(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
本出願に係る電子機器、制御方法及び制御プログラムを実施するための実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の説明により、本出願に係る電子機器、制御方法及び制御プログラムが限定されるものではない。以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。以下においては、電子機器の一例として、タッチスクリーンを備えるスマートフォンを取り上げる。
【0014】
(実施形態1)
図1から
図3を参照しながら、実施形態1に係るスマートフォン1の全体的な構成について説明する。
図1から
図3に示すように、スマートフォン1は、ハウジング20を有する。ハウジング20は、フロントフェイス1Aと、バックフェイス1Bと、サイドフェイス1C1〜1C4とを有する。フロントフェイス1Aは、ハウジング20の正面である。バックフェイス1Bは、ハウジング20の背面である。サイドフェイス1C1〜1C4は、フロントフェイス1Aとバックフェイス1Bとを接続する側面である。以下では、サイドフェイス1C1〜1C4を、どの面であるかを特定することなく、サイドフェイス1Cと総称することがある。
【0015】
スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3A〜3Cと、照度センサ4と、近接センサ5と、レシーバ7と、マイク8と、カメラ12とをフロントフェイス1Aに有する。スマートフォン1は、スピーカ11と、カメラ13とをバックフェイス1Bに有する。スマートフォン1は、ボタン3D〜3Fと、コネクタ14とをサイドフェイス1Cに有する。以下では、ボタン3A〜3Fを、どのボタンであるかを特定することなく、ボタン3と総称することがある。
【0016】
タッチスクリーンディスプレイ2は、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。
図1の例では、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bはそれぞれ略長方形状であるが、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bの形状はこれに限定されない。ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bは、それぞれが正方形又は円形等のどのような形状もとりうる。
図1の例では、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bは重ねて配置されているが、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bの配置はこれに限定されない。ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bは、例えば、並べて配置されてもよいし、離して配置されてもよい。
図1の例では、ディスプレイ2Aの長辺はタッチスクリーン2Bの長辺に沿っており、ディスプレイ2Aの短辺はタッチスクリーン2Bの短辺に沿っているが、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bの重ね方はこれに限定されない。ディスプレイ2Aとタッチスクリーン2Bとが重ねて配置される場合、例えば、ディスプレイ2Aの1ないし複数の辺がタッチスクリーン2Bのいずれの辺とも沿っていなくてもよい。
【0017】
ディスプレイ2Aは、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro−Luminescence Display)、又は無機ELディスプレイ(IELD:Inorganic Electro−Luminescence Display)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、及び図形等を表示する。
【0018】
タッチスクリーン2Bは、タッチスクリーン2Bに対する指、ペン、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチスクリーン2Bは、複数の指、ペン、又はスタイラスペン等がタッチスクリーン2Bに接触した位置を検出することができる。以下の説明では、タッチスクリーン2Bに対して接触する指、ペン、又はスタイラスペン等を、「接触オブジェクト(接触物)」と呼ぶことがある。
【0019】
タッチスクリーン2Bの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。以下の説明では、説明を簡単にするため、利用者はスマートフォン1を操作するために指を用いてタッチスクリーン2Bに接触するものと想定する。
【0020】
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出された接触、接触が検出された位置、接触が検出された位置の変化、接触が検出された間隔、及び接触が検出された回数の少なくとも1つに基づいてジェスチャの種別を判別する。ジェスチャは、タッチスクリーン2Bに対して行われる操作である。スマートフォン1によって判別されるジェスチャは、例えば、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、及びピンチアウトを含むがこれらに限定されない。
【0021】
「タッチ」は、タッチスクリーン2Bに指が触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が接触するジェスチャをタッチとして判別する。「ロングタッチ」は、タッチスクリーン2Bに指が一定時間より長く触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が一定時間より長く接触するジェスチャをロングタッチとして判別する。
【0022】
「リリース」は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャをリリースとして判別する。「スワイプ」は、指がタッチスクリーン2Bに接触したままで移動するジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bに接触したままで移動するジェスチャをスワイプとして判別する。
【0023】
「タップ」は、タッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャをタップとして判別する。「ダブルタップ」は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャをダブルタップとして判別する。
【0024】
「ロングタップ」は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャをロングタップとして判別する。「ドラッグ」は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャである。スマートフォン1は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャをドラッグとして判別する。
【0025】
「フリック」は、指が、タッチスクリーン2Bに触れた後移動しながらタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャである。すなわち、「フリック」は、タッチに続いて指が移動しながらリリースが行われるジェスチャである。スマートフォン1は、指が、タッチスクリーン2Bに触れた後移動しながらタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャをフリックとして判別する。フリックは、指が一方方向へ移動しながら行われることが多い。フリックは、指が画面の上方向へ移動する「上フリック」、指が画面の下方向へ移動する「下フリック」、指が画面の右方向へ移動する「右フリック」、指が画面の左方向へ移動する「左フリック」等を含む。フリックにおける指の移動は、スワイプにおける指の移動よりも素早いことが多い。
【0026】
「ピンチイン」は、複数の指が互いに近付く方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出されるある指の位置と他の指の位置との間の距離が短くなるジェスチャをピンチインとして判別する。「ピンチアウト」は、複数の指が互いに遠ざかる方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出されるある指の位置と他の指の位置との間の距離が長くなるジェスチャをピンチアウトとして判別する。
