特許第5801487号(P5801487)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ クアルコム,インコーポレイテッドの特許一覧

特許5801487センサーベースのユーザインターフェース制御
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5801487
(24)【登録日】2015年9月4日
(45)【発行日】2015年10月28日
(54)【発明の名称】センサーベースのユーザインターフェース制御
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20151008BHJP
   G06F 3/0488 20130101ALI20151008BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20151008BHJP
【FI】
   G06F3/01 310A
   G06F3/048 620
   H04M1/00 R
【請求項の数】37
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2014-523948(P2014-523948)
(86)(22)【出願日】2012年7月17日
(65)【公表番号】特表2014-529122(P2014-529122A)
(43)【公表日】2014年10月30日
(86)【国際出願番号】US2012047059
(87)【国際公開番号】WO2013019400
(87)【国際公開日】20130207
【審査請求日】2014年3月31日
(31)【優先権主張番号】61/515,263
(32)【優先日】2011年8月4日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/242,620
(32)【優先日】2011年9月23日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】レオニード・シェインブラット
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・ティー・ラーキン
(72)【発明者】
【氏名】ディーパック・アール・チャンドラ
【審査官】 若林 治男
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−133416(JP,A)
【文献】 特開2012−023554(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/0488
H04M 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利き手の特徴を決定する方法であって、
モバイルデバイスの回転を検知するステップと、
前記回転を検知するより前の第1の位置の状態を示す情報にアクセスするステップ、および
前記回転を検知した後の第2の位置の状態を示す情報にアクセスするステップ
に少なくとも部分的に基づいて回転の方向を決定するステップと、
前記回転の方向、前記第1の位置の状態、および前記第2の位置の状態に少なくとも部分的に基づいて、前記利き手の特徴を決定するステップと
を含み、
右手操作の前記第1の位置の状態、前記回転の方向、および第2の位置の状態に従って垂直軸からの予想される傾斜の第1の角度を決定するステップと、
前記モバイルデバイスの右手操作での予想される傾斜の前記第1の角度に従って前記モバイルデバイスを制御するステップと
をさらに含むか、または、
左手操作の前記第1の位置の状態、前記回転の方向、および第2の位置の状態に従って垂直軸からの予想される傾斜の第2の角度を決定するステップと、
前記モバイルデバイスの左手操作での予想される傾斜の前記第2の角度に従って前記モバイルデバイスを制御するステップと
をさらに含む、
方法。
【請求項2】
前記利き手の特徴が、左の利き手または右の利き手のうちの一方を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記利き手の特徴を決定するステップが、
反時計回りの回転の結果として、下向きの第1の位置の状態、および上向きの第2の位置の状態に従って、左手操作を識別するステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記利き手の特徴を決定するステップが、
時計回りの回転の結果として、上向きの第1の位置の状態、および下向きの第2の位置の状態に従って、左手操作を識別するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記利き手の特徴を決定するステップが、
時計回りの回転の結果として、下向きの第1の位置の状態、および上向きの第2の位置の状態に従って、右手操作を識別するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記利き手の特徴を決定するステップが、
反時計回りの回転の結果として、上向きの第1の位置の状態、および下向きの第2の位置の状態に従って、右手操作を識別するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記利き手の決定された特徴に基づいてユーザインターフェースモードを決定するステップと、
前記決定されたユーザインターフェースモードに従って前記モバイルデバイスを制御するステップと
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記モバイルデバイスを制御するステップが、
第1の軸の正の方向のシェイクに第1の閾値を設定するステップと、
前記第1の軸の負の方向のシェイクに第2の閾値を設定するステップと、
前記第1の閾値および前記第2の閾値に従って、前記モバイルデバイスの第1の有効なシェイクを検知するステップと、
前記モバイルデバイスを制御するために前記第1の有効なシェイクを使用した第1のコマンドを生成するステップと
を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記モバイルデバイスを制御するステップが、
第2の軸の正の方向のシェイクに第3の閾値を設定するステップと、
前記第2の軸の負の方向のシェイクに第4の閾値を設定するステップと、
前記第3の閾値および前記第4の閾値に従って、前記モバイルデバイスの第2の有効なシェイクを検知するステップと、
前記モバイルデバイスを制御するために前記第2の有効なシェイクを使用した第2のコマンドを生成するステップと
をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記モバイルデバイスを制御するステップが、
第3の軸の正の方向のシェイクに第5の閾値を設定するステップと、
前記第3の軸の負の方向のシェイクに第6の閾値を設定するステップと、
前記第5の閾値および前記第6の閾値に従って、前記モバイルデバイスの第3の有効なシェイクを検知するステップと、
前記モバイルデバイスを制御するために前記第3の有効なシェイクを使用した第3のコマンドを生成するステップと
をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記モバイルデバイスを制御するステップが、
ユーザに対して時計回り方向の動きの角度に第7の閾値を設定するステップと、
前記ユーザに対して反時計回り方向の動きの角度に第8の閾値を設定するステップと、
前記第7の閾値および前記第8の閾値に従って、前記モバイルデバイスの有効なフリップを検知するステップと、
前記モバイルデバイスを制御するために前記有効なフリップを使用した第4のコマンドを生成するステップと
をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記モバイルデバイスを制御するステップが、
ユーザに対して時計回り方向の動きの範囲に第9の閾値を設定するステップと、
前記ユーザに対して反時計回り方向の動きの範囲に第10の閾値を設定するステップと、
前記第9の閾値および前記第10の閾値に従って、前記モバイルデバイスの有効なフリップを検知するステップと、
前記モバイルデバイスを制御するために前記有効なフリップを使用した第5のコマンドを生成するステップと
をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
ある時間期間にわたる前記モバイルデバイスの操作履歴を記憶するステップと、
前記操作履歴を使用して、前記利き手の特徴を決定するステップと、
前記利き手の決定された特徴に従って前記モバイルデバイスを制御するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
モバイルデバイスであって、
前記モバイルデバイスの第1の位置の状態、第2の位置の状態、および対応する回転の方向を検知するように構成される1つまたは複数のセンサーと、
前記モバイルデバイスの操作を制御するように構成されるプロセッサと、
前記モバイルデバイスのユーザインターフェースを制御するように構成されるセンサーベースのユーザインターフェース制御モジュールであり、
前記モバイルデバイスの回転を検知するためのロジックと、
前記回転を検知するより前の前記第1の位置の状態を示す情報にアクセスするためのロジック、および
前記回転を検知した後の前記第2の位置の状態を示す情報にアクセスするためのロジック
に少なくとも部分的に基づいて回転の方向を決定するためのロジックと、
前記回転の方向、前記第1の位置の状態、および前記第2の位置の状態に少なくとも部分的に基づいて、利き手の特徴を決定するためのロジックと
