(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ベースカバー部分は、前記重なり領域を形成するように前記先端カバー部分と重なる第1の部分と、前記先端カバー部分から離れる方向に前記第1の部分から延びる第2の部分とを有する、
請求項1に記載のカバー。
【発明を実施するための形態】
【0020】
この記載および添付の図面は例示的な実施形態を示し、本教示の範囲を定める特許請求の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。多様な機械的な、組成上の、構造的な、電気的な、および操作上の変更は、この記載および特許請求の範囲に記載されたように本発明の範囲から離れることなしに行われることができ、均等物を含む。場合によっては、よく知られた構造および方法は、開示をあいまいにしないように、詳細に図示または記載されていない。2つ以上の図における同様の番号は、同じまたは同様の要素を表す。さらに、1つの実施形態を参照して詳細に記載される要素およびそれらの関連する態様は、実際的な場合はいつでも、それらが具体的に図示または記載されていない他の実施形態に含まれ得る。例えば、要素がある実施形態を参照して書斎に記載されているが第2の実施形態を参照して記載されていない場合、要素はそれでも第2の実施形態に含まれるものとしてクレームされ得る。さらに、本明細書の表現は、説明的な目的のみのためであり、電気手術器具の実際の形状、サイズまたは寸法を必ずしも反映してない。
【0021】
本明細書および添付の特許請求の範囲のために、特に明記しない限り、量、パーセント、または比率を表す全ての数字および明細書および特許請求の範囲で使用される他の数値は、全ての場合で、用語「約」によって修正されると理解されるべきである。したがって、特に明記しない限り、以下の明細書および添付の特許請求の範囲に記載された数値パラメータは、本発明によって得られようとする所望の特性に応じて変化し得る近似値である。最低でも、均等論の特許請求の範囲への適用を制限することの試みではなく、各数値パラメータは、少なくとも、報告された有効数字の数に照らしておよび通常の丸め手法を適用することによって、解釈されるべきである。
【0022】
本発明の広い範囲を示す数値範囲およびパラメータが近似であるにもかかわらず、具体例に示された数値は、できる限り正確に報告されている。しかし、如何なる数値も、それぞれのテスト測定値に見られる標準偏差から必然的に生じるある誤差を本質的に含む。さらに、本明細書に開示された全ての範囲は、任意のおよび全てのその中に包含されるサブレンジを含むことが理解されるべきである。
【0023】
本明細書および添付の特許請求の範囲において用いられるように、単数形「a」、「an」、「the」は、文脈が別のことを示さない限り、複数形もまた含むことが意図される。本明細書で用いられるように、用語「含む(including)」およびその文法上の変形は、リストへの項目の列挙が列挙された項目と置き換えられ得るまたは列挙された項目に追加され得るほかの同様の項目の排除でないように、限定するものではないことが意図される。
【0024】
用語「近位」および「遠位」は相対的な用語であり、「遠位」は、ツールカバーの開口または器具のエンドエフェクタ等、器具の走者者から最も遠いとともに手術部位に最も近い物体の一部を示す。用語「近位」は、手術器具の操作者の比較的近くを示し、操作者に最も近いとともに手術部位からもっとも離れた物体の一部を示す。これらの用語をさらに説明するために、本教示の様々な例示的な実施形態によるツールカバーの「近位」および「遠位」方向が
図1A、3Aおよび12に示される。
【0025】
上述のように、ロボット制御式および/または低侵襲手術を実行するとき、手首式電気手術器具の所望の操作、およびそれらが動作する関連する環境は、このような器具のための現在のツールカバーに対する様々な課題を引き起こす。電気手術中に電気手術器具および患者を効果的に保護するために、本教示による電気手術ツールカバーは、例えば、電気手術応用において存在する多数の問題に対処する効果的かつ強いツールカバーを提供する等、上述のおよび以下に記載されるものを含む、多数の競合するかつ挑戦的な設計検討に適合するように構成される。
【0026】
例えば、電気焼灼器具を使用するとき等、多くの電気手術応用では、焼灼エネルギレベルが一般的に非常に高く、ツールカバーが十分な絶縁をもたらさないときに問題が生じ得るので、火傷および/または電気を患者に伝導することまたは電気を望まれない場所に伝導すること(例えば、直接の接触または放電を介して)のリスクをもたらす。例えば、単極焼灼応用では、電圧は、少なくとも約1000ボルトから約9000ボルトに及び得る。また、これらの応用における付随する高温は、周囲の環境の液体(例えば、血液、生理食塩水、等)の温度を沸騰するレベル(約華氏212度から約華氏220度まで)に達しながら、電気焼灼エンドエフェクタから出る放電において華氏1000度を超え得る。これらの応用に付随する高温は、同じものにさらされる様々な材料を、溶かす、変形させる、または燃やし得る。さらに、いくつかの材料は、適切な絶縁特性を提供し得るとともに高温に十分耐え得る一方、これらのいくつかの材料はなお「アークトラッキング」に影響を受けやすい。この「アークトラッキング」は、電流が絶縁材料の上層を燃やし、電流が絶縁体を横切って(例えば、器具シャフトの一部の長さに沿って)移動することを可能にする、現象である。したがって、材料は良好な絶縁体であるかもしれないが、材料は、手術環境において問題となる、アークトラッキングを可能または助長するかもしれない。
【0027】
さらに、電気手術応用の湿潤環境(例えば、血液、生理食塩水等を有する環境を含む)は、様々な課題をもたらす。例えば、このような環境におかれたときに様々な材料は、材料が「外を濡らし」、材料の表面に沿って液体が集まるように十分に親水性である。このような液体の収集は、器具から、例えばツールカバーの外側表面に沿った、電気エネルギの電気伝導経路を形成し得る。このようなものとして、この「外を濡らすこと」は、液体経路を通るアークトラッキングを助長し得る。また、湿潤環境は、使用される材料に応じて、ツールカバーの性能を低下させ得る。例えば、高温環境において湿気が材料に吸収されるとき、多くの材料は、高温および吸収された液体の組合せのために、壊れる。加えて、ツールカバーは、湿気の吸収の結果、器具上で弛緩し得るとともに緩くなり得る、またはアークトラッキングを開始し得る。
【0028】
ロボット制御式および/または低侵襲手術応用の状況におけるさらに別の挑戦的な設計上の制約は、電気手術器具の操作を含み、この操作は、多様な動作範囲(ROM)、このようなROMの繰返し、および/または比較的大きい程度のROMを含む。したがって、電気手術器具が絶縁ツールカバー内で操作されるとき、特に手首部材において、現在のツールカバーは、壊れる、ひびが入る、裂ける、変形する、および/または別な方法で損傷を受けるように影響を受けやすくなり得る。特に、電気手術器具の手首または手首構成部品が、器具を操作するために傾けられる向きを変えられるとき、手首の動きがツールカバーにストレスを加えるとともに、手首の部分内でカバーを締め付けるまたは器具が使用されるときカバーに対して動く手首の一部を変形させもし得る。加えて、手首が動かされるとき、カバーが適切な向きにたたまれない場合、手首はカバーを挟むかもしれず、引き裂きまたは動作の範囲の制限をもたらす。しかし、カバーが適切なレベルの柔軟性を有しない場合、手首の動きの範囲は制限されるであろう。
【0029】
また、ツールカバーが電気手術器具のエンドエフェクタの一部の上に延びることが望ましいため、カバーが十分柔軟でない場合、カバーは、エンドエフェクタが最大限に傾けられたまたは最大限に向きを変えられた位置にあるときに、エンドエフェクタの上の適切な範囲を維持することができない。さらに、最大限に傾けられたまたは最大限に向きを変えられた位置に操作された後、エンドエフェクタが閉じられるとき、例えば、カバーの幾つかの部分は、復元することができず、その代わりに永久的に伸ばされるまたは変形され得る。このような伸張または永久的な変形は、引き裂きおよびまたはツールカバーを損傷するリスクを増大させ、結局、無効な電気絶縁につながり得る。
