【実施例1】
【0016】
図1は実施例1の改修工事プラン提案システム10を示すブロック図である。
このシステムは、顧客から、マンションの内装改修工事について問い合わせがあったときに、営業担当者が最適な対応をすることができるように構成されている。図の例では、営業担当者が顧客対応端末装置12を利用する。
【0017】
この顧客対応端末装置12は、改修の対象となる建物の間取り図データ38を蓄積したデータベースサーバ18にネットワーク16を介して接続されている。顧客の自宅の間取り図を見ながら顧客の相談を受けるためである。さらにこのシステムでは、顧客と対話をするための顧客専用端末22を、営業担当者側で準備する。即ち、顧客がただちに使用できるように予め設定をした顧客専用端末22と通信機付きカメラ44を顧客に貸し出す。
【0018】
最初の問い合わせで顧客から必要な情報を取得して、顧客専用端末22の動作条件を設定し、顧客宅に届けたら、顧客対応端末装置12と顧客専用端末22とをネットワーク16を介して接続する。適切な設定をしておけば、顧客は、顧客専用端末22を簡単な操作でネットワークに接続ができる。
【0019】
通信機付きカメラ44は、顧客が改修を希望する建物の部位を撮影するために使用される。営業担当者は、ネットワークを通じて顧客と該当する部位を観察しながら、顧客にアドバイスをして、建物の改修方法を提案する。さらに、この通信機付きカメラ44と顧客専用端末22とを使用して、テレビ電話をすることができる。
【0020】
以上のような処理をするために、顧客対応端末装置12のコンピュータに対して、コンピュータプログラムによって、次のような機能を付与する。検索手段30は、建物の住所26または顧客識別情報28をキーにしてデータベースサーバ18を検索する機能を持つ。表示装置32は、検索手段30の検索した間取り図データ38を表示する機能を持つ。この実施例では、顧客が通信機付きカメラ44で撮影した画像データ59も表示されている。
【0021】
記憶装置48は、間取り図データ38と顧客情報36や表示装置32に表示した画像データ59を記憶する機能を持つ。通信手段34は、顧客専用端末22との間で画像及び音声を送受信する機能を持つ。
【0022】
この実施例では、顧客対応端末装置12が顧客端末設定装置20を兼用する構成になっている。両者は別体であってかまわない。顧客端末設定装置20は、例えば、無線LAN(ローカルエリアネットワーク)により顧客専用端末22に接続されている。顧客端末設定装置20の設定手段21は、顧客専用端末22の記憶装置に、顧客情報36と間取り図データ38と顧客操作用画面データ62と通信制御プログラム64を記憶させる。
【0023】
通信制御プログラム64は、顧客専用端末22のコンピュータを通信制御手段65として機能させるためのものである。この通信制御手段65は、顧客操作用画面データ62による画面を顧客専用端末22のディスプレイに表示する。顧客操作用画面を使用して通信開始指示操作がされると、顧客専用端末22を前記ネットワーク16に接続し、顧客対応端末装置12にアクセスする。
【0024】
通信制御手段65は、顧客情報36に含まれる顧客識別情報28を顧客対応端末装置12に通知し、ワイヤレスで動作する通信機付きカメラ44との通信路を確立する。通信制御手段65は、通信機付きカメラ44で撮影した画像データ59を取得して、顧客専用端末22の記憶装置に記憶させる。その後、通信制御手段65と顧客対応端末装置12の通信手段34とが通信をして、通信機付きカメラ44で撮影した画像データ59を顧客対応端末装置12に転送する。こうして、顧客の撮影した画像を営業担当者が取得する。
【0025】
一般には、これら一連の処理はきわめて煩雑である。テレビ電話ができるように設定されたコンピュータを所持している顧客はそれほど多いとはいえない。まして、簡単に持ち運びできるウエブカメラ等をコンピュータに接続設定している顧客は希である。
【0026】
また、顧客が既に利用しているネットワークを活用しようとすると、その利用条件や設定パラメータの問い合わせと調査が必要になる。この実施例のシステムでは、改修工事の依頼を受ける側で顧客専用端末22を準備し、そこに必要な機能を付与し、建物の改修相談に必要な情報も記憶させた上で貸し出しをするので、確実に一定以上のレベルでの通信ができる。しかも、ウエブカメラのような自由に持ち運べる通信機付きカメラ44を、顧客に操作してもらい、現地に訪問をして調査をしなくても、綿密な相談をすることが可能になる。
