(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
米と水とが収容された鍋を電気的に加熱するための電気炊飯器が知られている。このような電気炊飯器の中には、制御手段が加熱手段を制御することによって、通常の炊飯処理や、早炊き処理、おこげ処理などを実行可能なものがある。また、電気炊飯器の中には、鍋の内側に大気圧よりも高い圧力をかけた状態で米を炊けるものもある。
【0003】
たとえば、特許文献1には、電気炊飯器が開示されている。特許文献1によると、電気炊飯器は、通路開閉手段を開駆動する駆動手段と、該駆動手段を炊飯工程に応じて作動制御する作動制御手段とを有する。当該作動制御手段によって、例えば炊飯工程の沸騰維持工程における初期段階において、おねば等の吹きこぼれが生じるようになったような時に上記駆動手段を作動させて通路開閉手段を開き、蒸気逃がし通路を開放する。すると、同蒸気逃がし通路を通して蒸気が逃がされるので、おねば等の吹きこぼれが生じなくなる。一方、それによって或る程度内鍋内の蒸気圧が低下して吹きこぼれが生じなくなると、開閉手段が閉状態に戻されて内鍋内の圧力が高められ、米のでん粉のアルファ化が促進される。
【0004】
また、特許文献2によると、電気炊飯器は、内鍋を誘導加熱する誘導加熱手段と、おこげ加熱制御モード設定手段と、上記内鍋の加熱温度が、通常の炊飯加熱制御モードにおける加熱温度よりも高いおこげ加熱温度とするおこげ加熱制御手段とを備える。おこげ加熱制御手段は、所定の加熱停止制御時間を含んで上記おこげ加熱工程におけるおこげ加熱制御を実行するように構成されており、同加熱停止制御によって内鍋の加熱温度を上げすぎることなく、余熱を含めたトータルの加熱時間を長くすることによって、安全に、しかし確実な焦げめの形成を可能とした。
【0005】
また、特許文献3にも、圧力炊飯器が開示されている。特許文献3によると、むらし工程での自然減圧終了後、圧力維持手段による圧力維持動作を解除する。その後、加熱手段による再加熱によりお焦げ処理を行う。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0016】
<電気炊飯器の全体構成>
まず、電気炊飯器100の全体構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係る電気炊飯器100を示す平面図である。
図2は、
図1におけるA−A矢視断面図である。
図3は、
図1におけるB−B矢視断面図である。
【0017】
図1から
図3を参照して、本実施の形態に係る電気炊飯器100は、本体101と、本体101の後部の上面にヒンジ106を介して取り付けられる蓋ユニット102から構成される。
【0018】
本体101の内側には、合成樹脂製の内ケース104が取り付けられている。内ケース104には、内鍋103が着脱自在に配置される。内鍋103は、電磁誘導の可能な磁性金属板から構成される。なお、内鍋103は、土鍋であってもよい。
【0019】
内ケース104の外周面には、内鍋103の底壁部103aから側壁部103bの略全体を包み込むように、炊飯時に内鍋103を加熱するための第1および第2のヒータ151A,151Bが設けられている。また、内鍋103の側壁部103bの全周に対応する内ケース104の外周面には、図示しない保温ヒータが設けらている。蓋ユニット102の下部には図示しない蓋ヒータが設けられている。
【0020】
蓋ユニット102の下面、すなわち蓋ユニット102の本体101側には、内蓋105が着脱自在に取り付けられる。蓋ユニット102の上面には、ユーザが電気炊飯器100を操作するための操作パネル120が設けられている。
【0021】
内ケース104の底面中央には、内鍋103の下面中央の温度を計測するためのセンタセンサ131が配置される。蓋ユニット102の下面には、内蓋105の下面中央の温度を計測するための蓋センサ132が配置される。
<電気炊飯器の圧力調整機構>
【0022】
次に、内鍋103の内側の圧力を調整するための圧力調整機構について説明する。
図4は、本実施の形態に係る内蓋124を示す斜視図である。
【0023】
図3および
図4を参照して、電気炊飯器100は、第1の圧力調整機構170と、第2の圧力調整機構180とを含む。
【0024】
第1の圧力調整機構170は、内蓋124に形成された第1の通気孔172と、第1の通気孔172を開閉するための第1のボール171と、後述するマイクロコンピュータ110からの指令に基づいて第1のボール171を第1の通気孔172から離間させるための部材とを含む。なお、第1の圧力調整機構170が有効である状態とは、第1のボール171が(自重によって)第1の通気孔172を塞いでいる状態をいう。逆に、第1の圧力調整機構170が無効である状態とは、第1のボール171が第1の通気孔172から離間されている状態をいう。本実施の形態においては、第1の通気孔172を介して内鍋103の内側の空気が第1のボール171を持ちあげるためには、内鍋103の内側の空気の圧力が1.2〜1.3気圧に達する必要がある。
【0025】
