特許第5800905号(P5800905)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ユン,ヒョク ヒの特許一覧

<>
  • 特許5800905-語学学習装置およびその制御方法 図000006
  • 特許5800905-語学学習装置およびその制御方法 図000007
  • 特許5800905-語学学習装置およびその制御方法 図000008
  • 特許5800905-語学学習装置およびその制御方法 図000009
  • 特許5800905-語学学習装置およびその制御方法 図000010
  • 特許5800905-語学学習装置およびその制御方法 図000011
  • 特許5800905-語学学習装置およびその制御方法 図000012
  • 特許5800905-語学学習装置およびその制御方法 図000013
  • 特許5800905-語学学習装置およびその制御方法 図000014
  • 特許5800905-語学学習装置およびその制御方法 図000015
  • 特許5800905-語学学習装置およびその制御方法 図000016
  • 特許5800905-語学学習装置およびその制御方法 図000017
  • 特許5800905-語学学習装置およびその制御方法 図000018
  • 特許5800905-語学学習装置およびその制御方法 図000019
  • 特許5800905-語学学習装置およびその制御方法 図000020
  • 特許5800905-語学学習装置およびその制御方法 図000021
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5800905
(24)【登録日】2015年9月4日
(45)【発行日】2015年10月28日
(54)【発明の名称】語学学習装置およびその制御方法
(51)【国際特許分類】
   G09B 5/02 20060101AFI20151008BHJP
   G09B 19/06 20060101ALI20151008BHJP
   G06Q 50/20 20120101ALI20151008BHJP
【FI】
   G09B5/02
   G09B19/06
   G06Q50/20
【請求項の数】14
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2013-524801(P2013-524801)
(86)(22)【出願日】2011年8月19日
(65)【公表番号】特表2013-536468(P2013-536468A)
(43)【公表日】2013年9月19日
(86)【国際出願番号】KR2011006135
(87)【国際公開番号】WO2012023831
(87)【国際公開日】20120223
【審査請求日】2013年10月1日
(31)【優先権主張番号】10-2010-0080761
(32)【優先日】2010年8月20日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】513036114
【氏名又は名称】ユン,ヒョク ヒ
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ユン,ヒョク ヒ
【審査官】 植野 孝郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−75526(JP,A)
【文献】 特開2006−195094(JP,A)
【文献】 特開2007−322951(JP,A)
【文献】 特開2006−113303(JP,A)
【文献】 特開2003−345793(JP,A)
【文献】 特表2007−518164(JP,A)
【文献】 特開平8−147297(JP,A)
【文献】 特開2006−190196(JP,A)
【文献】 特開2006−146567(JP,A)
【文献】 特開2003−30184(JP,A)
【文献】 特開2008−83858(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B 1/00− 9/56
G09B17/00−19/26
G06F17/27−17/28
G06F19/00−19/28
G06Q10/00−10/10
G06Q30/00−30/08
G06Q50/00−50/20
G06Q50/26−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
単語と、接続語および文章成分の論理的特性に応じて、肯定的意味、否定的意味、同一意味、中立的意味の4種類の論理的特性にそれぞれ対応する色相データと、前記4種類の論理的特性の分類に相互的意味を加えた5種類の論理的特性にそれぞれ対応する数学的記号データと、単語の解釈、品詞、発音記号、例示文章のデータを含む辞書データと、が保存されている学習資料データベースと、
前記学習資料データベースから読み出した文章より単語を取り出す単語分析部と、
前記学習資料データベースから読み出した文章より文章成分を取り出す文章分析部と、
前記学習資料データベースから読み出した文章より接続語を取り出す接続語分析部と、
前記単語分析部、文章分析部および接続語分析部のうちの少なくともいずれか一つを用いて前記学習資料データベースから読み出した文章を分析し、分析結果に対応する色相および記号のうちの少なくともいずれか一つを前記学習資料データベースから検索して前記学習資料データベースから読み出した文章に反映させる制御部と、
を備えることを特徴とする語学学習装置。
【請求項2】
前記単語分析部は、
前記単語の論理的特性を肯定的意味、否定的意味、同一意味、中立的意味の4種類に分類することを特徴とする請求項に記載の語学学習装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記単語の4種類の論理的特性にそれぞれ対応する色相と、前記4種類の分類に相互的意味を加えた5種類の論理的特性にそれぞれ対応する数学的記号のうちの少なくともいずれか一つを前記学習資料データベースから読み出した文章に反映して学習者に提供することを特徴とする請求項に記載の語学学習装置。
