(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5799965
(24)【登録日】2015年9月4日
(45)【発行日】2015年10月28日
(54)【発明の名称】フローティングコネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/631 20060101AFI20151008BHJP
H01R 13/52 20060101ALI20151008BHJP
H01R 24/38 20110101ALN20151008BHJP
【FI】
H01R13/631
H01R13/52 301A
H01R13/52 301H
!H01R24/38
【請求項の数】5
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-6161(P2013-6161)
(22)【出願日】2013年1月17日
(65)【公開番号】特開2014-137913(P2014-137913A)
(43)【公開日】2014年7月28日
【審査請求日】2014年3月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000102500
【氏名又は名称】SMK株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095636
【弁理士】
【氏名又は名称】早崎 修
(72)【発明者】
【氏名】國枝 宏則
【審査官】
段 吉享
(56)【参考文献】
【文献】
特開平10−095524(JP,A)
【文献】
特開2009−205910(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/631
H01R 13/52
H01R 24/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器の筐体の外側面に沿って固定される筒状外部シェルと、
前方から相手側コネクタを挿入するコネクタ挿入孔が形成され、前記筒状外部シェルに対して移動自在に組み付けられる筒状可動シェルと、
前記コネクタ挿入孔に前記相手側コネクタの端子に接続する接触部を臨ませて、前記筒状可動シェルに取り付けられるコンタクトとを備えたフローティングコネクタであって、
前記筒状外部シェルに、内筒面から筒状の中心に向かって円環状にガイド鍔部が突設され、
前記筒状可動シェルは、前面が前記ガイド鍔部の後面に対向する内側ガイド部を有し、前記筒状外部シェル内に移動自在に収容される第1可動シェル体と、後面が前記ガイド鍔部の前面に対向する外側ガイド部を有し、前記筒状外部シェルの前方に配置される第2可動シェル体とから構成され、
前記ガイド鍔部と前記ガイド鍔部の前面に沿ってリング状に配置される第1シール部材とを、前記内側ガイド部の前面と前記外側ガイド部の後面との間で挟持した状態で、第1可動シェル体と第2可動シェル体とを相互に固定して、前記筒状外部シェルに対して前記筒状可動シェルが移動自在に組み付けられることを特徴とするフローティングコネクタ。
【請求項2】
前記筒状外部シェルと第2可動シェル体は、導電性金属材料で形成され、
第1シール部材が摺動接触する前記外側ガイド部の後面に沿って、低摩擦樹脂が固着されていることを特徴とする請求項1に記載のフローティングコネクタ。
【請求項3】
前記筐体に、前記筒状可動シェルの後方を前記筐体内に連通させる取付孔が穿設され、
前記筐体と前記筒状外部シェルとの間を水密にする第2シール部材が、前記取付孔の周囲の前記筐体の外側面と前記筒状外部シェルの間にリング状に配置されるとともに、
前記コネクタ挿入孔に挿入される相手側コネクタと前記筒状可動シェルとの間を水密にする第3シール部材が、前記筒状可動シェルの前記コネクタ挿入孔の内面に沿ってリング状に配置されることを特徴とする請求項1に記載のフローティングコネクタ。
【請求項4】
第3シール部材は、第2可動シェル体の前記コネクタ挿入孔の内面に沿って配置され、
第1可動シェル体の外側面に、前記コネクタ挿入孔まで貫通するエア逃げ孔が穿設されていることを特徴とする請求項3に記載のフローティングコネクタ。
【請求項5】
第1可動シェル体と第2可動シェル体は、導電性金属材料で形成され、
