面図。
図13】第1の実施形態に係る第1の電極部における第2のリード接続部及び第1の高周波電極用通電ラインを含む断面の一例を示す断面図。
図14】第2の実施形態に係る伝熱部の構成及び製造方法の一例を説明するための図。
図15】第3の実施形態に係る伝熱部の構成及び製造方法の一例を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態に係る治療用処置装置は、生体組織の治療に用いるための装置である。この治療用処置装置は、生体組織に高周波エネルギと熱エネルギとを作用させる。治療用処置装置300の外観の概略を図1に示す。この図に示されるように、治療用処置装置300は、エネルギ処置具310と、制御装置370と、フットスイッチ380とを備えている。
【0010】
エネルギ処置具310は、例えば腹壁を貫通させて処置を行うための、リニアタイプの外科治療用処置具である。エネルギ処置具310は、ハンドル350と、ハンドル350に取り付けられたシャフト340と、シャフト340の先端に設けられた保持部320とを有する。保持部320は、開閉可能であり、処置対象である生体組織を把持して、生体組織の凝固、切開等の処置を行う処置部である。以降説明のため、保持部320側を先端側と称し、ハンドル350側を基端側と称する。ハンドル350は、保持部320を操作するための複数の操作ノブ352を備えている。また、ハンドル350には、そのエネルギ処置具310に係る固有値等を記憶する図示しない不揮発性のメモリが備えられている。なお、ここで示したエネルギ処置具310の形状は、もちろん一例であり、同様の機能を有していれば、他の形状でもよい。例えば、鉗子のような形状をしていてもよいし、シャフトが湾曲していてもよい。
【0011】
ハンドル350は、ケーブル360を介して制御装置370に接続されている。ここで、ケーブル360と制御装置370とは、コネクタ365によって接続されており、この接続は着脱自在となっている。すなわち、治療用処置装置300は、処置毎にエネルギ処置具310を交換することができるように構成されている。制御装置370には、フットスイッチ380が接続されている。足で操作するフットスイッチ380は、手で操作するスイッチやその他のスイッチに置き換えてもよい。フットスイッチ380のペダルを術者が操作することにより、制御装置370からエネルギ処置具310へのエネルギの供給のON/OFFが切り換えられる。
【0012】
保持部320及びシャフト340の構造の一例を図2に示す。図2(A)は保持部320が閉じた状態を示し、図2(B)は保持部320が開いた状態を示す。シャフト340は、筒体342とシース343とを備えている。筒体342は、その基端部でハンドル350に固定されている。シース343は、筒体342の外周に、筒体342の軸方向に沿って摺動可能に配設されている。
【0013】
筒体342の先端部には、保持部320が配設されている。保持部320は、第1の保持部材322と、第2の保持部材324とを備えている。第1の保持部材322の基部は、シャフト340の筒体342の先端部に固定されている。一方、第2の保持部材324の基部は、シャフト340の筒体342の先端部に、支持ピン346によって、回動可能に支持されている。したがって、第2の保持部材324は、支持ピン346の軸回りに回動し、第1の保持部材322に対して開いたり閉じたりする。
【0014】
保持部320が閉じた状態では、第1の保持部材322の基部と、第2の保持部材324の基部とを合わせた断面形状は、円形となる。第2の保持部材324は、第1の保持部材322に対して開くように、例えば板バネなどの弾性部材347により付勢されている。シース343を、筒体342に対して先端側にスライドさせ、シース343によって第1の保持部材322の基部及び第2の保持部材324の基部を覆うと、図2(A)に示すように、弾性部材347の付勢力に抗して、第1の保持部材322及び第2の保持部材324は閉じる。一方、シース343を筒体342の基端側にスライドさせると、図2(B)に示すように、弾性部材347の付勢力によって第1の保持部材322に対して第2の保持部材324は開く。
【0015】
