(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0019】
1.遊技機の構造
本発明の一実施形態であるパチンコ遊技機について、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、第1形態のパチンコ遊技機1は、遊技機枠50と、遊技機枠50内に取り付けられた遊技盤2とを備えている。遊技機枠50のうちの前面枠51には、回転角度に応じた発射強度で遊技球を発射させるためのハンドル60、遊技球を貯留する打球供給皿(上皿)61、及び打球供給皿61に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿(下皿)62が設けられている。また前面枠51には、遊技の進行に伴って実行される演出時などに遊技者が操作し得る演出ボタン63が設けられている。また前面枠51には、装飾用の枠ランプ66およびスピーカ67が設けられている。
【0020】
遊技盤2には、ハンドル60の操作により発射された遊技球が流下する遊技領域3が、レール部材4で囲まれて形成されている。また遊技盤2には、装飾用の盤ランプ5(
図4参照)が設けられている。遊技領域3には、遊技球を誘導する複数の遊技くぎ(図示せず)が突設されている。
【0021】
また遊技領域3の中央付近には、液晶表示装置である画像表示装置7が設けられている。画像表示装置7の表示画面7aには、後述の第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示に同期した演出図柄8L,8C,8Rの可変表示を行う演出図柄表示領域がある。演出図柄表示領域は、例えば「左」「中」「右」の3つの図柄表示エリアからなる。左の図柄表示エリアには左演出図柄8Lが表示され、中の図柄表示エリアには中演出図柄8Cが表示され、右の図柄表示エリアには右演出図柄8Rが表示される。演出図柄はそれぞれ、例えば「1」〜「9」までの数字等をあらわした複数の図柄からなる。画像表示装置7は、左、中、右の演出図柄の組み合わせによって、後述の第1特別図柄表示器41aおよび第2特別図柄表示器41b(
図2参照)にて表示される第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示の結果(つまりは大当たり抽選の結果)を、わかりやすく表示する。
【0022】
例えば大当たりに当選した場合には「777」などのゾロ目で演出図柄を停止表示する。また、はずれであった場合には「637」などのバラケ目で演出図柄を停止表示する。これにより、遊技者による遊技の進行状況の把握が容易となる。つまり遊技者は、一般的には大当たり抽選の結果を第1特別図柄表示器41aや第2特別図柄表示器41bにより把握するのではなく、画像表示装置7にて把握する。なお、図柄表示エリアの位置は固定的でなくてもよい。また、演出図柄の変動表示の態様としては、例えば上下方向にスクロールする態様がある。
【0023】
画像表示装置7は、上記のような演出図柄を用いた演出図柄可変表示演出のほか、大当たり遊技(特別遊技の一つ)に並行して行われる大当たり演出や、客待ち用のデモ演出などを表示画面7aに表示する。なお演出図柄可変表示演出では、数字等の演出図柄のほか、背景画像やキャラクタ画像などの演出図柄以外の演出画像も表示される。また画像表示装置7は、後述の第1特図保留や第2特図保留の記憶数に応じて、演出保留画像200を表示画面7a上の所定の表示エリアに表示する。
【0024】
遊技領域3の中央付近であって画像表示装置7の前方には、センター装飾体10が配されている。センター装飾体10の下部には、上面を転動する遊技球を、後述の第1始動口20へと誘導可能なステージ部11が形成されている。またセンター装飾体10の左部には、入口から遊技球を流入させ、出口からステージ部11へ遊技球を流出させるワープ部12が設けられている。さらにセンター装飾体10の上部には、文字や図形等を表した装飾部材13が配されている。
【0025】
遊技領域3における画像表示装置7の下方には、遊技球の入球し易さが常に変わらない第1始動口(第1始動入賞口、第1入球口)20を備える固定入賞装置19が設けられている。第1始動口20への遊技球の入賞は、第1特別図柄の抽選(大当たり抽選、すなわち大当たり乱数等の取得と判定)の契機となっている。
【0026】
第1始動口20の下方には、第2始動口(第2始動入賞口、第2入球口)21を備える普通可変入賞装置(いわゆる電チュー)22が設けられている。第2始動口21への遊技球の入賞は、第2特別図柄の抽選(大当たり抽選)の契機となっている。電チュー22は、可動部材23を備え、可動部材23の作動によって第2始動口21を開閉するものである。可動部材23は、電チューソレノイド24(
図3参照)により駆動される。第2始動口21は、可動部材23が開いているときだけ遊技球が入球可能となる。すなわち、可動部材23が閉じているときには遊技球が入球不可能となっている。なお、第2始動口21は、可動部材23が閉じているときには開いているときよりも遊技球が入球困難となるものであれば、可動部材23が閉じているときに完全に入球不可能となるものでなくてもよい。
【0027】
遊技領域3における第1始動口20の右方には、大入賞口(特定入賞口)30を備えた大入賞装置(特別可変入賞装置)31が設けられている。大入賞装置31は、開閉部材32を備え、開閉部材32の作動により大入賞口30を開閉するものである。開閉部材32は、大入賞口ソレノイド33(
図3参照)により駆動される。大入賞口30は、開閉部材32が開いているときだけ遊技球が入球可能となる。
【0028】
遊技領域3におけるセンター装飾体10の左方には、遊技球が通過可能な第1ゲート28が設けられている。また、遊技領域3におけるセンター装飾体10の右方には、遊技球が通過可能な第2ゲート29が設けられている。第1ゲート28及び第2ゲート29への遊技球の通過は、電チュー22を開放するか否かを決める普通図柄抽選(すなわち普通図柄乱数(当たり乱数)の取得と判定)の実行契機となっている。さらに遊技領域3の下部には、複数の普通入賞口27が設けられているとともに、遊技領域3に打ち込まれたもののいずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域3外へ排出するアウト口9が設けられている。
【0029】
このように各種の入賞口等が配されている遊技領域3には、左右方向の中央より左側の左遊技領域(第1遊技領域)3Aと、右側の右遊技領域(第2遊技領域)3Bとがある。左遊技領域3Aを遊技球が流下するように遊技球を発射する打方を、左打ちという。一方、右遊技領域3Bを遊技球が流下するように遊技球を発射する打方を、右打ちという。本パチンコ遊技機1では、左打ちにて第1始動口20への入賞、第1ゲート28への通過、及び、第2始動口21への入賞を狙うことができる。一方、右打ちにて大入賞口30への入賞、第2ゲート29への通過、第2始動口21への入賞を狙うことができる。本パチンコ遊技機1は、後述する低ベース状態では左打ちにて遊技し、後述する特別遊技状態(大当たり遊技の実行中)および高ベース状態では右打ちにて遊技する遊技機である。
【0030】
また
図1および
図2に示すように、遊技盤2の右下部には表示器類40が配置されている。表示器類40には、第1特別図柄を可変表示する第1特別図柄表示器41a、第2特別図柄を可変表示する第2特別図柄表示器41b、及び、普通図柄を可変表示する普通図柄表示器42が含まれている。また表示器類40には、第1特別図柄表示器41aの作動保留(第1特図保留)の記憶数を表示する第1特図保留表示器43a、第2特別図柄表示器41bの作動保留(第2特図保留)の記憶数を表示する第2特図保留表示器43b、および普通図柄表示器42の作動保留(普図保留)の記憶数を表示する普図保留表示器44が含まれている。
【0031】
第1特別図柄の可変表示は、第1始動口20への遊技球の入賞を契機として行われる。第2特別図柄の可変表示は、第2始動口21への遊技球の入賞を契機として行われる。なお以下の説明では、第1特別図柄および第2特別図柄を総称して特別図柄ということがある。また、第1特別図柄表示器41aおよび第2特別図柄表示器41bを総称して特別図柄表示器41ということがある。また、第1特図保留および第2特図保留を総称して特図保留ということがある。また、第1特図保留表示器43aおよび第2特図保留表示器43bを総称して特図保留表示器43ということがある。特図保留表示器43は、特図保留の数を識別可能な態様で正しく表示する本保留表示器(本保留表示手段)に相当する。
【0032】
特別図柄表示器41では、特別図柄(識別情報)を可変表示したあと停止表示することにより、第1始動口20又は第2始動口21への入賞に基づく抽選(特別図柄抽選、大当たり抽選)の結果を報知する。停止表示される特別図柄(特図停止図柄、可変表示の表示結果として導出表示される特別図柄)は、特別図柄抽選によって複数種類の特別図柄の中から選択された一つの特別図柄である。停止図柄が予め定めた特定特別図柄(特定識別情報すなわち大当たり図柄)である場合には、停止表示された特定特別図柄の種類に応じた開放パターンにて大入賞口30を開放させる特別遊技(大当たり遊技)が行われる。なお、特別遊技における大入賞口30の開放パターンについては後述する。
【0033】
具体的には特別図柄表示器41は、例えば横並びに配された8個のLEDから構成されており、その点灯態様によって大当たり抽選の結果に応じた特別図柄を表示するものである。例えば大当たり(後述の複数種類の大当たりのうちの一つ)に当選した場合には、「○○●●○○●●」(○:点灯、●:消灯)というように左から1,2,5,6番目にあるLEDが点灯した大当たり図柄を表示する。また、ハズレである場合には、「●●●●●●●○」というように一番右にあるLEDのみが点灯したハズレ図柄を表示する。なおハズレ図柄は、特定特別図柄ではない。また、特別図柄が停止表示される前には所定の変動時間にわたって特別図柄の変動表示(可変表示)がなされるが、その変動表示の態様は、例えば左から右へ光が繰り返し流れるように各LEDが点灯するという態様である。なお変動表示の態様は、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、全LEDが一斉に点滅するなどなんでもよい。
【0034】
本パチンコ遊技機1では、第1始動口20または第2始動口21への遊技球の入賞があると、その入賞に対して取得した大当たり乱数等の各種乱数の値(数値情報に相当、入賞情報ともいう)は、特図保留記憶部85(
図3参照)に一旦記憶される。詳細には、第1始動口20への入賞であれば第1特図保留(第1特図保留情報)として第1特図保留記憶部85a(
図3参照)に記憶され、第2始動口21への入賞であれば第2特図保留(第2特図保留情報)として第2特図保留記憶部85b(
図3参照)に記憶される。各々の特図保留記憶部85に記憶可能な特図保留の数には上限があり、本形態における上限値はそれぞれ4個となっている。
【0035】
特図保留記憶部85に記憶された特図保留は、その特図保留に基づく特別図柄の可変表示が可能となったときに消化される。特図保留の消化とは、その特図保留に対応する大当たり乱数等を判定して、その判定結果を示すための特別図柄の可変表示を実行することをいう。従って本パチンコ遊技機1では、第1始動口20または第2始動口21への遊技球の入賞に基づく特別図柄の可変表示がその入賞後にすぐに行えない場合、すなわち特別図柄の可変表示の実行中や特別遊技の実行中に入賞があった場合であっても、所定個数を上限として、その入賞に対する大当たり抽選の権利(特別図柄の可変表示の実行の権利)を留保することができるようになっている。
【0036】
そしてこのような特図保留の数は、特図保留表示器43に表示される。具体的には各特図保留表示器43は、例えば4個のLEDで構成されており、特図保留の数だけLEDを点灯させることにより特図保留の数を識別可能に正確に表示する。
【0037】
普通図柄の可変表示は、第1ゲート28又は第2ゲート29への遊技球の通過を契機として行われる。普通図柄表示器42では、普通図柄を可変表示したあと停止表示することにより、第1ゲート28又は第2ゲート29への遊技球の通過に基づく普通図柄抽選の結果を報知する。停止表示される普通図柄(普図停止図柄、可変表示の表示結果として導出表示される普通図柄)は、普通図柄抽選によって複数種類の普通図柄の中から選択された一つの普通図柄である。停止表示された普通図柄が予め定めた特定普通図柄(普通当たり図柄すなわち長開放図柄又は短開放図柄)である場合には、停止表示された特定普通図柄の種類および現在の遊技状態に応じた開放パターンにて第2始動口21を開放させる補助遊技が行われる。なお、第2始動口21の開放パターンについては後述する。
【0038】
具体的には普通図柄表示器42は、例えば2個のLEDから構成されており(
図2参照)、その点灯態様によって普通図柄抽選の結果に応じた普通図柄を表示するものである。例えば抽選結果が長開放図柄での当たりである場合には、「○○」(○:点灯、●:消灯)というように両LEDが点灯した長開放図柄(普通当たり図柄の一つ)を表示する。また抽選結果が短開放図柄での当たりである場合には、「○●」というように左のLEDのみが点灯した短開放図柄(普通当たり図柄の一つ)を表示する。また抽選結果がハズレである場合には、「●○」というように右のLEDのみが点灯したハズレ図柄を表示する。なおハズレ図柄は、特定普通図柄ではない。普通図柄が停止表示される前には所定の変動時間にわたって普通図柄の変動表示(可変表示)がなされるが、その変動表示の態様は、例えば両LEDが交互に点灯するという態様である。なお変動表示の態様は、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、全LEDが一斉に点滅するなどなんでもよい。
【0039】
本パチンコ遊技機1では、第1ゲート28への遊技球の通過があると、その通過に対して取得した普通図柄乱数(当たり乱数)の値は、普図保留記憶部86(
図3参照)に普図保留(普図保留情報)として一旦記憶される。普図保留記憶部86に記憶可能な普図保留の数には上限があり、本形態における上限値は4個となっている。
【0040】
普図保留記憶部86に記憶された普図保留は、その普図保留に基づく普通図柄の可変表示が可能となったときに消化される。普図保留の消化とは、その普図保留に対応する普通図柄乱数(当たり乱数)を判定して、その判定結果を示すための普通図柄の可変表示を実行することをいう。従って本パチンコ遊技機1では、第1ゲート28への遊技球の通過に基づく普通図柄の可変表示がその通過後にすぐに行えない場合、すなわち普通図柄の可変表示の実行中や補助遊技の実行中に入賞があった場合であっても、所定個数を上限として、その通過に対する普通図柄抽選の権利(普通図柄の可変表示の実行の権利)を留保することができるようになっている。
【0041】
そしてこのような普図保留の数は、普図保留表示器44に表示される。具体的には普図保留表示器44は、例えば4個のLEDで構成されており、普図保留の数だけLEDを点灯させることにより普図保留の数を識別可能に正確に表示するものである。
【0042】
2.遊技機の電気的構成
次に
図3及び
図4に基づいて、本パチンコ遊技機1における電気的な構成を説明する。
図3及び
図4に示すようにパチンコ遊技機1は、大当たり抽選や遊技状態の移行などの遊技利益に関する制御を行う主制御基板(遊技制御基板)80、遊技の進行に伴って実行する演出に関する制御を行うサブ制御基板(演出制御基板)90、遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御基板110等を備えている。
【0043】
主制御基板80には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1の遊技の進行を制御する遊技制御用ワンチップマイコン(以下「遊技制御用マイコン」)81が実装されている。遊技制御用マイコン81には、遊技の進行を制御するためのプログラム等を記憶したROM83、ワークメモリとして使用されるRAM84、ROM83に記憶されたプログラムを実行するCPU82が含まれている。遊技制御用マイコン81は、入出力回路(I/Oポート部)87を介して他の基板等とデータの送受信を行う。入出力回路87は、遊技制御用マイコン81に内蔵されていてもよい。また、ROM83は外付けであってもよい。
【0044】
RAM84には、上述した特図保留記憶部85(第1特図保留記憶部85aおよび第2特図保留記憶部85b)と普図保留記憶部86とが設けられている。さらに詳細には第1特図保留記憶部85aは、
図5(a)に示すように、記憶可能な第1特図保留の数に対応した4つの記憶領域からなる。また
図5(b)に示すように、第2特図保留記憶部85bは記憶可能な第2特図保留の数に対応した4つの記憶領域からなる。各記憶領域は
図5(c)に示すように、さらに4つの記憶領域に分かれている。これらの4つの記憶領域とは、後述の大当たり乱数を記憶する領域、大当たり種別乱数を記憶する領域、リーチ乱数を記憶する領域、及び変動パターン乱数を記憶する領域である。
【0045】
図3に示すように、主制御基板80には、中継基板88を介して各種センサやソレノイドが接続されている。そのため、主制御基板80には各センサから信号が入力され、各ソレノイドには主制御基板80から信号が出力される。具体的にはセンサ類としては、第1始動口センサ20a、第2始動口センサ21a、第1ゲートセンサ28a、第2ゲートセンサ29a、大入賞口センサ30a、および普通入賞口センサ27aが接続されている。
【0046】
第1始動口センサ20aは、第1始動口20内に設けられて第1始動口20に入賞した遊技球を検出するものである。第2始動口センサ21aは、第2始動口21内に設けられて第2始動口21に入賞した遊技球を検出するものである。第1ゲートセンサ28aは、第1ゲート28内に設けられて第1ゲート28を通過した遊技球を検出するものである。第2ゲートセンサ29aは、第2ゲート29内に設けられて第2ゲート29を通過した遊技球を検出するものである。大入賞口センサ30aは、大入賞口30内に設けられて大入賞口30に入賞した遊技球を検出するものである。普通入賞口センサ27aは、各普通入賞口27内にそれぞれ設けられて普通入賞口27に入賞した遊技球を検出するものである。
【0047】
またソレノイド類としては、電チューソレノイド24、および大入賞口ソレノイド33が接続されている。電チューソレノイド24は、電チュー22の可動部材23を駆動するものである。大入賞口ソレノイド33は、大入賞装置31の開閉部材32を駆動するものである。
【0048】
さらに主制御基板80には、第1特別図柄表示器41a、第2特別図柄表示器41b、普通図柄表示器42、第1特図保留表示器43a、第2特図保留表示器43b、および普図保留表示器44が接続されている。すなわち、これらの表示器類40の表示制御は、遊技制御用マイコン81によりなされる。
【0049】
また主制御基板80は、払出制御基板110に各種コマンドを送信するとともに、払い出し監視のために払出制御基板110から信号を受信する。払出制御基板110には、賞球払出装置120、貸球払出装置130およびカードユニット135(パチンコ遊技機1に隣接して設置され、挿入されているプリペイドカード等の情報に基づいて球貸しを可能にするもの)が接続されているとともに、発射制御回路111を介して発射装置112が接続されている。発射装置112には、ハンドル60(
図1参照)が含まれる。
【0050】
払出制御基板110は、遊技制御用マイコン81からの信号や、パチンコ遊技機1に接続されたカードユニット135からの信号に基づいて、賞球払出装置120の賞球モータ121を駆動して賞球の払い出しを行ったり、貸球払出装置130の貸球モータ131を駆動して貸球の払い出しを行ったりする。払い出される賞球は、その計数のため賞球センサ122により検知される。また払い出される貸球は、その計数のため貸球センサ132により検知される。なお遊技者による発射装置112のハンドル60(
図1参照)の操作があった場合には、タッチスイッチ114がハンドル60への接触を検知し、発射ボリューム115がハンドル60の回転量を検知する。そして、発射ボリューム115の検知信号の大きさに応じた強さで遊技球が発射されるよう発射モータ113が駆動されることとなる。
【0051】
また主制御基板80は、サブ制御基板90に対し各種コマンドを送信する。主制御基板80とサブ制御基板90との接続は、主制御基板80からサブ制御基板90への信号の送信のみが可能な単方向通信接続となっている。すなわち、主制御基板80とサブ制御基板90との間には、通信方向規制手段としての図示しない単方向性回路(例えばダイオードを用いた回路)が介在している。
【0052】
