(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
タイヤのパンクを応急的に修理するパンク修理キットとして、パンクしたタイヤにパンク修理液と圧縮空気とを順次注入してポンプアップし、その後、この状態でタイヤを走行させることにより、パンク穴を応急的にシールするものが、例えば特許文献1などに提案されている。
【0003】
この修理キットは、
図10に示すように、圧縮空気を発生させるコンプレッサaと、パンク修理液を収容したボトル容器bの口部にキャップcを取り付けたボトルユニットdとを具える。また前記キャップcには、コンプレッサaからの圧縮空気をボトル容器内へ送り込む第1流路e1と、この圧縮空気の送り込みにより前記ボトル容器bからパンク修理液と圧縮空気とを順次取り出す第2流路e2とが形成されている。
【0004】
他方、前記修理キットを用いてパンク修理液をタイヤ内に注入する際、注入途中でタイヤバルブ等が詰まるなどの異常な作動状態においては、ボトル容器b内の圧力がしだいに上昇する。そして前記圧力が、コンプレッサaに設けるリリーフバルブのリリーフ圧を超えた場合、前記リリーフバルブが作動しその過圧を放出する。しかしコンプレッサaは、圧縮空気がリリーフバルブから放出されるときに圧力降下を起こすため、ボトル容器b内のパンク修理液が、過圧空気とともにコンプレッサa側に逆流するという恐れを招く。
【0005】
そこで前記第1流路e1には、同図に示すように、例えばゴム製弁座やボール弁などを用いた一方弁fが設けられている。
【0006】
しかしこのように構成された一方弁fは、パンク修理液だけでなく空気の逆流も防止する。その結果、下記に示す圧力乖離の問題を新たに発生させる。この圧力乖離とは、コンプレッサaのスイッチを入れっぱなしにし、パンク修理したタイヤをリリーフバルブのリリーフ圧までポンプアップしようとした場合に、実際のタイヤの内圧Ptが、コンプレッサaの圧力計の表示圧力Piよりも、例えば100kPa程度高くなってしまうという現象である。
【0007】
前記圧力乖離の発生メカニズムは、次の
通りである。即ち、コンプレッサaでは、ピストンの圧縮行程にてシリンダ出力が最大圧力になり、吸気行程にて最小圧力になるなど圧力が変動する。従って、コンプレッサaからの高圧空気が前記一方弁fを通って逆流しない場合には、タイヤの内圧Ptは、最大圧力まで上昇する。これに対して、例えばブルドン管式やダイアフラム式の一般の圧力計では、その表示圧力Piは、最大圧力と最小圧力との中間の圧力となる。これによって前記圧力乖離が発生する。なお圧力乖離がある場合にも、タイヤには、コンプレッサaの能力以上の圧力が掛からないため、安全上の問題はないが、使用者に不信感や不安感を与えるため、その解決が望まれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで本発明は、一方弁に代えて圧縮空気を通過できかつパンク修理液の通過を阻止しうる撥水性を有する多孔質材からなる逆流防止フィルタを用いることを基本として、パンク修理液のコンプレッサ側への逆流を防止しながら、圧力乖離の問題を解決しうるタイヤのパンク修理キットを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本願請求項1の発明は、圧縮空気を吐出させる圧縮空気吐出口部を有するコンプレッサと、パンク修理液を収容したボトル容器の
下端の口部にキャップを取り付けたボトルユニットとを具えるタイヤのパンク修理キットであって、前記キャップは、前記圧縮空気吐出口部からの圧縮空気を
前記ボトル容器内へ送り込む第1流路と、この圧縮空気の送り込みにより前記ボトル容器からパンク修理液と圧縮空気とを順次取り出す第2流路とを具え、しかも前記第1流路のコンプレッサ側開口部と前記圧縮空気吐出口部とは、直接又は接続流路を有する接続手段を介して接続されるとともに、
