(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ケース内部で前記第1の発熱体および前記第2の発熱体よりも前記ファンに近い位置に設けられ、前記空気流を前記第1の発熱体および前記第2の発熱体に向けて案内する整風部材を備える請求項1に記載のエレベータの制御装置。
前記ケース内部で前記第1の発熱体、前記第2の発熱体、および前記第3の発熱体よりも前記ファンに近い位置に設けられ、前記空気流を前記第1の発熱体、前記第2の発熱体、および前記第3の発熱体に向けて案内する整風部材を備える請求項5に記載のエレベータの制御装置。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1から
図5を参照して、エレベータの制御装置を適用したエレベータの第1の実施形態について説明する。
【0008】
図1から
図3に示すように、エレベータ11は、昇降路12と、昇降路12内を昇降する乗りかご13と、昇降路12の上方に設けられる機械室14と、機械室14に設けられる巻上機15および制御盤16と、巻上機15のメインシーブ17に巻き掛けられるとともに一端で乗りかご13に固定されるメインロープ18と、メインロープ18の他端に固定されるつり合い重り21と、乗りかご13の昇降をガイドするメインレールと、つり合い重り21の昇降をガイドするカウンターレールと、乗りかご13に制御信号および電力を供給するテールコード22と、乗りかご13とつり合い重り21とを連結したコンペンセーティングロープ23と、コンペンセーティングロープ23が巻き掛けられるコンペンセーティングシーブ24と、を備えている。
【0009】
制御盤16は、エレベータの制御装置の一例であり、エレベータ全体を統括的に制御している。
図2、
図3に示すように、制御盤16は、本体部25および張出部26を有したケース27と、ケース27の本体部25に収納される金属製の取り付けベース板(台座)28および制御回路ユニット31と、取り付けベース板28上に冷却用のフィン32を介して取り付けられた半導体スイッチング素子33と、半導体スイッチング素子33を冷却するとともに、ケース27の張出部26に空気流を送るファン34と、ファン34の空気流を張出部26に向けて案内するダクト部35と、ケース27の張出部26内に収納された複数の第1の発熱体36および複数の第2の発熱体37と、を備えている。このとき、ファン34から送られる空気の流量に対して、第1の排気口44および複数の第2の排気口45の面積が比較的小さくなっているため、張出部26の内部は、1気圧よりも若干高い圧力に加圧された状態を維持する。
【0010】
図5に示すように、ファン34は、後述するケース27の天板41(第1の壁部)に空気流が当たるようにケース27内部に空気流を送ることができる。また、ファン34は、その吸引力によって、
図3に示すように、フィン32の間に空気を通して、半導体スイッチング素子33を冷却する。
【0011】
第1の発熱体36および第2の発熱体37は、本実施形態では例えば、回生抵抗で構成されているが、これに限定されるものではない。第1の発熱体36および第2の発熱体37は、冷却の対象となるものであればどのようなものでも良く、例えばバッテリ等の電力を蓄積できる手段であってもよい。また、回生抵抗は、例えば、移動中の乗りかご13を停止させる際に、巻上機15が発電機となって発電された電流が電源側に逆流して悪影響を及ぼすことを防止するために、例えば制御盤16等に設けられることが多い。
【0012】
第1の発熱体36および第2の発熱体37は、内部に電熱線を埋め込んだ断面方形の棒状をなしている。
図5に示すように、本実施形態では、第1の発熱体36は、天板41の近傍に2個配置されている。また、第2の発熱体37は、天板41(第1の壁部)から見て第1の発熱体36よりも遠い位置に2個配置されている。
図4、
