特許第5797684号(P5797684)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5797684ユーザ端末、ユーザ関連情報供覧システム、ユーザ関連情報表示方法、ユーザ端末用プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5797684
(24)【登録日】2015年8月28日
(45)【発行日】2015年10月21日
(54)【発明の名称】ユーザ端末、ユーザ関連情報供覧システム、ユーザ関連情報表示方法、ユーザ端末用プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 17/30 20060101AFI20151001BHJP
【FI】
   G06F17/30 170Z
   G06F17/30 110F
   G06F17/30 340A
【請求項の数】7
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-62331(P2013-62331)
(22)【出願日】2013年3月25日
(65)【公開番号】特開2014-186647(P2014-186647A)
(43)【公開日】2014年10月2日
【審査請求日】2014年3月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】500521522
【氏名又は名称】株式会社オプティム
(74)【代理人】
【識別番号】100177220
【弁理士】
【氏名又は名称】小木 智彦
(72)【発明者】
【氏名】菅谷 俊二
【審査官】 齊藤 貴孝
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−109116(JP,A)
【文献】 特開2002−318961(JP,A)
【文献】 特開2003−044501(JP,A)
【文献】 特開2002−215641(JP,A)
【文献】 特開2001−005832(JP,A)
【文献】 米国特許第06754665(US,B1)
【文献】 特開2002−123801(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 17/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザリストが記憶された記憶部を有し、ユーザ関連情報データベースを備えるリファレンスサーバと通信可能に接続されたユーザ端末であって、
前記ユーザリストから、一以上のユーザの識別子を取得する識別子取得手段と、
前記取得した識別子、又は、ユーザ関連情報に関する検索条件に基づいて、当該識別子と関連付けて記憶されている、又は、前記検索条件を満たすユーザ関連情報と、前記ユーザ端末の持ち主と電話番号の交換が行われている場合に、個人情報を含むユーザ関連情報とを、前記リファレンスサーバから取得するユーザ関連情報取得手段と、
前記取得したユーザ関連情報を、前記表示部に出力するユーザ関連情報表示手段と、
を備えるユーザ端末。
【請求項2】
前記取得したユーザ関連情報と関連付けられた識別子が、前記ユーザリストに記憶されていない場合には、前記ユーザリストに当該識別子を記憶させる識別子記憶手段と、
を備える請求項1に記載のユーザ端末。
【請求項3】
前記ユーザリストとは、前記ユーザ端末に予め備えられたアドレス帳であって、前記識別子とは、前記ユーザと関連付けて記憶された名称、電話番号、又は電子メールアドレスのいずれかである、請求項1又は2のいずれか一項に記載のユーザ端末。
【請求項4】
前記に加え、位置情報取得手段を備える請求項1乃至3のいずれか一項に記載のユーザ端末であって、
前記ユーザ関連情報ごとに予め設定されている、前記ユーザ端末の位置又は現在時刻の少なくともいずれかによる表示条件を取得する表示条件取得手段と、
前記ユーザ端末の位置、及び現在時刻が、前記表示条件を満たしているかを判断する表示条件判断手段と、を備え、
ユーザ関連情報表示手段は、前記表示条件を満たしているときのみ、前記表示部にユーザ関連情報を出力するユーザ端末。
【請求項5】
ユーザリストが記憶された記憶部を有するユーザ端末と、ユーザ関連情報データベースを備えるリファレンスサーバとが通信可能に接続されたユーザ関連情報供覧システムであって、
前記ユーザ端末は、
