特許第5809240号(P5809240)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5809240
(24)【登録日】2015年9月18日
(45)【発行日】2015年11月10日
(54)【発明の名称】ベビーベッド
(51)【国際特許分類】
   A47D 7/02 20060101AFI20151021BHJP
【FI】
   A47D7/02
【請求項の数】15
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2013-506132(P2013-506132)
(86)(22)【出願日】2011年3月15日
(65)【公表番号】特表2013-524931(P2013-524931A)
(43)【公表日】2013年6月20日
(86)【国際出願番号】US2011000467
(87)【国際公開番号】WO2011133199
(87)【国際公開日】20111027
【審査請求日】2014年3月12日
(31)【優先権主張番号】12/765,058
(32)【優先日】2010年4月22日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】512271572
【氏名又は名称】ベイビー レボリューション リミティド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100102819
【弁理士】
【氏名又は名称】島田 哲郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100153084
【弁理士】
【氏名又は名称】大橋 康史
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100133008
【弁理士】
【氏名又は名称】谷光 正晴
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド シュワルツ
(72)【発明者】
【氏名】ピーター ディー.マックィーニ
(72)【発明者】
【氏名】ジェイソン グロコウスキ
【審査官】 大谷 謙仁
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−234139(JP,A)
【文献】 特開2009−131469(JP,A)
【文献】 特開平10−033597(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3012435(JP,U)
【文献】 特開2003−220099(JP,A)
【文献】 実開昭61−202264(JP,U)
【文献】 特開2006−325666(JP,A)
【文献】 特開平08−289830(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47D 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
床板と、少なくとも1つの側面が可撓性でかつ垂直方向格納式である可撓性通気性材料を含有する複数の側面とを備え、
格納式側面は、第1の縁部及び第2の縁部を有し、第1の縁部は第1の軌道内に連続的に捕捉されており、第2の縁部は第2の軌道内に連続的に捕捉されており、第1の軌道及び第2の軌道が床板の下で湾曲し、こうして垂直方向格納式側面は、完全に格納された時点で床板の下で部分的に湾曲されるようになっており、
床板によって支持されるマットレスと、
マットレスの上面の直下まで上向きに延在し、これにより、側面の可撓性通気性材料はマットレスの上面とその周囲で突合わさり、前記複数の側面の一部分は、少なくとも複数の外側剛性パネルと前記マットレスの間に位置し、こうして乳幼児が中に落下したり又は身動きが取れない状態になる可能性のある空隙がマットレスと複数の側面の間に全く存在しなくなっており、かつ乳幼児が接触する可能性のある硬質表面がマットレスの側面に沿って全く存在しなくなっている、ベビーベッドの周囲に付加された複数の外側剛性パネルとをさらに有するベビーベッド。
【請求項2】
複数の側面を連結する複数の直立した隅柱を伴って矩形である床板をさらに有し、第1の軌道及び第2の軌道が隅柱の内部に位置設定されている、請求項1に記載のベビーベッド。
【請求項3】
垂直方向格納式側面の第1の縁部及び第2の縁部の各々には、第1の軌道及び第2の軌道内に捕捉され軌道に沿って転動する少なくとも1つのホイールを有している、請求項1に記載のベビーベッド。
【請求項4】
複数の側面のうち少なくとも1つが湾曲している、請求項1に記載のベビーベッド。
【請求項5】
ベビーベッドをとり囲む格納式天蓋をさらに有する、請求項1に記載のベビーベッド。
【請求項6】
床板が、円形又は長円形の形状を有する、請求項1に記載のベビーベッド。
【請求項7】
垂直方向格納式側面が直立して完全に展開された場合の第1のロック位置から、垂直方向格納式側面が床板の下に完全に又は部分的に格納された場合の第2のロック位置まで、垂直方向格納式側面が軌道に沿って可動である、請求項1に記載のベビーベッド。
【請求項8】
格納式側面が、第1のロック位置と第2のロック位置との間に位置設定された少なくとも1つの中間ロック位置でロックされる、請求項7に記載のベビーベッド。
