(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
ゴルフ業界がパーシモンウッドタイプのゴルフクラブから現代的なメタルウッドタイプのゴルフクラブへ移行したときから、ゴルフクラブ技術者は、ゴルフクラブヘッドの性能を向上させるためにゴルフクラブへの重量分散を操作してきた。現代的なメタルウッドゴルフクラブは、一般的には、軽量なチタンのタイプの材料から製造されるので、ゴルフクラブヘッドのまわりで顕著な量の重量を移動させることが不可能であろう。チタンの重量不足に対処するために、ゴルフクラブ技術者は、より大きな密度の金属材料をゴルフクラブヘッドの本体に取り付けてきた。
【0003】
Kobayashiの米国特許第4,824,110号は、ゴルフクラブヘッドの重量配分を調整するために異なる比重の異なる材料を組みあわせてゴルフクラブヘッドを製造する初期の試みの1つを示す。さらに、この米国特許第4,824,110号は、伝統的なチタンまたはスチールを重量材料として採用する反面で繊維強化プラスチックを軽量材料として採用することに焦点を当てている。繊維強化プラスチックの利用は、ゴルフクラブヘッド内に顕著な裁量的な重量を実現する1つの方法であるけれども、他の性能特徴、例えば、ゴルフクラブヘッドのインパクト時の音響を犠牲にする。
【0004】
繊維強化プラスチックの関連する設計上のすべての利点にかかわらず、完全に金属のゴルフクラブヘッドを使用することが、その卓越して音響特性により、ゴルフ界の多くにおいて依然として好まれている。チタンを用いてメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドを製造する際の問題は、チタンが常にはタングステン、モリブデン、またはジルコニウムのような材料と良好に一緒に結合しないということである。Yamamotoの米国特許第5,935,019号はこの問題を認識して、「異なるタイプの金属を一緒に溶接することは困難であり、そのうちの1つがチタンまたはチタン合金であるときに、とくに困難である」と指摘してこの問題を特定している。米国特許第5,935,019号は、軽量金属から成型されフィット穴を形成したソールプレートと重み付けされた構造とを伴う金属空洞ゴルフクラブヘッドを製造することによりこの結合問題に対処する。重み付けされた構造は、ソールプレートと同一の軽量金属から形成された環状スペーサに圧入された重量金属のウェイトを有し、重み付けされた構造は、フィット穴に圧入され、環状スペーサおよびソールプレートが一緒に溶接される。
【0005】
Hirakawaおよびその他の米国特許第6,379,265号はゴルフクラブヘッドにおいて2つの金属材料を結合して性能を改善するための他の試みを図説する。より具体的には、米国特許第6,379,265号は、ソールプレートと、このソールプレートにスペーサを介して締めつけられるウェイト本体とを含むメタルウッドクラブを示す。スペーサおよびウェイト本体を受容するリセスがソールプレートの一部に形成され、リセスの内側周囲部分にアンダーカット部が形成され、周囲溝がウェイト本体の外側周囲部分に形成されている。スペーサを中間にしてウェイト本体をリセスに圧入すると、スペーサはアンダーカット部分および周囲溝と強く係合して、ウェイト本体がクラブヘッドのソールプレートのリセスに強固に締めつけられる。
【0006】
高密度のウェイトを金属ゴルフクラブヘッドに取り付ける試みのすべてにかかわらず、これらの試みの多くは、大雑把な圧入技術を採用し、これは、きれいな態様で材料を一緒に結合することを可能にしない。さらに、先に検討した圧入技術は高密度のウェイトのゴルフクラブヘッドに対する相対的な観点を制限することに役立たず、これが好ましくないガタツキ音を導く。したがって、上述から理解できるように、当分野において、きれいで美観上魅力的な結合を実現するだけでなく、ウェイト自体の回転や振動を抑制する態様で、高密度の金属材料を低密度の金属材料に一緒に結合することができるゴルフクラブヘッドに対する要請がある。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下の詳細な説明はこの発明を実施する最良の現時点で考えられるモードである。この説明は限定的な意味合いで理解されるべきでなく、この発明の一般的な原理を説明する目的のためのみに構成されている。この発明の範囲は添付の特許請求の範囲に最も良く定義されているからである。
【0015】