前記ユーザリストから、一以上のユーザの識別子を取得する識別子取得手段と、
前記取得した識別子、又は、ユーザ関連情報に関する検索条件に基づいて、当該識別子と関連付けて記憶されている、又は、前記検索条件を満たすユーザ関連情報と、前記ユーザ端末の持ち主と電話番号の交換が行われている場合に、個人情報を含むユーザ関連情報とを、前記リファレンスサーバから取得するユーザ関連情報取得手段と、
前記取得したユーザ関連情報を、前記表示部に出力するユーザ関連情報表示手段と、を備え、
前記リファレンスサーバは、
前記ユーザ端末から、ユーザ関連情報の抽出パラメータを取得する抽出パラメータ取得手段と、
前記した抽出パラメータに基づいて、ユーザ関連情報データベースからユーザ関連情報を抽出するユーザ関連情報抽出手段と、
前記抽出したユーザ関連情報を、前記ユーザ端末に送信するユーザ関連情報送信手段と、
を備えるユーザ関連情報供覧システム。
【請求項6】
ユーザリストが記憶された記憶部を有し、ユーザ関連情報データベースを備えるリファレンスサーバと通信可能に接続されたユーザ端末が実行するユーザ関連情報表示方法であって、
前記ユーザリストから、一以上のユーザの識別子を取得するステップと、
前記取得した識別子、又は、ユーザ関連情報に関する検索条件に基づいて、当該識別子と関連付けて記憶されている、又は、前記検索条件を満たすユーザ関連情報と、前記ユーザ端末の持ち主と電話番号の交換が行われている場合に、個人情報を含むユーザ関連情報とを、前記リファレンスサーバから取得するステップと、
前記取得したユーザ関連情報を、前記表示部に出力するステップと、
を備えるユーザ関連情報表示方法。
【請求項7】
ユーザリストが記憶された記憶部を有し、ユーザ関連情報データベースを備えるリファレンスサーバと通信可能に接続されたユーザ端末に、
前記ユーザリストから、一以上のユーザの識別子を取得するステップと、
前記取得した識別子、又は、ユーザ関連情報に関する検索条件に基づいて、当該識別子と関連付けて記憶されている、又は、前記検索条件を満たすユーザ関連情報と、前記ユーザ端末の持ち主と電話番号の交換が行われている場合に、個人情報を含むユーザ関連情報とを、前記リファレンスサーバから取得するステップと、
前記取得したユーザ関連情報を、前記表示部に出力するステップと、
を実行させるユーザ端末用プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザ関連情報を表示し、又は供覧に付すユーザ端末、ユーザ関連情報供覧システム、ユーザ関連情報表示方法、及びユーザ端末用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、公衆回線網に接続された通話端末をWebサーバ等と接続することで、ユーザに様々なサービスが提供されている。特に、通話機能を有する高機能携帯端末はスマートフォン端末と呼ばれ、従来の携帯電話に代わり、多くの人々が使うに至っている。
【0003】
ここで、スマートフォン上で連絡先や店舗情報といった、ユーザに紐づく情報を記録、管理することは、自らを広告する上で効果的であるといえる。しかしながら、時々刻々と変化するユーザ情報を、最新の状態に更新するとともに共有を保つことには、多大な労力が必要とされていた。
【0004】
このような課題に対して、ユーザ自らの通信端末にプロフィール情報が登録されていない他のユーザの通信端末に対しても、ユーザ自らの更新後のプロフィール情報を送信する手法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013−12164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1では、更新された自己プロフィール情報に対応付けて自己情報管理テーブルに記述された端末識別情報及び更新規則を特定する。その更新記録が片側更新である場合には、更新者の更新前のプロフィール情報を他者プロフィール情報としてアドレス帳に登録しているユーザの通信端末を、更新された自己プロフィール情報の送信先として、特定したユーザの通信端末に対して更新情報を送信する手法が開示されている。
