特許第5809108号(P5809108)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5809108内容物噴射操作機構および、この内容物噴射操作機構を備えたエアゾール式製品およびポンプ式製品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5809108
(24)【登録日】2015年9月18日
(45)【発行日】2015年11月10日
(54)【発明の名称】内容物噴射操作機構および、この内容物噴射操作機構を備えたエアゾール式製品およびポンプ式製品
(51)【国際特許分類】
   B05B 9/04 20060101AFI20151021BHJP
   B65D 83/38 20060101ALI20151021BHJP
   B65D 83/16 20060101ALI20151021BHJP
   B65D 83/00 20060101ALI20151021BHJP
   B05B 11/00 20060101ALI20151021BHJP
【FI】
   B05B9/04
   B65D83/38 200
   B65D83/16 100
   B65D83/00 K
   B05B11/00 101E
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-118436(P2012-118436)
(22)【出願日】2012年5月24日
(65)【公開番号】特開2013-244432(P2013-244432A)
(43)【公開日】2013年12月9日
【審査請求日】2014年12月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000144463
【氏名又は名称】株式会社三谷バルブ
(73)【特許権者】
【識別番号】000102544
【氏名又は名称】エステー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100097593
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 治幸
(72)【発明者】
【氏名】羽座 達夫
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 正人
(72)【発明者】
【氏名】並木 文彦
(72)【発明者】
【氏名】樋口 賢
【審査官】 加藤 昌人
(56)【参考文献】
【文献】 特開平07−328497(JP,A)
【文献】 特開2007−099301(JP,A)
【文献】 特表2004−519392(JP,A)
【文献】 特開2005−152789(JP,A)
【文献】 実開平06−027650(JP,U)
【文献】 米国特許第05310092(US,A)
【文献】 特開2003−284977(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05B 9/00− 9/08
B05B 11/00−11/06
B65D 83/00−83/76
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体の周方向に回動可能な内容物噴射用の操作部と、
前記操作部の回動操作にともなう当該操作部との直接のカム作用により、前記容器本体の上下方向へ移動する噴射部材と、
前記噴射部材に取り付けられて、当該噴射部材との連動により開閉状態が変化する内容物噴射作動用の弁作用部を有するステムと、を備え、
前記カム作用は、
それぞれ、山部およびこれに続く谷部からなるカム作用部単位が周方向に連続形成された、前記操作部のカム駆動面と、前記噴射部材のカム従動面との間のカム作用である、
ことを特徴とする内容物噴射操作機構。
【請求項2】
前記カム駆動面は、
前記操作部を構成する上側筒状部の周回下端部分に形成され、
前記カム従動面は、
前記噴射部材を構成する下側筒状部の周回上端部分に形成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の内容物噴射操作機構。
【請求項3】
前記容器本体を保持するカバー部材を備え、
前記カバー部材は、
前記噴射部材の上下方向への移動を許容し、かつ、当該噴射部材の前記周方向への回動を阻止するための上下方向案内部を有している、
ことを特徴とする請求項1または2記載の内容物噴射操作機構。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載の内容物噴射操作機構を備え、かつ、噴射用ガスおよび噴射対象物を前記容器本体に収容した、
ことを特徴とするエアゾール式製品。
