(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
外形寸法が異なる複数の電池パックを各々載置する複数の出荷用パレットと、前記複数の出荷用パレットを所定台数ごとにまとめて収納するコンテナとを備え、運搬用トラックの荷室内に積載される電池パックの積載システムであって、
前記出荷用パレットは、
ベース板と、前記ベース板に固設され、前記出荷用パレットに載置される前記電池パックの位置を規制する複数の突出部位とを備え、
前記突出部位は、その形状および配置位置を変更可能に構成され、
前記コンテナの外形寸法は、
前記荷室内の積載空間の寸法に応じて設定される、
ことを特徴とする電池パックの積載システム。
外形寸法が異なる複数の電池パックを各々載置する複数の出荷用パレットを所定台数ごとにまとめてコンテナに収納し、運搬用トラックの荷室内に積載する際の電池パックの積載方法であって、
前記出荷用パレットは、
前記電池パックが載置されるベース板と、前記ベース板に固設される複数の突出部位とを備え、
前記突出部位は、その形状および配置位置を変更可能に構成され、
前記コンテナの外形寸法は、
前記荷室内の積載空間の寸法に応じて設定される、
ことを特徴とする電池パックの積載方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、出荷用パレットは、平板部材からなるベース板や、該ベース板の上面に設けられる複数の突出部位などからなり、該突出部位によって載置されるロアケースの位置規制を行うことで、電池パックの積載姿勢が堅固に保持される。
よって、出荷用パレットの構成については、電池パックの仕様(より具体的には、ロアケースの形状)に基づき、前記突出部位の個数や形状、或いは前記ベース板の形状などが異なる様々な仕様のものが存在していた。また、これに付随して、コンテナの構成についても、電池パックや出荷用パレットの仕様に応じて、外形寸法の異なる様々な仕様のものが存在していた。
従って、このような多種多様な構成からなる複数のコンテナを、運搬用トラックの荷室内に混載する場合などにおいては、該荷室内のスペースを効率良く利用することができず、車両の組立工場などへの輸送回数が増加することとなり、電池パックのコストアップを引き起こす要因となっていた。
【0005】
本発明は、以上に示した現状の問題点に鑑みてなされたものであり、組付け作業が完了した、多種多様な仕様からなる複数の電池パックを、車両の組立工場などへ効率よく輸送するための、電池パックの積載システム、積載方法、及び積載構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0007】
即ち、請求項1においては、外形寸法が異なる複数の電池パックを各々載置する複数の出荷用パレットと、前記複数の出荷用パレットを所定台数ごとにまとめて収納するコンテナとを備え、運搬用トラックの荷室内に積載される電池パックの積載システムであって、
前記出荷用パレットは、ベース板と、前記ベース板に固設され、前記出荷用パレットに載置される前記電池パックの位置を規制する複数の突出部位とを備え、前記突出部位は、その形状および配置位置を変更可能に構成され、前記コンテナの外形寸法は、前記荷室内の積載空間の寸法に応じて設定されるものである。
【0008】
請求項2においては、請求項1に記載の電池パックの積載システムであって、前記コンテナは、その内部に前記出荷用パレットを収納するための複数の棚部を有し、前記出荷用パレットは、大型電池パックを載置する大型出荷用パレットと、前記大型電池パックに比べて平面視における外形寸法が小さい、及び/又は高さ寸法が低い中型電池パックを載置する中型出荷用パレットとを有し、前記棚部には、一台以上の前記大型出荷用パレットが収納可能、又は前記大型出荷用パレットの収納可能台数よりも多い台数の前記中型出荷用パレットが収納可能であるものである。
【0009】
請求項3においては、請求項2に記載の電池パックの積載システムであって、前記出荷用パレットは、前記中型電池パックに比べて平面視における外形寸法が小さい、及び/又は高さ寸法が低い小型電池パックを載置する小型出荷用パレットをさらに有し、前記棚部には、前記中型出荷用パレットの収納可能台数よりも多い台数の前記小型出荷用パレットが収納可能であるものである。
【0010】
請求項4においては、請求項1乃至請求項3のうちの何れか一項に記載の電池パックの積載システムであって、前記コンテナの外形寸法において、その長さ方向の寸法は、前記積載空間の長さ方向に関する寸法の自然数分の一であり、且つその幅方向の寸法は、前記積載空間の幅方向に関する寸法の自然数分の一であり、且つその高さ方向の寸法は、前記積載空間の高さ方向に関する寸法の自然数分の一であるものである。
【0011】
請求項5においては、請求項2乃至請求項4のうちの何れか一項に記載の電池パックの積載システムであって、前記各出荷用パレットに載置可能な電池パックは複数種類存在するものである。
【0012】
請求項6においては、外形寸法が異なる複数の電池パックを各々載置する複数の出荷用パレットを所定台数ごとにまとめてコンテナに収納し、運搬用トラックの荷室内に積載する際の電池パックの積載方法であって、