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示されている方法では、プロフィールの更新者の通信端末には、最新のプロフィールを共有する他の通信端末が記録されている必要がある。特に、自分が最新のプロフィールを必要な相手ではなく、自分の最新のプロフィールを必要とする相手のリストとなっている点で、リストの管理に困難がある。加えて、最新のプロフィールが一括管理されていないために、更新に必要な通信が当該通信端末を基点とすることから、更新相手リストの長さに応じて、更新に要する通信量が積算し膨大になっていくおそれがある。
【0008】
以上の課題を鑑み、本発明は、ユーザ関連情報をリファレンスサーバで一元管理するとともに、ユーザ識別子のリストを記憶させたユーザ端末から、当該ユーザ関連情報群をユーザ識別子又はユーザ関連情報に関する検索条件によって検索可能とすることで、ユーザ関連情報を表示し、又は供覧に付する、ユーザ端末、ユーザ関連情報供覧システム、ユーザ関連情報表示方法、及びユーザ端末用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0010】
第1の特徴に係る発明は、ユーザリストが記憶された記憶部を有し、ユーザ関連情報データベースを備えるリファレンスサーバと通信可能に接続されたユーザ端末であって、
前記ユーザリストから、一以上のユーザの識別子を取得する識別子取得手段と、
前記取得した識別子、又は、ユーザ関連情報に関する検索条件に基づいて、当該識別子と関連付けて記憶されている、又は、前記検索条件を満たすユーザ関連情報と、前記ユーザ端末の持ち主と電話番号の交換が行われている場合に、個人情報を含むユーザ関連情報とを、前記リファレンスサーバから取得するユーザ関連情報取得手段と、
前記取得したユーザ関連情報を、前記表示部に出力するユーザ関連情報表示手段と、
を備えるユーザ端末を提供する。
【0011】
第1の特徴に係る発明によれば、ユーザリストが記憶された記憶部を有し、ユーザ関連情報データベースを備えるリファレンスサーバと通信可能に接続されたユーザ端末は、前記ユーザリストから、一以上のユーザの識別子を取得し、取得した識別子、又は、ユーザ関連情報に関する検索条件に基づいて、当該識別子と関連付けて記憶されている、又は、前記検索条件を満たすユーザ関連情報と、前記ユーザ端末の持ち主と電話番号の交換が行われている場合に、個人情報を含むユーザ関連情報とを、前記リファレンスサーバから取得し、取得したユーザ関連情報を、前記表示部に出力する。
【0012】
第1の特徴に係る発明は、ユーザ端末のカテゴリであるが、ユーザ関連情報表示方法、及び、ユーザ端末用プログラムのカテゴリにおいても、そのカテゴリに応じた同一の作用・効果を奏する。
【0013】
第2の特徴に係る発明は、前記取得したユーザ関連情報と関連付けられた識別子が、前記ユーザリストに記憶されていない場合には、前記ユーザリストに当該識別子を記憶させる識別子記憶手段と、
を備える第1の特徴に係る発明であるユーザ端末を提供する。
【0014】
第2の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明であるユーザ端末は、前記取得したユーザ関連情報と関連付けられた識別子が、前記ユーザリストに記憶されていない場合には、前記ユーザリストに当該識別子を記憶させる。
【0015】
第3の特徴に係る発明は、前記ユーザリストとは、前記ユーザ端末に予め備えられたアドレス帳であって、前記識別子とは、前記ユーザと関連付けて記憶された名称、電話番号、又は電子メールアドレスのいずれかである、第1又は第2のいずれかの特徴に係る発明であるユーザ端末を提供する。
【0016】
第3の特徴に係る発明によれば、第1又は第2のいずれかの特徴に係る発明であるユーザ端末において、前記ユーザリストとは、前記ユーザ端末に予め備えられたアドレス帳であって、前記識別子とは、前記ユーザと関連付けて記憶された名称、電話番号、又は電子メールアドレスのいずれかである。
【0017】
第4の特徴に係る発明は、前記に加え、位置情報取得手段を備える第1から第3のいずれかの特徴に係る発明であるユーザ端末であって、
前記ユーザ関連情報ごとに予め設定されている、前記ユーザ端末の位置又は現在時刻の少なくともいずれかによる表示条件を取得する表示条件取得手段と、
前記ユーザ端末の位置、及び現在時刻が、前記表示条件を満たしているかを判断する表示条件判断手段と、を備え、
ユーザ関連情報表示手段は、前記表示条件を満たしているときのみ、前記表示部にユーザ関連情報を出力するユーザ端末を提供する。