前記第1流路は、前記コンプレッサ側開口部から横向きにのびる横流路部と、ボトル容器側開口部から下向きにのびかつ前記横流路部に通じる縦流路部とからなり、前記縦流路部は、流路部本体と、前記流路部本体の上端に連なるフィルタ保持孔部とを具え、前記
フィルタ保持孔部内に、圧縮空気を通過できかつパンク修理液の通過を阻止しうる撥水性を有する多孔質材からなる逆流防止フィルタを設けたことを特徴としている。
【0011】
また請求項2は、
前記フィルタ保持孔部の上端側には、キャップ取付け領域が形成され、前記キャップ取付け領域には、フィルタ固定キャップが固定されることを特徴としている。
【0012】
また請求項3では、前記多孔質材は、連続気泡を有するスポンジ材であることを特徴としている。
【0013】
また請求項4では、前記多孔質材は、不織布材であることを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明は叙上の如く、第1流路内又は接続流路内に、撥水性を有する多孔質材からなる逆流防止フィルタを設けている。この逆流防止フィルタは、パンク修理液の通過を阻止しうる。そのため、例えばパンク修理液のタイヤへの注入途中で、タイヤバルブが詰まった場合にも、ボトル容器内のパンク修理液が逆流してコンプレッサを損傷させるのを防止できる。
【0015】
また前記逆流防止フィルタは、圧縮空気を通過させうる。従って、逆流防止フィルタよりもコンプレッサ側の圧縮空気の圧力と、ボトル容器側の圧縮空気の圧力との差を、圧縮空気の通過によって低減させうる。そのため、圧力計の表示圧力とタイヤの実際の内圧との差(圧力乖離)の発生を抑えることができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態のパンク修理キット1は、圧縮空気を吐出させる圧縮空気吐出口部7を有するコンプレッサ2と、ボトルユニット3とを具える。また前記ボトルユニット3は、パンク修理液を収容したボトル容器4と、その口部4A(
図6に示す。)に取り付くキャップ6とを具える。
【0018】
なお本例のパンク修理キット1では、前記コンプレッサ2とボトルユニット3とが、接続ホースなどの接続手段を用いることなく、パンク修理現場において直接接続される。また前記ボトルユニット3には、送給ホース8の一端部が予め連結されており、その他端部が、パンク修理現場においてタイヤTの空気バルブTvに接続される。
【0019】
前記コンプレッサ2は、
図2に示すように、ケース9に収納されるコンプレッサ本体13を具える。このコンプレッサ本体13は、周知構造をなし、モータM、該モータMに連結されるピストン10、このピストン10との間で空気を圧縮するポンプ室11を形成するシリンダ12、圧縮空気の加圧を逃がすリリーフバルブ14(
図3、4に示す)、及び圧力計15を含んで構成される。
【0020】
前記モータMとしては、例えば自動車の12V直流電源で作動する市販の種々のDCモータが好適に採用される。このモータMには、前記
図1に示すように、自動車のシガーライターソケットに接続可能な電源プラグ16Aを先端に設けた電源コード16が、前記ケース9の上板部に取り付く電源スイッチSWを介して接続される。
【0021】
図3、4に示すように、前記ピストン10は、前記モータMに周知のクランク機構17を介して連結され、ポンプ室11内に往復運動可能に収容される。このピストン10には、外気をポンプ室11内に吸気する吸気弁18が形成される。前記シリンダ12は、前記ポンプ室11を形成するシリンダ本体12Aと、ポンプ室11からの圧縮空気を受け取るサージ室19を形成するシリンダ副部12Bとを一体に具える。なおポンプ室11とサージ室19とは、一方弁(図示しない)を介して導通される。