【請求項4】
前記文章分析部は、
前記文章に含まれている動詞を取り出して、自動詞、他動詞、Be動詞の3種類に分類し、前記文章に含まれている動詞の種類に応じて、主語、目的語、補語を含む文章成分を肯定的意味、否定的意味、同一意味、中立的意味の4種類に分類することを特徴とする請求項に記載の語学学習装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記取り出された動詞の種類に応じて、前記文章成分の接続関係を肯定的意味、否定的意味、同一意味、中立的意味、相互的意味の5種類に分類して前記文章成分の論理的パターンを表示することを特徴とする請求項に記載の語学学習装置。
【請求項6】
前記接続語分析部は、
前記文章に含まれている接続語を取り出して、肯定的意味、否定的意味、同一意味の3種類に分類し、前記文章に含まれている接続語の種類に応じて、接続語前後の文章構成を肯定的意味、否定的意味、同一意味、中立的意味の4種類に分類することを特徴とする請求項に記載の語学学習装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記取り出された接続語の種類および文章構成の論理的特性に応じて、色相および数学的記号のうちの少なくともいずれか一つを反映して前記文章成分の論理的パターンを表示することを特徴とする請求項に記載の語学学習装置。
【請求項8】
文章を構成する単語と、接続語および文章成分の論理的特性に応じて、肯定的意味、否定的意味、同一意味、中立的意味の4種類の論理的特性にそれぞれ対応する色相データと、前記4種類の論理的特性の分類に相互的意味を加えた5種類の論理的特性にそれぞれ対応する数学的記号データと、単語の解釈、品詞、発音記号、例示文章のデータを含む辞書データと、を予め受信して学習資料データベースに保存するステップと、
学習者に提供すべき前記学習資料データベースから読み出した文章より単語、文章成分および接続語のうちの少なくともいずれか一つを取り出すステップと、
取り出された単語、文章成分、接続語の論理的特性を既に保存されているデータに基づいて判断するステップと、
前記判断結果に対応する色相および記号のうちの少なくともいずれか一つを前記学習資料データベースから読み出した文章に反映して前記学習者に提供するステップと、
を含むことを特徴とする語学学習装置の制御方法。
【請求項9】
前記色相および記号のうちの少なくともいずれか一つを前記学習資料データベースから読み出した文章に反映して前記学習者に提供するステップは、
前記学習資料データベースから読み出した文章より取り出された単語の論理的特性を肯定的意味、否定的意味、同一意味、中立的意味の4種類の色相で表示するステップを含むことを特徴とする請求項に記載の語学学習装置の制御方法。
【請求項10】
前記学習者に提供すべき前記学習資料データベースから読み出した文章から単語、文章成分、接続語のうちの少なくともいずれか一つを取り出すステップは、
前記文章に含まれている動詞を取り出して、自動詞、他動詞、Be動詞の3種類に分類するステップと、
前記文章に含まれている動詞の種類に応じて、主語、目的語、補語を含む文章成分を肯定的意味、否定的意味、同一意味、中立的意味の4種類に分類するステップと、
を含むことを特徴とする請求項に記載の語学学習装置の制御方法。
【請求項11】
前記判断結果に対応する色相および記号のうちの少なくともいずれか一つを前記学習資料データベースから読み出した文章に反映して前記学習者に提供するステップは、
前記取り出された動詞の種類に応じて、前記文章成分の接続関係を肯定的意味、否定的意味、同一意味、中立的意味、相互的意味の5種類に分類して前記文章成分の論理的パターンを表示するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の語学学習装置の制御方法。
【請求項12】
前記学習者に提供すべき前記学習資料データベースから読み出した文章より単語、文章成分、接続語のうちの少なくともいずれか一つを取り出すステップは、
前記文章に含まれている接続語を取り出して、肯定的意味、否定的意味、同一意味の3種類に分類するステップと、
前記文章に含まれている接続語の種類に応じて、接続語前後の文章構成を肯定的意味、否定的意味、同一意味、中立的意味の4種類に分類するステップと、
を含むことを特徴とする請求項に記載の語学学習装置の制御方法。
【請求項13】
前記判断結果に対応する色相および記号のうちの少なくともいずれか一つを前記学習資料データベースから読み出した文章に反映して前記学習者に提供するステップは、
前記取り出された接続語の種類および文章構成の論理的特性に応じて、色相および数学的記号のうちの少なくともいずれか一つを反映して前記文章成分の論理的パターンを表示するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の語学学習装置の制御方法。
【請求項14】
文章を構成する単語と、接続語および文章成分の論理的特性に応じて、肯定的意味、否定的意味、同一意味、中立的意味の4種類の論理的特性にそれぞれ対応する色相データと、前記4種類の論理的特性の分類に相互的意味を加えた5種類の論理的特性にそれぞれ対応する数学的記号データと、単語の解釈、品詞、発音記号、例示文章のデータを含む辞書データと、を予め受信して学習資料データベースに保存するステップと、
学習者に提供すべき、前記学習資料データベースから読み出した文章より単語、文章成分、接続語のうちの少なくともいずれか一つを取り出すステップと、
取り出された単語、文章成分、接続語の論理的特性を既に保存されているデータに基づいて判断するステップと、
前記判断結果に対応する色相および記号のうちの少なくともいずれか一つを前記学習資料データベースから読み出した文章に反映して前記学習者に提供するステップと、
