(54)【発明の名称】マルチアクセス通信システムにおけるユーザー装置によるIPトラフィックのルーティングのためのアクセス・ネットワークの制御/アクセス技術の選択、およびQoSのサポート
【文献】
Usage of UL-PFs for QoS differentiation,3GPP TSG SA WG2 Architecture - S2#58 S2-072490,2007年 6月18日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/TSG_SA/WG2_Arch/TSGS2_58_Orlando/Docs/S2-072490.zipのうちS2-070490.doc
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
−3GPPのアクセス・ネットワーク/アクセス技術を通じてユーザー装置UEと3GPPコア・ネットワークとの間で交換される専用の信号を使用して、サービス・データ・フローSDFに関連するEPS QoSについてUEに通知するステップ
を含む請求項8に記載の方法。
−非3GPPのアクセス・ネットワーク/アクセス技術を通じてユーザー装置UEと3GPPコア・ネットワークとの間で交換される専用の信号を使用して、サービス・データ・フローSDFに関連するQoSについてUEに通知するステップ
を含む請求項8に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1および
図2に示す通信システムの例は、上で触れたEPSまたは3G−WLANインターワーキングに対応し、図示する例示では、
−ユーザー装置UE、
−3GPP無線アクセス・ネットワークRAN、
−WiFiなど、非3GPP無線アクセス・ネットワークRAN、
−進化型パケット・コアEPC(次に、PDNゲートウェイPGW、サービング・ゲートウェイSGW、モビリティ管理エンティティーMME、またはS4サービングGPRSサポート・ノードSGSN)、進化型パケット・データ・ゲートウェイePDGを含む)、
−3G/UMTSパケット・コア(次に、ゲートウェイGPRSサポート・ノードGGSN、サービングGPRSサポート・ノードSGSN、パケット・データ・ゲートウェイPDGを含む)、
−ポリシーおよび課金ルール機能PCRF、サブスクリプション・プロファイル・リポジトリSPR、アクセス・ネットワーク発見選択機能ANDSF、およびたとえば代理呼セッション制御機能P−CSCFなどの応用機能を含む、より高いレベル機能エンティティー
を含む。
【0016】
本発明の実施形態は、3GPP無線(GSM、UMTS、LTE)など複数のRAT(無線アクセス技術)およびWLAN無線(IEEEが規定する802.11によるWiFi)など非3GPP無線をサポートするUEに適用される。
【0017】
本発明の実施形態では、UEにおいて、サービス・データ・フローを送信するためにUEが使用する無線アクセス技術または/および無線アクセス・ネットワークを制御するルールの構成を簡素化することができる。
【0018】
本発明の実施形態では、IPフローに関連するQoSに基づいて、オペレータが好むRATまたは/およびオペレータが好むRANをUEが動的に選択することを可能にできる。
【0019】
ISRP(インター・システム・ルーティング・ポリシー−3GPP TS23.402)の現在の(3GPP)定義では、オペレータは、APN(3GPP TS23.060およびTS23.401で規定されるようなアクセス・ポイント名)および/またはIPフィルタに基づいてポリシーを設定できるだけである:
「1つまたは複数のフィルタ・ルールであり、特定のIPフィルタおよび/または特定のAPNに一致するトラフィックをルーティングするために利用できる場合、それぞれが、UEによって使用されるものとするアクセス技術/アクセス・ネットワークの優先順位が付けられたリストを識別する。フィルタ・ルールは、また、特定のIPフィルタおよび/または特定のAPNに一致するトラフィックに対して、どの無線アクセスが制限されるかを識別する(たとえば、WLANはAPN−xへのトラフィックには許可されない)。」
【0020】
IPフロー(またはワイルドカードを使用するときは1組のIPフロー)の詳細度でISRPを規定する可能性は必須だが、ISRPの現在の定義では、たとえばSDF(サービス・データ・フロー)に使用するQCI(3GPP TS23.203に規定されているQoSクラス・インデックス)に関連するルールなど、オペレータが、フローに必要なQoSに関連する、より粗いISRPルールを設定することは可能ではない。
【0021】
ANDSF(3GPP TS23.402§4.8.2で規定されているようなアクセス・ネットワーク発見選択機能)によってUEに送信されるIPフロー関連ポリシーの潜在的な主な使用法の1つは、アプリケーションに関連するQoSに基づいてオペレータがISRP(インターシステム・ルーティング・ポリシー)を設定できるようにすること、たとえば、このIPフローを使用するアプリケーションが、保証ビット・レートのベアラを必要とするかどうか、優先度、または特定のパケット遅延量(packet delay budget)、パケット・エラー損失率などに基づいてlPフローを運ぶために使用されるRATを選択できるようにすることであり、これは、フローに使用するIPアドレスおよびポート範囲には関係ない。この種のルールの使用法の一例は、3GPP無線の対話形の音声通話に関連するIPフローを維持しながら、ウェブ・ブラウジング関連のトラフィックは、WLAN(ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク)など、他のRAT(複数可)に負荷を渡すことである。