筒体342には、後述する第1の高周波電極110に接続された第1の高周波電極用通電ライン162と、第2の高周波電極210に接続された第2の高周波電極用通電ライン262とが挿通されている。また、筒体342には、第1の高周波電極110に配置された後述する発熱部材である電熱変換素子130に接続された一対の第1のヒータ用通電ライン164と、第2の高周波電極210に配置された電熱変換素子230に接続された一対の第2のヒータ用通電ライン264とが挿通されている。
【0016】
筒体342の内部には、その基端側で操作ノブ352の一つと接続した駆動ロッド344が、筒体342の軸方向に沿って移動可能に設置されている。駆動ロッド344の先端側には、先端側に刃が形成された薄板状のカッタ345が設置されている。操作ノブ352を操作すると、駆動ロッド344を介してカッタ345は、筒体342の軸方向に沿って移動させられる。カッタ345が先端側に移動するとき、カッタ345は、保持部320に形成された後述する第1のカッタ案内溝332及び第2のカッタ案内溝334内に収まる。
【0017】
第1の保持部材322の構成の概略を図3に示す。この図に示されるように、第1の保持部材322には、前記したカッタ345を案内するための第1のカッタ案内溝332が形成されている。第1の保持部材322には、例えば銅の薄板で形成された第1の高周波電極110が設けられている。この第1の高周波電極110は、その一方の主面(以降、第1の主面と称する)で生体組織と接触するように構成されている。第1の高周波電極110は、第1のカッタ案内溝332を有するので、その平面形状は、図3(A)に示されるように、U字形状となっている。第1の高周波電極110には、後に詳述するようにして第1の高周波電極用通電ライン162が電気的に接続されている。第1の高周波電極110は、この第1の高周波電極用通電ライン162及びケーブル360を介して制御装置370に接続されている。また、第1の高周波電極110の生体組織と接触しない第2の主面には、後に詳述するように、電熱変換素子130及びカバー部材150が配置されている。このようにして、第1の高周波電極110、電熱変換素子130及びカバー部材150等からなる第1の電極部100が形成されている。第1の電極部100は、第1の保持部材本体326に埋め込まれて固定されている。なお、第1の電極部100の構成例を後にさらに詳述する。
【0018】
図2に示されるように、第2の保持部材324は、第1の保持部材322と対称をなす形状をしており、第1の保持部材322と同様の構造を有する。すなわち、第2の保持部材324には、第1のカッタ案内溝332と対向する位置に、第2のカッタ案内溝334が形成されている。また、第2の保持部材324には、第1の高周波電極110と対向する位置に、第2の高周波電極210が設けられている。この第2の高周波電極210は、その一方の主面で生体組織と接触するように構成されている。第2の高周波電極210は、第2の高周波電極用通電ライン262及びケーブル360を介して制御装置370に接続されている。
【0019】
また、第2の高周波電極210の生体組織と接触しない面には、電熱変換素子230及びカバー部材250が配置されている。このようにして、第2の高周波電極210、電熱変換素子230及びカバー部材250等からなる第2の電極部200が形成されている。第2の電極部200は、第2の保持部材本体328に埋め込まれて固定されている。
【0020】
第1の電極部100について詳述する。なお、第2の電極部200は、第1の電極部100と同様の構造を有するので、第2の電極部200についての説明は省略する。第1の電極部100の分解斜視図を図4に示す。この図に示すように、第1の電極部100は、第1の高周波電極110と、高熱伝導耐熱接着シート120と、電熱変換素子130と、耐熱接着シート140と、カバー部材150とを有する。これら第1の高周波電極110、高熱伝導耐熱接着シート120、電熱変換素子130、耐熱接着シート140、及びカバー部材150は、U字形状をしている。第1の高周波電極110は、上述の通り例えば銅製であり、その厚さは例えば0.5mm程度である。
【0021】
電熱変換素子130の平面図を図5に示す。この図に示すように、電熱変換素子130は、例えばポリイミドの基板132を含む。この基板132の形状は、先端側の形状は、第1の高周波電極110と一致し、長さが第1の高周波電極110よりもやや長い。図5では、第1の電極部100が組み立てられた際に第1の高周波電極110の基端側の端部に相当する位置が、2点破線で示されている。第1の高周波電極110から突出する部分を突出部133と称することにする。
