(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記蝶番システムが前記ドア(20)の角部に設けられた単一の蝶番(42)を含み、前記蝶番(42)は、前記ドア(20)の前記角部に固定された第一蝶番部(43)、および前記装置(1)の側面(3)に固定された第二蝶番部(44)を含み、この側面(3)は前記前面(5)に接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
前記蝶番(42)の軸が、閉鎖ドア位置において、前記第一シェル(16)と前記第二シェル(17)との間に形成された接合面(P)からずれていることを特徴とする、請求項2に記載の装置。
前記装置(1)の前記基部(2)が、その前面(5)に、第一シェル(16)が設けられるコンソール形成傾斜筐体(25)を含み、この筐体(25)は係止爪(26)を含み、第一シェル(16)は前記係止爪(26)に嵌合するドエル(100)を含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。
前記ドア(20)が閉鎖ドア位置にあるときに前記第一シェル(16)および前記第二シェル(17)をともに係合するように構成された第二係合システムを含むことを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
前記第二シェル(17)が第一穴(88)を有し、前記バッグ(10)は前記液体の処理領域(67)内に少なくとも1つの第二貫通開口(75)を含み、前記第二係合システムは、本体(111)、ヘッド(114)、およびボール(119)が設けられて非係合状態および係合状態を有する少なくとも1つのボールロックピン(110)を含み、前記ボールロックピン(110)は前記第一シェル(16)に固定され、前記ヘッド(114)は前記第一シェル(16)および前記第二貫通開口(75)を通過して閉鎖ドア位置において前記第二シェル(17)の前記第一穴(88)内に現れ、前記ボール(119)は前記ピン(110)の前記非係合状態において前記ヘッド(114)に進入して前記ピン(110)の前記係合状態で前記ヘッド(114)から突起することを特徴とする、請求項6に記載の装置。
前記回路(8)が、前記生体液の処理に必要な機器(125、126)を有し、前記機器が、前記搬送ネットワーク(12)の導管内における前記液体の通過を許容または防止するための弁(125)、および/または前記液体の物理化学値のセンサ(126)を含み、前記機器(125、126)は、前記第一シェル(16)に組み込まれていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の装置。
前記第一シェル(16)が裏側に第一コネクタ(130)を含み、前記装置(1)の前記基部(2)は、前記第一シェル(16)に組み込まれた前記機器(125、126)に電力供給するために前記第一コネクタ(130)に接続するように構成された第二コネクタ(135)を含むことを特徴とする、請求項8に記載の装置。
前記基部(2)の前記前面(5)が、開口部(138)が設けられた枠(35)を含み、前記第二コネクタ(135)は、前記第一コネクタ(130)に接続するために前記開口部(138)を通過するように構成されていることを特徴とする、請求項9に記載の装置。
閉鎖ドア位置において、前記バッグ(10)が、液体を搬送するための前記ネットワーク(12)の導管(13)が前記膜(65、66)の間に形成された状態で、第一および第二シェル(16、17)の間にクランプ締めされていることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の装置。
前記バッグ(10)が第一シェル(16)によってのみ担持される前記閉鎖ドア位置以外の位置を有することを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の装置。
前記バッグ(10)の2つの前記可撓膜(65、66)が、互いに接合され、閉鎖した輪郭にしたがって前記液体の処理のための領域(67)を定め、前記コネクタ(11)は、前記輪郭の少なくとも1つの辺(68、69、70)の内側および外側に現れることを特徴とする、請求項11および12のうちの1つに記載の装置。
前記バッグ(10)が、その位置決めのために前記バッグ(10)の1辺(71)に第一貫通開口(73)を含み、前記第一シェル(16)は、前記バッグ(10)の前記第一貫通開口(73)を通過する、前記バッグ(10)を係止するためのスタッド(106)を含むことを特徴とする、請求項13に記載の装置。
前記バッグ(10)が、前記バッグ(10)の1辺(70、71)に少なくとも1つの第三貫通開口(77)を含み、前記第一シェル(16)は少なくとも1つのドエル(107)を含み、前記第二シェル(17)は少なくとも1つの第二穴(87)を含み、閉鎖ドア位置において、前記少なくとも1つのドエル(107)は前記バッグ(10)の前記第三貫通開口(77)を通過し、前記少なくとも1つの第二穴(87)は前記第一シェル(16)の前記ドエル(107)を受容することを特徴とする、請求項11から14のいずれか一項に記載の装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、単純で、経済的で、便利な、生体液の処理の実行を可能にする装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このために、本発明は、生体液処理設備のための装置であって、
前面を有する基部と、
可動または取り外し可能なドアであって、前記装置は閉鎖ドア位置を有するドアと、
閉鎖ドア位置において、複数のコネクタおよび前記コネクタの間で液体を搬送するためのネットワークを含む回路であって、回路は2つの可撓膜および前記搬送ネットワークコネクタを含むバッグを含み、回路は前記基部の前記前面に設けられた第一シェルおよび前記ドア内に設けられた第二シェルを含むプレスをさらに含む、回路と、
前記基部に対して前記ドアを蝶番留めする蝶番システムであって、前記蝶番システムは、前記バッグのコネクタへの自由なアクセスを可能にするように、閉鎖ドア位置において、前記ドアの周囲の残部にわたって前記ドアと前記基部との間の横方向空隙を形成するように、前記ドアの1辺にのみ設けられている、蝶番システムと、を含む装置に関する。
【0010】
