【文献】
Ericsson,S1-flex, 3GPP TSG-SA WG2#60 S2-074101,2007年10月 8日,p.7 4.3.7.3-4.3.7.4,<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_60_Kobe/Docs/S2-074101.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0022】
はじめに、本発明の概要について
図1及び
図2を参照して説明する。本発明によれば、コアネットワークが、端末に対して提供するサービス機能が異なる複数のノード(
図1の21/22、又は、
図2の121/122)を備え、加入者情報と端末情報に基づき、前記端末に接続するノードを、前記端末が利用するサービス特性又は端末種別に応じて、前記複数のノードから選択し、前記端末(
図1の1、又は
図2の101)と前記選択されたノードとが接続する。すなわち、コアネットワークでは、予め定められた特定のサービス提供機能を具備したノード(
図1の22、又は
図2の122)と、当該特定のサービス提供機能を具備しないノード(
図1の21、又は
図2の121)を、組み合わせて配備する。
【0023】
このように、本発明によれば、端末に接続するノードを、特定サービス提供機能に最適化したノードと、特定サービス提供機能自体を具備しないノードとに分けて設置することにより、コアネットワークの全てのノードに全てのサービスに対応した能力・機能を実装する場合と比べて、システム全体のコストの低減を可能としている。
【0024】
本発明によれば、移動体通信ネットワークにおいて、サービス特性や端末種別などの条件に応じて、端末が特定のコアネットワークノードに接続できるようにしたものである。
【0025】
<態様1>
UE(User Equipment:ユーザ装置、端末、移動機ともいう)から、アタッチリクエスト(Attach Request)を受信した、一般MME(Mobility Management Entity:モビリティ管理エンティティ)は、加入者情報と端末情報に基づき、前記UEが特定サービスを利用するタイプのUEの場合、前記UEを、特定MME(Customized MME)に接続するために、eNodeB(evolved NodeB:基地局装置)に対して、MME再選択要求信号(モビリティ管理エンティティ再選択要求信号)を送信する。
【0026】
前記eNodeBは、前記特定MMEに、アタッチ要求(Attach Request)を再送することで、UEを特定MMEへ接続している。
【0027】
<態様2>
UEからアタッチ要求(Attach Request)を受信した一般MMEは、前記UEを、特定MME(Customized MME)に接続するために、前記特定MMEに対して、MME変更要求信号(モビリティ管理エンティティ変更要求信号)を送信する。前記特定MMEは、アタッチ処理(Attach Procedure)を継続することで、前記UEを特定MMEへ接続する。
【0028】
<態様3>
UEからアタッチ要求(Attach Request)を受信した一般MMEは、前記UEを特定MME(Customized MME)に接続するために、前記特定MMEの識別子を付与したアタッチリジェクト(Attach Reject)を、前記UEに送信する。前記UEは、アタッチ要求(Attach Request)に、特定MMEの識別子を付与して、再送信することで、前記UEを、前記特定MMEへ接続している。
【0029】
<態様4>
UEは、特定MME(Customized MME/Specific MME)接続要求情報を付与したRRCコネクションリクエスト(RRC(Radio Resource Control)Connection Request)(無線リソース接続要求)を、eNodeBに送信し、RRCコネクションリクエストを受信したeNodeBは、RRCコネクション(RRC Connection)を確立した前記UEからのアタッチ要求(Attach Request)を、MMEに送信する際に、前記特定MMEを選択することで、前記UEを前記特定MMEへ接続している。
【0030】
<態様5>
UEとセッションを確立している一般MMEは、eNodeBと前記一般MMEとの間で確立されているS1コネクションの開放(S1 Release)時に、次回にMMEを選択する際に、特定MME(Customized MME)を選択するように、前記eNodeBに指示をし、その後、前記UEが、位置管理エリア更新リクエスト(TA(Tracking Area) Update Request)を送信した際に、前記eNodeBが前記特定MMEを選択することで、前記UEを特定MMEへ接続している。
【0031】
<態様6>
UEからアタッチ要求(Attach Request)を受信した一般SGSN(Serving GPRS(General Radio Packet Service) Support Node:請求の範囲では「サービングGPRSサポートノード」と表記)は、加入者情報と端末情報に基づき、前記UEが特定サービスを利用するタイプのUEの場合、前記UEを特定SGSN(Customized SGSN)に接続するために、RNC(Radio Network Controller:無線ネットワークコントローラ)に、SGSN再選択要求信号を送信し、前記RNCは、前記特定SGSNに、アタッチ要求(Attach Request)を再送することで、前記UEを前記特定SGSNへ接続している。
【0032】
<態様7>
UEからアタッチ要求(Attach Request)を受信した一般SGSNは、前記UEを特定SGSN(Customized SGSN)に接続するために、前記特定SGSNにSGSN変更要求信号を送信し、前記特定SGSNはアタッチ処理(Attach Procedure)を継続することで、前記UEを前記特定SGSNへ接続している。
【0033】
<態様8>
UEからアタッチ要求(Attach Request)を受信した一般SGSNは、前記UEを特定SGSN(Customized SGSN)に接続するために、前記特定SGSNの識別子を付与したアタッチリジェクト(Attach Reject)を前記UEに送信し、前記UEは、アタッチ要求(Attach Request)に、特定SGSN識別子を付与して再送信することで、前記UEを前記特定SGSNへ接続している。
【0034】
<態様9>
UEは、特定SGSN(Customized SGSN)接続要求情報を付与したコネクションリクエスト(RRC Connection Request)をRNCに送信し、該リクエストを受信したRNCは、RRCコネクション(RRC Connection)を確立した前記UEからのAttach RequestをSGSNに送信する際に、前記特定SGSNを選択することで、前記UEを特定SGSNへ接続している。
【0035】
<態様10>
UEとセッションを確立している一般SGSNは、Iu開放(Iu Release)時に、次回SGSN選択で特定SGSN(Customized SGSN)を選択するようにRNCに指示をし、その後、前記UEが、位置管理エリア更新リクエスト(RA(Routing Area) Update Request)を送信した際に、RNCが特定SGSNを選択することで、UEを特定SGSNへ接続している。
【0036】
上記態様1乃至10に記載したように、本発明によれば、端末毎に接続するコアネットワークノードを、端末の利用するサービス特性に応じて選択して接続する構成としている。こうすることで、コアネットワークでは、特定のサービス提供機能を具備したノードと具備しないノードを、組み合わせて配備し、各ノードのうち、あるノードを特定サービス提供機能に最適化し、他のノードは当該特定サービス提供機能を具備しないという具合に差異を設けることで、システム全体の設備コストの低減を図るようにしている。以下、図面を参照して、いくつかの実施形態と具体的な実施例に即して説明する。
【0037】
<実施形態1>
図1は、本発明の実施形態1を説明する図である。実施形態1として、EPC(Evolved Packet Core)において、アタッチ(Attach)時に、UEと特定MME(Customized MME)を接続させる構成について説明する。
【0038】
図1において、UE1(ユーザ装置)は、特定MME(Customized MME)からのサービス提供を受ける端末、例えば、上記したMTCデバイス、あるいは、MBMS対応端末等であってもよい。なお、UE1が、携帯電話端末やスマートフォン等の通常のサービスを利用する通常の携帯端末(例えばMTCやMBMS等の特定のサービス非対応の端末)場合には、一般MMEに接続される。また、後述するように、通常の携帯端末(例えばMTCやMBMS等の特定のサービス非対応の端末)からのAttach要求に対して、特定MME(Customized MME)が選択された場合、MMEの再選択が行われ、一般MMEに再接続される。
【0039】
eNodeB11は、LTE(Long Term Evolution)の基地局装置である。
【0040】
MME21、22は、EPCで導入されたモビリティを管理する装置である。特定MME(Customized MME)22は、UE1を接続させたい特定MMEであり、一般MME(21)は、それ以外のMMEである。特に制限されないが、特定MME(Customized MME)22は、例えばマシン通信(MTC)サービスと、対応端末(M2Mデバイス)向けにカスタマイズした構成(例えばネットワーク制御を扱うC−Planeを補強)のMMEとして構成される。あるいは、MBMS対応のMMEとして構成してもよい。
【0041】
HSS(Home Subscriber Server)31は、加入者情報を保持するデータベースである。
【0042】
S−GW(Serving GateWay)41、及びP−GW(Packet data network GateWay)51は、ユーザプレーンを扱う装置である。
【0043】
サービスネットワーク61は、外部ネットワークを示す。
【0044】
図1において、eNodeBが無線アクセスネットワーク(RAN: Radio Access Network)、MME、S−GW、P−GW等がコアネットワーク(CN: Core Network)に対応する。
【0045】
以下、上記した実施形態1について、制御方式が互いに相違した、いくつかの実施例を説明する。実施例1−5は上記態様1−5にそれぞれ対応する。
【0046】
<実施例1>
図3は、実施例1の動作例を説明するためのシーケンス図である。
図3において、
UEは
図1のUE1、
eNodeBは
図1のeNodeB11、
一般MMEは
図1の一般MME21、
Customized MME(特定MME)は、
図1のCustomized MME(特定MME)22、
Serving GWは、
図1のS−GW41、
PDNGWは,
図1のP−GW51、
HSSは、
図1のHSS31にそれぞれ対応する。
【0047】
PCRFは、ポリシと課金ルール機能(Policy Charging Rules Function)である。また、EIR(Equipment Identity Register)は、IMEI(International Mobile Equipment Identity)等を保持し、MMEとS13インタフェースで接続される。
【0048】
なお、
図3において、例えば「1.Attach Request」は、UEからeNodeBへのアタッチ要求(Attach Request)の送信がシーケンス1であることを表わしている。図のUEの参照符号1(構成要素の参照符号)とは異なることを区別するため、以下の説明では、このシーケンス番号1を、「Attach Request(1)」のように、括弧書きで表記する。他のシーケンス番号についても同様とする。また、
図4以降のシーケンス図についても同様の表記とする。なお、