図4に示すように、サブ制御基板90には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1の演出を制御する演出制御用ワンチップマイコン(以下「演出制御用マイコン」)91が実装されている。演出制御用マイコン91には、遊技の進行に伴って演出を制御するためのプログラム等を記憶したROM93、ワークメモリとして使用されるRAM94、ROM93に記憶されたプログラムを実行するCPU92が含まれている。演出制御用マイコン91は、入出力回路(I/Oポート部)97を介して他の基板等とデータの送受信を行う。入出力回路97は、演出制御用マイコン91に内蔵されていてもよい。また、ROM93は外付けであってもよい。
【0053】
またRAM94には、
図6(a)に示すように、第1始動口20への入賞に基づいて特定された第1始動入賞コマンド(後に詳述)等を記憶可能な第1特図保留演出記憶部95aと、第2始動口21への入賞に基づいて特定された始動入賞コマンド(後に詳述)等を記憶可能な第2特図保留演出記憶部95bと、第1特別図柄および第2特別図柄に共通の当該変動用演出記憶部(第0記憶領域)95cとが設けられている。各特図保留演出記憶部は、
図6(b)および
図6(c)に示すように、記憶可能な特図保留の数に対応して4つの記憶領域(第1記憶領域〜第4記憶領域)に分けられている。さらに各記憶領域には、
図6(d)に示すように、3つの記憶領域が含まれている。これらの3つの記憶領域とは、始動入賞コマンドを記憶する始動入賞コマンド記憶領域、後述する演出保留画像(特図保留画像)の表示態様を示すデータ(特図保留表示態様データ)を記憶する保留表示態様データ記憶領域、及び、後述する連続予告乱数を記憶する連続予告乱数記憶領域である。なお当該変動用演出記憶部95cもこれらの3つの記憶領域を含んでいる。
【0054】
サブ制御基板90には、画像制御基板100、音声制御基板106、ランプ制御基板107が接続されている。サブ制御基板90の演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、画像制御基板100のCPU102に画像表示装置7の表示制御を行わせる。画像制御基板100のRAM104は、画像データを展開するためのメモリである。画像制御基板100のROM103には、画像表示装置7に表示される静止画データや動画データ、具体的にはキャラクタ、アイテム、図形、文字、数字および記号等(演出図柄を含む)や背景画像、ストーリーの映像等の画像データが格納されている。画像制御基板100のCPU102は、演出制御用マイコン91からの指令に基づいてROM103から画像データを読み出す。そして、読み出した画像データに基づいて表示制御を実行する。
【0055】
また演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、音声制御基板106を介してスピーカ67から音声、楽曲、効果音等を出力する。スピーカ67から出力する音声等の音響データは、サブ制御基板90のROM93に格納されている。なお、音声制御基板106にCPUを実装してもよく、その場合、そのCPUに音声制御を実行させてもよい。さらにこの場合、音声制御基板106にROMを実装してもよく、そのROMに音響データを格納してもよい。また、スピーカ67を画像制御基板100に接続し、画像制御基板100のCPU102に音声制御を実行させてもよい。さらにこの場合、画像制御基板100のROM103に音響データを格納してもよい。
【0056】
また演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、ランプ制御基板107を介して枠ランプ66や盤ランプ5等のランプの点灯制御を行う。枠ランプ66や盤ランプ5等のランプの発光態様を決める発光パターンデータ(点灯/消灯や発光色等を決めるデータ、ランプデータともいう)は、後述のステップS4306(
図37)にて作成される。演出制御用マイコン91は、作成した発光パターンデータに従って枠ランプ66や盤ランプ5などのランプの発光を制御する。なお、発光パターンデータの作成にはサブ制御基板90のROM93に格納されているデータを用いる。
【0057】
さらに演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、ランプ制御基板107に中継基板108を介して接続された装飾可動体15を動作させる。なお装飾可動体15は、
図1では図示を省略したが、センター装飾体10に設けられた可動式のいわゆるギミックのことである。装飾可動体15の動作態様を決める動作パターンデータ(駆動データともいう)は、後述のステップS4203(
図36)にて作成される。演出制御用マイコン91は、作成した動作パターンデータに従って装飾可動体15の動作を制御する。なお、動作パターンデータの作成にはサブ制御基板90のROM93に格納されているデータを用いる。なお、ランプ制御基板107にCPUを実装してもよく、その場合、そのCPUにランプの点灯制御や装飾可動体15の動作制御を実行させてもよい。さらにこの場合、ランプ制御基板107にROMを実装してもよく、そのROMに発光パターンや動作パターンに関するデータを格納してもよい。
【0058】
またサブ制御基板90には、演出ボタン63(
図1参照)が押下操作されたことを検出する演出ボタン検出SW(スイッチ)63aが接続されている。従って、演出ボタン63が押下されると、演出ボタン検出SW63aからサブ制御基板90に対して信号が出力される。
【0059】
3.大当たり等の説明
本形態のパチンコ遊技機1では、大当たり抽選(特別図柄抽選)の結果として、「大当たり」と「はずれ」がある。「大当たり」のときには、特別図柄表示器41に「大当たり図柄」が停止表示される。「はずれ」のときには、特別図柄表示器41に「ハズレ図柄」が停止表示される。大当たりに当選すると、停止表示された特別図柄の種類に応じた開放パターンにて、大入賞装置31を作動させて大入賞口30を開放させる「特別遊技(大当たり遊技)」が実行される。
【0060】
大当たりには複数の種別がある。
図7(A)に示すように大当たりの種別としては、「16R(ラウンド)確変大当たり」、「8R確変大当たり」、および「8R通常大当たり」がある。「16R確変大当たり」は、1R(ラウンド)あたり1回の大入賞口30の開放を16Rにわたって行い(
図7(A))、その大当たり遊技後の遊技状態を後述する高確高ベース状態に制御する大当たりである(
図7(B))。1回の大入賞口30の開放時間は、最大で28秒である。16R確変大当たりへの当選時には、第1特別図柄表示器41aに特
図1_16R確変図柄1が停止表示されるか、第2特別図柄表示器41bに特
図2_16R確変図柄1が停止表示される。特
図1_16R確変図柄1を表示するためにセットされる特図停止図柄データは、「11H」である。また、特
図2_16R確変図柄1を表示するためにセットされる特図停止図柄データは、「21H」である。
【0061】
また「8R確変大当たり」は、1R(ラウンド)あたり1回の大入賞口30の開放を8Rにわたって行い(
図7(A))、その大当たり遊技後の遊技状態を後述する高確高ベース状態に制御する大当たりである(
図7(B))。1回の大入賞口30の開放時間は、16R確変大当たりと同様、最大で28秒である。8R確変大当たりへの当選時には、第1特別図柄表示器41aに特
図1_8R確変図柄2が停止表示されるか、第2特別図柄表示器41bに特
図2_8R確変図柄2が停止表示される。特
図1_8R確変図柄2を表示するためにセットされる特図停止図柄データは、「12H」である。また、特
図2_8R確変図柄2を表示するためにセットされる特図停止図柄データは、「22H」である。
【0062】
また「8R通常大当たり」は、1R(ラウンド)あたり1回の大入賞口30の開放を8Rにわたって行い(
図7(A))、その大当たり遊技後の遊技状態を後述する低確高ベース状態に制御する大当たりである(
図7(B))。1回の大入賞口30の開放時間は、前記2種類の大当たりと同様、最大で28秒である。8R通常大当たりへの当選時には、第1特別図柄表示器41aに特
図1_8R通常図柄3が停止表示されるか、第2特別図柄表示器41bに特
図2_8R通常図柄3が停止表示される。特
図1_8R通常図柄3を表示するためにセットされる特図停止図柄データは、「13H」である。また、特
図2_8R通常図柄3を表示するためにセットされる特図停止図柄データは、「23H」である。
【0063】
なお、第1特別図柄(特
図1)の抽選における各大当たりへの振分確率は、16R確変大当たりが20%、8R確変大当たりが50%、8R通常大当たりが30%となっている。これに対して、第2特別図柄(特
図2)の抽選における各大当たりへの振分確率は、16R確変大当たりが50%、8R確変大当たりが20%、8R通常大当たりが30%となっている。このように本パチンコ遊技機1では、第1始動口20に遊技球が入賞して行われる大当たり抽選(第1特別図柄の抽選)よりも、第2始動口21に遊技球が入球して行われる大当たり抽選(第2特別図柄の抽選)の方が、遊技者にとって有利となる(多くの賞球が得られる大当たりに当選しやすい)ように設定されている。
【0064】
ここで本パチンコ遊技機1では、大当たり及び小当たりか否かの抽選は「大当たり乱数」に基づいて行われ、当選した大当たりの種別の抽選は「大当たり種別乱数」に基づいて行われる。
図8(A)に示すように、大当たり乱数は0〜65535までの範囲で値をとる。大当たり種別乱数は、0〜9までの範囲で値をとる。なお、第1始動口20又は第2始動口21への入賞に基づいて取得される乱数には、大当たり乱数および大当たり種別乱数の他に、「リーチ乱数」および「変動パターン乱数」がある。
【0065】
リーチ乱数は、大当たり判定の結果がはずれである場合に、その結果を示す演出図柄変動表示演出においてリーチを発生させるか否かを決める乱数である。リーチとは例えば、左と右の演出図柄8R,8Lが同じ図柄で停止され、変動中の中演出図柄8Cがさらにこれらと同じ図柄で停止すれば3つの演出図柄のゾロ目となる状態(「7↓7」の状態)である。すなわち、2つの演出図柄が同じ図柄で停止され、残り一つの演出図柄が変動中の状態である。なお、この場合の演出図柄の停止には、表示画面7a内で多少揺れているような表示も含まれる。また、リーチを形成するライン(有効ライン)は複数あってもよい。このリーチ乱数は、0〜127までの範囲で値をとる。
【0066】
また、変動パターン乱数は、変動時間を含む変動パターンを決めるための乱数である。変動パターン乱数は、0〜199までの範囲で値をとる。また、第1ゲート28又は第2ゲート29の通過に基づいて取得される乱数には、
図8(B)に示す普通図柄乱数(当たり乱数)がある。普通図柄乱数は、電チュー22を開放させる補助遊技を行うか否かの抽選(普通図柄抽選)のための乱数である。普通図柄乱数は、0〜239までの範囲で値をとる。
【0067】
4.遊技状態の説明
次に、本形態のパチンコ遊技機1の遊技状態に関して説明する。パチンコ遊技機1の特別図柄表示器41および普通図柄表示器42には、それぞれ、確率変動機能と変動時間短縮機能がある。特別図柄表示器41の確率変動機能が作動している状態を「高確率状態」といい、作動していない状態を「低確率状態(非高確率状態)」という。高確率状態では、大当たり確率が低確率状態よりも高くなっている。すなわち、大当たりと判定される大当たり乱数の値が低確率状態で用いる大当たり判定テーブルよりも多い大当たり判定テーブルを用いて、大当たり判定を行う(
図9(A)参照)。つまり、特別図柄表示器41の確率変動機能が作動すると、作動していないときに比して、特別図柄表示器41による特別図柄の可変表示の表示結果(すなわち停止図柄)が大当たり図柄となる確率が高くなる。
【0068】
また、特別図柄表示器41の変動時間短縮機能が作動している状態を「時短状態」といい、作動していない状態を「非時短状態」という。時短状態では、特別図柄の変動時間(変動表示の開始から表示結果の導出表示までの時間)が、非時短状態よりも短くなっている。すなわち、変動時間の短い変動パターンが選択されることが非時短状態よりも多くなるように定められた変動パターンテーブルを用いて、変動パターンの判定を行う(
図10参照)。つまり、特別図柄表示器41の変動時間短縮機能が作動すると、作動していないときに比して、特別図柄の可変表示の変動時間として短い変動時間が選択されやすくなる。その結果、時短状態では、特図保留の消化のペースが速くなり、始動口への有効な入賞(特図保留として記憶され得る入賞)が発生しやすくなる。そのため、スムーズな遊技の進行のもとで大当たりを狙うことができる。
【0069】
特別図柄表示器41の確率変動機能と変動時間短縮機能とは同時に作動することもあるし、片方のみが作動することもある。そして、普通図柄表示器42の確率変動機能および変動時間短縮機能は、特別図柄表示器41の変動時間短縮機能に同期して作動するようになっている。すなわち、普通図柄表示器42の確率変動機能および変動時間短縮機能は、時短状態において作動し、非時短状態において作動しない。よって、時短状態では、普通図柄抽選における当選確率が非時短状態よりも高くなっている。すなわち、当たりと判定される普通図柄乱数(当たり乱数)の値が非時短状態で用いる普通図柄当たり判定テーブルよりも多い普通図柄当たり判定テーブルを用いて、当たり判定(普通図柄の判定)を行う(
図9(D)参照)。つまり、普通図柄表示器42の確率変動機能が作動すると、作動していないときに比して、普通図柄表示器42による普通図柄の可変表示の表示結果が、普通当たり図柄となる確率が高くなる。
【0070】
また時短状態では、普通図柄の変動時間が非時短状態よりも短くなっている。本形態では、普通図柄の変動時間は非時短状態では30秒であるが、時短状態では1秒である(
図9(E)参照)。さらに時短状態では、補助遊技における電チュー22の開放時間が、非時短状態よりも長くなっている(
図12参照)。すなわち、電チュー22の開放時間延長機能が作動している。加えて時短状態では、補助遊技における電チュー22の開放回数が非時短状態よりも多くなっている(
図12参照)。すなわち、電チュー22の開放回数増加機能が作動している。
【0071】
普通図柄表示器42の確率変動機能と変動時間短縮機能、および電チュー22の開放時間延長機能と開放回数増加機能が作動している状況下では、これらの機能が作動していない場合に比して、電チュー22が頻繁に開放され、第2始動口21へ遊技球が頻繁に入賞することとなる。その結果、発射球数に対する賞球数の割合であるベースが高くなる。従って、これらの機能が作動している状態を「高ベース状態」といい、作動していない状態を「低ベース状態」という。高ベース状態では、手持ちの遊技球を大きく減らすことなく大当たりを狙うことができる。なお、高ベース状態とは、いわゆる電サポ制御(電チュー22により第2始動口21への入賞をサポートする制御)が実行されている状態である。
【0072】
高ベース状態(電サポ制御状態)は、上記の全ての機能が作動するものでなくてもよい。すなわち、普通図柄表示器42の確率変動機能、普通図柄表示器42の変動時間短縮機能、電チュー22の開放時間延長機能、および電チュー22の開放回数増加機能のうち一つ以上の機能の作動によって、その機能が作動していないときよりも電チュー22が開放され易くなっていればよい。また、高ベース状態(電サポ制御状態)は、時短状態に付随せずに独立して制御されるようにしてもよい。
【0073】
本形態のパチンコ遊技機1では、16R確変大当たり又は8R確変大当たりへの当選による特別遊技後の遊技状態は、高確率状態かつ時短状態かつ高ベース状態(電サポ制御状態)である(
図7(B)参照)。この遊技状態を特に、「高確高ベース状態」という。高確高ベース状態は、所定回数(本形態では10000回)の特別図柄の可変表示が実行されるか、又は、大当たりに当選してその大当たり遊技が実行されることにより終了する。なお、この終了条件は実質的に、次の大当たり当選まで高確高ベース状態が続くことを意味している。
【0074】
また、8R通常大当たりへの当選による特別遊技後の遊技状態は、低確率状態(非高確率状態)かつ時短状態かつ高ベース状態である(
図7(B)参照)。この遊技状態を特に、「低確高ベース状態」という。低確高ベース状態は、所定回数(本形態では100回)の特別図柄の可変表示が実行されるか、大当たりに当選してその大当たり遊技が実行されることにより終了する。
【0075】
なお、パチンコ遊技機1を初めて遊技する場合において電源投入後の遊技状態は、低確率状態かつ非時短状態かつ低ベース状態(非電サポ制御状態)である。この遊技状態を特に、「低確低ベース状態」という。低確低ベース状態は通常状態とも称される。
【0076】
高ベース状態では、右打ちにより右遊技領域3Bへ遊技球を進入させた方が有利に遊技を進行できる。電サポ制御により低ベース状態と比べて電チュー22が開放されやすくなっており、第1始動口20への入賞よりも第2始動口21への入賞の方が容易となっているため、第1始動口20よりも抽選において有利な第2始動口21への入賞だけを狙える右打ちにて遊技を進行した方がよいからである。そのため、普通図柄抽選の契機となる第2ゲート29へ遊技球を通過させつつ、第2始動口21へ遊技球を入賞させるべく右打ちを行う。これにより左打ちをするよりも有利に遊技を進行できる。
【0077】
これに対して、低ベース状態では、左打ちにより左遊技領域3Aへ遊技球を進入させた方が有利に遊技を進行できる。電サポ制御が実行されていないため、高ベース状態と比べて電チュー22が開放されにくくなっており、第2始動口21への入賞よりも第1始動口20への入賞の方が容易となっているからである。そのため、第1始動口20へ遊技球を入賞させるべく左打ちを行う。これにより右打ちするよりも、多数の始動入賞を得ることができる。
【0078】
また、上記した各種の遊技状態の他に、本パチンコ遊技機1における遊技状態としては、特別遊技(大当たり遊技)を実行している状態である特別遊技状態(大当たり遊技状態)がある。
【0079】
5.遊技制御用マイコン81の動作
[主制御メイン処理]次に
図13〜
図33に基づいて遊技制御用マイコン81の動作について説明する。なお、遊技制御用マイコン81の動作説明にて登場するカウンタ、タイマ、フラグ、ステータス、バッファ等は、RAM84に設けられている。主制御基板80に備えられた遊技制御用マイコン81は、パチンコ遊技機1の電源がオンされると、ROM83から
図13に示した主制御メイン処理のプログラムを読み出して実行する。同図に示すように、主制御メイン処理では、まず初期設定を行う(ステップS001)。初期設定では例えば、スタックの設定、定数設定、割り込み時間の設定、CPU82の設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間の管理のための回路)の設定や、各種のフラグ、ステータス及びカウンタ等のリセット等を行う。フラグの初期値は「0」つまり「OFF」であり、ステータスの初期値は「1」であり、カウンタの初期値は「0」である。なお初期設定(S001)は、電源投入後に一度だけ実行され、それ以降は実行されない。
【0080】
初期設定(S001)に次いで、割り込みを禁止し(S002)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)を実行する。この普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)では、
図8に示した種々の乱数カウンタ値を1加算して更新する。各乱数カウンタ値は上限値に至ると「0」に戻って再び加算される。なお各乱数カウンタの周期初期値は「0」以外の値であってもよく、ランダムに変更されるものであってもよい。更新された乱数カウンタ値は主制御基板80のRAM84の所定の更新値記憶領域(図示せず)に逐次記憶される。
【0081】
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)が終了すると、割り込みを許可する(S004)。割り込み許可中は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)の実行が可能となる。メイン側タイマ割り込み処理(S005)は、例えば4msec周期でCPU82に繰り返し入力される割り込みパルスに基づいて実行される。すなわち、例えば4msec周期で実行される。そして、メイン側タイマ割り込み処理(S005)が終了してから、次にメイン側タイマ割り込み処理(S005)が開始されるまでの間に、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)による各種カウンタ値の更新処理が繰り返し実行される。なお、割り込み禁止状態のときにCPU82に割り込みパルスが入力された場合は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)はすぐには開始されず、割り込み許可(S004)がされてから開始される。
【0082】
[メイン側タイマ割り込み処理]次に、メイン側タイマ割り込み処理(S005)について説明する。
