【実施例】
【0027】
以下、実施例を挙げてさらに本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。実施例および比較例に用いた測定方法を以下に示す。
【0028】
(1)靱性
ISO1874−2に従い、実施例および比較例で得られたペレットを、日精樹脂工業(株)製の射出成形機PS60により、シリンダ温度300℃、金型表面温度100℃、スクリュー回転数150rpm、平行部流速200mm/秒、射出/冷却=20/20秒の条件で射出成形し、ISO Type−A規格の試験片を成形し、得られた試験片をアルミの防湿袋に真空密閉した。この試験片を用いて、以下の標準方法に従って測定した。
引張り破断ひずみ:ISO 527−1、−2
なお、3%吸水時の物性は、試験片を60℃温水中に浸漬し、試験片の重量変化により吸水率を求め、その値が3%となった時点で同様に測定した。
【0029】
(2)難燃性
実施例および比較例で得られたペレットを用いて、UL94(米国Under Writer Laboratories Incで定められた規格)の方法に従って測定した。
【0030】
(3)グローワイヤー着火温度(GW−IT)
実施例および比較例で得られたペレットを、日精樹脂工業(株)製の射出成形機NEX1000により、シリンダ温度280℃、金型表面温度80℃、スクリュー回転数150rpm、射出圧力100MPa、射出速度100mm/秒、射出/冷却=20/20秒の条件で射出成形し、80×80×相応厚み(mm)の試験片を成形した。得られた試験片を用いて、IEC60695−2−13に準拠し、80×80×相応厚み(mm)の成形品にて測定した。
【0031】
(4)耐トラッキング性
実施例および比較例で得られたペレットを、日精樹脂工業(株)製の射出成形機NEX1000により、シリンダ温度280℃、金型表面温度80℃、スクリュー回転数150rpm、射出圧力100MPa、射出速度100mm/秒、射出/冷却=20/20秒の条件で射出成形し、80×80×3mmの試験片を成形した。得られた試験片を用いて、UL746Aに準拠して測定した。
【0032】
(5)離型性
実施例および比較例で得られたペレットを、射出成形機NEX1000により、シリンダ温度280℃、金型表面温度80℃、スクリュー回転数150rpm、射出圧力100MPa、射出速度100mm/秒、射出/冷却=20/20秒の条件で射出成形し、25×25×25(mm)、肉厚1mmの箱型成形品を成形した。離型時にかかるエジェクタプレートへの負荷をロードセルで測定し、この数値を離型力とした。
【0033】
参考例1 (A1)共重合ポリアミド樹脂
ε−カプロラクタム95.0重量%とヘキサメチレンジアミンとアジピン酸の塩5.0重量%とを純水に溶解し、水分を1重量%添加したものを重合用の原料とし、得られた原料を重合塔に送った。重合塔上部、中間部、下部に取り付けられたヒーターにより重合塔の温度を加熱調整しながら、原料を反応させた。水浴中に吐出したポリマーをストランドカッターでペレタイズし、得られたペレットを95℃/20h/浴比20倍にて熱水抽出を行い、未反応原料とオリゴマーを除去した。抽出後80℃/30h減圧乾燥し、(A1)共重合ポリアミド樹脂を得た。JIS−K6810に従った98%硫酸での相対粘度:2.75であった。
【0034】
参考例2 (A2)共重合ポリアミド樹脂
ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸の当モル塩97.0重量%、およびε−カプロラクタム3.0重量%を重合缶に投入し、水分量が45重量%となるように水分を加え、重合缶内をN
2で置換した後、260℃まで昇温した。ついで1.7MPaにて1h制圧・重合後、吐出・カッティングし(A2)共重合ポリアミド樹脂を得た。JIS−K6810に従った98%硫酸での相対粘度:2.60であった。
【0035】
参考例3 (A3)ポリヘキサメチレンアジパミド樹脂
