(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
本明細書に記載されるダイ及び方法を使用して、多様な複合層を製造することができる。例えば、1つの例示的複合層は、1つの第1の領域が、2つの隣接する第2の領域の間に配置されるように、第1の高分子材料からなる複数の長手方向の第1の領域と、第2の高分子材料からなる複数の長手方向の第2の領域とを交互に含み、この領域は概して互いに平行であり、各第1の領域及び各第2の領域の少なくとも1つは、2mmを超えない最大幅寸法を有し(いくつかの実施形態では、1.5mm、1mm、0.75mm、0.5mmを超えないか、又は更に0.2mmをも超えない。いくつかの実施形態では、0.25mm〜1mmの範囲)、隣接した第1及び第2の領域は、平均ピッチを有し(例示的なピッチは、
図5のp
5として示される)、複合層について、前記平均ピッチの平均が存在し、任意の隣接した第1及び第2の領域の平均ピッチは、前記平均ピッチの前記平均の隣接した第1及び第2の領域の平均ピッチの20(いくつかの実施形態では、15、10、又は更に5)パーセント以内である。いくつかの実施形態では、1cm当たり少なくとも10(いくつかの実施形態では、少なくとも15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、又は更に少なくとも100)個の別個の第1及び第2の領域が存在する。いくつかの実施形態では、それぞれの第1の領域は平均幅を有し、第1の領域の平均幅が存在し、該第1の領域の平均幅は、第1の領域の前記平均幅の20(任意に15、10、又は更に5)パーセント以内である。
【0013】
別の例示的実施形態である複合層は、
1つの第1の領域が、2つの隣接する第2の領域の間に配置されるように、第1の高分子材料からなる複数の長手方向の第1の領域と、第2の高分子材料からなる複数の長手方向の第2の領域とで交互に構成される、第1の複数の長手方向の第1の領域であって、この領域は概して互いに平行であり、各第1の領域及び各第2の領域の少なくとも1つは、2mmを超えない最大幅寸法を有し(いくつかの実施形態では、1.5mm、1mm、0.75mm、0.5mmを超えないか、又は更に0.2mmをも超えない。任意に0.25mm〜1mmの範囲)、第1の複数領域内の隣接した第1及び第2の領域は、平均ピッチを有し、第1の複数領域について、前記平均ピッチの平均が存在する、第1の複数の長手方向の第1の領域と、
1つの第1の領域が、2つの隣接する第2の領域の間に配置されるように、第1の高分子材料からなる複数の長手方向の第1の領域と、第2の高分子材料からなる複数の長手方向の第2の領域とで交互に構成される、第2の複数の長手方向の第1の領域であって、この領域は概して互いに平行であり、各第1の領域及び各第2の領域の少なくとも1つは、2mmを超えない最大幅寸法を有し(いくつかの実施形態では、1.5mm、1mm、0.75mm、0.5mmを超えないか、又は更に0.2mmをも超えない。任意に0.25mm〜1mmの範囲)、第1の複数領域内の隣接した第1及び第2の領域は、平均ピッチを有し、第2の複数領域について、前記平均ピッチの平均が存在する、第2の複数の長手方向の第1の領域と、を含み、
この複合層について、第1及び第2の平均ピッチの前記平均ピッチの平均が存在し、第1及び第2の複数領域のそれぞれにおける隣接した第1及び第2の領域の平均ピッチは、前記平均ピッチの前記平均の20(任意に15、10、又は更に5未満)パーセント以内であり、前記平均ピッチの前記平均よりも広い幅を有する、第1及び第2の複数領域を分離する、第1又は第2の高分子材料を含む第3の領域が存在する。いくつかの実施形態では、各第1の領域は平均幅を有し、第1の領域の平均幅が存在し、前記第1の領域の平均幅寸法は、第1の領域の前記平均幅の20(いくつかの実施形態では、15、10、又は更に5)パーセント以内である。いくつかの実施形態では、1cm当たり少なくとも10(いくつかの実施形態では、少なくとも15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、又は更に少なくとも100)の別個の第1及び第2の領域が存在する。
【0014】
別の例示的複合層は、第2の高分子材料の連続マトリックス内に部分的に被包された第1の高分子材料の複数の第1の領域を含み、第1の高分子材料のすべての第1の領域は、複合層のたった1つの主表面上に露出面積を有する。いくつかの実施形態では、第2の高分子材料は、第1の領域の露出面積として、複合層の同一主表面上に主表面を有し、各第1の領域の露出面積は、1mmを超えない前記主表面と平行な最大寸法を有する(いくつかの実施形態では、0.75mm、0.5mm、0.25mm、0.1mm、0.075mm、0.05mm、0.025mm、又は更に0.01mmを超えない。いくつかの実施形態では、0.01mm〜1mm、又は更に0.25mm〜1mmの範囲)。いくつかの実施形態では、各第1の領域は、中心点を有し、第2の領域によって分離された2つの中心点の間に長さが存在し、前記長さの平均が存在し、第2の領域によって分離された2つの中心点間の長さ(例示的な長さは、
図7においてl
7として、
図9においてl
9として示される)は前記長さの平均の20(いくつかの実施形態では、15、10、又は更に5)パーセント以内である。いくつかの実施形態では、複合層は、該主表面と第2の概して対向する主表面との間に画定されるような平均厚を有し、各第1の領域の露出面積は、該主表面に垂直な高さを有し、複合層の平均厚の少なくとも5(いくつかの実施形態では、少なくとも10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、又は更に少なくとも100)パーセントである。後者の複合層は、リブを呈する。いくつかの実施形態では、1cm当たり少なくとも10(いくつかの実施形態では、少なくとも15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、又は更に少なくとも100)の別個の第1領域の露出面積が存在する。
【0015】
別の例示的複合層は、それぞれ第2の高分子材料に被包された第1の高分子材料からなる複数の長手方向の概して平行な第1の領域を含み、1cm当たり少なくとも10(いくつかの実施形態では、少なくとも15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、又は更に少なくとも100)個の長手方向の第1の領域が存在する。いくつかの実施形態では、各第1の領域は、1mmを超えない長手方向に垂直な最大寸法を有する(いくつかの実施形態では、0.75mm、0.5mm、0.25mm、0.1mm、0.075mm、0.05mm、0.025mm、又は更に0.01mmを超えない。いくつかの実施形態では、0.01mm〜1mm又は0.25mm〜1mmの範囲)。いくつかの実施形態では、各第1の領域は、中心点を有し、第2の領域によって分離された2つの中心点の間に長さが存在し、該長さの平均が存在し、第2の領域によって分離された2つの中心点間の長さ(例示的な長さは、
図11においてl
11として示される)は、該長さの平均の20(いくつかの実施形態では、15、10、又は更に5)パーセント以内である。
【0016】
別の態様では、本開示は、
それぞれ第2の高分子材料で被包された第1の高分子材料からなる第1の複数の長手方向の概して平行な第1の領域であって、1cm当たり少なくとも10(いくつかの実施形態では、少なくとも15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、又は更に少なくとも100)個の長手方向の第1の領域が存在し、各第1の領域は、中心点を有し、第2の領域によって分離された2つの中心点の間に長さが存在し、該長さの平均が存在する、第1の複数の長手方向の概して平行な第1の領域と、
それぞれ第2の高分子材料で被包された第1の高分子材料からなる第2の複数の長手方向の概して平行な第1の領域であって、1cm当たり少なくとも10(いくつかの実施形態では、少なくとも15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、又は更に少なくとも100)個の長手方向の第1の領域が存在し、第2の領域によって分離された2つの中心点の間に長さが存在し、該長さの平均が存在する、第2の複数の長手方向の概して平行な第1の領域と、を含む複合層を提供し、
第1及び第2の複数領域の第2の領域によって分離された2つの中心点の該平均長の平均の複合層の第2の領域によって分離された2つの中心点の平均長が存在し、複合層の第2の領域によって分離された2つの中心点の該平均長よりも広い幅を有する、第1及び第2の複数領域を分離する、第1又は第2の高分子材料を含む、第3の領域が存在する。いくつかの実施形態では、各第1の領域は、1mmを超えない長手方向に垂直な最大寸法を有する(いくつかの実施形態では、0.75mm、0.5mm、0.25mm、0.1mm、0.075mm、0.05mm、0.025mm、又は更に0.01mmを超えない。いくつかの実施形態では、0.01mm〜1mm、又は更に0.25mm〜1mmの範囲)。いくつかの実施形態では、第2の領域によって分離された2つの中心点の間の長さは、複合層の第2の領域によって分離された2つの中心点の間の該長さの平均の20(いくつかの実施形態では、15、10、又は更に5)パーセント以内である。
【0017】
長さ及び幅を有する別の例示的複合層は、
頂点及び谷部分を有し、第1の高分子材料を含む、第1の複数の反復する三次元構造と
頂点及び谷部分を有し、第1の複数の反復する三次元構造に隣接し、かつその逆であって、第2の高分子材料を含む、第2の複数の反復する三次元構造とを含み、
第1の高分子材料を含む隣接した頂点の間に距離が存在し(例示的距離は、
図13においてd
13として示される)、第1の高分子材料を含む隣接した頂点の間の該距離の平均が存在し、第1の高分子材料を含む隣接した頂点の間の該距離のいずれかが、第1の高分子材料を含む隣接した頂点の間の該平均距離の20パーセント以内である。いくつかの実施形態では、第1の複数の構造について、1cm当たり少なくとも10(いくつかの実施形態では、少なくとも15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、又は更に少なくとも100)個の頂点が存在する。いくつかの実施形態では、第1の高分子材料を含む三次元構造は、1mmを超えない頂点から谷部分までの高さを有する(いくつかの実施形態では、0.75mm、0.5mm、0.25mm、0.1mm、0.075mm、0.05mm、0.025mm、又は更に0.01mmを超えず、いくつかの実施形態では、0.01mm〜1mm又は0.25mm〜1mmの範囲)。
【0018】
典型的には、すべてのシムが通路を有するとは限らず、第1又は第2の空洞のいずれかと、ダイスロットとの間に導管を提供しないスペーサーシムであってもよい。第1の空洞とダイスロットとの間に通路を提供するシムの数は、第2の空洞とダイスロットとの間に通路を提供するシムの数と等しいか、又は等しくなくてもよい。
【0019】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される押出成形ダイは、複数のシムを支持するための末端部ブロック対を含む。これらの実施形態では、末端部ブロック対の間のコネクターの通路に対して、それぞれ1つ以上の貫通孔を有するように、シムの1つ又はすべてに便利であり得る。そのような貫通孔内に配置されたボルトは、シムを末端部ブロックに組み立てるための1つの便利な手段であるが、通常の技術者は、押出成形ダイを組み立てるための他の代替案を認識し得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの末端部ブロックは、流体材料を空洞の一方又は両方に導入するための入口ポートを有する。
【0020】
いくつかの実施形態では、逆型のシムの反復配列を提供するプランに従って、シムを組み立てる。反復配列は、1反復当たり2つ又はそれ以上のシムを有することができる。第1の例として、2シムの反復配列は、第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシム、及び第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムを含むことができる。第2の例として、4シムの反復配列は、第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシム、スペーサーシム、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシム、及びスペーサーシムを含むことができる。
【0021】
例えば、シムの反復配列内の通路の形状は、同一であるか、又は異なってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムは、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムと比較して、流量制限を有してもよい。例えば、シムの反復配列内の遠位開口部の幅は、同一であるか、又は異なってもよい。例えば、第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムによって提供される遠位開口部の一部分は、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムによって提供される遠位開口部の一部分よりも狭い可能性がある。