第2の圧力調整機構180は、内蓋124に形成された第2の通気孔182と、第2の通気孔182を開閉するための第2のボール181と、マイクロコンピュータ110からの指令に基づいて当該第2のボール181を第2の通気孔182へ(能動的に)押しつけるための部材とを含む。なお、第2の圧力調整機構180が有効である状態とは、第2のボール181を能動的に第2の通気孔182に押し付けている状態をいう。第2の圧力調整機構180が無効である状態とは、第2のボール181が第2の通気孔182に押しつけられていない、すなわち第2のボール181が(自重によって)第2の通気孔182を塞いでいる状態をいう。本実施の形態においては、第2のボール181は、第1のボール171よりも軽い。第2の通気孔182を介して内鍋103の内側の空気が第2のボール181を持ちあげるためには、内鍋103の内側の空気の圧力が1.02〜1.1気圧に達する必要がある。
【0026】
マイクロコンピュータ110による第1および第2の圧力調整機構170,180の制御については後述する。
<電気炊飯器のハードウェア構成>
【0027】
次に、本実施の形態に係る電気炊飯器100のハードウェア構成について説明する。
図5は、本実施の形態に係る電気炊飯器100のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0028】
図1〜
図5を参照して、電気炊飯器100は、蓋ユニット102の上面に配置される操作パネル120を含む。操作パネル120は、ディスプレイ121とボタン122とを含む。より詳細には、操作パネル120には、予約ボタン1221、炊飯ボタン1222、保温ボタン1223、取消ボタン1224、メニューボタン1225、おこげボタン1226、時刻ボタン1227が設けられている。
【0029】
操作パネル120は、ユーザによるボタン122の操作に対応する命令をマイクロコンピュータ110に入力する。たとえば、ユーザは、ボタン122を操作することによって、電気炊飯器100を、通常の炊飯モード、早炊きモード、おこげモードなどへと移行させる。ディスプレイ121は、マイクロコンピュータ110からの指令に基づいて、テキストや画像を表示する。
【0030】
電気炊飯器100は、電気炊飯器100の外面に配置されるスピーカ123を含む。スピーカ123は、マイクロコンピュータ110からの信号に基づいて、電子音や、音声ガイドなどを出力する。
【0031】
電気炊飯器100は、内鍋103の下面中央の温度を計測するためのセンタセンサ131を含む。センタセンサ131は、内鍋103の下面中央の温度を測定して、測定結果をマイクロコンピュータ110に入力する。また、電気炊飯器100は、内蓋105の下面の温度を計測するための蓋センサ132を含む。蓋センサ132は、内蓋105の下面の温度を測定して、測定結果をマイクロコンピュータ110に入力する。
【0032】
内鍋103の下面には、内鍋103の下面を加熱するためのメインIH151A,151Bを含む。メインIH151A,151Bは、ドライバ141を介して、マイクロコンピュータ110に接続されている。ドライバ141は、マイクロコンピュータ110からの信号に基づいて、メインIH151A,151Bの出力を変更する。本実施の形態においては、マイクロコンピュータ110は、ドライバ141を介して、メインIH151A,151Bの出力を多段階(たとえば、レベル0〜レベル16)で制御することができる。
【0033】
蓋ユニット102の下面には、蓋ヒータ152を含む。蓋ヒータ152は、ドライバ142を介して、マイクロコンピュータ110に接続されている。ドライバ142は、マイクロコンピュータ110からの信号に基づいて、蓋ヒータ152の出力を変更する。本実施の形態においては、マイクロコンピュータ110は、ドライバ142を介して、蓋ヒータ152の出力を多段階(たとえば、レベル0〜レベル16)で制御することができる。
【0034】
内鍋103の側面には、内鍋103の側面を加熱するための保温ヒータ153を含む。保温ヒータ153は、ドライバ143を介して、マイクロコンピュータ110に接続されている。ドライバ143は、マイクロコンピュータ110からの信号に基づいて、保温ヒータ153の出力を変更する。本実施の形態においては、マイクロコンピュータ110は、ドライバ143を介して、保温ヒータ153の出力を多段階(たとえば、レベル0〜レベル16)で制御することができる。
【0035】
電気炊飯器100は、内鍋103の内側の圧力を調整するための第1の圧力調整機構170と第2の圧力調整機構180とを含む。本実施の形態においては、マイクロコンピュータ110は、第1の圧力調整機構170の第1のボール171を、ソレノイドを利用した押し部材によって、第1の通気孔172から離間させる。この場合を、第1の圧力調整機構が無効である、という。また、マイクロコンピュータ110は、第2の圧力調整機構180の第2のボール181を、ソレノイドを利用した押し部材によって(能動的に)、第2の通気孔182へと押しつける。この場合を、第2の圧力調整機構が有効である、という。
【0036】