【請求項5】
請求項1乃至3のいずれかに記載の内容物噴射操作機構を備え、かつ、噴射対象物を前記容器本体に収容した、
ことを特徴とするポンプ式製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアゾール式製品やポンプ式製品に用いられるカム作動タイプの内容物噴射操作機構に関する。
【0002】
特に回動操作される内容物噴射用操作部のカム駆動面および、弁作用部を備えたステムと一体で当該カム駆動面とのカム作用により上下方向に移動する噴射部材のカム従動面のそれぞれが、山部とこれに続く谷部からなるカム面が連続形成された、内容物噴射操作機構に関する。
【0003】
本明細書では、利用者の操作対象であって、弁作用部が形成されたステムおよびこれと一体の噴射部材を上下方向に移動させるための構成を、「操作部」という。図示の内容物噴射操作機構の場合、噴射作動部材7および筒状操作部材8の一体物がこの操作部に相当する。また、ステムおよびこれと一体の噴射部材を必要に応じて「ステム側」という。
【0004】
なお、本発明は、操作部の回動に応じてステム側を上下方向に移動させるための内容物噴射操作機構を対象としており、この内容物噴射操作機構におけるステム側の移動にともないどのような形の内容物噴射状態が設定されるかはいわば任意である。
【0005】
すなわち、本発明にかかるエアゾール式製品としては、
(11)ステム弁作用部が開状態に設定されてから閉状態に復帰するまでの間、継続して内容物が噴射される汎用連続噴射(非定量噴射)や、
(12)ステム弁作用部が閉状態のときに噴射対象内容物が当該ステム弁作用部よりも上流側の定量室に貯留され、ステム弁作用部が閉状態から開状態に変化することにより当該定量室の内容物が噴射される、いわゆる定量噴射や、
(13)ステム弁作用部が閉状態から開状態への移行後に噴射対象内容物が当該ステム弁作用部よりも下流側の定量室に貯留され、ステム弁作用部が開状態から閉状態へと復帰することにともない当該定量室の内容物が噴射される、いわゆる逆定量噴射などの、
各種タイプの噴射態様をとりえる。
【0006】
また、いわゆる吸込弁および吐出弁を備えた各種ポンプ式製品の噴射態様にも本発明の内容物噴射操作機構は適用可能である。
【背景技術】
【0007】
容器本体の周方向に回動操作される内容物噴射用の操作部のカム駆動面と、弁作用部を備えたステムと一体の噴射部材のカム従動面とのカム作用により、当該ステムが上下方向に移動して、内容物の噴射状態(作動モード)および内容物の非噴射状態(静止モード)の選択的設定をおこなえるようにしたエアゾール式製品は、すでに開示されている(特許文献1,図6参照)。
【0008】
この回動操作部とステム側との間のカム作用は、カム駆動面がいわば一回転することによりカム従動面が上下方向に一往復する態様になっている。
【0009】
すなわち利用者は、回動操作部の半回転操作によりエアゾール式製品の静止モードと作動モードとを選択的に設定できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2003−284977号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
このように従来の、容器本体の周方向への回動操作部を用いた噴射操作機構の場合、その半回転操作の単位で作動モードと静止モードとが個々に設定される。
【0012】
したがって、作動モードと静止モードとを切り換える際のいわば回動操作移動範囲が大きくなり、また、作動モードと静止モードとを連続的に繰り返す形のいわば間歇噴射状態の実現には回動操作部を複数回にわたって回転させなければならず、容器本体周方向への回動操作上の利便性にかけるという問題点があった。
【0013】
これを解決するため本発明では、容器本体周方向への回動操作部のカム駆動面およびステム側のカム従動面のそれぞれを、山部およびこれに続く谷部からなるカム作用部単位が周方向に連続形成された態様の、カム面に設定している。
【0014】
このように山部および谷部のカム作用部単位が周方向に連続するカム面を用いることにより、上述の各種噴射態様における作動モードと静止モードとの間の切換え操作や、上記間歇噴射状態の設定回動操作に際しての回動操作移動範囲を少なくして、容器本体周方向への回動操作上の簡単化,利便化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、以上の課題を次の内容物噴射操作機構により解決する。
(1)容器本体(例えば後述の容器本体1)の周方向に回動可能な内容物噴射用の操作部(例えば後述の筒状操作部材8および噴射作動部材7)と、