図5に示すように、第1の発熱体36および第2の発熱体37は、一対のブラケット42の間に渡されてケース27の張出部26に固定されている。第1の発熱体36および第2の発熱体37は、鉛直方向(上下方向)において重なった位置にそれぞれ配置されている。
【0013】
図4に示すように、第1の発熱体36および第2の発熱体37は、天板41(第1の壁部)から見てファン34から外れた位置に設けられている。これによって、ファン34の直上に第1の発熱体36および第2の発熱体37を設けた場合に比して、第1の発熱体36および第2の発熱体37が冷却される程度を同じ程度にして、これらを均一に冷却することができる。このため、これらに温度差を生じることを防いで、第1の発熱体36および第2の発熱体37(回生抵抗)の寿命が短くなることが防止している。
【0014】
図5に示すように、ケース27の張出部26は、第1の壁部の一例である天板41と、第1の壁部(天板41)に隣接した第2の壁部の一例である前面板43と、第1の発熱体36および第2の発熱体37を支持するためのブラケット42(発熱体固定板)と、前面板43に設けられた複数の第1の排気口44および複数の第2の排気口45と、を有している。複数の第1の排気口44は、前面板43の天板41に近い位置、つまり第1の発熱体36の近傍に設けられており、主として第1の発熱体36を冷却するために利用された空気流をケース27の外部に排出する。複数の第2の排気口45は、天板41から見て第1の排気口44よりも遠い位置で第2の発熱体37の近傍に設けられており、主として第2の発熱体37を冷却するために利用された空気流をケース27の外部に排出する。
【0015】
全ての第2の排気口45の開口面積の合計は、全ての第1の排気口44の開口面積の合計よりも大きくなっている。より具体的には、第2の排気口45の開口面積と第1の排気口44の開口面積の比率は、例えば、2:1である(
図2参照)。
【0016】
図5を参照して、本実施形態の制御盤16における第1の発熱体36および第2の発熱体37の冷却作用について説明する。
【0017】
ファン34からケース27(の張出部26)内に送られる空気流は、まずその大部分がそのまま直進して天板41(第1の壁部)に当たる。その後当該空気流は方向を変えて前面板43(第2の壁部)のある方向に流れて、主として第1の発熱体36を冷却しつつ、第1の排気口44から熱とともにケース27の外部に排出される。また、天板41(第1の壁部)に当たった空気流の一部は、第2の発熱体37のある方向(斜め下方向)に流れて、第2の発熱体37を冷却する。同様に、ファン34から送られた空気流のうち、天板41(第1の壁部)に当たらないで分岐したものは、第2の発熱体37の方向に向かって第2の発熱体37を冷却する。本実施形態では、第1の排気口44と第2の排気口45との開口比率が1:2になっているので、一旦第1の発熱体36に向かった空気流がそのまま第1の排気口44から排出されることなく、熱とともに第2の排気口45で積極的に排出され、その途中にある第2の発熱体37の冷却が促進される。
【0018】
本実施形態によれば、エレベータの制御装置は、第1の壁部と、第1の壁部に隣接した第2の壁部と、を有するケース27と、第1の壁部に空気流が当たるようにケース27内部に空気流を送るファン34と、ケース27内部で、第1の壁部の近傍に設けられる第1の発熱体36と、ケース27内部で、第1の壁部から見て第1の発熱体36よりも遠い位置に設けられる第2の発熱体37と、第1の発熱体36の近傍で第2の壁部に設けられ、空気流を前記ケース27の外部に排出する第1の排気口44と、第2の発熱体37の近傍で第2の壁部に第1の排気口44の開口面積よりも大きく設けられ、空気流をケース27の外部に排出する第2の排気口45と、を備える。
【0019】