【請求項9】
第1のロック位置、第2のロック位置及び中間ロック位置が、少なくとも1つの穴と係合して第1のロック位置、第2のロック位置又は中間ロック位置に格納式側面をロックする格納式側面の第1の縁部又は第2の縁部上に位置設定された少なくとも1本のピンを有している、請求項8に記載のベビーベッド。
【請求項10】
第1のロック位置、第2のロック位置及び中間ロック位置が、ロッキングアームと係合して第1のロック位置、第2のロック位置又は中間ロック位置に格納式側面をロックする格納式側面の第1の縁部又は第2の縁部上に位置設定された少なくとも1つのロックストッパーを有している、請求項8に記載のベビーベッド。
【請求項11】
格納式側面が、少なくとも1つのフットペダルによって第1のロック位置、第2のロック位置又は中間ロック位置から解放される、請求項8に記載のベビーベッド。
【請求項12】
直方向格納式側面と突き合わさる2つの側面内に第1の軌道及び第2の軌道が位置づけされている状態で、矩形の床板をさらに有する、請求項1に記載のベビーベッド。
【請求項13】
床板によって支持されるマットレスと、
可撓性通気性材料を含有する複数の垂直方向不動側面と、
マットレスの上面の直下まで上向きに延在し、これにより、垂直方向不動側面の可撓性通気性材料はマットレスの上面とその周囲で突合わさり、前記複数の垂直方向不動側面の一部分は、少なくとも複数の外側剛性パネルと前記マットレスの間に位置し、こうして乳幼児が中に落下したり又は身動きが取れない状態になる可能性のある空隙がマットレスと複数の垂直方向不動側面の間に全く存在しなくなっており、かつ乳幼児が接触する可能性のある硬質表面がマットレスの側面に沿って全く存在しなくなっている、ベビーベッドの周囲に付加された複数の外側剛性パネルと、を有するベビーベッド。
【請求項14】
床板によって支持されるマットレスと、
可撓性通気性材料を含有する複数の垂直方向不動側面と、
マットレスの上面の直下まで上向きに延在し、これにより、垂直方向不動側面の可撓性通気性材料はマットレスの上面とその周囲で突合わさり、前記複数の垂直方向不動側面の一部分は、少なくとも複数の外側剛性パネルと前記マットレスの間に位置し、こうして乳幼児が中に落下したり又は身動きが取れない状態になる可能性のある空隙がマットレスと複数の垂直方向不動側面の間に全く存在しなくなっており、かつ乳幼児が接触する可能性のある硬質表面がマットレスの側面に沿って全く存在しなくなっている、ベビーベッドの周囲に付加された複数の外側剛性パネルと、を有するベビーベッドであって、床板とマットレスは垂直方向に移動し、複数の追加の外側剛性パネルはベビーベッドの周囲に位置づけでき、これにより外側剛性パネルは、床板とマットレスが垂直方向に移動させられる場合に常にマットレスの上面の直下まで上向きに延在することになるベビーベッド。
【請求項15】
床板によって支持されるマットレスと、
可撓性通気性材料を含有する複数の垂直方向不動側面と、
マットレスの上面の直下まで上向きに延在し、これにより、垂直方向不動側面の可撓性通気性材料はマットレスの上面とその周囲で突合わさり、前記複数の垂直方向不動側面の一部分は、少なくとも複数の外側剛性パネルと前記マットレスの間に位置し、こうして乳幼児が中に落下したり又は身動きが取れない状態になる可能性のある空隙がマットレスと複数の垂直方向不動側面の間に全く存在しなくなっており、かつ乳幼児が接触する可能性のある硬質表面がマットレスの側面に沿って全く存在しなくなっている、ベビーベッドの周囲に付加された複数の外側剛性パネルと、を有するベビーベッドにおいて、
床板とマットレスが垂直方向に移動し、外側剛性パネルは、床板とマットレスが垂直方向に移動されている間はベビーベッドから取外され、次に床板とマットレスの新規の高さにおいてベビーベッドに再度取付けることができ、こうして、外側剛性パネルは、床板とマットレスが垂直方向に移動させられる場合に常にマットレスの上面の直下まで上向きに延在することになる、ベビーベッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、一般にベビーベッドに関し、より詳細には可撓性通気性材料で作られた側面を伴うベビーベッドに関する。
【背景技術】
【0002】
数多くのメーカーが、木材又は他の頑丈な材料で製造された側板付きのベビーベッドを販売している。他の懸案事項のなかでも、乳幼児が、頭や他の身体部分を硬質側板にぶつけたり又は側板の間に手足を捕捉されたりして、木製側板付きベビーベッドがけがの原因となり得るという問題が存在する。したがって、ベビーベッドを柔らかい通気性の側面を備えた形で設計し、木製側板付きベビーベッドの危険性を回避するようにすることが望ましいと思われる。
【0003】
さらに、一部の木製側板付きベビーベッドは、親が乳幼児をベビーベッドに入れるか、乳幼児をあやすか、又はベビーベッドから乳幼児を出すことをより容易にするドロップダウン側面を有する。しかしながら、ドロップダウン側面を伴うベビーベッドは、ドロップダウン側面がベビーベッドの残りの部分から離れて空隙を作り出し、それが驚くほどの数の絞扼による死亡を発生させてきたことから、安全上の関心が高まっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、少なくとも1つが格納式である可撓性通気性側面を伴うベビーベッドを設計することが望ましいと思われる。乳幼児が、1つの側面に対して顔から転がった場合でも、通気性材料のため窒息する恐れは全くないと考えられ、同時に、乳幼児が硬質の木材にぶつかったり又は手足をベビーベッドの側板の間に捕捉されたりして危害をこうむる危険性も全くないと考えられる。
