(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記起動パケットは、ブルートゥース低エネルギ(BLE)アドバタイジングパケットであり、前記他の電子装置の前記起動サービス回路は、前記起動パケットを走査する、請求項1に記載の方法。
前記起動パケットは、拡張された照会応答(EIR)パケットであり、前記他の電子装置の前記起動サービス回路は、前記電子装置を発見するための照会を行う、請求項1に記載の方法。
前記起動パケットは、ブルートゥース低エネルギ(BLE)アドバタイジングパケットであり、前記他の電子装置の前記起動サービス回路は、前記起動パケットを走査する、請求項7に記載の装置。
前記起動パケットは、拡張された照会応答(EIR)パケットであり、前記他の電子装置の前記起動サービス回路は、前記電子装置を発見するための照会を行う、請求項7に記載の装置。
前記起動パケットは、ブルートゥース低エネルギ(BLE)アドバタイジングパケットであり、前記電子装置の前記起動サービス回路は、前記起動パケットを走査する、請求項16に記載の装置。
前記起動パケットは、拡張された照会応答(EIR)パケットであり、前記電子装置の前記起動サービス回路は、前記電子装置を発見するための照会を行う、請求項16に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下の記述及び請求項を通じて特定の構成部品を指す特定の用語が使用される。当業者が理解するように、電子機器製造業者は異なる名称で呼び得る。この文書は名称が異なるが機能が異ならない構成部品の間を区別することを意図しない。以下の記述及び請求項において、「含む」という用語は、開放端(オープンエンド)式に使用され、よって、「含むが、それに(それらに)限定されない」を意味するものと解釈されなければならない。また、「結合する」という用語は、間接的な又は直接的な電気接続を意味することを意図する。従って、もし1つの装置が他の装置に結合されるならば、その結合は直接的な電気接続を通じて或いは端お装置及び接続を介した間接的な電気接続を通じてであり得る。
【0015】
図1を参照すると、
図1は本発明の第1の実施態様に従った起動制御を行う装置100の図面を例示する装置100は、電子装置の少なくとも1つの部分(例えば、一部又は全部)を含み得る。例えば、装置100は、上述の電子装置の一部を含み得る。より具体的には、装置100は、電子装置内の少なくとも1つの集積回路(IC)のような、少なくとも1つのハードウェア回路であり得る。他の実施例において、装置100は上述の電子装置の全部であり得る。他の実施例において、装置100は上述の電子装置を含むシステム(例えば、電子装置を含むオーディオ/ビデオシステム)を含み得る。電子装置の実施例は、携帯電話(例えば、多機能携帯電話)、携帯用情報端末(PDA)、及びラップトップコンピュータのようなパーソナルコンピュータを含み得るが、それらに限定されない。
【0016】
図1に示すように、装置100は電子装置の動作を制御するよう配置される処理回路110を含み得る。装置100は電子装置用の情報を送信又は受信するよう配置される送受信器120を更に含み得る。その場合、送受信器120は処理回路110に結合され、電子装置の1つ又はそれよりも多くのアンテナを送受信器120に結合し得る。例えば、処理回路110は少なくとも1つのプロセッサ及びハードウェア資源を含み、送受信器120は無線ネットワーク通信用の送信器及び受信器のような送信器及び受信器を含み、送信器は電子装置用の情報を送信するよう配置され、受信器は電子装置用の情報を受信するよう配置され、プロセッサは、電子装置の上述の動作を制御するために、電子装置内の記憶装置モジュール(例えば、ハードディスクドライブ(HDD)又はフラッシュドライブのような非揮発性メモリ)から受信する幾つかのプログラムコード110Pを実行し得る。
【0017】
この実施態様によれば、処理回路110は、所定の起動行為が装置Aのような電子装置に入力されたか否かを検出(又は監視)し得る。その場合、所定の起動行為は、典型的には、起動制御のためのユーザ行為である。加えて、所定の起動行為が電子装置に入力されたことが検出されると、処理回路110は、送受信器120(より具体的には、その内部の送信器)を利用することによって、装置Bのような他の電子装置の内部回路(