【0022】
例えば、シムの反復配列内のダイスロットの形状は、同一であるか、又は異なってもよい。例えば、第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシム、スペーサーシム、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシム、及びスペーサーシムを有する、4つのシムの反復配列を用いることができ、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムは、遠位開口部の両方の末端部から移動した狭小通路を有する。
【0023】
いくつかの実施形態では、組み立てられたシムを(便宜的に末端部ブロックの間にボルトで留めた)、マニホールド本体内に更に固定する。マニホールド本体は、内部に少なくとも1つ(又はそれ以上、通常2つ)のマニホールドを有し、このマニホールドが出口を有する。膨張シール(例えば、銅製)は、膨張シールが空洞の少なくとも1つの一部分を画定し(いくつかの実施形態では、第1及び第2の空洞の両方の一部分)、膨張シールがマニホールドと空洞との間に導管を許容するように、マニホールド本体及びシムを密封するように配置される。
【0024】
本明細書に記載されるダイのいくつかの実施形態では、第1の通路は、第1の平均長及び第1の平均微小垂直寸法を有し、第1の平均長と、第1の平均微小垂直寸法との比は、200:1(いくつかの実施形態では、150:1、100:1、75:1、50:1、又は更に10:1)〜1:1超(いくつかの実施形態では、2:1)(典型的には、50:1〜2:1)の範囲内であり、第2の通路は、第2の平均長及び第2の平均極小垂直寸法を有し、第2の平均長と、第2の平均極小垂直寸法との比は、200:1(いくつかの実施形態では、150:1、100:1、75:1、50:1、又は更に10:1)〜1:1超(いくつかの実施形態では、2:1)(典型的には、50:1〜2:1)の範囲内である。
【0025】
本明細書に記載されるダイのいくつかの実施形態では、220℃で300Pa
*sの粘度を有する流体が、押出成形ダイを通じて押出される場合、流体は、2000/秒未満のせん断速度を有し、粘度は、毛管レオメーターを使用して決定される(Rosand Precision Ltd.(West Midland,England)から商品名「Advanced Rheometer System」RH−2000モデルとして入手可能)。
【0026】
本開示の別の態様に従って、複合層を製造する方法であって、該方法は、互いに隣接して位置付けられた複数のシムを備える押出成形ダイを提供する工程であって、該複数のシムは一体となって第1の空洞、第2の空洞、及びダイスロットを画定し、該ダイスロットが、遠位開口部を有し、該複数のシムのそれぞれが、遠位開口部の一部分を画定し、該複数のシムのうちの少なくとも第1のシムが、第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供し、該複数のシムのうちの少なくとも第2のシムが、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供する、工程と、第1の押出成形可能な高分子材料を第1の空洞に供給する工程と、第2の押出成形可能な高分子材料を第2の空洞に供給する工程と、第1及び第2の高分子材料を、ダイスロット及び遠位開口部を通じて押出し、第1の高分子材料の少なくとも1つの別個の領域、及び第2の高分子材料の少なくとも1つの別個の領域を備える複合層を提供する工程と、を含む、方法を提供する。本文脈で使用する、「押出成形可能な高分子材料」とは、押出されたときに100パーセント固体を有する高分子材料を指す。
【0027】
この方法を実践する際に、第1及び第2の高分子材料は、単に冷却によって固化されてもよい。これは、周囲空気によって受動的に、又は例えば、押出された第1及び第2の高分子材料を冷却表面(例えば、冷却ロール)上で急冷することによって能動的に便宜的に達成することができる。いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2の高分子材料は、架橋されて固化される必要がある低分子量ポリマーであり、例えば、電磁又は粒子放射線によって行うことができる。
【0028】
いくつかの実施形態では、ダイ遠位開口部は、少なくとも100:1(いくつかの実施形態では、少なくとも500:1、1000:1、2500:1、又は更に少なくとも5000:1)のアスペクト比を有する。
【0029】
本明細書に記載される方法は、多様な圧力レベルで操作することができるが、多くの便利な溶融高分子操作の場合、第1の空洞内の第1の高分子材料及び/又は第2の空洞内の高分子材料は、100psi(689kPa)を超える圧力で保持される。第1及び第2の空洞を介してスループットされる材料の量は、等しいか又は異なってもよい。特に、遠位開口部を通過する第1の高分子材料と、遠位開口部を通過する第2の高分子材料との体積比は、5:1、10:1、20:1、25:1、50:1、75:1以上、又は更に100:1以上であり得る。
【0030】
この方法は、ダイスロットの寸法範囲を超えて操作されてもよい。いくつかの実施形態では、第1及び第2の高分子材料を、必要以上に未固化状態で接触させないことが便利であり得る。第1の高分子材料及び第2の高分子材料は、遠位開口部から25mmを超えない(いくつかの実施形態では、20mm、15mm、10mm、5mmを超えないか、又は更に1mmを超えない)距離で互いに接触するように、本開示の方法の実施形態を操作することが可能である。この方法を使用して、0.025mm〜1mmの範囲の厚さを有する複合層を用意してもよい。
【0031】
図1を参照して、本開示による押出成形ダイ30の例示的実施形態の分解図が示される。押出成形ダイ30は、複数のシム40を含む。いくつかの実施形態では、2つの末端部ブロック44a及び44bの間に圧縮された多様な種類(シム40a、40b、及び40c)の多数の極薄シム40(典型的には、数千個のシム、いくつかの実施形態では、少なくとも1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、又は更に少なくとも10,000個)が存在する。便宜上、締結具(例えば、ナット48の上にねじ締めされたスルーボルト46)を使用し、貫通孔47を通すことによって押出成形ダイ30の構成要素を組み立てる。入口取付具50a及び50bは、それぞれ末端部ブロック44a及び44b上に提供され、押出される材料を押出成形ダイ30の中に導入する。いくつかの実施形態では、入口取付具50a及び50bは、従来型の溶融トレインに接続される。いくつかの実施形態では、カートリッジヒーター52を押出成形ダイ30内のレセプタクル54の中に挿入し、材料が望ましい温度でダイ内に押出されるのを維持する。
【0032】
ここで
図2を参照して、
図1からのシム40aの平面図を示す。シム40aは、第1の開口60a及び第2の開口60bを有する。押出成形ダイ30が組み立てられると、シム40内の第1の開口60aは一体となって、第1の空洞62aの少なくとも一部分を画定する。同様に、シム40内の第2の開口60bは一体となって、第2の空洞62bの少なくとも一部分を画定する。押出される材料は、便宜上、入口ポート50aを介して第1の空洞62aに入る一方で、押出される材料は、便宜上、入口ポート50bを介して第2の空洞62bに入る。シム40aは、スロット66内で終了するダイスロット64を有する。シム40aは更に、第1の空洞62aとダイスロット64との間に導管を提供する通路68aを有する。
図1の実施形態では、シム40bは、シム40aの反映であり、代わりに第2の空洞62bとダイスロット64との間に導管を提供する通路を有する。
【0033】
ここで
図3を参照して、
図1からのシム40cの平面図を示す。シム40cは、それぞれ第1又は第2の空洞62a及び62bのいずれかとダイスロット64との間に導管を有しない。
【0034】
ここで
図4を参照して、一体となってシムの反復配列を便宜的に形成する4つの隣接したシムを示す、
図1による
図1のダイ30に類似するダイスロット組立ダイの断片の部分切り取り詳細斜視図が示される。ビューが配向されるとおり、左から右への配列の1番目は、シム40bである。この視界では、空洞62bの一部分に至る通路68bを見ることができる。配列の2番目は、スペーサーシム40cである。配列の3番目は、シム40aである。
図4では視覚化されていないが、シム40aは通路68aを有し、図面が配向されるとおり上に向かい、第1の空洞62aに導管を提供する。配列の4番目は、第2のスペーサーシム40cである。ダイ30が、この種類のシムを用いてこのように組み立てられ、組成物を含有する2つの流動性高分子が、圧力下で空洞62a及び62bに導入されると、次に、概して
図5に描かれるように共押出複合層が製造される。
【0035】
ここで
図5を参照して、
図4に描かれるように組み立てられたダイによって製造された複合層の断面図を示す。
図5の切断線は、完成した複合層のクロスウェブ方向である。複合層80は、代替材料、空洞62aから分注された材料82a、及び
図4の空洞62bから分注された材料82bの鋭く垂直の縞を有する。
【0036】
ここで
図6を参照して、
図1のダイ30と同様に組み立てられたダイスロットの断片の部分切り取り詳細斜視図を示す。4つの隣接したシムが一体となって、シムの反復配列を便宜的に形成することを示すという点で
図4に類似するが、この実施形態では、
図4のシム40bは、シム90によって置き換えられた。
図4のシム40bと同様に、シム90は、空洞62bの一部分に至る通路68を有する。しかしながら、シム90は、通路68が通ってダイスロット64の中に入ることができる面積を減少させる、流量制限92を有する。ダイ30に類似するダイが、この種類のシムを用いてこのように組み立てられ、組成物を含有する2つの流動性高分子が、圧力下で空洞62a及び62bに導入されると、次に、概して
図7に描かれるように共押出複合層が製造される。
【0037】
ここで
図7を参照して、
図6に描かれるように組み立てられたダイによって製造された複合層の断面図を示す。
図5と同様に、切断線は、完成した複合層のクロスウェブ方向である。複合層94は、空洞62bから分注された材料96bの反復垂直領域を有する。材料96bのこれらの領域は、材料96bの面積が、複合層94の第1の主表面98上で露出され、複合層94の第2の主表面100上で露出しないように、材料96a内に部分的に被包される。
【0038】
ここで
図8を参照して、
図1のダイ30と同様に組み立てられたダイスロットの断片の部分切り取り詳細斜視図を示す。一体となってシムの反復配列を便宜的に形成する4つの隣接したシムを示すという点で、
図4に類似する。ビューが配向されるとおり、左から右への配列の1番目は、シム109である。このビューでは、空洞62aの一部分に至る通路68aを見ることができる。配列の2番目は、スペーサーシム40cである。配列の3番目は、シム110である。
図8には示されていないが、シム110は、図面が配向されるとおり下向きであり、第2の空洞62bに導管を提供する、通路68bを有する。配列の4番目は、第2のスペーサーシム40cである。ここで例示される実施形態は、スロット66がすべてのシムに対して等しい高さである必要はないという提案を支持する。以下に記載される
図9により詳細に記されるように、第1の空洞62aに流入する材料は、空洞62bから押出された材料114bから形成された表面から上方に延在する、一連のリブ114aを形成する。ダイ30に類似するダイが、この種類のシムを用いてこのように組み立てられ、組成物を含有する2つの流動性高分子が、圧力下で空洞62a及び62bに導入されると、次に、概して
図9に描かれるように共押出複合層112が製造される。
【0039】
ここで
図9を参照して、
図8に描かれるように組み立てられたダイによって製造された複合層の断面図を示す。
図9の切断線は、完成した複合層のクロスウェブ方向である。複合層112は、複合層114b上にリブを形成する、材料114aの反復領域を有する。
【0040】
ここで
図10を参照して、
図1のダイ30と同様に組み立てられたダイスロットの断片の部分切り取り詳細斜視図を示す。これは、一体となってシムの反復配列を便宜的に形成する4つの隣接したシムを示すという点で、
図4に類似する。ビューが配向されるとおり、左から右への配列の1番目は、シム120である。このビューでは、空洞62bの一部分に至る通路68bを見ることができる。シム120によって提供される通路68b及びダイスロット64の一部分が、遠位開口部66の両端から移動して狭小通路122を有することを特に留意されたい。配列の2番目は、スペーサーシム40cである。配列の3番目は、シム40aである。
