(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5802605
(24)【登録日】2015年9月4日
(45)【発行日】2015年10月28日
(54)【発明の名称】樹脂製アンプル
(51)【国際特許分類】
B65D 1/02 20060101AFI20151008BHJP
B65D 1/09 20060101ALI20151008BHJP
B65D 47/36 20060101ALI20151008BHJP
B65D 23/00 20060101ALI20151008BHJP
A61J 1/06 20060101ALI20151008BHJP
【FI】
B65D1/02 211
B65D1/09 100
B65D47/36 H
B65D23/00 A
A61J1/06 E
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-103903(P2012-103903)
(22)【出願日】2012年4月27日
(65)【公開番号】特開2013-230845(P2013-230845A)
(43)【公開日】2013年11月14日
【審査請求日】2014年10月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100094400
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 三義
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100140718
【弁理士】
【氏名又は名称】仁内 宏紀
(72)【発明者】
【氏名】阿部 孝之
【審査官】
高橋 裕一
(56)【参考文献】
【文献】
特開平10−099409(JP,A)
【文献】
特開2011−088646(JP,A)
【文献】
特開2003−252386(JP,A)
【文献】
特開2009−154949(JP,A)
【文献】
特開2009−153900(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2010/0016824(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0100861(US,A1)
【文献】
実公昭40−26792(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 1/00− 1/48
A61J 1/06
B65D23/00
B65D47/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物を収容する有底筒状の容器本体と、
該容器本体の口部に破断可能な弱化部を介して連設されて前記口部を閉塞する頭部と、を備えた樹脂製アンプルにおいて、
前記口部には、容器軸に直交する径方向の外側に向けて突出するネックリングが形成されるとともに、前記口部内には前記容器本体の胴部内に突出する筒体が嵌合され、
前記口部のうち、前記ネックリングに対して容器軸方向に沿う前記容器本体の内側に位置する部分には、前記筒体を保持する係合部が形成されていることを特徴とする樹脂製アンプル。
【請求項2】
前記係合部は、径方向の内側に向けて膨出して形成されていることを特徴とする請求項1記載の樹脂製アンプル。
【請求項3】
前記筒体のうち、前記胴部側の開口縁は容器軸及び径方向の双方に対して傾斜していることを特徴とする請求項1または請求項2記載の樹脂製アンプル。
【請求項4】
前記筒体のうち、前記胴部側の開口縁には、容器軸方向に沿う前記容器本体の内側に向けて開放されたスリットが形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の樹脂製アンプル。
【請求項5】
前記筒体のうち、前記頭部側の開口縁は前記弱化部に対して容器軸方向に沿う前記容器本体の外側に位置していることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の樹脂製アンプル。
【請求項6】
前記頭部は、前記口部内に開口する中空に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の樹脂製アンプル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂製アンプルに関する。
【背景技術】
【0002】
飲料水や薬剤、肥料等の内容物を収容する樹脂製アンプルとして、内容物が収容された容器本体と、容器本体の口部に破断可能な弱化部を介して連設されて口部を閉塞する頭部と、を備えた構成が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。この種の樹脂製アンプルでは、内容物を取り出す際、例えば容器本体を把持した状態で頭部を押し倒す等して弱化部を破断し、容器本体の口部を開口した後に口部から内容物を取り出すようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−154950号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した樹脂製アンプルでは、頭部を上向き、容器本体を下向きにした正立姿勢から、例えば横倒し姿勢や倒立姿勢等になった場合、容器本体内に収容された内容物が口部側に偏って貯留される。この場合、樹脂製アンプルを正立姿勢に戻しても、口部側に貯留された内容物が表面張力によって元に戻り難くなる。
