(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数種類の図柄を変動表示させる図柄変動ゲームを表示する表示装置を備え、前記図柄変動ゲームにおいて予め定められた大当り結果が表示された場合には、特別入賞手段が開放するラウンド遊技が複数回行われる大当り遊技が付与される遊技機において、
前記図柄変動ゲームにおける大当り結果を表示させるか否かを判定する大当り判定を実行する大当り判定手段と、
前記大当り判定手段の判定結果が肯定の場合、大当り判定の当選確率を通常よりも高くする確変状態を付与する確変付与手段と、
前記大当り判定手段の判定結果又は確変状態の付与の有無に基づき、予告演出の演出内容を決定する予告内容決定手段と、
前記予告内容決定手段が決定した演出内容で予告演出を演出表示装置に実行させる予告演出実行手段と、を備え、
前記予告演出では、第1画像と共に第2画像が表示され、
予め決められた期間において前記予告演出で表示された第1画像の種類を示す既存第1画像は、演出表示装置に継続的に表示されるように構成されており、
前記予告内容決定手段は、
前記予告演出において表示させる第1画像を選択する際、前記予告演出で未だ表示されていない新規な第1画像を表示させるか否かを判定し、この判定結果に基づき、第1画像を選択し、
前記大当り判定の判定結果に基づき、選択した第1画像に応じて選択可能な第2画像の中から第2画像を選択するように構成されており、
前記予告内容決定手段は、確変状態が付与されている場合、確変状態が付与されていない場合と比較して、既存第1画像により示される第1画像の種類を高確率で多くすることを特徴とする遊技機。
前記予告内容決定手段は、前記予告演出において、新規な第1画像を表示させないと判定した場合には、既存第1画像により示される第1画像の種類の中から表示させる第1画像の種類を選択することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
前記予告内容決定手段は、新規な第1画像を表示させるか否かを判定する際、確変状態が付与されている場合には、確変状態が付与されていない場合と比較して高確率で肯定判定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
前記予告内容決定手段は、所定条件が成立した場合に限り特別第1画像を新規な第1画像として選択可能となることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の遊技機。
前記予告内容決定手段は、新規な第1画像を選択した場合に選択可能な第2画像と、既存第1画像により示される種類の第1画像を選択した場合に選択可能な第2画像を異ならせていることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の遊技機。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明をパチンコ遊技機に具体化した一実施形態を
図1〜
図7にしたがって説明する。
図1に示すように、パチンコ遊技機の遊技盤10のほぼ中央には、液晶ディスプレイ型の画像表示部GHを有する表示装置としての演出表示装置11が配設されている。演出表示装置11では、複数列(本実施形態では、3列)の図柄を変動させて行う図柄変動ゲームと、該ゲームに関連して実行される各種の表示演出が実行される。本実施形態の図柄変動ゲームでは、複数列(本実施形態では、3列)の図柄からなる図柄組み合わせを導出する。なお、演出表示装置11で実行される図柄変動ゲームでは、表示演出を多様化するための飾り図柄を用いて行われる。
【0015】
また、演出表示装置11の左下には、8セグメント型の特図表示装置12が配設されている。特図表示装置12では、複数種類の特別図柄(特図)を変動させて表示する図柄変動ゲームが行われる。特別図柄は、大当りか否か(大当り抽選)などの内部抽選の結果を示す報知用の図柄である。
【0016】
本実施形態において特図表示装置12には、複数種類(本実施形態では、201種類)の特図の中から、大当り抽選の抽選結果に対応する1つの特図が選択され、その選択された特図が確定停止表示される。201種類の特図は、大当りを認識し得る図柄となる200種類の大当り図柄と、はずれを認識し得る図柄となる1種類のはずれ図柄と、に分類される。また、大当り図柄が確定停止表示された場合、遊技者には、大当り遊技が付与される。
【0017】
また、本実施形態において演出表示装置11には、各列に[1]〜[8]の8種類の数字が飾り図柄として表示されるようになっている。そして、演出表示装置11には、特図表示装置12の表示結果に応じた表示結果が表示される。具体的には、特図表示装置12に大当り図柄が確定停止表示される場合、原則として、演出表示装置11にも大当り図柄(大当りの図柄組み合わせ)が確定停止表示されるようになっている。本実施形態の大当りの図柄組み合わせは、全列の飾り図柄が同一の図柄組み合わせ([222][777]など)である。また、特図表示装置12にはずれ図柄が確定停止表示される場合、原則として、演出表示装置11にもはずれ図柄(はずれの図柄組み合わせ)が確定停止表示されるようになっている。本実施形態のはずれの図柄組み合わせは、全列の飾り図柄が異なる図柄組み合わせ([123]など)、又は1列の飾り図柄が他の2列の飾り図柄と異なる図柄組み合わせ([122][767]など)である。
【0018】
また、本実施形態において、演出表示装置11における各列の飾り図柄は、図柄変動ゲームが開始すると、予め定めた変動方向(縦スクロール方向)に沿って変動表示されるようになっている。そして、図柄変動ゲームが開始すると(各列の飾り図柄が変動を開始すると)、演出表示装置11において遊技者側から見て左列(左図柄)→右列(右図柄)→中列(中図柄)の順に、変動表示された飾り図柄が一旦停止表示されるようになっている。そして、一旦停止表示された左図柄と右図柄が同一の場合には、その図柄組み合わせ([1↓1]など、「↓」は変動中を示す)からリーチ状態を認識できる。リーチ状態は、複数列のうち、特定列(本実施形態では、左列と右列)の飾り図柄が同一となって一旦停止表示され、かつ前記特定列以外の列(本実施形態では、中列)の飾り図柄が変動表示されている状態である。このリーチ状態を認識できる図柄組み合わせが飾り図柄によるリーチの図柄組み合わせとなる。
【0019】
なお、「変動表示」とは、演出表示装置11と、特図表示装置12に定める表示領域内において表示される図柄の種類が変化している状態である。一方で、「一旦停止表示」とは、前記表示領域内において図柄が再び変動表示される可能性があることを示す状態、例えば、ゆれ変動状態で表示されている状態である。また、「確定停止表示」とは、前記表示領域内において図柄が確定停止している状態(図柄変動ゲーム終了時に表示されている図柄で停止した状態)である。そして、特図表示装置12における図柄変動ゲームと、演出表示装置11における図柄変動ゲームは、その図柄変動ゲームに係る表示演出が同時に開始されるとともに、同時に終了する(すなわち、同時に特別図柄と飾り図柄が確定停止表示される)。
【0020】
また、本実施形態のパチンコ遊技機には、発射装置としての発射ハンドルが装備されている(図示しない)。この発射ハンドルは、パチンコ遊技機において遊技者が操作可能な位置に配置されている。そして、遊技者が発射ハンドルを操作することにより、遊技球が、遊技領域16に発射されるようになっている。
【0021】
また、演出表示装置11の下方には、遊技球が入球可能な第1始動用入球口18を有する第1始動入賞口19が配設されている。そして、第1始動入賞口19の奥方には、入賞した遊技球を検知する始動入賞手段としての第1始動口スイッチSW1が配設されている。本実施形態では、第1始動口スイッチSW1(
