特許第5798089号(P5798089)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5798089センサ積層体、シールド、および第1のシールド安定化構造を備える装置、センサ積層体、シールド、および磁性層を備える装置、データ記憶媒体、記録ヘッド、およびアームを備える装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5798089
(24)【登録日】2015年8月28日
(45)【発行日】2015年10月21日
(54)【発明の名称】センサ積層体、シールド、および第1のシールド安定化構造を備える装置、センサ積層体、シールド、および磁性層を備える装置、データ記憶媒体、記録ヘッド、およびアームを備える装置
(51)【国際特許分類】
   G11B 5/39 20060101AFI20151001BHJP
   H01L 43/08 20060101ALI20151001BHJP
   H01L 43/12 20060101ALI20151001BHJP
【FI】
   G11B5/39
   H01L43/08 Z
   H01L43/08 B
   H01L43/12
【請求項の数】14
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2012-134721(P2012-134721)
(22)【出願日】2012年6月14日
(65)【公開番号】特開2013-8439(P2013-8439A)
(43)【公開日】2013年1月10日
【審査請求日】2013年3月18日
(31)【優先権主張番号】13/167,142
(32)【優先日】2011年6月23日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】500373758
【氏名又は名称】シーゲイト テクノロジー エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】エリック・ウォルター・シングルトン
(72)【発明者】
【氏名】クアン・ジュンジエ
(72)【発明者】
【氏名】イ・ジェ−ヨン
【審査官】 斎藤 眞
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−086648(JP,A)
【文献】 特開2004−334921(JP,A)
【文献】 特開2006−309842(JP,A)
【文献】 特開平10−091920(JP,A)
【文献】 特開平11−134620(JP,A)
【文献】 特開2007−027736(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11B 5/31−5/39
H01L 43/00−43/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
センサ積層体と、
前記センサ積層体の対向する側に位置決めされる第1および第2のシールドと、
前記第1のシールドに隣接し、前記第1のシールドにバイアス磁界を印加する第1のシールド安定化構造と、
前記第1のシールド安定化構造と前記センサ積層体との間に設けられた第1の非磁性層とを備え、前記第1の非磁性層は前記第1のシールド安定化構造と前記センサ積層体との間の交換結合を低減する、装置。
【請求項2】
前記第1のシールド安定化構造は第1の磁性層に隣接する第1の反強磁性層を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
第2の非磁性層によって前記第1の磁性層から分離されて第1の合成反強磁性構造を形成する第2の磁性層をさらに備える、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記第1の磁性層と前記第2の磁性層との間で磁気モーメントのバランスをとる、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記第2のシールドに隣接し、前記第2のシールドにバイアス磁界を印加する第2のシールド安定化構造をさらに備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記第2のシールド安定化構造は第3の磁性層に隣接する第2の反強磁性層を備える、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