本発明により、回路のバッグのコネクタを周辺処理部品に非常に単純かつ迅速に接続することが可能である。
【0011】
正確には、本発明による装置に加えて、生体液処理設備は、実行される処理に応じて、たとえば本発明による装置と並列で、1つ以上の別の装置を含む。
【0012】
この、またはこれらの別の装置には、具体的には、たとえばダイヤフラムタイプの1つ以上のポンプによって、および/または処理対象生成物を収容する供給源容器によって、および/または処理済み液収集容器によって、および/またはクロマトグラフィカラムによって形成された、上述の周辺処理部品が設けられており、これら周辺処理部品は各々、直接的であってもなくても、バッグに接続されている。
【0013】
ドアの1辺のみでの基部に対するドアの蝶番留めを可能にする蝶番システムの配置により、ドアと基部との間で、そのドアの外周の大部分にわたって、横方向空隙が有利に形成される。
【0014】
このため、回路のバッグは、周辺処理部品(1つまたは複数のポンプおよび/または1つまたは複数の容器および/またはカラム)から来る管をそこに接続するために、横方向空隙によるそこへの自由なアクセスを許容する、その輪郭の大部分の外側に現れるコネクタを、含んでもよい。
【0015】
また、本発明によって形成された横方向空隙のため、管がドアの前を通過するのを回避しながら、周辺処理部品に回路を接続する管の経路決めが簡素化される。
【0016】
本発明により、同じタイプであっても異なるタイプであっても、新しい処理を実行するように、バッグを、および必要であれば第一シェルおよび第二シェルも、非常に単純かつ非常に迅速に交換することが可能である。
【0017】
正確には、このために、閉鎖ドア位置から別の位置への通過を作動すること、つまり装置からドアを開放または取り外し、周辺処理部品から来てバッグから現れるコネクタに事前に接続されていた管を切り離す前または後にバッグを取り外し、その後必要であれば、基部およびドアから第一および第二シェルをそれぞれ取り外すことで、十分である。最後に、装置内に第二の処理用の第一および第二シェルならびにバッグを取り付け、別の位置から閉鎖ドア位置への通過を制御し、バッグから現れるコネクタに管を接続することで、十分である。
【0018】
ドアが基部に対して移動可能であるとき、これは先ずはこれを開放してその後基部上に再度閉鎖するのに、十分である。
【0019】
ドアが取り外し可能であるとき、これは先ずはこれを取り外してその後基部上に戻すのに、十分である。
【0020】
このように、単純で、経済的で、便利で、効率的なやり方で、たとえば接線濾過による処理などの第一の処理から、たとえばクロマトグラフィによる処理などの別の第二の処理へ、通過することが可能である。
【0021】
当然ながら、続く処理が先の処理とは異なる場合には、第二の処理用のバッグならびに第一および第二シェルは、次の処理に適合する回路を形成するように、先の処理用のバッグならびに第一および第二シェルとは異なる特徴(搬送ネットワーク、コネクタの導管)を有する。
【0022】
本発明はさらに、実行される処理に応じてそのモジュール(バッグ、第一シェル、および第二シェル)が交換可能なモジュール回路によって、異なるタイプの処理を実行するための、基部および単一のドアが設けられた装置を有することを、可能にする。
【0023】
場合により、前記蝶番システムは、前記ドアの角部に設けられた単一の蝶番を含み、前記蝶番は、前記ドアの前記角部に固定された第一蝶番部と、前記装置の側面に固定された第二蝶番部とを含み、この側面は前記前面に接続されている。
【0024】
さらに場合により、前記蝶番の軸は、閉鎖ドア位置において前記第一シェルと第二シェルとの間に形成された接合面からずれている。
【0025】
本発明による装置の好適で、単純で、便利で、経済的な特徴によれば、
前記装置の前記基部は、その前面に、第一シェルが設けられるコンソール形成傾斜筐体を含み、この筐体は係止爪を含み、第一シェルは前記係止爪に嵌合するドエルを含み、
前記装置は、前記ドアの枠内に前記第二シェルを固定するための第一係合システムを含み、この第一係合システムは、
前記枠に設けられた少なくとも1つのジャッキと、
前記枠に設けられた少なくとも1つのバネと、
第一末端によって前記少なくとも1つのジャッキに、および第一末端の反対側の第二末端によって少なくとも1つのバネに連結された、少なくとも1つのロッドであって、少なくとも1つの係合ボルトを含み、非係合位置および係合位置を有する、前記少なくとも1つのロッドと、
前記第二シェルの凹部内に配置された少なくとも1つの係合ストライクと、を含み、
前記少なくとも1つのジャッキは、その係合位置とその非係合位置との間で前記少なくとも1つのロッドの通過を作動するように構成されており、
前記少なくとも1つのバネは、その非係合位置とその係合位置との間で前記少なくとも1つのロッドの通過を作動するように構成されており、
前記少なくとも1つの係合ボルトは、前記ロッドの係合位置で前記少なくとも1つの係合ストライク内に嵌合され、前記ロッドの非係合位置において前記少なくとも1つの係合ストライクから分離しており、
前記装置は、前記ドアが閉鎖ドア位置にあるときに前記第一シェルおよび前記第二シェルをともに係合するように構成された第二係合システムを含み、
前記第二シェルは第一穴を有し、前記バッグは前記液体の処理領域内に少なくとも1つの第二貫通開口を含み、前記第二係合システムは、本体、ヘッド、およびボールが設けられて非係合状態および係合状態を有する少なくとも1つのボールロックピンを含み、前記ボールロックピンは前記第一シェルに固定され、前記ヘッドは前記第一シェルおよび前記第二貫通開口を通過して閉鎖ドア位置において前記第二シェルの前記第一穴内に現れ、前記ボールは前記ピンの前記非係合状態において前記ヘッドに進入して前記ピンの前記係合状態において前記ヘッドから突起し、
前記回路は、前記生体液の処理に必要な機器、具体的には前記液体の前記導管内の通過を許容または防止するための弁、および/または前記液体の物理化学値のセンサを含み、前記機器は前記第一シェルに組み込まれており、
前記第一シェルは裏側に第一コネクタを含み、前記装置の前記基部は、前記第一シェルに組み込まれた前記機器に電力供給するために前記第一コネクタに接続するように構成された第二コネクタを含み、
前記基部の前記前面は、開口部が設けられた枠を含み、前記第二コネクタは、前記第一コネクタに接続するために前記開口部を通過するように構成され、
