特許第5804013号(P5804013)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5804013
(24)【登録日】2015年9月11日
(45)【発行日】2015年11月4日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20151015BHJP
【FI】
   A63F7/02 320
【請求項の数】2
【全頁数】75
(21)【出願番号】特願2013-196540(P2013-196540)
(22)【出願日】2013年9月24日
(62)【分割の表示】特願2010-192884(P2010-192884)の分割
【原出願日】2010年8月30日
(65)【公開番号】特開2014-128549(P2014-128549A)
(43)【公開日】2014年7月10日
【審査請求日】2013年10月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000204262
【氏名又は名称】タイヨーエレック株式会社
(72)【発明者】
【氏名】廣川 智也
(72)【発明者】
【氏名】宮尾 敏光
(72)【発明者】
【氏名】川添 智久
【審査官】 森田 真彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−069120(JP,A)
【文献】 特開2007−151969(JP,A)
【文献】 特開2004−337366(JP,A)
【文献】 特開2010−162225(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
始動入賞装置に遊技球が入球することに基づいて、大当りを発生させるか否かの大当り抽選を行う大当り抽選手段と、
前記大当り抽選の結果が当選である場合に、閉鎖状態にある可変入賞装置を開放状態に変化させる大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
前記大当り抽選の結果が当選となる大当り確率を低確率または高確率に設定する大当り確率設定手段と、
前記大当り抽選の結果に基づいて所定の演出表示を行う演出表示装置と、
を備える遊技機であって、
前記演出表示が行われる際の演出モードを通常演出モードから特別演出モードに移行させる条件が成立すると、前記特別演出モードを開始させる特別演出モード開始手段と、
前記特別演出モードにて所定の終了抽選に当選すると、前記特別演出モードを終了させる特別演出モード終了手段と
を有し
前記特別演出モードは、少なくとも、該特別演出モード開始からの期間である第1特別演出期間と、該第1特別演出期間に続く第2特別演出期間と、を有し、
前記第1特別演出期間は、前記特別演出モードが終了することないモード維持期間と、前記モード維持期間に続く期間であって前記終了抽選に当選することで前記特別演出モードが終了する可能性のあるモード終了期間と、を有し
前記モード終了期間にて前記終了抽選に当選することなく前記モード終了期間が経過すると、前記第2特別演出期間が開始され、
記大当り確率が前記高確率に設定されている場合には、前記大当り確率が前記低確率に設定されている場合に比べて、前記モード終了期間で前記終了抽選に当選する確率が低い
ことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
記大当り確率が前記高確率に設定されている場合には、前記大当り確率が前記低確率に設定されている場合に比べて、前記第1特別演出期間が短い
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関し、いわゆるセブン機、羽根物、権利物又はアレンジボール等の
弾球式の遊技機や、スロットマシン(若しくはパチスロ)と称される回胴式遊技機に対し
て適用することができる。
【背景技術】
【0002】
弾球式の遊技機(パチンコ機)として、1個若しくは2個以上の始動入賞装置(始動入
賞口)と、可変表示装置と、大入賞装置(可変入賞装置)とを遊技領域内に配設したもの
を例示できる。かかる遊技機においては遊技球が始動入賞装置に入賞することに基づいて
、「大当り抽選用(当否判定用)の乱数」が取得される。そして、この乱数と予め定めら
れた値(大当り値)とが一致するか否かを判定し、一致すれば「大当り」とされ、一致し
なければ「外れ」とされる。この大当り抽選の結果は、可変表示装置において特別図柄の
停止表示を用いて確定表示される。
【0003】
「大当り抽選の結果が当選であることを示す停止図柄(つまり、大当り図柄)」が可変
表示装置に確定表示(停止表示)されると、遊技機は大当り遊技(特別遊技)を開始し、
大入賞装置(可変入賞装置)を構成する開閉部材の開放動作を行って、閉鎖状態にある大
入賞装置を開放状態に変化させる。これにより、大入賞装置を構成する大入賞口への遊技
球の入賞が可能、若しくは、容易となる。この後、この大入賞口に所定個数の遊技球が入
賞するか、所定時間が経過することにより、一旦、開閉部材の閉鎖動作を行い、大入賞装
置を閉鎖状態とし、開閉部材に施される「1回の単位駆動」を完了する。そして、この「
開閉部材の単位駆動」が、所定の回数(所謂、「ラウンド数」)だけ繰り返されると、こ
の遊技機は大当り遊技を終了する。
【0004】
この種の遊技機の中には、大当り遊技を終了した後に、所謂「確変遊技(確率変動遊技
)」を開始し、大当り抽選の結果が当選(大当り)となる確率(以下、「大当り確率」と
いう。)を通常確率から高確率に変動(以下、「確率変動」と称することがある。)させ
るものがある。即ち、遊技機が確変遊技(高確率モード)を開始すると、確変遊技を終了
するまでの間(確率モードが低確率モードに戻るまでの間)、大当り確率が高確率に設定
される。
【0005】
一方、弾球式の遊技機(パチンコ機)の中には、可変表示装置等において実行する演出
のモードを、通常演出モードから特別演出モードに移行させ、遊技者の「確率変動」や「
大当りの発生」に対する期待感を煽る遊技性を備えるものがある(特許文献1及び特許文
献2を参照)。例えば、可変表示装置の表示画面に表示される背景画像等を、実行中の演
出モードに応じて変更することで、遊技者の「確率変動」や「大当りの発生」に対する期
待感を煽る遊技機が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−11954号公報
【特許文献2】特開2010−12149号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
これらの公知文献を含む従来技術では、特別演出モードへのモード移行後、大当りに当
選することなく特別演出モードを一旦、意図的に終了し(特別演出モードの終了条件が成
立していないにもかかわらず、一旦、作為的に特別演出モードを終了し)、その後、再び
特別演出モードに移行すること(特別演出モードの開始条件が新たに成立していないにも
かかわらず、再び特別演出モードに移行すること)がある。
【0008】
これらの従来技術においては、「特別演出モードに頻繁に移行すること」や「特別演出
モードを行う期間を間欠的に何度も繰り返すること(間欠的に何度も繰りつつ、結果的に
長期間滞在すること)」があっても、大当りがなかなか発生せず、通常演出モードに戻っ
てしまうことがある。このため、「特別演出モードにより遊技者の期待感を高める」とい
う一定の効果は得られるものの、その効果の持続性は低く、特別演出モードの信憑性の低
下を招く虞がある。すなわち、従来の「モード移行」は、遊技者に煩わしさを感じさせた
り、遊技者をいたずらに煽ったりする遊技性になりやすく、そのことが原因で、遊技興趣
の低下を招く虞がある。
【0009】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするとこ
ろは、遊技興趣の向上させる特別演出モードを実行可能な遊技機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載の遊技機は、
始動入賞装置に遊技球が入球することに基づいて、大当りを発生させるか否かの大当り抽選を行う大当り抽選手段と、
前記大当り抽選の結果が当選である場合に、閉鎖状態にある可変入賞装置を開放状態に変化させる大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
前記大当り抽選の結果が当選となる大当り確率を低確率または高確率に設定する大当り確率設定手段と、
前記大当り抽選の結果に基づいて所定の演出表示を行う演出表示装置と、
を備える遊技機であって、
前記演出表示が行われる際の演出モードを通常演出モードから特別演出モードに移行させる条件が成立すると、前記特別演出モードを開始させる特別演出モード開始手段と、
前記特別演出モードにて所定の終了抽選に当選すると、前記特別演出モードを終了させる特別演出モード終了手段と
を有し
前記特別演出モードは、少なくとも、該特別演出モード開始からの期間である第1特別演出期間と、該第1特別演出期間に続く第2特別演出期間と、を有し、
前記第1特別演出期間は、前記特別演出モードが終了することないモード維持期間と、前記モード維持期間に続く期間であって前記終了抽選に当選することで前記特別演出モードが終了する可能性のあるモード終了期間と、を有し
前記モード終了期間にて前記終了抽選に当選することなく前記モード終了期間が経過すると、前記第2特別演出期間が開始され、
記大当り確率が前記高確率に設定されている場合には、前記大当り確率が前記低確率に設定されている場合に比べて、前記モード終了期間で前記終了抽選に当選する確率が低いことを特徴とする。
また、請求項2の発明の遊技機は、請求項1に記載の遊技機において、
記大当り確率が前記高確率に設定されている場合には、前記大当り確率が前記低確率に設定されている場合に比べて、前記第1特別演出期間が短いことを特徴とする。
【0011】
本明細書において参考的に開示する参考発明1の遊技機は、
始動入賞装置に遊技球が入球することに起因して、大当りを発生させる否かを抽選する
大当り抽選手段と、
図柄変動遊技を所定の演出モードに従って実行した後、前記大当り抽選の結果を示す停
止図柄を確定表示する可変表示装置と、
前記大当り抽選の結果が当選であることを示す停止図柄が前記可変表示装置に確定表示
されると、閉鎖状態にある可変入賞装置を開放状態に変化させる大当り遊技を実行する大
当り遊技実行手段と、
前記大当り遊技が終了した後の確率モードを、前記大当り抽選の結果が当選となる確率
を低確率とする低確率モードと、前記確率を高確率とする高確率モードとのうちの何れか
に設定する確率モード設定手段と、
を備える遊技機であって、
前記演出モードを通常演出モードから特別演出モードに移行させる条件が成立すると、
そのときの確率モードに基づき第1特別演出期間を決定して、前記特別演出モードを開始
する特別演出モード開始手段と、
前記第1特別演出期間が経過するまで第1特別演出期間用の演出を伴って前記図柄変動
遊技を進行させる第1特別演出進行手段と、
前記第1特別演出期間のうちモード維持期間を除く期間において、前記演出モードを前
記特別演出モードから前記通常演出モードに復帰させるか否かを決定する復帰決定手段と

前記復帰決定手段が前記通常演出モードに復帰させると決定すると、前記演出モードを
前記特別演出モードから前記通常演出モードに復帰させるモード復帰手段と、
前記通常演出モードに復帰せず、かつ前記大当り抽選に当選せずに前記第1特別演出期
間が経過すると、第2特別演出期間を開始するとともに、前記第2特別演出期間が経過す
るまで第2特別演出期間用の演出を伴って前記図柄変動遊技を進行させる第2特別演出進
行手段と、
を備えることを特徴とする。
参考発明1の遊技機では、「演出モードを通常演出モードから特別演出モードに移行さ
せる条件(以下、「特別演出モードの突入条件」という。)」が成立すると、そのときの
確率モードに基づき第1特別演出期間を決定し、特別演出モードを開始する。これにより
、「第1特別演出期間用の演出」を伴った図柄変動遊技が開始する。そして、復帰決定手
段が「通常演出モードに復帰させる」旨を決定すると、通常演出モードに復帰し、次回の
「特別演出モードの突入条件」の成立まで、通常演出モードを維持する(特別演出モード
を開始しない。)。また、復帰決定手段が「通常演出モードに復帰させる」旨を決定せず
、しかも、大当りが発生することなく第1特別演出期間が経過すると、第2特別演出期間
を開始し、「第2特別演出期間用の演出(例えば、モードアップされた演出)」を伴って
図柄変動遊技を進行させる。
【0012】
このように、参考発明1では、一旦、特別演出モードを開始すると、「作為的に特別演
出モードを終了して、その後、再び特別演出モードに移行させること」がない。つまり、
「大当りの発生や通常遊技モードへの復帰決定が、なされていないにも拘わらず、意図的
に特別演出モードを終了して、その後、再び特別演出モードに移行させること」がない。
また、参考発明1では、確率モードに基づいて第1特別演出期間が決定されるため、特別
演出期間の経過(期間の長短、第2特別演出期間への移行の難易)が「高確率モードであ
るか否か」を判断する目安となる。従って、参考発明1によると、特別演出モードによっ
て、特別演出モードの信憑性を保つことができるとともに、遊技者の期待感(高確率モー
ドに対する期待感)を高め、遊技興趣の向上を図ることができる。
【0013】
「復帰決定手段」としては、「通常演出モードに復帰させるか否かを乱数抽選によって
決定する抽選手段(特別演出モード終了抽選手段)」を例示できる。また、通常、遊技機
は、大当り抽選が行われる毎に変動パターンを決定する変動パターン決定手段を備え、こ
の決定される変動パターンにより特定される変動時間に渡って、図柄変動遊技を実行する
が、変動パターンが特定の変動パターンに決定された場合に、復帰決定手段が「通常演出
モードに復帰させる旨」を決定することとしてもよい。
【0014】
「モード維持期間」とは、「通常演出モードに復帰させる旨の決定がされることがない
期間」、つまり、「特別演出モード」を維持する期間である。なお、「復帰決定手段」を
、前述の抽選手段(特別演出モード終了抽選手段)によって構成する場合、「モード維持
期間」を「抽選手段が作動しない期間」としてもよいし、「抽選手段によって行われる抽
選の当選確率をゼロとする期間(後述する「形式的モード終了抽選を行う期間」)」とし
てもよい。
【0015】
「特別演出モードの突入条件」は、例えば、(a)大当り抽選の結果が当選(当り)と
なる確率(大当り確率)を遊技者が識別するのを困難とした状態を発生すること、(b)
大当り確率を遊技者が識別するのを困難とした状態を発生した後、一定期間が経過するこ
と、(c)大当り確率を遊技者が識別するのを困難とした状態を発生した後に、変動パタ
ーン決定手段によって特定の変動パターンが決定されること、などを例示できる。なお、
「大当り確率を遊技者が識別するのを困難とした状態」は、例えば、確率モード(低確率
モードまたは高確率モード)を、遊技者が容易に識別(把握)できないようにした遊技機
、つまり、所謂「潜伏確変機能を備えた遊技機」若しくは「確変非報知タイプの遊技機」
によって発生する。
【0016】
各参考発明の「〜期間(例えば、第1特別演出期間)」としては、例えば、「図柄変動
遊技の実行回数(累積的な実行回数)が所定回数になるまでの期間」や、「当該期間を開
始してからの経過時間が所定時間になるまでの期間」等を例示できる。
【0017】
所謂「潜伏確変機能を備えた遊技機」としては、
前記始動入賞装置として、開放条件が成立すると、遊技球が入賞困難な閉鎖状態から入
賞容易な開放状態に所定の開放時間に渡って変化する可変式の始動入賞装置を具備し、
前記大当り遊技が終了した後の前記可変式の始動入賞装置の開放モードを、前記開放時
間を延長しない通常開放モードと、前記開放時間を延長する開放延長モードとのうちの何
れかに設定する開放モード設定手段と、
前記大当り抽選の結果が当選である場合に、発生させる大当りの態様を決定する大当り
態様決定手段と、
前記始動入賞装置に遊技球が入球することに起因して、小当りを発生させるか否かを決
定(例えば、乱数抽選で決定)する小当り発生決定手段(例えば、前記大当り抽選の結果
が落選となることを前提に作動する小当り発生決定手段)と、
を備え、
前記大当り態様決定手段が、発生させる大当りの態様を特定大当りに決定すると、前記
可変入賞装置を特定開放時間に渡って前記開放状態とする開放動作を特定回数行う特定大
当り遊技を実行した後、前記確率モードが前記高確率モードに設定され、
前記小当りが発生すると、前記可変入賞装置を前記特定開放時間と同一の開放時間に渡
って前記開放状態とする開放動作を前記特定回数と同一回数行う小当り遊技が実行され、
前記小当り遊技の実行前後において前記確率モードは同一の確率モードとされるとともに

前記特定大当り遊技の終了後の前記開放モードと、前記小当り遊技の終了後の前記開放
モードとが同一(例えば、何れも、通常開放モード)とされることを特徴とする遊技機を
例示できる。
【0018】
この場合、「特別演出モードの突入条件」としては、(a)「特定大当り遊技」若しく
は「小当り遊技」が終了すること、(b)「特定大当り遊技」若しくは「小当り遊技」の
終了後、一定期間が経過すること(例えば、図柄変動遊技を所定回数行うこと、若しくは
、所定の時間が経過すること)、(c)「特定大当り遊技」若しくは「小当り遊技」の終
了後に、変動パターン決定手段によって特定の変動パターンが決定されること、などを例
示できる。なお、小当りを発生させるか否かの抽選(小当り抽選)を行う遊技機(小当り
発生決定手段を備えた遊技機)では、小当り抽選用の乱数として、大当り抽選用の乱数と
は別の乱数を用いてもよいし、大当り抽選用の乱数を用いること(大当り抽選で外れとな
る乱数値から小当り抽選の当選値を選択すること)としてもよい。
【0019】
なお、「潜伏確変機能を備えた遊技機」の具体例として、
「前記可変入賞装置への遊技球の入賞に起因して所定数の賞球を払い出す賞球払出手段
と、
前記大当り態様決定手段が決定する大当りの態様として、
前記可変入賞装置を第1の開放時間に渡って前記開放状態とする開放動作を所定回数行
うことで、前記賞球払出手段による賞球払出の実行可能性が高い第1の大当り遊技を実行
し、該第1の大当り遊技の終了後の前記確率モードが低確率モードに設定される通常大当
りと、
前記第1の大当り遊技を実行するとともに該第1の大当り遊技の終了後の前記確率モー
ドが前記高確率モードに設定される第1の確変大当りと、
前記可変入賞装置を前記第1の開放時間よりも短い第2の開放時間に渡って前記開放状
態とする前記特定開放動作を前記特定回数行うことで、前記賞球払出手段による賞球払出
の実行可能性が低い第2の大当り遊技を実行し、該第2の大当り遊技の終了後の前記確率
モードが前記高確率モードに設定される第2の確変大当りと、が含まれ、
前記通常大当り及び前記第1の確変大当りは、前記開放延長モードへの移行契機となる
開放延長型の大当りであり、
前記第2の確変大当りとして、前記開放延長モードへの移行契機とならない非開放延長
型の大当りのみを備えるか、若しくは、前記非開放延長型の大当り及び前記開放延長型の
大当りを備える遊技機」を例示できる。
【0020】
「確変非報知タイプの遊技機」としては、(1)「確率モード設定手段が確率モードを
高確率モードに設定することを伴う大当り(所謂、確変大当り)」の発生時に、当該大当
りに係る大当り遊技の終了後の確率モードが高確率モードに設定される旨の報知(演出)
を行わない遊技機、(2)「確率モード設定手段が確率モードを高確率モードに設定する
ことを伴う大当り(所謂、確変大当り)」に係る大当り遊技の実行中に、当該大当り遊技
の終了後の確率モードが高確率モードに設定される旨の報知(演出)を行わない遊技機、
(3)「確率モード設定手段が確率モードを高確率モードに設定することを伴う大当り遊
技」の終了後に、確率モードが高確率モードに設定された旨の報知(演出)を行わない遊
技機、等が例示できる。そして、これらの場合、「大当り(確変大当り、及び、確率モー
ド設定手段が確率モードを高確率モードに設定しない非確変大当りの双方)の発生時」、
「大当り遊技の実行中」、「大当り遊技を終了したとき」、若しくは、「大当り遊技を終
了した後、所定の期間が経過したとき」等に、「特別演出モードの突入条件」を成立させ
ることができる。
【0021】
本明細書において参考的に開示する参考発明2の遊技機は、参考発明1の遊技機におい
て、
前記確率モードが前記高確率モードにあるときは、前記確率モードが前記低確率モード
にあるときに比べて、前記第1特別演出期間として短い期間が決定される可能性が高いこ
とを特徴とする。
【0022】
参考発明2によると、大当り抽選の当選確率(大当り確率)が高確率にあるときの方が
、低確率にあるときに比べて「第1特別演出期間」が短くなり易い。このため、「第1特
別演出期間の長短」が「高確率か否か」の目安となり易くなるとともに、第1特別演出期
間の経過後、通常演出モードに戻ることなく、特別演出モードがモードアップすると(つ
まり、第2特別演出期間を開始すると)、高確率の可能性が高くなる。従って、請求項2
の発明によると、「第1特別演出期間の長短」を利用して、「遊技者の期待感を高める効
果的な演出」を行うことができる。
【0023】
なお、実際に高確率モードであれば、モードアップする前(第2特別演出期間の開始前
)に大当りが発生する可能性が高くなる。また、「第2特別演出期間」を、第1特別演出
期間が短い程、長い期間となる可能性を高くしてもよい。この場合、「大当り確率」が高
確率にあるときの方が、低確率にあるときに比べ、「モードアップされた演出(第2特別
演出期間の演出)」が長時間継続する可能性が高くなる(「第2特別演出期間」が長くな
り易い)。よって、「第2特別演出期間の長短」を利用して、「遊技者の期待感を高める
効果的な演出」を行うことができる。
【0024】
本明細書において参考的に開示する参考発明3の遊技機は、参考発明1又は2の遊技機
において、
前記特別演出モード開始手段が前記第1特別演出期間を決定すると、該決定された第1
特別演出期間を報知する報知手段を備えることを特徴とする。
【0025】
参考発明3によると、「決定された第1特別演出期間」が報知され、遊技者に対して、
「特別演出モードをモードアップする(第2特別演出期間を開始する)」ための目標が表
示される。従って、遊技者の遊技興趣を更に一層、高めることができる。なお、参考発明
2に従って、「大当り確率」が高確率にあるときの方が、低確率にあるときに比べて「第
1特別演出期間」が短くなり易い場合には、「報知される期間」の長短によって、遊技者
の遊技興趣を高めることができる。
【0026】
本明細書において参考的に開示する参考発明4の遊技機は、参考発明1〜3の何れかの
遊技機において、
前記第2特別演出期間のうちモード維持期間を除く期間において、前記演出モードを前
記特別演出モードから前記通常演出モードに復帰させるか否かを決定する第2復帰決定手
段と、
前記第2復帰決定手段が前記通常演出モードに復帰させると決定すると、前記演出モー
ドを前記特別演出モードから前記通常演出モードに復帰させる第2モード復帰手段と、
前記通常演出モードに復帰せず、かつ前記大当り抽選に当選せずに前記第2特別演出期
間が経過すると、前記第3特別演出期間を開始するとともに、前記第3特別演出期間が経
過するまで第3特別演出期間用の演出を伴って前記図柄変動遊技を進行させる第3特別演
出進行手段と、
前記第3特別演出期間のうち所定期間において、前記演出モードを前記特別演出モード
から前記通常演出モードに復帰させるか否かを決定する第3復帰決定手段と、
前記第3復帰決定手段が前記通常演出モードに復帰させると決定すると、前記演出モー
ドを前記特別演出モードから前記通常演出モードに復帰させる第3モード復帰手段と、
を備えることを特徴とする。
【0027】
参考発明4では、特別演出モードが更にモードアップする(つまり、第3特別演出期間
を開始する)可能性を備えるため、遊技者の遊技興趣をより一層高められる、より効果的
な演出を行うことができる。
【0028】
「第2復帰決定手段」及び「第3復帰決定手段」としては、前述の「復帰決定手段」と
同様、通常演出モードに復帰させるか否かを乱数抽選によって決定する抽選手段(特別演
出モード終了抽選手段)を例示できる。また、「第2復帰決定手段」及び「第3復帰決定
手段」も、変動パターンが特定の変動パターンに決定された場合に、通常演出モードに復
帰させると決定することとしてもよい。
【0029】
なお、参考発明1〜参考発明3の発明では、特別演出モードのランクアップ回数を1度
だけ(第1特別演出期間用の演出から第2特別演出期間用の演出に移行させるだけ)とし
てもよい。この場合、第2特別演出期間の開始時に、第2特別演出期間を決定(乱数抽選
等で異なる期間のうちの何れかに決定されてもよいし、常に同一の期間に決定されてもよ
い。)する。そして、大当りが発生するか、第2特別演出期間が経過することで、演出モ
ードを通常演出モードに復帰させることとしてもよい。
【0030】
また、第2特別演出期間の開始時に、第2特別演出期間を決定しないこととし、大当り
が発生するまで、第2特別演出期間を継続させてもよい。更に、第2特別演出期間の開始
時に、第2特別演出期間を決定しないこととし、確率モードに応じて、特別演出モードの
終了条件が異なることとしてもよい。例えば、確率モードが高確率モードである場合には
、大当りが発生するまで第2特別演出期間を継続させ、低確率モードである場合には、図
柄変動遊技を行う度に、若しくは、「モード維持期間を除く特別演出期間」に特別演出モ
ードを終了させるか否かの抽選を行ってよい。
【0031】
本明細書において参考的に開示する参考発明5の遊技機は、参考発明1〜4の何れかの
遊技機において、
前記特別演出モード開始手段は、
第1の期間と、
前記第1の期間よりも長い第2の期間と、
前記第2の期間よりも長い第3の期間と、
のうちの何れか1つの期間を前記第1特別演出期間として決定するとともに、
前記特別演出モード開始手段が、前記第1特別演出期間を前記第1の期間に決定すると
、前記第1特別演出期間が経過するまで前記第2特別演出期間用の演出を伴って前記図柄
変動遊技を進行させた後、前記第2特別演出進行手段の作動を開始させることを特徴とす
る。
【0032】
参考発明5では、第1特別演出期間を「第1の期間」に決定すると、その第1特別演出
期間(第1の期間)において「第1特別演出期間用の演出」を行うことなく、「モードア
ップされた特別演出(第2特別演出期間用の演出)」を行うため、特別演出の幅を広げ、
遊技興趣を更に高めることができる。特に、確率モードが高確率モードにあるときの「第
1の期間」の選択率を、低確率モードにあるときに比べて高くすると、「第1特別演出期
間用の演出」を飛ばして(省略して)「モードアップされた特別演出(第2特別演出期間
用の演出)」が突然開始される可能性を高くすることができるので、これにより、遊技者
に対して、高確率モードの可能性が高いことを示唆することができる。
【0033】
ここで、特別演出モード開始手段が第1特別演出期間として決定し得る「第1の期間」
、「第2の期間」および「第3の期間」は、それぞれ1種の期間であっても複数種の期間
であってもよい。例えば、「第1の期間」として設定される期間を「P種(Pは自然数)
」、「第2の期間」として設定される期間を「Q種(Qは自然数)」、「第3の期間」と
して設定される期間を「R種(Rは自然数)」とした場合、「P種」、「Q種」、「R種
」は、各々1種以上であれば特に問わない。また、この場合、「第1の期間」とされる「
P種の期間」、「第2の期間」とされる「Q種の期間」、「第3の期間」とされる「R種
の期間」は、各々、長さの異なる期間である。更に、特別演出モード開始手段が、第1特
別演出期間を「第1の期間」に決定する確率が、そのときの確率モードに応じて異なって
いてもよい。例えば、確率モードが高確率モードにあるときの「第1の期間」の選択率が
、低確率モードにあるときの選択率の「3倍」以上、好ましくは、「5倍」以上、更に好
ましくは、「10倍」以上とされてもよい。この場合、「第1特別演出期間用の演出」を
飛ばして(省略して)「モードアップされた特別演出(第2特別演出期間用の演出)」が
突然開始されることで、遊技者に対して、高確率モードの可能性が特に高いことを示唆す
ることができる。
【0034】