図3は、3GPP TS23.401のFigure 5.3.2.1-1: Attach procedureに基づいており、シーケンス番号は、同図に従う。各シーケンスの詳細は3GPP TS23.401 5.3.2の記載が参照される。以下、
図1及び
図3を参照して、動作シーケンスを説明する。
【0049】
図3を参照すると、UE1が、アタッチ要求(Attach Request)(1)を送信すると、まず、eNodeB11が受信し、eNodeB11は、MMEに、アタッチ要求(Attach Request)(2)を中継する。
【0050】
この時、eNodeB11は、アタッチ要求(Attach Request)(2)を一般MME21に転送するべきか、Customized MME22に転送するべきか、一意に決定することが出来ない。そのため、アタッチ要求(Attach Request)(2)は、eNodeB11から一般MME21に転送される場合がある。
【0051】
一般MME21では、アタッチ要求(Attach Request)(2)を受信した後、Identity Request/Response(4、5b)にて、UE1から、端末情報(ME Identity)を取得する。
【0052】
なお、一般MME21は、ME Identity Check Request(5b)をEIRに送り、EIRはME Identity Check Ack(不図示)を一般MMEに返す。更に、HSS31と連携して、認証及び加入者プロファイルの取得を行う。すなわち、認証、加入者プロファイル取得まで、一般MME21で行う。
【0053】
端末情報及び加入者プロファイルを取得した一般MME21は、UE1を一般MME21に接続するべきか、Customized MME22に接続するべきか判断する。
【0054】
一般MME21に接続する場合、通常のアタッチ処理(Attach Procedure)を継続する。
【0055】
UE1を、Customized MME22に接続する場合、一般MME21は、eNodeB11に対して、MME再選択を指示するために、MME選択信号(MME再選択コマンド):MME re-selection Command(本実施形態で新規に導入した、S1AP(S1 アプリケーション)信号)を送信する。
【0056】
この時、一般MME21は、MME re-selection Command信号に、Customized MME22の識別子(例えばGUMMEI(Globally Unique MME Identity))を設定する。すなわち、コアネットワーク内でベアラ生成前にeNodeBに再選択要求を送信し、新たなMME選択に必要な情報(GUMMEI)を載せる。MMEは、UEが、re-selection対象であるか否かを判断する機能を具備する。
【0057】
eNodeB11は、MME re-selection Command信号を受信すると、この信号に設定された識別子に従って、Customized MME22を選択し、アタッチ要求(Attach Request)(2)をCustomized MME22に転送する。特定MME22では、アタッチ要求(Attach Request)のNAS(Non-Access Stratum)パラメータ(UEとMME間の認証に用いられる)が必要であるため、eNodeB11で再送する。eNodeB11では、NASメッセージを保持する機能が必要である。
【0058】
新MME(=Customized MME22)では、旧MME(=一般MME)を特定できないため、コンテキスト(Context)を、旧MME(=一般MME)から引き継ぐことはできない。そのため、新MME(=Customized MME:MME22)では、再度、認証/加入者プロファイルの取得を行う必要がある。
【0059】
Customized MME22は、アタッチ要求(Attach Request)信号を受信した後、アイデンティティ要求/応答(Identity Request/Response)にて端末情報を取得し、更にHSS31と連携して、認証及び加入者プロファイルの取得を行う。すなわち、一般MME21と同様の処理を行う。
【0060】
端末情報及び加入者プロファイルを取得したCustomized MME22は、UE1を、一般MME21に接続するべきか、Customized MME22に接続するべきか判断する。
【0061】
ここでは、Customized MME22は、eNodeB11で再選択された後である為、MME re-selection Command信号を送信せずに、通常のアタッチ処理(Attach Procedure)を継続する。すなわち、
・Customized MME22からHSS31へのアプデート・ロケーション(位置更新)要求(Update Location Request)(8)の送信、
・HSS31からCustomized MME22へのアプデート・ロケーション肯定応答(Update Location Ack)(11)の送信、
・Customized MME22からS−GW41へのクリエイト・セッション要求(Create Session Request)(12)の送信、
・S−GW41からP−GW51へのクリエイト・セッション要求(Create Session Request)(12)の送信、
・P−GW41によるPCEF Initiated IP-CAN Session Establishment/Modification(14)、
・P−GW51からS−GW41へのクリエイト・セッション応答(Create Session Response)(15)の送信、
・P−GW51からS−GW41への最初のダウンリンクデータ(First Down Link Data)の送信 (ハンドオーバ(HO)でない場合)、
・S−GW41からS−GW41へのクリエイト・セッション応答(Create Session Response)(16)の送信、
・一般MME22からeNodeB11へのイニシャル・コンテキスト・セットアップ要求/アタッチ受理(Initial Context Setup Request/Attach Accept)(17)の送信、
・eNodeB11からUE1へのRRCコネクション再構成(RRC Connection Reconfiguration)(18)の送信、
・UE1からeNodeB11へのRRCコネクション再構成完了(RRC Connection Reconfiguration Complete)(19)の送信、
・eNodeB11からCustomized MME22へのイニシャル・コンテキスト・セットアップ応答(Initial Context Setup Response)(20)の送信、
・UE1からeNodeBへのダイレクト転送(Direct Transfer)(21)、
・eNodeB11からCustomized MME22へのアタッチ完了(Attach Complete)(22)の送信、
・UE1からS−GW41、P−GW51への最初のアップリンクデータ(First Uplink Data)の送信、
・Customized MME22からS−GW41への修正ベアラ要求(Modify Bearer Request)(23)の送信、
・S−GW41からPCEFヘの修正ベアラ要求(Modify Bearer Request)(23a)の送信、
・PCEFからS−GW41への修正ベアラ応答(Modify Bearer Response)(23b)の送信、
・S−GW41からCustomized MME22への修正ベアラ応答(Modify Bearer Response)(24)の送信、
・P−GW51、S−GW41からUE1への最初のダウンリンクデータ(First Downlink data)の送信が行われる。
【0062】
また、一般MME21及びCustomized MME22は、UE1を、どのMMEに接続させるべきか判断する機能を具備するが、この判断は、
UE1からの情報、例えば、
・IMSI(International Mobile Subscriber Identity:国際移動体加入者識別番号)、
・IMEI(International Mobile Equipment Identity: 国際移動体装置識別番号(端末識別番号))、
・UE network capability、
・MS network capability、
・Mobile station classmark 2、
・Mobile station classmark 3、
・Device properties、または、
・今後追加されるアタッチ要求(Attach Request)信号の新規パラメータ、または、
・これらのパラメータを構成する一部分の識別子(IMSIに含まれるPLMN(Public land Mobile Network)−idなど)、
HSS31からの情報、例えば、
・Feature-List、
・APN(Access Point Name)、または
・今後追加される位置更新回答/加入者データ挿入要求(Update Location Answer/Insert Subscriber Data Request)信号の新規パラメータ、または、
・これらのパラメータを構成する一部分の識別子、
のいずれか、もしくは複数を組み合わせた上で行う。
【0063】
また、本実施例において、Customized MME22に対して、一般MME21に接続すべきUE1からのアタッチ要求(Attach Request)信号が転送された場合も、同様の手段で、Customized MME22からeNodeB11に対して、一般MME21のMME再選択を促すことが可能である。例えば、UE1が通常の携帯端末(例えばMTCやMBMS等の特別なサービス非対応の通常の携帯端末)である場合、該UE1が一旦、Customized MME22に接続された場合には、一般MME21が再選択され、一般MME21からのサービスが提供される。
【0064】
以上説明したように、本実施形態においては、MMEがeNodeBに対してMME再選択を指示し、eNodeBはそれを受けてMMEを再選択した上で、アタッチ処理(Attach Procedure)を継続することにより、UEを適切なMMEにAttachさせることができる。
【0065】
<実施例2>
実施例2として、EPC(Evolved Packet Core)において、Attach時にUEとCustomized MMEを接続させる別の例を説明する。実施例2のシステム構成は、実施例1と同様である。
【0066】
図4は、実施例2の動作例を示すシーケンス図である。なお、
図4は、3GPP TS23.401のFigure 5.3.2.1-1: Attach procedureに基づいており、シーケンス番号は、同図に従う。各シーケンスの詳細は、3GPP TS23.401 5.3.2の記載が参照される。以下、
図1及び
図4を参照して動作を説明する。
【0067】
UE1がアタッチ要求(Attach Request)(1)を送信すると、eNodeB11が受信し、MMEにアタッチ要求(Attach Request)(2)を中継する。この時、eNodeB11は、アタッチ要求(Attach Request)(2)を一般MME21に転送するべきか、Customized MME22に転送するべきか、一意に決定することが出来ない。そのため、一般MME21に転送される場合がある。
【0068】
一般MME21では、アタッチ要求(Attach Request)(2)を受信した後、アイデンティティ要求/応答(Identity Request/Response)(5b)にて、端末情報(ME Identity)を取得し、更に、HSS31と連携して認証及び加入者プロファイルの取得を行う。すなわち、認証、加入者プロファイルまでは一般MME21で行う。
【0069】
端末情報、及び加入者プロファイルを取得した一般MME21は、UE1を一般MME21に接続するべきか、Customized MME22に接続するべきか判断する。一般MME21に接続する場合、通常のアタッチ処理(Attach Procedure)を継続する。
【0070】