第3シール部材は、導電性弾性材料から形成されていることを特徴とする請求項3に記載のフローティングコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器のパネル等の筐体に固定される外部シェルに対して、相手側コネクタとの位置ずれを吸収するために、相手側コネクタを挿入するコネクタ挿入孔が移動自在となっているフローティングコネクタに関し、更に詳しくは、コンタクト等が露出するコネクタ挿入孔内に外部から水が侵入しない防水性能を備えたフローティングコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、機器間を直接電気接続する場合には、双方の機器の筐体にコネクタを取り付け、可撓性の接続ケーブルの両端に設けられたコネクタをそれぞれ機器側のコネクタに嵌合接続し、接続ケーブルを介して接続している。この接続方法は、二組のコネクタと接続ケーブルが余分に必要となるとともに、二組のコネクタをそれぞれ嵌合接続する接続作業を要するという問題があり、更には、双方の機器の筐体が接近してその間に接続ケーブルを配線するスペースが得られない場合があり、双方の機器側のコネクタを直接嵌合接続する接続方法が提案されている。
【0003】
この双方の機器側のコネクタを直接嵌合接続する方法では、双方の機器を設計通り厳密な精度で配置することはできないので、双方の相対的な位置ずれに追従するように、少なくとも一方のコネクタのコネクタ挿入孔を、そのコネクタが取り付けられる機器の筐体に対して可動自在としたフローティングコネクタが用いられている。このフローティングコネクタでは、筐体に固定される外部シェル内に、コネクタ挿入孔が形成された内部シェルが相手側コネクタの挿入方向に対して直交する方向に移動自在に収容されている。
【0004】
一方、このようなフローティングコネクタを雨ざらしとなる屋外や風呂場等水滴がかかる恐れのある場所に設置される機器の筐体に取り付けた場合には、筐体に固定された外部シェルに対して内部シェルが可動するので、その間の隙間から水が内部シェルのコネクタ挿入孔に侵入し、コネクタ挿入孔内でのコンタクトと相手側コネクタの端子と接続不良が発生する恐れがある。
【0005】
そこで、従来、水滴がかかる恐れのある環境でフローティングコネクタを用いる場合には、相手側コネクタをフローティングコネクタへ嵌合接続した後、その嵌合接続部の全体に防水テープを何重にも巻いて、水の侵入を防いでいる。
【0006】
また、防水機能を加えた従来のフローティングコネクタ100が特許文献1に開示されている。このフローティングコネクタ100は、
図10(a)(b)に示すように、相手側コネクタの端子に接続する多数のコンタクト101が取り付けられたインシュレータ102を、金属板バネ103を介して外部シェル104内に収容し、インシュレータ102を相手側コネクタの挿入方向に対して直交する方向に移動自在としている。
【0007】
外部シェル104は、機器のケース105に穿設された取り付け孔に嵌挿され、外部シェル104の周囲に突設されたフランジ部104aとケース105の間にシール材である第1ガスケット106を配置してケース105に取り付けられている。フランジ部104aの前方(図中左方)の外部シェル104は、相手側コネクタに内側から嵌合する嵌合接続部となり、相手側コネクタに当接するフランジ部104aの前面にもリング状の第2ガスケット107が配置されている。
【0008】
これにより、相手側コネクタの端子と対応してインシュレータ102に取り付けられるコンタクト101の間に多少の位置ずれがあっても、金属板バネ103が撓んでインシュレータ102の全体が追従して位置ずれが吸収され、相手側コネクタの端子は、挿入方向に臨むコンタクト101に接続する。また、ケース105に取り付けられたフローティングコネクタ100は、ケース105と外部シェル104との隙間が第1ガスケット106により密封され、相手側コネクタが嵌合接続されると、相手側コネクタと外部シェル104との隙間も第2ガスケット107により密封されるので、これらの隙間からケース105やインシュレータ102内のコンタクト101に水や埃が侵入しない。
【0009】
また、相手側コネクタとコネクタとの位置ずれを吸収するとともに、コネクタが取り付けられる機器の筐体内を密封構造としたコネクタ防水構造110が特許文献2に開示されている。このコネクタ防水構造110は、
図11に示すように、相手側コネクタ120と接続するコネクタ111が、機器のケース112内に配置されるフローティング支持部114によって、ケース112に形成されたコネクタ挿入孔113内で可動自在となるように支持されている。これにより、コネクタ挿入孔113に挿入される相手側コネクタ120とコネクタ111との間に位置ずれが生じていても、コネクタ111がコネクタ挿入孔113内で相手側コネクタ120に追従して移動し、両者の接続が行われる。
【0010】
フローティング支持部114は、コネクタ111をコネクタ挿入孔113周囲のケース112の内壁面に当接するように付勢し、コネクタ111とケース112の内壁面との間に第1シール部材115が配置されるので、コネクタ挿入孔113からケース112内に水が侵入せず、ケース112内を防水状態に保持できる。また、コネクタ挿入孔113の内面に沿って相手側コネクタ120の外周面に弾性接触するリング状の第2シール部材116が配置されているので、相手側コネクタ120をコネクタ挿入孔113へ挿入した際に、コネクタ挿入孔113内の相手側コネクタ120とコネクタ111との接続部も防水状態に保持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開平11−3745号公報
