特許第5802102号(P5802102)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5802102
(24)【登録日】2015年9月4日
(45)【発行日】2015年10月28日
(54)【発明の名称】ファスナー装置
(51)【国際特許分類】
   B65D 45/24 20060101AFI20151008BHJP
【FI】
   B65D45/24
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2011-221354(P2011-221354)
(22)【出願日】2011年9月15日
(65)【公開番号】特開2013-63800(P2013-63800A)
(43)【公開日】2013年4月11日
【審査請求日】2014年9月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】503408266
【氏名又は名称】株式会社 ウミヒラ
(73)【特許権者】
【識別番号】000153546
【氏名又は名称】株式会社日立物流
(74)【代理人】
【識別番号】100103056
【弁理士】
【氏名又は名称】境 正寿
(74)【代理人】
【識別番号】100146064
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 玲子
(72)【発明者】
【氏名】五十棲 茂彦
(72)【発明者】
【氏名】海平 和男
(72)【発明者】
【氏名】井沼 俊明
【審査官】 谿花 正由輝
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第06203075(US,B1)
【文献】 実開昭57−193655(JP,U)
【文献】 実開昭59−043350(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 45/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1本体と、この第1本体と結合状態となる第2本体と、第1本体と第2本体とを結合するためのファスナーとを備え、
前記ファスナーには、第1本体に設けられた係合部に係合するフックと、第2本体の上面に取付けられた固定部と、この固定部に回動自在に取付けられた操作レバーと、前記フックと前記操作用レバーとを連結する連結ロッドと、前記操作レバーの操作により前記連結ロッドを上下動させる機構とを備え、
第1本体には、前記連結ロッドが上昇すると前記フックが前記係合部に係合状態になり、前記連結ロッドが降下すると前記フックが前記係合部から離脱するとともに第1本体から離れる方向に開くよう制御するカム機構が備えられており、
前記第1本体が容器本体であり、前記第2本体が前記容器本体の蓋体であり、
前記蓋体は、前記容器本体に上方から被せられるように天板を有する筒体で構成され、前記蓋体の外周部に前記ファスナー及び前記カム機構が収納される凹部が形成され、この凹部を覆いで覆って蓋体の外周面を略面一に構成していることを特徴とするファスナー装置。
【請求項2】
第1本体と、この第1本体と結合状態となる第2本体と、第1本体と第2本体とを結合するためのファスナーとを備え、
前記ファスナーには、第1本体に設けられた係合部に係合するフックと、第2本体の上面に取付けられた固定部と、この固定部に回動自在に取付けられた操作レバーと、前記フックと前記操作用レバーとを連結する連結ロッドと、前記操作レバーの操作により前記連結ロッドを上下動させる機構とを備え、
第1本体には、前記連結ロッドが上昇すると前記フックが前記係合部に係合状態になり、前記連結ロッドが降下すると前記フックが前記係合部から離脱するとともに第1本体から離れる方向に開くよう制御するカム機構が備えられており、
前記第1本体が容器本体であり、前記第2本体が前記容器本体の蓋体であり、
前記カム機構は、前記蓋体に設けられた内カムと外カムによって構成され、前記フックの前記連結ロッドとの結合部は内カムと外カムによってサンドイッチ状に配置されており、内カムには前記フックを導く斜面が設けられ、外カムには前記フックの一部が当接して前記フックを前記容器本体から離れる方向に制御する縁部が設けられていることを特徴とするファスナー装置。
【請求項3】
前記ファスナーを複数設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のファスナー装置。
【請求項4】
前記操作レバーの操作により前記連結ロッドを上下動させる機構には、前記固定部に前記操作レバーを回動自在に取付ける第1のボルトと、前記連結ロッドを前記操作レバーに回動自在に取付ける第2のボルトが備えられ、前記操作レバーの操作により、第2のボルトが第1のボルトの周りを回動するよう前記両ボルトが位置付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のファスナー装置。
【請求項5】