【0005】
さらに、多くのメーカーは、軟質で通気性の側面を有するものの、乳幼児が側面とマットレスの間の空隙の中で身動きが取れなくなるのを防止するために非常に薄くフルサイズでないベビーベッドマットレスを収納することしかできない「プレイヤード」を販売している。その上、これらの製品は折り畳んで小さな空間内に保管するために折畳可能な側面を有している。したがって、フルサイズのベビーベッドマットレスを収容でき、マットレスと側面の間の空隙をことごとく防ぐシステムを有する軟質で通気性の側面を伴うベビーベッドを設計することが望ましいと思われる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願は、ベビーベッドを提供する。ベビーベッドは、床板と複数の側面とを有し、少なくとも1つの側面が可撓性材料を有しかつ格納式であり、格納式側面は第1の縁部及び第2の縁部を有し、第1の縁部は第1の軌道内に捕捉されており、第2の縁部は第2の軌道内に捕捉されている。ベビーベッドはさらに、格納式側面を第1の位置に維持する少なくとも1つのロック機構と、ロック機構を解除し格納式側面が移動できるようにする少なくとも1つの起動機構を有する。格納式側面の第1の縁部及び第2の縁部は、格納式側面が第1の位置から第2の位置まで移動するとき軌道内にとどまる。
【0007】
別の実施形態においては、ベビーベッドは、床板と、複数の側面の少なくとも1つは可撓性材料を有しかつ格納式である複数の側面と、格納式側面と突き合わさる側面の各々に取付けられ各々が1本の軌道を有する隅柱とを有する。格納式側面は、軌道に沿って移動する第1の縁部と第2の縁部を有する。ベビーベッドはさらに、格納式側面を第1の位置に維持する少なくとも1つのロック機構と、ロック機構を解除し格納式側面が移動できるようにする少なくとも1つの起動機構を有する。格納式側面は、格納式側面が完全に展開されている第1のロック位置から、格納式側面が格納されている第2のロック位置へと、軌道に沿って可動であり、第1の縁部及び第2の縁部は、格納式側面が第1の位置から第2の位置まで移動する間は常に軌道の内部にとどまっている。
【0008】
さらに別の実施形態では、ベビーベッドは、複数の側面を有する床板により支持されるマットレスを有し、複数の側面のうち少なくとも1つは可撓性材料を有し、複数の側面は各々固定された縁部を有している。ベビーベッドは同様に、ほぼマットレスと同じ高さまで延在する複数の外側パネルも有しており、これによりマットレスと複数の側面の間の空隙を防止している。
【0009】
これらのならびに他の態様及び利点は、適宜添付の図面を参照しながら以下の詳細な説明を読むことにより、当業者には明白となるものである。さらに、この概要及び他の場所で説明されている実施形態は、単なる一例として本発明を例証するように意図されていることを理解すべきである。
【0010】
本発明の例示的実施形態は、本明細書中で、図面を参照しながら説明される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本出願のベビーベッドの斜視図である。
図2】一つの側面が格納された状態にある、図1に示したベビーベッドの斜視図である。
図3図1に示されたベビーベッドの分解組立図である。
図4図1に示されたベビーベッドの底面斜視図である。
図5図1に示されたベビーベッドの格納式側面の変形実施形態である。
図6A図1に示されたベビーベッドの格納式側面の一実施形態の正面斜視図である。
図6B図1に示されたベビーベッドの一側面上の隅柱にしっかり固定された格納式側面の一実施形態の拡大図である。
図7A図1に示されたベビーベッドの一側面上の隅柱にしっかり固定された格納式側面の別の実施形態の拡大図である。
図7B図7Aに示されたベビーベッドの側面の拡大図である。
図8図1に示されたベビーベッドに使用してよい例示的ロック機構及び起動機構の拡大図である。
図9A】代替的ロック機構を有するベビーベッドの側面の別の実施形態の正面図である。
図9B図9Aに示されたベビーベッドの側面の拡大図である。
図10A図8に示されたロック機構及び図1に示されたベビーベッドで使用してよい代替的起動機構の拡大図である。
図10B図8に示されたロック機構及び図1に示されたベビーベッドで使用してよい代替的起動機構の拡大図である。
図10C図8に示されたロック機構及び図1に示されたベビーベッドで使用してよい代替的起動機構の拡大図である。
図11図1に示されたベビーベッドで使用してよい起動機構のさらに別の例の正面図である。
図12A図1に示されたベビーベッドの格納式側面の異なる位置の正面図である。
図12B図1に示されたベビーベッドの格納式側面の異なる位置の正面図である。
図12C図1に示されたベビーベッドの格納式側面の異なる位置の正面図である。
図12D図1に示されたベビーベッドの格納式側面の異なる位置の正面図である。
図13A図1に示されたベビーベッドの床板の異なる位置の斜視図である。