ポリアミド66(東レ株式会社製“アミラン”(登録商標)CM3001N:96%硫酸法粘度値145ml/g)を使用した。
【0036】
参考例4 (B)トリアジン系化合物
イタルマッチ社製:MC25(メラミンシアヌレート)を用いた。なお、JIS K 5600−9−3に準じて平均粒子径(数平均値)を測定したところ、4μmであった。
【0037】
参考例5 大粒径メラミンシアヌレート
市場より入手したメラミンシアヌレートを目開き15μmのメッシュを用いて振動篩にて篩い分けし、メッシュ上に残ったものを用いた。
【0038】
参考例6 (C)ジアミン化合物と脂肪酸化合物との重縮合物
共栄社化学社製:WH215(エチレンジアミンとセバシン酸、ステアリン酸との重縮合物)を用いた。
【0039】
[
比較例7〜9]
参考例1に示した(A1)共重合ポリアミド樹脂、参考例4に示した(B)トリアジン系化合物を、表1に示す配合量2軸押出機(東芝機械社製:TEM58)を用いてシリンダ設定温度290℃、スクリュー回転数200rpmの条件下でトップフィード(基込めフィード)し、溶融混練し、ストランド状のガットを成形し、冷却バスで冷却後、カッターで造粒しペレットを得た。得られたペレットを用いて、前記の評価方法によって諸特性を調べた。その結果を表1に示す。
【0040】
[実施例4〜
12、比較例13]
参考例1に示した(A1)共重合ポリアミド樹脂、参考例2に示した(A2)共重合ポリアミド樹脂、参考例4に示した(B)トリアジン系化合物を表1〜2に示す配合量で、比較例7と同様にしてペレットを得て諸特性を調べた。その結果を表1〜2に示す。
【0041】
[
比較例10]
参考例4に示した(B)トリアジン系化合物を参考例5に示した大粒径メラミンシアヌレートに変更した以外は
比較例8と同様にしてペレットを得て諸特性を調べた。その結果を表2に示す。
【0042】
[
比較例11]
参考例1に示した(A1)共重合ポリアミド樹脂、参考例3に示した(A3)ポリヘキサメチレンアジパミド樹脂、参考例4に示した(B)トリアジン系化合物を表2に示す配合量で、
比較例7と同様にしてペレットを得て諸特性を調べた。その結果を表2に示す。
【0043】
[実施例16〜17]
参考例1に示した(A1)共重合ポリアミド樹脂、参考例2に示した(A2)共重合ポリアミド樹脂、参考例4に示した(B)トリアジン系化合物、参考例6に示した(C)ジアミン化合物と脂肪酸化合物との重縮合物を表2に示す配合量で、実施例1と同様にしてペレットを得て諸特性を調べた。その結果を表2に示す。
【0044】
[
比較例12]
参考例1に示した(A1)共重合ポリアミド樹脂、参考例3に示した(A3)ポリヘキサメチレンアジパミド樹脂、参考例4に示した(B)トリアジン系化合物、参考例6に示した(C)ジアミン化合物と脂肪酸化合物との重縮合物を表2に示す配合量で、
比較例7と同様にしてペレットを得て諸特性を調べた。その結果を表2に示す。
【0045】
[比較例1〜2]
参考例1に示した(A1)共重合ポリアミド樹脂、参考例4に示した(B)トリアジン系化合物を表3に示す配合量で、
比較例7と同様にしてペレットを得て諸特性を調べた。その結果を表3に示す。
【0046】
[比較例3〜4]
参考例2に示した(A2)共重合ポリアミド樹脂、参考例4に示した(B)トリアジン系化合物を表3に示す配合量で、
比較例7と同様にしてペレットを得て諸特性を調べた。その結果を表3に示す。
【0047】
[比較例5]
参考例1に示した(A1)共重合ポリアミド樹脂、参考例3に示した(A3)ポリヘキサメチレンアジパミド樹脂、参考例4に示した(B)トリアジン系化合物を表3に示す配合量で、
比較例7と同様にしてペレットを得て諸特性を調べた。その結果を表3に示す。
【0048】
[比較例6]
参考例3に示した(A3)ヘキサメチレンアジパミド樹脂、参考例4に示した(B)トリアジン系化合物を表3に示す配合量で、
比較例7と同様にしてペレットを得て諸特性を調べた。その結果を表3に示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】