特許第5808352号(P5808352)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 東芝テック株式会社の特許一覧

<>
  • 特許5808352-注文受付装置及びプログラム 図000002
  • 特許5808352-注文受付装置及びプログラム 図000003
  • 特許5808352-注文受付装置及びプログラム 図000004
  • 特許5808352-注文受付装置及びプログラム 図000005
  • 特許5808352-注文受付装置及びプログラム 図000006
  • 特許5808352-注文受付装置及びプログラム 図000007
  • 特許5808352-注文受付装置及びプログラム 図000008
  • 特許5808352-注文受付装置及びプログラム 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5808352
(24)【登録日】2015年9月18日
(45)【発行日】2015年11月10日
(54)【発明の名称】注文受付装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/12 20060101AFI20151021BHJP
   G06Q 50/12 20120101ALI20151021BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20151021BHJP
【FI】
   G07G1/12 361C
   G06Q50/12 100
   G06Q30/02 150
【請求項の数】6
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-42099(P2013-42099)
(22)【出願日】2013年3月4日
(65)【公開番号】特開2014-170398(P2014-170398A)
(43)【公開日】2014年9月18日
【審査請求日】2014年9月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 弘真
【審査官】 松田 長親
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−065456(JP,A)
【文献】 特開2004−157720(JP,A)
【文献】 特開2005−250616(JP,A)
【文献】 特開2002−140412(JP,A)
【文献】 特開2004−133870(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00−1/14
G06Q 30/02
G06Q 50/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メニュー品目の注文を受け付けるための第1選択画面を表示する注文受付装置であって、
顧客の操作を受け付ける受付手段と、
外部装置と接続可能な接続手段と、
前記第1選択画面に表示された各メニュー品目の詳細情報を表示させる操作子を選択する操作を前記受付手段が受け付けた場合に、当該メニュー品目に対応するメニュー品目に関するコンテンツを表示させる手段と、
前記手段が表示させた前記メニュー品目に関するコンテンツから前記受付手段が選択を受け付けたメニュー品目に関するコンテンツを、前記第1選択画面によるメニュー品目の注文の受け付けに関わらず、前記接続手段に接続された前記外部装置に転送する転送手段と、
を備える注文受付装置。
【請求項2】
前記受付手段が選択を受け付けたメニュー品目に関するコンテンツのうち、転送対象のコンテンツを選択可能な選択手段を更に備え、
前記転送手段は、前記選択手段で選択されたコンテンツを、前記外部装置に転送する請求項1に記載の注文受付装置。
【請求項3】
前記選択手段は、前記受付手段が選択を受け付けたメニュー品目に関する各コンテンツを表示した第2選択画面を表示し、当該第2選択画面から前記受付手段が選択を受け付けたコンテンツを、前記転送対象に設定する請求項2に記載の注文受付装置。
【請求項4】
前記転送手段は、前記コンテンツに広告用コンテンツを付加して、前記外部装置に転送する請求項1または2に記載の注文受付装置。
【請求項5】
前記コンテンツは、前記メニュー品目に関する動画データ、画像データ、音声データ、テキストデータの何れかである請求項1〜4の何れか一項に記載の注文受付装置。
【請求項6】
メニュー品目の注文を受け付けるための第1選択画面を表示する注文受付装置のコンピュータを、
顧客の操作を受け付ける受付手段と、
外部装置と接続可能な接続手段と、
前記第1選択画面に表示された各メニュー品目の詳細情報を表示させる操作子を選択する操作を前記受付手段が受け付けた場合に、当該メニュー品目に対応するメニュー品目に関するコンテンツを表示させる手段と、
前記手段が表示させた前記メニュー品目に関するコンテンツから前記受付手段が選択を受け付けたメニュー品目に関するコンテンツを、前記第1選択画面によるメニュー品目の注文の受け付けに関わらず、前記接続手段に接続された前記外部装置に転送する転送手段と、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、注文受付装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、居酒屋等の店舗には、注文システムが導入されている。注文システムは、その基本機能として、顧客に渡されて使用される注文受付装置から無線送信された注文データ(テーブルコード、メニューコード等を含む)がオーダステーションに送信され、オーダステーションではオーダエントリ処理が実行されるように構成されている。オーダステーションは、オーダエントリ処理に付随して、例えばキッチンプリンタに注文伝票を印字発行すべき指令を発したり、POS端末に注文データを送信したりする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上述した注文システムでは、コマーシャルやレシピに関する情報などの動画を注文受付装置上で再生できる場合がある。しかしながら、このような動画は、その店舗でなければ視聴することができないため、利便性について改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
