特許第5798214号(P5798214)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5798214
(24)【登録日】2015年8月28日
(45)【発行日】2015年10月21日
(54)【発明の名称】カードソケットのための接触端子
(51)【国際特許分類】
   H01R 12/73 20110101AFI20151001BHJP
【FI】
   H01R12/73
【請求項の数】10
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-108974(P2014-108974)
(22)【出願日】2014年5月27日
(65)【公開番号】特開2015-2174(P2015-2174A)
(43)【公開日】2015年1月5日
【審査請求日】2014年5月27日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0069051
(32)【優先日】2013年6月17日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】591043064
【氏名又は名称】モレックス インコーポレイテド
【氏名又は名称原語表記】MOLEX INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100116207
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 俊明
(72)【発明者】
【氏名】ジュ ソンヒョク
(72)【発明者】
【氏名】ヤン インチュル
【審査官】 関 信之
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−074568(JP,A)
【文献】 特開2010−108880(JP,A)
【文献】 実公昭44−003701(JP,Y1)
【文献】 特開2002−100440(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3095043(JP,U)
【文献】 特開2003−091700(JP,A)
【文献】 特開2010−80416(JP,A)
【文献】 特開2010−61474(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 12/73
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
様々なデータまたは情報を保持するカードのカード端子に接触するように、電子装置上に備え付けられる、複数の接触点を有するカードソケット接触端子であって、
筐体内に埋め込まれた基部と、
該基部からカンチレバー状に長手方向に延在して自由端で終端する主端子と、
該主端子から幅方向に離間するとともに前記基部からカンチレバー状に長手方向に延在して自由端で終端する補助端子と、を備え、
該補助端子と主端子とは、前記基部から前記主端子および補助端子の自由端までの間に位置する接続部分によって互いに接続され、該接続部分は、前記主端子および補助端子が塑性的に変形されることなく弾性的に変形されることを容易にするために、前記基部から前記主端子および補助端子までの間に形成された弾性強化穴を含み、
前記主端子および補助端子は、それぞれ、接続部分から前端に向けて斜めに延在する上方向傾斜部分と、該上方向傾斜部分の前端から斜め下方向に延在する下方向傾斜部分とを有し、
これによって、単一のカード端子との複数の接触を形成する能力のために、万一前記主端子が損傷した場合でも前記補助端子を介して前記カード端子と接触することが可能である、カードソケット接触端子。
【請求項2】
前記補助端子が垂直方向に弾性的に変形されるとき、前記主端子もまた垂直方向に弾性的に変形される、複数の接触点を有するカードソケット内で使用するための、請求項1に記載のカードソケット接触端子。
【請求項3】
前記主端子および補助端子は異なる長さおよび接触点の高さを有する、複数の接触点を有するカードソケット内で使用するための、請求項1または2に記載のカードソケット接触端子。
【請求項4】
前記主端子の接触点および前記補助端子の接触点は異なる深さ方向位置で形成される、複数の接触点を有するカードソケット内で使用するための、請求項に記載のカードソケット接触端子。
【請求項5】
前記補助端子が前記主端子より長く形成され、その前端が筐体上で前記主端子の前端より低く位置付けられる、複数の接触点を有するカードソケット内で使用するための、請求項に記載のカードソケット接触端子。
【請求項6】
前記筐体内に載置されるとき、前記補助端子の前端が前記筐体の内部フロアより低く位置される、複数の接触点を有するカードソケット内で使用するための、請求項に記載のカードソケット接触端子。