前記出荷用パレットは、前記電池パックが載置されるベース板と、前記ベース板に固設される複数の突出部位とを備え、前記突出部位は、その形状および配置位置を変更可能に構成され、前記コンテナの外形寸法は、前記荷室内の積載空間の寸法に応じて設定されるものである。
【0013】
請求項7においては、請求項6に記載の電池パックの積載方法であって、前記コンテナは、その内部に前記出荷用パレットを収納するための複数の棚部を有し、前記出荷用パレットは、大型電池パックを載置する大型出荷用パレットと、前記大型電池パックに比べて平面視における外形寸法が小さい、及び/又は高さ寸法が低い中型電池パックを載置する中型出荷用パレットとを有し、前記棚部には、一台以上の前記大型出荷用パレットが収納可能、又は前記大型出荷用パレットの収納可能台数よりも多い台数の前記中型出荷用パレットが収納可能であるものである。
【0014】
請求項8においては、請求項7に記載の電池パックの積載方法であって、前記出荷用パレットは、前記中型電池パックに比べて平面視における外形寸法が小さい、及び/又は高さ寸法が低い小型電池パックを載置する小型出荷用パレットをさらに有し、前記棚部には、前記中型出荷用パレットの収納可能台数よりも多い台数の前記小型出荷用パレットが収納可能であるものである。
【0015】
請求項9においては、請求項6乃至請求項8のうちの何れか一項に記載の電池パックの積載方法であって、前記コンテナの外形寸法において、その長さ方向の寸法は、前記積載空間の長さ方向に関する寸法の自然数分の一であり、且つその幅方向の寸法は、前記積載空間の幅方向に関する寸法の自然数分の一であり、且つその高さ方向の寸法は、前記積載空間の高さ方向に関する寸法の自然数分の一であるものである。
【0016】
請求項10においては、請求項7乃至請求項9のうちの何れか一項に記載の電池パックの積載方法であって、前記各出荷用パレットに載置可能な電池パックは複数種類存在するものである。
【0017】
請求項11においては、電池パックを載置する複数の出荷用パレットを、所定台数ごとにまとめて収容するコンテナによって構築される、電池パックの積載構造であって、前記コンテナは、その内部に前記出荷用パレットを収容するための複数の棚部を有し、前記出荷用パレットは、大型電池パックを載置する大型出荷用パレットと、前記大型電池パックに比べて平面視における外形寸法が小さい、及び/又は高さ寸法が低い中型電池パックを載置する中型出荷用パレットとを有し、
前記大型出荷用パレットおよび中型出荷用パレットは、それぞれベース板と、前記ベース板に固設され、前記出荷用パレットに載置される前記電池パックの位置を規制する複数の突出部位とを備え、前記突出部位は、その形状および配置位置を変更可能に構成され、前記棚部には、一台以上の前記大型出荷用パレットが収容可能、又は前記大型出荷用パレットの収容可能台数よりも多い台数の前記中型出荷用パレットが収容可能であるものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明における電池パックの積載システム、積載方法、及び積載構造によれば、組付け作業が完了した、多種多様な仕様からなる複数の電池パックを、車両の組立工場などへ効率よく輸送することができる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[積載システム1]
先ず、本発明を具現化する積載システム1の構成について、
図1乃至
図4を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、
図1、
図3及び
図4における矢印Aの方向を前方と規定して記述する。また、
図1乃至
図3においては、図面上の上下方向を積載システム1、或いは運搬用トラック150・250の上下方向(高さ方向)と規定して記述する。さらに、以下の説明において「平面」とは、前後方向に平行な面と規定する。
【0022】
積載システム1は、組付け作業が完了した、多種多様な仕様からなる複数の電池パック100・100・・・を、所定の個数ごとに纏めて、車両の組立工場などへ効率よく輸送するためのシステムである。
ここで、電池パック100は、例えばハイブリッド自動車や電気自動車などの車両において、走行用の電源として当該車両に搭載されるものである。
【0023】
より具体的には、電池パック100は、
図4(a)に示すように、一方向に積層される複数の二次電池51・51・・・や、該二次電池51・51・・・の電気的動作を制御する補機部品52や、これら二次電池51・51・・・や補機部品52を固定保持する平面視略矩形状のロアケース53などによって構成される。
【0024】
そして、一組の電池パック100に備えられる二次電池51・51・・・の個数は、該電池パック100が搭載される車両の要求性能などに応じて設定され、前記二次電池51・51・・・の全体構成(より具体的には、二次電池51・51・・・の全長や重量など)に基づいて、ロアケース53の外形形状が決定される。
【0025】