図10では視覚化されていないが、シム40aは通路68aを有し、図面が配向されるとおり上に向かい、第1の空洞62aに導管を提供する。配列の4番目は、第2のスペーサーシム40cである。ダイ30に類似するダイが、この種類のシムを用いてこのように組み立てられ、組成物を含有する2つの流動性高分子が、圧力下で空洞62a及び62bに導入されると、次に、概して
図11に描かれるように共押出複合層140が製造される。
【0041】
ここで
図11を参照して、
図10に描かれるように組み立てられたダイによって製造された複合層の断面図を示す。
図11の切断線は、完成した複合層のクロスウェブ方向である。複合層140は、材料142aによって完全に被包された材料142bの反復領域を有する。
【0042】
ここで
図11Aを参照して、複合層140’の断面図を示す。複合層140’は、材料142b’の反復領域が層表面の近くに到達することを除いて、
図11の複合層140に類似する。これは、狭小通路122がそれほど狭くないことを除いて、
図10に示されるものに類似するダイによって便宜的に行われる。複合層140’の露出主表面は、例えば、カレンダー工法によって処理して、反復領域142’を変形させることなくより平滑で光学的に透明にすることができるため、
図11Aによるフィルムは、例えば、プライバシーフィルムに良好に適合される。
【0043】
ここで
図12を参照して、ダイ30と同様に組み立てられたダイスロットの断片の部分切り取り詳細斜視図を示す。一体となってシムの反復配列を便宜的に形成する隣接したシムを示すという点で、
図4に類似する。しかしながら、この図では、たった2つのシムが一体となって、シムの反復配列を形成し、この実施形態はスペーサーシムを有しない。ビューが配向されるとおり、左から右への配列の1番目は、シム40bである。このビューでは、空洞62bの一部分に至る通路68bを見ることができる。配列の2番目は、シム40aである。
図12では視覚化されていないが、シム40aは通路68aを有し、図面が配向されるとおり上に向かい、第2の空洞62aに導管を提供する。ダイ30に類似するダイが、この種類のシムを用いてこのように組み立てられ、組成物を含有する2つの流動性高分子が、圧力下で空洞62a及び62bに導入されると、次に、概して
図13に描かれるように共押出複合層150が製造される。
【0044】
ここで
図13を参照して、
図12に描かれるように組み立てられたダイによって製造された複合層の断面図を示す。
図13の切断線は、完成した複合層のクロスウェブ方向である。複合層150は、材料152a及び152bの2つの層を有し、それらの間の中間面がプリズムトポロジーを有するようにする。そのような構成は、複合層全体が残っている間か、又は2つの層が互いから剥離された後のいずれかに、有用な光学特性を有し得る。またこの構成は、接着及び剥離材料としても有用であり、構造化接着剤(152a)は、剥離層(152b)が除去されると露出する。
【0045】
ここで
図14を参照して、本開示による押出成形ダイ30’の代替実施形態の斜視分解図を示す。押出成形ダイ30’は、複数のシム40’を含む。描写された実施形態では、2つの末端部ブロック44a’と44b’との間で圧縮された多様な種類の多数の極薄シム40’(シム40a’、40b’、及び40c’)が存在する。便宜上、貫通ボルト46及びナット48を使用して、シム40’を末端部ブロック44a’及び44b’に組み立てる。
【0046】
この実施形態では、末端部ブロック44a’及び44b’を、ボルト202でマニホールド本体160に固定し、圧縮ブロック204をシム40’並びに末端部ブロック44a’及び44b’に押し付ける。入口取付具50a’及び50b’もマニホールド本体160に取り付ける。これらは、2つの内部マニホールドを有する導管内にあり、それらの出口206a及び206bのみを
図14で見ることができる。入口取付具50a’及び50b’を介して本体160に別個に進入する溶融高分子材料は、内部マニホールドを通過し、出口206a及び206bから出て、整列プレート210内の通路208a及び208bを通って開口部168a及び168bの中に入る(
図15に図示)。
【0047】
膨張シール164は、シム40’と整列プレート210との間に配置される。膨張シール164は、シム40’と一体となって、第1及び第2の空洞(
図15の62a及び62b)の体積を画定する。膨張シールは、溶融ポリマーの押出に伴う高温に耐え、組立シム40’の恐らくわずかに不均等な後表面に対して密封する。膨張シール164は、銅から製造されてもよく、シム40’及びマニホールド本体160の両方に便宜的に使用されるステンレス鋼よりも高い熱膨張定数を有する。別の有用な膨張シール164材料には、シリカ充填剤(Garlock Sealing Technologies(Palmyra,NY)から商品名「GYLON 3500」及び「GYLON 3545」として入手可能)を有するポリテトラフルオロエチレン(PTFE)ガスケットが挙げられる。
【0048】
カートリッジヒーター52は、本体160の中、
図1のレセプタクル54に類似するマニホールド本体160の背面のレセプタクルの中に便宜的に挿入されてもよい。これは、カートリッジヒーターがスロット66に垂直な方向に挿入される、
図14の実施形態の利点であり、ダイをその幅に対して差異的に加熱することを容易にする。マニホールド本体160は、支持体212及び214によって載置するために便宜的に把持され、ボルト216によってマニホールド本体160に便宜的に取り付けられる。
【0049】
ここで
図15を参照して、
図14からのシム40a’の平面図を示す。シム40a’は、第1の開口60a’及び第2の開口60b’を有する。押出成形ダイ30’が組み立てられると、シム40’内の第1の開口60a’は一体となって、第1の空洞62a’の少なくとも一部分を画定する。同様に、シム40’内の第2の開口60b’は一体となって、第1の空洞62a’の少なくとも一部分を画定する。シム40a’の基部末端部166は、押出成形ダイ30’が組み立てられると、膨張シール164と接触する。押出される材料は、膨張シール164内の開口及びシム開口部168aを介して、第1の空洞62aに便宜的に進入する。同様に、押出される材料は、膨張シール164内の開口及びシム開口部168aを介して、第1の空洞62aに便宜的に進入する。
【0050】
シム40a’は、スロット66内で終了するダイスロット64を有する。シム40a’は更に、第1の空洞62a’とダイスロット64との間に導管を提供する通路68a’を有する。
図14の実施形態では、シム40b’は、シム40a’の反映であり、代わりに第2の空洞62b’とダイスロット64との間に導管を提供する通路を有する。補強部材170は、隣接した空洞及び通路を遮断すると考えられ得るが、これは幻想であって、押出成形ダイ30’が完全に組み立てられると、流れは図面の平面に垂直な次元の経路を有する。
【0051】
ここで
図16を参照して、
図14からのシム40c’の平面図を示す。シム40c’は、それぞれ第1又は第2の空洞62a’及び62b’のいずれかとダイスロット64との間に導管を有しない。
【0052】
ここで
図17を参照して、シム40’の大部分を省略して内部部品の視覚化を可能にしたことを除いて、
図14の押出成形ダイ30’の斜視図を、組み立てた状態で示す。
図14及び
図17の実施形態は、
図1の実施形態よりも更に複雑であるが、いくつかの利点を有する。第1に、加熱に対してより精密な制御を可能にする。第2に、マニホールド本体160の使用は、シム40’の中央供給を可能にし、押出成形フィルム内の側面から側面までの均一性を増加させる。第3に、前方に突出するシム40’は、集合した製造ライン上の強化位置に遠位開口部66が適合するのを可能にする。シムは、典型的には、0.05mm(2ミル)〜0.25mm(10ミル)厚であるが、例えば、0.025mm(1ミル)〜1mm(40ミル)のものを含む他の厚さも有用であり得る。それぞれの個別のシムは、概して均一の厚さであり、好ましくは0.005mm(0.2ミル)未満、より好ましくは0.0025mm(0.1ミル)未満の変動である。
【0053】
シムは、典型的には金属であり、好ましくはステンレス鋼である。加熱周期に伴う寸法変化を減少させるために、好ましくは、金属シムを熱処理する。
【0054】
シムは、ワイヤ放電及びレーザー加工を含む従来技術によって製造することができる。多くの場合、複数のシートを積載した後、所望の開口部を同時に形成することによって、複数のシムを同時に製造する。流れチャネルの変動は、好ましくは0.025mm(1ミル)以内、より好ましくは0.013mm(0.5ミル)以内である。
【0055】
本明細書に記載されるダイからの押出しに適した高分子材料、本明細書に記載される方法、及び本明細書に記載される複合層に適した高分子材料としては、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン及びポリエチレン)、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ナイロン、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート)並びにそれらのコポリマー及びブレンドを含む、熱可塑性樹脂が挙げられる。本明細書に記載されるダイからの押出しに適した高分子材料、本明細書に記載される方法、及び本明細書に記載される複合層に適した高分子材料としては、エラストマー材(例えば、ABAブロックコポリマー、ポリウレタン、ポリオレフィンエラストマー、ポリウレタンエラストマー、メタロセンポリオレフィンエラストマー、ポリアミドエラストマー、エチレンビニルアセテートエラストマー、及びポリエステルエラストマー)も挙げられる。本明細書に記載されるダイから押出すための例示的接着剤、本明細書に記載される方法、及び本明細書に記載される複合層のための例示的接着剤としては、アクリレートコポリマー感圧性接着剤、ゴム系接着剤(例えば、天然ゴム、ポリイソブチレン、ポリブタジエン、ブチルゴム、スチレンブロックコポリマーゴムなど)、シリコーンポリウレア又はシリコーンポリオキサミド系接着剤、ポリウレタン型接着剤、及びポリ(ビニルエチルエーテル)、並びにそれらのコポリマー又はブレンドが挙げられる。他の望ましい材料としては、例えば、スチレン−アクリロニトリル、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート、セルローストリアセテート、ポリエーテルスルホン、ポリメチルメタクリレート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレンナフタレート、ナフタレンジカルボン酸系コポリマー又はブレンド、ポリオレフィン、ポリイミド、それらの混合物及び/又は組み合わせが挙げられる。本明細書に記載されるダイから押出すための例示的剥離剤、本明細書に記載される方法、及び本明細書に記載される複合層のための例示的剥離剤としては、米国特許第6,465,107号(Kelly)及び第3,471,588号(Kannerら)に記載されるものなどのシリコーングラフト化ポリオレフィン、1996年12月12日に公開されたPCT公開第WO96039349号に記載されるものなどのシリコーンブロックコポリマー、米国特許第6,228,449号(Meyer)、同第6,348,249号(Meyer)、及び同第5,948,517号(Meyer)に記載されるものなどの低密度ポリオレフィン材料が挙げられ、これらの開示は、参照することによって本明細書に組み込まれる。
【0056】
いくつかの実施形態では、第1及び第2の高分子材料は、それぞれ異なる屈折率を有する(すなわち、一方がもう一方よりも比較的高い)。
【0057】
いくつかの実施形態では、次に、第1及び/又は第2の高分子材料は、機能的(例えば、光学作用)及び/又は審美的目的(例えば、それぞれが異なる色/陰影を有する)のための着色剤(例えば、色素及び/又は染料)を含む。様々な高分子材料における使用に適した着色剤は、当該技術分野において既知のものである。着色剤によって付与される例示的な色としては、白、黒、赤、ピンク、オレンジ、黄、緑、水色、紫、及び青が挙げられる。いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2の高分子材料に対してある程度の不透明度を有することが望ましいレベルである。使用される着色剤の種類及び不透明度の所望の程度、並びに、例えば、複合物品の特定領域の寸法及び形状が、使用される着色剤の量に影響する。特定の実施形態で使用される着色剤の量は、当業者によって容易に決定することができる(例えば、所望の色、色調、不透明度、透過性等を達成するため)。必要に応じて、第1及び第2の高分子材料は、同一又は異なる色を有するように処方されてもよい。
【0058】
より具体的には、例えば、概して