閉鎖ドア位置において、前記バッグは、液体を搬送するための前記ネットワークの導管が前記膜の間に形成された状態で、前記第一および第二シェルの間にクランプ締めされ、
前記装置は、前記バッグが第一シェルによってのみ担持される前記閉鎖ドア位置以外の位置を有し、
前記バッグの2つの前記可撓膜は、互いに接合され、閉鎖した輪郭にしたがって前記液体の処理のための領域を定め、前記搬送ネットワークコネクタは前記輪郭の少なくとも1つの辺の内側および外側に現れており、
前記バッグは、その位置決めのために前記バッグの1辺に第一貫通開口を含み、前記第一シェルは、前記バッグの前記第一貫通開口を通過する、前記バッグを係止するためのスタッドを含み、
前記バッグは、前記バッグの1辺に少なくとも1つの第三貫通開口を含み、前記第一シェルは少なくとも1つのドエルを含み、前記第二シェルは少なくとも1つの第二穴を含み、ここで閉鎖ドア位置において、前記少なくとも1つのドエルは前記バッグの前記第三貫通開口内を通過し、前記少なくとも1つの第二穴は前記第一シェルの前記ドエルを受容する。
【0026】
本発明の開示はここで、以下の添付図面を参照して、説明的な非限定例によって以下に示される、実施形態の記載を通じて継続される。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1および
図2は、生体液処理設備(図示せず)用の装置1を示す。
【0029】
装置1は、全体的に平行六面体の形状である。
【0030】
この装置1は、第一側面3、第一側面3の反対面である第二側面4、第一および第二側面3、4と接する前面5、および前面の反対面であって第一および第二側面3、4と接する背面6を有する、基部2を含む。
【0031】
装置1は、プレス9およびバッグ10が設けられた回路8をさらに含み、これは液体用の複数のコネクタ11と、その導管13が
図2に見られるこれらコネクタ11の間で液体を搬送するためのネットワーク12と、を含む。
【0032】
プレス9は、各々が剛性材料の中実ブロックで作られた、2つのシェル16および17を含む。
【0033】
ここで、シェル16および17は、アセタールとも称されるポリオキシメチレン(POM)であり、各々が全体的に平行六面体の形状を有している。
【0034】
シェル16は、基部2の前面5に実装されている。
【0035】
装置1は、基部2に蝶番留めされたドア20をさらに含む。
【0036】
シェル17は、このドア20内に実装されている。
【0037】
装置1は、ドア20が閉鎖されてシェル16を覆っている閉鎖ドア位置、およびバッグ10がシェル16によってのみ担持される別の位置を、有する。
【0038】
この別の位置において、シェル17はシェル16から離れている。
【0039】
閉鎖ドア位置において、バッグ10は、2つのシェル16および17の間に挿入されている。
【0040】
装置1には、底部に、小袋を含む1つ以上のタンク(図示せず)を受容するように意図された閉鎖ベイ186が設けられており、このタンクはたとえば処理済み液を収集するための容器、または廃液容器を形成する。
【0041】
このベイ186は、装置1の前面5に設けられた摺動パネル7によって閉鎖されており、このパネル7は、タンクを挿入および回収するように、下方に向かって、その後装置1の後ろに向かって(
図1の矢印参照)、並進的に移動させられるようになっている。
【0042】
制御盤14は、装置1の前面5の上部に配置されている。
【0043】
この制御盤14には、生体液処理プロセスが確認および制御されることを可能にする、グラフィカル・タッチ・インターフェース15が設けられている。
【0044】
この制御盤14はこのため、ユーザがこれを利用できるようにする高さに配置されている。
【0045】
これを移動しやすくするため、装置1は、(そのうちの3つが
図1に見られる)4つのキャスタ18の上に実装されたカートの形態であり、そのうち2つのキャスタはブレーキ19を含む装置の前面5の下に位置し、装置1は、それぞれの側面3および4の近傍に、前面5のそれぞれ反対側に2つのハンドル21をさらに有する。
【0046】
装置1は、その前面5に筐体25を含む。
【0047】
図3により具体的に見られるように、この筐体25は傾斜している。
【0048】
筐体25は、4つの面によって区切られた外周および内周を有し、そのうち左側面140(
図16に見られる)および右側面141が反対面であり、上面143および底面142(
図16に見られる)が反対面である。
【0049】
左140および右141側面は各々、それぞれの側面から現れて上方に向かって伸長する、2つの重複したL字型の係止爪26を含む。
【0050】
支持板27は、2つの係止爪26の間で、筐体25の右側面141に固定されている。
【0051】
この支持板27は、同じ右側面141上のもっと下の方に位置する係止爪26への自由なアクセスを残すように、右側面141上の高い方に位置する係止爪26の下で、すぐ近傍に設けられている。
【0052】
支持板27は、生体液の処理に必要であろう機器が設けられるようにプラットフォーム(図示せず)が固定されるようになっている、2つの固定ヘッド28を含む。
【0053】
これらの機器は、たとえばpHまたは伝導率を測定するセンサなどの任意のキットであってもよく、実行すべき処理のタイプに応じてユーザによって選択される。
【0054】
装置1の基部2は、ドア20の補完装置40を用いて、閉鎖ドア位置におけるドア20の位置決めおよび係合を可能にする装置29を、さらに含む。
【0055】
装置29は3つあり、これらは、
図1および
図2に具体的に見られるように、それぞれ右上、右下、および左下の、筐体25の角部に位置している。
【0056】
これらの装置29は各々、本体、環状ショルダ(図示せず)、この環状ショルダに接続されたヘッドを含み、このヘッドは、円錐管の形状を有し(
図1および
図2)、円錐形先端を備えるロッド30が内部に設けられている。本体は、空気圧チャンバ、円錐形先端を備えるロッド30に機械的に結合されたピストンを含み、このロッド30は、ヘッドの内部で伸長するようになっている。
【0057】
図1から
図3に見られるように、ドア20は、ほぼ長方形の輪郭を有する枠35を含む。
【0058】
この枠35は、第一辺36、第一36の反対側にある第二辺37、第一および第二辺36および37に接する第三辺38、および第三辺38反対側にあって第一および第二辺36および37に接する第四辺39を有する。