図13B図1に示されたベビーベッドの床板の異なる位置の斜視図である。
図13C図1に示されたベビーベッドの床板の異なる位置の斜視図である。
図14図1に示されたベビーベッドの変形実施形態の斜視図である。
図15図1に示されたベビーベッドのさらに別の変形実施形態の正面図である。
図16図1に示されたベビーベッドのさらに別の変形実施形態の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の詳細な説明においては、その一部をなす添付図面に対する参照が指示される。図面中、文脈上他の意味に解すべき場合を除き、類似の記号は典型的に類似の構成要素を識別する。詳細な説明、図面及びクレーム中に記載されている例証的実施形態は、限定的意味を有するものではない。本明細書中で提示されている主題の精神又は範囲から逸脱することなく、他の実施形態を使用してよく、また他の変更を加えてもよい。本明細書中で一般的に記述され図中に示されている本開示の態様は、アレンジされ、置換され、組合わされ、分離され、かつ異なる多様な構成で設計され得、その全てが本明細書中で明示的に企図されている。
【0013】
本出願は、可撓性通気性材料で製造された側面を有するベビーベッドにおいて、少なくとも1つの側面が格納式であるベビーベッドを提供している。格納式側面は、ベビーベッドの側面のいずれかの1つ以上であってよい。ベビーベッドは矩形、円形であってよく、あるいは任意の他の形状をとっていてもよい。格納式側面を移動させるために、ユーザーは、ロック機構を解除し得る起動機構を活動化させることができ、こうして子供が自力で側面を格納するのを妨げることができる。ひとたびロック解除された場合に格納式側面は、軌道に沿って摺動し床板下で湾曲するか又は、格納式側面を収集し巻取るスプール上に格納され得る。格納式側面は、垂直方向か又は水平方向に移動してよい。完全開放から完全閉鎖まであるいはその間の複数の中間位置において側面が所定の場所にロックされ得る複数の位置が存在し得る。
【0014】
ここで図面を参照すると、図1は、本出願の例示的ベビーベッド100を示す。ベビーベッド100は、複数の隅柱101、103、105及び107、床板102、複数の隅柱に取付けられた複数の側面104、106、108及び110を有してもよい。あるいは、側面104、106、108、110は、任意の適切な要領で互いに直接取付けられてよい。例示的一実施形態において、ベビーベッド100は4枚の側面と4本の隅柱を有してもよい。床板102及び各々の側面は、全体として矩形の形状をしていてよく、あるいは任意の適切な形状をとることができる。床板102は、図3に示されているベッドフレームであり得、マットレス109を収容する場合がある。床板102は、任意のタイプの金属、木材、プラスチック又はファブリックなどで構築され得る。床板102は、床又は地面から上に一定の距離のところで隅柱101、103、105及び107又は側面104、106、108及び110に取付けられてよい。床板102はさらに、ベビーベッド100内でマットレス109の高さを変更するために調整可能であり得、このことは、図13A〜13Cに関連して以下で詳述する。こうして、床板102とマットレス109は、例えばより幼い乳幼児のためには引き上げ、また自ら立ち上がることのできる乳幼児のためには降下させることができる。
【0015】
各々の側面104、106、108及び110は、図3に示されている外側フレーム112、114、116、118を有してもよく、フレームはピンと張られた通気性の可撓性側面120、122、124、126をとり囲む。可撓性側面の材料は、外側フレーム112、114、116及び118に縫い合わせできる。あるいは、可撓性側面120、122、124、126を、例えば接着剤又はプラスチック成形などの任意の適切な締結用手段により、外側フレームに取付けてもよい。外側フレーム112、114、116及び118は、例えば金属、木材、プラスチック又はファブリックで作製されてよい。可撓性側面120、122、124、126は、木綿、ナイロン又は合成材料などの可撓性通気性材料で作製されてよい。可撓性側面120、122、124、126は、床板102内部に収納されるか又は床板102に対し同一平面上にあって、ベビーベッド100の側面104、106、108、110とマットレス109の間にほとんど又は一切空隙を残さないでよい。
【0016】
以上で論述した通り、ベビーベッド100は、ベビーベッド内に又はベビーベッドから外に子供を容易に出し入れできるようにするため少なくとも1つの格納式側面104を有してもよい。例えば、図1及び2に示されている通り、側面104は格納式であり得る。別の実施形態では、複数の側面、例えば側面104及び106の両方が格納式であってよい。隅柱101、103は各々、格納式側面104の第1の縁部115及び第2の縁部117を収容し捕捉するため隅柱内部に位置設定された1本以上の軌道又はスロット129、131を有してもよく、このことは図6A及び6Bを見れば最も良くわかる。軌道129、131は、格納式側面104の運動を誘導する。軌道129、131は、図4に示されている通り、床板102の下側まで延在して、格納式側面104が格納される場合に床板の下側で格納式側面114を誘導することができる。図5に示されている一変形実施形態において、軌道129、131は、隅柱101、103の下縁部128に至るまでのみ延在し得、格納式側面104は、格納式側面104を収集し巻取るスプール130上に格納され得る。