【0022】
基板132の突出部133を除く大部分の領域には、例えばステンレス(SUS)のパターンによって、電気抵抗パターン134が形成されている。基板132の突出部133を含む端部には、電気抵抗パターン134の両端に接続された第1のリード接続部136がそれぞれSUSパターンによって形成されている。一対の第1のリード接続部136に電圧が印加されることで、電気抵抗パターン134は発熱する。このように、電熱変換素子130は、シートヒータとして機能する。
【0023】
さらに、基板132の突出部133を含む端部には、電気抵抗パターン134及び第1のリード接続部136とは絶縁された第2のリード接続部138がSUSパターンによって形成されている。第2のリード接続部138は、第1の高周波電極110に電圧を印加する第1の高周波電極用通電ライン162を接続するための接続部である。第2のリード接続部138の先端側は、第1の高周波電極110と重なり合う位置まで形成されている。第2のリード接続部138は、2つの突出部133にそれぞれ形成されている必要はなく、どちらか一方に1つだけ形成されていればよい。しかしながら、第2のリード接続部138は、2つの突出部133にそれぞれ形成されていてもよい。なお、基板132の厚さは例えば100μmであり、SUSパターンの厚さは例えば20μmである。
【0024】
第1の高周波電極110と電熱変換素子130とは、高熱伝導耐熱接着シート120によって接着されている。高熱伝導耐熱接着シート120は、熱伝導率が高く、かつ、高温に耐え、接着性を有するシートである。高熱伝導耐熱接着シート120は、例えばエポキシ樹脂に、アルミナや窒化アルミ等といった熱伝導率の高いセラミックが混合されることで形成されている。高熱伝導耐熱接着シート120は、高い接着性能と、良好な熱伝導性と、電気絶縁性とを有している。高熱伝導耐熱接着シート120の厚さは、例えば60μmである。
【0025】
高熱伝導耐熱接着シート120の形状を図6に示す。この図において、第1の電極部100が組み立てられた際に第1の高周波電極110の基端側の端部に相当する位置が、2点破線で示されている。高熱伝導耐熱接着シート120は、第1の高周波電極110とほぼ同様の形状をしている。ただし、高熱伝導耐熱接着シート120は、電熱変換素子130の第1のリード接続部136に対応する部位で、第1の高周波電極110よりも基端側に突出する短絡防止部122が設けられている。この短絡防止部122によって、第1の高周波電極110と第1のリード接続部136との間の電気的絶縁性が確保されるようになっている。また、高熱伝導耐熱接着シート120は、第2のリード接続部138に対応する部位で、第1の高周波電極110よりも短くなっている。この高熱伝導耐熱接着シート120が第1の高周波電極110よりも短くなっている部分において、後述のように導電性ペーストが塗布されることによって、第1の高周波電極110と第2のリード接続部138との間の導電性が確保されるようになっている。
【0026】
カバー部材150は、耐熱性を有する樹脂製である。カバー部材150の厚さは、例えば0.3mm程度である。カバー部材150は、耐熱接着シート140によって電熱変換素子130に貼り合わされている。耐熱接着シート140は、耐熱性が高い接着シートである。耐熱接着シート140は、例えばエポキシ系又はポリイミド系の材料により形成されている。耐熱接着シート140の厚さは、例えば50μm程度である。耐熱接着シート140とカバー部材150とは、第1の高周波電極110とほぼ同じ形状をしている。
【0027】
なお、第1の電極部100の構成において、第1の高周波電極110の厚さが他の部材と比較して比較的厚い。これは、第1の高周波電極110の熱伝導性を高めることで、生体組織が第1の高周波電極110に部分的に接触する場合でも、第1の高周波電極110の温度を均一にするためである。このことは、本実施形態に係るエネルギ処置具310によって、生体組織を吻合・接合する場合における温度管理において重要である。
【0028】
第1の電極部100の製造工程について説明する。まず、第1の高周波電極110と、高熱伝導耐熱接着シート120と、電熱変換素子130とは、重ね合わされて、ホットプレスで接合される。電熱変換素子130は、電気抵抗パターン134等が形成された面を第1の高周波電極110側にして重ね合される。