を含むことを特徴とする語学学習装置の制御方法を実行するためのプログラムを記録したコンピュータにて読取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、語学学習システムおよびその制御方法に係り、より詳しくは、文章や単語の論理的特性を色相および数学的記号などを用いて視覚的に表示することにより、学習者に言語論理を明瞭且つ容易に理解せしめると共に、語学学習の興味を誘発して学習効率を向上させることのできる語学学習システムおよびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、英語を学習する場合には、語彙の熟知と文法知識の習得などの方法により解釈をすることにより、学習の能率性を確保している。かような既存の英語学習は、語彙および文法事項を単に暗記して文章の各単語を個別的に分析して理解するような方法により行われていた。このため、学習者の立体的な理解が必要な英語文章に対して論理的にアプローチできず、不十分な理解に留まってしまうという弱点を曝しているのが現状である。
【0003】
単純な文章をはじめとして複雑な文章に至るまで英語の文章に内在されている言語的論理特質を把握することができず、解釈に汲々としていて、不完全で且つ個別的で主観的な解釈をする過程で、英語の文章が含んでいる核心的なメッセージと論理を見逃してしまう。
【0004】
このような既存のアプローチ法による英語の学習は、投資される多くの時間・費用に比べて、効率よい学習効果および論理的な言語思考を期待することが困難であるという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来の英語(語学)学習の暗記中心の単語熟知と文法知識の習得などによる限界点を克服し、言語の論理的な理解および表現不足を解消するためになされたものであり、その目的は、視覚的な効果と演算論理を結び付けることにより、英語学習の効率性と英語表現の論理性を高めることのできる語学学習システムおよびその制御方法を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、英語が言語と外国語として有している属性の限界である言語的曖昧性と不正確な意味把握を克服することのできる語学学習システムおよびその制御方法を提供することにある。
【0007】
本発明のさらに他の目的は、従来の断片的で且つ退屈な暗記式の平面的な学習方法の問題点に起因して英語学習者の持続的な学習興味が下がるという副作用を抑えて、英語学習の興味を大きく誘発して語学学習の完成度を向上させることのできる語学学習システムおよびその制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した問題を解消するための本発明の一態様によれば、学習者の情報及び学習者の操作データを入力する学習者入力部およびディスプレイ部を有する学習者端末と、前記学習者の認証データおよび学習遂行関連資料を保存して管理する学習者管理装置と、前記学習者管理装置から前記学習者の学習遂行関連資料を受信して前記学習者のレベルに合う学習すべき文章を取り出し、前記学習すべき文章を分析して前記文章を構成する単語の論理的特性と前記文章全体の論理的特性を色相および記号のうちの少なくともいずれかにより表示して前記学習者端末に提供する語学学習装置と、を備えることを特徴とする語学学習システムを提供する。
【0009】
上述した問題を解消するための本発明の他の態様によれば、学習すべき文章から単語を取り出す単語分析部と、前記学習すべき文章から文章成分を取り出す文章分析部と、前記学習すべき文章から接続語を取り出す接続語分析部と、前記単語と、接続語および文章成分の論理的特性に応じて、肯定的意味、否定的意味、同一意味、中立的意味の4種類の論理的特性にそれぞれ対応する色相データと、前記4種類の論理的特性の分類に相互的意味を加えた5種類の論理的特性にそれぞれ対応する数学的記号データとが保存されている学習資料データベースと、前記単語分析部、文章分析部および接続語分析部のうちの少なくともいずれか一つを用いて前記学習すべき文章を分析し、分析結果に対応する色相および記号のうちの少なくともいずれか一つを前記学習資料データベースから検索して前記学習すべき文章に反映する制御部と、を備えることを特徴とする語学学習装置を提供する。
【0010】
ここで、前記単語分析部は、前記単語の論理的特性を肯定的意味、否定的意味、同一意味、中立的意味の4種類に分類する。
【0011】
また、前記制御部は、前記単語の4種類の論理的特性にそれぞれ対応する色相と、前記4種類の分類に相互的意味を加えた5種類の論理的特性にそれぞれ対応する数学的記号のうちの少なくともいずれか一つを前記学習すべき文章に反映して学習者に提供する。
【0012】
さらに、前記文章分析部は、前記文章に含まれている動詞を取り出して、自動詞、他動詞、Be動詞の3種類に分類し、前記文章に含まれている動詞の種類に応じて、主語、目的語、補語を含む文章成分を肯定的意味、否定的意味、同一意味、中立的意味の4種類に分類する。
【0013】
ここで、前記制御部は、前記取り出された動詞の種類に応じて、前記文章成分の接続関係を肯定的意味、否定的意味、同一意味、中立的意味、相互的意味の5種類に分類して前記文章成分の論理的パターンを表示する。
【0014】
また、前記接続語分析部は、前記文章に含まれている接続語を取り出して、肯定的意味、否定的意味、同一意味の3種類に分類し、前記文章に含まれている接続語の種類に応じて、接続語前後の文章構成を肯定的意味、否定的意味、同一意味、中立的意味の4種類に分類する。
【0015】
ここで、前記制御部は、前記取り出された接続語の種類および文章構成の論理的特性に応じて、色相および数学的記号のうちの少なくともいずれか一つを反映して前記文章成分の論理的パターンを表示する。
【0016】
上述した問題を解消するための本発明のさらに他の態様によれば、文章を構成する単語と、接続語および文章成分の論理的特性に応じて、肯定的意味、否定的意味、同一意味、中立的意味の4種類の論理的特性にそれぞれ対応する色相データと、前記4種類の論理的特性の分類に相互的意味を加えた5種類の論理的特性にそれぞれ対応する数学的記号データとを予め受信して保存するステップと、学習者に提供すべき学習対象となる文章から単語、文章成分および接続語のうちの少なくともいずれか一つを取り出すステップと、取り出された単語、文章成分、接続語の論理的特性を既に保存されているデータに基づいて判断するステップと、前記判断結果に対応する色相および記号のうちの少なくともいずれか一つを前記学習対象となる文章に反映して前記学習者に提供するステップと、を含むことを特徴とする語学学習装置の制御方法を提供する。