この状態で、弱化部を破断して樹脂製アンプルを開封すると、口部側に貯留された内容物が外部に飛散する虞がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、口部側に内容物が貯留されるのを抑制し、開封時に内容物が外部に飛散するのを抑制できる樹脂製アンプルを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る樹脂製アンプルは、内容物を収容する有底筒状の容器本体と、該容器本体の口部に破断可能な弱化部を介して連設されて前記口部を閉塞する頭部と、を備えた樹脂製アンプルにおいて、前記口部には、容器軸に直交する径方向の外側に向けて突出するネックリングが形成されるとともに、前記口部内には前記容器本体の胴部内に突出する筒体が嵌合され、前記口部のうち、前記ネックリングに対して容器軸方向に沿う前記容器本体の内側に位置する部分には、前記筒体を保持する係合部が形成されていることを特徴としている。
【0007】
このような特徴により、胴部内に向けて突出する筒体が口部内に嵌合されているので、樹脂製アンプルが横倒し姿勢や倒立姿勢等になって内容物が口部側に偏って貯留された後、樹脂製アンプルを正立姿勢に戻したときの、筒体における胴部側の開口部内に位置する内容物に作用する力学的なバランスを不安定にすることが可能になる。これにより、筒体における胴部側の開口部内に位置する内容物に生ずる、例えば表面張力を低減できる。
したがって、樹脂製アンプルが例えば横倒し姿勢や倒立姿勢等になったときに内容物が口部側に偏って貯留されても、この内容物が樹脂製アンプルを正立姿勢に戻したときに容器本体側に向けて流動することになる。これにより、口部側に内容物が貯留されるのを抑制できるので、内容物が開封時に外部に飛散するのを抑制できる。
【0008】
また、本発明の構成によれば、筒体が、口部内の係合部に保持されているので、筒体が口部から脱落するのを抑制できる。
しかも、係合部が弱化部に対して容器軸方向に沿う容器本体の内側に形成されるので、容器軸方向に沿う容器本体の外側から口部内に筒体を嵌合する際に、筒体に加えた押込み力が弱化部に伝わるのを抑制することが可能になり、弱化部が破断されるのを抑制できる。
【0009】
また、前記係合部は、径方向の内側に向けて膨出して形成されていてもよい。
【0010】
この場合、口部のうち、厚肉部となるネックリングを避けた位置に、径方向の内側に向けて膨出する係合部が形成されるので、ひけの発生を抑制して係合部を安定した寸法で形成できる。
【0011】
また、前記筒体のうち、前記胴部側の開口縁は容器軸及び径方向の双方に対して傾斜していてもよい。
【0012】
この場合、筒体における胴部側の開口縁が容器軸方向及び径方向の双方に対して傾斜しているため、筒体における胴部側の開口部内に位置する内容物に生ずる、例えば表面張力を確実に低減できるため、口部側に内容物が貯留されるのを抑制できる。
【0013】
また、前記筒体のうち、前記胴部側の開口縁には、容器軸方向に沿う前記容器本体の内側に向けて開放されたスリットが形成されていてもよい。
【0014】
この場合、筒体における胴部側の開口部内に位置する内容物に生ずる、例えば表面張力を確実に低減できるため、口部側に内容物が貯留されるのを抑制できる。
【0015】
また、前記筒体のうち、前記頭部側の開口縁は前記弱化部に対して容器軸方向に沿う前記容器本体の外側に位置していてもよい。
【0016】
この場合、弱化部の破断時に口部の開口縁にバリが発生しても、筒体における頭部側の開口縁がバリよりも上方に位置することになる。そのため、バリが指等に触れ難くなり、指等を保護できる。
【0017】
また、前記頭部は、前記口部内に開口する中空に形成されていてもよい。
【0018】
この場合、頭部側に内容物が貯留されていても、この内容物が開封時に外部に流出することが抑えられ、顕著な作用効果が得られる。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る樹脂製アンプルによれば、口部側に内容物が貯留されるのを抑制し、開封時に内容物が外部に飛散するのを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の実施形態に係る樹脂製アンプルの部分断面図である。
【
図3】成形直後の樹脂製アンプルを示す部分断面図である。
【
図4】本発明の他の実施形態に係る樹脂製アンプルの上部断面図である。
【
図5】樹脂製アンプルを開封した状態を示す図であって、
図4のB部に相当する断面図である。
【
図6】本発明の他の実施形態に係る樹脂製アンプルの上部断面図である。
【
