(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5804498
(24)【登録日】2015年9月11日
(45)【発行日】2015年11月4日
(54)【発明の名称】状態制御装置、状態制御方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/041 20060101AFI20151015BHJP
G06F 1/32 20060101ALI20151015BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20151015BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20151015BHJP
H04M 1/247 20060101ALI20151015BHJP
H04M 1/73 20060101ALI20151015BHJP
【FI】
G06F3/041 570
G06F1/32 Z
G09G5/00 550C
G09G5/00 510H
G09G3/20 611A
H04M1/247
H04M1/73
【請求項の数】9
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2011-180333(P2011-180333)
(22)【出願日】2011年8月22日
(65)【公開番号】特開2013-44778(P2013-44778A)
(43)【公開日】2013年3月4日
【審査請求日】2014年7月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】390010179
【氏名又は名称】埼玉日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096699
【弁理士】
【氏名又は名称】鹿嶋 英實
(72)【発明者】
【氏名】金井 和也
【審査官】
円子 英紀
(56)【参考文献】
【文献】
特開2001−350536(JP,A)
【文献】
特開2003−015779(JP,A)
【文献】
特開2011−087168(JP,A)
【文献】
特開平09−282054(JP,A)
【文献】
特開2006−159808(JP,A)
【文献】
特開2009−294987(JP,A)
【文献】
特開2007−080219(JP,A)
【文献】
特開2011−013735(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/041
G06F 1/32
H04M 1/247
H04M 1/73
G09G 3/20
G09G 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体の動きを検出する動き検出手段と、
画面表示機能およびタッチパネル機能を無効にする省電力状態で前記動き検出手段を有効にする動き検出有効化手段と、
前記動き検出有効化手段により有効にされた前記動き検出手段により筐体の動きが検出された場合に、前記タッチパネル機能を所定時間有効にするタッチパネル有効化手段と、
前記タッチパネル有効化手段により前記タッチパネル機能が所定時間有効にされるタッチ検出期間中にタッチ操作を検出した場合に、前記画面表示機能を有効にする画面表示有効化手段と
を具備することを特徴とする状態制御装置。
【請求項2】
画面表示機能およびタッチパネル機能を無効にする省電力状態で着信を検知した場合に、当該タッチパネル機能を有効にするタッチパネル有効化手段と、
前記タッチパネル有効化手段により前記タッチパネル機能が所定時間有効にされるタッチ検出期間中にタッチ操作を検出した場合に、前記画面表示機能を有効にする画面表示有効化手段と
を具備することを特徴とする状態制御装置。
【請求項3】
前記タッチパネル有効化手段により前記タッチパネル機能が所定時間有効にされるタッチ検出期間中にタッチ操作を検出しない場合に、前記タッチパネル機能を無効にするタッチパネル無効化手段を更に備えることを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載の状態制御装置。
【請求項4】
筐体の動きを検出する動き検出過程と、
画面表示機能およびタッチパネル機能を無効にする省電力状態で前記動き検出過程を有効にする動き検出有効化過程と、