【請求項7】
前記主端子および補助端子は前記接続部分の前端から分岐して形成される、複数の接触点を有するカードソケット内で使用するための、請求項に記載のカードソケット接触端子。
【請求項8】
前記主端子は、前記接続部分に接続する部分から前記接触点の前の部分へと左から右に狭まる形状で形成される、複数の接触点を有するカードソケット内で使用するための、請求項に記載のカードソケット接触端子。
【請求項9】
前記主端子の左右の側面のうち、前記補助端子の方に位置する側面が、前記主端子の幅方向の幅が前端に接近して減少されるように、傾斜して形成される、複数の接触点を有するカードソケット内で使用するための、請求項に記載のカードソケット接触端子。
【請求項10】
前記弾性強化穴は、各々の端子の前端に向かって幅方向の幅が増大するテーパ形状に形成される、複数の接触点を有するカードソケット内で使用するための、請求項に記載のカードソケット接触端子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話のような電子装置上に備え付けられるカードソケット接触端子に関し、より具体的に、カード上に備え付けられる単一のカード端子との複数の接触を可能にするように複数の接触点を有するカードソケット接触端子に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話に備え付けられる多様なカードの中で、SIMカードは、電話を操作するために必要な情報の大部分を搭載していて、特に、それらは、電話番号、ネットワーク番号等、を含む関連性のある暗号化されたデータに加えて、パスワードのような加入者の個人情報を搭載している。携帯端末は、したがって端子内部に載置される主回路基板にSIMカードソケットと共に備え付けられ、SIMカードがSIMカードソケットと電気接触するように設計される。
【0003】
SIMカード上に備え付けられるカード端子と併せて接触が生じる、SIMカードソケットに接触端子は備え付けられる。カード端子およびソケットの接触端子は、相関的な対応を有し、大韓民国登録特許第0919948号(以後「先行特許」)にあるように、単一の接触端子は単一のカード端子と接触する。
【0004】
先行特許において、SIMカード上に備え付けられるように備え付けられる同数の接触端子が筐体に存在し、接触端子の接触点部分は、SIMカードのカード端子と接触するように筐体の底面から突出する。
【0005】
SIMカード上に備え付けられるカード端子上のように、SIMカードソケット上に同数の接触端子が備え付けられる場合、先行技術では、SIMカードソケット上に備え付けられる一部の接触端子が損傷した場合、信号が適切に伝送されることが可能ではなく、欠陥製品に繋がることが避けられない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上に記載の先行技術の問題を解決するために考案された、本発明の目的は、複数の接触が、カード上に備え付けられる単一のカード端子と形成されるところの複数の接触点を有する長所により、カード端子と確実に接触することが可能である複数の接触点を有するカードソケット接触端子を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の複数の接触点を有するカードソケット接触端子は、多様な種類のデータまたは情報を保持するカードと接触するように、電子装置上に備え付けられるカードソケットの筐体上に備え付けられ、カード端子と接触するようにカード上に備え付けられるカード端子の数に対応する数で備え付けられる主端子と、それぞれの主端子が接続する同一のカード端子およびそれぞれの主端子の双方各々に接続される補助端子とを備え、単一のカード端子との複数の接触を形成することが可能であるため、万一主端子が損傷した場合でも補助端子を介してカード端子との接触が可能である。
【0008】
垂直方向に補助端子が弾性変形を被る場合、主端子がまた垂直方向に弾性変形を被る。
【0009】
主端子および補助端子は、内部弾性を有するように前端に向かって上方向に斜めに傾斜して形成される、主端子および補助端子を接続する接続部分から延在する上方向傾斜部分と、上方向傾斜部分の前端から下方向に斜めに傾斜する、下方向傾斜部分とを備える。
【0010】
主端子および補助端子は、長さおよび接触点の高さにおいて異なる。
【0011】
主端子の接触点および補助端子の接触点は、深さ方向に異なる位置付けで形成される。
【0012】
補助端子は主端子より長く形成され、その前端が筐体上で主端子の前端より低く位置付けられる。
【0013】
筐体に載置されるとき、補助端子の前端が筐体の内部フロアより低く位置される。
【0014】
主端子および補助端子は、接続部分の前端から分離して形成される。