【0029】
接合後の概略を示す斜視図を図7に示す。電熱変換素子130の電気抵抗パターン134は、電熱変換素子130の基板132よりも第1の高周波電極110側に、第1の高周波電極110との間に高熱伝導耐熱接着シート120を介して配置されている。したがって、電気抵抗パターン134は、第1の高周波電極110と、高熱伝導耐熱接着シート120を介して熱的に結合されている。電気抵抗パターン134と第1の高周波電極110との間には、高熱伝導耐熱接着シート120のみしか存在しないので、電気抵抗パターン134で発生した熱は、効率よく第1の高周波電極110に伝達される。
【0030】
図7に示されるように、高熱伝導耐熱接着シート120の短絡防止部122は第1の高周波電極110から突出している。したがって、電熱変換素子130の電気抵抗パターン134及びそれと接続する第1のリード接続部136は、第1の高周波電極110から確実に絶縁される。一方、高熱伝導耐熱接着シート120は、第2のリード接続部138の端部に存在しない。したがって、第2のリード接続部138と第1の高周波電極110とは、容易に短絡され得る。
【0031】
第1の高周波電極110と電熱変換素子130とが接合された後、電熱変換素子130のポリイミドの基板132上には、耐熱接着シート140と、カバー部材150とが重ね合されて、ホットプレスで接合される。接合後の概略を示す斜視図を図8に示す。
【0032】
続いて、図9に示されるように、第2のリード接続部138と第1の高周波電極110との間に導電性ペースト124が配置される。その結果、第2のリード接続部138と第1の高周波電極110とが導通される。なお、導電性ペースト124による接続に代えて、例えば溶接やハンダ付けなどによる接続が用いられてもよい。
【0033】
次に、図10に示されるように、一対の第1のリード接続部136に一対の第1のヒータ用通電ライン164が、例えば溶接によって接続される。また、第2のリード接続部138に、第1の高周波電極用通電ライン162が、例えばハンダ付けによって接続される。続いて、図11に示されるように、第1の高周波電極用通電ライン162及び第1のヒータ用通電ライン164が接続された領域全体に、シリコーン樹脂などからなる封止剤170が塗布される。
【0034】
第1の電極部100の基端側の部分の断面を図12及び図13に示す。図12は、第1のヒータ用通電ライン164及び第1のリード接続部136を通る断面図であり、図13は、第1の高周波電極用通電ライン162及び第2のリード接続部138を通る断面図である。図12及び図13に示されるように、本実施形態に係る第1の電極部100において、第1のリード接続部136及び第2のリード接続部138が形成された電熱変換素子130が、第1の高周波電極110及びカバー部材150から突出して設けられている。さらに、第1のリード接続部136及び第2のリード接続部138が基板132の第1の高周波電極110側に配置されている。ここで、第1の高周波電極110は、第1の電極部100の構成の中では比較的厚みがある。図12に示されるように、第1のヒータ用通電ライン164は、第1のリード接続部136に電熱変換素子130から延在するように接続されている。また、図13に示されるように、第1の高周波電極用通電ライン162は、第2のリード接続部138に電熱変換素子130から延在するように接続されている。これらのことから、本実施形態によれば、第1のヒータ用通電ライン164及び第1の高周波電極用通電ライン162が第1の電極部100の厚さに寄与せず、第1の電極部100の薄型化(低背化)が実現される。
【0035】
電熱変換素子130で生じた熱を効率よく第1の高周波電極110へ伝えるために、カバー部材150及びその周囲の第1の保持部材本体326は、第1の高周波電極110や高熱伝導耐熱接着シート120の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有することが好ましい。カバー部材150及び第1の保持部材本体326の熱伝導率が低いことで、電熱変換素子130で生じた熱の損失は小さくなる。以上、第1の電極部100について説明したが、第2の電極部200も第1の電極部100と同様の構造を有する。
【0036】