このような構成からなる電池パック100の組付け工程において、組付け作業が完了した複数の電池パック100・100・・・は、出荷用パレット2・2・・・に各々載置された後、所定の個数ごとにコンテナ3内に纏めて収納され、車両の組立工場などへと輸送されるのである。
【0026】
積載システム1は、
図1に示すように、主に出荷用パレット2やコンテナ3などによって構成される。
前記出荷用パレット2は、組付け作業が完了した電池パック100を、安定した姿勢にて、後述するコンテナ3内に収納するための治具として設けられるものである。
出荷用パレット2は、平面視矩形状の平板部材からなるベース板2aや、該ベース板2aの上面に固設される複数の突出部位2b・2b・・・などによって構成される。
そして、このような構成からなる出荷用パレット2上に載置された電池パック100は、突出部位2b・2b・・・によってロアケース53の位置が規制され、積載姿勢が保持されるのである。
【0027】
ところで、前述したように、電池パック100の仕様(より具体的には、ロアケース53の形状)については、該電池パック100が搭載される車両の要求性能などに応じて様々なものが存在するため、出荷用パレット2の構成についても、前記電池パック100の仕様に応じて様々なものが必要となる。
この点、本実施例における積載システム1においては、電池パック100の仕様を、予め電池パック100の外形寸法別に数種類のカテゴリーに分類し、該カテゴリーに基づいて、出荷用パレット2の構成に関する規格化が行われている。
なお、本実施例において、電池パック100の外形寸法の分類については、平面視における外形寸法、及び/又は高さ寸法を考慮したうえで行われる。また、本実施例における電池パック100は、電池容量が大きくなるほど、外形寸法も大きくなるように設定されている。
【0028】
即ち、様々な仕様からなる電池パック100は、電池容量の違いに基づいて、例えば、「大容量」「中容量」「小容量」の各カテゴリー別に予め分類される。
そして、出荷用パレット2についても、これら複数のカテゴリー毎に各々設けられ、同一のカテゴリーに所属する出荷用パレット2は、ベース板2aの形状を共通としつつ、突出部位2b・2b・・・の形状や配置位置を変更することによって、同一カテゴリー内に所属する電池パック100の仕様の相異(より具体的には、ロアケース53の形状の相異)に対応するようになっている。
【0029】
より具体的には、
図4(a)に示すように、電池容量が「大容量」のカテゴリーに所属する電池パック100(以下、必要に応じて「大型電池パック100A」と記載する)は、該大型電池パック100A専用の出荷用パレット2(以下、必要に応じて「大型出荷用パレット2A」と記載する)に載置された状態で、後述するコンテナ3の上段棚部40(或いは下段棚部41)に収納されることとなる。
そして、大型出荷用パレット2Aは、上段棚部40(下段棚部41)の載置スペースに対して、略同等な面積からなるベース板2aを有しており、前記上段棚部40(下段棚部41)には、一台の大型出荷用パレット2Aが、大型電池パック100Aを積載した状態で収納可能となっている。
【0030】
また、
図4(b)に示すように、前記大型電池パック100Aに比べて電池容量の少ない「中容量」のカテゴリーに所属する電池パック100、換言すれば、前記大型電池パック100Aに比べて、平面視における外形寸法が小さい、及び/又は高さ寸法が低いカテゴリーに所属する電池パック100(以下、必要に応じて「中型電池パック100B」と記載する)は、該中型電池パック100B専用の出荷用パレット2(以下、必要に応じて「中型出荷用パレット2B」と記載する)に載置された状態で、コンテナ3の上段棚部40(或いは下段棚部41)に収納されることとなる。
そして、中型出荷用パレット2Bは、上段棚部40(下段棚部41)の載置スペースに対して、二等分した面積からなるベース板2aを有しており、前記上段棚部40(下段棚部41)には、二台の中型出荷用パレット2Bが、中型電池パック100Bを積載した状態で収納可能となっている。
【0031】
さらに、
図4(c)に示すように、前記中型電池パック100Bに比べて電池容量の少ない「小容量」のカテゴリーに所属する電池パック100、換言すれば、前記中型電池パック100Bに比べて、平面視における外形寸法が小さい、及び/又は高さ寸法が低いカテゴリーに所属する電池パック100(以下、必要に応じて「小型電池パック100C」と記載する)は、該小型電池パック100C専用の出荷用パレット2(以下、必要に応じて「小型出荷用パレット2C」と記載する)に載置された状態で、コンテナ3の上段棚部40(或いは下段棚部41)に収納されることとなる。
そして、小型出荷用パレット2Cは、上段棚部40(下段棚部41)の載置スペースに対して、三等分した面積からなるベース板2aを有しており、前記上段棚部40(下段棚部41)には、三台の小型出荷用パレット2Cが、小型電池パック100Cを積載した状態で収納可能となっている。
【0032】
以上のように、本実施例における積載システム1においては、電池容量別(換言すれば、平面視における外形寸法別、及び/又は高さ寸法別)に分類された電池パック100のカテゴリーに基づいて、出荷用パレット2の構成に関する規格化が行われており、該出荷用パレット2を介して、多種多様の仕様にわたる電池パック100を、数種類(本実施例においては、三種類)のカテゴリーに分別することを可能としている。
