(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記分離部は、PPA(Polyphthal amide)、LCP(Liquid Crystal Polymer)、PPS(Poly Phenylene sulfide)、またはPEEK(Polyetheretherketone)のうち、少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の発光素子パッケージ。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明を説明するに当たって、各層(膜)、領域、パターン、または構造物が、基板、各層(膜)、領域、パッド、またはパターンの“上(on)”に、または“下(under)”に形成されることと記載される場合において、“上(on)”と“下(under)”は、“直接(directly)”または“他の層を介して(indirectly)”形成されることを全て含む。また、各層の上または下に対する基準は、図面を基準として説明する。
【0013】
図面において、各層の厚さやサイズは説明の便宜及び明確性のために誇張、省略、または概略的に図示された。また、各構成要素のサイズは実際のサイズを全的に反映するのではない。
【0014】
以下、添付の図面を参照しつつ実施形態に従う発光素子パッケージについて詳細に説明する。
【0015】
図1は、第1実施形態に従う発光素子パッケージを示す側断面図である。
【0016】
図1を参照すると、発光素子パッケージ100は、キャビティー115、収納部117、第1リード電極121、第2リード電極123、胴体110、分離部112、発光素子125、モールディング部材130、及びレンズ部140を含む。
【0017】
上記胴体110は透光性の材料であって、シリコンまたはエポキシのような樹脂系列またはガラス材質で形成できる。上記胴体110の外形状は、円柱形状、多面体形状などで形成されることができ、このような形状は胴体材料の射出成形または/及びエッチング工程により変更できる。実施形態において、上記胴体110は略直六面体形態で形成されて、上部が開放されたキャビティー115が形成されたものが例示されている。
【0018】
上記胴体110は、少なくとも80%以上の光透過率を有し、絶縁性材質を含む。
【0019】
上記第1リード電極121と第2リード電極123は、上記胴体110のキャビティー115の内に配置され、互いに電気的に分離される。
【0020】
上記第1リード電極121の第1部は上記胴体110の第1領域を貫通して上記キャビティー115の底面に延長され、上記第2リード電極123の第1部は上記胴体110の第2領域を貫通して上記キャビティー115の底面に延長される。上記第1領域と上記第2領域とは、上記キャビティー115に対して互いに反対側に配置されることができ、これに対して限定するのではない。
【0021】
上記第1及び第2リード電極121、123の第2部は、上記胴体110の外側に延長できる。実施形態において、上記第1リード電極121及び第2リード電極123の第2部は、上記胴体110の外側面に1つまたは複数に分岐されて露出できる。上記第1リード電極121及び第2リード電極123の3部分に分岐されて露出された部分は、上記胴体110の内で互いに電気的に連結される。
【0022】
上記第1及び第2リード電極121、123の第1部は上記胴体110の領域の内に配置され、第2部は上記胴体110の領域の外側に配置できる。
【0023】
上記第1リード電極121及び上記第2リード電極123は、リードフレーム、金属メッキ層、ビア構造などを選択的に用いて形成することができ、説明の便宜のためにリードフレームタイプをその例として説明する。上記第1リード電極121及び上記第2リード電極123は、第1部が上記胴体110に貫通されるように配置され、他端がトリミング(trimming)または/及びフォーミング(forming)されることができ、このようなトリミング及びフォーミング工程は変更できる。
【0024】
上記第1リード電極121及び上記第2リード電極123の少なくとも一部は上記胴体110の下面に露出されるか、上記胴体110の下面と同一平面に配置できる。
【0025】
上記胴体110のキャビティー115には上記第1リード電極121及び上記第2リード電極123の一端が配置されることができ、その周りはキャビティー115の底面に対して垂直または傾斜するように形成できる。上記キャビティー115には発光素子125が配置され、上記発光素子125は少なくとも1つのリード電極121の上に配置されることができ、上記第1リード電極121及び第2リード電極123と電気的に連結される。
【0026】