本明細書において参考的に開示する参考発明6の遊技機は、参考発明5の遊技機におい
て、
前記特別演出モード開始手段が、前記第1特別演出期間を前記第2の期間に決定すると
、前記復帰決定手段及び前記モード復帰手段の作動を禁止することを特徴とする。
【0035】
参考発明6では、第1特別演出期間を「第2の期間」に決定すると、「第1特別演出期
間」において通常演出モードに復帰することがなく、早期に「第2特別演出期間」が開始
されることになるため、特別演出の幅を更に広げ、遊技興趣を更に高めることができる。
【0036】
なお、参考発明6において、確率モードが高確率モードにあるときの「第2の期間」の
選択率を、低確率モードにあるときに比べて高くすると、「第1特別演出期間用の演出の
一部」を飛ばして(省略して)「モードアップされた特別演出(第2特別演出期間用の演
出)」が早く開始されることで、遊技者に対して、高確率モードの可能性が高いことを示
唆することができる。
【0037】
ここで、本明細書において、「前」及び「表」は、「遊技機を基準とする前方(つまり
、遊技者に近接する方向)」を示し、「後」及び「裏」は、遊技機を基準とする後方(つ
まり、遊技者から離間する方向)」を示す。また、「左」とは、遊技者から見て「左」で
あることを示し、「右」とは「遊技者から見て右」であることを示す。更に、本体枠、前
面枠、上皿部材、下皿部材等のように、「扉の如く、開閉可能な部材(以下、「扉型部材
」という。)」において、「左」、「右」、「前」、「後」等は、これらの扉型部材が使
用状態にある場合、つまり、閉鎖された状態にある場合を基準としたものである。
【0038】
各参考発明の遊技機が、
「前記大当り抽選手段を構成するとともに遊技の基本進行を司る主制御部によって表示
制御され、前記大当り抽選手段による大当り抽選の結果を、変動表示(図柄変動遊技)を
経て確定表示する主可変表示手段と、
前記主制御部から送信される表示制御コマンドを受信する副制御部によって表示制御さ
れ、前記大当り抽選手段による大当り抽選の結果を、変動表示(図柄変動遊技)を経て確
定表示する演出表示手段(図柄表示装置)と、
を備えてもよい。
【0039】
この場合、主可変表示手段と演出表示手段とが別個の表示装置で構成されてもよいし、
同一の表示装置が構成する表示部のうちの異なる部分によって構成されてもよい。また、
主可変表示手段と演出表示手段とを備える遊技機では、通常、演出表示手段の表示内容の
方が、主可変表示手段の表示内容よりも遊技者にとって認識容易とされる。例えば、(a
)演出表示手段の方が主可変表示手段よりも大きな図柄を表示すること、(b)演出表示
手段では文字・数字として成立する図柄を表示し、主可変表示手段では、文字・数字とし
て成立しない図柄を表示すること、(c)主可変表示手段よりも演出表示手段の方を遊技
盤面の中央寄りに配設すること、或いは、(a)〜(c)のうちの2つ以上を行うこと等
によって、演出表示手段の方が主可変表示手段よりも認識容易とされる。このため、主可
変表示手段において当選確率を報知することとしても、遊技者は、この主可変表示手段の
表示内容のみによって当選確率を判断することは困難とされる。なお、表示制御コマンド
としては、変動パターン決定手段が決定した変動パターンを特定するための変動パターン
指定コマンド、特別図柄停止情報指定コマンド(後述する。)、停止図柄指定コマンド(
後述する。)などを例示できる。
【0040】
各参考発明の遊技機が、「図柄変動遊技の実行時間として短縮化された変動時間が選択
される可能性を高くする変動時間短縮手段」を備える場合には、遊技機の遊技モードを、
変動時間短縮手段を作動させる「短縮変動モード(時短モード)」と、変動時間短縮手段
の作動を停止させる「通常変動モード」とのうちの何れかに設定できる。なお、以下の説
明において、変動時間短縮手段の作動の有無によって生ずる遊技モードを「変動モード」
と称することがある。なお、通常、「開放延長手段」が作動する場合には「変動時間短縮
手段」も作動し、「開放延長手段」が作動を停止する場合には「変動時間短縮手段」も作
動を停止する。
【0041】
各参考発明の遊技機が「確率モード設定手段(確率変動手段)」と「開放モード設定手
段(開放延長手段)」とを備える場合には、最大4通りの遊技モードを設定できる。つま
り、(a)「高確率モード」と「開放延長モード」との組み合わせにより実現される遊技
モード(以下、「高確率開放延長モード」という。)と、(b)「低確率モード」と「開
放延長モード」との組み合わせにより実現される遊技モード(以下、「低確率開放延長モ
ード」という。)と、(c)「高確率モード」と「通常開放モード」との組み合わせによ
り実現される遊技モード(以下、「高確率通常開放モード」という。)と、(d)「低確
率モード」と「通常開放モード」との組み合わせにより実現される遊技モード(以下、「
低確率通常開放モード」という。)とのうちの何れかに設定できる。なお、前述の「非潜
伏確変状態」では、「高確率開放延長モード」に設定され、前述の「潜伏確変状態」では
、「高確率通常開放モード」に設定される。
【0042】
各参考発明の遊技機が、「確率モード設定手段(確率変動手段)」と「変動時間短縮手
段」とを備える場合には、最大4通りの遊技モードを設定できる。つまり、(e)「高確
率モード」と「通常変動モード」との組み合わせにより実現される遊技モード(以下、「
高確率通常変動モード」と称する)、(f)「低確率モード」と「通常変動モード」との
組み合わせにより実現される遊技モード(以下、「低確率通常変動モード」と称する。)
、(g)「高確率モード」と「短縮変動モード」との組み合わせにより実現される遊技モ
ード(以下、「高確率短縮変動モード」と称する。)、(h)「低確率モード」と「短縮
変動モード」との組み合わせにより実現される遊技モード(以下、「低確率短縮変動モー
ド」と称する。但し、これらの遊技モードは前述の「確率変動手段及び開放延長手段の作
動の有無を選択することで設定される遊技モード」と同義となる。蓋し、「変動時間短縮
手段」及び「開放延長手段」は同時に作動し、同時に作動を停止するからである。なお、
前述の「非潜伏確変状態」では、「高確率短縮変動モード」に設定され、前述の「潜伏確
変状態」では、「高確率通常変動モード」に設定される。
【発明の効果】
【0043】
以上記述したように各請求項の発明によると、遊技興趣の向上させる特別演出モードを
実行可能な遊技機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1】本発明の各実施例に係る遊技機を示す斜視図である。
図2】本発明の各実施例に係る遊技機を示す正面図である。
図3】本発明の各実施例に係る遊技機の本体枠等を説明するための概略的な説明図である。
図4】本発明の各実施例に係る遊技機の遊技盤を示す正面図である。
図5】(a)は各実施例に係る遊技機の特別図柄保留表示装置を概略的に示す正面図であり、(b)及び(c)は各実施例に係る遊技機の可変式の始動入賞装置を概略的に示す正面図である。
図6】(a)は各実施例に係る遊技機の下部表示装置を概略的に示す正面図であり、(b)は各実施例に係る遊技機の下部表示装置で実行される特別図柄の変動表示態様を示す説明図であり、(c)は各実施例に係る遊技機の演出表示装置の表示画面を概略的に示す正面図である。
図7】本発明の各実施例に係る遊技機を示す裏面図である。
図8】本発明の各実施例に係る電子制御装置を示すブロック図である。
図9】本発明の各実施例に係る電子制御装置を示すブロック図である。
図10】(a)は各実施例に係る遊技機の通常確率モードにおける大当り抽選の確率等を説明するための説明図であり、(b)は各実施例に係る遊技機の高確率モードにおける大当り抽選の確率等を説明するための説明図であり、(c)は各実施例に係る遊技機の小当り抽選の確率等を説明するための説明図である。
図11】各実施例に係る遊技機の特図1大当り抽選(第1の大当り抽選)で使用するデータテーブルを説明するための説明図である。
図12】各実施例に係る遊技機の特図2大当り抽選(第2の大当り抽選)で使用するデータテーブルを説明するための説明図である。
図13】(a)〜(c)は疑似図柄の内容を説明するための説明図である。
図14】各実施例に係る遊技機の特図1小当り抽選(第1の小当り抽選)で使用するデータテーブルを説明するための説明図である。
図15】(a)〜(c)は本発明の各実施例に係る遊技機によって実行される図柄変動遊技を説明するための説明図である。
図16】実施例1に係る遊技機によって実行される図柄変動遊技を説明するための説明図である。
図17】実施例1に係る遊技機によって実行される図柄変動遊技を説明するための説明図である。
図18】実施例1に係る遊技機によって実行される図柄変動遊技を説明するための説明図である。
図19】実施例1に係る遊技機によって実行される図柄変動遊技を説明するための説明図である。
図20】実施例1に係る遊技機によって実行される図柄変動遊技を説明するための説明図である。
図21】実施例1に係る遊技機において、目標回転数の選択割合を示す説明図である。
図22】実施例1に係る遊技機において、特別演出モードの概要を目標回転数との関係において説明する説明図である。
図23】実施例1に係る遊技機において、特別演出モード終了抽選(実質的モード終了抽選及び形式的モード終了抽選)の当選確率を示す説明図である。
図24】(a)及び(b)は各実施例に係る遊技機において主制御部からコマンドが出力される様子を概念的に示した説明図である。
図25】各実施例に係る遊技機の遊技制御処理を示すフロー図である。
図26】各実施例に係る遊技機の普通電動役物遊技処理を示すフロー図である。
図27】各実施例に係る遊技機の特別図柄遊技処理を示すフロー図である。
図28】各実施例に係る遊技機の特別図柄遊技処理を示すフロー図である。
図29】各実施例に係る遊技機の特別図柄遊技処理を示すフロー図である。
図30】各実施例に係る遊技機の特別図柄遊技処理を示すフロー図である。
図31】(a)及び(b)は各実施例に係る遊技機の当否判定処理を示すフロー図である。
図32】各実施例に係る遊技機の図柄変動開始処理を示すフロー図である。
図33】各実施例に係る遊技機の当り遊技処理を示すフロー図である。
図34】各実施例に係る遊技機の当り遊技終了時処理を示すフロー図である。
図35】各実施例に係る遊技機の演出制御処理を説明するためのフロー図である。
図36】各実施例に係る遊技機の通常演出モード処理を示すフロー図である。
図37】(a)は各実施例に係る遊技機の図柄変動演出処理を示すフロー図であり、(b)は各実施例に係る遊技機の特別演出モード突入フラグ設定処理を示すフロー図である。
図38】各実施例に係る遊技機の特別演出モード処理を示すフロー図である。
図39】実施例1に係る遊技機の特別演出モード突入処理を示すフロー図である。
図40】各実施例に係る遊技機の特別演出モード実行処理を示すフロー図である。
図41】各実施例に係る遊技機の第1特別演出ゾーン実行処理を示すフロー図である。
図42】実施例2に係る遊技機の第2特別演出ゾーン実行処理を示すフロー図である。
図43】各実施例に係る遊技機の第3特別演出ゾーン実行処理を示すフロー図である。
図44】各実施例に係る遊技機の特別演出モード終了抽選処理を示すフロー図である。
図45】各実施例に係る遊技機の特別演出モード終了処理を示すフロー図である。
図46】変形例1に係る遊技機の特別演出モード突入処理を示すフロー図である。
図47】変形例1に係る遊技機によって実行される図柄変動遊技を説明するための説明図である。
図48】変形例2に係る遊技機の特別演出モード突入処理を示すフロー図である。
図49】実施例2に係る遊技機によって実行される図柄変動遊技を説明するための説明図である。
図50】実施例2に係る遊技機の特別演出モード終了処理を示すフロー図である。
図51】実施例2に係る遊技機の特別演出モード終了処理を示すフロー図である。
図52】実施例2に係る遊技機において、目標回転数の選択割合を示す説明図である。
図53】実施例2に係る遊技機において、特別演出モードの概要を目標回転数との関係において説明する説明図である。
図54】実施例2に係る遊技機において、特別演出モード終了抽選(実質的モード終了抽選及び形式的モード終了抽選)の当選確率を示す説明図である。
図55】実施例2に係る遊技機の特別演出モード突入処理を示すフロー図である。
図56】実施例2に係る遊技機の第2特別演出ゾーン実行処理を示すフロー図である。
図57】変形例3に係る遊技機の第1特別演出ゾーン実行処理を示すフロー図である。
図58】変形例3に係る遊技機の第2特別演出ゾーン実行処理を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下、発明を実施するための最良の形態を示す実施例について図面に基づいて説明する
。以下に示す各実施例では、各請求項に係る発明を、「セブン機」と称する遊技機(パチ
ンコ機)1に適用した各具体例について説明する。
【実施例1】
【0046】
(1)機械的な構造
a.遊技機の全体構造
先ず、この遊技機1の全体構造について、図1図3を参照して説明する。この遊技機
1は、図1及び図2に示すように、外枠2と、この外枠2に装着された遊技機本体Hと、
を備えている。また、外枠2は、パチンコホールの島設備に設けられた設置部位に固定さ
れると共に遊技機本体Hを支持するためのものである。この外枠2は、略矩形状の枠状体
によって構成される外枠本体21(図1及び2を参照)と、外枠本体21の前面下部を覆
う前板部22とを備えている。
【0047】
遊技機本体Hは、外枠2の左端側上下のヒンジH1、H2(図1を参照)を用いて、外
枠2の左端側に回動自在に組み付けてられている。この遊技機本体Hは、遊技機1のうち
で外枠2を除く部分であって、図1に示すように、本体枠3と、前面枠4と、上皿部材5
と、下皿部材6と、遊技盤10(図4を参照)と、裏機構盤102(図7を参照)等を主
要部としている。また、本体枠3は、図3に示すように、外枠2に嵌めこまれ、外枠2に
対して開閉可能に軸支されている。尚、本体枠3の右端側には、施錠装置7が装着されて
いる。
【0048】
本体枠3は、全体がプラスチック製であり、図3に示すように、枠状体によって構成さ
れている。この本体枠3は、上半部に窓部3Mを備える枠本体部3bと、枠本体部3bの
裏面部から略矩形枠状に突出する突出部3cとを備える。そして、本体枠3は、この突出
部3cを用いて遊技盤10を保持するための保持部を構成している。つまり、突出部3c
の突端面であって、窓部3Mの左方側の上下と、窓部3Mの右方側の上下には保持具3f
が回動可能な状態で装着され、保持具3fの突端部を遊技盤10の後面部に当接させるこ
とで遊技盤10が本体枠3により保持されている。
【0049】
本体枠3が遊技盤10を保持したとき、「遊技盤10の前面部10aに構成される遊技
領域11」を、窓部3Mによって本体枠3の前方から視認することができる。また、遊技
盤10の背面部には、裏機構盤102(図7参照)が装着され、この背面部を覆う状態と
されている。なお、遊技球を上皿部材5に払い出すための遊技球払出装置109が、裏機
構盤102に配設されている(図7を参照)。
【0050】
前面枠4は、図1に示すように、本体枠3の前面側に配置され、本体枠3の左端に開閉
可能に支持されている。この前面枠4はその中央部に視認窓41aを備えている。この視
認窓41aは前面枠4の前後に貫通する状態に設けられ、遊技盤10の盤面に形成された
遊技領域11(図4参照)の外周形状に対応して略円周状に開設され、前面枠4を閉じた
ときにその背後に配置される遊技領域11が、この視認窓41aによって前方から視認可
能とされる。
【0051】
前面枠4は、図1に示すように、枠本体41と、この枠本体41に装着されるガラス板
43と、ガラス板43を枠本体41に保持させるための保持具(図示を省略)とを備える
。また、前面枠4の上端部側の左右には、各々スピーカSP1、SP2(図9参照)が内
蔵されている。また、本遊技機1においては、前板部22の左右両端にも、スピーカSP
3、SP4(図9参照)が内蔵されている。そして、本遊技機1においては、これらのス
ピーカSP1〜SP4を用いて、遊技状態に応じた効果音その他の音(音声)を発生させ
る。
【0052】
遊技機本体Hの前面部のうちで前面枠4の下方の部位には、上皿部材5と下皿部材6と
が設けられている。すなわち、上皿部材5は前面枠4の下方に配置され、その略容器形状
とされる内部に遊技機1から排出される遊技球を受け入れるための受入口5bを備えてい
る。尚、上皿部材5の裏側には、球貸表示基板410(図8参照)及び演出ボタン基板2
28(図9参照)が設けられ、上皿部材5の上面部には「演出ボタンSW」が配置されて
いる(図1を参照)。
【0053】
図1及び図2に示すように、下皿部材6は上皿部材5の下方に配置されている。この下
皿部材6の略中央には、その略容器形状とされる内部に上皿部材5から排出される遊技球
を受け入れるための受入口6aを備えている。また、下皿部材6の左端には灰皿6bが設
けられ、下皿部材6の右端には発射ハンドル9が設けられている。
【0054】
発射ハンドル9は、その後方の発射装置ユニット(図示を省略)に接続されている。こ
こで、発射装置ユニットは、球送り装置(図示を省略)から送り出される遊技球を、遊技
領域11に発射するためのものである。また、発射ハンドル9には、遊技者が触れている
ことを検出するタッチスイッチ(タッチセンサ)9aが装着されており、その近傍には、
遊技球の発射を一時的に停止するための発射停止スイッチ9bが装着されている。
【0055】
b.遊技盤10の構成
次に、遊技盤10の構成について図4等を用いて説明する。この遊技盤10は正面視で
略矩形状の合板を用いて構成される遊技盤本体10Aと、この遊技盤本体10Aに装着さ
れる各種の盤部品(外側レール12、内側レール13、メイン役物装置20等)が装着さ
れている。尚、この遊技盤本体10Aの前面部には、セル画が印刷されたシート状物が貼
着されているが図示を省略する。
【0056】
遊技盤本体10Aは、正面視で略円形とされる領域形成部10Bと、領域形成部10B
の周囲に位置する領域外部10Cとを備える。また、遊技盤本体10Aの前面部には、と
もに帯状の金属板を用いて構成される外側レール12と、内側レール13とが配設されて
いる。そして、領域形成部10Bの前面部は、この外側レール12及び内側レール13が
形成する略円形の周壁によって略包囲されつつ、遊技領域11を構成している。この領域
形成部10B(つまり、遊技盤10において遊技領域11内に位置する部位)には、メイ
ン役物装置20と、普通図柄作動ゲート(普通図柄作動口)16と、第1の始動入賞装置
17aと、第2の始動入賞装置17bと、大入賞装置31と、下部表示装置60と、3個
の一般入賞装置40、41、43と、多数の障害釘(図示を省略)と、風車19等が配設
されている。
【0057】
メイン役物装置20は、取付部材(化粧板)21と、演出表示装置27と、特別図柄保
留表示装置25とを備えている。このうち、取付部材21は、領域形成部10Bの前面部
に装着される板状体によって構成され、図4に示すように、遊技領域11の上半部中央部
を構成している。この取付部材(化粧板)21には、窓部形成孔21dが設けられ、この
窓部形成孔21dによって表示窓21eを構成している。尚、この表示窓21eは正面視
で略矩形状とされている。
【0058】
図4に示すように、取付部材21の下縁部には、ステージ部21pが前方に突出する状
態に装着され、取付部材21の周縁部のうちのその他の部位には装飾部材21Aが、前方
に突出する状態に装着されている。この装飾部材21Aは、取付部材21の上縁部から突
出する庇部21Hと、取付部材21の左側縁部から突出する左側装飾部21Lと、取付部
材21の右側縁部から突出する右装飾部21Rとを備えている。
【0059】
左側装飾部21Lの内部に遊技球の通路(所謂「ワープ通路」)21wが形成されてい
る。つまり、左側装飾部21Lの左側面部において、この通路21wの進入口(図示を省
略)が、左斜め上方に向かって開口し、遊技領域11を流下する遊技球を、この進入口で
受け入れ、ステージ部21p上(メイン役物装置20の内部)に進入させる。また、ステ
ージ部21pは、その上面部によって遊技球の転動面を構成する。この転動面は、左右の
端部から中央部に向かって下る傾斜面として構成されているが、転動面の中央部では上方
に向かって僅かに隆起する隆起部とされている。
【0060】
本遊技機1においては、遊技領域11を流下し、通路21wを通じて転動面の左端部に
到達した遊技球は、転動面上を右方向に転動し、更に、左方向に転動する。そして、遊技
球の勢いが衰えたところで、この遊技球はメイン役物装置20外に排出されるが、転動面
の中央部から排出される遊技球の多くは、一定の確率で第1の始動入賞装置17aに入賞
する。尚、遊技領域11を流下して第1の始動入賞装置17aに入賞する遊技球の中には
、メイン役物装置20に進入せずに第1の始動入賞装置17aに入賞するものと、メイン
役物装置20に進入し、ステージ部21p上を転動した後に第1の始動入賞装置17aに
入賞するものがある。
【0061】
演出表示装置27は、液晶表示装置によって構成されるものであり、可変表示装置の具
体例を構成する。この演出表示装置27においては、下部表示装置60における特別図柄
の変動表示および停止表示に連動する演出表示(変動表示および停止表示)を実行する演
出表示装置として機能する。尚、本実施例では、下部表示装置60が、本図柄(特別図柄
の一具体例を示す。)を用いて変動遊技を行い、演出表示装置27が、疑似図柄(特別図
柄の他の具体例を示す。)を用いて変動遊技を行う。
【0062】
演出表示装置27の表示画面27aは、その全体、若しくは、一部を用いて種々の図柄
を表示可能である。この表示画面27aには、図6(c)に示すように、3つの疑似図柄
表示部27b〜27dと、その他の部分で構成される背景画面表示部27hとが出現する
ことがある。この場合、この疑似図柄表示部27b〜27dは、表示画面27aにおいて
横方向に3つ並んで配置される。このように出現する各疑似図柄表示部27b〜27dで
は、「疑似図柄」を用いた演出表示(変動表示)と、停止表示等がなされる。また、表示
画面27aの略全域が、背景画像を表示するための背景画面表示部27hを構成する。そ
して、表示画面27aに疑似図柄表示部27b〜27dが表示されるときには、背景画面
表示部27hと、疑似図柄表示部27b〜27dとが重ね合わされて表示される状態とな
る。なお、背景画面表示部27hには、背景を示す図柄(以下、背景図柄といい、背景図
柄として特定の地色を表示する場合もある。)を表示したり、この背景図柄と共にキャラ
クタを示す図柄(以下、キャラクタ図柄という。)を表示することができる。これら「疑
似図柄」や「背景図柄」や「キャラクタ図柄」は、演出表示装置27の表示画面27aに
表示される「演出図柄」の一具体例を示すものであり、これら「疑似図柄」や「背景図柄
」や「キャラクタ図柄」により「図柄変動表示(図柄変動)」が実現される。なお、演出
モードが通常演出モードから特別演出モードに切り替わると、疑似図柄表示部27b〜2
7dが縮小されつつ表示画面27aの隅部(例えば、左下方側の隅部、右下方側の隅部、
左上方側の隅部若しくは右上方側の隅部等)に移行するため、背景画面表示部27hがそ
の分拡大したような印象を遊技者に与えることになる。
【0063】
図4に示すように、特別図柄保留表示装置25は表示画面27aの下方に配設されてい
る。この特別図柄保留表示装置25は、図5(a)に示すように、左側に配設された「第
1の特別図柄保留表示部25a」と、右側に配設された「第2の特別図柄保留表示部25
b」と、を備えている。また、何れの特別図柄保留表示部25a、25bも4個のLED
を用いて構成されている。そして、第1の特別図柄保留表示部25aは、第1の始動入賞
装置17aへの入賞に起因して生ずる「特別図柄(つまり、第1の特別図柄)に関する保
留数」を、4個を上限個数として表示するものである。また、第2の特別図柄保留表示部
25bは、第2の始動入賞装置17bへの入賞に起因して生ずる「特別図柄(つまり、第
2の特別図柄)に関する保留数」を、4個を上限個数として表示するものである。
【0064】
つまり、何れの特別図柄保留表示部25a、25bも、「対応する始動入賞装置17a
、17bに入賞したが、未だ、未消化の遊技球の数(即ち、保留数)」を「点灯させるL
EDの数」によって表示するとともに、未消化の遊技球が消化される毎に「未消化の遊技
球の数(即ち、保留数)」を、順次、デクリメントして表示するものである。ここで、各
特別図柄に関する「未消化の遊技球(つまり、保留球)」とは、始動入賞装置17a、1
7bに入賞したが、下部表示装置60等において、「当該入賞に伴う大当り抽選の結果の
表示」と、これに先行する変動表示とがなされていない遊技球を指す。
【0065】
第1の始動入賞装置17aは非可変式の始動入賞装置の具体例を構成するものであり、
上方に開口部(第1の始動口)を開口させたポケット形状を備えている。そして、この第
1の始動口は、ステージ部21p(転動面)の中央部の略鉛直下方に位置するため、その
中央部から落下する遊技球は、この第1の始動口を通じて、第1の始動入賞装置17に入
賞する確率が高くされている。また、第1の始動入賞装置17の内部には遊技球の通過を
検出する始動口入賞検出スイッチ17s(図8参照)が配設されている。
【0066】
第2の始動入賞装置17bは可変式(開閉式)の始動入賞装置の具体例を構成するもの
であり、第1の始動入賞装置17aの直下に配設されている。この第2の始動入賞装置1
7bは、図5(b)に示すように、遊技盤本体10Aにビス止め固定される取付板17c
と、取付板17cの前面部に装着されて第2の始動入賞装置17bの入口側部分を構成す
る普通電動役物17dと、取付板17cの前面部に装着された障害部材17kと、を備え
ている。
【0067】
普通電動役物17dは、いわゆるチューリップ式で左右に配設された一対の可動翼片1
7e、17eと、一対の可動翼片17e、17eを作動させるための普通電動役物ソレノ
イド17c(図8参照)とを備えている。このうち、可動翼片17e、17eはそれぞれ
の下方側の支軸を中心に、上端側を相互に離間するように、左右に開放可能とされる。そ
して、両可動翼片17e、17eが立設状態となる閉鎖状態にあるときに、可動翼片17
e、17eの上端部間の間隔が縮小される。また、普通電動役物ソレノイド17cを駆動
して、両可動翼片17e、17eを、下端側の軸心に上端側を相互に離間するように傾動
させると、可動翼片17e、17eの上端部間の間隔が拡大され、開放状態とされる。ま
た、障害部材17kは、普通電動役物17dの鉛直上方に配設されている。また、第2の
始動入賞装置17bの内部には遊技球の通過を検出する始動口入賞検出スイッチ17t(
図8参照)が配設されている。
【0068】
図5(b)に示すように、第2の始動入賞装置17bが閉鎖状態になると、一対の可動
翼片17e、17eの上端部間には、1球の遊技球の通過を許容する空間部K1が形成さ
れるが、この空間部K1の鉛直上方に障害部材17kが配設されている。このため、遊技
球は第2の始動入賞装置17bに入賞することが不可能されている。一方、図5(c)に
示すように、第2の始動入賞装置17bが開放状態になり、一対の可動翼片17e、17
eが左右に開くと、可動翼片17e、17eの上端部間の間隔K1が、障害部材17kの
左右全幅よりも拡大される。このため、障害部材17Kの左右を通過した遊技球が、第2
の始動入賞装置17bへ入賞することが可能となる。
【0069】
本遊技機1においては、第2の始動入賞装置17bが開放状態となると、遊技領域11
を流下する遊技球が第2の始動入賞装置17bに入賞する確率は、遊技領域11を流下す
る遊技球が第1の始動入賞装置17aに入賞する確率に比べて高くなっている。そして、
遊技機1の遊技モードが開放延長モード(後述する。)となり、第2の始動入賞装置17
bが開放状態となる時間(開放時間)が長くなると、遊技球が第2の始動入賞装置17b
に入賞する確率は第1の始動入賞装置17aに入賞する確率に比べて遙かに高くなる。な
お、本実施例では、開放延長モードにおける第2の始動入賞装置17bの開放時間を「5
秒」としており、非開放延長モード(通常開放モード)における第2の始動入賞装置17
bの開放時間を「0.2秒」としている。
【0070】
