(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0049】
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る申請処理システム2を示す模式図である。
図1に示すように、申請処理システム2は、画像処理装置4と、申請処理装置6と、端末装置8とから構成されており、各装置は、LAN、WAN、インターネット等のネットワーク10に接続している。申請処理システム2は、申請に対する処理を行うシステムである。申請処理システム2は、具体的には、登録された申請について、この申請についての証拠書類の画像を取得し、申請を承認する処理を行う。本実施形態では、申請処理システム2は、経費の精算についての申請について、領収書などの証拠書類の画像を取得し、精算処理を行う場合を例にして説明する。
【0050】
画像処理装置4は、申請の処理に際して必要とされる証拠書類の画像を取得する装置であり、証拠書類を読み取るスキャナなどの画像読取装置、又は証拠書類を撮像するカメラなどの撮影装置などを備えている。本実施形態では、画像読取装置を備えた画像形成装置を画像処理装置4の一例として説明する。
【0051】
図2は、画像処理装置4を示す断面図である。画像処理装置4は、UI装置11、印刷装置12、画像読取装置14及び通信装置16を有している。
【0052】
UI装置11は、情報を表示する表示装置、及び操作者によってなされる入力を受付ける入力受付装置からなる装置であり、例えば、タッチパネルなどにより構成されている。操作者は、UI装置11を介して、IDなどの自らの識別情報を入力することができる。なお、UI装置11は、ICカードなどの記録媒体を読み取って、記録媒体に記憶された操作者の識別情報を取得してもよいし、操作者の入力操作により識別情報を取得してもよい。また、識別情報のほかに、パスワードなどを取得してもよい。
【0053】
印刷装置12は、印刷を行う装置である。印刷装置12は、例えば3段の記録媒体供給カセット18を有し、これら記録媒体供給カセット18のそれぞれには供給ヘッド20が設けられている。
【0054】
記録媒体供給カセット18の一つが選択されると、供給ヘッド20が作動して選択された記録媒体供給カセット18から記録媒体供給路22を介して画像形成機構部24に供給される。
【0055】
画像形成機構部24は、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各感光体26が併設されていると共に、中間転写ベルト28が設けられている。
【0056】
各感光体26の周囲には、帯電装置、露光装置、現像装置、一次転写装置及びクリーニング装置など(図示せず)が配置され、各感光体26に形成されたトナー像が中間転写ベルト28に転写される。白黒設定された場合は、ブラックのみが作動可能であるようにされる。
【0057】
中間転写ベルト28のトナー像は、二次転写ロール30により、送られてきた記録媒体に転写され、定着装置32により定着され、このトナー像が定着された記録媒体が記録媒体排出路34を通って排出部36に排出される。
【0058】
ただし、両面印刷が設定された場合は、定着装置32により表面が定着された記録媒体は、記録媒体排出路34から反転装置38に送られ、この反転装置38で反転され、記録媒体反転路40に送られ、再び記録媒体供給路22に戻され、画像形成機構部24に送られて裏面の印刷がなされる。
【0059】
画像読取装置14は、両面原稿の読み取りが可能な自動原稿送り装置42を有し、この自動原稿送り装置42により原稿はプラテン44に送られ、このプラテン44上でCCD等からなる読取部46により原稿の画像が読み取られる。
【0060】
自動原稿送り装置42に原稿がセットされたか否かを検出する原稿セット検出器48が設けられている。また、自動原稿送り装置42はプラテンカバーを兼ねており、このプラテンカバーを開けることにより原稿をプラテン44上に置くことができる。このプラテンカバーの開閉は、プラテンカバー開閉検出器50により検出できるようになっている。
【0061】
通信装置16は、ネットワーク10を介して外部の装置と通信を行う装置であり、例えば、データ回線終端装置により構成されている。画像処理装置4は、例えば、画像読取装置14により読み取った画像データを申請処理装置6に送信したり、申請処理装置6との間で情報の送受信をしたりする。
【0062】
図3は、画像処理装置4のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0063】
図3に示すように、画像処理装置4は、上述の印刷装置12、画像読取装置14、UI装置11、及び通信装置16のほか、CPU60、メモリ62及び記憶装置64がバス接続された構成となっている。
【0064】
このように、画像処理装置4は、ネットワーク10を介して他の装置との通信が可能なコンピュータとしての構成部分を有している。
【0065】
CPU60は、メモリ62又は記憶装置64に書き込まれたプログラムを実行することにより、画像処理装置4の動作を制御する。また、UI装置11を介して受け付けられた入力は、CPU60に伝達され、CPU60からの表示情報がUI装置11に伝達される。
【0066】
なお、CPU60は、図示しないCD−ROMなどの可搬型の記憶媒体に記憶されたプログラムを実行してもよいし、又は通信装置16を通じて提供されるプログラムを実行してもよい。
【0067】
記憶装置64は、例えばハードディスクなどに、データを書き込み及び読み出し可能に記憶する。