前記操作部の回動操作にともなうカム作用により前記容器本体の上下方向へ移動する噴射部材(例えば後述の噴射部材5)と、
前記噴射部材に取り付けられて、当該噴射部材との連動により開閉状態が変化する内容物噴射作動用の弁作用部(例えば後述の横孔部4b)を有するステム(例えば後述のステム4)と、を備え、
前記カム作用は、
それぞれ、山部およびこれに続く谷部からなるカム作用部単位が周方向に連続形成された、前記操作部のカム駆動面(例えば後述のカム駆動面7c)と、前記噴射部材のカム従動面(例えば後述のカム従動面5d)との間のカム作用である、
内容物噴射操作機構を用いる。
(2)上記(1)において、
前記カム駆動面は、
前記操作部を構成する上側筒状部(例えば後述のカム作用垂下筒状部7b)の周回下端部分に形成され、
前記カム従動面は、
前記噴射部材を構成する下側筒状部(例えば後述の外側筒状部5c)の周回上端部分に形成されている、
内容物噴射操作機構を用いる。
(3)上記(1),(2)において、
前記容器本体を保持するカバー部材(例えば後述のスカート状保持部材6)を備え、
前記カバー部材は、
前記噴射部材の上下方向への移動を許容し、かつ、当該噴射部材の前記周方向への回動を阻止するための上下方向案内部(例えば後述の縦スリット状部6d)を有している、
内容物噴射操作機構を用いる。
【0016】
本発明は、このような構成からなる内容物噴射操作機構ならびに、当該内容物噴射操作機構を備えたエアゾール式製品およびポンプ式製品を対象としている。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、このように山部および谷部のカム作用部単位が周方向に連続するカム面を用いることにより、上述の各種噴射態様における作動モードと静止モードとの間の切換え回動操作や、上記間歇噴射状態の設定回動操作に際しての操作部移動範囲を少なくしているので、容器本体周方向への回動操作上の簡単化,利便化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】内容物噴射操作機構の静止モード(例えば定量噴射)における断面状態を示す説明図である。
図2】内容物噴射操作機構の回動操作後の作動モード(例えば定量噴射)における断面状態を示す説明図である。
図3】ステム4と一体の噴射部材5および、筒状操作部材8と一体で当該噴射部材とのカム作用を呈する噴射作動部材7の各斜視状態を示す説明図である。
図4】容器本体1,ステム4,噴射部材5,スカート状保持部材6,噴射作動部材7および筒状操作部材8の各構成要素の取付け態様を示す説明図である。
図5】内容物噴射操作機構を備えたエアゾール式製品全体の断面状態を示す説明図である。
図6】スカート状保持部材6の構成要素としてのカバー筒状部6aとキャップ状部6nとの取付け態様を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の内容物噴射機構は上述したように、汎用連続噴射(非定量噴射),定量噴射および逆定量噴射などの各種タイプのエアゾール式製品や、従前より広く使用されているポンプ式製品などに適用されるものである。
【0020】
ただ以下の実施形態の記載では、単なる説明の便宜上、定量噴射タイプのエアゾール式製品を前提とする。
【0021】
定量噴射機構自体は、例えば特開2003−267462号公報、特開2003−341764号公報、特開2005−306459号公報、特開2010−36947号公報で開示されているように周知である。
【0022】
図1乃至図6を用いて本発明を実施するための形態を説明する。
【0023】
以下のアルファベット付き参照番号の構成要素(例えば環状開口端部1a)は原則として、当該参照番号の数字部分の構成要素(例えば容器本体1)の一部であることを示している。
【0024】
図1図6において、
1は内容物を収納したエアゾール式製品の容器本体,
1aは当該容器本体の環状開口端部,
2は環状開口端部1aに固定された周知のマウンティングキャップ,
3はマウンティングキャップ2の中央部分に取り付けられた周知のハウジング,
4はその下部分がハウジング3の内部に配設され、周知のコイルスプリング(図示省略)の弾性作用で図示上方向に付勢されて弁作用を呈し、かつ、後述の筒状操作部材8の回動操作により下動して定量室の入口部分を閉塞する機能を備えた周知のステム,
4aは内容物の通路域,
4bは周知のステムガスケット(図示省略)とともに噴射弁作用を呈する横孔部(弁作用部),
をそれぞれ示している。
【0025】
また、
5はステム4の出力側外周面と嵌合して上下方向に連動する筒状の噴射部材,
5aは当該噴射部材の中央上下方向に形成された直線状の内容物通路部(内側筒状部),
5bは内容物通路部5aの上端側に形成された噴射口,