一方、前述のように、第2の始動入賞装置17bが閉鎖状態になると、遊技球が第2の
始動入賞装置17bに入賞することが不可能であるため、遊技機1の遊技モードが開放延
長モードでない場合、遊技球が第2の始動入賞装置17bに入賞する確率は第1の始動入
賞装置17aに入賞する確率に比べて遙かに低くなる。すなわち、遊技機1の遊技モード
が開放延長モードとなると、遊技球が第1の始動入賞装置17aに入賞するケースはレア
ケースとなり、遊技機1の遊技モードが開放延長モードでない場合、遊技球が第2の始動
入賞装置17bに入賞するケースはレアケースである。
【0071】
ここで、「開放状態の第2の始動入賞装置17bに遊技球が入賞する確率」は、「第1
の始動入賞装置17aに遊技球が入賞する確率」よりも遙かに高くされている。このため
、遊技機1の遊技モードが開放延長モードにあるときには、非開放延長モード(通常開放
モード)にあるときに比べて、始動入賞を生ずる確率が高くなり、下部表示装置60及び
演出表示装置27において、特別図柄の図柄変動を実行する頻度(つまり、図柄変動遊技
の実行頻度)が向上する。つまり、本遊技機1においては、開放延長モードとなると、図
柄変動遊技の実行頻度が通常(非開放延長モードにあるとき)に比べて向上する遊技(特
定遊技)が行われる。
【0072】
大入賞装置31は可変入賞装置の具体例を構成するものであり、第2の始動入賞装置1
7bの下方に配設されている。この大入賞装置31は、遊技盤10の前面部10aに装着
された取付板部31kを備える。この取付板部31kは、略中央部において平面形状が略
帯状の開口部を表裏を貫通する状態に備え、この開口部によって大入賞口31aを構成し
ている。そして、この大入賞口31aの後端部は、「大入賞口入賞通路(大入賞口31a
から入賞する遊技球を通過させるための通路であり、図示を省略する。)」に連絡されて
いる。
【0073】
そして、大入賞装置31は、この大入賞口31aを開放・閉鎖するための開閉板31b
と、この開閉板31bを駆動するための大入賞口ソレノイド31c(図8参照)と、大入
賞口入賞通路の経路途中若しくは経路端末部に設けられた大入賞口入賞検出スイッチ31
s(図8参照)と、を備えている。この大入賞装置31は、開閉板31bが起立姿勢とな
ると、この開閉板31bが大入賞口31aを閉鎖するため、大入賞装置31への遊技球の
入賞が不可能となる。一方、開閉板31bが、その下端部を支点に前方に傾動して前傾姿
勢となると、大入賞口31aが開放されると共に、開閉板31bの後面部(背面部)が遊
技領域11を流下し、可変入賞装置(大入賞装置)31へ到達した遊技球を、大入賞口3
1aに誘導する誘導部を構成する。
【0074】
図4に示すように、下部表示装置60は大入賞装置31の左側方に配置されている。こ
の下部表示装置60は、図6(a)に示すように、遊技盤本体10Aの前面部に取り付け
られる取付板61を備えている。そして、この取付板61には、第1の特別図柄表示部6
2aと、第2の特別図柄表示部62bと、普通図柄表示部63と、普通図柄保留表示部6
5等が設けられている。
【0075】
第1の特別図柄表示部62a、第2の特別図柄表示部62b及び普通図柄表示部63は
、何れも、「7セグメント表示体」を用いて構成されている。このうち、第1の特別図柄
表示部62aでは、第1の始動入賞装置17aに遊技球が入賞したことに起因して実行さ
れる大当り抽選(第1の大当り抽選)の結果や小当り抽選の結果を示す第1の特別図柄が
、図柄変動(変動表示)を経て停止表示する。また、第2の特別図柄表示部62bでは、
第2の始動入賞装置17bに遊技球が入賞したことに起因して実行される大当り抽選(第
2の大当り抽選)の結果が変動表示を経て停止表示する。但し、第2の特別図柄表示部6
2bにおいて、第2の大当り抽選の結果とともに、小当り抽選(第2の小当り抽選)の結
果を示す第2の特別図柄が、変動表示を経て停止表示してもよい。尚、第1の特別図柄表
示部62a及び第2の特別図柄表示部62bの表示結果の内容については後述する。また
、第1の特別図柄表示部62a及び第2の特別図柄表示部62bにおいて表示される遊技
の結果(当否判定の結果)と、演出表示装置27において表示される遊技の結果(当否判
定の結果)は一致するものとされる。
【0076】
普通図柄表示部63は、図6(a)に示すように、「7セグメント表示体」によって構
成され、何れかの普通図柄作動ゲート(普通図柄作動口)16を遊技球が通過することに
起因して図柄変動開始条件が成立すると、普通図柄の変動表示を開始する。この普通図柄
の変動表示は、普通図柄表示部63において「0」〜「9」までの算用数字をこの順で表
示した後、再び、「0」〜「9」までの算用数字をこの順で表示することを繰り返す「循
環表示」によって構成される。そして、これらの変動表示の実行時間が経過すると、普通
図柄の停止図柄が一定時間実行される。このとき、停止図柄が「奇数数字」である場合、
当り図柄であり、停止図柄が「偶数数字」である場合、外れ図柄である。この普通電動役
物17dを開放状態とすべきか否かの抽選を行う抽選手段は、後述する主制御部200A
によって構成される。
【0077】
普通図柄保留表示部65も、4個のLEDを用いて構成され、「普通図柄作動ゲート(
普通図柄作動口)16を通過したが、未だ、未消化の遊技球の数(即ち、保留数)」を、
4個上限数として表示すると共に、未消化の遊技球が消化される毎に、「未消化の遊技球
の数(即ち、保留数)」を、順次、デクリメントして表示するものである。ここで、普通
図柄に関する「未消化の遊技球(つまり、保留球)」とは、普通図柄作動ゲート(普通図
柄作動口)16を通過したが、普通図柄表示部63において、当該通過に伴う抽選の結果
の表示(抽選結果図柄の確定表示)と、これに先行する変動表示(本実施例では、7セグ
メント表示体を用いた表示)とがなされていない遊技球を指す。
【0078】
図4に戻り、3個の一般入賞装置40、41、43は、メイン役物装置20の左右に配
置されている。そして、各一般入賞装置40、41、43の内部には、遊技球の入賞を検
出するための一般入賞検出スイッチ40s、41s、43s(図8参照)が配設されてい
る。また、多数の障害釘(図示を省略)は、以上説明した各盤部品との位置バランスを考
慮して、遊技領域11にパチンコ遊技に適するべく配設され、遊技盤10の下方にはアウ
ト口18が設けられている。更に、アウト口18の下部にはバック球防止部材(図示を省
略)が設けられている。そして、遊技領域11に到達せず戻ってきた遊技球が再び発射位
置に戻ることを防止している。
【0079】
c.遊技機1の裏面構造
次に、本実施例の遊技機1の裏面構造について図7を参照して説明する。つまり、遊技
機1の裏面構造は、大きな裏パック102の上に各種装置が搭載された構造となっており
、裏パック102は、一対のヒンジ103によって中枠3に開閉可能に軸支されている。
【0080】
裏パック102には、遊技球が蓄えられる遊技球タンク105と、賞球または貸球とし
ての遊技球の払い出しを行う遊技球払出装置109と、主制御部200Aを構成する主制
御基板200が格納された主制御基板ケースと、発射装置ユニットを制御する発射制御基
板260が格納された発射装置制御基板ケース130と、遊技球払出装置109を制御す
る払出制御基板240が格納された払出制御基板ケース118と、主制御基板200と各
種スイッチ類とを中継する中継端子板などが搭載されている。なお、遊技球払出装置10
9は賞球払出手段の具体例を構成する。
【0081】
また、遊技球タンク105には底部にタンクスイッチが設けられており、球切れを検出
することができる。また、遊技球タンク105と遊技球払出装置109とは、タンクレー
ル106によって接続されている。更に、図7において、タンクレール106の右側には
球抜きレバーが設けられ、タンクレール106の下流側には補給球切れ検知スイッチが設
けられている。
【0082】
(2)制御回路の構成
次に、図8及び図9を用いて本実施例の遊技機1の制御回路の構成について説明する。
本遊技機1の制御回路は、主制御部200Aと、複数の副制御部(220A、222A、
240A、260A)とを含んで構成されている。つまり、主制御基板200を用いて構
成されると共に遊技の基本的な進行や賞球に関わる当否についての制御を司る主制御部2
00Aと、複数の副制御部(220A、222A、240A、260A)とを備えている
【0083】
副制御部としては、(a)サブ制御基板220を用いて構成されると共に、「図柄表示
、ランプの発光、効果音、可動物の動作等を用いた遊技の各種の演出の制御を司るサブ制
御部220Aと、(b)演出表示制御基板222を用いて構成されると共に、図柄変動演
出表示を行う演出表示装置27の制御を司る演出表示制御部222Aと、(c)払出制御
基板240を用いて構成されると共に貸球や賞球を払い出す動作の制御を司る払出制御部
240Aと、(d)発射制御基板260を用いて構成されると共に遊技球の発射に関する
制御を司る発射制御部260Aを備える。尚、副制御部には、主制御部140に直に接続
された第1次副制御部(220A、240A)と、この第1次副制御部を介して主制御部
200Aに接続された第2次副制御部(222A、260A)とが存在する。
【0084】
これらの制御部(200A、220A、222A、240A、260A)を構成する制
御基板(200、220、222、240、260)は、各種論理演算および算出演算を
実行するCPUや、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM
、プログラムの実行に際してCPUが一時的なデータを記憶するRAM、周辺機器とのデ
ータのやり取りを行うための周辺機器インターフェース(PIO)、CPUが演算を行う
ためのクロックを出力する発振器、CPUの暴走を監視するウォッチドッグタイマなど、
種々の周辺LSIがバスで相互に接続されて構成されている。尚、図8及び図9中の矢印
の向きは、データあるいは信号を入出力する方向を表している。また、図8においては、
主制御基板200に搭載されたCPU201、RAM202、ROM203のみ図示され
ており、主制御基板200に搭載されているPIO、更には、他の制御基板に搭載されて
いるCPUや、RAM、ROMなどについては図示を省略している。
【0085】
主制御部200A(主制御基板200)は、普通図柄作動ゲート通過検出スイッチ16
s、始動口入賞検出スイッチ17s、一般入賞検出スイッチ40s、41s、43s等か
ら遊技球の検出信号を受け取って、遊技の基本的な進行や賞球に関わる当否を決定した後
、サブ制御部200A(サブ制御基板220)や、払出制御部240A(払出制御基板2
40)、発射制御部260A(発射制御基板260)等に向かって、後述する各種の信号
(コマンド)を出力する。また、主制御部200A(主制御基板200)には、発射装置
ユニットから発射された遊技球を検出するカウントスイッチ8sも接続されている。
【0086】
また、主制御部200A(主制御基板200)は、普通電動役物ソレノイド17cや、
大入賞口ソレノイド31c、左下表示装置50、右下表示装置60に信号を出力すること
により、これらの動作を直接制御している。また、主制御部200A(主制御基板200
)を構成するCPU201により決定された所定の信号(コマンド)は、サブ制御基板2
20や払出制御基板240に対してそれぞれ送信される。なお、主制御部200Aは、「
大当り抽選手段」、「小当り発生決定手段(小当り抽選手段)」、「大当り遊技を実行す
るための大当り遊技実行手段」、「小当り遊技を実行するための小当り遊技実行手段」、
「確率モード設定手段(確率変動手段)」、「開放モード設定手段(開放延長手段)」、
「変動時間短縮手段」として機能する。
【0087】
サブ制御部220A(サブ制御基板220)は、主制御部200A(主制御基板200
)からの各種信号(コマンド)を受け取ると、信号(コマンド)の内容を解析して、その
結果に応じた遊技の演出を行う。つまり、サブ制御部220A(サブ制御基板220)は
、主制御部200A(主制御基板200)からの制御信号に基づいて遊技の演出の制御を
司るものである。なお、サブ制御部220A(サブ制御基板220)は演出表示装置27
での図柄変動遊技(疑似図柄の変動)を実現するための「図柄変動遊技制御手段」として
機能する。また、サブ制御部220A(サブ制御基板220)は、「特別演出モード開始
手段」、「第1特別演出進行手段」、「復帰決定手段」、「モード復帰手段」、「第2特
別演出進行手段」、「第2復帰決定手段」、「第2モード復帰手段」、「第3特別演出進
行手段」、「第3復帰決定手段」、「第3モード復帰手段」として機能する。
【0088】
このサブ制御部220A(サブ制御基板220)には、図9に示すように、演出表示制
御部222A(演出表示制御基板222)と、アンプ基板224と、装飾駆動基板226
と、演出ボタン基板228と、にそれぞれ電気的に接続されている。また、サブ制御基板
220は、CPU220aと、ROM220bと、RAM220cとを備えている。
【0089】
サブ制御基板220のCPU220aは、主制御基板200からの制御信号を受けて演
出表示制御基板222、アンプ基板224、装飾駆動基板226及び演出ボタン基板22
8などの各基板を制御する。また、ROM220cには、各基板の制御に必要なデータ(
特に遊技の装飾に関する情報)が記憶されている。また、CPU220aは、主制御部2
00A(主制御基板200)から送出された表示制御コマンド(つまり、表示制御信号)
を受信すると共に、ROM220cに記憶されたプログラムに従って受信した表示制御コ
マンドを解析する。そして、サブ制御部220A(サブ制御基板220)を構成するCP
U220aは、主制御部200A(主制御基板200)から送信された表示制御コマンド
に基づき新たに生成したコマンドや、主制御部200A(主制御基板200)から送信さ
れたままの表示制御コマンドを、図柄制御コマンドとして演出表示制御部222A(演出
表示制御基板222)に対して送信する。
【0090】
アンプ基板224には、所定の効果音を出力するスピーカSP1〜SP4が電気的に接
続されている。また、装飾駆動基板226には、前面枠4や遊技盤10等に設けられる装
飾用の各種LED(ランプ)を搭載した各種LED基板が接続されている。また、装飾駆
動基板226は、サブ制御基板220Aからの信号を受けて遊技の装飾に関する制御を行
うものである。
【0091】
払出制御部240Aには、図8に示すように、中継端子板、発射制御部260A、下皿
満タンスイッチ6s等が接続されている。また、払出制御部240Aには中継端子板を介
して、遊技球払出装置(払出装置)109を構成する払出モータ109mと、前側払出ス
イッチ109aと、後側払出スイッチ109bとが接続されている。また、払出制御部2
40Aには、主制御部200Aが双方向通信可能な状態に接続されている。なお、遊技球
払出装置109は賞球払出手段の具体例を構成する。
【0092】
この払出制御部240Aは、所謂、貸球や賞球の払い出しに関する各種の制御を司って
いる。例えば、遊技者が貸出ボタン5cや返却ボタン5qを操作すると、その操作信号は
、球貸表示基板410から中継端子板を介して払出制御基板240に伝達され、その操作
信号に基づいて払出モータ109mを駆動させるための駆動信号が、遊技球払出装置(払
出装置)109(払出モータ109m)に伝達される。
【0093】
また、主制御部200Aが賞球の払出コマンドを出力すると、このコマンドを払出制御
部240Aが受け取って、払出モータ109mに駆動信号を出力することによって賞球の
払い出しが行われる。また、払い出される遊技球は、2つの払出スイッチ(前側払出スイ
ッチ109a、後側払出スイッチ109b)によって検出されて、払出制御部240Aに
入力される。更に、払い出された賞球数はカウントスイッチ109cによっても検出され
て、主制御部200Aでも計数されている。
【0094】
次に、サブ制御部220A(サブ制御基板220)に対する信号或いはコマンドの入出
力関係について説明する。前述のように、サブ制御部220A(サブ制御基板220)に
は、演出表示制御基板222と、アンプ基板224、装飾駆動基板226、演出ボタン基
板228などの各種基板が接続されている。また、サブ制御部220Aは、前述のように
、主制御部200Aから各種の演出用のコマンド(表示制御コマンドなど)を受け取ると
、コマンドの内容を解釈して、(a)演出表示装置27での具体的な表示内容や、(b)
スピーカSP1〜4で出力する効果音、更には、(c)各種LEDやランプ類4b〜4f
の点灯若しくは点滅の具体的な態様を決定する。次いで、演出表示装置27の駆動信号(
各種の図柄制御コマンド)を演出表示制御部222Aに出力して、演出図柄(疑似図柄、
背景図柄、キャラクタ図柄等)の変動表示および停止表示を行う。このとき、表示される
演出図柄(疑似図柄、背景図柄、キャラクタ図柄等)の表示データ(静止画像データ、動
画像データなど)については、演出表示装置27、或いは、演出表示制御基板222に内
蔵された表示用ROM(図示を省略)に格納されているデータを使用する。
【0095】
疑似図柄の変動表示および停止表示に合わせて、音声信号をアンプ基板224に出力す
ることによって、スピーカSP1〜SP4から効果音を出力する。加えて、装飾駆動基板
226に信号を供給し、装飾駆動基板226から、各種LEDランプ4b〜4hの駆動信
号を出力することによって、各種ランプ類(LED4b〜4h等)等の点灯・点滅動作等
を制御する。また、上皿部材5の前面側に設けられた演出ボタンSWを遊技者が操作する
と、この操作信号がサブ制御部220Aに供給される。そして、サブ制御部220Aは、
供給された操作信号に基づいて、演出表示装置27を初めとする各種の演出内容に操作結
果を反映させることが可能に構成されている。
【0096】
(3)遊技機1による遊技の流れ
前述のように、本遊技機1では、始動入賞に基づいて行われる当否判定(大当り抽選、
小当り抽選)の結果を示す停止図柄の停止表示(確定表示)と、この停止表示の前段階に
行われる図柄変動(図柄変動遊技)とを、2種類の図柄表示装置(下部表示装置60及び
演出表示装置27)において同時に実行する。ここで、下部表示装置60(つまり、第1
の特別図柄表示部62a若しくは第2の特別図柄表示部62b)において表示される特別
図柄(7セグメント表示体に次々に変更表示される特別図柄)は「本図柄」であり、遊技
の基本進行を司る「主制御部200A(後述する。)」において、「停止図柄」と「変動
時間(変動パターン)」が決定される。
【0097】
なお、本実施例では、第1の始動入賞装置17aへの遊技球の入賞に起因して行われる
当否判定(つまり、第1の当否判定)が大当り抽選及び小当り抽選によって構成され、第
2の始動入賞装置17bへの遊技球の入賞に起因して行われる当否判定(つまり、第2の
当否判定)が大当り抽選のみによって構成される。
【0098】
一方、演出表示装置27の表示画面27aにおいて表示される特別図柄は「疑似図柄」
であり、「主制御部200Aの制御の下で、遊技上の演出を制御するサブ制御部220A
(後述する。)」によって、その変動態様と、停止図柄とが決定される特別図柄である。
そして、通常、これらの「疑似図柄」の図柄変動は、「本図柄」と同一の時間だけ実行さ
れ、これらの「疑似図柄」の停止図柄の「表示内容(大当り、小当り、外れ等)」は、第
1の特別図柄表示部62a若しくは第2の特別図柄表示部62bにおける「本図柄」の「
表示内容(大当り、小当り、外れ等)」と矛盾を生じないものとされる。そして、本実施
例においては特別図柄を用いたリーチ表示などの図柄変動演出表示(図柄変動遊技)を行
う場合、その図柄変動演出表示は演出表示装置27(疑似図柄)において行われる。以下
、本図柄及び疑似図柄の表示内容について簡単に説明する。
【0099】
a.本図柄
第1の始動入賞装置17aへの遊技球の入賞に起因した特別図柄の変動表示(変動遊技
)および停止表示(確定表示)は第1の特別図柄表示部62aにおいて行われ、第2の始
動入賞装置17bへの遊技球の入賞に起因した特別図柄の変動表示(変動遊技)および停
止表示(確定表示)は第2の特別図柄表示部62bにおいて行われる。つまり、第1の特
別図柄表示部62aにおいては、第1の始動入賞装置17aへの遊技球の入賞に起因して
、特別図柄の変動表示(変動遊技)を開始する。この変動表示(変動遊技)は、図6(b
)に示すように、第1の特別図柄表示部62aを構成する7セグメント表示体によって、
「算用数字を構成できない不完全な図柄(以下、不完全図柄という。)」の「循環表示」
を行うことを内容とする。つまり、算用数字に比べて遊技者にとって馴染みが無く、識別
や記憶が困難な不完全図柄を「循環表示」することを内容とする。尚、以下の説明におい
て、第1の特別図柄表示部62aに表示される図柄(特別図柄)を「第1の特別図柄」と
称することがある。
【0100】
低確率モード(通常確率モード)において、第1の始動入賞装置17aへの遊技球の入
賞に起因して当否判定(第1の大当り抽選)が行われると、図10(a)に示すように、
この大当りを示す判定結果が導出される確率(大当り抽選の結果が当選となる確率、つま
り、「当選確率」)が約「1/400」とされる。そして、大当りを示す判定結果が導出
されると、大当り遊技実行手段が作動を開始し、本遊技機1の遊技状態が大当り遊技状態
(特別遊技状態)する。これにより、主制御部200Aが大入賞口ソレノイド31cを駆
動し、起立姿勢にある開閉板31bを前傾姿勢とし、閉鎖状態とされていた大入賞口31
aを開放状態に変化させ、大当り遊技が開始される。この開放状態とされた大入賞口31
aは、大入賞口31aに所定数(例えば、8個)の遊技球が入球するか、あるいは所定数
の遊技球が入球しなくても所定時間が経過すると、閉鎖状態に戻され、1ラウンドが終了
する。そして、大入賞装置31の開閉動作が、所定のインターバルを挟みつつ複数回繰り
返されると、大当り遊技を終了する。
【0101】
第1の始動入賞装置17aへの遊技球の入賞に起因して当否判定(第1の大当り抽選)
が行われ、大当りを示す判定結果が導出されると、主制御部200Aは「大当りの種類(
大当り図柄の種類)」を乱数抽選(以下、「振分抽選」という。)によって決定する。そ
して、この乱数抽選によって、図11に示すように、大当りの態様(種類)が「通常大当
り」、「第1の確変大当り」及び「第2の確変大当り」のうちの何れかに定められる。ま
た、第1の大当り抽選の結果が落選の場合、図10(c)及び図14に示すように、主制
御部200Aは小当りを発生させるか否かを乱数抽選(小当り抽選)によって決定する。
この乱数抽選は「小当り抽選」の具体例を構成する。なお、「振分抽選」を行うための乱
数(大当り図柄決定乱数)は、当否判定用の乱数(大当り抽選用の乱数など)と同様に、
始動入賞を生じたタイミングで取得される。また、この「振分抽選」は、主制御部200
A(主制御基板200)を構成するCPU201が、「大当り態様決定手段」として行う
処理の具体例を構成する。
【0102】
ここで、「通常大当り」を生ずると、賞球払出の実行可能性が極めて高くなる第1の大
当り遊技を実行するとともに、この第1の大当り遊技終了後に、大当り抽選の結果が当選
となる確率(第1の大当り抽選若しくは第2の大当り抽選の結果が当選となる確率)が低
確率(通常確率)とされる。また、第1の大当り遊技は、図11に示すように、大入賞装
置31の開閉動作が、所定のインターバル(例えば、2秒のインターバル)を挟みつつ1
5回(15ラウンド)繰り返されるタイプの大当り遊技(以下、「15R大当り遊技」と
いう。)である。このとき、各ラウンドで大入賞装置31が開放状態となる時間(第1の
開放時間)は「25秒」とされている。なお、このように、大当り抽選の結果が当選とな
る確率(つまり、当否判定の結果が大当りとなる確率)が低確率(通常確率)とされる遊
技状態が、「低確率モード(低確率状態)」である。
【0103】
「第1の確変大当り」を生ずると、第1の大当り遊技若しくは変則的な第1の大当り遊
技を実行するとともに、実行した第1の大当り遊技終了後に当否判定の結果が大当りとな
る確率(第1の大当り抽選の結果が当選となる確率と第2の大当り抽選の結果が当選とな
る確率)が高確率とされる。つまり、「第1の大当り遊技を実行する第1の確変大当りを
発生させるか否か」や、「変則的な第1の大当り遊技を実行する第1の確変大当りを発生
させるか否か」も前述の「振分抽選」における選択対象とされる。そして、本実施例にお
いては、「第1の確変大当り」に起因する第1の大当り遊技としては、通常の第1の大当
り遊技(通常の15R大当り遊技)若しくは変則的な第1の大当り遊技(変則的な15R
大当り遊技)を行う。なお、このように、大当り抽選の結果が当選となる確率(つまり、
当否判定の結果が大当りとなる確率)が高確率とされる遊技状態が、「高確率モード(高
確率状態)」である。また、以下の説明において、第1の大当り遊技の実行契機となる大
当り(15ラウンドの大当りラウンドを行う大当り遊技の実行契機となる大当り)を「1
5R大当り」と称し、15R大当りに起因して実行される大当り遊技を、「15R大当り
遊技」と称することがある。また、第2の大当り遊技の実行契機となる大当り(2ラウン
ドの大当りラウンドを行う大当り遊技の実行契機となる大当り)を「2R大当り」と称し
、2R大当りに起因して実行される大当り遊技を、「2R大当り遊技」と称することがあ
る。
【0104】
本実施例の「変則的な第1の大当り遊技」とは、図11に示すように、「大入賞装置3
1を2.5秒(第4の開放時間)に渡って開放状態とすることを計10回行う開放繰り返
し動作」が、所定のインターバル(例えば、2秒のインターバル)を挟みつつ15回(1
5ラウンド)繰り返されるタイプの「15R大当り遊技」である。この「変則的な第1の
大当り遊技」は、賞球払出の実行可能性は高いものの、「通常の第1の大当り遊技」に比
べて賞球払出量が少なくなる。
【0105】
本実施例では、「通常大当り」及び「第1の確変大当り」に起因する第1の大当り遊技
として、「15R大当り遊技」を例示するが、「第1の通常大当り」及び「第1の確変大
当り」のうちの少なくとも一方において、当該「大当り」に起因する第1の大当り遊技と
しては、各ラウンドで大入賞装置31が開放状態となる時間が「第1の開放時間」とされ
つつラウンド数が異なる複数種類の大当り遊技(例えば、「15R大当り遊技」と、「大
入賞装置31の開閉動作が、所定のインターバル(例えば、2秒のインターバル)を挟み
つつ8回(8ラウンド)繰り返されるタイプの大当り遊技」とが予定されてもよい。
【0106】
「第2の確変大当り」を生ずると、第2の大当り遊技を実行するとともに、この第2の
大当り遊技終了後に、当否判定の結果が大当りとなる確率(第1の大当り抽選の結果が当
選となる確率と第2の大当り抽選の結果が当選となる確率)が高確率とされる。但し、図
12に示すように、「第2の確変大当り」に起因する第2の大当り遊技としては、大入賞
装置31の開閉動作が、所定のインターバル(例えば、2秒のインターバル)を挟みつつ
2回(2ラウンド)繰り返される。そして、この第2の大当り遊技においては、各ラウン
ドで大入賞装置31が開放状態となる時間(第2の開放時間)は「0.2秒」とされてい
る。
【0107】
「小当り」を生ずると、図14に示すように、大入賞装置31の開閉動作が、所定のイ
ンターバル(例えば、2秒のインターバル)を挟みつつ2回繰り返される。そして、この
小当り遊技においては、大入賞装置31が開放動作を行う毎に開放状態となる時間は、「
第2の開放時間(0.2秒)」とされる。なお、第1の当否判定によって、第2の確変大
当りと、小当りとを生じ得ることとし、第2の大当り遊技の内容と小当り遊技の内容が同
様であるため、通常レベルの遊技者(遊技機に関する知識が豊富でなく、本図柄の表示結
果までは理解できないレベルであったり、本図柄の表示結果までを見ようとしない遊技者
など)にとっては、「第2の確変大当り」または「小当り」が発生した後の遊技状態(確
率モード)が高確率状態(高確率モード)であるか否かを判別することは困難となるので
、遊技者は遊技機の確率モード(高確率状態か否か)を判断するために想像を働かせるこ
とが必要とされる。
【0108】
一方、第2の特別図柄表示部62bにおいては、第2の始動入賞装置17bへの遊技球
の入賞に起因して、特別図柄の変動表示(変動遊技)を開始する。この変動表示も、第1