を含むセンサーベースのユーザインターフェース制御モジュールと
を含み、
前記センサーベースのユーザインターフェース制御モジュールは、
右手操作の前記第1の位置の状態、前記回転の方向、および前記第2の位置の状態に従って垂直軸からの予想される傾斜の第1の角度を決定するためのロジックと、
前記モバイルデバイスの右手操作での予想される傾斜の前記第1の角度に従って前記モバイルデバイスを制御するためのロジックと
をさらに含むか、または、
左手操作の前記第1の位置の状態、前記回転の方向、および第2の位置の状態に従って垂直軸からの予想される傾斜の第2の角度を決定するためのロジックと、
前記モバイルデバイスの左手操作での予想される傾斜の前記第2の角度に従って前記モバイルデバイスを制御するためのロジックと
をさらに含む、
モバイルデバイス。
【請求項15】
前記利き手の特徴が、左の利き手または右の利き手のうちの一方を含む、請求項14に記載のモバイルデバイス。
【請求項16】
前記利き手の特徴を決定するためのロジックが、
反時計回りの回転の結果として、下向きの第1の位置の状態、および上向きの第2の位置の状態に従って、左手操作を識別するためのロジック
を含む、請求項14に記載のモバイルデバイス。
【請求項17】
前記利き手の特徴を決定するためのロジックが、
時計回りの回転の結果として、上向きの第1の位置の状態、および下向きの第2の位置の状態に従って、左手操作を識別するためのロジック
をさらに含む、請求項14に記載のモバイルデバイス。
【請求項18】
前記利き手の特徴を決定するためのロジックが、
時計回りの回転の結果として、下向きの第1の位置の状態、および上向きの第2の位置の状態に従って、右手操作を識別するためのロジック
をさらに含む、請求項14に記載のモバイルデバイス。
【請求項19】
前記利き手の特徴を決定するためのロジックが、
反時計回りの回転の結果として、上向きの第1の位置の状態、および下向きの第2の位置の状態に従って、右手操作を識別するためのロジック
をさらに含む、請求項14に記載のモバイルデバイス。
【請求項20】
前記利き手の決定された特徴に基づいてユーザインターフェースモードを決定するためのロジックと、
前記決定されたユーザインターフェースモードに従って前記モバイルデバイスを制御するためのロジックと
をさらに含む、請求項14に記載のモバイルデバイス。
【請求項21】
前記モバイルデバイスを制御するためのロジックが、
第1の軸の正の方向のシェイクに第1の閾値を設定するためのロジックと、
前記第1の軸の負の方向のシェイクに第2の閾値を設定するためのロジックと、
前記第1の閾値および前記第2の閾値に従って、前記モバイルデバイスの第1の有効なシェイクを検知するためのロジックと、
前記モバイルデバイスを制御するために前記第1の有効なシェイクを使用した第1のコマンドを生成するためのロジックと
を含む、請求項20に記載のモバイルデバイス。
【請求項22】
前記モバイルデバイスを制御するためのロジックが、
第2の軸の正の方向のシェイクに第3の閾値を設定するためのロジックと、
前記第2の軸の負の方向のシェイクに第4の閾値を設定するためのロジックと、
前記第3の閾値および前記第4の閾値に従って、前記モバイルデバイスの第2の有効なシェイクを検知するためのロジックと、
前記モバイルデバイスを制御するために前記第2の有効なシェイクを使用した第2のコマンドを生成するためのロジックと
をさらに含む、請求項20に記載のモバイルデバイス。
【請求項23】
前記モバイルデバイスを制御するためのロジックが、
第3の軸の正の方向のシェイクに第5の閾値を設定するためのロジックと、
前記第3の軸の負の方向のシェイクに第6の閾値を設定するためのロジックと、
前記第5の閾値および前記第6の閾値に従って、前記モバイルデバイスの第3の有効なシェイクを検知するためのロジックと、
前記モバイルデバイスを制御するために前記第3の有効なシェイクを使用した第3のコマンドを生成するためのロジックと
をさらに含む、請求項20に記載のモバイルデバイス。
【請求項24】
前記モバイルデバイスを制御するためのロジックが、
ユーザに対して時計回り方向の動きの角度に第7の閾値を設定するためのロジックと、
前記ユーザに対して反時計回り方向の動きの角度に第8の閾値を設定するためのロジックと、
前記第7の閾値および前記第8の閾値に従って、前記モバイルデバイスの有効なフリップを検知するためのロジックと、
前記モバイルデバイスを制御するために前記有効なフリップを使用した第4のコマンドを生成するためのロジックと
をさらに含む、請求項20に記載のモバイルデバイス。
【請求項25】
前記モバイルデバイスを制御するためのロジックが、
ユーザに対して時計回り方向の動きの範囲に第9の閾値を設定するためのロジックと、
前記ユーザに対して反時計回り方向の動きの範囲に第10の閾値を設定するためのロジックと、
前記第9の閾値および前記第10の閾値に従って、前記モバイルデバイスの有効なフリップを検知するためのロジックと、
前記モバイルデバイスを制御するために前記有効なフリップを使用した第5のコマンドを生成するためのロジックと
をさらに含む、請求項20に記載のモバイルデバイス。
【請求項26】
ある時間期間にわたる前記モバイルデバイスの操作履歴を記憶するためのロジックと、
前記操作履歴を使用して、前記利き手の特徴を決定するためのロジックと、
前記利き手の決定された特徴に従って前記モバイルデバイスを制御するためのロジックと
をさらに含む請求項14に記載のモバイルデバイス。
【請求項27】
利き手の特徴を決定するために、1つまたは複数のコンピュータシステムが実行するコンピュータプログラムであって、
モバイルデバイスの回転を検知するためのコードと、
前記回転を検知するより前の第1の位置の状態を示す情報にアクセスするためのコード、および
前記回転を検知した後の第2の位置の状態を示す情報にアクセスするためのコード
に少なくとも部分的に基づいて回転の方向を決定するためのコードと、
前記回転の方向、前記第1の位置の状態、および前記第2の位置の状態に少なくとも部分的に基づいて、前記利き手の特徴を決定するためのコードと
を含み、
右手操作の前記第1の位置の状態、前記回転の方向、および第2の位置の状態に従って垂直軸からの予想される傾斜の第1の角度を決定するためのコードと、
前記モバイルデバイスの右手操作での予想される傾斜の前記第1の角度に従って前記モバイルデバイスを制御するためのコードと
をさらに含むか、または、
左手操作の前記第1の位置の状態、前記回転の方向、および第2の位置の状態に従って垂直軸からの予想される傾斜の第2の角度を決定するためのコードと、
前記モバイルデバイスの左手操作での予想される傾斜の前記第2の角度に従って前記モバイルデバイスを制御するためのコードと
をさらに含む、
コンピュータプログラム。
【請求項28】
前記利き手の特徴が、左の利き手または右の利き手のうちの一方を含む、請求項27に記載のコンピュータプログラム。
【請求項29】
前記利き手の特徴を決定するためのコードが、
反時計回りの回転の結果として、下向きの第1の位置の状態、および上向きの第2の位置の状態に従って、左手操作を識別するためのコード
を含む、請求項27に記載のコンピュータプログラム。
【請求項30】
前記利き手の特徴を決定するためのコードが、
時計回りの回転の結果として、上向きの第1の位置の状態、および下向きの第2の位置の状態に従って、左手操作を識別するためのコード
をさらに含む、請求項27に記載のコンピュータプログラム。
【請求項31】
前記利き手の特徴を決定するためのコードが、
時計回りの回転の結果として、下向きの第1の位置の状態、および上向きの第2の位置の状態に従って、右手操作を識別するためのコード
をさらに含む、請求項27に記載のコンピュータプログラム。
【請求項32】
前記利き手の特徴を決定するためのコードが、
反時計回りの回転の結果として、上向きの第1の位置の状態、および下向きの第2の位置の状態に従って、右手操作を識別するためのコード
をさらに含む、請求項27に記載のコンピュータプログラム。
【請求項33】
前記利き手の決定された特徴に基づいてユーザインターフェースモードを決定するためのコードと、
前記決定されたユーザインターフェースモードに従って前記モバイルデバイスを制御するためのコードと
をさらに含む請求項27に記載のコンピュータプログラム。
【請求項34】
モバイルデバイスであって、
前記モバイルデバイスの第1の位置の状態、第2の位置の状態、および対応する回転の方向を検知するように構成される1つまたは複数のセンサーと、
前記モバイルデバイスの操作を制御するように構成されるプロセッサと、
前記モバイルデバイスのユーザインターフェースを制御するように構成されるセンサーベースのユーザインターフェース制御モジュールであり、
前記モバイルデバイスの回転を検知するための手段と、
前記回転を検知するより前の前記第1の位置の状態を示す情報にアクセスするための手段、および
前記回転を検知した後の前記第2の位置の状態を示す情報にアクセスするための手段
に少なくとも部分的に基づいて回転の方向を決定するための手段と、
前記回転の方向、前記第1の位置の状態、および前記第2の位置の状態に少なくとも部分的に基づいて、利き手の特徴を決定するための手段と
を含むセンサーベースのユーザインターフェース制御モジュールと
を含み、
前記センサーベースのユーザインターフェース制御モジュールは、
右手操作の前記第1の位置の状態、前記回転の方向、および第2の位置の状態に従って垂直軸からの予想される傾斜の第1の角度を決定するための手段と、
前記モバイルデバイスの右手操作での予想される傾斜の前記第1の角度に従って前記モバイルデバイスを制御するための手段と
をさらに含むか、または、
左手操作の前記第1の位置の状態、前記回転の方向、および第2の位置の状態に従って垂直軸からの予想される傾斜の第2の角度を決定するための手段と、