上記第1リード電極121及び上記第2リード電極123は、分離部112により分離できる。上記分離部112は上記胴体110と異なる材質であることがあり、例えば上記胴体110の光透過率より低い透過率を有する材質、または上記胴体110より高い反射率を有する材質を含むことができる。上記分離部112の反射率は少なくとも50%以上の材質を含むことができる。
【0027】
上記分離部112は、例えばポリマー(Polymer)系樹脂、例えばPPA(Polyphthal amide)、LCP(Liquid Crystal Polymer)、PPS(Poly Phenylene sulfide)、またはPEEK(Polyetheretherketone)のような材質が利用できる。
【0028】
上記分離部112は、上記胴体110を射出成形し、硬化された後に形成されることができ、このような製造工程に対して限定するのではない。
【0029】
上記分離部112は、上記第1リード電極121と上記第2リード電極123との間に配置され、上記第1及び第2リード電極121、123の間を絶縁させるようになる。
【0030】
上記分離部112の少なくとも一部は上記第1リード電極121または/及び上記第2リード電極123の内に延長または挿入できる。上記第1リード電極121と上記第2リード電極123とを支持することができる。
【0031】
上記第1リード電極121及び上記第2リード電極123の上面の面積は、上記胴体110の下面の面積の80%以上に形成されることができ、このような面積を有する上面は上記胴体110の内に配置されたリード電極121、123により光反射を改善させることができる。
【0032】
上記第1及び第2リード電極121、123の少なくとも上面は、反射率が少なくとも50%以上になるようにすることができる。
【0033】
上記第1リード電極121、上記第2リード電極123、及び上記分離部112の幅は上記胴体110の幅より少なくとも大きく形成され、上記胴体110の下部への光の漏洩を遮断することができる。これによって、光損失を減らすことができる。
【0034】
上記第1リード電極121及び第2リード電極123は、上記発光素子125に電源を提供するようになる。上記第1リード電極121及び第2リード電極123は上記発光素子125で発生された熱を放出し、上記発光素子125で発生された光を反射させることができる。
【0035】
上記キャビティー115には少なくとも1つの発光素子125が配置されることができ、複数のLEDチップが載置されれば、上記リード電極121、123のパターンは変更できる。
【0036】
上記発光素子125はチップ種類によって1つまたはその以上のワイヤ127を用いたワイヤボンディング方式、またはフリップまたはダイボンディング方式を選択的に用いて上記第1リード電極121及び第2リード電極123に連結できる。
【0037】
上記発光素子125はLEDチップであって、青色LED(Light Emitting Diode)チップ、緑色LEDチップ、赤色LEDチップのような可視光線帯域のLEDチップを含むか、UV(Ultraviolet)LEDチップを含むことができる。本実施形態は青色LEDチップをその例として説明する。
【0038】
上記胴体110の上側には収納部117が形成されることができ、上記収納部117は上記胴体110の上部に配置され、上記キャビティー115は上記収納部117の中央下部に配置される。上記収納部117は上記キャビティー115の上に形成できる。上記収納部117の幅は上記キャビティー115の上部幅より大きく形成できる。
【0039】
上記収納部117は、上記胴体110の外側に突出した突出部118により形成されることができ、上記突出部118は上記胴体110の上面周りのうち、上記胴体110の上面より更に突出するように形成されて、上記収納部117を形成することができる。
【0040】
上記キャビティー115または/及び収納部117の空間は、上記胴体110または/及び少なくとも1つのリード電極121、123により形成されることができ、このようなキャビティー空間は実施形態の技術的範囲内で多様に変更できる。
【0041】
上記キャビティー115にはモールディング部材130が形成される。上記モールディング部材130はシリコンまたはエポキシ材料のような透光性樹脂材料を含むことができ、上記モールディング部材130には少なくとも1種の蛍光体または/及び拡散剤が添加されることができ、これに対して限定するのではない。上記蛍光体は、黄色蛍光体、緑色蛍光体、赤色蛍光体、及び青色蛍光体を含むことができる。上記キャビティー115の内のLEDチップと蛍光体の種類はパッケージのターゲット光によって変更されることができ、これに対して限定するのではない。
【0042】
上記モールディング部材130の表面はフラットな形状であることがあり、他の例として凹な形状または凸な形状であることがある。上記モールディング部材130の上面には凹凸のような光抽出パターンが形成できる。
【0043】