前記動き検出有効化過程により有効にされた前記動き検出過程にて筐体の動きが検出された場合に、前記タッチパネル機能を所定時間有効にするタッチパネル有効化過程と、
前記タッチパネル有効化過程により前記タッチパネル機能が所定時間有効にされるタッチ検出期間中にタッチ操作を検出した場合に、前記画面表示機能を有効にする画面表示有効化過程と
を具備することを特徴とする状態制御方法。
【請求項5】
画面表示機能およびタッチパネル機能を無効にする省電力状態で着信を検知した場合に、当該タッチパネル機能を有効にするタッチパネル有効化過程と、
前記タッチパネル有効化過程により前記タッチパネル機能が所定時間有効にされるタッチ検出期間中にタッチ操作を検出した場合に、前記画面表示機能を有効にする画面表示有効化過程と
を具備することを特徴とする状態制御方法。
【請求項6】
前記タッチパネル有効化過程により前記タッチパネル機能が所定時間有効にされるタッチ検出期間中にタッチ操作を検出しない場合に、前記タッチパネル機能を無効にするタッチパネル無効化過程を更に備えることを特徴とする請求項4又は5の何れかに記載の状態制御方法。
【請求項7】
電子機器に搭載されるコンピュータに、
筐体の動きを検出する動き検出ステップと、
画面表示機能およびタッチパネル機能を無効にする省電力状態で前記動き検出ステップを有効にする動き検出有効化ステップと、
前記動き検出有効化ステップにより有効にされた前記動き検出ステップにて筐体の動きが検出された場合に、前記タッチパネル機能を所定時間有効にするタッチパネル有効化ステップと、
前記タッチパネル有効化ステップにより前記タッチパネル機能が所定時間有効にされるタッチ検出期間中にタッチ操作を検出した場合に、前記画面表示機能を有効にする画面表示有効化ステップと
を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項8】
電子機器に搭載されるコンピュータに、
画面表示機能およびタッチパネル機能を無効にする省電力状態で着信を検知した場合に、当該タッチパネル機能を有効にするタッチパネル有効化ステップと、
前記タッチパネル有効化ステップにより前記タッチパネル機能が所定時間有効にされるタッチ検出期間中にタッチ操作を検出した場合に、前記画面表示機能を有効にする画面表示有効化ステップと
を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項9】
前記タッチパネル有効化ステップにより前記タッチパネル機能が所定時間有効にされるタッチ検出期間中にタッチ操作を検出しない場合に、前記タッチパネル機能を無効にするタッチパネル無効化ステップを更に備えることを特徴とする請求項7又は8の何れかに記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作入力デバイスとしてタッチパネルを備えた携帯端末などの電子機器に用いて好適な状態制御装置、状態制御方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
操作入力デバイスとしてタッチパネルを備えた携帯端末などの電子機器では、無操作状態が一定時間経過すると、画面表示(バックライト)をオフすると共に、タッチパネル機能を無効にする省電力状態に遷移することが多く、この種の省電力技術については、例えば特許文献1や特許文献2に開示されている。
【0003】
従来、省電力状態から通常の動作状態に復帰させるには、
図5のフローチャートで図示するように、無操作状態が一定時間経過して消費電力を抑制するために画面表示(バックライト)をオフすると共に、タッチパネルを無効にする省電力状態(ステップSC1)において、ユーザが電源ボタン押下を検出(ステップSC2)すると、ステップSC3に進み、LCD画面表示(バックライト点灯)し、続くステップSC4では、タッチパネル機能を有効にする。
【0004】
また、メール着信時では、
図6のフローチャートで図示するように、消費電力を抑制するために画面表示(バックライト)をオフすると共に、タッチパネルを無効にする省電力状態(ステップSD1)において、メール着信(ステップSD2)すると、着信音の鳴動を開始(ステップSD3)し、ステップSD4に進み、LCD画面表示(バックライト点灯)し、続くステップSD5では、タッチパネル機能を有効にした後、着信音の鳴動を停止(ステップSD6)させて通常の動作状態に遷移する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−73023号公報