図5に示されるような実施形態の場合、望ましい高分子としては、ポリオレフィンエラストマー(例えば、Dow Chemical(Midland,MI)から商品名「ENGAGE」として入手)及び透明なポリプロピレンランダムコポリマー(例えば、Lyondell Basell Industries(Rotterdam,The Netherlands)から商品名「PROFAX」として入手)が挙げられる。他の望ましい材料としては、例えば、スチレン−アクリロニトリルコポリマー、酢酸セルロースブチラートポリマー、酢酸セルロースプロピオネートポリマー、三酢酸セルロースポリマー、ポリエーテルスルホンポリマー、ポリメチルメタクリレートポリマー、ポリウレタンポリマー、ポリエステル、ポリカーボネートポリマー、ポリ塩化ビニルポリマー、ポリスチレンポリマー、ポリエチレンナフタレンポリマー、ジカルボン酸ナフタレン系コポリマー若しくはブレンド、ポリオレフィン、ポリイミド、それらの混合物及び/又は組み合わせが挙げられる。
【0059】
より具体的には、例えば、概して
図7に示されるような実施形態の場合、望ましいポリマーとしては、材料96aで部分的に被包するための、93%エチルヘキシルアクリレートモノマー及び7%アクリル酸モノマーからなる、アクリルレートコポリマー感圧性接着剤(概して米国特許第2,884,126号(Ulrich)に記載されるように製造)、及び反復する垂直領域96bのための、ポリエチレンポリマー(例えば、ExxonMobil Chemical Company(Houston,TX)から商品名「EXACT 3024」として入手可能)が挙げられる。上記ポリエチレンポリマーは、粘着レベルの低い別の接着剤で置き換えることもできる。一例としては、96%ヘキシルアクリレートモノマー及び4%アクリル酸モノマーからなるアクリレートコポリマー感圧性接着剤が挙げられ、より粘着性の低い接着剤を同一の反復する垂直領域96bに使用する。
【0060】
材料114aの反復領域に望ましい場合がある別のアクリレートコポリマー感圧性接着剤は、その開示が参照することによって本明細書に組み込まれる、米国特許第6,171,985号(Josephら)の実施例に概して記載される、ブロウンマイクロファイバー−アクリレート−PSAウェブ(接着剤1)を調製するときに使用される接着剤であり、その開示が参照することによって本明細書に組み込まれる、米国特許第5,648,166号(Dunshee)の実施例2に概して記載されるように調製された、イソオクチルアクリレート/アクリル酸/スチレンマクロマーコポリマー(IOA/AA/Sty,92/4/4)である。
【0061】
より具体的には、例えば、概して
図9に示されるような実施形態の場合、望ましいポリマーとしては、材料114aの反復領域のための、93%エチルヘキシルアクリレートモノマー及び7%アクリル酸モノマーからなる、アクリレートコポリマー感圧性接着剤(概して米国特許第2,884,126号(Ulrich)に記載されるように製造)、及びリブ114bのための、ポリエチレンポリマー(例えば、ExxonMobil Chemical Companyから商品名「EXACT 3024」として入手可能)が挙げられる。材料114aの反復領域に望ましい場合がある別のアクリレートコポリマー感圧性接着剤は、その開示が参照することによって本明細書に組み込まれる、米国特許第6,171,985号(Josephら)の実施例に概して記載される、ブロウンマイクロファイバー−アクリレート−PSAウェブ(接着剤1)を調製するときに使用される接着剤であり、その開示が参照することによって本明細書に組み込まれる、米国特許第5,648,166号(Dunshee)の実施例2に概して記載されるように調製された、イソオクチルアクリレート/アクリル酸/スチレンマクロマーコポリマー(IOA/AA/Sty,92/4/4)である。
【0062】
より具体的には、例えば、概して
図13に示されるような実施形態の場合、望ましいポリマーとしては、93%エチルヘキシルアクリレートモノマー及び7%アクリル酸モノマーからなる、アクリレートコポリマー感圧性接着剤(概して米国特許第2,884,126号(Ulrich)に記載されるように製造)(152a)、及びポリエチレンポリマー(例えば、ExxonMobil Chemical Company(Houston,TX)から商品名「EXACT 3024」として入手可能)(152b)が挙げられる。
【0063】
いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2の高分子材料は、接着剤材料を含む。いくつかの実施形態では、第1の接着材料は、第1の剥離剤を有し、第2の接着剤材料は、第2の剥離剤を有し、第1及び第2の剥離剤は、異なる剥離特性を有する。
【0064】
図5、11、及び11Aに概して示されるような実施形態の例示的用途としては、書類プライバシー物品又はシールド、2つの異なる接着剤材料を有する構成品、及び光透過率を調節するように構成される光学フィルムである、光コリメートフィルムとしても知られる光制御フィルムが挙げられる。光制御フィルムとしては、典型的には、光吸収材料で形成されている複数の平行な溝を有する光透過性フィルムが挙げられる。光制御フィルムは、表示面、像表面、又は見られる他の表面に近接して設置できる。典型的には、見る人が、フィルム表面に対して垂直な方向で光制御フィルムを通して画像を見る垂直入射(即ち、視野角0°)で、画像を見ることができる。視野カットオフ角に達するまでは、視野角が増加するにつれて光制御フィルムを通って透過される画像光の量が減少し、視野カットオフ角では実質的にすべての画像光が光吸収材料により遮断され、画像はもはや見られなくなる。これは、視野角の典型的範囲の外側にいる他者による観察を遮断することによって、見る人にプライバシーを提供することができる。視野角は、透明領域の2つの異なる長さで透明領域を有することによって更に修飾することができる。2つの長さの透明領域の結果として、視野カットオフ角は、2つの異なる角度で見られる。
【0065】
所望のプライバシー効果を提供するために、第1及び第2の領域の一方は、典型的に透明であり、もう一方は不透明である。透明とは、観察者が、矯正していなヒトの眼でそれぞれの領域を通して、基部材料を読むことができるように、それぞれの領域が、可視光線を十分に透過することを意味する。もう一方の不透明な領域は、半透明であるか、又は更に好ましくは不透明である(すなわち、観察者が、矯正していないヒトの眼でそれぞれの領域を通して基部材料を読むことができるように、十分に可視光線を透過しない)。
【0066】
上述のように、本明細書に記載されるダイ及び方法によって製造される複合層の実施形態は、書類プライバシー物品又はシールドにおける使用に好適であり、本明細書において使用されるとき、書類(例えば、上にしるしの付いた1枚の紙又は紙のシートの束)、クレジットカード等とともに使用するように適合され、選択した視野配向から書類が見られることを可能にする物品を指す(例えば、飛行機に着席している乗客(すなわち、意図される読者)によっては見られるが、他の視野位置から(例えば、隣の座席の乗客によって)は見られない)。プライバシー物品は、書類の表面を、選択した視野配向から複合層を通して見ることができるような方法で、書類とともに使用するように適合される(例えば、書類の表面に置くために便利な寸法に切断され、書類を受容するために任意の空洞が提供され、書類に固定される任意のクリップ又は接着剤が提供されるなど)。場合によっては、プライバシー物品は、本質的に複合層で構成され、場合によっては、プライバシー物品は、追加の構成要素又は部材を備えてもよく、複合層は、本明細書に記載される選択的視野配向を提供するプライバシーパネルで構成される。
【0067】
図5に示される複合層80、又は
図11に示される複合層140の例示的用途の1つは、例えば、矩形シートであり、材料82a、142aはそれぞれ、実質的に透明なポリマーであり、材料82b、142bはそれぞれ不透明である。そのような層は、プライバシー物品として使用することができる。実質的に透明とは、観察者が、それぞれ材料82a、142aを通して見ることができるように、光がそこを透過して、複合層の反対側にある物体を見る(例えば、複合層が上に配置された書類を読む)ことができることを意味する。
【0068】
本明細書に記載される複合層の実施形態を使用して、多様な所望の構成でプライバシー物品を製造することができる。本明細書に記載のプライバシー物品は、本明細書に記載の複合層を備え、実質的にその複合層で構成され得る。例えば、複合層80は、便利な寸法(例えば、レター、法的文書、又はA4用紙の寸法)で形成するか、又は裁断した後、単に紙の上に置いて、紙面を読みながら個人のプライバシー物品として使用することができる。この適用の最も典型的な実施形態では、複合層80又は複合層140の機械方向は、紙が従来の縦長配向で印刷される場合、紙の長さ方向に並行となる(当然のことながら、プライバシー物品を、横長形式で印刷された書類とともに使用することが意図される場合は、それに対して垂直となる)。このようにして、プライバシー物品は、書類を保持している個人によって読まれるが、読者の隣に座っている個人(例えば、飛行機の同乗者)によって読まれないようにすることができる。当然のことながら、下にある書類を読むことができる視野領域の範囲の制御は、実質的に透明な材料82a、142aそれぞれの幅、及びそこに垂直な不透明材料82b、142bそれぞれの幅の規模を選択することによって容易に制御することができる。より幅の広い実質的に透明な材料82a、142aをそれぞれ使用すると、下にある書類を読むことができる配向の幅が広がるが(したがって、プライバシーが減少する)、より高さのある不透明な材料82b、142bをそれぞれ使用すると、下にある書類を読むことができる配向の幅が狭くなる(したがって、プライバシーが増加する)。当業者であれば、所望の性能を得るために、本明細書に記載される複合フィルムの材料及び構成を容易に選択することができる。
【0069】
いくつかの実施形態では、プライバシー物品は実質的に連続する。他の実施形態では、物品は開口部を有するか、又は内部の部分が切り抜かれていてもよい。例えば、いくつかの実施形態は、シートを部分的に横断して前後方向に走る狭小裁断部分を有して製造されてもよく、下にある書類への直接アクセスを許可する(例えば、書類が完全に非保護にすることなく、ペン又は蛍光ペンなどの筆記具を用いて書類のマーキングを可能にする)。
【0070】
ここで
図18を参照して、例示的なプライバシー物品を示す。クランプ296を、
図5に示される複合層80のシート298又は
図11に示される複合層140の底側に取り付ける。クランプ296は、ユーザーの手を自由にするように、書類(図示せず)を定位置で保護するように解放可能に保持することができる。代替として、接着剤(図示せず)(例えば、再配置可能な接着剤)を、シート298の底側上に提供して、シートを書類に解放可能に固定してもよい。本開示による別の実施形態では、本明細書に記載されるように製造された複合シートを、従来のクリップボードとともに使用して、クリップボード上に固定された紙の上の定位置で固定してもよい。
【0071】
本明細書に記載されるダイを用いて製造された複合フィルムを使用して製造され得る、プライバシーシールド又は物品の構成の実例としては、任意に1つ又はそれより多くのタブ、クリップなどを有する簡素なシート、任意に2つ又はそれ以上のチャンバを有するポケット、クレジットカードホルダー、ファイルフォルダー、ポートフォリオフォルダー、任意の閉じ部及び/又はフラップを有するパウチなどが挙げられる。複合フィルムを上に位置付けることによって、その第1の表面上にしるしを有する書類と一体化する(すなわち、しるしを読むためにフィルムを通してみなければならないように、第1の表面の正面に接触するか、又は近接する)とき、プライバシーが保証された書類を含む組立品が作製される。
【0072】
ここで
図19を参照して、例示的なプライバシー物品を示す。覗きから保護する書類300を、ポケット302内に封入し、少なくとも視野側304を、例えば、
図5に示される複合層80又は
図11に示される複合層140から形成する。恐らく本出願の大部分の便利な実施形態では、書類がより一般的に縦長配向で印刷されるため、視野側304の機械方向は、紙300の長手方向に並行に配向されるが、上述のように、複合体の視野側304は、横長配向で印刷された書類とともに使用するために、紙300の長手方向に垂直な機械方向で配向されてもよい。
【0073】
ここで
図20を参照して、例示的なプライバシー物品を示す。プライバシー物品310は、すべてわずかに異なる幅である、
図5に示される複合層80から形成された多重シート312、又は
図11に示される複合層140を含む。これらは一体となって、例えば、側面314に沿って、リビングヒンジ(すなわち、2つの比較的剛性の本体を一体となって結合する薄い可撓性ウェブ材料)を用いて取り付けられる。
【0074】
ここで
図21を参照して、別の例示的なプライバシー物品320は、クレジットカードを例示のとおり保護するように適合される。少なくとも上面322、及び便宜的に下面324も同様に、
図5に示される複合層80又は
図11に示される複合層140から形成される。この構成によって、所有者は、自分のクレジットカード番号を付近のものから隠しながら読むことができる。
【0075】
ここで
図22を参照して、別の例示的なプライバシー物品330は、この実施形態が、そのような目的で一般に財布の中に認められるくぼみに適合するパネル332を有する財布の中に受容されるように、ヒンジで連結された支持体パネル332によって適合されることを除いて、例示のとおりクレジットカードを保護するように適合される。