図14に示すように、メイン側タイマ割り込み処理(S005)では、まず出力処理(S101)を実行する。出力処理(S101)では、以下に説明する各処理において主制御基板80のRAM84に設けられた出力バッファにセットされたコマンド等を、サブ制御基板90や払出制御基板110等に出力する。
【0083】
出力処理(S101)に次いで行われる入力処理(S102)では、主にパチンコ遊技機1に取り付けられている各種センサ(第1始動口センサ20a,第2始動口センサ21a、大入賞口センサ30a、普通入賞口センサ27a等(
図3参照))が検知した検出信号を読み込み、賞球情報としてRAM84の出力バッファに記憶する。また、下皿62の満杯を検出する下皿満杯スイッチからの検出信号も取り込み、下皿満杯データとしてRAM84の出力バッファに記憶する。
【0084】
次に行われる普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S103)は、
図13の主制御メイン処理で行う普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)と同じである。即ち、
図8に示した各種乱数カウンタ値(普通図柄乱数カウンタ値も含む)の更新処理は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)の実行期間と、それ以外の期間(メイン側タイマ割り込み処理(S005)の終了後、次のメイン側タイマ割り込み処理(S005)が開始されるまでの期間)との両方で行われている。
【0085】
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S103)に次いで、後述する始動口センサ検出処理(S104)、普通動作処理(S105)、特別動作処理(S106)、および電源断監視処理(S109)を実行する。その後、その他の処理(S110)を実行して、メイン側タイマ割り込み処理(S005)を終了する。その他の処理(S110)としては、後述の特
図2保留球数に基づいて第2特図保留表示器43bをその数を示す表示態様に制御したり、後述の特
図1保留球数に基づいて第1特図保留表示器43aをその数を示す表示態様に制御したりする。そして、次にCPU82に割り込みパルスが入力されるまでは主制御メイン処理のステップS002〜S004の処理が繰り返し実行され(
図13参照)、割り込みパルスが入力されると(約4msec後)、再びメイン側タイマ割り込み処理(S005)が実行される。再び実行されたメイン側タイマ割り込み処理(S005)の出力処理(S101)においては、前回のメイン側タイマ割り込み処理(S005)にてRAM84の出力バッファにセットされたコマンド等が出力される。
【0086】
[始動口センサ検出処理]
図15に示すように、始動口センサ検出処理(S104)ではまず、第1ゲート28又は第2ゲート29に遊技球が通過したか否か、即ち、第1ゲートセンサ28a又は第2ゲートセンサ29aによって遊技球が検出されたか否か判定する(S201)。第1ゲート28又は第2ゲート29を遊技球が通過していれば(S201でYES)、後述のゲート通過処理(S202)を行う。一方、遊技球が第1ゲート28又は第2ゲート29を通過していなければ(S201でNO)、ゲート通過処理(S202)をパスしてステップS203に進む。
【0087】
ステップS203では、第2始動口21に遊技球が入賞したか否か、即ち、第2始動口センサ21aによって遊技球が検出されたか否か判定する(S203)。第2始動口21に遊技球が入賞していない場合(S203でNO)にはステップS209に進むが、第2始動口21に遊技球が入賞した場合には(S203でYES)、特
図2保留球数(第2特図保留の数、具体的にはRAM84に設けた第2特図保留の数をカウントするカウンタの数値)が4個(上限数)に達しているか否か判定する(S204)。そして、特
図2保留球数が4個に達している場合(S204でYES)には、ステップS209に進むが、特
図2保留球数が4個未満である場合には(S204でNO)、特
図2保留球数に1を加算する(S205)。
【0088】
続いて特
図2関係乱数取得処理(S206)を行う。特
図2関係乱数取得処理(S206)では、RAM84(
図3参照)の更新値記憶領域(図示せず)に記憶されている大当たり乱数カウンタ値(ラベル−TRND−A)、大当たり種別乱数カウンタ値(ラベル−TRND−AS)、リーチ乱数カウンタ値(ラベル−TRND−RC)及び変動パターン乱数カウンタ値(ラベル−TRND−T1)を取得し(つまり
図8(A)に示す乱数値群を取得し)、それら取得乱数値を第2特図保留記憶部85bのうち現在の特
図2保留球数に応じた第2特図保留記憶部85bの記憶領域(
図5(b)参照)に格納する。具体的には、特
図2保留球数が「1」の場合には第1記憶領域に取得した乱数値群を格納し、特
図2保留球数が「2」の場合には第2記憶領域に取得した乱数値群を格納し、特
図2保留球数が「3」の場合には第3記憶領域に取得した乱数値群を格納し、特
図2保留球数が「4」の場合には第4記憶領域に取得した乱数値群を格納する。
【0089】
続いて第2始動入賞コマンド特定処理(S207)を行う。第2始動入賞コマンド特定処理(S207)では、ステップS206で格納した乱数値群に基づき、
図11に示す始動入賞コマンド特定テーブルを用いて第2始動入賞コマンドを特定する。具体的には、現在の特
図2保留球数が「4」且つ現在の遊技状態が非時短状態であり、大当たり乱数が「1」、大当たり種別乱数が「1」、リーチ乱数が「1」であれば、
図11の始動入賞コマンド特定テーブルにおける第2始動口且つ非時短状態の箇所を参照して、第2始動入賞コマンドとして「F1H41H」というコマンドを特定する。なおコマンドは、2バイトの情報(1バイトの上位コマンド(例えばF1H)と1バイトの下位コマンド(例えば41H))からなっている。
【0090】
図11に示すテーブルにおける各乱数の区分けは、それぞれの乱数の判定テーブル(
図9(A)の大当たり判定テーブル、
図9(B)の大当たり種別判定テーブル、
図9(C)のリーチ判定テーブル)における区分けと対応している。従って、特定された第2始動入賞コマンドには、大当たりの当否、特別図柄の種類、およびリーチの有無の情報が含まれることとなる。
【0091】
なお本形態の始動入賞コマンド(
図11)では、16進数で二桁の上位コマンドのうち上の桁の値は、始動口の種類(第1始動口20への入賞か第2始動口21への入賞か)を指定する情報である。また、上位コマンドのうち下の桁の値は、遊技状態(時短状態か非時短状態か)を指定する情報である。また、16進数で二桁の下位コマンドのうち、上の桁の値は、保留球数を指定する情報である(
図11の欄外の備考参照)。また、下位コマンドのうち下の桁の値は、大当たりの当否、特別図柄の種類、及びリーチの有無を指定する情報である。なお、このような始動入賞コマンドの生成に関するルールは、一例であり、任意に変更可能である。
【0092】
続いて遊技制御用マイコン81は、ステップS207で特定した第2始動入賞コマンドをRAM84の出力バッファにセットする(S208)。
【0093】
続いて始動口センサ検出処理(S104)では、第1始動口20に遊技球が入賞したか否か、即ち、第1始動口センサ20aによって遊技球が検出されたか否かを判定する(S209)。第1始動口20に遊技球が入賞していない場合(S209でNO)には処理を終えるが、第1始動口20に遊技球が入賞した場合には(S209でYES)、特
図1保留球数(第1特図保留の数、具体的にはRAM84に設けた第1特図保留の数をカウントするカウンタの数値)が4個(上限数)に達しているか否か判定する(S210)。そして、特
図1保留球数が4個に達している場合(S210でYES)には、処理を終えるが、特
図1保留球数が4個未満である場合には(S210でNO)、特
図1保留球数に「1」を加算する(S211)。
【0094】
続いて特
図1関係乱数取得処理(S212)を行う。特
図1関係乱数取得処理(S212)では、特
図2関係乱数取得処理(S206)と同様に、RAM84(
図3参照)の更新値記憶領域(図示せず)に記憶されている大当たり乱数カウンタ値(ラベル−TRND−A)、大当たり種別乱数カウンタ値(ラベル−TRND−AS)、リーチ乱数カウンタ値(ラベル−TRND−RC)及び変動パターン乱数カウンタ値(ラベル−TRND−T1)を取得し(つまり
図8(A)に示す乱数値群を取得し)、それら取得乱数値を第1特図保留記憶部85aのうち現在の特
図1保留球数に応じた第1特図保留記憶部85aの記憶領域(
図5(a)参照)に格納する。具体的には、特
図1保留球数が「1」の場合には第1記憶領域に取得した乱数値群を格納し、特
図1保留球数が「2」の場合には第2記憶領域に取得した乱数値群を格納し、特
図1保留球数が「3」の場合には第3記憶領域に取得した乱数値群を格納し、特
図1保留球数が「4」の場合には第4記憶領域に取得した乱数値群を格納する。
【0095】
続いて第1始動入賞コマンド特定処理(S213)を行う。第1始動入賞コマンド特定処理(S213)では、ステップS212で格納した乱数値群に基づき、
図11に示す始動入賞コマンド特定テーブルを用いて第1始動入賞コマンドを特定する。具体的には、現在の特
図1保留球数が「4」且つ現在の遊技状態が非時短状態であり、大当たり乱数が「1」、大当たり種別乱数が「1」、リーチ乱数が「1」であれば、
図11の始動入賞コマンド特定テーブルにおける第1始動口且つ非時短状態の箇所を参照して、第1始動入賞コマンドとして「E1H41H」というコマンドを特定する。特定された第1始動入賞コマンドには、大当たりの当否、特別図柄の種類、およびリーチの有無の情報が含まれている。
【0096】
続いて遊技制御用マイコン81は、ステップS213で特定した第1始動入賞コマンドをRAM84の出力バッファにセットして(S214)、処理を終える。
【0097】
[ゲート通過処理]
図16に示すようにゲート通過処理(S202)では、普通図柄保留球数(普図保留の数、具体的にはRAM84に設けた普図保留の数をカウントするカウンタの値)が4以上であるか否か判定し(S301)、普通図柄保留球数が4以上であれば(S301でYES)、処理を終了する。一方、普通図柄保留球数が4以上でなければ(S301でNO)、普通図柄保留球数に「1」を加算し(S302)、普通図柄乱数取得処理(S303)を行う。普通図柄乱数取得処理(S303)では、RAM84(
図3参照)の更新値記憶領域(図示せず)に記憶されている普通図柄乱数カウンタ値(ラベル−TRND−H、
図8(B))を取得し、その取得乱数値をRAM84の普図保留記憶部86のうち現在の普通図柄保留球数に応じた記憶領域に格納する。
【0098】
[普通動作処理]遊技制御用マイコン81は、始動口センサ検出処理(S104)に次いで、
図17に示す普通動作処理(S105)を行う。普通動作処理(S105)では、普通図柄表示器42および電チュー22に関する処理を4つの段階に分け、それらの各段階に「普通動作ステータス1,2,3,4」を割り当てている。そして、「普通動作ステータス」が「1」である場合には(S601でYES)、普通図柄待機処理(S602)を行い、「普通動作ステータス」が「2」である場合には(S601でNO、S603でYES)、普通図柄変動中処理(S604)を行い、「普通動作ステータス」が「3」である場合には(S601,S603で共にNO、S605でYES)、普通図柄確定処理(S606)を行い、「普通動作ステータス」が「4」である場合には(S601,S603,S605の全てがNO)、普通電動役物処理(S607)を行う。なお普通動作ステータスは、初期設定では「1」である。
【0099】
[普通図柄待機処理]
図18に示すように、普通図柄待機処理(S602)ではまず、普通図柄の保留球数が「0」であるか否かを判定し(S701)、「0」であればこの処理を終える。一方「0」でなければ、普通図柄当たり判定処理を行う(S702)。
【0100】
[普通図柄当たり判定処理]
図19に示すように、普通図柄当たり判定処理(S702)ではまず、普図保留記憶部86に格納されている普通図柄乱数カウンタ値(ラベル−TRND−H)を読み出す(S801)。次いで、普通図柄当たり判定テーブル(
図9(D))のアドレスをセットする(S802)。続いて、時短フラグがONか否か(すなわち遊技状態が時短状態であるか否か)を判定する(S803)。時短状態でなければ、
図9(D)に示す普通図柄当たり判定テーブルのうち非時短状態用のテーブルに基づいて、長開放図柄での当たりか否か判定する(S804)。これに対して、時短状態であれば、
図9(D)に示す普通図柄当たり判定テーブルのうち時短状態用のテーブルに基づいて、長開放図柄での当たりか否か判定する(S805)。そしてステップS804又はS805の判定結果が「YES」であれば、長開放普通当たりフラグをONして(S806)処理を終える。
【0101】
一方、ステップS804でNOであれば、
図9(D)に示す普通図柄当たり判定テーブルのうち非時短状態用のテーブルに基づいて、短開放図柄での当たりか否か判定する(S807)。また、ステップS805でNOであれば、
図9(D)に示す普通図柄当たり判定テーブルのうち時短状態用のテーブルに基づいて、短開放図柄での当たりか否か判定する(S807)。ステップS807の判定結果が「NO」であればそのまま処理を終えるが、「YES」であれば短開放普通当たりフラグをONして(S808)処理を終える。
【0102】
普通図柄待機処理(
図18)では、普通図柄当たり判定処理(S702)に次いで、普通図柄変動パターン選択処理を行う(S703)。普通図柄変動パターン選択処理では、
図9(E)に示す普通図柄変動パターン選択テーブルを参照して、遊技状態が非時短状態であれば、普通図柄の変動時間が30秒の普通図柄変動パターンを選択する。一方、遊技状態が時短状態であれば、普通図柄の変動時間が1秒の普通図柄変動パターンを選択する。なお普通図柄表示器42による普通図柄の変動表示(可変表示)の結果として停止表示(導出表示)される図柄は、普通図柄抽選の結果が長開放の当たりである場合は長開放図柄(「○○」、○:点灯、●:消灯)であり、短開放の当たりである場合は短開放図柄(「○●」)であり、ハズレである場合はハズレ図柄(「●○」)である。
【0103】
普通図柄変動パターン選択処理(S703)に次いで遊技制御用マイコン81は、普通図柄保留球数を1ディクリメントする(S704)。そして、普図保留記憶部86における各普図保留の格納場所(記憶領域)を現在の位置から読み出される側に一つシフトするとともに、普図保留記憶部86における保留4個目に対応する記憶領域(読み出される側から最も遠い記憶領域)をクリアする(S705)。このようにして、普図保留が保留された順に消化されるようにしている。
【0104】
続いて遊技制御用マイコン81は、普通図柄変動開始処理を行う(S706)。普通図柄変動開始処理では、ステップS703で選択した普通図柄変動パターンにて普通図柄の変動表示を開始するとともに、普通動作ステータスを「2」にセットする。また普通図柄変動開始処理では、サブ制御基板90に普通図柄の変動開始を知らせるため、普通図柄変動開始コマンドをセットする。
【0105】
[普通図柄変動中処理]
図20に示すように、普通図柄変動中処理(S604)ではまず、普通図柄の変動時間が経過したか否か判定し(S1001)、経過していなければ処理を終える。一方、経過していれば(S1001でYES)、普通図柄変動停止コマンドをセットするとともに(S1002)、普通動作ステータスを「3」にセット(S1003)する。そして、普通図柄の変動表示を、普通図柄乱数の判定結果に応じた表示結果(長開放図柄、短開放図柄又はハズレ図柄)で停止させる等のその他の処理を行ってから(S1004)、この処理を終える。
【0106】
[普通図柄確定処理]
図21に示すように、普通図柄確定処理(S606)ではまず、長開放普通当たりフラグがONであるか否かを判定する(S1101)。長開放普通当たりフラグがONであれば(S1101でYES)、続いて時短フラグがONであるか否か、すなわち時短状態中か否かを判定する(S1102)。そして時短状態中であれば、電チュー22の開放パターンとして時短状態中のロング開放パターン(即ち
図12に示す長開放TBL2)をセットする(S1103)。時短状態中のロング開放パターンとは、
図12の長開放TBL2に示すように、3回にわたって電チュー22を開放する開放パターンである。従って、電チュー22の開放回数をカウントする電チュー開放カウンタに「3」をセットする。より詳細には、この開放パターンは、1回目の開放時間が4.0秒、2回目の開放時間が2.0秒、3回目の開放時間が2.0秒であり、各開放の間のインターバル時間が1.0秒の開放パターンである。
【0107】
これに対して、非時短状態中であれば(S1102でNO)、電チュー22の開放パターンとして非時短状態中のロング開放パターン(即ち
図12に示す長開放TBL1)をセットする(S1104)。非時短状態中のロング開放パターンとは、
図12の長開放TBL1に示すように、一回当たり3.5秒の開放を1回行う開放パターンである。従って、電チュー開放カウンタに「1」をセットする。この開放パターンでは開放時間が3.5秒と十分にあるため、第2特図保留の上限個数に達する程度の入賞が可能となっている。
【0108】
一方、ステップS1101において長開放普通当たりフラグがONでなければ(S1101でNO)、短開放普通当たりフラグがONであるか否かを判定する(S1105)。短開放普通当たりフラグがONであれば(S1105でYES)、続いて時短フラグがONであるか否か、すなわち時短状態中か否かを判定する(S1106)。そして時短状態中であれば、電チュー22の開放パターンとして時短状態中のショート開放パターン(即ち
図12に示す短開放TBL2)をセットする(S1107)。時短状態中のショート開放パターンとは、
図12の短開放TBL2に示すように、一回当たり2.0秒の開放を3回繰り返す開放パターンである。従って、電チュー22の開放回数をカウントする電チュー開放カウンタに「3」をセットする。
【0109】
これに対して、ステップS1106で非時短状態中であれば(S1106でNO)、電チュー22の開放パターンとして非時短状態中のショート開放パターン(即ち
図12に示す短開放TBL1)をセットする(S1108)。非時短状態中のショート開放パターンとは、
図12の短開放TBL1に示すように、一回当たり0.2秒の開放を1回行う開放パターンである。従って、電チュー開放カウンタに「1」をセットする。
【0110】
その後遊技制御用マイコン81は、開放パターンのセット(S1103、S1104、S1107、S1108)に続いて、普通動作ステータスを「4」にセットし(S1109)、この処理を終える。一方ステップS1105において、短開放普通当たりフラグがONでなければ(S1105でNO)、普通動作ステータスを「1」にセットして(S1110)、この処理を終える。
【0111】
[普通電動役物処理]
図22に示すように、普通電動役物処理(S607)ではまず、普通当たり終了フラグがONであるか否かを判定する(S1201)。普通当たり終了フラグは、当選した補助遊技において電チュー22の開放が終了したことを示すフラグである。
【0112】
普通当たり終了フラグがONでなければ(S1201でNO)、第2始動口21の開放中か否か(すなわち電チュー22の開放中か否か)を判定する(S1202)。開放中でなければ(S1202でNO)、第2始動口21を開放させる時間に至ったか否かを判定する(S1203)。至っていなければ(S1203でNO)、処理を終える。一方至っていれば(S1203でYES)、第2始動口21を開放するとともに(S1204)、条件充足判定処理を実行する(S1205)。条件充足判定処理とは、現在の遊技機が予め定めた条件(所定条件)を満たす状況下にあるか否かを判定する処理である。本形態では、所定条件を満たす状況下での第2始動口21への入賞に対する演出保留画像として、通常の態様とは異なる特別態様の演出保留画像(
図49(b)に示すホールケーキの画像202)を表示することとしている。この点については後に詳述する。なお、ここでいう所定条件が満たされていれば、特
図2保留球数を増加させ得る期間中ということになる。この期間を保留球数増加期間と称することとする。
【0113】
[条件充足判定処理]
図23(a)に示すように、条件充足判定処理(S1205)ではまず、時短フラグがOFFであるか否か、すなわち非時短遊技状態であるか否かを判定する(S3001)。ステップS3001でYESであれば次に、長開放普通当たりフラグがONであるか否か、すなわち電チュー22のロング開放中であるか否かを判定する(S3002)。ステップS3002でYESであれば続いて、特別動作ステータスが「2」であるか否か、すなわち特別図柄の変動表示中であるか否かを判定する(S3003)。そしてステップS3003でYESであれば、特別図柄の変動表示の残余時間(特別図柄の変動時間をダウンカウントにて計測するタイマの値)が、電チュー22の開放時間(3.5秒、
図12参照)よりも長いか否かを判定する(S3004)。
【0114】