5cは内容物通路部(内側筒状部)と環状天板を介して連結された形の外側筒状部(下側筒状部),
5dは山部およびこれに続く谷部からなるカム作用部単位が外側筒状部5cの上端面に連続形成された環状のカム従動面(カム倣い面),
5eは外側筒状部5cの上端側外周面に略180度離間した位置に形成されて、後述の縦スリット状部6d(スカート状保持部材6)との周方向係合作用により当該噴射部材自体の回動を阻止するための計二個の外向き凸状部,
をそれぞれ示している。
【0026】
また、
6は容器本体1を、その全体がカバーされた状態で保持する有底のスカート状保持部材,
6aは当該スカート状保持部材のカバー筒状部,
6bはカバー筒状部6aの外周面の上部分に形成されて後述の筒状操作部材8の下端面8cを受ける環状の上向き段部,
6cは上向き段部6bよりも上方の外周面に形成されて後述の上向き段部8b(筒状操作部材8)との周方向への係合案内作用を呈する環状の下向き段部,
6dは下向き段部6cよりも上方の外周面上端側に形成されて、噴射部材5の外向き凸状部5eのそれぞれを上下方向に案内し、かつ、当該噴射部材の回動を阻止する計二個の縦スリット状部(上下方向案内部),
6eはカバー筒状部6aの外周面上端側に形成されて、後述の内向き凸状部7e(噴射作動部材7)の上側部分と係合する環状の外向き凸状部,
6fはカバー筒状部6aの外周面下端側に形成されて後述のキャップ状部6nの上端面と当接する環状下端面,
6gは環状下端面6fの下方に延びてコの字状横断面からなる計四個の脚部,
6hは脚部6gそれぞれの外面に形成された外向き横凸状部,
6jは脚部6gそれぞれの外面に形成された外向き縦凸状部、
6kは脚部6gそれぞれの対向側面,
6mは対向側面6kそれぞれの内下端側に形成された切欠状部,
6nは当該スカート状保持部材を構成するキャップ状部,
6pはキャップ状部6nの外筒状部と内筒状部との間に形成されて、カバー筒状部6aとの結合作業の初期段階で脚部6gの底面部分を受ける計四個の低棚状部,
6qはキャップ状部6nの内筒状部の上端部分と、当該上端部分の一方の周方向端部から外筒状部へと延びる部分とで形成されて、カバー筒状部6aおよびキャップ状部6nを上記初期段階から最終結合段階に回動設定する際の、脚部6gの案内保持機能を備えた計四個の高壁状部,
6rはキャップ状部6nの内周面に形成されて、カバー筒状部6aおよび当該キャップ状部の最終結合段階で外向き横凸状部6hの上面側と係合する計四個の内向き横凸状部,
6sは内向き横凸状部6rの上方内周面に形成されて、カバー筒状部6aおよび当該キャップ状部6nの最終結合段階で外向き縦凸状部6jをいわば乗り越えた態様で当該外向き縦凸状部と係合する計四個の内向き縦凸状部,
6tはキャップ状部6nの内周面下端側に形成されて、容器本体1の底部側を保持する計四個の内向きリブ状部,
をそれぞれ示している。
【0027】
また、
7は噴射部材5との間のカム作用により当該噴射部材およびこれと一体のステム4を上下動させる天板筒状の噴射作動部材(操作部),
7aは内容物通路部(内側筒状部)5aの周りに配設される中央垂下筒状部,
7bは中央垂下筒状部7aの直外側に形成されたカム作用垂下筒状部(外側筒状部5cに対する上側筒状部),
7cは山部およびこれに続く谷部からなるカム作用部単位がカム作用垂下筒状部7bの下端面に連続形成されて、カム従動面5dとのカム作用を呈するカム駆動面,
7dはカム作用垂下筒状部7bの直外側に形成されて当該噴射作動部材の上下方向位置を決めるための位置決め用垂下筒状部,
7eは位置決め用垂下筒状部7dの下側内周面に形成されて、外向き凸状部6e(スカート状保持部材6)の下側部分との間で周方向への係合案内作用を呈し、当該噴射作動部材が上方へ抜けるのを阻止する機能を備えた環状の内向き凸状部,
7fは当該噴射作動部材の最外側(位置決め用垂下筒状部7dの直外側)に形成されて後述の筒状操作部材8との同期回動を確保するための計六個の同期回動用垂下部,
7gは同期回動用垂下部7fそれぞれの間の上下方向に形成された操作部嵌合用の計六個の切込み部分,
7hは切込み部分7gそれぞれの周方向両側に形成されて、操作部取付けの際に後述の縦リブ状部8aを当該切込み部分の方に案内する斜面,
をそれぞれ示している。
【0028】
また、
8は噴射作動部材7に、これと一体化して回動する形で取り付けられた筒状操作部材(操作部),
8aは当該筒状操作部材の内周面のいわば直径対向部分の周方向六箇所にそれぞれ二個ずつ形成されて、この二個単位が切込み部分7g(噴射作動部材7)の一つと強く嵌合する計十二個(計六組)の縦リブ状部,
8bは当該筒状操作部材の内周面に形成されて、カバー筒状部6aの下向き段部6cとの間で周方向への係合案内作用を呈し、当該操作部が上方へ抜けるのを阻止する機能を備えた環状の上向き段部,