図2に示す)で、第1始動入賞口19に入賞した遊技球を検知することにより、図柄変動ゲームの始動条件と予め定めた個数(本実施形態では、3個)の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。なお、本実施形態において、遊技盤10の左側より発射された遊技球が、符号Y2に示すように遊技盤10の右側(演出表示装置11の右側)から転動するときには、符号Y1に示すように遊技盤10の左側(演出表示装置11の左側)から転動するときよりも、第1始動入賞口19に遊技球が入賞し難くなるように、障害釘等が配設されている。
【0022】
また、演出表示装置11の右下方であって、第1始動入賞口19の右上方には、遊技球が入球可能な第2始動用入球口20と、普通電動役物ソレノイドの作動により開閉動作を行う開閉部材としての開閉羽根(普通電動役物)21とを備えた第2始動入賞口22が配設されている。
【0023】
第2始動入賞口22の奥方には、入球した遊技球を検知する第2始動口スイッチSW2(
図2に示す)が設けられている。第2始動口スイッチSW2は、第2始動入賞口22に入球した遊技球を検知することを契機に、図柄変動ゲームの始動条件を付与し得る。第2始動入賞口22の第2始動用入球口20は、常には開閉羽根21が閉状態とされて閉鎖されている。第2始動用入球口20が閉鎖されている状態において第2始動入賞口22は、入球不能な状態(入球が規制された状態)とされる。そして、第2始動用入球口20は、予め定めた開放条件が成立すると、開閉羽根21が閉状態から開状態に作動することにより、1回又は複数回だけ予め定めた開放時間の間、開放される。第2始動用入球口20が開放されている状態において第2始動入賞口22は、入球可能な状態(入球が許容された状態)とされる。
【0024】
なお、開閉羽根21が開状態となっている場合において、遊技盤10の左側より発射された遊技球が、符号Y2に示すように遊技盤10の右側(演出表示装置11の右側)から転動するときには、符号Y1に示すように遊技盤10の左側(演出表示装置11の左側)から転動するときよりも、第2始動入賞口22に遊技球が入賞しやすくなるように、障害釘等が配設されている。
【0025】
また、第1始動入賞口19の右方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う大入賞口扉23を備えた特別入賞手段としての大入賞口24が配設されている。大入賞口24の奥方には、入賞した遊技球を検知するカウントスイッチSW3(
図2に示す)が配設されている。大入賞口24は、入賞した遊技球を検知することにより、予め定めた個数(例えば、13個)の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。大入賞口24は、大当り遊技中に大入賞口扉23の開動作によって開放されることで遊技球の入賞が許容される。このため、大当り遊技中、遊技者は、賞球を獲得できるチャンスを得ることができる。なお、本実施形態において、遊技盤10の左側より発射された遊技球が、符号Y2に示すように遊技盤10の右側から転動するときには、符号Y1に示すように遊技盤10の左側から転動するときよりも、大入賞口24に遊技球が入賞し易くなるように、障害釘等が配設されている。
【0026】
また、特図表示装置12の下方には、複数個の特図保留発光部を備えた特図保留記憶表示装置13が配設されている。特図保留記憶表示装置13は、機内部で記憶した特別図柄用の始動保留球の記憶数(以下、「保留記憶数」と示す)を遊技者に報知する。保留記憶数は、遊技盤10に配設した第1始動入賞口19又は第2始動入賞口22に遊技球が入球(入賞)することで1加算される一方で、図柄変動ゲームの開始により1減算される。したがって、図柄変動ゲーム中に第1始動入賞口19又は第2始動入賞口22へ遊技球が入球すると、保留記憶数は更に加算されるとともに、所定の上限数(本実施形態では、4個)まで累積される。そして、本実施形態における特図保留発光部は、保留記憶数に応じて点灯又は消灯する。
【0027】
また、遊技盤10の左下方であって、特図表示装置12の下方に、2つのLEDから構成される普通図柄表示器25が配設されている。この普通図柄表示器25では、複数種類の普通図柄(以下、「普図」と示す場合がある)を変動させて1つの普図を導出する普通図柄による図柄組み合わせゲーム(以下、「普図ゲーム」と示す場合がある)が行われるようになっている。本実施形態では、普図を2つのLEDの発光態様にて3種類示しており、具体的には、2つのLEDが共に点灯する、右側LEDだけが点灯する、左側LEDだけが点灯することにより、複数種類の普図を示している。なお、以下では、説明の都合上、2つのLEDが共に点灯することにより示す普図を普図「0」とし、右側LEDだけが点灯することにより示す普図を普図「1」とし、左側LEDだけが点灯することにより示す普図を普図「2」とする。
【0028】
遊技者は、普図ゲームで最終的に表示された図柄組み合わせ(普図ゲームで導出された表示結果)から普通当り又ははずれを認識できる。普通図柄表示器25に表示された普図が「1」「2」の場合には、普通当りを認識できる。この普通当りを認識できる普図が普通当りの表示結果となる。普通当りの表示結果が表示された場合、遊技者には、普通当り遊技が付与される。また、普通図柄表示器25に表示された普図が「0」である場合には、その普図からはずれを認識できる。このはずれを認識できる普図がはずれの表示結果となる。
【0029】
また、演出表示装置11の右方には、作動ゲート26が配設されている。作動ゲート26の奥方には、入賞(通過)した遊技球を検知するゲートスイッチSW4(
図2に示す)が設けられている。作動ゲート26は、遊技球の入賞検知(通過検知)を契機に、普図ゲームの始動条件を付与し得る。普図ゲームは、第2始動入賞口22を開状態とするか否か(第2始動入賞口22に遊技球を入賞可能とするか)の抽選結果を導出するために行われる演出である。第2始動入賞口22は、開閉羽根21により常には入り口が閉鎖された閉状態となっており、この閉状態では遊技球を入賞させることができない。その一方で、第2始動入賞口22は、普図当り遊技が付与されると、開閉羽根21が開放されることにより第2始動入賞口22が開状態となり、遊技球を入賞させることができる。即ち、普図当り遊技が付与されると、開閉羽根21の開放によって第2始動入賞口22に遊技球を入賞させることができるため、第2始動入賞口22に遊技球を入賞させやすくなり、遊技者は、図柄変動ゲームの始動条件と賞球を容易に獲得できるチャンスを得ることができる。なお、第1始動入賞口19へは常に同じ条件で遊技球を入賞させることができるようになっている。
【0030】
本実施形態のパチンコ機に規定する大当り遊技について、詳しく説明する。
大当り遊技は、図柄変動ゲームにて大当り図柄が停止表示されて該ゲームが終了した後、開始される。大当り遊技が開始すると、オープニング時間が設定される。大当り遊技の種類によっては、このオープニング時間において、最初に大当り遊技の開始を示すオープニング演出が行われる場合がある。また、オープニング時間が終了すると、大入賞口24が開放されるラウンド遊技が、予め定めた規定ラウンド数を上限として複数回行われる。1回のラウンド遊技中に大入賞口24は、入球上限個数(本実施形態では8個)の遊技球が入賞するまでの間、又は規定時間(大入賞口24の開放時間)が経過するまでの間、開放される。また、ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる場合がある。そして、すべてのラウンド遊技が終了すると、エンディング時間が設定される。大当り遊技の種類によっては、このエンディング時間において、大当り遊技の終了を示すエンディング演出が行われる場合がある。また、エンディング時間が終了すると、大当り遊技は終了される。
【0031】
また、本実施形態のパチンコ機は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な特別遊技状態として確率変動(以下、「確変」と示す)機能を備えている。確変機能は、大当り遊技終了後に大当りの抽選確率(当選確率)を低確率(通常状態)である通常確率(本実施形態では165/65536)から高確率(本実施形態では1650/65536)に変動させる確変状態(確率変動状態)を付与する機能である。本実施形態では、大当り遊技終了後に確変状態が付与される大当りが確変大当りであり、確変状態が付与されない大当りが非確変大当りとなる。