前記モバイルデバイスの左手操作での予想される傾斜の前記第2の角度に従って前記モバイルデバイスを制御するための手段と
をさらに含む、
モバイルデバイス。
【請求項35】
前記利き手の特徴が、左の利き手または右の利き手のうちの一方を含む、請求項34に記載のモバイルデバイス。
【請求項36】
前記利き手の決定された特徴に基づいてユーザインターフェースモードを決定するための手段と、
前記決定されたユーザインターフェースモードに従って前記モバイルデバイスを制御するための手段と
をさらに含む請求項34に記載のモバイルデバイス。
【請求項37】
ある時間期間にわたる前記モバイルデバイスの操作履歴を記憶するための手段と、
前記操作履歴を使用して、前記利き手の特徴を決定するための手段と、
前記利き手の決定された特徴に従って前記モバイルデバイスを制御するための手段と
をさらに含む請求項34に記載のモバイルデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2011年9月23日に出願の「Sensor-based User Interface Control,」という名称の米国特許出願番号第13/242,620号の利益および優先権を主張し、これは、2011年8月4日に出願の「Sensor-based Dexterity Determination」という名称の米国仮出願番号第61/515,263号の利益および優先権を主張し、それらの両方は全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、ワイヤレス通信の分野に関する。詳細には、本開示は、モバイルデバイス用のセンサーベースのユーザインターフェース制御に関する。
【背景技術】
【0003】
様々な製品が、特に左利きのユーザまたは右利きのユーザの使用のために設計されている。たとえば、特に左利きのユーザまたは右利きのユーザのために設計されたコンピュータキーボードおよびマウスがある。これらの従来の製品の欠点の1つは、それらが左利きのユーザのみまたは右利きのユーザのみによって使用されることを目的とするということである。その結果、製造業者、卸売業者、および小売業者は、左利きのユーザと右利きのユーザの両方からの要望を満たすために余分の製品をストックすることが要求され、これによって、これらの製品のコストが上昇する。たとえば携帯電話および携帯情報端末(PDA)など、多くの従来のハンドヘルドデバイスは、ユーザの左手と右手の両方によって使用されることを目的とする。しかしながら、これらの従来のデバイスは、デバイスを操作しているのが左手であるか右手であるかを決定するための機能を有しておらず、左手がデバイスを操作しているか右手がデバイスを操作しているかの決定に基づいてデバイスを構成するための機能を提供しない。したがって、これらの従来のハンドヘルドデバイスのユーザビリティおよびユーザエクスペリエンスは、悪影響を受け得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、従来型の製品の上記問題に対処できるモバイルデバイスのユーザインターフェース制御が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、モバイルデバイス用のセンサーベースのユーザインターフェース制御に関する。一実施形態では、利き手の特徴を決定するための方法は、モバイルデバイスの回転を検知するステップと、回転を検知するより前の第1の位置の状態を示す情報にアクセスするステップ、および回転を検知した後の第2の位置の状態を示す情報にアクセスするステップに少なくとも部分的に基づいて回転の方向を決定するステップと、回転の方向、第1の位置の状態、および第2の位置の状態に少なくとも部分的に基づいて、利き手の特徴を決定するステップとを含む。利き手の特徴は、左の利き手または右の利き手のうちの一方を含む。この方法は、利き手の決定された特徴に基づいてユーザインターフェースモードを決定するステップと、決定されたユーザインターフェースモードに従ってモバイルデバイスを制御するステップとをさらに含む。
【0006】
利き手の特徴を決定する方法は、反時計回りの回転の結果として下向きの最初の位置および上向きの最終的な位置に従ってユーザによる左手操作を識別するステップと、時計回りの回転の結果として上向きの最初の位置および下向きの最終的な位置に従ってユーザによる左手操作を識別するステップと、時計回りの回転の結果として下向きの最初の位置および上向きの最終的な位置に従ってユーザによる右手操作を識別するステップと、反時計回りの回転の結果として上向きの最初の位置および下向きの最終的な位置に従ってユーザによる右手操作を識別するステップとを含む。
【0007】
モバイルデバイスを制御する方法は、いくつかのアプリケーションでは、たとえばNextコマンドまたはPreviousコマンドなどのユーザコマンドを実施するためにシェイクを使用することができる。この方法は、第1の軸の正の方向のシェイクに第1の閾値を設定するステップと、第1の軸の負の方向のシェイクに第2の閾値を設定するステップと、第1の閾値および第2の閾値に従って、モバイルデバイスの第1の有効なシェイクを検知するステップと、モバイルデバイスを制御するために第1の有効なシェイクを使用した第1のコマンドを生成するステップとを含む。
【0008】
別の実施形態では、モバイルデバイスを制御する方法は、いくつかのアプリケーションでは、たとえばUpコマンドまたはDownコマンドを実施するために、シェイクを使用することができる。この方法は、第2の軸の正の方向のシェイクに第3の閾値を設定するステップと、第2の軸の負の方向のシェイクに第4の閾値を設定するステップと、第3の閾値および第4の閾値に従って、モバイルデバイスの第2の有効なシェイクを検知するステップと、モバイルデバイスを制御するために第2の有効なシェイクを使用した第2のコマンドを生成するステップとを含む。
【0009】
さらに別の実施形態では、モバイルデバイスを制御する方法は、いくつかのアプリケーションでは、たとえばInコマンドまたはOutコマンドを実施するために、シェイクを使用することができる。この方法は、第3の軸の正の方向のシェイクに第5の閾値を設定するステップと、第3の軸の負の方向のシェイクに第6の閾値を設定するステップと、第5の閾値および第6の閾値に従って、モバイルデバイスの第3の有効なシェイクを検知するステップと、モバイルデバイスを制御するために第3の有効なシェイクを使用した第3のコマンドを生成するステップとを含む。
【0010】
さらに別の実施形態では、モバイルデバイスを制御する方法は、ユーザに対して時計回り方向の動きの角度に第7の閾値を設定するステップと、ユーザに対して反時計回り方向の動きの角度に第8の閾値を設定するステップと、第7の閾値および第8の閾値に従って、モバイルデバイスの有効なフリップを検知するステップと、モバイルデバイスを制御するために有効なフリップを使用した第4のコマンドを生成するステップとを含む。さらに別の実施形態では、この方法は、ユーザに対して時計回り方向の動きの範囲に第9の閾値を設定するステップと、ユーザに対して反時計回り方向の動きの範囲に第10の閾値を設定するステップと、第9の閾値および第10の閾値に従って、モバイルデバイスの有効なフリップを検知するステップと、モバイルデバイスを制御するために有効なフリップを使用した第5のコマンドを生成するステップとをも含む。
【0011】
本開示の実施形態によれば、この方法は、ユーザが右利きであるか左利きであるかを決定するために適用され得る。この方法は、ある時間期間にわたるユーザの操作履歴を記憶するステップと、操作履歴を使用してユーザが右利きであるか左利きであるかを決定するステップと、ユーザが右利きであるか左利きであるかに従ってモバイルデバイスを制御するステップとを含む。この方法は、他のアプリケーションにも有用であり得る。たとえば、この方法は、ユーザによるモバイルデバイスのスイングの軌跡、速度および精度を検知するステップと、ユーザによるモバイルデバイスのスイングを分析するステップと、ディスプレイデバイス上にスイングおよび分析データを表示するステップであり、スイングが、エミュレートされたゴルフのスイングまたはテニスのスイングであり得る、ステップとを含むことができる。別の例では、この方法は、モバイルデバイスの一連のハンドシェイクを設定するステップと、有効な一連のハンドシェイクを検知するステップと、有効な一連のハンドシェイクに従ってモバイルデバイスを使用する許可を与えるステップとを含むことができる。
【0012】
別の実施形態では、モバイルデバイスは、モバイルデバイスの第1の位置の状態、第2の位置の状態、および対応する回転の方向を検知するように構成される1つまたは複数のセンサーと、モバイルデバイスの操作を制御するように構成されるプロセッサと、モバイルデバイスのユーザインターフェースを制御するように構成されるセンサーベースのユーザインターフェース制御モジュールとを含む。センサーベースのユーザインターフェース制御モジュールは、モバイルデバイスの回転を検知するためのロジックと、回転を検知するより前に第1の位置の状態を示す情報にアクセスするためのロジック、および回転を検知した後の第2の位置の状態を示す情報にアクセスするためのロジックに少なくとも部分的に基づいて回転の方向を決定するためのロジックと、回転の方向、第1の位置の状態、および第2の位置の状態に少なくとも部分的に基づいて、利き手の特徴を決定するためのロジックとを含む。
【0013】