【特許文献2】特開2010−86672号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
相手側コネクタとフローティングコネクタの接続部の周囲全体に重ねて防水テープを巻き付けて防水する従来の防水方法では、異なる相手側コネクタをフローティングコネクタへ接続する毎に、防水テープを巻き直さなければならない煩わしさがあり、相手側コネクタを着脱する可能性のあるフローティングコネクタの防水方法としては適さない。
【0013】
また、
図10に示す従来のフローティングコネクタ100は、外部シェル104に対して可動するインシュレータ102と外部シェル104間の隙間にガスケットを配置して防水するものではなく、外部シェル104のフランジ部104aと相手側コネクタとの隙間に第2ガスケット107を介在させて、インシュレータ102内の接続部を防水状態とするものであるので、外部シェル104と外部シェル104に嵌合接続する相手側コネクタとの間に位置ずれが生じた場合には、機器のケース105に取り付けられた外部シェル104は可動しないので、相手側コネクタを嵌合接続することができなかった。
【0014】
また、
図11に示す従来のコネクタ防水構造110では、相手側コネクタ120に追従するようにコネクタ111をケース112の内部で移動自在としているが、ケース112側のコネクタ挿入孔113の内面にリング状の配置される第2シール部材116内に相手側コネクタ120を挿通させてコネクタ111の接続部を防水状態とするので、相手側コネクタ120が機器のケース112に対して位置ずれしている場合には、コネクタ挿入孔113の第2シール部材116に相手側コネクタ120を挿通させてコネクタ111に接続することができず、結局フローティング機能は果たせないものであった。
【0015】
つまり、
図10と
図11に示すいずれのコネクタ100、111も、機器側に固定された外部シェル104やケース112の固定部に対して可動する可動部(インシュレータ102、コネクタ111)が相手側コネクタとの接続方向に突出して配置されていないので、相手側コネクタとの位置ずれを吸収して移動するフローティング機能を果たさず、一方、可動部を固定部の前方に突出させる構造とした場合には、固定部との隙間が機器のケース外に露出するとともにその隙間が可動部の移動で可変するので、その間をシール部材で密封して防水構造とすることは極めて困難と考えられていた。
【0016】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、挿入位置ずれが生じている相手側コネクタであっても嵌合接続し、相手側コネクタが嵌合する筒状可動シェルと外部シェルとの隙間を密封し、筒状可動シェルを防水状態とするフローティングコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上述の目的を達成するため、請求項1のフローティングコネクタは、機器の筐体の外側面に沿って固定される筒状外部シェルと、前方から相手側コネクタを挿入するコネクタ挿入孔が形成され、筒状外部シェルに対して移動自在に組み付けられる筒状可動シェルと、コネクタ挿入孔に相手側コネクタの端子に接続する接触部を臨ませて、筒状可動シェルに取り付けられるコンタクトとを備えたフローティングコネクタであって、筒状外部シェルに、内筒面から筒状の中心に向かって円環状にガイド鍔部が突設され、筒状可動シェルは、前面がガイド鍔部の後面に対向する内側ガイド部を有し、筒状外部シェル内に移動自在に収容される第1可動シェル体と、後面がガイド鍔部の前面に対向する外側ガイド部を有し、筒状外部シェルの前方に配置される第2可動シェル体とから構成され、ガイド鍔部とガイド鍔部の前面に沿ってリング状に配置される第1シール部材とを、内側ガイド部の前面と外側ガイド部の後面との間で挟持した状態で、第1可動シェル体と第2可動シェル体とを相互に固定して、筒状外部シェルに対して筒状可動シェルが移動自在に組み付けられることを特徴とする。
【0018】
内側ガイド部の前面と外側ガイド部の後面との間で挟持した状態で、第1可動シェル体と第2可動シェル体とを相互に固定することにより、筒状外部シェルと筒状可動シェル間の隙間が密封され、筒状外部シェル内が防水状態に保持される。第2可動シェル体は、筒状外部シェル内に移動自在に収容される第1可動シェル体に固定されるので、筒状外部シェルの前方で移動自在となり、相手側コネクタとの位置ずれがあっても嵌合接続する。