の特別図柄表示部62aと同様な態様で行われる。そして、通常確率モードにおいて、第
2の始動入賞装置17bへの遊技球の入賞に起因して当否判定(第2の大当り抽選)が行
われた場合も、図10(a)に示すように、この大当りを示す判定結果が導出される確率
(大当り抽選の結果が当選となる確率)が、約「1/400」とされる。この場合も、大
当りを示す判定結果が導出されると、大当り遊技が開始される。
【0109】
第2の始動入賞装置17bへの遊技球の入賞に起因して当否判定(第2の大当り抽選)
が行われ、大当りを示す判定結果が導出されると、主制御部200Aは「大当りの種類(
大当り図柄の種類)」を乱数抽選によって決定する。この乱数抽選も、主制御部200A
(主制御基板200)を構成するCPU201が、「大当り態様決定手段」として行う処
理の具体例を構成するものであり、図12に示すように、この乱数抽選によって、大当り
の態様が「通常大当り」と、「第1の確変大当り」と、「第2の確変大当り」とのうちの
何れかに定められる。なお、第2の始動入賞装置17bへの遊技球の入賞に起因する当否
判定(つまり、第2の当否判定)では、小当りを発生させるか否かの判定(小当り抽選)
を行わず、大当りを発生させるか否かの判定(大当り抽選)だけを行う。但し、第2の大
当り抽選の結果が落選の場合にも、主制御部200Aは小当りを発生させるか否かを乱数
抽選によって決定することとしてもよい。
【0110】
第2の当否判定によって「第1の確変大当り」を生ずると、第1の大当り遊技若しくは
変則的な第1の大当り遊技を実行するとともに、実行した第1の大当り遊技終了後に当否
判定の結果が大当りとなる確率(第1の大当り抽選の結果が当選となる確率と第2の大当
り抽選の結果が当選となる確率)が高確率とされる。つまり、第2の当否判定によって生
ずる「第1の確変大当り」の内容は、第1の当否判定によって生ずる「第1の確変大当り
」の内容と同様である(図11,12参照)。
【0111】
また、図12に示すように、第2の当否判定によって「通常大当り」を生ずると、第1
の大当り遊技を実行するとともに、この第1の大当り遊技終了後に、当否判定の結果が大
当りとなる確率(第1の大当り抽選の結果が当選となる確率と第2の大当り抽選の結果が
当選となる確率)が低確率(通常確率)とされる。つまり、第2の当否判定によって生ず
る「通常大当り」の内容は、第1の当否判定によって生ずる「通常大当り」の内容と同様
である(図11,12参照)。
【0112】
図12に示すように、第2の当否判定によって「第2の確変大当り」を生ずると、第2
の大当り遊技を実行するとともに、この第2の大当り遊技終了後に、当否判定の結果が大
当りとなる確率(第1の大当り抽選の結果が当選となる確率と第2の大当り抽選の結果が
当選となる確率)が高確率とされる。つまり、第2の当否判定によって生ずる「第2の確
変大当り」の内容は、第1の当否判定によって生ずる「第2の確変大当り」の内容と同様
である(図11,12参照)。
【0113】
以上のように、第1の大当り抽選を経て生ずる大当りと、第2の大当り抽選を経て生ず
る大当りは、「通常大当り」、「第1の確変大当り」及び「第2の確変大当り」のうちの
何れかに定められる。また、「通常大当り」及び「第1の確変大当り」は、何れも、開放
延長手段の作動の契機となる「開放延長型の大当り」とされる。更に、第2の大当り抽選
を経て生ずる「第2の確変大当り」は、開放延長手段の作動の契機となる「開放延長型の
大当り」とされるが、第1の大当り抽選を経て生ずる「第2の確変大当り」は、開放延長
手段の作動の契機とならない「非開放延長型の大当り(所謂、潜伏確変大当り)」とされ
る。
【0114】
なお、第1の始動入賞装置17aへの遊技球の入賞に起因する当否判定を経て生ずる大
当りの態様と、第2の始動入賞装置17bへの遊技球の入賞に起因する当否判定を経て生
ずる大当りの態様とのうちの少なくとも一方または両方に、第2の通常大当りを追加して
もよい。この第2の通常大当りは、「可変入賞装置(大入賞装置31)を第1の開放時間
よりも短く第2の開放時間よりも長い所定の開放時間(例えば、6秒)で開放させること
で、賞球払出手段(遊技球払出装置109)による賞球払出の実行可能性が第1の大当り
遊技よりも低く第2の大当り遊技よりも高くなる第3の大当り遊技を実行するとともに、
第3の大当り遊技終了後に、当否判定の結果が大当りとなる確率(第1の大当り抽選の結
果が当選となる確率と第2の大当り抽選の結果が当選となる確率)を低確率(通常確率)
とする」ものである。また、大当り態様として「第2の通常大当り」を追加する場合、「
上述の第3の大当り遊技を実行するとともに、第3の大当り遊技終了後に、当否判定の結
果が大当りとなる確率(第1の大当り抽選の結果が当選となる確率と第2の大当り抽選の
結果が当選となる確率)を高確率とする第3の確変大当り」も合わせて追加するのが好ま
しい。これにより、遊技者にとっては、「第2の通常大当り」または「第3の確変大当り
」が発生した後(第3の大当り遊技終了後)の遊技状態(確率モード)が高確率状態(高
確率モード)であるか否かを判別することは困難となるので、遊技者は遊技機の確率モー
ド(高確率状態か否か)を判断するために想像を働かせることが必要とされ、この結果、
遊技興趣を更に高めることができる。なお、上述の「第3の大当り遊技」の実行契機とな
る「第2の通常大当り」および「第3の確変大当り」を設ける場合、その「第2の通常大
当り」および「第3の確変大当り」を発生させるか否かの判定を含む当否判定に、小当り
を発生させるか否かの判定(小当り抽選)を含めなくてもよい(小当りを設けなくてもよ
い)。
【0115】
b.疑似図柄
演出表示装置27の表示画面27aにおいても、第1の始動入賞装置17a若しくは第
2の始動入賞装置17bへの入賞(始動入賞)に起因して図柄変動開始条件が成立すると
、疑似図柄の変動表示(疑似図柄を用いた変動遊技)を開始する。そして、これらの変動
表示(変動遊技)の実行時間が経過すると、疑似図柄の停止表示(確定表示)が一定時間
(約0.6秒間)実行される。このとき、疑似図柄の停止表示(確定表示)と、前述の下
部表示装置60(第1の特別図柄表示部62a若しくは第2の特別図柄表示部62b)に
よる停止表示(本図柄の確定図柄)と同様に、当否判定の結果を表示する。
【0116】
また、演出表示装置27の表示画面27aにおいては、疑似図柄の変動表示(変動遊技
)を開始する際に、3つの疑似図柄表示部が出現し、各疑似図柄表示部において、「疑似
図柄」を用いた変動表示(順次、変更される疑似図柄の表示)と、停止表示(停止した疑
似図柄の表示)等がなされる。この疑似図柄の変動表示(変動遊技)は、「1」〜「9」
までの算用数字をこの順で表示した後、再び、「1」〜「9」までの算用数字をこの順で
表示することを繰り返す「循環表示」によって構成される。また、疑似図柄表示部に確定
表示される確定図柄には、「外れを示す停止図柄」と、「大当りを示す停止図柄」がある
【0117】
ここで、図13(a)に示すように、「大当りを示す停止図柄」の中には、「通常大当
りの発生を示す停止図柄」と、「第1の確変大当りの発生を示す停止図柄(以下、第1の
確変大当り図柄という。)」と、「第2の確変大当りの発生を示す停止図柄(以下、第2
の確変大当り図柄という。)」とが存在する。また、図13(b)に示す「大当り抽選の
結果が外れである場合に確定表示される停止図柄」の中には、「小当りの発生を示す小当
り図柄」と、図13(c)に示す「小当り抽選にも外れたことを示す停止図柄(以下、外
れ図柄という。)」とがある。また、本実施例では、大当り抽選のみならず、小当り抽選
にも外れの場合を単に「外れ」と称することとする。
【0118】
図13(a)に示すように、「通常大当り図柄」は表示画面27aに「偶数の同一数字
」を3個並べて構成され、「第1の確変大当り図柄」は表示画面27aに「奇数の同一数
字」を3個並べて構成される。また、「第2の確変大当り図柄」は「異なる奇数数字」を
左から右へ昇順に並べて構成される。更に、図13(b)に示すように、「小当り図柄」
は、「第2の確変大当り図柄」と同様に「異なる奇数数字」を左から右へ昇順に並べて構
成され、「外れ図柄」は、3つの疑似図柄表示部のうちの少なくとも1つに異なる数字を
表示して構成される停止図柄のうちで、「小当り図柄及び第2の確変大当り図柄」を除い
たものである。
【0119】
このように、「小当り図柄」と「第2の確変大当り図柄」とが同一図柄とされ、しかも
、何れの図柄が停止表示されても、大入賞装置31が同一の態様で開閉動作を行う。そし
て、通常レベルの遊技者(遊技機1に関する知識が豊富でない遊技者)は、第1の特別図
柄表示部62a(図11を参照)や第2の特別図柄表示部62b(図12を参照)には視
線を向けず、専ら演出表示装置27の表示画面27aと大入賞装置31とに視線を向ける
遊技を行うため(通常、第1の特別図柄表示部62aの停止図柄の意味を知らないため)
、これらの遊技者にとっては、「小当り」が生じたのか、「第2の確変大当り」が生じた
のかが、より判別し難くなる。従って、通常レベルの遊技者は、本遊技機1においては、
「第2の確変大当り」を発生し、大当り確率が高確率モードに設定されていることを見落
とす場合がある。
【0120】
尚、演出表示装置27において「通常大当り図柄」若しくは「第1の確変大当り図柄」
を表示する場合、その前提となる変動表示の途中にリーチ表示を行う。また、演出表示装
置27において「外れ示す停止図柄」を表示する場合、その前提となる変動表示(つまり
、外れ変動)の途中にリーチ表示を行わない場合(以下、「単純外れ」という。)と、リ
ーチ表示を行う場合(以下、「リーチ外れ」という。)とがある。また、本実施例のリー
チ表示は、演出表示装置27の表示画面27aに表示される疑似図柄のうち2つの疑似図
柄が同一図柄で停止させ、他の1つの疑似図柄を変動中とすることを内容とする表示であ
る。但し、「2R確変大当りを示す停止図柄」や「2R通常大当りを示す停止図柄」を停
止表示する場合においても、その変動途中にリーチ表示を行ってもよい。
【0121】
(4)図柄変動遊技(図柄変動演出)の概要
特別図柄表示部62a、62bにおいては、演出モードに拘わらず、同一態様の図柄変
動遊技(本図柄の図柄変動遊技)が実行される。一方、演出表示装置27の表示画面27
a(疑似図柄表示部27b〜27d)においては、演出モードに応じて異なる態様の図柄
変動遊技が実行される。以下、「通常演出モードにおける図柄変動遊技」について説明し
た後、「特別演出モードにおける図柄変動遊技」について説明する。
【0122】
a.通常演出モードでの図柄変動遊技
通常演出モードにおいては、第1の始動入賞装置17a若しくは第2の始動入賞装置1
7bへの遊技球の入賞(始動入賞)を契機として、以下のように図柄変動遊技が実行され
る。つまり、始動入賞を契機として、特別図柄の変動開始条件(当否判定実行条件)が成
立すると、対応する特別図柄表示部62a、62bで本図柄を用いた図柄変動遊技を開始
すると共に、図15(a)〜(c)に示すように、演出表示装置27の表示画面27a(
疑似図柄表示部27b〜27d)において、疑似図柄を用いた図柄変動遊技を開始する。
【0123】
この図柄変動遊技の実行時間(変動時間)は、対応する特別図柄表示部62a、62b
での図柄変動遊技の開始時に決定される変動パターン(通常変動パターン、短縮変動パタ
ーン)によって異なり(後述する。)、この実行時間が経過すると、何れかの特別図柄表
示部62a、62bにおいて本図柄の停止図柄が確定表示されるとともに、表示画面27
aにおいて疑似図柄の停止図柄が確定表示される。
【0124】
尚、図15(a)で例示する「外れ表示」は、「リーチ演出を伴わない外れ表示(所謂
「通常外れ」)」であり、図15(b)で例示する「外れ表示」は、「リーチ演出を伴う
外れ表示(所謂「外れリーチ」)」である。ここで、リーチ表示(リーチ演出)とは、例
えば、この変動表示(図柄変動遊技)の途中において、最終的に停止する図柄(以下、「
最終停止図柄」という。)以外の図柄を所定の図柄で停止させ、最終停止図柄の種類によ
って、大当り表示若しくは小当り表示がなされる可能性があることを示す演出的な表示で
ある。例えば、複数の図柄の停止図柄が同一の図柄であると「大当り表示」が完成する場
合に、最終停止図柄以外の図柄を同一図柄で停止させて、遊技機において「特別遊技の実
行(大当りの発生)の可能性」が存在することを示す表示を指す。
【0125】
図15(c)に示すように、「特別図柄(疑似図柄)の停止図柄」を用いて、「大当り
抽選の結果が当選(大当り)である」旨の停止表示(確定表示、大当り表示)が行われる
場合には、特別図柄(疑似図柄)の図柄変動遊技(変動表示)の途中で「リーチ表示」が
行われた後に、この確定表示が行われる。そして、「大当り表示」がなされると、「大当
りに移行するための移行表示」等を実行した後に、遊技機1の遊技状態が大当り状態に移
行し、大当り遊技を開始する。また、「特別図柄(疑似図柄)の停止図柄」を用いて、「
小当り抽選の結果が当選(小当り)である」旨の停止表示(確定表示、小当り表示)が行
われる場合にも、特別図柄(疑似図柄)の図柄変動遊技(変動表示)の途中で「リーチ表
示(所謂「ぞろ目ではなく、バラケ目のリーチ表示である。)」が行われた後に、この確
定表示が行われる。そして、「小当り表示」がなされると、「小当りに移行するための移
行表示」等を実行した後に、遊技機1の遊技状態が小当り状態に移行し、小当り遊技を開
始する。
【0126】
b.特別演出モードでの図柄変動遊技
特別演出モードは、「非開放延長型の大当り(所謂、潜伏確変大当り)の発生」若しく
は「小当りの発生」に起因して開始される。つまり、図16に示すように、「非開放延長
型の大当り(所謂、潜伏確変大当り)」が発生し(a1)、第2の大当り遊技を終了する
か(a2)、「小当りの発生」が発生し(b1)、小当り遊技を終了すると(b2)、「
特別演出モード突入フラグ(図38を参照)」がセットされ(a3)、その後、特別演出
モードを開始する。
【0127】
この特別演出モードにおいては、第1の始動入賞装置17a若しくは第2の始動入賞装
置17bへの遊技球の入賞(始動入賞)を契機として、以下のように図柄変動遊技が実行
される。つまり、特別演出モードにおいても、通常演出モードと同様に、始動入賞を契機
として、特別図柄の変動開始条件(当否判定実行条件)が成立すると、対応する特別図柄
表示部62a、62bで本図柄を用いた図柄変動遊技(本図柄の変動表示)を開始すると
共に、図15(a)〜(c)に示すように、演出表示装置27の表示画面27a(疑似図
柄表示部27b〜27d)において、疑似図柄を用いた図柄変動遊技(疑似図柄の変動表
示)を開始する。
【0128】
そして、特別演出モードにおいても、図柄変動遊技の開始時に決定される変動パターン
によって特定される図柄変動遊技の実行時間(本図柄および疑似図柄の変動時間)が経過
すると、何れかの特別図柄表示部62a、62bにおいて本図柄の停止図柄が確定表示さ
れるとともに、表示画面27aにおいて疑似図柄の停止図柄が確定表示される。但し、演
出モードが特別演出モードである場合においては、通常演出モードである場合に比べて、
演出表示装置27の表示画面27aの表示態様が以下のように異なっている。
【0129】
つまり、特別演出モードが開始されると、図17に示すように、疑似図柄表示部27b
〜27d(疑似図柄を構成する数字の変動表示と停止表示を行う部分)を縮小し、表示画
面27aにおいて、「特別演出モードの開始を示唆する表示」を行った後(a4)、表示
画面27aの背景画像を変更して、「特別演出モードが開始したことを報知する表示」を
行う(a5)。このとき、サブ制御基板220を構成するCPU220aは、図21に示
すデータテーブルを用い、乱数抽選によって第1特別演出期間を選択(決定)する。
【0130】
すなわち、図21及び図22に示すように、第1特別演出期間(目標回転数)が、「次
回の図柄変動遊技を1回目として、10回目の図柄変動遊技を開始するまでの期間(目標
回転数:10回)」、「次回の図柄変動遊技を1回目として、20回目の図柄変動遊技を
開始するまでの期間(目標回転数:20回)」及び「次回の図柄変動遊技を1回目として
、30回目の図柄変動遊技を開始するまでの期間(目標回転数:30回)」のうちの何れ
かに決定され、特別演出モードが開始される。この場合、図21に示すように、確率モー
ドが低確率モードにあるときは、確率モードが高確率モードにあるときに比べて、第1特
別演出期間(目標回転数)として長い期間(多めの目標回転数)が決定される可能性が高
くされている。例えば、第1特別演出期間として、最長の「30回目の図柄変動遊技を開
始するまでの期間」が選択される確率は、確率モードが低確率モードにある場合に高く、
最短の「10回目の図柄変動遊技を開始するまでの期間」が選択される確率は、確率モー
ドが高確率モードにある場合に高くなるように設定されている。
【0131】
特別演出モードのうち、第1特別演出期間を開始すると、表示画面27aに「太陽光が
降り注ぐ地上を示す背景画像」と、「遊技者の味方であるイカのキャラクタ図柄を示すキ
ャラクタ画像」を表示して(a5)、第1特別演出ゾーンが実行される。この第1特別演
出ゾーンでは、図22に示すように、「初期状態に係る特別演出」と、「モード説明状態
に係る特別演出」と、「終了示唆状態に係る特別演出」とを、この順に実行する。なお、
図22に示す表の各欄に示す数値は、「各状態に係る特別演出」の実行期間(滞在期間)
を示しており、「目標回転数」とは「決定された第1特別演出期間」を示している。例え
ば、目標回転数(第1特別演出期間)が「30回」の欄において、「初期状態に係る特別
演出」に対応する「0−15」なる数値は、「第1特別演出期間の開始時の図柄変動遊技
をカウントせずに(ゼロ回目の図柄変動遊技とする。)、第1特別演出期間を開始してか
ら、15回目の図柄変動遊技を終了するまでの期間」を示している。また、目標回転数(
第1特別演出期間)が「20回」の欄において、「モード説明状態に係る特別演出」であ
る場合に対応する「10−14」なる数値は、「10回目の図柄変動遊技を開始してから
、14回目の図柄変動遊技を終了するまでの期間」を示している。
【0132】
なお、「第1特別演出期間の開始時の図柄変動遊技」は、後述する「特別演出モード突
入処理(図39を参照)」において実行される図柄変動遊技であり、後述する「回転数カ
ウンタでカウントされる図柄変動遊技」は、後述する「第1特別演出ゾーン実行処理にお
ける図柄変動遊技(図41のS1610の処理を参照)」と、「第2特別演出ゾーン実行
処理における図柄変動遊技(図42のS1710の処理を参照)」と、「第3特別演出ゾ
ーン実行処理における図柄変動遊技(図43のS1815の処理を参照)」である。また
、後述する「特別演出モード終了処理における図柄変動遊技(図45)」は、「回転数カ
ウンタでカウントされる図柄変動遊技」として扱わない。但し、本実施例においては、「
特別演出モード突入処理(図39を参照)」において実行される図柄変動遊技や、「特別
演出モード終了処理における図柄変動遊技(図45)」を、「回転数カウンタでカウント
される図柄変動遊技」として扱うこともできる。この場合、図21に示す「目標回転数を
示す数値」に「2」を加算すれば(「32」、「22」、「12」とすれば)よいことに
なる。
【0133】
ここで、「初期状態に係る特別演出」では、液晶表示装置27の表示画面27aにおい
て、「特別演出モードが、これからはじまる」旨の示唆を経て、「特別演出モードが、は
じまった」旨の報知が行われる(図17のa4、a5)。また、「モード説明状態に係る
特別演出」では、特別演出モードの内容が説明する特別演出が行われる。具体的には、液
晶表示装置27の表示画面27aにおいて、「特別演出モードが続くほど熱い(高確率モ
ードである可能性が高い)」旨の報知(図17のa6)と、「特別演出モードにおいては
、演出モードがモードアップすると(第2特別演出ゾーンが開始されると)、熱い背景画
面に変化する」旨の報知がされる(図17のa7)。
【0134】
図18に示すように、「終了示唆状態に係る特別演出」では、液晶表示装置27の表示
画面27aにおいて、「特別演出モードの終了の可能性を示唆する演出」を行う(a8)
。つまり、表示画面27aにおいて、「特別演出モードが終わっちゃうかも」と表示しつ
つ、遊技者の味方である「イカのキャラクタ図柄」に他に、遊技者の敵である「タコのキ
ャラクタ図柄」を登場させ、決闘(バトル)を行う画像を表示する(a8)。このとき、
サブ制御部220A(サブ制御基板220)を構成するCPU220aは、「特別演出モ
ードを終了させる旨の抽選結果を得る可能性を有するモード終了抽選」を行う。なお、本
実施例では、「モード終了抽選」として、「特別演出モードを終了させる旨の抽選結果を
得る可能性が有るもの(以下、「実質的モード終了抽選」という。)」と、「特別演出モ
ードを終了させる旨の抽選結果を得る可能性が無いもの(以下、「形式的モード終了抽選
」という。)」を行う。
【0135】
本実施例では、図22及び図23に示すように、第1特別演出期間が「10回目の図柄
変動遊技を開始するまでの期間」に決定されている場合には、「5回目の図柄変動遊技を
開始してから、9回目の図柄変動遊技を終了するまでの期間」において、図柄変動遊技を
行う毎に「実質的モード終了抽選」を行う。また、第1特別演出期間が「20回目の図柄
変動遊技を開始するまでの期間」と決定されている場合には、「15回目の図柄変動遊技
を開始してから、19回目の図柄変動遊技を終了するまでの期間」において、図柄変動遊
技を行う毎に「実質的モード終了抽選」を行い、第1特別演出期間が「30回の図柄変動
遊技を開始するまでの期間」と決定されている場合には、「21回目の図柄変動遊技を開
始してから、29回目の図柄変動遊技を終了するまでの期間」において、図柄変動遊技を
行う毎に「実質的モード終了抽選」を行う。
【0136】
図23に示すように、第1特別演出期間(第1特別演出ゾーン)における「実質的モー
ド終了抽選」の抽選条件、すなわち「終了示唆状態に係る特別演出」の実行期間中に行わ
れるモード終了抽選の抽選条件(第1抽選条件)は、確率モードが低確率モードにある場
合には、「特別演出モードを終了させる旨の抽選結果を得る確率(つまり、当選確率)」
が「1/3」とされ、高確率モードにある場合には、「当選確率」が「1/10」とされ
ている。つまり、第1特別演出期間(第1特別演出ゾーン)にて確率モードが低確率モー
ドにある場合には、高確率モードにある場合に比べて「実質的モード終了抽選」の当選確
率が高くなっている。このため、「終了示唆状態に係る特別演出」において、特別演出モ
ードが終了しない場合には、終了する場合に比べて「現在の確率モードが高確率モードで
ある可能性」が高くなっている。
【0137】
なお、サブ制御部220A(サブ制御基板220)を構成するCPU220aは、第1
特別演出期間を開始してから「終了示唆状態に係る特別演出」を開始するまでの間(「初
期状態に係る特別演出」の実行期間及び「モード説明状態に係る特別演出」の実行期間)
において、「形式的モード終了抽選」を行う。この「形式的モード終了抽選」の抽選条件
(第4抽選条件)は、図23に示すように、確率モードに拘わらず、「特別演出モードを
終了させる旨の抽選結果を得る確率(つまり、当選確率)」が「0(ゼロ)」とされてい
る。つまり、本実施例では、「初期状態に係る特別演出」の実行期間及び「モード説明状
態に係る特別演出」の実行期間においては、「特別演出モードの終了の可能性を示唆する
演出」を行うことは無く、特別演出モードが終了することは無い。そして、この「初期状
態に係る特別演出」の実行期間及び「モード説明状態に係る特別演出」の実行期間が、「
モード維持期間」の具体例を構成する。
【0138】
図18に示すように、「特別演出モードの終了の可能性を示唆する演出」の実行期間中
に、実質的モード終了抽選に当選すると、表示画面27aに「タコのキャラクタ」が「イ
カのキャラクタ」に勝利する画像(遊技者の思いが成就しなかったことを示す演出)と、
「また会おうね」という表示がなされ(b3)、特別演出モードを終了する。
【0139】
一方、「特別演出モードの終了の可能性を示唆する演出」の実行期間中に、実質的モー
ド終了抽選に落選する毎に、表示画面27aに「イカのキャラクタ」が「タコのキャラク
タ」に勝利する画像(遊技者の思いが成就したことを示す演出)を表示する(図示を省略
)。そして、「特別演出モードの終了の可能性を示唆する演出」の実行期間中に、実質的
モード終了抽選の落選を繰り返すと、第1特別演出ゾーンを終了して第2特別演出ゾ−ン
(第2特別演出期間)を開始する(a9)。
【0140】
この第2特別演出ゾ−ンが開始されてから1回目の図柄変動遊技を開始したところで、
「特別演出モード移行後の図柄変動遊技の実行回数」が、目標回転数(つまり、特別演出
モード移行時に決定した第1特別演出期間の終期)に到達するため、演出表示装置27の
表示画面27aの背景画像が切り換えられる(a10)。つまり、表示画面27aの背景
画像が「太陽光が降り注ぐ山」を示す画像に切り換えられる(a10)。この第2特別演
出モードは、図22に示すように、「回転到達状態に係る特別演出」と、「激熱状態に係
る特別演出」とを、この順に実行する。
【0141】
すなわち、「回転到達状態に係る特別演出」では、図18に示すように、液晶表示装置
27の表示画面27aにおいて、第2特別演出ゾ−ンの開始(a9)に続く図柄変動遊技
を開始したところで、演出表示装置27の表示画面27aの背景画像が切り換えられる(
「太陽光が降り注ぐ山」を示す画像に切り換えられる)とともに、この表示画面27aに
「目標に到達した」旨の表示がなされる(a10)。そして、第2特別演出ゾ−ンを開始
してから2回目以降の図柄変動遊技においては、「遊技者を祝福する表示(例えば、「お
めでとうの文字の表示」)が行われる(a11)。
【0142】
図22に示すように、目標回転数(第1特別演出期間)が「10回転」である場合、「
特別演出モード移行後の図柄変動遊技の実行回数」が「14回」になると、「回転到達状
態に係る特別演出」を終了する。また、目標回転数(第1特別演出期間)が「20回転」
である場合、「特別演出モード移行後の図柄変動遊技の実行回数」が「24回」になると
、「回転到達状態に係る特別演出」を終了し、目標回転数(第1特別演出期間)が「30
回転」である場合、「特別演出モード移行後の図柄変動遊技の実行回数」が「34回」に
なると、「回転到達状態に係る特別演出」を終了する。
【0143】
「回転到達状態に係る特別演出」を終了すると、「激熱状態に係る特別演出」が開始さ
れる。この「激熱状態に係る特別演出」では、図19に示すように、「終了示唆状態に係
る特別演出(図18のa8)」と同様に、液晶表示装置27の表示画面27aにおいて、
「特別演出モードの終了の可能性を示唆する演出」を行う(a12)。つまり、表示画面
27aにおいて、「特別演出モードが終わっちゃうかも」と表示しつつ、遊技者の味方を
示す「イカのキャラクタ図柄」に他に、遊技者の敵を示す「タコのキャラクタ図柄」を登
場させ、決闘(バトル)を行う画像を表示する(a12)。このとき、サブ制御部220
A(サブ制御基板220)を構成するCPU220aは、「実質的モード終了抽選」を行
う。
【0144】
本実施例では、図22に示すように、目標回転数が「10回」の場合には、「15回目
の図柄変動遊技を開始してから、49回目の図柄変動遊技を終了するまでの期間」におい
て、図柄変動遊技を行う毎に「実質的モード終了抽選」を行う。また、目標回転数が「2
0回」である場合には、「25回目の図柄変動遊技を開始してから、49回目の図柄変動
遊技を終了するまでの期間」において、図柄変動遊技を行う毎に「実質的モード終了抽選
」を行い、目標回転数が「30回」の場合には、「35回目の図柄変動遊技を開始してか
ら、49回目の図柄変動遊技を終了するまでの期間」において、図柄変動遊技を行う毎に
「実質的モード終了抽選」を行う。
【0145】
図23に示すように、第2特別演出期間(第2特別演出ゾーン)における「実質的モー
ド終了抽選」の抽選条件、すなわち「激熱状態に係る特別演出」の実行期間中に行われる
モード終了抽選の抽選条件(第2抽選条件)は、低確率モード及び高確率モードの双方に
おいて、「特別演出モードを終了させる旨の抽選結果を得る確率(つまり、当選確率)」
が「1/10」とされている。なお、サブ制御部220A(サブ制御基板220)を構成
