(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
自装置の周辺機器の機器情報をサーバに送信し、サーバから受信する機器対応のアプリケーションプログラムのリストであり、周辺機器の機器名と、該機器名によって特定される機器に対応して利用可能なアプリケーション情報とを対応付けたアプリリストを表示部に表示し、
前記アプリリストに対するユーザのアプリ選択情報の入力に応じて、アプリ選択情報を前記サーバに送信し、該選択情報に基づいて特定される機器対応のアプリケーションプログラムをサーバから取得して実行し、
さらに、周辺機器における出力コンテンツに関するコンテンツ情報を前記サーバに送信し、該コンテンツ情報に基づいて特定される出力コンテンツ対応のアプリケーションプログラムをサーバから取得して実行するデータ処理部を有する情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面を参照しながら本発明の情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラムの詳細について説明する。なお、説明は、以下の項目に従って行う。
1.情報処理装置の構成と処理の概要について
2.周辺機器に対応したアプリケーションの取得処理例
3.コンテンツに連動したアプリケーションの取得処理例
4.その他の実施例について
4−1.周辺機器にアプリケーション有無情報を表示する例
4−2.番組の進行に応じたアプリケーションリストとアプリケーションの提供処理例
4−3.様々なコンテンツの再生処理におけるアプリケーションの提供処理例
4−4.周辺機器に対するアプリケーションのインストール
5.情報処理装置およびサーバのハードウェア構成例について
【0029】
[1.情報処理装置の構成と処理の概要について]
まず、本発明の情報処理装置の構成と処理の概要について、
図1以下を参照して説明する。
【0030】
図1を参照して、本発明の一実施例に係る情報処理装置の構成例と処理例について説明する。
図1には、本発明の一実施例に係る情報処理装置100の構成例を示している。情報処理装置100は、例えば通話、メール等の通信機能と、様々なアプリケーションプログラムの実行機能を持つ例えばスマートフォン等の携帯型の情報端末である。
なお、以下の実施例の説明において、「アプリケーションプログラム」を、略して、「アプリケーション」、または「アプリ」と表現する場合がある。
【0031】
図1には、さらに、ホームネットワーク等のローカルネットワーク120に接続された周辺機器121として周辺機器(テレビ)121−1、周辺機器(BDレコーダ)121−2を示している。
さらに、電話通信網、インターネット等の外部ネットワーク150に接続されたアプリケーション提供サーバ151−1〜nを示している。
【0032】
ローカルネットワーク120は、たとえば、DLNA(Digital Living Network Alliance)に準拠したホームネットワークである。プロトコルとして例えばUPnP(Universal Plug and Play)を利用した相互通信可能なホームネットワークである。
【0033】
図1に示すように、情報処理装置100は、データ処理部101、機器発見処理部102、第1通信部103、入力部104、出力部105、記憶部106、第2通信部107、QRコードリーダ108を有する。
【0034】
データ処理部101は、情報処理装置100において実行する様々なデータ処理を実行する。具体的には、例えば、外部のサーバ151−1〜nから取得したアプリケーションの実行処理等を行う。データ処理部101はプログラム実行機能を持つCPU等を有する。
【0035】
データ処理部101は、例えば自装置の周辺機器の機器情報やコンテンツ情報をサーバに送信し、サーバから受信する機器対応のアプリリストやコンテンツ対応のアプリリストを表示部に表示し、アプリリストに対するユーザのアプリ選択情報の入力に応じて、アプリ選択情報を前記サーバに送信し、該選択情報に基づいて特定されるアプリケーションプログラムをサーバから取得して実行する処理などを実行する。なお、これらの処理の詳細については後段で説明する。
【0036】
機器発見処理部102は、例えばホームネットワーク等のローカルネットワークを介して通信可能な周辺機器から機器情報を取得する。例えばUPnPに従った機器発見処理シーケンスを実行して、ネットワークに接続された機器発見処理、機器からの機器情報の取得処理などを実行する。
【0037】
UPnPに従った機器発見処理シーケンスの概要について簡単説明する。例えば以下の処理シーケンスに従って、機器発見処理が実行される。
まず、情報処理装置100の第1通信部103を介して、機器発見メッセージをマルチキャスト送信する。