ステップS3001〜S3004の全てがYESであれば、所定条件が満たされている、つまり保留球数増加期間に該当するので、条件充足中フラグをONするとともに(S3005)、保留球数増加期間中であることをサブ制御基板90に通知するための条件充足通知コマンドをセットして(S3006)、処理を終える。これに対して、ステップS3001〜S3004のいずれか一つでもNOであれば、所定条件が満たされていないため、ステップS3005及びS3006を実行することなく処理を終える。すなわち、本形態における所定条件とは、(i)非時短遊技状態であり、且つ、(ii)電チュー22がロング開放しており、且つ、(iii)特別図柄が変動表示中であり、且つ、(iv)特別図柄の変動表示の残余時間が電チュー22の開放時間(3.5秒、
図12参照)よりも長いことである。
【0115】
普通電動役物処理(
図22)のステップS1202において、第2始動口21の開放中であれば(S1202でYES)、第2始動口21を閉鎖させる時間に至ったか否か(すなわち第2始動口21を開放してから所定の開放時間が経過したか否か)を判定する(S1206)。そして、至っていなければ処理を終え、至っていれば第2始動口21を閉鎖(閉塞)させる(S1207)。
【0116】
そして第2始動口21の閉鎖(S1207)に次いで、電チュー開放カウンタの値を1ディクリメントし(S1208)、電チュー開放カウンタの値が「0」であるか否かを判定する(S1209)。「0」でなければ(S1209でNO)、再び電チュー22を開放させるためにそのまま処理を終える。一方「0」であれば(S1209でYES)、補助遊技を終了させる普通当たり終了処理を行うとともに(S1210)、普通当たり終了フラグをセットする(S1211)。そして、充足期間終了通知処理を行って(S1212)、処理を終える。
【0117】
[充足期間終了通知処理]
図23(b)に示すように、充足期間終了通知処理(S1212)ではまず、条件充足中フラグがONであるか否かを判定する(S3101)。そしてONでなければ(S3101でNO)、そのまま処理を終える。一方ONであれば(S3101でYES)、条件充足中フラグをOFFするとともに(S3102)、保留球数増加期間が終了したことをサブ制御基板90に通知するための充足期間終了通知コマンドをセットして処理を終える(S3103)。
【0118】
普通電動役物処理(
図22)のステップS1201において、普通当たり終了フラグがONであれば(S1201でYES)、ステップS1103,S1104,S1107又はS1108にてセットされた回数の電チュー22の開放動作は終了しているので、普通当たり終了フラグをOFFするとともに(S1213)、普通当たりフラグ(すなわち長開放普通当たりフラグ又は短開放普通当たりフラグ)をOFFし(S1214)、普通動作ステータスを「1」にセットして処理を終える(S1215)。これにより、次回のメイン側タイマ割り込み処理において、普通動作処理(
図17)として再び普通図柄待機処理(S602)が実行されることになる。
【0119】
[特別動作処理]
図14に示すように遊技制御用マイコン81は、普通動作処理(S105)に次いで特別動作処理(S106)を行う。特別動作処理(S106)では、
図24に示すように、特別図柄表示器41および大入賞装置31に関する処理を4つの段階に分け、それらの各段階に「特別動作ステータス1,2,3,4」を割り当てている。そして、「特別動作ステータス」が「1」である場合には(S1301でYES)、特別図柄待機処理(S1302)を行い、「特別動作ステータス」が「2」である場合には(S1301でNO、S1303でYES)、特別図柄変動中処理(S1304)を行い、「特別動作ステータス」が「3」である場合には(S1301,S1303で共にNO、S1305でYES)、特別図柄確定処理(S1306)を行い、「特別動作ステータス」が「4」である場合には(S1301,S1303,S1305の全てがNO)、特別電動役物処理(S1307)を行う。なお特別動作ステータスは、初期設定では「1」である。
【0120】
[特別図柄待機処理]
図25に示すように、特別図柄待機処理(S1302)ではまず、第2始動口21の保留球数(即ち特
図2保留球数)が「0」であるか否かを判定する(S1401)。特
図2保留球数が「0」である場合(S1401でYES)、即ち、第2始動口21への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶がない場合には、第1始動口20の保留球数(即ち特
図1保留球数)が「0」であるか否かを判定する(S1407)。そして、特
図1保留球数も「0」である場合(S1407でYES)、即ち、第1始動口20への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶もない場合には、画像表示装置7の表示画面7aを待機画面(客待ち用のデモ画面)とする処理中であるか否かを判定し(S1413)、そうであれば(S1413でYES)処理を終え、そうでなければ(S1413でNO)待機画面を表示するために待機画面設定処理を実行する(S1414)。
【0121】
ステップS1401において特
図2保留球数が「0」でない場合(S1401でNO)、即ち、第2始動口21への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶(特
図2の保留情報)が1つ以上ある場合には、後述の特
図2大当たり判定処理(S1402)及び特
図2変動パターン選択処理(S1403)を行う。その後、遊技制御用マイコン81は、特
図2保留球数を1ディクリメントする(S1404)。そして、第2特図保留記憶部85bにおける各種カウンタ値の格納場所(記憶領域)を現在の位置から読み出される側に一つシフトするとともに、第2特図保留記憶部85bにおける保留4個目に対応する記憶領域(読み出される側から最も遠い記憶領域)をクリアする(S1405)。このようにして、第2特図保留が保留された順に消化されるようにしている。続いて遊技制御用マイコン81は、特
図2変動開始処理(S1406)を実行する。特
図2変動開始処理(S1406)では、特別動作ステータスを「2」にセットして、第2特別図柄の変動表示を開始する。
【0122】
また、特
図2保留球数が「0」であるが特
図1保留球数が「0」でない場合(S1401でYES且つS1407でNO)、即ち、特
図2の保留情報はないが、第1始動口20への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶(特
図1の保留情報)が1つ以上ある場合には、後述の特
図1大当たり判定処理(S1408)及び特
図1変動パターン選択処理(S1409)を行う。その後、遊技制御用マイコン81は、特
図1保留球数を1ディクリメントする(S1410)。そして、第1特図保留記憶部85aにおける各種カウンタ値の格納場所(記憶領域)を、現在の位置から読み出される側に一つシフトするとともに、第1特図保留記憶部85aにおける保留4個目に対応する記憶領域(読み出される側から最も遠い記憶領域)をクリアする(S1411)。このようにして、第1特図保留が保留された順に消化されるようにしている。続いて遊技制御用マイコン81は、特
図1変動開始処理(S1412)を実行する。特
図1変動開始処理(S1412)では、特別動作ステータスを「2」にセットして、第1特別図柄の変動表示を開始する。
【0123】
上記のように本形態では、第1特図保留に基づく特別図柄の変動表示は、第2特図保留が「0」の場合(S1401でYESの場合)に限って行われる。すなわち第2特図保留の消化は、第1特図保留の消化に優先して実行される。そして本形態では、第2特図保留に基づく抽選の方が、第1特図保留に基づく抽選よりも、遊技者にとって利益の大きい大当たりに当選しやすくなっている(
図9(B))。
【0124】
[特
図2大当たり判定処理(特
図1大当たり判定処理)]特
図2大当たり判定処理(S1402)と特
図1大当たり判定処理(S1408)とは、処理の流れが同じであるため
図26に基づいてまとめて説明する。
図26に示すように、特
図2大当たり判定処理(S1402)又は特
図1大当たり判定処理(S1408)ではまず、判定値として、大当たり乱数カウンタ値(ラベル−TRND−A)を読み出す(S1501)。詳細には、特
図2大当たり判定処理(S1402)では、RAM84の第2特図保留記憶部85bの第1記憶領域(即ち第2特図保留の1個目に対応する記憶領域)に記憶されている大当たり乱数カウンタ値を読み出す。また特
図1大当たり判定処理(S1408)では、RAM84の第1特図保留記憶部85aの第1記憶領域(即ち第1特図保留の1個目に対応する記憶領域)に記憶されている大当たり乱数カウンタ値を読み出す。
【0125】
次に、大当たり判定テーブル(
図9(A))のアドレスをセットする(S1502)。次いで、確変フラグがONか否か、すなわち高確率状態であるか否かを判定する(S1503)。そして、高確率状態でなければ(S1503でNO)、すなわち低確率状態(非高確率状態)であれば、大当たり判定テーブル(
図9(A))のうち非高確率状態用のテーブル(大当たり判定値が「0」〜「189」)に基づいて大当たりか否かを判定する(S1504)。一方、高確率状態であれば(S1503でYES)、大当たり判定テーブル(
図9(A))のうち高確率状態用のテーブル(大当たり判定値が「0」〜「1899」)に基づいて大当たりか否かを判定する(S1505)。
【0126】
大当たり判定(S1504,S1505)の結果が「大当たり」であれば、大当たり種別乱数カウンタ値(ラベル−TRND−AS)を読み出して、
図9(B)に示す大当たり種別判定テーブルに基づいて大当たり種別を判定する(S1506)。大当たり種別を判定(S1506)した後は、大当たりフラグをONするとともに(S1507)、大当たり種別に応じた特図停止図柄データ(
図7参照)をセットして処理を終える。なお、大当たりフラグには、大当たりの種別が16R確変大当たりであった場合にONする16R大当たりフラグと、8R確変大当たり又は8R通常大当たりであった場合にONする8R大当たりフラグとがある。一方、大当たり判定(S1504,S1505)の結果が「ハズレ」であれば、ハズレ図柄に応じた特図停止図柄データ(01H)をセットして処理を終える。
【0127】
[特
図2変動パターン選択処理(特
図1変動パターン選択処理)]特
図2変動パターン選択処理(S1403)と特
図1変動パターン選択処理(S1409)とは、処理の流れが同じであるため
図27及び
図28に基づいてまとめて説明する。
図27及び
図28に示すように、特
図2変動パターン選択処理(S1403)又は特
図1変動パターン選択処理(S1409)ではまず、遊技状態が時短状態か否か(時短フラグがONか否か)を判定する(S1601)。そして、時短状態でなければ(S1601でNO)、すなわち非時短状態であれば、続いて大当たりフラグがONか否かを判定する(S1602)。ONであれば(S1602でYES)、さらに当選した大当たりの種別が16R大当たりであるか否かを判定する(S1603)。16R大当たりである場合には(S1603でYES)、非時短状態中16R大当たりテーブル(
図10に示す変動パターン判定テーブルのうち非時短状態且つ16R大当たりに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値(ラベル−TRND−T1)に基づいて変動パターンを選択する(S1604)。
【0128】
なお、
図10では変動パターン判定テーブルのうち第2始動口21に対応する箇所を省略して記載しているが、第2始動口21に対応する箇所は、変動パターンの値以外は、第1始動口20に対応する箇所と同じである。すなわち、第1始動口20に対応する変動パターン判定テーブルの変動パターンの値を「P1〜P16」から「P31〜P46」に変えたものが、第2始動口21に対応する変動パターン判定テーブルとなっている。従ってステップS1604では、具体的には、特
図1変動パターン選択処理(S1409)なら変動パターンP1又はP2が選択され、特
図2変動パターン選択処理(S1403)なら変動パターンP31又はP32が選択されることとなる。
【0129】
ここで、変動パターンが決まれば変動時間も決まる。また、リーチになる場合にそのリーチがノーマルリーチとなるのかスーパーリーチとなるのかも決まる。スーパーリーチとは、ノーマルリーチよりもリーチ後の変動時間が長いリーチである。スーパーリーチでは変動時間が長い分、長時間にわたる演出が実行される。具体的には本形態では、ノーマルリーチの場合の変動時間が15秒、スーパーリーチの場合の変動時間が40秒となっている。そして、スーパーリーチとしての演出(スーパーリーチ演出)は、ノーマルリーチとしての演出を経て実行される。すなわち、40秒の変動時間のうち15秒経過後からスーパーリーチ演出が実行される。なお、スーパーリーチ演出の実行中は、演出保留画像は表示されない。また、40秒の変動時間のうちラスト3秒では、演出図柄8L,8C,8Rが確定的に停止表示される。この期間においては、演出保留画像は表示される。
【0130】
図27のステップS1603において、16R大当たりでなければ(S1603でNO)、8R確変大当たり又は8R通常大当たりに当選しているので、非時短状態中8R大当たりテーブル(
図10に示す変動パターン判定テーブルのうち非時短状態且つ8R大当たりに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1605)。具体的には、特
図1変動パターン選択処理(S1409)なら変動パターンP3又はP4が選択され、特
図2変動パターン選択処理(S1403)なら変動パターンP33又はP34が選択されることとなる。
【0131】
またステップS1602において、大当たりフラグがONでなければ(S1602でNO)、リーチ乱数カウンタ値(ラベル−TRND−RC)がリーチ成立乱数値か否かを判定する(S1606)。
図9(C)に示すように、リーチ成立乱数値は時短状態であれば「0」〜「5」であり、非時短状態であれば「0」〜「13」である。すなわち、時短状態の方が非時短状態よりもハズレ時のリーチがかかりにくくなっている。これは、時短状態において変動時間の短いリーチ無しハズレがより多く選択されようにすることで、特図保留の消化スピードを早めるためである。
【0132】
リーチ乱数カウンタ値がリーチ成立乱数値である場合(S1606でYES)、即ち、リーチ有りハズレの場合には、非時短状態中リーチ有りハズレテーブル(
図10に示す変動パターン判定テーブルのうち非時短状態且つリーチ有りハズレに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1607)。具体的には、特
図1変動パターン選択処理(S1409)なら変動パターンP5又はP6が選択され、特
図2変動パターン選択処理(S1403)なら変動パターンP35又はP36が選択されることとなる。
【0133】
リーチ乱数カウンタ値がリーチ成立乱数値でない場合(S1606でNO)、即ち、リーチ無しハズレの場合には、非時短状態中リーチ無しハズレテーブル(
図10に示す変動パターン判定テーブルのうち非時短状態且つリーチ無しハズレに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1608)。このリーチ無しハズレ時には、保留球数に応じた短縮変動の機能が働くようになっている。すなわち、特別図柄の保留球数が「3」又は「4」であるときは、特別図柄の保留球数が「0」〜「2」であるときに比して変動時間の短い変動パターンが選択されるようになっている。具体的には、特
図1変動パターン選択処理(S1409)なら変動パターンP7又はP8が選択され、特
図2変動パターン選択処理(S1403)なら変動パターンP37又はP38が選択されることとなる。
【0134】
またステップS1601において、遊技状態が時短状態であると判定した場合(S1601でYES)には、
図28に示すように、参照する変動パターン判定テーブルを時短状態中のテーブル(
図10に示す変動パターン判定テーブルのうち時短状態に該当する部分)にする事以外は、上記ステップS1602〜S1608と同様の流れで処理(S1609〜S1615)を行う。すなわち、16R大当たりであれば
図10の時短状態中且つ16R大当たりに該当する部分を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1611)。具体的には、特
図1変動パターン選択処理(S1409)なら変動パターンP9又はP10が選択され、特
図2変動パターン選択処理(S1403)なら変動パターンP39又はP40が選択されることとなる。
【0135】
また8R確変大当たり又は8R通常大当たりであれば、
図10の時短状態中且つ8R大当たりに該当する部分を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1612)。具体的には、特
図1変動パターン選択処理(S1409)なら変動パターンP11又はP12が選択され、特
図2変動パターン選択処理(S1403)なら変動パターンP41又はP42が選択されることとなる。またリーチ有りハズレであれば、
図10の時短状態中且つリーチ有りハズレに該当する部分を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1614)。具体的には、特
図1変動パターン選択処理(S1409)なら変動パターンP13又はP14が選択され、特
図2変動パターン選択処理(S1403)なら変動パターンP43又はP44が選択されることとなる。またリーチ無しハズレであれば、
図10の時短状態中且つリーチ無しハズレに該当する部分を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1615)。具体的には、特
図1変動パターン選択処理(S1409)なら変動パターンP15又はP16が選択され、特
図2変動パターン選択処理(S1403)なら変動パターンP45又はP46が選択されることとなる。
【0136】
なお、時短状態中の変動パターン判定テーブル(
図10に示す変動パターン判定テーブルのうち時短状態に該当する部分)では、リーチ無しハズレ時の保留球数に応じた短縮変動の機能が保留球数「2」〜「4」のときに働く。すなわち、非時短状態中よりも短縮変動が選択され易くなっている。また、16R大当たり当選時にスーパーリーチが選択される確率が非時短状態中よりも低くなっている。すなわち、非時短状態中よりも変動時間の短い変動パターンが選択され易くなっている。つまり、時短状態中の変動パターン判定テーブルは、非時短状態中の変動パターン判定テーブルよりも特別図柄の変動時間が短くなるようなテーブルとなっている。
【0137】
上記のようにして変動パターンの選択を行った後は、
図27に示すように、選択した変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドをRAM84の出力バッファにセットする(S1616)。セットした変動パターン指定コマンドは、出力処理(S101)によりサブ制御基板90に送られる。
【0138】
[特別図柄変動中処理]
図29に示すように、特別図柄変動中処理(S1304)ではまず、特別図柄の変動時間(
図25のステップS1403又はS1409で選択された変動パターンに応じて決まる変動時間、
図10参照)が経過したか否かを判定する(S2101)。経過していなければ(S2101でNO)、直ちにこの処理を終える。これにより特別図柄の変動表示が継続される。
【0139】
一方、変動時間が経過していれば(S2101でYES)、変動停止コマンドをセットする(S2102)。そして、確変フラグがONか否か判定し(S2103)、ONであれば、高確率状態中に実行した特別図柄変動の回数をカウントする確変カウンタの値を1ディクリメントするとともに(S2104)、確変カウンタの値が「0」か否か判定して(S2105)、「0」であれば確変フラグをOFFする(S2106)。ステップS2103又はS2105の判定結果がNOであれば、ステップS2107に進む。なお、本パチンコ遊技機1では、高確率状態への移行時には確変カウンタの値が「10000」にセットされるようになっている。この点については後述する。
【0140】
続いて、時短フラグがONか否か判定し(S2107)、ONであれば、時短状態中に実行した特別図柄変動の回数をカウントする時短カウンタの値を1ディクリメントするとともに(S2108)、時短カウンタの値が「0」か否か判定して(S2109)、「0」であれば時短フラグをOFFする(S2110)。ステップS2107又はS2109の判定結果がNOであれば、ステップS2111に進む。なお、本パチンコ遊技機1では、時短状態への移行時には時短カウンタの値が「100」又は「10000」にセットされるようになっている。この点については後述する。
【0141】