そして、全ての種類の出荷用パレット2(大型出荷用パレット2A、中型出荷用パレット2B、小型出荷用パレット2C)は、後述する共通のコンテナ3の上段棚部40(或いは下段棚部41)に収納可能とされており、多種多様の仕様にわたる電池パック100が、前記コンテナ3に効率よく混載できるようになっている。
【0033】
従って、従来においては、電池パック100の仕様に応じた様々な仕様の出荷用パレット、及びコンテナに関する広大な保管スペースが必要となるばかりか、電池パック100のロット生産において、段換え作業の工数が嵩むこととなり、電池パック100のコストアップを引き起こす要因となっていたが、本実施例における積載システム1によれば、出荷用パレット2の種類は減り、且つ、多種多様な電池パック100の仕様にわたって、共通のコンテナ3を使い回しすることができるため、これら出荷用パレット2やコンテナ3に関する保管スペースは減少し、また段換え作業の工数も低減することができ、電池パック100のコストアップの要因を取り除くことができるのである。
【0034】
さらに、従来においては、電池パック100の仕様を新たに追加する場合、段換えに費やされる時間や、予め準備される出荷パレット、及びコンテナの種類が増加するため、生産設備全体としての生産性の低下や、電池パックのコストアップの要因となっていたが、本実施例における積載システム1によれば、これら出荷用パレット2、及びコンテナ3の種類は、予め規格化(統一)されているため、出荷パレット、及びコンテナの種類の増加を引き起こすこともなく、生産設備全体としての生産性の低下や、電池パックのコストアップを引き起こすこともないのである。
【0035】
なお、本実施例においては、コンテナ3の上段棚部40(下段棚部41)に収納可能な大型出荷用パレット2Aの台数(台数a1)は、一台としているが、これに限定されるものではなく、一台以上(a1≧1)であってもよい。
但し、コンテナ3の上段棚部40(下段棚部41)に収納可能な中型出荷用パレット2Bの台数(台数a2)は、少なくとも大型出荷用パレット2Aよりも一台以上多くなっており(a2≧a1+1)、また、小型出荷用パレット2Cの台数(台数a3)は、少なくとも中型出荷用パレット2Bよりも一台以上多くなっている(a3≧a2+1)。
この場合、上段棚部40(下段棚部41)に収納可能な中型出荷用パレット2Bの台数(台数a2)を、上段棚部40(下段棚部41)に収納可能な大型出荷用パレット2Aの台数(台数a2)の整数倍とし、上段棚部40(下段棚部41)に収納可能な小型出荷用パレット2Cの台数(台数a3)を、上段棚部40(下段棚部41)に収納可能な大型出荷用パレット2Aの台数(台数a2)の、前記中型出荷用パレット2Bの場合とは異なる整数倍とすることができる。
さらに、本実施例においては、多種多様の仕様にわたる電池パック100を、電池容量に基づき三種類(大容量・中容量・小容量)のカテゴリーに分類することとしているが、これに限定されるものではなく、例えば二種類のカテゴリー、あるいは四種類以上のカテゴリーに分類し、出荷用パレット2の構成に関する規格化を行ってもよい。
【0036】
次に、コンテナ3について説明する。
コンテナ3は、組付け作業が完了した複数の電池パック100・100・・・を、所定の個数ごとに収納するための保持容器として設けられるものである。
コンテナ3は、
図1に示すように、パレット台31や、該パレット台31の上面に設けられる本体フレーム32や、該本体フレーム32下面の四隅に設けられる脚部33・33・・・などによって構成される。
【0037】
パレット台31はコンテナ3のベースとなる部位である。
パレット台31は、例えば熱可塑性樹脂などからなる平面視矩形状の平板部材によって形成され、その四隅には、後述する脚部33・33・・・との干渉を避けるための切欠き部31a・31a・・・が各々形成される。
【0038】
本体フレーム32は、コンテナ3の骨格となる部位である。
本体フレーム32は、例えば金属製の角型パイプなどからなる複数の支柱35・35・・・や連結部材36・36・・・などによって構成される。
【0039】
前記複数の支柱35・35・・・(以下、必要に応じて「支柱群35A」と記載する)は、パレット台31上面の四隅、即ち平面視にて切欠き部31a・31a・・・が設けられる箇所において、プレート部材34・34・・・(
図2(a)を参照)を介して、各々垂直方向に延出しつつ立設される。
また、支柱群35Aの上端部、下端部、及び上下方向中央部において、互いに隣り合う支柱35・35間には、水平方向に延出する連結部材36・36・・・が各々架設される。
【0040】
そして、支柱群35Aの上下方向中央部において、平面視矩形状に枠組みされた連結部材36・36・・・(以下、必要に応じて「中段連結部材群36A」と記載する)の上面には、平板部材37が敷設され、これにより、電池パック100を収納するための上段棚部40が形成される。
また、支柱群35Aの下端部において、平面視矩形状に枠組みされた連結部材36・36・・・(以下、必要に応じて「下段連結部材群36B」と記載する)の上面には、平板部材39が敷設され、これにより、電池パック100を収納するための下段棚部41が形成される。