8cは当該筒状操作部材の環状の下端面,
をそれぞれ示している。
【0029】
また、
Aは筒状操作部材8の回動操作方向(図2参照),
Bはカバー筒状部6aをキャップ状部6nに取り付ける際の当該カバー筒状部の回動方向(図6参照),
をそれぞれ示している。
【0030】
ハウジング3,ステム4,噴射部材5,スカート状保持部材6,噴射作動部材7および筒状操作部材8などは、ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリアセタール,ナイロン,ポリブチレンテレフタレートなどからなるプラスチック製のものである。容器本体1およびマウンティングキャップ2は金属製のものである。
【0031】
図示の内容物噴射操作機構の基本的特徴は、
(21)回動操作可能な筒状操作部材8およびこれと一体になって周方向に同期回動する噴射作動部材7が、上下方向に移動しない態様で、各構成要素のいわば絶対基準位置といえる有底のスカート状保持部材6に設けられ、
(22)ステム4の出力側に取り付けた噴射部材5が、回動ぜずに上下方向のみに移動する態様で、スカート状保持部材6に対して配設され、
(23)上下動のみ可能な噴射部材5にカム従動面5dが形成され、かつ、回動のみ可能な噴射作動部材7にカム駆動面7cが形成されて、筒状操作部材8の回動操作にともなう当該カム従動面および当該カム駆動面のカム作用により当該噴射部材が下動する、すなわち当該噴射部材と一体のステム4が周知のコイルスプリングの上方向への弾性力に抗しながら下動する、
ことである。
【0032】
ここで、上記(21)における筒状操作部材8および噴射作動部材7の同期回動のみが担保されるのは、
(21a)縦リブ状部8aの上端側部分が切込み部分7gに係合し、
(21b)上向き段部8b,下端面8cおよび内向き凸状部7eがそれぞれ、カバー筒状部6a(スカート状保持部材6)の下向き段部6c,上向き段部6bおよび外向き凸状部6eと当接する、
からである。
【0033】
また、上記(22)における噴射部材5の上下動のみが担保されるのは、
(22a)外向き凸状部5eがカバー筒状部6a(スカート状保持部材6)の縦スリット状部6dに配設されている、
からである。
【0034】
そして上記(23)における筒状操作部材8の回動操作にともなうステム4の下動により、まず、ハウジング3内に設けられた定量室(図示省略)への入口部分である流入弁(図示省略)がそれまでの開状態から閉状態へと変化し、その後、ステム4の横孔部4bと周知のステムガスケットとの間の弁作用部がそれまでの閉状態から開状態へと変化する。
【0035】
すなわち図1の静止モードから図2の作動モードへと移行して、容器本体1から定量室に流入済みの内容物が「ハウジング3内の定量室‐ステム4の横孔部4b−ステム4の通路域4a−噴射部材5の内容物通路部5a−噴射口5b」を経て外部空間域に噴射される。
【0036】
図1の静止モードでは、上述のコイルスプリングの弾性作用により、ステム4および噴射部材5の一体物がその最上位置に移動している。
【0037】
このとき、噴射作動部材7および筒状操作部材8の一体物は、そのカム駆動面7cの山部(または谷部)と、噴射部材5の谷部(または山部)とが当接した形のいわば初期安定状態にある。
【0038】
また、容器本体1は、その底部側がキャップ状部6n(スカート状保持部材6)の内向きリブ状部6tおよびその直上の内周面部分に保持されている(図5参照)。
【0039】
この初期安定状態(静止モード)の筒状操作部材8をカバー筒状部6aに対して図2の矢印方向に相対回動させると、当該筒状操作部材と一体の噴射作動部材7も同期して回動する。
【0040】
噴射作動部材7は、その切込み部分7gと筒状操作部材8の縦リブ状部8aとの間の上下方向係止作用および、その7eとカバー筒状部6aの外向き凸状部6eとの間の上下方向係止作用を受けているので、回動操作時の筒状操作部材8および噴射作動部材7は上下動せずに同期回動する。
【0041】
この上下位置一定の同期回動にともない、噴射部材5のカム従動面5dが噴射作動部材7のカム駆動面7cからの押下げ作用を受ける。
【0042】
一方、噴射部材5は、その外向き凸状部5eに対するカバー筒状部6a(縦スリット状部6d)のガイド作用により、上下方向にのみ移動可能である。
【0043】
そのため図1の筒状操作部材8およびこれと一体の噴射作動部材7に対する回動操作にともない、カム駆動面7cが、周方向に移動できない噴射部材5のカム従動面5dに対して回動する。
【0044】
このカム駆動面7cの回動により、噴射部材5およびこれと一体のステム4がカム従動面5dを介して、上述のコイルスプリングの上方向への弾性力に抗する形で押し下げられる。