続いて、特別動作ステータスを「3」にセットする(S2111)。そして、特別図柄の変動表示を、大当たり乱数及び大当たり種別乱数の判定結果に応じた表示結果(すなわちセットされている特図停止図柄データに基づく大当たり図柄又はハズレ図柄)で停止させる等のその他の処理を行ってから(S2112)、この処理を終える。
【0142】
[特別図柄確定処理]
図30に示すように、特別図柄確定処理(S1306)ではまず、大当たりフラグがONであるか否かを判定する(S2201)。大当たりフラグがONであれば(S2201でYES)、続いて当選した大当たりの種別が16R確変大当たりか否かを判定する(S2202)。
【0143】
そして16R確変大当たりであれば(すなわち16R大当たりフラグがONであれば)、大当たり遊技中に実行したラウンド(本形態では1回のラウンドは大入賞口30の開放から閉塞まで)の回数をカウントするラウンドカウンタの値を「16」にセットするとともに、大入賞装置31の開放パターンとして、16R確変大当たり用の開放パターン(
図7(A)参照)をセットする(S2203)。
【0144】
ステップS2202において16R確変大当たりでなければ(すなわち8R大当たりフラグがONであれば)、当選した大当たりは8R確変大当たり又は8R通常大当たりであるため、ラウンドカウンタの値を「8」にセットするとともに、大入賞装置31の開放パターンとして、8R確変大当たり用又は8R通常大当たり用の開放パターン(
図7(A)参照)をセットする(S2204)。
【0145】
ステップS2203又はS2204の処理を終えたら、大当たり遊技を開始するべく、大当たりのオープニングコマンドをセットするとともに(S2205)、大当たり遊技のオープニングを開始し(S2206)、特別動作ステータスを「4」にセットする(S2207)。
【0146】
また、ステップS2201において大当たりフラグがONでなければ(S2201でNO)、大当たり遊技を開始しないため、特別動作ステータスを「1」にセットして(S2208)処理を終える。
【0147】
[特別電動役物処理]
図31に示すように、特別電動役物処理(S1307)ではまず、確変フラグがONか否かを判定し(S2301)、ONであれば確変フラグをOFFする(S2302)。また、時短フラグがONか否かを判定し(S2303)、ONであれば時短フラグをOFFする(S2304)。つまり、大当たり遊技の実行中は、非高確率状態且つ非時短状態に制御される。本形態では非時短状態時は常に低ベース状態であるので、大当たり遊技の実行中は低ベース状態に制御されることにもなる。
【0148】
次に、大当たり終了フラグがONであるか否かを判定する(S2305)。大当たり終了フラグは、当選した大当たり遊技において大入賞装置31の開放が全て終了したことを示すフラグである。
【0149】
大当たり終了フラグがONでなければ(S2305でNO)、大入賞口30の開放中か否か(すなわち大入賞装置31の開放中か否か)を判定する(S2306)。開放中でなければ(S2306でNO)、大入賞口30を開放させる時間に至ったか否か、すなわち大当たりのオープニングの時間が経過して1ラウンド目を開始する時間に至ったか、又は、ラウンド間のインターバルの時間が経過して次ラウンドを開始する時間に至ったか否かを判定する(S2307)。
【0150】
ステップS2307の判定結果がNOであれば、そのまま処理を終える。一方、ステップS2307の判定結果がYESであれば、ステップS2203又はS2204でセットした開放パターンに従って大入賞口30を開放させる(S2308)。
【0151】
ステップS2306において大入賞口30の開放中であれば(S2306でYES)、そのラウンドにおける大入賞口30への入賞個数が規定の最大入賞個数(本形態では1ラウンド当たり8個)に達しているか否かを判定する(S2309)。規定入賞個数に達していなければ(S2309でNO)、大入賞口30を閉鎖させる時間に至ったか否か(すなわち大入賞口30を開放してから所定の開放時間(
図7(A)参照)が経過したか否か)を判定する(S2310)。そして、大入賞口30の開放時間が経過していなければ(S2310でNO)、処理を終える。
【0152】
これに対して、規定入賞個数に達している場合(S2309でYES)又は大入賞口30の開放時間が経過した場合(S2310でYES)、すなわち2つのラウンド終了条件のうちのいずれかが満たされている場合には、大入賞口30を閉鎖(閉塞)する(S2311)。そして、ラウンドカウンタの値を1ディクリメントし(S2312)、ラウンドカウンタの値が「0」であるか否か判定する(S2313)。「0」でなければ(S2313でNO)、次のラウンドを開始するためにそのまま処理を終える。
【0153】
一方「0」であれば(S2313でYES)、大当たり遊技を終了させるべく、大当たり終了処理として大当たりのエンディングコマンドをセットするとともに(S2314)、大当たりのエンディングを開始する(S2315)。そして、大当たり終了フラグをセットして処理を終える(S2316)。なおラウンドカウンタは、16Rの大当たりであれば大入賞口30の開放が16回なされると「0」になり、8Rの大当たりであれば大入賞口30の開放が8回なされると「0」になる。
【0154】
またステップS2305において大当たり終了フラグがONであれば(S2305でYES)、最終ラウンドが終了しているので、大当たりのエンディングの時間が経過したか否かを判定し(S2317)、エンディング時間が経過していなければ(S2317でNO)処理を終える。一方、エンディング時間が経過していれば(S2317でYES)、大当たり終了フラグをOFFした後(S2318)、後述の遊技状態設定処理(S2319)を行う。そして、大当たりフラグをOFFし(S2320)、特別動作ステータスを「1」にセットして処理を終える(S2321)。これにより、次回のメイン側タイマ割り込み処理において、特別動作処理(
図24)として再び特別図柄待機処理(S1302)が実行されることになる。
【0155】
[遊技状態設定処理]
図32に示すように、遊技状態設定処理(S2319)ではまず、今回実行した大当たり遊技が確変大当たり(すなわち16R確変大当たり又は8R確変大当たりのいずれか)であるか否か判定する(S2401)。ステップS2401の判定結果がNOであれば、8R通常大当たりであるので、時短フラグをONするとともに(S2402)、時短カウンタに「100」をセットして(S2403)処理を終える。これにより、今回の大当たり遊技後の遊技状態が非高確率状態且つ時短状態且つ高ベース状態(すなわち低確高ベース状態)になる。この低確高ベース状態は、特別図柄の可変表示が100回行われること、又は次の大当たりに当選することのいずれかの条件の成立により終了する。
【0156】
これに対して、ステップS2401の判定結果がYESであれば、確変フラグをONするとともに(S2404)、確変カウンタに「10000」をセットする(S2405)。そして、時短フラグをONするとともに(S2406)、時短カウンタに「10000」をセットして(S2407)処理を終える。これにより、今回の大当たり遊技後の遊技状態が、高確率状態且つ時短状態且つ高ベース状態(すなわち高確高ベース状態)になる。この高確高ベース状態は、特別図柄の可変表示が10000回行われること、又は次の大当たりに当選することのいずれかの条件の成立により終了する。つまり実質的には、次の大当たりに当選するまで継続する。
【0157】
[電源断監視処理]
図14に示すように遊技制御用マイコン81は、特別動作処理(S106)に次いで電源断監視処理(S109)を行う。電源断監視処理(S109)では
図33に示すように、まず、電源断信号の入力の有無を判定し(S2801)、入力がなければ(S2801でNO)この処理を終了する。一方、電源断信号の入力があれば(S2801でYES)、現在の状態に関するデータをRAM84に記憶するとともに(S2802)、電源断フラグをONし(S2803)、その後はメイン側タイマ割り込み処理(
図14)に戻ることなくループ処理をする。
【0158】
6.演出制御用マイコン91の動作
[サブ制御メイン処理]次に
図34〜
図46に基づいて演出制御用マイコン91の動作について説明する。なお、演出制御用マイコン91の動作説明にて登場するカウンタ、タイマ、フラグ、ステータス、バッファ等は、RAM94に設けられている。サブ制御基板90に備えられた演出制御用マイコン91は、パチンコ遊技機1の電源がオンされると、ROM93から
図34に示したサブ制御メイン処理のプログラムを読み出して実行する。同図に示すように、サブ制御メイン処理では、まずCPU初期化処理を行う(S4001)。CPU初期化処理(S4001)では、スタックの設定、定数設定、CPU92の設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間の管理のための回路)等の設定等を行う。
【0159】
続いて、電源断信号がONで且つRAM94の内容が正常であるか否かを判定する(S4002)。そしてこの判定結果がNOであれば、RAM94の初期化をして(S4003)、ステップS4004に進む。一方、判定結果がYESであれば(S4002でYES)、RAM94の初期化をせずにステップS4004に進む。すなわち、電源断信号がONでない場合、又は電源断信号がONであってもRAM94内容が正常でない場合には(S4002でNO)、RAM94を初期化するが、停電などで電源断信号がONとなったがRAM94内容が正常に保たれている場合には(S4002でYES)、RAM94を初期化しない。なお、RAM94を初期化すれば、各種のフラグ、ステータス及びカウンタ等の値はリセットされる。また、このステップS4001〜S4003は、電源投入後に一度だけ実行され、それ以降は実行されない。
【0160】
ステップS4004では、割り込みを禁止する。次いで、乱数シード更新処理を実行する(S4005)。乱数シード更新処理(S4005)では、種々の演出決定用乱数カウンタの値を更新する。更新された乱数カウンタ値はサブ制御基板90のRAM94の所定の更新値記憶領域(図示せず)に逐次記憶される。なお、演出決定用乱数には、後述する連続予告演出の実行の有無を決定するための連続予告乱数、演出図柄を決定するための演出図柄決定用乱数、変動演出パターンを決定するための変動演出パターン決定用乱数、連続予告演出以外の予告演出を決定するための予告演出決定用乱数がある。乱数の更新方法は、前述の主制御基板80が行う乱数更新処理と同様の方法をとることができる。更新に際して乱数値を1ずつ加算するのではなく、2ずつ加算するなどしてもよい。これは、前述の主制御基板80が行う乱数更新処理においても同様である。
【0161】
乱数シード更新処理(S4005)が終了すると、演出制御用マイコン91は続いて、割り込みを許可する(S4006)。以降、ステップS4004〜S4006をループさせる。割り込み許可中においては、受信割り込み処理(S4007)、2msタイマ割り込み処理(S4008)、および10msタイマ割り込み処理(S4009)の実行が可能となる。
【0162】
[受信割り込み処理]受信割り込み処理(S4007)では、
図35に示すように、ストローブ信号(STB信号)がONか否か、すなわち主制御基板80から送られたストローブ信号が演出制御用マイコン91の外部INT入力部に入力されたか否かを判定する(S4101)。そして、ストローブ信号がONでなければ処理を終え、ONであれば主制御基板80から送信されてきた各種のコマンドをRAM94の受信バッファに格納する(S4102)。この受信割り込み処理は、他の割り込み処理(S4008、S4009)に優先して実行される処理である。
【0163】
[2msタイマ割り込み処理]2msタイマ割り込み処理(S4008)は、サブ制御基板90に2msec周期の割り込みパルスが入力される度に実行される。
図36に示すように、2msタイマ割り込み処理(S4008)ではまず、演出ボタン検出スイッチ63a(
図4)からの検知信号に基づいてスイッチデータ(エッジデータ及びレベルデータ)を作成する入力処理を行う(S4201)。続いて、後述の10msタイマ割り込み処理で作成したランプデータを出力するランプデータ出力処理を行う(S4202)。次いで、装飾可動体15を駆動するための駆動データの作成および出力を行う駆動データ出力処理を行う(S4203)。そして、ウォッチドッグタイマのリセット設定を行うウォッチドッグタイマ処理を行う(S4204)。
【0164】
[10msタイマ割り込み処理]10msタイマ割り込み処理(S4009)は、サブ制御基板90に10msec周期の割り込みパルスが入力される度に実行される。
図37に示すように、10msタイマ割り込み処理(S4009)ではまず、後述する受信コマンド解析処理を行う(S4301)。次いで、後述する特図保留演出制御処理(S4302)を行う。その後、2msタイマ割り込み処理で作成したスイッチデータを10msタイマ割り込み処理用のスイッチデータとしてRAM94に格納するスイッチ状態取得処理を行う(S4303)。続いて、スイッチ状態取得処理にて格納したスイッチデータに基づいて表示画面7aの表示内容等を設定する演出ボタン検出スイッチ処理を行う(S4304)。
【0165】
その後、演出制御用マイコン91は、コマンド送信処理を実行する(S4305)。コマンド送信処理では、サブ制御基板90のRAM94内の出力バッファに格納されている各種のコマンドを、画像制御基板100、音声制御基板106、およびランプ制御基板107に送信する。コマンドを受信した各基板は、コマンドに従い各種の演出装置(画像表示装置7、スピーカ67、盤ランプ5、枠ランプ66及び装飾可動体15等)を用いて各種の演出(演出図柄可変表示演出や、大当たり遊技に伴う特別遊技演出、演出保留画像を表示する特図保留演出等)を実行する。続いて、ランプデータ(盤ランプ5や枠ランプ66の点灯を制御するデータ)を作成したり、各種の演出決定用乱数を更新したりするなどのその他の処理を実行する(S4306)。
【0166】
[受信コマンド解析処理]
図38及び
図39に示すように、受信コマンド解析処理(S4301)ではまず、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から条件充足通知コマンド(
図23(a)のS3006でセット)を受信したか否か判定し(S4401)、受信していれば条件充足フラグをONする(S4402)。条件充足フラグは、第2特図保留を貯め得る保留球数増加期間中であることを示すフラグである。次に、主制御基板80から充足期間終了通知コマンド(
図23(b)のS3103でセット)を受信したか否か判定し(S4403)、受信していれば条件充足フラグをOFFするとともに(S4404)、充足期間終了フラグをONする(S4405)。充足期間終了フラグは、保留球数増加期間の終了を示すフラグである。
【0167】
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から始動入賞コマンド(S208又はS214でセット)を受信したか否か判定し(S4406)、受信していれば後述する保留数加算処理(S4407)および先読み演出判定処理(S4408)を行う。
【0168】
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から変動パターン指定コマンド(S1616でセット)を受信したか否か判定し(S4409)、受信していれば後述する変動演出開始処理(S4410)および保留数減算処理(S4411)を行う。次に、主制御基板80から変動停止コマンド(S2102でセット)を受信したか否か判定し(S4412)、受信していれば後述する変動演出終了処理を行う(S4413)。
【0169】
続いて、演出制御用マイコン91は、
図39に示すように主制御基板80からオープニングコマンド(S2205でセット)を受信したか否か判定し(S4414)、受信していれば特別遊技演出選択処理を行う(S4415)。特別遊技演出選択処理(S4415)では、オープニングコマンドを解析して、特別遊技(大当たり遊技)時に実行する特別遊技演出のパターン(内容)を選択する。そして、選択した特別遊技演出パターンにて特別遊技演出を開始するためのオープニング演出開始コマンドをRAM94の出力バッファにセットする。なお、特別遊技演出には、特別遊技のオープニング中に実行するオープニング演出と、大入賞口30の開放中および開放間のインターバル中に実行するラウンド演出が含まれている。
【0170】
次いで、主制御基板80からエンディングコマンド(S2314でセット)を受信したか否か判定し(S4416)、受信していればエンディング演出選択処理を行う(S4417)。エンディング演出選択処理(S4417)では、エンディングコマンドを解析するとともに、後述のモードステータスを参照し、解析したエンディングコマンドおよび参照したモードステータスに基づいて、特別遊技のエンディング中に実行するエンディング演出のパターン(内容)を選択する。そして、選択したエンディング演出パターンにてエンディング演出を開始するためのエンディング演出開始コマンドをRAM94の出力バッファにセットする。
【0171】
続いて、その他の処理(S4418)として上記のコマンド以外の受信コマンド(例えば普通図柄変動開始コマンド(S706でセット)や普通図柄変動停止コマンド(S1002でセット))に基づく処理を行って、受信コマンド解析処理を終える。
【0172】
[保留数加算処理]
図40に示すように、保留数加算処理(S4407)ではまず、演出制御用マイコン91は、RAM94の受信バッファに格納されている始動入賞コマンドをRAM94の特図保留演出記憶部(第1特図保留演出記憶部95a又は第2特図保留演出記憶部95b)に記憶する(S4501)。すなわち、始動入賞コマンドに係る始動口の種類を確認して、第1始動口20への入賞に基づいて生成された第1始動入賞コマンドであれば、その第1始動入賞コマンドを第1特図保留演出記憶部95a(
図6(b)参照)に記憶する。また、第2始動口21への入賞に基づいて生成された第2始動入賞コマンドであれば、その第2始動入賞コマンドを第2特図保留演出記憶部95b(
図6(c)参照)に記憶する。なお、始動入賞コマンドは、各特図保留演出記憶部において第1〜第4まである記憶領域のうち当該コマンドが記憶されていない最も番号の小さい記憶領域に記憶される。これにより、特図保留の記憶順に対応した順で始動入賞コマンドが記憶されていくことになる。
【0173】
続いて演出制御用マイコン91は、ステップS4501で始動入賞コマンドを記憶した記憶領域の保留表示態様データ記憶領域(
図6(d)参照)に、特図保留表示態様データとして、演出保留画像の通常の表示態様(通常態様)に対応する通常態様データ(00H)を記憶する(S4502)。なお、本形態における通常態様の演出保留画像(通常演出保留画像)は、
図49(a)に示すシュークリームの画像201である。その後、演出制御用マイコン91は、ステップS4501で記憶した始動入賞コマンドを解析し(S4503)、その始動入賞コマンドが第1始動口20への入賞に基づき特定された第1始動入賞コマンドであるか否かを判定する(S4504)。第1始動入賞コマンドであれば、RAM94に設けられた第1特図保留演出カウンタの値を「1」加算して更新するとともに(S4505)、第1特図保留発生フラグをONして(S4506)、処理を終える。一方、第2始動口21への入賞に基づき特定された第2始動入賞コマンドであれば、RAM94に設けられた第2特図保留演出カウンタの値を「1」加算して更新するとともに(S4507)、第2特図保留発生フラグをONして(S4508)、処理を終える。
【0174】
なお、第1特図保留演出カウンタは、第1始動入賞コマンドが受信され、RAM94の第1特図保留演出記憶部95aに記憶される度に「1」加算される。すなわち、第1特図保留演出カウンタは、RAM84の第1特図保留記憶部85aに記憶されている乱数値群(数値情報)の個数である第1特図保留の数(U1)を計数するカウンタである。同様に、第2特図保留演出カウンタは、第2始動入賞コマンドが受信され、RAM94の第2特図保留演出記憶部95bに記憶される度に「1」加算される。すなわち、第2特図保留演出カウンタは、RAM84の第2特図保留記憶部85bに記憶されている乱数値群(数値情報)の個数である第2特図保留の数(U2)を計数するカウンタである。
【0175】
[先読み演出判定処理]
図41に示すように、先読み演出判定処理(S4408)ではまず、演出制御用マイコン91は、連続予告フラグがOFFか否かを判定する。連続予告フラグは、連続予告演出の実行が決定されており、まだその連続予告演出の実行が終了していないことを示すフラグである。
【0176】
