(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記充電制御装置は、前記外部電源から前記車載バッテリへの充電中に前記充電プラグのロック解除操作が行われた場合に、前記外部電源から前記車載バッテリへの充電を中断する、請求項7に記載の車両充電装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
【0010】
図1は、車両に搭載された車両充電装置40の一例と共に充電スタンド10の一例を模式的に示す図である。
図1では、充電スタンド10と車両とが充電プラグ20及びケーブル24を介して接続された状態が示されている。尚、充電プラグ20及びケーブル24は、一体であってよい。また、充電プラグ20及びケーブル24は、充電スタンド10側に装備される部材であってよい。但し、充電プラグ20及びケーブル24は、ユーザが持ち込んで充電スタンド10に接続するものであってもよい。
【0011】
車両は、外部電源により充電可能な電気自動車である。電気自動車は、典型的には、プラグインハイブリット車両や電気自動車である。以下、外部電源により充電可能な電気自動車は、単に「車両」と称する。車両は、外部から充電可能なバッテリ60であって、車両駆動用モータの電源として使用されるバッテリ60を搭載する。バッテリ60は、充電可能なバッテリであれば任意であり、例えばニッケル水素電池や電気二重層キャパシタ等であってよい。バッテリ60には、インバータ(図示せず)を介して車両駆動用モータが接続されてよい。
【0012】
充電スタンド10は、充電スタンド側通信装置12を有する。充電スタンド10は、外部電源(充電用の電力を供給する電源)14を備える。尚、充電スタンド10の種類は任意であってよい。例えば、充電スタンド10は、単相交流100V又は200Vの電源が使用される普通充電スタンドであってもよいし、3相交流200Vの電源が使用される急速充電スタンドであってもよい。
【0013】
充電プラグ20は、ロック解除ボタン22を有する。充電プラグ20は、車両に所定の態様で接続されるとロック状態となる。このロック状態で、ユーザがロック解除ボタン22を操作すると(押すと)、ロックが解除される。従って、ユーザは、ロック解除ボタン22を操作しながら(押しながら)充電プラグ20を引き抜くと、充電プラグ20を車両から外すことができる。尚、単に、ユーザがロック解除ボタン22を操作するだけ(押すだけ)では、充電プラグ20と車両との物理的な接続状態は維持される(即ちロックが解除されるだけである)。尚、充電プラグ20の詳細な構成は多種多様であり、充電プラグ20は、ロック解除ボタン22を有する限り、任意の構成であってもよい。
【0014】
車両充電装置40は、車両に搭載され、主なる構成要素として、通信装置42と、充電制御装置44とを含む。
【0015】
通信装置42は、ECU(電子制御ユニット)により構成されてよい。ECUは、例えば、CPUを含む演算処理装置により構成される。尚、通信装置42の機能は、任意のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はそれらの組み合わせにより実現されてもよい。例えば、通信装置42の機能の任意の一部又は全部は、特定用途向けASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、DSP(digital signal processor)により実現されてもよい。
【0016】
同様に、充電制御装置44は、ECUにより構成されてよい。同様に、充電制御装置44の機能は、任意のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はそれらの組み合わせにより実現されてもよい。また、充電制御装置44及び通信装置42の機能の一部又は全部は、他方の装置により実現されてもよい。例えば、充電制御装置44及び通信装置42は、1つのECUにより実現されてもよい。
【0017】