【0045】
そして噴射部材5およびステム4は、図2に示すように、カム駆動面7cの頂部分(山部)がカム従動面5dの頂部分(山部)と当接する位置まで下動する。
【0046】
この噴射部材5の最下動位置では勿論、上述のようにステム4の横孔部4bと周知のステムガスケットとの間の弁作用部が開状態に設定され、容器本体1から定量室に流入済みの内容物が噴射口5bから外部空間域に噴射される。すなわち内容物定量噴射状態の作動モードに設定される。
【0047】
筒状操作部材8をこの作動モード位置からさらに図2のA方向に回動させると、カム駆動面7cの頂部分(山部)の、カム従動面5dとの対向位置が谷部の方へと変化する。
【0048】
この対向位置の変化に応じる形で、噴射部材5およびステム4は上述のコイルスプリングの上方向への弾性力により、そのカム従動面5dがカム駆動面7cの頂部分(山部)に当接する位置まで上動する。
【0049】
そして、カム駆動面7cの山部および谷部がそれぞれカム従動面5dの谷部および山部といわば合致した状態、すなわち図1の静止モードへと復帰する。
【0050】
この復帰過程において、ステム4の横孔部4bと周知のステムガスケットとの間の弁作用部がそれまでの開状態から閉状態へと変化し、その後、流入弁がそれまでの閉状態から開状態へと変化して、容器本体1から次回放出分の内容物が定量室に流入する。
【0051】
その後も筒状操作部材8のA方向への回動操作を続けると、図2の作動モードと図1の静止モードとがカム駆動面7c,カム従動面5dの半周期単位で交互に設定される。いわば定量噴射の間歇作動モードが設定される。
【0052】
このように筒状操作部材8の回動操作にともない、ステム4の弁作用部が閉状態で定量室の内容物が外部空間域に噴射されない静止モード(図1)と、当該弁作用部が開状態で定量室の内容物が外部空間域に噴射される作動モード(図2)とが選択的に設定される。
【0053】
図2の作動モードから図1の静止モードへ復帰させる際、筒状操作部材8をAとは逆方向に回動操作してもよい。
【0054】
なお、作動モードから静止モードへの復帰動作において、利用者が、筒状操作部材8を積極的にA方向または逆A方向に継続回動操作しなくても、作動モード位置の当該筒状操作部材をいわばトリガ的に初期回動すればよいように設定可能である。
【0055】
このトリガ的な初期回動操作の後は、
(31)ステム4およびこれと一体の噴射部材5に対する上述のコイルスプリングの上方向への弾性力により当該噴射部材が上動し、
(32)この噴射部材5の上動を可能とする形のカム従動面5dとカム駆動面7cとのカム作用に基づいて、噴射作動部材7およびこれと一体の筒状操作部材8が回動しながら図1の静止モード位置に自動復帰する。
【0056】
本件回動タイプの内容物噴射操作機構の適用対象は、図示のように、ステム4および噴射部材5が下動して横孔部4bと周知のステムガスケットとの間の弁作用部が開くことにより定量室の内容物が噴射される、ものに限定されない。
【0057】
例えば、
(41) ステム4および噴射部材5が下動して横孔部4bおよび周知のステムガスケットの弁作用部が開くことにより容器本体1の内容物が連続噴射される汎用連続噴射(非定量噴射)機構、
(42) エアゾール式製品の次回噴射対象内容物の収容空間域としての定量室をハウジング3,ステム4などに設定した上で、筒状操作部材8の回動操作によりステム4が下動したときに、定量室流出弁を閉じたまま、定量室流入弁としての当該弁作用部を開いて定量室に内容物を流入させ、かつ、ステム4の初期位置への上動復帰の際に、当該定量室流出弁を開くとともに当該定量室流入弁を閉じる形の周知のいわば逆定量噴射機構(例えば特開2003−299991号公報、特開2007−204138号公報参照)、
などにも適用可能である。
【0058】
なお、本件回動タイプの内容物噴射操作機構を汎用連続噴射(非定量噴射)のエアゾール式製品へ適用した場合、図2の作動モードにおいてカム駆動面7cおよびカム従動面5dそれぞれの頂部分(山部)の当接状態が、例えばその当接部分の摩擦作用で自己保持される形にすることにより、利用者の筒状操作部材8の回動操作終了後も内容物の外部空間域への噴射が継続する連続作動モードを設定できる。
【0059】
このような摩擦作用に代えて例えば、カム駆動面7cおよびカム従動面5dの何れか一方の頂部分もしくは両方の頂部分に平坦な安定部を設ける、またはこの何れか一方の頂部分に凹部を設けることにより、当該頂部分の対向当接状態を自己保持させるようにしてもよい。
【0060】
なお、この連続作動モードは、汎用連続噴射(非定量噴射)のエアゾール式製品の内容物を略消尽した後においては容器本体側の残留ガスを抜くためのガス抜きモードともいえる。