ここで、連続予告演出(連続演出)とは、連続して記憶された複数の保留情報に基づいて実行される各演出図柄変動演出にわたって相互に関連する予告演出を行うものである。相互に関連する予告演出には、様々な種類がある。例えば、スピーカ67から所定の予告音を出す演出、枠ランプ66や盤ランプ5を所定の点灯態様で点灯させる演出、ギミック(装飾可動体15)を所定の動作態様で動作させる演出、表示画面7aに所定の演出画像(背景画像やキャラクタ画像、カットイン画像、ストーリー画像等)を表示する演出等が挙げられる。本形態では、表示画面7aに所定のキャラクタ画像を表示する連続予告演出を実行することしている。勿論、他の種類の連続予告演出を実行することとしてもよい。なお、相互に関連する予告演出のそれぞれは、必ずしも同じ演出である必要はなく、いわゆるステップアップ予告のように段階的に変化するものであってもよい。つまり、同種の予告演出を複数回の特別図柄の変動表示にわたって実行するなど、関連性のある予告演出が複数回の特別図柄の変動演出にわたって連続的に実行されていることが遊技者にとってわかるものとなっていればよい。
【0177】
ステップS4601において連続予告フラグがONであれば(S4601でNO)、先読み演出判定処理を終える。これに対して、連続予告フラグがOFFであれば(S4601でYES)、連続予告乱数を取得する(S4602)。すなわち、連続予告乱数に係る乱数カウンタが示す乱数値を、第1特図保留演出記憶部95a又は第2特図保留演出記憶部95bにおけるステップS4601で解析した始動入賞コマンドが記憶されている記憶領域の連続予告乱数記憶領域(
図6(d)参照)に記憶する。
【0178】
そして、ステップS4501で記憶した始動入賞コマンドを解析して(S4603)、その解析結果に応じた連続予告乱数判定テーブル(
図47参照)をセットする(S4604)。
図47に示すように連続予告判定テーブルは、始動入賞コマンドの解析結果(事前判定結果)および特
図1又は特
図2の保留球数に応じて定められている。始動入賞コマンドの解析結果(事前判定結果)に応じて定められているのは、連続予告演出によって大当たり期待度を報知するためである。また保留球数に応じて定められているのは、保留球数によって実行可能な連続回数が異なるからである。
【0179】
既に述べたように始動入賞コマンドには、
図11のテーブルのコマンド解析内容の欄に示した情報や保留個数の情報などが含まれている。従って、始動入賞コマンドを解析すれば、演出制御用マイコン91は、その始動入賞コマンドに係る数値情報(その始動入賞コマンドの特定に利用した各種乱数値の情報)が大当たりと判定される数値情報であるか否かや、リーチ無しと判定される数値情報であるか否かがわかる。
【0180】
具体的には
図11に示すように、始動入賞コマンドは、その下位コマンドの下の桁が「1」又は「2」であれば「大当たり」であることを示し,「3」であれば「リーチ有りハズレ」であることを示し,「4」であれば「リーチ無しハズレ」であることを示している。そのため、ここでは始動入賞コマンドの下位コマンドの下の桁に基づいて大当たりか否か及びリーチの有無を判定して、その結果に応じた連続予告乱数判定テーブル(
図47参照)をセットすることとしている。
【0181】
つまり本形態では、数値情報に基づいて始動入賞コマンドを特定する遊技制御用マイコン81と、特定された始動入賞コマンドを解析することでその始動入賞コマンドに係る数値情報が大当たりとなるか否かやリーチ有りとなるか否かを判定する演出制御用マイコン91とによって、「保留記憶手段(特図保留記憶部85)に記憶された数値情報(乱数値)が特定の数値情報(大当たりとなる乱数値)であるか否かを、利益付与判定手段による判定前(大当たり判定前)に判定する事前判定手段」が構成されている。なお、遊技制御用マイコン81が大当たりか否かの情報やリーチの有無の情報を含む始動入賞コマンドを生成しているという点に鑑みれば、実質的には遊技制御用マイコン81のみにより事前判定手段が構成されているともいえる。
【0182】
ステップS4603で解析した始動入賞コマンドが「大当たり」を示すコマンドである場合(つまり事前判定の結果が「大当たり」である場合)には、ステップS4604では、現在の保留球数に応じた大当たり用の連続予告判定テーブル(
図47に示す連続予告乱数判定テーブルのうち大当たりに該当し且つ現在の保留球数に該当する部分)をセットする。また、ステップS4603で解析した始動入賞コマンドが「リーチ有りハズレ」を示すコマンドである場合(つまり事前判定の結果が「リーチ有りハズレ」である場合)には、ステップS4604では、現在の保留球数に応じたリーチ有りハズレ用の連続予告判定テーブル(
図47に示す連続予告乱数判定テーブルのうちリーチ有りハズレに該当し且つ現在の保留球数に該当する部分)をセットする。また、ステップS4603で解析した始動入賞コマンドが「リーチ無しハズレ」を示すコマンドである場合(つまり事前判定の結果が「リーチ無しハズレ」である場合)には、ステップS4604では、現在の保留球数に応じたリーチ無しハズレ用の連続予告判定テーブル(
図47に示す連続予告乱数判定テーブルのうちリーチ無しハズレに該当し且つ現在の保留球数に該当する部分)をセットする。なお保留個数の情報は、始動入賞コマンドの解析により取得してもよいし、特図保留演出カウンタのカウンタ値に基づいて取得してもよい。
【0183】
図47に示すように、連続予告乱数判定テーブルは、始動入賞コマンドの解析結果(事前判定結果)が大当たりであった場合にはハズレであった場合よりも連続予告演出が実行され易くなっている。また、リーチ有りハズレであった場合にはリーチ無しハズレであった場合よりも連続予告演出が実行され易くなっている。また、大当たりであった場合には連続予告演出として連続回数の多いものの方が少ないものよりも選択され易くなっている。これに対して、ハズレであった場合には連続予告演出として連続回数の少ないものの方が多いものよりも選択され易くなっている。
【0184】
先読み演出判定処理(S4408)では、続いて、ステップS4604でセットした連続予告乱数判定テーブルに基づいて、ステップS4602で取得した連続予告乱数を判定する(S4605)。これにより、連続予告演出の実行の有無および連続予告演出の実行回数を決定する。そして、連続予告演出を行わない場合には(S4605でNO)、処理を終える。一方、連続予告演出を行う場合には(S4605でYES)、連続予告フラグをONする(S4606)。そして、RAM94に設けられている連続予告待機カウンタに待機回数をセットするとともに(S4607)、RAM94に設けられている連続予告実行カウンタに実行回数をセットする(S4608)。
【0185】
連続予告待機カウンタとは、連続予告演出の実行を開始するまでに行われる特別図柄の変動表示の回数(待機回数)を計測するカウンタである。また、連続予告実行カウンタとは、連続予告演出の実行回数を計測するカウンタである。ステップS4607及びS4608では、ステップS4603で解析した始動入賞コマンドに係る特図保留の数、及び、実行することとなった連続予告演出の連続回数に基づいて、各カウンタに値をセットする(
図48参照)。例えば、ステップS4603で解析した始動入賞コマンドに係る特図保留の数が4個であり、実行することとなった連続予告演出の連続回数が3回である場合には、連続予告待機カウンタには「1」をセットし、連続予告実行カウンタには「3」をセットする。
【0186】
[変動演出開始処理]
図42に示すように、変動演出開始処理(S4410)ではまず、演出制御用マイコン91は、変動パターン指定コマンド(S1616でセット)を解析する(S4701)。変動パターン指定コマンドには、現在の遊技状態を指定する遊技状態情報や、特
図1又は特
図2の大当たり判定処理の判定結果としての図柄を指定する図柄情報等が含まれている(
図10参照)。なお、ここで演出制御用マイコン91が取得した遊技状態情報や図柄情報等は、これ以降に実行する処理においても適宜利用可能である。
【0187】
次に演出制御用マイコン91は、現在のモードステータスを参照する(S4702)。モードステータスは、実行する演出モードを決めるためのものである。ここで演出モードとは、画像表示装置7における演出の態様であり、演出モードが異なると、登場するキャラクタやアイテム、背景画像が異なる等、画像表示装置7に表示される画像が異なり、演出図柄可変表示演出も演出モードに応じた態様で実行される。本形態では、モードステータスは「1」〜「3」までの値をとり、各値は演出モードA〜Cに対して割り当てられている。そして、演出モードAは低確低ベース状態に制御されているときに実行され、演出モードBは低確高ベース状態に制御されているときに実行され、演出モードCは高確高ベース状態に制御されているときに実行されるようになっている。従って、演出モードがA〜Cのいずれであるかを確認することで、遊技者は現在の遊技状態を把握することができるようになっている。
【0188】
モードステータスの参照(S4702)に続いて演出制御用マイコン91は、演出図柄可変表示演出において最終的に停止表示する演出図柄8L,8C,8Rの選択を行う(S4703)。具体的には、演出図柄決定用乱数を取得するとともに、特別図柄の種類やリーチの有無に応じて分類されている複数のテーブルの中から、変動パターン指定コマンドの解析結果に基づいて一つのテーブルを選択し、その選択したテーブルを用いて、取得した演出図柄決定用乱数を判定することにより、演出図柄を選択する。これにより、最終的に停止表示される演出図柄8L,8C,8Rの組み合わせ(例えば「777」等)が決定される。
【0189】
続いて演出制御用マイコン91は、変動演出パターンの選択を行う(S4704)。具体的には、変動演出パターン決定用乱数を取得するとともに、演出モードの種類および変動パターンの種類(
図10のP1等)に応じて分類されている複数のテーブルの中から、変動パターン指定コマンドの解析結果に基づいて一つのテーブルを選択し、その選択したテーブルを用いて、取得した変動演出パターン決定用乱数を判定することにより、変動演出パターンを選択する。これにより、例えばスーパーリーチの種類(スーパーリーチAを行うのか、スーパーリーチBを行うのか)等まで含めた演出図柄可変表示演出(以下「変動演出」ともいう)の詳細が決定される。つまり変動演出パターンが決まれば、変動演出の時間、演出図柄の変動表示態様、リーチ演出の有無、リーチ演出の内容、演出ボタン演出の有無、演出ボタン演出の内容、演出展開構成、演出図柄の背景の種類等からなる変動演出の内容の詳細が決まることとなる。
【0190】
続いて演出制御用マイコン91は、連続予告フラグがONであり且つ連続予告待機カウンタの値が「0」であるか否かの判定を行う(S4705)。ステップS4705にてYESであれば、実行すべき連続予告演出を選択して(S4706)、ステップS4707に進む。一方、ステップS4705にてNOであれば、連続予告演出を行わないため、ステップS4706を実行することなくステップS4707に進む。
【0191】
ステップS4707では演出制御用マイコン91は、連続予告演出以外の予告演出(他の予告演出)の選択を行う(S4707)。具体的には、予告演出決定用乱数を取得するとともに、特別図柄の種類やリーチの有無に応じて分類されている複数のテーブルの中から、変動パターン指定コマンドの解析結果に基づいて一つのテーブルを選択し、その選択したテーブルを用いて、取得した予告演出決定用乱数を判定することにより、他の予告演出を選択する。これにより、連続予告演出以外の所謂ステップアップ予告演出やチャンスアップ予告演出などの予告演出の内容が決定される。
【0192】
そして、選択した演出図柄、変動演出パターン、及び予告演出にて演出図柄可変表示演出を開始するための変動演出開始コマンドをRAM94の出力バッファにセットして(S4708)、変動演出開始処理を終了する。ステップS4708でセットされた変動演出開始コマンドが、コマンド送信処理(S4305)により画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、所定の演出画像をROM103から読み出して、画像表示装置7の表示画面7aにて演出図柄可変表示演出を行う。
【0193】
ここで、ステップS4705でYESと判定されてステップS4706が実行されている場合には、ステップS4708でセットされた変動演出開始コマンドが画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、演出図柄可変表示演出の開始に伴って連続予告演出としての所定のキャラクタ画像を表示画面7aに表示することとなる。
【0194】
なお演出図柄可変表示演出における最終的な停止図柄の組み合わせとしては、16R確変大当たりへの当選時は「333」や「777」等の特定の奇数図柄のゾロ目、8R確変大当たり又は8R通常大当たりへの当選時は「111」等の特定の奇数図柄ではない奇数図柄や「666」等の偶数図柄のゾロ目、リーチ有りハズレの場合は「787」などのバラケ目、リーチ無しハズレの場合は「635」などのバラケ目が選択されるようになっている。なお、上述の演出図柄の停止表示の態様は一例であり、大当たり抽選の結果に対して演出図柄として何を停止表示するかは適宜変更可能である。
【0195】
[保留数減算処理]
図43に示すように、保留数減算処理(S4411)ではまず、演出制御用マイコン91は、RAM94の受信バッファに格納されている変動パターン指定コマンドを解析する(S4801)。そして、解析した変動パターン指定コマンドが第1始動口20への入賞に基づくコマンドであるか否かを判定する(S4802)。第1始動口20への入賞に基づくコマンドである場合には(S4802でYES)、RAM94に設けられている第1特図保留演出カウンタのカウンタ値を「1」減算するとともに(S4803)、第1特図保留消滅フラグをONして(S4804)、ステップS4807に進む。
【0196】
一方、ステップS4802において第1始動口20への入賞に基づくコマンドでない場合には(S4802でNO)、RAM94に設けられている第2特図保留演出カウンタのカウンタ値を「1」減算するとともに(S4805)、第2特図保留消滅フラグをONして(S4806)、ステップS4807に進む。
【0197】
ステップS4807では、演出制御用マイコン91は、RAM94の特図保留演出記憶部(第1特図保留演出記憶部95a又は第2特図保留演出記憶部95b)に記憶されているデータのシフト処理を行う。このシフト処理では、第1記憶領域〜第4記憶領域に記憶されている各データを1つ前の記憶領域にシフトさせるとともに、第4記憶領域をクリアする。例えば、第1特図保留演出記憶部95aの第4記憶領域に記憶されているデータは、第1特図保留演出記憶部95aの第3記憶領域にシフトされ、第4記憶領域はクリアされる。また、第1特図保留演出記憶部95aの第1記憶領域に記憶されているデータは、第1特図保留演出記憶部95a及び第2特図保留演出記憶部95bに共通の当該変動用演出記憶部(第0記憶領域)95c(
図6(a))にシフトされ、当該変動用演出記憶部95cに記憶されていたデータは消去される。これにより、前回の変動演出に係るデータは消去される。
【0198】
[変動演出終了処理]
図44に示すように、変動演出終了処理(S4413)ではまず、演出制御用マイコン91は、変動停止コマンド(S2102でセット)を解析するとともに(S4901)、モードステータスを参照する(S4902)。次に、いま変動を停止しようとしている特別図柄の変動表示の結果が大当たりか否か判定し、つまり特
図1又は特
図2の大当たり判定処理の判定結果としての図柄を確認し(S4903)、大当たりであればモードステータス変更処理(S4904)を行って、ステップS4909に進む。
【0199】
モードステータス変更処理(S4904)では、いま変動を停止しようとしている特別図柄の変動表示の結果が、8R通常大当たりであれば、モードステータスを「2」(演出モードBに対応するモードステータス)にセットし、16R確変大当たり又は8R確変大当たりであればモードステータスを「3」(演出モードCに対応するモードステータス)にセットする。なおモードステータスの初期値は「1」(演出モードAに対応するモードステータス)である。このようなモードステータスの変更により、次回の特別図柄の変動表示に並行して実行される演出図柄可変表示演出における演出モードが、変更後のモードステータスに対応した演出モードに変更される。
【0200】
さらにモードステータス変更処理(S4904)では、変更後の演出モードでの特別図柄の変動表示の回数に上限を設けるため、変更後の演出モードに対応した演出モードカウンタの値Mに上限回数をセットする。具体的には、演出モードBへの変更時には演出モードカウンタの値Mbに100をセットする。また、演出モードCへの変更時には演出モードカウンタの値Mcに10000をセットする。なお、演出モードAには、その演出モードでの特別図柄の変動表示の回数に上限はない。
【0201】
ステップS4903にてNOであれば、続いて演出制御用マイコン91は、モードステータスが「1」か否か、即ち演出モードAか否かを判定する(S4905)。そして、モードステータスが「1」であれば、ステップS4909に進む。一方、モードステータスが「1」でなければ、現在の演出モードに対応する演出モードカウンタの値M(Mb又はMc)を1ディクリメントして(S4906)、その値Mが「0」にならなければ(S4907でNO)そのままステップS4909に進む。これに対して、「0」になれば(S4907でYES)、演出モードAに戻すためにモードステータスに「1」をセットしてから(S4908)、ステップS4909に進む。
【0202】
ステップS4909では、後述する連続予告管理処理を行う。その後演出制御用マイコン91は、演出図柄可変表示演出を終了させるための変動演出終了コマンドをRAM94の出力バッファにセットする。
【0203】
[連続予告管理処理]
図45に示すように、連続予告管理処理(S4909)ではまず、演出制御用マイコン91は、連続予告フラグがONであるか否かを判定する(S6001)。連続予告フラグがONでなければ(S6001でNO)、処理を終える。一方、連続予告フラグがONであれば(S6001でYES)、連続予告演出の実行待機中または実行中であるため、続いて連続予告待機カウンタの値が1以上であるか否かを判定する(S6002)。
【0204】
そして、連続予告待機カウンタの値が1以上であれば(S6002でYES)、連続予告演出の実行待機中であるため、連続予告待機カウンタの値を1ディクリメントして(S6003)、処理を終える。一方、連続予告待機カウンタの値が「0」であれば(S6002でNO)、連続予告演出の実行中であるため、連続予告実行カウンタの値を1ディクリメントする(S6004)。そして、連続予告実行カウンタの値が「0」であるか否かを判定する(S6005)。連続予告実行カウンタの値が「0」でなければ(S6005でNO)、次回の演出図柄可変表示演出においも連続予告演出を実行するため、そのまま処理を終える。一方、連続予告実行カウンタの値が「0」であれば(S6005でYES)、連続予告演出の実行は終了しているため、連続予告フラグをOFFして(S6006)、処理を終える。
【0205】
[特図保留演出制御処理]
図46に示すように、特図保留演出制御処理(S4302)ではまず、演出制御用マイコン91は、第1特図保留発生フラグ、第2特図保留発生フラグ、第1特図保留消滅フラグ、又は第2特図保留消滅フラグのいずれかがONされているか否かを判定する(S5001)。これらのフラグのいずれかがONされていることは、第1特図保留の数(U1)や第2特図保留の数(U2)の変化に基づく演出保留画像の表示の変更タイミングであることを意味する。
【0206】
演出制御用マイコン91は、上記のいずれのフラグもONされていない場合には(S5001でNO)、処理を終了する。一方、上記のいずれかのフラグがONされている場合には(S5001でYES)、フラグの内容を確認する(S5002)。すなわち、第1特図保留発生フラグ、第2特図保留発生フラグ、第1特図保留消滅フラグ、又は第2特図保留消滅フラグのいずれがONされているかを確認する。これにより、変化する特図保留は第1特図保留なのか第2特図保留なのかを確認するとともに、特図保留の数が増加するのか減少するのかを確認する。
【0207】
続いて演出制御用マイコン91は、第1特図保留演出カウンタのカウンタ値及び第2特図保留演出カウンタのカウンタ値を確認する(S5003)。これにより、特図保留の数の変化によって特図保留の数がいくつになるのかを確認する。
【0208】
続いて演出制御用マイコン91は、保留球数増加期間中であることを示す条件充足フラグ(ステップS4402参照)がONであるか否かを判定する(S5004)。ONでなければ(S5004でNO)ステップS5009へ進む。一方、ONであれば(S5004でYES)、ステップS5002で確認したフラグの内容が第2特図保留発生フラグであったか否かを判定する(S5005)。第2特図保留発生フラグでなければ(S5005でNO)ステップS5009へ進む。一方、第2特図保留発生フラグであれば(S5004でYES)、第2特図保留演出カウンタのカウンタ値が「1」であるか否か、すなわちその第2特図保留発生フラグが特
図2の1個目の保留の発生を示すものであるか否かを判定する(S5006)。
【0209】