【特許文献2】特開2009−211451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、スマートフォンと呼ばれる多機能型携帯電話をはじめ多くの携帯端末では、操作入力デバイスにタッチパネルが搭載され、物理的に操作するボタンとしては電源をオンオフする電源ボタンのみとなっており、こうした携帯端末において省電力状態になるとタッチパネル機能が無効となる為にタッチ検出することが出来なくなる。そこで、通常の動作状態に復帰させるには、電源ボタンを押下する必要があるが、電源ボタンは誤操作防止の観点から操作し難い位置に配設されることが多く、このため省電力状態からの復帰操作が行い難いという弊害がある。
【0007】
また、
図6に図示したように、メール着信が有ると、LCD画面表示(バックライト点灯)し、タッチパネル機能を有効にしてから通常の動作状態に遷移する為、例えば携帯端末がユーザのポケットやバッグの中にある場合にはユーザが見ていないにもかかわらずLCD画面表示(バックライト点灯)され、これにより無駄な電力を消費してしまうという弊害も生じる。つまり、以上の内容を言い換えると、無駄な電力を消費することなく極めて簡単な操作で省電力状態から通常の動作状態に復帰させることが出来ない、という問題がある。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、無駄な電力を消費することなく極めて簡単な操作で省電力状態から通常の動作状態に復帰させることができる状態制御装置、状態制御方法およびプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の状態制御装置では、筐体の動きを検出する動き検出手段と、画面表示機能およびタッチパネル機能を無効にする省電力状態で前記動き検出手段を有効にする動き検出有効化手段と、前記動き検出有効化手段により有効にされた前記動き検出手段により筐体の動きが検出された場合に、前記タッチパネル機能を所定時間有効にするタッチパネル有効化手段と、前記タッチパネル有効化手段により前記タッチパネル機能が所定時間有効にされるタッチ検出期間中にタッチ操作を検出した場合に、前記画面表示機能を有効にする画面表示有効化手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の状態制御方法では、筐体の動きを検出する動き検出過程と、画面表示機能およびタッチパネル機能を無効にする省電力状態で前記動き検出過程を有効にする動き検出有効化過程と、前記動き検出有効化過程により有効にされた前記動き検出過程にて筐体の動きが検出された場合に、前記タッチパネル機能を所定時間有効にするタッチパネル有効化過程と、前記タッチパネル有効化過程により前記タッチパネル機能が所定時間有効にされるタッチ検出期間中にタッチ操作を検出した場合に、前記画面表示機能を有効にする画面表示有効化過程とを具備することを特徴とする。
【0011】
さらに、本発明のプログラムでは、電子機器に搭載されるコンピュータに、筐体の動きを検出する動き検出ステップと、画面表示機能およびタッチパネル機能を無効にする省電力状態で前記動き検出ステップを有効にする動き検出有効化ステップと、前記動き検出有効化ステップにより有効にされた前記動き検出ステップにて筐体の動きが検出された場合に、前記タッチパネル機能を所定時間有効にするタッチパネル有効化ステップと、前記タッチパネル有効化ステップにより前記タッチパネル機能が所定時間有効にされるタッチ検出期間中にタッチ操作を検出した場合に、前記画面表示機能を有効にする画面表示有効化ステップとを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明では、無駄な電力を消費することなく極めて簡単な操作で省電力状態から通常の動作状態に復帰させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】第1実施形態による状態制御装置を備えた携帯端末100の外観を示す外観図である。
【
図2】第1実施形態による状態制御装置の構成を示すブロック図である。
【