【0027】
本実施形態では、1本の指により行われるジェスチャを「シングルタッチジェスチャ」と呼ぶことがある。本実施形態では、2本以上の指により行われるジェスチャを「マルチタッチジェスチャ」と呼ぶことがある。ピンチインおよびピンチアウトは、マルチタッチジェスチャである。タップ、フリックおよびスワイプ等は、1本の指で行われればシングルタッチジェスチャであり、2本以上の指で行われればマルチタッチジェスチャである。
【0028】
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して判別するこれらのジェスチャに従って動作を行う。このため、利用者にとって直感的で使いやすい操作性が実現される。判別されるジェスチャに従ってスマートフォン1が行う動作は、ディスプレイ2Aに表示されている画面に応じて異なることがある。以下の説明では、説明を簡単にするために、「タッチスクリーン2Bがジェスチャを検出し、検出されたジェスチャの種別をスマートフォン1がXと判別すること」を、「スマートフォン1がXを検出する」、又は「コントローラがXを検出する」と記載することがある。
【0029】
図4を参照しながら、ディスプレイ2Aに表示される画面の例について説明する。
図4は、ディスプレイに表示される画面の例を示す図である。
図4に示す画面40は、ホーム画面、ランチャー画面、デスクトップ、待受画面、アイドル画面又は標準画面と呼ばれることもある。
図4に示す画面40は、ディスプレイ2Aに表示される。
図4に示す画面40は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションのうち、どのアプリケーションを実行するかを利用者に選択させる画面である。スマートフォン1は、
図4に示す画面40で選択されたアプリケーションをフォアグランドで実行する。フォアグランドで実行されるアプリケーションの画面は、ディスプレイ2Aに表示される。以下では、説明の便宜上、
図4に示す画面40のように、アプリケーションに対応するアイコンの一覧が表示される画面を一覧画面と表記する。
【0030】
スマートフォン1は、一覧画面にアイコンを配置することができる。
図4に示す一覧画面40には、複数のアイコン50が配置されている。それぞれのアイコン50は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションと予め対応付けられている。スマートフォン1は、アイコン50に対するジェスチャを検出すると、ジェスチャが検出されたアイコン50に対応付けられているアプリケーションを実行する。例えば、スマートフォン1は、メールアプリケーションに対応付けられたアイコン50に対するタップが検出されると、メールアプリケーションを実行する。
【0031】
アイコン50は、画像と文字列を含む。アイコン50は、画像に代えて、記号又は図形を含んでもよい。アイコン50は、画像又は文字列のいずれか一方を含まなくてもよい。アイコン50は、配置パターンに基づいて配置される。アイコン50の背後には、壁紙41が表示される。壁紙は、フォトスクリーン、バックスクリーン、アイドル画像又は背景画像と呼ばれることもある。スマートフォン1は、任意の画像を壁紙41として用いることができる。スマートフォン1は、壁紙41として表示する画像を利用者が選択できるように構成されてもよい。
【0032】
スマートフォン1は、複数の一覧画面を有していてよい。スマートフォン1は、例えば、一覧画面の数を利用者による設定に従って決定する。スマートフォン1は、一覧画面の数が複数であっても、選択された1つをディスプレイ2Aに表示する。
【0033】
スマートフォン1は、ディスプレイ2Aに表示する一覧画面を変更することができる。スマートフォン1は、一覧画面の1つを表示中にジェスチャが検出されると、ディスプレイ2Aに表示する一覧画面を別の一覧画面に変更する。例えば、スマートフォン1は、右フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示する一覧画面を1つ左の一覧画面に変更する。例えば、スマートフォン1は、左フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示する一覧画面を1つ右の一覧画面に変更する。スマートフォン1は、第1の一覧画面をディスプレイ2Aに表示中にジェスチャが検出されると、ディスプレイ2Aに表示される第1の一覧画面の面積が徐々に狭くなり、ディスプレイ2Aに表示される第2の一覧画面の面積が徐々に広くなるようにディスプレイ2Aに表示する一覧画面を第1の一覧画面から第2の一覧画面へ変更する。スマートフォン1は、第1の一覧画面が第2の一覧画面に即座に置き換わるように一覧画面を切り替えてもよい。
【0034】
ディスプレイ2Aの上端には、領域42が設けられている。領域42には、電源の残量を示す残量マーク43と、通信用の電波の電界強度を示す電波レベルマーク44が表示される。スマートフォン1は、領域42に、時刻、天気、実行中のアプリケーション、通信システムの種別、電話のステータス、装置のモード、装置に生じたイベント等を表示してもよい。このように、領域42は、利用者に対して各種の通知を行うために用いられる。領域42は、一覧画面40以外の画面でも設けられることがある。領域42が設けられる位置は、ディスプレイ2Aの上端に限定されない。
【0035】
図4に示した一覧画面40は、例であり、各種の要素の形態、各種の要素の配置、一覧画面40の数、及び一覧画面40での各種の操作の仕方等は上記の説明の通りでなくてもよい。
【0036】
図5は、スマートフォン1のブロック図である。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3と、照度センサ4と、近接センサ5と、通信ユニット6と、レシーバ7と、マイク8と、ストレージ9と、コントローラ10と、スピーカ11と、カメラ12及び13と、コネクタ14と、姿勢検出ユニット15とを有する。
【0037】
タッチスクリーンディスプレイ2は、上述したように、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、又は図形等を表示する。タッチスクリーン2Bは、ジェスチャを検出する。
【0038】
ボタン3は、利用者によって操作される。ボタン3は、ボタン3A〜ボタン3Fを有する。コントローラ10はボタン3と協働することによってボタン3に対する操作を検出する。ボタン3に対する操作は、例えば、クリック、ダブルクリック、トリプルクリック、プッシュ、及びマルチプッシュを含むが、これらに限定されない。
【0039】
ボタン3A〜3Cは、例えば、ホームボタン、バックボタンまたはメニューボタンである。ボタン3Dは、例えば、スマートフォン1のパワーオン/オフボタンである。ボタン3Dは、スリープ/スリープ解除ボタンを兼ねてもよい。ボタン3E及び3Fは、例えば、音量ボタンである。
【0040】
照度センサ4は、スマートフォン1の周囲光の照度を検出する。照度は、光の強さ、明るさ、又は輝度を示す。照度センサ4は、例えば、ディスプレイ2Aの輝度の調整に用いられる。近接センサ5は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ5は、磁界の変化または超音波の反射波の帰還時間の変化等に基づいて物体の存在を検出する。近接センサ5は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ2が顔に近付けられたことを検出する。照度センサ4及び近接センサ5は、1つのセンサとして構成されていてもよい。照度センサ4は、近接センサとして用いられてもよい。
【0041】
通信ユニット6は、無線により通信する。通信ユニット6によってサポートされる通信方式は、無線通信規格である。無線通信規格として、例えば、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格がある。セルラーフォンの通信規格として、例えば、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA2000、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、PHS(Personal Handy−phone System)等がある。無線通信規格として、さらに、例えば、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)等がある。
【0042】