そして、第2特図保留演出カウンタのカウンタ値が「1」であれば(S5006でYES)、第2特図保留演出記憶部95bの第1記憶領域の保留表示態様データ記憶領域(
図6(d))に、特別態様データ(02H)を上書きする(S5007)。特別態様データ(02H)は、通常態様とは異なる特別な表示態様(特別態様)の演出保留画像に対応するデータである。本形態では、特別態様の演出保留画像(特別演出保留画像)は、
図49(b)に示すホールケーキの画像202である。
【0210】
一方、ステップS5006において第2特図保留演出カウンタのカウンタ値が「1」でなければ(S5006でNO)、第2特図保留演出記憶部95bの第2〜第4記憶領域のうち現在の第2特図保留の数に対応する記憶領域の保留表示態様データ記憶領域(
図6(d))に、非表示態様データ(03H)を上書きする(S5008)。非表示態様データ(03H)は、発生した第2特図保留に対応する演出保留画像を表示しないためのデータである。つまり本形態では、保留球数増加期間中の第2始動口21への入賞については、ホールケーキの画像202(
図49(b)参照)を一つだけ表示することとしている。
【0211】
続いて演出制御用マイコン91は、保留球数増加期間が終了したことを示す充足期間終了フラグ(ステップS4405参照)がONであるか否かを判定する(S5009)。ONでなければ(S5009でNO)ステップS5013へ進む。一方、ONであれば(S5009でYES)、ステップS5002で確認したフラグの内容が第2特図保留消滅フラグであったか否かを判定する(S5010)。第2特図保留消滅フラグでなければ(S5010でNO)ステップS5013へ進む。一方、第2特図保留消滅フラグであれば(S5010でYES)、次回の特別図柄の変動表示が保留球数増加期間の終了後の初めての変動表示となるため、充足期間終了フラグをOFFする(S5011)とともに、表示態様データ書換処理(S5012)を実行する。
【0212】
表示態様データ書換処理(S5012)では、
図48に示す表示態様データ書き換えテーブルに従って、当該変動用演出記憶部(第0記憶領域)95cおよび第2特図保留演出記憶部95bの第1記憶領域〜第3記憶領域の保留表示態様データ記憶領域(
図6(d))に書き込まれている特図保留表示態様データを書き換える。
図48に示すように、表示態様データ書き換えテーブルは、連続予告待機カウンタの値、連続予告実行カウンタの値、及び現在の第2特図保留演出カウンタの値に応じて定められている。これは、連続予告演出の連続回数を示唆する態様で演出保留画像を表示するためである。例えば、連続予告待機カウンタの値が「0」であり、連続予告実行カウンタの値が「4」であり、現在の第2特図保留演出カウンタの値が「3」である場合には、第0記憶領域〜第3記憶領域までの全ての保留表示態様データ記憶領域に、特殊態様データ(01H)を書き込む。
【0213】
特殊態様データ(01H)は、通常態様とも特別態様とも異なる特殊な表示態様(特殊態様)の演出保留画像に対応するデータである。本形態では、特殊態様の演出保留画像(特殊演出保留画像)は、
図49(e)に示すカットケーキの画像203a〜203dである。つまり本形態では、単一の特別演出保留画像(
図49(b)に示すホールケーキの画像202)を、その特別演出保留画像202に係る一つ目の保留情報に基づく特別図柄の変動表示の開始時に(即ち所定のタイミングで)、複数の演出保留画像(カットケーキの画像203a〜203d)からなる演出保留画像群203に変更することとしている。しかも、変更表示された複数の演出保留画像は、連続予告演出の連続回数に応じた数の特殊演出保留画像(カットケーキの画像203a〜203d)を含む演出保留画像群203となっている。従って、遊技者は、演出保留画像群203を視認することにより、連続予告演出の連続回数を把握することができる。言い換えれば特別演出保留画像202は、連続予告演出の連続回数を示唆する特殊態様の演出保留画像群203に変更表示されるようになっている。
【0214】
続いて演出制御用マイコン91は、ステップS5002で確認したフラグの内容、ステップS5003で確認した第1特図保留演出カウンタ及び第2特図保留演出カウンタのカウンタ値、並びに、各保留表示態様データ記憶領域(
図6(d)参照)に格納されている特図保留表示態様データに基づいて、演出保留画像の表示制御の内容を示す特図保留演出制御コマンドを生成する(S5013)。そして、この特図保留演出制御コマンドをRAM94の出力バッファにセットする(S5014)。
【0215】
ステップS5014でセットされた特図保留演出制御コマンドが、コマンド送信処理(S4305)により画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、所定の演出画像をROM103から読み出して、画像表示装置7の表示画面7aにて演出保留画像の表示制御を行う。この演出保留画像の表示制御の詳細については後述する。
【0216】
その後、演出制御用マイコン91は、ステップS5002で確認したフラグをOFFして(S5015)、本処理を終える。
【0217】
7.演出保留画像の表示制御
次に演出保留画像の表示制御について詳細に説明する。その前に本形態における演出保留画像の表示態様の種類について改めて述べる。本形態では、演出保留画像の表示態様として、通常態様と特別態様と特殊態様とがある。通常態様(通常演出保留画像)は、通常の表示態様であり、本形態ではシュークリームの画像201(
図49(a)参照)である。特別態様(特別演出保留画像)は、保留球数増加期間中の第2特図保留の発生を示す特別な表示態様であり、本形態ではホールケーキの画像202(
図49(b)参照)である。保留球数増加期間中に複数の第2特図保留の発生があっても、表示される演出保留画像は特別演出保留画像202ひとつだけである。特殊態様(特殊演出保留画像)は、その演出保留画像に対応する保留情報に基づき実行される演出図柄可変表示演出において連続予告演出が実行されることを示唆する特殊な表示態様であり、本形態ではカットケーキの画像203a〜203d(
図49(e)参照)である。この特殊演出保留画像203a〜203dは、特別演出保留画像202が変化することにより表示される画像である。
【0218】
では演出保留画像の表示制御の説明に入る。前提として、現在、非時短状態であり、第1特別図柄の変動表示が実行されており、第1特図保留の数が「2」であるとする。そこに、電チュー22のロング開放がなされたとする。第1特別図柄の変動表示の残余時間は電チュー22の開放時間よりも長い。このような場合、主制御基板80は、条件充足判定処理(
図22のステップS1205)にて条件充足通知コマンドをセットする(
図23(a)のS3006)。そして、条件充足通知コマンドを受信したサブ制御基板90は、条件充足フラグをONする(S4402)。
【0219】
このときの画像表示装置7の表示画面7aは、
図49(a)に示すように制御されている。すなわち、表示画面7aには、第1特図保留があることを示す2つの通常演出保留画像201が表示されている。また本形態のパチンコ遊技機1は、当該変動に係る数値情報(即ち現在実行中の特別図柄の変動表示に係る数値情報)に対応する演出保留画像も表示画面7aの下部中央に表示されるようになっている。この例では、皿に載っているように表示されている通常演出保留画像201が、当該変動に係る数値情報に対応する演出保留画像である。また表示画面7aには、「電チュー開放」の文字が表示されている。これは、電チュー22が開放しており第2始動口21への入賞が可能となっている旨を遊技者に報知するためである。なお、
図49の各図においては、表示画面7aとともに第1特図保留表示器43aおよび第2特図保留表示器43bの様子も示している。これは、以降の説明で用いる
図51、
図52および
図57についても同様である。
【0220】
このような状態において、第2始動口21に遊技球が入賞すると、主制御基板80は第2始動入賞コマンドを特定してサブ制御基板90に送信する(S207,S208,S101)。これを受信したサブ制御基板90は、第2特図保留演出カウンタのカウンタ値を「1」に更新するとともに(S4507)、第2特図保留発生フラグをONする(S4508)。
【0221】
そしてサブ制御基板90による特図保留演出制御処理(
図46)では、ステップS5001、S5004、S5005、及びS5006の全てがYESとなるため、当該第2始動口21への入賞に対する特図保留表示態様データとして、特別態様データ(02H)をセットする(S5007)。従って、その後のステップS5013で生成される特図保留演出制御コマンドは、当該第2始動口21への入賞に対応する演出保留画像として特別演出保留画像202を表示する旨を指示するコマンドとなる。よって、このコマンドが出力されることにより(S4305)、
図49(b)に示すように、当該第2始動口21への入賞に対応する演出保留画像として、特別態様の演出保留画像(ホールケーキの画像202)が表示されることとなる。すなわち、第2始動口21への入賞時にその入賞に対する演出保留画像として特別演出保留画像202が表示されることとなる。
【0222】
保留球数増加期間中にさらに第2始動口21への入賞があった場合には、特図保留演出制御処理(
図46)では、ステップS5001、S5004、及びS5005でYESとなるが、S5006でNOとなるため、第2始動口21への入賞に対する特図保留表示態様データとして非表示態様データ(03H)をセットする(S5008)。従って、その後のステップS5013で生成される特図保留演出制御コマンドは、当該第2始動口21への入賞に対応する演出保留画像として何の画像も表示しない旨を指示するコマンドとなる。よって、このコマンドが出力されても(S4305)、
図49(c)に示すように、演出保留画像が追加的に表示されることない。つまり本形態では、保留球数増加期間中における最初の第2始動口21への入賞に対してのみ演出保留画像を表示することとし、それ以降の第2始動口21への入賞に対しては演出保留画像を表示しないこととしている。言い換えれば、保留球数増加期間中における第2始動口21への入賞によって発生した連続する複数の保留情報に対する演出保留画像として、単一の特別演出保留画像202を表示するようにしている。
【0223】
このようにすれば、次のような効果を奏し得る。すなわち、電チュー22のロング開放中は遊技球が短期間に連続して第2始動口21へ入賞し得る。そのため、この期間の入賞によって生じた保留情報に対する演出保留画像を、単一の演出保留画像という形で一旦まとめて表示すれば、電チュー22を注視していない限り何個の入賞があったか遊技者は表示画面7aから把握することができなくなる。つまり、何個の入賞があったのか表示画面7aからは判断できない状況をつくりだすことができる。
【0224】
なお本形態では、第2始動口21への入賞に対応する演出保留画像として何の画像も表示しない旨を指示する特図保留演出制御コマンドが出力されたときには、このコマンドを受信した画像制御基板100は、既に表示している特別演出保留画像202の周囲を光らせるようなエフェクト画像を表示する(
図49(c)参照)。これにより、第2始動口21への入賞があったことを遊技者に対してそれとなく示している。勿論、上記のようなエフェクト画像を表示しないようにしてもよい。
【0225】
保留球数増加期間が終了する(電チュー22のロング開放が終了する)と、主制御基板80は、充足期間終了通知処理(S1212)にて充足期間終了通知コマンドをセットする(
図23(b)のS3103)。そして、充足期間終了通知コマンドを受信したサブ制御基板90は、条件充足フラグをOFFするとともに(S4404)、充足期間終了フラグをONする(S4405)。ここでは、保留球数増加期間が終了した時点で4個の第2特図保留が発生しており(
図49(d)参照)、4個目の保留において連続回数を4回とする連続予告演出の実行が決定されているものとする。つまり、第2特図保留演出カウンタのカウンタ値が「4」であり、連続予告待機カウンタのカウンタ値が「0」であり、連続予告実行カウンタのカウンタ値が「4」であるものとする。
【0226】
このような状況において、変動表示中であった第1特別図柄が停止表示されると(言い換えれば
図49(d)に示すように演出図柄が確定的に停止表示されると)、続いて主制御基板80は、1個目の第2特図保留に基づく特別図柄の変動表示を開始する。このとき主制御基板80は、変動パターン指定コマンドを選択してサブ制御基板90に送信する(S1616,S101)。そして、これを受信したサブ制御基板90は、保留数減算処理(
図43)において、第2特図保留演出カウンタのカウンタ値を「3」に更新するとともに(S4805)、第2特図保留消滅フラグをONして(S4806)、第2特別図柄に係る各保留情報をシフトする(S4807)。
【0227】
続くサブ制御基板90による特図保留演出制御処理(
図46)では、ステップS5001でYES、S5004でNO、S5009及びS5010でYESとなる。よってサブ制御基板90は、充足期間終了フラグをOFFするとともに(S5011)、特図保留表示態様データを書き換える(S5012)。このときの第2特図保留演出カウンタのカウンタ値は「3」であり、連続予告待機カウンタの値は「0」であり、連続予告実行カウンタの値は「4」である。よってここでは、
図48に示すように、第0記憶領域〜第3記憶領域までの全ての特図保留表示態様データを、特殊態様データ(01H)に書き換える。
【0228】
従って、その後のステップS5013で生成される特図保留演出制御コマンドは、4個の特殊演出保留画像203a〜203dを表示する旨を指示するコマンドとなる。よって、このコマンドが出力されることにより(S4305)、
図49(e)に示すように、4個の特殊演出保留画像(カットケーキの画像203a〜203d)からなる演出保留画像群203が表示されることとなる。すなわち、特別演出保留画像202が複数の特殊演出保留画像203a〜203dからなる演出保留画像群203に変更されることとなる。このような演出保留画像の表示態様の変更は、遊技者に対してあたかもホールケーキ(特別演出保留画像202)が複数のカットケーキ(特殊演出保留画像203a〜203d)に分裂したかのような印象を与える。そのため、このような演出保留画像の表示態様の変更を分裂表示と称することがある。
【0229】
既に述べたように、特殊演出保留画像203a〜203dは、その演出保留画像に係る変動演出において連続予告演出が実行されることを示している。すなわち、この例では、4個の特殊演出保留画像203a〜203dが表示されているため、連続予告演出の連続回数が4回であることが遊技者に報知されていることとなる。なお本形態では、連続予告演出の連続回数が多いほど、大当たり期待度が高くなるように設定されている(
図47参照)。よって本形態のパチンコ遊技機1によれば、遊技者に対して、この演出保留画像群203の表示態様によって大当たり期待度を示すことが可能となっている。
【0230】
なお、
図48に示す通り、特別演出保留画像202の分裂表示の態様は、分裂表示時の第2特図保留演出カウンタの値、並びに、連続予告待機カウンタの値及び連続予告実行カウンタの値によって変わる。ここで、
図48に記載するもののうち上記の例以外の例を一つ説明する。例えば、分裂表示時の第2特図保留演出カウンタの値が「3」であり、連続予告待機カウンタの値が「1」であり、連続予告実行カウンタの値が「2」であれば、特別演出保留画像202が次のような演出保留画像群となるように分裂表示を行う。すなわち、当該変動用の演出保留画像としての通常演出保留画像と、第2特図保留の一つ目に対応する演出保留画像としての特殊演出保留画像と、第2特図保留の二つ目に対応する演出保留画像としての特殊演出保留画像と、第2特図保留の三つ目に対応する演出保留画像としての通常演出保留画像とからなる演出保留画像群を表示する。これにより遊技者に対して、次回の変動演出から連続回数を2回とする連続予告演出が開始されることを報知することができる。
【0231】
なお、第2特図保留の中に連続予告演出を実行する予定の保留情報がないときには、すなわち、分裂表示時の連続予告実行カウンタの値が「0」である場合には、特殊演出保留画像を含まない演出保留画像群(つまり、第2特図保留の数に応じた数の通常演出保留画像201からなる演出保留画像群)を表示する(
図48参照)。また、分裂表示時の第2特図保留演出カウンタの値が「1」であるときには、特別演出保留画像202を一つの通常演出保留画像201に変更表示してもよいし、特別演出保留画像202のまま変更表示しないこととしてもよい。
【0232】
なお本形態では、
図49(d)に示すように、4個の第2特図保留がある場合であっても、4個の保留情報に対応する演出保留画像として一つの演出保留画像(特別演出保留画像202)しか表示しない場合がある。しかしながら、このような場合であっても、第2特図保留表示器43bは、第2特図保留の数(4個)を正しく表示している。従って、本形態のパチンコ遊技機1は、特図保留の数について誤解されにくい遊技機となっている。
【0233】
8.本形態の効果
以上詳細に説明したように、本形態のパチンコ遊技機1では、所定条件を満たすものとして記憶された連続する複数の保留情報(特定保留情報)に対応する演出保留画像として、つまり条件充足フラグがONのときの第2始動口21への入賞によって記憶された保留情報に対応する演出保留画像として、一旦、単一の特別演出保留画像202を表示する。そしてその特別演出保留画像202を、所定のタイミングで、つまり次回の特別図柄の変動表示時に、特定保留情報の数に応じた複数の演出保留画像からなる演出保留画像群(例えば4個のカットケーキの画像203a〜203dからなる演出保留画像群203)に変更する。そのため、遊技者に対して、保留が増えたような印象を与えることができる。すなわち、遊技者に対してお得感を与えることができる。これにより、新たな興趣を提供することができる。
【0234】
また、何個の保留情報が発生したか一旦わからないようにしておき、後からその個数を示すことになるので、特に本形態の保留球数増加期間中のように何個も連続で保留情報が発生するシチュエーションでは、何個の保留情報が発生したのかと期待して保留数の報知を待つこととなる。これにより遊技興趣が向上する。
【0235】
また本形態のパチンコ遊技機1では、演出保留画像群203は、連続演出の連続回数を示唆する特殊態様で表示される。より詳細には、演出保留画像群203は、連続演出の連続回数と同じ数の特殊演出保留画像203a〜203dを含む態様で表示される。そのため、演出保留画像群203を見た遊技者は連続演出の連続回数を正確に知ることができる。その結果、遊技の興趣が向上する。しかも本形態では、連続予告演出の連続回数が多いほど大当たりの期待度が高くなるようになっている(
図47)。従って、遊技者は、演出保留画像群203を構成する特殊演出保留画像203a〜203dの個数によって大当たり期待度を知ることができる。
【0236】
9.変更例
以下、変更例について説明する。なお、変更例の説明において、上記の第1形態のパチンコ遊技機1と同様の構成については、第1形態と同じ符号を付して説明を省略する。
【0237】
〈第2形態〉
図50及び
図51に基づいて本発明に係る第2形態の遊技機について説明する。上記の第1形態では、特別演出保留画像202を複数の特殊演出保留画像203a〜203dからなる演出保留画像群203に変更する契機は、
図49に示すように、演出保留画像の表示位置のシフト時であった。これに対して第2形態では、特別演出保留画像202から演出保留画像群203への分裂表示の契機を、演出ボタン63の操作時としている。より詳細には、予め定めた有効期間内(例えば4秒間)に演出ボタン63が予め定めた回数(例えば8回)操作された時としている。具体的には、演出制御用マイコン91は、10msタイマ割り込み処理(
図37)における演出ボタン検出スイッチ処理(S4304)として、
図50のフローチャートにて示す処理を実行する。
【0238】
[演出ボタン検出スイッチ処理]
図50に示すように、演出ボタン検出スイッチ処理(S4304)ではまず、演出制御用マイコン91は、演出ボタン検出スイッチ63aがONされたか否かを判定する(S5101)。ここでは、演出ボタン検出スイッチ63aがONされたか否かは、スイッチ状態取得処理(S4303)にて格納されたスイッチデータに基づいて判定される。そしてONされたと判定しなかった場合には(S5101でNO)処理を終えるが、ONされたと判定した場合には(S5101でYES)、演出ボタン63の有効期間内か否かを判定する(S5102)。ここで、演出ボタンの有効期間(ここでは4秒)は、保留球数増加期間の終了後における最初の第2特別図柄の変動表示の開始に伴う特図保留演出制御コマンドのセット(
図46のS5014)に伴って設定される。つまり、この特図保留演出制御コマンドのセットに伴ってタイマによる4秒の計測が開始される。なお、このときセットされる特図保留演出コマンドは、演出保留画像群への変化を行わせるコマンドではない。つまり、第2形態では
図46のS5012の処理を行わない。