【0030】
課題はまた、一般的に、ロボット制御式および/または低侵襲電気手術応用に付随する狭い通路および空間の結果としても、発生する。例えば、挿入および除去のためにカニューレと合わせて使用されるとき、ある場合には、電気手術器具のエンドエフェクタを保持する手首は、カニューレを通って器具を後ろに後退する前に真っ直ぐにされていないかもしれない。このような状況では、ツールカバーは、カニューレの一部と衝突し得るとともに、衝撃がカバーに引き裂くことまたは剥ぎ取ることをもたらし得る。また、一般的に小さく固定されたサイズのカニューレのために、そこを通って挿入される電気手術器具の全体的な外側の寸法は、カニューレの内径(例えば、約0.05mmから0.50mmのクリアランスを許す)より小さくなければならず、したがって、絶縁ツールカバーの許容厚さの制約をもたらす。低侵襲電気手術応用において使用される様々なカニューレの内側寸法(直径)は、約2mmから約13mmの範囲に及ぶ。このような制約は、全体的な耐久性(例えば、引き裂き耐性)および/またはカバーの絶縁特性に悪影響を及ぼし得る。さらに、ツールカバーを形成するために多数の層を使用することは、使用中または経年劣化後の層間剥離の可能性を考慮すると挑戦的になり得る。例えば、層が剥離し始める場合、カニューレでのカバーの妨害が起こり得る。層が分離する場合、層の1つは患者の中に移動し得る。さらに、1つの材料のみが使用される場合でも、カバーは適切に保持力を維持することができず、カバーが手術中に電気手術器具から落ちて患者の中に移動され得る。
【0031】
カニューレとの潜在的な衝突は別として、手術中、電気手術器具は、手術中に同時に使用されるほかの器具と接触するおよび衝突し得る、または患者の骨、臓器等と衝突し得る。このような望まれない接触および/または衝突は、ツールカバーの穴あき、引き裂き、その他同様のもののリスクをもたらす。摩耗が、骨または他の器具等によってカバーの外側に対して、およびカバーに対する、特に手首領域での、電気手術器具の動きによってカバーの内側に対して、の両方に生じ得る。
【0032】
発生し得る他の問題は、電気手術中にツールカバーがさらされる繰返しのおよび/または比較的大きい程度の自由運動による、ツールカバーの応力緩和(クリープ)である。このような応力緩和は、ツールカバーが電気手術器具から外れるまたは電気手術器具に不適切に装着するリスクをもたらし、したがって、患者への全体的なリスクを増大させる。
【0033】
少なくとも1つの実施形態の態様は、概して手術器具またはツールに関し、より具体的には、電気手術ツールカバーおよびカバーを電気手術器具に取り付ける方法に関する。本教示の様々な例示的な実施形態による電気手術ツールカバーは、ロボット制御式および/または低侵襲電気手術応用において直面する多数の、しばしば競合する、設計上の制約をそれらが満足することを可能にする、様々な独特の設計上の特徴および組合せを組み入れる。例えば、様々な例示的な実施形態による電気手術器具ツールカバーは、器具の手首関節の現在の動作範囲を保持しながら患者の安全を増進させ得る。本教示の様々な例示的な実施形態による電気手術ツールカバーは、低侵襲電気手術を安全かつ効果的に実行するのに適切である堅牢な設計を提供する。
【0034】
少なくとも1つの例示的な実施形態では、電気手術器具とともに使用するための、より具体的には通電している手首部材および電気焼灼エンドエフェクタの一部を覆うための電気手術ツールカバーが、提供される。カバーは、望ましくない位置における患者の組織に向かう電流の伝導を防ぐ。
【0035】
様々な例示的な実施形態の電気手術ツールカバーは、高絶縁耐力、高伸び耐性、高アークトラック耐性、および高温耐性を有する。
【0036】
様々な例示的な実施形態では、電気手術ツールカバーは、異なる特性を有する材料の多数の層を有する。層の1つは電気手術器具を補強し、電気手術器具の手首部材の周りのより高い衝撃および引き裂き耐性を提供する一方、他の層は、より高い電気的な絶縁特性、柔軟性、および耐熱性を提供する。層は、カバーを形成するように一緒に型で作られ得る。このカバーは、電気手術器具の手首部材を覆うように形成され得る一方、手首部材が様々な低侵襲および/またはロボット制御式手術で望まれる比較的大きく様々な範囲の動作を持続することを可能にする
さらに他の例示的な実施形態によれば、多数の材料層を有する電気手術ツールカバーは、いくつかの現在のツールカバーと比べて、電気手術ツールカバーの壁の厚さ、より具体的には、手術器具の手首部材を囲む場所における壁の厚さの大きな増大なしに、高い耐久性およびアークトラック耐性を提供し得る。電気手術ツールカバーの壁の厚さの増大は、カニューレまたは他の狭い通路を通って手術部位にアクセスするのに増大した困難性をもたらし得る。様々な例示的な実施形態は、器具(すなわち、器具に組み付けられたツールカバーを持つ)の比較的小さい全体の外径を維持する一方、他の望ましい設計特性に適合し得る異なる材料のいくつかの層を有する。例えば、耐久性は、外側の直径をカニューレまたは他の狭い通路内を進むのに十分小さく保った状態で、増大され得る。
【0037】
様々な例示的な実施形態では、電気手術ツールカバーは、電気手術器具の手首部材周囲の高い衝撃および引き裂き耐性、並びに電気手術器具のエンドエフェクタ周囲の高い耐熱性を提供することが考慮される。例えば、例示的な実施形態による様々な電気手術ツールカバーは、先端カバー部分およびベースカバー部分を含むことができ、先端カバー部分は、ベースカバー部分より高い耐熱性を持つ材料で作られる。ベースカバー部分は、先端カバー部分と異なる材料で作られ得るとともに、先端カバー部分より高い剛性特性を有し得る。先端カバー部分およびベースカバー部分は、手首の周りのより頑丈な構造および手術器具のエンドエフェクタの周りのより高い耐熱構造を互いに提供するように構成される。
【0038】
様々な例示的な実施形態では、電気手術ツールカバー構造は、手首およびエンドエフェクタの適切な動きの範囲を保持するのに十分柔軟であるとともに、カニューレ、骨、および/または他の器具との衝撃強さを維持するのに十分耐久性がある。例えば、様々な例示的な実施形態では、エンドエフェクタの顎は、約40度まで開き得る。また、様々な例示的な実施形態では、手首はそれぞれの中立軸周りに±65度までのピッチおよびヨー方向の両方に動き得る。
【0039】
様々な例示的な実施形態による電気手術ツールカバーはまた、湿った、液体が満たされた環境内で動作可能であることができ、カバーは、例えば、生理食塩水または血液を介して、液体経路がその上に生じることを防ぐ表面(例えば、疎水性表面)を含み得る。この疎水性の品質はまた、このような導電性の経路の形成から生じるアークトラッキングを防ぎ得る。疎水性材料の使用はまた、吸湿および結果として生じる使用中のこのような吸収による劣化(例えば、器具に対して応力を緩和すること、および緩くなること、アークトラックになること、および/または別に劣化すること)を抑制するのに役立ち得る。さらに、その電気手術器具との一体性および電気手術器具上の保持性を保持するカバーを提供することによって、カバーは、電気手術器具に沿って液体が望まない構成部品に入り込むことを防ぐために、電気手術器具に対するシールを保持し得る。この液体は、望まない電気的な伝導および器具の他の損傷または器具の汚染を生じ得る。
【0040】
様々な例示的な実施形態によれば、電気手術ツールカバーを電気手術器具に組み付けるための取り付けツールが提供される。取り付けツールは、組み付けプロセス中の汚染および/または衝撃を避けるために電気手術ツールカバーを保持する。取り付けツールは同時に、例えば、ツールカバーのより良い把持を可能にすることによって、電気手術器具との電気手術ツールカバーの取り付けプロセスを支援する。
【0041】
さらに別の様々な例示的な実施形態では、本教示は、ロボットマニピュレータに取り付けられた電気手術器具を、そこを通って電気エネルギ(高圧電流)が組織を掴むエンドエフェクタおよび手首部材に供給される発電機ユニットに接続することを意図する。手首部材は湿潤環境で動作し得る。上述のように、電流の伝導は、様々な電気絶縁構成部品によって、手首部材または電気手術器具のシャフトから患者または電気手術器具の後部に、妨げられ得る。
【0042】