【0015】
主端子は、接触点の前の部分への接続部分に接続する部分から左から右に狭まる形状で形成される。
【0016】
主端子の左および右側の、前端に接近して主端子の幅方向に幅が減少されるように、補助端子に向かって位置する側面が傾斜して形成される。
【0017】
主端子および補助端子に接続する接続部分上で、弾性強化穴が、塑性変形を伴うことなく主端子および補助端子の弾性変形を容易にするために形成される。
【0018】
弾性強化穴は、各々の端子の前端に向かって幅方向に幅が増大する。
【発明の効果】
【0019】
複式接触点を有するカードソケット接触は次の効果を有する。
【0020】
第1に、主端子および補助端子に分けられるSIMカード上に備え付けられる各々のカード端子に対応する接触端子のためカード端子との複数の接触点が形成されるため、万一接触状態が、例えば主端子が損傷されるため、不良である場合、補助端子をまたカード端子に接触させて接触端子とカード端子との間の不良接続が防止されることが可能であり、よって製品信頼性を可能にすることが維持される。
【0021】
第2に、主端子は、その先端部に向かって狭まるように形成され、弾性強化穴が接続部分上で形成されるため、SIMカードがカードソケットへ挿入またはカードソケットから引き抜かれるときの弾性変形を容易にすることが可能であり、それにより接触端子の塑性変形が防止され得る。したがって、接触端子は塑性的に変形されず、変形後弾性的にその元の状態に戻り、長期間にわたって製品品質が保たれることが可能になる。
【0022】
第3に、補助端子は主端子より長く形成されその端部は主端子より低く位置されるため、筐体上に補助端子が載置されるときそれは筐体の内部フロアより下に位置され、カードが添付されないカードアダプタがカードソケットで挿入位置から取り外されるとき、次いでカードアダプタは補助または主端子のうちのいずれも捕らえることなく真っ直ぐに取り外されることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の実施形態1における、複式接触点を有するカードソケット接触端子を使用してカードソケットへSIMカードが挿入される状態を図式的に示す図である。
図2】本発明の実施形態1における、複数の接触点を有するカードソケット接触端子の斜視図である。
図3図2の上面図である。
図4図2の正面図である。
図5】カードアダプタの上面図である。
図6】ソケットから本発明の実施形態1における、接触端子を備え付けられたソケットに以前に挿入されたカードアダプタを取り外す過程を示す図である。
図7】ソケットから本発明の実施形態1における、接触端子を備え付けられたソケットに以前に挿入されたカードアダプタを取り外す過程を示す図である。
図8】ソケットから本発明の実施形態1における、接触端子を備え付けられたソケットに以前に挿入されたカードアダプタを取り外す過程を示す図である。
図9】ソケットから本発明の実施形態1における、接触端子を備え付けられたソケットに以前に挿入されたカードアダプタを取り外す過程を示す図である。
図10】本発明の実施形態2における、複数の接触点を有するカードソケット接触端子の斜視図である。
図11図10の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下本明細書に、本発明の好ましい実施形態における、複数の接触点を有するカードソケットのための接触端子は、添付の図面への参照と共に、詳細に記載される。
【0025】
図1は、本発明の実施形態1における、複式接触点を有するカードソケット接触端子を使用してカードソケットへSIMカードが挿入される状態を図式的に示す図である。
【0026】
カードソケット(1)は、筐体(100)、接触端子(200)、および金属電池(300)を備える。
【0027】
SIMカード(2)が挿入され、SIMカード(2)によって接触端子(200)が押圧されるとき、弾性変形を可能にするための端子変形穴(101)が、筐体(100)内に形成される。
【0028】
接触端子(200)の後端は、筐体(100)内に埋め込まれ、前端は、SIMカード(2)のカード端子(2a)に接触するように筐体(100)の端子変形穴(101)を介して露出される。接触端子(200)は、SIMカード(2)上に備え付けられるカード端子(2a)の数に対応する数で備え付けられる、カード端子(2a)に接触する主端子(210)と、万一主端子(210)が損傷された場合でもカード端子(2a)との接続が維持されることが可能であるように主端子(210)に接続される補助端子(220)とを備える。
【0029】