【0068】
図4は、プログラムが実行されることにより実現される画像処理装置4の機能構成を示すブロック図である。
【0069】
本実施形態の画像処理装置4は、
図4に示されるように、識別情報受付部70と、識別情報送信部72と、委任者情報受信部74と、表示制御部76と、取得状況受信部78と、選択受付部80と、画像取得部82と、画像送信部84と、課金部86と、依頼情報送信部88とを備えている。
【0070】
識別情報受付部70は、UI装置11を介して入力された使用者の氏名又はIDなどの識別情報を受付ける。なお、本実施形態では、識別情報とともに、UI装置11を介して入力されたパスワード情報を受付ける。
【0071】
識別情報送信部72は、識別情報受付部70により受付けられた使用者の識別情報を送信する。なお、本実施形態では、識別情報とともにパスワード情報を申請処理装置6へ送信し、申請処理装置6にログインする処理を行う。
【0072】
委任者情報受信部74は、委任者についての情報を受信する。具体的には、識別情報受付部70により受付けられた識別情報を有する使用者に、申請に対する承認処理のために必要な手続きをするよう委任した委任者についての情報を受信する。本実施形態では、経費の精算申請について、当該申請の承認処理に必要とされる領収書の画像の提出の手続きを受任者に委任した委任者についての情報を申請処理装置6から受信する。また、本実施形態では、委任者についての情報として、委任者の識別情報を受信する。なお、委任者情報受信部74は、受任者の代理行為の権限についての情報をあわせて取得してもよい。
【0073】
例えば、受任者AAAに対し、委任者BBBが、自らの申請における手続きを委任している場合、受任者AAAがUI装置11を介して識別情報を入力したとき、委任者情報受信部74は、委任者BBBの識別情報を受信する。なお、委任者BBBの他にも受任者AAAに対する委任者が存在する場合には、委任者情報受信部74は、それらの委任者についての識別情報も受信する。
【0074】
表示制御部76は、委任者情報受信部74により受信された情報を表示装置としてのUI装置11に表示するよう制御する。
【0075】
図5は、表示制御部76の制御によって表示されたUI装置11の表示画面の一例を示す模式図であり、
図5(a)は、証拠書類の取得状況を反映させない場合の表示例を示し、
図5(b)は、証拠書類の取得状況を反映させる場合の表示例を示している。
図5に示した例では、委任者情報受信部74により受信された委任者の識別情報が、識別情報受付部70が受付けた識別情報とともに表示されている。
図5において、表示画像90は、識別情報受付部70が受付けた、操作者自身の識別情報を示し、表示画像92は、委任者情報受信部74により受信された委任者の識別情報を示している。ここで、表示制御部76は、
図5に示すように、複数の頁にまたがって委任者を表示してもよい。この場合、画面を遷移することにより他の頁が表示される。
【0076】
なお、本実施形態では、
図5(b)に示されるように、表示制御部76は、識別情報受付部70が受け付けた使用者の情報や委任者情報受信部74により受信された情報とともに、この情報に関連する証拠書類画像の取得状況を表示するよう制御する。
図5(b)に示した例では、使用者や委任者の経費の精算申請のうち領収書が提出されていない申請がある場合には、当該使用者や委任者の識別情報とともに領収書が提出されていない申請が存在することを示す表示画像94を表示している。なお、
図5(b)に示した例では、領収書が提出されていない申請が存在することを示す表示画像94を委任者の識別情報とともに表示する例を示したが、領収書が提出されていること明示する表示を行なうよう構成してもよい。
【0077】
取得状況受信部78は、申請に対する承認処理の際に参照される証拠書類の画像の取得状況に関する情報を受信する。本実施形態では、経費の精算申請の承認に必要とされる領収書の画像が取得されているか否かの情報を申請処理装置6から受信する。ここで、本実施形態の取得状況受信部78は、使用者や委任者ごとに、例えば、当該使用者や委任者についての申請のうち領収書が提出されていない申請が存在するか否かを示す情報を取得状況として受信する。
【0078】
なお、表示制御部76は、委任者情報受信部74により受信された情報のうち、この情報に関連する取得状況受信部78により受信された取得状況が未取得であるものを優先して表示するよう制御してもよい。例えば、本実施形態のように委任者情報受信部74により受信された情報が委任者についての識別情報である場合、領収書が提出されていない申請が存在する委任者の識別情報を、領収書が提出されていない申請が存在しない委任者の識別情報よりも優先して表示するよう制御してもよい。例えば、表示画面において最初の頁に当該委任者についての識別情報を表示するようにしてもよい。
【0079】
選択受付部80は、表示制御部76により表示された情報に対する選択操作を受付ける。本実施形態では、表示制御部76により表示された委任者の識別情報に対するUI装置11を介した選択操作を受付ける。受任者である操作者は、例えば、
図5に示すように表示された委任者の識別情報の一覧の中から、いずれの委任者の領収書の画像取得を代行するかを選択する。なお、操作者は、自らの経費の精算申請のための領収書画像を取得する場合には、
図5に示す表示画面で表された識別情報のうち、自らの識別情報を選択する。この場合、操作者自身の識別情報の選択操作を受付けることとなる。
【0080】