第3の非磁性層によって前記第3の磁性層から分離されて第2の合成反強磁性構造を形成する第4の磁性層をさらに備える、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記第1のシールド安定化構造は前記第1のシールドの一部に隣接して位置決めされる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記第1のシールド安定化構造の幅および奥行きは前記センサ積層体の幅および奥行き以上である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
前記第1のシールド安定化構造の前記幅は前記第1のシールド安定化構造の前記奥行きよりも大きい、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
装置であって、
センサ積層体と、
前記センサ積層体の対向する側に位置決めされる第1および第2のシールドと、
前記第1のシールドに隣接し、前記第1のシールドにバイアス磁界を印加する第1のシールド安定化構造とを備え、前記第1のシールド安定化構造は、第1の磁性層と第2の磁性層と第3の磁性層と第4の磁性層と第1の非磁性層とを有し、前記第1の非磁性層はバランスされた磁気モーメントを有する第1および第2の積層構造に接し、前記第1の積層構造は前記第1の磁性層と前記第2の磁性層とを有し、前記第1の磁性層は前記第2の磁性層と異なる材料から構成され、前記第2の積層構造は前記第3の磁性層と前記第4の磁性層とを有し、前記第3の磁性層は前記第4の磁性層と異なる材料から構成される、装置。
【請求項12】
前記第1のシールド安定化構造は前記第1の磁性層に隣接する第1の反強磁性体をさらに備える、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第1および第2の積層構造ならびに前記第1の非磁性層は第1の合成反強磁性構造を形成する、請求項11または12に記載の装置。
【請求項14】
装置であって、
データ記憶媒体と、
請求項1〜13のいずれか1項に記載の装置を有する記録ヘッドと、
前記データ記憶媒体に隣接して前記記録ヘッドを位置決めするためのアームとを備える、装置。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
背景
磁気データ記憶装置の記憶容量が増大するにつれ、記憶媒体中の磁気ビットサイズが小さくなっている。ビットサイズがより小さくなると、記録ヘッドの物理的寸法の低減が必要となる。
【0002】
磁気記録ヘッドは典型的に、磁気ディスク上に記憶される磁気的に符号化された情報を取り出すためのセンサを有するリーダ部分を含む。ディスクの表面からの磁束は、センサの検知層または複数の検知層の磁化ベクトルの回転を生じさせ、これは次にセンサの電気的性質の変化を生じさせる。検知層はしばしば自由層と称される。なぜなら、検知層の磁化ベクトルは外部磁束に応答して自由に回転するからである。センサの電気的性質の変化を、電流をセンサに流し、センサ両端の電圧を測定することによって検出してもよい。装置の外形に依存して、センス電流は、装置の層の平面内に(CIP)、または装置の層の平面に垂直に(CPP)流されてもよい。次に外部回路構成は電圧情報を適切な形式に変換して、必要に応じてその情報を操作して、ディスク上に符号化された情報を再生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
磁気抵抗(MR)センサ(リーダ)は、媒体からの漂遊磁界などの外部磁界からセンサを遮るように、高透磁率シールド同士の間に位置してもよい。記録密度が増大すると、より高い線密度要件を満たすためおよび外部磁束を遮るために、リーダのシールド同士の間の間隔がより狭くなる。
【0004】
リーダのシールド同士の間の狭い間隔は、リーダ積層体中の層がより薄くなり、これによりセンサがその付近の材料に対してより高感度になることを要件とする。リーダ積層体キャップがより薄くなると、自由層がシールドの磁区変化をより受けやすくなり、不要な不安定性を導入する可能性がある。さらに、シールドトポグラフィもシールド中の付加的な磁区の移動を導くかもしれず、これは自由層の応答に影響を及ぼすとともに読出信号にノイズを加える可能性がある。
【0005】
リーダが外部磁場に晒された際にリーダの安定性を確実にし、かつシールド内部のいずれの磁区の移動からのノイズも最小限にするため、改良されたシールド磁性制御を与えることが望ましいであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
概要
第1の局面で、開示は、センサ積層体と、センサ積層体の対向する側に位置決めされる第1および第2のシールドと、第1のシールドに隣接し、バイアス磁界を第1のシールドに印加する第1のシールド安定化構造とを含む装置を提供する。
【0007】
本開示のさまざまな実施形態を特徴づけるこれらおよび他の特徴および利点は、以下の詳細な説明および添付の図面に鑑みて理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】この開示の局面に従って構成されるリーダを有する記録ヘッドを含むことができるディスクドライブの形態のデータ記憶装置の図である。