UE1をCustomized MME22に接続する場合、一般MME21は、Customized MME22に対して、MME変更を指示するために、MME変更要求信号(MME Change Request)(本実施例で新規に導入した、GTP(GPRS Tunneling Protocol)信号)を送信する。
【0071】
この時、一般MME21は、MME変更要求信号(MME Change Request)に、端末認証や加入者プロファイルの取得によって生成したコンテキスト(context)情報を設定する。
【0072】
Customized MME22は、MME変更要求信号(MME Change Request)を受信すると、該MME変更要求信号に設定されたcontext情報を保持し、一般MME21に対して、MME変更応答(MME Change Response)信号(本実施例で新規に導入した、GTP信号)を送信する。
【0073】
その後、Customized MME22は、HSS31に対して、アップデートロケーション要求(Update Location Request)(8)を送信し、MMEが変更されたことをHSS31に通知する。
【0074】
HSS31に対して、MMEの変更MMEを通知するため、アップデートロケーション要求(Update Location Request)をCustomized MME22で再実施する。以降のアタッチ処理(Attach Procedure)はCustomized MME22で実施する。
【0075】
また、Customized MME22は、一般MME21から受け取ったセキュリティ・コンテキスト(security context)情報が有効であれば、再認証を省略することが出来る。
【0076】
その後、Customized MME22は、アタッチ処理(Attach Procedure)を継続し、eNodeB11は、Customized MME22から、イニシャル・コンテキスト・セットアップ要求/アタッチ受理(Initial Context Setup Request/Attach Accept)(17)を受信する。
【0077】
イニシャル・コンテキスト・セットアップ要求/アタッチ受理(Initial Context Setup Request/Attach Accept)(17)は、一般MME21で受けたAttach Request(2)に対する応答である。なお、一般MME21とは、別のMMEからの応答(Response)を受信できる機能がeNodeB11に実装されている必要がある。
【0078】
その後は、通常のアタッチ処理(Attach Procedure)を継続する。
【0079】
また、一般MME21、及びCustomized MME22は、UE1を、どのMMEに接続させるべきか判断する機能を具備するが、この機能は、実施例1と同様である。
【0080】
また、本実施例において、Customized MME22に対して、一般MME21に接続するべきUE1からのアタッチ要求(Attach Request)信号が転送された場合も、同様の手段で一般MME21にMME変更を促すことが可能である。例えばUE1が通常の携帯端末(例えばMTCやMBMS等の特別なサービス非対応の通常の携帯端末)である場合、該UE1が一旦、Customized MME22に接続された場合には、Customized MME2において、MME変更要求信号(MME Change Request)を一般MME21に送信することで、一般MME21の再選択が行われ、一般MME21からのサービスが提供される。
【0081】
以上説明したように、本実施例においては、一般MMEがCustomized MMEに対してMME変更を指示し、Customized MMEはそれを受けてMMEを変更した上で、アタッチ処理(Attach Procedure)を継続することにより、UEを適切なMMEにアタッチ(Attach)させることができる。
【0082】
<実施例3>
実施例3として、EPCにおいてアタッチ(Attach)時に、UEとCustomized MMEを接続させる例を説明する。実施例3のシステム構成は、実施例1と同様である。
【0083】
図5、
図6は、実施例3の動作例を説明するシーケンス図である。なお、
図5、6は、3GPP TS23.401のFigure 5.3.2.1-1: Attach procedureに基づいており、シーケンス番号は、同図に従う。各シーケンスの詳細は、3GPP TS23.401 5.3.2の記載が参照される。以下、
図1及び
図5、
図6を参照して動作を説明する。
【0084】
UE1がアタッチ要求(Attach Request)(1)を送信すると、まずeNodeB11が受信し、eNodeB11からアタッチ要求(Attach Request)(2)がMMEに転送される。この時、eNodeB11は、アタッチ要求(Attach Request)(2)を、一般MME21に転送するべきか、Customized MME22に転送するべきか、一意に決定することが出来ない。そのため、一般MME21に転送される場合がある。
【0085】
一般MME21では、アタッチ要求(Attach Request)(2)を受信した後、アイデンティファイ要求/応答(Identity Request/Response)(5b)にて端末情報(ME Identity)を取得する。更に、一般MME21は、HSS31と連携して認証及び加入者プロファイルの取得を行う。
【0086】
端末情報及び加入者プロファイルを取得した一般MME21は、UE1を一般MME21に接続するべきか、Customized MME22に接続するべきか判断する。一般MME21に接続する場合、通常のアタッチ処理(Attach Procedure)を継続する。
【0087】
UE1を、Customized MME22に接続する場合、一般MME21は、アタッチ処理(Attach Procedure)を継続せずに、UE1に対してアタッチリジェクト(Attach Reject)メッセージを送信する。すなわち、一般MME21はイニシャル・コンテキスト・セットアップ要求/アタッチ拒否(Initial Context Setup Request/Attach Reject)(17)をeNodeB11に送信する。
【0088】
この時、一般MME21は、アタッチ拒否(Attach Reject)信号に、再アタッチ(re-attach)を指示するパラメータ(本実施例で導入した、新規パラメータ)、及び、再アタッチ(re-attach)時に、Customized MME22を、eNodeB11が選択できるように、GUMMEI(Globally Unique MME identifier)を含むGUTI(Globally Unique Temporary Identity(Identifier))パラメータ(本実施例で導入した、新規パラメータ)を設定する。GUTIパラメータは、GUMMEIとM−TMSI(Temporary Mobile Station Identity)から構成される、MMEIは、MCC(Mobile Country Code)とMNC(Mobile Network Code)とMME Identifierから構成される。これらは本実施例で導入した新規なパラメータであるが、eNodeB11は、透過であるため、eNodeB11には影響はない。
【0089】
UE1は、eNodeB11からアタッチ拒否(Attach Reject)信号を受信すると、
図6に示すように、アタッチ拒否(Attach-Reject)信号に設定された再アタッチ(re-attach)を指示するパラメータ、及び、GUTIパラメータに従って、GUTIを設定したアタッチ要求(Attach Request)(1)(GUTIによるAttach)を、eNodeB11に送信する。この時、eNodeB11は、GUTIに含まれるGUMMEIから適切なMMEを判断し、アタッチ要求(Attach Request)(2)を、Customized MME22に転送する。
【0090】
なお、UE1には、アタッチ拒否(Attach Reject)信号にてGUTIを受け付け、再アタッチ(re-attach)(
図6のAttach Request(1))送信時に、アタッチ拒否(Attach reject)で指示されたGUTIを使用する機能が実装されている。MMEは、このUEが再選択(Re-Selection)対象か判断する機能が実装されている。
【0091】
その後、Customized MME22は通常のアタッチ処理(Attach Procedure)を継続する。ただし、GUTIが設定されたアタッチ要求(Attach Request)だが、Customized MME22自身は、context情報を保持していない。
【0092】
このため、Customized MME22は、アタッチ処理(Attach Request)信号を受信した後、アイデンティファイ要求/応答(Identity Request/Response)(4)にて、端末情報を取得し、更にHSS31と連携して認証及び加入者プロファイルの取得を行う。
【0093】
また、一般MME21及びCustomized MME22はUE1をどのMMEに接続させるべきか判断する機能を具備するが、この機能は、前記実施例1と同様である。
【0094】
また、本実施例においては、Customized MME22に対して、一般MME21に接続するべきUE1からのアタッチ要求(Attach Request)信号が転送された場合も、同様にして、UE1にMME再選択を促すことが可能である。すなわち、UE1が通常の携帯端末(例えばMTCやMBMS等の特別なサービス非対応の通常の携帯端末)である場合、該UE1が、一旦Customized MME22に接続された場合には、該Customized MME22は、UE1にアタッチ拒否(Attach Reject)信号を送信してUE1に一般MME21の再選択を促し、UE1が再アタッチ要求信号を送信することで、一般MME21が再選択され、一般MME21からのサービスが提供される。
【0095】
以上説明したように、本実施例においては、一般MMEがUEに対してMME再選択を指示し、UEはそれを受けてCustomized MMEを指定した上で、アタッチ処理(Attach Procedure)を継続することにより、UEを適切なMMEにアタッチ(Attach)させることができる。
【0096】
<実施例4>
実施例4として、EPCにおいて、アタッチ(Attach)時にUEとCustomized MMEを接続させる例を説明する。実施例4の構成は実施例1と同様である。
図7は、実施例4の動作例を説明するためのシーケンス図である。なお、
図7は、3GPP TS23.401のFigure 5.3.2.1-1: Attach procedureに基づいており、シーケンス番号は、同図に従う。各シーケンスの詳細は、3GPP TS23.401 5.3.2の記載が参照される。以下、
図1及び
図7を参照して動作を説明する。
【0097】
UE1がアタッチ要求(Attach Request)(1)をMMEに送信する為に、まずeNodeB11とのRRCコネクション(RRC Connection)の確立を行う。RRCコネクション要求(RRC Connection)確立のために、UE1は、まずeNodeB11にRRCコネクション要求(RRC Connection Request)信号を送信する。
【0098】
この時、UE1は、本信号にCustomized MME22への接続を必要とすることを示すパラメータ(User Identity、establishment Causeの新規Value、または新規パラメータ(本実施例で新規に導入した値又はパラメータ)、又は、これらのパラメータを構成する一部分の識別子(IMSIに含まれるPLMN−id等))を設定する。
【0099】
UE1は、RRCコネクション要求(RRC Connection Request)にてeNodeBに、Customized MMEに接続可能であることを通知するために、RRCコネクション要求(RRC Connection Request)の新規パラメータ(establishment Causeの新規Value若しくは新規パラメータ)が実装される。
