【0008】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(ア)最初に、多機能身体洗い具(1)は、右手用と左手用が同一形状構成であり、この 実施の形態に於いては左右の手兼用の多機能身体洗い具(1)を図示(
図1、
図2 )して説明する。
(イ)本発明の多機能身体洗い具(1)は、全長55cm位(成人男性用)の身体洗い具 本体(2)に各部をそれぞれ設けて一体形成したものである。
(ウ)請求項1の
図1は、身体洗い具本体(2)に柄部(3)を設け、柄部(3)の前方 先部に洗う身体に当接する側に曲げた屈曲部(4)を設けて先端に柄基台部(5) を設け、柄基台部(5)を収納して合体する収納室(10)と止着テープ部(9) を備えた脱着自在構造の洗い基台部(6)を設け、洗い基台部(6)の左右両横側 に把握部(12)を設け、更に洗い基台部(6)に手指の親指を除いた他指を揃え て軽く折り曲げたような先端を反り返らせた同一大で同一形状構成の洗い台部(7 )を複数本設け、洗い基台部(6)及び各洗い台部(7)にそれぞれ洗う身体に当 接する側の表面に垢擦り部(8)を設けるが、垢擦り部(8)の取り替えを自在に する為に脱着テープ部(11)を洗い基台部(6)及び各洗い台部(7)と各垢擦 り部(8)のそれぞれが接着する側の表面に設けて一体形成する。
(エ)
図2は、止着テープ部(9)を外して洗い基台部(6)の収納室(10)より柄基 台部(6)を取り出して柄部(3)を独立分離したものである。
以下、これらの各部位を個別に順次詳しく説明する。
(オ)まず柄部(3)は、軽量硬質のプラスチック材などで全長40cm位(成人男性用 )の全体が緩やかな湾曲形状で後部の握り部分が緩やかに反った形状の最後尾に吊 り掛け穴を備えたものである。
(カ)屈曲部(4)は、洗う身体に当接する側に30度位折り曲げた形状構成である。
(キ)柄基台部(5)は、柄部(3)と一体で同一の軽量硬質のプラスチック材などで、 洗い基台部(6)と収納合体する収納室(10)にスムーズに出し入れが出来て、 且つ収納室(10)の各内壁にフィットして一体化する形状構成である。
(ク)洗い基台部(6)は、柔軟で弾力性に富んだ合成ゴム材及び天然ゴム材などで形成 して各部(7,8,9,10,11,12)を設けた本発明の重要な基である。
(ケ)各洗い台部(7)は、本発明の最も重要な特徴部であり、洗い基台部(6)と一体 で同一の柔軟で弾力性に富んだ合成ゴム材及び天然ゴム材などで、手指の親指を除 いた他指を揃えて軽く3段階位(1段階目10度位、2段階目20度位、3段階目 40度位)に折り曲げたような先端を反り返(90度位)らせた独立形状構成であ り、各洗い台部(7)はそれぞれ全長10cm位、横幅2cm位、厚さ1・5cm 位(成人男性用)で各洗い台部(7)の間隔は2mm位の同一大で同一形状構成で 4本位設ける。尚、同条件で5本位設けても良い。
(コ)請求項2の垢擦り部(8)は、網状などの伸縮性のナイロン材などを多重巻き(直 径1cm位、成人男性用)にして弾力性を持たせて、形状は接着して一体化する洗 い基台部(6)及び各洗い台部(7)のそれぞれが接着する側の表面の形状と同一 のコピー形状である。そして、洗い基台部(6)及び各洗い台部(7)と接着する 側に取り替えを自在にする脱着テープ部(11)を接着剤及び縫製などで止着して 設けている。
(サ)請求項3の脱着テープ部(11)は、接着する側の表面にマジックテープなどを接 着剤及び縫製などで止着して装着しており、洗い基台部(6)及び各洗い台部(7 )と各垢擦り部(8)のそれぞれが接着して一体化する側の表面に接着剤及び縫製 などで止着して設けている。
(シ)請求項4の把握部(12)は、柄部(3)を分離した後の洗い基台部(6)を片手 (右手若しくは左手)で掴んで持ち洗いをする際に、持ちやすく安定して手に収ま るように洗い基台部(6)の左右両横側を湾曲形状に削り形成したものである。
(ス)止着テープ部(9)は、繊維材などの全長4cm位、横幅1cm位(成人男性用) の帯状の形成で枝部(3)を挟む形で2本設けられており、片方を洗い基台部(6 )の下側面に接着剤及び縫製などで止着して固定し、片方を収納室(10)の出入 り口を塞ぐ形態で洗い基台部(6)の上側面にマジックテープなどで接着して脱着 を自在にしたものである。
尚、マジックテープなどは洗い基台部(6)と止着テープ部(11)のそれぞれが 接着する位置に接着剤及び縫製で止着して設けている。
(セ)収納室(10)は、洗い基台部(6)に備わった柄基台部(5)を収納して合体す る形状構造の空間部である。
本発明は以上のような構造である。
本発明を使用するときは、まず合体した状態の多機能身体洗い具(1)の各垢擦り部(8)の表面に石鹸などをつけて手指で軽く揉むようにして泡立てた後、柄部(3)を使用する手(右手若しくは左手)で軽く握り持って、孫の手を使って手の届かない背中などの痒いところをかく要領で、視界外の手の届かない背中などの洗う身体の当該部位に各垢擦り部(8)の折り曲がった最大角度の頂上部を当接させて、徐々に力を加えながら下側へ滑らせるようにして押し下げながら当接した当該部位を擦り洗う。この時、各洗い台部(7)の折り曲げた部位が押し伸ばされた状態になることで必然的に反発力が生じて、自動的に各洗い台部(7)と接着一体化した各垢擦り部(8)が当接している当該部位を押圧刺激してマッサージをするので血行を良くして健康促進に役立つと共に、心地よい感触が得られる
また、万一力を入れ過ぎて強く押圧した場合でも、各洗い台部(7)が柔軟に動いて過剰な負荷を分散回避するので当該部位の皮膚を痛めて傷つける心配がない。
そして,限界近くまで押し下げたら、次にそのままの状態で可能なところまで当該部位を擦り洗いながら押し上げる。この一連の動作を位置を変えながら繰り返し行うことで洗い残しを無くして万遍なく綺麗に洗うことが可能である。
こうして、手の届かない部位及び手の届き難い部位を洗い終えたら、止着テープ部(9)を外して収納室(10)より柄基台部(5)を取り出して合体していた柄部(3)を分離した後、洗い基台部(6)の把握部(12)を使用する手(右手若しくは左手)で掴み持って洗う身体の当該部位に各垢擦り部(8)を当接させて、従来のナイロンタオルなどを直接手に持って洗う要領で、当該部位に沿うようにして前後や横などに押圧を加えながら手の届く範囲を、多機能身体洗い具(1)合体状態と同様に、安全で且つ健康促進に役立つと共に心地よい感触を得ながら楽しく身体を洗うことができる。