実施形態の注文受付装置は、メニュー品目の注文を受け付けるための第1選択画面を表示する注文受付装置であって、顧客の操作を受け付ける受付手段と、外部装置と接続可能な接続手段と、前記第1選択画面に表示された各メニュー品目の詳細情報を表示させる操作子を選択する操作を前記受付手段が受け付けた場合に、当該メニュー品目に対応するメニュー品目に関するコンテンツを表示させる手段と、前記手段が表示させた前記メニュー品目に関するコンテンツから前記受付手段が選択を受け付けたメニュー品目に関するコンテンツを、前記第1選択画面によるメニュー品目の注文の受け付けに関わらず、前記接続手段に接続された前記外部装置に転送する転送手段と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1図1は、実施形態にかかるオーダエントリシステムの全体構成を概略的に示すシステム構成図である。
図2図2は、注文受付装置の電気的接続を示すブロック図である。
図3図3は、オーダステーションの電気的接続を示すブロック図である。
図4図4は、注文受付装置のカテゴリー選択画面の画面表示例を示す正面図である。
図5図5は、注文受付装置のメニュー選択画面の画面表示例を示す正面図である。
図6図6は、注文受付装置のメニュー詳細画面の画面表示例を示す正面図である。
図7図7は、注文受付装置のコンテンツ選択画面の画面表示例を示す正面図である。
図8図8は、注文受付装置のコンテンツ転送処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本実施形態を図1ないし図8に基づいて説明する。図1は、実施形態にかかるオーダエントリシステム101の全体構成を概略的に示すシステム構成図である。本実施の形態のオーダエントリシステム101は、居酒屋である店舗に導入されている。
【0007】
図1に示すように、オーダエントリシステム101は、顧客に渡されて使用される複数の注文受付装置102、キッチンに設置されるキッチンプリンタ103、チェックアウトカウンタに設置される商品販売データ処理装置としてのPOS端末104、ホールに設置されるカスタマチェックプリンタ105、そして、店舗のバックヤード等に設置されオーダエントリシステム101全体を制御するサーバとしてのオーダステーション106等を備えている。そして、注文受付装置102は、顧客等が携帯する端末装置130との間で無線通信を可能とする通信機能を備えている。なお、通信機能は特に問わず、例えば、Bluetooth(登録商標)や、赤外線通信等に係る技術を用いることができる。
【0008】
オーダステーション106には、LCD116及びキーボード117が備えられており、各注文受付装置102から無線送信された注文データの管理が可能となっている。
【0009】
POS端末104は、硬貨及び紙幣を出し入れ自在に収納するドロワ118の上に設置されている。POS端末104は、オペレータ用と客用との二つの表示器119(119a、119b)と、キーボードや鍵キーを含む入力装置120と、レシートプリンタ121とを備えている。表示器119及び入力装置120は、ユーザによる情報入力機能とユーザに対する情報出力機能とを有するユーザインターフェースを構成する。
【0010】
次に、注文受付装置102について説明する。
【0011】
注文受付装置102は、ホールの天井等に設定された無線中継器107によってオーダステーション106との無線通信を可能とする。また、キッチンプリンタ103、POS端末104、及びカスタマチェックプリンタ105は、LANケーブル108を介してオーダステーション106と通信自在に接続されている。
【0012】
注文受付装置102は、テーブルを特定するテーブルコードとメニュー品目を特定するメニューコード及びその数量との入力が可能である。そして、注文受付装置102は、それらのテーブルコードにメニューコード及びその数量を対応付けた注文データを生成する。注文受付装置102が生成した注文データは、オーダステーション106に無線通信により送信され、オーダステーション106からキッチンプリンタ103、POS端末104、カスタマチェックプリンタ105へと送信される。キッチンプリンタ103及びカスタマチェックプリンタ105は、受信した注文データに応じた内容の伝票を印字発行する。キッチンプリンタ103が印字発行する伝票は、注文されたメニュー品目をキッチンの調理人に指示するための調理指示伝票である。カスタマチェックプリンタ105が印字発行する伝票は、注文された商品を給仕した後に来店客に渡す伝票である。これらのキッチンプリンタ103とカスタマチェックプリンタ105とは、同一の基本的構造を有している。POS端末104は、顧客との間での注文データに基づく会計処理を含む販売データ処理等を実行する。
【0013】
注文受付装置102は、厚みのある板状の本体ハウジング109を中心に構成されている。本体ハウジング109の一面側には、ユーザインターフェースとしてのタッチパネル110付きのLCD111が設けられ、その右側には、ユーザインターフェースとしてのキーボード112が設けられている。LCD111は、表示部として機能し、注文受付装置102を使用する顧客に対して情報表示を提供する。タッチパネル110は、LCD111に表示された画像に対する接触の有無を検知することによって入力とする接触入力部として機能する。キーボード112は、テンキーや十字キー等を含み、タッチパネル110と共に操作部を構成する。また、本体ハウジング109の四隅には、耐衝撃性を有する部材であるコーナバンパ113が装着されている。コーナバンパ113によって、注文受付装置102の耐落下性能の向上が図られている。