【0100】
eNodeB11は、RRCコネクション要求(RRC Connection Request)信号を受信したとき、UE1がCustomized MME22に接続するべきことを記憶し、その後のRRCコネクション処理(RRC Connection Procedure)を継続する。
【0101】
RRC Connection確立後、UE1がアタッチ要求(Attach Request)(1)を送信すると、eNodeB11が受信する。この時、eNodeB11は、RRCコネクション要求(RRC Connection Request)(1)の受信時に記憶した情報から、アタッチ要求(Attach Request)(2)を、Customized MME22に転送する。
【0102】
Customized MME22では、アタッチ要求(Attach Request)(2)を受信した後、通常のAttach Procedureを継続する。
【0103】
また、UE1は、一般MME21及びCustomized MME22のどちらのMMEに接続するべきかを、eNodeB11に指示する機能を具備する。この時、UE1はコアネットワーク上の全てMMEの情報を保持することは出来ないので、eNodeB11への指示は、MMEを一意に選択できる識別子ではなく、MME種別、若しくはサービス種別等の情報が用いられる。
【0104】
また、eNodeB11は、UE1をどのMMEに接続させるべきか判断する機能を具備している。
【0105】
eNodeB11において、MMMの選択は、前述のとおり、RRCコネクション要求(RRC Connection Request)のメッセージ内のユーザID(User Identity)、通信確立要因(Establishment Cause)の新規Value、又は新規パラメータ、又はこれらのパラメータを構成する一部分の識別子のいずれか、若しくは複数を組み合わせて行う。
【0106】
以上説明したように、本実施例においては、UEがeNodeBに対してMME選択を指示し、eNodeBはそれを受けてCustomized MMEを指定した上で、アタッチ処理(Attach Procedure)を継続することにより、UEを適切なMMEにアタッチ(Attach)させることができる。
【0107】
<実施例5>
実施例5として、EPCにおいて、トラッキングエリア更新(TA Update)時に、UEとCustomized MMEを接続させる例を説明する。実施例5の構成は、実施例1と同様である。
【0108】
図8、
図9は、実施例5の動作例を説明するためのシーケンス図である。なお、
図8は、3GPP TS23.401のFigure 5.3.5-1: S1 Release Procedureに基づく。3GPP TS23.401 5.3.5が参照される。
図9は、Figure 5.3.3.1-1: Tracking Area Update procedure with Serving GW changeに基づく。3GPP TS23.401 5.3.3が参照される。
図1、
図8、
図9(及び
図3の一部)を参照して、動作を説明する。
【0109】
UE1がアタッチ要求(Attach Request)を送信すると(
図3の1参照)、まずeNodeB11が受信し、eNodeB11からアタッチ要求(Attach Request)がMMEに中継される(
図3の2参照)。
【0110】
この時、eNodeB11は、アタッチ要求(Attach Request)を一般MME21に転送するべきか、Customized MME22に転送するべきか、一意に決定することが出来ない。そのため、アタッチ要求(Attach Request)が一般MME21に転送される場合がある。
【0111】
一般MME21ではアタッチ要求(Attach Request)を受信した後、アイデンティティ要求/応答(Identity Request/Response)(
図3の4、5b参照)にて端末情報を取得し、更に、HSS31と連携して認証及び加入者プロファイルの取得を行う。
【0112】
端末情報及び加入者プロファイルを取得した一般MME21は、UE1を一般MME21に接続するべきか、Customized MME22に接続するべきか判断する。その後、通常のAttach Procedureを継続する。一般MME21に接続する場合は、ここで処理が完了する。
【0113】
UE1を、Customized MME22に接続する場合、一般MME21はUE1に対して、トラッキングエリア更新(TA Update)を行わせるために、
図8に示すように、S1解放(S1 Release)を行う。この時、一般MME21はeNodeB11に、S1 UE Context Release Command(4)を送信する。
【0114】
一般MME21は、S1 UE Context Release Command(4)で、次にeNodeBがMMEとS1コネクション(S1 Connection)を確立するときに選択するべきMMEを、MME識別子(例えばGUMMEI)で指示する。ロードバランシングTAU(Load Balancing TAU)起動のためのS1解放(S1 Release)時に、eNodeBに対して、次のMMEを指定するGUMMEIを指示するためのパラメータは新規パラメータである。この時、eNodeB11は、S1解放(S1 Release)完了後もUE1に対するセッション情報を保持している間、次回MME選択の為の情報として、MME識別子を保持し続ける。
【0115】
S1 Releaseが行われると、次にUE1は、
図9に示すように、TAU要求(TAU Request)(2)を送信する。UE1からのTAU要求(TAU Request)(2)を、まずeNodeB11が受信し、eNodeB11からTAU要求(TAU Request)(3)がMMEに転送される。この時、eNodeB11は、S1解放(S1 Release)済みの状態であることから、MME選択を行い、S1コネクション(S1 Connection)を確立する。eNodeB11は、S1解放(S1 Release)時に、旧MME(old MME)(=一般MME)から指示されたGUMMEIに従ってCustomized MMEを選択する。ここで、eNodeB11はUE毎に次のGUMMEIを保持する機能を有する。
【0116】
MMEの選択において、eNodeB11は、一般MME21から受信したS1 UE Context Release Command信号で指示されたGUMMEIのMME識別子(MME Identifier)に従い、Customized MME22を選択する。NAS上のGUTI(GUMMEI)は、old MME(=一般MME)を示しているのでmコンテキストの取得が可能である。
【0117】
Customized MME22は、TAU要求(TAU Request)(3)を受信した後、通常のTA更新処理(TA Update Procedure)を継続する。Customized MME22は、一般MME21にコンテキスト要求(Context Request)(4)を送信し、コンテキスト応答(Context Response)(5)を受け取る。
【0118】
Customized MME22は、S−GWがリロケート(relocate)した場合、一般MMEにS−GWの変更指示を含むコンテキストアクノリッジ(Context Acknowledge)(7)を送信し、Customized MME22が新たなS−GW41(new Serving GW)を選択すると、Customized MME22は、新たなS−GW41に、クリエイトセッション要求(Create Session Request)(8)を送信する。
【0119】
これを受けて新たなS−GW41(new Serving GW)は、修正ベアラ要求(Modify Bearer Request)(9)をP−GW51に送信し、その応答をP−GW51から受けると、新たなS−GWはクリエイトセッション応答(Create Session Response)(11)をCustomized MME22に返す。
【0120】
Customized MME22はアップデートロケーション(Update Location)(12)をHSS31に送信する。
【0121】
HSS31から一般MME21にキャンセルロケーション(Cancel Location)(13)を受け取った一般MME21は、MMコンテキストを削除し、アップデートロケーション肯定応答(Update Location Ack)(14)をHSS31に送信する。HSS31からのCustomized MME22に、アップデートロケーション(Update Location)(12)に対するアップデートロケーション肯定応答(Update Location Ack)(17)が送信される。
【0122】
一般MME21は、旧S−GW41(old Serving GW)にデリート(削除)セッション要求(Delete Session Request)(18)を送信し、その応答(19)が、旧S−GW41(old Serving GW)から一般MME21に送信される。
【0123】
Customized MME22からUE1にTAU受理(TAU Accespt)(20)が送信される。
【0124】
TAU受理(TAU Accept)(20)にGUTIが含まれる場合、UE1は、Customized MME22に対して、TAU完了(TAU Complete)(21)を返すことで、受信した信号TAU受理(TAU Accept)(20)の肯定応答とする。
【0125】
一般MME21及びCustomized MME22は、UE1をどのMMEに接続させるべきか判断する機能を具備するが、この機能は実施例1と同様である。
【0126】
また、本実施例において、上記と同様の手段で、一般MME21に接続すべきUE1(例えば通常の携帯端末(例えばMTCやMBMS等の特別なサービス非対応の通常の携帯端末)からのTA更新要求(TA Update Request)を受信したeNodeB11において、一般MMEを選択することで、該UE1を一般MME21へ接続し、一般MME21からのサービスが提供される。
【0127】
また、本実施例では、
図9の手順にて、TA更新処理(TA Update Procedure)を用いたが、本実施例での特徴は、eNodeB11でMMEの選択を行うことである。このため、例えば、サービス要求(Service Request)等、S1コネクション(S1 Connection)を再確立するための、その他の手続き(Procedureでも)実現可能である。
【0128】
以上説明したように、本実施例においては、一般MMEがeNodeBに対してMME再選択を指示し、eNodeBはそれを受けて次回MME選択時にCustomized MMEを指定した上で、処理(Procedure)を継続することにより、UEを適切なMMEに接続させることができる。
【0129】
<実施形態2>
実施形態2として、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)においてアタッチ(Attach)時にUEと特定SGSN(Customized SGSN)を接続させる例を説明する。
図2は、実施形態2のシステム構成を示す図である。
【0130】
UE101は、特定SGSN(Customized SGSN)からのサービス提供を受ける端末、例えば、上記したMTCデバイス、あるいは、MBMS対応端末等であってもよい。なお、UE101が、携帯電話端末やスマートフォン等の通常のサービスを利用する通常の携帯端末(例えばMTCやMBMS等の特定のサービス非対応の端末)場合には、一般SGSNに接続される。また、後述するように、通常の携帯端末(例えばMTCやMBMS等の特定のサービス非対応の端末)からのAttach要求に対して、特定SGSN(Customized SGSN)が選択された場合、SGSNの再選択が行われ、一般SGSNに再接続される。
【0131】