レシーバ7及びスピーカ11は、音出力部である。レシーバ7及びスピーカ11は、コントローラ10から送信される音信号を音として出力する。レシーバ7は、例えば、通話時に相手の声を出力するために用いられる。スピーカ11は、例えば、着信音及び音楽を出力するために用いられる。レシーバ7及びスピーカ11の一方が、他方の機能を兼ねてもよい。マイク8は、音入力部である。マイク8は、利用者の音声等を音信号へ変換してコントローラ10へ送信する。
【0043】
ストレージ9は、プログラム及びデータを記憶する。ストレージ9は、コントローラ10の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ9は、半導体記憶媒体、及び磁気記憶媒体等の任意の非一過的(non−transitory)な記憶媒体を含んでよい。ストレージ9は、複数の種類の記憶媒体を含んでよい。ストレージ9は、メモリカード、光ディスク、又は光磁気ディスク等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。ストレージ9は、RAM(Random Access Memory)等の一時的な記憶領域として利用される記憶デバイスを含んでよい。
【0044】
ストレージ9に記憶されるプログラムには、フォアグランド又はバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。アプリケーションは、例えば、ディスプレイ2Aに画面を表示させ、タッチスクリーン2Bによって検出されるジェスチャに応じた処理をコントローラ10に実行させる。制御プログラムは、例えば、OSである。アプリケーション及び制御プログラムは、通信ユニット6による無線通信又は非一過的な記憶媒体を介してストレージ9にインストールされてもよい。
【0045】
ストレージ9は、例えば、制御プログラム9A、通話アプリケーション9B、メールアプリケーション9C、ブラウザアプリケーション9D、ナビゲートアプリケーション9E、音楽プレイヤーアプリケーション9F、カレンダーアプリケーション9G、計算機アプリケーション9H、カメラアプリケーション9I、動画再生アプリケーション9J、画面パターンテーブル9T、及び設定データ9Zなどを記憶する。通話アプリケーション9Bは、無線通信による通話のための通話機能を提供する。メールアプリケーション9Cは、電子メールの作成、送信、受信、及び表示等のための電子メール機能を提供する。ブラウザアプリケーション9Dは、WEBページを表示するためのWEBブラウジング機能を提供する。ナビゲートアプリケーション9Eは、道案内等のためのナビゲーション機能を提供する。音楽プレイヤーアプリケーション9Fは、音楽を再生し、レシーバ7またはスピーカ11から出力するためのプレイヤー機能を提供する。カレンダーアプリケーション9Gは、スケジュール管理等のためのカレンダー機能を提供する。計算機アプリケーション9Hは、例えば四則演算を行うための計算機機能を提供する。カメラアプリケーション9Iは、画像の撮影機能を提供する。動画再生アプリケーション9Jは、音楽や動画などのマルチメディアファイルをダウンロードしながらリアルタイムに再生するストリーミング機能などを提供する。画面パターンテーブル9Tは、スマートフォン1の姿勢に応じて、一覧画面40をディスプレイ2Aに表示するときの画面パターンが決定される際に参照されるテーブルである。設定データ9Zは、スマートフォン1の動作に関する各種の設定に関する情報を含む。
【0046】
制御プログラム9Aは、スマートフォン1を稼働させるための各種制御に関する機能を提供する。制御プログラム9Aは、例えば、通信ユニット6を制御して、外部との通信を実現させる。あるいは、制御プログラム9Aは、通信ユニット6、レシーバ7、及びマイク8等を制御することによって、通話を実現させる。制御プログラム9Aが提供する機能には、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている情報を変更する等の各種制御を行う機能が含まれる。制御プログラム9Aが提供する機能には、姿勢検出ユニット15の検出結果に応じて、ディスプレイ2Aの画面の向きを変更する機能が含まれる。制御プログラム9Aが提供する機能は、メールアプリケーション9C等の他のプログラムが提供する機能と組み合わせて利用されることがある。さらに、制御プログラム9Aが提供する機能には、スマートフォン1の第1の姿勢が検出された場合には、第1のパターンで複数のアイコン50が配置された一覧画面40をディスプレイ2Aに表示し、スマートフォン1の第2の姿勢が検出された場合には、第2のパターンで複数のアイコン50が配置された一覧画面40をディスプレイ2Aに表示する機能が含まれる。
【0047】
ここで、以下の実施形態における画面の向きは、表示されている文字、画像の向きに基づいて特定することができる。例えば、アイコン50の内容等を示すための文字を標準状態で表示させている場合の文字の上方向が、画面の上方向となり、文字の下方向が、画面の下方向となる。ディスプレイ2Aには、画面の向きによらず種々の向きの文字が表示される場合があるが、この場合、基準となる文字の向きに基づいて画面の上下方向を特定すればよい。あるいは、一覧画面40をディスプレイ2Aに表示させている場合には、領域42が表示される側を上方向、領域42が表示される側とは反対側を下方向としてもよい。
【0048】
本出願において、コントローラ10がプログラム(アプリケーション)を起動する場合には、ストレージ9に記憶されているプログラムを新たに読み出してその処理を開始する場合と、既に読み出されているプログラムの処理を新たに開始する場合とが含まれる。本出願において、コントローラ10がプログラム(アプリケーション)を実行する場合には、プログラムを起動する場合と、中断中のプログラムを再開する場合と、起動済のプログラムの処理を継続する場合とが含まれる。
【0049】
コントローラ10は、演算処理装置である。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、SoC(System−on−a−chip)、MCU(Micro Control Unit)、及びFPGA(Field−Programmable Gate Array)を含むが、これらに限定されない。コントローラ10は、スマートフォン1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
【0050】
具体的には、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、ストレージ9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。そして、コントローラ10は、データ及び命令に応じて機能部を制御し、それによって各種機能を実現する。機能部は、例えば、ディスプレイ2A、通信ユニット6、マイク8、及びスピーカ11を含むが、これらに限定されない。コントローラ10は、検出部の検出結果に応じて、制御を変更することがある。検出部は、例えば、タッチスクリーン2B、ボタン3、照度センサ4、近接センサ5、レシーバ7、カメラ12、カメラ13、姿勢検出ユニット15を含むが、これらに限定されない。
【0051】
コントローラ10は、例えば、制御プログラム9Aを実行することにより、スマートフォン1の第1の姿勢が検出された場合には、第1のパターンで複数のアイコン50が配置された一覧画面40をディスプレイ2Aに表示し、スマートフォン1の第2の姿勢が検出された場合には、第2のパターンで複数のアイコン50が配置された一覧画面40をディスプレイ2Aに表示する。
【0052】
カメラ12は、フロントフェイス1Aに面している物体を撮影するインカメラである。カメラ13は、バックフェイス1Bに面している物体を撮影するアウトカメラである。
【0053】
コネクタ14は、他の装置が接続される端子である。コネクタ14は、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)、ライトピーク(サンダーボルト(登録商標))、イヤホンマイクコネクタのような汎用的な端子であってもよい。コネクタ14は、Dockコネクタのような専用の端子でもよい。コネクタ14に接続される装置は、例えば、外部ストレージ、スピーカ、及び通信装置を含むが、これらに限定されない。
【0054】
姿勢検出ユニット15は、スマートフォン1の姿勢を検出する。姿勢検出ユニット15は、姿勢を検出するために、加速度センサ、方位センサ、及びジャイロスコープの少なくとも1つを備える。加速度センサは、スマートフォン1に働く加速度の方向及び大きさを検出する。方位センサは、地磁気の向きを検出する。ジャイロスコープは、スマートフォン1の角度及び角速度を検出する。加速度センサ、方位センサ及びジャイロスコープの検出結果は、スマートフォン1の姿勢の変化を検出するために、組み合わせて利用される。
【0055】