【0076】
ここで
図23を参照して、従来のファイルフォルダー形状で構成された別の例示的なプライバシー物品340を示す。物品340内の一番上にある書類の内容を別個に見る能力は、人の密集した環境で複数のフォルダーを使用する場合に便利であり得る。
【0077】
様々なフランジ及び/又はくぼみを、本開示によるプライバシー物品上に提供して、ユーザーの便宜性を向上させることができると考えられる。これらの特徴は、蛍光ペン、ペーパークリップ、及び再配置可能なフラッグなどの一般的なオフィス用品を支持することによって達成することができる。例えば、ここで
図24を参照して、プライバシー物品350は、その上に載置された再配置可能なテープフラッグ356のディスペンサー354とともに、拡張されたフランジ352を有する。変異型のプライバシー物品350aを
図25に示すが、拡張フランジ352aは、該拡張フランジ352aをその最先端360で折り畳むことができるように、リビングヒンジ358上に載置され、保管に便利なようにスロット362内に受容することができる。
【0078】
ここで
図26を参照して、例示的なプライバシー物品370を示す。プライバシー物品370は、書類300への迅速なアクセスを提供するために(例えば、その上で文字を書くか、又は閉じたときに所望のプライバシーを提供しながら文字を消すために)独立して開くことができる、2つのサイドパネル374及び376にヒンジで連結された裏材372を有する。
【0079】
当業者であれば、本明細書に記載のプライバシー物品を多様な形態で製造することができる。本明細書で製造される複合押出成形フィルムは、必要に応じて、可撓性又は剛性形態で製造されてもよい。必要に応じて、プライバシー物品は、その上に英数字又は他のしるしを有してもよい。いくつかの実施形態では、その上に書くことができるように、印刷受容性コーティングが提供されてもよい。本開示の利点としては、均一性、所望のプライバシー制御特性を有する複合フィルムを、安価に製造できることが挙げられ、必要に応じて多くの異なる構成のための書類保護組立品において使用するのに適したフィルムを含む。
【0080】
図7に概して示される実施形態の例示的用途としては、2つの異なる接着剤(すなわち、2つの異なる接着特性を呈する接着剤)を用いる接着テープ、及び投影スクリーンが挙げられる。
【0081】
図9に概して示される実施形態の例示的用途としては、接着テープ及び疎水性/親水性フィルム構成が挙げられる。
【0082】
図11及び11Aに概して示される実施形態の例示的用途としては、光透過率(例えば、光管)及びプライバシー物品が挙げられる。
【0083】
図13に概して示される実施形態の例示的用途としては、接着テープが挙げられる。
【0084】
接着剤を用いるいくつかの例示的実施形態では、異なる接着特性を有する(例えば、比較的強力な接着特性を有するものもあれば、比較的脆弱な接着特性を有するものもある)。接着機能の種類としては、例えば、所望の表面に様々な接着(例えば、皮膚及び/又は他の物品に対して、プラスチックに対して良好な接着)を提供するように一体となって調整される、異なる接着特性を有する接着剤が挙げられる(例えば、PVC又は他の管、シリコーン)。接着剤の組み合わせは、例えば、比較的皮膚にやさしいように、又は最小量の皮膚細胞を除去するように調整することもできる。
【0085】
例えば、いくつかの例示的な構成では、1つの接着剤が別の接着剤の上に突出し得る。例えば、
図9を再度参照して、114bは、比較的接着性の低い接着剤であり、114aは、比較的接着性の高い接着剤であるため、ユーザーは、物品が手又はグローブに粘着することなく、複合接着物品を扱うことができる。一旦、接着物品が皮膚上に定置されると、ユーザーは、物品を押し下げることができ、それを所定の位置にしっかりと保持することができる。代替として、例えば、一旦、接着剤が皮膚温度と同一温度に平衡されると、接着剤は、所定の位置に流れ得る。例えば、
図7に概して示されるように、2つの異なる接着剤が押出されるとき、同一又は類似する性能が提供され、96aは、比較的接着性の低い接着剤であり、96bは、比較的接着性の高い接着剤である。
【0086】
硬化可能な接着剤の場合、従来技術(例えば、熱、UV、加熱又は電子ビーム)を使用して硬化を行うことができる。接着剤が電子ビームによって硬化される場合、例えば、接着剤の上部分が優先的に硬化されるようにビームの加速電圧を設定することもでき、それによって底部の接着剤は、その接着特性の多くを維持する。
【0087】
例示的実施形態
1.互いに隣接して位置付けられた複数のシムを備える押出成形ダイであって、該複数のシムは一体となって第1の空洞、第2の空洞、及びダイスロットを画定し、ダイスロットが、遠位開口部を有し、複数のシムのそれぞれが、遠位開口部の一部分を画定し、複数のシムのうちの少なくとも第1のシムが、第1の空洞とダイスロットとの間に通路を提供し、複数のシムのうちの少なくとも第2のシムが、第2の空洞とダイスロットとの間に通路を提供し、第2の空洞とダイスロットとの間に通路を提供するシムが、第1及び第2の対向する主表面を有し、通路が、第1の主表面から第2の主表面まで延在する、押出成形ダイ。
【0088】
2.シムを支持するマニホールド本体であって、内部に少なくとも1つのマニホールドを有し、該マニホールドが出口を有する、マニホールド本体と、マニホールド本体及び前記シムを密封するように配置された膨張シールと、を更に備え、膨張シールが、空洞の少なくとも1つの一部分を画定し、マニホールドと空洞との間に導管をもたらす、例示的実施形態1に記載の押出成形ダイ。
【0089】
3.マニホールド本体が、少なくとも2つのマニホールドを有し、第2のマニホールドが、第1又は第2の空洞のもう一方を伴う導管内にある、例示的実施形態2に記載の押出成形ダイ。
【0090】
4.膨張シールが、第1及び第2の空洞の両方の一部分を画定する、例示的実施形態2又は3に記載の押出成形ダイ。
【0091】
5.膨張シールが銅で製造される、例示的実施形態2〜4のいずれかに記載の押出成形ダイ。
【0092】
6.マニホールド本体が、加熱要素を受容するために遠位開口部に垂直に配向されたレセプタクルを有する、例示的実施形態2〜5のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0093】
7.シムのうちの少なくとも1つが、第1又は第2の空洞のいずれかとダイスロットとの間に導管を提供しないスペーサーシムである、例示的実施形態1〜6のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0094】
8.複数のシムを支持するための末端部ブロック対を更に備える、例示的実施形態1〜7のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0095】
9.シムのそれぞれが、末端部ブロック対の間にコネクターの通路のための少なくとも1つの(任意に、複数の)貫通孔を有する、例示的実施形態8に記載の押出成形ダイ。
【0096】
10.少なくとも1つの末端部ブロックが、流体材料を第1の空洞の中に導入するための入口ポートを有する、例示的実施形態8又は9に記載の押出成形ダイ。
【0097】
11.複数のシムが、第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシム、及び第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムを含む、複数のシムの反復配列を備える、例示的実施形態1〜10のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0098】
12.複数のシムが、第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシム、スペーサーシム、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシム、及びスペーサーシムを含む、複数のシムの反復配列を備える、例示的実施形態1〜10のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0099】
13.第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムが、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムと比較して流量制限を有する、例示的実施形態12に記載の押出成形ダイ。
【0100】
14.第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムによって提供される遠位開口部の一部分が、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムによって提供される遠位開口部の一部分よりも狭い、例示的実施形態12に記載の押出成形ダイ。
【0101】
15.複数のシムが、第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシム、スペーサーシム、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシム、及びスペーサーシムを含む、複数のシムの反復配列を備え、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムが、遠位開口部の両端から移動した狭小通路を有する、例示的実施形態1〜10のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0102】
16.少なくとも1000(任意に、少なくとも2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、又は更に少なくとも10,000)個のシムを含む、例示的実施形態1〜15のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0103】
17.220℃で300Pa
*sの粘度を有する流体が、押出成形ダイを通じて押出される場合、該流体が2000/秒未満のせん断速度を有する、例示的実施形態1〜16のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0104】
18.遠位開口部が、少なくとも100:1(任意に、少なくとも500:1、1000:1、2500:1、又は更に少なくとも5000:1)のアスペクト比を有する、例示的実施形態1〜17のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0105】
19.複合層を製造する方法であって、
例示的実施形態1〜18のいずれかに一つ記載の押出成形ダイを提供する工程と、
第1の押出成形可能な高分子材料を第1の空洞に供給する工程と、
第2の押出成形可能な高分子材料を第2の空洞に供給する工程と、
第1及び第2の高分子材料を、ダイスロット及び遠位開口部を通じて押出し、複合層を提供する工程と、を含む、方法。
【0106】
20.第1及び第2の高分子材料を硬化させる工程を更に含む、例示的実施形態19に記載の方法。
【0107】
21.押出された第1及び第2の高分子材料を冷却表面上で急冷する工程を更に含む、例示的実施形態19又は20に記載の方法。
【0108】
22.第1の空洞内の第1の高分子材料は、689kPaを超える第1の圧力下にある、例示的実施形態19又は21に記載の方法。
【0109】
23.第2の空洞内の第2の高分子材料は、689kPaを超える第2の圧力下にある、例示的実施形態19〜22のいずれか一つに記載の方法。
【0110】
24.遠位開口部を通過する第1の高分子材料と、遠位開口部を通過する第2の高分子材料との体積比が、少なくとも5:1(任意に、10:1、20:1、25:1、50:1、75:1、又は更に少なくとも100:1)である、例示的実施形態19〜23のいずれか一つに記載の方法。
【0111】
25.遠位開口部が入口及び出口を有し、第1の高分子材料及び第2の高分子材料が、遠位開口部の入口から25mm以内で互いに接触する、例示的実施形態19〜24のいずれか一つに記載の方法。
【0112】
26.複合層が、0.25mm〜1mmの範囲の厚さを有する、例示的実施形態19〜25のいずれか一つに記載の方法。
【0113】
27.互いに隣接して位置付けられた複数のシムを備える押出成形ダイであって、該複数のシムは一体となって第1の空洞、第2の空洞、及びダイスロットを画定し、ダイスロットが、遠位開口部を有し、複数のシムのそれぞれが、遠位開口部の一部分を画定し、複数のシムのうちの少なくとも第1のシムが、第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供し、複数のシムのうちの少なくとも第2のシムが、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供し、220℃で300Pa
*sの粘度を有する流体が、押出成形ダイを通じて押出される場合、流体が、2000/秒未満のせん断速度を有する、押出成形ダイ。
【0114】