一般に、ファン34からの空気流を一旦第1の壁部に突き当たるようなレイアウトとすると、当該空気流は第1の壁部に沿って流れる傾向があり、主として第1の壁部近傍にある第1の発熱体36を冷却し、第1の壁部から離れた第2の発熱体37については冷却がうまくなされないことがある。上記の構成によれば、第2の発熱体37の近傍にある第2の排気口45の開口面積を大きくしているため、第2の排気口45においてより多くの空気をケース27の外部に排出することができる。これによって、一旦第1の発熱体36のある方向(第1の排気口44)に向かった空気流を第2の発熱体37のある方向(第2の排気口45)に迂回させることができ、第1の発熱体36および第2の発熱体37を均一に冷却することができる。これによって、第1の発熱体36および第2の発熱体37が回生抵抗で構成される場合には、これらを長寿命化できるとともに、第1の発熱体36および第2の発熱体37の設置位置によって寿命が異なるような事態を生ずることを防止することができる。
【0020】
続いて、
図6、
図7を参照して、エレベータの制御装置を適用したエレベータ11の第2の実施形態について説明する。主として第1の実施形態と異なる部分について説明し、第1の実施形態と共通する箇所については共通の符号を付して説明を省略する。
【0021】
図7に示すように、第1の発熱体36は、天板41の近傍に2個配置されている。また、第2の発熱体37は、天板41(第1の壁部)から見て第1の発熱体36よりも遠い位置に2個配置されている。第1の発熱体36および第2の発熱体37は、横方向(水平方向)に関して、互いに分離した位置(上下方向において重ならない位置)に設けられる。
図7から明らかなように、第1の発熱体36と第2の発熱体37は、横方向から見て互い違いになっている。この構造によって、直下にある第2の発熱体37によって上側の第1の発熱体36が温められるようなことがなく、発熱体間で温度にばらつきを生ずることが防止される。
【0022】
複数の第1の排気口44は、前面板43の天板41に近い位置、つまり第1の発熱体36の近傍に設けられており、主として第1の発熱体36を冷却するために利用された空気流をケース27の外部に排出する。複数の第2の排気口45は、天板41から見て第1の排気口44よりも遠い位置で、第2の発熱体37の近傍で前面板43に設けられており、主として第2の発熱体37を冷却するために利用された空気流をケース27の外部に排出する。全ての第2の排気口45の開口面積の合計と全ての第1の排気口44の開口面積の合計の比率は、第1の実施形態と同様に、例えば、2:1である。
【0023】
図7を参照して、本実施形態の制御盤における第1の発熱体36および第2の発熱体37の冷却作用について説明する。
【0024】
ファン34からケース27(の張出部26)内に送られる空気流は、大部分がそのまま直進して天板41(第1の壁部)に当たる。その後当該空気流は方向を変えて前面板43(第2の壁部)のある方向に流れて、主として第1の発熱体36を冷却しつつ、第1の排気口44から熱とともにケース27の外部に排出される。また、天板41(第1の壁部)に当たった空気流の一部は、第2の発熱体37のある方向(斜め下方向)に流れて、第2の発熱体37を冷却する。このとき、第1の発熱体36と第2の発熱体37とが互い違いに配置されているので、第1の実施形態に比して第1の発熱体36と第2の発熱体37との間の隙間が大きくなり、この隙間を通る空気の流量が多くなって、第2の発熱体37の冷却が促進される。同様に、ファン34から送られた空気流のうち、天板41(第1の壁部)に当たらないで分岐したものは、第2の発熱体37の方向に向かって第2の発熱体37を冷却する。第2の発熱体37を冷却した空気流は、主として第2の排気口45を介してケース27外部に排出される。
【0025】
第2の実施形態によれば、第1の発熱体36および第2の発熱体37は、横方向に関して、互いに分離した位置に設けられる。この構成によれば、例えば下側にある発熱体によって上側の発熱体が暖められるようなことがない。また、第1の壁部に近い第1の発熱体36と、第2の壁部から遠い第2の発熱体37とが、いわゆる互い違いに配置されるようになるため、第1の発熱体36と第2の発熱体37との間の隙間が大きくなり、この隙間に空気流を多く通すことができる。これによっても、第2の壁部から遠い第2の発熱体37の冷却を促進することができ、第1の発熱体36および第2の発熱体37を均一に冷却することができる。また、本実施形態によれば、第1の発熱体36および第2の発熱体37を密集して配置したとしても冷却性能が損なわれることがないので、これによってケース27をコンパクトにして制御盤16の設置に必要なスペースを小さくすることができる。