図5においてストレージ9が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、通信ユニット6による無線通信で他の装置からダウンロードされてもよい。
図5においてストレージ9が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、ストレージ9に含まれる読み取り装置が読み取り可能な非一過的な記憶媒体に記憶されていてもよい。
図5においてストレージ9が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、コネクタ14に接続される読み取り装置が読み取り可能な非一過的な記憶媒体に記憶されていてもよい。非一過的な記憶媒体は、例えば、CD(登録商標)、DVD(登録商標)、Blu−ray(登録商標)等の光ディスク、光磁気ディスク、磁気記憶媒体、メモリカード、及びソリッドステート記憶媒体を含むが、これらに限定されない。
【0056】
図5に示したスマートフォン1の構成は例であり、本発明の要旨を損なわない範囲において適宜変更してよい。例えば、ボタン3の数と種類は
図5の例に限定されない。スマートフォン1は、画面に関する操作のためのボタンとして、ボタン3A〜3Cに代えて、テンキー配列又はQWERTY配列等のボタンを備えていてもよい。スマートフォン1は、画面に関する操作のために、ボタンを1つだけ備えてもよいし、ボタンを備えなくてもよい。
図5に示した例では、スマートフォン1が2つのカメラを備えるが、スマートフォン1は、1つのカメラのみを備えてもよいし、カメラを備えなくてもよい。
図5に示した例では、スマートフォン1が位置及び姿勢を検出するために3種類のセンサを備えるが、スマートフォン1は、このうちいくつかのセンサを備えなくてもよい。あるいは、スマートフォン1は、位置及び姿勢の少なくとも1つを検出するための他の種類のセンサを備えてもよい。
【0057】
図6は、画面パターンを選択するためのユーザインタフェースの一例を示す図である。ストレージ9が記憶する画面パターンテーブル9Tの情報は、
図6に示すユーザインタフェース45を介して、利用者により設定される。
図6に示すように、画面パターンを選択するためのユーザインタフェース45は、スマートフォン1の姿勢ごとに、画面パターンを設定可能な状態で構成される。例えば、スマートフォン1の姿勢が“縦”である場合には、利用者は、画面パターンとして、“P1”、“P2”及び“P3”のうち、いずれか1つを選択できる。一方、スマートフォン1の姿勢が“横”である場合には、利用者は、“P4”及び“P5”のうち、いずれか1つを設定できる。スマートフォン1は、例えば、“P1”と表示された画像へのタッチ操作を検出すると、画面パターンとして、“P1”を設定する。
【0058】
図7〜
図11は、実施形態1に係る画面パターンの一例を示す図である。
図7〜
図9は、スマートフォン1の姿勢が縦であるときの画面パターンの例である。
図7に示す例は、スマートフォン1の姿勢が縦であるときの画面パターンの1つである“P1”がタッチスクリーンディスプレイ2に展開されたときの一例である。
図7〜
図11に示す画面パターンに配される位置53は、一覧画面40を表示する際にアイコン50が配置されることになる位置であり、各パターンごとに異なる。
図7に示す画面パターン“P1”を用いたときの一覧画面40は、例えば、
図4に示す状態となる。
図8に示す例は、スマートフォン1の姿勢が縦であるときの画面パターンの1つである“P2”がタッチスクリーンディスプレイ2に展開されたときの一例である。
図9に示す例は、スマートフォン1の姿勢が縦であるときの画面パターンの1つである“P3”がタッチスクリーンディスプレイ2に展開されたときの一例である。
【0059】
図10及び
図11は、スマートフォン1の姿勢が横であるときの画面パターンの例である。
図10に示す例は、スマートフォン1の姿勢が横であるときの画面パターンの1つである“P4”がタッチスクリーンディスプレイ2に展開されたときの一例である。
図11に示す例は、スマートフォン1の姿勢が横であるときの画面パターンの1つである“P5”がタッチスクリーンディスプレイ2に展開されたときの一例である。
【0060】
図7〜
図11に示す画面パターンは一例にすぎず、これには限定されない。スマートフォン1の姿勢が縦である場合、あるいは横である場合が、どのような状態に該当するかについては、以下で詳述する。
【0061】
図12〜
図17は、実施形態1に係る制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の例を示す図である。本実施形態では、タッチスクリーンディスプレイ2の表面に並行な方向(重力加速度の方向)を矢印gで示す。本実施形態では、矢印gの向きがタッチクスリーンディスプレイ2の表面と平行となる向きである場合を説明するがこれに限定されない。例えば、タッチクスリーンディスプレイ2の表面が、矢印gの向きに対して傾斜していてもよい。
【0062】
図12に示すように、スマートフォン1は、ハウジング20(例えば、
図1参照)の長辺の方向が矢印gの向きと並行となるような姿勢をなし、タッチスクリーンディスプレイ2に、待受画面60を表示する(ステップS11)。待受画面60には、例えば、壁紙61上に時刻及び日付の情報が表示される他、一覧画面40をタッチスクリーンディスプレイ2に表示させるための操作部62が設けられる。以下の実施形態では、ハウジング20(例えば、
図1参照)の長辺の方向が、矢印gの向きと並行な方向となるときのスマートフォン1の姿勢を、縦姿勢と表記する。
【0063】
続いて、スマートフォン1は、操作部62に対する操作を検出した場合には、現在の姿勢に応じた画面パターンを用いて、一覧画面40をタッチスクリーンディスプレイ2に表示する(ステップS12)。例えば、画面パターンテーブル9Tに、縦姿勢である場合に用いる画面パターンとして“P1”が設定されているものとする。この場合、スマートフォン1は、現在の姿勢が縦姿勢であると判定すると、画面パターンテーブル9Tに基づいて、画面パターンを“P1”に決定する。続いて、スマートフォン1は、決定した画面パターンである“P1”に合わせて、アイコン50を配置した一覧画面40を、ステップS12に示すように、タッチスクリーンディスプレイ2(ディスプレイ2A)に表示する。
図7に示す画面パターン“P1”に配される複数の位置53の中から、どの位置に複数のアイコン50のそれぞれを配置するかについては、スマートフォン1に予め設定されていてもよいし、スマートフォン1が配置する際に任意に決定してもよい。
【0064】
図13に示すように、スマートフォン1は、縦姿勢をなし、タッチスクリーンディスプレイ2に、待受画面60を表示する(ステップS21)。続いて、スマートフォン1は、操作部62に対する操作を検出した場合には、現在の姿勢に応じた画面パターンを用いて、一覧画面40をタッチスクリーンディスプレイ2に表示する(ステップS22)。例えば、画面パターンテーブル9Tに、縦姿勢である場合に用いる画面パターンとして“P2”が設定されているものとする。この場合、スマートフォン1は、現在の姿勢が縦姿勢であると判定すると、画面パターンテーブル9Tに基づいて、画面パターンを“P2”に決定する。続いて、スマートフォン1は、決定した画面パターンである“P2”に合わせて、アイコン50を配置した一覧画面40を、ステップS22に示すように、タッチスクリーンディスプレイ2(ディスプレイ2A)に表示する。
図8に示す画面パターン“P2”に配される複数の位置53の中から、どの位置に、複数のアイコン50のそれぞれを配置するかについては、スマートフォン1に予め設定されていてもよいし、スマートフォン1が配置する際に任意に決定してもよい。
【0065】
図14に示すように、スマートフォン1は、縦姿勢をなし、タッチスクリーンディスプレイ2に、待受画面60を表示する(ステップS31)。続いて、スマートフォン1は、操作部62に対する操作を検出した場合には、姿勢に応じた画面パターンを用いて、一覧画面40をタッチスクリーンディスプレイ2に表示する(ステップS32)。例えば、画面パターンテーブル9Tに、縦姿勢である場合に用いる画面パターンとして“P3”が設定されているものとする。この場合、スマートフォン1は、現在の姿勢が縦姿勢であると判定すると、画面パターンテーブル9Tに基づいて、画面パターンを“P3”に決定する。続いて、スマートフォン1は、決定した画面パターンである“P3”に合わせて、アイコン50を配置した一覧画面40を、ステップS32に示すように、タッチスクリーンディスプレイ2(ディスプレイ2A)に表示する。
図9に示す画面パターン“P3”に配される複数の位置53の中から、どの位置に、複数のアイコン50のそれぞれを配置するかについては、スマートフォン1に予め設定されていてもよいし、スマートフォン1が配置する際に任意に決定してもよい。
【0066】