【0022】
ANDSFによってUEで構成されたISRPルールでIPフローを提供しても、たとえば、3GPP無線の音声通話に関連するIPフローを維持するなど、なぜ要件を満たせないのか不思議に思うかもしれない。
【0023】
問題の1つは、音声通話に関連するIPフローのIP特性(IPアドレス、ポート番号)は、(この呼をセットアップする前に)前もって知ることができないことである。
【0024】
そのような問題を解決するために可能な解決策を
図1に示している。
図1は、前述の可能な解決策によって、ユーザー装置によるIPトラフィックのルーティングのためのアクセス・ネットワークの制御/アクセス技術の選択のために、マルチアクセス通信システムにおける信号を示すことを意図している。
【0025】
この解決策では、ANDSFが、所定のサービス(たとえば音声通話)に関連するIPフローの特性(IPアドレス、ポート番号)について動的に通知を受けること、および関連するISRPルールを用いてUEを動的に更新することを必要とする。
【0026】
これによって、ANDSFは、サービスの確立/リリースに関連する動的なEPS(3GPP TS23.002/23.401において規定されるような進化型パケット・サブシステム)コントロール・プレーンのフローの一部になる。
サービス(たとえば音声通話)開始/停止(およびこのサービスのメディア記述)について、Rx(3GPP TS29.214に規定されたアプリケーションとPCRFとの間のインターフェース)を通じてアプリケーション(たとえば、P−CSCF、3GPP TS23.228に規定されているようなIMS(IPマルチメディア・サービス)のプロキシCSCF)が、PCRF(3GPP TS23.203に規定されているポリシーおよび課金ルール機能)に通知し、PCRFが適切なポリシー決定を下した後、これは、以下に示す2つの並列なリアルタイムの信号のフローを意味するだろう。
−専用のベアラを確立するための信号のフロー:PCEF/BBERF(ポリシー課金実施機能/3GPP TS23.203に規定)へのGx/S9信号、およびPDN接続を通じた専用のベアラのアクティブ化/非アクティブ化/変更に関連する信号、
および
−音声通話に関連するIPフローのIP特性(IPアドレス、ポート番号)は、すべてのサービス展開について事前に知ることができず、IPフローにワイルドカードを使用してもUEで事前に構成できないため、開始/停止する新しいサービス・フローを考慮に入れるために、新しい信号は、IPフロー関連のISRPを更新するために、ANDSFを介してPCRFからUEに流れる。そのような動的な信号のフローは、UEとANDSFとの間のS14インターフェースを使用し、したがって、OMA DM(オープン・モバイル・アライアンス−デバイス管理)を使用するだろう。そのような可能な解決策を展開させるには、OMA DMプロトコルが、たとえば呼のセットアップなどに関連する、そのようなリアルタイムの信号のフローに適しているかどうかを照合する必要があり、PCRFとANDSFとの間の新しいインターフェースを標準化する必要がある。
【0027】
図1に示す解決策では、以下のステップを提供することができる。
【0028】
初期状況:
初期状況は、UEが3GPP/3GPP2 RAN(WBCDMA、LTE・・・)および非3GPP/3GPP2 RAN(たとえば、WiFi)の両方を通じてキャンピング(camp)するか、または3GPP/3GPP2 RANのみを通じてキャンピングするかである。PCRFは、UEの最初のIFOM関連のモビリティ・ルールについて、IFOM手順(3GPP TS23.261に規定されているIFOM IPフロー・モビリティ)に従って通知されている(通知は、3GPP TS23.261に規定されたネットワーク手順を介してUEからPCEFに、および3GPP TS29.212に規定されたIPフロー・モビリティ・ルール通知を介してPCEFからPCRFに行く)。
−1.UEでアプリケーションが起動して、アプリケーション環境(たとえば、P−CSCF、IMSのプロキシCSCF)の応用機能(AF)は、Rx(アプリケーションとPCRFとの間のインターフェース)を通じてPCRF(ポリシーおよび課金ルール機能)に、このサービスのメディア記述とともにサービス(たとえば、音声通話またはビデオ・サービス)の開始を通知する。このメディア記述は、サービス(サービス・データ・フロー情報)に関連するIPフローの(IP、ポート)アドレス情報を含む。
−2.PCRFは、Rxを通じて受信された情報、場合によっては、EPCにUEを接続するポイントに関する情報(ローミング条件、3GPP無線および/またはWiFiなどを通じて現在接続しているUE)および/またはSPRから取得された契約関連情報(ユーザー・ポリシー契約関連データベース)に基づいて、適切なポリシー決定を下す。
【0029】
この決定は、以下の2つのケースに対応することができる:
a.ケースα:モバイルのIP−CAN(IP接続アクセス・ネットワーク)ベアラが、(たとえば、3GPP/3GPP2 RANを通じて)サービス・データ・フローを運ぶために作られる、または変更される。
そのようなベアラは、PDN接続の専用のベアラ、または第2のPDPコンテキストに対応することができる。
b.ケースβ:たとえば、フローはWiFiを通じて運ばれるため、そのようなモバイルIP−CAN(IP接続アクセス・ネットワーク)ベアラは、作ったり、または変更したりできない。