図3】第1実施形態による状態制御装置の動作を示すフローチャートである。
【
図4】第2実施形態による状態制御装置の動作を示すフローチャートである。
【
図5】省電力状態から通常の動作状態へ復帰する動作例を示すフローチャートである。
【
図6】メール着信時に省電力状態から通常の動作状態へ復帰する動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
(1)外観
図1は、第1実施形態による状態制御装置を備えた携帯端末100の外観を示す外観図である。この図に示す携帯端末100は、略長方形の板状を為した筐体構造を有し、その上端には電源をオンオフする電源ボタン部11が配設される。操作し難い筐体上端に電源ボタン部11を設けることによりユーザの誤操作を防止する。携帯端末100の筐体主面30には、画面表示するLCD部12と、当該LCD部12上で為されるタッチ操作を検出するタッチパネル部13とが設けられる。携帯端末100の筐体下部には、筐体の揺れ(動き)を検出する加速度センサ部14が内蔵される。
【0015】
(2)構成
図2は、第1実施形態による状態制御装置の構成を示すブロック図である。携帯端末100に搭載される状態制御装置は、上述した電源ボタン部11、LCD部12、タッチパネル部13、加速度センサ部14および制御部21から構成される。制御部21は、後述する状態制御処理のプログラムを記憶するメモリ23と、このメモリ23に記憶される状態制御処理のプログラムを実行するCPU22とを備える。制御部21が実行する状態制御処理の動作については追って述べる。
【0016】
(3)動作
次に、
図3を参照して上記構成による状態制御装置の制御部21が実行する状態制御処理の動作を説明する。無操作状態が一定時間経過して、LCD部12(バックライトを含む)をオフすると共に、タッチパネル部13の機能を無効にする省電力状態(ステップSA1)になると、ステップSA2に進み、加速度センサ部14の機能を有効にする。続いて、ステップSA3では、機能が有効となった加速度センサ部14の出力に基づき携帯端末100の筐体の揺れ(動き)の有無を検出する。例えばユーザがバッグの中から携帯端末100を取り出し、その際に生じる揺れ(動き)を検出したとする。そうすると、上記ステップSA3の判断結果が「YES」になり、ステップSA4に進み、タッチパネル部13の機能を有効にする。
【0017】
そして、タッチパネル部13の機能を有効にすると、ステップSA5に進み、タッチパネル部13がタッチ操作を検出したか否かを判断する。タッチ操作を検出した場合には、判断結果が「YES」になり、ステップSA6に進み、LCD部12(バックライトを含む)をオン設定して画面表示する通常の動作状態へ遷移させる。
【0018】
一方、タッチ操作を検出しない場合には、上記ステップSA5の判断結果が「NO」になり、ステップSA7に進む。ステップSA7では、上記ステップSA5のタッチ不検出から5秒経過したか否かを判断する。5秒経過していなければ、判断結果は「NO」になり、上記ステップSA5に処理を戻す。すなわち、本実施形態では、タッチパネル部13の機能を有効にした時点から「5秒間」だけタッチ検出を行う。なお、このタッチ検出期間は、「5秒間」に限定されず、ユーザが任意に秒数設定したり、予め設定される複数の期間の何れかをユーザが選択したりする態様としても構わない。
【0019】
そして、タッチ検出期間中にタッチ操作が検出されなければ、上記ステップSA7の判断結果は「YES」になり、ステップSA8に進み、タッチパネル部13の機能を無効にした後、上述のステップSA3に処理を戻して携帯端末100の揺れ(動き)を検出する動作に移行する。
【0020】
このように、第1実施形態では、省電力状態で機能が有効化された加速度センサ部14が、携帯端末100の揺れ(動き)を検出すると、タッチパネル部13の機能を有効にし、有効化されたタッチパネル部13がタッチ操作を検出すると、LCD部12(バックライトを含む)をオン設定して画面表示する通常の動作状態へ遷移させるので、従来のように、誤操作防止の観点から操作し難い位置に配設される電源ボタンを押下する必要がなくなり、極めて簡単な操作で省電力状態から通常の動作状態に復帰させることが可能になる。
【0021】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態による状態制御装置について説明する。第2実施形態の構成は、上述した第1実施形態と同一であるので、その説明については省略する。以下では、