【0017】
ここで、前記色相および記号のうちの少なくともいずれか一つを前記学習対象となる文章に反映して前記学習者に提供するステップは、前記学習対象となる文章から取り出された単語の論理的特性を肯定的意味、否定的意味、同一意味、中立的意味の4種類の色相で表示するステップを含む。
【0018】
また、前記学習者に提供すべき学習対象となる文章から単語、文章成分、接続語のうちの少なくともいずれか一つを取り出すステップは、前記文章に含まれている動詞を取り出して、自動詞、他動詞、Be動詞の3種類に分類するステップと、前記文章に含まれている動詞の種類に応じて、主語、目的語、補語を含む文章成分を肯定的意味、否定的意味、同一意味、中立的意味の4種類に分類するステップと、を含む。
【0019】
さらに、前記判断結果に対応する色相および記号のうちの少なくともいずれか一つを前記学習対象となる文章に反映して前記学習者に提供するステップは、前記取り出された動詞の種類に応じて、前記文章成分の接続関係を肯定的意味、否定的意味、同一意味、中立的意味、相互的意味の5種類に分類して前記文章成分の論理的パターンを表示するステップを含む。
【0020】
さらにまた、前記学習者に提供すべき学習対象となる文章から単語、文章成分、接続語のうちの少なくともいずれか一つを取り出すステップは、前記文章に含まれている接続語を取り出して、肯定的意味、否定的意味、同一意味の3種類に分類するステップと、前記文章に含まれている接続語の種類に応じて、接続語前後の文章構成を肯定的意味、否定的意味、同一意味、中立的意味の4種類に分類するステップと、を含む。
【0021】
さらにまた、前記判断結果に対応する色相および記号のうちの少なくともいずれか一つを前記学習対象となる文章に反映して前記学習者に提供するステップは、前記取り出された接続語の種類および文章構成の論理的特性に応じて、色相および数学的記号のうちの少なくともいずれか一つを反映して前記文章成分の論理的パターンを表示するステップを含む。
【0022】
上述した問題を解消するための本発明のさらに他の態様によれば、文章を構成する単語と、接続語および文章成分の論理的特性に応じて、肯定的意味、否定的意味、同一意味、中立的意味の4種類の論理的特性にそれぞれ対応する色相データと、前記4種類の論理的特性の分類に相互的意味を加えた5種類の論理的特性にそれぞれ対応する数学的記号データとを予め受信して保存するステップと、学習者に提供すべき学習対象となる文章から単語、文章成分、接続語のうちの少なくともいずれか一つを取り出すステップと、取り出された単語、文章成分、接続語の論理的特性を既に保存されているデータに基づいて判断するステップと、前記判断結果に対応する色相および記号のうちの少なくともいずれか一つを前記学習対象となる文章に反映して前記学習者に提供するステップと、を含むことを特徴とする語学学習装置の制御方法を実行するためのプログラムを記録したコンピュータにて読取り可能な記録媒体を提供する。
【0023】
上述した問題を解消するための本発明のさらに他の態様によれば、文章を構成する単語と、接続語および文章成分の論理的特性に応じて、肯定的意味、否定的意味、同一意味、中立的意味の4種類の論理的特性にそれぞれ対応する色相と、前記4種類の論理的特性の分類に相互的意味を加えた5種類の論理的特性にそれぞれ対応する数学的記号とを予め決定するステップと、学習対象となる文章から単語、文章成分、接続語のうちの少なくともいずれか一つを取り出すステップと、取り出された単語、文章成分、接続語の論理的特性を既に保存されているデータに基づいて判断するステップと、前記判断結果に対応する色相および記号のうちの少なくともいずれか一つを前記学習対象となる文章に反映して表示するステップと、を含むことを特徴とする語学学習方法を提供する。
【0024】
ここで、前記色相および記号のうちの少なくともいずれか一つを前記学習対象となる文章に反映して表示するステップは、前記学習対象となる文章から取り出された単語の論理的特性を肯定的意味、否定的意味、同一意味、中立的意味の4種類の色相で表示するステップを含む。
【0025】
また、前記学習対象となる文章から単語、文章成分および接続語のうちの少なくともいずれか一つを取り出すステップは、前記文章に含まれている動詞を取り出して、自動詞、他動詞、Be動詞の3種類に分類するステップと、前記文章に含まれている動詞の種類に応じて、主語、目的語、補語を含む文章成分を肯定的意味、否定的意味、同一意味、中立的意味の4種類に分類するステップと、を含む。
【0026】
ここで、前記判断結果に対応する色相および記号のうちの少なくともいずれか一つを前記学習対象となる文章に反映して表示するステップは、前記取り出された動詞の種類に応じて、前記文章成分の接続関係を肯定的意味、否定的意味、同一意味、中立的意味、相互的意味の5種類に分類して前記文章成分の論理的パターンを表示するステップを含む。
【0027】
さらに、前記学習対象となる文章から単語、文章成分、接続語のうちの少なくともいずれか一つを取り出すステップは、前記文章に含まれている接続語を取り出して、肯定的意味、否定的意味、同一意味の3種類に分類するステップと、前記文章に含まれている接続語の種類に応じて、接続語前後の文章構成を肯定的意味、否定的意味、同一意味、中立的意味の4種類に分類するステップと、を含む。
【0028】
ここで、前記判断結果に対応する色相および記号のうちの少なくともいずれか一つを前記学習対象となる文章に反映して表示するステップは、前記取り出された接続語の種類および文章構成の論理的特性に応じて、色相および数学的記号のうちの少なくともいずれか一つを反映して前記文章成分の論理的パターンを表示するステップを含む。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、色相システムを用いて単語の色相および文章の色相を容易に把握し、複雑な文章であっても、演算論理に基づく数学的記号を用いて文章の論理を明快に理解して表現する能力を向上させることができるという利点がある。