【0018】
第4の特徴に係る発明によれば、位置情報取得手段を備える第1から第3のいずれかの特徴に係る発明であるユーザ端末は、前記ユーザ関連情報ごとに予め設定されている、前記ユーザ端末の位置又は現在時刻の少なくともいずれかによる表示条件を取得し、前記ユーザ端末の位置、及び現在時刻が、前記表示条件を満たしているかを判断し、前記表示条件を満たしているときのみ、前記表示部にユーザ関連情報を出力する。
【0019】
第5の特徴に係る発明は、ユーザリストが記憶された記憶部を有するユーザ端末と、ユーザ関連情報データベースを備えるリファレンスサーバとが通信可能に接続されたユーザ関連情報供覧システムであって、
前記ユーザ端末は、
前記ユーザリストから、一以上のユーザの識別子を取得する識別子取得手段と、
前記取得した識別子、又は、ユーザ関連情報に関する検索条件に基づいて、当該識別子と関連付けて記憶されている、又は、前記検索条件を満たすユーザ関連情報と、前記ユーザ端末の持ち主と電話番号の交換が行われている場合に、個人情報を含むユーザ関連情報とを、前記リファレンスサーバから取得するユーザ関連情報取得手段と、
前記取得したユーザ関連情報を、前記表示部に出力するユーザ関連情報表示手段と、を備え、
前記リファレンスサーバは、
前記ユーザ端末から、ユーザ関連情報の抽出パラメータを取得する抽出パラメータ取得手段と、
前記取得した抽出パラメータに基づいて、ユーザ関連情報データベースからユーザ関連情報を抽出するユーザ関連情報抽出手段と、
前記抽出したユーザ関連情報を、前記ユーザ端末に送信するユーザ関連情報送信手段と、
を備えるユーザ関連情報供覧システムを提供する。
【0020】
第5の特徴に係る発明によれば、ユーザリストが記憶された記憶部を有するユーザ端末と、ユーザ関連情報データベースを備えるリファレンスサーバとが通信可能に接続されたユーザ関連情報供覧システムにおいて、
前記ユーザ端末は、前記ユーザリストから、一以上のユーザの識別子を取得し、取得した識別子、又は、ユーザ関連情報に関する検索条件に基づいて、当該識別子と関連付けて記憶されている、又は、前記検索条件を満たすユーザ関連情報と、前記ユーザ端末の持ち主と電話番号の交換が行われている場合に、個人情報を含むユーザ関連情報とを、前記リファレンスサーバから取得し、取得したユーザ関連情報を、前記表示部に出力する。又、前記リファレンスサーバは、前記ユーザ端末から、ユーザ関連情報の抽出パラメータを取得し、取得した抽出パラメータに基づいて、ユーザ関連情報データベースからユーザ関連情報を抽出し、前記抽出したユーザ関連情報を、前記ユーザ端末に送信する。
【0021】
第6の特徴に係る発明は、ユーザリストが記憶された記憶部を有し、ユーザ関連情報データベースを備えるリファレンスサーバと通信可能に接続されたユーザ端末が実行するユーザ関連情報表示方法であって、
前記ユーザリストから、一以上のユーザの識別子を取得するステップと、
前記取得した識別子、又は、ユーザ関連情報に関する検索条件に基づいて、当該識別子と関連付けて記憶されている、又は、前記検索条件を満たすユーザ関連情報と、前記ユーザ端末の持ち主と電話番号の交換が行われている場合に、個人情報を含むユーザ関連情報とを、前記リファレンスサーバから取得するステップと、
前記取得したユーザ関連情報を、前記表示部に出力するステップと、
を備えるユーザ関連情報表示方法を提供する。
【0022】
第7の特徴に係る発明は、ユーザリストが記憶された記憶部を有し、ユーザ関連情報データベースを備えるリファレンスサーバと通信可能に接続されたユーザ端末に、
前記ユーザリストから、一以上のユーザの識別子を取得するステップと、
前記取得した識別子、又は、ユーザ関連情報に関する検索条件に基づいて、当該識別子と関連付けて記憶されている、又は、前記検索条件を満たすユーザ関連情報と、前記ユーザ端末の持ち主と電話番号の交換が行われている場合に、個人情報を含むユーザ関連情報とを、前記リファレンスサーバから取得するステップと、
前記取得したユーザ関連情報を、前記表示部に出力するステップと、