【0030】
どちらのケース(αまたはβ)を適用するかの決定は、以下のように行われる:
PCRFは、新しいサービス・データ・フロー情報が、[Gxを通じて送信されたIPフロー・モビリティ・ルーティング・ルールにおいてPCEFによって事前に報告される]ルーティング・ルール情報のいずれかに一致するかどうかをチェックするものとする。それらが一致する場合、PCRFは、サービス・データ・フローのベアラ・バインディングがどこにあるかを決定する[つまり、フローが3GPPまたはWiFiのどちらを通じて運ばれるか、つまり、ケースαまたはβのどちらが適用されるかを決定する]。
後に、無線条件によって、サービス・データ・フローを運ぶためにRATを変更するようにUEに決定させることができる(たとえば、WiFiを使用する代わりに3GPP無線を使用する)。その場合、PCRFは、IFOM手順に従って、この決定について通知を受ける(23.261に規定されたネットワーク手順を介してUEからPCEFに通知、および3GPP29.212に規定されたPCEFからPCRFへのIPフロー・モビリティ・ルールの変更)。これが適用される場合、次に、PCRFはケースβとケースαとを切り替える必要がある場合がある。
【0031】
ステップ1および2は、3GPPに既に文書化されている信号および手順に対応している。
【0032】
これは、2つの並列なリアルタイムの信号のフローを意味する(文字AおよびBで描写)。
【0033】
既存の信号に対応するフローA
−3A.関連するQoSおよび課金ポリシーをPGW/GGSNにダウンロードするためのPCEF/BBERF(ポリシー課金実施機能/3GPP TS23.203に規定)へのGx/S9信号。
−4A.EPC(PGW/GGSN、SGW、SGSN、またはMMEを含む)内、およびUEとの信号。この信号は、PDN接続内でサービスをサポートするために専用のベアラのアクティブ化/変更を目的としている(レガシーGPRSのPDPコンテキスト)。この信号は、サービスに関連するIPフローの(IP、ポート)アドレス情報と(このベアラのEPS QoSパラメータとともに)専用のベアラとの間の関連を含む。
【0034】
ステップ4Aは、ケースαのみで必要である。
【0035】
フローB
−3B.開始/停止する新しいサービス・フローを考慮に入れるために、IPフロー関連のISRPを更新するためのPCRFからANDSFへの新しい信号のフロー。
−4B.UE関連のポリシーが変更されているため、UEのANDSFクライアントに(起動されたアプリケーションによって使用されるIPアドレスに関連する)新しいISRPポリシーを取り込ませるために、ANDSFは、UEへのSMS送信に依存する可能性があるOMA DM(S14)プッシュを開始する。
−5B.UEクライアントは、新しいISRPポリシーを取り込む。
【0036】
ステップ3Bおよび4Bは、非リアルタイムの通信経路を使用するため、これらのステップは時間がかかるだろう。
−6B.5Bで受信した新しいIPアドレスに基づくISRPルールに基づいて、UEは、サービス・フローをサポートするためにどのRATを選択するべきかについて適切な決定を行う。
【0037】
図2は、本発明の実施形態に従って、マルチアクセス通信システムにおいてユーザー装置によってIPトラフィックをルーティングするためのアクセス・ネットワークの制御/アクセス技術の選択を示すことを意図している。
【0038】
本発明の実施形態は、ANDSFは、UEでEPS QoS関連のISRPポリシーをダウンロードできるべきという考えに基づいている:
−ANDSF ISRPポリシー・ルールは、オペレータが、EPS QoS(たとえば、QCI)に関連するISRPポリシーを事前に設定できるようにアップグレードされる。そのようなルールは半静的なものである。つまり、サービス(たとえば、音声通話)を開始/停止するたびに変更する必要はない。
−サービスが開始されると、UEは、サービス・データ・フローに関連するEPS QoSパラメータ(たとえば、QCI)について通知を受ける。そのような通知は、PCEFを介してPCRFからUEへのセッション管理信号を使用する。
【0039】
一実施形態では、UEは、任意のサービスを実行する前に、場合によっては、2組のルールを用いてANDSFによって構成される。
1.1つまたは複数のフィルタ・ルールであり、特定のIPフィルタおよび/または特定のAPNに一致するトラフィックをルーティングするために利用できる場合、それぞれが、UEによって使用されるものとするアクセス技術/アクセス・ネットワークの優先順位が付けられたリストを識別する。フィルタ・ルールは、また、特定のIPフィルタおよび/または特定のAPNに一致するトラフィックに対して、どの無線アクセスが制限されるかを識別する(たとえば、WLANはAPN−xへのトラフィックには許可されない)。
2.1つまたは複数のフィルタ・ルールであり、特定のEPS QoSフィルタおよび/または特定のAPNに一致するトラフィックをルーティングするために利用できる場合、それぞれが、UEによって使用されるものとするアクセス技術/アクセス・ネットワークの優先順位が付けられたリストを識別する。フィルタ・ルールは、また、特定のEPS QoSおよび/または特定のAPNに一致するトラフィックに対して、どの無線アクセスが制限されるかを識別する(たとえば、WLANはQCI=1へのトラフィックには許可されない)。
【0040】
2種類目のルールは、本発明の実施形態に対応するが、1種類目のルールは、3GPPに既に規定されている。
【0041】