さらに別の実施形態では、利き手の特徴を決定するためのコンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータシステムが実行するためのコンピュータプログラムを記憶する非一時的媒体を含む。コンピュータプログラム製品は、モバイルデバイスの回転を検知するためのコードと、回転を検知するより前に第1の位置の状態を示す情報にアクセスするためのコード、および回転を検知した後の第2の位置の状態を示す情報にアクセスするためのコードに少なくとも部分的に基づいて回転の方向を決定するためのコードと、回転の方向、第1の位置の状態、および第2の位置の状態に少なくとも部分的に基づいて、利き手の特徴を決定するためのコードとを含む。コンピュータプログラム製品は、利き手の決定された特徴に基づいてユーザインターフェースモードを決定するためのコードと、決定されたユーザインターフェースモードに従ってモバイルデバイスを制御するためのコードとをさらに含む。
【0014】
本開示の上述の特徴および利点、ならびに本開示の追加の特徴および利点は、以下の図面とともに本開示の実施形態の詳細な説明を読めば、より明確に理解できよう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1a】本開示のいくつかの態様による、ハンドヘルドデバイスの左手による操作を示す図である。
図1b】本開示のいくつかの態様による、ハンドヘルドデバイスの左手による操作を示す図である。
図2a】本開示のいくつかの態様による、ハンドヘルドデバイスの右手による操作を示す図である。
図2b】本開示のいくつかの態様による、ハンドヘルドデバイスの右手による操作を示す図である。
図3a】本開示のいくつかの態様による、ハンドヘルドデバイスの別の右手による操作を示す図である。
図3b】本開示のいくつかの態様による、ハンドヘルドデバイスの別の左手による操作を示す図である。
図4a】本開示のいくつかの態様による、x方向のハンドヘルドデバイスのシェイクをユーザコマンドとして示す図である。
図4b】本開示のいくつかの態様による、x方向のハンドヘルドデバイスのシェイクをユーザコマンドとして示す図である。
図4c】本開示のいくつかの態様による、x方向のハンドヘルドデバイスのシェイクをユーザコマンドとして示す図である。
図5a】本開示のいくつかの態様による、y方向のハンドヘルドデバイスのシェイクをユーザコマンドとして示す図である。
図5b】本開示のいくつかの態様による、y方向のハンドヘルドデバイスのシェイクをユーザコマンドとして示す図である。
図5c】本開示のいくつかの態様による、y方向のハンドヘルドデバイスのシェイクをユーザコマンドとして示す図である。
図6a】本開示のいくつかの態様による、z方向のハンドヘルドデバイスのシェイクをユーザコマンドとして示す図である。
図6b】本開示のいくつかの態様による、z方向のハンドヘルドデバイスのシェイクをユーザコマンドとして示す図である。
図6c】本開示のいくつかの態様による、z方向のハンドヘルドデバイスのシェイクをユーザコマンドとして示す図である。
図7a】本開示のいくつかの態様による、センサーベースのユーザインターフェース制御を実行するように構成されるモバイルデバイスのブロック図である。
図7b】本開示のいくつかの態様による、利き手の特徴を決定し、利き手の決定された特徴を使用してモバイルデバイスを制御する方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図全体で同じ番号が使用される。
【0017】
モバイルデバイス用のセンサーベースのユーザインターフェース制御の実施形態が開示される。以下の説明は、いかなる当業者でも本開示を作成し使用することができるように提示される。特定の実施形態および適用の説明は、例としてのみ提供される。本明細書で説明する例の様々な修正および組合せが当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義した一般原理は、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく他の例および適用に適用できる。したがって、本開示は、説明され示される例に限定されるものではなく、本明細書で開示される原理および特徴に一致する最大の範囲を与えられるものである。
【0018】
本開示の実施形態によれば、利き手の特徴は、左の利き手または右の利き手のうちの一方を含む。モバイルデバイスの操作に鑑みて、左手操作、右手操作、両手による操作、および非操作があり得る。さらに、利き手という用語は、本開示の実施形態によれば、一方の手をもう一方の手よりも使用する選好または傾向の意味を伝えるものではない。左手操作は左手による操作を意味し、これは、左手による操作とも呼ばれる。同様に、右手操作は右手による操作を意味し、これは、右手による操作とも呼ばれる。モバイルデバイスは、本開示の実施形態によれば、ハンドヘルドデバイスとも呼ばれる。
【0019】
図1aおよび図1bは、本開示のいくつかの態様による、ハンドヘルドデバイスの左手による操作を示す。図1aに示すように、ハンドヘルドデバイス(モバイルデバイスまたは略してデバイスとも呼ばれる)は、下向き位置(デバイスの裏面)から上向き位置(デバイスの前面)に、反時計回り方向に回転される。この例では、下向き位置100は、ハンドヘルドデバイスの第1の位置の状態とも呼ばれる最初の位置であり、上向き位置102は、回転後のハンドヘルドデバイスの第2の位置の状態とも呼ばれる最終的な位置である。ハンドヘルドデバイスの位置のこの変化は、下向き100のその最初の位置から、ハンドヘルドデバイスを持ち上げ、上向き102のその最終的な位置に到達するように、ハンドヘルドデバイスを反時計回り方向に回転させる左手のシナリオを表すことができる。ハンドヘルドデバイスのこの位置の変化、回転の方向および角度から、ハンドヘルドデバイスは、ユーザの左手によって操作されることを決定することができる。
【0020】
同様に図1bで、ハンドヘルドデバイスは、上向き位置(デバイスの前面)から下向き位置(デバイスの裏面)に、時計回り方向に回転される。図1bに示すように、上向き位置102は、ハンドヘルドデバイスの最初の位置であり、下向き位置100は、回転後のハンドヘルドデバイスの最終的な位置である。ハンドヘルドデバイスの位置のこの変化は、上向き102のその最初の位置から、ハンドヘルドデバイスを下に置き、下向き100のその最終的な位置に到達するように、ハンドヘルドデバイスを時計回り方向に回転させる左手のシナリオを表すことができる。したがって、ハンドヘルドデバイスのこの位置の変化、回転の方向および角度から、ハンドヘルドデバイスは、ユーザの左手によって操作されることを決定することができる。
【0021】
図1aおよび図1bでは、ハンドヘルドデバイスの相対配向が示される。一例では、ハンドヘルドデバイスは、上向き位置102で、床と平行して表面(たとえば机)にあり得、x軸およびy軸は、ハンドヘルドデバイスが保持または配置されている面を画定し、z軸は、表面から離れる第3の軸を画定する。下向き位置100において、ハンドヘルドデバイスのx配向およびz配向は、上向き位置102から約180度回転しており、ハンドヘルドデバイスのy配向はほぼ同じままである。ハンドヘルドデバイスのx配向、y配向、およびz配向がユーザに関連しており、それらは、特定の平面または面に対して必ずしも絶対であるとは限らないことに留意されたい。代わりに、これらは、ユーザに対する近似の配向である。たとえば、ハンドヘルドデバイスが下向き位置100で机に配置されるとき、机の表面は床の平面にほぼ平行であり得、それは0〜15度の偏角を有し得る。同様に、ハンドヘルドデバイスが上向き位置102でユーザによって保持されているとき、保持されているハンドヘルドデバイスの平面は、床の平面にほぼ平行であり得、それは0〜45度の偏角を有し得る。
【0022】
限定はしないが、加速度計、ジャイロスコープ、および磁力計を含む様々なタイプのセンサーは、ハンドヘルドデバイスの動きおよび回転を検出するために使用され得る。加速度計は、直線運動を検出する際によりよく機能することができ、ジャイロスコープは、回転を検出する際によりよく機能することができ、磁力計は、ハンドヘルドデバイスの配向を検出する際によりよく機能することができる。2つ以上のそのようなセンサーの組合せは、本開示の態様に従って、ハンドヘルドデバイスの移動、回転、および配向を検出するために使用され得る。
【0023】
本開示の実施形態によれば、加速度計は、ハンドヘルドデバイスの加速を測定するデバイスである。加速度計は、加速度計の基準系にあるテスト質量が受ける重みに関連付けられた加速度を測定する。たとえば、速度の変更がない場合でも、質量は重みを有するので、加速度計は、それが静止している場合でも、値を測定する。加速度計は、質量の単位当たりの重み、すなわち重力またはg力としても知られる量を測定する。言い換えれば、重みを測定することによって、加速度計は、それ自体に対する自由落下基準フレーム(慣性基準フレーム)の加速度を測定する。1つの手法では、多軸加速度計は、ベクトル量として、適当な加速度(またはg力)の大きさおよび方向を検出するために使用され得る。さらに、多軸加速度計は、重みの方向が変化するにつれて、配向を検知し、それがg力、またはg力の変化、振動、および衝撃を生成するにつれて、加速度を調整するために使用され得る。別の手法では、マイクロ機械加工された加速度計は、ハンドヘルドデバイスの位置、運動、および配向を検出するために使用することができる。
【0024】