を実行させるユーザ端末用プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、ユーザ関連情報をリファレンスサーバで一元管理するとともに、ユーザの識別子のリストを記憶させたユーザ端末から、当該ユーザ関連情報群をユーザ識別子又はユーザ関連情報に関する検索条件によって検索可能とすることで、ユーザ関連情報を表示し、又は供覧に付する、ユーザ端末、ユーザ関連情報供覧システム、ユーザ関連情報表示方法、及びユーザ端末用プログラムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1図1は、ユーザ関連情報供覧システム1の概要を説明するための図である。
図2図2は、ユーザ関連情報供覧システム1の全体構成図である。
図3図3は、ユーザ端末10、リファレンスサーバ200の機能ブロック図である。
図4図4は、ユーザ端末10、リファレンスサーバ200が実行するユーザ関連情報の表示処理の手順を示すフローチャート図である。
図5図5は、ユーザ端末10に表示される検索条件入力画面の一例である。
図6図6は、ユーザ端末10の画面に表示されたユーザ関連情報の一例である。
図7図7は、リファレンスサーバ200が備える、ユーザ関連情報データベース250内のユーザ関連情報テーブルの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0026】
[ユーザ関連情報供覧システム1の概要]
図1は、本発明の好適な実施形態であるユーザ関連情報供覧システム1の概要を説明するための図である。この図1に基づいて、ユーザ関連情報供覧システム1の概要を説明する。
【0027】
ユーザ端末10は、アドレス帳等のユーザリストを記憶部に備える。ユーザ端末10は、アドレス帳を開いたタイミングや、ユーザから検索指示があった場合に、リファレンスサーバ200にユーザ関連情報のリクエストを送信する(ステップS01)。
【0028】
このリクエストには検索のためのパラメータが含まれ、そのパラメータに合致したユーザ関連情報がリファレンスサーバ200から送信される。パラメータは、電話番号やユーザ氏名を初めとする識別子のほか、「焼肉」や「100円ショップ」といった語句であってよく、「東京都港区」といった位置情報であってもよい。
【0029】
リクエストを受信したリファレンスサーバ200は、パラメータを取得し、検索条件に合致したユーザ関連情報を、記憶部に記憶されたユーザ関連情報データベース250から抽出する(ステップS02)。パラメータが識別子である時には当該識別子によってユーザを抽出するほか、「レストラン」であった時は、ユーザ関連情報に「レストラン」という語句が含まれるユーザ関連情報を抽出する。ここで、ユーザとは必ずしも人に限られず、識別子を備えていれば、法人、建物、ウェブサイト、テーマパーク等の情報提供者であってよい。
【0030】
リファレンスサーバ200は抽出したユーザ関連情報をユーザ端末10に送信する(ステップS03)。図1に示す例では、識別子である電話番号が「090−AAAA−AAAA」と「03−CCCC−CCCC」をパラメータとするリクエストを送信した場合の結果を示している。
【0031】
ユーザ端末10は、受信したユーザ関連情報を画面上に出力する(ステップS04)。図1では画面からずれて描かれているが、重なりを示すために過ぎない。また、ユーザ関連情報には表示条件が設定可能で、あって、例えば「港南レストラン」は時刻と場所を表示条件として設定し、それを満たした場合のみ画面にユーザ関連情報が表示される(ステップS05)。ここで、表示条件の判断は、パラメータに情報を含む事で抽出時に参酌してもよいし、受信後にユーザ端末が判断を行ってもよい。
【0032】
ユーザ関連情報については、図1に示すように予約のためのボタンを画面上に表示し、押し下げることでウェブブラウザが連携して開いたり、直接予約システムと通信を行うことで、予約手続きを開始したりしてよい。また、ユーザ関連情報は基本的にはユーザ自身が更新するが、「お得なキャンペーン」として示されるように、特定のウェブサーバやインターネット上のコンテンツを収集し、ユーザ関連情報の一部が自動的に更新されてよい。
【0033】
更に、ユーザ関連情報としては、メールアドレスや店舗情報である営業時間、定休日に加え、地図、クーポン等であってよいし、ユーザ端末10の持ち主である個人を識別することで表示可能な内容、例えば当該ユーザとの直近のメッセージのやり取りなどが自動的に登録されてよい。
また、ユーザ関連情報の一部のみに時刻に関する表示条件を設定することで、例えばタイムセールの時間のみに特定の情報を表示できてよい。以上が、ユーザ関連情報供覧システム1の概要である。