【0014】
図2は、注文受付装置102の電気的接続を示すブロック図である。図2に示すように、注文受付装置102には、マイクロコンピュータ201が備えられており、このマイクロコンピュータ201が各部を駆動制御する。マイクロコンピュータ201は、各部を集中的に制御するCPU202に、バスライン203を介して制御プログラム等の固定的情報を予め記憶するROM204と、各種データを書き換え自在に記憶してワークエリア等として機能するRAM205、データを書き換え自在に記憶し、その記憶データを給電なしに保持できる不揮発性メモリ215とが接続されて構成されている。したがって、マイクロコンピュータ201は、情報処理を実行する情報処理部を構成する。
【0015】
マイクロコンピュータ201には、バスライン203を介して、タッチパネルコントローラ206、表示コントローラ207、キーボードコントローラ208、無線通信インターフェース209、及び、無線部210が接続されている。
【0016】
タッチパネルコントローラ206は、タッチパネル110からの入力信号をマイクロコンピュータ201に取り込む。表示コントローラ207は、画像データに基づいてLCD111を駆動制御し、画像データに応じた画像をLCD111に表示させる。キーボードコントローラ208は、キーボード112からの入力信号をマイクロコンピュータ201に取り込む。無線通信インターフェース209は、無線部210を駆動制御する。無線部210は、アンテナ211を介して無線中継器107との間で無線通信を実行する。注文受付装置102に入力された注文データ等の各種情報は、無線部210から無線中継器107に送信される。この場合、注文データは宛先をオーダステーション106としている。そこで、入力された情報が注文データである場合には、注文データはオーダステーション106に向けて無線送信されることになる。ここに、タッチパネル110やキーボード112等の操作部の操作によって注文データを入力する手段の機能と、入力された注文データをオーダステーション106に向けて無線送信する手段とが実行される。また、同様の手段を用いて、注文受付装置102は、顧客等の端末装置130と無線通信を実行することも可能である。
【0017】
不揮発性メモリ215には、各種データが保存されている。例えば、基本OS173、注文受付装置102における各種処理用のプログラム172、コンテンツデータ171である。コンテンツデータ171は、メニューコードに対応付けて、メニュー写真、メニュー品目名、単価、動画、レシピ、食材情報、広告等を保持する。基本OS173、プログラム172、コンテンツデータ171の全部又は一部は、注文受付装置102の起動時にRAM205にコピーされる。注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、基本OS173及びプログラム172に従い各種の処理を実行する。
【0018】
オーダステーション106の電気的接続についても簡単に説明する。図3は、オーダステーション106の電気的接続を示すブロック図である。図3に示すように、オーダステーション106には、マイクロコンピュータ301が備えられており、このマイクロコンピュータ301が各部を駆動制御する。マイクロコンピュータ301は、各部を集中的に制御するCPU302に、バスライン303を介して制御プログラム等の固定的情報を予め記憶するROM304と、各種データを書き換え自在に記憶してワークエリア等として機能するRAM305とが接続されて構成されている。したがって、マイクロコンピュータ301は、情報処理を実行する情報処理部を構成する。RAM305は、その全部又は一部が不揮発性メモリである。
【0019】
マイクロコンピュータ301には、バスライン303を介して、表示/キーボードコントローラ306とHDD307と通信インターフェース308とが接続されている。
【0020】
表示/キーボードコントローラ306は、画像データに基づいてLCD116を駆動制御し、画像データに応じた画像をLCD116に表示させ、また、キーボード117からの入力信号をマイクロコンピュータ301に取り込む。通信インターフェース308は、LANケーブル108を介して他の機器、つまり、キッチンプリンタ103、POS端末104、カスタマチェックプリンタ105、及び無線中継器107との間でのデータ通信を可能とする。
【0021】
ここで、図4は、注文受付装置102のカテゴリー選択画面10の画面表示例を示す正面図である。図4に示すカテゴリー選択画面10は初期状態時に表示させる画面である。そして、カテゴリー選択画面10には、カテゴリー選択表示Aと、レビュー表示Bと、人気ランキング表示Cとを含んでいる。
【0022】
カテゴリー選択表示Aは、各カテゴリーについてのカテゴリー写真A1とカテゴリー名A2とを含んでいる。
【0023】
レビュー表示Bは、注文したメニューに対する顧客によるレビュー(評価)の度合いを星印の数で表示するものであり、注文順に自動スクロール表示される。なお、本実施形態のレビュー表示Bにおいては、顧客によるレビュー(評価)が入力されてないものをリスト上位に表示するようにしている。こうすることで顧客によるレビュー(評価)の入力の促進を図ることができる。ここに、入力された評価の度合いを対応するメニュー(商品アイテム)に対応付けてLCD111に表示する評価表示手段が構成されている。
【0024】