【0041】
なお、支柱群35Aの上端部において、平面視矩形状に枠組みされた連結部材36・36・・・(以下、必要に応じて「上段連結部材群36C」と記載する)上面の四隅には、上方へ向かって突出する突出部位38a・38a・・・を有する係止部材38・38・・・が各々配設され、後述する脚部33・33・・・(より具体的には、本体部33a・33a・・・の縮径部)と嵌合可能な構成となっている。
【0042】
このように、本体フレーム32は、支柱群35Aと上段連結部材群36Cと下段連結部材群36Bとによって、直方体形状からなる枠体構造を構成しており、その内部において、上段棚部40及び下段棚部41からなる電池パック100の収納スペースが構成されている。
【0043】
脚部33は、コンテナ3の転倒を防止するとともに、運搬用トラック150の荷室151(
図3を参照)内において、複数台(本実施例においては2台)のコンテナ3・3を段積みする際に、上段側のコンテナ3の積載姿勢を保持するための部材である。
脚部33は、
図2(a)に示すように、例えば既知の異径配管材(レデューサ)などからなる本体部33aや、棒状部材からなる支持部33bなどによって構成される。
なお、本体部33aにおける縮径側の内径寸法は、前述した係止部材38の突出部位38aの外形寸法と略同程度となっている。
【0044】
本体部33aは、軸心方向を上下方向としつつ、上側が縮径側となるようにして配設されるとともに、その上端部は閉塞される一方、その下端部は開口される。また、支持部33bは、本体部33aの上端部において、該本体部33aと同軸上、且つ上方に向かって延設される。
【0045】
そして、このような構成からなる脚部33・33・・・は、本体フレーム32下面の四隅(より具体的には、各プレート部材34・34・・・の下面)において、前述した係止部材38・38・・・の突出部位38a・38a・・・と同軸上、且つ平面視において前記本体フレーム32の側面より、本体部33a・33a・・・が外部にはみ出さない位置に各々配設され、各支持部33b・33b・・・の上端部を介して、プレート部材34・34・・・の下面に固設される。
【0046】
本実施例におけるコンテナ3は、このような構成を有することで、例えば、運搬用トラック150の荷室151(
図3(a)を参照)内に、複数のコンテナ3・3・・・を並べて積載する場合に、従来のコンテナ203に比べて、より有効的に、前記荷室151内のスペースを利用することができる。
【0047】
即ち、
図2(b)に示すように、従来のコンテナ203においては、本体フレーム232の支柱235の下端部、且つ該支柱235と同軸上に脚部233(より具体的には本体部233a)が配設されていた。
よって、従来のコンテナ203においては、平面視にて本体フレーム232の側面より、本体部233aが外部にはみ出すこととなり、
図3(b)に示すように、複数のコンテナ203・203・・・を並べて配置する場合、隣り合うコンテナ203・203間に余分なスペースを設ける必要があった。
従って、例えば、運搬用トラック250の荷室251内に、従来の複数のコンテナ203・203・・・を並べて積載する場合、前記荷室251内のスペースを有効的に利用しているとは言えなかった。
【0048】
これに対して、本実施例におけるコンテナ3においては、脚部33(より具体的には本体部33a)が、プレート部材34を介して、支柱35の軸心に対して偏心して配設され、平面視にて本体フレーム32の側面より外部にはみ出さない構成となっているため、
図3(a)に示すように、複数のコンテナ3・3・・・を並べて配置する場合、隣り合うコンテナ3・3を互いに密接させて配置することが可能となり、運搬用トラック150の荷室151内に、複数のコンテナ3・3・・・を並べて積載する場合、前記荷室151内のスペースを有効的に利用することができるのである。
【0049】
ところで、本実施例におけるコンテナ3は、電池パック100の仕様の如何に関わらず、外形寸法(
図1における寸法L1、寸法W1、及び寸法H1。以下同じ。)が規格化(統一)されており、運搬用トラック150の荷室151内のスペースを、さらに有効的に利用可能な構成となっている。
【0050】
より具体的には、
図3(b)に示すように、従来のコンテナ203においては、外形寸法の規格化がなされておらず、内部に収納される電池パック100の仕様に基づき、様々な外形寸法を有するものが存在していた。
【0051】
よって、収納される電池パック100の仕様がそれぞれ異なる、複数のコンテナ203・203・・・を、運搬用トラック250の荷室251内に混載する場合においては、これらコンテナ203・203・・・の段積みなどを行うことができない場合もあり、荷室251内には余剰分の空きスペース252が発生し、前記荷室251内のスペースを有効的に利用することが困難であった。
つまり、従来は、コンテナ203・203・・・を、荷室251内の作業スペースを除いた空間部、つまり積載空間を全て満たすように、荷室251に積載することができなかった。
【0052】