【0034】
[ユーザ関連情報供覧システム1のシステム構成]
図2は、本発明の好適な実施形態であるユーザ関連情報供覧システム1のシステム構成図である。ユーザ関連情報供覧システム1は、ユーザ端末10、他の端末50、リファレンスサーバ200、ユーザ関連情報データベース250、公衆回線網3(インターネット網や第3世代、第4世代通信網など)から構成される。
【0035】
ユーザ端末10は、公衆回線網3を介してリファレンスサーバ200と通信可能に接続されている。ユーザ関連情報データベース250は、リファレンスサーバ200の記憶部に記憶されている。ユーザ端末10が公衆回線網3と接続するために、ルータ等のネットワーク機器を介して通信可能であってよい。
【0036】
ユーザ端末10は、ユーザがウェブページを閲覧し、手続きを行う、通話機能を備えた一般的な情報端末であってよく、後述する機能を備える情報機器や電化製品である。ユーザ端末10は、例えば、携帯電話、スマートフォン、複合型プリンタ、テレビ、ルータ又はゲートウェイ等のネットワーク機器、コンピュータに加えて、冷蔵庫、洗濯機等の白物家電、電話機、ネットブック端末、スレート端末、電子書籍端末、電子辞書端末、携帯型音楽プレーヤ、携帯型コンテンツ再生・録画プレーヤ等の一般的な情報家電であってよい。
【0037】
他の端末50は、ユーザ端末10によってユーザ関連情報を取得される端末の例示である。ここで、他の端末50は必ずしもリファレンスサーバ200と通信可能に接続されている必要はない。例えば、他の端末50が固定電話であって、公衆回線網3に接続されていない場合であっても、他の端末50の持ち主がユーザ関連情報データベース250において、識別子と他の端末50を一対一に対応させることができればよく、リファレンスサーバ200にユーザ関連情報を登録するにあたり、他の端末50でない端末を用いてよい。
【0038】
リファレンスサーバ200は、ユーザ関連情報データベース250を備え、ユーザ端末10からの問い合わせに応じてユーザ関連情報を送信するサーバである。
【0039】
[各機能の説明]
図3は、ユーザ端末10、リファレンスサーバ200の機能ブロックと各機能の関係を示す図である。
【0040】
ユーザ端末10は、制御部11として、CPU(Central Processing Unit),RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部12として、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi(Wireless Fidelity対応デバイス又は、第3世代移動通信システム等のIMT−2000規格に準拠した無線デバイス等を備える(有線によるLAN接続であってもよい)。
【0041】
また、ユーザ端末10は、記憶部13として、ハードディスクや半導体メモリによる、データのストレージ部を備える。さらに、ユーザ端末10は、入出力部14として、制御部で制御したデータや画像を出力表示する表示部を備え、かつ、ユーザやサポート者からの入力を受付けるタッチパネルやキーボード、マウス等を備える。また、ユーザ端末10は、端末の現在位置の位置情報を取得する位置情報取得手段を、入出力部14の一部として備える。ここで、ユーザ端末10は、記憶部13にユーザリスト25を備える。
【0042】
ユーザ端末10において、制御部11が所定のプログラムを読み込むことで、通信部12と協働して、ユーザ関連情報取得モジュール15、表示条件取得モジュール16を実現する。また、ユーザ端末10において、制御部11が所定のプログラムを読み込むことで、記憶部13と協働して、識別子取得モジュール17、識別子記憶モジュール18を実現する。また、ユーザ端末10において、制御部11が所定のプログラムを読み込むことで、入出力部14と協働して、ユーザ関連情報表示モジュール19、表示条件判断モジュール20を実現する。
【0043】
リファレンスサーバ200は、同様に、制御部201として、CPU,RAM,ROM等を備え、通信部202として、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi対応デバイスを備える(有線であってもよい)。加えて、リファレンスサーバ200は、記憶部203として、ハードディスクや半導体メモリによる、データのストレージ部を備える。リファレンスサーバ200は、ユーザ関連情報データベース250を、記憶部203に備える。