一実施形態では、サービスがUEで実行されるときに、
1.UEは、ターゲットIPアドレスに基づいてRAT選択ルールを使用することができる(たとえばオペレータに属しているサーバー・ファームに属しているために、たとえば、ターゲット・サーバーのIPアドレスを事前に知ることができる場合など)。次に、好ましい/許可されたRATに5つのタプルをマッピングするUEで構成された半静的なマッピング・ルール(3GPP Rel−10準拠)は要件を満たす。この一例は、P−CSCFまたはオペレータのビデオ・ストリーミング・サーバーのIPアドレス範囲でUEが構成されることである。これらのルールは、たとえば、(たとえば、HPLMNの映像サービスの)H−ANDSF、または(たとえば、P−CSCFの)V−ANDSFのいずれかによって送信することができる。
2.または、ターゲットIPアドレスは、事前に知ることができないので、UEは、ターゲットIPアドレスに基づいてRAT選択ルールを使用することができない。その場合、PCRFの「支援」が必要である:PCRFは、IPフローに関連するアプリケーション/サービスを認識しており、(そのルール・エンジン+SPR関連のデータに基づいて)このアプリケーション/サービスに必要なEPS QoSを選択する。この場合、UEは、サービス・データ・フローに関連するEPS QoSパラメータについて通知を受け、UEでANDSFによってダウンロードされるEPS QoS関連のポリシーが使用される。
【0042】
どの種類のルール(IPフローごと、またはEPS QoSごと)を適用するかは、ANDSFルール間の優先度に基づく。
【0043】
そのようなルールを規定しても、UEは、ネットワークへの伝送を待機している実際のULパケットを送信するためにどのRATを使用するべきかについて、最終決定のために他の(ローカル条件)入力を取ることができるという既存の仮定は変更されない。そのようなローカル条件は、たとえば、UEがキャンピングしているさまざまなアクセスの現在の無線品質、またはUEのバッテリー状態を含むことができる。
【0044】
図3は、本発明の実施形態に従って、QoSベースのオペレータのポリシーに基づいて、ユーザー装置UEによってIPトラフィックをルーティングするためのアクセス・ネットワークの制御/アクセス技術の選択を概略的に示すことを意図している。
【0045】
UEにおいてアプリケーション/サービス・レベルで生成されたサービス・データ・フローSDFは、QoSF1・・・QoSFnと記されたQoSフィルタに適用される。QoSフィルタは、また、このSDFに関連するQoSパラメータを受信する。QoSフィルタは、特定のQoSパラメータ(複数可)の値(複数可)に一致するIPトラフィックをフィルタする。たとえば、QoSF1は、関連するQoSパラメータの第1の値を持つトラフィックをフィルタし、QoSF2は、この関連するQoSパラメータの第2の値を持つトラフィックをフィルタする、という具合である。このように、QoSフィルタによってフィルタされたトラフィックは、次に、フィルタ・ルールに適用される。フィルタ・ルールによって、オペレータの好みに従って、このQoSパラメータの所与の値に関連するトラフィックがルーティングされるべき無線アクセス・インターフェースの1つ(記載したIF1・・・IFN)を決定することができる。
【0046】
ここで、IPフローに関連するEPS QoSをUEに提供する方法について、実施形態を記述する。
【0047】
現在の23.401では、PCRFから新しいポリシー決定を受信した場合(たとえば、Rxを通じて新しいアプリケーション/P−CSCF要求によって引き起こされた場合)、PCEF(PGW/GGSN)は「専用ベアラのアクティベーション」手順を開始できることを明記している:その手順の間に、MME(3GPP 23.401に規定されたモビリティ管理エンティティー)は、セッション管理要求(たとえば、「専用EPSベアラ・コンテキスト要求アクティブ化(Activate dedicated EPS bearer context request)」)をアップリンク(UL)TFT(トラフィック・フロー・テンプレート=サービス・データ・フローSDFを構築するIPフローの記述)およびEPSベアラQoSパラメータを含むUEに送信する。
【0048】
このため、IPフローに関連するEPS QoSをUEに提供する方法の問題は、このIPフローが3GPP無線を通じて確立され、専用の3GPPベアラの作成/変更を要求するときには、既に解決している。
【0049】
以下は、3GPPを通じた専用のベアラの確立や変更をSDFが必要としないケースで考えられる解決策である。
1.常に、3GPP(または3GPP2)無線を通じて送信された信号を介して、IPフローからEPS QoSにマッピングを通知する。つまり、非3GPP(または3GPP2)無線を通じて専用の信号を規定/標準化する必要はないだろう。これは、UEが3GPP(または3GPP2)と非3GPP無線とから選択できる場合に機能するだろう。
SDFが、非3GPPアクセスを通じて運ばれることになっている、つまり、このSDFは、3GPPを通じて専用のベアラの確立や変更を必要としない場合でも、いずれにせよ、EPS QoSを用いてこのSDFの関連についてUEに通知できるためには、3GPP(場合によっては3GPP2)信号の変更が必要になるだろう。
これが好ましい解決法の場合がある。
2.SDFが3GPPを通じて専用のベアラの確立や変更を必要としない場合、非3GPPを通じて新しい信号を介してUEに通知する:
これには、以下が必要だろう。
−ネットワーク・ベースのモビリティを適用する場合