図1には示されていない)が所定の起動情報の検出に応答して起動させられるのを可能にする所定の起動情報を保有する起動パケットを送信する。より具体的には、装置Bのような他の電子装置の起動サービス回路(
図1には示されていない)が起動パケットを受信し、所定の起動情報が起動パケット内に存在するか否かを検出する。所定の起動情報が起動パケット内に存在することが検出されると、装置Bのような他の電子装置の起動サービス回路は上述の内部回路を制御して停止から再開する。
【0018】
例えば、ユーザが電子装置を振動させる状況において、起動行為はユーザが装置Aのような電子装置に適用した振動行為を表し得る。次に、装置Aのような電子装置は所定の起動情報を保有する起動パケットを送信する。その結果、装置Bのような他の電子装置の上述の内部回路は停止から再開する、より具体的には、待機モード、停止モード、又はスリープモードのうちのいずれかから再開して活性になる。これは例示的な目的のためであるに過ぎず、本発明の限定であることを意図しない。他の実施例において、ユーザが起動キー(例えば、電子装置の物理的なキー又はボタン、或いは電子装置のタッチディスプレイパネル上の仮想ボタン)を押す状況において、起動行為はユーザが装置Aのような電子装置の起動キーに適用した押圧行為を表し得る。次に、装置Aのような電子装置は所定の起動情報を保有する起動パケットを送信する。その結果、装置Bのような他の電子装置の前述の内部回路は停止から再開し得る、より具体的には、待機モード、停止モード、又はスリープモードのうちのいずれかから再開して活性になり得る。
【0019】
図2は、本発明の実施態様に従った
図1に示す実施態様の前述の電子装置を含む無線システムを例示している。この実施態様において、無線システムは、上述の装置100と、起動制御を行うための装置200とを含み、装置200は、起動サービス回路210と、送受信器220と、内部回路230とを含み、その場合、送受信器220は、典型的には、装置Bのための情報を受信するよう配置される受信器を含み、装置Bのための情報を受信するよう配置される受信器を更に含み、起動サービス回路210は、装置Bに起動サービスを提供するよう配置される。起動サービス回路210を上述の他の電子回路の起動サービス回路の一例として挙げ得ること、及び内部回路230を上述の他の電子装置の内部回路の一例として挙げ得ることに留意のこと。
【0020】
より具体的には、装置Aが
図1に示す実施態様の電子装置であり、装置Bが
図1に示す実施態様の他の電子装置である状況において、この実施態様において、装置100は装置Aの全部を含み得る。この実施態様において、装置200は装置Bの全部を含み得る。これは例示的な目的のためであるに過ぎず、本発明の限定であることを意図しない。この実施態様の幾つかの変形において、装置200は、装置Bの少なくとも1つの部分(例えば、一部又は全部)のような、他の電子装置の少なくとも1つの部分(例えば、一部又は全部)を含み得る。例えば、装置Aはリモコン(リモートコントローラ)であり、装置Bはテレビ(TV)であり得る。これは例示的な目的のためであるに過ぎず、本発明の限定であることを意図しない。
【0021】
この実施態様によれば、内部回路230のような装置Bの一部は、その待機モード、停止モード、又はスリープモードに入って不活性になり、装置Aは、1つ又はそれよりも多くの起動パケットを使用することによって、より具体的には、装置Bによる起動パケットの成功裡の受信の蓋然性を増大させるために、所定の時間間隔(例えば、1秒又はそれ以上)に亘って、或いは所定の回数(例えば、2回又はそれ以上)に亘って、上述の起動パケットを反復的に送信する。より具体的には、電子装置が前述の携帯電話(例えば、上述の多機能携帯電話)である状況において、装置Aは
図2に示すようなリモコンの役割を演じる特定のプログラムコードを動作する電子装置を表し得る。これは例示的な目的のためであるに過ぎず、本発明の限定であることを意図しない。
【0022】
実際には、