これに対して、本実施例におけるコンテナ3の外形寸法は、電池パック100の仕様の如何に関わらず、運搬用トラック150の荷室151内の各寸法に基づいて、予め規定(統一)されている。
【0053】
より具体的には、コンテナ3の長さ方向(
図1において、矢印Aの方向)の寸法L1は、荷室151の長さ方向(
図3(a)において、矢印Aの方向)の寸法から、作業スペース152を除いた寸法L(積載空間の長さ方向の寸法)を、自然数であるn1等分に除して得られた寸法によって規定される(L1=L/n1)。
また、コンテナ3の幅方向(
図1において、平面視にて長さ方向との直交方向)の寸法W1は、荷室151の幅方向(
図3(a)において、平面視にて長さ方向との直交方向)の寸法から、作業スペース152を除いた寸法W(積載空間の幅方向の寸法)を、自然数であるn2等分に除して得られた寸法によって規定される(W1=W/n2)。
さらに、コンテナ3の高さ方向(
図1において、側面視にて長さ方向との直交方向)の寸法H1は、荷室151の高さ方向(
図3(a)において、側面視にて長さ方向との直交方向)の寸法から、作業スペース152を除いた寸法Hを、自然数であるn3等分に除して得られた寸法によって規定される(H1=H/n3)。
【0054】
なお、本実施例におけるn2、n3は、ともに自然数2であり(n2=2、n3=2)、コンテナ3は、荷室151内において二段積み、且つ二列積み可能な外形寸法を有している。
【0055】
本実施例におけるコンテナ3は、このような外形寸法を有することにより、
図3(a)に示すように、収納される電池パック100の仕様がそれぞれ異なる、複数のコンテナ3・3・・・を、運搬用トラック150の荷室151内に混載する場合であっても、作業スペース152のみを残しつつ、前記荷室151内のスペースを十分満たすことができ、該荷室151内のスペースを有効的に利用することができるのである。
【0056】
換言すれば、コンテナ3の外形寸法は、複数の前記コンテナ3・3・・・を、運搬用トラック150の荷室151内に、該荷室151内の作業スペース152を除いた空間部を全て満たすように積載可能に設定されており、該荷室151内のスペースを有効的に利用することができるのである。
つまり、運搬用トラック150の荷室151内において、複数のコンテナ3・3・・・は、凹凸部を有することなく、該荷室151内の空間部(より具体的には、作業スペースを除いた空間部)に即した外形形状を形成するようにして積載されることとなり、該荷室151内のスペースを有効的に利用することができるのである。
【0057】
なお、前記作業スペースとは、コンテナ3・3・・・を荷室151内に対して搬入・搬出する際に、荷室151の内壁面とコンテナ3・3・・・との間に必要なる空間のことをいう。
【0058】
また、
図1に示すように、本実施例におけるコンテナ3においては、詳細な構造解析に基づいて、本体フレーム32を構成する複数の支柱35・35・・・、及び連結部材36・36・・・が、極力小さなサイズ(より具体的には、これら支柱35、及び連結部材36の断面形状の大きさ)となるように設計されており、前述したコンテナ3の外形寸法を保持しつつ、最大限の間口寸法が確保された構成となっている。
【0059】
なお、前記「間口寸法」とは、電池パック100が載置された出荷用パレット2を、コンテナ3の上段棚部40(或いは、下段棚部41)上に搬入し、或いは該上段棚部40(或いは、下段棚部41)上よりコンテナ3の外部に搬出する際の、搬入・搬出口の開口寸法をいう。
【0060】
本実施例においては、コンテナ3の後側部、即ち、支柱群35Aの後部に並設される2本の支柱35・35と、上段連結部材群36Cの後部に配設される1本の連結部材36と、中段連結部材群36Aの後部に配設される1本の連結部材36とによって囲まれた開口部70が、上段棚部40に対する搬入・搬出口となっている。また、支柱群35Aの後部に並設される2本の支柱35・35と、中段連結部材群36Aの後部に配設される1本の連結部材36と、下段連結部材群36Bの後部に配設される1本の連結部材36とによって囲まれた開口部71が、下段棚部41に対する搬入・搬出口となっている。
【0061】
そして、開口部70・71の開口寸法、即ち「間口寸法」は、前述した大型電池パック100Aが載置された大型出荷用パレット2A(
図4(a)を参照)が、十分通過可能な寸法に構成されているのである。
【0062】
[積載システム101(別実施例)]
次に別実施例における積載システム101の構成について、
図5を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、
図5における矢印Aの方向を前方と規定して記述する。また、
図5においては、図面上の上下方向を積載システム101の上下方向と規定して記述する。
【0063】
別実施例における積載システム101は、主な構成について、前述した積載システム1と同じくし、コンテナ103の構成について、前記積載システム1と相異する。
即ち、前記コンテナ103は、外形寸法について、前記コンテナ3と同等に構成される一方、本体フレーム132の内部において、上段棚部140・中段棚部142・下段棚部141からなる三段の棚部が設けられる点について、前記コンテナ3と相異する。