電気手術器具はさらに、器具のシャフトの遠位端部の近くに配置された手首部材を含み得る。手首部材は、シャフトに対する少なくとも1自由度のエンドエフェクタの動きを支持し得るとともに制御し得る。いくつかの例示的な実施形態では、電気手術ツールカバーは、カバーの不必要な動き、および/または、不必要な流体/液体の器具の部品への接触を避ける一方、カバーを電気手術器具に対して組み付けられた位置に保持することを援助するロックおよびシール機構を提供する特徴を有する。
【0043】
ここで図面を参照すると、
図1A乃至
図3Aは電気手術ツールカバー1の例示的な実施形態を示す。カバー1は、例えば、通電している手首部材および電気焼灼エンドエフェクタの少なくとも一部等、電気手術器具の電気的要素をカバーするとともに電気的に絶縁するために、手術部位に最も近い部分である、電気手術器具の遠位端部(例えば、
図10および11参照)の上に置かれるように構成される。電気手術ツールカバー1は、高温に耐え得る、アークトラッキングを防ぎ得る、および高絶縁耐力を有する絶縁特性を備える材料の多数の層を含む複合材構造を提供することによって補強される。より完全かつ詳細な構造および組立体の説明は以下に与えられる。
【0044】
電気手術ツールカバー1は、単一の複合材構造を形成するように一体にされる先端カバー部分2およびベースカバー部分3を有する強化多層絶縁カバーを含む。
図1Aおよび
図1Bは、概して先細外側表面形状(例えば、先細湾曲回転面)を有する中空先端カバー部分2に(例えば、オーバーモールディングを介して)一体に取り付けられる中空ベース部分3の側面および斜視図を示す。近位および遠位の境界の定義は平行、平ら、または連続である必要はない。
図3Aに示されるように、先端カバー部分2の外面はまた、特に遠位端部部分に向かって、僅かに凸であるように、わずかに湾曲し得る。先端カバー部分2は、ツールカバー1の遠位端部に向かって減少する(先細になる)外径を有する。例えば、例示的な実施形態では、先端カバー部分の遠位の最端部における外径は、約0.150インチから約0.350インチ、例えば0.200インチに及び得る。
【0045】
先端カバー部分2は、そこを通って電気手術器具のエンドエフェクタ(
図1A−3Aに示されていない)を収容するように寸法決めされた開口6(例えば、
図2Aおよび6参照)を持つ遠位端部を有する。例示的な実施形態における開口6の直径は、ツールカバー1が電気手術器具の遠位端部の上に置かれるときに、ツールカバー1の先端カバー部分2にプレストレスを与えることを防ぐまたは妨げるように選択され得る一方、開口6内でのエンドエフェクタの適切な範囲の動作(例えば、それぞれのせん断刃等、顎部材の動きに関連する自由度)も可能にする。例示的な実施形態では、開口6の直径は、約1.5mmから約5.0mm、例えば3.0mmに及び得る。先端カバー部分2は、エンドエフェクタが開口6に収容されている間にエンドエフェクタが操作されることを可能にするのに十分な柔軟性を有する、第1の電気絶縁性材料からなる。先端カバー部分内のエンドエフェクタは、例えば、電気手術器具の手首の動きまたはエンドエフェクタの開閉に応じて、様々な方向に操作されるおよび動かされることができる。先端カバー部分2は、取り付けられたとき(例えば、
図11参照)電気手術器具のエンドエフェクタを部分的に覆うように構成される。
【0046】
例示的な実施形態では、先端カバー部分2が構成される電気絶縁材料は、例えば、シリコーン、例えば、Dow Silicone Q7−4780であり得る。シリコーン等、選択された材料は、電気手術器具のための電気手術ツールカバーを提供することに関わる多くの設計上の制約に適合する。例えば、先端カバー部分2が作られる、シリコーン等の材料は、柔軟性および復元力を保持し得る、高温に耐え得る、並びにアークトラッキングを最小化するおよび/または避ける並びに例えば425Volts/mil等、比較的高い電気絶縁を提供する優れた電気的特性を示し得る。
【0047】
特に、先端カバー部分2は、電気手術器具の帯電したエンドエフェクタの絶縁体として作用し、シリコーン等の材料は、例えば、焼灼法(例えば、単極焼灼器を含む)を実行する電気手術器具の使用に付随する高温に対して絶縁することを可能にするに加えて、高い絶縁耐力をもたらし得る。シリコーンは、焼灼手術に使用されるおよび上述のような、非常に高い温度に耐え得るとともに、シリコーンは、高温環境において他の種類の材料で発生する問題を克服するので、シリコーンは第1の材料として有利に使用され得る。特に、シリコーンは、血液、生理食塩水、または他の液体で満たされた環境等、湿潤環境における、溶解、変形、および/または別の破壊に耐性があるとともに、材料の歪みなしに高い連続温度使用を可能にする。
【0048】
さらに、シリコーンは疎水性であるとともに、液体を表面上に玉のように付ける表面張力を有するので、液体の吸収および望ましくない、外側表面の導電経路の形成を回避する。このシリコーンの疎水性は、その外側表面を含む、ツールカバー1が導電性になることを防止し得る。さらに、シリコーンは、高いアークトラック耐性をもたらすので、先端カバー部分2は使用中に導電体として作用しない。アークトラックは、ツールカバー1の表面上の導電液体経路の形成によってまたは、ツールカバーを通る導電およびアークトラッキングを生じさせる材料自体の材料破壊によって引き起こされ得る。
【0049】
上述の特性に加えて、シリコーン等、先端カバー部分2が作られる材料は、電気手術応用に望ましい動作範囲および操作性を可能にするほど十分に柔軟であり得る。例えば、
図11に示されるように、ツールカバー1の先端カバー部分2は、電気手術器具のエンドエフェクタ51を収容するように構成される。電気手術器具5はまた、手首構造54を含み得る。エンドエフェクタ51は、典型的には、手首構造54によってピッチおよびヨー方向に操作され、例えば、エンドエフェクタ51がはさみまたは把持装置であるとき、エンドエフェクタはまた開くまたは閉じられ得る。シリコーン等の材料をツールカバー1の端部、すなわち先端カバー部分2に対して使用することは、例えば、永久的に変形するおよび/またはそうでなければ敗れるまたはツールカバー1を損傷することなしに、エンドエフェクタ51の望ましい動作範囲および全体的な操作を可能にする十分な柔軟性を提供する。様々な例示的な実施形態では、第1の材料は、約30ショアA(Shore A)から約90ショアAに及ぶデュロメータ硬さを有する。先端カバー部分2はまた、エンドエフェクタ51が動かされたときにエンドエフェクタ51の上を覆う適切な(例えば、少なくともその一部の上を覆う)範囲を維持するよう十分柔軟である。さらに、例えば、シリコーン等の材料は、エンドエフェクタが開いたときに曲がることもできるとともに、エンドエフェクタが閉じた後に復元されることもできる。これは、ツールカバー1の器具への不適切な取り付けおよび/またはツールカバー1が器具から外れることをもたらし得る、先端カバー部分2の好ましくない伸張および/または永久的な変形を防ぐことができる。
【0050】
この実施形態において先端カバー部分1が形成されるシリコーン等の材料は、上述の様々な設計上の制約を達成するために望ましいが、発明者は、先端カバー部分の第1の材料に重ねられる追加的な材料が、先端カバー部分を様々な他の設計上の制約に適合させることを可能にするとともに全体的な性能を向上させることを可能にすることを発見した。したがって、ツールカバーの様々な例示的な実施形態では、例えば、シリコーンより高い、より高い引き裂き強さ、より高い程度の靱性、より高い引張り強さ、および/またはより大きい耐破壊性を持つ第2の材料が、穴あき、引き裂き、および/または他に、例えば、衝突、カニューレから器具を引っ込めるための手首の(特に、最初に手首を真直ぐにすることなしの)後退、および、先端カバーの内部を押し進み得るとともに磨り減らし得る小さい繊維を有する壊れたケーブル撚り線を通してツールカバーを損傷することのリスクを避けるおよび/または最小化するために使用される。したがって、様々な例示的な実施形態によれば、ベースカバー部分3は、先端カバー部分を形成する第1の材料より高い引き裂き強さ、高い引っ張り強さ、および破壊に耐えるより大きい能力を持つ第2の材料から構成される。様々な例示的な実施形態では、第1の材料の引き裂き強さは、約32kN/mから約60kN/m、例えば41.7kN/mに及び得るとともに、第2の材料の引き裂き強さは、約60kN/mから約160kN/m、例えば100kN/mに及び得る。様々な例示的な実施形態では、第1の材料の引っ張り強さは、約800psiから約1800psi、例えば1111psiに及び得るとともに、第2の材料の引っ張り強さは、約5000psiから約7000psi、例えば5850psiに及び得る。様々な例示的な実施形態では、第2の材料の引っ張り強さの第1の材料の引っ張り強さに対する比は、少なくとも2:1である。様々な例示的な実施形態では、ベースカバー部分3は、約50ショアAから約110ショアA、例えば約90ショアAに及ぶデュロメータが示す硬さを有する材料から構成され得る一方、先端カバー部分の材料は、約30ショアAから約90ショアA、例えば約80ショアAに及ぶデュロメータ硬さを有する材料から構成され得る。