人気ランキング表示Cは、顧客によるレビュー(評価)を集計してランキング化した結果を表示するものであり、ランキング順に自動スクロール表示される。
【0025】
顧客がカテゴリー選択表示Aを選択することにより、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、対応するカテゴリーのメニューを表示する。これにより、LCD111には、後述するメニュー選択画面20(図5参照)が表示される。
【0026】
図5は、注文受付装置102のメニュー選択画面20の画面表示例を示す正面図である。メニュー選択画面20には、メニュー選択表示Dを含んでいる。
【0027】
メニュー選択表示Dは、所定のカテゴリーに含まれる一群の各メニュー品目についての、メニュー写真D1、メニュー品目名D2、単価D3、及び、メニュー情報D4を含む第1領域である。ここで、メニュー情報D4は、対応するメニュー品目の詳細情報を表示させるための操作子となっている。注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、メニュー情報D4の選択を受け付けると、対応するメニュー品目の詳細情報をLCD111に表示する(図6参照)。
【0028】
図6は、注文受付装置102のメニュー詳細画面30の画面表示例を示す正面図である。メニュー詳細画面30は、対応するメニュー品目の品目名、価格等の他、トレーサビリティ情報や調理方法等を表した動画等をコンテンツとして含む。なお、メニュー詳細画面30に含まれるコンテンツは、これらに限らず、レシピや食材情報、広告等を含めてもよい。
【0029】
また、メニュー詳細画面30は、転送ボタンE1と戻りボタンE2を含んでいる。ここで、転送ボタンE1は、コンテンツの転送を指示するための操作子である。注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、転送ボタンE1の選択を受け付けると、このメニュー詳細画面30に含まれたコンテンツの選択画面をLCD111に表示する(図7参照)。戻りボタンE2は、メニュー選択画面20に戻る操作を指示するための操作子である。注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、戻りボタンE2の選択を受け付けると、メニュー選択画面20をLCD111に表示する。
【0030】
図7は、注文受付装置102のコンテンツ選択画面40の画面表示例を示す正面図である。コンテンツ選択画面40には、コンテンツ選択表示F、転送開始ボタンG1及びキャンセルボタンG2を含む。
【0031】
コンテンツ選択表示Fは、メニュー詳細画面30に含まれていた各コンテンツを選択可能に表示する。ここでは、コンテンツとして、動画F1a、レシピF1b、食材情報F1c、広告F1dを挙げている。各コンテンツにはチェックボックスF1が対応付けられており、当該チェックボックスF1を選択することで、転送したいコンテンツを選択する。何れかのチェックボックスF1に対し選択操作が行われると、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、選択されたチェックボックスF1内にチェックマークF2を表示する。なお、図7では、動画が選択された状態を示している。
【0032】
転送開始ボタンG1は、チェックボックスF1にて選択したコンテンツの転送を開始するボタンである。注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、転送開始ボタンG1の選択を受け付けると、選択されたコンテンツを、自装置に接続された端末装置130に転送する。キャンセルボタンG2は、転送の停止を指示するための操作子である。注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、顧客がキャンセルボタンG2の選択を受け付けると、コンテンツ選択画面40を消去してメニュー詳細画面30を表示する。
【0033】
図8は、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201が実行するコンテンツ転送処理の流れの一例を示すフローチャートである。注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、カテゴリー選択画面10(図4参照)を表示して入力を待機する(ステップS1)。ここで、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、カテゴリー選択画面10に表示されたカテゴリー選択表示Aの選択を受け付けると、メニュー選択画面20(図5参照)を表示させる(ステップS2)。また、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、メニュー選択画面20に表示されたメニュー情報D4の選択を受け付けると、メニュー詳細画面30(図6参照)を表示させる(ステップS3)。
【0034】
また、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、メニュー詳細画面30に表示された転送ボタンE1が選択されるか否かを判定する(ステップS4)。転送ボタンE1が選択されない場合に(ステップS4;No)、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、ステップS5へ処理を移行させる。転送ボタンE1が選択された場合に(ステップS4;Yes)、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、コンテンツ選択画面40を表示させる(ステップS6)。
【0035】