【0027】
なお、この実施例で、顧客対応端末装置12とデータベースサーバ18とを接続するネットワーク16と顧客対応端末装置12と顧客専用端末22とを接続するネットワーク16とを同じネットワークにした。いずれも、インターネット等の広域ネットワークで構わない。しかしながら、データベースサーバ18と顧客対応端末装置12とはプライベートな閉域ネットワークで接続されていても構わない。即ち、いずれも任意の通信ネットワークを利用してよい。
【実施例2】
【0028】
図2は実施例2のシステムの構成と動作を説明する説明図である。
(初回対応)
図に示すように、例えば、マンションの居住者から顧客電話端末14を使用して自宅の改修工事の相談があったものとする。その場合に、営業担当者は、電話中に顧客対応端末装置12を操作し、データベースサーバ18にアクセスして、顧客の自宅の間取り図データ38を取得する。そして、この間取り図データ38を見ながら相談を受けるとともに、顧客から、改修プランに必要な情報を聞き取る。
【0029】
間取り図データ38を見ながら相談をすると、非常に具体的な相談も可能である。初回対応で具体的な相談ができると、顧客専用端末22の設定とその顧客への発送に必要な顧客情報の取得が容易である。
【0030】
データベースサーバ18は、改修の対象となる建物の間取り図を蓄積したものである。データ構造は、例えば、建物の間取り図データ38と、その建物の住所26とを対応付けたものである。建物の居住者名を含むものもある。マンションの場合には、既知のデータベース提供サービスを利用できる。自社が建築した戸建て住宅の場合には、自社に保管された顧客データベースを利用できる。
【0031】
なお、この段階で顧客の要望を受け入れたプラン図が作成できるときは、間取り図データ38と顧客情報36とを、設計用端末24に転送する。設計者は、顧客情報36に含まれた顧客の要望の範囲で間取り図データ38を利用して、具体的な改修案を含むプラン図を作成する。
【0032】
図3は初回対応処理によって取得できたデータの例を示す説明図である。
このデータを使用して、顧客と顧客専用端末22を用いて相談をすれば、顧客宅を訪問しなくても十分に具体化された改修計画ができる。プラン図データ40は顧客との相談を進めた後さらに書き換えられて、請負契約等に利用される。
【0033】
(顧客専用端末の設定)
図4は顧客専用端末の設定方法説明図である。
顧客専用端末22の記憶データファイル52には、図のようなデータを含めるようにデータ転送をする。取得する顧客情報36には、少なくとも、顧客の住所と氏名を含める。このほかに、顧客に電話をするための電話番号、コンピュータで顧客を識別するための顧客識別情報28を含める。また、顧客情報36には、顧客の要望や顧客の通信ネットワーク16環境を含めることができる。
【0034】
間取り図データ38とともに、操作案内や概略見積もりデータ、営業案内データ、営業担当者紹介データ等の付加データ43を含めておくとよい。顧客は、顧客専用端末22をローカルで操作して、改修工事に関する様々な情報をみることができる。
【0035】
既に説明したように、顧客専用端末22は、顧客に貸し出される。顧客専用端末22は顧客が電源を投入してワンタッチで顧客対応端末装置12と接続し、画像及び音声を送受信できるように設定をする。このために、顧客専用端末22の記憶装置に、制御用のプログラムデータ54を記憶させる。プログラムデータ54は、顧客操作用画面データ62と通信制御プログラム64と自動依頼書生成プログラム75とを含む。
【0036】
顧客操作用画面データ62は顧客専用端末22に表示されて、顧客対応端末装置12と通信をするために使用される。具体例は
図5で説明する。通信制御プログラム64は、自動ネットワーク設定プログラム、ウエブカメラ接続プログラム、自動通信制御プログラム等を含む。自動ネットワーク設定プログラムは、予め改修工事会社が契約をしている高速無線ネットワークへ、顧客専用端末22をログオンする制御をするためのものである。
【0037】