【0051】
第1および第2の材料に関して上記の様々な材料の特性を検討するとき、これらは、加工される前の状態、すなわち、複合材ツールカバー構造または先端カバー、およびベースカバー部分に材料を形成することを生じさせる如何なる処理の前における材料の特性であることに留意されたい。
【0052】
様々な例示的な実施形態では、ベースカバー部分3は、例えば、Lubrizol Pellethane 2363-90A等、Pellethane(登録商標)等、熱可塑性ウレタンであり得る、ポリウレタンから構成される。高アークトラック耐性をもたらすシリコーンに加えて、例えば、Pellethane(登録商標)等の熱可塑性ウレタンも、高アークトラック耐性をもたらし得る。以下に記載されるように、第1および第2の材料の組み合わせ(例えば、シリコーンと熱可塑性ウレタン)は、柔軟性、電気絶縁特性、並びに、向上した引き裂きおよび引っ張り強さの利点を提供する。この引っ張り強さは、材料が重なる領域での増大した靱性をもたらす。
【0053】
上述のように、電気手術ツールカバー1は、先端カバー部分2およびベースカバー部分3を有する複合材構造であり、先端カバー部分2は第1の材料(例えば、シリコーン)で作られ、ベースカバー部分3は第2の材料(例えば、Pellethane(登録商標)等の熱可塑性ウレタン)で作られる。第2の材料の特性は、電気手術ツールカバー1の全体構造を補強するために、第1の材料の特性と異なる。
【0054】
図3Aおよび3Bは、複合材電気手術ツールカバー1の展開側面図および斜視図を示し、
図2Aおよび2Bは、背面図(すなわち、
図3Aのツールカバー1の近位端部から見ている)および正面図(すなわち、
図3Aのツールカバー1の遠位端部から見ている)を示す。図示されるように、ツールカバー1は、概して先細中空本体を有する先端カバー部分2と、概して先細ベースカバー部分遠位部31およびベースカバー部分近位部32を有するベースカバー部分3とを含む。1つの例示的な実施形態では、ベースカバー部分近位部32は、概して円筒形であり得るが、他の形状が予想されるとともに、ツールカバーが係合されることが意図される電気手術器具の形状に依存し得る。ベースカバー部分遠位部31およびベースカバー部分近位部32は、上述の同じ第2の材料で作られた単一の連続的な構造であり得る。様々な例示的な実施形態では、ベースカバー部分近位部32は、電気手術器具5にツールカバー1を保持するために電気手術器具5に位置決め可能である柔軟な靴下のような構造として形成され得る。
【0055】
ベースカバー部分近位部32の内面は、電気手術器具5のシャフトを収容するために、ベース近位端部部分3232(
図6A参照)において先細にされる。ベースカバー部分遠位部31の外面は、先端カバー部分2を受け止めるために先細にされる。さらに以下に記載されるように、先端カバー部分2の近位端部の内面は、ベースカバー部分3と結合するために先細にされ得る。
【0056】
図4Aに示されるように、ベースカバー部分遠位部31は、先細先端部分310、中間ボディ部分311、および下端部分312を含む中空の概して先細構造を有する。下端部分312は概して円筒形状を有するとともに、ベースカバー部分近位部32とともに連続的な単一部品構造(例えば、モールディングで作られ得る)を形成する。中間ボディ部分311は、下端部分312と先端部分310との間に位置される。先端部分310は、中間ボディ部分311から離れる方向に中間ボディ部分311の直径から減少する直径を持つ概して先細形状を有し、したがって先端部分310に沿った直径は、中間ボディ部分311および下端部分312の直径より小さい。
【0057】
図4Bは、先端部分321、中間ボディ部分322、および下端部分323を有するベースカバー部分近位部32を示す。ベースカバー部分近位部32は、ベースカバー部分近位部32の先端部分321がベースカバー部分遠位部31の下端部分321に接続した状態で、ベースカバー部分遠位部31から延びる。ベースカバー部分近位部32の壁厚さ、内径、および外径は、先端部分321から中間ボディ部分322に沿って下端部分323に達するまで実質的に同じである。下端部分323において、下端部分323の外径は減少する一方、下端部分323の内径は同じままである。下端部分323の外径の変化は、下端部分323における、壁厚さの変化(減少)、および外面の先細をもたらす。
【0058】
例えば、
図6Aに示されるように、ベースカバー部分近位部32の下端部分323は、先細部分3231およびベース近位端部3232を有し、下端部分323の外径は、ベースカバー部分近位部32の中間ボディ部分322からベース近位端部3232に延びる先細部分3231によって減少する。先細部分3231を設けることによって、器具の除去中にカニューレに引っかかるエッジがない。例示的な実施形態において、ベースカバー部分近位部32の下端部分323における外径は、約7.6mmから約13mmに及び得る一方、中間ボディ部分322の外径も、約7.6mmから約13mmに及び得る。
【0059】
図2Aおよび6Aに示されるように、ベースカバー部分近位部32の中間ボディ部分322の内面は、ベースカバー部分3が先端カバー部分2に向かって先細になり始める場所の直近位に配置された半径方向突起4を定める。突起4に関する更なる詳細は以下に説明される。
【0060】
図5Aおよび5Bに示されるように、ベースカバー部分遠位部31を実質的に囲むとともにベースカバー部分遠位部31と一体に接続される(
図6A参照)先端カバー部分2は、先端カバー部分遠位部22、先端カバー部分本体21、および先端カバー部分近位部23を有する、概して先細形状を有する。
図5Aおよび5Bは、先端カバー部分2の内壁が、先端カバー部分遠位部22から先端カバー部分本体21に厚さが減少する所に配置された陥凹レッジ部210をさらに有する先端カバー部分2を示す。この厚さの変化は、ベースカバー部分遠位部31が先端カバー部分本体21および先端カバー部分近位部23と接続されることができるように、先端カバー部分本体21および先端カバー部分近位部23に沿った先端カバー部分2の内径の増加をもたらす。重なり領域17は、
図6Aに示されるように、先細ベースカバー部分遠位部31が先端カバー部分本体21および先端カバー部分近位部23と接続するところに作られ、そこでは、複合材多層構造が電気手術先端カバー2の第1の材料の特性をベースカバー部分3の第2の材料と組み合わせる。組み合わせの結果は、強化複合材構造であり、シリコーン等単一の材料で作られたツールカバーと比べて、アークトラック耐性および高絶縁耐力等の特性は、最低限で維持されるとともに耐久性は電気手術ツールカバー1の可動域を損なうことなく増加する。
【0061】
今、
図6A乃至7Bを参照すると、電気手術ツールカバー1のさらなる断面側面図および斜視図が示されるとともに、先端カバー部分2およびベースカバー部分3が単一の複合材構造を形成するように一緒に一体に取り付けられて示される。様々な例示的な実施形態では、これらの2つの部分の一体の取り付けは、オーバーモールディングによって達成され、そこでは、それぞれが異なる材料で作られる先端カバー部分2の層およびベースカバー部分3の層の組み合わせが複合材構造をもたらす。様々な例示的な実施形態によるオーバーモールディングを経た電気手術ツールカバーを作るための例示的な手法に関する追加的な詳細は、以下にさらに記載される。しかし、当業者は、先端カバー部分2をベースカバー部分3に一体に取り付けるための他の手法が使用され得ることを理解するであろう。