するCPU220aは、第2特別演出期間(第2特別演出ゾーン)を開始してから「激熱
状態に係る特別演出」を開始するまでの間(「回転到達状態に係る特別演出」の実行期間
)において、「形式的モード終了抽選」を行う。つまり、本実施例では、「回転到達状態
に係る特別演出」の実行期間においては、「特別演出モードの終了の可能性を示唆する演
出」を行うことは無く、特別演出モードが終了することは無い。この「回転到達状態に係
る特別演出」の実行期間も、「モード維持期間」の具体例を構成する。
【0146】
「激熱状態に係る特別演出」の実行期間中に、実質的モード終了抽選に当選すると、表
示画面27aに「タコのキャラクタ」が「イカのキャラクタ」に勝利する画像(遊技者の
思いが成就しなかったことを示す演出)と、「また会おうね」という表示がなされ(b4
)、特別演出モードを終了する。
【0147】
一方、「激熱状態に係る特別演出」の実行期間中に、実質的モード終了抽選に落選する
毎に、表示画面27aに「イカのキャラクタ」が「タコのキャラクタ」に勝利する画像(
遊技者の思いが成就したことを示す演出)を表示する(図示を省略)。そして、「激熱状
態に係る特別演出」の実行期間中に、実質的モード終了抽選の落選を繰り返し、その状況
下で、特別演出モードに移行してから50回目の図柄変動遊技が開始されると、第2特別
演出ゾーンを終了して第3特別演出ゾーン(第3特別演出期間)を開始する(a13)。
【0148】
この第3特別演出ゾーンが開始されてから1回目の図柄変動遊技を開始したところで、
演出表示装置27の表示画面27aの背景画像を切り換えること(「星空」を示す背景画
像に切り換えること)等が行われる(a14)。この第3特別演出ゾーンでは、図22
示すように、「超激熱到達状態に係る特別演出」と、「超激熱状態に係る特別演出」とを
、この順に実行する。
【0149】
すなわち、「超激熱到達状態に係る特別演出」では、図19に示すように、液晶表示装
置27の表示画面27aにおいて、第3特別演出ゾーンの開始(a13)に続く図柄変動
遊技を開始したところで、演出表示装置27の表示画面27aの背景画像が「星空」を示
す画像に切り換えられる(a14)。そして、第3特別演出ゾーンが開始されてから2回
目以降の図柄変動遊技を、この背景画像を用いて行う。そして、図22に示すように、目
標回転数(第1特別演出期間)が「10回転」、「20回転」、「30回転」のうちの何
れであっても、「特別演出モード移行後の図柄変動遊技の実行回数」が「54回」になる
と、「超激熱到達状態に係る特別演出」を終了する。
【0150】
「超激熱到達状態に係る特別演出」を終了すると、図20に示すように、「超激熱状態
に係る特別演出」が特別演出モードを終了するまで実行される(a15,a16)。この
「超激熱状態に係る特別演出」では、「終了示唆状態に係る特別演出(図18のa8)」
と同様に、液晶表示装置27の表示画面27aにおいて、「特別演出モードの終了の可能
性を示唆する演出」を行う(a15,a16)。
【0151】
つまり、表示画面27aにおいて、遊技者の味方を示す「イカのキャラクタ図柄」に他
に、遊技者の敵を示す「タコのキャラクタ図柄」を登場させ、決闘(バトル)を行う画像
を表示しつつ、「特別演出モードが終わっちゃうかも」と表示する(a15,a16)。
このとき、サブ制御部220A(サブ制御基板220)を構成するCPU220aは、「
実質的モード終了抽選」を行う。
【0152】
本実施例では、この「実質的モード終了抽選」を、以後、図柄変動遊技を実行する度に
行う。また、図23に示すように、この「実質的モード終了抽選」の抽選条件、すなわち
第3特別演出期間(第3特別演出ゾーン)のうち「超激熱状態に係る特別演出」の実行期
間中に行われるモード終了抽選の抽選条件(第3抽選条件)は、確率モードが低確率モー
ドにあるときには、「特別演出モードを終了させる旨の抽選結果を得る確率(つまり、当
選確率)」が「1/5」とされ、高確率モードにあるときには、この「当選確率」が「1
/20」とされている。なお、サブ制御部220A(サブ制御基板220)を構成するC
PU220aは、第3特別演出期間を開始してから「超激熱状態に係る特別演出」を開始
するまでの間(「超激熱到達状態に係る特別演出」の実行期間)において、「形式的モー
ド終了抽選」を行う。つまり、本実施例では、「超激熱到達状態に係る特別演出」の実行
期間においては、「特別演出モードの終了の可能性を示唆する演出」を行うことは無く、
特別演出モードが終了することは無い。この「超激熱到達状態に係る特別演出」の実行期
間も、「モード維持期間」の具体例を構成する。
【0153】
なお、特別演出モードの実行中に大当りを生ずると、特別演出モードを終了し、遊技モ
ードが通常演出モードに復帰する。
【0154】
(5)コマンドの送信
本実施例の遊技機1は、前述の「図柄変動遊技」等を実現するために種々の制御を行っ
ている。この制御を実行する際に、主制御部200A(主制御基板200)からサブ制御
部220A(サブ制御基板220)に向かって、種々のコマンドが送信される。次に、こ
のコマンドが送信される様子について、図24(a)の模式図を用いて説明する。
【0155】
主制御部200Aとサブ制御部220Aとは、9ビット幅のパラレル信号ケーブルで接
続されている。このうちの1ビット分はストローブ信号の出力用に割り当てられており、
残りの8ビット分がコマンド出力用に割り当てられている。そして、主制御部200Aか
らサブ制御部220Aにコマンドを出力する際には、先ず初めに、コマンド出力用に割り
当てられた8ビット幅の信号ケーブルに8ビット分のコマンドデータが出力され、続いて
1ビットのストローブ信号が出力される。また、サブ制御部220Aは、ストローブ信号
の立ち上がりのタイミングでコマンドデータを読み取ることにより、主制御部200Aか
ら送信されたコマンドを確実に読み取ることができる。
【0156】
ここで、主制御部200A(主制御基板200)からサブ制御部220A(サブ制御基
板220)に出力されるコマンドとしては、例えば、図24(b)に図示したものを例示
できる。つまり、(A)変動パターン指定コマンド(以下、「CHP」と表記することが
ある。)、(B)特別図柄停止情報指定コマンド(以下、「CJS」と表記することがあ
る。)等がある。尚、変動パターン指定コマンドは変動パターンを指定するコマンドであ
り、始動入賞時に使用している変動パターンテーブルに応じて、通常変動用の変動パター
ン(後述する。)及び短縮変動用の変動パターン(後述する。)のうちの何れかが特定さ
れる。そして、変動パターン指定コマンドは、疑似図柄の変動を開始させると共に、疑似
図柄の変動時間を指定するコマンドでもある。また、モード指定コマンドは、「遊技モー
ド設定手段としての主制御部200A(主制御基板200)」が設定している遊技モード
を指定するコマンドである。
【0157】
(6)主制御部200Aによる遊技制御の概要
図25は、主制御基板200に搭載されたCPU201が実行する遊技制御処理の大ま
かな流れを示すフローチャートである。この遊技制御処理では、賞球払出処理(S10)
、普通図柄遊技処理(S100)、普通電動役物遊技処理(S200)、特別図柄遊技処
理(S300)、当り遊技処理(S600)等の各処理が繰り返し実行されている。尚、
本実施例の主制御基板200に搭載されたCPU201は、電源投入後、4msec周期
のタイマ割込みが発生する毎に、図25のS10〜S600の処理を実行するように構成
されている。つまり、図25のS10〜S600の処理は、4msec毎に繰り返し実行
される。
【0158】
そして、図25のS10〜S600の処理の中で、サブ制御基板220を初めとする各
種制御基板に向けて各種の信号を送信する。こうすることにより、遊技機1全体の遊技が
進行することになる。以下、図25のフローチャートに従って、遊技制御処理について説
明する。
【0159】
A.賞球払出処理(S10)
主制御基板200に搭載されたCPU201は、遊技球を賞球として払い出す処理(賞
球払出処理)を行う(S10)。すなわち、始動口入賞検出スイッチ17s、17t若し
くは一般入賞検出スイッチ40s、41s、43sの状態を検出して遊技球が入球したか
否かを判断する。そして、遊技球が入球していた場合は、この情報を、主制御基板200
に搭載されているRAM202の所定領域に記憶する。そして、RAM202上に記憶さ
れている情報に基づいて、賞球の払出信号を払出制御基板240に向かって出力する。ま
た、RAM202上に、始動口入賞検出スイッチ17s等への入賞情報が既に記憶されて
いた場合には、先に記憶されていた情報を含めて適切な払出個数を指定して、払出信号を
出力する。
【0160】
主制御部200Aから払出制御部240Aへ払出信号を出力するに際しては、先ず、払
出制御部240A(払出制御基板240)に向かってストローブ信号を出力し、続いて信
号データを出力する。これに対して、払出制御部240Aを構成する払出制御基板240
に搭載されたCPUは、払出信号を受け取ると信号の内容を解釈し、賞球払出装置109
に搭載された払出モータ109mに駆動信号を出力して賞球の払い出しを行う。そして、
賞球払出装置109には、払い出された遊技球を検出する2つの払出スイッチ(前側払出
スイッチ109a、後側払出スイッチ109b)が設けられているので、これらスイッチ
で遊技球を1球ずつ検出しながら、払出信号で指定された個数の賞球を払い出す処理を行
う。
【0161】
B.普通図柄遊技処理(S100)
普通図柄遊技処理(S100)が開始されると、普通図柄表示部63において普通図柄
の変動表示を開始させる。そして、CPU201は、図25の遊技制御処理を繰り返し行
ううちに、普通図柄の変動表示の実行時間が経過したと判断すると、普通図柄の停止図柄
の停止表示を行う。更に、CPU201は、図25の遊技制御処理を繰り返し行ううちに
、この停止図柄の停止表示時間(例えば、0.5秒)が経過したと判断すると、停止図柄
が普通電動役物17dを作動させる図柄(普通図柄の当り図柄)であるのか、或いは、作
動させる図柄でないのか(普通図柄の外れ図柄)を判断する。
【0162】
そして、停止図柄が普通電動役物17dを作動させる図柄(普通図柄の当り図柄)であ
る場合、普通電動役物開放延長機能が作動しているか否か(つまり、開放延長手段が作動
中であるか否か)が判断され、開放延長手段が作動中である場合、普通電動役物17dの
開放時間を「開放延長機能作動時における開放時間(例えば、前述の5秒)」に設定した
後、普通図柄遊技処理(S100)を終了して、図25の遊技制御処理に復帰する。一方
、開放延長手段が作動中でない場合、普通電動役物17dの開放時間を「開放延長機能未
作動時における開放時間(例えば、前述の0.2秒)」に設定した後、普通図柄遊技処理
を終了して、図25の遊技制御処理に復帰する。
【0163】
なお、CPU201は、普通電動役物17dが作動中でなく、普通図柄表示部63にお
いて普通図柄の変動表示を実行中でなく、しかも普通図柄の停止表示を実行中でなく、更
に、普通図柄に関する保留数が「0」でないと判断する場合、普通図柄の変動表示を開始
させる。また、普通図柄に関する保留数は、普通図柄作動ゲート16を遊技球が通過する
とともに、普通図柄に関する保留数が所定数(本実施例では、4個)未満である場合に「
+1」され、普通図柄の変動表示を開始する度に「−1」される。
【0164】
D.普通電動役物遊技処理(S200)
図26は、普通電動役物遊技処理の概要を示すフロー図であり、CPU201が図25
の遊技制御処理を行う中で、普通電動役物遊技処理が起動されると、普通電動役物17d
が作動中であるか否か(第2の始動入賞装置17bが開放状態であるか否か)が判断され
る。そして、作動中である(第2の始動入賞装置17bが開放状態である)と判断すると
(S201;YES)、普通電動役物17dの作動時間(第2の始動入賞装置17bを開
放状態に維持する所定時間であって、開放延長モードでは5秒、通常開放モードでは0.
2秒)が経過したか否かを判断する(S202)。そして、普通電動役物17dの作動時
間が経過したと判断すると(S202;YES)、普通電動役物17dの作動を停止させ
ることで開放状態にある第2の始動入賞装置17bを閉鎖状態とし(S206)、普通電
動役物遊技処理を終了させる。
【0165】
但し、CPU201が、普通電動役物17d(第2の始動入賞装置17b)の開放中に
、第2の始動入賞装置17bに規定数(例えば、8個)の遊技球が入球したと判断すると
、前述の作動時間(開放時間)が所定時間に達していない場合でも、普通電動役物17d
の作動を停止させ(S206)、普通電動役物遊技処理を終了させる。また、本遊技機1
では普通電動役物17dが作動すると、内部に設けられた普通電動役物ソレノイド17c
が駆動され、普通電動役物17dを構成する第2の始動入賞部17bの一対の翼片部が外
側に回動して、第2の始動入賞部17bが開放状態となる。
【0166】
E.特別図柄遊技処理(S300)
次に、図27図32を用いて特別図柄遊技処理の概要を説明する。この特別図柄遊技
処理が起動されると、図27に示すように、先ず、第1の始動入賞装置17a若しくは第
2の始動入賞装置17bに遊技球が入賞したか否かが判断される(S302a、S302
b)。そして、S302aの処理及びS302bの処理において否定的な判断(遊技球が
入賞していないとの判断)がなされる場合(S302a;NO、S302b;NO)、そ
のまま図28に示すS308以降の処理に移行する。
【0167】
一方、第1の始動入賞装置17aに遊技球が入賞したと判断されると(S302a;Y
ES)、「第1の始動入賞装置17に対応する特別図柄の保留数」が所定個数未満(本実
施例は、4個未満)であるか否かが判断される(S304a)。このS304aの処理に
おいて、所定個数未満と判断されると(S304a;YES)、第1の始動入賞装置17
aへの入賞に関連する判定用乱数(抽選用乱数)を取得し、この判定用乱数(抽選用乱数
)が主制御基板200に搭載されたRAM202の所定アドレスに記憶されるとともに、
「第1の始動入賞装置17aに対応する特別図柄の保留数」が「+1」される(S306
a)。
【0168】
ここで、本実施例の遊技機1は、始動入賞装置として、第1の始動入賞装置17aと、
第2の始動入賞装置17bとを備えるとともに、第1の始動入賞装置17aに対応する特
別図柄(第1の特別図柄。以下、「特図1」ともいう。)と、第2の始動入賞装置17b
に対応する特別図柄(第2の特別図柄。以下、「特図2」ともいう。)とを備える。そし
て、第1の始動入賞装置17aへの始動入賞に基づく判定用乱数と、第2の始動入賞装置
17bへの始動入賞に基づく判定用乱数とが記憶された状況の下では、後者が優先的に処
理される(後述する。)。
【0169】
また、CPU201によって行われる処理のうちで、「第1の始動入賞装置17aに遊
技球が入賞することに起因して実行される各処理(以下、特図1に関する処理という。)
」と、「第2の始動入賞装置17bに遊技球が入賞することに起因して実行する各処理(
以下、特図2に関する処理という。)」のうちで、同様な処理に関して、図27図32
においては、同一のステップ数(算用数字)を付している。そして、この同一のステップ
数を付した処理は基本的には同一の処理であるため、以下の説明においては、「特図1
関する処理」及び「特図2に関する処理」のうちの一方を説明し、他方の説明を省略する
ことがある。なお、「特図1に関する処理」については「ステップ数」にアルファベット
の「a」を付し、「特図2に関する処理」について「ステップ数」にアルファベットの「
b」を付して区別することがある。
【0170】
S306aの処理において取得される判定用乱数(抽選用乱数)としては、(a)第1
の始動入賞装置17aへの遊技球の入賞に起因して実行される大当り抽選(以下、「特図
1大当り抽選」という。)に際して用いる抽選用乱数(以下、「特図1大当り抽選乱数」
という。)、(b)第1の始動入賞装置17aへの遊技球の入賞に起因して実行される小
当り抽選(以下、「特図1小当り抽選」という。)に際して用いる抽選用乱数(以下、「
図1小当り抽選乱数」という。)と、(c)第1の特別図柄表示部62aに停止表示さ
れる図柄を決定するための決定用乱数(以下、「特図1図柄決定乱数」という。)、(d
)演出表示装置27の表示面27aにおいて実行される疑似図柄の変動表示においてリー
チ表示を行うか否かを決定するためのリーチ乱数、などがある。
【0171】
また、第2の始動入賞装置17bに遊技球が入賞したと判断されると(S302b;Y
ES)、「第2の始動入賞装置17dに対応する特別図柄の保留数」が所定個数未満(本
実施例は、4個未満)であるか否かが判断される(S304b)。このS304bの処理
において、所定個数未満と判断されると(S304b;YES)、第2の始動入賞装置1
7bに関連する判定用乱数(抽選用乱数)を取得し、この判定用乱数(抽選用乱数)が主
制御基板200に搭載されたRAM202の所定アドレスに記憶されるとともに、「第2
の始動入賞装置17bに対応する特別図柄の保留数」が「+1」される(S306b)。
この後、S308以降の処理に移行する。
【0172】
S306bの処理において取得される判定用乱数(抽選用乱数)としては、(a)第2
の始動入賞装置17bへの遊技球の入賞に起因して実行される大当り抽選(以下、「特図
2大当り抽選」という。)に際して用いる抽選用乱数(以下、「特図2大当り抽選乱数」
という。)、(b)第2の特別図柄表示部62bに停止表示される図柄を決定するための
決定用乱数(以下、「特図2図柄決定乱数」という。)、(c)演出表示装置27の表示
面27aにおいて実行される疑似図柄の変動表示においてリーチ表示を行うか否かを決定
するためのリーチ乱数、などがある。なお、本実施例と異なり、第2の始動入賞装置17
bへの遊技球の入賞に起因して小当り抽選(以下、「特図2小当り抽選」という。)を行
う場合、S306bの処理において取得される判定用乱数(抽選用乱数)には、「特図2
小当り抽選」に際して用いる抽選用乱数(以下、「特図2小当り抽選乱数」という。)が
含まれる。
【0173】
S308の処理では、図28に示すように、当り遊技を実行中であるか否か、つまり、
大当り遊技若しくは小当り遊技を実行しているか否かが判断される(S308)。具体的
には、大当り遊技フラグ(図30のS378の処理を参照)がセット(ONに設定)され
ているか、或いは、小当り遊技フラグ(図29のS360の処理を参照)がセット(ON
に設定)されていると、S308の処理において肯定的な判断がなされる。なお、大当り
遊技フラグは「大当り遊技実行手段(制御プログラムであって、ROM203に格納され
ている。)」が作動中であることを示すものであり、小当り遊技フラグは「小当り遊技実
行手段(制御プログラムであって、ROM203に格納されている。)」が作動中である
ことを示すものである。
【0174】
CPU201は、当り遊技を実行中であると判断すると(S308;YES)、特別図
柄遊技処理を終了して、図25の遊技制御処理に復帰する。一方、S308の処理で、当
り遊技を実行中でないと判断すると(S308;NO)、特別図柄が変動中か否か、つま
り、第1の特別図柄及び第2の特別図柄のうちの何れかが変動中であるか否かを判断する
(S310)。そして、特別図柄が変動中でない場合は(S310;NO)、特別図柄が
未だ変動していないか、若しくは変動表示後に停止図柄で停止表示されているかの、いず
れかであると考えられる。そこで、特別図柄の停止図柄を表示させる停止表示時間中(本
実施例では、この停止表示時間を0.6秒とする。)であるか否かを判断する(S312
)。そして、特別図柄が変動表示されておらず(S310;NO)、且つ、特別図柄の停
止図柄を表示している停止表示時間中でもない場合は(S312;NO)、変動表示を開
始できるか否かを判断する(S314a、S314b)。
【0175】
この「特別図柄の変動表示を開始できる条件」は「第1の特別図柄に関する保留数」と
、「第2の特別図柄に関する保留数」とのうちの何れかが「ゼロ」でないことであるが、
本実施例のCPU201は、「第2の特別図柄に関する保留数」が「ゼロ」であるか否か
を優先して判断する(S314b)。つまり、「第2の特別図柄に関する保留数」が「ゼ
ロ」でない場合、RAM202の所定アドレスから、最も古い判定用乱数(S306bで
取得したもので、特図2大当り抽選乱数及び特図2小当り抽選乱数)を読み出し(S31
6b)、第2の特別図柄に関する当否判定処理(特図2当否判定処理)を行う(S320
b)。
【0176】
この当否判定処理(S320b)においては、図31(a)に示すように、先ず、大当
り抽選に関する処理(第2の大当り抽選に関する処理)を行う。つまり、遊技機1の遊技
モードが高確率モードであるか否かが判断され(S322)、高確率モードであるときに
は(S322;YES)、「高確率用のデータテーブル」と「S316bの処理で読み出
した特図2大当り抽選乱数」とを用いて、この「大当り抽選」が行われ(S324)、遊
技機1の遊技モードが低確率モード(通常確率モード)であるときには(S322;NO
)、「低確率用のデータテーブル」と「S316bの処理で読み出した特図2大当り抽選
乱数」とを用いて、この大当り抽選が行われる(S326)。尚、高確率モードにおいて
は、特別図柄及び普通図柄の変動時間を通常に比べて短くする変動短縮機能を作動させ、
かつ第2の始動入賞装置17b(普通電動役物)の開放延長機能を作動させる場合と、変
動短縮機能及び開放延長機能を作動させない場合がある(後述する。)。
【0177】
S324またはS326の処理で行われる大当り抽選の結果が大当りである場合(S3
30;YES)、大当りフラグをセット(ONに設定)した後(S332)、当否判定処
理(S320b)を終了し、「第2の特別図柄に関する変動開始処理(以下、特図2図柄
変動開始処理という。)」に移行する(図28のS500b)。また、大当り抽選の結果
が外れである場合(S330;NO)、「外れフラグ(大当り及び小当りを生じなかった
ことを示すフラグ)をセット(ONに設定)した後(S339)、当否判定処理(S32
0b)を終了し、特図2図柄変動開始処理に移行する(S500b)。なお、第1の始動
入賞装置17aへの遊技球の入賞に起因して実行される当否判定処理(S320a)は、
図31(a)において、「破線Dで取り囲む処理」を図31(b)に示すように変更しつ
つ、図31(a)に従って行われる。
【0178】
つまり、第1の始動入賞装置17aへの遊技球の入賞に起因して実行される大当り抽選
(特図1大当り抽選)の結果が外れの場合、「S316aの処理で読み出した特図1小当
り抽選乱数」を用いて小当り抽選を行い(S334)、この小当り抽選に当選した場合(
S336;YES)、「小当りフラグ」をセット(ONに設定)した後(S338)、当
否判定処理(S320a)を終了し、特図1図柄変動開始処理に移行する(S500a)
。一方、小当り抽選に落選した場合(S336;NO)、「外れフラグ(大当り及び小当
りを生じなかったことを示すフラグ)をセット(ONに設定)した後(S339)、当否
判定処理(S320a)を終了し、特図1図柄変動開始処理に移行する(S500a)。
なお、小当り抽選を、大当り抽選の結果にかかわらずに実行し、大当り抽選の結果が当選
である場合には、小当り抽選の結果を参酌しないこととしてもよい。
【0179】
図2図柄変動開始処理(S500b)においては、図32に示すように、先ず、当否
判定処理(S320b)の結果を下に、変動設定処理(S510、S540)等を行う。
すなわち、S502の処理にて、当否判定処理(S320)の結果が「大当り」であると
判断されると(S502;YES)、S510に移行して「大当り変動設定処理」を行う
。この大当り変動設定処理(S510)では、S306bの処理(図25を参照)におい
て取得した図柄決定乱数を読み出して、特別図柄表示部82に停止表示される図柄(大当
り図柄)を設定(決定)した後、「決定された大当り図柄の態様と、遊技機1の遊技状態
(遊技モード)とを考慮して選択される変動パターンテーブル」を用いて、乱数抽選によ
って変動パターンを設定(決定)する処理を行う。
【0180】
ここで、S510の処理では、計8種類の変動パターンテーブルのうちから、発生する
大当りの種類(15R大当り、2R大当り)と、そのとき(S510の処理の実行時)の
遊技モードを参酌して、1種類の変動パターンテーブルが選択される。つまり、S510
の処理では、S502の処理の根拠となった大当りの種類(15R大当り、2R大当り)
に応じて、「15R大当り用の変動パターンテーブル」若しくは「2R大当り用の変動パ
ターンテーブル」が選択される。また、「15R大当り用の変動パターンテーブル」及び
「2R大当り用の変動パターンテーブル」として、各々、遊技機1の遊技モードに対応す
る4種類のものが設けられており、S510の処理では、そのときの遊技モードに対応す
る変動パターンテーブルが選択される。すなわち、「15R大当り用の変動パターンテー
ブル」と「2R大当り用の変動パターンテーブル」の各々として、「高確率短縮変動モー
ド用の変動パターンテーブル」と、「高確率通常変動モード用の変動パターンテーブル」
と、「低確率短縮変動モード用の変動パターンテーブル」と「低確率通常変動モード用の
変動パターンテーブル」とが設けられている。
【0181】
図32のS502の処理で、当否判定処理(S320b)の結果が「大当り」でないと
判断すると(S502;NO)、続いて当否判定処理(S320b)の結果が「小当り」
であるか否かを判断し(S505)、「小当り」である場合(S505;YES、つまり
、小当りフラグがONに設定されている場合)には、S520に移行して「小当り変動設
定処理」を行う。この小当り変動設定処理(S520)では、「遊技機1の遊技状態(遊
技モード)を考慮して選択される変動パターンテーブル」を用いて、乱数抽選によって変
動パターンを設定(決定)する処理を行う。この後、図柄決定乱数を取得し、停止図柄(
小当り図柄)を設定する処理を行う。なお、S520の処理においても、そのときの遊技
機1の遊技モードに対応する変動パターンテーブル(「高確率短縮変動モード用の変動パ
ターンテーブル」、「高確率通常変動モード用の変動パターンテーブル」、「低確率短縮
変動モード用の変動パターンテーブル」及び「低確率通常変動モード用の変動パターンテ
ーブル」のうちの何れか)が選択される。
【0182】
図32のS502の処理及びS505の処理で否定的な判断がなされる場合、つまり、
当否判定処理(S320b)の結果が外れである(大当りでもなく、小当りでもない)場
合(S502;NO、S505;NO、つまり、外れフラグがONに設定さている場合)
には、S540に移行して「外れ変動設定処理」を行う。この外れ変動設定処理(S54
0)では、「遊技機1の遊技状態(遊技モード)と、リーチ演出の実行の有無とを考慮し
て選択される変動パターンテーブル」を用いて、乱数抽選によって変動パターンを設定(
決定)する処理を行う。この後、図柄決定乱数を取得し、停止図柄(外れ図柄)を設定す
る処理を行う。なお、リーチ演出の実行の有無は、S306bの処理(図27を参照)に
おいて取得したリーチ乱数を読み出し、この読み出したリーチ乱数に基づいて決定される
。また、S540の処理で選択される変動パターンテーブルとしては、「高確率短縮変動
モード用の変動パターンテーブル」と、「高確率通常変動モード用の変動パターンテーブ
ル」と、「低確率短縮変動モード用の変動パターンテーブル」と、「低確率通常変動モー
ド用の変動パターンテーブル」とがあるが、何れも、「リーチ演出有り用の変動パターン
テーブル」と、「リーチ演出無し用の変動パターンテーブル」とが別々に設けられている
【0183】
なお、本実施例において、「短縮変動モード(時短モード)」とは、変動時間短縮機能
(時短機能)が作動している状態を指すもので、開放延長手段が作動する遊技モード、す
なわち、「高確率開放延長モード」及び「通常確率開放延長モード」において変動時間短
縮機能(時短機能)が作動する。よって、本実施例の説明では、「短縮変動モード(時短
モード)」を「開放延長モード」と読み替えることができる。また、S510、S520
若しくはS540で選択される変動パターンテーブルには、多数の変動パターン(例えば
、20種、50種、100種)が記憶されている。そして、当否判定の結果が「外れ」で
ある場合において、「短縮変動モードの設定時に特定される変動時間」は、「短縮変動モ