ウエブカメラ接続プログラムは、通信機付きカメラ44の電源をオンしたとき、無線LANやブルートゥース等により、通信機付きカメラ44と顧客専用端末22との通信を確立するためのものである。自動通信制御プログラムは、顧客対応端末装置12と自動的に接続をして通信を開始し、必要なデータの送受信を制御するためのものである。自動依頼書生成プログラム75の具体例は
図6で説明する。
【0038】
(通信機能付きカメラ)
図5は通信機能付きカメラの説明図である。
顧客専用端末22は、例えば、ウエブカメラとタブレットPC(パーソナルコンピュータ)により構成するとよい。ウエブカメラといっても、ウエブに直接接続されるものでなく、タブレット端末装置とワイヤレスで接続されるものを使用する。通信機能付きのカメラであればよい。
【0039】
ウエブカメラは、例えば、動画撮影が可能な撮像部56とマイク57と画像データ記憶装置58と無線LANインタフェース60のような通信装置を備えている。
【0040】
ウエブカメラの電源をオンすると、自動的にタブレットPCと無線LANによる接続を行う。従って、顧客は、ウエブカメラを持ち歩いて、顧客対応端末装置12と通話をしながら改修希望箇所を撮影することができる。ウエブカメラで撮影した画像は、画像データ記憶装置58に一時記憶され、タブレットPCの記憶装置に転送されて記憶される。
【0041】
(USBメモリの使用)
例えば、顧客宅に既に、パーソナルコンピュータや同等の機能を持つテレビジョン受像器等の装置を用いてテレビ電話のできる通信環境が整っている場合がある。この場合には、ウエブカメラとUSBメモリを顧客宅に配送する。USBメモリには、
図4で説明したとおりの記憶データファイル52とプログラムデータ54とを記憶させておく。
【0042】
顧客宅のパーソナルコンピュータのUSBインタフェースに接続すると、自動的に各プログラムが起動して、必要な通信環境を確立する。なお、この場合には、予め顧客の使用するコンピュータとネットワークの通信環境を考慮した顧客情報の設定等が必要である。ウエブカメラで撮影した画像も無線LANによりUSBメモリ側に取得する自動処理を実行するとよい。
【0043】
このように、顧客の所有するパーソナルコンピュータを顧客専用端末22として使用できる。このコンピュータに着脱可能なメモリ装置に対して、記憶データファイル52とプログラムデータ54とを記憶させる。プログラムはメモリ装置内部で起動させる。顧客の使用するコンピュータに、顧客情報や画像データや通信情報の書き込み等を行わないで、上記の通信を行うことができる。
【0044】
顧客宅で利用できるネットワークには各種のものがある。有線電話網、携帯電話網、有線ブロードバンドネットワーク、無線LAN、wimax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等の高速無線インターネットネットワーク等がある。通信機能付きカメラを使用して顧客と対話しながら、顧客が改修を希望している場所を、顧客に撮影させるといった通信には、ある程度以上の通信品質が要求される。
【0045】
また、顧客宅のパーソナルコンピュータを利用する場合には、そのパーソナルコンピュータのセキュリティ設定が問題になる。また、通信料金を顧客に負担させるのは適切でない。従って、改修工事会社側で顧客専用端末22を準備し、顧客に貸与する方法が最も適しているといえる。
【0046】
なお、顧客のコンピュータを利用者する場合には、顧客端末設定装置20が、顧客情報36と間取り図データ38と顧客操作用画面データ62と、通信制御プログラム64を、ネットワーク16を通じて顧客専用端末22(顧客のコンピュータ)の記憶装置にダウンロードするようにしても構わない。また、顧客専用端末22の記憶装置の全部または一部が、ネットワーク16を介して接続されたデータサーバ内に設けられているようにしても構わない。例えば、閲覧するだけで良い間取り図データ38や営業案内やプラン図データ40をデータサーバにアップしておくとよい。また、クラウドコンピューティングによれば、顧客専用端末22側のプログラムは最小限にすることができる。
【0047】
(顧客操作用画面)
図6は顧客操作用画面の具体例説明図である。