【0062】
図6A−7Bに描かれるように、先端カバー部分遠位端部22はそこを通るように画定された開口6を有し、先端カバー部分本体21は重なり領域17でベースカバー部分遠位部31に重なり、ベースカバー部分近位部32の中間ボディ部分322はベースカバー部分遠位部31から離れて延びる。以下にさらに説明されるとともに
図6に最も良く示されるように、ベースカバー部分遠位部31の先端部分310は、先端カバー部分遠位端部22と先端カバー部分本体21との間の接合部で先端カバー部分2に結合する。
【0063】
上述のように、重なり領域17は、一方が他方の上に重ねられた異なる第1および第2の材料で作られた領域であり、第1の材料より高い引き裂き強さを有し、それでもまた比較的高い絶縁耐力(比較的高い電気絶縁性)を示す、例えば、熱可塑性ウレタン、例えば、Pellethane(登録商標)等、第2の材料を囲む、シリコーン等、強化された絶縁耐力(電気絶縁)特性を持つ第1のより柔軟な材料を含む。上述のように、重なり領域17の複合材構造は、Pellethane(登録商標)等、熱可塑性ウレタンであり得る第2の材料で作られたベースカバー部分3の外面を囲むとともに一体に接続される、シリコーン等、第1の材料で作られる先端カバー部分2の内面を含む。この多層複合材構造は、以下により詳細に記載される、電気手術器具手首部材の周辺において、向上した衝撃強さおよび比較的高い引き裂き強さを持つ材料を提供するとともに、エンドエフェクタの所に配置される先端カバー部分2において優れた電気的特性および弾性的な柔軟性を持つ材料も提供する。
【0064】
例えば、
図11に示されるように、電気手術器具5がツールカバー1に挿入されるとき(例えば、靴下をはかせることに幾分類似する)、電気手術器具5の手首構造54は、重なり領域17内に位置し、したがって先端カバー部分2の第1の材料とベースカバー部分3の第2の材料の両方によって収容される。層の組み合わせは、電気手術器具5、より具体的には手首関節の可動域に対する適切な柔軟性を提供する一方、電気手術ツールカバー1の衝撃強さ及び耐久性を高める。
【0065】
上述のように、第2の材料が、手首構造54に近い部分での電気手術ツールカバー1の耐久性を増加させるために、先端カバー部分2に使用される第1の材料に比べてより高い衝撃及び引き裂き耐性とともに電気絶縁特性を示すことが望ましい。電気手術器具5の手首構造54を囲むように構成されたツールカバー1の領域は、特に解決の難しい問題の対象であり得る。手首構造54の関節または手首構造構成部品の組み合わせのために、ツールカバー1の材料は、手首部材54に沿って、特に手首部材54がピッチまたはヨー方向に回転されるとき、伸張され得る。第2の材料は、高い摩耗および引き裂き耐性、非常に高い屈曲破損寿命、および耐熱性を有する、ポリウレタン(例えばPellethane(登録商標))等の材料から選択される。第2の材料はまた、高い衝撃強さを有する。上述のように、様々な例示的な実施形態では、第2の材料は、約50ショアAから約110ショアA、例えば約90ショアAに及ぶデュロメータ硬さを有する一方、先端カバー部分2の第1の材料は、約30ショアAから約90ショアA、例えば約80ショアAに及ぶデュロメータ硬さを有する。したがって、先端カバー部分2の第1の材料およびベースカバー部分3の第2の材料の組み合わされた特性は、手首構造54がツールカバー1に当接するとともにツールカバー1を伸張するので、手首構造54での多数かつ変化する動きの範囲の繰り返しからツールカバー1が裂けるまたは壊れることを防ぐ。
【0066】
組み合わされた材料の特性はまた、例えば、他の器具、骨等、ツールカバー1と接触するおよび/またはツールカバー1に衝撃を与える他の物体からの衝撃から保護することができる。したがって、電気手術器具5がツールカバー1内に収容されるときに手首構造54が位置する重なり領域17は、特に、手首構造54にごく接近しているため、第2の材料によって増大した引き裂き強さを備えるとともに、第1の材料の柔軟性、耐熱性および絶縁特性を備える。さらに、ツールカバー1の内側部分にしたがって電気手術器具に隣接してベースカバー部分3のより強い第2の材料を配置することは、例えば、この領域に付随する比較的高い衝撃力および伸張力のために、先端カバー部分2を形成する外側のより小さい耐引き裂き性の第1の材料が手首部材54において裂けるであろうある程度の電気絶縁保護をもたらす。少なくともベースカバー部分の第2の材料の特性のおかげで、ツールカバー1の完全性を保持することによって、手首部材におけるツールカバーを通るアークトラッキングおよび/または他の電気伝導のリスクは著しく減少するが、より柔軟な重ねられた先端カバー部分2の第1の材料の存在のために、大きい可動範囲および操作性は維持される。
【0067】
加えて、重なり領域17での第1の材料および第2の材料の組合せは、手術での使用中に発生し得るいくつかの他の問題を克服し得る。特にツールカバー1は、手首構造54が関節接合されるとともに操作されるので、手首構造54によって挟まれるようになり得る。したがって、熱可塑性ウレタン、例えばPellethane(登録商標)等の第2の材料が第1の材料より高い引き裂き強さを有するので、第2の材料は、このような挟みによるツールカバー1を通る孔の形成を最小化および/または防ぐことができ得る。さらに、ツールカバー1に対する手首部材54の伸張および屈曲のために、摩滅力が手首部材54によってツールカバーの内面に対して加えられ得る。さらに、例えば、ツールカバー1の組織、骨、臓器、使用中のほかの器具、または挿入または除去中のカニューレとの接触のために、ツールカバー1の外面に加えられる摩滅力もあり得る。重なり領域17での材料の組合せ、特に電気手術器具に隣接して配置されたより強くより高い耐引き裂き性の第2の材料の使用は、磨耗または他の物体との衝突から生じ得る引き裂き、破れ、ツールカバー1を貫通する孔から保護することができる。特に、その高い引き裂き強さのために、第2の材料は、手首部材54によってまたは電気手術器具以外の構造(例えば、他の器具、骨、カニューレ等)によってもたらされる磨耗によるツールカバー1の引き裂きを防ぐまたは最小化し得る。さらに、第2の材料のより高い引き裂き強さおよびより高い引っ張り強さは、ツールカバー1が特に手首構造54における、疲労に耐えることを可能にする。
【0068】
ツールカバーが電気手術器具に組みつけられたときに手首構造54を囲むようにツールカバー1の重なり領域17を設けることはまた、ツールカバー1が手首構造54とともに弾性的に変形し、続いて、手首部材54(例えば、関節)の動きの後に復元することを可能にする。特に、重なり領域17を形成するために使用される材料は、例えば、手首構造54が関節接合されるので手首構造54が引っ掛かることを裂けるために、手首構造54が操作されるときにツールカバー1が望ましい向きに折り重なることを可能にする。例えば、シリコーンおよびPellethane(登録商標)の両方は、ツールカバー1の十分な弾性的な変形および復元特性を示す。
【0069】
例えば、
図6Aに示されるように、先端カバー部分遠位部22における先端カバー部分2は、ベースカバー部分3と重ならず、したがって、例えば、シリコーン等、第1のより柔軟な材料のみで形成される。したがって、露出したエンドエフェクタにおける材料のみが、高電気絶縁性、高耐熱性、かつより柔軟な第1の材料、例えばシリコーンである。先端カバー部分遠位部22は、先端カバー部分遠位部22の高温の露出したエンドエフェクタへの近接のために、先端カバー部分本体21および先端カバー部分近位部23における材料より比較的大きい壁厚さを有し得る。したがって、ツールカバー1の外径が、例えばカニューレ等、比較的小さい経路内で機能できなければならないので、ベースカバー部分3と重ならない先端カバー部分遠位部22の壁厚さは、重なり領域17における先端カバー部分本体21および先端カバー部分近位部23の壁厚さより大きい。様々な例示的な実施形態での先端カバー部分遠位部22における第1の材料の壁厚さは、約0.5mmから約1.5mmに及ぶことができ、例えば、厚さは約1.0mmであり得る。加えて、先端カバー部分遠位部22における壁厚さは、重なり領域17における第1および第2の材料の組み合わされた壁厚さより大きい。様々な例示的な実施形態での重なり領域17における第1および第2の材料の組み合わされた壁厚さは、約0.5mmから約1.5mmに及ぶことができ、例えば、重なり領域における組み合わされた壁厚さは約0.5mmであり得る。様々な例示的な実施形態では、重なり領域17におけるツールカバー1の外径は、約7.5mmであり得る。