図2に示す内部回路230は、装置Bのプロセッサ及び/又はワイヤレス−フィディリティ(Wi−Fi)制御回路を含み得る。例えば、内部回路230は、装置Bのプロセッサを含み得る。他の実施例において、内部回路230は、装置BのWi−Fi制御回路を含み得る。他の実施例において、内部回路230は、装置Bのプロセッサ及びWi−Fi制御回路を含み得る。
【0023】
図3は、本発明の実施態様に従った起動制御を行う方法300のフローチャートを例示している。
図3に示す方法300を
図1に示す装置100(より具体的には、
図2に示す装置A)に適用し得るし、その処理回路110(より具体的には、
図1に示す実施態様のプログラムコード110Pを実行する処理回路110)に適用し得る。方法300を以下に記載する。
【0024】
ステップ310において、処理回路110は所定の起動行為が装置Aのような電子装置に入力されたか否かを検出(又は監視)する。その場合、所定の起動行為は、起動制御のためのユーザ行為であるのが典型的である。例えば、処理回路110は、装置Bのような他の電子装置から受信される情報を検出し得る。装置Bのような他の電子装置から受信される情報が他の電子装置の不活性な状態(例えば、装置Bの前述の待機モード、前述の停止モード、又は前述のスリープモード)を示すとき、処理回路110は所定の起動行為が電子装置に入力されたか否かを検出し始める。
図3に示すように、所定の起動行為が電子装置に入力されたことが検出されると、ステップ320に入れられる。さもなければ、再びステップ310に入れられる。
【0025】
ステップ320において、処理回路110は、送受信器120(より具体的には、その内部の送信器)を利用することによって、所定の起動情報の検出に応答して装置Bのような他の電子装置の内部回路が起動させられるのを可能にするよう、所定の起動情報を保有する起動パケットを送信する。より具体的には、装置Bのような他の電子装置の起動サービス回路210は起動パケットを受信し、所定の起動情報が起動パケット内に存在するか否かを検出する。所定の起動情報が起動パケット内に存在することが検出されると、装置Bのような他の電子装置の起動サービス回路210は、上述の内部回路230を制御して、停止から再開する。
【0026】
この実施態様によれば、所定の起動情報は、電子装置の製造業者の会社識別子(ID)のような会社IDを含み得る。より具体的には、所定の起動情報は、起動制御のために利用し得る一連番号Seqを更に含み得る。一連番号Seqは、所定の起動行為が検出される回数に対応する変数であり得る。例えば、一連番号Seqは、区間[0x01、0xFF]の範囲内に入り得るし、所定の起動行為が検出されるときに、1の増分で増大し得る。その場合、一連番号Seqは周期的に変化し得る。一連番号Seqを使用する結果、起動制御の正しさを保証し得る。加えて、所定の起動情報は、起動制御のためにも利用し得る所定の起動パターン(例えば、所定の組の二進値)を更に含み得る。例えば、所定の起動パターンが起動パケット内に存在することが検出されると、装置Bのような他の電子装置の起動サービス回路210は、上述の内部回路230を制御して、停止から再開する。
【0027】
図3に示す実施態様の幾つかの変形のような本発明の幾つかの実施態様によれば、起動パケットは、ADV_INDパケット、ADV_NONCONN_INDパケット、及びADV_SCAN_INDパケットのうちの1つのような、ブルートゥース低エネルギ(BLE)アドバタイジングパケットであり得る。その場合、関連技術における従来的なBLE着想に基づき、ADV_INDパケット、ADV_NONCONN_INDパケット、及びADV_SCAN_INDパケットが、何らかの他の目的のために利用される。例えば、内部回路230は、装置Bの前述の待機モード、前述の停止モード、又は前述のスリープモードに入り、従って、不活性になり(例えば、内部回路230が装置Bの全部を制御するためのプロセッサを表す状況において、装置Bは不活性になり)、次に、装置Bのような他の電子装置の起動サービス回路210は、起動パケットを走査し得る。これは例示的な目的のためであるに過ぎず、本発明の限定であることを意図しない。一部の他の実施例において、装置Bのような他の電子装置の起動サービス回路210は、内部回路230(又は装置B)が不活性になろうとなかろうと、いつでも起動パケットを走査し得る。