各周辺機器121−1〜nは、情報処理装置100からの機器発見メッセージを受信し、ネットワークに接続されている機器であることを示す応答を情報処理装置100に対して送信する。
情報処理装置100は、各周辺機器121−1〜nからの応答を受信した後、各周辺機器121−1〜nに対して、機器説明の要求を実行する。
各周辺機器121−1〜nは、情報処理装置100からの機器説明要求の受信に応じて、機器についての説明を記録したメッセージ(機器情報(機器説明メッセージ))を情報処理装置100に送信する。
【0038】
情報処理装置100は、各周辺機器121−1〜nから取得した機器情報を記憶部106に格納する。
機器情報(機器説明メッセージ)は、機器情報を開示したメッセージであり、例えば、機器名(フレンドリネーム)、機器識別子としての機器固有名(UDN)、アイコン情報などが含まれた情報である。
【0039】
情報処理装置100の機器発見処理部102は、例えば上記シーケンスに従って、周辺機器121−1〜nの機器情報を取得する。なお、この取得情報をアプリケーション提供サーバ151に送信することで、周辺機器に応じた最適なアプリケーションの取得を行うことが可能となる。この処理については後段で詳細に説明する。
【0040】
第1通信部103は、ローカルネットワーク120を介した各周辺機器121−1〜nとの通信を実行する。ローカルネットワーク120は、先に説明したように、たとえば、DLNA(Digital Living Network Alliance)に準拠したホームネットワークである。
【0041】
入力部104は、ユーザによる操作情報の入力等を行う入力部、外部機器からのデータ入力を行う入力部を含む入力部である。
出力部105は、表示部、音声情報出力部、外部機器に対するデータ出力部を含む出力部である。
記憶部106は、例えばフラッシュメモリ、ハードディスク、RAM、ROM等によって構成される記憶部である。
【0042】
第2通信部107は、例えば電話通信網やインターネット等からなる外部ネットワーク150を介した通信を実行する通信部であり、例えば外部ネットワーク150に接続されたアプリケーション提供サーバ151−1〜nとの通信を実行する。
【0043】
QRコードリーダ108は、例えば周辺機器121−1〜nに記録された機器情報を示すQRコードの読み取りなどに適用する。
【0044】
[2.周辺機器に対応したアプリケーションの取得処理例]
次に、本発明の一実施例に係る情報処理装置100の実行する処理例について、
図2に示すシーケンス図を参照して説明する。
図2は、情報処理装置100が、情報処理装置100の属するローカルネットワーク120に接続された周辺機器121の機器発見を実行して、発見した機器の機器情報を取得して、取得した機器情報を外部ネットワーク150に接続されたサーバ151に提供して周辺機器に対応したアプリケーションを取得する処理について説明するシーケンス図である。
【0045】
情報処理装置100は、ステップS101において、機器情報取得処理を実行する。例えば、先に説明したようにUPnPに従った機器発見処理シーケンスを実行して、ネットワークに接続された周辺機器121−1〜nの機器発見処理と、機器からの機器情報の取得処理を実行する。
【0046】
なお、機器情報の取得は、このUPnPに従った機器発見処理に限らず、例えば周辺機器121−1〜nの筐体、あるいは付属文書等に印刷されたQRコードをQRコードリーダ108によって読み取って取得してもよい。
あるいは、ユーザが入力部104を介して周辺機器121−1〜nの機器情報を入力してもよい。
【0047】
次に、情報処理装置100は、ステップS102において、周辺機器121−1〜nの機器情報をアプリケーション提供サーバ151に送信する。
【0048】
アプリケーション提供サーバ151は、ステップS103において、情報処理装置100から受信した機器情報に基づいて、機器情報に従って特定される機器に対して利用可能なアプリケーションを検索する。
【0049】
例えば周辺機器121がテレビである場合、そのテレビに対して利用可能なアプリケーションとして、テレビのチャンネル切り替えなどに利用可能なテレビ対応のリモコン機能を提供するアプリケーションなどがある。
また、例えば周辺機器121がBDレコーダである場合、そのBDレコーダに対して利用可能なアプリケーションとして、録画予約処理などに利用可能なBDレコーダ対応のリモコン機能を提供するアプリケーションなどがある。
【0050】
アプリケーション提供サーバ151は、周辺機器121に対応する機器の識別子と各機器において利用可能なアプリケーションとの対応情報からなるデータを有しており、ステップS103では、情報処理装置100から受信した機器情報に含まれる機器識別子に基づく検索処理を実行して機器対応のアプリケーションプログラムを抽出する。
【0051】