【0070】
上述のように、
図6A乃至7Bを参照すると、様々な例示的な実施形態では、ベースカバー部分3の内壁は、1つまたは複数の半径方向突起(例えば、
図6Aおよび6Bの例示的な実施形態における4、
図7Aおよび7Bの例示的な実施形態における41、42)を備え得る。例示的な実施形態では、1つまたは複数の突起4、41、42は、以下により詳細に説明されるように、ロック機構として、および同時にシールとして機能し得る。
【0071】
図8A乃至8Cは、先端カバー部分2およびベースカバー部分3が複合材構造をもたらすように組み合わされる重なり領域17を含む電気手術ツールカバーの一部の詳細を示す。より具体的には、図は、重なり領域17の両側の先端カバー部分2とベースカバー部分3との間の移行部を描く。
図8Aは、重なり領域17の多層構造の部分断面詳細図を示し、先端カバー部分2はベースカバー部分3を囲み、より具体的には、上述のように、先端カバー部分本体21がベースカバー部分遠位部31を囲む。
図8Aに示されるように、構造は、構造が多層部分から単一層部分に変化する2つの移行位置を備える。
図8Bに最も良く示される第1の移行位置は、先端カバー部分遠位部22に近い先端カバー部分2の陥凹レッジ部210の出発点に置かれる。
図8Cに最も良く示される第2の移行位置は、ツールカバーがベースカバー部分3の単一の第2の材料に移行する端部における、先端カバー部分近位部23に置かれる。
【0072】
図8Bの詳細図は、先端カバー部分2とベースカバー部分遠位部31の先端部分310との間の移行部を示す。ベースカバー部分遠位部31の先端部分310は、先端カバー部分2とベースカバー部分3との間の接続点での損傷を避けるために、鋭く縁取られた表面の代わりに、湾曲面等、移行位置において滑らかな表面を有するように形成される。湾曲面は、ベースカバー部分遠位部31の先端部分310と先端カバー部分遠位部22との間の接触領域に対して滑らかな表面をもたらす。この大きい接触領域は、接触点における応力が例えば、突き合わせ接合が提供するであろうより、大きい領域に分散されることを可能にする。したがって、先端カバー部分2の第1の材料がベースカバー部分3の先端部分310の第2の材料に接合される増大した長さによる、大きい接合領域は、特に、この領域に収容された電気手術器具手首構造54の連続的な動きの後または関節の、ベースカバー部分遠位部31の先端部分310と先端カバー部分遠位部22との間の密接に接触する領域における破壊または離脱のリスクを減らし得る。特に、第1の材料が第2の材料の上にオーバーモールドされるとき、例えば、材料間の突合せ接合が提供するであろうより、大きい接合強さがあり、したがって、この接合部において互いから材料が分離するリスクを減少させる。さらに、突合せ接合は、応力集中を発生させ得るので、徐々に先細になる構造を有する移行位置は、接合領域においてより少ない応力集中を提供する。
【0073】
第2の移行位置は、ベースカバー部分遠位部31の下端部分312およびベースカバー部分近位部32の先端部分321に近い、先端カバー部分近位部23に位置する。
図8Cは第2の移行位置の詳細図を示し、先端カバー部分近位部23は、ベースカバー部分遠位部31の下端部分312およびベースカバー部分近位部32の先端部分321において、中に曲がった構造3121に受け止められる。下端部分312は、この移行位置において材料の互いの結合によって第1と第2の材料との間の接合強度を上げるために、外壁面に対して90度より小さくなるように曲げられ得る。傾斜した下端部分312は、移行点における先端カバー部分近位部23の材料とベースカバー部分近位部32の材料との間に、例えば、2つの材料間の突合せ接合より大きい接合領域を提供し得る。
【0074】
先端カバー部分近位部23の材料は、ベースカバー部分近位部32の先端部分321で終端し、この先端部分は重なり領域17の端部を定める。ベースカバー部分近位部32は第2の材料のみで構成される。材料は、第2の移行位置から近位に延びるツールカバー1の部分に重ならない。様々な例示的な実施形態では、ベースカバー部分近位部32は、約0.5mmから約1.5mmに及ぶ第2の材料の壁厚さを有し得る。ベースカバー部分近位部32は、様々な例示的な実施形態において、約5.0mmから約7.6mm、例えば約7mmに及ぶ内径を有し得る。ベースカバー部分近位部32でのツールカバー1の外径は、ツールカバー1の外径より大きい内径を有する既存のカニューレ内に適合するために、約5.0mmから約7.6mm、例えば約7.52mmに及び得る。
【0075】
ベースカバー部分近位部32の先端部分321に関して先端カバー部分近位部23の湾曲構造はまた、第2の移行位置における第1と第2の材料との間の、例えば、付き合わせ接合が提供するであろうより大きい接合を提供し、電気手術先端カバー部分2をベースカバー部分3からの離脱を避けるために適所に保持することを支援する。
【0076】
断面詳細
図9Bに例示される単一の突起構造とともに、
図9Aに断面図で示されるように、突起4、41、42は、ベースカバー部分3の内壁に配置され得るとともに、1つまたは複数の突起4、41、42の位置において、電気手術ベースカバー部分3の内径を減少させるように、ベースカバー部分3の中心に向かって内側に突出し得る。上述のように、突起4、41、42は、液体が電気手術器具5に沿って望ましくない構成部品内に入り込むことを防ぐ液体シールを形成するように、電気手術器具5の外面を押圧するように構成される。この液体は、器具5の後端への望ましくない電気伝導を潜在的に起こし得る。電気手術ベースカバー部分3に使用される第2の材料、例えばPellethane(登録商標)等は、例えば、成型(オーバーモールディングを含む)を通じた突起4、41、42の効果的な形成を可能にし得る。
【0077】
シールはまた、突起4、41、42の代わりに(
図11を参照して以下に示されるとともに説明されるように)1つまたは複数の半径方向凹所を使用することによっても達成され得る。このような凹所は、電気手術器具の外面に設けられる1つまたは複数のシールリブおよび/または他のシール構造(例えば、O−リング等)を受け入れるように構成され得る。突起が用いられるとき、突起4、41、42は、平坦部分55およびテーパ部分57(
図9Bに最も良く示される)を有するように構成され、突起4のテーパ部分57は、ベースカバー部分3の内壁に向かってテーパが付けられる。この構造は、電気手術ツールカバー1の取り付けを容易にし得る。突起4のテーパ部分57は、突起4、41、42が電気手術器具上の接合する特徴を強化することを可能にすることを助ける。ベースカバー部分3の内壁に垂直に延びる平坦部分55は、電気手術ツールカバー1が器具5から意図せずに落下することを防ぐ。電気手術ツールカバー1の電気手術器具への取り付けのより詳細な説明は以下に行われる。
【0078】
図10は、器具近位端部(図示せず)、器具遠位端部531および例示的な実施形態においてはその外面に少なくとも1つの突起またはシールリブ52(
図10には2つのシールリブが描かれているが)を含み得る器具本体532を有する、細長いシャフト53を含む例示的な電気手術器具5を示す。このようなシールリブが設けられるとき、それらは、シールおよび固定機能を提供するために、ツールカバーの内壁に設けられる1つまたは複数の対応する凹所(上にまたは以下に記載される)と係合するように構成され得る。手首構造54(
図11により明確に見られる)がシャフト53の遠位端部531に配置される。電気焼灼エンドエフェクタ51は、手首構造54に取り付けられる。インターフェース(図示せず)がシャフト53の近位端部に配置される。電気伝導体が、電気エネルギを電気手術器具1を通ってエンドエフェクタ51によって捉えられた組織に供給するために、インターフェースからエンドエフェクタ51に延びる。