【0030】
また、本発明によれば、英語の肯定、否定、論理、非論理的な文章の流れを速やかに且つ正確に把握して言語論理に合う文章と言語論理に合わない文章を区別することにより、文章への理解力と論理的分析力を高めることができるという利点がある。
さらに、本発明によれば、文章と文章とをつなぐ接続語についても、色相システムと数学的記号を用いて接続機能語の論理を体系的に理解する能力を培養することにより、文章同士の関係および流れについても論理的且つ明確に識別して表現することができるという利点がある。
【0031】
さらに、本発明によれば、短時間でも言語の論理的思考力を培養することができ、外国語としての英語についての退屈で且つ暗記中心の断片的で且つ平面的な学習方法から脱皮して、英語学習に際して興味を大きく誘発して英語をはじめとする言語の学業成就度を高めることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明の実施形態に係る語学学習システムの構成図である。
図2】本発明の実施形態に係る語学学習システムの学習資料データベースのデータ構造図である。
図3】本発明の第1実施形態に係る語学学習方法のフローチャートである。
図4】本発明の第2実施形態に係る語学学習方法のフローチャートである。
図5】本発明の第3実施形態に係る語学学習方法のフローチャートである。
図6】本発明の実施形態に係る語学学習システムにおいて、単語を分析して表示した学習画面の表示状態図である。
図7】本発明の実施形態に係る語学学習システムにおいて、文章を分析して表示するための色相システムおよび数学的記号についての定義を案内する案内画面の表示状態図である。
図8】本発明の実施形態に係る語学学習システムにおいて、文章を分析して表示した学習画面の表示状態図である。
図9】本発明の実施形態に係る語学学習システムにおいて、文章を分析して表示した学習画面の表示状態図である。
図10】本発明の実施形態に係る語学学習システムにおいて、文章を分析して表示した学習画面の表示状態図である。
図11】本発明の実施形態に係る語学学習システムにおいて、接続語を分析して表示するための色相システムおよび数学的記号についての定義を案内する案内画面の表示状態図である。
図12】本発明の実施形態に係る語学学習システムにおいて、接続語を分析して表示した学習画面の表示状態図である。
図13】本発明の実施形態に係る語学学習システムにおいて、接続語を分析して表示した学習画面の表示状態図である。
図14】本発明の実施形態に係る語学学習システムにおいて、接続語を分析して表示した学習画面の表示状態図である。
図15】本発明の実施形態に係る語学学習システムの学習評価画面の表示状態図である。
図16】本発明の実施形態に係る語学学習システムの学習評価画面の表示状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、添付図面に基づき、本発明の好適な実施形態について詳述する。添付図面に基づいて説明をするに当たって、同一または対応する構成要素には同じ図面符号を付し、これについての重複する説明を省く。
【0034】
図1は、本発明の実施形態に係る語学学習システムの構成図である。
【0035】
図1に示すように、本発明の実施形態に係る語学学習システムは、ネットワーク10を介して接続される学習者端末100と、学習者管理装置200および言語学習装置を備える。
【0036】
学習者端末100は、ユーザー入力のための入力インタフェースと、データ表示のためのディスプレイと、を備え、ネットワーク10を介して語学学習装置300および学習者管理装置200とデータを送受することができる。この学習者端末100としては、有線若しくは無線でネットワーク10が接続可能なデスクトップと、デジタルテレビと、ノート型パソコンと、スマートフォンと、持ち運び可能なメディアプレイヤー(PMP:Portable Media Player)はなどの種々の電子装置を採用することができる。
【0037】
学習者管理装置200は、各学習者の加入情報および学習関連情報を保存し且つ管理して、語学学習装置300および学習者端末100側に保存されている情報を提供する。このような学習者管理装置200は、学習者情報データベース212と、学習評価データベース214および学習者管理部210を備える。
【0038】
学習者情報データベース212には、ログインIDおよびパスワードと、会員加入時に入力された学習者の年齢、学年などの情報と、学習評価により測定された学習レベルなどの情報が保存される。
【0039】
学習評価データベース214には、学習者の進度と評価結果が保存されて、各学習者の学習レベルを判別したり誤答ノートを提供したりするときに用いられる。
【0040】
学習者管理部210は、ネットワーク10を介して学習者端末100から入力される学習者情報と、語学学習装置300から提供される学習進度、評価結果などを当該データベース212、214に保存し且つ管理する。なお、学習者管理部210は、学習者情報データベース212に保存されているデータに基づいて学習者を認証し、学習者端末100や語学学習装置300側から要請される情報を当該データベースから検索して提供する。
【0041】
語学学習装置300は、学習者の要請に応じて、当該学習資料を学習者端末100に提供する。ここで、語学学習装置300は、学習者管理装置200から学習者の学習レベルを受信し、それに対応する学習資料を提供する。
【0042】
語学学習装置300は、学習過程で実行された文章における、各単語が有する意味に応じて与えられた論理的特性を色相および記号で表示し、全体文章の論理的特性も色相および記号で表示することができる。語学学習装置300は、学習者の選択に応じて評価問題を提供し、評価問題に提示された各単語と全体文章が有する論理的特性を色相および記号で表示する。
【0043】