【0061】
また、本件回動タイプの噴射操作機構自体は、ポンプ式製品の噴射操作においても適用可能である。
【0062】
図4は、容器本体1およびこれのカバー体として作用するスカート状保持部材6と、噴射部材5,噴射作動部材7および筒状操作部材8と、の取付け対応関係を示している。
【0063】
ここでは例えば、
(51)噴射部材5を、その外向き凸状部5eがスカート状保持部材6の縦スリット状部6dに合致する周方向位置関係で、ステム4に嵌合させ、
(52)噴射作動部材7の切込み部分7gと筒状操作部材8の縦リブ状部8aとを嵌合させて、噴射作動部材7および筒状操作部材8を一体化し、
(53)この一体化状態の噴射作動部材7および筒状操作部材8を、そのカム駆動面7cの山部および谷部がそれぞれ噴射部材5のカム従動面5dの谷部および山部といわば合致するように回動させながら、スカート状保持部材6の上端側に入れていく。
【0064】
上記(53)における噴射作動部材7および筒状操作部材8は、最終的に、内向き凸状部7eがスカート状保持部材6の外向き凸状部6eの下側に係止され、上向き段部8bがスカート状保持部材6の下向き段部6cの下側に係止された状態に設定され、かつ当該筒状操作部材の下端面8cが当該スカート状保持部材の上向き段部6bに略当接した状態に、設定される。
【0065】
ここで内向き凸状部7eが外向き凸状部6eの下側に係止され、また上向き段部8bが下向き段部6cの下側に係止されるのは、カバー筒状部6a,噴射作動部材7および筒状操作部材8がいくらかの弾性変形作用を有しているからである。
【0066】
すなわち、噴射作動部材7および筒状操作部材8がスカート状保持部材6の上端側から相対的に下方に入れられて内向き凸状部7eが外向き凸状部6eの上部分にあたり、また、上向き段部8bの下方部分が下向き段部6cの上方部分にあたると、それぞれのあたり双方部分が相対的に押されてへこむように弾性変形するからである。
【0067】
この弾性変形により、内向き凸状部7eは外向き凸状部6eを乗り越え、かつ、上向き段部8bの下方部分は下向き段部6cの上方部分を乗り越えて、その直後のそれぞれの弾性復帰による上述の係止作用により噴射作動部材7および筒状操作部材8がスカート状保持部材6のカバー筒状部6aに保持される(図5参照)。
【0068】
図6は、スカート状保持部材6のカバー筒状部6aとキャップ状部6nとの取付け対応関係を示している。
【0069】
この取付けに際しては例えば、
(61)容器本体1の底面側を、キャップ状部6nの内向きリブ状部6tなどの内周面部分で保持し、
(62)カバー筒状部6aの脚部6gをそれぞれキャップ状部6nの低棚状部6pの上に載置し、
(63)この載置状態のカバー筒状部6aを、キャップ状部6nに対して図6のB方向(周方向)に相対回動させる、
といった作業が行なわれる。
【0070】
上記(63)の相対回動操作により、脚部6gの外向き縦凸状部6jがキャップ状部6nの内向き縦凸状部6sを乗り越えてこれに係合し、脚部6gの外向き横凸状部6hが内向き横凸状部6rに係止され、また、脚部6gの対向側面の片方がキャップ状部6nの高壁状部6q(の非周方向部分)に係止された状態になる。すなわち、スカート状保持部材6のカバー筒状部6aとキャップ状部6nとが一体化して保持される。
【0071】
なお、この相対回動操作に際して、脚部6gの切欠状部6mがキャップ状部6nの高壁状部6qの周方向部分に対応するので、当該脚部と当該周方向部分とがぶつかることはない。
【0072】
また、脚部6gの外向き縦凸状部6jがキャップ状部6nの内向き縦凸状部6sを乗り越えるのは、上述したカバー筒状部6aの外向き凸状部6eおよび噴射作動部材7の内向き凸状部7eの場合と同じように、双方の縦凸状部が弾性変形,弾性復帰するからである。
【0073】
スカート状保持部材6の一体化されたカバー筒状部6aおよびキャップ状部6nを分離するには、例えばカバー筒状部6aをB方向とは逆方向に回動させて、脚部6g(カバー筒状部)の外向き縦凸状部6jがキャップ状部6nの内向き縦凸状部6sを乗り越えることにより、それまでの両者の係合状態が解除されればよい。
【0074】
このカバー筒状部6aの回動操作はキャップ状部6nに対する相対的なものであり、当該キャップ状部を当該カバー筒状部に対してB方向に回動させてもよい。
【0075】
スカート状保持部材6のカバー筒状部6aとキャップ状部6nとを分離することにより、例えば内容物消尽済みの容器本体1の取替えなどが可能となる。
【0076】
本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、例えば噴射作動部材7および筒状操作部材8を一体成形加工により作成してもよい。