種々の発明的特徴が以下に説明され、これらの各々は他の特徴と独立して採用でき、また他の特徴と組みあわせて採用できる。しかしながら、いずれの単一の発明的特徴も先に検討した問題点のいずれか、またはすべてに対処しないかもしれない。さらに、先に検討した1または複数の問題点が以下説明される特徴にいずれにも充分には対処されないかもしれない。
【0016】
添付図面の
図1は、この発明の事例の実施例に従うゴルフクラブヘッド100の斜視図を示す。より具体的には、添付図面の
図1は、4つの異なる要素、すなわち、打撃フェース部分101、本体部分102、厚肉のソール部分104、およびウェイト106から構築されるゴルフクラブヘッド100を示す。この発明の現行の事例の実施例においては、全般的には4つの異なる要素を用いるので、現行のゴルフクラブヘッド100は
図1において特定される戦略的な配置にウェイト106を組み込むことができる。4つの異なる要素の適切な機能を理解するために、各要素の材料の特性について検討することは重要である。
【0017】
先に述べたように、現代的なメタルウッドタイプのゴルフクラブヘッドは一般的にはチタン材料から構築されて良く、これはいずれの高密度材料とも溶接が困難である。課題に従えば、この発明の事例の実施例に従うゴルフクラブヘッド100の本体部分102はその高強度および低重量特性から軽量チタンタイプの材料から構築されて良い。本体部分102を構築するために採用されるチタン材料は、一般的には、約4.5g/ccの密度を伴う。しかしながら、強度の対重量比が大きな、多数の他のタイプの金属材料を、それらが約4.0g/ccおよび約5.0g/ccの間の密度を有する限り、この発明の現行の範囲および現行の内容を逸脱することなく採用して良い。
【0018】
ウェイト106は、この発明の現行の事例の実施例において検討されるように、全般的には、ゴルフクラブヘッド100の重み付け特性により顕著な変更をもたらすために、本体部分102を構築するのに使用したチタン材料より密度が大きな材料から製造されてよい。より具体的には、ウェイト106は全般的にはタングステンタイプの材料から構築して良く、その密度は約17.0g/ccであって良い。ただし、それがゴルフクラブヘッド100の本体部分102の密度より実質的に大きな密度を伴う限り、この発明の範囲および内容から逸脱することなく、多くの他の材料、例えば、モリブデン、ジルコニウム、タンタル、青銅、銅、金、または白金さえも、すべて、採用できる。換言すれば、ウェイト106に採用する材料は、全般的には、約9.0g/ccより大きな密度を伴ってよく、より好ましくは約9.5g/ccより大きく、最も好ましくは約10.0g/ccより大きな密度を伴って良く、これはこの発明の範囲および内容から逸脱しない範囲である。
【0019】
ウェイト106がゴルフクラブヘッド100の重み付け特性を劇的に変化させるという要請を考慮すると、ウェイト106の密度が本体部分102の密度の約2倍より大きくなくてはならないという要請は、全般的には、約2.0より大きい、より好ましくは約2.1より大きい、最も好ましくは約2.2より大きい「密度比」を生み出すことになる。密度比は、この発明の現行の事例の実施例において参照されるように、以下の式(1)で定義される。
密度比=ウェイト(106)の密度/本体部分(102)の密度 式(1)
【0020】
最後に、
図1に示されるゴルフクラブヘッド100は厚肉のソール部分104も組み込んでいる。ウェイト106の全体重量が、それが取り付けられているゴルフクラブヘッドの部分に対して相対的に大きいので、本体102の壁厚をできるかぎり薄くして必要な重量を削減することが望まれるという事実も加わり、薄くした本体部分102は全般的にウェイト106の重量を支持するのに足る厚さを伴わないこととなる。したがって、ウェイト106のゴルフクラブヘッド100への取り付けの安定性を増大させるために、厚肉のソール部分104が形成されウェイト106および本体部分102の間のインターフェースを強化する。
【0021】
厚肉のソール部分104は、この発明の現行の事例の実施例において検討されるように、全般的には、ゴルフクラブヘッドの本体部分102を形成するのに使用する材料と同一の材料から形成して良い。厚肉のソール部分104を本体部分102と同一の材料から形成すると、2つの部品を伝統的な取り付け手法、例えば溶接で容易に相互に取り付けることができる。しかしながら、材料を容易に一緒に連結できる限り、この発明の範囲および内容から逸脱することなく、厚肉のソール部分104を本体部分102の材料と実質的に類似な材料、または完全に異なる材料から製造して良い。