−IKEメッセージを通じてEPS QoSにIPフローのマッピングを渡せるように、UEとePDG(IKE−インターネット鍵交換、IETF RFC4306)との間のSWuインターフェースへの更新
−GTP(GIPベースのS2b)およびGxb(存在しない)(PMIPベースのS2b)での新しい信号
−ホスト・ベースのモビリティを適用する場合
−DSMIPv6(IETF RFC5555に準拠するデュアル・スタック・ホストおよびルータのモバイルIPv6サポート)への更新
【0050】
図2では、以下のステップを提供することができる。
【0051】
図1と同じ初期状況。
−0.UEクライアントは、EPS QoSに基づいてルールを含む半静的なISRPポリシーを取り込む。
−1.以前のコール・フローの1と同じ。
−2.以前のコール・フローの2と同じ。
−3.以前のコール・フローの3Aと同じ。
−4.サービス・データ・フローが3GPP無線を通じて専用のベアラの確立/変更を必要とする場合(ケースα)、以前のコール・フローの4Aと同じ。サービス・データ・フローが3GPP無線を通じた専用のベアラの確立/変更を必要としない場合(ケースβ)、サービス・データ・フローに関連するEPS QoSを用いてUEに通知するために、特定の通知がPGW/GGSNからUEに送信されることになっている。この通知は、EPCを通じて作られる新しい信号手順に対応する。この新しい信号の可能な実装は、以下のとおりでもよい:以下にあるPGW/GGSNからUEへのUE通知手順が規定される。
i.場合によっては、SGW(3GPP TS29.274に規定される)を介したPGW/GGSNからMME/SGSNへの新しいGTP−c UE通知メッセージ
ii.MMEまたはSGSNからUEへの新しいNAS(非アクセス層)UE通知メッセージ(3GPP TS24.301および24.008に規定)
iii.通知自体は、変更されたPCO(プロトコル構成オプション)で運ぶことができる。
iv.SGW、MME、SGSNは、通知される情報を理解する必要はない。これらは、UEに情報を中継する必要があるだけである。
−5.(4で受信した)IPフローのEPS QoSおよび(0で受信した)ISRPルールに基づいて、UEは、サービス・フローをサポートするためにどのRATを選択するべきかについて適切な決定を行う。
【0052】
この決定によって、サービス・データ・フローを運ぶためにUEにRATを変更させることができる(たとえば、WiFiを使用する代わりに3GPP無線を使用する)。その場合、PCRFは、IFOM手順に準拠して、このUE決定について通知を受ける(23.261に規定されたネットワーク手順を介してUEからPCEFに通知、および3GPP29.212に規定されたPCEFからPCRFへのIPフロー・モビリティ・ルールの変更)。これが適用される場合、次に、PCRFはケースβとケースαとを切り替える必要がある場合がある。
【0053】
IPフローに関連するEPS QoSについてUEに認識させることは、他の使用法がある場合がある。
【0054】
たとえば、WiFiを通じてでも、IPフローに関連するEPS QoSについてUEに認識させると、UEは、フローによって必要とされるQoSに基づいて、WiFiに関連するQoS(たとえば、802.11e)を開始することができる。
【0055】
一実施形態の一態様では、オペレータのポリシーに基づいて、マルチアクセス通信システムのユーザー装置UEによるIPトラフィックのルーティングのためのアクセス・ネットワークの制御/アクセス技術の選択のための方法が提供され、
−前述のオペレータのポリシーは、特定のQoSフィルタに一致するIPトラフィックに基づいて、サービスの質QoSベースのポリシーを含む。
【0056】
一実施形態では、
−前述のオペレータのポリシーは、移動通信システムによってこのIPトラフィックに提供されるサービスの質について特定のフィルタに一致するIPトラフィックに基づいて、サービスの質QoSベースのポリシーを含む。
【0057】
一実施形態では、
−移動通信システムによって提供される前述のサービスの質は、移動通信システムのサービスの質ポリシー・サーバーによって決定される。
【0058】
一実施形態では、
−前述のQoSベースのポリシーは、1つまたは複数のフィルタ・ルールを含み、特定のQoSフィルタに一致するトラフィックをルーティングするために利用できる場合、それぞれが、UEによって使用されるアクセス技術/アクセス・ネットワークの優先順位が付けられたリストを識別する。
【0059】
一実施形態では、
−前述のQoSベースのポリシーは、1つまたは複数のフィルタ・ルールを含み、特定のQoSフィルタに一致するトラフィックに対して、それぞれが、どのアクセス技術/アクセス・ネットワークを制限するかを識別する。
【0060】
一実施形態では、
−前述のQoSフィルタは、少なくとも1つのQoSパラメータの特定の値に関連するIPトラフィックをフィルタする。
【0061】
一実施形態では、
−前述のQoSフィルタは、少なくとも1つの3GPPモバイル・ネットワークQoSパラメータの特定の値に関連するIPトラフィックをフィルタする。
【0062】
一実施形態では、
−前述のQoSフィルタは、少なくとも1つの3GPP2モバイル・ネットワークQoSパラメータの特定の値に関連するIPトラフィックをフィルタする。
【0063】
一実施形態では、
−前述のQoSフィルタは、QoSクラス識別子QCIに対応するQoSパラメータの特定の値に関連するIPトラフィックをフィルタする。
【0064】
一実施形態では、前述の方法は、