【0059】
枠35は、基部2の装置29と協働するようになっている3つの補完装置40を含み、この補完装置40はそれぞれ、
図1から
図3に見られるように、左上、左下、および右下角部に位置している。
【0060】
これらの補完装置40には、第一円筒形部分155、および中空であってショルダ157によって第一部分155に接続されている第二円筒形部分156が設けられている(
図16)。この第二部分156は、第一部分155の直径よりも小さい直径になっている。さらに、第二部分156には、その外面に3つの開口158が設けられている。
【0061】
これらの補完装置40は、各々がそれぞれの開口158を通過することによって第二部分156から突起可能な、3つのボール(図示せず)をさらに含む。
【0062】
閉鎖ドア位置において、ドア20のそれぞれの補完装置40の各第二部分156は、基部2のそれぞれの装置29のそれぞれのヘッド内に挿入される。
【0063】
装置29および補完装置40は、対になって、伸長位置および後退位置を有する、バネ(図示せず)を備える複動式の空圧ジャッキが設けられたボールロック・ピン・システムを形成するが、その動作は周知である。
【0064】
装置29のロッド30は、ジャッキが伸長位置にあるときに、中空の第二円筒形部分156内に導入されるようになっている。
【0065】
ジャッキのこの位置において、ロッド30は、その各々が開口158を通過するまでボールを押し、基部2に対するドア20の運動を妨害する。
【0066】
装置1は、それによってドア20が基部2に蝶番留めされる、蝶番システムをさらに含む。
【0067】
この蝶番システムには、ドア20の枠35の右上角部に固定された第一蝶番部43、および装置1の基部2の側面3に固定された第二蝶番部44を含む、単一の蝶番42が設けられている。
【0068】
蝶番部43は、3つの固定ネジ158を通じて枠35の第一辺36に固定されている(
図6)。
【0069】
図5においてより詳細に見られるように、ドア20および基部2のそれぞれの蝶番部43および44は、枢動連結を形成するロッド45によって互いに接合されている。
【0070】
基部2の蝶番部44は、6つの固定ネジ46を通じて基部2の側面3に固定されている。
【0071】
蝶番部44の背後に位置する調整シム(図示せず)は、これが可能な限り調整され得るようにする。
【0072】
さらに、
図5の下部において、ハンドル21が湾曲プレート41および固定ネジ185を通じてこの蝶番部44に間接的に固定されているのが、見られる。
【0073】
蝶番部44の上部には、ドア20の開閉を容易にするために、プラスチックストップ160とともに機械バネ48が配置されている。
【0074】
装置はまた、閉鎖ドア位置および別の位置を検出することによって、ドア20の開閉を確認し、その安全性を提供するために、位置センサ162も含む。
【0075】
空気圧システム49もまた、シェル17を係合するための、ドア20内に位置するシステム(後に記載)を供給するように、蝶番部44の上部に配置されている。
【0076】
このために、システム49は、空気圧力源(図示せず)およびロッド45に形成された開口51の両方に接続されたコネクタ50を含み、この開口51は、コネクタ50からドア20の蝶番部43までロッド45を延在させる。
【0077】
閉鎖ドア位置において、
図4により具体的に示されるように、その周りをドア20の蝶番部43が枢動する回転軸Xは、シェル16および17がその間のバッグ10をクランプ締めするときに、これらの間に形成された分離表面Pに対してずれている。
【0078】
分離表面Pに対する軸Xの、装置1の前方に向かうこの軸ずれは、ドア20外周でドア20と基部2との間に、横方向空隙53が形成されることを可能にする。
【0079】
このため、たとえば
図4に示されるバッグ10のコネクタ11へのアクセスが、非常に容易になる。
【0080】
ドア20は、その枠35内に、シェル17を係合するためのシステム55をさらに含む(
図6)。
【0081】
このシステム55は、その上部に、枠35のそれぞれ反対側に設けられた2つのジャッキ56、および枠35の高さの大部分にわたって延在するロッド57を含む。
【0082】
ジャッキ56は、ジャッキ56には組み込まれていないバネを備える単動空圧式であり、
図5に見られるコネクタ50によって供給される。
【0083】
これらのジャッキ56は、以下により詳細に見られるように、各々がロッド57に接続され、各々がシステム55の係合位置と非係合位置との間でこのロッド57を押すようになっている。
【0084】
各ロッド57は、2つの係合ボルト58を含む。
【0085】
システム55は、枠35の底部に設けられた2つのバネ59をさらに含み、各バネ59は、それぞれのロッド57をその係合位置に押し込み、こうして対応する係合ボルト58を前進させるために、ロッド57に接続されている。
【0086】
バッグ10は、閉輪郭を定めるシールによって互いに接続された2つの可撓膜65および66、ならびに搬送ネットワーク12のコネクタ11を含む(
図2および
図20)。
【0087】
このため、膜65および66の各々は、本出願人からのPureFlex(TM)膜である。
【0088】
これは4つの層を含み、内側から外側に向かってそれぞれ、液体と接触するための材料を形成する超低密度ポリエチレン(ULDPE)の層、気体に対する障壁を形成するエチレンおよびビニルアルコールの共重合体(EVOH)、エチレンおよびビニルアセテートの共重合体層(EVA)、および外層を形成する超低密度ポリエチレン(ULDPE)の層である。
【0089】
シールは、膜65および66の周囲に形成された溶接ビードである。
【0090】
液体用の膜65および66ならびにコネクタ11に加えて、バッグ10は、導管13(
図20の13Aから13F)を形成するための空気圧剤(図示せず)用のコネクタを含む。
【0091】
バッグ10の閉輪郭は液体処理領域67を形成し、ここに導管13が延在する。
【0092】
閉輪郭は、第一辺68、第一68の反対側にある第二辺69、第一および第二辺68および69に接する第三辺70、および第三辺70の反対側にあって第一および第二辺68および69に接する第四辺71を有する。搬送ネットワーク12のコネクタ11は、
図20においてより具体的に見られるように、第一、第二、および第三辺68、69、および70の内側および外側に現れる。
【0093】