【0022】
添付図面の
図2は、ゴルフクラブヘッド200の分解図を示し、種々の部品の間の関係をより良く示している。
図2は、ゴルフクラブヘッド200、本体部分102、厚肉のソール部分204、およびウェイト206に加えて、ロックナット208およびソールキャビティ210をも示す。分解図は、ウェイト206がどのように突起延長部207を組み込むかを示し、これがゴルフクラブヘッド200の内部キャビティ中へと伸び、ロックナット208と係合して「メカニカルロック」を形成する。ここでは、ロックナット208を形成するのに使用する材料は全般的にはチタンでよいことに留意することは重要である。これは厚肉のソール部分204と容易に溶接されて結合可能であるからである。ただし、厚肉のソール部分204の基礎材料と容易に結合できる材料から製造される限り、ロックナット208は、この発明の範囲および内容から逸脱することなく、代替的な材料から製造しても良い。メカニカルロックを使用することは現行の発明の適切な機能を実現する上で重要である。なぜならば、先に述べたように、ウェイト206を形成するのに使用する材料は本体部分202の残りの部分を形成するのに使用する材料と良く結合しないからである。
【0023】
添付図面の
図2に示されるように、ロックナット208は、全般的には、ウェイト206の突起延長部207と協働してウェイト206を厚肉のソール部分204に固着するように働く「メカニカルロック」の一部を指す。実際、より一般的な用語では、ロックナット208は、この発明の範囲および内容から逸脱することなく、「メカニカルロック」を完成させる任意の他の取り付け機構を指す、取り付けソケットとして呼ばれて良い。しかしながら、ゴルフクラブヘッド200がゴルフボールとの衝突に際して受ける極端な衝撃のために、ロックナット208および突起延長部207の間の単なるネジロック結合では、時間の経過に伴って緩むこととなり、この結果、ウェイト206がゴルフクラブヘッド200から容易に外れてしまう。現行の発明は、ウェイト206および実際のクラブヘッド200の間の連結および結合をより強固にするために、ロックナット208を本体部分202の残りの部分および厚肉のソール部分204と同一の材料から製造した。ロックナット208を本体部分2020の残りの部分と同一の材料から製造したので、ロックナット208を厚肉のソール部分204の残りの部分と溶接でき、ウェイト206をゴルフクラブヘッド200により強固に結合できる。
【0024】
メカニカルロックを、溶接可能なロックナット208と一緒に採用するのは、単に、ウェイト206が容易に一緒に溶接できず、これら機械部品を付加する必要があるからにすぎないことを再度強調することは重要である。現行の実施例は、充分な結合強度を実現するために、メカニカルロックおよびチタン部品の双方を採用して、ゴルフクラブヘッド200および高密度ウェイト206の間の強固な結合を溶接を用いて実現できる。
【0025】
最後に、添付図面の
図2はゴルフクラブヘッド200のソールの開口を示し、厚肉のソール部分204が全般的にはこの箇所でゴルフクラブヘッド200の本体202に取り付けられて良い。ソールキャビティ210によって形成される開口は、全体的には、厚肉のソール部分204の幾何形状と実質的に適合する幾何形状を伴って厚肉のソール部分204がソールキャビティ210を覆うようにして良い。厚肉のソール部分204および本体部分202の間の結合は、全般的には、慣用的な溶接手法で実現して良く、上述の検討がすでに示すように、双方の要素は、全般的には、同一の溶接可能な材料、例えば、チタンから製造される。
【0026】
添付図面の
図3は、この発明の事例の実施例に従うゴルフクラブヘッド300のソール側面図を示す。
図3に示されるソール側面図では、断面線A−A'が示され、これから
図4に示す断面図が生成できる。
【0027】
添付図面の
図4は
図3に示される断面線A−A'に沿う、ゴルフクラブヘッド400の断面図を示す。より具体的には、ゴルフクラブヘッド400の断面図は、どのように厚肉のソール部分404、ウェイト406、およびロックナット408のすべてが相互に関連してゴルフクラブヘッド400を形成するかを示す。