【0032】
また、本実施形態のパチンコ機は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な特別遊技状態として変動時間短縮(以下、「変短」と示す)状態を付与する変短機能を備えている。変短状態が付与されると、開閉羽根21を開動作させるか否かの抽選結果を導出する普図ゲームの変動時間が短縮される、及び普図ゲームの普通当り確率が通常確率から高確率に変動する入球率向上状態が特典として付与される。この入球率向上状態において、開閉羽根21は、普図ゲームにおいて当選した際、通常状態(非変短状態)である場合とは異なる動作パターンで開閉動作するようになっている。すなわち、通常状態時に普図ゲームに当選する場合には、開閉羽根21が1回開放し、開放してから200ms経過するまで開放状態を維持するようになっている。その一方、入球率向上状態時に普図ゲームに当選する場合には、開閉羽根21が4回開放するとともに、1回の開放において開放してから900msが経過するまで開放状態を維持するようになっている。つまり、開閉羽根21は、入球率向上状態が付与されている場合、通常状態が付与されている状態に比較して、合計開放時間が長く、遊技者にとって有利に動作するように設定されている。本実施形態の変短状態(入球率向上状態)は、確変状態が付与される場合には、次の大当り遊技まで付与され、確変状態が付与されない場合には、予め決められた規定回数の図柄変動ゲームが実行されるまで付与される。なお、確変状態が付与される場合でも、予め決められた回数の図柄変動ゲームが実行されるまで変短状態が付与されてもよい。その際、確変状態が付与される場合と、付与されない場合とで回数を異ならせても良い。
【0033】
次に、パチンコ遊技機の制御構成を
図2にしたがって説明する。
機裏側には、パチンコ遊技機全体を制御する主制御基板30が装着されている。主制御基板30は、パチンコ遊技機全体を制御するための各種処理を実行するとともに、該処理結果に応じた各種の制御指令(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、演出制御基板31が装着されている。演出制御基板31は、主制御基板30が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示装置11の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)や各種の演出装置を制御する。
【0034】
以下、主制御基板30及び演出制御基板31の具体的構成を説明する。
主制御基板30には、制御動作を所定の手順で実行する主制御用CPU30aと、主制御用CPU30aの制御プログラムを格納する主制御用ROM30bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM30cが設けられている。そして、主制御用CPU30aには、第1始動口スイッチSW1、第2始動口スイッチSW2、カウントスイッチSW3、ゲートスイッチSW4等の各種スイッチが遊技球を検知して出力する検知信号を入力可能に接続されている。また、主制御用CPU30aには、特図表示装置12、特図保留記憶表示装置13、普通図柄表示器25が接続されている。
【0035】
また、主制御用CPU30aは、当り判定用乱数、特図振分用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン振分用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新する乱数更新処理(乱数生成処理)を実行する。当り判定用乱数は、大当り抽選(大当り判定)で用いる乱数である。特図振分用乱数(大当り種別振分用乱数)は、大当り抽選に当選した場合に、付与する大当り遊技の種類を決定する際に用いる乱数である。リーチ判定用乱数は、大当り抽選で非当選の場合に、図柄変動ゲームにてリーチ演出を実行するか否かを決定するためのリーチ抽選(リーチ判定)で用いる乱数である。変動パターン振分用乱数は、変動パターンを選択する際に用いる乱数である。また、主制御用RAM30cには、パチンコ遊技機の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)される。
【0036】
主制御用ROM30bには、メイン制御プログラム、各種の判定値(大当り判定値など)や、複数種類の変動パターンが記憶されている。変動パターンは、図柄変動ゲームが開始してから図柄変動ゲームが終了するまでの間の演出(表示演出、発光演出、音声演出)のベースとなるパターンであって、図柄変動ゲームの演出時間(変動時間)を特定し得る。
【0037】
変動パターンには、大当りのときに決定される大当り演出用の変動パターンと、はずれのときに決定されるはずれ演出用の変動パターンがある。また、はずれ演出用の変動パターンには、リーチ演出を演出内容に含むはずれリーチ演出用の変動パターンと、リーチ演出を演出内容に含まないはずれ通常演出用の変動パターンと、がある。
【0038】
また、リーチ演出は、演出表示装置11の飾り図柄による図柄変動ゲームにおいて、リーチの図柄組み合わせが表示されてから、最終的に図柄組み合わせ(大当り、はずれの図柄組み合わせ)が導出されるまでの間に行われる演出である。なお、はずれ通常演出用の変動パターンに基づいて行われる図柄変動ゲームでは、リーチ演出を経ることなく最終的にはずれの図柄組み合わせが確定停止表示させるように展開される。また、はずれリーチ演出用の変動パターンに基づいて行われる図柄変動ゲームでは、リーチ演出を経て、最終的にはずれの図柄組み合わせが確定停止表示させるように展開される。また、大当り演出用の変動パターンに基づいて行われる図柄変動ゲームでは、リーチ演出を経て、最終的に大当りの図柄組み合わせが確定停止表示させるように展開される。
【0039】
また、各変動パターンには、それぞれ大当り信頼度(大当り期待度)が設定されている。大当り信頼度は、当該変動パターンにより特定される演出内容(演出時間)が大当り時に出現する割合とはずれ時における出現する割合とを合算した全体の割合に対する大当り時における割合によって規定されている。つまり、大当り信頼度は、大当り時の出現率とはずれ時の出現率を合算した全体の出現率に対する大当り時の出現率によって規定されている。
【0040】
主制御用ROM30bには、大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、大当りか否かの内部抽選で用いる判定値であり、当り判定用乱数の取り得る数値の中から定められている。なお、確変状態が付与されている場合には、確変状態が付与されていない場合と比較して、大当り判定値の数が多く定められている。また、主制御用ROM30bには、リーチ判定値が記憶されている。リーチ判定値は、リーチ抽選で用いる判定値であり、リーチ判定用乱数の取り得る数値の中から定められている。
【0041】
次に、
図2に示す演出制御基板31について説明する。
演出制御基板31には、制御動作を所定の手順で実行する演出制御用CPU31aと、演出制御用CPU31aの制御プログラムを格納する演出制御用ROM31bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる演出制御用RAM31cが設けられている。演出制御用CPU31aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新する乱数更新処理(乱数生成処理)を実行する。また、演出制御用CPU31aには、演出表示装置11が接続されている。また、演出制御用ROM31bには、各種の画像表示用データ(図柄、背景、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。また、演出制御用RAM31cには、パチンコ遊技機の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)される。