【0022】
また前記シリンダ副部12Bには、サージ室19内の圧縮空気の圧力を測定する圧力計15と、前記圧力がリリーフ圧を超えたときにその過圧を逃がすリリーフバルブ14と、圧縮空気をサージ室19から前記圧縮空気吐出口部7まで案内する案内流路20Aを有する導管部20とが取り
付く。なお圧力計15、及びリリーフバルブ14として、周知構造のものが好適に採用される。また前記導管部20は、前記ケース9を貫通してのび、その先端に、前記圧縮空気吐出口部7を具える。
【0023】
次に、前記ボトルユニット3は、ボトル容器4とキャップ6とを具える。前記ボトル容器4は、
図6に示すように、パンク修理液を収容する胴部24の下端に、パンク修理液を出し入れしうる小径円筒状の口部4Aを突出している。
【0024】
また前記キャップ6は、前記コンプレッサ2の圧縮空気吐出口部7からの圧縮空気をボトル容器4内へ送り込む第1流路28と、この圧縮空気の送り込みにより前記ボトル容器4からパンク修理液と圧縮空気とを順次取り出す第2流路29とを具える。
【0025】
具体的には、本例のキャップ6は、底面をなす底板部分31と、ボトル容器4の前記口部4Aを取り付けるボトル取付部分32と、その間に配されるくびれ部分33とを一体に具えるキャップ本体6Aを有する。そして、このキャップ本体6A内に、前記第1流路28と第2流路29とが形成される。
【0026】
前記ボトル取付部分32は、前記口部4Aを固定する取付け凹部32Aと、この取付け凹部32Aの底面から隆起するボス部32Bとを有する。前記取付け凹部32Aは、その内壁面に設ける内ネジにより前記口部4Aを螺着する。また前記ボス部32Bの上面には、前記第1流路28のボトル容器側開口部をなす第1流路上開口部28Uと、前記第2流路29のボトル容器側開口部をなす第2流路上開口部29Uとがそれぞれ開口している。
【0027】
また前記くびれ部分33には、コンプレッサ2の前記圧縮空気吐出口部7に接続されるコンプレッサ連結部35と、前記送給ホース8の一端部を連結するホース連結部36とが突設される。本例では前記コンプレッサ連結部35が、前記圧縮空気吐出口部7に嵌入される嵌入ノズル35Aとして形成される場合が示される。
【0028】
そして前記コンプレッサ連結部35(嵌入ノズル35A)の先端に、前記第1流路28のコンプレッサ側開口部をなす第1流路下開口部28Lが開口する。またホース連結部36の先端に、前記第2流路29のタイヤ側開口部をなす第2流路下開口部29Lが開口する。
【0029】
前記第1流路28は、前記第1流路下開口部28Lから横向きにのびる横流路部28Aと、前記第1流路上開口部28Uから下向きにのびかつ前記横流路部28Aに通じる縦流路部28BとからなるL字状をなす。また前記第2流路29も同様に、前記第2流路下開口部29Lから横向きにのびる横流路部29Aと、前記第2流路上開口部29Uから下向きにのびかつ前記横流路部29Aに通じる縦流路部29BとからなるL字状をなす。
【0030】
そし本願第1発明のパンク修理キット1では、前記第1流路28内に、圧縮空気を通過できかつパンク修理液の通過を阻止しうる逆流防止フィルタ40が設けられる。本例では、前記第1流路28の縦流路部28B内に、逆流防止フィルタ40が設けられる場合が示される。
【0031】
具体的には、
図7に示すように、前記縦流路部28Bは、小径な流路部本体37aと、この流路部本体37aの上端に段差面37bを介して連なる大径のフィルタ保持孔部37cとを具える。前記フィルタ保持孔部37cの上端側には、フィルタ固定キャップ38取付用のキャップ取付け領域37c1が形成される。本例では、前記キャップ取付け領域37c1には内ネジが形成され、前記フィルタ固定キャップ38を螺着する場合が例示される。しかし螺着以外に、例えば接着剤、熱溶着など適宜の方法によって前記フィルタ固定キャップ38をキャップ取付け領域37c1に固定することができる。