28.シムを支持するマニホールド本体であって、内部に少なくとも1つのマニホールドを有し、該マニホールドが出口を有する、マニホールド本体と、マニホールド本体及びシムを密封するように配置された膨張シールと、を更に備え、膨張シールが、空洞の少なくとも1つの一部分を画定し、マニホールドと空洞との間に導管をもたらす、例示的実施形態27に記載の押出成形ダイ。
【0115】
29.マニホールド本体が、少なくとも2つのマニホールドを有し、第2のマニホールドが、第1又は第2の空洞のもう一方を伴う導管内にある、例示的実施形態28に記載の押出成形ダイ。
【0116】
30.膨張シールが、第1及び第2の空洞の両方の一部分を画定する、例示的実施形態28又は29に記載の押出成形ダイ。
【0117】
31.膨張シールが銅で製造される、例示的実施形態28〜30のいずれかに記載の押出成形ダイ。
【0118】
32.マニホールド本体が、加熱要素を受容するために遠位開口部に垂直に配向されたレセプタクルを有する、例示的実施形態28〜31のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0119】
33.シムのうちの少なくとも1つが、第1又は第2の空洞のいずれかとダイスロットとの間に導管を提供しないスペーサーシムである、例示的実施形態27〜32のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0120】
34.複数のシムを支持するための末端部ブロック対を更に備える、例示的実施形態27〜33のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0121】
35.シムのそれぞれが、末端部ブロック対の間にコネクターの通路のための少なくとも1つの(任意に、複数の)貫通孔を有する、例示的実施形態34に記載の押出成形ダイ。
【0122】
36.少なくとも1つの末端部ブロックが、流体材料を第1の空洞の中に導入するための入口ポートを有する、例示的実施形態34又は35に記載の押出成形ダイ。
【0123】
37.複数のシムが、第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシム、及び第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシム、を含む、複数のシムの反復配列を備える、例示的実施形態27〜36のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0124】
38.複数のシムが、第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシム、スペーサーシム、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシム、及びスペーサーシムを含む、複数のシムの反復配列を備える、例示的実施形態27〜37のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0125】
39.第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムが、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムと比較して流量制限を有する、例示的実施形態38に記載の押出成形ダイ。
【0126】
40.第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムによって提供される遠位開口部の一部分が、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムによって提供される遠位開口部の一部分よりも狭い、例示的実施形態36に記載の押出成形ダイ。
【0127】
41.複数のシムが、第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシム、スペーサーシム、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシム、及びスペーサーシムを含む、複数のシムの反復配列を備え、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムが、遠位開口部の両端から移した狭小通路を有する、例示的実施形態27〜40のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0128】
42.少なくとも1000(任意に、少なくとも2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、又は更に少なくとも10,000)個のシムを含む、例示的実施形態27〜41のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0129】
43.遠位開口部が、少なくとも100:1(任意に、少なくとも500:1、1000:1、2500:1、又は更に少なくとも5000:1)のアスペクト比を有する、例示的実施形態27〜42のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0130】
44.複合層を製造する方法であって、
例示的実施形態27〜43のいずれか一つに記載の押出成形ダイを提供する工程と、
第1の押出成形可能な高分子材料を第1の空洞に供給する工程と、
第2の押出成形可能な高分子材料を第2の空洞に供給する工程と、
第1及び第2の高分子材料を、ダイスロット及び遠位開口部を通じて押出し、複合層を提供する工程と、を含む、方法。
【0131】
45.第1及び第2の高分子材料を硬化させる工程を更に含む、例示的実施形態44に記載の方法。
【0132】
46.押出された第1及び第2の高分子材料を冷却表面上で急冷する工程を更に含む、例示的実施形態44又は45に記載の方法。
【0133】
47.第1の空洞内の第1の高分子材料は、689kPaを超える第1の圧力下にある、例示的実施形態44〜46のいずれか一つに記載の方法。
【0134】
48.第2の空洞内の第2の高分子材料は、689kPaを超える第2の圧力下にある、例示的実施形態44〜47のいずれか一つに記載の方法。
【0135】
49.遠位開口部を通過する第1の高分子材料と、遠位開口部を通過する第2の高分子材料との体積比が、少なくとも5:1(任意に、10:1、20:1、25:1、50:1、75:1、又は更に少なくとも100:1)である、例示的実施形態44〜48のいずれか一つに記載の方法。
【0136】
50.遠位開口部が入口及び出口を有し、第1の高分子材料及び第2の高分子材料は、遠位開口部の入口から25mm以内で互いに接触する、例示的実施形態44〜49のいずれか一つに記載の方法。
【0137】
51.複合層が、0.25mm〜1mmの範囲の厚さを有する、例示的実施形態44〜50のいずれか一つに記載の方法。
【0138】
52.互いに隣接して位置付けられた複数のシムを備える押出成形ダイであって、該複数のシムは一体となって第1の空洞、第2の空洞、及びダイスロットを画定し、ダイスロットが、遠位開口部を有し、複数のシムのそれぞれが、遠位開口部の一部分を画定し、複数のシムのうちの少なくとも第1のシムが、第1の空洞とダイスロットとの間に通路を提供し、複数のシムのうちの少なくとも第2のシムが、第2の空洞とダイスロットとの間に通路を提供し、シムがそれぞれ、第1及び第2の対向する主表面と、主表面に垂直な厚さを有し、通路が、それぞれのシムの厚さ方向に完全に延在する、押出成形ダイ。
【0139】
53.シムを支持するマニホールド本体であって、内部に少なくとも1つのマニホールドを有し、該マニホールドが出口を有する、マニホールド本体と、マニホールド本体及びシムを密封するように配置された膨張シールと、を更に備え、膨張シールが、空洞の少なくとも1つの一部分を画定し、マニホールドと空洞との間に導管をもたらす、例示的実施形態52に記載の押出成形ダイ。
【0140】
54.マニホールド本体が、少なくとも2つのマニホールドを有し、第2のマニホールドが、第1又は第2の空洞のもう一方を伴う導管内にある、例示的実施形態53に記載の押出成形ダイ。
【0141】
55.膨張シールが、第1及び第2の空洞の両方の一部分を画定する、例示的実施形態53又は54に記載の押出成形ダイ。
【0142】
56.膨張シールが銅で製造される、例示的実施形態53〜55のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0143】
57.マニホールド本体が、加熱要素を受容するために遠位開口部に垂直に配向されたレセプタクルを有する、例示的実施形態53〜56のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0144】
58.シムのうちの少なくとも1つが、第1又は第2の空洞のいずれかとダイスロットとの間に導管を提供しないスペーサーシムである、例示的実施形態52〜57のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0145】
59.複数のシムを支持するための末端部ブロック対を更に備える、例示的実施形態52〜58のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0146】
60.シムのそれぞれが、末端部ブロック対の間にコネクターの通路のための少なくとも1つの(任意に、複数の)貫通孔を有する、例示的実施形態59に記載の押出成形ダイ。
【0147】
61.少なくとも1つの末端部ブロックが、流体材料を第1の空洞の中に導入するための入口ポートを有する、例示的実施形態59又は60に記載の押出成形ダイ。
【0148】
62.複数のシムが、第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシム、及び第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムを含む、複数のシムの反復配列を備える、例示的実施形態52〜61のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0149】
63.複数のシムが、第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシム、スペーサーシム、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシム、及びスペーサーシムを含む、複数のシムの反復配列を備える、例示的実施形態52〜62のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0150】
64.第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムが、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムと比較して流量制限を有する、例示的実施形態63に記載の押出成形ダイ。
【0151】
65.第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムによって提供される遠位開口部の一部分が、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムによって提供される遠位開口部の一部分よりも狭い、例示的実施形態64に記載の押出成形ダイ。
【0152】
66.複数のシムが、第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシム、スペーサーシム、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシム、及びスペーサーシムを含む、複数のシムの反復配列を備え、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムが、遠位開口部の両端から移した狭小通路を有する、例示的実施形態52〜65のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0153】
67.少なくとも1000(任意に、少なくとも2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、又は更に少なくとも10,000)個のシムを含む、例示的実施形態52〜66のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0154】
68.第1の通路が、第1の平均長及び第1の平均微小垂直寸法を有し、第1の平均長と、第1の平均微小垂直寸法との比は、200:1(任意に、150:1、100:1、75:1、50:1、又は更に10:1)〜1:1超(任意に、2:1)(典型的には、50:1〜2:1)の範囲内であり、第2の通路が、第2の平均長及び第2の平均極小垂直寸法を有し、第2の平均長と、第2の平均極小垂直寸法との比は、200:1(任意に、150:1、100:1、75:1、50:1、又は更に10:1)〜1:1超(任意に、2:1)(典型的には、50:1〜2:1)の範囲内である、例示的実施形態52〜67のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0155】