上記胴体110の内のキャビティー115は、トップ側(上側)から見ると、円形態または多角形の形態で形成されることができ、上記発光素子125から放出された光の一部は上記キャビティー115の周り面で反射または透過できる。上記胴体110の収納部117はトップ側から見ると、円形態または多角形の形態を含むことができ、これは胴体110の外形状に従って変わることができる。
【0044】
上記レンズ部140は凸なレンズまたは半球形状であり、他の例として少なくとも一部が凹な形状を有するか、少なくとも一部がフラットな(平坦な)形状を含むことができる。
【0045】
上記レンズ部140は収納部117の上に配置され、上記突出部118の内側に接触できる。
【0046】
上記レンズ部140が上記収納部117の内に接触され、突出部118により支持されることによって、上記レンズ部140が分離される問題が防止できる。また、上記胴体110の突出部118は上記レンズ部140の外側に露出できる。
【0047】
上記レンズ部140は、上記モールディング部材130及び上記胴体110の上に配置されて上記発光素子125から放出された光を外部に出射させることができ、光の指向角を変化させるようになる。
【0048】
上記レンズ部140は、上記収納部117にシリコンまたはエポキシのような樹脂系列の材質、高分子系列の物質、またはガラス系列の物質のうち、選択的に形成できる。また、上記レンズ部140は少なくとも一部分に蛍光体または色変換物質を含むこともできる。
【0049】
上記レンズ部140は、上記収納部117に樹脂材料でモールディングされるか、別途に付着できる。また、上記キャビティー115及び収納部117のうち、いずれか1つは形成しないこともあり、上記発光素子125の位置も変更できる。
【0050】
上記レンズ部140は上記発光素子125から離隔して配置されることができ、その一部が上記キャビティー115の内に配置されることができ、これに対して限定するのではない。
【0051】
また、上記モールディング部材130と上記レンズ部140との間には他の透光性樹脂層または透光性蛍光体層を含むことができ、これに対して限定するのではない。
【0052】
上記キャビティー115の内に配置された発光素子125から放出された光は全方向に放出される。上記モールディング部材130の表面を経て上記レンズ部140に進行する光の大部分は上方に放出され、上記胴体110に進行する光は透過されてサイド方向に放出される。
【0053】
また、上記第1リード電極121及び上記第2リード電極123により反射された光は上記胴体110を通じてレンズ部140に進行できる。
【0054】
これによって、上記発光素子パッケージ100は、上記第1リード電極121及び上記第2リード電極123の延長線の上に光が放出される分布を有するようになって、その配光分布は160〜180゜の指向角で照射される。
【0055】
上記発光素子パッケージ100は、透光性の胴体110により指向角を広げることができ、配光領域での色偏差を改善させることができる。
【0056】
図2は、第2実施形態に従う発光素子パッケージを示す側断面図である。第2実施形態を説明するに当たって、第1実施形態と同一な部分に対しては第1実施形態を参照し、重複説明は省略する。
【0057】
図2を参照すると、発光素子パッケージ100Aは、透光性の胴体110の上にレンズ部140Aが配置される。上記レンズ部140Aは、反射型レンズ構造で形成される。上記反射型レンズ構造は、レンズ部140Aの中心領域から抽出される光よりサイド領域に放出される光がより多い構造を含む。
【0058】
上記レンズ部140Aは、所定部位、例えば中央に凹部145を具備し、上記凹部145はリセス構造であって、上記凹部145の周辺領域より上記発光素子125に一層近く配置できる。上記凹部145は錐形状を含み、上記レンズ部140Aの中央部で上記発光素子125と垂直方向にオーバーラップされる部分に形成できるので、入射される光を全ての側方向に反射させることができる。
【0059】
上記レンズ部140Aの上面は上記凹部145の周りに配置され、フラットな(平坦な)面または凸面で形成されることができ、これに対して限定するのではない。上記レンズ部140Aの外形状は半球形態で形成されることができ、これに対して限定するのではない。
【0060】
上記レンズ部140Aの凹部145は発光素子125の上に対応する位置に形成できる。上記凹部145は、トップ側から見れば、円形状または多角形の形状で形成されることができ、その幅は上記発光素子125が配置される下方に行くほど徐々に狭くなるように形成される。
【0061】
上記凹部145は、上記モールディング部材130の上面と離隔するように配置され、上記発光素子125から放出された光のうち、拡散された光を反射させることができる。
【0062】