【0017】
別の実施形態において、側面106が格納式である場合、軌道は、側面106の縁部を捕捉するため隅柱105及び107の中に位置設定されてよい。さらに、両方の側面104及び106が格納式である場合、軌道は、両方の格納式側面を収容するため全ての隅柱101、103、105、107の中に位置設定されていてよい。さらに別の実施形態においては、全ての側面104、106、108及び110は格納式であり得、全ての格納式側面を収納するために、2本以上の軌道が各隅柱101、103、105、107内に位置設定されてよい。さらに別の実施形態では、側面104、106、108及び110のいずれも格納式でない場合がある。
【0018】
1つ以上のキャスター111を各隅柱101、103、105、107の下端部に向けて位置設定して、ベビーベッドを移動できるようにしてよい。キャスター111は、それらを所定の位置にロックするようにロック機構113を有してもよい。キャスター111は同様に、隅柱101、103、105、107から取外すこともできる。
【0019】
図3を再び参照すると、床板102は、矩形であり得かつ床板102に取りつけられマットレス109とほぼ同じ高さまで延在し得る例えばパネル134などの複数の内側パネルを有してもよい。内側パネル134は、マットレス109をすっぽりととり囲み、こうしてマットレス109とパネル134の間にはほとんど又は全く空隙が存在しない。内側パネル134は、例えば金属、木材又はプラスチックなどで作製されてよい。
【0020】
ベビーベッド100は、さらに、マットレス109とほぼ同じ高さまで延在し、可撓性側面120、122、124、126とマットレスの間には確実にほとんど又は一切空隙がないようにし得る複数の外側パネル132を有してもよい。可撓性側面120、122、124、126は、内側パネル134と外側パネル132の間に位置設定されてよい。外側パネル132は、例えば金属、木材、プラスチック又はファブリックで作製されてよい。床板102は同様に、床板102を隅柱101、103、105、107に取付けるための1つ以上の連結用部材135を有し得る。
【0021】
格納式側面104の外側フレーム112は、格納式側面104の第1の縁部115、第2の縁部117、第3の縁部119及び第4の縁部121に取付けられてよい。格納式側面104は、上述の通り軌道129、131で隅柱101、103に取付けられてよい。図6A及び6Bに示された一実施形態において、第1の縁部115及び第2の縁部117は、垂直な平面部分133を有してもよく、軌道129、131は、格納式側面104の第1の縁部115及び第2の縁部117の各々を収容するようにT字形であってよい。側面104の第1の縁部115及び第2の縁部117は、格納式側面104が展開させられ格納される間、軌道129、131内を摺動し得る。
【0022】
別の実施形態において、軌道129、131は、図7A及び7Bの中で示されている通り、ホイール140を収容するように整形されてよい。ホイール140は、グロメットなどの締結具141により第1の縁部115及び第2の縁部117にしっかりと固定されてよく、軌道129、131の内部で側面104の運動を容易にしてよい。あるいは、任意の適切な締結具がホイールを第1の縁部115及び第2の縁部117に固定してよい。
【0023】
格納式側面104は、側面104の縁部115、117が軌道129、131内を移動できるようにするため任意の適切な要領で隅柱101、103に取付けられてよいということを理解すべきである。
【0024】
ベビーベッド100は、さらに、ロック機構及びロック機構を解除するための起動機構を有してもよく、その例が図8〜11に示されている。ベビーベッド100と共に任意の適切なロック機構又は起動機構を使用してよいことを理解すべきである。
【0025】
図8に示されている1つの例示的ロック機構において、ロック機構160は、格納式側面104を所定の場所にロックするために使用してよい。ロック機構160は、格納式側面104の第3の縁部119の各々の側面上に位置設定された起動機構164に連結されたロックピン162を有し得る。起動機構164は、例えばボタンを有してもよい。ロックピン162は、例えばバネ式ロックピンであってよい。ロックピン162は、隅柱101、103又は側面108、110内に位置設定された穴166に係合し得る。複数の穴166が隅柱101、103に沿って位置設定され、こうして格納式側面104を、例えば図12A〜12Dに示された位置などの隅柱101、103に沿った様々な位置にロックできるようになっている。
【0026】
作動中、ユーザーが起動機構164の両方を同時に押した場合、ロックピン162は穴166から解除され、格納式側面104は自由に移動できる。図8に示された例示的実施形態において、格納式側面104は垂直方向に移動し得る。一変形実施形態においては、格納式側面104は、水平方向に移動してよい。格納式側面104を所定の場所に戻してロックするためには、ユーザーは格納式側面104を、ロックピン162が一組の穴166と整列する位置まで移動させ、起動機構164を解除し、こうしてロックピン162は穴166と係合する。
【0027】