図面に示されるように、主端子(210)および補助端子(220)は同時に同一のカード端子(2a)と接触するため、補助端子(220)は、万一主端子(210)が損傷された場合でも(および万一補助端子がまた損傷された場合でも主端子およびカード端子の接続を維持すること)カード端子(2a)とのその接続を維持する、しかしながら、構成はこれらに限定されず、主端子(210)のみがカード端子(2a)と接触し主端子(210)が損傷された場合のみ補助端子(220)がカード端子(2a)に接触するように構成されることがまたある。
【0030】
主端子(210)の接触点および補助端子(220)の接触点は、それらがカード端子(2a)に接触することが可能であるようにSIMカード(2)が挿入されてしまう前に双方筐体(100)の内部フロアの上部上に位置される。
【0031】
図2は、本発明の実施形態1における、複数の接触点を有するカードソケット接触端子の斜視図であり、図3図2の上面図であり、図4図2の正面図である。
【0032】
本実施形態における接触端子(200)は、主端子(210)、補助端子(220)、接続部分(230)、および埋め込み部分(240)を備える。
【0033】
主端子(210)は、前端へ向かって上方向へ斜めに傾斜して形成されるため内部弾性を有する第1の上方向傾斜部分(211)と、第1の上方向傾斜部分(211)の前端から斜め下方向に傾斜して延在する第1の下方向傾斜部分(212)と、カード端子(2a)に接触するように第1の上方向傾斜部分(211)の上端に形成される第1の接触点(213)とを備える。第1の上方向傾斜部分(211)は、直線では形成されず、より大きな弾性を与えるために単一の上方向への曲線で形成される。
【0034】
補助端子(220)は、前端に向かって上方向へ斜めに傾斜して形成されるため内部弾性を有する第2の上方向傾斜部分(221)と、第2の上方向傾斜部分(221)の前端から斜め下方向に傾斜して延在する第2の下方向傾斜部分(222)と、第2の上方向傾斜部分(221)の上端でカード端子(2a)に接触するように形成される第2の接触点(223)とを備える。
【0035】
接続部分(230)は、接続部分(230)の前端から主端子(210)および補助端子(220)が分岐されるように、主端子(210)および補助端子(220)の後方の部分を接続する。接続部分(230)は、主端子(210)および補助端子(220)の弾性を増大するために弾性強化穴(231)を有する。主端子(210)および補助端子(220)が変形される場合、この弾性強化穴(231)のために、塑性的に変形されるのではなくスムーズに弾性的に変形されることになる。特に、弾性強化穴(231)が後方から各々の端子(210)(220)の前端に向かって幅方向に幅が減少されるため、弾性強化穴(231)の左側または右側に位置する部分の幅方向の幅もまた、それぞれの端子(210)(220)の前端に向かって減少される。結果として、弾性変形が容易になる。
【0036】
埋め込み部分(240)は、筐体(100)および接触端子(200)がオーバーモールドされる場合、それが筐体(100)内に組み込まれて固定されるように、接続部分(230)の後方から主端子(210)および補助端子(220)の両側に向かって延在する。
【0037】
主端子(210)はまた、接続部分(230)から第2の接触点(223)が形成される部分までそれが分岐する点から幅方向に幅を狭めながら形成され、真っ直ぐな弾性変形を可能にする。このために、補助端子(220)に向かって位置する側面は、傾斜して形成される。
【0038】
補助端子(220)の第2の接触点(223)は主端子(210)の第2の接触点(223)の前に位置され、その高さは第2の接触点(223)より低い。加えて、補助端子(220)は主端子(210)より長く形成され、補助端子(220)の前端は主端子(210)の前端の下に位置される。
【0039】
図5は、カードアダプタの上面図であり、図6から9は、ソケットから本発明の実施形態1における、接触端子を備え付けられたソケットに以前に挿入されたカードアダプタを取り外す過程を示す図である。
【0040】
SIMカードは、ミニSIMカード、マクロSIMカード、およびナノSIMカードを含む、様々なサイズで製造され使用される。これらのカードはサイズの点で異なるため、対応するソケットのサイズはしたがってまた変化しなければならない。ゆえにそれぞれに異なるソケットが各々のカードのために備え付けられる場合、これが製品の単価原価を増大する要因になり、よって大および小SIMカード双方が使用されることを可能にするカードアダプタ(3)が開発されて実装された。具体的に、小SIMカードが使用のためにカードアダプタに連結される一方で、大SIMカードはアダプタなしでそのままでたやすく使用される。
【0041】
携帯電話が出荷されるとき、一般的にそれらはカードソケットに連結されるカードアダプタと共に出荷される。加えて、使用に当たって時折SIMカードはSIMカードアダプタに連結されず、カードアダプタのみがカードソケットに連結される。