図1に示すように、充電プラグ20が車両に接続された状態では、車両充電装置40は、通信線50を介して充電スタンド10の充電スタンド側通信装置12と接続される。これにより、車両充電装置40の通信装置42は、通信線50を介して充電スタンド10の充電スタンド側通信装置12と通信可能となる。この通信は、電力線54を用いたPLC(Power Line Communications)であってもよいし、電力線54とは別の通信線50で行われてもよい。前者の場合、通信線50及び電力線54は共通となる(即ち、通信用の信号は、例えば充電用の交流電圧の波形に重畳される)。また、後者の場合、通信用の信号は、CPLT信号(直流電圧)に重畳されてもよい。尚、通信装置42の通信態様について後に詳説する。
【0018】
また、充電プラグ20が車両に接続された状態では、ロック解除ボタン22のオン/オフ状態を示す信号が、信号線52を介して車両充電装置40に入力される。これにより、車両充電装置40は、ロック解除ボタン22の操作状態を検出することができる。
【0019】
また、充電プラグ20が車両に接続された状態では、バッテリ60は、電力線54を介して外部電源14と接続される。これにより、外部電源14からバッテリ60への充電が可能となる。外部電源14からバッテリ60への充電は、充電制御装置44による制御下で実行されてよい。
【0020】
図2は、充電制御装置44による充電制御に関する要部構成を示す図である。
図2は、車両側の構成のみを示す。
【0021】
電力線54は、
図2に示すように、リレー64及び充電用電力変換器62を介してバッテリ60に接続される。充電制御装置44には、電力線54の電圧(外部電源14からの入力電圧)や、パイロット信号(CPLT信号の分圧レベル)、バッテリ60の状態等が入力されてよい。
【0022】
リレー64は、充電制御装置44によりオン/オフ状態が制御される。リレー64がオン状態とされると、外部電源14からバッテリ60への充電が実行される。リレー64がオフ状態とされると、外部電源14からバッテリ60への充電が停止される。
【0023】
充電用電力変換器62は、充電制御装置44により制御される。充電用電力変換器62は、外部電源14から供給される交流電力を、バッテリ60を充電するための直流電力に変換する。尚、外部電源14からの電力によりバッテリ60を直接充電する構成も可能であり、かかる構成の場合には、充電用電力変換器62は省略されてもよい。
【0024】
図3は、充電制御装置44により実現される主要処理の一例を示すフローチャートである。
図3に示す処理ルーチンは、所定周期毎に繰り返し実行されてよい。
【0025】
ステップ300では、充電プラグ20が車両に接続されロックされているか否かが判定される。この判定は、ロック解除ボタン22のオン/オフ状態や、電力線54の電圧等に基づいて判定されてよい。充電プラグ20が車両に接続されロックされている場合には、ステップ302に進み、それ以外の場合は、ステップ300に戻る。
【0026】
ステップ302では、通信装置42と充電スタンド側通信装置12との間の通信を介してユーザ照合及び認証が成功している否かが判定される。この判定は、通信装置42の通信処理に依存し、通信装置42からの情報に基づいて実現される。ユーザ照合及び認証が成功している場合には、ステップ304に進む。他方、ユーザ照合及び認証が成功していない場合は、ステップ300に戻る。
【0027】
ステップ304では、充電が開始される。具体的には、リレー64がオンされ、充電用電力変換器62が制御される。
【0028】
ステップ306では、充電の終了条件が成立したか否かが判定される。充電の終了条件は、充電プラグ20のロック解除ボタン22が操作された場合(ロック解除操作された場合)に成立する。また、充電の終了条件は、その他、バッテリ60が満充電となった場合や、充電停止信号(他のECUや充電スタンド10側から)が供給された場合に成立してよい。充電の終了条件が成立した場合には、ステップ310に進み、充電の終了条件が成立しない場合は、ステップ308に進む。
【0029】
ステップ308では、充電が継続され、ステップ306に戻る。このようにして、充電の終了条件が成立するまで、充電が継続される。
【0030】
ステップ310では、リレー64がオフされ、充電が停止(終了)される。
【0031】