【0042】
以下、主制御基板30及び演出制御基板31が実行する制御内容を説明する。
まず、主制御基板30の主制御用CPU30aが、メイン制御プログラムに基づき実行する特別図柄入力処理や特別図柄開始処理などの各種処理について説明する。本実施形態において主制御用CPU30aは、所定の制御周期(例えば、4ms)毎に特別図柄入力処理や特別図柄開始処理などの各種処理を実行する。
【0043】
最初に、特別図柄入力処理について説明する。
主制御用CPU30aは、第1始動入賞口19又は第2始動入賞口22へ遊技球が入球し、該遊技球を検知した第1始動口スイッチSW1又は第2始動口スイッチSW2が出力する検知信号を入力すると、主制御用RAM30cに記憶されている保留記憶数が上限数(本実施形態では、「4」)未満であるか否かの保留判定を行う。保留判定の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU30aは、保留記憶数を1加算(+1)し、保留記憶数を書き換える。また、保留判定を肯定判定した主制御用CPU30aは、各種乱数の値を主制御用RAM30cから取得し、その値を保留記憶数に対応付けて主制御用RAM30cの所定の記憶領域に格納する。なお、主制御用CPU30aは、保留判定の判定結果が否定の場合、上限数を超える保留記憶数の書き換えを行わないとともに、前述した各乱数の値も取得しない。
【0044】
次に、特別図柄開始処理について説明する。
主制御用CPU30aは、図柄変動ゲームの実行中、大当り遊技中か否かの実行条件判定を実行する。この実行条件判定の判定結果が肯定の場合、つまり、図柄変動ゲームの実行中、大当り遊技中である場合、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。一方、実行条件判定の判定結果が否定(図柄変動ゲーム中ではなく、且つ大当り遊技ではない)の場合、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に特別図柄入力処理において取得された各種乱数の値が設定されているか否かを判定する。当該判定結果が否定の場合、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。一方、判定結果が肯定の場合、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に記憶されている当り判定用乱数の値を読み出す。
【0045】
続いて、主制御用CPU30aは、当り判定用乱数の値が、主制御用ROM30bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かの大当り判定をする。なお、確変状態が付与されている場合には、確変状態用の大当り判定値と一致するか否かを判定し、確変状態が付与されていない場合には、通常状態用の大当り判定値と一致するか否かを判定する。これにより、確変状態が付与されている場合には、付与されていない場合と比較して高確率で大当りに当選することとなる。
【0046】
この大当り判定の判定結果が肯定の場合、つまり、大当りの場合、主制御用CPU30aは、大当りとなる図柄変動ゲームを実行させるための大当り変動処理を実行する。大当り変動処理において主制御用CPU30aは、特別図柄表示装置12に確定停止表示させる特別図柄として大当り図柄を決定する。このとき主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に記憶されている特図振分用乱数の値に基づいて、特別図柄を決定する。これにより、主制御用CPU30aは、大当り遊技終了後に、確変状態を付与するか否かを決定することとなる。また、主制御用CPU30aは、大当り遊技終了後に、いつまで変短状態を付与するかについて決定することとなる。
【0047】
また、大当り変動処理において主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に記憶されている変動パターン振分用乱数の値を読み出す。そして、主制御用CPU30aは、読み出した変動パターン振分用乱数の値に基づいて、複数種類の大当り演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。そして、主制御用CPU30aは、大当り変動処理において変動パターンを決定すると、特別図柄開始処理を終了する。
【0048】
一方、上記大当り判定の判定結果が否定の場合、主制御用CPU30aは、当り判定用乱数の値が大当りとなる値ではないことからはずれを認識する。そして、主制御用CPU30aは、リーチ判定用乱数の値を読み出すとともに、リーチ判定用乱数の値とリーチ判定値を比較し、当該リーチ判定値と一致するか否かのリーチ判定(リーチ抽選)を行う。このリーチ判定の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU30aは、リーチ抽選に当選したことから、リーチ演出が行われてはずれとなる図柄変動ゲームを実行させるためのリーチ変動処理を実行する。リーチ変動処理において主制御用CPU30aは、特別図柄表示装置12に確定停止表示させる特別図柄としてはずれ図柄を決定する。また、はずれ図柄を決定した主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に記憶されている変動パターン振分用乱数の値を読み出し、当該変動パターン振分用乱数の値に基づいて、複数種類のはずれリーチ演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。そして、主制御用CPU30aは、リーチ変動処理において変動パターンを決定すると、特別図柄開始処理を終了する。
【0049】
一方、リーチ判定の判定結果が否定の場合、主制御用CPU30aは、リーチ演出が行われないではずれとなる図柄変動ゲームを実行させるためのはずれ変動処理を実行する。はずれ変動処理において主制御用CPU30aは、特別図柄表示装置12に確定停止表示させる特別図柄としてはずれ図柄を決定する。また、はずれ図柄を決定した主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に記憶されている変動パターン振分用乱数の値を読み出し、当該変動パターン振分用乱数の値に基づいて、複数種類のはずれ通常演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。そして、主制御用CPU30aは、はずれ変動処理において変動パターンを決定すると、特別図柄開始処理を終了する。
【0050】
また、特別図柄開始処理において特別図柄及び変動パターンを決定した主制御用CPU30aは、決定した内容にしたがって生成した制御コマンドを所定のタイミングで演出制御基板31(演出制御用CPU31a)に出力する。具体的に言えば、主制御用CPU30aは、変動パターンを指示するとともに図柄変動ゲームの開始を指示する変動パターン指定コマンドを図柄変動ゲームの開始に際して最初に出力するとともに、特別図柄を変動表示させるように特別図柄表示装置12の表示内容を制御する。同時に、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理にて決定した特別図柄を指定する特別図柄指定コマンドを演出制御用CPU31aに出力する。そして、主制御用CPU30aは、指示した変動パターンに定められている変動時間の経過時に図柄変動ゲームの終了(飾り図柄の確定停止表示)を指示する全図柄停止コマンドを前記変動時間の経過に伴って出力するとともに、決定した特別図柄を確定停止表示させるように特別図柄表示装置12の表示内容を制御する。
【0051】
以上により、本実施形態の主制御用CPU30aは、大当り判定手段となる。また、主制御用CPU30aが、確変付与手段となる。