【0028】
図3に示す実施態様の幾つかの変形のような本発明の幾つかの実施態様によれば、起動パケットは、ブルートゥース(BT)パケットであり得る、より具体的には、拡張された照会応答(EIR)パケットであり得る。例えば、装置Bのような他の電子装置の起動サービス回路210は、装置Aのような電子装置を発見するための照会を行い得る。装置Aのような電子装置は、照会に応答してEIRパケットを送信し得る。これは例示的な目的であるに過ぎず、本発明の限定であることを意図しない。
【0029】
図4は、本発明の実施態様に従った
図3に示す方法300と関連する制御スキームを例示している。その場合、起動パケットは、BLEアドバタイジングパケット(例えば、ADV_INDパケット、ADV_NONCONN_INDパケット、及びADV_SCAN_INDパケットのうちの1つ)であり得る。
図4に示すBLE装置Aを
図2に示す装置Aの一例として挙げ得る。
図4に示すBLE装置Bを
図2に示す装置Bの一例として挙げ得る。加えて、
図4に示すBLE回路を
図2に示す起動サービス回路210の一例として挙げ得る。
図4に示すスリーパ回路を
図2に示す内部回路230の一例として挙げ得る。追加的に、
図4に示すスリーパ回路のいずれかをステップ320において述べた起動パケットの一例として挙げ得る。この実施態様によれば、BLE装置Aを起動装置(即ち、他の装置を起動させる装置)と考え得るのに対し、BLE装置Bをスリーパ装置と考え得る。
【0030】
ステップ405において、BLE回路は、指数RcvSeqを初期化してゼロにする(簡潔性のために、
図4に「init:RcvSeq=0」と印している)。
【0031】
ステップ410−1において、スリーパ回路は、その待機モード、その停止モード、又はそのスリープモードに入り(簡潔性のために、
図4に「待機/停止/スリープモード」と印している)、従って、非活性になる。例えば、スリーパ回路は、BLE回路に命令を送信可能であり、次に、ステップ420−1に入れられる。これは例示的な目的であるに過ぎず、本発明の限定であることを意図しない。
【0032】
ステップ420−1において、BLE回路は、BLE走査機能性をオンにする(簡潔性のために
図4に「BLE走査オン」と印している)。例えば、装置Bユーザインターフェース(UI)表示(即ち、BLE装置BのUI表示)は、BLE装置Bのスリープ状態を暗示し得る。これは例示的な目的であるに過ぎず、本発明の限定であることを意図しない。
【0033】
ステップ430において、処理回路110は所定の起動行為がBLE装置Aに入力されたことを検出する(簡潔性のために、
図4に「起動行為」と印している)。より具体的には、所定の起動行為がBLE装置Aに入力されたことが検出されると、BLE装置Bによる起動パケットの成功裡の受信の蓋然性を増大させるために、処理回路110は始動し、送受信器120(より具体的には、その内部の送信器)を利用することによって、上述の時間間隔(例えば、1秒又はそれよりも長く)に亘って、或いは上述の所定の回数(例えば、2回又はそれよりも多く)に亘って、所定の起動情報を保有する起動パケットを反復的に送信する。例えば、必要なときに、所定の時間間隔又は所定の回数を調節し得る。より具体的には、リモコン性能(例えば、送受信器220の受信器性能)に従って所定の時間間隔又は所定の回数を調節し得る。これは例示的な目的であるに過ぎず、本発明の限定であることを意図しない。
【0034】
図4に示すように、処理回路110の制御の下で、BLE装置Aは、m秒に亘って、(例えば所定の起動情報を保有する起動パケットを反復的に送信することによって)アドバタイジングを継続し、その場合、この実施態様において、値mは正の実数を表し得る。加えて、上述のように、一連番号Seqは所定の起動行為が検出される回数に対応する変数であり得る。例えば所定の起動行為がn回に亘って検出される(例えば、この実施態様では、値nが正の整数を表し得る)状況において、処理回路110は、一連番号Seqをnと等しいように設定し得る(