【0079】
図10および11に示されるように、ベースカバー部分3は、靴下を足にスライドさせることに類似するツールカバー1のスライド運動によって、電気手術ツールカバー1の電気手術器具5への取り付けを容易にする。より具体的には、ベースカバー部分近位部32の下端部分323は、手術器具5のシャフトフランジ5321で停止させられる。ベースカバー部分3は、その内壁に凹所411を含み、この凹所は電気手術器具5のリブ52を受け止める。凹所411およびリブ52は、上述のように、手術器具のための液体シール機構として機能するように構成される。半径方向凹所411は、電気手術ツールカバー1が器具5の上で十分に保持されるとともに手術中に意図せずに落下しないように、いくつかのポイントでそれぞれリブ52と結合する。代替的には、ベースカバー部分3は、結合スナップ機能または他の固定機構を用いて器具の上に保持され得る。他の実施形態では、ツールカバー1の内面は、例えば、凹所411を有さず、ツールカバー1のフープ強さおよび先端カバー1の滑らかな内面に関する電気手術器具5のリブ52の摩擦が、ツールカバー1を電気手術器具5に保持する。
【0080】
図11に示されるように、電気手術ツールカバー1は、使用中の患者の負傷を防ぐために、電気手術器具から電気手術器具5に沿った望ましくない/意図されない場所における患者の組織への電流の伝導を妨げるように、エンドエフェクタ51の上に部分的に、手首構造54の上に、および細長シャフト53の遠位端部の上に取り付けられる。むしろ、電気手術ツールカバー1は、電気手術ツールカバーが正しい位置に適切に取り付けられるとき、例えば、使用中(例えば、切断、せん断等)、切除中、および/または他の焼灼ベースの手術中の血液凝固を促進するために、電流が露出されたエンドエフェクタを通じて組織にのみ流され得るとともに、患者の体のほかの部分には流されないように、設計される。
【0081】
図12乃至
図21Bは、他の例示的な実施形態による電気手術ツールカバーを示す。この例示的な実施形態の以下の記載は、主に
図12−21Bのツールカバー10の実施形態に見られる幾つかのころなる特徴に集中する。電気手術ツールカバー1の第1の実施形態の例と同様に、電気手術ツールカバー10の例示的な実施形態は、焼灼手術に付随する高温およびアークトラッキングに耐えるとともに、高絶縁耐力を示す特性を有する、多層の材料を有する複合材構造を備えることによって補強される。電気手術ツールカバー1と同様に、電気手術ツールカバー10は、第1の材料で作られた先端カバー部分8および第2の材料で作られたベースカバー部分9を含む複合材補強絶縁カバーを含み、第1の材料は、高温に耐える能力を有するとともに高電気絶縁特性を有し、第2の材料は、高じん性、より高い引き裂き強さ、より高い引っ張り強さ、したがって衝撃に耐えるとともに破壊に耐えるより高い能力、および十分高い電気絶縁特性を有し、複合材構造は柔軟である。
図12は、先端カバー部分8に一体に接続された中空ベースカバー部分9を示すツールカバー10の側面図を示す。
【0082】
第1の実施形態および第2の実施形態においてツールカバーを形成するために使用された材料は同じであり得る。したがって、様々な例示的な実施形態では、第1の材料の引き裂き強さは、約32kN/mから約60kN/mに及ぶことができ、例えば、第1の材料の引き裂き強さは41.7kN/mであり得るとともに、第2の材料の引き裂き強さは、約60kN/mから約160kN/mに及ぶことができ、例えば、第2の材料の引き裂き強さは、100kN/mであり得る。様々な例示的な実施形態では、第1の材料の引っ張り強さは、約800psiから約1800psi、例えば1111psiに及び得るとともに、第2の材料の引っ張り強さは、約5000psiから約7000psi、例えば5850psiに及び得る。様々な例示的な実施形態では、第2の材料の引っ張り強さの第1の材料の引っ張り強さに対する比は、少なくとも2:1であるべきである。様々な例示的な実施形態では、ベースカバー部分3は、約50ショアAから約110ショアA、例えば約90ショアAに及ぶデュロメータが示す硬さを有する材料から構成され得る一方、先端カバー部分の材料は、約30ショアAから約90ショアA、例えば約80ショアAに及ぶデュロメータ硬さを有する材料から構成され得る。
【0083】
上述のように、上記の第1および第2の材料に対する様々な材料の特性は、加工される前の状態、すなわち、複合材ツールカバー構造または先端カバー、およびベースカバー部分に材料を形成することを生じさせる如何なる処理の前、における材料の特性に対応する。
【0084】
図13は、ツールカバー1の記載を参照して記載されるように、第1の材料(例えばシリコーン等)で作られた電気手術先端カバー部分8を示し、概して先細中空本体を有して先端カバー部分遠位部81に向かって延びる先端カバー部分近位部82を含む、電気手術ツールカバー10の分解図である。
図13にさらに示されるように、ベースカバー部分9は、ツールカバー1を参照して上述されるように、第2の材料(例えばポリウレタン、例えばPellethane(登録商標)等)で形成された、概して先細のベースカバー部分遠位部91およびベースカバー部分近位部92を含む。
【0085】
図14A乃至14Bに示されるように、ベースカバー部分近位部92は、ベースカバー部分遠位部91から延びる。ベースカバー部分遠位部91の壁厚さは、
図14Bに示されるように、ベースカバー部分近位部92に比べて減少する。様々な例示的な実施形態では、ベースカバー部分近位部92の壁厚さは、約5.0mmから約7.6mmに及び得るとともに、ベースカバー部分遠位部91の壁厚さは、約5.0mmから約7.6mmに及び得る。
【0086】
図15は、先端部分921、中間ボディ部分920、および下端部分922を有するベースカバー部分近位部92を示す。ベースカバー部分近位部92の厚さ、内径および外径は、先端部分921から中間ボディ部分920まで下端部分922に達するまで実質的に同じである。下端部分922において、下端部分922の外径は減少する一方、下端部分922の内径は同じままである。径の変化は、下端部分922における、壁厚さの変化をもたらす。下端部分922は先細部分を有し、下端部分922の外形が先細部分によって減少する。この形状は、上述のツールカバー1を参照して記載されたものと同様であり、先細部分は、カニューレがツールカバー10の端部に引っ掛かることを防止する。
【0087】
図16Aおよび16Bは、ベースカバー部分遠位部91を対象にする。ベースカバー部分遠位部91は、先細先端部分910、中間ボディ部分911、および下端部分912を含む中空の概して先細構造を有する。下端部分912は概して円筒形状を有するとともに、ベースカバー部分近位部92とともに連続的な単一部品構造(例えば、モールディングで作られ得る)を形成する。中間ボディ部分911は、下端部分912と先端部分910との間に位置される。先端部分910は、中間ボディ部分911から離れる方向に中間ボディ部分911の直径から減少する直径を持つ概して先細形状を有し、したがって先端部分910に沿った直径は、中間ボディ部分911および下端部分912の直径より小さい。下端部分912は、その中央領域で僅かに内側に曲がる。ベースカバー部分遠位部91の直径の減少は、下端部分912とベースカバー部分近位部92との間にフランジ9121を作る。下端部分912と先端部分910との間に位置する中間の細長いボディ部分911は、下端部分912より多きいい外径を有する。
【0088】
図17Aおよび17Bに示されるように、上述のように、先端カバー部分8は、先端カバー部分近位部82および先端カバー部分遠位部81を有する。先端カバー部分近位部82は、第1の部分821、第2の部分822、および第3の部分823に分割される。第1の部分821は、先端カバー部分遠位部81に取付けられる。先端カバー部分近位部82の外径は、第3の部分823に達するまで同じに保たれ、直径の減少が実現される。先端カバー部分8の内壁に置かれた凹所812(
図19A参照)は、先端カバー部分遠位部81から第3の部分823に向かって、より具体的には、先端カバー部分の第1の部分821を通って先端カバー部分の第3の部分823に向かって、延びる。主にエンドエフェクタ51と接触する部分である、先端カバー部分遠位部81における材料の厚さは、高温に耐えるために、