【0044】
リファレンスサーバ200において、制御部201が所定のプログラムを読み込むことで、通信部202と協働して、ユーザ関連情報送信モジュール204、抽出パラメータ取得モジュール205を実現する。また、リファレンスサーバ200において、制御部201が所定のプログラムを読み込むことで、記憶部203と協働して、ユーザ関連情報抽出モジュール206を実現する。
【0045】
[ユーザ関連情報の表示処理]
図4は、ユーザ端末10、リファレンスサーバ200が実行するユーザ関連情報の表示処理のフローチャートである。上述した各装置のモジュールが行う処理について、本処理にて併せて説明する。
【0046】
はじめに、ユーザ端末10のユーザ関連情報取得モジュール15は、予め設定された一定の更新間隔や、ユーザリストを開いた時、又は、ユーザからの入力があったタイミングで、ユーザ関連情報の取得を行う。その際に、ユーザ関連情報の検索において、識別子以外の検索パラメータを用いるかを判断する(ステップS11)。ここでユーザリストとは、識別子を含むユーザ情報の集合であって、具体的にはアドレス帳が挙げられるが、それに限られない。また、識別子はユーザ端末を一意に特定できる情報であって電話番号、ユーザの名称、メールアドレス等であってよい。以下は、ユーザリストがアドレス帳であって、識別子が電話番号であるものとして説明を行う。
【0047】
例えば、ユーザが検索単語の入力画面を開く等、識別子以外の検索パラメータを用いる場合(ステップS11:「YES」の場合)、ユーザ関連情報取得モジュール15は検索パラメータの入力を受け付ける(ステップS12)。ここで、検索条件は識別子以外の条件と、識別子を用いた条件が複合的であってよいし、AND、OR、NOT条件等を用いることで、任意結果を得るための複雑な検索条件が設定可能であってよい。
【0048】
一方で、アドレス帳を開いたり、アドレス帳のユーザをクリックしたりした際といった、識別子のみによって検索を行う時(ステップS11:「NO」の場合)には、識別子取得モジュール17がユーザリストから識別子を取得し、それをパラメータとする(ステップS13)。ここで、パラメータの識別子は一つに限られず、複数であってよい。
【0049】
図5は、ユーザ端末10に表示される検索条件入力画面の一例である。識別子入力フォーム51、検索語入力フォーム53、位置情報入力フォーム54に加え、アドレス帳からの電話番号引用ボタン52や、現在位置取得ボタン55等を備える。なお、ここでの位置情報の入力は検索に資するものであって、必ずしも後述の表示条件の判断に使われるものではない。
【0050】
ユーザは、検索ボタン57を押し下げることで、検索を開始することが出来る。また、チェックボックス56にチェックを入れることで、取得した検索結果がユーザリストたるアドレス帳に未登録である時には、自動的に登録を行うこともできる。なお、この検索画面はステップS12において表示されるもので、ステップS13においては単にユーザリストが表示されるものと考えられる。
【0051】
次に、ユーザ関連情報取得モジュール15は、リファレンスサーバ200に対して、検索パラメータとともにユーザ関連情報の要求を送信する(ステップS14)。リファレンスサーバ200の抽出パラメータ取得モジュール205は、受信したリクエストの中から、検索パラメータを抽出パラメータとして取得する(ステップS15)。
【0052】
次に、リファレンスサーバ200のユーザ関連情報抽出モジュール206は、記憶部に記憶されたユーザ関連情報データベース250内のユーザ関連情報テーブルから、取得した抽出パラメータに関する条件を満たすユーザ関連情報を抽出する(ステップS17)。例えば、抽出パラメータが識別子である場合には、当該識別子と関連付けて記憶されたユーザ関連情報を抽出し、又は抽出パラメータが語句である場合には、ユーザ関連情報を当該語句で検索したり、当該語句と共起する単語や、類義語、あるいは関係の深い単語で検索したりする。
【0053】
図7は、ユーザ関連情報データベース250内のユーザ関連情報テーブルの一例である。ユーザ関連情報テーブルには、識別子たる電話番号、名前、関連情報、表示条件が記憶されている。ここで、電話番号はテーブル内において主キーとして位置づけられるため、抽出パラメータである識別子一つには、データがある限りその識別子と一対一の結果が得られる。一方で、語句や位置情報といった抽出パラメータに対しては、一のパラメータに対して複数の結果が対応しうる。