図4に「Seq=n」と印している)。
【0035】
ステップ422において、BLE回路は、受信パケットの特定のフィールドにおけるパターンが所定の起動パターンと全く同じであるか否か、並びにこの受信パケットの一連番号Seq及び指標RcvSeqが互いに等しくないか否かを確認する(簡潔性のために、
図4に「パターン一致&&Seq!=RcvSeq」と印している)。受信パケットの特定のフィールドにおけるパターンが所定の起動パターンと全く同じであることが検出され、且つこの受信パケットの一連番号及び指標RcvSeqが互いに等しくないことが検出されると、ステップ424に入れられる。さもなければ、更なる受信パケット(複数の更なる受信パケット)と確認するために、ステップ422に再び入れられ得る。
【0036】
ステップ424において、BLE回路は指標RcvSeqがnであるように設定し(簡潔性のために、
図4に「RcvSeq=n」と印している)、その場合には、ステップ422の確認動作に合格する受信パケットの一連番号Seqから値nを取得し得る。
【0037】
ステップ415において、BLE回路は、スリーパ回路が停止から再開するよう制御する(簡潔性のために、
図4に「停止された回路を再開させる」と印している)。
【0038】
ステップ410−2において、ステップ415の動作の結果、スリーパ回路はその活性モードに入る。
【0039】
ステップ410−2において、BLE回路はBLE走査機能性をオフにする(簡潔性のために、
図4に「BLE走査オフ」と印している)。
【0040】
ステップ420−1及びステップ420−2のような一部のステップの動作が
図4に例示されていることに留意のこと。これは例示の目的のために過ぎず、本発明の限定であることを意図しない。この実施態様の幾つかの変形によれば、ステップ420−1及びステップ420−2は任意的であり得る。例えば、BLE走査機能性を初期設定でオフとしてよく、従って、これらの変形では、ステップ420−1及びステップ420−2を
図4から取り除き得る。
【0041】
図5は、本発明の実施態様に従った
図4に示す制御スキームの起動パケット内の所定の起動情報の構成を例示している。例えば、起動パケットは、プリアンブル(この実施態様では、例えば、0xxAA)と、アクセスコード(この実施態様では、例えば、0x8E89BED6)と、プロトコルデータユニット(PDU)と、3オクテットを備える周期冗長度チェック(CRC)コードとを含み得る。この実施態様において、処理回路110は、起動パケットの第1の部分ペイロード510が装置AのBTアドレスを含むよう制御し得るし、起動パケットの第2の部分ペイロード520が所定の起動情報を含むよう更に制御し得る。
【0042】
上述のBLEアドバタイジングパケットの一例としてADV_INDパケットを挙げると、フィールドAdvAは6オクテットのソースBTアドレスを保有し、フィールドAdvDataは所定の起動情報を保有し得る。例えば、フィールドAdvDataが保有する所定の起動情報は、起動情報長、製造業者データ、会社ID、一連番号Seq、所定の起動パターン、及びスリーパ回路IDをそれぞれ表示するために一部のサブフィールド内に配置される、複数の組の起動情報オクテットを含み得る。この実施態様において、複数の組の起動情報オクテットは、{0x14}、{0xFF}、{0x00 0x46}、その16進数形態にある前述の値n、{0x4D6564696174656B5456}、及び装置BのWi−Fi制御回路のWi−Fi媒体アクセス制御(MAC)アドレスであり得る。Wi−Fi媒体アクセス制御(MAC)アドレスは、それぞれ、この実施態様の起動情報長、製造業者データ、会社ID、一連番号Seq、所定の起動パターン、及びスリーパ回路IDである。これは例示的な目的のためであるに過ぎず、本発明の限定であることを意図しない。一部の他の実施例において、複数の組の起動情報オクテットのうちの少なくとも1つの部分(例えば、一部又は全部)は異なり得る。
【0043】