本開示の実施形態によれば、角運動量の保存の原理に基づいて、ジャイロスコープは、ハンドヘルドデバイスの回転および配向を測定するために使用される。加速度計または磁力計は、ジャイロスコープの最初の基準を設定するために使用することができる。最初の基準が設定された後、ジャイロスコープは、振動による影響、またはハンドヘルドデバイス周辺の電気器具によって生成される電磁場による影響をあまり受けないので、ハンドヘルドデバイスの回転を検出する際に、加速度計または磁力計よりも正確であり得る。機械式ジャイロスコープは、車軸が任意の配向をとることができるスピニングホイールまたはディスクとすることができる。この配向は、ジャイロスコープの高速スピンに関連付けられた大きい角運動量がない場合よりも、所与の外部のトルクに応じた変化がはるかに少ない。デバイスをジンバルに取り付けることによって外部のトルクが最小限に抑えられるので、それが取り付けられるプラットホームの任意の動きに関係なく、その配向はほぼ固定されたままである。他の手法では、たとえば電子の、マイクロチップパッケージ化微小電気機械システム(MEMS)ジャイロデバイス、ソリッドステートリングレーザー、光ファイバージャイロスコープおよび量子ジャイロスコープなど、他の動作原理に基づくジャイロスコープも使用され得る。
【0025】
本開示の実施形態によれば、磁力計は、ハンドヘルドデバイス周辺の磁場の強度または方向を検出することによって、配向を測定するために使用することができる。様々なタイプの磁力計が使用され得る。たとえば、スカラー磁力計は、それが受ける磁場の総強度を測定し、ベクトル磁力計は、ハンドヘルドデバイスの空間的配向に対して、特定の方向の磁場の成分を測定する。別の手法では、ソリッドステートホール効果磁力計を使用することができる。ホール効果磁力計は、印加磁場に比例する電圧を生成し、極性を検知するように構成することができる。
【0026】
図2aおよび図2bは、本開示のいくつかの態様による、ハンドヘルドデバイスの右手による操作を示す。図2aに示した例において、ハンドヘルドデバイスは、下向き位置100(デバイスの裏面)から上向き位置(デバイスの前面)に、時計回り方向に回転される。下向き位置100は、ハンドヘルドデバイスの第1の位置の状態とも呼ばれる最初の位置であり、上向き位置102は、時計回りの回転後のハンドヘルドデバイスの第2の位置の状態とも呼ばれる最終的な位置である。ハンドヘルドデバイスの位置のこの変化は、下向き100のその最初の位置から、ハンドヘルドデバイスを持ち上げ、上向き102のその最終的な位置に到達するように、ハンドヘルドデバイスを時計回り方向に回転させる右手のシナリオを表すことができる。したがって、ハンドヘルドデバイスのこの位置の変化、回転の方向および角度から、ハンドヘルドデバイスは、ユーザの右手によって操作されることを決定することができる。
【0027】
同様に図2bで、ハンドヘルドデバイスは、上向き位置102(デバイスの前面)から下向き位置100(デバイスの裏面)に、反時計回り方向に回転される。図2bに示すように、上向き位置102は、ハンドヘルドデバイスの最初の位置であり、下向き位置100は、反時計回りの回転後のハンドヘルドデバイスの最終的な位置である。ハンドヘルドデバイスの位置のこの変化は、上向き102のその最初の位置から、ハンドヘルドデバイスを下に置き、下向き100のその最終的な位置に到達するように、ハンドヘルドデバイスを反時計回り方向に回転させる右手のシナリオを表すことができる。ハンドヘルドデバイスのこの位置の変化、回転の方向および角度から、ハンドヘルドデバイスは、ユーザの右手によって操作されることを決定することができる。
【0028】
本開示の実施形態によれば、高解像度タッチスクリーンは、ハンドヘルドデバイスの左手によるまたは右手による操作を決定するために使用され得る。高解像度タッチスクリーンで、ハンドヘルドデバイスは、スクリーンがタッチされている場所を検知し、どの指がスクリーンをタッチしているかを決定するために、指紋を読み取るように構成され得る。さらに、ハンドヘルドデバイスは、ハンドヘルドデバイスと対話しているのが右手であるか左手であるかを決定するために、タッチの角度を検出するように構成され得る。たとえば、親指がデバイスの右側から来る場合、デバイスは、ユーザの右手によって操作される可能性があり、同様に、親指がデバイスの左側から来る場合、デバイスは、ユーザの左手によって操作される可能性がある。
【0029】
さらに別の方法では、ハンドヘルドデバイスは、デバイスを保持しているのは右手か左手かを決定するために、圧力センサーを含むことができる。たとえば、圧力センサーは、右側に親指を、左側に4本の指を検出するように構成され得、したがって、デバイスは、右手で保持されている。同様に、親指がデバイスの左側にあり、4本の指がデバイスの右側にある場合、デバイスは左手によって保持されている。
【0030】
図3aは、本開示のいくつかの態様による、ハンドヘルドデバイスの別の右手による操作を示す。例示的な図3aでは、ハンドヘルドデバイスは、上向き位置302からユーザの右耳の近くに、ユーザ300によって動かされる。上向き位置302は、ハンドヘルドデバイスの第1の位置の状態とも呼ばれる最初の位置であり、右耳の近く304は、時計回りの回転後のハンドヘルドデバイスの第2の位置の状態とも呼ばれる最終的な位置である。ハンドヘルドデバイスの位置のこの変化は、電話を持ち上げ、電話呼に答える右手のシナリオを表すことができる。この場合、ユーザの右手は、その最初の位置302からハンドヘルドデバイスを持ち上げ、ユーザの顔の右側近く304の最終的な位置に到達するように、ハンドヘルドデバイスを時計回りに回転させる。角度306は、右手がハンドヘルドデバイスを保持しているときの予想される傾斜角を表し、それは右手による操作の最初の位置および最終的な位置に関連付けられ得る。したがって、ハンドヘルドデバイスのこの位置の変化、回転の方向および角度から、ハンドヘルドデバイスは、ユーザの右手によって操作されることを決定することができる。最初の位置、最終的な位置、および回転の方向とともに、予想される傾斜角306は、ハンドヘルドデバイスの右手による操作を確認するために使用することができる。
【0031】
図3bは、本開示のいくつかの態様による、ハンドヘルドデバイスの別の左手による操作を示す。図3bに示すように、ハンドヘルドデバイスは、上向き位置302からユーザの左耳の近くに、ユーザ300によって動かされる。上向き位置302は、ハンドヘルドデバイスの最初の位置であり、左耳の近く308は、反時計回りの回転後のハンドヘルドデバイスの最終的な位置である。ハンドヘルドデバイスの位置のこの変化は、電話を持ち上げ、電話呼に答える左手のシナリオを表すことができる。この場合、ユーザの左手は、その最初の位置302からハンドヘルドデバイスを持ち上げ、ユーザの顔の左側近く308の最終的な位置に到達するように、ハンドヘルドデバイスを反時計回りに回転させる。角度310は、左手がハンドヘルドデバイスを保持しているときの予想される傾斜角を表し、それは左手による操作の最初の位置および最終的な位置に関連付けられ得る。したがって、ハンドヘルドデバイスのこの位置の変化、回転の方向および角度から、ハンドヘルドデバイスは、ユーザの左手によって操作されることを決定することができる。最初の位置、最終的な位置、および回転の方向とともに、予想される傾斜角310は、ハンドヘルドデバイスの左手による操作を確認するために使用することができる。
【0032】
図3aおよび図3bの例では、ハンドヘルドデバイスは、たとえばデバイスがユーザの顔の近くにあるかどうかを検出する赤外発光ダイオード(LED)などの近接センサーを含むことができる。使用可能な赤外LED光センサーは、スクリーン上の親指および指の影を検知し、どの手がデバイスを保持しているかを決定するために情報を使用するために使用され得る。たとえば、赤外LEDが、携帯電話がユーザの顔に近いこと(ユーザが電話をしている状況)を検出し、どの手が電話を操作しているかを決定したとき、携帯電話は、電話を操作する手の使いやすさのためにそのタッチスクリーンボタンを配置するように構成され得る。たとえば、タッチスクリーンは、電話を操作している手の親指の届く範囲内により多くの制御ボタンを有するように制御され得る。さらに、タッチスクリーンは、携帯電話がユーザの顔の近傍内にあることを検出すると、ユーザが電話で話している間に、電力を節約するために、自動的にディスプレイをオフにするように構成され得る。スクリーンを自動的にオフにする別の利点は、タッチスクリーンの他のボタンがユーザの耳または頬によって偶然にタッチされないことであり、そのような誤ったタッチによって、電話は、他の意図しない機能を実行する場合がある。
【0033】
ユーザのどの手がハンドヘルドデバイスを操作しているかを決定した後、ハンドヘルドデバイスのタッチスクリーン制御は、左手または右手によって動作するように構成され得る。たとえば、ハンドヘルドデバイスが右手によって操作されると決定された場合、右手の親指の届く範囲に、より多くのタッチスクリーン制御ボタンが設けられ得、同じく、ハンドヘルドデバイスが左手によって操作されると決定された場合、左手の親指の届く範囲に、より多くのタッチスクリーン制御ボタンが設けられ得る。
【0034】
図1a図1b図2a図2b、および図3a図3bに記載されているユーザ操作履歴が期間時間にわたって記録され、収集され得ることに留意されたい。ユーザ操作履歴を使用して、ユーザが右利きであるか左利きであるかを決定することができる。また、ユーザが右利きであるか左利きであるかに従ってハンドヘルドデバイスを制御することができる。
【0035】
図4図6の以下の例では、x軸、y軸、およびz軸は、ハンドヘルドデバイスがある3次元空間を画定するために使用される。これらは、必ずしも任意の特定の固定の配向に拘束されるとは限らない。一般的には、x軸およびy軸によって画定される平面は、ユーザにスクリーンの好都合な視野角を提供し、それはデバイスを保持しているユーザの姿勢に依存する。たとえば、ユーザが直立した姿勢でデバイスを見ているときと、寝そべった姿勢でデバイスを見ているときとでは、x軸およびy軸によって画定される平面は異なる。z軸は、ユーザがハンドヘルドデバイスのスクリーンを見る方向を画定することができる。さらに、3次元空間を画定するための他の手段があり、x軸、y軸、およびz軸のラベルは、別の順で選択されてもよい。