【0019】
請求項2のフローティングコネクタは、筒状外部シェルと第2可動シェル体が、導電性金属材料で形成され、第1シール部材が摺動接触する外側ガイド部の後面に沿って、低摩擦樹脂が固着されていることを特徴とする。
【0020】
第1シール部材は、筐体に固定される筒状外部シェルのガイド鍔部と筒状外部シェルに対して移動する第2可動シェル体に固着された低摩擦樹脂との間に挟持され、第1シール部材の後面に接する金属材料で形成されるガイド鍔部との摩擦係数が、前面に接する低摩擦樹脂との摩擦係数より大きいので、第1シール部材は、第2可動シェル体が相対移動しても、ガイド鍔部の前面の定位置から第2可動シェル体に合わせて移動することがなく、捩れることがない。
【0021】
第2可動シェル体が相対移動する間は、第1シール部材の前面と低摩擦樹脂間が摺動接触するので、筒状可動シェルは筒状外部シェルに対して低摩擦力で移動する。
【0022】
請求項3のフローティングコネクタは、筐体に、筒状可動シェルの後方を筐体内に連通させる取付孔が穿設され、筐体と筒状外部シェルとの間を水密にする第2シール部材が、取付孔の周囲の筐体の外側面と筒状外部シェルの間にリング状に配置されるとともに、コネクタ挿入孔に挿入される相手側コネクタと筒状可動シェルとの間を水密にする第3シール部材が、筒状可動シェルのコネクタ挿入孔の内面に沿ってリング状に配置されることを特徴とする。
【0023】
筒状可動シェルの後方に筐体内に連通する取付孔が穿設されるので、筒状可動シェルに取り付けられるコンタクトに接続するケーブルを挿通させてを筐体内の回路へ接続することができる。
【0024】
筐体に穿設される取付孔は、取付孔の周囲にリング状に配置される第2シール部材と筒状外部シェルとその前方に配置される第2可動シェル体とにより、外部と遮断して囲われる。筒状可動シェルのコネクタ挿入孔は、相手側コネクタをコネクタ挿入孔へ挿入している間に第3シールド部材によって防水状態に保持されるので、コネクタ挿入孔が取付孔に連通するものであっても、取付孔と機器の筐体内は、外部から水や埃が侵入しない密封状態に保たれる。
【0025】
請求項4のフローティングコネクタは、第3シール部材が、第2可動シェル体のコネクタ挿入孔の内面に沿って配置され、第1可動シェル体の外側面に、コネクタ挿入孔まで貫通するエア逃げ孔が穿設されていることを特徴とする。
【0026】
第3シール部材は、筒状外部シェルの前方に配置される第2可動シェル体のコネクタ挿入孔の内面に配置されるので、相手側コネクタが不完全挿入されていても、コネクタ挿入孔内が密封される。
【0027】
エア逃げ孔は、筒状外部シェル内で防水状態に保持される第1可動シェル体に穿設されるので、相手側コネクタと第3シール部材より密封されるコネクタ挿入孔が筒状外部シェル内の空間に連通し、相手側コネクタのコネクタ挿入孔への挿抜去力にコネクタ挿入孔の内圧が影響しない。また、温度上昇によってコネクタ挿入孔内の圧力が上昇し、コネクタ挿入孔に挿入される相手側コネクタが自然に抜け出ることもない。
【0028】
請求項5のフローティングコネクタは、第1可動シェル体と第2可動シェル体は、導電性金属材料で形成され、第3シール部材は、導電性弾性材料から形成されていることを特徴とする。
【0029】
第3シール部材が導電性材料で形成されるので、コネクタ挿入孔に挿入される相手側コネクタの外周は、第3シール部材を介して第1可動シェル体と第2可動シェル体に電気接続し、相手側コネクタの外周を接地電位としたシールド筒体で形成すれば、相手側コネクタの端子とコンタクトの周囲が接地電位のシールド体で覆われ、シールド特性が得られる。
【発明の効果】
【0030】
請求項1の発明によれば、相手側コネクタとの位置ずれを吸収して接続可能なフローティングコネクタの筒状可動シェルと筒状外部シェルとの隙間を簡単な構造で密封し、筐体に取り付けられる筒状外部シェル内を防水状態とすることができる。
【0031】
請求項2の発明によれば、筒状外部シェルと第2可動シェル体を硬質な導電性金属材料で構成しても、筒状可動シェルが相対移動する際に第1シール部材が変形したり、ガイド鍔部の前面から外れることなく、軽操作力で筒状可動シェルが移動自在となる。
【0032】
請求項3の発明よれば、相手側コネクタをコネクタ挿入孔へ挿入して接続している間は、フローティングコネクタを取り付ける筐体に取付孔が穿設されていても、筐体内を防水状態とすることができる。
【0033】
請求項4の発明よれば、第3シール部材がコネクタ挿入孔の開口近くの前方に配置されるので、コネクタ挿入孔の奥まで相手側コネクタを挿入しない状態であっても、コネクタ挿入孔内の防水機能が得られる。
【0034】