−前述のQoSベースのポリシーをユーザー装置にダウンロードするステップ
を含む。
【0065】
一実施形態では、前述の方法は、
−ポリシー・サーバーが、特にANDSFにおいて、前述のQoSベースのポリシーをユーザー装置にダウンロードするステップ
を含む。
【0066】
一実施形態では、前述の方法は、
−サービス実行のときに、サービス・データ・フローSDFに関連するQoSについてユーザー装置に通知するステップ
を含む。
【0067】
一実施形態では、前述の方法は、
−サービス・データ・フローSDFに関連する少なくとも1つのQoSパラメータについてユーザー装置に通知するステップ
を含む。
【0068】
一実施形態では、
−QoSパラメータは、サービス・データ・フローSDFレベルのQoSパラメータに関連するベアラレベルQoSパラメータを含む。
【0069】
一実施形態では、
−ベアラレベルQoSは、3GPP進化型パケット・システムEPS QoSに対応する。
【0070】
一実施形態では、
−QoSパラメータは、QoSクラス識別子のQCIパラメータを含む。
【0071】
一実施形態では、前述の方法は、
−前述のQoSベースのポリシー、および前述のトラフィックを運ぶサービス・データ・フローに関連するQoSに基づいて、IPトラフィックのルーティングのためのアクセス・ネットワーク/アクセス技術を選択するユーザー装置
を含む。
【0072】
一実施形態では、3GPPおよび非3GPPのアクセス・ネットワーク/アクセス技術を含むシステムにおいて、前述の方法は、
−前述のSDFがマッピングされたベアラの確立または変更のために、ユーザー装置UEと3GPPコア・ネットワークとの間で交換される信号を使用して、サービス・データ・フローSDFに関連するQoSについてUEに通知するステップ
を含む。
【0073】
一実施形態では、前述の方法は、
−専用のベアラのアクティベーション内のセッション管理信号またはUEと3GPP進化型パケット・コアEPCとの間の変更手順を使用して、サービス・データ・フローSDFに関連するQoSについてユーザー装置に通知するステップ
を含む。
【0074】
一実施形態の他の態様では、
3GPPおよび非3GPPのアクセス・ネットワーク/アクセス技術を含むマルチアクセス通信システムでのQoSサポートのための方法が提供され、前述の方法は、
−サービス・データ・フローSDFに対して、3GPPアクセス・ネットワーク/アクセス技術を通じてベアラの確立または変更を必要としないユーザー装置UEへの3GPPコア・ネットワークによって割り当てられた前述のSDFに関連するQoSの通知
を含む。
【0075】
一実施形態では、前述の方法は、
−3GPPアクセス・ネットワーク/アクセス技術を通じてユーザー装置UEと3GPPコア・ネットワークとの間で交換される専用の信号を使用して、サービス・データ・フローSDFに関連するQoSについてUEに通知するステップ
を含む。
【0076】
一実施形態では、前述の方法は、
−PGW/GGSNなどのネットワーク・エンティティーが、GTP−cプロトコルに従って、かつ場合によってはSGWなどのネットワーク・エンティティーを介して、サービス・データ・フローに関連するQoSを含む通知メッセージをMME/SGSNなどのネットワーク・エンティティーに送信するステップ
を含む。
【0077】
一実施形態では、前述の方法は、
−MME/SGSNなどのネットワーク・エンティティーが、NASプロトコルに従って、サービス・データ・フローに関連するQoSを含む通知メッセージをユーザー装置UEに送信するステップ
を含む。
【0078】
一実施形態では、
−サービス・データ・フローに関連する前述のQoSは、プロトコル構成オプションPCOで前述のメッセージ内で運ばれる。
【0079】
一実施形態では、前述の方法は、
−非3GPPのアクセス・ネットワーク/アクセス技術を通じてユーザー装置UEと3GPPコア・ネットワークとの間で交換される専用の信号を使用して、サービス・データ・フローSDFに関連するQoSについてUEに通知するステップ
を含む。
【0080】
一実施形態では、DSMIPなどホストベースのIPモビリティ・プロトコルをサポートするシステムにおいて、前述の方法は、
−PGWなど、ホーム・エージェント機能を持つネットワーク・エンティティーが、前述のホストベースのIPモビリティ・プロトコル内において、サービス・データ・フローに関連する前述のQoSをユーザー装置に送信する
ステップを含む。
【0081】
一実施形態では、PMIPタイプのネットワークベースのIPモビリティ・プロトコルをサポートするシステムにおいて、前述の方法は、
−LMA機能を持つPGWなどのネットワーク・エンティティーは、前述のIPモビリティ・プロトコル内において、サービス・データ・フローに関連する前述のQoSをMAG機能を持つePDGなどのネットワーク・エンティティーに送信するステップ
を含む。
【0082】
一実施形態では、GTPタイプのネットワークベースのIPモビリティ・プロトコルをサポートするシステムにおいて、前述の方法は、
−PGWなどのネットワーク・エンティティーが、前述のIPモビリティ・プロトコル内において、サービス・データ・フローに関連する前述のQoSをePDGなどのネットワーク・エンティティーに送信するステップ
を含む。
【0083】
一実施形態では、ネットワークベースのIPモビリティ・プロトコルをサポートするシステムにおいて、前述の方法は、
−ePDGなどのネットワーク・エンティティーが、インターネット鍵交換IKEプロトコル内において、サービス・データ・フローに関連する前述のQoSをユーザー装置に送信するステップ