次に、大当り抽選に当選した場合に主制御用CPU30aが実行する当り遊技処理を説明する。
【0052】
まず、主制御用CPU30aは、オープニング時間の設定を開始する。また、主制御用CPU30aは、オープニング時間が開始したことを指示するオープニングコマンドを演出制御基板31に出力する。次に、主制御用CPU30aは、オープニング時間の終了後、各ラウンド遊技を制御する。すなわち、主制御用CPU30aは、各ラウンド遊技の開始時にラウンド遊技の開始を指示するラウンドコマンドを演出制御基板31に出力する。また、主制御用CPU30aは、ラウンド遊技毎に、大入賞口24の開放及び閉鎖を制御する。すなわち、主制御用CPU30aは、入球上限個数(本実施形態では8個)の遊技球が入賞するまでの間、又はラウンド遊技毎に予め決められた規定時間が経過するまでの間、大入賞口24を開放する。そして、主制御用CPU30aは、大入賞口24を閉鎖した場合には、ラウンド遊技毎に予め決められたインターバル時間を経過するまで、閉鎖を維持し、その後、ラウンド遊技を終了する。これらの一連の制御を、規定ラウンド数に達するまで実行する。規定ラウンド数のラウンド遊技が終了すると、主制御用CPU30aは、エンディング時間の設定を開始する。また、主制御用CPU30aは、エンディング時間が開始したことを指示するエンディングコマンドを演出制御基板31に出力する。そして、エンディング時間を経過すると、主制御用CPU30aは、大当り遊技を終了させる。
【0053】
また、確変状態を付与することを決定していた場合(確変図柄を決定していた場合)、大当り遊技を終了する際、主制御用CPU30aは、次の大当り遊技が付与されるまで確変状態及び変短状態を付与する。確変状態を付与しないことを決定していた場合(確変図柄を決定していない場合)、大当り遊技を終了する際、主制御用CPU30aは、確変状態を付与することなく、予め決められた規定回数の図柄変動ゲームが実行されるまで(又はそれまでに大当り遊技が付与されるまで)、変短状態を付与する。
【0054】
次に、演出制御基板31の演出制御用CPU31aが制御プログラムに基づき実行する各種の処理について説明する。
演出制御基板31の演出制御用CPU31aは、変動パターン指定コマンド及び特別図柄指定コマンドを入力すると、当該コマンドの指示内容に応じて演出表示装置11に確定停止表示させる飾り図柄を決定する。以下、演出表示装置11に確定停止表示させる飾り図柄の決定について説明する。
【0055】
演出制御用CPU31aは、大当り演出用の変動パターンが指定された場合、数字図柄によって構成される大当りの図柄組み合わせ([111]〜[888])の中から確定停止表示させる飾り図柄を決定する。また、演出制御用CPU31aは、はずれ図柄が指定されるとともに、はずれリーチ演出用の変動パターンが指定された場合、リーチの図柄組み合わせを含むはずれの図柄組み合わせ(例えば、[323])の中から確定停止表示させる飾り図柄を決定する。また、演出制御用CPU31aは、はずれ図柄が指定されるとともに、はずれ通常演出用の変動パターンが指定された場合、リーチの図柄組み合わせを含まないはずれの図柄組み合わせ(例えば、[426]や[211])の中から確定停止表示させる飾り図柄を決定する。
【0056】
また、演出制御用CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、各列の飾り図柄を変動表示させて図柄変動ゲームを開始するように、演出表示装置11の表示内容を制御する。そして、演出制御用CPU31aは、全図柄停止コマンドを入力すると、確定停止表示させると決定した飾り図柄の図柄組み合わせを演出表示装置11に確定停止表示させる。
【0057】
本実施形態では、図柄変動ゲームの演出表示装置11における大当り表示結果、大当り遊技の演出態様、大当り遊技終了後から規定回数の図柄変動ゲームが実行されるまでの変短状態の付与態様などからでは、確変状態が付与されているか否か判別できない(又は判別しにくく)構成されている。このため、遊技者は、大当り遊技が付与された場合、確変状態が付与されていることを期待して遊技を継続するようになっている。なお、確変状態が付与されているか否か判別しにくい状態を確変秘匿状態と示す場合があり、本実施形態では、大当り遊技終了後から規定回数の図柄変動ゲームが実行されるまで(変短状態が終了するまで)の期間が確変秘匿状態となる。
【0058】
そして、本実施形態は、予め決められた予告演出期間(本実施形態では確変秘匿状態中)において、図柄変動ゲームが大当りとなる可能性を示す大当り期待度及び確変状態が付与されている可能性を示す確変期待度を示唆する予告演出を実行させるようになっている。予告演出では、第1画像としてのキャラクタ画像と共に、第2画像としてのセリフ画像が表示されるようになっている。また、確変秘匿状態において、予告演出で表示されたキャラクタ画像の種類を示すように、画像表示部GH上に既存キャラクタ画像が表示されるようになっている。具体的には、予告演出で表示されるキャラクタ画像に対応する既存キャラクタ画像がそれぞれ用意されており、予告演出でキャラクタ画像が表示された場合には、当該キャラクタ画像に対応する既存キャラクタ画像が予告演出期間(確変秘匿状態)終了時まで、継続的に表示されるようになっている。また、予告演出では、キャラクタ画像として、6種類のキャラクタ画像CR1〜CR6が表示可能に構成されている。以下、予告演出を実行させるための処理について説明する。
【0059】
図3に、予告演出内容決定処理のフローチャートを示す。
図3に基づき、予告演出内容決定処理について説明する。予告演出内容決定処理は、確変秘匿状態中(予告演出期間中)、変動パターン指定コマンドを入力する毎に実行されるようになっている。
【0060】
演出制御用CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、予告演出が実行可能な変動パターンが指定されているか否かについて判定する(ステップS101)。この判定結果が否定の場合、予告演出内容決定処理を終了する。
【0061】
一方、この判定結果が肯定の場合、演出制御用CPU31aは、予告演出期間中、予告演出で未だ表示されていない新規なキャラクタ画像を表示させるか否かを判定する(ステップS102)。すなわち、既存キャラクタ画像により示される種類のキャラクタ画像以外のキャラクタ画像を表示させるか否かについて判定する。
【0062】
具体的には、演出制御用CPU31aは、演出制御用RAM31cに記憶されている既存キャラクタ画像より示されるキャラクタ画像の種類(以下、単に既存キャラクタ画像の種類と示す場合がある)が何種類であるか特定する。そして、既存キャラクタ画像の種類に応じて、新規なキャラクタ画像を表示させる確率を特定する。なお、新規なキャラクタ画像を表示させる確率は、
図4に示すように、既存キャラクタ画像の種類が何種類であるかによってその確率を異ならせて設定されている。また、既存キャラクタ画像の種類が、規定数(本実施形態では、3種類)以上であるときには、確変状態が付与されている場合と、付与されていない場合とでその確率を異ならせている。すなわち、既存キャラクタ画像の種類が、3種類以上であるときに、確変状態が付与されている場合には、付与されていない場合と比較して高確率で新規なキャラクタ画像を表示させると決定する。
【0063】
また、新規なキャラクタ画像を表示させる確率は、既存キャラクタ画像の種類に比例して、その確率が低くなるように設定されている。つまり、既存キャラクタ画像の種類が多くなればなるほど、新規なキャラクタ画像を表示させる確率を低く設定している。なお、既存キャラクタ画像の種類が6種類の場合には、全てキャラクタ画像が表示されているため、新規なキャラクタ画像を表示させる確率は、0%となっている。
【0064】
ステップS102において、既存キャラクタ画像の種類に応じた確率で新規なキャラクタ画像を表示させるか否かを判定し、新規なキャラクタ画像を表示させると判定した場合、演出制御用CPU31aは、特別キャラクタ画像CR6を表示可能であることを示す所定条件が成立しているか否かについて判定する(ステップS103)。本実施形態において、所定条件とは、確変状態が付与されている場合、又は大当り演出用の変動パターンを入力した場合となっている。