第3シール部材をコネクタ挿入孔の開口近くの第2可動シェル体へ配置しても、その後方の第1可動シェル体にエア逃げ孔が穿設されることにより、相手側コネクタを挿入した状態で密封されるコネクタ挿入孔が筒状外部シェル内に連通するので、相手側コネクタの挿入の際に空気圧が高まり挿入力が増大したり、温度上昇により相手側コネクタが自然に抜け出ることがなく、また、引き抜く際に減圧状態となり抜去力が増大することもない。
【0035】
請求項5の発明によれば、相手側コネクタの外周を接地電位としたシールド筒体で構成するだけで、相手側コネクタの端子とコンタクトとの接続部に所定のシールド特性が得られる。
【0036】
また、第1可動シェル体と第2可動シェル体は、弾性変形が少ない導電性金属材料で形成されので、一方を他方へ圧入するだけで、強固に相互が固定される。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【
図1】本発明の1実施の形態に係るフローティングコネクタ1と相手側コネクタ50の縦断面図である。
【
図2】フローティングコネクタ1と相手側コネクタ50との接続状態を示す縦断面図である。
【
図3】フローティングコネクタ1と相手側コネクタ50を斜め前方からみた斜視図である。
【
図4】フローティングコネクタ1と相手側コネクタ50を斜め後方からみた斜視図である。
【
図5】フローティングコネクタ1の分解斜視図である。
【
図6】筒状外部シェル2にOリング5を組み付けるフローティングコネクタ1の第1組み立て工程を示す部分断面図である。
【
図7】内部可動シェル体31に、インシュレータ32と外部コンタクト33を組み付けるフローティングコネクタ1の第2組み立て工程を示す部分断面図である。
【
図8】外部可動シェル体34に、低摩擦リング35とOリング36を組み付けるフローティングコネクタ1の第3組み立て工程を示す部分断面図である。
【
図9】筒状外部シェル2を挟み、内部可動シェル体31と外部可動シェル体34とを相互に固定する第4組み立て工程と、第4組み立て工程で組み立てられた中間組立品4に対してOリング41とリングスペーサ42と中心コンタクト43とを組み付けるフローティングコネクタ1の第5組み立て工程を示す部分断面図である。
【
図10】従来のフローティングコネクタ100を示す(a)は、一部破断縦断面図、(b)は、(a)の部分拡大図である。
【
図11】従来のコネクタ防水構造110を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本発明の一実施の形態に係るフローティングコネクタ1を
図1乃至
図9の各図を用いて説明する。以下のフローティングコネクタ1の各部の説明では、フローティングコネクタ1に接続する相手側コネクタ50の方向(
図1において右方)を前方として、
図1で図示する方向を上下方向として説明する。
【0039】
フローティングコネクタ1は、
図1に示すように、機器の筐体10の外側面に沿って取り付けられる同軸コネクタであり、他の機器の筐体20に取り付けられた同軸プラグである相手側コネクタ50との位置ずれがあっても接続するように、相手側コネクタ50と嵌合接続する筒状可動シェル3が筐体10に固定された筒状外部シェル2に対して位置ずれした方向に可動するフローティング構造となっている。また、フローティングコネクタ1と相手側コネクタ50とが接続する筐体10、20の間は、雨や水滴が付着する可能性のある空間であり、機器の筐体10、20内に水や埃が侵入しないように、フローティングコネクタ1と相手側コネクタ50には、後述する防水構造が備えられている。
【0040】
このフローティングコネクタ1の主要部は、筐体10の外側面に取り付けられる筒状外部シェル2と、内部可動シェル体31と外部可動シェル体34とからなる筒状可動シェル3で構成されている。筒状外部シェル2は、
図5、
図6に示すように、円筒形の外部筒部21と、その後方の外周面に連設された正方形の輪郭の取り付け板部22と外部筒部21の内筒面に沿ってその中心軸O回りに一体に連設された円環状のガイド鍔部23とが、金属材料の円柱体を挽き物加工して形成されている。
【0041】
円環状のガイド鍔部23の前面には、
図6に示すように、弾性材料であるOリング5が配置されるもので、前面から外部筒部21の前端までの長さは、Oリング5の肉厚の直径より短く、Oリング5がガイド鍔部23の前面と外部可動シェル体34との間で圧縮状態で挟持されるようにしている。
【0042】
取り付け板部22は、正方形の輪郭の4隅の近傍を貫通する4本のネジ13を、筐体10の外側面にネジ止めして、筐体10に穿設された取付孔12の周囲の外側面に取り付けられる。取り付け板部22の後面には、Oリング41を位置決め収容する凹陥段部22aが中心軸O回りに凹設されている。凹陥段部22aの深さは、Oリング41の肉厚の直径より短く、Oリング41を凹陥段部22aに収容して取り付け板部22を筐体10に取り付けると、Oリング41は、取付孔12の周囲で筐体10の外側面と取り付け板部22との間に圧縮状態で挟持される。