画像取得部82は、画像を取得する。本実施形態では、画像取得部82は、申請に対する承認処理の際に参照される証拠書類の画像を取得する。例えば、画像取得部82は、画像読取装置14から、画像読取装置14によって読み取られた領収書の画像データを取得する。
【0081】
図6は、画像読取装置14による証拠書類の読み取りの際にUI装置11に表示される設定画面の一例を示す模式図である。
図6に示した例では、操作者である受任者AAAが、委任者BBBの申請のための証拠書類の読み取りを行なう場合の画面を例示しており、操作者は、この画面に基づいて、証拠書類の読取条件を設定することができる。なお、
図6では、委任者BBBの専用アドレスであるBBB@xxxに読み取った画像データを送信する場合を例にしており、画面には、送信先のアドレスが表示されている。
【0082】
画像送信部84は、画像取得部82により取得された画像を、委任者情報受信部74により情報が受信された委任者についての画像として送信する。本実施形態では、画像送信部84は、画像取得部82により取得された領収書の画像を、選択受付部80によって受付けた選択操作により特定された委任者の証拠書類として、申請処理装置6へと送信する。例えば、申請者ごとに証拠書類の画像の送信先アドレスが異なる場合、画像送信部84は、選択受付部80によって受付けた選択操作により特定された委任者専用の送信先アドレスに画像データを送信する。このため、申請者自身の操作でなくても証拠書類が収集される。なお、本実施形態では、画像送信部84は、例えばUI装置11を介して使用者から入力される送信指示に基づいて、送信を行なう。
【0083】
なお、画像送信部84が、委任者情報受信部74により情報が受信された委任者についての証拠書類として送信する方法としては、上述のように委任者専用の送信先アドレスに送信する例に限らず、他の方法であってもよい。例えば、申請処理装置6において申請者ごとに証拠書類の画像の記憶領域が区分されている場合、画像送信部84は、選択受付部80によって受付けた選択操作により特定された委任者専用の記憶領域に記憶するよう画像データを送信してもよい。例えば、委任者専用の記憶領域の位置情報は、委任者情報受信部74が受信する情報として取得する。また、画像送信部84は、画像データを送信するとともに、当該画像データが、選択受付部80によって受付けた選択操作により特定された委任者についての画像データであることを申請処理装置6に通知するようにしてもよい。この場合、申請処理装置6は、通知された委任者の識別情報によって、画像データをその委任者専用の記憶領域に振り分ける。
【0084】
課金部86は、画像取得部82による画像の取得に応じて課金する。課金部86は、例えば、画像取得部82による画像の取得に応じて金額を積算する。なお、課金部86は、画像取得部82による画像の取得ごとに課金してもよいし、画像取得部82による画像の取得が予め定められた回数に達するごとに課金してもよい。また、本実施形態では、課金部86は、画像処理装置4の機能として説明しているが、申請処理装置6の機能としてもよい。
【0085】
依頼情報送信部88は、承認処理の際に参照される証拠書類の画像が取得されている申請について、承認処理の実行を依頼する情報を送信する。本実施形態では、依頼情報送信部88は、経費の精算処理の実行を依頼する情報を申請処理装置6に送信するが、他の装置に送信してもよい。例えば、精算処理を担当する承認者に通知するため、当該承認者の使用する端末装置などに送信してもよい。
【0086】
次に、申請処理装置6について説明する。
図7は、申請処理装置6のハードウェアの構成の一例を示すブロック図である。
申請処理装置6は、
図7に示されるように、CPU100、メモリ102、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置104、ネットワーク10を介して外部の装置等との間でデータの送信及び受信を行う通信インタフェース(IF)106、入出力装置108を有するサーバである。これらの構成要素は、制御バス110を介して互いに接続されている。
【0087】
CPU100は、メモリ102または記憶装置104に格納されたプログラムに基づいて処理を実行して、申請処理装置6の動作を制御する。
【0088】
なお、本実施形態では、CPU100は、メモリ102または記憶装置104内に格納されたプログラムを読み出して実行するものとして説明したが、当該プログラムをCD−ROM等の記憶媒体に格納してCPU100に提供することも可能である。
【0089】
図8は、プログラムが実行されることにより実現される申請処理装置6の機能構成を示すブロック図である。
【0090】
本実施形態の申請処理装置6は、
図8に示されるように、使用者登録部120と、使用者・委任情報格納部122と、委任登録部124と、申請登録部126と、申請情報格納部128と、識別情報受信部130と、委任者特定部132と、委任者情報送信部134と、取得状況送信部136と、画像受信部138と、申請者別画像格納部140と、対応付け登録部142と、対応関係格納部144と、申請承認部146とを備えている。
【0091】
使用者登録部120は、申請処理装置6の使用者についての情報を登録する。本実施形態では、使用者登録部120は、申請者、申請手続きの代行を行なう者(受任者)、申請について承認を行なう者(承認者)などの識別情報等を使用者・委任情報格納部122に格納する。
【0092】