図2】開示の局面に従って構成される記録ヘッドの部分の概略側面立面図である。
図3】トンネリング磁気抵抗センサアセンブリの概略図である。
図4】反強磁性(AFM)バイアス構成を含むセンサアセンブリの概略図である。
図5】ピニング磁界対磁性層厚みのグラフの図である。
図6】磁束対磁界のグラフの図である。
図7】AFMプラス合成反強磁性(SAF)構成を含むセンサアセンブリの概略図である。
図8】飽和磁界対磁性層厚みのグラフの図である。
図9】両方のシールド中のAFMバイアス構成の概略図である。
図10】両方のシールド中のAFMプラスSAF構成の概略図である。
図11】アスペクト比が異なるシールド安定化構成の概略断面図である。
図12図11のシールド安定化構成を上から見た概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
詳細な説明
1つの局面では、この開示は、磁気シールド同士の間に読出センサを含む装置であって、印加される磁気バイアスでシールドが安定化される装置を提供する。この構成は読出センサ積層体に対する磁気擾乱を低減することができる。
【0010】
図1は、開示に従って構成されるリーダを有する記録ヘッドを利用することができるディスクドライブ10の形態のデータ記憶装置の図示である。ディスクドライブ10は、ディスクドライブのさまざまな構成要素を内蔵するようにサイズ決めされかつ構成される筐体12を含む(この図では上部分が取り外され下部分が見えるようになっている)。ディスクドライブ10は、筐体内で少なくとも1つの磁気記憶媒体16を回転させるためのスピンドルモータ14を含む。少なくとも1つのアーム18が筐体12に内蔵され、各々のアーム18は、記録ヘッドまたはスライダ22を有する第1の端20と、軸受26によって軸上に回動するように搭載される第2の端24とを有する。アクチュエータモータ28は、アーム18を回動させてディスク16の所望のセクタまたはトラック27の上に記録ヘッド22を位置決めするためのアームの第2の端24に位置する。アクチュエータモータ28は、この図では示されないが、当該技術分野で周知のコントローラによって調整される。
【0011】
図2は、読出/書込ヘッド30の空気軸受表面32に対して法線の平面に沿って取られた、磁気読出/書込ヘッド30および磁気ディスク16の断面図である。図2は、磁気読出/書込ヘッド30と、磁気ディスク16に対するその置き方とを図示する。磁気読出/書込ヘッド30の空気軸受表面ABSは磁気ディスク16のディスク表面34に面する。磁気ディスク16は、矢印Aで示されるような磁気読出/書込ヘッドに対する方向に進むまたは回転する。空気軸受表面32とディスク表面34との間の間隔は好ましくは、磁気読出ヘッドと磁気ディスクとの間の接触を回避しつつ最小限となるようにされる。磁気読出ヘッドと磁気ディスクとの間の接触は潜在的に磁気読出ヘッドと磁気ディスクとの両方を破壊する可能性がある。
【0012】
磁気読出/書込ヘッドのライタ部分は、第1の極36と、書込ギャップ層38と、第2の極40と、導電コイル42と、絶縁体層44とを含む。書込ギャップ46が、極の終端同士の間の書込ギャップ層38によって空気軸受表面ABS上に規定される。導電コイル42は、書込ギャップ46にわたって磁界を生成するように設けられ、絶縁体層44中であって第1の極と書込ギャップ層との間に位置決めされる。図2は単一層のコイルを示すが、絶縁層で分離された導電コイルのいくつかの層を用いてもよいことを理解すべきである。
【0013】
読出/書込ヘッド30のリーダ部分は、第1のシールド48と、第2のシールド50と、シールド48および50の終端同士の間に位置決めされる読出素子52とを含む。リーダは絶縁層54によってライタから分離可能である。これに代えて、シールド36は、リーダアセンブリの頂部シールドとして働くことができる。
【0014】
リーダシールドは、媒体上の隣接する磁気ビットから発生する漂遊磁界からセンサ素子を保護する機能を果たす高透磁性材料から構成されてもよい。センサの大きさが小さくなるにつれて、隣接するビットから十分に磁束を遮るように、MRセンサのシールド同士の間の間隔をより小さくしなければならない。
【0015】
最新の読出ヘッドは典型的に、何らかの種類の磁気抵抗(MR)を呈する強磁性材料を含有する薄膜多層構造を含む。典型的なMRセンサ構成は、合成反強磁性体(SAF)と強磁性自由層との間、または2つの強磁性自由層の間に位置決めされる非磁性層から形成される多層構造を含む。MRセンサの抵抗は磁性層の磁化の相対的な向きに依存する。読出検知素子は、たとえば、CIPまたはCPP構成を有する層状の積層体であり得る。
【0016】