【0026】
続いて、
図8を参照して、エレベータの制御装置を適用したエレベータ11の第3の実施形態について説明する。主として第2の実施形態と異なる部分について説明し、第2の実施形態と共通する箇所については共通の符号を付して説明を省略する。
【0027】
第1の発熱体36は、天板41の近傍に2個配置されている。また、第2の発熱体37は、天板41(第1の壁部)から見て第1の発熱体36よりも遠い位置に2個配置されている。第1の発熱体36および第2の発熱体37は、第2の実施形態と同様に、横方向(水平方向)に関して、互いに分離した位置(上下方向において重ならない位置)に設けられる。言い換えると、第1の発熱体36と第2の発熱体37は、横方向から見て互い違いになっている。
【0028】
複数の第1の排気口44は、前面板43の天板41に近い位置、つまり第1の発熱体36の近傍に設けられており、主として第1の発熱体36を冷却するために利用された空気流をケース27の外部に排出する。複数の第2の排気口45は、天板41から見て第1の排気口44よりも遠い位置で、第2の発熱体37の近傍で前面板43に設けられており、主として第2の発熱体37を冷却するために利用された空気流をケース27の外部に排出する。全ての第2の排気口45の開口面積の合計と全ての第1の排気口44の開口面積の合計の比率は、第2の実施形態とは異なり、例えば、5:3である。
【0029】
本実施形態では、第1の排気口44は、前面板43(第2の壁部)から見て、つまり正面方向から見て第1の発熱体36と重なる位置に設けられている。第2の排気口45は、前面板43(第2の壁部)から見て、つまり正面方向から見て第2の発熱体37と重なる位置に設けられている。
【0030】
本実施形態の制御盤16における第1の発熱体36および第2の発熱体37の冷却作用について説明する。
【0031】
ファン34からケース27(の張出部26)内に送られる空気流は、まず大部分がそのまま直進して天板41(第1の壁部)に当たる。その後当該空気流は方向を変えて前面板43(第2の壁部)のある方向に流れて、主として第1の発熱体36を冷却しつつ、第1の排気口44から熱とともにケース27の外部に排出される。このとき、第1の排気口44が第1の発熱体36と重なる位置に設けられているので、第1の排気口44から排出される空気流は、第1の発熱体36の上下に分かれて、第1の発熱体36を巻き込む形で第1の発熱体36付近を通過する。このため、本実施形態では、第1の発熱体36の冷却効率が第2の実施形態よりも向上している。
【0032】
また、天板41(第1の壁部)に当たった空気流の一部は、第2の発熱体37のある方向(斜め下方向)に流れて、第2の発熱体37を冷却する。同様に、ファン34から送られた空気流のうち、天板41(第1の壁部)に当たらないで分岐したものは、第2の発熱体37の方向に向かって第2の発熱体37を冷却する。このとき、第2の排気口45が第2の発熱体37と重なる位置に設けられているので、第2の排気口45から排出される空気流は、第2の発熱体37の上下に分かれて、第2の発熱体37を巻き込む形で第2の発熱体37付近を通過する。このため、本実施形態では、第2の発熱体37の冷却効率が第2の実施形態よりも向上している。
【0033】