図15に示すように、スマートフォン1は、縦姿勢をなし、タッチスクリーンディスプレイ2に、待受画面60を表示する(ステップS41)。
【0067】
利用者は、スマートフォン1を矢印α1の方向へ回転させて、スマートフォン1の姿勢を、ステップS41に示す状態から、ステップS42に示す状態へ変更する。具体的には、利用者は、スマートフォン1のハウジング20(例えば、
図1参照)の長辺の方向が矢印gの向きと直交する方向になるまで、タッチスクリーンディスプレイ2の表面に鉛直な線を軸として、矢印α1の方向へ回転させる。以下の実施形態では、ハウジング20(例えば、
図1参照)の長辺の方向が、矢印gの方向と直交する方向になるときのスマートフォン1の姿勢を、横姿勢と表記する。
【0068】
スマートフォン1は、姿勢の変更を検出すると、姿勢の検出結果に基づいて、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させている一覧画面40の画面上下方向が、ハウジング20(例えば、
図1参照)の上下方向、つまり矢印gの方向(重力加速度の方向)と一致する向きとなるように、画面の向きを変更する。
【0069】
さらに、スマートフォン1は、操作部62に対する操作を検出した場合には、姿勢に応じた画面パターンを用いて、一覧画面40をタッチスクリーンディスプレイ2に表示する(ステップS42)。例えば、画面パターンテーブル9Tに、横姿勢である場合に用いる画面パターンとして“P4”が設定されているものとする。この場合、スマートフォン1は、現在の姿勢が横姿勢であると判定すると、画面パターンテーブル9Tに基づいて、画面パターンを“P4”に決定する。続いて、スマートフォン1は、決定した画面パターンである“P4”に合わせて、アイコン50を配置した一覧画面40を、ステップS42に示すように、タッチスクリーンディスプレイ2(ディスプレイ2A)に表示する。
図10に示す画面パターン“P4”に配される複数の位置53の中から、どの位置に、複数のアイコン50のそれぞれを配置するかについては、スマートフォン1に予め設定されていてもよいし、スマートフォン1が配置する際に任意に決定してもよい。
【0070】
図16に示すように、スマートフォン1は、縦姿勢をなし、タッチスクリーンディスプレイ2に、待受画面60を表示する(ステップS51)。
【0071】
利用者は、スマートフォン1を矢印α1の方向へ回転させて、スマートフォン1の姿勢を、ステップS51に示す状態から、ステップS52に示す状態へ変更する。すなわち、利用者は、スマートフォン1の姿勢を、縦姿勢から横姿勢に変更する。
【0072】
スマートフォン1は、姿勢の変更を検出すると、姿勢の検出結果に基づいて、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させている一覧画面40の画面上下方向が、ハウジング20(例えば、
図1参照)の上下方向、つまり矢印gの方向(重力加速度の方向)と一致する向きとなるよう、画面の向きを変更する。
【0073】
さらに、スマートフォン1は、操作部62に対する操作を検出した場合には、姿勢に応じた画面パターンを用いて、一覧画面40をタッチスクリーンディスプレイ2に表示する(ステップS52)。例えば、画面パターンテーブル9Tに、横姿勢である場合に用いる画面パターンとして“P5”が設定されているものとする。この場合、スマートフォン1は、現在の姿勢が横姿勢であると判定すると、画面パターンテーブル9Tに基づいて、画面パターンを“P5”に決定する。続いて、スマートフォン1は、決定した画面パターンである“P5”に合わせて、アイコン50を配置した一覧画面40を、ステップS42に示すように、タッチスクリーンディスプレイ2(ディスプレイ2A)に表示する。
図11に示す画面パターン“P5”に配される複数の位置53の中から、どの位置に、複数のアイコン50のそれぞれを配置するかについては、スマートフォン1に予め設定されていてもよいし、スマートフォン1が配置する際に任意に決定してもよい。
【0074】
図12〜
図16を用いて、ディスプレイ2Aに一覧画面40を表示させるときの制御の例を説明した。以下では、
図17を用いて、一覧画面40が表示されているときにスマートフォン1の姿勢が変更される場合の制御の例を説明する。
【0075】
図17に示すように、スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2に、待受画面60を表示する(ステップS61)。
【0076】
続いて、スマートフォン1は、操作部62に対する操作を検出した場合には、姿勢に応じた画面パターンを用いて、一覧画面40をタッチスクリーンディスプレイ2に表示する(ステップS62)。例えば、スマートフォン1は、画面パターンテーブル9Tに基づいて、現在の姿勢が縦姿勢である場合の画面パターンを決定し、決定した画面パターンを用いて、ステップS62に示すように、一覧画面40をタッチスクリーンディスプレイ2に表示する。
【0077】
利用者は、スマートフォン1を矢印α1の方向へ回転させて、スマートフォン1の姿勢を、ステップS63の状態から、ステップS64の状態へ変更する。すなわち、利用者は、スマートフォン1の姿勢を、縦姿勢から横姿勢に変更する(ステップS63〜ステップS64)。
【0078】
スマートフォン1は、姿勢の変更を検出すると、姿勢の検出結果に基づいて、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させている一覧画面40の画面上下方向が、ハウジング20(例えば、
図1参照)の上下方向、つまり矢印gの方向(重力加速度の方向)と一致する向きとなるように、画面の向きを変更する。
【0079】
さらに、スマートフォン1は、変更された姿勢に応じて画面パターンを改めて決定し、決定した画面パターンを用いて、一覧画面40をタッチスクリーンディスプレイ2に表示する(ステップS64)。例えば、スマートフォン1は、画面パターンテーブル9Tに基づいて、現在の姿勢が横姿勢である場合の画面パターンを決定し、決定した画面パターンを用いて、ステップS64に示すように、一覧画面40をタッチスクリーンディスプレイ2に表示する。
【0080】
利用者は、スマートフォン1を矢印α2の方向へ回転させて、スマートフォン1の姿勢を、ステップS64の状態から、ステップS65の状態へ変更する。すなわち、利用者は、スマートフォン1の姿勢を、横姿勢から縦姿勢に変更する(ステップS64〜ステップS65)。
【0081】
スマートフォン1は、姿勢の変更を検出すると、姿勢の検出結果に基づいて、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させている一覧画面40の画面上下方向が、ハウジング20(例えば、
図1参照)の上下方向、つまり矢印gの方向(重力加速度の方向)と一致する向きとなるように、画面の向きを変更する。
【0082】
さらに、スマートフォン1は、変更された姿勢に応じた画面パターンを改めて決定し、決定した画面パターンを用いて、一覧画面40をタッチスクリーンディスプレイ2に表示する(ステップS66)。例えば、スマートフォン1は、画面パターンテーブル9Tに基づいて、現在の姿勢が縦姿勢である場合の画面パターンを決定し、決定した画面パターンを用いて、ステップS66に示すように、一覧画面40をタッチスクリーンディスプレイ2に表示する。すなわち、スマートフォン1は、横姿勢から縦姿勢に戻されると、再び、ステップS62と同じ画面パターンを用いて、一覧画面40をタッチスクリーンディスプレイ2に表示する。
【0083】
図18は、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の処理手順の一例を示す図である。
図18に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することによって実現される。
図18に示す処理手順は、例えば、スマートフォン1が起動されている間、繰り返し実行される。
【0084】
図18に示すように、コントローラ10は、ステップS101として、アプリケーションの一覧画面40の表示指示入力(操作部62に対する操作)を受け付けると、ステップS102として、姿勢検出ユニット15の検出結果に基づき姿勢を判定する。
【0085】
姿勢を判定した後、コントローラ10は、ステップS103として、ストレージ9に記憶されている画面パターンテーブル9Tに基づいて、姿勢に応じた画面パターンを決定する。続いて、コントローラ10は、ステップS104として、ステップS103にて決定した画面パターンを用いて、一覧画面40をディスプレイ2Aに表示する。
【0086】