69.220℃で300Pa
*sの粘度を有する流体が、押出成形ダイを通じて押出される場合、該流体が2000/秒未満のせん断速度を有する、例示的実施形態52〜68のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0156】
70.遠位開口部が、少なくとも100:1(任意に、少なくとも500:1、1000:1、2500:1、又は更に少なくとも5000:1)のアスペクト比を有する、例示的実施形態52〜69のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0157】
71.複合層を製造する方法であって、
例示的実施形態52〜70のいずれか一つに記載の押出成形ダイを提供する工程と、
第1の押出成形可能な高分子材料を第1の空洞に供給する工程と、
第2の押出成形可能な高分子材料を第2の空洞に供給する工程と、
第1及び第2の高分子材料を、ダイスロット及び遠位開口部を通じて押出し、複合層を提供する工程と、を含む、方法。
【0158】
72.第1及び第2の高分子材料を硬化させる工程を更に含む、例示的実施形態71に記載の方法。
【0159】
73.押出された第1及び第2の高分子材料を冷却表面上で急冷する工程を更に含む、例示的実施形態71又は72に記載の方法。
【0160】
74.第1の空洞内の第1の高分子材料は、689kPaを超える第1の圧力下にある、例示的実施形態71又は73に記載の方法。
【0161】
75.第2の空洞内の第2の高分子材料は、689kPaを超える第2の圧力下にある、例示的実施形態71〜74のいずれか一つに記載の方法。
【0162】
76.遠位開口部を通過する第1の高分子材料と、遠位開口部を通過する第2の高分子材料との体積比が、少なくとも5:1(任意に、10:1、20:1、25:1、50:1、75:1、又は更に少なくとも100:1)である、例示的実施形態71〜75のいずれか一つに記載の方法。
【0163】
77.遠位開口部が入口及び出口を有し、第1の高分子材料及び第2の高分子材料は、遠位開口部の入口から25mm以内で互いに接触する、例示的実施形態71〜76のいずれか一つに記載の方法。
【0164】
78.複合層が、0.25mm〜1mmの範囲の厚さを有する、例示的実施形態71〜77のいずれか一つに記載の方法。
【0165】
79.別の態様では、本開示は、互いに隣接して位置付けられた複数のシムを備える押出成形ダイであって、該複数のシムは一体となって第1の空洞、第2の空洞、及びダイスロットを画定し、ダイスロットが、遠位開口部を有し、複数のシムのそれぞれが、遠位開口部の一部分を画定し、複数のシムのうちの少なくとも第1のシムが、第1の空洞とダイスロットとの間に通路を提供し、複数のシムのうちの少なくとも第2のシムが、第2の空洞とダイスロットとの間に通路を提供し、該複数のシムのうちの少なくとも1つが第1の空洞又は第2の空洞のいずれかとダイスロットとの間に導管を提供しないスペーサーシムである、押出成形ダイを提供する。
【0166】
80.シムを支持するマニホールド本体であって、内部に少なくとも1つのマニホールドを有し、該マニホールドが出口を有する、マニホールド本体と、マニホールド本体及びシムを密封するように配置された膨張シールと、を更に備え、膨張シールが、空洞の少なくとも1つの一部分を画定し、マニホールドと空洞との間に導管をもたらす、例示的実施形態79に記載の押出成形ダイ。
【0167】
81.マニホールド本体が、少なくとも2つのマニホールドを有し、第2のマニホールドが、第1又は第2の空洞のもう一方を伴う導管内にある、例示的実施形態80に記載の押出成形ダイ。
【0168】
82.膨張シールが、第1及び第2の空洞の両方の一部分を画定する、例示的実施形態80又は81に記載の押出成形ダイ。
【0169】
83.膨張シールが銅で製造される、例示的実施形態80〜82のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0170】
84.マニホールド本体が、加熱要素を受容するために遠位開口部に垂直に配向されたレセプタクルを有する、例示的実施形態80〜83のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0171】
85.シムのうちの少なくとも1つが、第1又は第2の空洞のいずれかとダイスロットとの間に導管を提供しないスペーサーシムである、例示的実施形態80〜84のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0172】
86.複数のシムを支持するための末端部ブロック対を更に備える、例示的実施形態79〜85のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0173】
87.シムのそれぞれが、末端部ブロック対の間にコネクターの通路のための少なくとも1つの(任意に、複数の)貫通孔を有する、例示的実施形態86に記載の押出成形ダイ。
【0174】
88.少なくとも1つの末端部ブロックが、流体材料を第1の空洞の中に導入するための入口ポートを有する、例示的実施形態79又は87に記載の押出成形ダイ。
【0175】
89.複数のシムが、第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシム、及び第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムを含む、複数のシムの反復配列を備える、例示的実施形態79〜88のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0176】
90.複数のシムが、第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシム、スペーサーシム、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシム、及びスペーサーシムを含む、複数のシムの反復配列を備える、例示的実施形態79〜88のいずれかに記載の押出成形ダイ。
【0177】
91.第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムが、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムと比較して流量制限を有する、例示的実施形態90に記載の押出成形ダイ。
【0178】
92.第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムによって提供される遠位開口部の一部分が、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムによって提供される遠位開口部の一部分よりも狭い、例示的実施形態91に記載の押出成形ダイ。
【0179】
93.複数のシムが、第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシム、スペーサーシム、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシム、及びスペーサーシムを含む、複数のシムの反復配列を備え、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供するシムが、遠位開口部の両端から移した狭小通路を有する、例示的実施形態79〜92のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0180】
94.少なくとも1000(任意に、少なくとも2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、又は更に少なくとも10,000)個のシムを含む、例示的実施形態79〜93のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0181】
95.220℃で300Pa
*sの粘度を有する流体が、押出成形ダイを通じて押出される場合、該流体は2000/秒未満のせん断速度を有する、例示的実施形態79〜94のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0182】
96.遠位開口部が、少なくとも100:1(任意に、少なくとも500:1、1000:1、2500:1、又は更に少なくとも5000:1)のアスペクト比を有する、例示的実施形態79〜95のいずれか一つに記載の押出成形ダイ。
【0183】
97.複合層を製造する方法であって、
例示的実施形態79〜96のいずれか一つに記載の押出成形ダイを提供する工程と、
第1の押出成形可能な高分子材料を第1の空洞に供給する工程と、
第2の押出成形可能な高分子材料を第2の空洞に供給する工程と、
第1及び第2の高分子材料を、ダイスロット及び遠位開口部を通じて押出し、複合層を提供する工程と、を含む、方法。
【0184】
98.第1及び第2の高分子材料を硬化させる工程を更に含む、例示的実施形態97に記載の方法。
【0185】
99.押出された第1及び第2の高分子材料を冷却表面上で急冷する工程を更に含む、例示的実施形態97又は98に記載の方法。
【0186】
100.第1の空洞内の第1の高分子材料は、689kPaを超える第1の圧力下にある、例示的実施形態97又は99に記載の方法。
【0187】
101.第2の空洞内の第2の高分子材料は、689kPaを超える第2の圧力下にある、例示的実施形態97〜100のいずれか一つに記載の方法。
【0188】
102.遠位開口部を通過する第1の高分子材料と、遠位開口部を通過する第2の高分子材料との体積比が、少なくとも5:1(任意に、10:1、20:1、25:1、50:1、75:1、又は更に少なくとも100:1)である、例示的実施形態97〜101のいずれか一つに記載の方法。
【0189】
103.遠位開口部が入口及び出口を有し、第1の高分子材料及び第2の高分子材料が、遠位開口部の入口から25mm以内で互いに接触する、例示的実施形態97〜102のいずれか一つに記載の方法。
【0190】
104.複合層が、0.25mm〜1mmの範囲の厚さを有する、例示的実施形態97〜103のいずれか一つに記載の方法。
【0191】
105.複合層を製造する方法であって、
互いに隣接して位置付けられた複数のシムを備える押出成形ダイを提供する工程であって、該複数のシムは一体となって第1の空洞、第2の空洞、及びダイスロットを画定し、ダイスロットが、遠位開口部を有し、複数のシムのそれぞれが、遠位開口部の一部分を画定し、複数のシムのうちの少なくとも第1のシムが、第1の空洞とダイスロットとの間に導管を提供し、複数のシムのうちの少なくとも第2のシムが、第2の空洞とダイスロットとの間に導管を提供する、工程と、第1の押出成形可能な高分子材料を第1の空洞に供給す第2の押出成形可能な高分子材料を第2の空洞に供給する工程と、
第1及び第2の高分子材料を、ダイスロット及び遠位開口部を通じて押出し、第1の高分子材料の少なくとも1つの別個の領域、及び第2の高分子材料の少なくとも1つの別個の領域を備える複合層を提供する工程と、を含む、方法。
【0192】
106.第1及び第2の高分子材料を硬化させる工程を更に含む、例示的実施形態105に記載の方法。
【0193】
107.押出された第1及び第2の高分子材料を冷却表面上で急冷する工程を更に含む、例示的実施形態105又は106に記載の方法。
【0194】
108.第1の空洞内の第1の高分子材料は、689kPaを超える第1の圧力下にある、例示的実施形態105〜107のいずれか一つに記載の方法。
【0195】
109.第2の空洞内の第2の高分子材料は、689kPaを超える第2の圧力下にある、例示的実施形態105〜108のいずれか一つに記載の方法。
【0196】
110.遠位開口部を通過する第1の高分子材料と、遠位開口部を通過する第2の高分子材料との体積比が、少なくとも5:1(任意に、10:1、20:1、25:1、50:1、75:1、又は更に少なくとも100:1)である、例示的実施形態105〜109のいずれか一つに記載の方法。
【0197】
111.遠位開口部が入口及び出口を有し、第1の高分子材料及び第2の高分子材料は、遠位開口部の入口から25mm以内で互いに接触する、例示的実施形態105〜110のいずれか一つに記載の方法。
【0198】
112.複合層が、0.25mm〜1mmの範囲の厚さを有する、例示的実施形態105〜111のいずれか一つに記載の方法。
【0199】
本開示の利点及び実施形態を、以下の実施例によって更に例示するが、これらの実施例において列挙される特定の材料及びその量並びに他の諸条件及び詳細によって、本開示を不当に制限するものではないと解釈すべきである。すべての部及びパーセンテージは、特に記載されていない限り、重量に基づく。
【実施例】
【0200】
(実施例1)
概して
図1に描かれる共押出成形ダイであって、概して
図4に例示される4シムの反復パターンで組み立てられた共押出成形ダイを用意した。反復配列内のシムの厚さは、第1の空洞への接続を有するシムの場合は5ミル(0.127mm)、第2の空洞への接続を有するシムの場合は3ミル(0.076mm)、及びいずれの空洞への接続も有しないスペーサーの場合は2ミル(0.05mm)であった。シムは、数値制御レーザーカッターによって切断された穿孔とともに、ステンレス鋼から形成した。