また、上記キャビティー115Aの周りは上記キャビティー底面に対して垂直な面で形成され、上記発光素子125から放出された光が上記胴体110に入射されるようにすることができる。上記キャビティー115Aの周りが垂直に形成されることによって、傾斜した面に比べて光透過量は増加できる。
【0063】
上記発光素子パッケージ100Aは側方に進行する光を増加させることによって、広い指向角分布と配光領域での色偏差を減らすことができる。
【0064】
図3は、第3実施形態に従う発光素子パッケージの側断面図である。
【0065】
図3を参照すると、発光素子パッケージ100Aはレンズ部140Aを変更した構造である。上記レンズ部140Aの外側(S2)は上記胴体110の側面まで延長され、上記レンズ部140Aの外側の下面は複数のリード電極121、123の外側の上面に接触される。
【0066】
上記レンズ部140Aは透光性の樹脂系列を含み、上記胴体110の外側に配置されることによって、上記胴体110への湿気の浸透を抑制することができる。上記発光素子パッケージ100Aは、透光性の胴体110と上記レンズ部140Aにより指向角が改善できる。上記レンズ部140Aは、上記胴体110の側面に放出された光を屈折させることができる。
【0067】
図4は、第4実施形態に従う発光素子パッケージを示す側断面図である。第4実施形態を説明するに当たって、第1実施形態と同一な部分に対しては第1実施形態を参照し、重複説明は省略する。
【0068】
図4を参照すると、発光素子パッケージ100Bは、上面に第1パターン142を有するレンズ部140Bを含む。上記レンズ部140Bの上面には複数の第1パターン142が形成され、上記複数の第1パターン142は同心円形状で配列され、その中心はレンズ部140Bの中心になることができる。
【0069】
上記第1パターン142は、上記レンズ部140Bの上面の全体に形成できる。上記第1パターン142は他の例として、上記レンズ部140Bの上面の中心領域、上面の周り領域、または上面の中心領域と上面の周り領域との間の領域に形成できる。
【0070】
上記レンズ部140Bの第1パターン142は、上面の中央を中心とし、互いに異なる直径を有する円形状、楕円形状、非球面形状、及び多角形の形状のうち、少なくとも1つの形状を持って突出される形態である。上記第1パターン142は、上記レンズ部140Bの表面形状に従って配列できる。上記第1パターン142の各々の形状は、対称または非対称の多角錐形状またはプリズムパターンで形成できる。
【0071】
上記第1パターン142のサイズは、上記レンズ部140Bの上面の中央から外側方に行くほど徐々に小さくなるように形成できる。上記第1パターン142の高さは、上記レンズ部140Bの中央から外側方に行くほど徐々に低くなるように形成できる。上記第1パターン142の高さは、上記胴体110の上面との間隔でありうる。
【0072】
上記第1パターン142の間の間隔は、一定な間隔、不規則な間隔、またはランダムな間隔で配列されることができ、上記パターンの間の間隔は頂点の間の間隔または溝の間の間隔でありうる。
【0073】
上記レンズ部140Bの第1パターン142は、上記発光素子125から放出された光が透過または反射される時、屈折または拡散させることができる。上記レンズ部140Bから放出された光は上記レンズ部140Bの中央部とサイド部の光が均一な光度の分布を有することができる。また、上記レンズ部140Bの中央部とサイド部との間の色偏差が殆ど存在せず、このような色偏差の程度は上記同心円形状の第1パターン142により一層改善できる。
【0074】
図5は、第5実施形態に従う発光素子パッケージの側断面図である。
【0075】
図5を参照すると、発光素子パッケージ100Bは、キャビティー115を有する透光性の胴体110Aと、上記胴体110Aの周りに延長するレンズ部140Bと、を含む。上記レンズ部140Bの外側(S4)は上記胴体110Aの側面より外側に配置され、上記外側の下面は上記リード電極121、123の上面に接触される。
【0076】
上記レンズ部140Bの上面の全領域には凹凸形状の第1パターン142が形成される。上記第1パターン142は、上記レンズ部140Bの中心から同心円形状を有する凹凸パターンで形成できる。
【0077】
上記レンズ部140Bは、上記発光素子125から放出された光が上記モールディング部材130及び上記胴体110Aを通じて透過される時、屈折または反射させることによって、上記レンズ部140Bの中央部とサイド部の光が均一な光度の分布を有することができる。また、上記レンズ部140Bの中央部とサイド部との間の色偏差が殆ど存在せず、このような色偏差の程度は上記同心円形状の第1パターン142により改善できる。
【0078】
図6は、第6実施形態に従う発光素子パッケージの側断面図である。
【0079】
図6を参照すると、発光素子パッケージ100Bは、キャビティー115を有する透光性の胴体110Aと、上記胴体110Aの周りに延長するレンズ部140Bと、を含む。上記レンズ部140Bの外側(S6)は、上記胴体110Aの側面より外側に配置され、上記外側の下面は上記リード電極121、123の上面に接触される。