続いて、コントローラ10は、ステップS105として、姿勢検出ユニット15により、姿勢の変更が検出されたかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、姿勢の変更が検出された場合には(ステップS105、Yes)、上述したステップS103に戻り、改めて、姿勢に応じて画面パターンを決定する。一方、コントローラ10は、判定の結果、姿勢の変更が検出されていない場合には(ステップS105、No)、上述したステップS104に戻る。
【0087】
上述してきたように、実施形態1において、スマートフォン1は、スマートフォン1の第1の姿勢(縦姿勢)が検出された場合には、第1のパターン(縦姿勢に対応する画面パターン)で複数のアイコン50が配置された一覧画面40をディスプレイ2Aに表示する。さらに、スマートフォン1は、スマートフォン1の第2の姿勢(横姿勢)が検出された場合には、第2のパターン(横姿勢に対応する画面パターン)で複数のアイコン50が配置された一覧画面40をディスプレイ2Aに表示する。このため、実施形態1によれば、利用者の使い勝手を向上できる。
【0088】
(実施形態2)
実施形態1では、スマートフォン1の姿勢に応じた画面パターンを用いて、一覧画面40を表示する例を説明した。以下の実施形態2では、姿勢に応じた画面パターンに合わせて、複数のアイコン50が配置された一覧画面40を表示する場合に、アプリケーションの使用実績に応じてアイコンの配置位置を決定する例を説明する。
【0089】
図19は、実施形態2に係るストレージ9に記憶されるアプリケーションの使用実績の一例を示す図である。アプリケーションの使用実績は、例えば、ストレージ9の設定データ9Zに書き込まれる。
図19に示すように、スマートフォン1は、アプリケーションごとの使用実績として、アプリケーションの実行回数及び累積実行回数を記憶する。例えば、実行回数は、前日1日あたりの回数でもよいし、前日までの数日又は数週間の実行回数でもよいし、当日の所定時間内の実行回数でもよい。累積実行回数は、スマートフォン1の使用開始からの累積回数でもよいし、数ヶ月間あるいは数年間の累積回数でもよい。少なくとも、実行回数の方が累積実行回数よりも少なくなるように、データを管理すればよい。
【0090】
図20は、画面パターンの選択、及び優先表示設定を行うためのユーザインタフェースの一例を示す図である。ストレージ9が記憶する画面パターンテーブル9Tには、
図20に示すユーザインタフェース45を介して、画面パターンが設定される他、優先表示を行うか否かが設定される。
図20に示すように、利用者は、このユーザインタフェース45を介して、例えば、スマートフォン1の姿勢が“縦”である場合には、利用者は、画面パターンとして、“P1”、“P2”及び“P3”のうち、いずれか1つを選択できる。一方、利用者は、スマートフォン1の姿勢が“横”である場合には、“P4”及び“P5”のうち、いずれか1つを設定できる。さらに、利用者は、優先表示設定を行う場合には“ON”、行わない場合には“OFF”を設定できる。ここで、優先表示とは、アプリケーションの使用実績に基づいて、例えば、使用頻度が高いもの(実行回数が多いもの)からアプリケーションを順位付けし、画面パターンに設けられた対応位置に配置して表示するものである。
【0091】
図21〜
図24は、実施形態2に係る画面パターンの一例を示す図である。
図21に示す例は、上述した
図8に示す例に対応し、スマートフォン1の縦姿勢であるときの画面パターンの1つである“P2”がタッチスクリーンディスプレイ2に展開されたときの一例である。
図21に示す例では、
図8に示す例に加えて、アイコンを配置する位置53に対して、(1)から(15)までの番号を付与する。例えば、番号(1)が付与された位置53には、使用頻度(実行回数)が1番多いアプリケーションに対応するアイコンが配置されることを意味する。
図22〜
図24についても、
図21と同様に、位置53に対して番号が付与される。
【0092】
図22に示す例は、上述した
図9に示す例に対応し、スマートフォン1の縦姿勢であるときの画面パターンの1つである“P3”がタッチスクリーンディスプレイ2に展開されたときの一例である。
図23に示す例は、上述した
図10に示す例に対応し、スマートフォン1の横姿勢であるときの画面パターンの1つである“P4”がタッチスクリーンディスプレイ2に展開されたときの一例である。
図24に示す例は、上述した
図11に示す例に対応し、スマートフォン1の横姿勢であるときの画面パターンの1つである“P5”がタッチスクリーンディスプレイ2に展開されたときの一例を示す。
【0093】
図21〜
図24において、位置53と、位置53に付与される番号との対応は一例であり、
図21〜
図24に示す例には限定されない。例えば、
図21に示す例は、右手の親指を主体として、タッチスクリーンディスプレイ2を操作する利用者の操作性を考慮したものであり、使用頻度の高いアプリケーションに対応するアイコンほど、タッチスクリーンディスプレイ2の右下の方に配置する。このように、利用者がタッチスクリーンディスプレイ2を操作する場合に利用する指の種類や、利用者の利き腕などに応じて、位置53と、位置53に付与される番号との対応を適宜変更してもよい。
【0094】
ストレージ9に記憶される制御プログラム9Aが提供する機能には、第1のパターン(縦姿勢で用いるパターン)又は第2のパターン(横姿勢で用いるパターン)で複数のアイコン50を一覧画面40に配置する場合に、アプリケーションの使用実績に基づいて配置位置を決定する機能が含まれる。
【0095】
コントローラ10は、制御プログラム9Aを実行することにより、第1のパターン(縦姿勢で用いるパターン)又は第2のパターン(横姿勢で用いるパターン)で複数のアイコン50を一覧画面40に配置するときの配置位置を、アプリケーションの使用実績に基づいて決定する。例えば、コントローラ10は、まず、ストレージ9に記憶されているアプリケーションの使用実績に基づいて、アプリケーションに対し、使用頻度が高いもの(実行回数が多いもの)から1位から15位まで順位付けをする。続いて、コントローラ10は、アプリケーションの順位と、画面パターン“P2”の位置53に付与されている番号とを一致させるように、アプリケーションに対応するアイコン50の配置位置を決定する。例えば、コントローラ10は、順位1位と番号(1)、順位2位と番号(2)、順位3位と番号(3)というように、アプリケーションの順位と、画面パターン“P2”の位置53に付与されている番号とを一致させるようにしてアイコン50の配置位置を決定する。
【0096】
さらに、コントローラ10は、実行回数が同じアプリケーションがある場合には、累積実行回数が多い方のアプリケーションを上位に順位付けする。さらに、コントローラ10は、実行回数及び累積実行回数が同じアプリケーションがある場合には、例えば、アルファベット順などで、どちらか一方を上位に順位付けする。
【0097】
図25及び
図26は、実施形態2に係る制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の例を示す図である。
図25に示す制御の例は、一覧画面40の表示に用いる画面パターンを“P2”に決定した場合の一例である。
図26に示す制御の例は、一覧画面40に用いる画面パターンを“P4”に決定した場合の一例である。
【0098】
図25に示すように、スマートフォン1は、例えば、現在の姿勢である縦姿勢に応じて、一覧画面40の表示に用いる画面パターンを“P2(
図21参照)”に決定する(ステップS71)。続いて、スマートフォン1は、画面パターン“P2”に合わせて複数のアイコン50を配置するときの配置位置をアプリケーションの使用実績に基づいて決定する(ステップS72)。例えば、スマートフォン1は、ストレージ9に記憶されているアプリケーションの使用実績に基づいて、アプリケーションに対し、1位から15位まで順位付けをする。続いて、スマートフォン1は、例えば、メールアプリケーション9Cの順位が1位である場合には、画面パターン“P2”の位置53のうち、番号(1)が付与された位置を、メールアプリケーション9Cに対応するアイコン50の配置位置に決定する。同様に、スマートフォン1は、ブラウザアプリケーション9Dや通話アプリケーション9Bなどのその他のアプリケーションに対応するアイコン50についても配置位置を決定する。そして、スマートフォン1は、ステップS72に示すように、画面パターン“P2”に合わせて、アプリケーションに対応するアイコン50が複数配置された一覧画面40をタッチスクリーンディスプレイ2に表示する。
【0099】
図26に示すように、スマートフォン1は、例えば、現在の姿勢である横姿勢に応じて、一覧画面40の表示に用いる画面パターンを“P4(