図3はトンネリング磁気抵抗センサアセンブリ60の概略図である。リーダセンサ62は第1のまたは底部シールド64と第2のまたは頂部シールド66との間に位置決めされる。非磁性キャップ層68がセンサを頂部シールドから分離した。磁性層または永久磁石70および72はリーダセンサの対向する側に位置決めされる。リーダセンサは、シード層74と、反強磁性層76と、合成反強磁性構造78と、バリア層80と、自由層82と、キャッピング層84とを含む層状の積層体を含む。
【0017】
公知の記録ヘッドについては、リーダシールドは、約0.2μmから約2μmの範囲にわたる厚みを有する。非磁性リーダ積層体のシード層およびキャップ層はシールドをリーダ積層体から分離して磁気結合効果を最小限にする。通常、シールドの磁性方向は、外部磁界が全くなければ、記録ヘッドの空気軸受表面(ABS)に平行に設定される。(漂遊磁界などの)外部磁界が導入されると、シールドの磁性方向は外部磁界に応答し、リーダセンサを擾乱から保護するように回転する。外部磁界が除去された際にリーダ積層体区域近くのシールドが元の磁性状態に戻ることができない場合、リーダの応答に不確実性が加わり、リーダ信号にノイズが加わる。さらに、記録ヘッド構築プロセスにおける異なるアニール温度および方向も、外部磁界に応答する際にシールドの磁性に対して不確実性を加えることがある。したがって、何らかの外部磁気擾乱の後は、リーダセンサ近くのシールドまたはシールドの少なくとも一部が同じ磁性状態に戻ることが望ましい。
【0018】
開示の1つの局面では、シールドを安定化させ、かつ不要な不安定性を低減するため、シールド中の磁化の方向の不確実性を最小限にするように反強磁性(AFM)バイアス構造を用いる。図4は、開示のこの局面に従って構成されるセンサアセンブリ90を図示する概略図である。センサアセンブリは、第1のまたは底部シールド94と第2のまたは頂部シールド96との間に位置決めされるリーダセンサ92を含む。1つの実施形態では、リーダセンサ92は、図3のリーダセンサ62に示される層と同じ配置を含むことができる。しかしながら、この開示は任意の特定のリーダセンサ積層体構成に限定されるものではない。第1および第2の磁性層または永久磁石98および100は、リーダセンサの対向する側に位置決めされる。AFM積層体102を含むシールド安定化構造は、リーダセンサ92と頂部シールド96との間に位置決めされる。AFM積層体は、たとえばNiFeなどの高透磁性の、もしくはたとえばCoFe、CoFeB、CoFeZr、およびCoFeRhなどのCoFeXなどの高い磁気モーメントを有する材料であり得る磁性材料、またはたとえばCoFeX/NiFeなどの多層構造である第1の層104と、隣接する磁性層104にバイアスを与えるAFM層106とを含む。AFM層は、たとえばIrMn、PtMn、FeMn、およびNiOであり得る。
【0019】
所望のバイアス強さに依存して、第1の層104の厚みは約10nmから約100nmの範囲にわたり得、AFM層106の厚みは約5nmから約15nmの範囲にわたり得る。(NiFe、NiFeNb、NiFeTa、NiFeRh、またはNiFeWに限定されないが、たとえばNiFeXなどの)層104中のいくつかの材料について、(CoFeなどの)薄い磁性層108を加えて、AFMバイアスを向上させることができる。たとえば数ナノメートルの厚みを有する非磁性層110をAFM層の上に含んでシールド96とAFM層との間の交換結合を排除することができる。層104とPM/リーダとの間に別の非磁性層112を含んで永久磁石と層104との間の交換結合を低減する。シールド96とAFM積層体102と非磁性層110との組合せが複合シールド114を形成する。
【0020】
図5および図6は、層104の厚みの関数としてのAFM強度の磁気ヒステリシスループ(すなわち磁束対磁界)測定値を示す。図4の積層体104と同様のAFM積層体を有するリーダセンサ構成を用いてバイアス強度を判断した。シード/NiFe(10−30nm)/CoFe(1.5nm)/IrMn(9nm)/キャップのAFM積層体構成について、図5および図6中のデータは、NiFeの厚みの増大とともにAFMバイアスが減少し、NiFeの保磁力が増大することを示す。
【0021】
シールド安定化層を形成した後に(たとえばリーダ積層体アニールよりも低い)低温アニールを用いると、AFM層の磁化は、アニール温度がAFMブロッキング温度よりも高い限り、所望の方向に設定可能である。このように、1つの局面では、この開示は、センサ積層体と、センサ積層体の対向する側に位置決めされる第1および第2のシールドと、第1のシールドに隣接し、第1のシールドにバイアス磁界を印加する第1のシールド安定化構造とを含むセンサ構造を設けるステップと、センサ積層体のアニール温度よりも低い第1の温度で構造をアニールして第1のシールド安定化構造の磁化の方向を設定するステップとを含む方法を提供する。第1のシールド安定化構造が第1の磁性層に隣接して第1の反強磁性層を含む場合、第1の温度は第1の反強磁性層の反強磁性ブロッキング温度よりも高い。