図4は、厚肉のソール部分404の壁厚が全般的には本体部分402の残りの部分の厚さに較べて顕著に厚くて良いことを示し、双方が同一の材料から製造されて良いことにかかわらず、そうなっている。厚肉のソール部分404の厚さを増大する目的は、ウェイト406が取り付けられる、ゴルフクラブヘッド400の部分に構造的な堅固さをより付与することである。この発明の事例の実施例においては厚肉のソール部分404の最小厚さd1は、全般的には、約1.60mmより大きく、より好ましくは約1.65mmより大きく、最も好ましくは約1.70mmより大きくて良い。ただし、厚肉のソール部分404の絶対的な厚さd1は厚肉のソール部分404の必須の厚さを示すものではないであろう。なぜならば、必要な厚さは全般的には厚肉のソール部分404自体の表面面積に左右されるからである。したがって、厚肉のソール部分の厚さ条件をより正確に定量化するには、表面面積の厚さに対する比を以下の式(2)により定義する。
表面面積の厚さに対する比=表面面積/厚さ 式(2)
この発明の現行の事例の実施例に従う厚肉のソール部分404の表面面積の厚さに対する比は全般的には約1000.0mmより小さく、より好ましくは約969.0mmより小さく、最も好ましくは約941.0mmより小さく、厚肉のソール部分の総合表面面積は約1600mm
2である。
【0028】
先の検討が示すように、この発明の現行の事例の実施例に用いるウェイト406は、全般的には、顕著な重量を担持する重量高密度材料から構築されて良く。より具体的には、現行の発明において検討されるウェイト406の重量は全般的には約10グラムおよび約40グラムの間であり、より好ましくは約15グラムおよび約25グラムの間であり、最も好ましくは約20グラムである。そのような重いウェイト406を有することは、全般的には、ゴルフスイングの間にウェイト406により形成されるモーメントが取付機構に顕著な応力を引き起こすことになることを意味する。したがって、ウェイト406をゴルフクラブ400に確実に固着するために、クラブヘッド400の残りの部分の重量を最小に保持しつつも、この発明はウェイト406を容易に取り付ける厚肉のソール部分404を構築したものである。
【0029】
添付図面の
図4は、ウェイト406およびロックナット408を含む、間かに狩る特区のすべての部品の間のインターフェースをも示す。添付図面の
図4は、詳細に示さないけれども、突起延長部407およびロックナット408が相互にネジ溝を用いて係合することを示すことを意図している。これらのタイプのネジ溝付きのメカニカルロックはオッパン的には好ましいメカニカルロック手法であるけれども、それは利用可能なメカニカルロックの唯一のタイプではない。実際、他のタイプのメカニカルロック手法、例えば、蟻継ぎ、アンダーカット、くさびフィット、プレスフィット、バネフィットさえも、ウェイト406をクラブヘッド400に固着するメカニカルロックを実現する限り、この発明の範囲および内容を逸脱することなく、採用して良い。
【0030】
添付図面の
図5は、この発明の代替的な実施例に従うゴルフクラブヘッド500の
図3の断面線A−A'に沿う断面図を示す。
図5に示すこの発明の代替的な実施例は、ウェイト506をゴルフクラブヘッド500に固着するために異なる「メカニカルロック」を採用する。より具体的には、この実施例において示される「メカニカルロック」機構は、全般的には、ロック溝516を具備するウェイトソケット512、相補的な溝517を具備する突起延長部507、およびスナップリング514を有して良い。ウェイトソケット512のロック溝516はウェイト508の突起延長部507を周回し、突起延長部507の表面に形成された相補的な溝517と関連してウェイト506の回りに過大寸法の溝を形成する。「メカニカルロック」を完成させるためにスナップリング514がロック溝516及び相補的な溝517の間に詰め込まれ、ウェイト506をゴルフクラブヘッド500の本体部分502に固着させる。この発明の現行の事例の実施例に示されるスナップリング514は、全般的には、金属製のリングであり、拡大してウェイト506がウェイトソケット512中に挿入されるようになし、ウェイト506の外側移動が阻止されるように接触を行う。
【0031】
図2に示すロックナット208と同様に、ウェイトソケット512は、全般的には、この発明の範囲および内容から逸脱することなく、突起延長部507と係合してクラブヘッド500にウェイト506を固着させる取付ソケットを指すものであってよい。
【0032】
添付図面の
図6は、この発明の事例の実施例に従うスナップリング614の拡大斜視図であり、これは、