図3に示す処理によれば、充電プラグ20が車両に接続されロックされた場合でも、即座に充電が開始されるのではなく、通信装置42と充電スタンド側通信装置12との間でユーザ照合及び認証が成功している場合に限り、充電が開始される(ステップ304)。また、充電中にロック解除ボタン22の操作が検出されると、安全性を考慮して、充電制御装置44により即座に充電が停止される(ステップ310)。
【0032】
尚、
図3に示す処理によれば、例えばユーザが、充電中に充電を終了させたいと思い、充電プラグ20のロック解除ボタン22を押したものの、気が変わって充電を継続させたいと思い直し、充電プラグ20のロック解除ボタン22を押すのを止めた場合、次のように動作が実現される。先ず、ユーザが、充電を終了させたいと思い、充電プラグ20のロック解除ボタン22を押したとき、充電の終了条件が成立し(ステップ306の肯定判定)、充電が停止される(ステップ310)。次いで、充電プラグ20のロック解除ボタン22を押すのを止めたとき(元に戻したとき)、再び、充電プラグ20が車両に接続されロックされている状態に復帰する。従って、充電プラグ20のロック解除ボタン22を押すのを止めたときは、ステップ300の肯定判定となり、その際、通信装置42と充電スタンド側通信装置12との間でユーザ照合及び認証が成功していれば、充電が再開されることになる。一方、その際、ユーザ照合及び認証が成功していなければ、通信装置42と充電スタンド側通信装置12との間でユーザ照合及び認証が成功するのを待って、充電が再開されることになる。
【0033】
図4は、通信装置42と充電スタンド側通信装置12との間で行われる通信シーケンスの規格を示す図である。
図5は、OSI参照モデルの各層を示す図である。尚、OSI参照モデルは、上位層から順に、第7層のアプリケーション層と、第6層のプレゼンテーション層と、第5層のセッション層と、第4層のトランスポート層と、第3層のネットワーク層と、第2層のデータリンク層と、第1層の物理層とを含む。
【0034】
通信装置42と充電スタンド側通信装置12との間では、例えば
図5に示すOSI参照モデルに基づいて、
図4に示す規格(標準)に示す通信シーケンスで通信が行われる。
【0035】
具体的には、充電プラグ20が車両に接続されロックされると、ステップ400からステップ416の処理が順次実行される。即ち、ステップ400では、ハイレベルコミュニケーションの確立が行われ、ステップ402では、アプリケーションプロトコルのハンドシェイクが行われ、ステップ404では、ユーザ照合が行われ、ステップ406では、認証が行われ、ステップ408では、サービス検出が行われ、ステップ410では、サービス選択が行われ、ステップ412では、1段階目の充電プロセスセットアップが行われ、ステップ414では、2段階目の充電プロセスセットアップが行われ、ステップ416でラインロックが行われる。次いで、通信シーケンスは、チャージングループ(ステップ418乃至420)に入り、ステップ418乃至420がループとなり繰り返される。
【0036】
図6は、
図4に示す通信シーケンスに従った通信装置42と充電スタンド側通信装置12との間で行われる通信処理の要部の一例を示すフローチャートである。
【0037】
ステップ600では、通信装置42と充電スタンド側通信装置12との間のリンクが確立される。これは、データリンク層で行われる。リンクの確立に失敗した場合は、そのまま終了し、リンクの確立に成功した場合は、ステップ602に進む。
【0038】
ステップ602では、IPアドレスがアサインされる。これは、ネットワーク層で行われる。IPアドレスの割当てに失敗した場合は、そのまま終了し、IPアドレスの割当てに成功した場合は、ステップ604に進む。尚、ステップ604以降では、アプリケーション層、セッション層及びトランスポート層で通信が行われる。
【0039】
ステップ604では、充電スタンドの検索が行われる。充電スタンドの検索は、通信装置42の通信相手が充電スタンド10(充電スタンド側通信装置12)であることを確かめる処理に対応する。充電スタンドの検索に失敗した場合は、そのまま終了し、充電スタンドの検索に成功した場合は、ステップ606に進む。
【0040】
