(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5806188
(24)【登録日】2015年9月11日
(45)【発行日】2015年11月10日
(54)【発明の名称】液圧マスタシリンダのシリンダ本体の製造方法
(51)【国際特許分類】
B60T 11/16 20060101AFI20151021BHJP
【FI】
B60T11/16 Z
【請求項の数】1
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2012-206814(P2012-206814)
(22)【出願日】2012年9月20日
(65)【公開番号】特開2014-61739(P2014-61739A)
(43)【公開日】2014年4月10日
【審査請求日】2013年11月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000226677
【氏名又は名称】日信工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100086210
【弁理士】
【氏名又は名称】木戸 一彦
(74)【代理人】
【識別番号】100128358
【弁理士】
【氏名又は名称】木戸 良彦
(72)【発明者】
【氏名】小杉 一宏
【審査官】
瀬川 裕
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−250365(JP,A)
【文献】
実開平05−022239(JP,U)
【文献】
特開平04−108056(JP,A)
【文献】
特開2008−126925(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60T 11/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プランジャを挿通するシリンダ孔を備えた樹脂製のシリンダ本体のシリンダ孔開口側に、前記プランジャをガイドするガイド孔を備えたガイドスリーブを取り付けた液圧マスタシリンダのシリンダ本体の製造方法において、前記シリンダ本体は、前記シリンダ孔の開口側に前記ガイドスリーブを装着させる前記シリンダ孔よりも大径のガイドスリーブ取付孔と、該ガイドスリーブ取付孔の開口側で、且つ、プランジャの中心軸に対向して同一円周上に形成される、抜止めクリップを装着する一対の嵌合溝とを備えており、前記シリンダ本体は、外型と中子とを用いて射出成形され、前記中子は、シリンダ本体の内面を形成する本体部の前記一対の嵌合溝に対応する位置に、前記本体部の端部と外周とに開口する凹部をそれぞれ形成した第1中子と、前記嵌合溝を形成する嵌合溝形成部を備え、前記凹部の外周に配置される一対の第2中子と、前記凹部の内周側に配置される一対の第3中子とを備え、前記シリンダ本体を射出成形した後に、前記第3中子を抜き出し、前記第2中子を前記凹部の内周側にスライドさせた後に、前記第2中子を前記第1中子と共に抜き出すことを特徴とする液圧マスタシリンダのシリンダ本体の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液圧マスタシリンダのシリンダ本体の製造方法及び液圧マスタシリンダに係り、詳しくは、プランジャを挿通するシリンダ孔を備えたシリンダ本体の一端側に、プランジャをガイドするガイド孔を備えたガイドスリーブを取り付けた樹脂製の液圧マスタシリンダのシリンダ本体の製造方
法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プランジャを内挿するシリンダ孔を備えたシリンダ本体の一端側に、プランジャをガイドするガイド孔を備えたガイドスリーブを取り付けた樹脂製の液圧マスタシリンダとして、ガイドスリーブの基端部の外周に大径の装着部を備え、該装着部に爪部を形成し、該爪部を、シリンダ本体に形成したガイドスリーブ取付孔に設けた窓部に係合することにより、ガイドスリーブをシリンダ本体に取り付けるものがあった(例えば、特許文献1参照。)。また、ガイドスリーブの装着部をガイドスリーブ取付孔に挿入し、ガイドスリーブ取付孔に形成した貫通孔に、コ字状に折り曲げた抜止めピンを挿通して、ガイドスリーブの抜け止めを図るものもあった(例えば、特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−250365号公報