図23参照)”に決定する(ステップS81)。続いて、スマートフォン1は、画面パターン“P4”に合わせて複数のアイコン50を配置するときの配置位置をアプリケーションの使用実績に基づいて決定する(ステップS82)。例えば、スマートフォン1は、ストレージ9に記憶されているアプリケーションの使用実績に基づいて、アプリケーションに対し、1位から15位まで順位付けをする。続いて、スマートフォン1は、例えば、メールアプリケーション9Cの順位が1位である場合には、画面パターン“P4”の位置53のうち、番号(1)が付与された位置を、メールアプリケーション9Cに対応するアイコン50の配置位置に決定する。同様に、スマートフォン1は、ブラウザアプリケーション9Dや通話アプリケーション9Bなどのその他のアプリケーションに対応するアイコン50についても配置位置を決定する。そして、スマートフォン1は、ステップS82に示すように、画面パターン“P4”に合わせて、アプリケーションに対応するアイコン50が複数配置された一覧画面40をタッチスクリーンディスプレイ2に表示する。
【0100】
図27は、実施形態2に係る制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の処理手順の一例を示す図である。
図27に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することによって実現される。
図27に示す処理手順は、例えば、スマートフォン1が起動されている間、繰り返し実行される。
【0101】
図27に示すように、コントローラ10は、ステップS201として、アプリケーションの一覧画面40の表示指示入力(操作部62に対する操作)を受け付けると、ステップS202として、姿勢検出ユニット15の検出結果に基づき姿勢を判定する。
【0102】
姿勢を判定した後、コントローラ10は、ステップS203として、ストレージ9に記憶されている画面パターンテーブル9Tに基づいて、姿勢に応じた画面パターンを決定する。続いて、コントローラ10は、ステップS204として、ストレージ9に記憶されているアプリケーションの使用実績に基づいて、アイコン50の配置位置を決定する。アイコン50の配置位置を決定した後、コントローラ10は、ステップS205として、ステップS203にて決定した画面パターンに合わせて、アイコン50が複数配置された一覧画面40をディスプレイ2Aに表示する。
【0103】
続いて、コントローラ10は、ステップS206として、姿勢検出ユニット15により、姿勢の変更が検出されたかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、姿勢の変更が検出された場合には(ステップS206、Yes)、上述したステップS203に戻り、改めて、姿勢に応じて画面パターンを決定する。一方、コントローラ10は、判定の結果、姿勢の変更が検出されていない場合には(ステップS206、No)、上述したステップS205に戻る。
【0104】
上述してきたように、実施形態2において、スマートフォン1は、アプリケーションの使用実績に応じてアイコン50の配置位置を決定する。このため、実施形態2によれば、利用者の使用の実情に合わせて、使い勝手をさらに向上できる。
【0105】
実施形態2では、使用実績として、アプリケーションの実行回数を用いる例を説明したが、これには限定されず、アプリケーションの使用時間を用いてもよい。
【0106】
(実施形態3)
実施形態2では、アプリケーションの使用実績に応じてアイコン50の配置位置を決定する例を説明した。以下の実施形態3では、アプリケーションが実行されるときの姿勢を使用実績としてさらに記録しておき、アプリケーションの使用実績に基づいて、アイコン50の表示態様を変更する例を説明する。
【0107】
図28は、実施形態3に係るストレージ9に記憶されるアプリケーションの使用実績の一例を示す図である。アプリケーションの使用実績は、例えば、ストレージ9の設定データ9Zに書き込まれる。
図28に示すように、スマートフォン1は、アプリケーションごとの使用実績として、アプリケーションの実行回数及び累積実行回数に加えて、アプリケーション実行時の姿勢の情報を記憶する。例えば、実行時の姿勢の情報は、アプリケーションが起動された回数でもよいし、アプリケーションが起動されてから終了されるまでを単位とした回数でもよいし、実行中に姿勢の変更を含まないようにしてもよい。
図28に示す例では、実行中に姿勢の変更を含まない。実行時の姿勢の情報は、姿勢検出ユニット15により検出された情報を利用する。
【0108】
ストレージ9に記憶される制御プログラム9Aが提供する機能には、第1のパターン(縦姿勢で用いるパターン)で複数のアイコン50が配置された一覧画面40を表示する場合に、第2の姿勢(横姿勢)で実行されているアプリケーションに対応するアイコン50の表示態様を変更する機能が含まれる。さらに、制御プログラム9Aが提供する機能には、第2のパターン(横姿勢で用いるパターン)で複数のアイコン50が配置された一覧画面40を表示する場合に、第1の姿勢(縦姿勢)で実行されているアプリケーションに対応するアイコン50の表示態様を変更する機能が含まれる。
【0109】
コントローラ10は、制御プログラム9Aを実行することにより、第1のパターン(縦姿勢で用いるパターン)で複数のアイコン50が配置された一覧画面40を表示する場合に、第2の姿勢(横姿勢)で実行されているアプリケーションに対応するアイコン50の表示態様を変更する。さらに、コントローラ10は、第2のパターン(横姿勢で用いるパターン)で複数のアイコン50が配置された一覧画面40を表示する場合に、第1の姿勢(縦姿勢)で実行されているアプリケーションに対応するアイコン50の表示態様を変更する。
【0110】
図29及び
図30は、実施形態3に係る一覧画面40の表示例を示す図である。
図29に示す例は、スマートフォン1が縦姿勢であるときの一覧画面の表示例であり、
図30に示す例は、スマートフォン1が横姿勢であるときの一覧画面の表示例である。
【0111】
図29に示すように、スマートフォン1は、縦姿勢である場合、ストレージ9に記憶されている使用実績に基づいて、縦姿勢で実行された実績のないカメラアプリケーション9Iに対応するアイコン50の表示態様を変更する。
【0112】
図30に示すように、スマートフォン1は、横姿勢である場合、ストレージ9に記憶されている使用実績に基づいて、横姿勢で実行された実績のない通話アプリケーション9B、メールアプリケーション9C、音楽プレイヤーアプリケーション9F、カレンダーアプリケーション9Gなどに対応するアイコン50の表示態様を変更する。
【0113】
表示態様の変更方法は、
図29及び
図30に示す例に限定されず、アイコン50を振動させる、アイコン50の明るさ(画素値)又は透明度を変更する、アイコン50を枠で囲む、アイコン50を囲む枠の色を変更する、あるいはシンボルをアイコン50に付加するなどの方法を利用できる。
【0114】
図31は、実施形態3に係る制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の処理手順の一例を示す図である。
図31に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することによって実現される。
図31に示す処理手順は、例えば、スマートフォン1が起動されている間、繰り返し実行される。
【0115】
図31に示すように、コントローラ10は、ステップS301として、アプリケーションの一覧画面40の表示指示入力(操作部62に対する操作)を受け付けると、ステップS302として、姿勢検出ユニット15の検出結果に基づき姿勢を判定する。
【0116】
姿勢を判定した後、コントローラ10は、ステップS303として、ストレージ9に記憶されている画面パターンテーブル9Tに基づいて、姿勢に応じた画面パターンを決定する。続いて、コントローラ10は、ステップS304として、ストレージ9に記憶されているアプリケーションの使用実績に基づいて、アイコン50の配置位置を決定する。アイコン50の配置位置を決定した後、コントローラ10は、ステップS305として、ストレージ9に記憶されているアプリケーションの使用実績に基づいて、アイコン50の表示態様を変更する。アイコン50の表示態様を変更した後、コントローラ10は、ステップS306として、ステップS303にて決定した画面パターンに合わせて、アイコン50が複数配置された一覧画面40をタッチスクリーンディスプレイ2(ディスプレイ2A)に表示する。
【0117】
続いて、コントローラ10は、ステップS307として、姿勢検出ユニット15により、姿勢の変更が検出されたかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、姿勢の変更が検出された場合には(ステップS307、Yes)、上述したステップS303に戻り、改めて、姿勢に応じて画面パターンを決定する。一方、コントローラ10は、判定の結果、姿勢の変更が検出されていない場合には(ステップS307、No)、上述したステップS306に戻る。