ードの非設定時に特定される変動時間」に比べて短くされる可能性が高い。また、本実施
例では、当否判定の結果が「外れ」である場合、特別図柄の保留数が考慮される。つまり
、特別図柄の保留数が更に考慮され、保留数が少ない場合(例えば、変動パターン決定時
の保留数が「1」の場合)には、長めの変動時間を特定する変動パターンが選択され、保
留数が多い場合(例えば、変動パターン決定時の保留数が「3」〜「4」の場合)には、
短めの変動時間を特定する変動パターンが選択される。また、リーチ表示を行わないと判
断される場合に選択される変動パターンで特定される変動時間は、リーチ表示を行うと判
断される場合に選択される変動パターンで特定される変動時間に比べて短くなる。なお、
各「変動パターンテーブル」は、主制御基板200に搭載されたROM203に予め設定
されている。
【0184】
このS510、S520若しくはS540の処理の後、CPU201は、第2の特別図
柄表示部62bにて特別図柄の変動を開始する(S590)とともに、サブ制御部200
A(サブ制御基板220)に向かって図柄変動の開始を示す所定のコマンド(図柄変動開
始時コマンド)を送信する(S592)。つまり、主制御基板200のCPU201は、
サブ制御基板220に向かって「変動パターン指定コマンド(変動パターンを指定するコ
マンド)」、「特別図柄停止情報指定コマンド」などを送信する。更に、CPU201は
、「特別図柄の保留数」を「1」減算する処理と、減算された後の保留数を特定するため
のコマンドをサブ制御基板220に送信する処理とを行った後(S595)、特図2図柄
変動開始処理(S500b)を終了し、更に特別図柄遊技処理(S300)を終了して、
図25の遊技制御処理に復帰する。
【0185】
ここで、変動パターン指定コマンド及び特別図柄停止情報指定コマンドは、図24に示
したように、ストローブ信号とともにサブ制御基板220に向かって出力される。このス
トローブ信号は、サブ制御基板220に搭載されたCPU220aの割り込み端子に接続
されており、サブ制御基板220側のCPU220aは、ストローブ信号が入力されると
直ちに各指定信号を受け取って、指定信号の内容を解析する。詳細な説明は省略するが、
変動パターンは、リーチ演出を行うか否か、特別図柄を停止表示させる図柄が当り図柄(
大当り図柄)であるか否か等の種々の条件を考慮して決定されており、変動パターンが分
かれば、特別図柄が変動表示する時間を決定することができる。また、特別図柄停止情報
指定コマンドを解析すれば、特別図柄が大当り図柄で停止するのか、小当り図柄で停止す
るか、或いは、外れ図柄で停止するのか、更には大当り図柄で停止する場合、その大当り
図柄が何れであるか(通常大当りを示す大当り図柄であるか、確変大当りを示す大当り図
柄であるか等)を知ることができる。
【0186】
サブ制御基板220に搭載されたCPU220aは、これらの情報に基づいて、演出表
示装置27での演出態様を決定した後、演出表示制御基板222に対して疑似図柄の表示
制御信号を出力し、疑似図柄の変動・停止表示等を行う。また、特別図柄の変動時間(変
動パターン指定コマンド)に基づいて、演出表示装置27でいわゆるリーチ演出を行うか
否か、更にはどのような種類のリーチ演出とするかも決定する。そして、サブ制御基板2
20は、こうして決定した演出内容に従って、演出表示制御基板222や、アンプ基板2
24、装飾駆動基板226などを制御することにより、決定した内容の演出を行うことに
なる。
【0187】
図28に戻り、「第2の特別図柄に関する保留数」が「ゼロ」であるとともに(S31
4b;YES)、「第1の特別図柄に関する保留数」が「ゼロ」でない場合(S314a
;NO)には、RAM202の所定アドレスから、最も古い判定用乱数(S306aで取
得したもので、特図1大当り抽選乱数及び特図1小当り抽選乱数)を読み出し(S316
a)、当否判定処理を行い(S320a)、特図1図柄変動開始処理(S500a)を行
った後、特別図柄遊技処理(S300)を終了して、図25の遊技制御処理に復帰する。
ここで、S320aの処理として行われる第1の特別図柄に関する当否判定処理(特図1
当否判定処理)も、S320bと同様に図31に示す当否判定処理に従って行われ、S5
00aの処理として行われる特図1図柄変動開始処理も、S500bと同様に図32に示
す図柄変動開始処理に従って行われる。
【0188】
次に、特別図柄遊技処理(S300)のS310の処理(図28参照)で、第1の特別
図柄又は第2の特別図柄が変動中であると判断された場合は(S310;YES)、既に
、特別図柄の変動パターンと停止図柄とが決定されて、特別図柄の変動が開始されている
こととなる。そこで、特別図柄変動時間が経過したか否かを判断する(S341)。即ち
、特別図柄の変動時間は変動パターンに応じて予め定められているので、特別図柄の変動
を開始すると同時にタイマをセットすることにより、所定の変動時間が経過したかを判断
するのである。そして、未だ変動時間が経過していない場合は(S341;NO)、その
まま特別図柄遊技処理(S300)を終了して、図25に示す遊技制御処理に復帰する。
【0189】
これに対して、変動時間が経過したと判断された場合は(S341;YES)、変動し
ている第1の特別図柄又は第2の特別図柄を停止させ(S344)、停止図柄を表示する
とともに、図柄停止コマンドをサブ制御基板220に向かって出力する(S346)。な
お、図柄停止コマンドは、サブ制御基板220を介して演出表示制御基板222に転送さ
れる。そして、特別図柄を停止表示させる停止表示時間を設定した後(S348)、設定
した停止表示時間が経過したか否かを判断する(S350)。
【0190】
S350の処理で、特別図柄の停止表示時間が経過していないと判断されれば(S35
0;NO)、そのまま特別図柄遊技処理(S300)を終了して、図25に示す遊技制御
処理に復帰する。一方、特別図柄の停止表示時間が経過した場合は(S350;YES)
、停止表示の態様が当りを示す態様(つまり、大当り図柄或いは小当り図柄)か否かを判
断する(図29のS352)。
【0191】
S352の処理で肯定的な判断がなされると、主制御基板200のCPU201は、後
述する「当り遊技」の終了時に参照するためのバッファに、現在の遊技進行状況を示す情
報をセット(記憶)する(S354)。具体的には、「当りの種類(大当りであるのか、
小当りであるのか、大当りである場合には確変大当りであるのか否かなど)」や、「遊技
状態フラグの状態」を示す情報(当り発生時遊技データ)セット(記憶)する(S354
)。ここで、「遊技状態フラグ」とは「遊技機1の遊技状態(遊技モード)」を示すフラ
グ(確変フラグ、変動短縮フラグ、開放延長フラグなど)であり、S354の処理におい
ては、これらのフラグが「ONに設定」されているか、「OFFに設定」されているかが
、セットされる。また、主制御基板200に搭載されたRAM202の特定領域が、S3
54の処理で用いるバッファとして機能する。
【0192】
S356以降の処理では、発生した当りの態様に応じて「当り遊技」の態様を振り分け
ることを行う。先ず、発生した当りが小当りであるか否かを判断し(S356)、小当り
である場合(S356;YES)、主制御基板200のCPU201は、「小当り遊技に
おける大入賞口31aの開放パターン」をセットした後(S358)、小当り遊技フラグ
をセット(ONに設定)する(S360)。ここで、S358の処理で設定される開放パ
ターンは、「0.2秒間」の開放を所定のインターバル時間(例えば、2秒)を挟んで2
回行うパターンである。
【0193】
S360の処理に続いて、図30に示すように、変動短縮フラグがセット(ONに設定
)されているか否かを判断し(S362)、セットされていない場合(S362;NO)
、特別図柄遊技処理(S300)を抜けて図25の遊技制御処理に復帰する。また、変動
短縮フラグがセットされている場合(S362;YES)、変動短縮カウンタの値を「1
」デクリメントした後(S364)、変動短縮カウンタの値が「ゼロ」でなければ(S3
66;NO)、そのまま特別図柄遊技処理(S300)を抜けて図25の遊技制御処理に
復帰し、変動短縮カウンタの値が「ゼロ」であれば(S366;YES)、変動短縮フラ
グを解除(OFFに設定)する処理(S367)と、開放延長フラグを解除(OFFに設
定)する処理(S368)とを行った後、特別図柄遊技処理(S300)を抜けて図25
の遊技制御処理に復帰する。そして、何れの場合においても、図25の遊技制御処理に復
帰すると、後述する当り遊技処理(図33)が開始され、小当り遊技が実行される。
【0194】
ここで、「確変フラグ」は遊技機1の遊技モード(遊技状態)が高確率モード(高確率
状態)にあることを示すフラグであり、「変動短縮フラグ」は遊技機1の遊技モード(遊
技状態)が変動短縮モード(変動短縮状態)にあることを示すフラグである。また、「開
放延長フラグ」は遊技機1の遊技モード(遊技状態)が開放延長モード(開放延長状態)
にあることを示すフラグである。更に、「変動短縮カウンタ」は、「変動短縮しつつ実行
する特別図柄の変動回数」の上限回数を示すものであり、その値が「ゼロ」になると、次
回の図柄変動において短縮変動は行われない。
【0195】
図29に示すように、S356の処理で「小当りでない」、つまり、「大当りである」
と判断されると(S356;NO)、主制御基板200のCPU201は、発生した大当
りの態様に応じて、大入賞口31aの開放パターンをセットする処理を行う。すなわち、
発生した大当りが「第2の大当り(2R大当り)」である場合(S372;YES)、「
第2の大当り遊技における大入賞口31aの開放パターン」をセットした後(S374)
、S378の処理に移行し、発生した大当りが「第2の大当り(2R大当り)」でない場
合、換言すると「第1の大当り(15R大当り)」である場合(S372;NO)、「第
1の大当り遊技における大入賞口31aの開放パターン」をセットした後(S376)、
図30に示すS378の処理に移行する。
【0196】
ここで、発生した大当りが「第1の通常大当り」若しくは変則的でない「第1の確変大
当り」である場合は、S376の処理において、一般的な「第1の大当り遊技における大
入賞口31aの開放パターン」がセットされ、発生した大当りが変則的な「第1の確変大
当り」である場合は、変則的な「第1の大当り遊技における大入賞口31aの開放パター
ン」がセットされる。ここで、一般的なパターンとしては、「25秒間」の開放を所定の
インターバル時間(例えば、2秒)を挟んで15回行うパターン」がセットされ、変則的
なパターンとしては、「2.5秒(第4の開放時間)に渡って開放とすることを計10回
行う開放繰り返し動作」を所定のインターバル(例えば、2秒のインターバル)を挟みつ
つ15回(15ラウンド)繰り返すパターンがセットされる。また、「第2の大当り遊技
における大入賞口31aの開放パターン」は、前述の「小当り遊技における大入賞口31
aの開放パターン」と同一であるため、遊技者にとっては、大入賞装置31の動作を見た
だけでは、第2の大当り遊技が実行されているのか、或いは、小当り遊技が実行されてい
るのかを判別することが困難である。また、本実施例と異なり、「第1の大当り遊技」と
して、一般的な「第1の大当り遊技のみを実行することとしてもよい。
【0197】
S378の処理においては、大当り遊技フラグをセット(ONに設定)する処理が行わ
れる。この「大当り遊技フラグ」のセットにより、遊技機1の遊技状態は「大当り遊技状
態」に移行する(大当り遊技実行手段が作動を開始する)ことになるが、本実施例の遊技
機1では、「大当り遊技フラグ」の設定中(つまり、大当り遊技実行手段の作動中)は、
確変機能、時短機能、開放延長機能は働かないこととしている。このため、S378の処
理の後にS380以降の一連の処理を経て特別図柄遊技処理(S300)を終了する。
【0198】
つまり、S378の処理において、「大当り遊技フラグ」を設定したら、確変フラグが
セット(ONに設定)されているか否かを判断し(S382)、セットされていない場合
は(S382;NO)、そのままS384の処理に移行し、セットされている場合は(S
382;YES)、確変フラグを解除(OFFに設定)した後(S382)、S384の
処理に移行する。そして、S384の処理においては、変動短縮フラグがセット(ONに
設定)されているか否かを判断し、セットされていない場合は(S384;NO)、その
まま特別図柄遊技処理(S300)を抜けて、図25の遊技制御処理に復帰する。一方、
S384の処理において、変動短縮フラグがセット(ONに設定)されていると判断され
る場合は(S384;YES)、変動短縮フラグと開放延長フラグとを解除(OFFに設
定)した後(S386、S387)、特別図柄遊技処理(S300)を抜けて、図25
遊技制御処理に復帰する。そして、何れの場合においても、図25の遊技制御処理に復帰
すると、後述する当り遊技処理(図33)が開始され、大当り遊技が実行される。なお、
S382の処理の肯定判断とS383の処理を経て、S384の処理で否定的な判断がな
される場合、遊技機1の当該「大当りの発生」前における遊技状態(遊技モード)は、「
高確率通常開放モード」、つまり、「潜伏確変モード」となる。
【0199】
次に、図29のS352の処理で否定的な判断がなされる場合の処理について説明する
。つまり、第1の特別図柄表示部62a若しくは第2の特別図柄表示部62bにおいて停
止表示された特別図柄が「外れ図柄」の場合(S352;NO)、図30に示すように、
変動短縮フラグがセット(ONに設定)されているか否かが判断される(S398)。そ
して、変動短縮フラグがセットされていない場合(S398;NO)、つまり、外れ発生
時の遊技モードが、「低確率通常変動モード」若しくは「高確率通常変動モード」である
場合、そのまま特別図柄遊技処理(S300)を抜けて、図25の遊技制御処理に復帰す
る。
【0200】
一方、変動短縮フラグがセット(ONに設定)されている場合(S398;YES)、
つまり、外れ発生時の遊技モードが、「低確率短縮変動モード」若しくは「高確率短縮変
動モード」である場合、変動短縮カウンタの値を「−1」した後(S400)、変動短縮
カウンタの値が「ゼロ」になったか否かを判断する(S404)。そして、「ゼロ」にな
っていない場合(S404;NO)、 そのまま特別図柄遊技処理(S300)を抜けて
図25の遊技制御処理に復帰する。
【0201】
これに対して、S404の処理で、変動短縮カウンタの値が「ゼロ」になったと判断さ
れる場合(S404;YES)、遊技機1の遊技モードが低確率短縮変動モードから低確
率通常変動モードに切り替わるか、或いは、高確率短縮変動モードから高確率通常変動モ
ードに切り替わることになる。このため、変動短縮フラグを解除(OFFに設定)する処
理(S410)と、開放延長フラグを解除(OFFに設定)する処理(S416)と、モ
ード指定コマンドをサブ制御基板220に送信する処理(S430)とを行った後、特別
図柄遊技処理(S300)を抜けて、図25の遊技制御処理に復帰する。なお、S430
の処理では、低確率通常変動モード或いは高確率通常変動モードを指定する「モード指定
コマンド」がサブ制御基板220に送信される。但し、「低確率短縮変動モード」、「高
確率短縮変動モード」の何れかの遊技モードにおいて「確変大当り(第1の確変大当り又
は第2の確変大当り)」を生ずると、変動短縮カウンタの初期値が「10,000」にセ
ットされるので、この場合には、S404の肯定判断を生ずることはあり得ないため、そ
のような状況下から「高確率通常変動モード」を生ずることはない。また、「モード指定
コマンド」とは、遊技状態フラグ(確変フラグ、変動短縮フラグ、開放延長フラグ)に基
づいて、現在の遊技モードが「低確率通常変動モード」、「高確率通常変動モード」、「
低確率短縮変動モード」、「高確率短縮変動モード」の何れであるかを指定するコマンド
である。
【0202】
F.当り遊技処理(S600)
主制御基板200に搭載されたCPU201が、図25の遊技制御処理を繰り返し行う
うちに、当り遊技処理(S600)において、図33に示すように、「当りフラグ」がセ
ットされている(大当りフラグ若しくは小当りフラグがONに設定されている)と判断す
ると(S602;YES)、「当り遊技(大当り遊技若しくは小当り遊技)」が実現され
る。なお、大当りフラグがONに設定されている場合に、図33に従って実行される処理
(大当り遊技に関する処理)は、主制御基板200に搭載されたCPU201が実行する
「大当り遊技実行手段」として処理の具体例を構成する。また、小当りフラグがONに設
定されている場合に、図33に従って実行される処理(小当り遊技に関する処理)は、主
制御基板200に搭載されたCPU201が実行する「小当り遊技実行手段」として処理
の具体例を構成する。
【0203】
図33は、当り遊技処理(S600)の流れを示すフローチャートである。大入賞口3
1aが開放されると、前述のように、所定の開放時間(図29のS358、S374若し
くはS376の処理で設定)が経過するか、或いは、所定数の遊技球が大入賞口31aに
入賞すると一旦閉鎖されるが、所定の閉鎖時間が経過すると再び開放状態となる。ここで
、閉鎖状態の大入賞装置31が開放状態となり、再び開放状態となることを内容とする遊
技(大入賞口31aを開放してから閉鎖するまでの遊技)は「単位動作(大当り遊技にお
いては、ラウンド)」と称することとする。そして、この単位動作を所定回数(2回若し
くは15回)繰り返すと、当り遊技を終了する。以下、図33及び図34を参照しながら
、詳細な処理内容について説明する。
【0204】
当り遊技(小当り遊技、第1の大当り遊技若しくは第2の大当り遊技)を開始すると、
先ず、大入賞口31aが開放中か否かを判断する(S604)。ここで、大入賞口31a
は、「当り遊技状態ではない通常の遊技状態」では閉鎖されており、従って、当り遊技の
開始直後は、大入賞口31aは閉鎖状態となっている。このため、当り遊技の開始直後は
、大入賞口31aは開放中ではないと判断され(S604;NO)、続いて、当り遊技の
終了条件が成立したか否かが判断される(S612)。つまり、「当り遊技開始後に実行
された単位動作の回数」が対応する当り遊技の設定回数(2回若しくは15回であって、
図29のS358、S374若しくはS376の処理で設定)に達したか否かを判断する
(S612)。
【0205】
但し、当り遊技が開始された直後は、当り遊技の終了条件が成立しないため、S612
の処理では、必然的に否定的な判断がなされる(S612;NO)。このため、S614
の処理に移行して、インターバル時間(例えば、2秒)が経過したか否かを判断する(S
614)。つまり、大入賞口31aの閉鎖時間が経過したか否かを判断する(S614)
。ここで、大入賞口31aの閉鎖時間(インターバル時間)とは、単位動作と単位動作と
の間で大入賞口31aが閉鎖状態となっている時間である。そして、当り遊技が開始され
た直後は、大入賞口31aは閉鎖状態となっているから、必然的に、大入賞口の閉鎖時間
が経過していると判断され(S614;YES)、大入賞口31aを開放させた後(S6
16)、図33に示した当り遊技処理を一旦終了して、図25の遊技制御処理に復帰する
【0206】
主制御基板200のCPU201は遊技制御処理に復帰すると、図25に示す一連の各
種処理を行った後、再び当り遊技処理(S600)を開始する。この際、前述のように、
図25に示した遊技制御処理を、主制御基板200のCPU201が一回、実行するため
に要する時間は、約4msecとなっている。従って、図33に示す当り遊技処理(S6
00)も、約4msec毎に繰り返して実行される。
【0207】
そして、S604の処理で肯定的な判断がなされると、大入賞口31aの開放時間が経
過したか否かを判断する(S606)。つまり、実行中の大当り遊技が変則的でない「第
1の大当り遊技」である場合、第1の開放時間(25秒)が経過したか否かが判断され、
変則的な「第1の大当り遊技」である場合、第4の開放時間(2.5秒)の10倍の時間
(25秒)が経過したか否かが判断される。また、実行中の大当り遊技が「第2の大当り
遊技」である場合、第2の開放時間(0.2秒)が経過したか否かが判断される。更に、
実行中の当り遊技が「小当り遊技」である場合、第2の開放時間(0.2秒)が経過した
か否かが判断される。ここで、第1の開放時間(25秒)は多数の遊技球(8個、但し、
釘調整が厳しい場合、例えば、6個)が入賞するための十分な時間であり、第2の開放時
間は遊技球が入賞することが困難な時間である。
【0208】
大入賞口31aの開放時間(第1の開放時間、第2の開放時間若しくは第3の開放時間
など)が経過していれば(S606;YES)、大入賞口31aを閉鎖した後(S610
)、図33に示した当り遊技処理(S600)を抜けて、図25の遊技制御処理に復帰す
る。一方、大入賞口31aの開放時間が経過していない場合は(606;NO)、大入賞
口31aに入賞した遊技球が規定数に達しているか否かを判断する(S608)。そして
、遊技球の入賞数が規定数に達した場合も(S608;YES)、大入賞口31aを閉鎖
する(S610)。つまり、遊技球の入賞数が規定数に達すると、開放時間の経過を待た
ずに大入賞口31aを閉鎖する。
【0209】
大入賞口31aの開放時間(第1の開放時間若しくは第2の開放時間)が経過せず(S
606;NO)、入賞数が規定数に達していない場合は(S608;NO)、大入賞口3
1aを開放させたまま、図33の当り遊技処理を抜けて、図25の遊技制御処理に復帰す
る。
【0210】
遊技機1の遊技状態が「当り遊技状態」である場合(大当り遊技フラグ若しくは小当り
遊技フラグがセットされている場合)、図25の遊技制御処理を何回も繰り返し実行して
いるうちに、大入賞口31aの開放時間が経過するか(S606;YES)、若しくは、
大入賞口31aに所定数の遊技球が入賞して(S608;YES)、大入賞口31aが閉
鎖される(S610)。こうして、1回の単位動作を終了する。
【0211】
遊技機1の遊技状態が「当り遊技状態」にあるときに、再度、当り遊技処理(S600
)が実行され、S604において大入賞口31aが閉鎖中と判断されると(S604;N
O)、当該「当り遊技」の終了条件が成立したか否かが判断される(S612)。つまり
、「当り遊技」が「第1の大当りに係る大当り遊技」の場合は、その「当り遊技」中に実
行した単位動作の回数(ラウンド数)が「15」に達したか否かが判断され、「第2の大
当りに係る大当り遊技」の場合は「2」に達したか否かが判断される。そして、単位動作
の回数(ラウンド数)が設定回数に到達していなければ(S612;NO)、インターバ
ル時間(例えば、2秒)が経過したことを確認した後(S614;YES)、再び大入賞
口31aを開放状態とする新たな単位動作を実行する(S616)。また、「当り遊技」
が「小当り遊技」の場合には、大入賞口31aを0.2秒間開放させる開放動作が2回行
われたか否かが判断され、2回行われていなければ(S612;NO)、インターバル時
間(例えば、2秒)が経過したことを確認した後(S614;YES)、再び大入賞口3
1aを開放状態とする(S616)。一方、S612の処理において、当該「当り遊技」
の終了条件が成立したと判断される場合は(S612;YES)、以下に示す「当り遊技
終了時処理(S700)」を行った後、当り遊技処理(S600)を終了する。
【0212】
「当り遊技終了時処理(S700)」が起動すると、図34に示すように、先ず、当り
遊技フラグ(大当り遊技フラグ若しくは小当り遊技フラグ)を解除(OFFに設定)する
処理を行う(S705)。そして、前述の「当り終了時参照用バッファ(図29のS35
4を参照)」を参照することによって、S715以降の処理を行う。
【0213】
S715の処理では、「今回の当り遊技の前提となった当り図柄(以下、「今回の当り
図柄」という。)」が「小当り図柄」であるか否かが判断される。そして、S715の処
理で肯定的な判断がなされる場合(S715;YES)、CPU201は、当り遊技終了
後における遊技機1の遊技モードを、サブ制御基板220に送信した後(S785)、当
り遊技終了時処理(S600)を終了する。この場合、(a)今回の当り遊技開始前の遊
技モードが「低確率短縮変動モード」若しくは「高確率短縮変動モード」であり、S36
6(図30参照)の否定的な判断を経た場合と、(b)今回の当り遊技開始前の遊技モー
ドが「低確率通常変動モード」若しくは「高確率通常変動モード」であった場合には、「
今回の当り遊技開始前の遊技モードと同一の遊技モードを指定するコマンド」がS785
の処理で送信される。また、(c)今回の当り遊技開始前の遊技モードが「低確率短縮変
動モード」であって、S366(図30参照)の肯定的な判断を経た場合には、「低確率
通常変動モードを指定するコマンド」がS785の処理で送信され、(d)今回の当り遊
技開始前の遊技モードが「高確率短縮変動モード」であって、S366(図30参照)の
肯定的な判断を経た場合には、「高確率通常変動モードを指定するコマンド」がS785
の処理で送信される。
【0214】
「今回の当り図柄」が「通常大当り図柄」であった場合(S715;NO、S720;
NO)には、変動短縮カウンタに「100」をセットする処理(S770)と、変動短縮
フラグをセットする処理(S775)と、開放延長フラグをセットする処理(S780)
とを行う。そして、当り遊技終了後における遊技機1の遊技モードが、「低確率短縮変動
モード」であること指定するモード指定コマンドをサブ制御基板220に送信した後(S
785)、当り遊技終了時処理(S700)を終了する。
【0215】
また、今回の当り図柄が「確変大当り図柄(第1の確変大当り図柄若しくは第2の確変
大当り図柄)」である場合は(S715;NO、S720;YES)、確変フラグをセッ
ト(ONに設定)する処理(S725)を行った後、S730の処理に移行する。このS
730の処理では、今回の当り図柄が、「潜伏確変大当り図柄」であるか否かを判断する
(S730)。そして、S730の処理で否定的な判断がなされる場合(S730;NO
)、変動短縮カウンタに「10,000」をセットする処理(S760)と、変動短縮フ
ラグをセットする処理(S775)と、開放延長フラグをセットする処理(S780)と
を行う。更に、当り遊技終了後における遊技機1の遊技モードが、「高確率短縮変動モー
ド」であること指定するモード指定コマンドをサブ制御基板220に送信した後(S78
5)、当り遊技終了時処理(S700)を終了する。
【0216】
一方、S730の処理で肯定的な判断がなされる場合(S730;YES)、つまり、
今回の当り図柄が「潜伏確変大当り図柄」である場合、当り遊技終了後における遊技機1
の遊技モードが、「高確率通常変動モード」であること指定するモード指定コマンドをサ
ブ制御基板220に送信した後(S785)、当り遊技終了時処理(S700)を終了す
る。なお、S730の処理における「潜伏確変大当り図柄」であるか否かの判断は、今回
の当り図柄が「第2の確変大当り図柄」であることを前提に、その「第2の確変大当り図
柄」が停止表示されたときの遊技モードが「低確率通常変動モード」であるか否かを、前
述の「当り終了時参照用バッファ(図29のS354を参照)」の記憶内容に基づき判断
することによって行われる。そして、今回の当り図柄が「第2の確変大当り図柄」であっ
て、その当り図柄が停止表示されたときの遊技モードが「低確率通常変動モード」である
場合に、今回の当り図柄が「潜伏確変大当り図柄」であると判断される。
【0217】
(7)演出制御処理
図35を用いて、サブ制御部220A(サブ制御部220Aを構成するサブ制御基板2
20のCPU220a)が、演出表示制御部222A(演出表示制御基板222の図示し
ないCPU)と協働して行う「演出制御処理」の概要について説明する。なお、図35
は、演出制御処理を構成する各処理のうちで主要な処理のみを図示している。この演出制
御処理では、遊技機1に電源が投入されるか、リセットスイッチが押されると(950;
YES)、先ず、初期化処理を行う(S960)。この後、電源がOFFになるまでの間
(S2300で肯定判断されるまでの間)、通常演出モード処理(S1000)、特別演
出モード処理(S1300)、大当り遊技演出処理(S1800)などの主要な処理が繰