【0022】
図4のアセンブリでは、たとえば、AFM層106の磁化の方向は左から右へ設定され、AFMバイアスも磁性層104に安定した磁性方向を与える。AFM層からのバイアス効果により、層104の磁性方向は常に、外部磁界が除去されると常に、その元の状態に戻る。これによりシールド114の磁気的安定性が向上する。
【0023】
図4のAFMバイアス構成からの磁束は、不要のトルクをセンサ積層体中の磁性層に加えることがあり、これは不安定性を生じさせるとともに不所望なノイズを導入することがある。いずれの不安定性源も最小限にするため、合成反強磁性(SAF)構造を有するAFMバイアスを図7で示すように用いることができる。
【0024】
図7は、頂部シールド中にAFMおよびSAFバイアス印加構造を含むセンサアセンブリ120を図示する概略図である。センサアセンブリは、第1のまたは底部シールド124と第2のまたは頂部シールド126との間に位置決めされるリーダセンサ122を含む。リーダセンサは、図3のリーダセンサに示される層と同じ配置を含むことができる。しかしながら、この開示は任意の特定のリーダセンサ積層体構成に限定されるものではない。第1および第2の磁性層または永久磁石128および130はリーダセンサの対向する側に位置決めされる。
【0025】
AFMシールド安定化構造132は、センサ積層体と頂部シールドとの間に位置決めされる。図4のAFMバイアス構造と同様に、シールドおよびリーダセンサ(およびPM)をシールド安定化構造から磁気的に分離するように非磁性層134が含まれる。シールド126とシールド安定化構造132とを磁気的に分離するように別の非磁性層136が含まれる。層138および140は(たとえばNiFeX/CoFeまたはCoFeX合金などの)磁性材料であり、(たとえばRuなどの)非磁性スペーサ層142によって分離されてSAF結合を導入する。(CoFeなどの)薄い磁性層144および146をスペーサ層142の両側に挿入して層138および140中の(NiFeなどの)いくつかの材料についてSAF結合を増大させることができる。AFM層148は層140に隣接して位置決めされる。(CoFeなどの)薄い磁性層150は、層140がNiFe系合金である場合に十分なAFMバイアスを得るのに必要なことがある。両方の層138および140の厚みは、層138および140中の矢印で示されるように、層138と140との間でバランスのとれた逆平行磁気モーメントを得るように最適化することができる。バランスのとれたSAF構造の結果、層138と140との間で磁束が閉じ、リーダセンサの層に不所望のトルクを全く与えない。シールド126とAFMシールド安定化構造132と非磁性層136との組合せが複合シールド152を形成する。
【0026】
SAF構造中で所望の磁性方向を得るように、構造132の磁化のアニール方向を調節可能である。図7に示されるように、AFM層に対する磁化の方向は右から左に設定され、層140に右から左への磁性方向を与える。層138と140との間のSAF結合により、層138の磁化の方向は左から右に整列され、このことはPMバイアス方向と同じ磁性の向きを確実にする。AFM層148からのバイアス磁界と結合される、層138と140との間の強いSAF結合は、外部磁界が除去されると全体構造132が図7に示されるように元の状態に戻ることを確実にする。このことは、新しいビットがリーダの近傍に来るときは常に、リーダセンサの近くのシールドが常に同じ磁性状態を有することを確実にし、シールド不安定性から生じ得る不確実性を低減する。
【0027】
図8は、磁性層厚みの関数としてのSAF結合の磁気ヒステリシスループ(すなわち磁束対磁界)測定値を示す。シード/NiFe(10−30nm)/CoFe(1nm)/Ru(0.8nm)/CoFe(1nm)/NiFe(10−30nm)/キャップのセンサ構成を用いてSAF結合磁界を測定した。図8は、NiFeの厚みの増大とともに結合磁界が減少し、所望のSAF結合を達成するために磁性層の厚みを調節可能であることを示す。
【0028】
上述の実施形態では、シールド安定化構造はリーダセンサ/PM積層体と頂部シールドとの間に位置する。高い結合磁界を得るのに望ましい平滑な界面構造は、リーダセンサおよびPMが平滑な頂面を有する場合に得ることができる。
【0029】
別の実施形態では、SAF構成を有するまたは有しないAFMバイアスを両方のシールドに含むことができる。AFMバイアスを有し、かつSAF構成を有するまたは有しないシールド安定化もリーダセンサと底部シールドとの間に適用して、ピンド層およびレファレンス層の安定化を改良することができる。
【0030】