【特許文献2】特開2005−125820号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述の特許文献1のものでは、ガイドスリーブをガイドスリーブ取付孔に組み付ける際に、爪部が損傷する虞があった。また、特許文献2のものでは、貫通孔に抜け止めピンを挿入させることから、作業性が低下していた。
【0005】
そこで本発明は、組み付け時に部品が破損する虞がなく、また、作業性の向上を図ることができる樹脂製の液圧マスタシリンダのシリンダ本体の製造方
法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の液圧マスタシリンダのシリンダ本体の製造方法は、プランジャを挿通するシリンダ孔を備えた樹脂製のシリンダ本体のシリンダ孔開口側に、前記プランジャをガイドするガイド孔を備えたガイドスリーブを取り付けた液圧マスタシリンダのシリンダ本体の製造方法において、前記シリンダ本体は、前記シリンダ孔の開口側に前記ガイドスリーブを装着させる前記シリンダ孔よりも大径のガイドスリーブ取付孔と、該ガイドスリーブ取付孔の開口側で、且つ、プランジャの中心軸に対向して同一円周上に形成される、抜止めクリップを装着する一対の嵌合溝とを備えており、前記シリンダ本体は、外型と中子とを用いて射出成形され、前記中子は、シリンダ本体の内面を形成する本体部の前記一対の嵌合溝に対応する位置に、前記本体部の端部と外周とに開口する凹部をそれぞれ形成した第1中子と、前記嵌合溝を形成する嵌合溝形成部を備え、前記凹部の外周に配置される一対の第2中子と、前記凹部の内周側に配置される一対の第3中子とを備え、前記シリンダ本体を射出成形した後に、前記第3中子を抜き出し、前記第2中子を前記凹部の内周側にスライドさせた後に、前記第2中子を前記第1中子と共に抜き出すことを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明の液圧マスタシリンダのシリンダ本体の製造方法によれば、シリンダ本体成形後に、第3中子を抜き出し、第2中子を第1中子の連結部側にスライドさせた後に抜き出すと共に、第1中子を抜き出すことにより、全ての中子を簡単に抜き出すことができ、ガイドスリーブ取付孔に嵌合溝を備えたシリンダ本体を容易に製造することができる。
【0009】
また、本発明
により製造された液圧マスタシリンダによれば、ガイドスリーブの基端部の外周に設けた大径の装着部を、シリンダ本体に設けたガイドスリーブ取付孔に挿入し、ガイドスリーブ取付孔に設けた嵌合溝に、抜止めクリップを装着することにより、ガイドスリーブをシリンダ本体に簡単に取り付けることができ、部品が破損する虞がなく、また、作業性の向上を図ることができる。さらに、シリンダ本体やガイドスリーブは樹脂で形成されていることから、腐食の虞がない。また、ガイドスリーブ取付孔の形状は、成形型によって容易に形成することができ、成形後に加工する必要がないことから、コストの削減化を図ることができる。
【0010】
さらに、シリンダ孔の内周壁に、シリンダ軸方向の凹溝を形成し、シリンダ孔の底部側に凹溝に開口するユニオン孔を形成することにより、ユニオン孔を形成する際にバリが生じても、シリンダ孔の内周面に影響を及ぼすことがなく、プランジャの摺動性を確保できると共に、ユニオン孔形成時にバリ取り加工をする必要がないことから、作業コストの低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図2】本発明
により製造された液圧マスタシリンダの