【0054】
図7において示される通り、関連情報には個人情報だけでなく、広告したい情報を含めることができる。一方で、プライバシーの観点から、相手が電話番号を交換した等、一定基準を満たした友人である場合のみ、個人情報を表示させることもできる。そのほか、自ら定義した特定の関数を用いて、空席情報やボタン等のユーザフォーム、メール履歴等の個人的な情報を挿入することも可能である。
【0055】
次に、リファレンスサーバ200のユーザ関連情報送信モジュール204は、抽出されたユーザ関連情報をユーザ端末10に送信する(ステップS17)。ここで、抽出パラメータにユーザ関連情報の検索条件に関する情報が含まれていない時には、検索条件も共に送信する。ユーザ端末10のユーザ関連情報取得モジュール15は、ユーザ関連情報を受信する(ステップS18)。
【0056】
ここで、もし受信したユーザ関連情報と関連付けられた識別子の中で、ユーザリストに未登録のものがあれば、識別子記憶モジュール18が、ユーザリストに記憶させてもよい(ステップS19)。一例としては、検索の結果得られた店舗の電話番号をアドレス帳に登録することがあたる。このステップは、ユーザの入力に応じて行っても良い。
【0057】
次に、表示条件取得モジュール16は、受信したデータから、ユーザ関連情報についての表示条件を取得する(ステップS20)。この表示条件は、セキュリティの観点から設定することも可能であるが、元は情報の価値を上げるための、リコメンデーションとしての性格が強い。このことから、ユーザ端末が位置情報等の取得手段を備えていない場合や、一時的に利用不可であって、表示条件の判断基準の取得が不可能である場合の表示の是非は、コンテンツ毎に設定されている事が望ましい。
【0058】
ユーザ端末10の表示条件判断モジュール20は、現在時刻や位置情報を元に、受信したユーザ関連情報について、表示条件を満たしているか否かを判断する(ステップS21)。表示条件を満たしていない場合(ステップS21:「NO」の場合)には、そのユーザ関連情報は表示されない。一方で表示条件を満たしている場合(ステップS21:「YES」の場合)には、ユーザ関連情報表示モジュール19が、表示部にユーザ関連情報を表示する(ステップS22)。検索条件を満たす複数のユーザ関連情報を同時に受信した場合には、このステップS21及びステップS22は、複数のユーザ関連情報に対してそれぞれ行われてよい。
【0059】
図6は、ユーザ端末10の画面に表示されたユーザ関連情報の一例である。検索パラメータとなった識別子たる電話番号61、62と、その検索結果たるユーザ関連情報63、64が表示されている。ユーザ関連情報は、ユーザのメールアドレス65のような固定情報のみならず、予め定義した関数を用いることで、空席情報66のように非常にリアルタイム性の高い情報や、予約ボタン67のような対話性のあるコンテンツに加え、メール履歴68のように個人に属する情報を一度に表示させることが可能である。本実施例ではアドレス帳からの検索のため、登録済みであるが、仮に検索結果の電話番号が未登録であった場合には、「アドレス帳に登録」ボタンが表示されてよい。
【0060】
以上が、ユーザ端末10、リファレンスサーバ200が実行するユーザ関連情報供覧処理の手順である。
【0061】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU,情報処理装置,各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD−ROMなど)、DVD(DVD−ROM、DVD−RAMなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し記憶して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0062】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0063】
1 ユーザ関連情報供覧システム、3 公衆回線網、10 ユーザ端末、200 リファレンスサーバ、250 ユーザ関連情報データベース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7