図9は、底部および頂部シールドの両者にAFMバイアス構造を有するセンサアセンブリ160の概略図である。センサアセンブリは第1のまたは底部シールド164と第2のまたは頂部シールド166との間に位置決めされるリーダセンサ162を含む。1つの実施形態では、リーダセンサ162は図3のリーダセンサに示される層と同じ配置を含むことができる。しかしながら、この開示は任意の特定のリーダセンサ積層体構成に限定されるものではない。第1および第2の磁性層または永久磁石168および170はリーダセンサの対向する側に位置決めされる。AFM積層体172はリーダセンサ162と頂部シールド166との間に位置決めされる。AFM積層体は、たとえばNiFeなどの高透磁性の、たとえばCoFexなどの高い磁気モーメントを有する材料であり得る磁性材料、またはたとえばCoFeX/NiFeなどの多層構造からなる第1の層174と、隣接する磁性層174にバイアスを与えるAFM層176とを含む。所望のバイアス強度に依存して、第1の層174の厚みは約10nmから約100nmの範囲にわたり得、AFM層の厚みは約5nmから約15nmの範囲にわたり得る。(NiFeXなどの)層174中のいくつかの材料について、(CoFeなどの)薄い磁性層178を加えて、AFMバイアスを向上させることができる。たとえば数ナノメートルの厚みを有する非磁性層180をAFM層の上に含んでシールド166とAFM層との間の交換結合を排除する。層174とPM/リーダとの間に別の非磁性層182を含んで永久磁石と層174との間の交換結合を低減する。シールド166とAFM積層体172と非磁性層180との組合せが複合シールド184を形成する。
【0031】
リーダセンサ162と底部シールド164との間に別のAFM積層体186が位置決めされる。AFM積層体は、たとえばNiFeなどの高透磁性、たとえばCoFeXなどの高い磁気モーメントを有する材料であり得る磁性材料、またはたとえばCoFeX/NiFeなどの多層構造の第1の層188と、隣接する磁性層188にバイアスを与えるAFM層190とを含む。所望のバイアス強度に依存して、第1の層188の厚みは約10nmから約100nmの範囲にわたり得、AFM層の厚みは約5nmから約15nmの範囲にわたり得る。(NiFeXなどの)層188中のいくつかの材料について、(CoFeなどの)薄い磁性層192を加えてAFMバイアスを向上させることができる。たとえば数ナノメートルの厚みを有する非磁性層194をAFM層の下に含んでシールド164とAFM層との間の交換結合を排除する。シールド164とAFM積層体186と非磁性層194との組合せが複合シールド196を形成する。
【0032】
図10は、開示の別の局面に従って構成されるセンサアセンブリ200を図示する概略図である。センサアセンブリは、第1のまたは底部シールド204と第2のまたは頂部シールド206との間に位置決めされるリーダセンサ202を含む。リーダセンサは図3のリーダセンサに示される層と同じ配置を含むことができる。しかしながら、この開示は任意の特定のリーダセンサ積層体構成に限定されるものではない。第1および第2の磁性層または永久磁石208および210はリーダセンサの対向する側に位置決めされる。
【0033】
AFMシールド安定化構造212はセンサ積層体と頂部シールドとの間に位置決めされる。図4のAFMバイアス構造と同様に、非磁性層214は、シールドおよびリーダセンサ(およびPM)をシールド安定化構造から磁気的に分離するように含まれる。非磁性層216は、シールド206とシールド安定化構造212とを磁気的に分離するように含まれる。層218および220は(たとえばNiFeXまたはCoFeX合金などの)磁性材料であり、(たとえばRuなどの)非磁性スペーサ層222によって分離されてSAF結合を導入する。(CoFeなどの)薄い磁性層224および226をスペーサ層222の両側に挿入して層218および220中の(NiFeなどの)いくつかの材料についてSAF結合を増大させることができる。AFM層228は層218に隣接して位置決めされる。(CoFeなどの)薄い磁性層230は、層218がNiFe系合金である場合は、十分なAFMバイアスを得るのに必要となることがある。両方の層218および220の厚みは、層218と220との間でバランスのとれた磁気モーメントを得るために最適化することができる。バランスのとれたSAF構造の結果、層218と220との間で磁束が閉じ、リーダセンサの他の層に対して不所望のトルクを全く与えない。シールド206とAFMシールド安定化構造212と非磁性層216との組合せが複合シールド232を形成する。
【0034】