一形態例を示す要部拡大断面図である。
【
図5】同じく液圧マスタシリンダのシリンダ本体の左側面図である。
【
図6】同じく液圧マスタシリンダのシリンダ本体の斜視図である。
【
図8】同じく液圧マスタシリンダのシリンダ本体の平面図である。
【
図9】同じく液圧マスタシリンダのシリンダ本体の一部断面正面図である。
【
図10】同じく液圧マスタシリンダのシリンダ本体の右側面図である。
【
図11】液圧マスタシリンダ成形時の説明図である。
【
図13】液圧マスタシリンダ成形後第3中子を抜き出して第2中子をスライドさせた状態を示す説明図である。
【
図14】液圧マスタシリンダ成形後第2中子を抜き出した状態を示す説明図である。
【
図15】液圧マスタシリンダ成形後第1中子を抜き出した状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1乃至
図10は、本発明の
製造に係る一形態例を示すクラッチ用の液圧マスタシリンダ1で、この液圧マスタシリンダ1は、例えば合成樹脂で形成され、プランジャ2を挿通するシリンダ孔3aを備えたシリンダ本体3の一端側に、プランジャ2をガイドするガイド孔4aを備えたガイドスリーブ4が取り付けられ、シリンダ孔3aとガイド孔4aとは同径に形成されると共に、同軸上に配置される。
【0013】
シリンダ孔3aの内周壁には、シリンダ軸方向の凹溝3bが形成される。シリンダ孔3aの底部側には、ユニオンボス部5が突設され、該ユニオンボス部5に、凹溝3bに開口するユニオン孔5aが形成され、ユニオンボス部5には液圧配管6が接続される。シリンダ本体3の上部には、シリンダ孔3aに連通する液通孔7aを備えたボス部7が突設され、該ボス部7には、リザーバ(図示せず)に連結されるコネクタ8が取り付けられる。また、シリンダ本体3の開口側端部には、車体取付ブラケット9が設けられ、該車体取付ブラケット9には2本の取付ボルト10,10が取り付けられている。シリンダ孔3aには、プランジャ2が第1カップシール11と第2カップシール12とを介して摺動可能に内挿され、第1カップシール11とシリンダ孔3aの底部との間に液圧室13が画成される。
【0014】
シリンダ本体3は、小径の前記シリンダ孔3aと、該シリンダ孔3aよりも大径の中径孔3cと、該中径孔3cよりも大径で前記液通孔7aに連通する大径孔3dと、該大径孔3dよりも大径でガイドスリーブ4の装着部4bを嵌着するガイドスリーブ取付孔3eとが形成されている。ガイドスリーブ取付孔3eは、開口部側にガイドスリーブ4の装着部4bの抜け止めを図るリング状の抜止めクリップ14を装着する嵌合溝3f,3fが、プランジャ2の中心軸CL1に対向して同一円周上の対称位置に形成されている。
【0015】
大径孔3dのシリンダ孔底部側には、シール支持部材15が配置される。シール支持部材15は、中径孔3c内に突出する第1カップシール支持部15aと、大径孔3d内に配置され前記液通孔7aに連通する液孔15bを備えた液通部15cと、該液通部15cの内周部からガイドスリーブ取付孔側に突出する突部15dと、液通部15cの内周面に形成された液補給部15eとを備えている。第1カップシール支持部15aよりもシリンダ孔底部側の中径孔3cには、第1カップシール11が嵌着される。
【0016】
ガイドスリーブ4は、前記ガイド孔4aを備えた円筒部4cと、円筒部4cの基端部外周に設けられる大径の前記装着部4bと、該装着部4bからシリンダ孔底部側に延出する延出部4dとを備えている。円筒部4cは先端にプランジャ作動子16の挿通孔4eが形成されている。装着部4bは、円筒部4cの基端部から外周側に突出するフランジ部4fと、該フランジ部4fの外周側から、円筒部4cの先端側に延出する外周円筒部4gとを備え、外周円筒部4gの先端外周部には、先端側に向けて漸次薄肉となる円錐部4hが形成されている。
【0017】