【0036】
図4a図4cは、本開示のいくつかの態様による、x方向のハンドヘルドデバイスのシェイクをユーザコマンドとして示す。図4aを参照すると、第1の軸、この例ではx軸に沿ったユーザ動きジェスチャーとしてのハンドヘルドデバイスのシェイクによってユーザコマンドを実施する方法を示す。本開示の実施形態によれば、ハンドヘルドデバイスは、次のページ/曲に行く、または前のページ/曲に行くなど、制御コマンドを実施するためにユーザによるx軸に沿ったシェイクを検出するように構成され得る。ユーザコマンドは、ハンドヘルドデバイスのスクリーン上の矢印(図示せず)によって示される方向のシェイク運動、およびシェイク運動より前の最初の位置への戻り運動を含む。たとえば、次のページ/曲に対するコマンドは、T1に沿った+x方向に沿ったポイントO(3次元座標系の原点)で/付近で開始するシェイク運動、およびポイントOに/付近に戻る戻り運動を含み得る。同様に、前のページ/曲に対するコマンドは、T2に沿った-x方向に沿ったポイントOで/付近で開始するシェイク運動、およびポイントOに/付近に戻る戻り運動を含み得る。ポイントOから出る動きの速度は、ポイントOに戻る戻り運動の速度よりも速い。
【0037】
有効なユーザコマンドを検知するために、+x軸のシェイクに第1の閾値が設定され、-x軸のシェイクに第2の閾値が設定され得る。第1および第2の閾値は、それそれ+x軸および-x軸のあらかじめ決定された加速度値とすることができる(たとえば、gが重力加速度である場合、1.5gと2.5gとの間、および1gと1.5gとの間など)。たとえば、右手による操作では、(-x軸に沿った)左への閾値加速度値が(+x軸に沿った)右への閾値加速度値よりも高くなり得る。反対に、左手による操作では、(+x軸に沿った)右への閾値加速度値が(-x軸に沿った)左への閾値加速度値よりも高くなり得る。あらかじめ設定された閾値加速度値がデフォルトとして使用され得、閾値加速度値は、ユーザの選好に応じてユーザによって設定することもできる。たとえば、大人のユーザは、子どものユーザのものよりも強いシェイク運動を有し得る。
【0038】
図4bを参照すると、右手による操作でのx軸に沿ったハンドヘルドデバイスのシェイクによってユーザコマンドを実施する別の方法を示す。この例示的な実施形態では、この方法は、右手による操作の動きの範囲および動きの角度を考慮に入れる。図4aにおいて説明した例のようにほぼ直線に沿ったシェイク運動はもはやないことに留意されたい。代わりに、シェイク運動は、T3およびT4に沿った弧として概略的に示すことができ、これは、シェイク運動を生成する際の手首、肘、および/または肩を回転させる動きを表す。この手法では、閾値は、たとえばx軸に対して30度よりも大きいなど、動きの角度に設定され得る。別の手法では、閾値は、ポイントOに対する動きの範囲に設定することができる。たとえば、右手による操作では、左側の範囲(たとえばT4に沿って2インチなど)が右側の範囲(たとえばT3に沿って1インチなど)よりも大きくなり得る。
【0039】
図4cを参照すると、左手による操作でのx軸に沿ったハンドヘルドデバイスのシェイクによってユーザコマンドを実施するさらに別の方法を示す。この例示的な実施形態では、この方法は、左手による操作の動きの範囲および動きの角度を考慮に入れる。図4aにおいて説明した例のようにほぼ直線に沿ったシェイク運動はもはやないことに留意されたい。代わりに、シェイク運動は、T5およびT6に沿った弧として概略的に示すことができ、これは、シェイク運動を生成する際の手首、肘、および/または肩を回転させる動きを表す。この手法では、閾値は、たとえばx軸に対して30度よりも大きいなど、動きの角度に設定され得る。別の手法では、閾値は、ポイントOに対する動きの範囲に設定することができる。たとえば、左手による操作では、右側の範囲(たとえばT5に沿って2インチなど)が左側の範囲(たとえばT6に沿って1インチなど)よりも大きくなり得る。
【0040】
図4aから図4cに示した例では、左側にフリップする右手による操作の動きの範囲および動きの角度は、右側にフリップする同じ右手による操作の動きの範囲および動きの角度よりも大きいことに留意されたい。同様に、動きの速度は、右手による操作と左手による操作とでは異なり得る。たとえば、左側にフリップする右手による操作は、左側にフリップする左手による操作よりも高速であり得、逆もまた同じである。
【0041】
図5a図5cは、本開示のいくつかの態様による、y方向のハンドヘルドデバイスのシェイクをユーザコマンドとして示す。本開示の実施形態によれば、ハンドヘルドデバイスは、いくつかのゲームまたは他のアプリケーションについて、UPコマンドおよびDOWNコマンドを実施するためにy軸に沿ったシェイク運動を検出するように構成され得る。
【0042】
図5aを参照すると、有効なユーザコマンドを検知するために、+y軸のシェイクに第3の閾値が設定され、-y軸のシェイクに第4の閾値が設定され得る。第3および第4の閾値は、それそれ+y軸および-y軸のあらかじめ決定された加速度値とすることができる(たとえば、gが重力加速度である場合、1.5gと2.5gとの間、および1gと1.5gとの間など)。あらかじめ設定された閾値加速度値がデフォルトとして使用され得、閾値加速度値は、ユーザの選好に応じてユーザによって設定することもできる。たとえば、大人のユーザは、子どものユーザのものよりも強いシェイク運動を有し得る。たとえば、UPコマンドは、T1に沿った+y方向に沿ったポイントOで/付近で開始するシェイク運動、およびポイントOに/付近に戻る戻り運動を含み得る。同様に、DOWNコマンドは、T2に沿った-y方向に沿ったポイントOで/付近で開始するシェイク運動、およびポイントOに/付近に戻る戻り運動を含み得る。ポイントOから出る動きの速度は、ポイントOに戻る戻り運動の速度よりも速い。
【0043】
図5bを参照すると、右手による操作でのy軸に沿ったハンドヘルドデバイスのシェイクによってユーザコマンドを実施する別の方法を示す。この例示的な実施形態では、この方法は、右手による操作の動きの範囲および動きの角度を考慮に入れる。図5aにおいて説明した例のようにほぼ直線に沿ったシェイク運動はもはやないことに留意されたい。代わりに、シェイク運動は、T3およびT4に沿った弧として概略的に示すことができ、これは、シェイク運動を生成する際の手首、肘、および/または肩を回転させる動きを表す。この手法では、閾値は、たとえばy軸に対して30度よりも大きいなど、動きの角度に設定され得る。別の手法では、閾値は、ポイントOに対する動きの範囲に設定することができる。たとえば、右手による操作では、上方向への範囲(たとえばT3に沿って2インチなど)が下方向への範囲(たとえばT4に沿って1インチなど)よりも大きくなり得る。
【0044】
図5cを参照すると、左手による操作でのy軸に沿ったハンドヘルドデバイスのシェイクによってユーザコマンドを実施するさらに別の方法を示す。この例示的な実施形態では、この方法は、左手による操作の動きの範囲および動きの角度を考慮に入れる。図5aにおいて説明した例のようにほぼ直線に沿ったシェイク運動はもはやないことに留意されたい。代わりに、シェイク運動は、T5およびT6に沿った弧として概略的に示すことができ、これは、シェイク運動を生成する際の手首、肘、および/または肩を回転させる動きを表す。この手法では、閾値は、たとえばy軸に対して30度よりも大きいなど、動きの角度に設定され得る。別の手法では、閾値は、ポイントOに対する動きの範囲に設定することができる。たとえば、左手による操作では、上方向への範囲(たとえばT5に沿って2インチなど)が下方向への範囲(たとえばT6に沿って1インチなど)よりも大きくなり得る。
【0045】
図6a図6cは、本開示のいくつかの態様による、z方向のハンドヘルドデバイスのシェイクをユーザコマンドとして示す。本開示の実施形態によれば、ハンドヘルドデバイスは、いくつかのゲームまたは他のアプリケーションについて、INコマンドおよびOUTコマンドを実施するためにz軸に沿ったシェイク運動を検出するように構成され得る。いくつかのアプリケーションでは、INコマンドがPUSHコマンドと呼ばれ得、OUTコマンドがPULLコマンドと呼ばれ得ることに留意されたい。
【0046】
図6aを参照すると、有効なユーザコマンドを検知するために、+z軸のシェイクに第5の閾値が設定され、-z軸のシェイクに第6の閾値が設定され得る。第5および第6の閾値は、それそれ+z軸および-z軸のあらかじめ決定された加速度値とすることができる(たとえば、gが重力加速度である場合、1.5gと2.5gとの間、および1gと1.5gとの間など)。あらかじめ設定された閾値加速度値がデフォルトとして使用され得、閾値加速度値は、ユーザの選好に応じてユーザによって設定することもできる。たとえば、IN(またはPUSH)コマンドは、T1に沿った+z方向に沿ったポイントOで/付近で開始するシェイク運動、およびポイントOに/付近に戻る戻り運動を含み得る。同様にIN(またはPUSH)コマンドは、T2に沿った-z方向に沿ったポイントOで/付近で開始するシェイク運動、およびポイントOに/付近に戻る戻り運動を含み得る。ポイントOから離れる動きの速度は、ポイントOに戻る戻り運動の速度よりも速い。
【0047】