【0064】
より具体的には、複数の支柱135・135・・・(以下、必要に応じて「支柱群135A」と記載する)の上下方向中央部において、互いに隣り合う支柱135・135間には、水平方向に延出する二本の連結部材136・136が、上下方向に平行に架設される。
また、支柱群135Aの上端部、下端部においても、互いに隣り合う支柱135・135間には、水平方向に延出する連結部材136・136が各々架設される。
【0065】
そして、支柱群135Aの上下方向中央部において、平面視矩形状に枠組みされた連結部材136・136・・・(以下、必要に応じて「第一中段連結部材群136A」と記載する)の上面には、平板部材137が敷設され、これにより、電池パック100を収納するための上段棚部140が形成される。
また、支柱群135Aの上下方向中央部、且つ、前記第一中段連結部材群136Aの下方において、平面視矩形状に枠組みされた連結部材136・136・・・(以下、必要に応じて「第二中段連結部材群136D」と記載する)の上面には、平板部材139が敷設され、これにより、電池パック100を収納するための中段棚部142が形成される。
さらに、支柱群135Aの下端部において、平面視矩形状に枠組みされた連結部材136・136・・・(以下、必要に応じて「下段連結部材群136B」と記載する)の上面には、平板部材138が敷設され、これにより、電池パック100を収納するための下段棚部141が形成される。
【0066】
このような、別実施例の積載システム101におけるコンテナ103を用いることによって、多種多様の仕様にわたる電池パック100を、より効率よくコンテナ103に混載することができる。
【0067】
即ち、前述したコンテナ3においては、「大容量」「中容量」「少容量」の全てのカテゴリーに関する出荷用パレット2(大型出荷用パレット2A、中型出荷用パレット2B、小型出荷用パレット2C)が、電池パック100を搭載した状態によって収納可能な構成となっている。
つまり、コンテナ3の収納スペースは、「大容量」のカテゴリーに関する大型出荷用パレット2Aに基づいて計画されているため、「中容量」「少容量」のカテゴリーに関する出荷用パレット2(中型出荷用パレット2B、小型出荷用パレット2C)を収納する際、コンテナ3の収納スペースには大きな開きスペースが発生し、効率的ではない。
【0068】
そこで、コンテナ103においては、収納可能である出荷用パレット2を、「中容量」「少容量」のカテゴリーに関する出荷用パレット2(中型出荷用パレット2B、小型出荷用パレット2C)に限定し、本体フレーム132内の棚部を三段に増やして、前記コンテナ103内の開きスペースを極力減らすとともに、外形寸法については、コンテナ3と共通に構成し、運搬用トラック150の荷室151(
図3(b)を参照)内に、コンテナ3と混載される場合であっても、該荷室151内のスペースを有効的に利用することができるようになっている。
【0069】
以上のように、本実施例(別実施例)における電池パック100の積載システム1(101)、及び積載方法は、外形寸法が異なる複数の電池パック100・100・・・を各々載置する複数の出荷用パレット2・2・・・と、前記複数の出荷用パレット2・2・・・を所定台数ごとにまとめて収納するコンテナ3(103)と、を備え、運搬用トラック150の荷室151内に積載される電池パックの積載システム、及び前記荷室151内に積載する際の電池パックの積載方法であって、前記コンテナ3(103)の外形寸法は、前記荷室151内の積載空間(本実施例においては、荷室151内の作業スペース152を除いた空間部)の寸法に応じて設定されることとなっている。
【0070】
このような構成を有することで、本実施例(別実施例)における電池パック100の積載システム1(101)、及び積載方法によれば、電池容量が異なる複数の電池パック100・100・・・が収容されたコンテナ3・3・・・(103・103・・・)を、運搬用トラック150の荷室151内に効率よく混載することが可能となる。
従って、組付け作業が完了した、多種多様な仕様からなる複数の電池パックを、車両の組立工場などへ効率よく輸送することができ、従来のような輸送回数の増加によって、電池パックのコストアップを引き起こすこともないのである。
【0071】
また、本実施例における電池パック100の積載システム1及び積載方法において、前記コンテナ3は、その内部に前記出荷用パレット2を収納するための複数の棚部、即ち上段棚部40と下段棚部41を有し、前記出荷用パレット2は、大型電池パック100Aを載置する大型出荷用パレット2Aと、前記大型電池パック100Aに比べて平面視における外形寸法が小さい、及び/又は高さ寸法が低い中型電池パック100Bを載置する中型出荷用パレット2Bとを有し、前記上段棚部40、或いは下段棚部41には、一台以上の前記大型出荷用パレット2Aが収納可能、又は前記大型出荷用パレット2Aの収納可能台数よりも多い台数の前記中型出荷用パレット2Bが収納可能となっている。
【0072】