図4を参照して第2実施形態による状態制御処理の動作を説明する。
【0022】
無操作状態が一定時間経過して、LCD部12(バックライトを含む)をオフすると共に、タッチパネル部13の機能を無効にする省電力状態(ステップSB1)でメール着信を検知すると(ステップSB2)、ステップSD3に進み、着信音の鳴動を開始した後、ステップSB4においてタッチパネル部13の機能を有効にする。
【0023】
そして、タッチパネル部13の機能を有効にすると、ステップSB5に進み、タッチパネル部13がタッチ操作を検出したか否かを判断する。タッチ操作を検出した場合には、判断結果が「YES」になり、ステップSB6に進み、LCD部12(バックライトを含む)をオン設定して画面表示し、続くステップSB7では着信音の鳴動を停止して通常の動作状態へ遷移する。
【0024】
一方、タッチ操作を検出しない場合には、上記ステップSB5の判断結果が「NO」になり、ステップSB8に進む。ステップSB8では、上記ステップSB5のタッチ不検出から1分経過したか否かを判断する。1分経過していなければ、判断結果は「NO」になり、上記ステップSB5に処理を戻す。すなわち、本実施形態では、タッチパネル部13の機能を有効にした時点から「1分間」だけタッチ検出を行う。なお、このタッチ検出期間は、「1分間」に限定されず、ユーザが任意に秒数設定したり、予め設定される複数の期間の何れかをユーザが選択したりする態様としても構わない。
【0025】
そして、タッチ検出期間中にタッチ操作が検出されなければ、上記ステップSB8の判断結果は「YES」になり、ステップSB9に進み、タッチパネル部13の機能を無効にした後、ステップSB10において着信音の鳴動を停止させて上述したステップSB1の省電力状態に復帰させる。
【0026】
このように、第2実施形態では、省電力状態でメール着信すると、着信音を鳴動させると共に、タッチパネル部13の機能を有効にし、タッチパネル部13の機能を有効にした時点から「1分間」のタッチ検出期間中にタッチ操作を検出した場合には、LCD部12(バックライトを含む)をオン設定して画面表示した後、着信音の鳴動を停止して通常の動作状態へ遷移する。
【0027】
一方、タッチ検出期間中にタッチ操作が検出されなければ、タッチパネル部13の機能を無効にした後、着信音の鳴動を停止させて省電力状態に復帰させる。つまり、ユーザがタッチパネル部13に触れるまでLCD部12の画面表示を行わない為、従来のように、ユーザが見ていないにもかかわらずLCD画面表示(バックライト点灯)され無駄な電力を消費してしまう弊害を回避する結果、無駄な電力を消費することなく極めて簡単な操作で省電力状態から通常の動作状態に復帰させることが可能になる。
【0028】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲で種々変形することが可能である。一例として挙げれば、本実施形態における状態制御装置は、タッチパネルを備えた携帯電話やスマートフォンに限らず、タッチパネルを備えたゲーム装置、タブレットPC、ラップトップ/ノートPCなどの電子機器に適用可能であることは言うまでもない。
【0029】
また、上述した実施形態では、省電力状態で加速度センサ部14により携帯端末100の筐体の揺れ(動き)が検出された場合やメール着信した場合に、LCD部12のバックライトを点灯させず、タッチパネル部13の機能だけを有効にするが、これに限らず、例えばLCD部12の下側にタッチキーやタッチセンサを有する電子機器、具体的にはタッチパネルが画面の表示領域を超えて敷設され、それによりタッチキーやタッチセンサが構成される電子機器では、タッチキーやタッチセンサにアサインされた機能(例えば音楽再生の停止、再生、早送り、巻き戻し)が機能するようにしてもよい為、当該タッチキーやタッチセンサのバックライトを所定時間点灯させたり点滅動作させる態様としても構わない。なお、この場合、LCD部12のバックライトについては必ずしも点灯させる必要は無い。
【0030】
[付記]
次に、本発明の特徴を付記する。なお、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載され得るが、その記載に限定されるものではない。
【0031】
(付記1)