【0080】
上記レンズ部140Bは第1パターン142を含み、上記第1パターン142は上記レンズ部140Bの第1領域に配置され、上記レンズ部140Bの中心から同心円形状を有する凹凸パターンで形成できる。上記第1領域は上記キャビティー115の開放された領域と対応する領域、または上記胴体110Aの上面と対応する領域でありうる。
【0081】
上記レンズ部140Bの第1領域を除外した第2領域は、上記レンズ部140Bの外側(S6)領域であって、上記胴体110の側面に対応するように形成できる。上記レンズ部140Bの外側(S6)の高さ(T1)は上記胴体110Aの側面より少なくとも高く形成できる。
【0082】
上記レンズ部140Bの外側は、曲面形状または上記リード電極121、123の上面に垂直な面で形成できる。上記レンズ部140Bは、パターンが形成された領域とパターンが形成されていない領域とに区分されることによって、レンズ部140Bの中央部よりはサイド部の光分布を改善させることができる。
【0083】
上記レンズ部140Bは、上記モールディング部材130及び上記胴体110Aを透過された光に対して屈折または反射させ、第1パターン142により均一な分布の色偏差を有するようになり、外側(S6)の非パターン領域により光の指向角分布を改善させることができる。
【0084】
図7は、第7実施形態に従う発光素子パッケージを示す側断面図である。第7実施形態を説明するに当たって、第1実施形態に同一な部分に対しては第1実施形態を参照し、重複説明は省略する。
【0085】
図7を参照すると、発光素子パッケージ100Cは、上部胴体101及び下部胴体102を含む胴体110Bを含む。
【0086】
上記胴体110Bの上部胴体101及び下部胴体102は、上記に開示された透光性の材質でありうる。他の例として、上記胴体110Bの下部胴体102は、上記上部胴体101より透光性の低い材料で使われることができ、例えば、ポリマー系列の材質で形成できる。上記下部胴体102は上記リード電極121、123の下部に配置され、上記上部胴体101は上記リード電極121、123の上部に配置され、キャビティー115が形成される。
【0087】
上記第1リード電極121及び第2リード電極123は、上記胴体110Bの内部を貫通し、上記キャビティー115の底面に配置できる。
【0088】
上記胴体110Bには分離部112Aが形成され、上記分離部112Aは上記第1リード電極121及び第2リード電極123の間に配置され、上記胴体の下部102に延びることができる。上記分離部112Aの下面は上記胴体110Aの下面と同一平面に配置できる。上記分離部112Aは、上記胴体110Bの下部胴体102を形成した後に形成するか、上記胴体110Bを形成する時に形成できる。上記分離部112Aは、少なくとも上部胴体101より高い反射率を有する材質で形成されるか、上記下部胴体102と同一な材質、例えばポリマー系列の材質で形成できる。
【0089】
上記第1リード電極121及び上記第2リード電極123は、上部胴体101及び下部胴体102を支持し、入射される光を反射させることができる。
【0090】
上記発光素子パッケージ100Cは、透光性の上部胴体101、上記モールディング部材130、上記レンズ部140に進行する光が全領域に放出及び透過されることによって、配光領域での色座標偏差を改善させることができる。
【0091】
図8は、第8実施形態に従う発光素子パッケージの側断面図である。
【0092】
図8を参照すると、発光素子パッケージ100Cは、上部胴体101及び下部胴体102を含む胴体110Bと、上記上部胴体101の外側に延びたレンズ部140と、を含む。
【0093】
上記レンズ部140の外側(S8)は上記上部胴体101の側面より更に外側に延長され、上記上部胴体101から離隔できる。上記レンズ部140の外側の下面は第1リード電極121及び第2リード電極123の外側の上面と接触され、これにより湿気の浸透を抑制し、かつ光指向角を改善させることができる。
【0094】
上記胴体110Bは、上部胴体101と下部胴体102との幅が互いに異なることがある。例えば、上部胴体101の幅は下部胴体102の幅より少なくとも長く形成され、上記リード電極121、123を支持することができる。
【0095】
上記リード電極121、123の外側端部は、上記胴体110Bの下面まで延びることができ、これに対して限定するのではない。
【0096】
図9は、第9実施形態に従う発光素子パッケージを示す斜視図である。第9実施形態を説明するに当たって、第1実施形態に同一な部分に対しては第1実施形態を参照し、重複説明は省略する。
【0097】