【0042】
図5に示されるように、SIMカードが挿入されおよび連結されるためにカードアダプタ(3)上にカード連結穴(3a)が備え付けられ、接触端子は挿入の方向で傾斜して形成されるため、カードアダプタ(3)がカードソケットに挿入されるとき、カードアダプタ(3)は接触端子に遮断されることなくスムーズに挿入されることが可能である。しかしながら、カードアダプタ(3)がカードソケットから取り外される場合、カードアダプタ(3)のカード連結穴(3a)は、接触端子の前端を捕らえ容易な分離を防止し、かつ加えて、接触端子は取り外し中に用いられた過度の力により変形され損傷される場合がある。本発明は、補助端子(220)を備え付けることによりこれらの問題を解決することが可能である。
【0043】
図6に示されるように、本発明において、接触端子(200)が筐体(100)上に載置されるとき、主端子(210)の前端は筐体(100)の内部フロア上に位置され、補助端子(220)の前端は筐体(100)の内部フロアの下に位置される。
【0044】
カードアダプタ(3)がカードソケット(1)に連結されるとき、カード連結穴(3a)の端部は接触端子(200)の前端に接触しない。接触がされても、主端子(210)との接触はされないが、補助端子(220)の前端部分の上面に接触する。
【0045】
図7に示されるように、カードアダプタ(3)が、それを取り外すために引き抜かれるとき、カード連結穴(3a)の端部は、補助端子(220)が下方向に押される際、最初に補助端子(220)の前端の上面に接触される。補助端子(220)がよって下方向に押される場合、補助端子(220)と単一のユニットとして接触される、主端子(210)はまた、降下し、その前端は筐体(100)の内部面のフロアより下に降下する。したがって、カード連結穴(3a)の端部は、主端子(210)の前端を捕らえない。
【0046】
図8に示されるように、カードアダプタ(3)が、引き抜かれ続ける場合、カード連結穴(3a)周辺の領域は補助端子(220)および主端子(210)双方に対して押し付け、ゆえにカードソケット(1)からスムーズな分離が可能になる。
【0047】
図9に示されるように、接触端子(200)がカードアダプタ(3)を取り外す過程で押される場合、主端子(210)および補助端子(220)を備える接触端子(200)は、それ自体の弾性によりその元の状態に復する。
【0048】
図10は、本発明の実施形態2における、複数の接触点を有するカードソケット接触端子の斜視図であって、図11は、図10の上面図である。
【0049】
本実施形態におけるカードソケット接触端子(400)は、主端子(410)および補助端子(420)、接続部分(430)、ならびに埋め込み部分(440)を備える。
【0050】
実施形態1と対照的に、本実施形態におけるカードソケット接触端子(400)は、主端子(410)の幅が前端に向かって一定のまま留まる形状を有する。実施形態1のように、補助端子(420)も同様に、前端に向かって一定の幅を維持する。
【0051】
本実施形態において、分離する弾性強化穴は接続部分(430)上に形成されず、埋め込み部分(440)は、実施形態1の埋め込み部分(240)と同一である。
【0052】
本明細書上文に、好ましい実施形態に基づいて本発明の複式接触点を有するソケット接触端子の記載が所与されているが、本発明は固有の実施形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲で開示される範囲から逸脱することなく当業者はこれらの実施形態を任意の程度に修正することが可能である。
【0053】
例えば、提示される本発明の実施形態は、主端子および補助端子が相関的に備え付けられるが、発明はそれのみに限定されず、補助端子は主端子の両側上に備え付けられことが可能である。さらに、補助端子の前端は、補助端子が主端子の両側上に備え付けられた場合、接続されることが可能である。本発明の提示される実施形態において、補助端子に向かう側面は主端子の弾性を増大するために傾斜して形成されたが、発明はそれのみに限定されず、主端子の幅方向に幅が狭められるように他の側面が傾斜して形成されることもまた可能であろう。
【符号の説明】
【0054】
1:カードソケット
2:SIMカード
2a:カード端子
3:カードアダプタ
3a:カード連結穴
100:筐体
101:端子変形穴
200:接触端子
210:主端子
211:第1の上方向傾斜部分
212:第1の下方向傾斜部分
213:第1の接触点
220:補助端子
221:第2の上方向傾斜部分
222:第2の下方向傾斜部分
223:第2の接触点
230:接続部分
231:弾性強化穴
240:埋め込み部分
300:金属電池
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11