アプリケーション提供サーバ151は、ステップS104において、検索処理の結果取得した機器対応のアプリケーション、すなわち、情報処理装置100の周辺機器121−1〜nに対して利用可能なアプリケーションを選択し、選択したアプリケーションのリストを作成して情報処理装置100に提供する。
【0052】
次に、ステップS105において、情報処理装置100は、アプリケーション提供サーバ151から受信した周辺機器対応のアプリケーションリストを情報処理装置100の出力部(表示部)105に表示する。
このアプリケーションリストの表示例を
図3に示す。
【0053】
図3に示すように、アプリケーションリストは、機器名201と、アプリケーション情報202との対応情報から構成されるリストである。
機器名201は、機器発見によって発見された機器を示す機器名である。
アプリケーション情報202は、機器名201として示された機器に対して利用可能なアプリケーションの説明情報である。
【0054】
図3に示す例は、以下の3つのアプリケーション情報からなるリストを表示した例である。
(1)機器名:ブルーレイディスク/DVDレコーダ
アプリケーション情報:予約録画アプリ[V−toru]BDレコーダにリモートで予約録画できるアプリケーション
(2)機器名:テレビ−Brvi−4601A
アプリケーション情報:TVリモコンアプリ[TV−Con]テレビのリモコンとして利用できるアプリケーション
(3)機器名:ブルーレイディスクプレーヤ
アプリケーション情報:BDリモコンアプリ[BD−Con]BDプレーヤのリモコンとして利用できるアプリケーション
【0055】
図2に示すステップS105において、情報処理装置100に表示される機器対応のアプリケーションリストは、例えば
図3に示すようなリストとなる。
図3に示すように、情報処理装置100の出力部105(=表示部)には、周辺機器121−1〜n各々に対応して利用可能なアプリケーションが、機器別に表示される。
従って、ユーザは、自分の持つ機器に応じたアプリケーションの中から、利用したいアプリケーションを容易に選択することが可能となる。
【0056】
例えば、ステップS106において、ユーザが情報処理装置100に表示されたリストからテレビ対応のリモコンアプリを選択する。
ステップS107において、情報処理装置100は、
図1に示す第2通信部107、外部ネットワーク150を介して、アプリケーション提供サーバ151に対してアプリケーションの選択情報を送信する。
【0057】
例えば、
図3に示すアプリケーション情報202内のアイコンを指定すると、そのアイコンに関連づけられたURL等のアプリケーション識別情報がサーバ151に送信される。
アプリケーション提供サーバ151は、ステップS108において、情報処理装置100から受信した選択アプリ情報に対応するアプリケーションプログラムを情報処理装置100に提供する。
【0058】
ステップS109において、情報処理装置100は、アプリケーション提供サーバ151から受信(ダウンロード)したアプリケーションプログラムを情報処理装置100にインストールする。すなわち、アプリケーションプログラムを記憶部106に格納するとともに、格納したアプリケーションプログラムを実行するための設定等を行う。
【0059】
次に、情報処理装置100は、ステップS110において、インストールしたアイプリケーションプログラムを起動して実行する。
例えばインストールしたアプリケーションプログラムが、周辺機器121としてのテレビに対して利用可能なリモコンアプリである場合、リモコンアプリを実行することで、テレビのスイッチON/OFF、チャンネル切り替え、ボリューム設定等を実行することが可能となる。
【0060】
また、例えばインストールしたアプリケーションプログラムが、周辺機器121としてのBDレコーダに対して利用可能なリモコンアプリである場合、リモコンアプリを実行することで、BDレコーダに対する番組の録画予約、録画済みデータの再生処理等を実行することが可能となる。
【0061】
[3.コンテンツに連動したアプリケーションの取得処理例]
次に、本発明の一実施例に係る情報処理装置100の実行するコンテンツに連動したアプリケーションの取得処理例について、
図4に示すシーケンス図を参照して説明する。
図4は、情報処理装置100が、先に
図2に示すシーケンス図を参照して説明したアプリケーションの取得処理において取得したアプリケーション、例えばテレビのリモコンアプリを実行中に行われる処理である。
【0062】
情報処理装置100のユーザは、情報処理装置100にインストールしたテレビリモコンアプリケーションを実行して、周辺機器121としてのテレビの操作を行い、例えばチャンネル切り替えによってある番組(コンテンツ)を視聴する。
【0063】
情報処理装置100は、この番組情報(コンテンツ情報)をアプリケーション提供サーバ151に送信する。
アプリケーションサーバ151は、情報処理装置100から受信した番組情報(コンテンツ)に基づいて番組(コンテンツ)連動のアプリケーションプログラムのリストを生成して情報処理装置100に提供する。