図9を参照すると、発光素子パッケージ200は、胴体210、下部胴体201、第1リード電極221、第2リード電極223、発光素子225、モールディング部材230、及びレンズ部240を含む。
【0098】
上記第1リード電極221の第1部は上記収納部117の底面の一部に配置され、第2部は胴体210の内側を通じて外側方向に延長され、下部胴体201の下面に位置する。上記第1リード電極221の第1部及び第2部は互いに反対側の領域を表すことができる。
【0099】
上記第2リード電極223の第1部は上記収納部117の底面で上記第1リード電極221と分離され、上記胴体210の内に配置されたキャビティー215を形成するようになる。上記第2リード電極223の第2部は上記胴体210を通じて外側に延長され、上記下部胴体201の下面に位置する。上記第2リード電極223の第1部及び第2部は互いに反対側の領域を表すことができる。
【0100】
上記第2リード電極223には上記発光素子225が配置され、発光素子225はワイヤボンディングまたは/及びダイボンディングにより上記第1リード電極221及び第2リード電極223に連結できる。
【0101】
上記胴体210は上記第1リード電極221及び上記第2リード電極223の外側の上部に配置され、その内部に収納部217が配置され、上記収納部217の中央にはキャビティー215が配置される。
【0102】
上記胴体210は透光性材料であって、シリコンまたはエポキシのような樹脂材料またはガラス材料で具現できる。
【0103】
上記胴体210、上記第1及び第2リード電極221、223の下部には下部胴体201が形成されるが、上記下部胴体201は透光性材質で形成できる。他の例として、上記下部胴体201は上記胴体210が異なる材質またはポリマー系列の材質で形成できる。
【0104】
上記発光素子225は、上記第2リード電極223からなるキャビティー215の領域内に配置され、上記キャビティー215にはモールディング部材230が形成される。上記モールディング部材230の上にはレンズ部240が形成され、上記レンズ部240は中央部に凹部242を有する側面反射型レンズ形状で形成できる。
【0105】
上記発光素子225から放出された光は上面及び側方に進行し、上記側方に進行する光は上記第2リード電極223により上方に進行するようになり、上記上方に進行する光の一部は上記レンズ部240の凹部242により周辺方向に反射され、他の光は外部に透過される。
【0106】
上記第2リード電極223はキャビティー215を形成することによって、上記発光素子225の側方に放出された光を反射させることができる。上記レンズ部240の凹部242により反射された光は胴体210を透過することができる。
【0107】
発光素子パッケージ200は、発光素子225から放出された光のうち、側方に進行する一部の光は第2リード電極223により反射させ、また、上方に一部の光は上記レンズ部240により側方に反射させることによって、広い指向角を有する配光分布で発光するようになる。このような配光分布ではレンズ中央と側部との間の色偏差が改善できる。
【0108】
図10は、第10実施形態に従う発光素子パッケージを示す側断面図である。
【0109】
図10を参照すると、発光素子パッケージ100は、キャビティー115、第1リード電極121、第2リード電極123、胴体110、分離部112、発光素子125、モールディング部材130、及びレンズ部140を含む。
【0110】
上記胴体110の外側面のうち、少なくとも一側面は曲面で形成されることができ、曲面形状は透光性の胴体110を透過する光を屈折させることができる。
【0111】
上記胴体110は上面及び側面が半球形状の曲面を有するように形成されることができ、このような曲面形状は光抽出効率を改善させることができる。
【0112】
上記胴体110は透光性の材料であって、シリコンまたはエポキシのような樹脂系列またはガラス材質で形成できる。
【0113】
<照明システム>
実施形態のパッケージはトップビュー形態で図示及び説明したが、サイドビュー方式により具現して上記のような配光分布を改善することができる。また、ボードの上に複数の発光素子パッケージ100を配置する時、発光素子パッケージ100の間の間隔を狭めることができる。
【0114】
実施形態に従う発光素子パッケージはライトユニットに適用できる。上記ライトユニットは、複数の発光素子または発光素子パッケージがアレイされた構造を含み、
図11及び
図12に図示された表示装置、
図13に図示された照明装置を含み、照明灯、信号灯、車両前照灯、電光板などが含まれることができる。
【0115】
図11は、実施形態に従う表示装置の分解斜視図である。
【0116】
図11を参照すると、実施形態に従う表示装置1000は、導光板1041、上記導光板1041に光を提供する発光モジュール1031、上記導光板1041の下に反射部材1022、上記導光板1041の上に光学シート1051、上記光学シート1051の上に表示パネル1061、上記導光板1041、発光モジュール1031、及び反射部材1022を収納するボトムカバー1011を含むことができるが、これに限定されるのではない。