次に本実施形態に係る治療用処置装置300の動作を説明する。術者は、予め制御装置370の入力部を操作して、治療用処置装置300の出力条件、例えば、高周波エネルギ出力の設定電力、熱エネルギ出力の目標温度や加熱時間等を設定しておく。治療用処置装置300は、それぞれの値が個別に設定されるようになっていてもよいし、術式に応じた設定値のセットが選択されるようになっていてもよい。
【0037】
エネルギ処置具310の保持部320及びシャフト340は、例えば、腹壁を通して腹腔内に挿入される。術者は、操作ノブ352を操作して保持部320を開閉させ、第1の保持部材322と第2の保持部材324とによって処置対象の生体組織を把持する。このとき、第1の保持部材322に設けられた第1の高周波電極110と第2の保持部材324に設けられた第2の高周波電極210との両方の第1の主面に、処置対象の生体組織が接触する。
【0038】
術者は、保持部320によって処置対象の生体組織を把持したら、フットスイッチ380を操作する。フットスイッチ380がONに切り換えられると、制御装置370から、ケーブル360内を通る第1の高周波電極用通電ライン162を介して第1の高周波電極110及び第2の高周波電極210に、予め設定した電力の高周波電力が供給される。供給される電力は、例えば、20W〜80W程度である。その結果、生体組織は発熱し、組織が焼灼される。この焼灼により、当該組織は変性し、凝固する。
【0039】
次に制御装置370は、高周波エネルギの出力を停止した後、第1の高周波電極110の温度が目標温度になるように、電熱変換素子130に電力が供給される。ここで、目標温度は、例えば200℃である。このとき電流は、制御装置370から、ケーブル360及び第1のヒータ用通電ライン164を介して、電熱変換素子130の電気抵抗パターン134を流れる。電気抵抗パターン134は、電流によって発熱する。電気抵抗パターン134で発生した熱は、高熱伝導耐熱接着シート120を介して、第1の高周波電極110に伝わる。その結果、第1の高周波電極110の温度は上昇する。
【0040】
同様に、第2の高周波電極210の温度が目標温度になるように、電熱変換素子230に電力が供給される。制御装置370から、ケーブル360及び第2のヒータ用通電ライン264を介して、第2の電極部200の電熱変換素子230に電力が供給され、第2の高周波電極210の温度は上昇する。
【0041】
これらの熱によって第1の高周波電極110又は第2の高周波電極210と接触している生体組織は更に焼灼され、更に凝固する。加熱によって生体組織が凝固したら、熱エネルギの出力を停止する。最後に術者は、操作ノブ352を操作してカッタ345を移動させ、生体組織を切断する。以上によって生体組織の処置が完了する。
【0042】
このように、例えば第1の高周波電極110は、表裏をなす第1の主面と第2の主面とのうち前記第1の主面において生体組織に接触してこの生体組織に熱を伝える伝熱板として機能する。例えば基板132は、前記伝熱板の前記第2の主面側に設けられ、前記伝熱板から突出する突出部を有する基板として機能する。例えば電気抵抗パターン134は、前記伝熱板と熱的に結合しており、電圧が印加されることで発熱する前記基板に形成された電気抵抗パターンとして機能する。例えば第1のリード接続部136は、前記基板の前記突出部に形成され、前記電気抵抗パターンと電気的に接続された第1のリード接続部として機能する。例えば第1のヒータ用通電ライン164は、前記基板よりも前記伝熱板側に配置され、前記第1のリード接続部と電気的に接続して、前記電気抵抗パターンに電力を供給する第1のリード線として機能する。例えば第2のリード接続部138は、前記基板の前記突出部に形成され、前記第1のリード接続部と電気的に絶縁され、前記伝熱部と電気的に接続された第2のリード接続部として機能する。例えば第1の高周波電極用通電ライン162は、前記基板よりも前記伝熱板側に配置され、前記第2のリード接続部と電気的に接続して、前記伝熱板に高周波電圧を印加する第2のリード線として機能する。例えば高熱伝導耐熱接着シート120は、前記伝熱板と前記電気抵抗パターンとの間に配置され、前記電気抵抗パターンと前記伝熱板との熱的な結合を担う接着シートとして機能する。
【0043】
本実施形態によれば、第1の高周波電極110等への電力供給のための配線を、第1の高周波電極110から延在させたポリイミドの基板132上で行うため、第1の電極部100の薄型化(低背化)が実現される。第2の電極部200についても同様である。