別のAFMシールド安定化構造234をセンサ積層体と底部シールドとの間に位置決めする。シールド204とシールド安定化構造234とを磁気的に分離するように非磁性層236を含む。層238および240は(たとえばNiFeXまたはCoFeX合金などの)磁性材料であり、(たとえばRuなどの)非磁性スペーサ層242によって分離されてSAF結合を導入する。(CoFeなどの)薄い磁性層244および246をスペーサ層242の両側に挿入して層238および240中の(NiFeなどの)いくつかの材料についてSAF結合を増大させることができる。AFM層248は層240に隣接して位置決めされる。(CoFeなどの)薄い磁性層250は、層240がNiFe系合金である場合に、十分なAFMバイアスを得るのに必要となることがある。両方の層238および240の厚みは、層238および240中の矢印で図示されるように、層238と240との間でバランスのとれた逆平行磁気モーメントを得るように最適化することができる。バランスのとれたSAF構造の結果、層238と240との間で磁束が閉じ、リーダセンサの他の層に対して不所望のトルクを全く与えない。シールド204とAFMシールド安定化構造234と非磁性層236との組合せが複合シールド252を形成する。
【0035】
構造212の磁化のアニール方向は、SAF構造中で所望の磁性方向を得るように調節可能である。図10に示されるように、AFM層に対する磁化の方向は右から左に設定され、層218に右から左への磁性方向を与える。層218と220との間のSAF結合により、層220の磁化の方向は左から右に整列され、これは、PMバイアス方向と同じ磁性の向きを確実にする。AFM層228からのバイアス磁界と結合される、層218と220との間の強いSAF結合は、外部磁界が除去された際に全体構造212が図10に示されるような元の状態に戻ることを確実にする。このことは、新しいビットがリーダの近傍に来るときは常に、リーダセンサ近くのシールドが常に同じ磁性状態を有することを確実にし、シールドの不安定性から生じ得る不確実性を低減する。
【0036】
図9および図10の両方の実施形態では、底部シールドの磁性層およびAFMの厚みは、リーダ積層体アニール温度よりも低い温度でAFM設定を有するように選ぶことができる。AFM設定温度が(底部および頂部シールド中の両方のAFM構造のための)シールド安定化構成のAFMブロッキング温度とリーダセンサ積層体のAFMブロック温度との間で選ばれる限り、両方のシールド中のAFM構成の磁化方向は、たとえば図9および図10に示すようなABSに平行な所望の方向に整列可能である。このように、センサ構造が、第1の磁性層に隣接する第1の反強磁性層を含む第1のシールド安定化構造と、第2のシールドに隣接し、第2のシールドにバイアス磁界を印加する第2のシールド安定化構造とを含む場合、第1および第2のシールド安定化構造の磁化の方向は、第1および第2の反強磁性層の反強磁性ブロッキング温度よりも高いがリーダ積層体のアニール温度よりも低い温度でのアニールによって設定することができる。
【0037】
図9および図10は、両方のシールド(図9)およびSAF構成を有するAFM(図10)における単純なAFMバイアス構成の図を示す。磁気モーメントの不一致から生じるいずれの擾乱も排除するように、リーダ積層体/PMに隣接するシールド層の磁性方向は常にPMバイアス方向と整列される。
【0038】
リーダセンサ内部のSAF構造中の磁気モーメントは、磁気媒体から来る磁界下で回転することを許されない。したがって、不安定な頂部シールドからの擾乱は底部シールドからの擾乱よりも大きな影響をリーダセンサの不安定性に対して有することがある。というのも、頂部シールドはリーダ積層体中の自由層にはるかにより近いからである。
【0039】
AFM層などの厚い非磁性層をリーダセンサとシールドとの間に加えると、リーダのシールド同士の間の間隔に影響を及ぼすかもしれないという懸念があるかもしれない。SAF構成を有するまたは有しないAFM中の、リーダセンサに隣接する磁性層の最適化された厚みを選択することにより、リーダセンサのシールド同士の間の間隔が非磁性層によって影響されることはない。
【0040】
リーダセンサに隣接するシールド区域は、リーダ信号から外部磁界を遮ることに対して最も高感度の効果を有する。したがって、リーダセンサ区域の真上または真下のシールド区域を安定化することは、シールドの影響を最小化することおよびシールドからのノイズを低減することに直接の影響を有する。さらに、全シールド区域について良好なAFMバイアス印加およびSAF結合を有する層を均一に堆積することは、シールドのトポグラフィ、欠陥形成、および堆積プロセス中の限定のために困難である。
【0041】