委任登録部124は、申請者(委任者)の申請における承認処理のための手続きを委任された受任者についての情報を登録する。本実施形態では、委任登録部124は、委任者ごとの委任先の使用者(受任者)についての識別情報を使用者・委任情報格納部122に格納する。このように、使用者・委任情報格納部122には、委任者と受任者の対応関係を示す情報が格納される。なお、委任登録部124は、受任者の代理行為の権限についての情報をさらに登録してもよい。例えば、受任者に画像の取得権限のみを与えてもよいし、画像の取得権限と、承認依頼の権限とを付与してもよい。
【0093】
使用者・委任情報格納部122は、使用者登録部120及び委任登録部124によって登録された情報を格納する。
【0094】
申請登録部126は、申請についての情報を登録する。本実施形態では、申請登録部126は、経費の精算申請についての情報を申請情報格納部128に格納する。例えば、申請登録部126は、経費の精算申請についての情報として、日付、経費の用途、使用金額などの情報を登録する。
【0095】
申請情報格納部128は、申請者である使用者ごとの申請についての情報を格納する。
【0096】
識別情報受信部130は、画像処理装置4から送信された使用者の識別情報を受信する。具体的には、画像処理装置4の識別情報送信部72により送信された識別情報を受信する。
【0097】
委任者特定部132は、識別情報受信部130により受信した識別情報を有する使用者に手続きを委任した委任者を、委任登録部124により登録された情報に基づいて特定する。例えば、委任者特定部132は、使用者・委任情報格納部122に格納された、委任者と受任者の対応関係を示す情報から、当該使用者に委任した委任者を検索して、委任者を特定する。
【0098】
委任者情報送信部134は、委任者特定部132により特定された委任者についての情報を送信する。本実施形態では、委任者についての情報として、委任者の識別情報を送信する。なお、委任者情報送信部134は、受任者の代理行為の権限についての情報をあわせて送信してもよい。
【0099】
取得状況送信部136は、申請に対する承認処理の際に参照される証拠書類の画像の取得状況を送信する。本実施形態では、経費の精算申請の承認に必要とされる領収書の画像が取得されているか否かの情報を画像処理装置4へ送信する。ここで、本実施形態の取得状況送信部136は、使用者および委任者特定部132により特定された委任者ごとに、例えば、当該委任者についての申請のうち領収書が提出されていない申請が存在するか否かを示す情報を取得状況として送信する。取得状況送信部136は、例えば、後述する対応関係格納部144に格納された、申請と当該申請についての証拠書類である画像との対応関係についての情報から、当該使用者および委任者の申請のうち領収書が提出されていない申請が存在するか否かを判定し、判定結果を送信する。
【0100】
画像受信部138は、委任者情報送信部134により情報が送信された委任者についての証拠書類として画像を受信する。本実施形態では、画像処理装置4の画像送信部84からの送信情報により、いずれの委任者についての画像かを判別し、判別した委任者の領収書の画像として申請者別画像格納部140に格納する。
【0101】
申請者別画像格納部140は、申請者別に、申請についての証拠書類である画像データを格納する。本実施形態では、申請者別に区分された記憶領域に、領収書の画像を格納する。
【0102】
対応付け登録部142は、入出力装置108を介した入力操作による指示又は端末装置8からの指示により、申請情報格納部128に格納された申請についての情報と、申請者別画像格納部140に格納された画像とを対応付ける。また、対応付け登録部142は、両者の対応関係を示す情報を対応関係格納部144に格納する。例えば、申請者又は当該申請者に委任された受任者は、端末装置8を用いて対応付けについて指示し、対応付け登録部142は、この指示に基づいて対応付けを行なう。
【0103】
対応関係格納部144は、申請情報格納部128に格納された申請についての情報と、申請者別画像格納部140に格納された画像との対応関係を示す情報を格納する。
【0104】
申請承認部146は、申請者別画像格納部140に格納された画像との対応付けがなされている申請についての承認処理を行う。本実施形態では、申請承認部146は、入出力装置108を介した入力操作による指示又は端末装置8からの指示により、経費の精算処理を行う。例えば、承認者は、端末装置8を用いて、承認対象の申請と、この申請についての領収書とを確認し、問題がなければ経費の精算処理の指示をする。
【0105】
端末装置8は、
図7に示したハードウェア構成と同様の構成を備えるコンピュータであり、ネットワーク10を介して、申請処理装置6に対し、使用者の登録、委任関係の登録、申請の登録、申請と証拠書類画像との対応関係の登録、承認依頼、承認実行などの指示を行なう端末である。端末装置8は、例えば、使用者の入力操作に基づいて上述の指示を申請処理装置6に対して行なう。
【0106】
次に、本実施形態における申請処理システム2の動作について説明する。
図9は、本実施形態における申請の登録から承認処理までの申請処理システム2の動作の一例を示すシーケンスチャートである。
【0107】
ステップ100(S100)において、申請者が端末装置8を介して申請処理装置6にログインする。例えば、端末装置8に入力された申請者の識別情報が申請処理装置6に送信され、当該識別情報が使用者・委任情報格納部に格納されていれば、ログインが成功する。
【0108】
ステップ102(S102)において、端末装置8を介し、申請処理装置6への申請についての情報の登録が行なわれる。申請処理装置6では、申請登録部126が、端末装置8を介した指示に基づいて、経費の申請についての情報を申請情報格納部128に格納する。