前記連結ロッドの長さを調整することができるボルトとナットを前記連結ロッドに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のファスナー装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器本体に蓋体を被せて両者を締め付ける場合などに用いるファスナーを備えたファスナー装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
容器本体の開口部を覆う蓋体を容器本体に被せて両者を締め付けるファスナーは種々のものが存在し市販されている。例えばタキゲン製造株式会社の総合カタログTAKIGEN21−2(平成21年8月発行)894〜967頁(非特許文献1)に種々のものが紹介されている。ところが、容器本体の側面に設けた係合凹部にファスナーの一部を係合するタイプの物が存在しない。
【0003】
実公平6−2917号公報(特許文献1)には容器本体の縁部(係合部)にファスナーの楔部を係合して容器本体と蓋体を結合するものが示されている。
【先行技術文献】
【0004】
【特許文献】
【特許文献1】実公平6−2917号公報
【非特許文献1】タキゲン製造株式会社の総合カタログTAKIGEN21−2(平成21年8月発行)894〜967頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この特許文献1に記載の密封容器は、合成樹脂製のファスナーが蓋体に一体にセルフヒンジ状に構成され、合成樹脂の弾力性を利用して密封状態を確立している。例えば、ステンレス製の容器本体にステンレス製の蓋体を被せて両者をしっかりと結合する場合には、特許文献1に記載のものは参考にならない。
【0006】
本発明は、上記に鑑みなされたものであって、全く新しい考え方のものであって操作性が極めて良好なファスナー装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のファスナー装置は、第1本体と、この第1本体と結合状態となる第2本体と、第1本体と第2本体とを結合するためのファスナーとを備え、前記ファスナーには、第1本体に設けられた係合部に係合するフックと、第2本体の上面に取付けられた固定部と、この固定部に回動自在に取付けられた操作レバーと、前記フックと前記操作用レバーとを連結する連結ロッドと、前記操作レバーの操作により前記連結ロッドを上下動させる機構とを備え、第1本体には、前記連結ロッドが上昇すると前記フックが前記係合部に係合状態になり、前記連結ロッドが降下すると前記フックが前記係合部から離脱するとともに第1本体から離れる方向に開くよう制御するカム機構が備えられており、前記第1本体が容器本体であり、前記第2本体が前記容器本体の蓋体であり、前記蓋体は、前記容器本体に上方から被せられるように天板を有する筒体で構成され、前記蓋体の外周部に前記ファスナー及び前記カム機構が収納される凹部が形成され、この凹部を覆いで覆って蓋体の外周面を略面一に構成していることを特徴とする。
【0008】
また、本発明のファスナー装置は、第1本体と、この第1本体と結合状態となる第2本体と、第1本体と第2本体とを結合するためのファスナーとを備え、前記ファスナーには、第1本体に設けられた係合部に係合するフックと、第2本体の上面に取付けられた固定部と、この固定部に回動自在に取付けられた操作レバーと、前記フックと前記操作用レバーとを連結する連結ロッドと、前記操作レバーの操作により前記連結ロッドを上下動させる機構とを備え、第1本体には、前記連結ロッドが上昇すると前記フックが前記係合部に係合状態になり、前記連結ロッドが降下すると前記フックが前記係合部から離脱するとともに第1本体から離れる方向に開くよう制御するカム機構が備えられており、前記第1本体が容器本体であり、前記第2本体が前記容器本体の蓋体であり、前記カム機構は、前記蓋体に設けられた内カムと外カムによって構成され、前記フックの前記連結ロッドとの結合部は内カムと外カムによってサンドイッチ状に配置されており、内カムには前記フックを導く斜面が設けられ、外カムには前記フックの一部が当接して前記フックを前記容器本体から離れる方向に制御する縁部が設けられていることを特徴とする。
また、前記ファスナーを複数設けたことを特徴とする。
また、前記操作レバーの操作により前記連結ロッドを上下動させる機構には、前記固定部に前記操作レバーを回動自在に取付ける第1のボルトと、前記連結ロッドを前記操作レバーに回動自在に取付ける第2のボルトが備えられ、前記操作レバーの操作により、第2のボルトが第1のボルトの周りを回動するよう前記両ボルトが位置付けられていることを特徴とする。
【0009】
らに、前記連結ロッドの長さを調整することができるボルトとナットを前記連結ロッドに備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
以上のように、本発明のファスナー装置によれば、ファスナーの操作レバーを操作をすることにより、第1本体(容器本体)の係合部に係合していたフックが解除され、さらに第1本体(容器本体)から離れる方向に開くことになるので、手でフックを開く必要が無く、フックに邪魔されることなく第1本体(容器本体)に第2本体(蓋体)を被せることができる。