NodeB111及びRNC(Radio Network Controller)171は、UMTSシステムで採用された無線アクセス(Radio access)用の装置を表している。
【0132】
一般SGSN121、Customized SGSN122は、UMTS用に用いる在圏装置であり、接続形態により、ユーザープレーンを扱う場合と扱わない場合がある。SGSNがユーザープレーンを扱わない場合のユーザープレーンは、S−GWとRNC間に設定される。
【0133】
HLR(Home Location Register)131は、加入者情報を保持するデータベースである。
【0134】
GGSN(Gateway GPRS(General Radio Packet Service) Support Node:請求の範囲では「ゲートウエイGPRSサポートノード」と表記)141は、外部網と接続するゲートウェイ装置である。サービスネットワーク161は、外部網(データパケットネットワーク)を示す。
【0135】
図2において、NodeB111とRNC171は無線アクセスネットワークRAN、SGSN、GGSN等はコアネットワークに対応する。
【0136】
以下、実施形態2について、制御方式の相違したいくつかの実施例を説明する。以下の実施例6−10は上記態様6−10にそれぞれ対応する。
【0137】
<実施例6>
図10は、実施例6の動作例を説明するためのシーケンス図であり、3GPP TS 23.060 6.5 Fig. 22に基づく。
【0138】
図10において、
MS(Mobile Station)は、
図2のUE101、
RAN(Radio Access Network;無線アクセスネットワーク)は、
図2のNodeB1171とRNC171、
一般SGSNは、
図2の一般SGSN121、
Customized SGSNは,
図2のCustomized SGSN(特定SGSN)122、
GGSNは
図2のGGSN141、
HLRは、
図2のHLR131である。
【0139】
MSC(Mobile Switching Center)/VLR(Visitor Location Register)のVLRはHLR以外のCSサービス用のロケーションレジスタである。EIR(Equipment Identifier Register)は有効な移動装置の識別子を保持する。
【0140】
図2、
図10を参照して動作を説明する。なお、以下では、
図10のMSを、
図2のUE101に読み替えて説明する。
【0141】
UE101(MS)がアタッチ要求(Attach Request)(1)を送信すると、まずNodeB111が受信し、アタッチ要求(Attach Request)(1)をRNC171に転送する。RNC171は、アタッチ要求(Attach Request)(1)をSGSNに転送する。この時、RNC171は、アタッチ要求(Attach Request)を一般SGSN121に転送するべきか、Customized SGSN122に転送するべきか、一意に決定することが出来ない。そのため、一般SGSN121に転送される場合がある。
【0142】
一般SGSN121では、アタッチ要求(Attach Request)を受信した後、アイデンティティ要求/応答(Identity Request/Response)(3、4)にて端末情報を取得し、更にHLR131と連携して、認証及び加入者プロファイルの取得を行う。認証、加入者プロファイル取得まで、一般SGSN121で実施する。
【0143】
端末情報及び加入者プロファイルを取得した一般SGSN121は、UE101を一般SGSN121に接続するべきか、Customized SGSN122に接続するべきか判断する。一般SGSN121に接続する場合、通常のアタッチ処理(Attach Procedure)を継続する。
【0144】
UE101を、Customized SGSN122に接続する場合、一般SGSN121は、RNC171に対して、SGSN再選択を指示するために、SGSN再選択コマンド(SGSN re-selection Command)(本実施例で新規に導入した、RANAP信号)を送信する。この時、一般SGSN121はSGSN再選択コマンド(SGSN re-selection Command)信号にCustomized SGSN122を特定する識別子(例えばRAI(Routing Area Identifier)、NRI(Network Resource Identifier)など)を設定する。すなわち、一般SGSN121は、RNCに171対して、SGSN再選択要求し、その際、特定SGSN122の選択に必要な情報(RAI)を載せる。なお、同一プール内での再選択の場合は、NRIでよい。SGSNは、UE101が、再選択(re-selection)対象か判断する機能を有する。
【0145】
RNC171は、SGSN再選択コマンド(SGSN re-selection Command)信号を受信すると、本信号に設定された識別子に従ってCustomized SGSN122を選択し、アタッチ要求(Attach Request)(1)を転送する。特定SGSN122でアタッチ要求(Attach Request)のNAS(Non Access Stratum)パラメータが必要なので、RNC171でアタッチ要求(Attach Request)を再送する。RNC171ではNASメッセージを保持する機能が実装されている。
【0146】
新たなSGSN(=Customized SGSN)では旧SGSN(=一般SGSN)を特定できないため、コンテキスト(context)を引き継ぐことができない。そのため、新たなSGSNでも認証/加入者プロファイル取得を行う必要がある。Customized SGSN122は、アタッチ要求(Attach Request)(2)を受信した後、アイデンティティ要求/応答(Identity Request/Response)にて端末情報を取得し、更にHLR131と連携して認証及び加入者プロファイルの取得を行う。つまり、一般SGSN121と同様の処理を行う。
【0147】
端末情報及び加入者プロファイルを取得したCustomized SGSN122は、UE101を、一般SGSN121に接続するべきか、Customized SGSN(022)に接続するべきか判断する。ここでは、RNC171で再選択された後の為、SGSN再選択コマンド(SGSN re-selection Command)信号を送信せずに、通常のアタッチ処理(Attach Procedure)を継続する。
【0148】
また、一般SGSN121及びCustomized SGSN122はUE101をどのSGSNに接続させるべきか判断する機能を具備するが、この判断はUE101からの情報(例えば、
・IMSI(International Mobile Subscriber Identity)、
・IMEI、
・UE network capability、
・MS network capability、
・Mobile station classmark 2、
・Mobile station classmark 3、
・Device properties、又は今後追加されるアタッチ要求(Attach Request)信号の新規パラメータ、又はこれらのパラメータを構成する一部分の識別子※IMSIに含まれるPLMN−id等)、
HLR131からの情報(例えば
・Feature-List、
・APN、
・又は今後追加される位置更新回答/加入者データ挿入要求(Update Location Answer/Insert Subscriber Data Request)信号の新規パラメータ、又は、
・これらのパラメータを構成する一部分の識別子)
のいずれか、若しくは複数を組み合わせて行う。
【0149】
また、本実施例において、Customized SGSN122に対して一般SGSN121に接続するべきUE101からのアタッチ要求(Attach Request)信号が転送された場合も、同様の手段でRNC171にSGSN再選択を促すことが可能である。UE101が通常の携帯端末(例えばMTCやMBMS等の特定のサービス非対応の端末)の場合、Customized SGSN122に接続すると、Customized SGSN122は、RNC171にSGSN再選択を促し、一般SGSN121が再選択され、一般SGSN121からのサービスが提供される。
【0150】
以上説明したように、本実施例においては、SGSNがRNCに対してSGSN再選択を指示し、RNCはそれを受けてSGSNを再選択した上で、アタッチ処理(Attach Procedure)を継続することにより、UEを適切なSGSNにアタッチ(Attach)させることができる。
【0151】
<実施例7>
実施例7として、UMTSにおいてアタッチ(Attach)時にUEと特定SGSNを接続させる例を説明する。実施例7の構成は実施例6と同様である。
図11は、実施例7の動作例を説明するためのシーケンス図である。
図2、
図11を参照して動作を説明する。
【0152】
UE101が、アタッチ要求(Attach Request)(1)を送信すると、まず、NodeB111が受信し、これをRNC171に転送する。RNC171はこれをSGSNに転送する。この時、RNC171は、アタッチ要求(Attach Request)を一般SGSN121に転送するべきか、Customized SGSN122に転送するべきか、一意に決定することが出来ない。そのため、一般SGSN121に転送される場合がある。
【0153】
一般SGSN121では、アタッチ要求(Attach Request)を受信した後、アイデンティティ要求/応答(Identity Request/Response)にて端末情報を取得し、更に、HLR131と連携して認証及び加入者プロファイルの取得を行う。認証、加入者プロファイル取得まで、一般SGSN121で実施する。
【0154】
端末情報及び加入者プロファイルを取得した一般SGSN121は、UE101を一般SGSN121に接続するべきか、Customized SGSN122に接続するべきか判断する。一般SGSN121に接続する場合、通常のアタッチ処理(Attach Procedure)を継続する。
【0155】
UE101をCustomized SGSN122に接続する場合、一般SGSN121は、Customized SGSN122に対してSGSN変更を指示するために、SGSN Change Request(本実施形態で新規に導入した、GTP信号)を送信する。
【0156】
この時、一般SGSN121は、SGSN変更要求(SGSN Change Request)信号に、移動機認証や加入者プロファイルの取得によって生成したコンテキスト(context)情報を設定する。すなわち、一般SGSN121からCustomized SGSN122に、SGSN変更(SGSN Change)を要求する際に、コンテキストを新たなSGSN(Customized SGSN122)に通知する。SGSNはUE101が再選択(re-selection)対象か判断する機能が実装されている。
【0157】
Customized SGSN122は、SGSN変更要求(SGSN Change Request)信号を受信すると、SGSN変更要求(SGSN Change Request)信号に設定されたコンテキスト(context)情報を保持し、一般SGSN121に対して、SGSN変更応答(SGSN Change Response)信号(本実施形態で新規に導入した、GTP信号)を送信する。
【0158】
その後、Customized SGSN122は、HLR131に対して、アップデートロケーション(Update Location)信号(8)を送信し、SGSNが変更されたことをHLR131に通知する。
【0159】
また、Customized SGSN122は、一般SGSN121から受け取ったセキュリティ・コンテキスト(security context)情報が有効であれば、再認証を省略することが出来る。
【0160】