第3の実施形態によれば、第1の排気口44は、第2の壁部から見て第1の発熱体36と重なる位置に設けられるとともに、第2の排気口45は、第2の壁部から見て第2の発熱体37と重なる位置に設けられる。この構成によれば、特に第2の壁部の近傍において、第1の発熱体36および第2の発熱体37の冷却効率をそれぞれ向上することができる。一般に、第1の排気口44および第2の排気口45が設けられる第2の壁部は、冷却風の供給源(ファン34)から遠い位置にあるため、この付近で冷却効率が低下しやすい。本実施形態によれば、第2の壁部の近傍にある第1の発熱体36および第2の発熱体37の冷却効率を向上できるため、冷却風の供給源に近い位置にある発熱体と同程度に第2の壁部の近傍の第1の発熱体36および第2の発熱体37を冷却することができる。これによって、発熱体の位置によって冷却効率にばらつきを生じることを防止して、これらを均一に冷却できる。
【0034】
続いて、
図9、
図10を参照して、エレベータの制御装置を適用したエレベータ11の第4の実施形態について説明する。主として第1の実施形態と異なる部分について説明し、第1の実施形態と共通する箇所については共通の符号を付して説明を省略する。
【0035】
制御盤16は、ケース27の張出部26内に収納された複数の第1の発熱体36と、ケース27の張出部26内に収納された複数の第2の発熱体37と、ケース27の張出部26内に収納された複数の第3の発熱体46と、を備えている。第1から第3の発熱体36、37、46は、いわゆる3段重ねで配置される。
【0036】
図10に示すように、第1の発熱体36は、天板41の近傍に2個配置されている。また、第2の発熱体37は、天板41(第1の壁部)から見て第1の発熱体36よりも遠い位置に2個配置されている。第3の発熱体46は、天板41(第1の壁部)から見て第2の発熱体37よりも遠い位置に2個配置されている。
【0037】
複数の第1の排気口44は、前面板43の天板41に近い位置、つまり第1の発熱体36の近傍に設けられており、主として第1の発熱体36を冷却するために利用された空気流をケース27の外部に排出する。複数の第2の排気口45は、天板41から見て第1の排気口44よりも遠い位置で、第2の発熱体37の近傍で前面板43に設けられており、主として第2の発熱体37を冷却するために利用された空気流をケース27の外部に排出する。複数の第3の排気口47は、天板41から見て第2の排気口45よりも遠い位置で、第3の発熱体46の近傍で前面板43に設けられており、主として第3の発熱体46を冷却するために利用された空気流をケース27の外部に排出する。
【0038】
全ての第1の排気口44の開口面積の合計、全ての第2の排気口45の開口面積の合計、および全ての第3の排気口47の開口面積の合計の比率は、例えば、3:4:5である。すなわち、第2の排気口45の開口面積は、第1の排気口44の開口面積よりも大きく、第3の排気口47の開口面積は、第2の排気口45の開口面積よりも大きくなっている。
【0039】
図10を参照して、本実施形態の第1の発熱体36、第2の発熱体37および第3の発熱体46の冷却作用について説明する。
【0040】
ファン34からケース27(の張出部)内に送られる空気流は、まずその大部分がそのまま直進して天板41(第1の壁部)に当たる。その後、当該空気流は方向を変えて前面板43(第2の壁部)のある方向に流れて、主として第1の発熱体36を冷却しつつ、第1の排気口44から熱とともにケース27の外部に排出される。また、天板41(第1の壁部)に当たった空気流の一部は、第2の発熱体37および第3の発熱体46のある方向(斜め下方向)に流れて、第2の発熱体37および第3の発熱体46を冷却する。同様に、ファン34から送られた空気流のうち、天板41(第1の壁部)に当たらないで分岐したものは、第2の発熱体37および第3の発熱体46の方向に向かって、それぞれ第2の発熱体37および第3の発熱体46を冷却する。本実施形態では、第1の排気口44、第2の排気口45、および第3の排気口47の開口比率が3:4:5になっているので、一旦第1の発熱体36に向かった空気流がそのまま第1の排気口44から排出されることがなく、第2の排気口45および第3の排気口47において積極的に排出されるため、その途中にある第2の発熱体37、第3の発熱体46の冷却が促進される。