【0011】
また、ファスナーは蓋体に設けた凹部に収納された状態にしてあり、覆いによって覆われているので、蓋体の外周面は略面一に構成されている。この容器を搬送用梱包箱に収納して搬送するに際し、容器の蓋体の外周面が略面一状態であるので、搬送用梱包箱に容器を収納するとき、搬送用梱包箱の内周面を容器によって傷つけることはない。
【0012】
また、前記連結ロッドの長さを調整することができるボルトとナットを前記連結ロッドに備えているので、ファスナーによる締め付け状態を自由に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施の形態に係るファスナー装置を組込んだ容器の斜視図である。
図2】同容器の本体の斜視図である。
図3】同容器を搬送用梱包箱に収納した全体の概略断正面図である。
図4】同ファスナー装置の要部の斜視図である。
図5】同ファスナー装置の要部の斜視図である。
図6】a,bはそれぞれ同ファスナー装置の部品の斜視図である。
図7】a,b,c,dは同ファスナー装置の動作状態を示す断側面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について図面とともに説明する。
図1に示すものは、本発明の実施例のファスナーを4組1,1a,1b,1c設けた密封容器2である。密封容器2は容器本体2aと蓋体2bとからなっており、両者はステンレスで構成されている。蓋体2bは天板を有する筒体となっていて、容器本体2aに被せられるようになっている。運搬のための取っ手4も設けられている。
図2に示すように、密封構造とするため、容器本体2aの上面開口部5の縁部にゴム等の弾性体で構成されたOリング6が嵌めこまれている。容器本体2aには、図示していないが、必要に応じ細胞、組織等を入れたマイクロチューブ(密封容器)の収納部を取付けるようにしてもよい。
【0015】
密封容器2は図3に示すように搬送用梱包箱8に収納されて運搬される。図3において9は梱包箱本体、10はその蓋体ある。
なお、密封容器2を冷却状態で搬送する場合には、搬送用梱包箱8の内壁と密封容器2との間に隙間を作り、ここに保冷材を入れるようにすればよい。
【0016】
次に、図4,5,6,7を用いて本発明の実施例であるファスナー装置を説明する。図1にはファスナーを4組1,1a,1b,1c示してあるが全て同じ構造のものであるのでファスナー1について説明する。
容器本体2aにはファスナー1の下端に設けたフック16が係合する係合部12が設けられている。蓋体2bの上面にはファスナー1の上端に設けられた固定部13が取付けられている。13a,13bは取付用のビス孔である。
この固定部13の端部に操作レバー14が回動自在に取付けられている。15は取付用のボルトである。フック16と操作用レバー14は連結ロッド17によって連結され、連結ロッド17の上端は操作レバー14に回動自在に取付けられている。18は連結用のボルトである。
連結ロッド17の下端はフック16の上端に回動自在に取付けられている。19は連結用のボルトである。
【0017】
ファスナー1には、操作レバー14の操作により連結ロッド17を上下動させることができる機構が設けられている。つまり、操作レバー14は固定部13の端部のボルト15を支点にして回動する。これに伴って操作レバー14と連結ロッド17とを結合しているボルト18はボルト15の周囲を回る状態となる。この動きに従って連結ロッド17は上下動することになる。
連結ロッド17の下端に連結されているフック16の先端はL字状に成形されていて、容器本体2aに設けた係合部12と係合するように構成されている。
【0018】
フック16の上端の外側に凹部16aが設けられている。
連結ロッド17の中間はボルト17aとなっていてこれに螺合している2個のナット17b,17cにより連結ロッド17の全体の長さを微調整できるよう構成されている。連結ロッド17の全体長を短くするほど、操作レバー14による締め付けがきつくなる。
【0019】
蓋体2bの側面には、コ字状の切欠き凹部20が蓋体2bの上端から下端にかけて形成されていて、この凹部20に連結ロッド17、フック16の上端部が挿入されている。凹部20の深さは連結ロッド17、フック16が蓋体2bの外周面から突出しないように設定されている。
【0020】
連結ロッド17が上昇するとフック16の先端部が容器本体2aの係合部12に係合状態になり、連結ロッド17が降下するとフック16の先端部が係合部12から離脱するとともに容器本体2aから離れる方向に開くよう制御するカム機構21が蓋体2bに設けられている。
カム機構21は2枚のカムで構成されており、1枚目は図6bに詳細を示す内カム22であり、2枚目は図6aに示す外カム23である。内カム22には斜面22aが設けられているのが特徴である。内カム22は図4に示すように凹部20の底にねじ止めされる。図6bの22bは取付用のねじ穴である。外カム23には縁部23aが設けられているのが特徴である。外カム23も凹部20にねじ止めされる。図6aの23bは取付用のねじ穴である。