図6bを参照すると、右手による操作でのz軸に沿ったハンドヘルドデバイスのシェイクによってユーザコマンドを実施する別の方法を示す。この例示的な実施形態では、この方法は、右手による操作の動きの範囲および動きの角度を考慮に入れる。図6aにおいて説明した例のようにほぼ直線に沿ったシェイク運動はもはやないことに留意されたい。代わりに、シェイク運動は、T3およびT4に沿った弧として概略的に示すことができ、これは、シェイク運動を生成する際の手首、肘、および/または肩を回転させる動きを表す。この手法では、閾値は、たとえばz軸に対して30度よりも大きいなど、動きの角度に設定され得る。別の手法では、閾値は、ポイントOに対する動きの範囲に設定することができる。たとえば、右手による操作では、IN(またはPUSH)方向への範囲(たとえばT3に沿って2インチなど)がOUT(またはPULL)方向への範囲(たとえばT4に沿って1インチなど)よりも大きくなり得る。
【0048】
図6cを参照すると、左手による操作でのz軸に沿ったハンドヘルドデバイスのシェイクによってユーザコマンドを実施するさらに別の方法を示す。この例示的な実施形態では、この方法は、左手による操作の動きの範囲および動きの角度を考慮に入れる。図6aにおいて説明した例のようにほぼ直線に沿ったシェイク運動はもはやないことに留意されたい。代わりに、シェイク運動は、T5およびT6に沿った弧として概略的に示すことができ、これは、シェイク運動を生成する際の手首、肘、および/または肩を回転させる動きを表す。この手法では、閾値は、たとえばz軸に対して30度よりも大きいなど、動きの角度に設定され得る。別の手法では、閾値は、ポイントOに対する動きの範囲に設定することができる。たとえば、左手による操作では、IN(またはPUSH)方向への範囲(たとえばT5に沿って2インチなど)がOUT(またはPULL)方向への範囲(たとえばT6に沿って1インチなど)よりも大きくなり得る。
【0049】
本開示の実施形態によれば、ハンドヘルドデバイスの連続的な3次元運動をエミュレートするために、図4a図4c図5a図5c、および図6a図6cの教示を結合することができる。ハンドヘルドデバイスは、ゲーム機とゲームアプリケーションにおけるゲーム機用のリモートコントローラの両方として動作するように構成され得る。
【0050】
あるアプリケーションでは、ハンドヘルドデバイスは、ゴルフのスイングをモデル化/エミュレートするように構成することができる。右手によるスイングが実行されるか左手によるスイングが実行されるかを決定した後、ハンドヘルドデバイスは、ゴルフのスイングの軌跡、速度、および精度をモデル化し、ユーザのゴルフのスイングについてのデータを収集するように構成することができる。次いで、ハンドヘルドデバイスは、データを分析し、ユーザに改良のためのフィードバックを提供することができる。たとえば、データおよびその対応する分析は、ディスプレイデバイス(たとえばテレビ)にワイヤレスに送信され、ディスプレイデバイスでユーザによって閲覧され得る。
【0051】
別のアプリケーションでは、ハンドヘルドデバイスは、テニスのスイングをモデル化/エミュレートするように構成することができる。右手によるスイングが実行されるか左手によるスイングが実行されるかを決定した後、ハンドヘルドデバイスは、テニスのスイングの軌跡、速度、および精度をモデル化し、ユーザのスイングについてのデータを収集するように構成することができる。たとえば、ハンドヘルドデバイスは、右手でのフォアハンドのスイングと左手でのバックハンドのスイングとを区別し、左手でのフォアハンドのスイングと右手のバックハンドのスイングとを区別するように構成され得る。次いで、ハンドヘルドデバイスは、データを分析し、ユーザに改良のためのフィードバックを提供することができる。たとえば、データおよびその対応する分析は、ディスプレイデバイス(たとえばテレビ)にワイヤレスに送信され、ディスプレイデバイスでユーザによって閲覧され得る。
【0052】
さらに別のアプリケーションでは、ハンドヘルドデバイスは、ユーザによる一連のハンドシェイクを記録し、記憶するように構成することができる。ハンドヘルドデバイスをロック解除するために、パスワードとして一連のキーを入力するのとは対照的に、ユーザは、ハンドヘルドデバイスをロック解除するために、同じ一連のハンドシェイクを使用することができる。
【0053】
図7aは、本開示のいくつかの態様による、センサーベースのユーザインターフェース制御を実行するように構成されるモバイルデバイスのブロック図を示す。モバイルデバイスにおいて、アンテナ702は、基地局から変調信号を受信し、受信信号をモデム704の復調器(DEMOD)部分に提供する。復調器は、受信信号の処理(たとえば、調整およびデジタル化)を行い、入力サンプルを取得する。それはさらに、入力サンプルに対して直交周波数分割多重(OFDM)復調を実行し、すべてのサブキャリア用の周波数領域受信シンボルを提供する。RXデータプロセッサ706は、周波数領域受信シンボルの処理(たとえば、シンボルデマップ、デインターリーブ、および復号)を行い、モバイルデバイスのコントローラ/プロセッサ708に復号データを提供する。
【0054】
コントローラ/プロセッサ708は、ワイヤレスネットワークを介してサーバと通信するためにモバイルデバイスを制御するように構成することができる。TXデータプロセッサ710はシグナリングシンボル、データシンボル、およびパイロットシンボルを生成し、これらはモデム704の変調器(MOD)によって処理され、アンテナ702を介して基地局に送信され得る。加えて、コントローラ/プロセッサ708は、モバイルデバイスにおける様々な処理ユニットの動作を指示する。メモリ712は、モバイルデバイス用のプログラムコードおよびデータを記憶するように構成することができる。センサーベースのユーザインターフェース制御モジュール714は、図1a図1bから図6a図6cにおいて上記で説明したように、利き手の特徴を決定する方法、ならびに利き手の決定された特徴に基づいてユーザインターフェース制御の方法を実施するように構成することができる。センサー716は、図1a図1bから図6a図6cにおいて上記で説明したように、第1の位置の状態、第2の位置の状態、および回転の方向を検出するように構成することができる。
【0055】
図7bは、本開示のいくつかの態様による、利き手の特徴を決定し、利き手の決定された特徴を使用してモバイルデバイスを制御する方法を示す。ブロック720で、この方法は、モバイルデバイスの回転を検知する。ブロック722で、この方法は、回転を検知するより前に第1の位置の状態を示す情報にアクセスするステップ、および回転を検知した後に第2の位置の状態を示す情報にアクセスするステップに少なくとも部分的に基づいて回転の方向を決定する。本開示の実施形態によれば、この方法は、反時計回りの回転の結果として、下向きの第1の位置の状態、および上向きの第2の位置の状態に従って、左手操作を識別し、この方法は、時計回りの回転の結果として、上向きの第1の位置の状態、および下向きの第2の位置の状態に従って、左手操作を識別し、この方法は、時計回りの回転の結果として、下向きの第1の位置の状態、および上向きの第2の位置の状態に従って、右手操作を識別し、この方法は、反時計回りの回転の結果として、上向きの第1の位置の状態、および下向きの第2の位置の状態に従って、右手操作を識別する。
【0056】
ブロック724で、この方法は、回転の方向、第1の位置の状態、および第2の位置の状態に少なくとも部分的に基づいて、利き手の特徴を決定する。利き手の特徴は、左の利き手または右の利き手のうちの一方を含む。ブロック726で、この方法は、利き手の決定された特徴に基づいてユーザインターフェースモードを決定し、決定されたユーザインターフェースモードに従ってモバイルデバイスを制御する。たとえば、この方法は、右手操作の第1の位置の状態、回転の方向、および第2の位置の状態に従って垂直軸からの予想される傾斜の第1の角度を決定し、モバイルデバイスの右手操作での予想される傾斜の第1の角度に従ってモバイルデバイスを制御する。別の例では、この方法は、左手操作の第1の位置の状態、回転の方向、および第2の位置の状態に従って垂直軸からの予想される傾斜の第2の角度を決定し、モバイルデバイスの左手操作での予想される傾斜の第2の角度に従ってモバイルデバイスを制御する。さらに別の例では、この方法は、ある時間期間にわたるモバイルデバイスの操作履歴を記憶し、操作履歴を使用して、利き手の特徴を決定し、利き手の決定された特徴に従ってモバイルデバイスを制御する。
【0057】
パラグラフ[0058]〜[0060]、図7a図7b、およびそれらの対応する記述は、モバイルデバイスの回転を検知するための手段と、回転を検知するより前に第1の位置の状態を示す情報にアクセスするための手段、および回転を検知した後の第2の位置の状態を示す情報にアクセスするための手段に少なくとも部分的に基づいて回転の方向を決定するための手段と、回転の方向、第1の位置の状態、および第2の位置の状態に少なくとも部分的に基づいて、利き手の特徴を決定するための手段とを提供することに留意されたい。パラグラフ[0058]〜[0060]、図7a図7b、およびそれらの対応する記述は、利き手の決定された特徴に基づいてユーザインターフェースモードを決定するための手段と、決定されたユーザインターフェースモードに従ってモバイルデバイスを制御するための手段とをさらに提供する。パラグラフ[0058]〜[0060]、図3a図3b、およびそれらの対応する記述は、右手操作の第1の位置の状態、回転の方向、および第2の位置の状態に従って垂直軸からの予想される傾斜の第1の角度を決定するための手段と、モバイルデバイスの右手操作での予想される傾斜の第1の角度に従ってモバイルデバイスを制御するための手段とを提供する。パラグラフ[0058]〜[0060]、図3a図3b、およびそれらの対応する記述は、左手操作の第1の位置の状態、回転の方向、および第2の位置の状態に従って垂直軸からの予想される傾斜の第2の角度を決定するための手段と、モバイルデバイスの左手操作での予想される傾斜の第2の角度に従ってモバイルデバイスを制御するための手段とをさらに提供する。パラグラフ[0058]〜[0060]、図7a図7b、およびそれらの対応する記述は、ある時間期間にわたるモバイルデバイスの操作履歴を記憶するための手段と、操作履歴を使用して、利き手の特徴を決定するための手段と、利き手の決定された特徴に従ってモバイルデバイスを制御するための手段とを提供する。