ステップ606では、ユーザ照合が行われる。ユーザ照合は、ユーザIDや車両ID等のようなID情報に基づいて実現されてもよい。ID情報は、対話形式でユーザから入力されてもよいし、登録情報に基づいて自動的に抽出されてもよい。ユーザ照合に失敗した場合は、そのまま終了し、ユーザ照合に成功した場合は、ステップ608に進む。
【0041】
ステップ608では、認証が行われる。認証は、課金方法の決定処理を含んでよい。課金方法は、充電の対価としての料金をどのようにして支払うかの方法である。課金方法は、対話形式でユーザから入力されてもよいし、例えば電子料金収受システム(ETC)のように、登録情報に基づいて自動的に決定されてもよい。認証に失敗した場合は、そのまま終了し、認証に成功した場合は、ステップ610に進む。
【0042】
ステップ610では、通信装置42と充電スタンド側通信装置12との間で充電量の情報交換が繰り返し行われる。このステップ610の処理は、
図4に示したチャージングループ(ステップ418乃至420)に対応する。このステップ610の処理は、充電中に繰り返し行われ、充電が完了すると、
図6に示した通信処理は正常に終了する。尚、充電量は、現在どのくらい充電が行われているかを示す量であってよい。充電量の情報は、例えば課金に利用されてもよい。尚、充電量の情報交換の繰り返し周期は、例えば、数秒から10秒程度であってもよい。充電量の情報交換は、通信装置42と充電スタンド側通信装置12との間で正常に充電が行われているかを確かめ合うための情報交換として機能してもよい。或いは、このような機能のための情報交換が充電量の情報交換とは別にステップ610の処理として行われてもよい。
【0043】
図7は、通信装置42により実行される通信切断判定処理の一例を示すフローチャートである。
図7に示す処理ルーチンは、
図6のステップ610の処理中に(即ちステップ610の処理と並列的に)所定周期毎に繰り返し実行される。
【0044】
ステップ700では、ロック解除ボタン22の操作の有無が判定される。ロック解除ボタン22の操作の有無は、ロック解除ボタン22のオン/オフ状態に基づいて判定されてよい。ロック解除ボタン22の操作がある場合(即ち、ロック解除ボタン22が押されている場合)、ステップ702に進む。
【0045】
ステップ702では、タイマがインクリメントされる。このインクリメントされる量は、本処理ルーチンの繰り返し周期に対応してよい。タイマの初期値はゼロとされる。
【0046】
ステップ704では、タイマが所定時間よりも大きいか否かが判定される。即ち、ロック解除ボタン22の操作が所定時間以上継続しているか否かが判定される。所定時間は、例えば8秒程度であってよい。タイマが所定時間よりも大きい場合には、ステップ708に進み、タイマが所定時間よりも小さい場合は、ステップ706に進む。
【0047】
ステップ706では、確立されている通信セッションが維持されつつ、アプリケーション層での通信が停止される。これにより、アプリケーション層での通信(例えばS610の充電量の情報交換)が停止されるが、セッション層以下の通信セッションの確立状態は依然として維持される。
【0048】
ステップ708では、セッション層以下の通信セッションについても切断される。即ち、通信装置42と充電スタンド側通信装置12との間の通信が切断される。
【0049】
ステップ710では、タイマがゼロであるか否かが判定される。タイマがゼロである場合は、今回周期の処理はそのまま終了し、ステップ700に戻る。尚、前回の処理周期においてもロック解除ボタン22の操作が無かった場合は、タイマがゼロであり、ステップ700に戻ることになる。この場合は、通信装置42と充電スタンド側通信装置12との間の通信は維持される。従って、この場合、アプリケーション層での通信(例えばS610の充電量の情報交換)が必要に応じて実行されうる。タイマがゼロでない場合は、ステップ712に進む。尚、タイマがゼロでない場合は、少なくとも前回の処理周期でロック解除ボタン22の操作が検出されている場合である。従って、この場合は、アプリケーション層での通信が停止されている状態である。
【0050】
ステップ712では、タイマがゼロ(初期値)にリセットされる。
【0051】
ステップ714では、通信装置42と充電スタンド側通信装置12との間の通信が再開される。即ち、アプリケーション層での通信(例えばS610の充電量の情報交換)が再開される。