その後、Customized SGSN122は、アタッチ処理(Attach Procedure)を継続し、RNC171は、Customized SGSN122からアタッチ受理(Attach Accept)信号(9)を受信する。その後は、通常のAttach Procedureを継続する。
【0161】
また、一般SGSN121及びCustomized SGSN122は、UE101をどのSGSNに接続させるべきか判断する機能を具備するが、この機能は実施例6と同様である。
【0162】
また、本実施例において、Customized SGSN122に対して一般SGSN121に接続するべきUE101からのアタッチ要求(Attach Request)信号が転送された場合も、同様の手段で一般SGSN121にSGSN変更を促すことが可能である。UE101が通常の携帯端末(例えばMTCやMBMS等の特定のサービス非対応の端末)の場合、Customized SGSN122に接続すると、Customized SGSN122において、一般SGSN121が再選択され、一般SGSN121からのサービスが提供される。
【0163】
以上説明したように、本実施例においては、一般SGSNが特定SGSNに対してSGSN変更を指示し、特定SGSNはそれを受けてSGSNを変更した上で、アタッチ処理(Attach Procedure)を継続することにより、UEを適切なSGSNに、アタッチ(Attach)させることができる。
【0164】
<実施例8>
実施例8として、UMTSにおいてAttach時にUEと特定SGSNを接続させる例を説明する。実施例8の構成は実施例6と同様である。
図12、
図13は、実施例8の動作例を説明するためのシーケンス図である。
図2、
図12、
図13を参照して動作を説明する。
【0165】
UE101(MS)が、アタッチ要求(Attach Request)(1)を送信すると、まずNodeB111が受信し、該アタッチ要求をRNC171に転送する。RNC171は、該アタッチ要求をSGSNに転送する。この時、RNC171は該アタッチ要求(Attach Request)を一般SGSN121に転送するべきか、Customized SGSN122に転送するべきか、一意に決定することが出来ない。そのため、一般SGSN121に転送される場合がある。
【0166】
一般SGSN121では、アタッチ要求(Attach Request)(1)を受信した後、アイデンティティ要求/応答(Identity Request/Response)(3)にて端末情報を取得し、更に、HLR131と連携して認証及び加入者プロファイルの取得を行う。
【0167】
端末情報及び加入者プロファイルを取得した一般SGSN121は、UE101を一般SGSN121に接続するべきか、Customized SGSN122に接続するべきか判断する。一般SGSN121に接続する場合、通常のアタッチ処理(Attach Procedure)を継続する。
【0168】
UE101をCustomized SGSN122に接続する場合、一般SGSN121は、アタッチ処理(Attach Procedure)を継続せずに、UE101に対してアタッチ拒否(Attach Reject信号)(9)を送信する。
【0169】
この時、一般SGSN121はアタッチ拒否(Attach Reject)信号に、再アタッチ(re-attach)を指示するパラメータと、再アタッチ(re-attach)時に、Customized SGSN122を、RNC171が選択できるようRAI(Routing Area Identity)パラメータ(本実施形態で新規に導入した、パラメータ)を設定する。これらは本実施例で導入した新規なパラメータであるが、RNC171では、透過であるため影響はない。
【0170】
UEに101は、アタッチ拒否(Attach Reject)でRAIを受け付け、再アタッチ(Re-attach)時に、アタッチの拒否(Reject)で指示されたRAIを使用する機能が必要である。SGSNはUE101が再選択(re-selection)対象か判断する機能を有する。
【0171】
UE101は、アタッチ拒否(Attach Reject)信号(9)を受信すると、該アタッチ拒否信号(9)に設定された再アタッチ(re-attach)を指示するパラメータ及びRAIパラメータに従って、
図13に示すように、RAIを設定したアタッチ要求(Attach Request)信号(1)を、RNC171に送信する(P−TMSI(Packet Temporary Mobile Subscriber Identifier)による再アタッチ)。この時、RNC171は、RAIから適切なSGSNを判断し、アタッチ要求を、Customized SGSN122に転送する。
【0172】
その後、Customized SGSN122は、通常のアタッチ処理(Attach Procedure)を継続する。
【0173】
ただし、RAIが設定されたアタッチ要求(Attach Request)であるが、Customized SGSN122自身は、コンテキスト情報を保持していない。このため、アタッチ要求(Attach Request)信号(1)を受信した後、アンデンティティ要求/応答(Identity Request/Response)(3)にて、端末情報を取得し、更にHLR131と連携して認証及び加入者プロファイルの取得を行う。
【0174】
また、一般SGSN121及びCustomized SGSN122はUE101をどのSGSNに接続させるべきか判断する機能を具備するが、この機能は実施例6と同様である。
【0175】
また、本実施例において、Customized SGSN122に対して一般SGSN(121)に接続するべきUE101からのアタッチ要求(Attach Request)信号が転送された場合も、同様の手段でUE101にSGSN再選択を促すことが可能である。UE101が通常の携帯端末(例えばMTCやMBMS等の特定のサービス非対応の端末)の場合、Customized SGSN122に接続すると、Customized SGSN122は、UE101に対してアタッチ拒否(Attach Reject)信号を送信してUE101に一般SGSN121の再選択を促し、UE101が再アタッチ要求(Attach Request)信号を送信することで、一般SGSN121が再選択され、一般SGSN121からのサービスが提供される。
【0176】
以上説明したように、本実施例においては、一般SGSNがUEに対してSGSN再選択を指示し、UEはそれを受けて特定SGSNを指定した上で、アタッチ処理(Attach Procedure)を継続することにより、UEを適切なSGSNにアタッチ(Attach)させることができる。
【0177】
<実施例9>
実施例9として、UMTSにおいてアタッチ(Attach)時にUEと特定SGSNを接続させる例を説明する。実施例9の構成は実施例6と同様である。
図14は、実施例9の動作例を説明するシーケンス図である。
図2及び
図14を参照して動作を説明する。
【0178】
UE101がアタッチ要求(Attach Request)をSGSNに送信する為に、まずRNC171とのRRCコネクション(RRC Connection)の確立を行う。RRCコネクション(RRC Connection)確立の為、UE101は、まずRNC171にRRCコネクション要求(RRC Connection Request)信号を送信する。
【0179】
この時、UE101は、RRCコネクション要求(RRC Connection Request)信号に、Customized SGSN122への接続を必要とすることを示すパラメータ(User Identity、establishment Causeの新規Value、又は新規パラメータ(本実施例で導入した新規の値又はパラメータ)、又はこれらのパラメータを構成する一部分の識別子(IMSIに含まれるPLMN−id等))を設定する。
【0180】
RNC171は、RRCコネクション要求(RRC Connection Request)信号を受信したとき、UE101がCustomized SGSN122に接続するべきことを記憶し、その後のRRCコネクション処理(RRC Connection Procedure)を継続する。
【0181】
RRCコネクション(RRC Connection)確立後、UE101がアタッチ要求(Attach Request)(1)を送信すると、まず、NodeB111が受信し、アタッチ要求(Attach Request)をRNC171に転送する。
【0182】
RNC171は、アタッチ要求(Attach Request)をSGSNに転送する。この時、RNC171はRRCコネクション要求(RRC Connection Request)信号の受信時に記憶した情報から、アタッチ要求(Attach Request)信号を、Customized SGSN122に転送する。
【0183】
Customized SGSN122では、アタッチ要求(Attach Request)信号を受信した後、通常のアタッチ処理(Attach Procedure)を継続する。
【0184】
また、UE101は、一般SGSN121、及びCustomized SGSN122のどちらのSGSNに接続するべきかをRNC171に指示する機能を具備するが、この時、UE101は、コアネットワーク上の全てSGSNの情報を保持することは出来ないので、RNC171への指示は、SGSNを一意に選択できる識別子ではなく、SGSN種別若しくはサービス種別等の情報である。
【0185】
また、RNC171は、UE101をどのSGSNに接続させるべきか判断する機能を具備するが、この判断は、前述のとおり、ユーザアイデンティ・イスタブリッシュメント原因(User Identity、establishment Cause)の新規Value、又は新規パラメータ(本実施例で導入した新規の値又はパラメータ)、又は、これらのパラメータを構成する一部分の識別子のいずれか、若しくは複数を組み合わせて行う。
【0186】
以上説明したように、本実施例においては、UE101がRNC171に対してSGSNの選択を指示し、RNC171は、この指示を受けて、特定SGSNを指定した上で、アタッチ処理(Attach Procedure)を継続する。かかる構成により、UE101を適切なSGSNにアタッチ(Attach)させることができる。
【0187】
<実施例10>
実施例10として、UMTSにおいてRAアップデート(RA Update)時にUEと特定SGSNを接続させる例を説明する。実施例10の構成は、実施例6と同様である。
図15、
図16は、実施例10の動作例を説明するためのシーケンス図である。以下、
図2、
図15、
図16、及び
図10の一部を参照して、動作を説明する。
【0188】
UE101がアタッチ要求(Attach Request)を送信すると(
図10の1.参照)、まずNodeB111が受信し、これをRNC171に転送する。RNC171はこれをSGSNに転送する。この時、RNC171はアタッチ要求(Attach Request)を一般SGSN121に転送するべきか、Customized SGSN(12)に転送するべきか、一意に決定することが出来ない。そのため、一般SGSN121に転送される場合がある。
【0189】
一般SGSN121ではアタッチ要求(Attach Request)を受信した後、アイデンティティ要求/応答(Identity Request/Response)にて端末情報を取得し(
図10の3、5.参照)、更にHLR131と連携して認証及び加入者プロファイルの取得を行う。
【0190】
端末情報及び加入者プロファイルを取得した一般SGSN121は、UE101を一般SGSN121に接続するべきか、Customized SGSN122に接続するべきか判断する。一般SGSN121に接続する場合、通常のアタッチ処理(Attach Procedure)を継続する。
【0191】
UE101をCustomized SGSN122に接続する場合、一般SGSN121はUE101に対して、RA(Routing Area)アプデート(Update)を行わせるために、