このような処理によって、ユーザは、今、視聴中の番組に関連するアプリケーションを取得して実行し、番組とともに利用して楽しむことが可能となる。
【0064】
図4に示すシーケンス図の各ステップの処理について、順次、説明する。
情報処理装置100のユーザは、ステップS201において、情報処理装置100にインストール済みのテレビリモコンアプリケーションを実行し、周辺機器121であるテレビのチャンネル設定を行い、所定の番組(コンテンツ)を選択して視聴する。
【0065】
テレビリモコンアプリケーションを実行中、情報処理装置100の出力部105としての表示部には、例えば、
図5に示すような各チャンネルの番組情報や、テレビのスイッチON/OFF、ボリューム設定、チャンネル設定用の各操作部が表示される。
【0066】
なお、
図5に示すチャンネル211と、番組名212からなる番組リストは、例えばテレビリモコンアプリケーションの実行によって、情報処理装置100が、アプリケーション提供サーバ、あるいは、その他の番組情報提供サーバから取得する情報である。
【0067】
ユーザは、この番組リストから、視聴する番組を選択する。例えば情報処理装置100のリストの提示画面に触れることで、番組を選択する。この操作情報は第1通信部103を介して周辺機器121であるテレビに入力され、テレビのチャンネルが切り換えられる。なお、テレビに対する操作情報の出力は例えば赤外線通信やその他の無線通信等の機能を利用する構成としてもよい。
【0068】
さらに、ステップS202において、ユーザによる番組選択の操作情報、すなわち視聴対象として選択した番組情報(コンテンツ情報)は、第2通信部107を介してアプリケーション提供サーバ151にも送信される。
例えば、ユーザの選択した番組が、
図5に示す番組リスト中の中段の「中国語講座」であるとする。
【0069】
このユーザによる番組選択処理によって、情報処理装置100の表示部の表示は、例えば、
図6に示すような表示に切り替えられる。
ユーザによって選択された番組名221と、その番組に対応するアプリケーションをサーバが保持しているか否かを示すアプリケーション有無情報222が表示される。
アプリケーション有無情報222として[App]が表示されている場合は、アプリケーション提供サーバ151から、その番組(コンテンツ)に連動、あるいは関連するアプリケーションプログラムを取得可能であることを示す。
【0070】
アプリケーション提供サーバ151は、ステップS203において、情報処理装置100から受信した番組情報(コンテンツ情報)に基づいて、番組対応のアプリケーションを検索する。
【0071】
例えば、ユーザの選択した番組が、
図5に示す番組リスト中の中段の「中国語講座」であるとする。
アプリケーション提供サーバ151は、ステップS203において、番組「中国語講座」に連動または関連するアプリケーションプログラムを検索する。
【0072】
アプリケーション提供サーバ151は、例えば番組(コンテンツ)識別子と関連アプリケーションとの対応情報からなるデータを有しており、ステップS203では、番組識別子に基づく検索処理を実行する。
【0073】
アプリケーション提供サーバ151は、ステップS204において、検索処理の結果取得した番組対応のアプリケーションを選択し、選択したアプリケーションのリストを作成して情報処理装置100に提供する。
【0074】
次に、ステップS205において、情報処理装置100は、アプリケーション提供サーバ151から受信した番組対応のアプリケーションリストを情報処理装置100の出力部(表示部)105に表示する。
このアプリケーションリストの表示例を
図7に示す。
【0075】
図7に示すように、アプリケーションリストは、ユーザが視聴対象として選択した番組名221(=コンテンツ名)と、アプリケーション情報231との対応情報から構成されるリストである。
【0076】
番組名(コンテンツ名)221は、ユーザがテレビリモコンアプリケーションを利用して視聴対象として選択した番組である。
アプリケーション情報231は、番組名221に対応する番組に連動して利用可能なアプリケーションや、番組に関連するアプリケーションの説明情報である。
【0077】
図7に示す例は、ユーザの選択した番組(コンテンツ)が[中国語講座]であり、この番組(コンテンツ):[中国語講座]に関連する以下の2つのアプリケーション情報からなるリストを表示した例である。
(1)中国語講座テキスト:番組の内容を詳しく解説した番組に連動するアプリケーション
(2)中国語発音ガイド:中国語の発音練習用のアプリケーション
【0078】
図4に示すステップS205において、情報処理装置100に表示される番組対応のアプリケーションリストは、例えば
図7に示すようなリストとなる。