【0043】
外部可動シェル体34は、
図8に示すように、導電性金属材料で円筒形に形成され、前後方向に沿った中心軸O回りに前方のコネクタ挿入孔6を構成する外部側挿入孔6Aとその前方に挿入受け口部37が形成されている。挿入受け口37の内面は、後方に向かって縮径するすり鉢状に形成され、これにより、
図1に示すように、外部側挿入孔6Aの中心軸Oに対して中心軸O’が位置ずれしている相手側コネクタ50を接続しようとすると、相手側コネクタ50の先端がすり鉢状の挿入受け口37の内面に当接し、外部可動シェル体34を、その中心軸Oが中心軸O’に一致する方向に移動させる。
【0044】
挿入受け口37の後端の内径は、その後方に連通する外部側挿入孔6Aの内径より小さく、その間に形成される段部38によって、外部側挿入孔6Aの内側面に沿って配置されるOリング36を前方に対して抜け止めしている。後述するように、外部側挿入孔6Aの後方には、内部可動シェル体31が圧入して一体に組み付けられるもので、Oリング36は、内部可動シェル体31の前端と段部38に挟まれて、外部側挿入孔6A内に位置決めされる。
【0045】
Oリング36は、Oリング5やOリング41と同様にゴム、シリコンなどの弾性材料で形成されるが、ここでは更にカーボンフィラー等の導電材料を混入し、Oリング36の全体を導電性の弾性体としている。Oリング36のリングの内径は、相手側コネクタ50の円筒形のプラグ接地端子51の外径より小さく、相手側コネクタ50が外部側挿入孔6Aに挿入されると、Oリング36がその外周面に密着し、挿入孔6内を密封する。
【0046】
外部可動シェル体34は、内方に挿入受け口37が形成された接続開口部34Aとその後方で、接続開口部34Aより大径で外部筒部21の外径にほぼ等しい円筒形の外側ガイド部34Bとからなり、外側ガイド部34Bの後端面は、筒状外部シェル2のガイド鍔部23に対向している。
【0047】
外側ガイド部34Bの後端面のガイド鍔部23と対向する円環状の部位には、平板リングの低摩擦リング35が後端面と同一面上に露出して固着されている。低摩擦リング35は、Oリング5をガイド鍔部23との間で圧縮状態で挟持する部位に配置され、外部可動シェル体34の移動に伴ってOリング5に対して相対移動する間もOリング5に弾性接触するものであるので、シリコンゴムなどの弾性材料で形成されるOリング5に対して摩擦係数の低いフッ素樹脂、POM(ポリアセタール)等の材料で形成される。これにより、Oリング5に低摩擦リング35が弾性接触しながら、外部可動シェル体34は、相手側コネクタ50との位置ずれを吸収する方向に低摩擦力で摺動する。また、ガイド鍔部23の前方に配置されるOリング5は、外部可動シェル体34の移動に伴って、移動方向に捩れたり、ガイド鍔部23の配置位置から外れることがない。
【0048】
内部可動シェル体31も、
図7に示すように、外部可動シェル体34同様に、導電性金属材料で円筒形に形成され、前後方向に沿った中心軸O回りに後方のコネクタ挿入孔6を構成する内部側挿入孔6Bとその後方に中心コンタクト43や同軸ケーブル14を挿通させる挿通孔39が形成されている。円筒形の内部可動シェル体31の外径は、外部側挿入孔6Aの内径とほぼ同一かわずかに大きく、後方から内部可動シェル体31を外部側挿入孔6A内に圧入することにより、内部可動シェル体31と外部可動シェル体34とが一体に組み付けられ、その内部では、外部側挿入孔6Aと内部側挿入孔6Bが連通してコネクタ挿入孔6が形成される。
【0049】
内部可動シェル体31の外周面には、前面が筒状外部シェル2のガイド鍔部23に対向する内側ガイド部31Aが中心軸O回りのリング状に突設されている。内側ガイド部31Aは、内部可動シェル体31を外部可動シェル体34に圧入して一体に組み付けた状態で、外側ガイド部34Bとの間で、ガイド鍔部23とOリング5を挟持する内部可動シェル体31の外周面の位置に突設され、内側ガイド部31Aと外側ガイド部34Bとの間でガイド鍔部23を挟持することにより、筒状可動シェル3の全体は、筐体10に取り付けられる筒状外部シェル2に対して前後方向に位置決めされる。
【0050】
内側ガイド部31Aの前方で、外部可動シェル体34により覆われない内部可動シェル体31の部位には、その外周面から内部側挿入孔6B(コネクタ挿入孔6)に連通するエア逃げ孔7が穿設されている。このエア逃げ孔7を穿設することにより、Oリング36より後方のコネクタ挿入孔6は、後述するようにいずれも外部と遮断されて防水構造となっているエア逃げ孔7、内部可動シェル体31と外部可動シェル体34との隙間及び筐体10の取付孔12を介して筐体10内に連通する。
【0051】
内部側挿入孔6B内には、相手側コネクタ50のプラグ接地端子51に接続する外部コンタクト33と、プラグ信号端子53に接続する中心コンタクト43が配設される。外部コンタクト33は、