【0065】
この判定結果が肯定の場合、演出制御用CPU31aは、表示させる新規なキャラクタ画像を、既存キャラクタ画像に対応するキャラクタ画像以外のキャラクタ画像の中から抽選で決定する(ステップS104)。すなわち、表示させる新規なキャラクタ画像は、既存キャラクタ画像に対応するキャラクタ画像以外の種類ということとなるので、特別キャラクタ画像CR6が既存キャラクタ画像に含まれていない場合には、特別キャラクタ画像CR6も新規なキャラクタ画像として設定可能となっている。例えば、既存キャラクタ画像が、キャラクタ画像CR1〜CR3である場合には、キャラクタ画像CR4〜CR6の中から新規なキャラクタ画像を決定することとなる。
【0066】
一方、ステップS103の判定結果が否定の場合、演出制御用CPU31aは、表示させる新規なキャラクタ画像を、特別キャラクタ画像CR6及び既存キャラクタ画像以外のキャラクタ画像の中から抽選で決定する(ステップS105)。この場合において、新規なキャラクタ画像として特別キャラクタ画像が決定されないようになっている。例えば、既存キャラクタ画像が、キャラクタ画像CR1〜CR3である場合には、キャラクタ画像CR4〜CR5の中から新規なキャラクタ画像を決定することとなる。なお、新規なキャラクタ画像が特別キャラクタ画像CR6以外存在しない場合には、既存キャラクタ画像の中からキャラクタ画像を決定すべく、後述するステップS109に移行する。
【0067】
ステップS104又はステップS105の処理を終え、表示させる新規なキャラクタ画像を決定すると、演出制御用CPU31aは、指定された変動パターンに基づき、当該キャラクタ画像に対応するセリフ画像の中から予告演出において表示させるセリフ画像を決定する(ステップS106)。
【0068】
具体的には、演出制御用CPU31aは、変動パターンの演出内容に応じた大当り信頼度に基づき、セリフ画像の表示パターンを決定する。つまり、演出制御用CPU31aは、変動パターンにより特定される演出内容の大当り信頼度が高い場合には、大当り信頼度が高いことを示す表示パターンを高確率で決定する。一方、変動パターンにより特定される演出内容の大当り信頼度が低い場合には、大当り信頼度が低いことを示す表示パターンを高確率で決定する。すなわち、演出制御用CPU31aは、変動パターンの大当り信頼度に対応させて、各表示パターンの選択率を変更するようになっている。本実施形態では、セリフ画像の表示パターンは、3種類存在し、大当り信頼度が1番高いことを示す第1表示パターンHP1と、大当り信頼度が2番目に高いことを示す第2表示パターンHP2と、大当り信頼度が最も低いことを示す第3表示パターンHP3がある。そして、第1表示パターンHP1に対応付けられたセリフ画像は、赤色に表示されるようになっており、第2表示パターンHP2に対応付けられたセリフ画像は、黄色に表示されるようになっており、第3表示パターンHP3に対応付けられたセリフ画像は、白色に表示されるようになっている。このため、表示色から、いずれの表示パターンであるか認識しやすくなっている。
【0069】
次に、演出制御用CPU31aは、決定したキャラクタ画像に対応付けられたセリフ画像の中から、決定した表示パターンHP1〜HP3に応じたセリフ画像を決定する。
図5に示すように、キャラクタ画像CR1〜CR6毎に、選択可能な複数種類のセリフ画像SG1a〜SG1f、SG2a〜SG2f、SG3a〜SG3f、SG4a〜SG4f、SG5a〜SG5f、SG6a〜SG6fが対応付けられている。そして、各セリフ画像SG1a〜SG1f、SG2a〜SG2f、SG3a〜SG3f、SG4a〜SG4f、SG5a〜SG5f、SG6a〜SG6fは、それぞれ表示パターンHP1〜HP3に対応付けられている。なお、新規なキャラクタ画像を表示させる場合、新規なキャラクタ画像を表示させるときに表示可能なセリフ画像SG1a〜SG1c、SG2a〜SG2c、SG3a〜SG3c、SG4a〜SG4c、SG5a〜SG5c、SG6a〜SG6cの中からセリフ画像を決定する。
【0070】
従って、演出制御用CPU31aは、決定したキャラクタ画像に対応付けられたセリフ画像であって、新規なキャラクタ画像を表示させる場合に選択可能なセリフ画像の中から、決定した表示パターンに応じたセリフ画像を決定することとなる。例えば、新規なキャラクタ画像CR1を表示させると決定した場合であって、表示パターンHP2を決定した場合、演出制御用CPU31aは、セリフ画像SG1bを決定する。
【0071】
そして、演出制御用CPU31aは、決定したキャラクタ画像及びセリフ画像を変動パターンにより特定される所定のタイミングで表示させて予告演出を実行させる(ステップS107)。また、図柄変動ゲームが終了した後、演出制御用CPU31aは、表示させた新規なキャラクタ画像に対応する既存キャラクタ画像を継続的に表示させると共に、演出制御用RAM31cに記憶される既存キャラクタ画像の種類を更新する(ステップS108)。その後、演出制御用CPU31aは、予告演出内容決定処理を終了する。
【0072】
一方、ステップS102の判定結果が否定の場合、演出制御用CPU31aは、既存キャラクタ画像の種類の中から、表示させるキャラクタ画像を抽選で決定する(ステップS109)。次に、演出制御用CPU31aは、表示させる既存キャラクタ画像を決定すると、指定された変動パターンに基づき、当該キャラクタ画像に対応するセリフ画像の中から予告演出において表示させるセリフ画像を決定する(ステップS110)。
【0073】
具体的には、演出制御用CPU31aは、ステップS106と同様にして、変動パターンの演出内容に応じた大当り信頼度に基づき、セリフ画像の表示パターンを決定する。そして、演出制御用CPU31aは、決定したキャラクタ画像に対応付けられたセリフ画像であって、既存キャラクタ画像を表示させる場合に選択可能なセリフ画像SG1d〜SG1f、SG2d〜SG2f、SG3d〜SG3f、SG4d〜SG4f、SG5d〜SG5f、SG6d〜SG6fの中から、決定した表示パターンに応じたセリフ画像を決定する。例えば、既存キャラクタ画像の中からキャラクタ画像CR1を表示させると決定した場合であって、表示パターンHP2を決定した場合、演出制御用CPU31aは、セリフ画像SG1eを決定する。
【0074】
そして、演出制御用CPU31aは、決定したキャラクタ画像及びセリフ画像を変動パターンにより特定される所定のタイミングで表示させて予告演出を実行させる(ステップS111)。その後、演出制御用CPU31aは、予告演出内容決定処理を終了する。従って、本実施形態の演出制御用CPU31aが、予告演出の演出内容を決定する予告内容決定手段となる。また、演出制御用CPU31aが、予告演出を演出表示装置に実行させる予告演出実行手段となる。
【0075】
次に、予告演出の演出態様と、その作用について説明する。
図6(a)及び
図6(b)には、確変状態が付与されていないとき、はずれリーチ演出用の変動パターンが指定された場合における予告演出の演出態様が図示されている。
図6(a)及び
図6(b)では、既存キャラクタ画像として、キャラクタ画像CR1〜CR3が表示されているものとする。また、
図6(a)及び
図6(b)において、予告演出では、既存キャラクタ画像の中から表示されるキャラクタ画像として、キャラクタ画像CR1が決定されるものとする。
図6(a)及び
図6(b)において、表示パターンHP3が決定されたものとして説明する。
【0076】
図6(a)に示すように、図柄変動ゲーム中、既存キャラクタ画像として、キャラクタ画像CR1〜CR3が継続的に表示されている。このため、遊技者は、既存キャラクタ画像の数(種類数)が4種類未満であることから、確変期待度を認識できない。そして、
図6(b)に示すように、予告演出が開始されると、前提より、既存キャラクタ画像と同じキャラクタ画像CR1が、セリフ画像SG1fと共に表示される。このセリフ画像SG1fから、大当り信頼度が高くないことを認識する。