延出部4dは、シール支持部材15のシリンダ孔開口側に配置され、液通部15cに当接する当接部4iと、当接部4iの内周側に設けられる第2カップシール支持部4jと、当接部4iの外周側に設けられるシール部材支持部4kとを備えている。第2カップシール支持部4jと突部15dとの間には第2カップシール12が嵌着される。さらに、シール部材支持部4kとシール支持部材15の液通部15cとの間には、シール部材17が嵌着される。
【0018】
プランジャ2は、プランジャ先端に開口し、マグネット18を収容する円筒状凹部2aと、該円筒状凹部2aの中心部から突出するマグネット支持部2bと、円筒状凹部2aの底面の一部を基端側に凹ませて形成した液通路2cと、該液通路2cの周壁に形成される通孔2dとを有し、基端部には、プランジャ作動子16の球状頭部16aを装着させる球状凹部2eと、該球状凹部2eの開口側に設けられ、球状頭部16aの抜け止めを図る抜止部材19を装着させる抜止部材装着溝2fとを備えている。
【0019】
マグネット18は、クラッチ作動検出用のマグネットスイッチを作動させるもので、リング状に形成され、中央部からマグネット支持部2bを突出させた状態で、円筒状凹部2aに収容され、マグネット18から突出したマグネット支持部2bの先端部を加熱しながらカシメることにより、マグネット18の抜け止めが図られる。
【0020】
プランジャ作動子16は、挿通孔4eから挿通され、プランジャ2の球状凹部2eに球状頭部16aを挿入し、抜止部材装着溝2fに抜止部材19を装着して抜け止めされる。これにより、プランジャ2はプランジャ作動子16と一体的にシリンダ孔3a内を移動可能となる。
【0021】
取付ボルト10は、雄ねじ部10aと、断面小判状の頭部10bと、抜止め用フランジ10cとを備えている。車体取付ブラケット9には、頭部10bが挿入可能な断面小判状の頭部挿通孔9aと、該頭部挿通孔9aの周囲に形成され、前記抜止め用フランジ10cを収容可能なフランジ収容凹部9bとを備えている。取付ボルト10は、頭部10bを頭部挿通孔9aに挿通し、抜止め用フランジ10cをフランジ収容凹部9bに収容し、雄ねじ部10aを反シリンダ孔側に突出させ、フランジ収容凹部9bの周囲のシリンダ孔側の所定箇所P1を加熱しながらカシメることにより、取付ボルト10の抜け止めが図られている。
【0022】
このような液圧マスタシリンダ1の組み立ては、マグネット18を装着したプランジャ2のシリンダ孔底部側から、第1カップシール12、シール支持部材15、第1カップシール11を順に挿通させると共に、ガイドスリーブ4のシール部材支持部4kにシール部材17を嵌着させ、プランジャ2のシリンダ孔開口部側からガイドスリーブ4を挿入してユニットにする。このユニットを、シリンダ本体3に挿入し、プランジャ2をシリンダ孔3aに挿入すると共に、ガイドスリーブ4の装着部4bをガイドスリーブ取付孔3eに挿入し、抜止めクリップ14を嵌合溝3f,3fに装着することにより、シリンダ本体3にガイドスリーブ4を取り付ける。さらに、プランジャ作動子16の球状頭部16aを挿通孔4eから挿入して球状凹部2eに収容し、抜止部材装着溝2fに抜止部材19を装着することにより、プランジャ作動子16とプランジャ2とが連結され、取付ボルト10,10を車体側に形成された取付部に取り付けることにより、液圧マスタシリンダ1が車体に取り付けられる。
【0023】
上述のように形成された液圧マスタシリンダ1は、非作動時には、プランジャ作動子16と共にプランジャ2が
図1に示される位置に配設され、液圧室13は、液通路2c,通孔2d,液補給部15e,液孔15b,液通孔7a,コネクタ8を介して、リザーバと連通している。作動時にプランジャ作動子16がプランジャ2を押動し、プランジャ2がシリンダ孔底部方向に移動し、通孔2dが第1カップシール11に塞がれると、液圧室13とリザーバとの連通が遮断されることにより、液圧室13に液圧を発生させる。昇圧された作動液は、ユニオン孔5a,液圧配管6を介してクラッチに供給され、また、この時、マグネット18がマグネットスイッチを作動させる。
【0024】
次に、
図11乃至