【0117】
上記ボトムカバー1011、反射シート1022、導光板1041、及び光学シート1051は、ライトユニット1050と定義できる。
【0118】
上記導光板1041は光を拡散させて面光源化させる役割をする。上記導光板1041は透明な材質からなり、例えば、PMMA(polymethyl metaacrylate)のようなアクリル樹脂系列、PET(polyethylene terephthlate)、PC(poly carbonate)、COC(cycloolefin copolymer)、及びPEN(polyethylene naphthalate)樹脂のうちの1つを含むことができる。
【0119】
上記発光モジュール1031は、上記導光板1041の少なくとも一側面に光を提供し、窮極的には表示装置の光源として作用するようになる。
【0120】
上記発光モジュール1031は少なくとも1つを含み、上記導光板1041の一側面で直接または間接的に光を提供することができる。上記発光モジュール1031は基板1033と上記に開示された実施形態に従う発光素子パッケージ30を含み、上記発光素子パッケージ30は上記基板1033の上に所定間隔でアレイできる。
【0121】
上記基板1033は、回路パターン(図示せず)を含む印刷回路基板(PCB;Printed Circuit Board)でありうる。但し、上記基板1033は一般のPCBだけでなく、メタルコアPCB(MCPCB;Metal Core PCB)、軟性PCB(FPCB;Flexible PCB)などを含むこともでき、これに対して限定するのではない。上記発光素子パッケージ30は、上記ボトムカバー1011の側面または放熱プレートの上に載置される場合、上記基板1033は除去できる。ここで、上記放熱プレートの一部は上記ボトムカバー1011の上面に接触できる。
【0122】
そして、上記複数の発光素子パッケージ30は、上記基板1033の上に光が放出される出射面が上記導光板1041と所定距離離隔するように載置されることができ、これに対して限定するのではない。上記発光素子パッケージ30は、上記導光板1041の一側面である入光部に光を直接または間接的に提供することができ、これに対して限定するのではない。
【0123】
上記導光板1041の下には上記反射部材1022が配置できる。上記反射部材1022は、上記導光板1041の下面に入射された光を反射させて上に向かうようにすることによって、上記ライトユニット1050の輝度を向上させることができる。上記反射部材1022は、例えば、PET、PC、PVCレジンなどで形成できるが、これに対して限定するのではない。上記反射部材1022は、上記ボトムカバー1011の上面であることがあり、これに対して限定するのではない。
【0124】
上記ボトムカバー1011は、上記導光板1041、発光モジュール1031、及び反射部材1022などを収納することができる。このために、上記ボトムカバー1011は上面が開口されたボックス(box)形状を有する収納部1012が備えられることができ、これに対して限定するのではない。上記ボトムカバー1011はトップカバーと結合されることができ、これに対して限定するのではない。
【0125】
上記ボトムカバー1011は、金属材質または樹脂材質で形成されることができ、プレス成形または押出成形などの工程を用いて製造できる。また、上記ボトムカバー1011は、熱伝導性の良い金属または非金属材料を含むことができ、これに対して限定するのではない。
【0126】
上記表示パネル1061は、例えばLCDパネルであって、互いに対向する透明な材質の第1及び第2基板、そして第1及び第2基板の間に介された液晶層を含む。上記表示パネル1061の少なくとも一面には偏光板が取り付けられることができ、このような偏光板の取付構造に限定するのではない。上記表示パネル1061は、光学シート1051を通過した光により情報を表示するようになる。このような表示装置1000は、各種の携帯端末機、ノートブックコンピュータのモニタ、ラップトップコンピュータのモニタ、テレビなどに適用できる。
【0127】
上記光学シート1051は、上記表示パネル1061と上記導光板1041との間に配置され、少なくとも一枚の透光性シートを含む。上記光学シート1051は、例えば拡散シート、水平及び垂直プリズムシート、及び輝度強化シートのようなシートのうち、少なくとも1つを含むことができる。上記拡散シートは入射される光を拡散させ、上記水平または/及び垂直プリズムシートは入射される光を表示領域に集光させ、上記輝度強化シートは損失される光を再使用して輝度を向上させる。また、上記表示パネル1061の上には保護シートが配置されることができ、これに対して限定するのではない。