を含む。
【0084】
一実施形態では、前述の方法は、ユーザー装置によるIPトラフィックのルーティングのためのアクセス・ネットワークの制御/アクセス技術の選択のために、特定のQoSフィルタに一致するIPトラフィックに基づいて、サービスの質QoSベースのポリシーをサポートするシステムで提供される。
【0085】
他の態様では、そのような方法(複数可)を実行するための手段を含むユーザー装置が提供される。
【0086】
一実施形態の一態様では、
−オペレータのポリシーに基づいて、マルチアクセス通信システムにおいて前述のユーザー装置によるIPトラフィックのルーティングのためのアクセス・ネットワーク/アクセス技術を選択するための手段と、
−特定のQoSフィルタに一致するIPトラフィックに基づいて、サービスの質QoSベースのポリシーを含む前述のオペレータのポリシーと
を含むユーザー装置が提供される。
【0087】
一実施形態では、前述のユーザー装置は、
−前述のQoSベースのポリシー、および前述のトラフィックを運ぶサービス・データ・フローに関連するQoSに基づいて、IPトラフィックのルーティングのためのアクセス・ネットワーク/アクセス技術を選択するための手段
を含む。
【0088】
一実施形態では、前述のユーザー装置は、
−ポリシー・サーバーから前述のQoSベースのポリシーを受信するための手段
を含む。
【0089】
一実施形態では、前述のユーザー装置は、
−サービス・データ・フローSDFに関連するQoSの通知を受信するための手段
を含む。
【0090】
一実施形態では、3GPPおよび非3GPPのアクセス・ネットワーク/アクセス技術を含むシステムにおいて、前述のユーザー装置は、
−前述のSDFがマッピングされるベアラの確立または変更のために、UEと3GPPコア・ネットワークとの間で交換される信号を介して前述の通知を受信するための手段
を含む。
【0091】
一実施形態では、前述のユーザー装置は、
−専用のベアラのアクティベーション内のセッション管理信号またはUEと3GPP進化型パケット・コアEPCとの間の変更手順を介して、前述の通知を受信するための手段
を含む。
【0092】
一実施形態の他の態様では、3GPPおよび非3GPPのアクセス・ネットワーク/アクセス技術を含むマルチアクセス通信システムにおいて、ユーザー装置UEが提供され、前述のUEは、
−前述のUEが、前述のSDFのために3GPPアクセス・ネットワーク/アクセス技術を通じてベアラの確立または変更を必要としない場合、3GPPコア・ネットワークによって割り当てられた、サービス・データ・フローSDFに関連するQoSの通知を受信するための手段
を含む。
【0093】
一実施形態では、前述のユーザー装置は、
−3GPPアクセス・ネットワーク/アクセス技術を通じてUEと3GPPコア・ネットワークとの間で交換される専用の信号を使用して、サービス・データ・フローSDFに関連するQoSの通知を受信するための手段
を含む。
【0094】
一実施形態では、前述のユーザー装置は、
−NASプロトコルに従って、サービス・データ・フローに関連するQoSを含む通知メッセージを受信するための手段
を含む。
【0095】
一実施形態では、
−サービス・データ・フローに関連する前述のQoSは、プロトコル構成オプションPCOで前述のメッセージ内で運ばれる。
【0096】
一実施形態では、前述のユーザー装置は、
−非3GPPのアクセス・ネットワーク/アクセス技術を通じてUEと3GPPコア・ネットワークとの間で交換される専用の信号を使用して、サービス・データ・フローSDFに関連するQoSについて通知を受信するための手段
を含む。
【0097】
一実施形態では、DSMIPなどホストベースのIPモビリティ・プロトコルをサポートするシステムにおいて、前述のUEは、
−前述のホストベースのIPモビリティ・プロトコル内において、ホーム・エージェント機能を持つPGWなどのネットワーク・エンティティーからサービス・データ・フローに関連する前述のQoSを受信するための手段
を含む。
【0098】
一実施形態では、ネットワークベースのIPモビリティ・プロトコルをサポートするシステムにおいて、前述のUEは、
−インターネット鍵交換IKEプロトコル内において、ePDGなどのネットワーク・エンティティーからサービス・データ・フローに関連する前述のQoSを受信するための手段
を含む。
【0099】
一実施形態では、特定のQoSフィルタに一致するIPトラフィックに基づいて、サービスの質QoSベースのポリシーをサポートするシステムにおいて、ユーザー装置によるIPトラフィックのルーティングのためのアクセス・ネットワークの制御/アクセス技術の選択のために、前述のUEは、
−前述のQoSベースのポリシーおよび前述の通知されたQoSに基づいて、アクセス・ネットワーク/アクセス技術を選択するための手段
を含む。
【0100】
一実施形態では、前述のユーザー装置は、
−前述の通知を受信したときに、非3GPPのアクセス・ネットワーク/アクセス技術関連のQoSを開始するための手段
を含む。
【0101】
他の態様では、そのような方法(複数可)を実行するための手段を含む、ポリシー・サーバーなどのネットワーク・エンティティーが提供される。
【0102】
一実施形態では、マルチアクセス通信システムにおいてポリシー・サーバーなどネットワーク・エンティティーが提供され、前述のネットワーク・エンティティーは、
−前述のユーザー装置によるIPトラフィックのルーティングのためのアクセス・ネットワークの制御/アクセス技術の選択のために、ユーザー装置にオペレータのポリシーを提供するための手段と、