図5に示すように、中心軸方向に向かってくの字状に折り曲げられた複数の可動バネ片の前後の両端がそれぞれリングによって連結された鼓状に形成され、内部側挿入孔6Bの内側面に沿って取り付けられる。また、中心コンタクト43は、前方から圧入して挿通孔39内に固定される円柱形のインシュレータ32にその中心軸に沿って後方から貫通して固定され、コネクタ挿入孔6内の中心軸Oに沿ってインシュレータ32の前方に突出する。
【0052】
外部コンタクト33と中心コンタクト43は、それぞれ取付孔12を通して筐体10内に引き出される同軸ケーブル14の編組線と中心導体に電気接続される。内部可動シェル体31の後方は、外部絶縁被覆を剥離して同軸ケーブル14の端末に表れる編組線の外周から加締めて端末を固定するケーブル固定筒部30となっていて、外部コンタクト33は、導電性の内部可動シェル体31を介して同軸ケーブル14の編組線に電気接続される。また、中心コンタクト43は、後方に開口する接続孔に同軸ケーブル14の端末に露出する中心導体を挿入した後、接続孔の周囲を加締めて中心導体に電気接続される。編組線の周囲にケーブル固定筒部30が圧着することによって、同軸ケーブル14と内部可動シェル体31は機械的にも固定され、同軸ケーブル14に後方への力が加わっても、中心コンタクト43がコネクタ挿入孔6から引き抜かれることがない。
【0053】
内部可動シェル体31の内側ガイド部31Aの後方には、筐体10の取付孔12より外径の長いリングスペーサ42が配設されている。リングスペーサ42は、
図1に示すように、筒状外部シェル2を筐体10に取り付けた際に、取付孔12の周囲の筐体10の外側面と内側ガイド部31Aの後面とに挟持される。これにより、同軸ケーブル14を引き抜くなどして内部可動シェル体31に後方への外力が加わっても、内側ガイド部31Aがリングスペーサ42に当接して、圧入して一体化される外部可動シェル体34から引き出されることがない。また、内側ガイド部31Aが中心軸Oの方向(前後方向)で対向するリングスペーサ42と筒状外部シェル2のガイド鍔部23の間に挟持されて中心軸Oに直交する方向に案内されるので、相手側コネクタ50が中心軸Oに対して傾斜して挿入され、筒状可動シェル3の全体が傾斜する方向の外力を受けても傾斜しない。
【0054】
以下、このように構成されるフローティングコネクタ1の組み立て工程を、
図6乃至
図9を用いて説明する。フローティングコネクタ1の組み立ては、始めに、筒状外部シェル2、内部可動シェル体31及び外部可動シェル体34にそれぞれ必要部品を組み付ける。
【0055】
筒状外部シェル2には、
図6に示すように、ガイド鍔部23の前面に前方からOリング5を取り付ける。内部可動シェル体31には、
図7に示すように、内部側挿入孔6Bの前方からインシュレータ32、外部コンタクト33を順に挿入し、インシュレータ32を挿通孔39の内側面に沿って、外部コンタクト33を内部側挿入孔6Bの内側面に沿ってそれぞれ取り付ける。また、外部可動シェル体34には、
図8に示すように、Oリング36を外部側挿入孔6Aの後方から段部38に当接するまで挿入して、外部側挿入孔6Aの内側面に沿って取り付けた後、低摩擦リング35を外側ガイド部34Bの後端面の円環状の凹溝に嵌着して取り付けておく。
【0056】
続いて、
図9に示すように、Oリング5が取り付けられた筒状外部シェル2を内側ガイド部31Aと外側ガイド部34Bの後端面との間で挟んだ状態で、外部可動シェル体34の外部側挿入孔6Aの後方から内部可動シェル体31を圧入し、内部可動シェル体31と外部可動シェル体34とを一体に組み付けられる。内部可動シェル体31と外部可動シェル体34を一体に組み付けることにより形成される中間組立品4の内部では、外部側挿入孔6Aと内部側挿入孔6Bが連通しコネクタ挿入孔6が形成され、また、内部可動シェル体31と外部可動シェル体34からなる筒状可動シェル3は、ガイド鍔部23と低摩擦リング35の間に圧縮された状態で挟持されるOリング5を介して、筒状外部シェル2に対して中心軸Oと直交方向にスライド自在となる。
【0057】
続いて、中間組立品4の後方からOリング41とリングスペーサ42を、凹陥段部22aとその内側にそれぞれ収容し、インシュレータ32に中心コンタクト43を後方から貫通させて、フローティングコネクタ1の組み立てが完了する。
【0058】
このフローティングコネクタ1を筐体10に取り付ける場合には、取付孔12の前方からケーブル固定筒部30を挿通し、取付孔12の周囲の筐体10の外側面と筒状外部シェル2の後面との間にOリング41を挟持した状態で、取り付け板部22をネジ13により筐体10にねじ止めして固定する。