【0239】
ステップS5102において有効期間内でなければ(S5102でNO)、本処理を終える。一方、有効期間内であれば(S5102でYES)、演出ボタン63が操作された回数をカウントする操作カウンタの値を「1」増加させる。そして、操作カウンタの値が予め定めた値(ここでは「8」)と一致しているか否かを判定する(S5104)。ステップS5104において操作カウンタの値が予め定めた値と一致していなければ(S5104でNO)、処理を終える。一方、操作カウンタの値が予め定めた値と一致していれば(S5104でYES)、演出保留画像の表示態様を、特別演出保留画像(ホールケーキの画像202)から連続予告演出の連続回数に応じた数の特殊演出保留画像(カットケーキの画像)を含む演出保留画像群に変化させるため、
図48に示すテーブルに従ってRAM94の各保留表示態様データ記憶領域(
図6(d)参照)の内容を書き換えるとともに、そのような表示態様の変化を行うための特図保留演出制御コマンドをRAM94の出力バッファにセットする(S5105)。
【0240】
ステップS5105でセットされた特図保留演出制御コマンドが、コマンド送信処理(S4305)により画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、演出保留画像の表示態様を、特別演出保留画像(ホールケーキの画像202)から、連続予告演出の連続回数に応じた数の特殊演出保留画像(カットケーキの画像)を含む演出保留画像群に変化させる。
【0241】
次にこのような演出ボタン63を用いた演出保留画像の表示変化について、表示画面7aを示す
図51を用いて説明する。ここでの説明の前提は、第1形態の説明で用いた
図49(d)に示す状態とする。
図49(d)に示す状態(保留球数増加期間が終了し且つ4個の第2特図保留に対して単一の特別演出保留画像202が表示されている状態)から、第2特別図柄の変動表示が実行されると、変動パターン指定コマンドを受信したサブ制御基板90は、保留数減算処理(
図43)において、第2特図保留演出カウンタのカウンタ値を「3」に更新するとともに(S4805)、第2特図保留消滅フラグをONして(S4806)、第2特別図柄に係る各保留情報をシフトする(S4807)。
【0242】
そして特図保留演出制御処理(
図46)において、特図保留表示態様データを書き換えることなく(ステップS5012を実行することなく)、特図保留演出制御コマンドを生成してセットする(S5013,S5014)。この特図保留演出制御コマンドのセットに伴い、演出ボタン63の有効期間(4秒)のカウントが開始される。そしてこのコマンドが出力されることにより(S4305)、
図51(a)に示すように、当該変動(現在の特別図柄の変動表示)に対応する演出保留画像としてまず、特別演出保留画像(ホールケーキの画像202)と演出ボタン63の連打を指示する表示がなされる。
【0243】
このような表示を見た遊技者が、4秒の有効期間内に演出ボタン63を8回以上連打操作すれば、演出ボタン検出スイッチ処理(
図50)のステップS5104においてYESと判定される。YESと判定された場合には、上述の通り、ステップS5105において分裂表示を行うための特図保留演出制御コマンドがセットされる。そしてこのコマンドが出力されることにより(S4305)、
図51(b)に示すように、4個の特殊演出保留画像(カットケーキの画像203a〜203d)からなる演出保留画像群203が表示されることとなる。すなわち、特別演出保留画像202が複数の特殊演出保留画像203a〜203dからなる演出保留画像群203に変更されることとなる。
【0244】
以上説明したように、第2形態の遊技機では、予め定めた期間内に特定の条件が満たされるように遊技者により演出ボタン63が操作されたことに基づいて(ここでは4秒以内に8回以上、演出ボタン63が操作されたことに基づいて)、演出保留画像群203への分裂表示を実行することとしている。そのため、遊技者に対して自らの手で演出保留画像の個数を増加させたという達成感を与えることができ、遊技興趣を向上させることができる。
【0245】
なお、有効期間内に所定回数の演出ボタン63の操作がなされなかったときには、有効期間の経過を契機に分裂表示を行うようにすればよい。若しくは、分裂表示を行わず、特別演出保留画像202のまま表示するようにしてもよい。また、演出ボタン63の操作回数は任意に変更可能であり、例えば1回でもよい。
【0246】
また、特別演出保留画像202に係る複数の保留情報の中に連続予告演出を実行する保留情報がない場合には、特別演出保留画像202を演出保留画像群に分裂表示するのではなく、
図52に示すように、特別演出保留画像202が爆発しているような画像205(以下「爆発画像205」という)を表示するようにしてもよい。具体的には、保留球数増加期間の終了後における最初の第2特別図柄の変動表示の開始時において、連続予告実行カウンタの値が「0」か否かを判定し、「0」であれば、ステップS5014において、
図52に示す爆発画像205を表示するための特図保留演出制御コマンドをセットするようにしてもよい。
【0247】
この場合、この爆発画像205の表示中に、保留されている全ての第2特別図柄の変動表示が終了するようにするとよい。そのため、非時短状態における第2特別図柄の変動表示は、保留球数に関わらず変動時間の短い短縮変動となるようにするとよい。つまり、そのような変動パターン判定テーブルを設けておくとよい。またこの場合には演出図柄は、例えば表示画面7aの右上にて通常よりも小さく表示するとよい。
【0248】
〈第3実施形態〉
図53〜
図57に基づいて本発明に係る第3形態の遊技機について説明する。上記の第1形態では、保留球数増加期間は、非時短状態における電チュー22のロング開放中であった(
図23(a)参照)。これに対して第3形態では、非時短状態におけるスーパーリーチ演出の実行中としている。なお、スーパーリーチ演出の実行中は、演出保留画像を表示しないよう表示制御がなされる(
図57(b)参照)。
【0249】
第3形態では、以下に述べるように主制御基板80およびサブ制御基板90が行う処理を変更する。まず
図53に示すように、第3形態の変動パターン選択処理(S1403及びS1409)では、変動パターン指定コマンドをセット(S1616)した後、非時短状態であるか否かを判定し(S1617)、非時短状態であれば(S1617でYES)、続いて当該処理において選択した変動パターンがスーパーリーチを行う変動パターン(
図10参照)であるか否かを判定する(S1618)。そして、スーパーリーチを行う変動パターンであれば(S1618でYES)、SPリーチ開始前フラグをONする(S1619)。
【0250】
また、
図54に示すように第3形態のメイン側タイマ割り込み処理(S005)では、その他の処理(S110)を行った後に、条件充足管理処理(S111)を行う。条件充足管理処理(S111)では、
図55に示すようにまず、SPリーチ開始前フラグがONか否かを判定し(S6101)、ONでなければ(S6101でNO)、ステップS6106に進む。一方、SPリーチ開始前フラグがONであれば(S6101でYES)、続いて特別図柄の変動表示の残余時間が25秒未満であるか否かを判定する(S6102)。これは、スーパーリーチを行う特別図柄変動の変動時間が40秒であるところ(
図10参照)、スーパーリーチ演出は、特別図柄の変動開始から15秒経過した時点で実行されるものだからである。すなわち、ステップS6102では、スーパーリーチ演出の実行中か否かを判定している。
【0251】
ステップS6102でNOであれば、ステップS6106に進む。一方、ステップS6102でYESであれば、条件充足通知コマンドをセットして(S6103)、SPリーチ開始前フラグをOFFするとともに(S6104)、SPリーチ中フラグをONする(S6105)。なお、ここでセットされた条件充足通知コマンドを受信したサブ制御基板90は、条件充足フラグをONする(
図38のS4402)。
【0252】
続くステップS6106では、SPリーチ中フラグがONか否かを判定し、ONでなければ(S6106でNO)、処理を終える。一方、ONであれば(S6106でYES)、続いて、特別図柄の変動表示の残余時間が3秒未満であるか否かを判定する(S6107)。これは、スーパーリーチを行う特別図柄変動の変動時間が40秒であるところ(
図10参照)、特別図柄の変動開始から37秒経過した時点でスーパーリーチ演出を終えて、残りの3秒で演出図柄8L,8C,8Rの確定的な停止表示を行うからである。すなわち、ステップS6107では、スーパーリーチ演出の実行が終了したか否かを判定している。
【0253】
ステップS6107でNOであれば、本処理を終える。一方、ステップS6107でYESであれば、充足期間終了通知コマンドをセットする(S6108)とともに、SPリーチ中フラグをOFFする(S6109)。なお、ここでセットされた充足期間終了通知コマンドを受信したサブ制御基板90は、充足期間終了フラグをONする(
図38のS4405)。
【0254】
また、
図56に示すように第3形態の特図保留演出制御処理(S4302)では、ステップS5004で条件充足フラグがONであると判定した後、ステップS5002で確認したフラグが第1特図保留発生フラグであるか否かを判定する(S6201)。ステップS6201でYESであれば、全ての第1特図保留に対応する演出保留画像として単一の演出保留画像(ホールケーキの画像202)を表示するべく、第1特図保留演出記憶部95aの各保留表示態様データ記憶領域に格納されている特図保留表示態様データを書き換える(S6202)。よってステップS6202の実行後に生成された特図保留演出制御コマンドが出力されると(S4305)、スーパーリーチ演出の終了後に表示画面7aには特別演出保留画像202が表示されることとなる(
図57(c)参照)。
【0255】
また、ステップS5009で充足期間終了フラグがONであると判定した後には、ステップS5002で確認したフラグが第1特図保留消滅フラグであるか否かを判定する(S6203)。ステップS6203でYESであれば、充足期間終了フラグをOFFするとともに(S5011)、表示している単一の演出保留画像(ホールケーキの画像202)を、連続予告演出の連続回数に応じた数の特殊演出保留画像203a〜203dを含む演出保留画像群203に変更するべく、当該変動用演出記憶部95c及び第1特図保留演出記憶部95aの各保留表示態様データ記憶領域に格納されている特図保留表示態様データを
図48に示すテーブルに従って書き換える(S5012)。よって、このステップS5012の実行後に生成された特図保留演出制御コマンドが出力されると(S4305)、表示画面7aには、連続予告演出の連続回数に応じた数の特殊演出保留画像203a〜203dを含む演出保留画像群203が表示されることとなる(
図57(d)参照)。
【0256】
次に第3形態における演出保留画像の表示変化について、表示画面7aを示す
図57を用いて説明する。
図57(a)は、スーパーリーチ演出への発展前の表示画面7aを示している。
図57(a)に示すようにスーパーリーチ演出への発展前には、2個の第1特図保留があり、それらに対応する2個の通常演出保留画像201と当該変動に対応する通常演出保留画像201を表示画面7aに表示している。ここから、スーパーリーチ演出に発展すると、
図57(b)に示すように、演出保留画像は画像制御基板100により公知の方法で非表示に制御される。よって、スーパーリーチ演出中は新たな始動入賞があってもその入賞に対する演出保留画像を表示することはない。そのため、遊技者が第1始動口20への遊技球の進入を注視していない限り、何個の新たな始動入賞があったかはわからない。本形態では、このようなスーパーリーチ演出の実行中が、第1形態で言う保留球数増加期間に当たる。
【0257】
そしてスーパーリーチ演出が終わり、全ての演出図柄を確定的に停止表示するときには、
図57(c)に示すように、全ての第1特図保留に係る演出保留画像として単一の演出保留画像(ホールケーキの画像202)を表示する。これにより、スーパーリーチ演出の実行中に追加的に何個の第1特図保留が発生したかを表示画面7aからは遊技者が把握できないようにしている。但し、このような状況下であっても、第1特図保留表示器43aは第1特図保留の個数(本形態では4個)を正しく表示している。
【0258】
続いて次の第1特別図柄の変動表示を開始するタイミングで、
図57(d)に示すように、単一の特別演出保留画像202を、連続予告演出の連続回数に応じた数の特殊演出保留画像203a〜203dを含む演出保留画像群203に変更する。これにより、遊技者に連続予告演出の連続回数が報知される。
【0259】
以上説明した第3形態の遊技機においても、第1形態の遊技機と同様の効果が奏される。なお第3形態では、保留球数増加期間中(スーパーリーチ演出の実行中)における第1始動口20への入賞によって発生した保留情報のみならず、スーパーリーチ演出の開始時点で既に記憶されている第1特図保留情報も、特許請求の範囲における「所定条件を満たすものとして記憶された…保留情報」に含まれるものとする。
【0260】
また第3形態では、スーパーリーチ演出への発展時に既に記憶されている第1特図保留情報まで含めて、スーパーリーチ演出の終了後に単一の特別演出保留画像202を表示するようにしたが、スーパーリーチ演出中に新たに記憶された第1特図保留情報に対してのみ、単一の特別演出保留画像202を表示するようにしてもよい。
【0261】
〈その他の変更例〉
上述の実施形態では、事前判定を行うこととしたが、事前判定を行わないこととしてもよい。この場合、数値情報に基づき特定する始動入賞コマンドをサブ制御基板90に送信するのに替えて、始動入賞があったことのみを通知するための保留数増加コマンドを送信すればよい。具体的には、ステップS207及びS208の処理に替えて第2始動口21への入賞があったことを通知する第2保留数増加コマンドをセットする。また、ステップS213及びS214の処理に替えて第1始動口20への入賞があったことを通知する第1保留数増加コマンドをセットする。そして、サブ制御基板90では、ステップS4406〜S4408を行うのに替えて、第2保留数増加コマンドを受信したときにステップS4507及びS4508(第2特図に関する保留数の加算処理)を行い、第1保留数増加コマンドを受信したときに、ステップS4505及びS4506(第1特図に関する保留数の加算処理)を行うようにすればよい。
【0262】
また上述の第1形態では、保留球数増加期間中の一つ目の第2特図保留に対する演出保留画像として特別演出保留画像202を表示したが、保留球数増加期間中の第2特図保留に対する演出保留画像を一旦全て非表示に制御して、保留球数増加期間終了後に単一の特別演出保留画像202を表示するようにしてもよい。この場合、保留球数増加期間終了後の第2特図保留の数が一つであれば、特別演出保留画像202を表示せずに、通常演出保留画像201を表示するようにするとよい。また、第2特図保留の中に連続予告演出を実行する予定の保留情報がない場合には、特別演出保留画像202を表示せずに、第2特図保留の数に応じた数の通常演出保留画像201を表示するようにしてもよい。つまり、連続予告演出を実行する場合に限って特別演出保留画像202を表示するようにしてもよい。この場合、特別演出保留画像202の表示は、連続予告演出の実行示唆となる。
【0263】
また上述の第1形態では、所定条件を満たすものとして記憶された保留情報が一つのときであっても特別演出保留画像202を表示するようにしたが、所定条件を満たすものとして記憶された保留情報が連続して複数あるときに限って特別演出保留画像202を表示するようにしてもよい。なお上述の第1形態では、単一の特別演出保留画像202に係る保留情報の数が一つとなることもあるが、それでも、連続する複数の保留情報に対応する演出保留画像として特別演出保留画像202を表示していることに変わりはない。
【0264】
また演出保留画像として何を表示するかは任意に変更可能である。例えば、特殊演出保留画像は、特別演出保留画像の相似形の画像であってもよい。
【0265】
上述の第3形態では、第1始動口20への入賞に限って演出保留画像の分裂表示の対象としたが、入賞順に従って保留情報が消化されるよう遊技機を構成した場合(つまり第2特図保留を第1特図保留に優先して消化せず、第2特図保留および第1特図保留を入賞順序に従って消化するように構成した場合)には、第1始動口20への入賞および第2始動口21への入賞の両方を演出保留画像の分裂表示の対象とするとよい。
【0266】
また、電チュー22の開放期間やスーパーリーチ演出の実行中に限らず、予め定めた任意の期間内に発生した連続する複数の始動入賞に対して、単一の特別演出保留画像202を表示するようにしてもよい。この場合、予め定めた任意の期間内に発生した連続する複数の保留情報が、特許請求の範囲における「特定保留情報」に当たる。
【0267】
また上述の実施形態では、分裂表示を行うタイミングは、保留球数の変化時であったが、保留球数の変化時以外の任意のタイミングでもよい。
【0268】
また第1形態において、分裂表示時の連続予告待機カウンタの値が「1」であり、連続予告実行カウンタの値が「3」である場合には、特別演出保留画像202の表示中に待機分の特図変動を消化し、次の特図変動の開始に伴って3個の特殊演出保留画像からなる演出保留画像群に分裂表示するようにしてもよい。
【0269】
また第1形態において、分裂表示時の連続予告待機カウンタの値が「1」であり、連続予告実行カウンタの値が「3」である場合には、特別演出保留画像202(第1特別演出保留画像202とする)を、1つの通常演出保留画像201と1つの第2特別演出保留画像とからなる演出保留画像群に一旦分裂表示し、その後さらに、第2特別演出保留画像を3個の特殊演出保留画像からなる演出保留画像群に分裂表示するようにしてもよい。この場合、待機分の特図変動が終了して次の特図変動が開始されるときに、2回目の分裂表示を行えばよい。さらにこの場合には、第2特別演出保留画像を、連続予告演出の連続回数を示唆する特殊態様(例えばその画像中に連続回数を数字にて表示している表示部を有している態様)で表示するとよい。このように構成すれば、第2特別演出保留画像を含む演出保留画像群を見た遊技者が、連続演出の連続回数を把握することが可能となるからである。
【0270】
また上述の実施形態では、第1始動口20又は第2始動口21への入賞に基づいて取得する乱数(数値情報)として、大当たり乱数等の4つの乱数を取得することとしたが、一つの乱数を取得してその乱数に基づいて、大当たりか否か、大当たりの種類、リーチの有無、及び変動パターンの種類を決めるようにしてもよい。すなわち、始動入賞に基づいて取得する乱数の個数および各乱数において何を決定するようにするかは任意に設定可能である。
【0271】
また、始動入賞コマンドの生成に関するルール(
図11参照)は、適宜変更してもよい。例えば、始動入賞コマンドに特図保留の数の情報や遊技状態の情報を含めないようにしてもよい。
【0272】
また、遊技制御用マイコン81が、始動口への入賞時に、その入賞により取得した各種乱数値のコピー(演出用乱数という)を作成し、その演出用乱数に基づいて大当たりか否か、大当たりの種類、リーチの有無、及び変動パターンの種類を、事前に判定して(その入賞に基づく特別図柄の変動表示の実行前に判定して)、その判定結果を反映させた始動入賞コマンドを生成するようにしてもよい。このようにしても、始動入賞コマンドを受信した演出制御用マイコン91は、その始動入賞コマンドを解析することにより、大当たりの当否等を判断することができる。また、遊技制御用マイコン81が、始動口への入賞により取得した各種乱数値の情報をそのまま演出制御用マイコン91に送信し、これを受信した演出制御用マイコン91が、大当たりか否か、大当たりの種類、リーチの有無、及び変動パターンの種類を事前に判定してもよい。この場合には、演出制御用マイコン91のROM93に各種乱数値の判定テーブルを格納しておく。このようにしても、演出制御用マイコン91は大当たりの当否等を判断することが可能となる。
【0273】
また上記実施形態では、特図保留に対する演出保留画像として、特別演出保留画像や演出保留画像群を表示するよう構成した。これに対して、普図保留に対する演出保留画像として、特別演出保留画像や演出保留画像群を表示するように構成してもよい。この場合、第1ゲート28又は第2ゲート29が「入球口」に相当する。また、普通図柄乱数が「数値情報」に相当する。また、補助遊技の実行が「所定の利益の付与」に相当する。また、補助遊技の実行により開放される第2始動口が「特定入賞口」に相当する。また、普図保留記憶部86が「保留記憶手段」に相当する。また、普図保留表示器44が「本保留表示手段」に相当する。
【解決手段】保留情報があることを示す演出保留画像を表示する保留画像表示制御手段(演出制御用マイコン91)を備える。保留画像表示制御手段は、所定条件を満たすものとして記憶された連続する複数の保留情報(特定保留情報)に対応する演出保留画像として、通常の演出保留画像(例えば