図9及び10に示されている別の実施形態においては、ベビーベッド100で、代替的なロック機構及び起動機構を使用してよい。格納式側面104の第1の縁部115及び第2の縁部117は、少なくとも1つの第1のロックストッパーセット152、154を有してもよい。第1のロックストッパーセット152、154は、ベビーベッド100の底面近くに位置設定された一対のロックアーム180、182と係合してよく、これらのアームは図10A〜10Cに詳細に示され、格納式側面104が完全に展開されている第1の位置つまりアップ位置にロックされ得るようにする。格納式側面104は同様に、第2の位置つまり格納位置にもロックされ得、この位置で格納式側面104は格納されベビーベッド102の下側に部分的に位置設定されるか又は部分的にスプール130内に巻取られる。
【0028】
第1のロックストッパーセット152、154は、格納式側面104の第4の縁部121に向けて位置設定されてよい。第1のロックストッパーセット152、154は、格納式側面104の第3の縁部119が調整中確実に地面に対して平坦かつ平行にとどまるようにするため、格納式側面104の第1の縁部115及び第2の縁部117の各々の上に同じ高さで位置設定されてよい。こうして、格納式側面104の第1の縁部115及び第2の縁部117は、同じ速度で共に移動する。
【0029】
ロックストッパー156、158などの類似の形状をもつ離隔された複数の追加のロックストッパーを、第1の縁部115及び第2の縁部117に沿って位置設定してよい。追加のロックストッパーは、格納式側面104が、第1の位置と第2の位置の間に位置設定された少なくとも1つの中間位置でロックできるようにする。中間位置の例は、図12B〜12Cに示されている。
【0030】
上述の通り、外側フレーム112は同様に、複数のホイール、例えば第1の縁部115及び第2の縁部117に付加された第1のホイールセット140、142も有してもよい。第1のホイールセット140、142は、格納式側面104の運動を誘導するため、隅柱101、103内部に位置設定された軌道129、131に沿って走行し得る。第1のホイールセット140、142は、格納式側面104の第4の縁部121の近くに位置設定されていてよく、第2のホイールセット144、146は、第3の縁部119の近くに位置設定されていてよい。ホイール140、142、144、146は、締結具141などの締結具により格納式側面の第1の縁部115及び第2の縁部117に取付けられてよい。ホイールセット140、142及び144、146は、格納式側面104の両方の縁部115、117が確実に同じ速度で共に移動するようにするため、格納式側面104の各縁部115、117上に同じ高さで位置設定されてよい。ホイール148、150などの複数の追加のホイールも、格納式側面104の第1の縁部115及び第2の縁部117に沿って位置設定され、軌道129、131を通過する格納式側面104の運動をさらに容易にし得る。あるいは、格納式側面104の第1の縁部115及び第2の縁部117は、ホイールを使用せずに軌道129、131に沿って移動してよい。
【0031】
各々のロックストッパーセット152、154及び156、158は、図9Bに示されるように、傾斜路部分153と全体に平坦な部分155を有してもよい。傾斜路部分153は、起動機構を使用せずに格納式側面104を引き上げることができるようにする。全体に平坦な部分155は、ロックアーム180を所定の場所に保持し、格納式側面104が移動できなくする。あるいは、ロックストッパー152、154及び156、158は、格納式側面104のロック及びロック解除を可能にするのに適した任意の要領で整形されてよい。
【0032】
ここで図10A−10Cを参照すると、ベビーベッド100は、第1の位置200、第2の位置300及び第1の位置と第2の位置の間に位置設定された中間位置400、402を含めた図12A〜12Dに示されている様々な位置に格納式側面104をロックするための少なくとも1つのロックアーム180を有してもよい。ロックアーム180は、例えばハンドルであってよい。ロックアーム180は、格納式側面104の下で、側面108の底面近くに位置設定され得る。さらに、側面110の底面近くに第2のロックアーム182を位置設定してよい。ロックアーム180、182は、格納式側面104の両方の縁部115、117を同じ速度で移動させるように格納式側面104上に位置設定された複数のロックストッパー152、154、156、158と共に機能してよい。
【0033】
ベビーベッド100はさらに、ロックストッパー152から少なくとも1つのロックアーム180を解除し、こうして格納式側面104をロックされた位置からロック解除するための起動機構138を有してもよい。起動機構138は、例えばフットペダルであってよい。一変形実施形態において、起動機構は、図11に示されている通り格納式側面104の内部に収納されるか又は格納式側面に取付けられてよく、これについては以下に詳述する。
【0034】
ロックアーム180は、連結用部材184により起動機構138に取付けられてよい。連結用部材184は、金属、木材及びプラスチック製ロッド(図示せず)により起動機構138にしっかりと固定されてよい。あるいは、任意の適切な締結用機構により起動機構138に対し連結用部材184をしっかりと固定してもよい。少なくとも1つの支持体136が、起動機構138をベビーベッド100にしっかりと固定し得る。ベビーベッド100はさらに、起動機構138のもう1つの側面に連結する第2の支持体139を有してもよい。