ステップS5において、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、戻りボタンE2が選択されるか否かを判定する(ステップS5)。戻りボタンE2が選択されない場合に(ステップS5;No)、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、ステップS4へ処理を移行させて待機する。戻りボタンE2が選択された場合に(ステップS5;Yes)、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、メニュー詳細画面30を消去後、ステップS2へ処理を移行させてメニュー選択画面20を表示させる。これより、顧客は、再度メニューを選択したり、あるいは、会計処理を依頼することが可能となる。
【0036】
続いて、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、コンテンツ選択画面40からコンテンツが選択されるか否かを判定する(ステップS7)。コンテンツが選択されない場合に(ステップS7;No)、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、ステップS9へ処理を移行させる。コンテンツが選択された場合に(ステップS7;Yes)、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、チェックマークF2をチェックボックスF1上に表示させる(ステップS8)。
【0037】
ステップS9において、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、キャンセルボタンG2が選択されるか否かを判定する(ステップS9)。キャンセルボタンG2が選択された場合に(ステップS9;Yes)、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、コンテンツ選択画面40を消去後、ステップS3へ処理を移行させてメニュー詳細画面30を表示させる。キャンセルボタンG2が選択されない場合に(ステップS9;No)、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、ステップS10へ処理を移行させる。
【0038】
ステップS10において、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、転送開始ボタンG1が選択されるか否かを判定する(ステップS10)。転送開始ボタンG1が選択された場合に(ステップS10;Yes)、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、選択されたコンテンツを転送して処理を終了する。転送開始ボタンG1が選択されない場合に(ステップS10;No)、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、ステップS7へ処理を移行させて待機する。
【0039】
このように、本実施形態の注文受付装置102によれば、顧客の端末装置130にコンテンツを転送するため、注文受付装置102の利便性を改善することができる。
【0040】
本実施形態の注文受付装置102で実行される基本OS173及びプログラム172は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0041】
さらに、本実施形態の注文受付装置102で実行される基本OS173及びプログラム172を、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の注文受付装置102で実行される基本OS173及びプログラム172をインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0042】
なお、本実施形態では、コンテンツとして動画データである動画F1a、レシピF1b、食材情報F1c、広告F1dを説明したが、これに限らず、各種フォーマットで作成されたコンテンツを用いることができる。例えば、ゲームや、音声データ、キャンペーン情報や割引クーポン等の画像データやテキストデータであってもよい。
【0043】
なお、本実施形態では、無線通信の手段として無線中継器107を用いた手段を説明しているが、これに限るものではない。無線通信の手段は、NFCやBluetooth(登録商標)等の近距離無線用の通信インターフェースを採用してもよい。
【0044】
なお、本実施形態では、コンテンツとして、動画F1a、レシピF1b、食材情報F1c等を転送すると説明している。その際に、コンテンツに広告コンテンツを付加して転送してもよい。例えば、動画F1aの最初や、動画F1aの途中や、動画F1aの最後などに広告コンテンツを付加してもよい。あるいは、動画F1a、レシピF1b、食材情報F1cなどのコンテンツにお店のマークなど付加させて表示させる形態としてもよい。または、動画F1a、レシピF1b、食材情報F1c等のコンテンツに音声データからなる広告コンテンツを付加してもよい。
【0045】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0046】
102 注文受付装置
110 タッチパネル
111 LCD
130 端末装置
209 無線通信インターフェース
210 無線部
211 アンテナ
20 メニュー選択画面
30 メニュー詳細画面
40 コンテンツ選択画面
D4 メニュー情報
E1 転送ボタン
E2 戻りボタン
F コンテンツ選択表示
F1 チェックボックス
G1 転送開始ボタン
G2 キャンセルボタン
【先行技術文献】
【特許文献】
【0047】
【特許文献1】特開2005−242846号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8