また、本実施例における電池パック100の積載構造は、電池パック100・100・・・を載置する複数の出荷用パレット2・2・・・を、所定台数ごとにまとめて収容するコンテナ3によって構築される、電池パック100の積載構造であって、前記コンテナ3は、その内部に前記出荷用パレット2を収容するための複数の棚部、即ち上段棚部40と下段棚部41を有し、前記出荷用パレット2は、大型電池パック100Aを載置する大型出荷用パレット2Aと、前記大型電池パック100Aに比べて平面視における外形寸法が小さい、及び/又は高さ寸法が低い中型電池パック100Bを載置する中型出荷用パレット2Bとを有し、前記上段棚部40、或いは下段棚部41には、一台以上の前記大型出荷用パレット2Aが収容可能、又は前記大型出荷用パレット2Aの収容可能台数よりも多い台数の前記中型出荷用パレット2Bが収容可能となっている。
【0073】
このように、本実施例における電池パック100の積載システム1及び積載方法においては、複数の仕様にわたる電池パック100を、共通のコンテナ3に効率よく混載できるようになっている。
【0074】
また、本実施例における電池パック100の積載システム1及び積載方法において、前記出荷用パレット2は、前記中型電池パック100Bに比べて平面視における外形寸法が小さい、及び/又は高さ寸法が低い小型電池パック100Cを載置する小型出荷用パレット2Cをさらに有し、前記棚部、即ち上段棚部40と下段棚部41には、前記中型出荷用パレット2Bの収納可能台数よりも多い台数の前記小型出荷用パレット2Cが収納可能となっている。
【0075】
このように、本実施例における電池パック100の積載システム1及び積載方法においては、さらに多種多様な仕様にわたる電池パック100であっても、共通のコンテナ3に効率よく混載できるようになっている。
【0076】
なお、この際、別実施例における電池パック100の積載システム101及び積載方法によって示されるように、例えば、収納可能である出荷用パレット2を、「中容量」「少容量」のカテゴリーに関する出荷用パレット2(中型出荷用パレット2B、小型出荷用パレット2C)に限定し、本体フレーム132内の棚部を三段に増やすことで、多種多様の仕様にわたる電池パック100を、さらに効率よくコンテナ103に混載することができる。
【0077】
即ち、本実施例におけるコンテナ3の収納スペースは、「大容量」のカテゴリーに関する大型出荷用パレット2Aに基づいて計画されているため、「中容量」「少容量」のカテゴリーに関する出荷用パレット2(中型出荷用パレット2B、小型出荷用パレット2C)を収納する際、コンテナ3の収納スペースには大きな開きスペースが発生し、効率的ではない。
【0078】
これに対して、別実施例におけるコンテナ103においては、収納可能である出荷用パレット2を、「中容量」「少容量」のカテゴリーに関する出荷用パレット2(中型出荷用パレット2B、小型出荷用パレット2C)に限定し、本体フレーム132内の棚部を三段に増やすことで、前記コンテナ103内の開きスペースを極力減らすことができるのである。
【0079】
また、本実施例(別実施例)における電池パック100の積載システム1(101)、及び積載方法においては、前記コンテナ3(103)の外形寸法に関して、その長さ方向の寸法は、前記積載空間(本実施例においては、荷室151内の作業スペース152を除いた空間部)の長さ方向に関する寸法の自然数分の一であり、且つその幅方向の寸法は、前記積載空間の幅方向に関する寸法の自然数分の一であり、且つその高さ方向の寸法は、前記積載空間の高さ方向に関する寸法の自然数分の一であることとなっている。
【0080】
よって、本実施例(別実施例)における電池パック100の積載システム1(101)、及び積載方法によれば、電池容量が異なる複数の電池パック100・100・・・が収容されたコンテナ3・3・・・(103・103・・・)を、運搬用トラック150の荷室151内に混載する場合であっても、作業スペース152のみを残しつつ、前記荷室151内のスペースを十分満たすことができ、該荷室151内のスペースを有効的に利用することが可能なのである。
【0081】
なお、本実施例においては、大型電池パック100A、中型電池パック100B、小型電池パック100Cの分類を、各電池パック100の平面視における外形寸法、及び高さの双方を考慮したうえで行っているが、これに限定されるものではなく、例えば平面視における外形寸法のみ、或いは高さのみを考慮したうえで行ってもよい。
【0082】
即ち、本実施例(別実施例)における電池パック100の積載システム1(101)、及び積載方法において、前記各出荷用パレット(大型電池パック100A、中型電池パック100B、小型電池パック100C)に載置可能な電池パック100は、平面視における外形寸法、及び/又は高さ寸法によって分類された複数種類の形状からなるものに及んでいる。
【0083】
このような構成を有することで、例えば、平面視における外形寸法のみを考慮して、電池パック100を分類した場合には、コンテナ3(103)の棚部に多種多様の仕様の電池パック100を効率よく混載することができるし、また、高さ寸法のみを考慮して、電池パック100を分類した場合には、棚部を増やすことで、電池パック100を効率よく混載することができるのである。