バッグ10の寸法は、シェル16および17の表面の寸法に対応する。
【0094】
以下に見られるように、バッグ10は、バッグ10の面のうちの1つがシェル16の面と接触し、バッグ10の別の面がシェル17の面と接触した状態で、シェル16および17の間にクランプ締めされている。
【0095】
この第四辺71に、バッグ10は位置決めのための3つの貫通開口73を含む。
【0096】
これら位置決め開口73は、位置合わせされて規則的に離間しており、開口73のうちの2つはバッグ10の第四辺71のそれぞれ反対側に位置し、もう1つの開口73はバッグ10の第四辺71の中央に位置する。
【0097】
これらの位置決め開口73は、以下に見られるように、シェル16上のバッグ10の位置決めに役立つ。
【0098】
バッグ10は、その処理領域67に、シェル16および17をともに係合するための2つの貫通開口75をさらに含み、これらの係合開口75は、位置決め開口73よりも大きい直径を有している。
【0099】
これらの係合開口75は、処理中に圧力の力が最大となるこれらの場所にあるので、ほとんどの導管13がある場所の処理領域67内に位置している。係合開口75はこのように、少なくとも部分的に導管13によって包囲されている。
【0100】
どのようにしてシェル16および17をともに係合する手段がこの係合を実行し、同時に回路8内のバッグ10をその間にクランプ締めするかは、以下に見られる。
【0101】
バッグ10は、別の位置決め開口77をさらに含む。
【0102】
位置決め開口77のうちの1つは、バッグ10の左上に位置する位置決め開口73の近傍で、バッグ10の第四辺71に位置し、別の位置決め開口77は、処理領域67内の反対側、すなわちバッグ10の底部に向かう側に位置する。
【0103】
これらの位置決め開口77は、以下に見られるように、装置の閉鎖ドア位置におけるドア20の位置決めに役立つ。
【0104】
図1から
図3に見られるように、シェル17は、ここでは平坦な基準面80、およびこの基準面80において凹んでいる複数の成形チャネル81を有する。このシェル17は、第一辺82および第一辺82の反対側にある第二辺83、第三辺84および第三辺84の反対側にある第四辺85を有し、これら第三および第四辺84および85は各々第一および第二辺82および83と接している。
【0105】
その第四辺85上で、シェル17にはバッグ10を位置決めするための3つの位置決め穴86が設けられており、これらは以下に見られるように、バッグ10がシェル16および17の間にクランプ締めされた状態で、閉鎖ドア位置にあるバッグ10の位置決め開口73に対向して配置されている。
【0106】
さらに、シェル17には、閉鎖ドア位置にドア20を位置決めするためのもう2つの位置決め穴87が設けられており、そのうちの1つはシェル17の第一辺82に位置し、他方はシェル17の底部に向かって、反対側に位置している。
【0107】
以下に見られるように、これら2つの位置決め穴87は、バッグ10がシェル16および17の間にクランプ締めされた状態で、閉鎖ドア位置にあるバッグ10の位置決め開口77に対向するように配置されている。
【0108】
中央領域において、シェル17は、シェル17の位置決め穴86および87よりも大きい直径の、もう2つの係合穴88をさらに含み、この係合穴88は、以下に見られるように、シェル16および17の相互係合に役立つ。
【0109】
これらの係合穴88は、処理中に圧力の力が最大となるこれらの場所にあるので、導管13の形成に役立っているほとんどのチャネル81がある場所に位置している。係合穴88はこのように、少なくとも部分的にチャネル81によって包囲されている。
【0110】
以下に見られるように、これらの係合穴88は、バッグ10がシェル16および17の間にクランプ締めされた状態で、閉鎖ドア位置にあるバッグ10の係合開口75に対向するように、配置されている。
【0111】
図7および
図10に示されるように、シェル17には、各々がシェル17の本体の凹部に形成された、4つの係合ストライク89が設けられている。
【0112】
2つの係合ストライク89はシェル17の第一辺82に沿って配置され、もう2つの係合ストライク89はシェル17の第二辺83に沿って配置され、つまり4つの係合ストライク89は対向する対になっている。
【0113】
先に述べられたように、シェル17はドア20の枠35内に固定されており、このシェル17のドア20への係合は、
図7から
図10を参照して記載される。
【0114】
各ジャッキ56には、空気圧チャンバ91およびロッドによって伸長する可動ピストン92を含む本体90が設けられ、このジャッキはドア20の枠35内に収容されており、各ピストン92は、伸長位置、およびピストン92がその伸長位置に対して所定移動距離だけ移動した戻り位置を有する。
【0115】
各ジャッキ56は、蝶番部43および44を接続するロッド45に形成された開口51と、空気圧によって接続されている。
【0116】
ジャッキ56は、
図7において伸長位置で、
図8において後退位置で、示されている。
【0117】
各ピストンロッド92はロッド57に固定されており、このロッド57もまたバネ59に固定されている。
【0118】
圧力がかかっているとき、空気圧チャンバ91は、バネ59に対してピストン92を付勢する。ピストン92が移動端にあるとき、バネ59は後退位置にあり(
図7および
図9)、ピストン92は伸長位置にある。
【0119】
ロッド57はこのように下方に向かって並進的に移動させられ、シェル17は、その基準面80が外側に向いた状態でドア20の枠35の辺36および37に対して挿入され、各ロッド57の係合ボルト58は、シェル17の対応する凹部内に挿入されている。
【0120】
各ジャッキ56の空気圧チャンバ91が大気圧にあるとき、バネ59はロッド57を通じてピストン92を、このピストン92の他方の移動端位置に向かって押しやる。この位置に到達すると、バネ59は伸長位置になり、ピストンは戻り位置になる。
【0121】
ロッド57はこのように、シェル17をドア20内に係合するために、その係合ボルト58が各々このシェル17の係合ストライク89内に進入した状態で、上方に向かって並進的に移動させられている。
【0122】
シェル16は、平坦な基準面95、および各々が対応する成形チャネル81に対向する、基準面95に対して凹んだ成形チャネル96を有している。
【0123】
通常、表面80および95は類似の寸法を有しており、成形チャネル96の配置は成形チャネル81の組の鏡像になる。