その結果、エネルギ処置具310の保持部320は、小型化され得る。
【0044】
[第2の実施形態]
第2の実施形態について説明する。ここでは、第1の実施形態との相違点について説明し、同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。本実施形態では、第1の実施形態における第1の電極部100及び第2の電極部200に相当する部分が、伝熱部600に変更されている。
【0045】
本実施形態の伝熱部600は、発熱することで生体組織を加熱するのみで、生体組織への高周波電圧の印加は行わない。本実施形態に係る伝熱部600の製造方法の一部の概略を図14に示す。本実施形態では、生体組織に高周波電圧を印加しないので、第1の実施形態における第1の高周波電極110は、伝熱板610に置換されている。伝熱板610には、例えばセラミックやアルミナ、窒化アルミ等といった、絶縁性を有しており伝熱性に優れる材料が用いられ得る。
【0046】
図14(a)に示されるように、本実施形態では、第1の実施形態における高熱伝導耐熱接着シート120及び電熱変換素子130が、電熱変換素子630に置換されている。電熱変換素子630は、基材として機能する接着シート632を含む。接着シート632の片面には、電気抵抗パターン634及びこの電気抵抗パターン634に電気的に接続されているリード接続部636が形成されている。
【0047】
図14(b)に示されるように、電熱変換素子630は、電気抵抗パターン634等が形成された面を伝熱板610側として、伝熱板610に重ね合わされる。電熱変換素子630と伝熱板610とは、大加重でホットプレスされることで、図14(c)に示されるように、接着シート632によって接着する。また、接着シート632の電気抵抗パターン634が形成されていない面には、第1の実施形態と同様に、カバー部材が耐熱接着シートを用いて接合される。その後、図14(d)に示されるように、リード接続部636に第1のヒータ用通電ライン164が接続され、封止剤670で封止される。このように、例えば接着シート632は、伝熱板と電気抵抗パターンとを接合させる接着シートとして機能する。
【0048】
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様に、伝熱部600は低背化し、その結果、エネルギ処置具310の保持部320は、小型化され得る。また、本実施形態によれば、第1の実施形態における高熱伝導耐熱接着シート120が用いられないので、第1の実施形態と比較して、部品点数及び製造工程の削減が実現され得る。さらに、部品点数及び製造工程の削減によって、コストの削減が実現され得る。
【0049】
なお、第1の実施形態と同様に、生体組織に高周波電圧を印加する構成とするには、伝熱部600は、例えば銅の電極に置換され、この電極と、電熱変換素子630の電気抵抗パターン634等との間には、絶縁膜が設けられることになる。
【0050】
[第3の実施形態]
第3の実施形態について説明する。ここでは、第1の実施形態との相違点について説明し、同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。本実施形態では、第1の実施形態における第1の電極部100及び第2の電極部200に相当する部分が、伝熱部700に変更されている。
【0051】
本実施形態の伝熱部700は、発熱することで生体組織を加熱するのみで、生体組織への高周波電圧の印加は行わない。本実施形態に係る伝熱部700の製造方法の一部の概略を図15に示す。本実施形態では、生体組織に高周波電圧を印加しないので、第1の実施形態における第1の高周波電極110は、伝熱板710に置換されている。
【0052】
図15(a)に示されるように、本実施形態では、第1の実施形態における高熱伝導耐熱接着シート120及び電熱変換素子130が、電熱変換素子730に置換されている。電熱変換素子730は、基材として機能する接着シート732を含む。この接着シート732は、第1の実施形態に係る高熱伝導耐熱接着シート120と同様に、例えばエポキシ樹脂に、熱伝導率の高いセラミックが混合されることで形成されている。接着シート732は、高い接着性能と、良好な熱伝導性と、電気絶縁性とを有している。接着シート732の片面には、電気抵抗パターン734及びこの電気抵抗パターン734に電気的に接続されているリード接続部736が形成されている。また、リード接続部736が形成されている領域の一部において、接着シート732には開口732aが設けられている。