−特定のQoSフィルタに一致するIPトラフィックに基づいて、サービスの質QoSベースのポリシーを含む前述のオペレータのポリシーと
を含む。
【0103】
他の態様では、そのような方法(複数可)を実行するための手段を含む、信号を管理するネットワーク・エンティティーが提供される。
【0104】
一実施形態の一態様では、3GPPおよび非3GPPのアクセス・ネットワーク/アクセス技術を含むマルチアクセス通信システムで信号を管理するネットワーク・エンティティーが提供され、前述のネットワーク・エンティティーは、
−3GPPアクセス・ネットワーク/アクセス技術を通じてユーザー装置UEと3GPPコア・ネットワークとの間で交換される専用の信号を使用して、SDFに関連するQoSについてUEに通知するための手段
を含む。
【0105】
一実施形態では、PGW/GGSNに対応するネットワーク・エンティティーなどネットワーク・エンティティーが提供され、
−MME/SGSNに対応するネットワーク・エンティティーに、GTP−cプロトコルに従って、かつ場合によってはSGWなどのネットワーク・エンティティーを介して、サービス・データ・フローに関連するQoSを含む通知メッセージを送信するための手段
を含む。
【0106】
一実施形態では、MME/SGSNに対応するネットワーク・エンティティーなどネットワーク・エンティティーが提供され、
−NASプロトコルに従って、サービス・データ・フローに関連するQoSを含む通知メッセージをユーザー装置UEに送信するための手段
を含む。
【0107】
一実施形態では、
−サービス・データ・フローに関連する前述のQoSは、プロトコル構成オプションPCOで前述のメッセージ内で運ばれる。
【0108】
一実施形態の他の態様では、
3GPPおよび非3GPPのアクセス・ネットワーク/アクセス技術を含むマルチアクセス通信システムで信号を管理するネットワーク・エンティティーが提供され、前述のネットワーク・エンティティーは、
−非3GPPのアクセス・ネットワーク/アクセス技術を通じてユーザー装置UEと3GPPコア・ネットワークとの間で交換される専用の信号を使用して、サービス・データ・フローSDFに関連するQoSについてUEに通知するための手段
を含む。
【0109】
一実施形態では、DSMIPなどホストベースのIPモビリティ・プロトコルをサポートするシステムにおいて、ホーム・エージェント機能を持つPGWなどのエンティティーに対応するネットワーク・エンティティーが提供され、
−前述のホストベースのIPモビリティ・プロトコル内において、サービス・データ・フローに関連する前述のQoSをユーザー装置に送信するための手段
を含む。
【0110】
一実施形態では、PMIPタイプのネットワークベースのIPモビリティ・プロトコルをサポートするシステムにおいて、LMA機能を持つPGWなどのエンティティーに対応するネットワーク・エンティティーが提供され、前述のネットワーク・エンティティーは、
−前述のIPモビリティ・プロトコル内において、サービス・データ・フローに関連する前述のQoSをMAG機能を持つePDGなどのネットワーク・エンティティーに送信するための手段
を含む。
【0111】
一実施形態では、GTPタイプのネットワークベースのIPモビリティ・プロトコルをサポートするシステムにおいて、PGWなどのエンティティーに対応するネットワーク・エンティティーが提供され、前述のネットワーク・エンティティーは、
−前述のIPモビリティ・プロトコル内において、サービス・データ・フローに関連する前述のQoSをePDGなどのネットワーク・エンティティーに送信するための手段
を含む。
【0112】
一実施形態では、ネットワークベースのIPモビリティ・プロトコルをサポートするシステムにおいて、ePDGなどのエンティティーに対応するネットワーク・エンティティーが提供され、
−インターネット鍵交換IKEプロトコル内において、サービス・データ・フローに関連する前述のQoSをユーザー装置に送信するための手段
を含む。
【0113】
一実施形態では、そのようなネットワーク・エンティティー(単数または複数)は、ユーザー装置によるIPトラフィックのルーティングのためのアクセス・ネットワークの制御/アクセス技術の選択のために、特定のQoSフィルタに一致するIPトラフィックに基づいて、サービスの質QoSベースのポリシーをサポートするシステムで提供される。
【0114】
前述の手段の詳細な実装は当業者にとって特別な問題を生じさせるものではなく、したがって、そのような手段は、当業者のために、それらの機能について上記より詳細に開示する必要はない。
【0115】
上記のさまざまな方法のステップは、プログラムされたコンピュータによって実行することができることを当業者であれば容易に認識されるだろう。本明細書において、一部の実施形態は、たとえば、デジタル・データ記憶メディアなど、プログラム記憶装置を包含するようにも意図されており、プログラム記憶装置は、機械またはコンピュータで読み取り可能であり、機械で実行可能またはコンピュータで実行可能なプログラム命令をエンコードし、前述の命令は、上記した方法のステップの一部またはすべてを実行する。プログラム記憶装置は、たとえば、デジタル・メモリ、磁気ディスクや磁気テープなどの磁気記憶メディア、ハードドライブ、または光学的に読み取り可能なデジタル・データ記憶メディアなどでもよい。また、実施形態は、上記の方法の上述したステップを実行するようにプログラムされたコンピュータを包含することを意図するものである。