【0077】
図6(c)〜
図6(e)には、確変状態が付与されているとき、はずれリーチ演出用の変動パターンが指定された場合における予告演出の演出態様が図示されている。
図6(c)〜
図6(e)では、既存キャラクタ画像として、キャラクタ画像CR1〜CR4が表示されているものとする。また、
図6(c)〜
図6(e)において、予告演出では、新規なキャラクタ画像の中から表示されるキャラクタ画像として、キャラクタ画像CR5が決定されるものとする。
図6(c)〜
図6(e)において、表示パターンHP3が決定されたものとして説明する。
【0078】
図6(c)に示すように、図柄変動ゲーム中、既存キャラクタ画像として、キャラクタ画像CR1〜CR4が継続的に表示されている。これにより、遊技者は、既存キャラクタ画像の数(種類数)が4種類以上であることから、確変期待度が高いことを認識する。
【0079】
そして、
図6(d)に示すように、予告演出が開始されると、前提より、新規なキャラクタ画像CR5が、セリフ画像SG5cと共に表示される。これにより、遊技者は、確変期待度が更に高くなったことを認識する。また、セリフ画像SG5cから、大当り信頼度が高くないことを認識する。
図6(e)に示すように、図柄変動ゲームが終了すると、予告演出でキャラクタ画像CR1〜CR5が表示されたことを示すように既存キャラクタ画像が表示される。これにより、遊技者は、ますます確変期待度が高くなったことを確認することができる。
【0080】
図7(a)〜
図7(c)には、確変状態が付与されているとき、はずれリーチ演出用の変動パターンが指定された場合における予告演出の演出態様が図示されている。
図7(a)〜
図7(c)では、既存キャラクタ画像として、キャラクタ画像CR1〜CR4が表示されているものとする。また、
図7(a)〜
図7(c)において、予告演出では、新規なキャラクタ画像の中から表示されるキャラクタ画像として、キャラクタ画像CR6が決定されるものとする。
図7(a)〜
図7(c)において、表示パターンHP3が決定されたものとして説明する。
【0081】
図7(a)に示すように、図柄変動ゲーム中、既存キャラクタ画像として、キャラクタ画像CR1〜CR4が継続的に表示されている。これにより、遊技者は、既存キャラクタ画像の数(種類数)が4種類以上であることから、確変期待度が高いことを認識する。
【0082】
そして、
図7(b)に示すように、予告演出が開始されると、前提より、新規なキャラクタ画像CR6が、セリフ画像SG6cと共に表示される。これにより、遊技者は、確変状態が付与されていること、又は大当りとなることを認識する。また、セリフ画像SG6cから、大当り信頼度が高くないことを認識できるので、確変状態が付与されていることを予想できる。そして、
図7(c)に示すように、図柄変動ゲームがはずれとなると、予告演出でキャラクタ画像CR1〜CR4,CR6が表示されたことを示すように既存キャラクタ画像が表示される。これにより、遊技者は、確変状態が付与されていることを認識でき、遊技の興趣が向上する。
【0083】
図7(d)〜
図7(f)には、確変状態が付与されているとき、大当り演出用の変動パターンが指定された場合における予告演出の演出態様が図示されている。
図7(d)〜
図7(f)では、既存キャラクタ画像として、キャラクタ画像CR1〜CR4が表示されているものとする。また、
図7(d)〜
図7(f)において、予告演出では、新規なキャラクタ画像の中から表示されるキャラクタ画像として、キャラクタ画像CR6が決定されるものとする。
図7(d)〜
図7(f)において、表示パターンHP1が決定されたものとして説明する。
【0084】
図7(d)に示すように、図柄変動ゲーム中、既存キャラクタ画像として、キャラクタ画像CR1〜CR4が継続的に表示されている。これにより、遊技者は、既存キャラクタ画像の数(種類数)が4種類以上であることから、確変期待度が高いことを認識する。
【0085】
そして、
図7(e)に示すように、予告演出が開始されると、前提より、新規なキャラクタ画像CR6が、セリフ画像SG6aと共に表示される。これにより、遊技者は、確変状態が付与されていること、又は大当りとなることを認識する。また、セリフ画像SG6aから、大当り信頼度が高いことを認識できるので、大当りとなるのではないかと予想できる。そして、
図7(f)に示すように、その後、図柄変動ゲームは、大当りとなるため、予告演出では大当りを示唆していたことを確認でき、遊技者の遊技の興趣が向上する。
【0086】
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)予め決められた予告演出期間において予告演出で表示されたキャラクタ画像の種類を示す既存キャラクタ画像は、演出表示装置11に継続的に表示される。つまり、予め決められた予告演出期間において予告演出で未だ表示されていない新規なキャラクタ画像が表示された場合には、当該キャラクタ画像を示すような既存キャラクタ画像が、演出表示装置11に表示される。そして、演出制御用CPU31aは、確変状態が付与されている場合、確変状態が付与されていない場合と比較して、既存キャラクタ画像により示されるキャラクタ画像の種類を高確率で多くする。このため、既存キャラクタ画像により示されるキャラクタ画像の種類が多い場合には、確変状態が付与されている可能性が高いと認識することができる。また、予告演出において、表示されるセリフ画像の種類(表示パターン)により、大当り期待度も認識できる。このことから、遊技者は、まず、セリフ画像の種類に基づき、大当り期待度を確認する。この大当り期待度が低い場合であっても、確変状態が付与されている可能性をキャラクタ画像の種類から認識できる場合がある。従って、予告演出に対して注目させることができる。なお、キャラクタ画像の種類は、予告演出が実行される毎に段階的に増えるようになっているため、複数回の予告演出に対して注目させることができる。
【0087】
(2)新規なキャラクタ画像が表示されない場合でも、既存キャラクタ画像により示されるキャラクタ画像で、予告演出が行われ、大当り信頼度を知ることができる。また、予告演出が実行された際、キャラクタ画像が新規なキャラクタ画像であるか否かについて興味を持たせることができる。
【0088】
(3)演出制御用CPU31aは、新規なキャラクタ画像を表示させるか否かを判定する際、確変状態が付与されている場合には、確変状態が付与されていない場合と比較して高確率で肯定判定する。これにより、確変状態が付与されている場合には、新規なキャラクタ画像が表示されやすくなっている。つまり、新規なキャラクタ画像が表示された場合、遊技者は、確変状態が付与されている可能性が高いのではないかと期待することができる。
【0089】
(4)演出制御用CPU31aは、確変状態が付与されている場合、又は大当りとなる場合に限り特別キャラクタ画像を新規なキャラクタ画像として選択可能となる。このため、特別キャラクタ画像が表示された場合、確変状態が付与されていること、又は大当りとなることを認識することができる。
【0090】
(5)演出制御用CPU31aは、新規なキャラクタ画像を選択した場合に選択可能なセリフ画像と、既存キャラクタ画像により示される種類のキャラクタ画像を選択した場合に選択可能なセリフ画像を異ならせている。これにより、同じ種類のキャラクタ画像が表示される場合であっても、当該キャラクタ画像が新規であるか否かにより、セリフ画像の種類を異ならせることができる。従って、予告演出のバリエーションが増え、遊技の興趣が向上する。
【0091】
(6)演出制御用CPU31aは、確変状態が付与されている場合、確変状態が付与されていない場合と比較して、既存キャラクタ画像により示されるキャラクタ画像の種類が多いときでも、新規なキャラクタ画像を高確率で選択する。つまり、演出制御用CPU31aは、既存キャラクタ画像により示されるキャラクタ画像の種類が規定数(3種類)以上のとき、確変状態が付与されている場合には、確変状態が付与されていない場合と比較して、新規なキャラクタ画像を高確率で選択するようになっている。これにより、確変状態が付与されている場合には、既存キャラクタ画像の種類を多くすることができる。つまり、既存キャラクタ画像の種類が多い場合には、確変状態が付与されている可能性が高いことを認識できる。