【0109】
ステップ104(S104)において、申請者が端末装置8を介して申請処理装置6からログアウトする。なお、ステップ100〜ステップ104については、申請者が操作の主体であってもよいし、当該申請者に委任された受任者が操作の主体であってもよい。
【0110】
ステップ106(S106)において、受任者が画像処理装置4を介して申請処理装置6にログインする。画像処理装置4では、識別情報受付部70が画像処理装置4の使用者である受任者の識別情報を受付け、識別情報送信部72が識別情報を申請処理装置6に送信する。例えば、この識別情報が使用者・委任情報格納部に格納されていれば、ログインが成功する。
【0111】
ステップ108(S108)において、画像処理装置4から申請処理装置6に対して、画像処理装置4の使用者である受任者に手続きを委任した委任者の情報の提供を要求する。なお、この要求は、例えば、識別情報送信部72による識別情報の送信とともになされてもよい。
【0112】
ステップ110(S110)において、申請処理装置6は、識別情報受信部130が受信した画像処理装置4からの受任者の識別情報に基づいて、委任者特定部132が委任者を特定し、委任者情報送信部134が特定した委任者の識別情報を画像処理装置4へと送信する。一方、送信された識別情報は、画像処理装置4の委任者情報受信部74が受信する。なお、ここでは、ステップ110において、申請処理装置6の取得状況送信部136も、受任者および委任者の証拠書類の取得状況についての情報を画像処理装置4へと送信するものとする。
【0113】
ステップ112(S112)において、画像処理装置4では、表示制御部76の制御により、委任者情報受信部74により受信された識別情報がUI装置11に表示される。なお、ここでは、委任者の証拠書類の取得状況が送信されており、UI装置11には、取得状況受信部78が受信した情報も表示される。
【0114】
ステップ114(S114)において、画像処理装置4において、選択受付部80が選択操作を受付けることにより、誰の申請についての領収書の取得であるかの選択(精算対象者の選択)がなされる。
【0115】
ステップ116(S116)において、ステップ114で選択された精算対象者についての証拠書類の取得状況が判定され、精算対象者の申請全てについて証拠書類の画像が取得され、対応付けられている場合には、ステップ138へと移行し、そうでない場合には、ステップ118へ移行する。
【0116】
ステップ118(S118)において、画像処理装置4は、
図6に示したような画面をUI装置11に表示する。また、ステップ120(S120)において、画像処理装置4は、操作者から読み取り指示の操作を受付けることにより、ステップ122へと移行する。
【0117】
ステップ122(S122)において、画像読取装置14により証拠書類としての領収書が読み取られ、画像取得部82が画像データを取得する。
【0118】
ステップ124(S124)において、画像送信部84は、画像取得部82により取得された画像を、ステップ114で選択された精算対象者の証拠書類として申請処理装置6へと送信する。例えば、ステップ114で、委任者が選択されている場合には、画像送信部84は、当該委任者についての証拠書類として送信する。
【0119】
ステップ126(S126)において、画像受信部138は、受信した画像を申請者別画像格納部140に格納する。例えば、ステップ114で、委任者が選択されている場合には、画像受信部138は、当該委任者についての証拠書類の画像として申請者別画像格納部140に格納する。また、画像処理装置4は、受信した画像の登録結果(例えば、いずれの申請者の画像として格納したかを示す情報、格納の成否情報など)を画像処理装置4へと送信する。
【0120】
ステップ128(S128)において、画像処理装置4は、申請処理装置6から送信されたと登録結果をUI装置11に表示する。なお、画像処理装置4は、印刷装置12により登録結果を出力してもよい。
【0121】
ステップ130(S130)において、申請者又は受任者が端末装置8を介して申請処理装置6にログインする。
【0122】
ステップ132(S132)において、端末装置8を介し、申請処理装置6への申請と領収書の画像との対応付けが登録される。申請処理装置6の対応付け登録部142は、端末装置8からの指示により、申請情報格納部128に格納された申請についての情報と、申請者別画像格納部140に格納された画像とを対応付け、両者の対応関係を示す情報を対応関係格納部144に格納する。
【0123】
ステップ134(S134)において、端末装置8を介し、申請処理装置6へと、申請についての承認処理の実行を依頼する情報が送信される。
【0124】
ステップ136(S136)において、申請者又は受任者が端末装置8を介して申請処理装置6からログアウトする。
【0125】
なお、領収書の画像との対応付けが既になされている申請については、承認処理の実行の依頼が画像処理装置4を介して行われてもよい。この場合、ステップ138(S138)において、画像処理装置4は、承認処理の実行の依頼を行ってもよいか否かを確認する画面をUI装置11に表示し、ステップ140(S140)において、承認処理の実行の依頼を指示する操作を受付けると、画像処理装置4の依頼情報送信部88は、申請についての承認処理の実行を依頼する情報を申請処理装置6へと送信する。このようにすることにより、端末装置8に移動しなくても承認処理の実行の依頼が行なわれる。なお、領収書の画像との対応付けが既になされている申請については、ステップ138、ステップ140を経ずに、自動的に、画像処理装置4の依頼情報送信部88が、申請についての承認処理の実行を依頼する情報を申請処理装置6へと送信してもよい。