図15に示すように、Iu解放(Iu Release)を行う。
【0192】
この時、一般SGSN121は、RNC171にIu解放コマンド(Iu Release Command)信号(
図15の4)を送信する。一般SGSN121は、Iu解放コマンド(Iu Release Command)信号にて、次にRNCがSGSNとIuコネクション(Iu Connection)を確立するときに選択するべき、SGSNをSGSN識別子(例えばRAI、NRI等)で指示する。なお、同一プール内の場合、NRIでもよい。
【0193】
RNC171は、Iu解放(Iu Release)完了後も、UE101に対するセッション情報を保持している間、次回SGSN選択の為の情報として、SGSN識別子を保持し続ける。
【0194】
Iu解放(Iu Release)が行われると(RNC171から一般SGSN121へのIu解放完了(IU Release Complete)(6)の送信後)、次に、
図16に示すように、UE101はRAU要求(RA Update Request)(2)を送信する。
【0195】
RAU要求(RAU Request)(2)を、まず、NodeB111が受信し、NodeB111は、RAU要求(RAU Request)(3)をRNC171に転送する。
【0196】
RNC171はRAU要求をSGSNに転送する。この時、RNC171はIu解放(c)済みの状態なので、SGSN選択を行い、Iuコネクション(Iu Connection)を確立する。
【0197】
SGSN選択において、RNC171は、一般SGSN121から受信したIu解放コマンド(Iu Release Command)信号で指示されたSGSN識別子に従い、Customized SGSN122を選択する。RNCはIu解放(Iu Release)時にold SGSN(=一般SGSN)から指示されたRAI(若しくはNRI)に従ってCustomized SGSNを選択する。なお、RNCは、UE毎に次のRAIを保持する機能を有する。
【0198】
Customized SGSN122は、RAU要求を受信した後、通常のRA更新処理(RA Update Procedure)を継続する。NAS上のP−TMSI(RAI)は旧SGSNである一般SGSNを示しているので、コンテキストを取得する。
【0199】
また、一般SGSN121及びCustomized SGSN122はUE101をどのSGSNに接続させるべきか判断する機能を具備するが、この機能は実施例6と同様である。
【0200】
また、本実施例において、上記と同様の手段で、一般MME21に接続すべきUE101(例えば通常の携帯端末(例えばMTCやMBMS等の特別なサービス非対応の通常の携帯端末)からのRAアップデート要求(RA Update Request))を受信したRNC17において一般SGSN121を選択することで、UE101を一般SGSN121に接続し、一般SGSN121からのサービスが提供される。
【0201】
また、本実施例では、
図16の手順にて、RAアップデート処理(RA Update Procedure)を用いたが、本実施例では、RNC171でSGSN選択を行う部分であるので、例えば、PDP Context Activation等、Iuコネクション(Iu Connection)を再確立するその他の処理(Procedure)でも実現可能である。
【0202】
以上説明したように、本実施例においては、一般SGSNがRNCに対してSGSN再選択を指示し、RNCはそれを受けて次回SGSN選択時に特定SGSNを指定した上で、処理(Procedure)を継続することにより、UEを適切なSGSNに接続させることができる。
【0203】
以下に、前記した各実施例の相違点について説明する。
【0204】
<モバイルネットワーク>
実施例1−5は、例えばLTE(Long Term Evolution)(無線アクセスネットワークは、E−UTRAN(Evolved-Universal Terrestrial Radio Access Network)、コアネットワークはEPC)、
実施例6−10は、例えば3G(3rd Generation)である(無線アクセスネットワークはUTRAN(Universal Terrestrial Radio Access Network)、コアネットワークはGPSR)。
【0205】
<実現方式>
A)実施例1と6:アタッチ処理(RAN(Radio Access Network:無線アクセスネットワークでのリトライ)。
【0206】
B)実施例2と7:アタッチ処理(コアネットワーク(CN)のインターワーク)。
【0207】
C)実施例3と7:端末によるリトライ。
【0208】
D)実施例4と8:コアネットワーク(CN)の選択。
【0209】
E)実施例5と10:位置管理エリア更新(RAU/TAU)。
【0210】
<影響範囲(実装のために修正が必要な対象)>
A)実施例1と6:RAN(無線アクセスネットワーク)とCN(コアネットワーク)。
【0215】
<実装のメリット等>
A)実施例1と6:端末への機能追加が不要。RANへの機能追加必要。
【0216】
B)実施例2と7:端末への機能追加不要。RANへの機能追加も不要となる場合がある。実施例の中で信号量が最も少ない。
【0217】
C)実施例3と8:RANへの機能追加不要。端末、CNへの機能追加は容易。ただし、アタッチリジェクトにより時間が掛かる。
【0218】
D)実施例4と9:CNへの機能追加不要。RANでの機能追加は他の実施例よりも多い。RANがCN選択のためにCNリストを保持管理する必要がある。HLR/HSSアクセス前なので、CN選択の判断に用いる情報が限定される。
【0219】
E)実施例5と10:端末に機能追加不要。契約変更等でアタッチ後のCN再選択が可能。
【0220】
<コアネットワークノード選択事例>
以下、上記した実施形態、実施例において、コアネットワークノードを選択するいくつかの事例について説明する。
【0221】
MTC(Machine Type Communication)デバイス(M2Mデバイス)を特定CNノード(MTCデバイス向けに効率化したノード)に接続させる。
【0222】
MBMS利用ユーザを特定CNノード(MBMS対応CNノード)に接続させる。
【0223】
その他、新規サービスを小規模スタートさせるために、特定CNノードのみでサービス提供する。
【0224】
<LTEにおける事例>
特定のUEを、MMEとSGWをコロケート(collocate)したノードに接続させる。特に制限されないが、例えば少量データトラヒックを、SMS(Short Message Service)に載せ換えてUEに送信する場合、MMEとSGWをコロケート(collocate)していると、SMS変換処理の実装が容易化する。
【0225】
また、端末種別(CSFB(CS Fallback)端末とVoLTE端末等)でMMEを振り分ける。CSFB(CS Fallback)は、LTE接続中に、CS(Circuit Switched)サービス発着信があると、3G(又は2G)に無線を切り替える機能。VoLTE(Voice over LTE)は、LTE上で音声(等CSで提供していた)サービスを提供する機能である。なお、CSFB端末は、MSCとのインターワークが必要である。VoLTE端末はIMS(IP Multimedia Subsystem)とのインターワークが必要である。CSFBで、先にアタッチ(Attach)しているMSC(Mobile Switching Center)にコロケート(collocate)したMMEを選択させる。
【0226】
なお、上記の特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
上記実施形態及び実施例の開示の少なくとも1部は、特に制限されないが、以下のように付記される。
(付記1)
移動体通信システムのコアネットワークが、端末のモビリティを管理するノードとして、前記端末に対して提供するサービス機能が異なる複数のノードを備え、加入者情報と端末情報とに基づき、前記複数のノードの中から前記端末に接続するノードを、前記端末が利用するサービス特性又は端末種別に応じて選択し、前記端末を前記選択されたノードに接続する、通信システム。
(付記2)
前記端末からのアタッチ要求を、基地局装置を介して受信した第1のモビリティ管理エンティティ・ノードは、前記端末を、前記第1のモビリティ管理エンティティ・ノードが提供するサービスと異なるサービスを提供する第2のモビリティ管理エンティティ・ノードに接続するために、前記基地局装置に対して、モビリティ管理エンティティ再選択要求信号を送信し、
前記基地局装置は、前記第2のモビリティ管理エンティティ・ノードにアタッチ要求を再送することで、前記端末を前記第2のモビリティ管理エンティティ・ノードに接続する、付記1記載の通信システム。
(付記3)
前記端末からのアタッチ要求を、基地局装置を介して受信した第1のモビリティ管理エンティティ・ノードは、前記端末を、前記第1のモビリティ管理エンティティ・ノードが提供するサービスと異なるサービスを提供する第2のモビリティ管理エンティティ・ノードに接続するために、前記第2のモビリティ管理エンティティ・ノードに対して、モビリティ管理エンティティ変更要求信号を送信し、
前記第2のモビリティ管理エンティティ・ノードが、前記アタッチ要求に対するアタッチ処理手順を継続することで、前記端末を前記第2のモビリティ管理エンティティ・ノードへ接続する付記1記載の通信システム。
(付記4)
前記端末からのアタッチ要求を、基地局装置を介して受信した第1のモビリティ管理エンティティ・ノードは、
前記端末を、前記第1のモビリティ管理エンティティ・ノードが提供するサービスと異なるサービスを提供する第2のモビリティ管理エンティティ・ノードに接続するために、前記第2のモビリティ管理エンティティ・ノードの識別子を付与したアタッチリジェクトを前記端末に送信し、
前記端末は、アタッチ要求に、前記第2のモビリティ管理エンティティ・ノードの識別子を付与して再送信し、前記第2のモビリティ管理エンティティ・ノードに接続する、付記1記載の通信システム。
(付記5)
前記端末は、第1のモビリティ管理エンティティ・ノードが提供するサービスと異なるサービスを提供する第2のモビリティ管理エンティティ・ノードへの接続要求情報を付与したRRCコネクション(RRC Connection)要求を、基地局装置に送信し、
前記RRCコネクションリクエストを受信した前記基地局装置は、RRCコネクションを確立した前記端末からのアタッチ要求をモビリティ管理エンティティに送信する際に、前記第2のモビリティ管理エンティティ・ノードを選択し、前記端末を前記第2のモビリティ管理エンティティ・ノードに接続する、付記1記載の通信システム。
(付記6)
前記端末とセッションを確立している第1のモビリティ管理エンティティ・ノードは、基地局装置と前記第1のモビリティ管理エンティティ・ノードとの間で確立されているコネクションの開放時に、次回のモビリティ管理エンティティの選択で前記第1のモビリティ管理エンティティ・ノードが提供するサービスと異なるサービスを提供する第2のモビリティ管理エンティティ・ノードを選択するように、前記基地局装置に対して指示し、
前記端末が位置管理エリア更新要求を前記基地局装置に送信した際に、前記基地局装置は、前記第2のモビリティ管理エンティティ・ノードを選択し、前記端末を前記第2のモビリティ管理エンティティ・ノードに接続する、付記1記載の通信システム。
(付記7)
前記端末からのアタッチ要求を、無線ネットワークコントローラを介して受信した第1のサービングGPRS(General Packet Radio Service)サポートノードは、前記端末を、前記第1のサービングGPRSサポートノードが提供するサービスと異なるサービスを提供する第2のサービングGPRSサポートノードに接続するために、前記無線ネットワークコントローラに、サービングGPRSサポートノード再選択要求信号を送信し、