【0118】
上述してきたように、実施形態3において、スマートフォン1は、アプリケーションが実行されるときの姿勢を使用実績としてさらに記録しておき、アプリケーションの使用実績に基づいて、アイコン50の表示態様を変更する。このため、実施形態3によれば、利用者の使用の実情に合わせて、使い勝手をさらに向上できる。
【0119】
(実施形態4)
実施形態3では、アプリケーションの使用実績に基づいて、アイコン50の表示態様を変更する例を説明したが、使用実績に基づいて、アイコン50を表示したり、非表示にしたりしてもよい。
【0120】
ストレージ9に記憶される制御プログラム9Aが提供する機能には、第1のパターン(縦姿勢で用いるパターン)で複数のアイコン50が配置された一覧画面40を表示する場合に、第1の姿勢(縦姿勢)で実行されているアプリケーションに対応するアイコン50を表示する機能が含まれる。さらに、制御プログラム9Aが提供する機能には、第2のパターン(横姿勢で用いるパターン)で複数のアイコン50が配置された一覧画面40を表示する場合に、第2の姿勢(横姿勢)で実行されているアプリケーションに対応するアイコン50を表示する機能が含まれる。
【0121】
コントローラ10は、制御プログラム9Aを実行することにより、第1のパターン(縦姿勢で用いるパターン)で複数のアイコン50が配置された一覧画面40を表示する場合に、第1の姿勢(縦姿勢)で実行されているアプリケーションに対応するアイコン50を表示する。さらに、コントローラ10は、第2のパターン(横姿勢で用いるパターン)で複数のアイコン50が配置された一覧画面40を表示する場合に、第2の姿勢(横姿勢)で実行されているアプリケーションに対応するアイコン50を表示する。
【0122】
図32及び
図33は、実施形態4に係る一覧画面40の表示例を示す図である。
図32に示す例は、スマートフォン1が縦姿勢であるときの一覧画面の表示例であり、
図33に示す例は、スマートフォン1が横姿勢であるときの一覧画面の表示例である。
【0123】
図32に示すように、スマートフォン1は、縦姿勢である場合、ストレージ9に記憶されている使用実績に基づいて、縦姿勢で実行された実績のあるアプリケーションに対応するアイコン50のみを表示する。一方で、スマートフォン1は、縦姿勢で実行された実績のないカメラアプリケーション9Iに対応するアイコン50を表示しない。
【0124】
図33に示すように、スマートフォン1は、横姿勢である場合、ストレージ9に記憶されている使用実績に基づいて、横姿勢で実行された実績のあるブラウザプリケーション9D、ナビゲートアプリケーション9E及びカメラアプリケーション9Iに対応するアイコン50のみを表示する。一方で、スマートフォン1は、横姿勢で実行された実績のないアプリケーションに対応するアイコン50を表示しない。
【0125】
図34は、実施形態4に係る制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の例を示す図である。
図34に示す例は、
図32又は
図33に示す一覧画面40が表示されているときにスマートフォン1の姿勢が変更される場合の制御の一例である。
【0126】
図34に示すように、スマートフォン1は、現在の姿勢に応じた画面パターンを用いて、一覧画面40をタッチスクリーンディスプレイ2に表示する(ステップS91)。例えば、スマートフォン1は、画面パターンテーブル9Tを基づいて、現在の姿勢が縦姿勢である場合の画面パターンを決定する。続いて、スマートフォン1は、アプリケーションの使用実績に基づいて、アプリケーションに対し、使用頻度が高いもの(実行回数が多いもの)から順位付けをする。続いて、スマートフォン1は、アプリケーションの順位と、画面パターンの位置53(例えば、
図21など参照)に付与されている番号とを一致させるように、アプリケーションに対応するアイコン50の配置位置を決定する。そして、スマートフォン1は、使用実績を参照し、縦姿勢で実行された実績のあるアプリケーションに対応するアイコン50のみを、決定した配置位置に配置した一覧画面40(例えば、
図32)をタッチスクリーンディスプレイ2(ディスプレイ2A)に表示する。
【0127】
利用者は、マートフォン1を矢印α1の方向へ回転させて、スマートフォン1の姿勢を、ステップS92の状態から、ステップS93の状態へ変更する。すなわち、利用者は、スマートフォン1の姿勢を、縦姿勢から横姿勢に変更する(ステップS92〜ステップS93)。
【0128】
スマートフォン1は、姿勢の変更を検出すると、姿勢の検出結果に基づいて、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させている一覧画面40の画面上下方向が、ハウジング20(例えば、
図1参照)の上下方向、つまり矢印gの方向(重力加速度の方向)と一致する向きとなるように、画面の向きを変更する。
【0129】
さらに、スマートフォン1は、変更された姿勢に応じて画面パターンを改めて決定し、決定した画面パターンを用いて、一覧画面40をタッチスクリーンディスプレイ2に表示する(ステップS93)。例えば、スマートフォン1は、画面パターンテーブル9Tを基づいて、現在の姿勢が横姿勢である場合の画面パターン(例えば、
図33など参照)を決定する。続いて、スマートフォン1は、アプリケーションの使用実績に基づいて、アプリケーションに対し、使用頻度が高いもの(実行回数が多いもの)から順位付けをする。続いて、スマートフォン1は、アプリケーションの順位と、画面パターンの位置53(例えば、
図23など参照)に付与されている番号とを一致させるように、アプリケーションに対応するアイコン50の配置位置を決定する。そして、スマートフォン1は、使用実績を参照し、縦姿勢で実行された実績のあるアプリケーションに対応するアイコン50のみを、決定した配置位置に配置した一覧画面40(例えば、
図33)をタッチスクリーンディスプレイ2(ディスプレイ2A)に表示する。
【0130】
利用者は、スマートフォン1を矢印α2の方向へ回転させて、スマートフォン1の姿勢を、ステップS94の状態から、ステップS95の状態へ変更する。すなわち、利用者は、スマートフォン1の姿勢を、横姿勢から縦姿勢に変更する(ステップS94〜ステップS95)。
【0131】
スマートフォン1は、姿勢の変更を検出すると、姿勢の検出結果に基づいて、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させている一覧画面40の画面上下方向が、ハウジング20(例えば、
図1参照)の上下方向、つまり矢印gの方向(重力加速度の方向)と一致する向きとなるように、画面の向きを変更する。
【0132】
さらに、スマートフォン1は、変更された姿勢に応じた画面パターンを改めて決定し、決定した画面パターンを用いて、一覧画面40をタッチスクリーンディスプレイ2に表示する(ステップS95)。すなわち、スマートフォン1は、横姿勢から縦姿勢に戻されると、再び、ステップS91と同じ画面パターンを用いて、一覧画面40をタッチスクリーンディスプレイ2(ディスプレイ2A)に表示する。
【0133】
図34に示す制御において、スマートフォン1は、現在の姿勢で使用実績のあるアプリケーションについて、使用実績に応じた順位付けを行い、画面パターンにおける配置位置を決定してもよい。
【0134】
上述してきたように、実施形態4において、スマートフォン1は、アプリケーションが実行されるときの姿勢を使用実績としてさらに記録しておき、アプリケーションの使用実績に基づいて、アイコン50を表示したり、非表示にしたりする。このため、実施形態4によれば、利用者の使用の実情に合わせて、使い勝手をさらに向上できる。
【0135】
アプリケーションの使用実績に基づいて、アイコン50の表示態様を変更する場合も、
図34に示す制御を実行してもよい。
【0136】
(その他の実施形態)
添付の請求項に係る技術を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成により具現化されるべきである。
【0137】
実施形態1〜4では、タッチスクリーンを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明したが、添付の請求項に係る装置は、スマートフォンに限定されない。添付の請求項に係る装置は、スマートフォン以外の携帯電子機器であってもよい。携帯電子機器は、例えば、モバイルフォン、タブレット、携帯型パソコン、デジタルカメラ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ、及びゲーム機である。あるいは、添付の請求項に係る装置は、据え置き型の電子機器であってもよい。据え置き型の電子機器は、例えば、デスクトップパソコン、及びテレビ受像器である。