【0041】
第4の実施形態によれば、エレベータの制御装置は、第1の壁部と、第1の壁部と隣接する第2の壁部と、を有するケース27と、第1の壁部に空気流が当たるようにケース27内部に空気流を送るファン34と、ケース27内部で、第1の壁部の近傍に設けられる第1の発熱体36と、ケース27内部で、第1の壁部から見て第1の発熱体36よりも遠い位置に設けられる第2の発熱体37と、ケース27内部で、第1の壁部から見て第2の発熱体37よりも遠い位置に設けられる第3の発熱体46と、第1の発熱体36の近傍で第2の壁部に設けられ、空気流をケース27外部に排出する第1の排気口44と、第2の発熱体37の近傍で第1の排気口44の開口面積よりも大きく第2の壁部に設けられ、空気流をケース27外部に排出する第2の排気口45と、第3の発熱体46の近傍で第2の排気口45の開口面積よりも大きく第2の壁部に設けられ、空気流をケース27外部に排出する第3の排気口47と、を備える。
【0042】
上記の構成によれば、第2の発熱体37の近傍の近傍にある第2の排気口45、および第3の発熱体46の近傍の近傍にある第3の排気口47の開口面積を大きくしているため、第2の排気口45および第3の排気口47においてより多くの空気をケース27の外部に排出することができる。これによって、一旦第1の発熱体36のある方向(第1の排気口44)に向かった空気流を第2の発熱体37および第3の発熱体46のある方向(第2の排気口45、第3の排気口47)に迂回させることができ、第1の発熱体36、第2の発熱体37、および第3の発熱体46を均一に冷却することができる。
【0043】
続いて、
図11、
図12を参照して、エレベータの制御装置を適用したエレベータの第5の実施形態について説明する。主として第4の実施形態と異なる部分について説明し、第4の実施形態と共通する箇所については共通の符号を付して説明を省略する。
【0044】
図12に示すように、第1の発熱体36は、天板41の近傍に2個配置されている。また、第2の発熱体37は、天板41(第1の壁部)から見て第1の発熱体36よりも遠い位置に2個配置されている。第3の発熱体46は、天板41(第1の壁部)から見て第2の発熱体37よりも遠い位置に2個配置されている。制御盤16は、張出部26内でファン34およびダクト部35から外れた位置に設けられた整風部材51をさらに備えている。
【0045】
複数の第1の排気口44は、前面板43の天板41に近い位置、つまり第1の発熱体36の近傍に設けられており、主として第1の発熱体36を冷却するために利用された空気流をケースの外部に排出する。複数の第2の排気口45は、天板41から見て第1の排気口44よりも遠い位置で、第2の発熱体37の近傍で前面板43に設けられ、主として第2の発熱体37の冷却に利用された空気流をケース27の外部に排出する。複数の第3の排気口47は、天板41から見て第2の排気口45よりも遠い位置で、第3の発熱体46の近傍で前面板43に設けられ、主として第3の発熱体46の冷却に利用された空気流をケース27の外部に排出する。全ての第1の排気口44の開口面積の合計、全ての第2の排気口45の開口面積の合計、および全ての第3の排気口47の開口面積の合計の比率は、例えば、3:4:5である。
【0046】
図11に示すように、第1の排気口44は、前面板43(第2の壁部)から見て、つまり正面方向から見て第1の発熱体36と重なる位置に設けられている。同様に、第2の排気口45は、前面板43(第2の壁部)から見て第2の発熱体37と重なる位置に設けられている。第3の排気口47は、前面板43(第2の壁部)から見て第3の発熱体46と重なる位置に設けられている。
【0047】
図12を参照して、本実施形態の第1の発熱体36、第2の発熱体37および第3の発熱体46の冷却作用について説明する。
【0048】