図7】本発明の他の実施形態に係る樹脂製アンプルの上部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態における樹脂製アンプル1は、例えば飲料水や薬剤、肥料等の内容物を収容する有底筒状の容器本体11と、容器本体11の口部21を閉塞する有頂筒状の頭部12と、を備えている。なお、本実施形態の樹脂製アンプル1は、合成樹脂材料で一体に形成され、射出成形により有底筒状に形成されたプリフォームが、ブロー成形されて形成される。
【0022】
容器本体11及び頭部12は、それぞれの中心軸が共通軸上に位置している。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿う頭部12側を上側、容器軸O方向に沿う容器本体11側を下側という。さらに、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
【0023】
容器本体11は、口部21、肩部22、胴部23及び底部24を備え、これら21〜24が、上方から下方に向けてこの順に連設された概略構成となっている。
胴部23は、容器軸Oに沿って延びる円筒形状に形成され、その下端開口部を閉塞するように底部24が連設されている。
肩部22は、胴部23の上端開口縁から上方に向かうに従い漸次縮径されている。
【0024】
口部21は、肩部22の内周縁から上方に向けて立設された円筒形状とされ、胴部23内に連通している。また、口部21の上端部には、径方向の外側に向けて突出するネックリング25が周方向の全周に亘って形成されている。
また、
図2に示すように、口部21のうち、ネックリング25の下方に位置する部分から肩部22との接続部分に亘る部分には、径方向の内側に向けて膨出する係合部26が延設されている。この係合部26は、周方向の全周に亘って形成されている。また、係合部26の上端縁は、径方向の内側に向けて突の湾曲面をなしている。
【0025】
図1に示すように、頭部12は、下端が開口した中空とされ、上述した口部21の上端開口縁に弱化部27を介して破断可能に連設されている。弱化部27は、口部21の上端開口縁と頭部12の下端開口縁との間で他の部位よりも脆弱(薄肉)に形成され、容器本体11と頭部12とを相対的に例えば折り曲げて変位させることで、破断される。
【0026】
頭部12の下端部は、下方に向かうに従い外径が漸次拡大している。なお、
図3に示すように、頭部12は、成形直後の状態において、容器軸O方向に沿って開口する筒状に形成され、その上端開口部を通じて樹脂製アンプル1内に内容物が充填されるようになっている。そして、内容物の充填後、頭部12の上端開口部が加熱されて頭部12が閉塞されている。なお、頭部12は、中空に限らず、中実に形成しても構わない。
【0027】
ここで、口部21内には、胴部23内に突出する筒体31が嵌合されている。筒体31は、容器軸O方向に沿って開口する円筒状の部材であり、上端開口縁が径方向に沿って形成される一方、下端開口縁が容器軸O方向及び径方向の双方に対して傾斜して形成されている。具体的に、筒体31の下端開口縁は、樹脂製アンプル1の下面視で、径方向に長い長円形状をなし、その中心に容器軸Oが位置している。また、筒体31の下端開口縁は、その長手方向の一端部側から他端部側に向かうに従い下方に向けて傾斜している。
【0028】
また、筒体31の上端縁には、径方向の外側に向けて突出する外フランジ部32が形成されている。この外フランジ部32は、口部21内において、上述した係合部26の上端縁に上方から係合しており、これにより筒体31が口部21内に保持されている。この場合、筒体31の上端部は、口部21内において容器軸O方向に沿うネックリング25の下端部と同等の位置に配置され、下端部は口部21の下端開口部から下方に向けて突出している。なお、筒体31の上端開口縁は、内径が下方に向けて漸次縮径されている。
【0029】
また、筒体31の外周面のうち、口部21内に位置する部分は、係合部26の外周面に密接している。したがって、容器本体11において、口部21と胴部23とは筒体31内を通して連通している。なお、図示の例では、筒体31の下端開口縁のうち、その長手方向に沿う一端部側に位置する部分は、容器軸O方向に沿う口部21と肩部22との接続部分と同等の位置に配置されている。
【0030】
また、
図3に示すように、容器本体11内に筒体31を組み込む場合には、頭部12の上端開口部を閉塞する前に、頭部12の上端開口部から筒体31を容器軸O方向に沿って挿入する(
図3中矢印参照)。この場合、筒体31の外フランジ部32が係合部26に当接するまで、筒体31を容器軸O方向に沿って押し込むことで、口部21内において筒体31が係合部26により保持される。また、筒体31を容器本体11内に押し込む方法としては、例えば棒状の治具等により、頭部12の上端開口部を通して筒体31を係合部26に係合する位置(規定位置)まで押し込むことができる。また、容器本体11に内容物を充填するためのノズルを用い、頭部12の上端開口部を通して筒体31を押し込んだり、内容物を充填する際の充填液圧によって筒体31を押し込んだりする等しても構わない。
【0031】