【0058】
本明細書で説明されるハンドヘルドデバイスおよび方法は、用途に応じて様々な手段によって実施することができる。たとえば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せで実施され得る。ハードウェア実装形態の場合、処理ユニットは、本明細書で説明される機能を実行するように設計された、1つもしくは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタルシグナルプロセシングデバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、他の電子ユニット、またはそれらの組合せ内で実装され得る。本明細書では、「制御論理回路」という用語は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せによって実装された論理回路を包含する。
【0059】
ファームウェアおよび/またはソフトウェア実装形態の場合、これらの方法は、本明細書で説明される機能を実行するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)によって実施され得る。命令を有形に具現化するいずれの機械可読媒体も、本明細書で説明される方法の実施において使用され得る。たとえば、ソフトウェアコードは、メモリに記憶され、処理ユニットによって実行され得る。メモリは、処理ユニット内に実装されてもよく、または処理ユニットの外部に実装されてもよい。本明細書で用いられる「メモリ」という用語は、長期、短期、揮発性、不揮発性、または他の記憶デバイスのいずれかの種類を指し、特定のメモリの種類またはメモリの数には限定されず、あるいはメモリが格納される媒体の種類に関して限定されない。
【0060】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアに実装する場合、機能は、コンピュータ可読媒体に1つまたは複数の命令またはコードとして記憶され得る。これらの例には、データ構造によって符号化されたコンピュータ可読媒体およびコンピュータプログラムによって符号化されたコンピュータ可読媒体が含まれる。コンピュータ可読媒体は製造物品の形態をとり得る。コンピュータ可読媒体は、物理的なコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の使用可能な媒体である可能性がある。限定ではなく、例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM、または他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気記憶デバイス、あるいは所望のプログラムコードを命令またはデータ構造の形で記憶するのに使用することができ、かつコンピュータからアクセスすることのできる任意の他の媒体を備えてよく、本明細書で使用するディスク(diskおよびdisc)には、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびブルーレイディスク(disc)が含まれ、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、一方、ディスク(disc)はデータをレーザによって光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0061】
命令および/またはデータは、コンピュータ可読媒体に記憶されるのに加えて、通信装置に含まれる伝送媒体上の信号として提供され得る。たとえば、通信装置は、命令およびデータを示す信号を有する送受信機を含み得る。命令およびデータは、1つまたは複数のプロセッサに特許請求の範囲において概説する機能を実施させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示する機能を実行するための情報を示す信号を有する伝送媒体を含む。第1の時間において、通信装置中に含まれる伝送媒体は、開示する機能を実行するための情報の第1の部分を含んでもよく、一方、第2の時間において、通信装置中に含まれる伝送媒体は、開示する機能を実行するための情報の第2の部分を含む可能性がある。
【0062】
本開示は、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)などのような、様々なワイヤレス通信ネットワークとともに実装され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば互換的に使用される。「位置」および「ロケーション」という用語は、しばしば互換的に使用される。WWANは、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)ネットワーク、Long Term Evolution(LTE)ネットワーク、WiMAX(IEEE802.16)ネットワークなどであり得る。CDMAネットワークは、cdma2000、広帯域CDMA(W-CDMA)などの1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を実装することができる。cdma2000は、IS-95標準、IS-2000標準、およびIS-856標準を含む。TDMAネットワークは、Global System for Mobile Communications(GSM(登録商標))、Digital Advanced Mobile Phone System(D-AMPS)、または何らかの他のRATを実装することができる。GSM(登録商標)およびW-CDMA(登録商標)は、「3rd Generation Partnership Project」(3GPP)という名称のコンソーシアムの文書に記載されている。cdma2000は、「3rd Generation Partnership Project2」(3GPP2)という名称のコンソーシアムの文書に記載されている。3GPPおよび3GPP2の文書は、公に利用可能である。WLANは、IEEE 802.11xネットワークでもよく、WPANはBluetooth(登録商標)ネットワーク、IEEE 802.15x、または何らかの他のタイプのネットワークである可能性がある。本技法はまた、WWAN、WLAN、および/またはWPANの任意の組合せとともに実装され得る。
【0063】
移動局は、セルラー通信デバイスまたは他のワイヤレス通信デバイス、パーソナル通信システム(PCS)デバイス、パーソナルナビゲーションデバイス(PND)、個人情報マネージャ(PIM)、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ、あるいはワイヤレス通信および/またはナビゲーション信号を受信することができる他の適切なモバイルデバイスなどのデバイスを指す。「移動局」という用語はまた、短距離ワイヤレス接続、赤外線接続、ワイヤライン接続、または他の接続などによって、パーソナルナビゲーションデバイス(PND)と通信するデバイスを、衛星信号受信、支援データ受信、および/または位置関連処理がそのデバイスにおいて行われるか、またはPNDにおいて行われるかにかかわらず含むものである。また、「移動局」は、インターネット、Wi-Fi、または他のネットワークなどを介してサーバとの通信が可能である、ワイヤレス通信デバイス、コンピュータ、ラップトップなどを含むすべてのデバイスを、衛星信号受信、支援データ受信、および/または位置関連処理がそのデバイスにおいて行われるか、サーバにおいて行われるか、またはネットワークに関連する別のデバイスにおいて行われるかにかかわらず含むものである。上記の任意の動作可能な組合せも「移動局」と見なされる。
【0064】
何かが「最適化される」、「必要とされる」という指定または他の指定は、最適化されるシステム、または「必要とされる」要素が存在するシステムのみに本開示が適用されること(または他の指定に起因する他の制限)を示すものではない。これらの指定は、特定の説明された実装形態のみを指す。もちろん、多くの実装形態が可能である。開発中であるか今後開発されるプロトコルを含む、本明細書で論じるプロトコル以外のプロトコルで技法を使用できる。
【0065】
当業者は、同じ基本的な下位の機構および方法を依然用いながら、開示した実施形態の多くの可能な修正および組合せを使用してよいことを認識されよう。上記の説明は、説明の目的で、特定の実施形態に関して書かれている。しかしながら、上で示した論述は網羅的なものでも、あるいは本開示を開示された厳密な形態に限定するものでもない。多くの修正および変形が、上記の教示に鑑みて可能である。本開示の原理および実際の適用について説明するために、また、企図される特定の用途に合わせて様々な修正を加えて本開示および様々な実施形態を他の当業者が最善の形で利用できるように、実施形態が選択され、説明されている。
【符号の説明】
【0066】
702 アンテナ
704 モデム
706 RXデータプロセッサ
708 コントローラ/プロセッサ
710 TXデータプロセッサ
712 メモリ
714 センサーベースのユーザインターフェース制御モジュール
716 センサー
図1a
図1b
図2a
図2b
図3a
図3b
図4a
図4b
図4c
図5a
図5b
図5c
図6a
図6b
図6c
図7a
図7b