【0128】
ここで、上記発光モジュール1031の光経路上には光学部材として、上記導光板1041及び光学シート1051を含むことができ、これに対して限定するのではない。
【0129】
図12は、実施形態に従う表示装置を示す図である。
【0130】
図12を参照すると、表示装置1100は、ボトムカバー1152、上記に開示された発光素子パッケージ30がアレイされた基板1120、光学部材1154、及び表示パネル1155を含む。
【0131】
上記基板1120及び上記発光素子パッケージ30は、発光モジュール1060と定義できる。上記ボトムカバー1152、少なくとも1つの発光モジュール1060、及び光学部材1154は、ライトユニットと定義できる。
【0132】
上記ボトムカバー1152には収納部1153を具備することができ、これに対して限定するのではない。
【0133】
ここで、上記光学部材1154は、レンズ、導光板、拡散シート、水平及び垂直プリズムシート、及び輝度強化シートなどのうち、少なくとも1つを含むことができる。上記導光板はPC材質またはPMMA(Polymethy methacrylate)材質からなることができ、このような導光板は除去できる。上記拡散シートは入射される光を拡散させ、上記水平及び垂直プリズムシートは入射される光を表示領域に集光させ、上記輝度強化シートは損失される光を再使用して輝度を向上させる。
【0134】
上記光学部材1154は上記発光モジュール1060の上に配置され、上記発光モジュ
ール1060から放出された光を面光源化し、あるいは拡散、集光などを遂行するようになる。
【0135】
図13は、実施形態に従う照明装置の斜視図である。
【0136】
図13を参照すると、照明装置1500は、ケース1510、上記ケース1510に設けられた発光モジュール1530、及び上記ケース1510に設けられ、外部電源から電源の提供を受ける連結端子1520を含むことができる。
【0137】
上記ケース1510は放熱特性が良好な材質で形成されることが好ましく、例えば金属材質または樹脂材質で形成できる。
【0138】
上記発光モジュール1530は、基板1532、及び上記基板1532に載置される実施形態に従う発光素子パッケージ30を含むことができる。上記発光素子パッケージ30は、複数個がマトリックス形態または所定間隔で離隔して配列させることができる。
【0139】
上記基板1532は絶縁体に回路パターンが印刷されたものであることができ、例えば、一般印刷回路基板(PCB;Printed Circuit Board)、メタルコア(Metal Core)PCB、軟性(Flexible)PCB、セラミックPCB、FR−4基板などを含むことができる。
【0140】
また、上記基板1532は光を効率良く反射する材質で形成されるか、あるいはその表面を、光を効率的に反射する色、例えば白色、銀色などの色を含むコーティング層で覆うようにすることができる。
【0141】
上記基板1532の上には少なくとも1つの発光素子パッケージ30が載置できる。上記発光素子パッケージ30の各々は、少なくとも1つのLED(Light Emitting Diode)チップを含むことができる。上記LEDチップは、赤色、緑色、青色、または白色のような可視光線帯域の発光ダイオード、または紫外線(UV;Ultra Violet)を発光するUV発光ダイオードを含むことができる。
【0142】
上記発光モジュール1530は、色感及び輝度を得るために多様な発光素子パッケージ30の組合せを有するように配置できる。例えば、高演色性(CRI)を確保するために、白色発光ダイオード、赤色発光ダイオード、及び緑色発光ダイオードを組合せて配置できる。
【0143】
上記連結端子1520は、上記発光モジュール1530と電気的に連結されて電源を供給することができる。上記連結端子1520は、ソケット方式により外部電源に螺合されるが、これに対して限定するのではない。例えば、上記連結端子1520はピン(pin)形態で形成されて外部電源に挿入されるか、配線により外部電源に連結されることもできる。
【0144】
本実施形態は、新たな構造を有する発光素子パッケージを提供することができる。本実施形態は、広い配光分布を有する発光素子パッケージを提供することができる。本実施形態は、色偏差を改善させることができる発光素子パッケージを提供することができる。
【0145】
以上、実施形態に説明された特徴、構造、効果などは、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれ、必ず1つの実施形態のみに限定されるのではない。各実施形態で例示された特徴、構造、効果などは、実施形態が属する分野の通常の知識を有する者により他の実施形態に対しても組合または変形されて実施可能である。したがって、このような組合と変形に関連した内容は本発明の範囲に含まれることと解釈されるべきである。