より詳細には、第1の圧力調整機構170が無効であるとき、すなわち第1の圧力調整機構170の第1のボール171が第1の通気孔172から離間されているとき、内鍋103の内側の圧力は大気圧(1.00気圧)に保たれる。
【0037】
第1の圧力調整機構170が有効で、第2の圧力調整機構180が無効であるとき、すなわち第1のボール171が自重で第1の通気孔172を塞ぎ、第2のボール181も自重で第2の通気孔182を塞いでいるときは、内鍋103の温度が上昇するにつれて内鍋103の内側の圧力は1.02〜1.1気圧まで上昇する。
【0038】
第1の圧力調整機構170と第2の圧力調整機構180とが共に有効であるとき、すなわち第1のボール171が自重で第1の通気孔172を塞ぎ、第2のボール181が第2の通気孔182に押しつけられているときは、内鍋103の温度が上昇するにつれて内鍋103の内側の圧力は1.2〜1.3気圧まで上昇する。
【0039】
電気炊飯器100は、時計160を含む。時計160は、マイクロコンピュータ110に現在時刻を入力する。時計160は、所定の時点からの経過時間を計測するためのタイマの役割も果たし、マイクロコンピュータ110に当該経過時間も入力する。
【0040】
電気炊飯器100は、電気炊飯器100の各部を制御するためのマイクロコンピュータ110を含む。より詳細には、マイクロコンピュータ110は、演算を行うマイクロプロセッサと、プログラムやデータを記憶するメモリなどを含む。マイクロコンピュータ110は、マイクロプロセッサがメモリに記憶されているプログラムを実行することにって、電気炊飯器100の各部(たとえば、メインIH151、蓋ヒータ152、保温ヒータ153、ディスプレイ121、スピーカ123など)を制御する。
【0041】
本実施の形態においては、マイクロコンピュータ110は、操作パネル120を介して入力されるユーザ命令に応じて、通常の炊飯モード、早炊きモード、おこげモードなどへと移行する。
<マイクロコンピュータの動作>
【0042】
次に、おこげモードにおけるマイクロコンピュータ110の動作について説明する。
図6は、おこげモードにおけるマイクロコンピュータ110の動作シーケンスを示すイメージ図である。
図7は、おこげモードにおけるマイクロコンピュータ110によるおこげ処理の処理手順を示す第1のフローチャートである。
図8は、おこげモードにおけるマイクロコンピュータ110によるおこげ処理の処理手順を示す第2のフローチャートである。
【0043】
マイクロコンピュータ110は、操作パネル120を介して、ユーザから「おこげモード」へ移行するための命令を受け付ける。マイクロコンピュータ110のマイクロプロセッサは、当該命令を受け付けると、メモリのプログラム(
図6に示す動作シーケンスを含む。)に基づいて
図7および
図8に記載のおこげ処理をスタートする。
【0044】
図7および
図8を参照して、マイクロコンピュータ110は、センタセンサ131からの測定温度に基づいて、メインIH151A,151Bを制御することによって、吸水工程を実行する(ステップS102)。マイクロコンピュータ110は、第1の昇温工程を実行する(ステップS104)。
【0045】
マイクロコンピュータ110は、蓋センサ132からの測定温度に基づいて、内鍋103の水が沸騰しているか否かを判断する(ステップS106)。マイクロコンピュータ110は、内鍋103の水が沸騰していない場合(ステップS106にてNOである場合)、ステップS104からの処理を繰り返す。なお、マイクロコンピュータ110は、沸騰を検知するまでの時間に基づいて、米の合数を判定する。
【0046】
マイクロコンピュータ110は、内鍋103の水が沸騰している場合(ステップS106にてYESである場合)、第2の昇温工程を実行する(ステップS108)。このとき、マイクロコンピュータ110は、第1および第2の圧力調整機構170,180を有効にさせる。すなわち、マイクロコンピュータ110は、圧力調整機構170,180を利用して、内鍋103の圧力を1.2〜1.3気圧に上昇させる。
【0047】
マイクロコンピュータ110は、時計160を参照して、第2の昇温工程の実行時間が第1の所定時間に達したか否かを判断する(ステップS110)。第2の昇温工程の実行時間が第1の所定時間に達していない場合(ステップS110にてNOである場合)、マイクロコンピュータ110はステップS110の処理を繰り返す。
【0048】
第2の昇温工程の実行時間が第1の所定時間に達した場合(ステップS110にてYESである場合)、マイクロコンピュータ110は、第1の沸騰維持工程を実行する(ステップS112)。マイクロコンピュータ110は、第1の沸騰維持工程の実行時間が第2の所定時間に達したか否かを判断する(ステップS114)。マイクロコンピュータ110は、第1の沸騰維持工程の実行時間が第2の所定時間に達していない場合(ステップS114にてNOである場合)、マイクロコンピュータ110は、ステップS114の処理を繰り返す。
【0049】