【0124】
成形チャネル81および96は、半楕円形断面である。
【0125】
表面80および95は、各々がほぼ管状の空洞のネットワークを定めるために、チャネル81および96を互いに一致させて、互いに対して適用されてもよい。
【0126】
シェル16は、第一辺145および第一辺145の反対側にある第二辺146、第三辺147および第三辺147の反対側にある第四辺148を有し、これら第三および第四辺147および148は各々第一および第二辺145および146と接している。
【0127】
シェル16はさらに、反対側の側壁98および99上に、シェル16が筐体25に対向しているときの上から下への垂直並進運動によって、この筐体25上に設けられた係止爪26に嵌合するようになっている、ドエル100を有する。
【0128】
さらに、これらの同じ反対側の側壁98および99上に、シェル16は、シェル16を操作するためのロッド101を有し、このロッド101はドエル100よりも長い。
【0129】
この操作は、装置1のユーザによって、またはたとえば電動であってもよいウィンチの力を借りて、実行される。
【0130】
シェル16の傾斜および重さのため、ならびに係止爪26におけるドエル100の係合のため、シェル16は筐体25にしっかりと固定される。
【0131】
その平坦な基準面95上に、シェル16はさらに、傾斜面103によって下方に向かって延在している凹角部分102を有し、その傾斜は装置1の内側に向けられている。
【0132】
この傾斜面103は、容器を含むベイ6へのアクセスの提供を可能にする。
【0133】
回路8のコネクタ11に接続され、具体的にはシェル16の第三辺147の位置に設けられている管(図示せず)もまた、容器に接続されてもよい。
【0134】
下面97には、シェル16は、傾斜面103上に現れる逆溝型のチャネル104をさらに含む(
図1および
図14)。
【0135】
このチャネル104は、基準面95が内側を向くようにするために、基部2の筐体25へのシェル16の取り付け時のポカよけ装置の役割を果たす。
【0136】
シェル16は、その第四辺148の位置に、3つの係止スタッド106をさらに含み、そのうちの2つはシェル16のそれぞれの反対側に設けられ、3つ目はシェル16の第四辺148のほぼ中央に設けられ、これら3つのスタッド106は、互いに均等に離間している。
【0137】
図2に見られるように、これらのスタッド106は、シェル16へのバッグの懸架のため、バッグ10の位置決め開口73を通過するようになっている。
【0138】
さらに、これら同じ係止スタッド106の遠位末端は、閉鎖ドア位置においてシェル17の位置決め穴86に挿入されるようになっている。
【0139】
シェル16は、ドア20の位置決めのための2つの位置決めドエル107を含み、そのうちの1つはそのシェル16の左上に位置する係止スタッド106に近いシェル16の第四辺148上に位置し、他方の位置決めドエル107は、第三辺147の位置で2つの成形チャネル96の間の反対側に、すなわちシェル16の底部に、位置している。
【0140】
これらの位置決めドエル107は、バッグ10の開口77を通過するようになっており、これら位置決めドエル107の遠位末端は、シェル17の位置決め穴87内に挿入されるようになっている。
【0141】
シェル16は、処理中に圧力の力が最大となるこれらの場所にあるので、導管13の形成に役立っているほとんどのチャネル96がある場所に位置している2つの係合穴108を、さらに含む。係合穴108はこのように、少なくとも部分的にチャネル96によって包囲されている。
【0142】
これらの係合穴108は、シェル16上に設けられたときにバッグ10の係合貫通開口75に対向するように、ならびに閉鎖ドア位置においてシェル17の対応する係合穴88にも対向するように、配置されている。
【0143】
シェル16の係合穴108には、ドア20がその閉鎖位置にあるときにシェル16および17をともに係合するために、ならびに回路8内のバッグ10のクランプ締めのために、その詳細が以下に記載されるボールロックピン110が通過する。
【0144】
図11から
図13により具体的に見られるように、各ボールロックピン110は、本体111、および横断面113が設けられてヘッド114に接続された環状ショルダ112を、含む。
【0145】
4つのロッド115は、本体111をシェル16に固定するために、シェル16の本体に形成された開口(図示せず)に挿入されるように、横断面113から突起している。
【0146】
本体111は、空気圧チャンバ116およびピストン117を含み、ピストン117は円錐形先端を備えるロッド118に機械的に接続されている。
【0147】
このロッド118は、ピン110のヘッド114の中に延在している。
【0148】
3つのボール119は、ヘッド114に形成された開口を通過することによってこのヘッド114から突起することができるように、配置されている。
【0149】
ピン110は複動式ジャッキと類似しており、このピン110は2つの空気圧コネクタ120を含む。
【0150】
各ピン110のヘッド114はシェル16の対応する係合穴108を通過し、ヘッド114もまたバッグの対応する係合開口75を通過し、ヘッド114は最後に閉鎖ドア位置においてシェル17の対応する係合穴88の中に現れる。
【0151】
ピン110のコネクタ120のうちの1つは、ピストン117に作用するように、空気圧チャンバ116の第一部分が加圧され得るようにする。ピストン117が移動端にあるとき、ボール119は伸長位置にあり、すなわちこれらはヘッド114から突起して、シェル17の係合穴88の中まで伸長する(
図13)。
【0152】
係合穴88は、ボール119が伸長されたときにシェル16および17が確実に係合されるように、構成されている。
【0153】
このために、係合穴88は、第一直径を有する第一部分を含み、この第一部分は、バッグがシェル16および17の間にクランプ締めされたときにバッグ10に対向するようになっており、次に凹部、そして最後に第一直径よりも大きい第二直径を有する第二部分を有する。
【0154】
このため、ピン110の伸長位置において、各ピン110のボール119は対応する係合穴88の第二部分の内部に向かって突起し、この係合穴88の第一部分は、ボール119を妨害することによって、ピンが外れるのを防止する。
【0155】