ファン34からケース27(の張出部26)内に送られる空気流は、まず大部分がそのまま直進して天板41(第1の壁部)に当たる。その後当該空気流は方向を変えて前面板43(第2の壁部)のある方向に流れて、主として第1の発熱体36を冷却しつつ、第1の排気口44から熱とともにケース27の外部に排出される。このとき、第1の排気口44が第1の発熱体36と重なる位置に設けられているので、第1の排気口44から排出される空気流は、第1の発熱体36の上下に分かれて、第1の発熱体36を巻き込む形で第1の発熱体36付近を通過する。このため、本実施形態では、第1の発熱体36の冷却効率が第4の実施形態よりも向上している。
【0049】
また、天板41(第1の壁部)に当たった空気流の一部は、第2の発熱体37および第3の発熱体46のある方向(斜め下方向)に流れて、第2の発熱体37および第3の発熱体46を冷却する。同様に、ファン34から送られた空気流のうち、天板41(第1の壁部)に当たらないで分岐したものは、第2の発熱体37および第3の発熱体46の方向に向かって第2の発熱体37および第3の発熱体46を冷却する。このとき、第2の排気口45が第2の発熱体37と重なる位置に設けられているので、第2の排気口45から排出される空気流は、第2の発熱体37の上下に分かれて、第2の発熱体37を巻き込む形で第2の発熱体37付近を通過する。同様に、第3の排気口47から排出される空気流は、第3の発熱体46の上下に分かれて、第3の発熱体46を巻き込む形で第3の発熱体46付近を通過する。このため、本実施形態では、第2の発熱体37および第3の発熱体46の冷却効率が第4の実施形態よりも向上している。このとき、本実施形態では、第3の発熱体46の下方に整風部材51が設けられているので、張出部26の下側には冷たい空気が滞留しない。
【0050】
本実施形態によれば、第1の排気口44は、第1の壁部から見て第1の発熱体36と重なる位置に設けられ、第2の排気口45は、第1の壁部から見て第2の発熱体37と重なる位置に設けられるとともに、第3の排気口47は、第1の壁部から見て第3の発熱体46と重なる位置に設けられる。この構成によれば、特に第2の壁部の近傍において、第1の発熱体36、第2の発熱体37および第3の発熱体46の冷却効率をそれぞれ向上することができる。一般に、第1の排気口44、第2の排気口45および第3の排気口47が設けられる第2の壁部は、冷却風の供給源(ファン34)から遠い位置にあるため、この付近で冷却効率が低下しやすい。本実施形態によれば、第2の壁部の近傍にある第1の発熱体36、第2の発熱体37および第3の発熱体46の冷却効率を向上できるため、冷却風の供給源に近い位置にある発熱体と同程度に第2の壁部の近傍の第1の発熱体36、第2の発熱体37および第3の発熱体46を冷却することができる。これによって、発熱体の位置によって冷却効率にばらつきを生じることを防止して、これらを均一に冷却できる。また、整風部材51によって、ケース27の内部(底部)で空気によどみを生じることなく、第1の排気口44、第2の排気口45および第3の排気口47から滑らかに空気を排出できる。
【0051】
続いて、
図13、
図14を参照して、エレベータの制御装置を適用したエレベータ11の第6の実施形態について説明する。主として第1の実施形態と異なる部分について説明し、第1の実施形態と共通する箇所については共通の符号を付して説明を省略する。
【0052】
制御盤16は、ケース27の張出部26内に収納された複数の第1の発熱体36および複数の第2の発熱体37と、張出部26内でファン34およびダクト部35から外れた位置に設けられた整風部材51と、を備えている。
【0053】
第1の発熱体36は、天板41の近傍に2個配置されている。また、第2の発熱体37は、天板41(第1の壁部)から見て第1の発熱体36よりも遠い位置に2個配置されている。
【0054】
整風部材51は、天板41(第1の壁部)から見て第2の発熱体37よりも遠い位置に設けられている。整風部材51は、ファン34に近い位置で、張出部26内の前後方向Aにおける全長に亘って設けられている。整風部材51は、ファン34からの空気流を第1の発熱体36および第2の発熱体37に向けて案内することができる。