1つの実施形態では、シールド安定化構成の大きさを、リーダセンサに近い区域をカバーするように小さくすることができる。図11は、開示のこの局面に従って構成されるセンサアセンブリ260を図示する概略図である。センサアセンブリは、第1のまたは底部シールド264と第2のまたは頂部シールド266との間に位置決めされるリーダセンサ262を含む。1つの実施形態では、リーダセンサ262は図3のリーダセンサに示される層と同じ配置を含むことができる。しかしながら、この開示は任意の特定のリーダセンサ積層体構成に限定されるものではない。第1および第2の磁性層または永久磁石(この図では図示せず)はリーダセンサの対向する側に位置決めされる。AFM積層体268はリーダセンサ262と頂部シールド266との間に位置決めされる。AFM積層体は、たとえばNiFeなどの高透磁性、たとえばCoFeXなどの高い磁気モーメントを有する材料であり得る磁性材料、またはたとえばCoFeX/NiFeなどの多層構造からなる第1の層270と、隣接する磁性層270にバイアスを与えるAFM層272とを含む。所望のバイアス強度に依存して、第1の層270の厚みは約10nmから約100nmの範囲にわたり得、AFM層の厚みは約5nmから約15nmの範囲にわたり得る。(NiFeXまたはCoFeXなどの)層270中のいくつかの材料について、(CoFeなどの)薄い磁性層274を加えてAFMバイアスを向上させることができる。たとえば数ナノメートルの厚みを有する非磁性層276をAFM層の上に含んでシールド266とAFM層との間の交換結合を排除する。層270とPM/リーダとの間に別の非磁性層278を含んで永久磁石と層270との間の交換結合を低減する。
【0042】
シールド安定化を向上させるために、シールド安定化構成に異なる形状およびアスペクト比も適用することができる。図11および図12は、AFMバイアス構成の面積が低減された例の概略図を示す。図11はABS方向へのリーダセンサの断面図であり、図12はリーダセンサ区域を上から見た図である。AFMバイアス印加構造の奥行きDおよび幅W(すなわちアスペクト比)は、最も磁気的に安定な構成を得るように調節可能である。一般的に、形状の異方性を得るにはW/D>1が要件とされ、W/D>>1が好ましい。別の実施形態では、安定化構造の幅および奥行きはセンサ積層体の幅および奥行き以上である。
【0043】
別の局面では、開示は、データ記憶媒体と、センサ積層体、センサ積層体の対向する側に位置決めされる第1および第2のシールド、ならびに第1のシールドに隣接し、第1のシールドにバイアス磁界を印加する第1のシールド安定化構造を含む記録ヘッドと、データ記憶媒体に隣接して記録ヘッドを位置決めするためのアームとを含む装置を提供する。第1のシールド安定化構造は第1の磁性層に隣接して第1の反強磁性層を含むことができる。装置はさらに、第1の非磁性層によって第1の磁性層から分離されて第1の合成反強磁性構造を形成する第2の磁性層を含むことができる。第1の磁性層と第2の磁性層との間で磁気モーメントのバランスをとることができる。装置はさらに、第2のシールドに隣接し、第2のシールドにバイアス磁界を印加する第2のシールド安定化構造を含むことができる。第2のシールド安定化構造は、第1の磁性層に隣接する第1の反強磁性層と、第1の非磁性層によって第1の磁性層から分離されて第1の合成反強磁性構造を形成する第2の磁性層とを含むことができる。第1のシールド安定化構造は第1のシールドの一部に隣接して位置決めすることができる。第1の安定化構造の幅および奥行きはセンサ積層体の幅および奥行き以上であり得る。第1の安定化構造の幅は第1の安定化構造の奥行きよりも大きいものであり得る。
【0044】
本発明のさまざまな実施形態の数多くの特性および利点を、発明のさまざまな実施形態の構造および機能の詳細とともに以上の説明で述べたが、この詳細な説明は例示にすぎず、詳細において、特に部品の構造および配置の事項において、添付の請求項を表現する用語の広い一般的な意味が示す全範囲に本発明の原則の範囲内で変更がなされ得ることを理解すべきである。たとえば、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、特定の要素は特定の適用例に依存して異なってもよい。
【符号の説明】
【0045】
10 ディスクドライブ、12 筐体、14 スピンドルモータ、16 磁気記憶媒体、18 アーム、60,90,120,160,200,202,260 センサアセンブリ、62,92,122,162,262 リーダセンサ、64,94,124,164,204,264 第1のまたは底部シールド、66,96,126,166,206,266 第2のまたは頂部シールド、114,152,184,196,232,252 複合シールド、102,132,212,234 AFMシールド安定化構造。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0046】
【特許文献1】米国特許出願公開第2010/0214698号明細書
【特許文献2】米国特許第6710982号明細書
【特許文献3】米国特許第6597545号明細書
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