前記無線ネットワークコントローラは、前記第2のサービングGPRSサポートノードにアタッチ要求を再送することで、前記端末を第2のサービングGPRSサポートノードに接続する、付記1記載の通信システム。
(付記8)
前記端末からのアタッチ要求を、無線ネットワークコントローラを介して受信した第1のサービングGPRS(General Packet Radio Service)サポートノード(SGSN)は、前記端末を、前記第1のサービングGPRSサポートノードが提供するサービスと異なるサービスを提供する第2のサービングGPRSサポートノードに接続するために、前記第2のサービングGPRSサポートノードに、サービングGPRSサポートノード変更要求信号を送信し、
前記第2のサービングGPRSサポートノードが、前記アタッチ要求に対するアタッチ処理を継続することで、前記端末を、前記第2のサービングGPRSサポートノードに接続する、付記1記載の通信システム。
(付記9)
前記端末からのアタッチ要求を、無線ネットワークコントローラを介して受信した第1のサービングGPRS(General Packet Radio Service)サポートノード(SGSN)は、前記端末を、前記第1のサービングGPRSサポートノードが提供するサービスと異なるサービスを提供する第2のサービングGPRSサポートノードに接続するために、前記第2のサービングGPRSサポートノードの識別子を付与したアタッチリジェクトを前記端末に送信し、
前記端末は、アタッチ要求に、前記第2のサービングGPRSサポートノードの識別子を付与して再送信して前記端末を前記第2のサービングGPRSサポートノードに接続する、付記1記載の通信システム。
(付記10)
前記端末は、第1のサービングGPRS(General Packet Radio Service)サポートノードが提供するサービスと異なるサービスを提供する第2のサービングGPRSサポートノードへの接続要求情報を付与したRRC(Radio Resource Control)コネクション要求を、無線ネットワークコントローラに送信し、
前記RRCコネクションリクエストを受信した前記無線ネットワークコントローラは、RRCコネクションを確立した前記端末からのアタッチ要求をサービングGPRSサポートノードに送信する際に、前記第2のサービングGPRSサポートノードを選択し、前記端末を前記第2のサービングGPRSサポートノードに接続する、付記1記載の通信システム。
(付記11)
前記端末とセッションを確立している第1のサービングGPRS(General Packet Radio Service)サポートノードは、前記第1のサービングGPRS(General Packet Radio Service)サポートノードと無線ネットワークコントローラ間で確立されているコネクションの開放時に、次回のサービングGPRSサポートノードの選択で、前記第1のサービングGPRSサポートノードが提供するサービスと異なるサービスを提供する第2のサービングGPRSサポートノードを選択するように、前記無線ネットワークコントローラに指示を出し、
前記端末が位置管理エリア更新要求を前記無線ネットワークコントローラに送信した際に、前記無線ネットワークコントローラは、前記第2のサービングGPRSサポートノードを選択し、前記端末を第2のサービングGPRSサポートノードに接続する、付記1記載の通信システム。
(付記12)
移動体通信システムのコアネットワークに、端末のモビリティを管理するノードとして、前記端末に対して提供するサービス機能が異なる複数のノードを配し、
加入者情報と端末情報とに基づき、前記複数のノードの中から、前記端末に接続するノードを、前記端末が利用するサービス特性又は端末種別に応じて選択し、
前記端末を前記選択されたノードに接続する、通信方法。
(付記13)
前記端末からのアタッチ要求を、基地局装置を介して受信した第1のモビリティ管理エンティティ・ノードは、前記端末を、前記第1のモビリティ管理エンティティ・ノードが提供するサービスと異なるサービスを提供する第2のモビリティ管理エンティティ・ノードに接続するために、前記基地局装置に対して、モビリティ管理エンティティ再選択要求信号を送信し、前記基地局装置は、前記第2のモビリティ管理エンティティ・ノードにアタッチ要求を再送することで、前記端末を前記第2のモビリティ管理エンティティ・ノードに接続する、付記12記載の通信方法。
(付記14)
前記端末からのアタッチ要求を、基地局装置を介して受信した第1のモビリティ管理エンティティ・ノードは、前記端末を、前記第1のモビリティ管理エンティティ・ノードが提供するサービスと異なるサービスを提供する第2のモビリティ管理エンティティ・ノードに接続するために、前記第2のモビリティ管理エンティティ・ノードに対して、モビリティ管理エンティティ変更要求信号を送信し、
前記第2のモビリティ管理エンティティ・ノードは、前記アタッチ要求に対する処理手順を継続することで、前記端末を前記第2のモビリティ管理エンティティ・ノードへ接続する付記12記載の通信方法。
(付記15)
前記端末からのアタッチ要求を、基地局装置を介して受信した第1のモビリティ管理エンティティ・ノードは、
前記端末を、前記第1のモビリティ管理エンティティ・ノードが提供するサービスと異なるサービスを提供する第2のモビリティ管理エンティティ・ノードに接続するために、前記第2のモビリティ管理エンティティ・ノードの識別子を付与したアタッチリジェクトを前記端末に送信し、
前記端末は、アタッチ要求に、前記第2のモビリティ管理エンティティ・ノードの識別子を付与して再送信し、前記第2のモビリティ管理エンティティ・ノードに接続する、付記12記載の通信方法。
(付記16)
前記端末は、第1のモビリティ管理エンティティ・ノードが提供するサービスと異なるサービスを提供する第2のモビリティ管理エンティティ・ノードへの接続要求情報を付与したRRCコネクションリクエスト(RRC(Radio Resource Control) Connection Request)を基地局装置に送信し、
前記RRCコネクションリクエストを受信した前記基地局装置は、RRCコネクションを確立した前記端末からのアタッチ要求をモビリティ管理エンティティに送信する際に、前記第2のモビリティ管理エンティティ・ノードを選択し、前記端末を前記第2のモビリティ管理エンティティ・ノードに接続する、付記12記載の通信方法。
(付記17)
前記端末とセッションを確立している第1のモビリティ管理エンティティ・ノードは、基地局装置と前記第1のモビリティ管理エンティティ・ノードとの間で確立されているコネクションの開放時に、次回のモビリティ管理エンティティの選択で前記第1のモビリティ管理エンティティ・ノードが提供するサービスと異なるサービスを提供する第2のモビリティ管理エンティティ・ノードを選択するように、前記基地局装置に対して指示し、
前記端末が位置管理エリア更新要求を前記基地局装置に送信した際に、前記基地局装置は、前記第2のモビリティ管理エンティティ・ノードを選択し、前記端末を前記第2のモビリティ管理エンティティ・ノードに接続する、付記12記載の通信方法。
(付記18)
前記端末からのアタッチ要求を、無線ネットワークコントローラを介して受信した第1のサービングGPRS(General Packet Radio Service)サポートノード(SGSN)は、前記端末を、前記第1のサービングGPRSサポートノードが提供するサービスと異なるサービスを提供する第2のサービングGPRSサポートノードに接続するために、無線ネットワークコントローラに、サービングGPRSサポートノード再選択要求信号を送信し、
前記無線ネットワークコントローラは、前記第2のサービングGPRSサポートノードにアタッチ要求を再送し、前記端末を第2のサービングGPRSサポートノードに接続する、付記12記載の通信方法。
(付記19)
前記端末からのアタッチ要求を、無線ネットワークコントローラを介して受信した第1のサービングGPRS(General Packet Radio Service)サポートノード(SGSN)は、前記端末を、前記第1のサービングGPRSサポートノードが提供するサービスと異なるサービスを提供する第2のサービングGPRSサポートノードに接続するために、前記第2のサービングGPRSサポートノードに、サービングGPRSサポートノード変更要求信号を送信し、
前記第2のサービングGPRSサポートノードはアタッチ処理を継続することで、前記端末を、前記第2のサービングGPRSサポートノードに接続する、付記12記載の通信方法。
(付記20)
前記端末からのアタッチ要求を、無線ネットワークコントローラを介して受信した第1のサービングGPRS(General Packet Radio Service)サポートノード(SGSN)は、前記端末を、前記第1のサービングGPRSサポートノードが提供するサービスと異なるサービスを提供する第2のサービングGPRSサポートノードに接続するために、前記第2のサービングGPRSサポートノードの識別子を付与したアタッチリジェクトを前記端末に送信し、
前記端末は、アタッチ要求に、前記第2のサービングGPRSサポートノードの識別子を付与して再送信し、前記端末を前記第2のサービングGPRSサポートノードに接続する、付記12記載の通信方法。
(付記21)
前記端末は、第1のサービングGPRSサポートノードが提供するサービスと異なるサービスを提供する第2のサービングGPRSサポートノードへの接続要求情報を付与したRRCコネクション要求(RRC(Radio Resource Control) Connection Request)を無線ネットワークコントローラに送信し、
前記RRCコネクションリクエストを受信した前記無線ネットワークコントローラは、RRCコネクションを確立した前記端末からのアタッチ要求をサービングGPRSサポートノード(SGSN)に送信する際に、前記第2のサービングGPRSサポートノードを選択し、前記端末を、前記第2のサービングGPRSサポートノードに接続する、付記12記載の通信方法。
(付記22)
前記端末とセッションを確立している第1のサービングGPRS(General Packet Radio Service)サポートノードは、前記第1のサービングGPRS(General Packet Radio Service)サポートノードと無線ネットワークコントローラとの間で確立されているコネクションの開放時に、次回のサービングGPRSサポートノードの選択で、前記第1のサービングGPRSサポートノードが提供するサービスと異なるサービスを提供する第2のサービングGPRSサポートノードを選択するように前記無線ネットワークコントローラに指示を出し、
前記端末がルーチングエリア更新要求を前記無線ネットワークコントローラに送信した際に、前記無線ネットワークコントローラは、前記第2のサービングGPRSサポートノードを選択し、前記端末を第2のサービングGPRSサポートノードに接続する、付記12記載の通信方法。
(付記23)
端末のモビリティを管理する一のモビリティ管理ノード装置に対して、
加入者情報と端末情報とに基づき、前記端末が利用するサービス特性又は端末種別に対応した、別のモビリティ管理ノード装置を選択し、
前記端末と前記選択された別のモビリティ管理ノード装置を接続するように制御する、ノード装置。
(付記24)
付記23のノード装置が、移動体通信システムの無線アクセスネットワーク又はコアネットワーク上のノード装置である、ノード装置。
(付記25)
端末のモビリティを管理するコアネットワークノードとして、予め定められた特定端末以外の一般端末向けの一般MME(Mobility Management Entity)又は一般SGSN(Serving GPRS Support Node)に加え、
予め定められた所定のサービスを前記特定端末に提供する機能を具備するか、又は、予め定められた機種の前記特定端末への対応に特化した特定MME(Customized MME)又は特定SGSN(Customized SGSN)を備え、
前記一般MME又は一般SGSN、又は、前記特定端末は、前記特定端末の接続するノードとして、前記特定MME又は前記特定SGSNを選択する、通信システム。