他方のコネクタ120は、ピストン117を他方の移動端位置に向かって押しやるために、空気圧チャンバ116の第二部分が加圧され得るようにし、この第二部分は第一部分に対抗している。この位置に到達すると、ボール119は後退位置になり、つまりこれらはヘッド114の中に戻る(
図12)。
【0156】
シェル16および17に加えて、回路8は、ここでは
図14に示されるようにシェル16の裏面に取り付けられているが、生体液の処理に必要とされる機器を含む。
【0157】
たとえば、その導管13内の液体の通過を防止または許容するように導管13を挟持するためのアクチュエータを含むピンチ弁125、およびたとえば圧力などの物理化学値のセンサ126が、示されている。
【0158】
空圧分配器128、およびその液体の様々な処理を実行するための確認および制御手段も示されており、この手段は、たとえば確認および命令装置127によって形成されている。
【0159】
図14に示される例において、弁125のアクチュエータは各々が、たとえばシェル16に固定された本体、ならびに弁125が開放位置にあるときの後退位置および弁125が閉鎖位置にあるときの伸長位置を有する可動挟持指状部を含む(図示せず)。
【0160】
伸長位置において、可動指状部は、チャネル96のうちの1つの中に向かって突起する(図示せず)。
【0161】
各センサ126は、センサ126の遠位末端がチャネル96内に現れている状態で、実際には流体に触れることなく、チャネル96と一致してシェル16に固定されている(図示せず)。
【0162】
このようなセンサは周知であり、たとえばバッグ10の外面を通じて圧力を測定する圧力センサを含む。
【0163】
シェル16は、ここではシェル16の背後に取り付けられているが、弁125、センサ126、分配器128、ならびに確認および制御装置127に電力が供給され得るようにする、メスコネクタ130をさらに含み、これらはこのシェル16に組み込まれている。
【0164】
したがって供給は電気(電力供給および制御のため)ならびに空気圧である。
【0165】
このメスコネクタ130は、シェル16の右下に位置している(裏面から見たとき)。
【0166】
図15に示されるように、シェル16の後部が背面パネル132によって覆われているとき、メスコネクタ130へのアクセスのみが可能である。
【0167】
装置1の基部2に配置されたオスコネクタ135は、回路8のメスコネクタ130に接続されることが可能である。
【0168】
図16および
図17に示されるように、オスコネクタ135をその末端に担持する空圧ジャッキ136の作用によって移動可能であり、このオスコネクタ135は、メスコネクタ130とのその接続のために筐体25の第三辺142に形成された開口部138を通過するようになっている(
図18)。
【0169】
ここで、回路8の組み立ての説明がなされる。
【0170】
シェル16は、係止爪26内に位置するドエル100によって、基部2の筐体25に固定される。
【0171】
オスおよびメスコネクタ135および130は、回路8の電気および空気圧供給のため、オスコネクタ135を移動可能にする空圧ジャッキ136によって、ともに接続される。
【0172】
シェル16の係止スタッド106が通過するそのバッグ10の位置決め開口73のおかげで、バッグ10は次にシェル16への懸架によって固定される。
【0173】
シェル17がシェル16から離れている装置の別の位置において、シェル17は、ドア20の枠35に組み付けられ、その後ドア20のロッド57のシステム55によって係合される。
【0174】
ドア20は次に、シェル16および17の間でバッグ10をクランプ締めするように、閉鎖される。装置はこのようにして閉鎖ドア位置になる。
【0175】
ドア20が閉鎖されると、その位置決めは、具体的にはシェル16のドエル107によって、バッグ10の位置決め開口77によって、およびシェル17の位置決め穴87によって、提供される。
【0176】
ドア20は、それぞれ筐体35およびドア20の、装置29および40を通じて、基部2の前面5に係合される。
【0177】
シェル16および17は次に、シェル16および17の間でさらにバッグ10がクランプ締めされ得るようにするボールロックピン110を通じて、係合される。
【0178】
バッグ10のコネクタ11への周辺処理部品(図示せず)の接続はその後、管、具体的には可撓管を通じて、実行される(バッグ10の実装前にまだなされていない場合)。
【0179】
これらの周辺処理部品は、具体的には、たとえばダイヤフラムタイプなどの1つ以上のポンプによって、および/または処理対象生成物を収容する供給源容器によって、および/または処理済み液収集容器によって、および/またはクロマトグラフィカラムによって、形成される。
【0180】
これらの周辺処理部品は、1つ以上の別の装置に設けられ、たとえば装置1と並置される。
【0181】
これら別の装置は、有利なことに装置1のようなカートである。
【0182】
これらの接続は、バッグ10の周囲に形成された横方向空隙によって、非常に容易になる。
【0183】
当然ながら、これらの接続は、シェル16への懸架によってバッグ10を固定する前に、その後妨害されることなく、つまりこのバッグ10をシェル16に懸架するときに、蝶番システムによって形成されてもよい。
【0184】
バッグ10はその後膨張させられる:液体用のコネクタ11は遮断され、空気圧剤が、その目的のために提供されたコネクタ(図示せず)によって注入される。
【0185】
バッグ10の膨張の効果は、膜65および66がそれぞれ、表面95およびチャネル96を呈するシェル16の面、ならびに表面80およびチャネル81を呈するシェル17の面と、一致することである。
【0186】
楕円形断面の導管13は、チャネル81および96の位置に形成される。
【0187】
プレス9およびバッグ10はこうして、使用のため配置される準備が整った生体液を処理するための回路8を形成する。
【0188】
汚染から保護されなければならないプレス9およびバッグ10によって形成された回路内で生体液が処理される際、バッグ10には、液体用のコネクタ11および空気圧剤用のコネクタ(図示せず)の各々に配置された、遮断プラグが設けられ、これはたとえばガンマ線照射によって滅菌される。バッグ11の内部に注入された空気圧剤は、浄化される。
【0189】
たとえば、空気圧剤は、膨張コネクタ(図示せず)に接続された、ミリポア(Millipore)社より入手可能なAERVENT(R)などの疎水性フィルタによって浄化された圧縮空気である。