図7に示すように、情報処理装置100には、番組に連動して利用可能なアプリケーションや関連アプリケーションの情報が表示される。
従って、ユーザは、自分の視聴中の番組(コンテンツ)に対応したアプリケーションの中から、利用したいアプリケーションを容易に選択することが可能となる。
【0079】
ステップS206において、ユーザは情報処理装置100に表示されたリストからある1つのアプリケーションを選択する。
ステップS207において、情報処理装置100は、
図1に示す第2通信部107、外部ネットワーク150を介して、アプリケーション提供サーバ151に対してアプリケーションの選択情報を送信する。
例えば、
図7に示すアプリケーション情報231内のアイコンを指定すると、そのアイコンに関連づけられたURL等のアプリケーション識別情報がサーバ151に送信される。
【0080】
アプリケーション提供サーバ151は、ステップS208において、情報処理装置100から受信した選択アプリ情報に対応するアプリケーションプログラムを情報処理装置100に提供する。
【0081】
ステップS209において、情報処理装置100は、アプリケーション提供サーバ151から受信(ダウンロード)したアプリケーションプログラムを情報処理装置100にインストールする。すなわち、アプリケーションプログラムを記憶部106に格納するとともに、格納したアプリケーションプログラムを実行するための設定等を行う。
【0082】
次に、情報処理装置100は、ステップS210において、インストールしたアイプリケーションプログラムを起動して実行する。
例えばインストールしたアプリケーションプログラムが、テレビで視聴中の「中国語講座」に連動して詳細なテキスト情報等を表示するアプリケーションである場合、テレビの番組の進行に応じて、タイムリーな詳細テキスト情報を情報処理装置の表示データとして出力するといった処理が可能となる。
【0083】
なお、このような番組連動型の情報提供処理は、例えば、情報処理装置100とアプリケーション提供サーバ151との通信処理を継続的に実行して、アプリケーション提供サーバが、逐次、情報処理装置100に番組進行に同期した情報を提供するといった処理によって実行可能である。
あるいは、情報処理装置内の時計に従って、番組の放送時間や再生時間と同期させて番組内容に合わせた情報を情報処理装置の表示部に表示するといった処理によっても実現することができる。
いずれの処理を実行する場合も、その処理シーケンスは、サーバから提供されるアプリケーションプログラムに規定されたものであり、このアプリケーションに従って処理が実行されることになる。
【0084】
[4.その他の実施例について]
次に、上述した実施例の変形例など、その他の実施例につい説明する。
【0085】
(4−1.周辺機器にアプリケーション有無情報を表示する例)
先に
図6を参照して説明した実施例では、テレビリモコンアプリを利用してユーザが視聴対象として選択した番組に対応するサーバから提供可能なアプリケーションが存在するか否かを示すアプリケーション有無情報222を情報処理装置100の表示部に表示する構成として説明した。
【0086】
このアプリケーション有無情報は、例えば
図8に示すように、ユーザが視聴中のテレビの画面に表示する構成としてもよい。
図8に示すアプリケーション有無情報301である。
【0087】
なお、このアプリケーション有無情報301の表示制御は、例えば情報処理装置100のテレビリモコンアプリケーションプログラムに従って実行される。例えば情報処理装置100が、
図1に示すローカルネットワーク120を介して周辺機器としてのテレビに対してアプリケーション有無情報301の表示コマンドを出力して表示させる。
【0088】
なお、この設定においても、情報処理装置100は、アプリケーション提供サーバ151に対して、番組情報を送信する。
アプリケーション提供サーバ151は、情報処理装置100から受信する番組情報に基づいて番組関連のアプリケーションのリストを生成して情報処理装置100に提供する。
情報処理装置100は、アプリケーション提供サーバ151から受信するアプリケーションリストを表示する。
すなわち、
図4を参照して説明したシーケンスに従った処理が実行される
【0089】
(4−2.番組の進行に応じたアプリケーションリストとアプリケーションの提供処理例)
先に説明した実施例では、アプリケーション提供サーバは、ユーザが視聴対象として選択した番組に対応するアプリケーションリストを設定して、情報処理装置100に提供する構成として説明した。
【0090】
しかし、番組対応のアプリケーションが多数ある場合には、番組の進行状況に応じて、最適なアプリケーションが異なる場合がある。このように番組の進行状況に応じた最適なアプリケーションが異なる場合には、アプリケーションリストの中から、番組の進行状況に応じた最適アプリをユーザに通知する。
【0091】