【0126】
ステップ142(S142)において、申請処理装置6は、承認処理として経費の精算処理を実施する。なお、申請処理装置6は、例えば、承認者が、承認対象の申請と、この申請についての領収書とを確認し、経費の精算処理の指示をした場合に、承認処理を実行する。なお、申請処理装置6は、画像処理装置4から承認処理の実行依頼を受信している場合、承認処理の結果情報を画像処理装置4へと送信し(ステップ144)、画像処理装置4では、受信した結果情報をUI装置11に表示する(ステップ146)。画像処理装置4は、受信した結果情報について印刷装置12に出力してもよい。
【0127】
ステップ148(S148)において、受任者が端末装置8を介して申請処理装置6からログアウトする。
【0128】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、申請についての情報と、この申請に対する証拠書類の画像との対応付けを、証拠書類の画像の取得の際に画像処理装置4側で行なう点で、第1の実施形態と主に異なっている。
【0129】
図10は、プログラムが実行されることにより実現される第2の実施形態の画像処理装置4の機能構成を示すブロック図である。
【0130】
第2の実施形態の画像処理装置4では、
図10に示されるように、
図4で示した第1の実施形態と比べ、取得条件受信部150と、取得条件設定部152と、対応付け部154と、検査結果受信部156と、通知部158と、取得条件変更部160とが追加されている。また、委任者情報受信部74と、取得状況受信部78と、表示制御部76と、選択受付部80と、画像取得部82と、画像送信部84とについて、後述する点が、第1の実施形態とは異なっている。
【0131】
以下、第1の実施形態と異なる点について説明する。
第1の実施形態において、委任者情報受信部74は、委任者についての情報として委任者の識別情報を受信したが、第2の実施形態では、委任者情報受信部74は、委任者についての情報として次のような情報を受信する。すなわち、委任者情報受信部74は、識別情報受付部70により受付けられた識別情報を有する使用者に、申請に対する承認処理のために必要な手続きをするよう委任した委任者の申請についての情報を受信する。なお、委任者情報受信部74は、さらに、識別情報受付部70により受付けられた識別情報を有する使用者の申請についての情報を受信してもよい。
【0132】
第1の実施形態において、取得状況受信部78は、委任者ごとの取得状況を受信したが、第2の実施形態における取得状況受信部78は、委任者情報受信部74が受信した申請ごとの画像の取得状況を受信する。
【0133】
第2の実施形態の表示制御部76は、委任者情報受信部74により受信された申請についての情報を表示装置としてのUI装置11に表示するよう制御する。
【0134】
図11は、第2の実施形態において、表示制御部76の制御によって表示されたUI装置11の表示画面の一例を示す模式図である。
図11に示した例では、画像処理装置4の操作者AAAに委任している委任者BBBの申請についての情報が表示されている。なお、
図11において、表示画像170は、委任者BBBの申請を表し、表示画像172は、当該申請について証拠書類としての画像が未取得であることを示しており、表示画像174は、当該申請について証拠書類としての画像が取得済みであることを示している。ここで、表示制御部76は、証拠書類としての画像の取得状況が未取得であるものを優先して表示するよう制御してもよい。
【0135】
第2の実施形態の選択受付部80は、表示制御部76により表示された申請に対するUI装置11を介した選択操作を受付ける。操作者は、例えば、
図11に示すように表示された申請の一覧の中から、いずれの申請に対する領収書の画像取得を行なうかを選択する。また、選択受付部80は、選択された申請がどの申請であるかを申請処理装置6へと通知する。
【0136】
なお、第2の実施形態において、後述する
図14で示すように、次のような構成としてもよい。委任者情報受信部74が、まず、操作者に手続きを委任した委任者についての識別情報を受信し、表示制御部76が、受信した委任者についての識別情報を表示し、選択受付部80が、精算対象者の選択操作を受付け、次に、委任者情報受信部74が、選択された精算対象者の申請についての情報を受信し、表示制御部76が、受信した申請についての情報を表示し、選択受付部80が、申請の選択操作を受付けるよう構成してもよい。
【0137】
取得条件受信部150は、画像取得部82による画像の取得条件を申請処理装置6から受信する。取得条件受信部150は、具体的には、例えば、画像読取装置14の読取条件についての情報を受信する。また、本実施形態では、取得条件受信部150は、選択受付部80が受付けた選択操作により指定された申請の内容に応じた取得条件を受信する。なお、申請の内容に応じた取得条件についての詳細については後述する。
【0138】
取得条件設定部152は、取得条件受信部150が受信した取得条件を設定する。具体的には、取得条件設定部152は、画像読取装置14の読取条件を取得条件受信部150が受信した読取条件に基づいて設定する。なお、本実施形態では、選択受付部80が受付けた選択操作により指定された申請の内容に応じた取得条件を申請処理装置6から受信する構成について例示しているが、画像処理装置4自体が、申請の内容に応じた読取条件を決定し、画像読取装置14の読取条件として設定してもよい。