語学学習装置300は、学習者の評価結果と学習進度などの学習関連資料を学習者管理装置200に提供して保存および管理されるようにしてもよい。
【0044】
このような語学学習装置300は、単語分析部312と、文章分析部314と、接続語分析部316と、学習資料データベース320および制御部318を備える。
【0045】
単語分析部312は、提示された文章から単語成分を取り出す。
【0046】
文章分析部314は、提示された文章から主語、動詞、目的語、補語などの文章構成成分を取り出す。
【0047】
接続語分析部316は、提示された文章から接続語を取り出す。
【0048】
学習資料データベース320には、単語や文章が有する論理的特性を色相および記号で表示するための設定データが保存される。
【0049】
制御部318は、学習過程で実行された文章を単語分析部312と、文章分析部314と、接続語分析部316において分析して各成分を取り出し、学習資料データベース320に保存されている設定情報に基づいて単語や文章が有する論理的特性を色相および記号で表示する。
【0050】
このような構成により、学習者は、ネットワーク10に接続して学習者管理装置200から会員であることの認証を受けた後、語学学習装置300から提供される学習資料を学習者端末100において受信することができる。
【0051】
一方、以上では、学習者がネットワーク10を介して学習資料を受信する場合を例示しているが、語学学習装置300の構成を学習者端末100上において実現する場合に、ネットワーク10への接続過程を経ることなく、語学学習を行うこともできる。
【0052】
また、図1に示すブロックは、本発明の実施形態に係る語学学習システムの動作を説明するための機能的なブロックであり、システムの構成方法に応じて、それぞれハードウェアやソフトウェアの形で実現してもよく、単一のブロックを複数の機能を行うブロックに分割したり、複数のブロックを単一のブロックにまとめたりしてもよい。
【0053】
図2は、本発明の実施形態に係る語学学習システムの学習資料データベース320のデータ構造図である。
【0054】
学習資料データベース320には、辞書データ322と、各単語の特性を分類した論理的特性データ324と、が保存される。
【0055】
辞書データ322は、通常の語学辞書から提供される、単語の解釈、品詞、発音記号、例示文章などのデータを含む。
【0056】
論理的特性データ324は、単語が意味する論理的な特性に応じて設定された色相、記号、例示語などのデータを含む。
【0057】
【0058】
全ての単語は、肯定、否定、同一、中立的な4種類の範ちゅうのうちの一つの特質を有している。これらの4種類の固有な特質を数学の演算記号である(+)(plus:肯定的意味)、(−)(minus:否定的意味)、(=)(equal:同一意味)、(・)(neutral:中立的意味)の4種類の方式により表現する。なお、肯定的意味は青色、否定的意味は赤色、同一意味は緑色、中立的意味は黒色で表示する。文章に用いられる多数の単語は中立的意味を有しているため、通常の文章は、多くの場合に黒色で表示される。一部の単語や文章において、肯定的意味が明白であれば青色が、否定的意味が明白であれば赤色が強調表示されて視覚的に文章の色相がはっきりと区別される。(×)(multiplication:乗算意味)コードは文章の構成成分同士に相互作用の結果であり、文章の色相を決定する5番目の数学的記号として用いられる。
【0059】
図3は、本発明の第1実施形態に係る語学学習方法のフローチャートであり、言語学習装置において単語の特性に応じて色相や数学的記号を示す場合を例示するものである。
【0060】
学習のために提示された文章から単語を取り出す(S110)。
【0061】
取り出された単語の意味に応じて論理的特性を分析する(S112)。
【0062】
判断された特性に応じて当該単語の色相および記号を表示する(S114)。
【0063】
ここで、各単語の特性に応じて色相および記号を設定して学習資料データベース320に保存しておいた場合に、ステップS112をスキップし、直ちに取り出された単語に設定された色相や記号を表示してもよい。
【0064】
各単語のうち多数の人々が肯定的意味として認知する単語、例えば、good、beautiful、happy、great、succeed、win、gold、dream、star、increase、rise、growなどの単語は、プラス記号((+))若しくは青色で表示される。
【0065】
各単語のうち多数の人々が否定的意味として認知する単語、例えば、not、bad、ugly、gloomy、fail、lose、poison、death、war、cost、decrease、fallなどの単語は、マイナス記号((−))若しくは赤色で表示される。
【0066】
同一意味を示す単語、例えば、be、become、mean、asなどの単語は、等価記号((=))若しくは緑色で表示される。
【0067】
各単語のうち多数の人々が中立的意味として認知する単語、例えば、brown、street、clock、spoon、wind、deskなどの単語は、中立記号((・))若しくは黒色で表示される。
【0068】
上述した各単語の意味と、これらに与えられた色相、記号などの情報は、いずれも学習資料データベース320に予め保存されて使用可能である。
【0069】
図4は、本発明の第2実施形態に係る語学学習方法のフローチャートであり、言語学習装置において文章の特性に応じて文章の色相や数学的記号を示す場合を例示するものである。
【0070】
文章の色相を決定するためには、先ず、学習のために提示された文章の成分を分析して(S210)、文章に含まれている動詞の種類を判断する(S212)。文章の色相を決定する中枢的文章成分は動詞であり、動詞の特質に応じて自動詞、他動詞、Be動詞の3種類のパターンの動詞に分類することができる。このとき、自動詞と他動詞との区別は、動詞の後ろの名詞成分の有無に応じてつく。
【0071】
文章の動詞が自動詞(verb intransitive:動詞+非名詞成分)であると判断された場合に(S220)、文章内の主語(subject)と動詞(verb)とが相互作用する乗算(multiplication:(×))の関係を有する。