第1の沸騰維持工程の実行時間が第2の所定時間に達した場合(ステップS114にてYESである場合)、マイクロコンピュータ110は、数秒間(たとえば2秒間)だけ、第2の圧力調整機構180を無効にし、第1の圧力調整機構170のみを有効する。すなわち、第1および第2のボール171,181が自重だけによって第1および第2の通気孔を閉じることによって、内鍋103の内側の空間の圧力が1.02〜1.1気圧に保たれる。これによって、内鍋103内の沸騰を激しくし、内鍋103内の米と水とをかき混ぜることができる。
【0050】
マイクロコンピュータ110は、第2の沸騰維持工程を実行する(ステップS118)。このとき、マイクロコンピュータ110は、第1および第2の圧力調整機構170,180を有効にする。マイクロコンピュータ110は、第2の沸騰維持工程の実行時間が第3の所定時間に達したか否かを判断する(ステップS120)。第2の沸騰維持工程の実行時間が第3の所定時間に達していない場合(ステップS120にてNOである場合)、ステップS120の処理を繰り返す。
【0051】
第2の沸騰維持工程の実行時間が第3の所定時間に達した場合(ステップS120にてYESである場合)、第3の沸騰維持工程を実行する(ステップS122)。このとき、マイクロコンピュータ110は、第2の圧力調整機構180を無効にし、第1の圧力調整機構170のみを有効する。すなわち、第1および第2のボール171,181が自重だけによって第1および第2の通気孔172,182を閉じることによって、内鍋103の内側の空間の圧力が1.02〜1.1気圧に保たれる。
【0052】
マイクロコンピュータ110は、センタセンサ131からの測定温度が第1の所定の温度に達したか否かを判断する(ステップS124)。測定温度が第1の所定の温度に達していない場合(ステップS124にてNOである場合)、マイクロコンピュータ110は、ステップS124の処理を繰り返す。
【0053】
測定温度が第1の所定の温度に達した場合(ステップS124にてYESである場合)、マイクロコンピュータ110は、おこげ工程を実行する(ステップS126)。このとき、マイクロコンピュータ110は、第1および第2の圧力調整機構170,180を無効にする。すなわち、第1のボール171が第1の通気孔172を開けることによって、内鍋103の内側の空間の圧力が大気圧に保たれる。
【0054】
本実施の形態に係る電気炊飯器100は、このように、内鍋103内の圧力を段階的に低下させるものであるため、内鍋103内の汁(おねば)が電気炊飯器100の外部へ勢いよく噴き出すことを防止することができる。
【0055】
マイクロコンピュータ110は、時計160を参照して、おこげ工程の実行時間が第4の所定の時間に達したか否かを判断する(ステップS128)。おこげ工程の実行時間が第4の所定の時間に達していない場合(ステップS128にてNOである場合)、マイクロコンピュータ110は、ステップS128の処理を繰り返す。
【0056】
より詳細には、マイクロコンピュータ110は、第4の所定の時間が経過するまで、第5の所定時間のおこげ処理と第6の所定時間のおこげ休止処理とを繰り返す。マイクロコンピュータ110は、おこげ処理として、センタセンサ131の測定温度が169℃になるように、メインIH151A,151Bの出力を最大に設定する。マイクロコンピュータ110は、おこげ休止処理として、メインIH151A,151BをOFFする。
【0057】
おこげ工程の実行時間が第4の所定の時間に達した場合(ステップS128にてYESである場合)、マイクロコンピュータ110は、蒸らし工程を実行する(ステップS130)。このとき、マイクロコンピュータ110は、引き続き、第1および第2の圧力調整機構170,180を無効にする。
【0058】
マイクロコンピュータ110は、蒸らし工程の実行時間が第7の所定時間に達したか否かを判断する(ステップS132)。蒸らし工程の実行時間が第7の所定時間に達していない場合(ステップS132にてNOである場合)、マイクロコンピュータ110は、ステップS132の処理を繰り返す。
【0059】
蒸らし工程の実行時間が第7の所定時間に達した場合(ステップS132にてYESである場合)、マイクロコンピュータ110は、おこげ炊飯処理を終了し、保温工程を実行する(ステップS134)。なお、保温工程においては、マイクロコンピュータ110は、内鍋103の温度を、蒸らし工程の維持温度よりも低い保温工程の維持温度に保つ。
<本実施の形態に係る電気炊飯器100のその他の適用例>
【0060】
本発明は、システム或いは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0061】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0062】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0063】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0064】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。