【0139】
画像取得部82は、取得条件設定部152が設定した取得条件に従って、証拠書類の画像を取得する。
図12は、画像読取装置14による証拠書類の読み取りの際にUI装置11に表示される設定画面の一例を示す模式図である。
図12に示した例では、選択受付部80が受付けた選択操作により指定された申請についての領収書の読取条件の設定画面を表している。
【0140】
対応付け部154は、委任者情報受信部74により受信された申請についての情報と、画像取得部82により取得された画像とを対応付ける。本実施形態では、対応付け部154は、委任者情報受信部74により受信された申請のうち選択受付部80が受付けた選択操作により指定された申請と、画像取得部82により取得された画像とを対応付ける。
【0141】
第2実施形態の画像送信部84は、画像取得部82に取得された画像を、対応付け部154により対応付けられた申請に対する証拠書類として送信する。具体的には、画像送信部84は、画像取得部82に取得された画像とともに、対応付け部154によって対応付けられた対応関係を示す情報を申請処理装置6へと送信する。
【0142】
また、検査結果受信部156は、対応付け部154により申請と対応付けられた画像が、この申請についての証拠書類として予め定められた条件を満たすか否かについての検査結果を申請処理装置6から受信する。
【0143】
通知部158は、検査結果受信部156が受信した検査結果を通知する。例えば、UI装置11に検査結果を表示してもよいし、音声などにより通知してもよい。また、検査結果を印刷装置12により出力してもよい
【0144】
取得条件変更部160は、検査結果受信部156の検査結果に基づいて、画像取得部82による画像の取得条件を変更する。具体的には、取得条件変更部160は、対応付け部154により申請と対応付けられた画像が、この申請についての証拠書類として予め定められた条件を満たさない場合、この予め定められた条件を満たすために必要とされる取得条件へと変更する。
【0145】
例えば、取得した画像の解像度として、申請処理装置6においてOCR(Optical Character Reader)処理において文字の認識ができることが条件とされている場合において、画像の解像度が条件よりも低いという検査結果のときには、画像の解像度を現在の設定よりも上げるよう変更する。また、例えば、カラーでの画像が条件とされている場合において、モノクロ画像であり条件を満たさないという検査結果のときには、カラーでの読み取りへと読取条件を変更する。
【0146】
なお、上記の説明では、検査結果については、検査結果受信部156が受信するとしたが、画像処理装置4自体が、検査機能を有してもよい。
【0147】
次に、第2の実施形態の申請処理装置6について説明する。
【0148】
図13は、プログラムが実行されることにより実現される第2の実施形態の申請処理装置6の機能構成を示すブロック図である。
【0149】
第2の実施形態の申請処理装置6では、
図13に示されるように、
図8で示した第1の実施形態と比べ、申請選択情報受信部180と、取得条件決定部182と、取得条件送信部184と、検査部186と、検査結果送信部188とが追加されている。また、委任者情報送信部134と、取得状況送信部136と、画像受信部138とについて、後述する点が、第1の実施形態とは異なっている。
【0150】
第2の実施形態の委任者情報送信部134は、委任者特定部132により特定された委任者についての情報として、特定された委任者の申請についての情報を送信する。なお、委任者情報送信部134は、委任者特定部132により特定された委任者の申請についての情報とともに又は代えて、識別情報受信部130が受信した識別情報を有する使用者の申請についての情報を送信してもよい。また、委任者情報送信部134は、委任者特定部132による特定にかかわらず、画像処理装置4から要求された精算対象者の申請ついての情報を送信してもよい。
【0151】
第2の実施形態における取得状況送信部136は、委任者情報送信部134により送信される委任者または使用者の申請ごとの画像の取得状況を送信する。
【0152】
申請選択情報受信部180は、画像処理装置4の選択受付部80によって受付けた選択で指定された申請がどの申請であるかを受信する。
【0153】
取得条件決定部182は、申請選択情報受信部180の受信結果により特定される申請に対する、申請の内容に応じた取得条件を決定する。本実施形態では、取得条件決定部182は、予め定められた規則に従って申請の内容に応じた取得条件を決定する。例えば、収入印紙が領収書に添付されることが定められている申請(例えば、予め定められた金額以上の申請、予め定められた用途の申請など)については、解像度が300dpiのカラー画像としての取得を取得条件として決定し、他の申請については解像度が200dpiのモノクロ画像としての取得を取得条件として決定する。また、予め定められた申請の内容については、領収書の両面の画像を取得することを取得条件として決定してもよい。
【0154】
取得条件送信部184は、取得条件決定部182が決定した取得条件を画像処理装置4へと送信する。
【0155】
また、第2の実施形態における画像受信部138は、委任者情報送信部134により情報が送信された申請に対応付けられた証拠書類の画像を画像処理装置4から受信する。本実施形態では、画像処理装置4の画像送信部84から送信された画像データと、この画像データと申請との対応関係を示す情報とを受信する。また、画像受信部138は、受信した画像データについて、申請者別画像格納部140に格納し、受信した対応関係を示す情報については、対応関係格納部144に格納する。