【0072】
このため、主語および動詞を乗算((×))の関係で表示し(S222)、主語および動詞の特性を判断する(S224)。
【0073】
主語および動詞の特性に応じて、当該単語の色相および記号を表示する(S226)。
【0074】
この後、動詞を中心として各単語特性の論理的関係に応じて全体文章の色相および記号を表示する(S250)。
【0075】
文章の動詞が他動詞(verb transitive:動詞+名詞成分)であると判断された場合(S230)、文章内の主語(subject)の色相は無視され、動詞(verb)と目的語(object)とが相互作用する乗算(multiplication:(×))の関係を有する。
【0076】
このため、動詞および目的語を乗算((×))の関係で表示し(S232)、主語および動詞の特性を判断する(S234)。
【0077】
動詞および目的語の特性に応じて、当該単語の色相および記号を表示する(S236)。
【0078】
この後、動詞を中心として各単語特性の論理的関係に応じて全体文章の色相および記号を表示する(S250)。
【0079】
文章の動詞がBe動詞であると判断された場合(S240)、主語および補語を同一((=))の関係で表示し(S242)、Be動詞の後ろに通常の形容詞や名詞などが来ると、形容詞や名詞の色相が文章の色相を決定する。Be動詞は、同一((=))の特質とともに、存在の可変的な状態を示すため、Be動詞の前(S:主語の位置)と後ろ(C:補語の位置)には同じ色相が来ない場合がある。
【0080】
このため、主語および補語の特性を判断し(S244)、主語および補語の特性に応じて当該単語の色相および記号を表示する(S246)。
【0081】
この後、動詞を中心として各単語の特性の論理的関係に応じて全体文章の色相および記号表示する(S250)。
【0082】
上述した過程で、動詞を中心として各単語の論理的関係に応じて全体文章の色相および記号を表示するS250のステップは、下記表1に示す文章色相区分表を参照して行うことができる。
【0083】
【表1】
【0084】
表中、Mは、文章の色相を表示する。上記表1の情報は、学習資料データベース320に保存されて管理される。
【0085】
図5は、本発明の第3実施形態に係る語学学習方法のフローチャートであり、言語学習装置において、文章の接続語に応じて文章の色相や数学的記号を示す場合を例示するものである。
【0086】
文章の色相を決定するためには、先ず、学習のために提示された文章の成分を分析して(S310)、文章に含まれている接続語の種類を判断する(S312)。全ての接続語は、順次、追加、因果的意味を有する肯定の接続語((+))、否定、対照、逆行的意味を有する否定の接続語((−))、同一の接続語((=))に分類可能である。
【0087】
肯定の接続語((+))は青色で表示され、前後両方の色相が同じ句、節、若しくは文章をつなぐか、あるいは、前後が肯定、順次、追加、因果的関係にある句、節、若しくは文章をつなぐことを原則とする。しかしながら、肯定の接続語((+))の場合に、前後両方の色相が異なる場合もある。
【0088】
否定の接続語((−))は赤色で表示され、前後両方の色相が否定、対照、反対である区、節、若しくは文章をつなぐことを原則とする。
【0089】
同一の接続語((=))は緑色で表示され、前後両方が色相だけではなく、内容や骨格が同じ句、節、若しくは文章をつなぐことを原則とする。
【0090】
このような接続語とその特性は、下記表2のように設定され、下記表2の情報は学習資料データベース320に保存して管理される。
【0091】
【表2】
【0092】
上記表2を参照して接続語の特性を分析することにより、接続語の特性が肯定の接続語((+))(S320)であるか、否定の接続語((−))(S330)であるか、同一の接続語((=))(S340)であるかを判断することができる。
【0093】
接続語の特性が判断されると、接続語を中心として前後文章若しくは単語の特性を判断する(S352)。
【0094】
判断された文章若しくは単語の特性に応じて、当該色相および記号を表示する(S354)。
【0095】
接続語を中心とする各特性の論理的関係に応じて文章の論理的パターンを判断する(S356)。このため、文章が論理的なパターンを有する場合には好ましい文章であると判断できるが、文章が非論理的なパターンを有する場合には好ましくない文章であると判断できる。
【0096】
文章の論理的パターンを判断するS356のステップは、下記表3に示す文章論理、区分表を参照して行うことができ、下記表3の情報は、学習資料データベース320に保存して管理される。
【0097】
【表3】
【0098】
図6は、本発明の実施形態に係る語学学習システムにおいて、単語を分析して表示した学習画面の表示状態図である。
【0099】
図6に示すように、本発明の実施形態に係る語学学習システムの学習画面は、ユーザーが自ら選択可能な色相システムメニュ−610と、数学的記号メニュ−620と、検索語入力メニュ−630と、色相システムおよび数学的記号についての定義メニュ−640と、学習評価メニュ−650と、を表示する。各メニュ−の選択結果や学習内容は、内容表示部660に表示される。
【0100】
図6の画面は、単語色相システムメニュ−610を選択した場合に表示される学習文章1−1と、数学的記号メニュ−620を選択した場合に表示される学習文章1−2を示している。
【0101】
ユーザーが自ら選択した文章や、語学学習装置300が提示した文章が表示された後、ユーザーが単語色相システムメニュ−610を選択した場合、学習文章に含まれている各単語は、その論理的特性に応じて既に設定された色相で表示される。学習文章1−1の場合に、同一を意味する単語は緑色(G)で、肯定を意味する単語は青色(B)で表示された場合を提示している。
【0102】