【0201】
2つの末端部ブロック上の入口取付具は、それぞれ従来の単独推進器押出成形機に接続した。冷却ロールは、押出された材料を受容するように、共押出成形ダイの遠位開口部に隣接して位置付けた。第1の空洞に供給する押出成形機(以下の表1中のポリマーA)にポリエチレンペレット(Dow Corporation(Midland,MI)から商品名「ENGAGE PE 8402」として入手)を装填した。
【0202】
【表1】
【0203】
第2の空洞に供給する押出成形機(上記の表1中のポリマーB)に、ポリエチレンペレット(「ENGAGE PE 8402」)及び5重量%の黒色ポリプロピレンカラーコンセントレート(Clariant Corporation(Minneapolis,MN)から入手)を装填した。他のプロセス条件を上記の表1に列挙する。得られた0.76mm(30ミル)厚の押出成形複合層の断面図を
図5に示す(ポリマーA 82a及びポリマーB 82b)。
【0204】
光学顕微鏡を使用して、ピッチ、p
5を
図5に示すように測定した。結果を下記の表2に示す。
【0205】
【表2】
【0206】
(実施例2)
概して
図1に描かれる共押出成形ダイであって、概して
図6に例示される4つのシムの反復パターンで組み立てられた共押出成形ダイを用意した。反復配列内のシムの厚さは、第1の空洞への接続を有するシムの場合は5ミル(0.127mm)、第2の空洞への接続を有するシムの場合は5ミル(0.127mm)、及びいずれの空洞への接続も有しないスペーサーの場合は2ミル(0.05mm)であった。シムは、数値制御レーザーカッターによって切断された穿孔とともに、ステンレス鋼から形成した。
【0207】
2つの末端部ブロック上の入口取付具は、それぞれ従来の単独推進器押出成形機に接続した。冷却ロールは、押出された材料を受容するように、共押出成形ダイの遠位開口部に隣接して位置付けた。第1の空洞に供給する押出成形機(上記の表1中のポリマーA)にポリエチレンペレット(Dow Corporationから商品名「ENGAGE PE 8200」として入手)を装填した。第2の空洞に供給する押出成形機(上記の表1中のポリマーB)に、ポリエチレンペレット(「ENGAGE PE 8200」)及び5重量%の黒色ポリプロピレンカラーコンセントレート(Clariant Corporationから入手)を装填した。他のプロセス条件を上記の表1に列挙する。得られた0.5mm(20ミル)厚の押出成形複合層の断面図を
図7に示す(ポリマーA 96a及びポリマーB 96b)。
【0208】
光学顕微鏡を使用して、長さ、l
7を
図7に示すように測定した。結果を表2に示す。
【0209】
(実施例3)
概して
図1に描かれる共押出成形ダイであって、概して
図8に例示される4シムの反復パターンで組み立てられた共押出成形ダイを用意した。反復配列内のシムの厚さは、第1の空洞への接続を有するシムの場合は5ミル(0.127mm)、第2の空洞への接続を有するシムの場合は5ミル(0.127mm)、及びいずれの空洞への接続も有しないスペーサーの場合は2ミル(0.05mm)であった。シムは、数値制御レーザーカッターによって切断された穿孔とともに、ステンレス鋼から形成した。
【0210】
2つの末端部ブロック上の入口取付具は、それぞれ従来の単独推進器押出成形機に接続した。冷却ロールは、押出された材料を受容するように、共押出成形ダイの遠位開口部に隣接して位置付けた。第1の空洞に供給する押出成形機(上記の表1中のポリマーA)に、ポリプロピレンペレット(ExxonMobil(Irving,TX)から商品名「EXXONMOBIL 1024 PP」として入手)を装填した。第2の空洞に供給する押出成形機(上記の表1中のポリマーB)に、ポリエチレンペレット(「EXXONMOBIL 1024 PP」)及び10重量%の黒色ポリプロピレンカラーコンセントレート(Clariant Corporationから入手)を装填した。他のプロセス条件を上記の表1に列挙する。得られた0.3mm(12ミル)厚の押出成形複合層の断面図を
図9に示す(ポリマーA 114b及びポリマーB 114a)。
【0211】
光学顕微鏡を使用して、長さ、l
9を
図9に示すように測定した。結果を表2に示す。
【0212】
(実施例4)
概して
図1に描かれる共押出成形ダイであって、概して
図10に例示される4シムの反復パターンで組み立てられた共押出成形ダイを用意した。反復配列内のシムの厚さは、第1の空洞への接続を有するシムの場合は5ミル(0.127mm)、第2の空洞への接続を有するシムの場合は5ミル(0.127mm)、及びいずれの空洞への接続も有しないスペーサーの場合は2ミル(0.05mm)であった。シムは、数値制御レーザーカッターによって切断された穿孔とともに、ステンレス鋼から形成した。
【0213】
2つの末端部ブロック上の入口取付具は、それぞれ従来の単独推進器押出成形機に接続した。冷却ロールは、押出された材料を受容するように、共押出成形ダイの遠位開口部に隣接して位置付けた。第1の空洞に供給する押出成形機(上記の表1中のポリマーA)にポリエチレンペレット(Dow Corporationから商品名「ENGAGE PE 8401」として入手)を装填した。第2の空洞に供給する押出成形機(上記の表1中のポリマーB)に、ポリエチレンテレフタレート及びポリエチレンナフタレートのコポリマー(80%ナフタレートコモノマー及び20%テレフタレートコモノマー)(概して米国特許第6,352,761号(Hebrinkら)に記載されるように製造された)及び5重量%の黒色ポリプロピレンカラーコンセントレート(Clariant Corporationから入手)を装填した。他のプロセス条件を上記の表1に列挙する。得られた0.46mm(18ミル)厚の押出成形複合層の断面図を
図11に示す(ポリマーA 142a及びポリマーB 142b)。
【0214】
光学顕微鏡を使用して、長さ、l
11を
図11に示すように測定した。結果を表2に示す。
【0215】
(実施例5)
概して
図1に描かれる共押出成形ダイであって、概して
図12に例示される2シムの反復パターンで組み立てられた共押出成形ダイを用意した。反復配列内のシムの厚さは、第1の空洞への接続を有するシムの場合は5ミル(0.127mm)、及び第2の空洞への接続を有するシムの場合は5ミル(0.127mm)であった。この構成にはスペーサーが存在しなかった。シムは、数値制御レーザーカッターによって切断された穿孔とともに、ステンレス鋼から形成した。
【0216】
2つの末端部ブロック上の入口取付具は、それぞれ従来の単独推進器押出成形機に接続した。冷却ロールは、押出された材料を受容するように、共押出成形ダイの遠位開口部に隣接して位置付けた。第1の空洞に供給する押出成形機(上記の表1中のポリマーA)に低密度ポリエチレン(Dow Corporationから商品名「DOW LDPE 722」として入手)を装填した。第2の空洞に供給する押出成形機(上記の表1中のポリマーB)に、ポリエチレンペレット(「EXXONMOBIL 1024 PP」)及び2重量%の黒色ポリプロピレンカラーコンセントレート(Clariant Corporationから入手)を装填した。他のプロセス条件を上記の表1に列挙する。得られた0.56mm(22ミル)厚の押出成形複合層の断面図を
図13に示す(ポリマーA 152a及びポリマーB 152b)。
【0217】
光学顕微鏡を使用して、距離、d
13を
図13に示すように測定した。結果を表2に示す。
【0218】
(実施例6)
概して
図1に描かれる共押出成形ダイを、10シムの反復パターンで組み立てた。この10シムの反復パターンは、
図8に例示されるものに類似するシムを、より大きい異なる配列で使用した。ここで
図8を参照して、10シムの反復パターンは、40a、40c、40a、40c、40a、40c、40a、40c、109、及び40cであった。上記実施例3と同様に、反復配列の40aシムの厚さは、5ミル(0.127mm)であり、110シムの厚さもまた5ミル(0.127mm)であり、スペーサーシム40cの厚さは2ミル(0.05mm)であった。シムは、数値制御レーザーカッターによって切断された穿孔とともに、ステンレス鋼から形成した。
【0219】
93%エチルアクリル酸ヘキシルモノマー及び7%アクリル酸モノマーからなるアクリレートコポリマー感圧性接着剤(概して米国特許第2,884,126号(Ulrich)に、記載されるように製造された)を、ダイの第1の空洞の中に供給した(表1のポリマーA)。特に、接着剤ポンプ(Bonnot Company(Uniontown,OH)から商品名「2WPKR」として入手)を使用し、加熱したホースを使用して、接着剤を押出成形機に注入した。ポンプ及びホースの温度は175℃に設定した。ポリエチレンポリマー(ExxonMobil Chemical Company(Houston TX)から商品名「EXACT 3024」として入手)を、従来型の溶融トレインによって、ダイの第2の空洞に供給した(表1のポリマーB)。
【0220】
冷却ロールは、共押出ダイの遠位開口部に隣接して位置付け、剥離剤コーティングされた2ミル(0.05mm)厚のポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(Loparex LLC(Willowbrook,IL)から商品名「2.0 CL PET 7340AM」として入手)を冷却ロールの周囲に運び、押出された材料を剥離剤側で受容するようにした。ライン速度は、3ミル(75マイクロメートル)厚のコーティングがフィルム上に押出されるように調整した。他のプロセス条件を上記の表1に列挙する。
【0221】
このシムの配置によって、一方が固体接着剤であり、もう一方が規則的間隔のポリエチレンリブによって破断された主に感圧性接着剤である、押出成形複合層が製造された。この複合層は、商業的に有用な低い粘着感を呈した。ネオプレングローブで扱うとき、例えば、グローブに粘着しない傾向があった。しかしながら、皮膚などの可撓性基材の上にしっかり配置されると、強固に固定する傾向があった。裏材の可撓性を、感圧性接着剤側が適用される表面の可撓性と一致させることによって、調整された接着特性を有するテープの製造が可能になるはずである。引張可能な裏材を使用して、放出するように接着性能を調整することもできる。このためユーザーは、テープ裏材と接着剤を引張させることによって、接着剤を放出することができる。そのような目的に有用な裏材の例は、ポリエステルスパンレース布地であろう(DuPont(テネシー州オールドヒッコリー)から商品名「SOFTESSE 8051」として入手)。接着剤及びポリエチレンストランドを引張方向に垂直に整列させることによって、剥離前側に反復する断裂を形成することができ、これによってユーザーは、外傷程度の低い皮膚からそれを取り除くことが可能になる。
【0222】
(実施例7)
概して
図1に描かれる共押出成形ダイを、12シムの反復パターンで組み立てた。この12シムの反復パターンは、
図6に例示されるものに類似するシムを、より大きい異なる配列で使用した。ここで
図6を参照して、12シムの反復パターンは、90、40c、90、40c、90a、40c、40a、40c、40a、40c、40a、及び40cであった。上記実施例2と同様に、反復配列の「40a」シムの厚さは、5ミル(0.127mm)であり、「90」シムの厚さもまた5ミル(0.127mm)であり、スペーサーシム「40c」の厚さは2ミル(0.05mm)であった。シムは、数値制御レーザーカッターによって切断された穿孔とともに、ステンレス鋼から形成した。
【0223】
93%エチルアクリル酸ヘキシルモノマー及び7%アクリル酸モノマーからなるアクリレートコポリマー感圧性接着剤(概して米国特許第2,884,126号(Ulrich)に記載されるように製造された)を、ダイの第1の空洞の中に供給した(表1のポリマーA)。特に、接着剤ポンプ(「2WPKR」)を使用し、加熱したホースを使用して、接着剤を押出し成形機に注入した。ポンプ及びホースの温度は175℃に設定した。ポリエチレンポリマー(「EXACT 3024」)を、従来型の溶融トレインによって、ダイの第2の空洞に供給した(表1のポリマーB)。
【0224】
冷却ロールは、共押出ダイの遠位開口部に隣接して位置付け、剥離剤コーティングされた2ミル(0.05mm)厚のポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(「2.0 CL PET 7340AM」)を冷却ロールの周囲に運び、押出された材料を剥離剤側で受容するようにした。ライン速度は、3ミル(75マイクロメートル)厚のコーティングがフィルム上に押出されるように調整した。他のプロセス条件を上記の表1に列挙する。
【0225】
得られた複合層は、
図7のフィルムに対するいくらかの類似性を有したが、包囲された領域はより広く、より広い間隙を介していた。
【0226】
本開示の範囲及び趣旨から外れることなく、本開示の予測可能な修正及び変更は、当業者にとって明白であろう。本開示は、例証目的のために本明細書に記載されている実施形態に限定されるべきではない。