【0035】
図11は、ベビーベッド100で使用してよい起動機構のさらに別の実施形態を示す。この実施形態においては、単一の起動機構168が、両方のロックピン162の穴166の内外への運動を制御する。起動機構168は、例えばボタンを有してもよい。起動機構168は、格納式側面104の第3の縁部119に位置設定されていてよい。あるいは、起動機構168をベビーベッド100上の任意の場所に位置設定してよい。ユーザーは、起動機構168を押して、ロックピン162の両方を穴166から解放し、こうして格納式側面104が移動できるようにしてよい。格納式側面104を所定の場所に戻してロックするために、ユーザーは、一組の穴166とロックピン162が整列する位置に格納式側面を移動させ、起動機構168を解放して、ロックピン162と穴166と係合させることができる。
【0036】
作動中、格納式側面104は、図12Aに示されているように、ロック機構が係合されている完全に展開された第1の位置にロックされた状態で開始してよい。例えば、第1のロックストッパーセット152、154はロックアーム180、182と係合させられ、そうでなければロックピン162が穴166と係合させられる。格納式側面104を解放するためには、ユーザーは格納式側面104をわずかに持ち上げ、同時に起動機構160又は138などの起動機構を押す。このとき、格納式側面104の第1の縁部115及び第2の縁部117又はホイール140、142、144、146は自由に隅柱101、103の軌道129、131内を移動でき、格納式側面104は移動してよい。格納式側面104が移動するにつれて、格納式側面104の外側フレーム112及び可撓性側面120は、床板102の下側で湾曲するか、あるいは、格納式側面104を収集し、巻取るスプール130内に格納され得る。格納式側面104が所望の中間位置、例えば図12B及び12C内に示された中間位置400又は402まで移動させられた時点で、ユーザーは、以上で記述したロック機構の1つを用いて格納式側面104を所定の場所にロックすることを選択してもよい。
【0037】
次にユーザーは、格納式側面104を図12Dに示した完全に格納された第2の位置300まで移動させる決定を下す場合がある。ユーザーは再び格納式側面104をわずかに持ち上げ、同時に起動機構を押し、これは同時にロック機構を解放する。このとき格納式側面104の縁部115、117又はホイールは、自由に隅柱101、103の軌道129、131内を移動でき、格納式側面104は移動し得る。格納式側面104が移動するにつれて、格納式側面104の外側フレーム112及び通気性側面120は床板102の下側でさらに湾曲し得る。図12Dに示されている第2の位置200において、格納式側面104は、ほぼ完全に床板102の下側に位置設定されている(あるいはスプール130内にほぼ完全に巻取られている)。
【0038】
第2の位置から中間位置又は第1の位置へ戻るように格納式側面104を展開させるために、ユーザーは、起動機構を押す必要がない場合がある。むしろ、ユーザーは格納式側面104を上向きに持ち上げ、持ち上げ動作が格納式側面104を上向きに移動させる。あるいは、ユーザーは、格納式側面を持ち上げながら、起動機構を押してもよい。こうして、格納式側面104を移動させるのに、片手しか必要でないかもしれない。あるいは、ユーザーは、格納式側面104を引き上げるために起動機構を活動化してもよい。
【0039】
格納式側面104は、その引き上げ及び降下中において常に軌道129、131内に収納され、こうして、格納式側面104とベビーベッド100の残りの部分の間の空隙又は離隔をことごとく無くすることができる。
【0040】
別の実施形態においては、ベビーベッド100は格納式側面を全く有していなくてよい。側面104、106、108及び110は、所定の場所に常時固定され得る。ベビーベッド100は、フルサイズのベビーベッドマットレス109を収容できる。図3を参照すると、床板102は、矩形であり得るパネル134などの複数の内側パネルを有してもよく、このパネルは、床板102に取り付けられ、マットレス109とほぼ同じ高さまで延在してよい。内側パネル134はマットレス109をすっぽりとり囲み、こうしてマットレス109とパネル134の間にはほとんど又は全く空隙がなくなる。内側パネル134は、例えば金属、木材又はプラスチックなどで作製されてよい。
【0041】
格納式側面を全く伴わないベビーベッド100はさらに、マットレス109と同じ高さまで延在し、さらに、可撓性側面120、122、124、126とマットレスの間には確実に空隙がほとんど又は全く無くなるようにすることのできる複数の外側パネル132を有してもよい。可撓性側面120、122、124、126は、内側パネル134と外側パネル132の間に位置設定されてよい。外側パネル132は、例えば金属、木材、プラスチック又はファブリックなどで作製されてよい。
【0042】