【0156】
検査部186は、画像受信部138が受信した画像が、証拠書類として予め定められた条件を満たすか否かについて検査する。
【0157】
例えば、検査部186は、画像受信部138が受信した画像が、当該画像に対応付けられている申請とは異なる申請と既に対応付けられた他の画像と内容が重複していないか検査してもよい。これにより、例えば、同じ領収書を複数の精算申請に使いまわすような不正が発見される。例えば、検査部186は、申請と対応付けられた画像の内容が、この申請の内容に適合しているか否かについて検査してもよい。例えば、領収書と精算申請とで、金額、日付などが一致しているか否かを検査してもよい。
【0158】
検査結果送信部188は、検査部186による検査結果の情報を画像処理装置4へと送信する。
【0159】
次に、第2の実施形態における申請処理システム2の動作について説明する。
図14は、第2の実施形態における申請の登録から承認処理までの申請処理システム2の動作の一例を示すシーケンスチャートである。なお、以下の説明において、ステップ100〜ステップ114まで及びステップ138〜ステップ148までについては、第1の実施形態と同様なので説明を割愛する。
【0160】
ステップ114の後、ステップ200(S200)において、選択受付部80が受付けた選択操作により指定された精算対象者の申請についての情報を申請処理装置6に要求する。
【0161】
ステップ202(S202)において、申請処理装置6の委任者情報送信部134は、要求された精算対象者の申請についての情報を画像処理装置4へ送信する。これに対し、画像処理装置4の委任者情報受信部74が申請についての情報を受信する。なお、ここでは、ステップ202において、申請処理装置6の取得状況送信部136も、証拠書類の取得状況についての情報を画像処理装置4へと送信し、申請処理装置6の取得条件送信部184も、申請ごとの取得条件を送信する。
【0162】
ステップ204(S204)において、表示制御部76は、委任者情報受信部74により受信された申請についての情報をUI装置11に表示するよう制御する。
【0163】
ステップ206(S206)において、選択受付部80は、表示制御部76により表示された申請に対する選択操作を受付ける。この時、選択された申請に対して取得条件受信部150が画像取得部82による画像の取得条件を申請処理装置6の取得条件送信部184から受信する。受信した画像の取得条件は、当該申請対して取得条件設定部152により設定される。
【0164】
ステップ208(S208)において、ステップ206で指定された申請についての証拠書類の取得状況が判定され、証拠書類の画像が取得されている場合には、ステップ138へと移行し、そうでない場合には、ステップ210へ移行する。
【0165】
ステップ210(S210)において、画像処理装置4は、
図12に示したような画面をUI装置11に表示する。また、ステップ212(S212)において、画像処理装置4は、操作者から読み取り指示の操作を受付けることにより、ステップ214へと移行する。
【0166】
ステップ214(S214)において、画像読取装置14により証拠書類としての領収書が読み取られ、画像取得部82が画像データを取得する。なお、この際、画像取得部82は、取得条件設定部152により設定された取得条件により画像を取得する。
【0167】
ステップ216(S216)において、対応付け部154が、選択受付部80が受付けた選択操作により指定された申請と、画像取得部82により取得された画像とを対応付ける。
【0168】
ステップ218(S218)において、画像送信部84が、画像取得部82に取得された画像を、対応付け部154により対応付けられた申請に対する証拠書類として送信する。
【0169】
ステップ220(S220)において、申請処理装置6の画像受信部138は、画像処理装置4から送信された画像データと、この画像データと申請との対応関係を示す情報とを受信し、画像データを申請者別画像格納部140に格納し、対応関係を示す情報を対応関係格納部144に格納する。この場合、端末装置8による画像データと申請の対応付けは不要となる。
また、検査部186は、画像受信部138が受信した画像が証拠書類として予め定められた条件を満たすか否かについて検査し、検査結果送信部188は、検査結果を画像処理装置4へ送信する。
【0170】
ステップ222(S222)において、画像処理装置4は、申請処理装置6から送信されたと検査結果をUI装置11に表示する。なお、画像処理装置4は、検査結果を印刷装置12により出力してもよい。
【0171】
以上、第2の実施形態では、画像処理装置4の操作者に手続きを委任する委任者がいる場合を例に説明したが、委任関係はなくてもよい。すなわち、操作者は、自らの申請についての証拠書類の画像を取得するよう操作してもよい。この場合、上述の委任者情報送信部134は、当該操作者自身の申請についての情報を送信する申請情報送信部として機能し、委任者情報受信部74は、当該操作者自身の申請についての情報を受信する申請情報受信部として機能することとなる。
【0172】
また、以上説明した実施形態では、申請の処理を行うシステムについて説明したが、申請の処理に限らず、案件の処理を行うシステムであればよく、処理内容は限定されない。例えば、処理対象の案件ごとに、処理に際して当該案件に対する画像が参照される処理であればよい。なお、この場合、委任者は、受任者に案件の処理のための手続きを委任した者である。