ユーザーが自ら選択した文章や、語学学習装置300が提示した文章が表示された後、ユーザーが数学的記号メニュ−620を選択した場合、学習文章に含まれている各単語はその論理的特性に応じて既に設定された記号がさらに表示される。学習文章1−2の場合に、同一を意味する単語には同一記号((=))が追加され、肯定を意味する単語にはプラス記号((+))が追加される状態を表示している。
【0103】
図7は、本発明の実施形態に係る語学学習システムにおいて、文章を分析して表示するための色相システムと数学的記号についての定義を案内する案内画面の表示状態図である。
【0104】
図7の画面は、ユーザーが色相システムと数学的記号についての定義メニュ−640を選択して、文章色相システムと数学的記号の3種類のパターンについての説明を表示した画面を示している。
【0105】
図8から図10は、本発明の実施形態に係る語学学習システムにおいて、文章を分析して表示した学習画面の表示状態図であり、文章に含まれている動詞の種類に応じて、文章の色相を決定する過程を例示するものである。
【0106】
図8は、文章の動詞が自動詞である場合に構成され得る文章論理と、それによって判断される文章の色相を例示する画面である。
【0107】
上記表1にも記載されているように、自動詞の場合に、主語(S)と動詞(Vi)を乗算((×))の関係で表示し、動詞を中心として並べられた主語と動詞の特性に応じて文章の色相が決定される。
【0108】
図9は、文章の動詞が他動詞である場合に構成され得る文章論理と、それによって判断される文章の色相を例示する画面であり、図10は、文章の動詞がBe動詞である場合に構成され得る文章論理と、それによって判断される文章の色相を例示する画面である。
【0109】
図11は、本発明の実施形態に係る語学学習システムにおいて、接続語を分析して表示するための色相システムと数学的記号についての定義を案内する案内画面の表示状態図である。
【0110】
図11の画面は、ユーザーが色相システムと数学的記号についての定義メニュ−640を選択して、接続語色相システムと数学的記号の3種類のパターンについての説明を表示した画面を示している。
【0111】
上記表2および上記表3に記載されているように、接続語は、順次、追加、因果的意味を有する肯定の接続語((+))、否定、対照、逆行的意味を有する否定の接続語((−))、同一の接続語((=))に分類することができ、各接続語の前後の論理的パターンに応じて当該文章の論理性を判断することができる。
【0112】
図12から図14は、本発明の実施形態に係る語学学習システムにおいて、接続語を分析して表示した学習画面の表示状態図であり、図12は、肯定の接続語((+))を含む文章の論理的パターンを例示する図であり、図13は、否定の接続語((−))を含む文章の論理的パターンであり、図14は、同一の接続語((=))を含む文章の論理的パターンを例示する図である。
【0113】
図12から図14に示すように、接続語を中心として前後文章若しくは単語の特性を色相および記号で表示すると、各接続語を中心として文章の論理的パターンを可視化させることができる。
【0114】
論理的パターンが可視化された文章については、上記表3の文章論理区分表に示す予め保存されている区分方法によって、当該文章の論理関係が適切であるか否かを判断することができる。
【0115】
図15および図16は、本発明の実施形態に係る語学学習システムの学習評価画面の表示状態図であり、図15は、学習評価のための問題提示画面であり、図16は、学習者の問題解説に対する正解画面である。
【0116】
ユーザーが学習評価メニュ−650を選択すると、図15に示すように、学習評価問題が表示される。
【0117】
学習評価問題を解いて「次へ」のボタンを押すと、図16に示すように、本発明に係る色相システムと数学的記号についての学習評価コード分析および正解が表示される。
【0118】
正解画面は、問題として提示された文章内の単語を当該単語の論理的特性に応じて青色(B)、赤色(R)、緑色(G)で表示する。なお、正解のキーワードとなる部分や、分析する必要がある部分については、数学的記号を用いて文章の論理パターンを提示することができる。
【0119】
このような学習評価過程では、ユーザーがこれまで学習してきた全ての文章に対する一覧を通じて、ユーザーが得た評価点数などをはじめとする各種の資料を提供することができ、ユーザーの評価結果および点数情報などは学習評価データベース214に保存される。
【0120】
以上述べたように、本発明の語学学習システムおよびその制御方法は、学習しようとする言語の有用な文章を提示した後、その文章を構成する単語と文章構成の論理的特性を色相や数学的記号を用いて視覚的に表示する。このため、単語だけではなく、個別文章と各文章同士の接続語の視覚的なシステムと数学的記号を論理的に結び付けることにより、立体的で且つ論理的な学習を行うことができる。
【0121】
なお、以上では、本発明の語学学習システムを英語学習に適用する場合を例示しているが、単語と文章の構造が論理的に把握可能な他のあらゆる外国語学習にも適用可能である。
【0122】
このように本発明が属する技術分野における当業者は、本発明がその技術的思想や必須的特徴を変更することなく、他の具体的な形態で実施可能であるということが理解できるであろう。よって、上述した実施形態はあらゆる面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解さるべきである。本発明の範囲は、上述した詳細な説明の欄よりは、後述する特許請求の範囲によって開示され、特許請求の範囲の意味および範囲、ならびにその等価概念から導き出されるあらゆる変更または変形例が本発明の範囲に含まれると解釈さるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0123】
本発明は、言語学習のために提供される文章や単語の論理的特性を色相および数学的記号などを用いて視覚的に表示することにより、学習者に言語論理を明瞭且つ容易に理解せしめると共に、語学学習の興味を誘発して学習効率を向上させることのできる語学学習システムおよびその制御方法を提供する分野に適用可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16