り返し実行される。尚、図35の一周の処理に要する時間は、ほぼ2msecとなってい
るため、これらの処理は約2msec毎に繰り返し実行される。以下、図35のフロー図
に従ってサブ制御処理について説明する。また、以下の説明においては、大当り遊技演出
処理(S1800)の説明を省略する。
【0218】
a−1.通常演出モード処理(S1000)
図36に示すように、通常演出モード処理(S1000)が起動すると、現在の演出モ
ードが通常演出モードであるか否かを判断し(S1005)、通常演出モードでない場合
(S1005;NO)には、通常演出モード処理(S1000)を終了して、図35に示
す演出制御処理に復帰する。一方、通常演出モードである場合(S1005;YES)に
は、図柄変動演出処理(S1100)と、特別演出モード突入フラグ設定処理(S120
0)とが以下のように実行される。
【0219】
なお、サブ制御基板220のCPU220aは、後述する「目標回転数の設定の有無(
設定されていれば、特別演出モード中)」や、「回転数カウンタがクリアされているか否
か(クリアされていれば、通常演出モード中である。)」などによって現在の演出モード
を判断してもよいし、自ら設定するフラグ(例えば、特別演出モード実行中フラグであっ
て、本実施例では図示を省略)の状態(ONに設定されているか、OFFに設定されてい
るか)によって、現在の演出モードを判断してもよい。
【0220】
a−2.図柄変動演出処理(S1100)
図柄変動演出処理(S1100)においては、図37(a)に示すように、サブ制御部
220A(サブ制御部220Aを構成するサブ制御基板220のCPU220a)が「変
動開始コマンド(図柄変動開始時のコマンド)」を受信すると(S1105;YES)、
S1110以降の処理が実行される。一方、「変動開始コマンド」を受信していない場合
には(S1105;YES)、S1110、S1115、S1120の処理を行うことな
く、S1125の処理に移行する。なお、S1105の処理で受信する「変動開始コマン
ド」は、主制御部200Aから送信される変動パターン指定コマンド(CHP)及び特別
図柄停止情報指定コマンド(CJS)である。
【0221】
S1110の処理では、受信した「特別図柄停止情報指定コマンド」に基づき、主制御
部200Aにおいて実行された当否判定(S320a,S320b)の結果を判断する。
そして、当否判定の結果が当り(大当り若しくは小当り)である場合(S1110;NO
)、受信した変動パターン指定コマンドに基づき、「当り演出の変動パターン(演出表示
装置27の表示画面27aで実行される演出表示の実行態様、リーチ表示の態様等)」及
び「当り停止図柄(演出表示装置27の表示画面27aで当りを確定表示する疑似図柄の
態様)」を決定する処理を行った後、「通常演出モードにおける当り用(大当り用若しく
は小当り用)の図柄変動演出」を開始し(S1120)、S1125の処理に移行する。
【0222】
一方、当否判定の結果が外れある場合(S1110;YES)、受信した変動パターン
指定コマンドに基づき、「外れ演出の変動パターン(演出表示装置27の表示画面27a
で実行される演出表示の実行態様、リーチ表示の実行有無、リーチ表示を実行する場合の
リーチ表示態様等)」及び「外れ停止図柄(演出表示装置27の表示画面27aで外れを
確定表示する疑似図柄の態様)」を決定する処理を行った後、「通常演出モードにおける
外れ用の図柄変動演出」を開始し(S1115)、S1125の処理に移行する。
【0223】
なお、S1115及びS1120の処理において、サブ制御部220Aは、受信した変
動パターン指定コマンド(CHP)及び特別図柄停止情報指定コマンド(CJS)に基づ
いて決定した「変動パターン(演出パターン)」及び「疑似図柄の停止図柄」を指定する
コマンド(演出表示詳細コマンド)を演出表示制御部222A(演出表示制御基板222
)に送信し、演出表示装置27において、疑似図柄や背景図柄等の演出図柄の変動表示を
開始させる。これにより、演出表示装置27の表示画面27aにて演出図柄(疑似図柄や
背景図柄等)を用いた図柄変動遊技(図柄変動演出)が開始される。
【0224】
そして、サブ制御部220Aが、主制御部200A(主制御基板200)から送信され
る変動停止指定コマンド(CZE)を受信すると(S1125;YES)、サブ制御部2
20Aは、受信した演出停止指定コマンドを演出表示制御部222Aに転送し、演出表示
装置27において、疑似図柄と背景図柄の変動表示を停止させる(S1130)。これに
より、1回の図柄変動演出(図柄変動遊技)が完結する。一方、変動停止指定コマンドを
受信していない場合には(S1125;NO)、S1130の処理を行うことなく、その
まま図柄変動演出処理を終了する。
【0225】
a−3.特別演出モード突入フラグ設定処理(S1200)
図36に示すように、図柄変動演出処理(S1100)を終えると、続いて、特別演出
モード突入フラグ設定処理(S1200)が行われる。特別演出モード突入フラグ設定処
理(S1200)が起動すると、図37(b)に示すように、特別演出モードの突入条件
が成立しているか否かを判断する(S1210)。そして、特別演出モードの突入条件が
成立していなければ(S1210;NO)、そのまま特別演出モード突入フラグ設定処理
(S1200)を終了し、成立していれば(S1210;YES)、特別演出モード突入
フラグをセット(ONに設定)した後、特別演出モード突入フラグ設定処理(S1200
)を終了する。特別演出モード突入フラグ設定処理(S1200)の終了によって通常演
出モード処理(S1000)が終了し、図35に示す演出制御処理に復帰する。
【0226】
ここで、本実施例では、(i)所謂「潜伏確変大当り」に係る第2の大当り遊技を終了
するか(第1の大当り抽選を経て生ずる「第2の確変大当り」に係る第2の大当り遊技を
終了するか)、或いは、(ii)遊技モードが低確率通常開放モードにあるときに小当り
遊技を終了すると、「特別演出モードの突入条件」が成立する。つまり、サブ制御基板2
20のCPU220aが、図34のS785の処理によって送信されたモード指定コマン
ドを受信(図24を参照)することで、特別演出モードの突入条件が成立しているか否か
を判断できる。つまり、図34のS785の処理によって送信されるモード指定コマンド
として「高確率通常開放モードを指定するモード指定コマンド」又は「低確率通常開放モ
ードを指定するモード指定コマンド」を受信すると、サブ制御基板220のCPU220
aは、特別演出モードの突入条件が成立していると判断する。
【0227】
b−1.特別演出モード処理(S1300)
図35に示すように、通常演出モード処理(S1000)を終えると、続いて、特別演
出モード処理(S1300)が行われる。この特別演出モード処理(S1300)は、図
38に示すように、特別演出モード突入処理(S1400)と、特別演出モード実行処理
(S1500)と、特別演出モード終了処理(S1900)とによって構成され、これら
の処理は以下のように実行される。
【0228】
b−2.特別演出モード突入処理(S1400)
図39に示すように、特別演出モード突入処理(S1400)が起動すると、特別演出
モード突入フラグがセット(ONに設定)されているか否かを判断(S1405)し、解
除(OFFに設定)されていれば(S1405;NO)、そのまま特別演出モード突入処
理(S1400)を終了する。一方、特別演出モード突入フラグがセット(ONに設定)
されていれば(S1405;YES)、変動開始コマンド(変動パターン指定コマンド及
び特別図柄停止情報指定コマンド)の受信(S1410;YES)を待って、S1415
以降の処理に移行する。
【0229】
S1415の処理では、S1410の処理で受信した変動開始コマンドに基づいて、開
始すべき図柄変動演出(図柄変動遊技)が、「通常外れに係る図柄変動演出(リーチ演出
を伴わない図柄変動演出)」であるか否かを判断する。そして、開始すべき図柄変動演出
が、「通常外れに係る図柄変動演出」でない場合(S1415;NO)には、受信した変
動パターン指定コマンドに対応する図柄変動演出を実行する(S1450)。ここで、S
1415で否定的な判断がなされるのは、開始すべき図柄変動演出が「当り用の図柄変動
演出」である場合と、所謂「外れリーチ用の図柄変動演出(リーチ演出を伴う外れ用の図
柄変動演出)」である場合との何れかである。
【0230】
つまり、CPU220aが受信した変動開始コマンドに基づいて、当否判定の結果が当
り(大当り若しくは小当り)であると判断すると(S1415;NO)、受信した変動パ
ターン指定コマンドに基づき、「当り演出の変動パターン」及び「当り停止図柄」を決定
する処理を行った後、「通常演出モードにおける当り用(大当り用若しくは小当り用)の
図柄変動遊技」を開始する。そして、サブ制御部220Aが変動停止指定コマンドを受信
すると、演出表示装置27において、疑似図柄と背景図柄の演出表示を停止させる(S1
450)。なお、当否判定の結果が大当りである場合には、特別演出モード突入フラグを
解除(OFFに設定)する処理が行われる(S1450)。この場合、特別演出モードの
突入条件は成立したものの、特別演出モードが開始されることはなく、演出モードが通常
演出モードに維持される。
【0231】
また、サブ制御基板220のCPU220aが受信した変動開始コマンドに基づいて、
当否判定の結果が外れであるとともに、リーチ演出を伴う図柄変動演出を開始すべきと判
断すると(S1415;NO)、受信した変動パターン指定コマンドに基づき、「外れ演
出の変動パターン」及び「外れ停止図柄」を決定する処理を行った後、「通常演出モード
における外れリーチ用の図柄変動演出」を開始する。そして、サブ制御部220Aが変動
停止指定コマンドを受信すると)、演出表示装置27において、疑似図柄と背景図柄の演
出表示を停止させる(S1450)。この場合、次回の図柄変動遊技が、「通常外れに係
る図柄変動演出(リーチ演出を伴わない図柄変動演出)」である場合に、S1430以降
の処理に移行する。このように、「リーチ演出を伴う外れ用の図柄変動演出(外れリーチ
用の図柄変動演出)」においては、後述するS1440の処理ではなく、S1450の処
理を実行するのは、「リーチ演出を伴う外れ用の図柄変動演出」を「特別演出モード用の
図柄変動演出」に優先して実行する趣旨である。
【0232】
一方、S1415の処理において、開始すべき図柄変動演出が「通常外れに係る図柄変
動演出(リーチ演出を伴わない図柄変動演出)」であると判断すると(S1415;YE
S)、図21に示すデータテーブル参酌して、「目標回転数」を乱数抽選によって選択し
、セットする(記憶する)(S1430)。ここで、図21及び図22に示すように、「
目標回転数」としては、「10回」、「20回」、「30回」のうちの何れかの回数が選
択される。なお、S1430で選択される「目標回転数」は、サブ制御基板220を構成
するRAM220cの所定の記憶領域に記憶される。また、「目標回転数」を決定する処
理は、サブ制御基板220のCPU220aが行う「第1特別演出期間」を決定するため
の処理の具体例を構成する。
【0233】
サブ制御基板220のCPU220aは、「目標回転数に関する処理(S1430)」
を行うと、第1特別演出期間を開始して、特別演出モードを開始させる(S1440)。
つまり、「特別演出モードへの突入を示す演出」の実行と、演出表示装置27の表示画面
27aの背景画面の変更とが行われる。具体的には、図17に示すように、表示画面27
aに「太陽光が降り注ぐ地上を示す背景画像」と、「遊技者の味方を示すイカのキャラク
タ図柄を示すキャラクタ画像」を表示して(a5)、第1特別演出ゾーン(第1特別演出
期間)が実行される。この第1特別演出ゾーンが開始されると、「初期状態に係る特別演
出」と、「モード説明状態に係る特別演出」と、「終了示唆状態に係る特別演出」とを、
この順に実行する。なお、S1430及びS1440の処理は、サブ制御基板220のC
PU220aが行う「特別演出モード開始手段」としての処理の具体例を構成する。
【0234】
この第1特別演出モードにおいても、図柄変動遊技を行う毎に、受信した変動開始コマ
ンドに基づき、「外れ停止図柄」を決定する処理を行った後、「縮小された疑似図柄表示
部27b〜27d(疑似図柄を構成する数字の変動表示と停止表示を行う部分)」におい
て、「特別演出モードにおける外れ用の図柄変動演出」を実行する。そして、サブ制御部
220Aが変動停止指定コマンドを受信すると、演出表示装置27において、疑似図柄と
背景図柄の演出表示を停止させる。また、サブ制御基板220のCPU220aは、特別
演出モードを開始させると、特別演出モード突入フラグを解除した後(S1460)、特
別演出モード突入処理(S1400)を終了する。
【0235】
b−3.特別演出モード実行処理(S1500)
図38に示すように、特別演出モード突入処理(S1400)を終えると、続いて、特
別演出モード実行処理(S1500)が行われる。図40に示すように、特別演出モード
実行処理(S1500)が起動すると、現在の演出モードが特別演出モードであるか否か
を判断し(S1502)、特別演出モードでない場合(S1005;NO)には、特別演
出モード実行処理(S1500)を終了して、図38に示す特別演出モード処理に復帰す
る。一方、現在の演出モードが特別演出モードである場合(S1502;YES)には、
現在進行中の特別演出ゾーンに応じて、実行する特別演出の内容を振り分ける処理を行う
(S1504、S1506)。ここで、S1502の「特別演出モード」とは、回転数カ
ウンタ及び目標回転数が初期化(クリア)されておらず、特別演出モード終了フラグ(図
44のS1690の処理を参照)が解除(OFFに設定)された状態を指す。
【0236】
実行中の特別演出ゾーン(演出期間)が、「第1特別演出ゾーン(前述の第1特別演出
期間)」であれば(S1504;YES)、図41に従って、第1特別演出ゾーン(第1
特別演出期間)用の特別演出実行処理(以下、「第1特別演出ゾーン実行処理」という。
)を行い(S1600)、実行中の演出ゾーン(演出期間)が、「第2特別演出ゾーン(
前述の第2特別演出期間)」であれば(S1504;NO、S1506;YES)、図4
2に従って、第2特別演出ゾーン(第2特別演出期間)用の特別演出実行処理(以下、「
第2特別演出ゾーン実行処理」という。)を行う(S1700)。また、実行中の特別演
出ゾーン(演出期間)が、「第3特別演出ゾーン(前述の第3特別演出期間)」であれば
(S1504;NO、S1506;NO)、図43に従って、第3特別演出ゾーン(第3
特別演出期間)用の特別演出実行処理(以下、「第3特別演出ゾーン実行処理」という。
)を行う(S1800)。なお、図41に従って特別演出を実行する処理は、サブ制御基
板220のCPU220aが行う「第1特別演出進行手段」としての処理の具体例を構成
し、図42に従って特別演出を実行する処理は、サブ制御基板220のCPU220aが
行う「第2特別演出進行手段」としての処理の具体例を構成する。更に、図43に従って
特別演出を実行する処理は、サブ制御基板220のCPU220aが行う「第3特別演出
進行手段」としての処理の具体例を構成する。
【0237】
ここで、図22及び図40に示すように、「第1特別演出ゾーン(第1特別演出期間)
」とは、「目標回転数が設定された状態で、回転数カウンタの値が目標回転数を下回る場
合」であり、「第2特別演出ゾーン(第2特別演出期間)」とは、「目標回転数が設定さ
れた状態で、回転数カウンタの値が目標回転数以上で、第2規定回数を下回る場合」であ
る。更に、「第3特別演出ゾーン(第3特別演出期間)」とは、「目標回転数が設定され
た状態で、回転数カウンタの値が第2規定回数以上の場合」である。また、「回転数カウ
ンタ」は、「特別演出モードに移行した後に行われる図柄変動遊技の累積実行回数」を示
すカウンタであり、特別演出モードが終了すると初期化される(図41のS1625の処
理、図42のS1760の処理、図43のS1860の処理、図44のS1935の処理
図45のS1935の処理、図45のS1940の処理を参照)。更に、「第2規定回
数」とは、前述のように「特別演出モードに移行した後に行われる図柄変動遊技の累積実
行回数であって、超激熱到達状態に係る演出を開始するまでの回数」である。
【0238】
本実施例では、前述のように、特別演出モード突入処理(S1400)において実行さ
れる図柄変動遊技を、「回転数カウンタのカウント値の計数」から除外している。つまり
、「特別演出モードの基で開始される図柄変動遊技」のみを「回転数カウンタ」でカウン
トし、変動途中で「背景画面が特別演出モード用」に切り替わる図柄変動遊技(特別演出
モード突入処理(S1400)において実行される図柄変動遊技)を、「回転数カウンタ
」のカウントから除外することとしている。但し、本実施例と異なり、特別演出モード突
入処理(S1400)において実行される図柄変動遊技も、「回転数カウンタ」のカウン
ト値に含めることとしてもよい。
【0239】
次に、第1特別演出ゾーン実行処理(S1600)と、第2特別演出ゾーン実行処理(
S1700)と、第3特別演出ゾーン実行処理(S1800)の内容について説明する。
【0240】
b−3−1.第1特別演出ゾーン実行処理(S1600)
第1特別演出ゾーン実行処理(S1600)においては、図41に示すように、サブ制
御部220Aが、変動開始コマンド(図柄変動開始時のコマンド)を受信すると(S16
05;YES)、回転数カウンタを「+1」する処理を行った後(S1610)、S16
15以降の処理が実行される。ここで、S1605の処理で受信するコマンドも、変動パ
ターン指定コマンド(CHP)及び特別図柄停止情報指定コマンド(CJS)であり、サ
ブ制御部220Aは、受信した「特別図柄停止情報指定コマンド」に基づき、主制御部2
00Aにおいて実行された当否判定(S320a,S320b)の結果を判断することが
できる。なお、変動開始コマンドを受信していない場合には(S1605;NO)、直ち
に、後述するS1690の処理に移行する。
【0241】
サブ制御基板220のCPU220aは、S1605の処理で受信した「特別図柄停止
情報指定コマンド」に基づき、当否判定の結果が当り(大当り若しくは小当り)であると
判断した場合(S1615;NO)、「当り停止図柄(演出表示装置27の表示画面27
aで当りを確定表示する疑似図柄の態様)」を決定する処理を行った後、「特別演出モー
ドにおける当り変動用(大当り用若しくは小当り用)の図柄変動演出」を開始し(S16
25)、S1690以降の処理に移行する。なお、当否判定の結果が大当りである場合に
は、S1625の処理を開始した後、回転数カウンタ及び目標回転数をクリアする(ゼロ
にする)処理も行うため、当該図柄変動遊技を終了した後、演出モードが通常演出モード
に戻される。
【0242】
一方、当否判定の結果が外れある場合(S1615;YES)、「外れ停止図柄(演出
表示装置27の表示画面27aで外れを確定表示する疑似図柄の態様)」を決定する処理
を行った後、「特別演出モードにおける外れ変動用の図柄変動演出」を開始し(S162
0)、特別演出モード終了抽選処理(S1630)を行った後、S1690以降の処理に
移行する。なお、特別演出モード終了抽選処理(S1630)については後述する。また
、S1620及びS1625の処理において、サブ制御部220Aは、受信した変動パタ
ーン指定コマンド(CHP)及び特別図柄停止情報指定コマンド(CJS)に基づいて決
定した「変動パターン(演出パターン)」及び「疑似図柄の停止図柄」を指定するコマン
ド(演出表示詳細コマンド)を演出表示制御部222A(演出表示制御基板222)に送
信し、演出表示装置27において、疑似図柄や背景図柄等の演出図柄の変動表示を開始さ
せる。これにより、演出表示装置27の表示画面27aにて演出図柄(疑似図柄や背景図
柄等)を用いた図柄変動遊技(図柄変動演出)が開始される。
【0243】
S1690の処理において、サブ制御部220Aが、主制御部200A(主制御基板2
00)から送信される変動停止指定コマンド(CZE)を受信すると(S1690;YE
S)、サブ制御部220Aは、受信した演出停止指定コマンドを演出表示制御部222A
に転送し、演出表示装置27において、疑似図柄と背景図柄の演出表示を停止させる(S
1695)。そして、「回転数カウンタ」のカウント値が、「目標回転数を示す数値から
1を減じた値」になるか、当否判定の結果が大当りとなるか、或いは、特別演出モード終
了抽選処理(S1630)の抽選結果が当選となるまで、第1特別演出ゾーン実行処理(
S1600)が繰り返される。
【0244】
次に、図44を用いて、第1特別演出ゾーン実行処理(S1600)の中で行われる特
別演出モード終了抽選処理(S1630)について説明する。この特別演出モード終了抽
選処理(S1630)では、現在のモード状況が「終了ゾーン(図22参照)」であるか
否かを判断し、「終了ゾーン(第1終了ゾーン)」であれば(S1635;YES)、前
述の第1抽選条件に基づく「実質的モード終了抽選」を行い(S1640)、「終了ゾー
ン」でなければ(S1635;NO、S1660;NO、S1670;NO)、前述の第
4抽選条件に基づく「形式的モード終了抽選」を行う(S1680)。つまり、図22
図23に示すように、第1特別演出ゾーン実行処理(S1600)を実行中において、
目標回転数が「10」のときには、回転数カウンタの値が「5」〜「9」の何れかである
場合に、現在のモード状況が「終了ゾーン(第1終了ゾーン)」である。また、目標回転
数が「20」のときには、回転数カウンタの値が「15」〜「19」の何れかである場合
に、現在のモード状況が「終了ゾーン(第1終了ゾーン)」であり、目標回転数が「30
」のときには、回転数カウンタの値が「21」〜「29」の何れかである場合に、現在の
モード状況が「終了ゾーン(第1終了ゾーン)」である。
【0245】
本実施例では、目標回転数が多くなるほど、第1終了ゾーンの長さが長くなる。そして
、遊技機1の確率モードが低確率モードである場合、目標回転数が多くなり易く、しかも
、実質的モード終了抽選の当選確率が高くなるため(図23を参照)、確率モードが低確
率モードである場合には、「実質的モード終了抽選」に当選して、演出モードが通常演出
モードに復帰する可能性が高くなっている。
【0246】
特別演出モード終了抽選処理(S1630)においては、実質的モード終了抽選(S1
640)若しくは形式的モード終了抽選(S1680)を行った後、特別演出モード終了
抽選の結果が当選であるか否かを判断し(S1685)、落選であれば、そのまま特別演
出モード終了抽選処理(S1630)を終了する。一方、当選であれば、特別演出モード
終了フラグをセット(ONに設定)する処理を行った後(S1690)、特別演出モード
終了抽選処理(S1630)を終了する。ここで、特別演出モード終了フラグがセット(
ONに設定)されると、このことが後述する特別演出モード終了処理(S1900)にお
いて参酌され、特別演出モードが終了する。また、形式的モード終了抽選(S1680)
を経た場合には、S1685の処理において肯定的な判断がなされることは無く、特別演
出モードが終了することは無い。なお、S1640の処理は、サブ制御基板220のCP
U220aが行う「復帰決定手段」としての処理の具体例を構成し、S1640の処理に
おける「当選」の抽選結果を経て実行する後述の特別演出モード終了処理(S1900)
は、サブ制御基板220のCPU220aが行う「モード復帰手段」としての処理の具体
例を構成する。
【0247】
b−3−2.第2特別演出ゾーン実行処理(S1700)
第2特別演出ゾーン実行処理(S1700)においても、図42に示すように、サブ制
御部220Aが、変動開始コマンド(図柄変動開始時のコマンド)を受信すると(S17
05;YES)、回転数カウンタを「+1」する処理を行った後(S1710)、S17
15以降の処理が実行される。ここで、S1705の処理で受信するコマンドも、変動パ
ターン指定コマンド(CHP)及び特別図柄停止情報指定コマンド(CJS)である。な
お、変動開始コマンドを受信していない場合には(S1705;NO)、直ちに、後述す
るS1790の処理に移行する。
【0248】
S1715の処理において、サブ制御基板220のCPU220aは、回転数カウンタ
の値が目標回転数に一致しているか否かを判断する。つまり、「特別演出モードに移行し
た後に行われた図柄変動遊技の累積実行回数」が、今回の図柄変動遊技で「目標回転数」
に到達したか、或いは、「目標回転数」を超えたか否かを判断する(S1715)。そし
て、「目標回転数」に到達した場合には、「目標回転数に到達したことを示す演出を伴う
特別演出」をモードアップした状態で行い(図18のa10参照)、「目標回転数」を既
に超えている場合には、「目標回転数に到達したことを示す演出を伴わない特別演出」を
モードアップした状態で行う(図18のa11、図19のa12参照)。
【0249】
つまり、サブ制御基板220のCPU220aは、S1715の処理において肯定的な
判断を行うと、回転到達フラグをセット(ONに設定)する処理(S1720)と、演出
表示装置27の表示画面27aで表示する背景画像を変更する処理(S1725)とを行
った後、S1730の処理に移行する。一方、S1715の処理において否定的な判断を
行うと、そのままS1730の処理に移行する。なお、S1725の処理によって、表示
画面27aの背景画像が「太陽光が降り注ぐ山」を示す画像(図18のa10参照)に切
り換えられる。
【0250】
S1730の処理においては、回転到達フラグがセット(ONに設定)されているか否
かが判断され(S1730)、セット(ONに設定)され、しかも、「通常外れを示す図
柄変動遊技」を行う場合(S1735)には、「目標回転数に到達したことを示す演出を
伴う特別演出」を開始した後(S1740)、回転到達フラグを解除(OFFに設定)す
る処理を行う(S1745)。この後、S1780の処理を経て、S1790の処理に移
行する。
【0251】
回転到達フラグがセット(ONに設定)されているが(S1730;YES)、「リー
チ外れを示す図柄変動遊技」を行う場合(S1735;NO、S1750;YES)には
、「目標回転数に到達したことを示す演出を伴わない外れリーチ用の特別演出(特別演出
モードにおける外れリーチ用の図柄変動演出)」を開始した後(S1755)、S178
0の処理を経て、S1790の処理に移行する。なお、この場合、次回の図柄変動遊技を
開始する際に、S1735の処理の肯定的な判断を得ると、S1740の処理と、S17
45の処理と、S1780の処理を経て、S1790の処理に移行する。
【0252】
回転到達フラグがセット(ONに設定)されているが(S1730)、「当りを示す図
柄変動遊技」を行う場合(S1735;NO、S1750;NO)には、「目標回転数に
到達したことを示す演出を伴わない当り用の特別演出(特別演出モードにおける当り用の
図柄変動演出)」を開始した後(S1760)、S1790の処理に移行する。なお、S
1760において、大当りであることを示す図柄変動演出を開始する場合には、回転数カ
ウンタ及び目標回転数をクリアする(ゼロにする)処理と、回転到達フラグを解除(OF
Fに設定)する処理も行う。この場合、当該図柄変動演出を終了した後、演出モードが通
常演出モードに戻される。
【0253】
S1730の処理において、回転到達フラグが解除(OFFに設定)されていると判断
されると(S1730:NO)、今回開始する図柄変動遊技が「外れを示す図柄変動遊技
」であるか否かを判断する(S1750)。つまり、第2特別演出ゾーン実行処理(S1
700)において、回転数カウンタの値が「目標回転数+1」以上となった場合には、S
1750において、今回開始する図柄変動遊技が「外れを示す図柄変動遊技」であるか否
かを判断する(S1750)。そして、「外れを示す図柄変動遊技」である場合(S17
50;YES)には、「目標回転数に到達したことを示す演出を伴わない外れ用の特別演
出(特別演出モードにおける外れ用の図柄変動演出)」を開始した後(S1755)、S
1780の処理を経て、S1790の処理に移行する。
【0254】
一方、「当りを示す図柄変動遊技」である場合(S1750;NO)には、「目標回転
数に到達したことを示す演出を伴わない当り用の特別演出(特別演出モードにおける当り