【0053】
図15(b)に示されるように、電熱変換素子730は、接着シート732の電気抵抗パターン734等が形成されていない面を伝熱板710側として、伝熱板710に重ね合わされる。電熱変換素子730と伝熱板710とは、大加重でホットプレスされることで接着シート732によって接着する。また、電気抵抗パターン734が形成されている面には、第1の実施形態と同様に、カバー部材が耐熱接着シートを用いて接合される。その後、図15(d)に示されるように、開口732aを介して、リード接続部736に第1のヒータ用通電ライン164が接続され、封止剤770で封止される。このように、例えば接着シート732は、電気抵抗パターンと伝熱板との熱的な結合を担い、前記伝熱板と前記電気抵抗パターンとの間に位置する接着シートとして機能する。
【0054】
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様に、伝熱部600は低背化し、その結果、エネルギ処置具310の保持部320は、小型化され得る。また、本実施形態によれば、第1の実施形態における高熱伝導耐熱接着シート120が用いられないので、第1の実施形態と比較して、部品点数及び製造工程の削減が実現され得る。さらに、部品点数及び製造工程の削減によって、コストの削減が実現され得る。
【0055】
また、第2の実施形態と異なり、本実施形態では、電気抵抗パターン734等が、接着シート732によって伝熱板710と絶縁されている。したがって、伝熱板710が例えば銅電極で作成されることで、第1の実施形態と同様に生体組織に高周波電圧を印加できる構成を取り得る。このとき、伝熱板710に、高周波電極用通電ラインを接続する必要がある。このとき、高周波電極用通電ラインは、伝熱板710に直接接続されてもよい。また、接着シート732の電気抵抗パターン734等が形成された面に高周波電極用通電ライン用のリード線接続部が形成され、このリード線接続部と伝熱板710が開口732aを介して接続されてもよい。また、接着シート732の電気抵抗パターン734等が形成されていない面に高周波電極用通電ライン用のリード線接続部が形成され、このリード線接続部を介して高周波電極用通電ラインと伝熱板710とが接続されてもよい。
【符号の説明】
【0056】
100…第1の電極部、110…第1の高周波電極、120…高熱伝導耐熱接着シート、122…短絡防止部、124…導電性ペースト、130…電熱変換素子、132…基板、133…突出部、134…電気抵抗パターン、136…第1のリード接続部、138…第2のリード接続部、140…耐熱接着シート、150…カバー部材、162…第1の高周波電極用通電ライン、164…第1のヒータ用通電ライン、170…封止剤、200…第2の電極部、210…第2の高周波電極、230…電熱変換素子、250…カバー部材、262…第2の高周波電極用通電ライン、264…第2のヒータ用通電ライン、300…治療用処置装置、310…エネルギ処置具、320…保持部、322…第1の保持部材、324…第2の保持部材、326…第1の保持部材本体、328…第2の保持部材本体、332…第1のカッタ案内溝、334…第2のカッタ案内溝、340…シャフト、342…筒体、343…シース、344…駆動ロッド、345…カッタ、346…支持ピン、347…弾性部材、350…ハンドル、352…操作ノブ、360…ケーブル、365…コネクタ、370…制御装置、380…フットスイッチ、600…伝熱部、610…伝熱板、630…電熱変換素子、632…接着シート、634…電気抵抗パターン、636…リード接続部、670…封止剤、700…伝熱部、710…伝熱板、730…電熱変換素子、732…接着シート、732a…開口、734…電気抵抗パターン、736…リード接続部、770…封止剤。
図1
図2
図3
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図5
図6
図7
図8
図9
図10
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図15