【0052】
このように、
図7に示す処理によれば、ロック解除ボタン22の操作が所定時間以上継続した場合に限り、通信装置42と充電スタンド側通信装置12との間の通信が切断され(ステップ708)、ロック解除ボタン22の操作が所定時間以上継続するまでの間は、アプリケーション層での通信のみが停止され、セッション層以下の通信セッションは維持される(ステップ706)。従って、ロック解除ボタン22の操作が所定時間以上継続するまでに、ロック解除ボタン22の操作が解除された場合には、アプリケーション層での通信を即座に再開することができる(ステップ714)。即ち、ステップ714の処理では、再度、
図6のステップ600乃至608までの処理(又は
図4のステップ400乃至ステップ416までの処理)をやり直す必要がなく、速やかにアプリケーション層での通信(例えばS610の充電量の情報交換)を再開することができる。
【0053】
また、ロック解除ボタン22の操作が所定時間以上継続するまでの間は、アプリケーション層での通信のみが停止され、セッション層以下の通信セッションは維持されるので、ロック解除ボタン22の操作が所定時間以上継続するまでに、ロック解除ボタン22の操作が解除された場合には(即ち充電プラグ20のロック状態が再度形成された場合には)、速やかに充電を再開することができる(
図3のステップ304参照)。即ち、セッション層以下の通信セッションは維持されることにより、ユーザ照合及び認証が成功している状態が維持されているので、速やかに充電を再開することができる。仮に、セッション層以下の通信セッションが切断されていると、充電制御装置44は、通信装置42が
図6のステップ600乃至608までの処理(又は
図4のステップ400乃至ステップ416までの処理)をやり直すのを待ってから、充電を再開することになり、その分だけ充電の再開が遅れてしまう。
【0054】
尚、ユーザがロック解除ボタン22を押しながら充電プラグ20を車両側から外した場合、物理的に充電プラグ20が車両側から外されることになるので(即ち通信線50が物理的に切断されることになるので)、通信装置42と充電スタンド側通信装置12との間の通信は物理的に切断される。
【0055】
ところで、ユーザは、充電を終了させたいと思ったときは、充電プラグ20のロック解除ボタン22を押しながら充電プラグ20を車両側から抜くことになるが、充電プラグ20のロック解除ボタン22を押したものの、気が変わって充電を継続させたいと思う場合がありうる。或いは、何らかの原因でロック解除ボタン22を誤って押してしまったり、或いは、ノイズ等の影響によりロック解除ボタン22のオン状態を示す信号が発生したりする場合もありうる。本実施例では、
図3に示したように、このような場合でも、ロック解除ボタン22の操作が検出されることから、安全性を考慮して、充電制御装置44により即座に充電が停止される(
図3のステップ310)。しかしながら、本実施例によれば、このような場合に、ロック解除ボタン22の操作に応答して一旦停止した充電を速やかに再開することができるので、利便性を高めることができる。
【0056】
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
【0057】
例えば、上述した実施例では、充電スタンド10内に充電スタンド側通信装置12が配置されているが、充電スタンド側通信装置12は、例えば充電スタンド10を含む充電施設の任意の場所に配置されていてもよい。例えば、充電スタンド側通信装置12は、充電スタンド10から離れた場所に配置されてもよい。或いは、充電スタンド側通信装置12は、充電プラグ20内に配置されてもよい。この場合、充電プラグ20は充電スタンド10側に装備される部材である。従って、充電プラグ20は充電スタンド10と共に、充電施設を構成することになる。
【0058】
また、上述した実施例では、通信装置42と充電スタンド側通信装置12との間の通信は、通信線50を用いて有線により実現されているが、無線通信により実現されてもよい。無線通信の場合、充電プラグ20が車両側から物理的に外された場合に、通信装置42と充電スタンド側通信装置12との間の通信が切断されてよい(即ちセッション層以下の通信セッションが切断されてよい)。