【0032】
前記フィルタ固定キャップ38は、前記キャップ取付け領域37c1に固定(本例では螺着)される胴部38aと、その上端に周設されるフランジ部38bとを有する。またフィルタ固定キャップ38には、その上面SU、下面SL間を貫通してのびる貫通孔38Hが形成される。
【0033】
また前記逆流防止フィルタ40は、前記フィルタ保持孔部37c内に挿入される円柱状をなし、前記段差面37bとフィルタ固定キャップ38の下面SLとの間に挟まれて保持される。
【0034】
この逆流防止フィルタ40として、撥水性を有する多孔質材が使用される。このような逆流防止フィルタ40は、多孔質材からなるため、圧縮空気等の気体を通過させることができる。従って、逆流防止フィルタ40よりもコンプレッサ2側の圧縮空気の圧力と、ボトル容器4側の圧縮空気の圧力との差を、圧縮空気の通過によって均衡させうる。そのため、圧力計15の表示圧力PiとタイヤTの実際の内圧Ptとの差(圧力乖離)の発生を抑えることができる。
【0035】
他方、前記逆流防止フィルタ40は撥水性を有するため、水やパンク修理液などの液体に対しては、接触角が大となるため、通過を阻止することができる。従って、例えばパンク修理液のタイヤ
Tへの注入途中で、
空気バルブTvが詰まった場合にも、ボトル容器4内のパンク修理液がコンプレッサ側に逆流してコンプレッサ2を損傷させるのを防止することができる。
【0036】
なお撥水性の有無の判定は、下記の
通りである。前記逆流防止フィルタ40を水深150mmの水槽内に沈め、24時間放置した後の重量を測定し、沈める前の初期重量との比(放置後の重量/初期重量)が33以下の場合
に撥水性を有すると判断する。
【0037】
前記多孔質材としては、連続気泡を有するスポンジ材が好適に採用しうる。しかし前記スポンジ材以外にも、繊維を重ね合わせたウエブ状の不織布材を採用することもできる。また多孔質材としては、高価ではあるが焼結多孔質体を用いることもでき、この焼結多孔質体にはプラスチック焼結多孔質体、セラミック焼結多孔質体、金属焼結多孔質体が含まれる。
【0038】
撥水性を付与させる手段として、前記多孔質材の表面に、撥水剤をコーティングすることが挙げられる。またスポンジ材の場合、発泡前の樹脂材に撥水剤を配合し、しかる後発泡させることで、多孔質材の内部全体に亘って撥水性を付与させることができる。また不織布材の場合、表面に撥水剤をコーティングした繊維を重ね合わせて積層させることによっても、多孔質材の内部全体に亘って撥水性を付与させることができる。
【0039】
前記撥水剤として、特に規制されないが、例えば、ワックス類、金属石鹸、アルキルピリジニウムハロゲン化合物、シリコーン、フッ素化合物などを挙げることができる。
【0040】
またスポンジ材として、例えばエーテル系ポリウレタンスポンジ、エステル系ポリウレタンスポンジ、ポリエチレンスポンジなどの合成樹脂スポンジ、クロロプレンゴムスポンジ(CRスポンジ)、エチレンプロピレンゴムスポンジ(EDPMスポンジ)、ニトリルゴムスポンジ(NBRスポンジ)などのゴムスポンジを好適に用いることができる。しかしエーテル系ポリウレタンスポンジを含むウレタン系スポンジは、安価でありかつ発泡率の調整が容易などの観点からより好適に採用しうる。
【0041】
スポンジ材の場合、その密度が20〜60kg/m
3のものが好適である。前記密度が20kg/m
3を下回る場合、気泡が大きくなりすぎてパンク修理液の通過阻止効果が不十分となる。逆に密度が60kg/m
3を上回る場合、気泡が小さくなりすぎて空気透過損失が大となる。その結果、コンプレッサ2の昇圧性能を低下させる傾向となる。