【0055】
本実施形態の第1の発熱体36および第2の発熱体37の冷却作用について説明する。
【0056】
ファン34からケース27(の張出部)内に送られる空気流は、まずその大部分がそのまま直進して天板41(第1の壁部)に当たる。その後当該空気流は方向を変えて前面板43(第2の壁部)のある方向に流れて、主として第1の発熱体36を冷却しつつ、第1の排気口44から熱とともにケース27の外部に排出される。また、天板41(第1の壁部)に当たった空気流の一部は、第2の発熱体37のある方向(斜め下方向)に流れて、第2の発熱体37を冷却する。同様に、ファン34から送られた空気流のうち、天板41(第1の壁部)に当たらないで分岐したものは、第2の発熱体37の方向に向かって第2の発熱体37を冷却する。このとき、本実施形態では、第2の発熱体37の下方に整風部材51が設けられているので、張出部26の下側には冷たい空気が滞留しない。
【0057】
また、本実施形態では、第1の排気口44と第2の排気口45との開口比率が1:2になっているので、一旦第1の発熱体36に向かった空気流がそのまま第1の排気口44から排出されることなく、第2の排気口45で積極的に排出され、その途中にある第2の発熱体37の冷却が促進される。
【0058】
本実施形態によれば、エレベータの制御装置は、ケース27内部で第1の発熱体36および第2の発熱体37よりもファン34に近い位置に設けられ、空気流を第1の発熱体36および第2の発熱体37に向けて案内する整風部材51を備える。この構成によれば、ファン34からの空気流がファン34近傍に滞留することを防止して、ケース27の内部(底部)で空気によどみを生じることなく、第1の排気口44および第2の排気口45から滑らかに空気を排出できる。これによって、第1の発熱体36および第2の発熱体37の冷却効率をさらに向上することができる。
【0059】
このほか、エレベータの制御装置およびこれを適用したエレベータは、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できるのは勿論である。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
第1の壁部と、前記第1の壁部に隣接した第2の壁部と、を有するケースと、前記第1の壁部に空気流が当たるように前記ケース内部に空気流を送るファンと、前記ケース内部で、前記第1の壁部の近傍に設けられる第1の発熱体と、前記ケース内部で、前記第1の壁部から見て前記第1の発熱体よりも遠い位置に設けられる第2の発熱体と、前記第1の発熱体の近傍で前記第2の壁部に設けられ、前記空気流を前記ケースの外部に排出する第1の排気口と、前記第2の発熱体の近傍で前記第2の壁部に前記第1の排気口の開口面積よりも大きく設けられ、前記空気流を前記ケースの外部に排出する第2の排気口と、を備えることを特徴とするエレベータの制御装置。
[5]
第1の壁部と、前記第1の壁部と隣接する第2の壁部と、を有するケースと、前記第1の壁部に空気流が当たるように前記ケース内部に空気流を送るファンと、前記ケース内部で、前記第1の壁部の近傍に設けられる第1の発熱体と、前記ケース内部で、前記第1の壁部から見て前記第1の発熱体よりも遠い位置に設けられる第2の発熱体と、前記ケース内部で、前記第1の壁部から見て前記第2の発熱体よりも遠い位置に設けられる第3の発熱体と、前記第1の発熱体の近傍で前記第2の壁部に設けられ、前記空気流を前記ケース外部に排出する第1の排気口と、前記第2の発熱体の近傍で前記第1の排気口の開口面積よりも大きく前記第2の壁部に設けられ、前記空気流を前記ケース外部に排出する第2の排気口と、前記第3の発熱体の近傍で前記第2の排気口の開口面積よりも大きく前記第2の壁部に設けられ、前記空気流を前記ケース外部に排出する第3の排気口と、を備えるエレベータの制御装置。