用の図柄変動演出)」を開始した後(S1760)、S1790の処理に移行する。なお
、S1760において、大当りであることを示す図柄変動演出を開始する場合には、回転
数カウンタ及び目標回転数をクリアする(ゼロにする)処理も行う。この場合、当該図柄
変動演出を終了した後、演出モードが通常演出モードに戻される。
【0255】
S1790の処理において、サブ制御部220Aが、主制御部200A(主制御基板2
00)から送信される変動停止指定コマンド(CZE)を受信すると(S1790;YE
S)、サブ制御部220Aは、受信した演出停止指定コマンドを演出表示制御部222A
に転送し、演出表示装置27において、疑似図柄と背景図柄の演出表示を停止させる(S
1795)。そして、「回転数カウンタ」のカウント値が、「第2規定回転数(図22
照)」を示す数値(例えば「50」)から「1」を減じた値になるか、当否判定の結果が
大当りとなるか、或いは、特別演出モード終了抽選処理(S1780)の抽選結果が当選
となるまで、第2特別演出ゾーン実行処理(S1700)が繰り返される。
【0256】
次に、図44を用いて、第2特別演出ゾーン実行処理(S1700)の中で行われる特
別演出モード終了抽選処理(S1780)について説明する。この特別演出モード終了抽
選処理(S1780)においても、現在のモード状況が「終了ゾーン(図22参照)」で
あるか否かを判断し、「終了ゾーン(第2終了ゾーン)」であれば(S1635;NO、
S1660;YES)、前述の第2抽選条件に基づく「実質的モード終了抽選」を行い(
S1665)、「終了ゾーン」でなければ(S1635;NO、S1660;NO、S1
670;NO)、前述の第4抽選条件に基づく「形式的モード終了抽選」を行う(S16
80)。つまり、図22及び図23に示すように、第2特別演出ゾーン実行処理(S17
00)を実行中において、目標回転数が「10」のときには、回転数カウンタの値が「1
5」〜「49」の何れかである場合に、現在のモード状況が「終了ゾーン(第2終了ゾー
ン)」である。また、目標回転数が「20」のときには、回転数カウンタの値が「25」
〜「49」の何れかである場合に、現在のモード状況が「終了ゾーン(第2終了ゾーン)
」であり、目標回転数が「30」のときには、回転数カウンタの値が「35」〜「49」
の何れかである場合に、現在のモード状況が「終了ゾーン(第2終了ゾーン)」である。
【0257】
この特別演出モード終了抽選処理(S1780)においても、実質的モード終了抽選(
S1665)若しくは形式的モード終了抽選(S1680)を行った後、特別演出モード
終了抽選の結果が当選であるか否かを判断し(S1685)、落選であれば、そのまま特
別演出モード終了抽選処理(S1780)を終了する。一方、当選であれば、特別演出モ
ード終了フラグをセット(ONに設定)する処理を行った後(S1690)、特別演出モ
ード終了抽選処理(S1780)を終了する。ここで、特別演出モード終了フラグがセッ
ト(ONに設定)されると、このことが後述する特別演出モード終了処理(S1900)
において参酌され、特別演出モードが終了する。また、形式的モード終了抽選(S168
0)を経た場合には、S1685の処理において肯定的な判断がなされることは無く、特
別演出モードが終了することは無い。なお、S1665の処理は、サブ制御基板220の
CPU220aが行う「第2復帰決定手段」としての処理の具体例を構成し、S1665
の処理における「当選」の抽選結果を経て実行する後述の特別演出モード終了処理(S1
900)は、サブ制御基板220のCPU220aが行う「第2モード復帰手段」として
の処理の具体例を構成する。
【0258】
b−3−3.第3特別演出ゾーン実行処理(S1800)
第3特別演出ゾーン実行処理(S1800)においても、図43に示すように、サブ制
御部220Aが、変動開始コマンド(図柄変動開始時のコマンド)を受信すると(S18
05;YES)、回転数カウンタを「+1」する処理を行った後(S1815)、S18
20以降の処理が実行される。ここで、S1805の処理で受信するコマンドも、変動パ
ターン指定コマンド(CHP)及び特別図柄停止情報指定コマンド(CJS)である。な
お、変動開始コマンドを受信していない場合には(S1805;NO)、直ちに、後述す
るS1890の処理に移行する。
【0259】
S1820の処理において、サブ制御基板220のCPU220aは、回転数カウンタ
の値が「第2規定回転数」に一致しているか否かを判断する(S1820)。つまり、「
特別演出モードに移行した後に行われた図柄変動遊技の累積実行回数」が、今回の図柄変
動遊技で「第2規定回転数」に到達したか、或いは、「第2規定回転数」を超えたか否か
を判断する(S1820)。そして、「第2規定回転数」に到達した場合(S1820;
YES)には、「演出表示装置27の表示画面27aに表示する背景画像」を切り換える
処理を行った後(S1825)、S1835の処理に移行する。一方、「第2規定回転数
」を既に超えている場合(S1820;NO)には、そのままS1835の処理に移行す
る。なお、S1825の処理によって、表示画面27aの背景画像が「星空」を示す画像
に切り換えられる(図19のa14参照)。また、本実施例における「第2規定回転数」
は、図22に示すように「50回」としている。
【0260】
S1835の処理においては、今回開始する図柄変動遊技が「外れを示す図柄変動遊技
」であるか否かを判断する。そして、「当りを示す図柄変動遊技」である場合(S183
5;NO)には、「特別演出モードにおける当り用の図柄変動演出」を開始した後(S1
860)、S1890の処理に移行する。なお、S1860において、大当りであること
を示す図柄変動演出を開始する場合には、回転数カウンタ及び目標回転数をクリアする(
ゼロにする)処理も行う。この場合、当該図柄変動演出を終了した後、演出モードが通常
演出モードに戻される。
【0261】
S1835の処理においては、今回開始する図柄変動遊技が「外れを示す図柄変動遊技
」であると判断される場合(S1835;YES)には、「特別演出モードにおける外れ
用の図柄変動演出」を開始した後(S1840)、S1850の処理を経て、S1890
の処理に移行する。
【0262】
S1890の処理において、サブ制御部220Aが、主制御部200A(主制御基板2
00)から送信される変動停止指定コマンド(CZE)を受信すると(S1890;YE
S)、サブ制御部220Aは、受信した演出停止指定コマンドを演出表示制御部222A
に転送し、演出表示装置27において、疑似図柄と背景図柄の演出表示を停止させる(S
1895)。そして、当否判定の結果が大当りとなるか、或いは、特別演出モード終了抽
選処理(S1850)の抽選結果が当選となるまで、第3特別演出ゾーン実行処理(S1
800)が繰り返される。
【0263】
次に、図44を用いて、第3特別演出ゾーン実行処理(S1800)の中で行われる特
別演出モード終了抽選処理(S1850)について説明する。この特別演出モード終了抽
選処理(S1850)においても、現在のモード状況が「終了ゾーン(図22参照)」で
あるか否かを判断し、「終了ゾーン(第3終了ゾーン)」であれば(S1635;NO、
S1660;NO、S1670;YES)、前述の第3抽選条件に基づく「実質的モード
終了抽選」を行い(S1675)、「終了ゾーン」でなければ(S1635;NO、S1
660;NO、S1670;NO)、前述の第4抽選条件に基づく「形式的モード終了抽
選」を行う(S1680)。つまり、図22及び図23に示すように、第3特別演出ゾー
ン実行処理(S1800)を実行中においては、目標回転数が何れであっても、回転数カ
ウンタの値が「55」以上である場合に、現在のモード状況が「終了ゾーン(第3終了ゾ
ーン)」である。
【0264】
特別演出モード終了抽選処理(S1850)においても、実質的モード終了抽選(S1
665)若しくは形式的モード終了抽選(S1680)を行った後、特別演出モード終了
抽選の結果が当選であるか否かを判断し(S1685)、落選であれば、そのまま特別演
出モード終了抽選処理(S1630)を終了する。一方、当選であれば、特別演出モード
終了フラグをセット(ONに設定)する処理を行った後(S1690)、特別演出モード
終了抽選処理(S1630)を終了する。なお、S1675の処理は、サブ制御基板22
0のCPU220aが行う「第3復帰決定手段」としての処理の具体例を構成し、S17
35の処理における「当選」の抽選結果を経て実行する後述の特別演出モード終了処理(
S1900)は、サブ制御基板220のCPU220aが行う「第3モード復帰手段」と
しての処理の具体例を構成する。
【0265】
ここで、特別演出モード終了フラグがセット(ONに設定)されると、このことが後述
する特別演出モード終了処理(S1900)において参酌され、特別演出モードが終了す
る。また、形式的モード終了抽選(S1680)を経た場合には、S1685の処理にお
いて肯定的な判断がなされることは無く、特別演出モードが終了することは無い。なお、
この特別演出モード終了抽選処理(S1850)の当選確率、すなわち第3抽選条件に基
づく「実質的モード終了抽選(S1675)」の当選確率は、図23に示すように、低確
率モードにおいて高く(1/5)、高確率モードにおいて低く(1/20)されている。
このため、モード状況が第3終了ゾーンとなったとしても、低確率モードにおいては、演
出モードが短期間のうちに通常演出モードに戻される可能性が高い。
【0266】
c.特別演出モード終了処理(S1900)
特別演出モード終了処理(S1900)が起動すると、特別演出モード終了フラグ(図
44のS1690の処理を参照)がセット(ONに設定)されているか否かを判断する(
S1910)。そして、特別演出モード終了フラグが解除(OFFに設定)されていれば
(S1910;NO)、そのまま特別演出モード終了処理(S1900)を終了する。
【0267】
一方、特別演出モード終了フラグがセット(ONに設定)されていれば(S1910;
YES)、S1915以降の処理に移行する。このS1915の処理では、変動開始コマ
ンド(図柄変動開始時のコマンド)を受信したか否かを判断し(S1915)、受信して
いなければ(S1915;NO)、そのまま特別演出モード終了処理(S1900)を終
了する。ここで、S1915の処理で受信するコマンドも、変動パターン指定コマンド(
CHP)及び特別図柄停止情報指定コマンド(CJS)である。
【0268】
変動開始コマンド(図柄変動開始時のコマンド)を受信した場合(S1915;YES
)には、今回開始する図柄変動遊技が「通常外れを示す図柄変動遊技」であるか否かを判
断する(S1920)。そして、「通常外れを示す図柄変動遊技」である場合(S192
0;YES)には、「演出モードを通常演出モードに移行させる旨の演出(特別演出モー
ドを終了する旨の演出)」を伴って図柄変動演出を行い(S1925)、特別演出モード
終了フラグを解除(OFFに設定)する処理(S1930)と、回転数カウンタ及び目標
回転数をクリアする(ゼロにする)処理(S1935)とを行った後、特別演出モード終
了処理(S1900)を終了する。この場合、当該図柄変動演出を終了した後、演出モー
ドが通常演出モードに戻される。
【0269】
S1920の処理において、今回開始する図柄変動遊技が「通常外れを示す図柄変動遊
技」でないと判断される場合(S1920;NO)には、S1915の処理で受信した変
動開始コマンド(図柄変動開始時のコマンド)に対応する図柄変動演出を行った後(S1
940)、特別演出モード終了処理(S1900)を終了する。ここで、S1940の処
理において、大当りであることを示す図柄変動演出を実行する場合には、回転数カウンタ
と、目標回転数をクリアする(ゼロにする)処理と、特別演出モードフラグを解除(OF
Fに設定)する処理とを行った後、特別演出モード終了処理(S1900)を終了するた
め、当該図柄変動演出を終了した後、演出モードが通常演出モードに戻される。
【0270】
一方、S1940の処理において、小当りであることを示す図柄変動演出や外れリーチ
を示す図柄変動演出を実行する場合には、その後、受信する変動開始コマンド(図柄変動
開始時のコマンド)に基づきS1920の処理で肯定的な判断がなされると(S1915
;YES、S1920;YES)、S1925、S1930、S1935の処理を経て、
演出モードが通常演出モードに戻される。
【0271】
(8)実施例の効果
本実施例の遊技機1では、「特別演出モードの突入条件」が成立すると、そのときの確
率モードに基づき「目標回転数(第1特別演出期間)」を決定し、特別演出モードを開始
して、第1特別演出期間用の演出(第1特別演出ゾーン用の演出)を伴って図柄変動遊技
を進行させる。そして、「実質的モード終了抽選」に当選すると、演出モードを通常演出
モードに復帰させ、次回の「特別演出モードの突入条件」が成立するまで、通常演出モー
ドを維持する。また、特別演出モード移行後、「実質的モード終了抽選」に当選せず、し
かも、大当りを発生することなく第1特別演出期間が経過すると(目標回転数に到達する
と)、第2特別演出期間(第2演出特別ゾーン)を開始し、第2特別演出期間用の演出(
第2特別演出ゾーン用の演出)を伴って図柄変動遊技を進行させる。
【0272】
つまり、本実施例の遊技機1では、一旦、特別演出モードを開始すると、大当りを発生
することなく、意図的に特別演出モードを終了し、その後、再び特別演出モードに移行さ
せることがない。また、本実施例の遊技機1では、「大当り確率」が高確率にあるときの
方が、低確率にあるときに比べて「第1特別演出期間」が短くなり易い(目標回転数が短
くなり易い)。このため、「第1特別演出期間の長短」が「高確率か否か」の目安となり
易くなるとともに、特別演出期間経過後、通常演出モードに戻ることなく、特別演出モー
ドがモードアップすると(つまり、第2特別演出期間を開始すると)、高確率の可能性が
高くなる。また、実際に高確率モードであれば、モードアップする前に大当りが発生する
可能性が高くなる。つまり、本実施例の遊技機1によると、「第1特別演出期間の長短」
を利用して、「遊技者の期待感を高める効果的な演出」を行うことができる。
【0273】
このため、本実施例の遊技機1によると、特別演出モードの信憑性を保つことができる
とともに、特別演出モードによって遊技者の期待感(高確率モードに対する期待感)を高
め、遊技興趣の向上を図ることができる。
【0274】
次に、実施例1の変形例について説明する。先ず、第1の変形例(以下、「変形例1」
という。)では、図39の代わりに図46を用いる点と、図17図47に示すような変
更を加える点が実施例1と異なる。この変形例1では、図46に示すように、「特別演出
モード突入処理」において、目標回転数を選択し、セットする処理(S1430)を行っ
た後、演出表示装置27の表示画面27aで、目標回転数を報知(表示)する処理(S1
435)を行う点が実施例1と異なっている。つまり、図47に示すように、演出モード
が特別演出モードに切り換えられた後(a5)、表示画面27aにおいて、「決定された
目標回転数(例えば、30回)」を示唆する表示(d1、d2)がなされる。
【0275】
変形例1の遊技機によると、「決定された第1特別演出期間(目標回転数)」が報知さ
れ、遊技者に対して、「特別演出モードをモードアップする(第2特別演出期間を開始す
る)」ための目標が表示される。従って、遊技者の遊技興趣を更に一層、高めることがで
きる。特に、変形例1においては、「大当り確率」が高確率にあるときの方が、低確率に
あるときに比べて「第1特別演出期間(目標回転数)」が短く決定され易いため、表示さ
れる目標回転数が少ないほど(つまり、目標達成が容易なほど)、現在の確率モードが高
確率モードにある可能性が高いという遊技性を実現できる。このように、変形例1によれ
ば、「報知される第1特別演出期間(目標回転数)」の長短によって、遊技者の遊技興趣
を一層、高めることができる。
【0276】
次に、第2の変形例(以下、「変形例2」という。)について説明する。この変形例2
は、変形例1の変形例に相当するものであり、図46の代わりに図48を用いる点が変形
例1と異なる。つまり、変形例2の「特別演出モード突入処理」では、図48に示すよう
に、「決定された目標回転数」を常時報知するのではなく、「決定された目標回転数」を
考慮して、報知するか否かを決定することとしている。例えば、目標回転数を選択し、セ
ットする処理(S1430)を行った後、この選択された目標回転数が、「所定回数(N
)」以下であるか否かを判断する(S1433)。そして、「所定回数(N)」以下(例
えば、10回以下)である場合(S1433;YES)に、目標回転数を報知(表示)す
る処理(S1435)を行い、それ以外には、目標回転数を報知(表示)する処理(S1
435)を行わないこととしている。
【0277】
変形例2の遊技機によっても、遊技者の遊技興趣をより一層、高めることができる。つ
まり、変形例2においても、第1特別演出期間(目標回転数)は、そのときの確率モード
に基づき決定されるが、決定された目標回転数の長短に応じて、目標回転数が報知される
場合と、されない場合とを生ずる。すなわち、遊技者にとっては、「目標回転数が報知さ
れるか否か」が遊技の成果に大きな影響を与えることになる。このため、遊技者は、目標
回転数が報知されるか否かを固唾を飲んで見守ることとなり、遊技者の遊技興趣をより一
層、高めることができる。
【実施例2】
【0278】
次に、実施例2の遊技機について説明する。この実施例2では、(a)図16図20
に対して、図49〜51に示す修正を加える点と、(b)図21の代わりに図52を用い
る点と、(c)図22の代わりに図53を用いる点と、(d)図23の代わりに図54
用いる点と、(e)図39の代わりに図55を用いる点と、(f)図42の代わりに図5
6を用いる点が、実施例1と異なる。
【0279】
実施例2では、図52及び図53に示すように、「選択される目標回転数」の種類を多
くした点が実施例1と異なる。つまり、図55に示す「実施例2の特別演出モード突入処
理(S1400)」では、目標回転数を選択する処理(S1430の処理)において、図
52に示すデータテーブルを参照する。このデータテーブルにも、図21に示すデータテ
ーブルと同様に、遊技機の確率モードが低確率モードであるときに参酌する「低確率モー
ド用の欄」と、高確率モードであるときに参酌する「高確率モード用の欄」とが設けられ
ているが、何れの欄においても、乱数値に対応づけて7種類の目標回転数が記憶されてい
る。
【0280】
「低確率モード用の欄」と「高確率モード用の欄」には、同一の目標回転数(「1回」
、「5回」、「10回」、「15回」、「20回」、「25回」、「30回」)が記憶さ
れているが、少なめ(15回以下)の目標回転数(「1回」、「5回」、「10回」、「
15回」)が選択される確率は、「高確率モード用の欄」の方が高くされている。特に、
最小の目標回転数「1」が選択される確率は、「高確率モード用の欄」においては、「低
確率モード用の欄」の「18倍」とされているため、遊技者は、目標回転数「1」が選択
されると、「かなり熱い(確率モードが高確率モードである可能性が、かなり高い)」と
考えることになる。
【0281】
また、実施例2では、図49〜51、53、54に示すように、「実質的モード終了抽
選」が実行されるケースを限定した点も、実施例1と異なる。つまり、遊技機の確率モー
ドが高確率モードである場合には、「終了示唆状態に係る特別演出」の実行期間中のみに
おいて「実質的モード終了抽選」を実行し、遊技機の確率モードが低確率モードである場
合には、「終了示唆状態に係る特別演出」及び「超激熱状態に係る特別演出」の実行期間
中において「実質的モード終了抽選」を実行する。
【0282】
つまり、実施例2の遊技機では、遊技機の確率モードが高確率モードである場合には、
目標回転数を消化(クリア)すれば、大当りを発生させるまで、演出モードが特別演出モ
ードに維持されることになる。特に、少ない目標回転数(「10」以下の目標回転数)が
選択される場合には、「終了示唆状態に係る特別演出」を省略するため、遊技機の確率モ
ードが高確率モードであると、大当りを発生するまで、演出モードが特別演出モードに維
持されることになる。
【0283】
また、遊技機の確率モードが低確率モードである場合に、「超激熱状態に係る特別演出
」の実行期間中において実行される「実質的モード終了抽選」では、図54に示すように
、その当選確率が「1/2」と高く設定される。このため、「確率モードが低確率モード
であるにも拘わらず、特別演出モードを徒に継続して、遊技者を必要以上に煽ること」を
防止できる。
【0284】
また、実施例2の遊技機では、図51及び図53に示すように、「選択される目標回転
数」が最小数「1」の場合には、「初期状態に係る特別演出」と、「モード説明状態に係
る特別演出」と、「終了示唆状態に係る特別演出」とを実行せず、特別演出モードへの移
行後、直ちに「回転到達状態に係る特別演出」を開始する。つまり、実施例2の「特別演
出モード突入処理」では、図55に示すように、目標回転数を選択し、セットする処理(
S1430)を行った後、この選択された目標回転数が、最小数「1」であるか否かを判
断する(S1432)。そして、最小数「1」である場合には、図55図56に示すよ
うに、「特別演出モード突入処理(S1400)におけるS1440以降の処理」と、「
第1特別演出ゾーン実行処理(図40図41参照)」を省略して、「第2特別演出ゾー
ン実行処理」におけるS1710以降の処理に移行する。
【0285】
また、実施例2の遊技機では、図52図53に示すように、高確率モードである場合
に選択率が高い幾つかの目標回転数(「5」、「10」、「15」)」が選択されると、
第1特別演出期間用の演出を一部省略した状態で行う。つまり、「モード説明状態に係る
特別演出」及び「終了示唆状態に係る特別演出」を省略するか、「モード説明状態に係る
特別演出」を省略した状態で行う。
【0286】
このように、実施例2の遊技機では、遊技者にとって「熱い(確率モードが高確率モー
ドである可能性が、かなり高い)演出」を行う場合に、第1特別演出期間用の演出の全部
若しくは一部を省略した状態で、特別演出モード用の演出を行う。つまり、実施例の遊技
機では、確率モードが高確率モードである可能性が高い場合に、「第1特別演出期間用の
演出の一部若しくは全部を省略して、第2特別演出期間用の演出を前倒しで開始するため
、遊技者の遊技興趣を更に向上させることができる。特に、目標回転数として最小数の「
1」が選択され、直ちに「回転到達状態に係る特別演出」が開始される場合には、遊技者
に強いインパクトを与えて、遊技者の意表を付くことができるため、遊技者の遊技興趣が
より一層向上する。
【0287】
実施例2によると、実施例1の効果に加えて以下の効果を得ることができる。つまり、
実施例2の遊技機では、実質的モード終了抽選を実行するケースを少なくするとともに、
選択される目標回転数に応じて、第1特別演出期間用の演出の全部若しくは一部を省略し
た状態で、特別演出モード用の演出を行う。すなわち、実施例2の遊技機では、一部、簡
略化された演出態様を用いて、より多様な演出を実行するため、遊技興趣を更に高めるこ
とができる。
【0288】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各
請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそ
れらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改
良を適宜付加することができる。
【0289】
すなわち、各実施例においては、「実質的モード終了抽選を行わないケース」において
、「図柄変動遊技を行う度に、形式的モード終了抽選を行う態様(当選率ゼロ%の終了抽
選を形式的に行う態様)」を例示したが、図57及び図58に示す第3の変形例(以下、
「変形例3」という。)のように、実質的モード終了抽選を行わないケースにおいては、
一切のモード終了抽選(形式的モード終了抽選を含む、一切のモード終了抽選)を行わな
いこととしてもよい。ここで、変形例3は実施例2の変形例を構成するものであり、図4
1の代わりに図57を用いる点と、図56の代わりに図58を用いる点が実施例2と異な
る。
【0290】
変形例3の「第1特別演出ゾーン実行処理」では、図57に示すように、実質的モード
終了抽選を行わないケース(目標回転数が10以下の場合)には、S1620の処理を実
行した後、特別演出モード終了抽選処理(S1630)を行わず、S1690以降の処理
に移行する。また、変形例3の「第2特別演出ゾーン実行処理」では、図58に示すよう
に、S1745の処理を実行した後、特別演出モード終了抽選処理(図56のS1780
)を行うことなく、S1790以降の処理に移行する。この変形例3によると、特別演出
に関する処理の簡略化を図ることができる。
【0291】
また、各実施例では、確率モードが高確率モードである場合に、第1特別演出期間が短
くされる可能性が高く、確率モードが低確率モードである場合に、第1特別演出期間が長
くされる可能性が高い態様を例示したが、確率モードが高確率モードである場合に、第1
特別演出期間が長くされる可能性が高く、確率モードが低確率モードである場合に、第1
特別演出期間が短くされる可能性が高い態様を例示することもできる。
【0292】
更に、「特別演出モードの突入条件」は、各実施例に示すもの限定されず、例えば、所
謂「潜伏確変大当り」に係る第2の大当り遊技を終了した後に、若しくは、遊技モードが
低確率通常開放モードにある状態で生じた小当り遊技を終了した後に、特定回数の図柄変
動遊技が実行されることで成立してもよい。また、所謂「潜伏確変大当り」に係る第2の
大当り遊技を終了した後に、若しくは、遊技モードが低確率通常開放モードにある状態で
生じた小当り遊技を終了した後に、特定の変動パターンを受信することで成立してもよい
【0293】
また、各実施例では、一個の可変式の始動入賞装置(第2の始動入賞装置17b)と、
一個の非可変式の始動入賞装置(第1の始動入賞装置17a)とを備える遊技機1を例示
したが、一個の可変式の始動入賞装置のみを有する遊技機、複数個の可変式の始動入賞装
置のみを有する遊技機、複数個の可変式の始動入賞装置と一個若しくは複数個の非可変式
の始動入賞装置を備える遊技機、一個の可変式の始動入賞装置と複数個の非可変式の始動
入賞装置とを備える遊技機について、各請求項の発明を適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0294】
本発明は、遊技機を製造、販売等する分野において利用できる。
【符号の説明】
【0295】
1;遊技機(弾球遊技機)、
2;外枠、
17a;第1の始動入賞装置(始動入賞装置)、
17b;第2の始動入賞装置(始動入賞装置)、
27;演出表示装置(可変表示装置)、
27a;表示画面、
31;大入賞装置(可変入賞装置)、
200;主制御部(大当り抽選手段、小当り発生決定手段(小当り抽選手段)、大当り
遊技実行手段、小当り遊技実行手段、確率モード設定手段(確率変動手段)、開放モード
設定手段(開放延長手段)、変動時間短縮手段)、
220A;サブ制御部(特別演出モード開始手段、第1特別演出進行手段、復帰決定手
段、モード復帰手段、第2特別演出進行手段、第2復帰決定手段、第2モード復帰手段、
第3特別演出進行手段、第3復帰決定手段、第3モード復帰手段)、
222A;演出表示制御部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図11
図12
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図15
図16
図17
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図27
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図35
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図49
図50
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図57
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