【0042】
またスポンジ材の場合、その厚さtが厚すぎると、空気透過損失が大となって昇圧性能の低下を招き、逆に薄すぎると、パンク修理液の通過阻止効果が不十分となる。このような観点から、前記厚さtは2〜20mmの範囲が好ましい。
【0043】
図8に、本願第2発明のパンク修理キット1を示す。第2発明のパンク修理キット1では、コンプレッサ2とボトルユニット3とが、例えばホース状の接続手段41を介して接続される。即ち、
図9に拡大して示すように、前記第1流路下開口部28Lと前記圧縮空気吐出口部7とが接続手段41を介して接続される。そして、前記接続手段41の接続流路41H内に、前記逆流防止フィルタ40を設けている。
【0044】
具体的には、コンプレッサ2の前記導管部20には、例えば外ネジを有するニップル状の接続部23が形成され、その先端に前記圧縮空気吐出口部7が開口する。又キャップ6の前記コンプレッサ連結部35は、例えばタケノコ状のホース連結部35Bとして形成される。
【0045】
又前記接続手段41は、前記接続部23に連結される連結金具42、及びこの連結金具42と前記ホース連結部35B(コンプレッサ連結部35)とを繋ぐ連結ホース43を具える。前記連結金具42は、前記接続部23を螺着する内腔44Hを有するネジ筒部44と、前記連結ホース43の一般を取り付けるタケノコ状のホース連結部45とを具える。なお前記内腔44Hは、段差面46を介してホース連結部45の内腔45Hと導通している。
【0046】
そして前記内腔44Hには逆流防止フィルタ40が配される。この逆流防止フィルタ40は、前記段差面46と前記接続部23との間に挟まれて保持される。この場合にも、第1発明と同様、パンク修理液のコンプレッサ側への逆流を防止しながら、圧力乖離の問題を回避しうる
。
【0047】
なお前記逆流防止フィルタ40の第1流路28内への取り付け構造、接続流路41H
への取り付け構造として、種々のものが採用される。
【0048】
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【実施例】
【0049】
本発明の効果を確認するため、第1流路28内に逆流防止フィルタ40を設けた
図6、7の構造のキャップ6を試作した。そしてこのキャップ6を用いた
図1に示すパンク修理キット1に対して、パンク修理液の逆流防止性能と、圧力乖離性能とをテストし、その結果を表1に示す。
【0050】
前記逆流防止フィルタ40として、ポリイソシアネートとポリオールと撥水剤と発泡剤との混合組成物を発泡硬化させた撥水性のポリウレタンスポンジ材を使用した。このスポンジ材は、連続気泡を有し、又その密度は、40kg/m
3(比重0.04)である。又、逆流防止フィルタ40の直径10mm、厚さ10mmである。
【0051】
(1)逆流防止性能テスト:
送給ホースの先端を閉じた状態にてパンク修理キットを作動させた。そしてコンプレッサの内圧が上昇し、リリーフバルブがオン/オフを繰り返す状態にて5分間放置した。その後コンプレッサを停止し、パンク修理液の逆流の発生の有無を確認した。
【0052】
(2)圧力乖離性能:
コンプレッサのスイッチを入れっぱなしにして、リリーフバルブが作動するリリーフ圧までタイヤをポンプアップした。そして、実際のタイヤの内圧Ptと、コンプレッサの圧力計の表示圧力との差を測定した。
【0053】
【表1】
【0054】
表に示すように、実施例のものは、パンク修理液の逆流を防止しながら、圧力乖離を抑制しうるのが確認できた。なお密度が20kg/m
3(比重0.02)、及び60kg/m
3(比重0.06)のスポンジ材についても同様のテストを下が、実施例と同様の結果を得ることができた。又接続流路内に逆流防止フィルタを設けた場合にも、同様の結果を得ることができた。