この処理例について、
図9、
図10を参照して説明する。
例えば、ユーザがTVリモコンアプリを実行して、「中国語講座」を視聴中であるとする。
この番組構成は、図に示すように、
(a)学ぶコーナー
(b)覚えるコーナー
(c)遊ぶコーナー
このような3部構成であるとする。
【0092】
まず、
図9に示すように、
テレビにおいて、(a)学ぶコーナーを再生中は、情報処理装置100のアプリケーションリストの表示を行う際に、(a)学ぶコーナーの内容に最適なアプリケーションを識別可能とした表示を行う。例えばハイライト表示や強調表示などを行う。図に示す例では、情報処理装置100に表示されたアプリケーションリスト中の「中国語講座テキスト」に関するアプリケーション情報のみを、(a)学ぶコーナーの内容に最適なアプリケーションとして強調表示した例を示している。
【0093】
さらに、番組が進行して、テレビにおいて、(b)覚えるコーナーを再生中は、
図10に示すように、
情報処理装置100のアプリケーションリストの表示を行う際に、(b)覚えるコーナーの内容に最適なアプリケーションを識別可能とした表示を行う。例えばハイライト表示や強調表示などを行う。図に示す例では、情報処理装置100に表示されたアプリケーションリスト中の「中国語講座テキスト」に関するアプリケーション情報のみを、(b)覚えるコーナーの内容に最適なアプリケーションとして強調表示した例を示している。
【0094】
なお、テレビにおける番組の各コーナーの再生時間と、情報処理装置100における表示変更処理との同期処理は、先に説明した処理例と同様、例えば、情報処理装置100とアプリケーション提供サーバ151との通信処理を継続的に実行して、アプリケーション提供サーバが、逐次、情報処理装置100に番組進行に同期した情報を提供するといった処理によって実行可能である。
【0095】
あるいは、情報処理装置内の時計に従って、番組の放送時間や再生時間と同期させて番組内容に合わせた情報を情報処理装置の表示部に表示するといった処理によっても実現することができる。
いずれの処理を実行する場合も、その処理シーケンスは、サーバから提供されるアプリケーションプログラムに規定されたものであり、このアプリケーションに従って処理が実行されることになる。
【0096】
なお、このような処理は、テレビにおける番組の放送の視聴時に限らず、例えばBDレコーダなどの情報記録装置に記録済みの番組の再生時にも利用できる。
図11に示す例は、まず、
図11(A)に示すように、情報処理装置100が、BDレコーダのリモコンアプリを実行する。
このBDリモコンアプリは、録画済みコンテンツから特定のコーナーの再生をコーナー単位で再生指定可能な設定となっている。
【0097】
なお、このコンテンツ再生情報は、先に
図4のシーケンス図を参照して説明したと同様、情報処理装置100からアプリケーション提供サーバ151に提供される。
アプリケーション提供サーバ151は、番組対応のアプリケーションリストを情報処理装置に提供する。
情報処理装置100は、このリストを表示する。さらに、
図9、
図10を参照して説明したと同様の処理により、再生コーナーに対応した最適アプリケーションをユーザが認識可能な設定とした強調表示などの表示切り替え処理を実行する。
【0098】
この処理により、ユーザは、現在視聴中のコンテンツに対応した最適なアプリケーションを迷わずに選択して実行することが可能となる。
【0099】
(4−3.様々なコンテンツの再生処理におけるアプリケーションの提供処理例)
上述した実施例では、放送番組に対応したアプリケーションの取得、利用例について説明したが、放送番組のみならず、例えばゲーム機を利用して実行するゲームプログラムに対応して利用可能なアプリケーションなどをアプリケーション提供サーバ151から情報処理装置100に提供して利用することができる。
【0100】
この処理例について
図12を参照して説明する。
図12には、周辺機器であるテレビ121−1に、もう1つの周辺機器であるゲーム機121−3を接続して、ゲーム機121−3のゲームプログラムに従ってゲームを実行している状態を示している。
【0101】
ユーザは、例えば情報処理装置100にアプリケーション提供サーバ151から提供されたゲーム用のアプリケーションリストを受信し、表示する。この処理は、先に
図4を参照して説明したと同様の処理である。
【0102】
先に、
図4を参照して説明した処理では、番組識別情報に基づいて番組関連のアプリケーションのリストを取得する設定として説明したが、この
図12に示す例は、情報処理装置100が、周辺機器から受領したゲーム識別子をアプリケーションサーバ151に送信する。
【0103】
アプリケーション提供サーバ151はゲーム識別子に応じてそのゲームに関連するアプリケーションのリストを情報処理装置に提供する。