【0021】
連結ロッド17は内カム22と外カム23によってサンドイッチ状態にされる。外カム23も蓋体2bの外周面から突出しないよう構成される。凹部20は図1に示すように覆い24によって目隠し状態にされる。24aは覆い24の取付けねじである。覆い24の外周面は蓋体2bの外周面と略面一に形成されている。実施例では覆い24の外周面の方が蓋体2bの外周面より少し突出している。
【0022】
内カム22は蓋体2bと一体に構成してもよく、また、連結ロッド17を挿入することができるのであれば、外カム23も蓋体2bと一体に構成してもよい。さらに、カム機構21は内カム22、外カム23により構成したが、これに限らず、連結ロッド17が上昇するとフック16の先端部が容器本体2aの係合部12に係合状態になり、連結ロッド17が降下するとフック16の先端部が係合部12から離脱するとともに容器本体2aから離れる方向に開くよう制御するカム機構であれば、他の機構を用いてもよい。
【0023】
次に、このファスナー装置の動作について図7を用いて説明する。
図7aは、容器本体2aと蓋体2bとがファスナー1によって結合されている状態を示している。つまり、フック16の先端部が容器本体2aの係合部12係合しており、操作レバー14は固定部13にその先端が当たるように閉じられている。
【0024】
次に、図7bに示すように、操作レバー14を開いてゆくと、固定部13の端部のボルト15を支点にして操作レバー14は回動する。これに伴って操作レバー14と連結ロッド17とを結合しているボルト18はボルト15の周囲を回る状態となる。従って、この動きに従って連結ロッド17は下降することになる。すると、フック16もこの動作とともに下降して行き、フック16の先端部は容器本体2aの係合部12から離れる。
【0025】
次に、図7cに示すように、さらに操作レバー14を開くと、連結ロッド17はさらに下降する。このときフック16の上端の角(図の左の角)部分が内カム22の斜面22aを滑り降りる。これと同時に、フック16の凹部16aが外カム23の縁部23aに当たり、これによってフック16はボルト19を支点として反時計方向に回動する。つまり、フック16の先端部は容器本体2aから離れる方向に移動することになる。
【0026】
操作レバー14を最大限に開いた状態を図7dに示す。フック16の先端部は容器本体2aから離れた状態で停止する。この状態で蓋体2bを容器本体2aから上方に向けて分離することができる。
図1に示すように、ファスナーは1,1a,1b,1cと4セット存在する。各ファスナーのフックはすべて図7dに示すと同様に、開いている。再度蓋体2bを容器本体2aに装着する場合、各ファスナーの操作レバーを図7dに示すように最大限開いた状態にしておくと、各ファスナーのフックが開いた状態になり、フックが邪魔になることなく図7dに示すように容器本体2aと蓋体2bを位置させることができる。
【0027】
もし、各ファスナーのフックが開いた状態にならないと、手で各フックをいちいち開いた状態にしないと、容器本体2aに蓋体2bを被せることができない。この点、この実施例ではフックが操作レバー14の動きにつれて自動的に開くので、蓋体2bを容器本体2aに被せる操作は極めて容易になる。
そして、ファスナー1は蓋体2bの凹部20に収納された状態にしてあり、覆い24によって覆われているので、蓋体2bの外周面は略面一に構成されている。図3に示すように、密封容器2は搬送用梱包箱8に収納されて搬送される。密封容器2の蓋体2bの外周面が略面一状態であると、搬送用梱包箱8に密封容器2を収納するとき、搬送用梱包箱8の内周面を密封容器2によって傷つけることはない。
【0028】
実施例では密封容器2としたが、密封容器である必要はなく、Oリング等を持たない通常の容器でもよい。また、ファスナーを4個設けたが、少なくとも一個有れば容器本体2aと蓋体2bとを結合できる。1個で不安定な場合には2個設ければ良い。密封容器の場合には4個程度設けるのが良く、複数個で実現できる。
本発明のファスナー装置は、第1本体と第2本体とを結合するものであり、実施例の場合、第1本体が容器本体2a、第2本体が蓋体2bである。他の例としては、レース用の車の車体を容器本体とし、ボンネットを体とし、両者を複数のファスナーで結合する場合等に利用できる。レース用のボンネットは緊急時には外部から早く取り外すことが要求されるので、本発明のファスナー装置を利用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明は、密封容器等の容器本体と蓋体とを結合する場合等に用いて有用である。
【符号の説明】
【0030】
1,1a,1b,1c:ファスナー
2:密封容器
2a:容器本体
2b:蓋体
12:係合部
13;固定部
14:操作レバー
15:ボルト
16:フック
17:連結ロッド
17a:ボルト
17b,17c:ナット
18,19:連結用ボルト
20:凹部
21:カム機構
22:内カム
22a:斜面
23:外カム
23a:縁部
24:覆い
図1
図2
図3
図4
図5
図6a
図6b
図7a
図7b
図7c
図7d