より十分な理解のために、この実施態様におけるBLEアドバタイジングパケットの一例としてADV_INDパケットを挙げる。これは例示的な目的のためであるに過ぎず、本発明の限定であることを意図しない。この実施態様の変形によれば、BLEアドバタイジングパケットは、ADV_NONCONN_INDパケットであってもよい。この実施態様の他の変形によれば、BLEアドバタイジングパケットは、ADV_SCAN_INDパケットであってもよい。
図5の左下に示すヘッダの内容は当該技術分野において周知であり、従って、ここでは詳細に記載されない。
【0044】
図6は、本発明の他の実施態様に従った
図3に示す方法300と関連する制御スキームを例示しており、そこでは、起動パケットは、BTパケット(例えば、EIRパケット)であり得る。
図2に示す装置Aの一例として
図6に示すBT装置Aを挙げ得る。
図2に示す装置Bの一例として
図6に示すBT装置Bを挙げ得る。加えて、
図2に示す起動サービス回路210の一例として
図6に示すBT回路を挙げ得る。
図2に示す内部回路230の一例として
図6に示すスリーパ回路を挙げ得る。加えて、ステップ320において述べる起動パケットの一例として
図6に示すBT起動パケットのいずれかを挙げ得る。この実施態様によれば、BT装置Aを起動装置と考え得るのに対し、BT装置Bをスリーパ装置と考え得る。
【0045】
ステップ605において、BT回路は、指標RcvSeqを初期化し、ゼロにする(簡潔性のために、
図6に「Init:RcvSeq=0」と印している)。
【0046】
ステップ610−1において、スリーパ回路は、その待機モード、その停止モード、又はそのスリープモードに入り(簡潔性のために、図に「待機/停止/スリープモード」と印している)、従って、非活性になる。例えば、スリーパ回路はBT回路に命令を送信可能であり、次に、ステップ620−1に入れられる。これは例示的な目的のためであるに過ぎず、本発明の限定であることを意図しない。
【0047】
ステップ620−1において、BT回路はBT照会機能性をオンにする(簡潔性のために、
図6に「BT照会オン」と印している)。例えば、装置BのUI表示(即ち、BT装置BのUI表示)は、BT装置Bのスリープ状態を暗示し得る。これは例示的な目的であるに過ぎず、本発明の限定であることを意図しない。
【0048】
ステップ630において、処理回路110は、所定の起動行為がBT装置Aに入力されたことを検出する(簡潔性のために、
図6に「起動行為」と印している)。所定の起動行為がBT装置Aに入力されたことが検出されると、ステップ632に入れられる。
【0049】
ステップ632では、処理回路110の制御の下で、BT装置Aはその発見可能モードに入る。より具体的には、BT装置Bが起動パケットを成功裡に受信する蓋然性を増大させるために、処理回路110は、送受信器120(より具体的には、その内部の送信器)を利用することによって、上述の所定の時間期間(例えば、1秒又はそれよりも長く)に亘って、或いは上述の所定の回数(例えば、2回又はそれよりも多く)に亘って、所定の起動情報を保有する起動パケットを反復的に送信し始める。例えば、必要なときに、所定の時間間隔又は回数を調節し得る。より具体的には、リモコン性能(例えば、送受信器220の受信器性能)に従って所定の時間間隔又は回数を調節し得る。これは例示的な目的のために過ぎず、本発明の限定であることを意図しない。
【0050】
図6に示すように、処理回路110の制御の下で、BT装置Aは、m秒に亘って(例えば、所定の起動情報を保有する起動パケットを反復的に送信することによって)発見可能な状態のままである。その場合、この実施態様において、値mは正の実数を表し得る。加えて、上述のように、一連番号Seqは所定の起動行為が検出される回数に応じて異なり得る。例えば、所定の起動行為がn回に亘って検出される状況において(例えば、この実施態様において、値nは正の整数を表し得る)、処理回路110は、一連番号Seqがnと等しいように設定し得る(
図6に「Seq=n」と印している)。
【0051】
ステップ622において、BT回路は、受信パケットの特定のフィールドにおけるパターンが所定の起動パターンと全く同じであるか否か、並びにこの受信パケットの一連番号Seq及び指標RcvSeqが互いに等しくないか否かを確認する(簡潔性のために、