【0092】
(7)演出制御用CPU31aは、既存キャラクタ画像の種類の多さに応じて段階的に新規なキャラクタ画像を選択しにくく構成されている。既存キャラクタ画像の種類が多いと、新規なキャラクタ画像が表示されにくくなるため、新規なキャラクタ画像が表示された場合、より一層興趣を向上させることができる。
【0093】
(8)既存キャラクタ画像の種類が規定数未満(3種類未満)のとき、確変状態の有無にかかわらず、同じ確率で新規なキャラクタ画像を選択する。このため、3種類未満の時には、確変状態が付与されているか否か既存キャラクタ画像から認識できないようになっている。このため、規定数(3種類)以上となったとき、遊技者の興味を一層高めることができる。
【0094】
なお、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
・上記実施形態の予告演出において、新規なキャラクタ画像を表示させないと判定した場合には、予告演出を実行させなくても良い。
【0095】
・上記実施形態において、演出制御用CPU31aは、新規なキャラクタ画像を表示させるか否かを判定する際、既存キャラクタ画像の種類に関係なく、確変状態が付与されている場合には、確変状態が付与されていない場合と比較して高確率で肯定判定するようにしてもよい。
【0096】
・上記実施形態において、演出制御用CPU31aは、新規なキャラクタ画像を表示させる場合と、既存キャラクタ画像を表示させる場合とでは、選択可能なセリフ画像の種類を変更したが、同じ種類のセリフ画像の中から選択しても良い。これにより、セリフ画像の記憶量を減らすことができる。
【0097】
・上記実施形態において、既存キャラクタ画像の種類が多いほど、新規なキャラクタ画像を表示させにくく構成されていた。この別例として、新規なキャラクタ画像を表示させる確率を、既存キャラクタ画像の種類と関係なく設定しても良い。また、既存キャラクタ画像の種類が少ないほど、新規なキャラクタ画像を表示させにくくしてもよい。また、既存キャラクタ画像の種類数が特定の種類数(例えば、奇数)のときだけ、新規なキャラクタ画像を表示させにくくしてもよい。
【0098】
・上記実施形態において、キャラクタ画像の種類及びセリフ画像の種類は任意に変更しても良い。例えば、キャラクタ画像の種類は、10種類としても良く、セリフ画像の種類は2種類としても良い。
【0099】
・上記実施形態において、予告演出期間は、確変秘匿状態中に設定されていたが、確変状態が認識できない状態又は確変状態が認識しにくい状態であるならば、予告演出期間を任意の期間に設定してもよい。但し、複数の図柄変動ゲームに亘って実行されることが望ましい。
【0100】
・上記実施形態において、既存キャラクタ画像の種類が規定数(3種類)以上のとき、新規なキャラクタ画像の選択率を変更したが、規定数は、任意に変更しても良い。例えば、5種類でも良いし、2種類でも良い。
【0101】
・上記実施形態では、各キャラクタ画像に応じて既存キャラクタ画像が表示されるようになっていた。つまり、キャラクタ画像CR1が表示された場合には、キャラクタ画像CR1に対応する既存キャラクタ画像が表示されていた。この別例として、キャラクタ画像の種類又は種類数のみを特定できる既存キャラクタ画像を表示するようにしても良い。例えば、3種類のキャラクタ画像が表示された場合には、数字画像の「3」を既存キャラクタ画像として表示しても良い。
【0102】
・上記実施形態において、付与される大当り遊技の種類を変更しても良い。例えば、大当り遊技のラウンド数を変更しても良い。また、開放時間が異なるラウンド数から大当り遊技が構成されていても良い。大当り遊技の合計開放時間を異ならせても良い。大当り遊技終了後に付与される確変状態の付与期間を変更してもよい。大当り遊技終了後に付与される変短状態の付与期間を複数設定してもよい。
【0103】
・上記実施形態において、始動入賞口毎に図柄変動ゲームを実行させても良い。その際、図柄変動ゲーム毎(始動入賞口毎)に、付与される大当り遊技の種類を変更しても良い。
【0104】
・上記実施形態において、確変状態が付与されていない場合には、全種類のキャラクタ画像が表示されることがないように、新規なキャラクタ画像を表示させる確率を設定してもよい。すなわち、確変状態が付与されていないときに、既存キャラクタ画像の種類が5種類である場合には、新規なキャラクタ画像を表示させないと常に判定しても良い。
【0105】
・上記実施形態において、特別キャラクタ画像を表示可能とするための所定条件は、任意に変更しても良い。例えば、実行が保留されている図柄変動ゲームの中に大当りとなる図柄変動ゲームが存在する場合に特別キャラクタ画像を表示可能としても良いし、予め決められた大当り期待度が高いリーチ演出が実行される場合に特別キャラクタ画像を表示可能としても良い。
【0106】
・上記実施形態において、表示パターン、すなわち、セリフ画像の種類は、大当り判定の判定結果に基づいて決定しても良い。例えば、大当り演出用の変動パターンが指定された場合には、はずれリーチ演出用又ははずれ演出用の変動パターンが指定された場合と比較して、第1表示パターン及び第2表示パターンを決定しやすくしてもよい。その一方で、大当り演出用の変動パターンが指定された場合には、はずれリーチ演出用又ははずれ演出用の変動パターンが指定された場合と比較して、第3表示パターンを決定しにくくしてもよい。
【0107】
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記予告内容決定手段は、確変状態が付与されている場合、確変状態が付与されていない場合と比較して、既存第1画像により示される第1画像の種類が多いときでも、新規な第1画像を高確率で選択することを特徴とする請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の遊技機。
【0108】
(ロ)前記予告内容決定手段は、既存第1画像により示される第1画像の種類の多さに応じて段階的に新規な第1画像を選択しにくく構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の遊技機。
【0109】
(ハ)前記予告内容決定手段は、既存第1画像により示される第1画像の種類が規定数以上のとき、確変状態が付与されている場合には、確変状態が付与されていない場合と比較して、新規な第1画像を高確率で選択することを特徴とする請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の遊技機。
【0110】
(ニ)前記予告内容決定手段は、既存第1画像により示される第1画像の種類が規定数未満のとき、確変状態が付与されている場合には、確変状態が付与されていない場合と同じ確率で新規な第1画像を選択する一方、既存第1画像により示される第1画像の種類が規定数以上のとき、確変状態が付与されている場合には、確変状態が付与されていない場合と比較して、新規な第1画像を高確率で選択することを特徴とする請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の遊技機。
【0111】
(ホ)前記予告内容決定手段は、既存第1画像により示される第1画像の種類が規定数未満のとき、確変状態が付与されている場合には、確変状態が付与されていない場合と同じ確率で新規な第1画像を選択する一方、既存第1画像により示される第1画像の種類が規定数以上のとき、確変状態が付与されている場合には、確変状態が付与されていない場合と比較して、新規な第1画像を高確率で選択するように構成され、前記規定数は、第1画像の全種類の半数であることを特徴とする請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の遊技機。