ユーザは、情報処理装置100にリストを表示し、リスト中から利用したいアプリケーションを選択してアプリケーション提供サーバから取得することができる。
【0104】
(4−4.周辺機器に対するアプリケーションのインストール)
上述した実施例では、スマートフォン等の情報処理装置に対してアプリケーションの推薦情報を提供して、アプリケーションをインストールする処理例を中心として説明した。しかし、アプリケーションのインストール対象となる機器は、スマートフォン等の情報処理装置に限らず、例えばテレビやゲーム機器などの周辺機器に対してアプリケーションをインストールする設定としてもよい。
【0105】
なお、このような周辺機器に対するアプリケーションのインストールは、周辺機器とアプリケーション提供サーバ間の直接通信で実行してもよいし、サーバからスマートフォン等の情報処理装置が取得したアプリケーションを、スマートフォン等の情報処理装置を介してテレビ等の周辺機器に出力してインストールする構成としてもよい。
【0106】
[5.情報処理装置およびサーバのハードウェア構成例について]
最後に、上述した実施例で説明した情報処理装置100やアプリケーション提供サーバ151のハードウェア構成例について
図13を参照して説明する。
【0107】
上述した実施例で説明した情報処理装置100やアプリケーション提供サーバ151は、通信機能を持つコンピュータ等の情報処理装置によって実現可能である。
図13は、その一例を示す図である。
【0108】
CPU(Central Processing Unit)501は、ROM(Read Only Memory)502、または記憶部508に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する制御部(データ処理部)として機能する。例えば、上述の各実施例において説明したアプリケーションの取得、実行等の処理を実行する。
【0109】
例えば、CPU501
等からなるデータ処理部は、自装置の周辺機器の機器情報やコンテンツ情報をサーバに送信し、サーバから受信する機器対応のアプリリストやコンテンツ対応のアプリリストを表示部に表示し、アプリリストに対するユーザのアプリ選択情報の入力に応じて、アプリ選択情報を前記サーバに送信し、該選択情報に基づいて特定されるアプリケーションプログラムをサーバから取得して実行する処理などを実行する。
【0110】
RAM(Random Access Memory)503には、CPU501が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU501、ROM502、およびRAM503は、バス504により相互に接続されている。
【0111】
CPU501はバス504を介して入出力インタフェース505に接続され、入出力インタフェース505には、各種スイッチ、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部506、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部507が接続されている。なお入力部506と出力部507を一体化した設定として、例えばタッチパネル型の表示部がある。CPU501は、入力部506から入力される指令に対応して各種の処理を実行し、処理結果を例えば出力部507に出力する。
【0112】
入出力インタフェース505に接続されている記憶部508は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等からなり、CPU501が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部509は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信する。
【0113】
入出力インタフェース505に接続されているドライブ510は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア511を駆動し、記録されているコンテンツ、プログラム等の各種データを取得する。
【0114】
以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0115】
また、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。例えば、プログラムは記録媒体に予め記録しておくことができる。記録媒体からコンピュータにインストールする他、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介してプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
【0116】
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。