図6に「パターン一致&&Seq!=RcvSeq」と印している)。受信パケットの特定のフィールドにおけるパターンが所定の起動パターンと全く同じであること、並びにこの受信パケットの一連番号Seq及び指標RcvSeqが互いに等しくないことが検出されると、ステップ624に入れられる。さもなければ、更なる受信パケット(複数の受信パケット)を確認するために、ステップ622に再び入れられ得る。
【0052】
ステップ624において、BT回路は、指標RcvSeqがnであるよう設定し(簡潔性のために、
図6に「RcvSeq=n」と印している)、その場合には、ステップ622の確認動作を合格した受信パケットの一連番号Seqから値nを取得し得る。
【0053】
ステップ615において、BT回路は、スリーパ回路を制御して、停止から再開する(簡潔性のために、
図6に「停止された回路を再開させる」と印している)。
【0054】
ステップ610−2において、スリーパ回路は、ステップ615の動作の結果として、その活性モードに入る。
【0055】
ステップ620−2において、BT回路はBT照会機能性をオフにする(簡潔性のために、
図6に「BT照会オフ」と印している)。
【0056】
ステップ620−1及びステップ620−2のような一部のステップの動作が
図6に例示されていることに留意のこと。これは例示的な目的のためであるに過ぎず、本発明の限定であることを意図しない。この実施態様の一部の変形によれば、ステップ620−1及びステップ620−2は任意的であり得る。例えば、初期設定でBT照会機能性をオフとしてもよい。従って、これらの変形では、ステップ620−1及びステップ620−2を
図6から取り除き得る。
【0057】
図7は、本発明の実施態様に従った
図6に示す制御スキームの起動パケット内の所定の起動情報の構成を例示している。例えば、この実施態様の起動パケットは、EIRパケットであってもよく(
図7に「240オクテットを備える拡張された照会応答」と印している)、有意部分と、非有意部分とを含んでよく、その場合、有意部分は、
図7に示すEIRデータ構造1,...2,Nのような、1つ又はそれよりも多くのEIRデータ構造を含み得る。この実施態様において、処理回路110は、EIRデータ型を含むよう起動パケットの第1の部分構造710を制御し、更に、所定の起動情報を含むよう起動パケットの第2の部分構造720を制御し得る。
【0058】
図7に示すように、処理回路110は、第1の部分構造710及び第2の部分構造720がEIRデータ構造1内にあるよう制御し、その場合、処理回路110は、データ構造1,...2,N内の他のデータ構造が全てゼロ値で一杯であるよう制御し得るし、非有意部分もゼロ値で一杯であるよう制御し得る。これは例示的な目的であるに過ぎず、本発明の限定であることを意図しない。この実施態様の変形によれば、データ構造1,...2,N内の他のデータ構造が全てゼロ値で一杯であることは不要である。この実施態様の他の変形によれば、非有意部分がゼロ値で一杯であることは不要である。この実施態様の他の変形によれば、第1の部分構造710及び第2の部分構造720は、如何なるデータ構造1,...2,N内にあってよく、そこでは、処理回路110は、データ構造1,...2,N内の他のデータ構造が全てゼロ値で一杯であるよう制御し得る。
【0059】
この実施態様において、EIRデータ構造1のフィールド長は、1オクテット値長を保有し得る。それはEIRデータ構造1のフィールドデータの長さがオクテットの単位にあることを示す。加えて、フィールドデータを2つの部分に、即ち、「EIRデータタイプ」と印すkオクテット部分と、「EIRデータ」と印す(長さ−k)オクテット部分とに分割され、それらはこの実施態様の第1の部分構造710及び第2の部分構造720としてそれぞれ利用される。より具体的には、フィールドデータのkオクテット部分は、(より良い理解のために一例として挙げ得る{0xFF}のような)前述の製造業者データを保有し得る。フィールドデータの(長さ−k)オクテット部分は、(