上述の通り、ベビーベッド100の床板102は調整可能であってもよい。床板102を調整するためには、ユーザーは、図13Aに示されているように、隅柱101、103、105、107又は側面104、106、108、110から締結解除又は螺入解除することにより、側面104、106、108、110から外側パネル132を取り外すことができる。任意の適切な締結用機構により側面に外側パネル132を取付けてよいということを理解すべきである。ユーザーは次に、図13Bに示されているように連結用部材135を取り外し、中間位置まで床板を上下に移動させることにより、床板102を位置づけし直してよい。連結用部材135は、隅柱101、103内に対角線方向にしっかり固定されているボルトを有してもよい。あるいは、連結用部材135は、任意の適切な締結用機構を有してもよい。床板102をひとたび所望の位置に調整した時点で、連結用部材135は隅柱101、103にしっかり固定され、次に外側パネル132を、図13Cに示されている通り螺入するか又は任意の適切な締結用機構によって側面104、106、108、110に再度取り付けてよい。床板102の調整により、ベビーベッド100は乳児ならびに自ら立ち上がることのできる幼児の両方を収容することができる。
【0043】
図14を参照すると、ベビーベッド100は同様に、幼児が側面上を乗り越えるのを防ぐためベビーベッド100の上面をとり囲み得る天蓋500を有してもよい。天蓋500は、例えば木綿、又は合成材料などの可撓性通気性材料で作製されてよい。天蓋500は、側面104又は106の1つからベビーベッド100の上面を横断して摺動し、側面104又は106のうちのもう一方の上面において所定の場所にロックしてよい。天蓋500はあらゆるタイプの設計を有し得る。天蓋500は、ベビーベッド100上で所定の場所に天蓋をロックするため、例えば上述のロック機構160などのロック機構を有してもよい。天蓋500は、ベビーベッドの上面の第1の位置、ベビーベッドの底面の第2の位置又は、第1の位置と第2の位置の間の多数の中間位置でロックされてよい。
【0044】
図15及び16は、ベビーベッド100のさらに別の実施形態を示す。この実施形態において、ベビーベッド100は円形又は卵形の形状を有する。図15に示されているように、ベビーベッド100は、その周囲を2方向に移動し得る少なくとも2枚の側面又はパネル600、602を有し得る。側面600、602は、可撓性材料を有してもよい。側面600、602は、側面600、602の間に位置設定されたロック機構604内にロックしてよい。あるいは、ロック機構604は、側面600、602の縁部にしっかり固定されてよく、側面600、602は相互にロックし得る。側面600、602は、水平方向を対面方向に引かれてベビーベッド100を取り囲むことができ、あるいは離れる方向に引かれて、ユーザーが子供をベビーベッド100から持ち上げて出すことのできる開口部をベビーベッドの中に作り上げることもできる。
【0045】
図16は、ベビーベッドの全周にわたって延在する少なくとも1つの側面700を有するベビーベッド100を示している。側面700は、可撓性材料を有し得る。側面700は、合わせてしっかり固定されてベビーベッド100をとり囲む第1の縁部702と第2の縁部704を有してもよい。第1の縁部702及び第2の縁部704は、例えばスプールを有するパネルなどの、縁部の間に位置設定された第2の側面706によって合わせてしっかりと固定されてよい。あるいは、第2の側面706は、任意の適切なロック機構を有してもよい。側面700はベビーベッド100のまわりで完全に引張られて、第2の側面706にしっかりと固定し、ベビーベッドをとり囲むことができ、あるいは、側面の縁部702、704は、引き離されて、ユーザーが子供をベビーベッド100から持ち上げて出すことのできる開口部をベビーベッド内に作り上げることもできる。
【0046】
ベビーベッド100はさらに、追加の機能、例えばベビーベッドの床板102の底面にある保管用ひき出し、内蔵型の子守歌プレーヤー、内蔵型の心臓鼓動模倣装置、内蔵型のベビーモニター、又はあらゆる数の他の機能を有してもよい。
【0047】
本出願のベビーベッドのいくつかの利点としては、木製側板付きベビーベッドの安全上の懸案事項を無くすることが含まれる。さらに、世話をする人間が子供に接近できる可能性あるいはマットレス上で下着を着替えさせる可能性は、1つ以上の格納式側面の存在により大幅に増強される。
【0048】
様々な例示的実施形態が記述されてきた。本開示は、本出願に記載された特定の実施形態の観点から限定されるべきものではなく、これらの実施形態は、様々な態様の例証として意図されたものである。当業者にとっては明白であるように、本開示の精神及び範囲からの逸脱なく、数多くの修正及び変更を加えることが可能である。本明細書中で列挙されたものに加えて、開示の範囲内に入る機能的に等価の方法及び器具が、以上の説明から当業者には明白である。このような修正及び変更は、添付のクレームの範囲内に入るよう意図されている。さらに、記載されている要素の多くは、個別の又は分散された構成要素として、又は他の構成要素と併用して、任意の適切な組合せ及び場所で実施することのできる機能的実体である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図8
図9A
図9B
図10A
図10B
図10C
図11
図12A
図12B
図12C
図12D
図13A
図13B
図13C
図14
図15
図16