図1に示すように、リングスペーサ42は、取付孔12の周囲の筐体10の外側面と内側ガイド部31Aの間に配置され、相手側コネクタ50の挿入などによって、内部可動シェル体31が後方に向かう外力を受けても、圧入して一体化される外部可動シェル体34から抜け出ない。
【0059】
筐体10に取り付けられたフローティングコネクタ1には、筐体10内に配線される同軸ケーブル14の端末で露出する中心導体に中心コンタクト43を圧着等で接続すると共に、中間絶縁被覆を介して中心導体の周囲に露出する編組線をケーブル固定筒部30に挿通させ、ケーブル固定筒部30を加締めて編組線を内部可動シェル体31を介して外部コンタクト33に電気接続する。
【0060】
このフローティングコネクタ1に接続する相手側コネクタ50は、
図1、
図2に示す同軸プラグであり、そのプラグ接続部50’は、中心軸O’回りにその内側から雌型のプラグ信号端子53、絶縁筒体52及びプラグ接地端子51が同軸上に形成され、プラグ接地端子51の基部を、Oリング54を介して他の機器の筐体20の外側面にねじ止めして筐体20に取り付けられる。従って、プラグ接続部50’は、筐体20に対して固定され、スライドしないが、筐体20の内部は、Oリング54によって外部と遮断され、防水構造となっている。
【0061】
筐体10、20間で取り付け誤差などによって、中心軸O回りに取り付けられたフローティングコネクタ1に対して中心軸がO’と位置ずれした相手側コネクタ50を挿入しようとすると、プラグ接地端子51の先端が挿入受け口部37の傾斜面に当接し、Oリング5に対して低摩擦リング35が摺動することにより筒状可動シェル3の全体が筐体10に固定された筒状外部シェル2に対して位置ずれ方向にスライドし、筒状可動シェル3の挿通孔6の中心軸が中心軸O’に一致する。
【0062】
従って、相手側コネクタ50のプラグ接続部50’は、挿通孔6内に挿入可能となり、挿通孔6の前方に配置されるOリング36をプラグ接地端子51が挿通すると、挿通孔6内は外部と遮断される。プラグ接続部50’の挿入によって外部と遮断される挿通孔6は、エア逃げ孔7を介して内部可動シェル体31外に連通し、内部可動シェル体31外の外部可動シェル体34との隙間は、Oリング41、5と外部可動シェル体34とによって外部と遮断され、取付孔12によってのみ筐体10の内部に連通している。これにより、挿通孔6内は外部と遮断された防水状態が維持されるにもかかわらず、プラグ接続部50’をOリング36から更に挿入孔6の挿入しても挿入孔6内の空気圧が上昇することがなく、挿入力が異常に上昇することがない。また、挿入孔6内の実質的な空気容量を増大できるので、温度上昇があっても挿入孔6内の空気圧が異常に上昇して、相手側コネクタ50が自然に挿通孔6から抜け出てしまうようなこともない。
【0063】
相手側コネクタ50のプラグ接続部50’を挿入孔6内に完全に挿入すると、相手側コネクタ50のプラグ信号端子53とプラグ接地端子51がそれぞれ中心コンタクト43と外部コンタクト33に接触し、フローティングコネクタ1と電気接続する。この間、外部可動シェル体34と相手側コネクタ50のプラグ接地端子51の間に挟まれるOリング36は、導電性の特性を備えているので、プラグ接地端子51は、中心コンタクト43や同軸ケーブル14の中心導体の周囲を囲う筒状可動シェル3に導通し、中心コンタクト43に流れる高周波信号を外部と遮断するシールド特性が得られる。
【0064】
上述の実施の形態では、内部可動シェル体31を外部可動シェル体34から抜け止めするリングスペーサ42を配置しているが、内部可動シェル体31と外部可動シェル体34を組み立てて強固に固定できれば、必ずしもリングスペーサ42は設けなくてもよい。
【0065】
また、上述の実施の形態では、筒状外部シェル2や筒状可動シェル3を構成する内部可動シェル体31や外部可動シェル体34を金属材料で形成しているが、その一部若しくは全体を合成樹脂など他の材料で形成してもよい。
【0066】
また、本発明に係るフローティングコネクタは、一例として同軸コネクタで説明したが、筐体の外方に相手方コネクタを挿入する挿入孔の開口を臨ませた全ての電気コネクタについて本発明を適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明は、挿入孔内に外部から水が侵入しない防水性能を備えたフローティングコネクタに適している。
【符号の説明】
【0068】
1 フローティングコネクタ
2 筒状外部シェル
3 筒状可動シェル
5 Oリング(第1シール部材)
6 挿入孔(コネクタ挿入孔)
7 エア逃げ孔
10 筐体
12 取付孔
23 ガイド鍔部
31 内部可動シェル体(第1可動シェル体)
31A 内側ガイド部
34 外部稼働シェル体(第2可動シェル体)
34B 外側ガイド部
35 低摩擦リング(低摩擦樹脂)
36 Oリング(第3シール部材)
41 Oリング(第2シール部材)
50 相手側コネクタ