図のように、顧客専用端末22を起動すると、自動的に顧客操作用画面データ62が、顧客専用端末22のディスプレイに表示される。顧客操作用画面データ62の中央には、操作用のボタンが配列されている。右上には通信機付きカメラ44で撮影した画像データを表示する送信用画面66が設けられている。右下には、顧客対応端末装置12から送信された、例えば、営業担当者の顔を表示する受信画面70が設けられている。
【0048】
間取り図プランデータ等を表示するときは、他の画面表示を消して全画面表示をすればよい。この画面を利用して、顧客が呼び出しボタン74をクリックすると、顧客専用端末22をネットワーク16に自動的に接続する。さらに、顧客対応端末装置12にアクセスし、顧客情報36に含まれる顧客識別情報28を通知する。こうして、ログイン操作を全て自動的に行う。
【0049】
なお、通信開始前に、操作案内表示、プラン図表示、概略見積もり表示、営業案内表示、営業担当者のご紹介といったボタンをクリックして、既に説明した付加データ43を読むこともできる。
【0050】
顧客対応端末装置12を用いて、担当者は、顧客が改修工事を希望する箇所について、詳細を把握する。ウエブカメラで撮影した動画や静止画と、顧客との対話により、具体的なプラン図を作成するのに十分な情報を取得できる。
【0051】
取得された顧客情報36と、間取り図データ38と、ウエブカメラで撮影した画像やプラン図等は、少なくとも改修工事の発注時まで、顧客対応端末装置12側にも顧客専用端末22側にも保存しておくとよい。顧客に貸し出される顧客専用端末22であれば、記憶したデータの上書きや消去一切を禁止する設定をするとよい。
【0052】
(改修依頼書生成)
図6の下側には、顧客操作用画面データ62の改修依頼書作成ボタン76をクリックしたときに表示される画面を表示した。上記のシステムによれば、当初の電話打合せ時に、担当者が端末装置のディスプレイに間取り図を表示して、すぐに顧客の的確な要望の聞き取りができる。さらに、顧客専用端末22装置の利用により、短期間で改修工事プランの作成が可能なため、迅速に受注のための具体的な打合せに進むことができる。
【0053】
顧客は、例えば、数回の打ち合わせで改修工事の希望を固めれば、図の改修依頼書作成画面78を表示して、改修依頼箇所を記入し、送信ボタン80をクリックして発注することが可能である。既に顧客専用端末22に必要なデータを記憶させてあるので、顧客識別情報と、プラン図データ等を含む依頼書を自動生成できる。ウエブカメラを利用することにより、訪問調査などの時間を省略することができ、営業担当者も顧客も時間を節約でき、かつ、迅速的確なプラン提案が可能になる
【0054】
なお、顧客専用端末22は、特定の営業担当者の操作する顧客対応端末装置12とのみ接続をして通信ができるように構成し、プログラム制御による場合を除き、データの書き換え一切を禁止する設定処理をしておくことが好ましい。これにより、顧客により設定を変更されて顧客との打ち合わせが中断するような事故を防止できる。また、顧客との打ち合わせが終了し受注をしたようなときは、顧客対応端末装置12から、自動的に一切のプログラムや使用制限データを消去できるようにするとよい。これにより、例えば、その後顧客にその顧客専用端末22を譲渡して、自由に利用してもらうこともできる。もちろんその後も改修工事完了まで、専用端末として利用することもできる。
【0055】
(顧客専用端末の態様)
図7と
図8はそれぞれ本発明の実施態様を示す説明図である。
図7の例では、顧客に顧客専用端末22と通信機能付きカメラ44とを貸し出して、通信機付きカメラ44で改修箇所を撮影してもらう。また、通信機付きカメラ44を利用してテレビ電話をする。
【0056】
一方、
図8の例では、顧客のノートパソコンに記憶装置50を装着して、顧客専用端末とする。その他の構成は
図7と同様であるが、顧客に送付するのは、通信機付きカメラ44と記憶装置50のみになる。なお、汎用のタブレットPCとUSBメモリと通信機付きカメラを顧客に貸与すれば、顧客は、USBメモリを装着しないとき、タブレットPCを自由に他の目的に使用できる。
【0057】
なお、
図7と
図8のいずれのシステムでも、閲覧するデータや保存するデータをデータベースサーバ18にアップロードしておくことができる。また、データベースサーバ18側に、通信用の画面や、画像データ転送用のプログラム、発注用の画面等をアップロードしておくことができる。