図7に「製造業者特異データ」と印している)製造業者特異データと考えられるデータのような、上述の所定の起動情報の何らかの他の部分を保有し得る。その場合、値kは正の整数であり得る。例えば、フィールドデータの(長さ−k)オクテット部分が保有する所定の起動情報のこれらの部分は、会社ID、一連番号Seq、所定の起動パターン、及びスリーパ回路IDをそれぞれ表示するために一部のサブフィールド内に配置される、複数の組の起動情報オクテットを含み得る。この実施態様において、製造業者データは{0xFF}であってよく、フィールドデータの(長さ−k)オクテット部分内の複数の組の起動情報オクテットは、{0x00 0x46}、その16進数形態における前述の値n、及び装置BのWi−Fi制御回路のWi−FiMACアドレスであってよく、それらはこの実施態様の会社ID、一連番号Seq、所定の起動パターン、及びスリーパ回路IDである。これは例示的な目的であるに過ぎず、本発明の限定であることを意図しない。一部の他の実施例において、複数の組の起動情報オクテットの少なくとも1つの部分(例えば、一部又は全部)は異なり得る。
【0060】
図8は、本発明の他の実施態様に従った起動制御を行う方法のフローチャートを例示している。
図8に示す方法800を
図2に示す装置200(より具体的には、上述の装置B)に適用し得るし、その起動サービス回路210に適用し得る。方法800を以下に記載する。
【0061】
ステップ810において、起動サービス回路210は、送受信器220(より具体的には、その内部の送信機)を利用することによって、ステップ320において述べた起動パケットのようなパケットを受信し、その場合、受信パケットは、
図2に示す装置Aのような
図1に示す実施態様の電子装置から送信される。例えば、受信パケットは
図4に示すBLE起動パケットの1つであり得る。他の実施例において、受信パケットは
図6に示すBT起動パケットの1つであり得る。
【0062】
ステップ820において、起動サービス回路210は、所定の起動情報が起動パケットのような受信パケット内に存在するか否かを検出する。所定の起動情報が起動パケットのような受信パケット内に存在することが検出されると、ステップ830に入れられる。さもなければ、ステップ810に再び入れられる。
【0063】
ステップ830において、起動サービス回路210は、(この実施態様では装置B内にある)内部回路230を制御して、停止から再開させる。
【0064】
図8に示す方法は
図2に示す装置Bに対応する動作に焦点を置き得るのに対し、
図3に示す方法は
図2に示す装置Aに対応する動作に焦点を置き得ることに留意のこと。よって、
図3に示す実施態様の変形における記述を
図8に示す方法800に適用し得る。
【0065】
例えば、
図8に示す実施態様の一部の変形によれば、起動パケットは、ADV_INDパケット、ADV_NONCONN_INDパケット、及びADV_SCAN_INDパケットのうちの1つをような、BLEアドバタイジングパケットであり得る。より具体的には、内部回路230は、装置Bの前述の待機モード、前述の停止モード、又は前述のスリープモードに入り、従って、不活性になり(例えば、内部回路230が装置Bの全体を制御するプロセッサを表す状況において、装置Bは不活性になり得る)、次に、装置Bの起動サービス回路210は起動パケットを走査し得る。これは例示的な目的であるに過ぎず、本発明の限定であることを意図しない。一部の他の実施例において、装置Bの起動サービス回路210は、内部回路230(又は装置B)が不活性になろうがなかろうが、常に起動パケットを走査し得る。
【0066】
図8に示す実施態様の一部の変形に従った他の実施例において、起動パケットはBTパケット(例えば、EIRパケット)であり得る。より具体的には、装置Bの起動サービス回路210は、装置Aを発見するための照会を行い、装置Aは、照会に応答してEIRパケットを送信し得る。
【0067】
同様に、
図4−7に示す実施態様及びそれらの変形のいずれかにおける記載を
図8に示す方法に適用し得る。類似の記載を詳細に反復しない。
【0068】
当業者は本発明の教示を維持しながら装置及び方法の数々の修正及び変更を行い得ることを直ちに観察するであろう。従って、上記開示は付属の請求項の境界によってのみ制限されると解釈されなければならない。