筐体の動きを検出する動き検出手段と、
画面表示機能およびタッチパネル機能を無効にする省電力状態で前記動き検出手段を有効にする動き検出有効化手段と、
前記動き検出有効化手段により有効にされた前記動き検出手段により筐体の動きが検出された場合に、前記タッチパネル機能を所定時間有効にするタッチパネル有効化手段と、
前記タッチパネル有効化手段により前記タッチパネル機能が所定時間有効にされるタッチ検出期間中にタッチ操作を検出した場合に、前記画面表示機能を有効にする画面表示有効化手段と
を具備することを特徴とする状態制御装置。
【0032】
(付記2)
画面表示機能およびタッチパネル機能を無効にする省電力状態で着信を検知した場合に、当該タッチパネル機能を有効にするタッチパネル有効化手段と、
前記タッチパネル有効化手段により前記タッチパネル機能が所定時間有効にされるタッチ検出期間中にタッチ操作を検出した場合に、前記画面表示機能を有効にする画面表示有効化手段と
を具備することを特徴とする状態制御装置。
【0033】
(付記3)
前記タッチパネル有効化手段により前記タッチパネル機能が所定時間有効にされるタッチ検出期間中にタッチ操作を検出しない場合に、前記タッチパネル機能を無効にするタッチパネル無効化手段を更に備えることを特徴とする付記1又は2の何れかに記載の状態制御装置。
【0034】
(付記4)
筐体の動きを検出する動き検出過程と、
画面表示機能およびタッチパネル機能を無効にする省電力状態で前記動き検出過程を有効にする動き検出有効化過程と、
前記動き検出有効化過程により有効にされた前記動き検出過程にて筐体の動きが検出された場合に、前記タッチパネル機能を所定時間有効にするタッチパネル有効化過程と、
前記タッチパネル有効化過程により前記タッチパネル機能が所定時間有効にされるタッチ検出期間中にタッチ操作を検出した場合に、前記画面表示機能を有効にする画面表示有効化過程と
を具備することを特徴とする状態制御方法。
【0035】
(付記5)
画面表示機能およびタッチパネル機能を無効にする省電力状態で着信を検知した場合に、当該タッチパネル機能を有効にするタッチパネル有効化過程と、
前記タッチパネル有効化過程により前記タッチパネル機能が所定時間有効にされるタッチ検出期間中にタッチ操作を検出した場合に、前記画面表示機能を有効にする画面表示有効化過程と
を具備することを特徴とする状態制御方法。
【0036】
(付記6)
前記タッチパネル有効化過程により前記タッチパネル機能が所定時間有効にされるタッチ検出期間中にタッチ操作を検出しない場合に、前記タッチパネル機能を無効にするタッチパネル無効化過程を更に備えることを特徴とする付記4又は5の何れかに記載の状態制御方法。
【0037】
(付記7)
電子機器に搭載されるコンピュータに、
筐体の動きを検出する動き検出ステップと、
画面表示機能およびタッチパネル機能を無効にする省電力状態で前記動き検出ステップを有効にする動き検出有効化ステップと、
前記動き検出有効化ステップにより有効にされた前記動き検出ステップにて筐体の動きが検出された場合に、前記タッチパネル機能を所定時間有効にするタッチパネル有効化ステップと、
前記タッチパネル有効化ステップにより前記タッチパネル機能が所定時間有効にされるタッチ検出期間中にタッチ操作を検出した場合に、前記画面表示機能を有効にする画面表示有効化ステップと
を実行させることを特徴とするプログラム。
【0038】
(付記8)
電子機器に搭載されるコンピュータに、
画面表示機能およびタッチパネル機能を無効にする省電力状態で着信を検知した場合に、当該タッチパネル機能を有効にするタッチパネル有効化ステップと、
前記タッチパネル有効化ステップにより前記タッチパネル機能が所定時間有効にされるタッチ検出期間中にタッチ操作を検出した場合に、前記画面表示機能を有効にする画面表示有効化ステップと
を実行させることを特徴とするプログラム。
【0039】
(付記9)
前記タッチパネル有効化ステップにより前記タッチパネル機能が所定時間有効にされるタッチ検出期間中にタッチ操作を検出しない場合に、前記タッチパネル機能を無効にするタッチパネル無効化ステップを更に備えることを特徴とする付記7又は8の何れかに記載のプログラム。
【符号の説明】
【0040】
11 電源ボタン部
12 LCD部
13 タッチパネル部
14 加速度センサ部
21 制御部
22 CPU
23 メモリ
100 携帯端末