【0190】
図19は、プレス9およびバッグ10によって提供された回路8を模式的に示す。この回路において、弁125Aから125Gはそれぞれ、アクチュエータによって、および指状部によって挟持されたときに導管13が圧迫するシェル17の部分によって、形成される。
【0191】
コネクタ11Bは、導管13Eによって、コネクタ11Cに接続された供給容器によって、その入り口側が供給容器の別のコネクタに接続されて送達側がコネクタ11Aに接続された供給ポンプによって、導管13Aによって、およびフィルタによって形成されたループ内に処理対象液を注入するのに、役立つ。
【0192】
コネクタ11Bによる処理対象液の注入時に、弁125Eおよび125Aを除くすべての弁が解放される。
【0193】
一旦処理対象生成物が供給容器内に移されると、弁125Fおよび125Cは閉鎖され、その一方でその他の弁は開放されて供給ポンプは始動し、処理対象液が上述のループ内に流入するようになる。
【0194】
フィルタへの通過の際、処理対象生成物は、残余物が導管13Eに入り、濾液が導管13Dに入って浄化され、その後廃液管に排出される。
【0195】
液体が十分にループ内を循環し、純度および濃度の必要とされる特性に到達すると、弁125Bを閉鎖位置に、そして弁125Cを開放位置に通過させることによって、コネクタ11Eに接続された収集容器への排出が実行され、処理済み液はこうして、液体が最終濾過を受けるフィルタ151を通過することによって、コネクタ11Eに到達する。
【0196】
上述の動作に加えて、回路は、導管13Aから13Fおよび弁125Aから125Gによって形成された搬送ネットワーク12のおかげで様々なその他の動作を実行できることは、留意すべきである。
【0197】
センサ126Aから126Bはここではすべて圧力センサである。これらは、設備の適切な動作が確認され、具体的には過剰な圧力の発生を検出して(センサ126A)フィルタの適切な動作を保証する(センサ126Bおよび126D)ことを、可能にする。
【0198】
図示されない変形例において、蝶番システムは、角部に位置する単一の蝶番ではなく、むしろ水平蝶番軸を有するドアを含む。水平蝶番軸を有するこのドアは、装置の基部の前面の上部または底部に固定される。単一の蝶番と同様に、水平蝶番軸を有するこのドアは、バッグの輪郭の大部分にわたって横方向空隙が形成されることを可能にする。
【0199】
図示されない変形例において、ドアは取り外し可能であり、すなわちこれは基部から独立しており、その固定のために基部に実装されている。
【0200】
図示されない変形例において、ロッドシステムのジャッキは複動式であり、あるいは空気圧式ではなく電気または油圧式である。
【0201】
図示されない変形例において、ボールロックピンは単動式であり、あるいは空気圧式ではなく電気または油圧式である。
【0202】
図示されない別の変形例において、ロッドシステム、ボールロックピン、および係止爪の代わりに、その他の機構が使用されてもよい。
【0203】
図示されない変形例において、バッグの膨張は、バッグのクランプ締めに先立って、あるいはバッグのクランプ締めの部分的に前および部分的に後に実行される。
【0204】
図示されないさらに別の変形例において、バッグの導管は、処理の際に、バッグ内への流体の搬送によって直接形成されるので、そのような先行するバッグの膨張はない。
【0205】
図示されない変形例において、同じシェル上に分散されるのではなく物理化学値のセンサ(複数可)は、異なるシェルに設けられる;および/またはセンサは設けられない。機器類は当然ながら、生体液に対して実行される処理に応じて異なる。
【0206】
図示されない変形例において、バッグは、長方形ではなく三角形または円形であり、このような場合には、シェルがバッグの、ならびに望ましければドアおよび基部の形状に、適合させられる。たとえば、三角形のバッグの場合、ドアは3つの辺のみを有し、蝶番システムは、少なくとも残りの2辺の位置に横方向空隙を形成するように、構成される。
【0207】
提示されない別の変形例において、
一体型である代わりに、シェルは回路の異なる部分を定めるために互いに関連づけられた1組のモジュール部材によって形成され、この部材には、これらが相互に正しく配置されることを保証するために、印または標識が設けられている。印および標識は、たとえば参照番号または符号を含み、RFIDタイプであってもよく、
シェルはポリオキシメチレン以外の材料、たとえばステンレス鋼、またはアルミニウム、または特に高密度を有する別のプラスチック材料、またはセラミックまたは木材でできていてもよく、
シェル16は2つの係止スタッド106のみ、または3つより多くを含み、このような場合には、バッグ10はそれぞれ2つのみまたは3つより多くの位置決め開口73を含み、シェル17は2つのみまたは3つより多くの位置決め穴86を含み、これらのスタッド、開口、および穴は均等に離間してもしなくてもよく、
シェル16は2つより多くの位置決めドエル107を含み、このような場合には、バッグ10は2つより多くの位置決め開口77を含み、シェル17は2つより多くの位置決め穴87を含み、これらのスタッド、開口、および穴は均等に離間してもしなくてもよく、
シェル16は2つより多くの係合穴108を含み、このような場合には、バッグ10は2つより多くの係合開口75を含み、シェル17は2つより多くの係合穴88を含み、
バッグの膜はPureFlex(TM)膜以外の材料、たとえばHyclone industries社より入手可能な膜HyQ(R)CX5−14、またはLonza社より入手可能な膜Platinum UltraPacなど、生体液に適合するいくつかの層を備える別の膜であり、
センサ126によって測定される物理化学値は、圧力と組み合わせてまたはその代替として、温度および/またはpHおよび/または伝導率であり、
成形チャネルは半楕円形断面ではなく円形断面であり、
別の装置の1つまたは複数のポンプは、ダイヤフラムタイプではなく蠕動タイプであり、
装置はカートの形態ではなく、たとえばテーブル上など別の支持体上に配置されており、および/または
すべての周辺処理部品は装置とともに同じカート上に、またはカートとは異なる同じ支持体上に設けられている。
【0208】
より一般的には、本発明は、記載され提示された例に限定されるものではないことに留意すべきである。