図5のスナップリング514が小さすぎて詳細が充分に示されないからである。スナップリング614は全般的には円の端部の1つの近くに開口615を有し、これにより、スナップリング614はその内側径を大きくさせたり小さくさせたりしてゴルフクラブヘッド500内でその場所にウェイト506を保持できるようになっている(ともに
図5に示される)。スナップリングの基本的な機能のより詳細な上方は米国特許第7,090,061号に見出すことができ、その開示内容は参照してここに組み入れる。
【0033】
添付図面の
図7は、ウェイト706、厚肉のソール部分704、およびロックナット708の拡大分解図である。
図7に示される分解図により、ウェイト706および厚肉のソール部分704の間の「反回転要素」がより明瞭に示すことができる。より具体的には、この発明の事例の実施例において示される「反回転要素」は、突起延長部707の基部にある過大寸法のベース720、および厚肉のソール部分704の開口722を有し、これらは、一旦、厚肉のソール部分704に取り付けられると、相互に作用してウェイト706の回転を阻止する。過大寸法のベース720と、それと適合的な形状の開口722とは一緒に作用して、ネジ付きの突起延長部707およびロックナット708により形成されるメカニカルロックを、相互の要素の間の相対的な回転を制限することにより、一層強固にし、この相対的な回転がどのようなネジ付きのメカニカルロックの緩みを引き起こしていたものである。過大寸法のベース720の形状は四角に示されているけれども、この過大寸法のベース720は矩形、八角形、五角形、多角形であって良く、また、この発明の範囲および内容から逸脱することなく、厚肉のソール部分704に対するウェイト706の竿唄い的な回転を阻止する過度を含む任意の他の形状を取ってよい。
【0034】
ウェイト706および厚肉のソール部分704の間のメカニカルロックの結合を増大させるために使用される「反回転要素」に加えて、添付図面の
図7は、突起延長部707の末端に位置づけられた複数の溶接溝724を示し、これも先の結合を増強させるために使用できる。この発明の事例の実施例において示されるように、複数の溶接溝724は、全般的には、溶接ビードを突起延長部707の一端から突起延長部707の他端へ走らせるチャネルまたはグルーブであってよく、これがロックナット708を厚肉のソール部分706に引きつける。
図7に示すようなネジ付きの機構のような回転メカニカルロックが、多くの衝突振動を経験したときにそれ自体が容易に緩みことがあるので、複数の溶接溝724により、ロックナット708のウェイト706に対する相対的な回転をさらに制限して結合を強化できる。
【0035】
複数の溶接溝724を厚肉のソール部分704及びロックナット708に一体化することは添付図面の
図8により明瞭に示され、これはウェイト806、厚肉のソール部分804、およびロックナット808の組立斜視図を示す。より具体的には、一旦、完全なウェイト組立体が組み立てられると、複数の溶接溝824はロックナット808から飛び出して見え、これにより、溶接可能な部品は一緒に溶接されてウェイト806を厚肉のソール部分804に取付完了する。
【0036】
作業例における他の事柄、または、とくに明言しなくとも、すべての数値範囲、量、値、百分率、例えば材料の量についてのこれら、および明細書中の他のものは、たとえその値、量または範囲に関連して用語「約」が表示されていなくとも、「約」がその前に配置されているように読むことができる。したがって、そうでないと示されていない限り、明細書および特許請求の範囲に表される数のパラメータは近似的であり、これは、この発明により得られることが企図される所望の特性に応じて変化する。最低限でも、もちろん均等論の適用を制約するものではないが、各数のパラメータは記録されている有効数字の数や通常の丸め処理に照らして解釈されるべきである。
【0037】
この発明の広範な範囲を示す数的範囲およびパラメータは近似的であるけれども、具体例において示された数値は可能な限り正確に記録した。任意の数値は、それでも、それぞれのテスト計測に見いだされる標準偏差に必然的に起因する誤差を含む。さらに、種々のスコープの数値範囲が示される場合には、例示された値を含めた値の任意の組み合わせが利用できると理解されたい。
【0038】
先の説明はこの発明の事例的な実施例に関するものであり、変更例が以下の特許請求の範囲に説明される発明の趣旨および範囲に逸脱することなく行えることに留意されたい。