【0077】
本発明が適用されるエアゾール式製品やポンプ式製品としては、洗浄剤,清掃剤,制汗剤,冷却剤,筋肉消炎剤,ヘアスタイリング剤,ヘアトリートメント剤,染毛剤,育毛剤,化粧品,シェービングフォーム,食品,液滴状のもの(ビタミンなど),医薬品,医薬部外品,塗料,園芸用剤,忌避剤(殺虫剤),クリーナー,消臭剤,芳香剤,洗濯のり,ウレタンフォーム,消火器,接着剤,潤滑剤などの各種用途のものがある。
【0078】
容器本体に収納する内容物は、液状,クリーム状,ゲル状など種々の形態のものを用いることができ、内容物に配合される成分としては例えば、粉状物,油成分,アルコール類,界面活性剤,高分子化合物,各用途に応じた有効成分,水などが挙げられる。
【0079】
粉状物としては、金属塩類粉末,無機物粉末や樹脂粉末などを用いる。例えば、タルク,カオリン,アルミニウムヒドロキシクロライド(アルミ塩),アルギン酸カルシウム,金粉,銀粉,雲母,炭酸塩,硫酸バリウム,セルロース,これらの混合物などを用いる。
【0080】
油成分としては、シリコーン油,パーム油,ユーカリ油,ツバキ油,オリーブ油,ホホバ油,パラフィン油,ミリスチン酸,パルミチン酸,ステアリン酸,リノール酸,リノレン酸などを用いる。
【0081】
アルコール類としては、エタノールなどの1価の低級アルコール,ラウリルアルコールなどの1価の高級アルコール,エチレングリコール,グリセリン,1,3−ブチレングリコールなどの多価アルコールなどを用いる。
【0082】
界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンオレイルエーテルなどの非イオン性界面活性剤、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどの両性界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウムなどのカチオン性界面活性剤などを用いる。
【0083】
高分子化合物としては、メチルセルロース,ゼラチン,デンプン,カゼイン,ヒドロキシエチルセルロース,キサンタンガム,カルボキシビニルポリマーなどを用いる。
【0084】
各用途に応じた有効成分としては、サリチル酸メチル,インドメタシンなどの消炎鎮痛剤、安息香酸ナトリウム,クレゾールなどの除菌剤、ピレスロイド,ジエチルトルアミドなどの殺虫剤・害虫忌避剤、酸化亜鉛などの制汗剤、ローズオイル、リナロールなどの香料、植物抽出物などの消臭剤、カンフル,メントールなどの清涼剤、エフェドリン,アドレナリンなどの抗喘息薬、スクラロース,アスパルテームなどの甘味料、エポキシ樹脂,ウレタンなどの接着剤や塗料、パラフェニレンジアミン,アミノフェノールなどの染料,リン酸二水素アンモニウム,炭酸水素ナトリウム・カリウムなどの消火剤などを用いる。
【0085】
さらに、上記内容物以外の、懸濁剤,紫外線吸収剤,乳化剤,保湿剤,酸化防止剤、金属イオン封鎖剤なども用いることができる。
【0086】
エアゾール式製品の内容物噴射用ガスとしては、炭酸ガス,窒素ガス,圧縮空気,酸素ガス,希ガス,これらの混合ガスなどの圧縮ガスや、液化石油ガス,ジメチルエーテル,フロロカーボンなどの液化ガスを用いる。
【符号の説明】
【0087】
1:容器本体
1a:環状開口端部
2:マウンティングキャップ
3:ハウジング
4:ステム
4a:内容物の通路域
4b:横孔部
【0088】
5:筒状の噴射部材
5a:直線状の内容物通路部(内側筒状部)
5b:噴射口
5c:外側筒状部
5d:環状のカム従動面(カム倣い面)
5e:計二個の外向き凸状部
【0089】
6:スカート状保持部材(カバー筒状部6a+キャップ状部6n)
6a:カバー筒状部
6b:環状の上向き段部
6c:環状の下向き段部
6d:計二個の縦スリット状部
6e:環状の外向き凸状部
6f:環状下端面
6g:脚部
6h:外向き横凸状部
6j:外向き縦凸状部
6k:対向側面
6m:切欠状部
6n:キャップ状部
6p:計四個の低棚状部
6q:計四個の高壁状部
6r:計四個の内向き横凸状部
6s:計四個の内向き縦凸状部
6t:計四個の内向きリブ状部
【0090】
7:天板筒状の噴射作動部材
7a:中央垂下筒状部
7b:カム作用垂下筒状部
7c:カム駆動面
7d:位置決め用垂下筒状部
7e:環状の内向き凸状部
7f:計六個の同期回動用垂下部
7g:計六個の切込み部分
7h:斜面
【0091】
8:筒状操作部材
8a:計十二個(計六組)の縦リブ状部
8b:環状の上向き段部
8c:環状の下端面
【0092】
A:筒状操作部材8の回動操作方向(図2参照)
B:カバー筒状部6aの回動方向(図6参照)
図1
図2
図3
図4
図5
図6