上述した樹脂製アンプル1を使用する場合には、頭部12を上向き、容器本体11を下向きにした正立姿勢とした状態で、容器本体11を把持して例えば頭部12を押し倒す。すると、弱化部27が破断され、頭部12が容器本体11から切り離される。これにより、口部21が開放され、容器本体11内の内容物を取り出せるようになっている。
【0032】
ここで、本実施形態の樹脂製アンプル1では、胴部23内に突出する筒体31が口部21内に嵌合されているので、樹脂製アンプル1が横倒し姿勢や倒立姿勢等になって内容物が口部21側に偏って貯留された後、樹脂製アンプル1を正立姿勢に戻したときの、筒体31の下端開口部内に位置する内容物に作用する力学的なバランスを不安定にすることが可能になる。これにより、筒体31の下端開口部内に位置する内容物に生ずる、例えば表面張力を低減できる。
したがって、樹脂製アンプル1が例えば横倒し姿勢や倒立姿勢等になったときに内容物が口部21側に偏って貯留されても、この内容物が樹脂製アンプル1を正立姿勢に戻したときに容器本体11側に向けて流動することになる。これにより、口部21側に内容物が貯留されるのを抑制できるので、内容物が開封時に外部に飛散するのを抑制できる。
【0033】
また、本実施形態の筒体31は、口部21内の係合部26に保持されているので、筒体31が口部21から脱落するのを抑制できる。
しかも、係合部26が弱化部27よりも下方に形成されるので、上方から口部21内に筒体31を嵌合する際に、筒体31に加えた押込み力が弱化部27に伝わるのを抑制することが可能になり、弱化部27が破断されるのを抑制できる。
また、口部21のうち、厚肉部となるネックリング25を避けた位置に、径方向の内側に向けて膨出する係合部26が形成されるので、ひけの発生を抑制して係合部26を安定した寸法で形成できる。
【0034】
特に、本実施形態の樹脂製アンプル1では、筒体31の下端開口縁が容器軸O方向及び径方向の双方に対して傾斜しているため、筒体31の下端開口部内に位置する内容物に生ずる例えば表面張力を確実に低減できる。
さらに、本実施形態のように、頭部12が口部21内に開口する中空に形成されていている場合に、頭部12側に内容物が貯留されていても、この内容物が開封時に外部に流出することが抑えられ、顕著な作用効果が得られる。
【0035】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0036】
例えば、筒体31の形状等は、適宜設計変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、筒体31の上端開口縁が口部21と頭部12との接続部分(弱化部27)よりも下方に位置する場合について説明したが、これに限らず、
図4、
図5に示すように、筒体31の上端開口縁が弱化部27よりも上方に配置されていても構わない。
この構成によれば、弱化部27の破断時に口部21の上端開口縁にバリC(
図5参照)が発生しても、筒体31の上端開口縁がバリCよりも上方に位置することになる。そのため、バリCが指等に触れ難くなり、指等を保護できる。なお、筒体31の上端開口縁と、弱化部27と、を容器軸O方向に沿う同位置に配置しても構わない。
【0037】
また、上述した実施形態では、筒体31の下端開口縁が容器軸O方向及び径方向の双方に対して傾斜している場合について説明したが、これに限らず、筒体31の下端開口縁の形状は適宜設計変更が可能である。例えば、
図6や
図7に示すように筒体31における周方向の一部に、下方に向けて開放されたスリット35(例えば、径方向から見た側面視で矩形状や三角形状)を形成しても構わない。さらに、スリット35を周方向に間隔をあけて複数形成しても構わない。
この構成によっても、筒体31の下端開口部に位置する内容物に生ずる、例えば表面張力を確実に低減できるため、口部21側に内容物が貯留されるのを抑制できる。なお、スリット35は、その深さ(筒体31の下端開口縁からスリット35の上端縁までの容器軸O方向に沿う高さ)が、筒体31の内径の大きさよりも深くなっていることが好ましい。これにより、筒体31の下端開口部に位置する内容物に生ずる、例えば表面張力を効果的に低減できる。
【0038】
さらに、上述した実施形態では、口部21における周方向の全体に亘って係合部26を形成した場合について説明したが、これに限らず、周方向に間欠的に形成してもよい。
また、上述した実施形態では、口部21のうち、ネックリング25の下方に位置する部分から肩部22との接続部分に亘る部分の容器軸O方向全体に亘って係合部26を形成した場合について説明したが、これに限らず、ネックリング25の下方に位置する部分から肩部22との接続部分に亘る部分のうち、一部に形成されていれば構わない。
【0039】
また、上述した実施形態では、係合部26が径方向の内側に向けて膨出する段差状に形成されている場合について説明したが、これに限られない。例えば、下方に向かうに従い漸次縮径するテーパ形状に形成したり、径方向の外側に向けて窪ませたりする等、適宜設計変更が可能である。
【0040】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0041】
1…樹脂製アンプル
11…容器本体
12…頭部
21…口部
23…胴部
25…ネックリング
26…係合部
27…弱化部
31…筒体
O…容器軸