【実施例3】
【0058】
図9は、初回対応処理時の顧客対応端末装置12の動作フローチャートである。
図1も合わせて参照する。ステップS11では、顧客対応端末装置12が営業担当者の入力操作を受け付けて、顧客の住所氏名を取得して記憶装置48に記憶する。ステップS12では、検索手段30がデータベースサーバ18をアクセスする。そして、ステップS13でキー入力を受け付けて、データベースの検索をする。ステップS14で、検索結果から、間取り図データ38を取得する。間取り図データ38は記憶装置48に記憶される。
【0059】
ステップS15では、表示装置32が取得した間取り図データ38を表示する。ステップS16では、記憶装置48が顧客に関する各種の情報を受け付けて、顧客情報36を記憶する。ステップS17では、記憶装置48が顧客の改修要求内容を記憶する。ステップS18では、顧客対応端末装置12が設計用端末24に、プラン設計の依頼を送信する。ステップS19では、顧客対応端末装置12が顧客端末設定装置20に対して、顧客専用端末の設定依頼を送信する。
【0060】
図10は、顧客端末設定装置20の動作例フローチャートである。
ステップS21で、顧客端末設定装置20は、顧客専用端末の設定依頼を受信する。ステップS22では、顧客端末設定装置20から顧客情報36を受信する。ステップS23では、顧客端末設定装置20から顧客要求の受信をする。ステップS24では、設計用端末24から、プラン図データの受信をする。受信したデータは、顧客端末設定装置20の記憶装置に記憶される。
【0061】
ステップS25では、顧客端末設定装置20が、端末設定かどうかという判断をする。タブレットPC等の専用端末を設定する場合には、ステップS26以降に進む。USBメモリへの設定をする場合にはステップS28以降に進む。ステップS26では、顧客情報36を使用して記憶データファイルを生成する。そして、ステップS27で、プログラムデータとともに、記憶データファイルを顧客専用端末に転送する。
【0062】
ステップS28では、顧客端末設定装置20が、USBメモリ設定かどうかという判断をする。この判断の結果がイエスのときはステップS29の処理に移行し、ノーのときは処理を終了する。ステップS29では、記憶データファイルを生成する。ステップS30では、プログラムデータとともに、記憶データファイルをメモリに転送する。
【0063】
図11は、顧客専用端末が顧客対応端末装置に接続した後の動作例フローチャートである。ステップS31では、顧客専用端末22が、電源オンされるまで待機している。
電源がオンされると、ステップS32で、自動的にネットワーク設定プログラムが起動する。即ち、設定されたユーザIDで高速通信ネットワークに接続する。ステップS33では、ウエブカメラ接続プログラムが起動する。例えば、ブルートゥースのID(識別コード)とパスワードの設定により通信機付きカメラ44を顧客専用端末22に接続する。
【0064】
ステップS34では、自動通信接続プログラムを起動する。これにより、ステップS35で、顧客専用端末22のディスプレイに顧客操作用画面データ62(
図6)を表示する。ステップS36では、通信制御手段65(
図1)が、呼び出しボタン74(
図6)がクリックされたかどうかを判断する。この判断の結果がイエスのときはステップS37の処理に移行し、ノーのときは待機する。
【0065】
ステップS37では、顧客対応端末装置12の呼び出しをする。ステップS38では、送信用画面66(
図6)の表示をする。ステップS39では、受信画面70の表示をする。ステップS40では、改修依頼書作成ボタン76がクリックされたかどうかという判断をする。この判断の結果がイエスのときはステップS41の処理に移行し、ノーのときは処理を終了する。
【0066】
ステップS41では、改修依頼書作成画面78の表示をする。ステップS42では、送信ボタン80がクリックされたことを検出する。通信制御手段65は、ステップS43で、改修依頼書データを顧客対応端末装置12に送信する。例えば、以上のような動作により、顧客とネットワークを介して通信が行われ、改修プランの提示や改修工事の依頼契約がなされる。