図15に基づいて、上述の液圧マスタシリンダ1のシリンダ本体3を製造する方法について説明する。シリンダ本体3は、成形型を用いてその全体が樹脂で一体形成される。成形型は、シリンダ本体3の外面を形成する外型(図示せず)と、シリンダ本体3の内面を形成する中子とで構成され、中子は、第1中子21と、一対の第2中子22,22と、一対の第3中子23,23とを備えている。
【0025】
第1中子21は、シリンダ本体3の内面を形成する本体部21aの一対の嵌合溝3f,3fに対応する位置に、本体部21aの端部と外周とに開口する凹部21b,21bをそれぞれ形成している。各第2中子22は、嵌合溝3fを形成する嵌合溝形成部22aを備え、凹部21bの外周に配置され、端部には摘み部22bが設けられる。各第3中子23は、凹部21bの内周側に配置され、端部に摘み部23aが設けられる。
【0026】
シリンダ本体3を成形する際には、外型内に第1中子21,第2中子22,22,第3中子23,23を組み合わせて配置し、成形型内に溶融樹脂を射出する。成形後には、第3中子23,23を抜き出し、第2中子22,22を凹部21b,21bの内周側にそれぞれスライドさせた後に、第2中子22,22を第1中子21と共に抜き出す。これにより、各中子21〜23を簡単に抜き出すことができ、嵌合溝3fを備えたシリンダ本体3を容易に製造することができる。
【0027】
上述のように、本形態例の液圧マスタシリンダ1によれば、ガイドスリーブ4の基端部に設けた大径の装着部4bを、シリンダ本体3に設けたガイドスリーブ取付孔3eに挿入して装着し、ガイドスリーブ取付孔3eに設けた嵌合溝3f,3fに、抜止めクリップ14を装着することにより、ガイドスリーブ4をシリンダ本体3に簡単に取り付けることができ、部品が破損する虞がない。さらに、シリンダ本体3やガイドスリーブ4は樹脂で形成されていることから、腐食の虞もなく、また、ガイドスリーブ取付孔3eの形状は、成形型によって容易に形成することができ、加工の必要がないことから、コストの削減化を図ることができる。さらに、シリンダ孔3aの周壁に、シリンダ軸方向の凹溝3bを形成し、該凹溝3bに向けてユニオン孔5aを形成することにより、ユニオン孔5aを形成する際にバリが生じても、シリンダ孔3aの内周面に影響を及ぼすことがなく、プランジャ2の摺動性を確保できると共に、ユニオン孔形成時にバリ取り加工をする必要がないことから、作業コストの低減化を図ることができる。
【0028】
尚、本発明は上述の形態例に限るものではなく、プランジャの形状は任意であり、マグネットを備えていないものでも良い。また、シリンダ孔の底部側の内周壁に、シリンダ軸方向の凹溝を形成せずに、ユニオン孔を形成するものでもよい。さらに、取付ボルトを車体取付ブラケットにモールドすることもできる。
【符号の説明】
【0029】
1…液圧マスタシリンダ、2…プランジャ、2a…円筒状凹部、2b…マグネット支持部、2c…液通路、2d…通孔、2e…球状凹部、2f…抜止部材装着溝、3…シリンダ本体、3a…シリンダ孔、3b…凹溝、3c…中径孔、3d…大径孔、3e…ガイドスリーブ取付孔、3f…嵌合溝、4…ガイドスリーブ、4a…ガイド孔、4b…装着部、4c…円筒部、4d…延出部、4e…挿通孔、4f…フランジ部、4g…外周円筒部、4h…円錐部、4i…当接部、4j…第2カップシール支持部、4k…シール部材支持部、5…ユニオンボス部、5a…ユニオン孔、6…液圧配管、7…ボス部、7a…液通孔、8…コネクタ、9…車体取付ブラケット、9a…頭部挿通孔、9b…フランジ収容凹部、10…取付ボルト、10a…雄ねじ部、10b…頭部、10c…抜止め用フランジ、11…第1カップシール、12…第2カップシール、13…液圧室、14…抜止めクリップ、15…シール支持部材、15a…第1カップシール支持部、15b…液孔、15c…液通部、15d…突部、15e…液補給部、16…プランジャ作動子、16a…球状頭部、17…シール部材、18…マグネット、19…抜止部材、21…第1中子、21a…本体部、21b…凹部、22…第2中子、22a…嵌合溝形成部、22b…摘み部、23…第3中子、23a…摘み部