図17Bに示されるように、先端カバー部分8の第1、第2および第3の部分821−823における材料の厚さに対して、実質的に増加される。
【0089】
図18Aは、
図12に示された電気手術ツールカバー10の正面図を提供し、
図18Bは、
図18Aの線18B−18Bに沿って取られた電気手術ツールカバー10の断面図を示し、先端カバー部分8およびベースカバー部分9は一緒に結合される。これらの2つの部分の結合は、例えば、限定されるものではないが、異なる材料で作られた電気手術先端カバー部分8の層および電気手術ベースカバー部分9の層の組合せが、一体に接続された、多層、複合材構造をもたらす重なり領域170(以下に詳述される差異を持つ重なり領域17と同様である)において重ねられる、オーバーモールディングによって形成され得る。先端カバー部分遠位部81は、ベースカバー部分9と重ならない。したがって、電気手術器具5のエンドエフェクタ51を収容する先端カバー部分遠位部81は、例えば、シリコーンであり得る、第1の材料のみで構成される。第1の材料は、例えば、電気焼灼エンドエフェクタから出る放電に付随する(例えば華氏1000度超)、血液および/または生理食塩水等(例えば約華氏212度から約華氏220度まで)の沸騰温度に関連する等、非常に高い温度に耐える能力を有するとともに、第2の材料より高い絶縁品質を有し、したがって、先端カバー部分遠位部81に第1の材料のみを設けることによって、高温に最も近く、より大きい柔軟性および温度耐性を持つ材料必要としている領域は、先端カバー部分8の第1の材料によって保護される。さらに、例えば、
図18Bに示されるように、重なり領域170の壁厚さは、ベースカバー部分近位部92の壁厚さより大きい。様々な例示的な実施形態では、重なり領域170の壁厚さは、約0.5mmから約1.5mm、例えば約0.5mmに及び得るとともに、重なり領域170におけるツールカバー10の外径は、例えば約7.5mmであり得る。ベースカバー部分近位部92の壁厚さは、様々な例示的な実施形態では、約0.5mmから約1.5mmに及ぶことができ、例えば、厚さは約0.5mmであり得る。
【0090】
図18Cは、一体に接続された器具先端カバー部分および器具ベースカバー部分を示す
図12の電気手術ツールカバーの線18B−18Bに沿って取られた側面断面図であり、ベースカバー部分の端部は直線(真っ直ぐ)である。
図6Aおよび18Bに示された実施形態はベースカバー部分において先細端部を有するツールカバーを示すが、ベースカバー部分の端部は
図18Cのように、比較的直線の、先細でない端部として設けられ得ることが当業者に明らかになるであろう。先細の端部は、ツールカバーがツールカバーおよび器具が置かれているカニューレからより容易に取り外されることを可能にし得る。代替的には、直線の端部は、例えば、ツールカバーを望ましい長さに切断することによって、ツールカバーを正確なサイズに製造することを容易にし得る。
【0091】
先端カバー部分8とベースカバー部分9との間の接続または移行位置A、Bは、
図19Aおよび
図19Bを参照してより詳細に開示される。先端カバー部分近位部82は、電気手術ツールカバー1に関して上述されたように、ベースカバー部分遠位部91を囲む。
【0092】
図19Aおよび
図19Bを参照すると、構造は、構造が多層部分から単一層部分に変化する2つの移行位置A、Bを備える。第1の移行位置Aは、先端カバー部分近位部82に近い凹所812に置かれる。
図19Aの詳細図は、電気手術先端カバー部分8とベースカバー部分遠位部91との間の移行部を示す。
図19Aに示されるように、第1の材料の厚さおよび第2の材料の厚さは、重なり領域170の長さの一部に沿って変化する。第1の材料の厚さは、先端カバー部分遠位部81から離れる方向に重なり領域170の少なくとも一部に沿って減少する。さらに、第2の材料の厚さは、先端カバー部分遠位部81から離れる方向に重なり領域170の少なくとも一部に沿って増加する。先端カバー部分遠位部81がベースカバー部分遠位部91の先端部910と接触する重なり領域170の遠位端における第2の材料の第1の材料との境界面は、ツールカバー10の構造の長手方向軸に対して非直角角度に配置される。例示的な実施形態では、第2の材料と第1の材料の境界面は、ツールカバー10の中空細長構造の長手方向軸に対して、約20度から約75度、例えば、約60度に及ぶ角度θを形成する。例えば、
図8Aに示される、重なり領域17の遠位端における第1の材料と第2の材料との境界面もまた、ツールカバー1の構造の長手方向軸に対して非直角角度に配置され得る。例えば、境界面はまた、
図19Aの実施形態のように、約20度から約75度に及ぶ角度θを形成し得る。
【0093】
ベースカバー部分遠位部91の先端部910は、部分間の接続点への損傷を避けるために、鋭く縁取られた表面の代わりに、湾曲面等、滑らかな表面を有するように形成される。上述のように、湾曲面は、例えば、突合せ接合より大きい領域に応力を分散させることによって、電気手術器具5の連続的な動きまたは関節による、ベースカバー部分9の先端部分910と先端カバー部分遠位部81との間の接合領域における離脱または破壊の可能性を減らし得る。重なりのより大きい領域は、第1の材料と第2の材料との間の接合強さも増大させる。重なり領域170の一部を形成するベースカバー部分遠位部91は、ベースカバー部分遠位部91のいくらかの長さに沿って先細の構造を有する。
【0094】
図19Bは、先端カバー部分8とベースカバー部分9との間の重なり領域170が終端するとともに構造がベースカバー部分9の第2の材料のみに移行する、第2の移行位置Bの詳細図である。実施形態では、先端カバー部分近位部82は、ベースカバー部分近位部92の先端部921においてフランジ9121と接触する。位置Bにおいて、第3の部分823は、ベースカバー部分近位部92に近い重なり領域170において斜めの段を定めるテーパ部分8231および平坦部分8232を設けることによって減少する外径を備える。テーパ部分8231は、先端カバー部分近位部82の第2の部分822から第3の部分823の平坦部分8232に延びる。テーパ部分8231は、例えば、患者からの除去またはそうでなければ器具の位置を調整するための電気手術器具の後退中、カニューレ内に電気手術器具を戻すことを容易にする。テーパ部分8231は、平坦部分8232に沿ったツールカバー10の上面に対して角度αでテーパを付けられ得る。例示的な実施形態では、αは約110−170度に及ぶことができ、例えば、αは約150度であり得る。第3の部分823の平坦部分8232は、ベースカバー部分9および先端カバー部分8の望まない離脱を避けるために、電気手術ベースカバー部分9に接触する湾曲端部824を有する。端部824、すなわち先端カバー部分8とベースカバー部分9との間の取り付け位置に湾曲面を設けることによって、材料が接合される長さは、例えば、突合せ接合によってもたらされるであろう互いに対する材料の直接の平坦な当接よりも強い接合を提供し得る。端部824は
図19Bに僅かに曲げられて示されているが、端部824における湾曲面は、例えば、接合部において2つの材料を結合することによって増大した結合強さを提供するように、
図8Cのように、90度より小さい、より大きい角度で曲げられ得る。
【0095】
図示された電気手術ツールカバー10はその内壁の突起または凹所を含まないが、当業者は同じものが上述のように電気手術ツールカバー1を参照して設けられ得ることを理解するであろう。シールのために突起または凹所を設けることの代わりにまたは突起または凹所を設けることに加えて、電気手術カバー10に対して保持性およびシールを提供するために、カバーは、器具5のシャフトの突起またはリブに対してフィットするように電気手術ベースカバー部分9の内径に依存する。特に、フープ強さ(すなわち、ツールカバーの内径が電気手術器具に設けられたリブの上で広がるときの電気手術器具に対するツールカバーの増大した力)および電気手術器具に対するツールカバーの摩擦ばめは、ツールカバーと電気手術器具の間の堅い保持力を提供する。
【0096】
図20Aおよび20Bは、器具のエンドエフェクタおよび手首構造の上に取り付けられる電気手術ツールカバー10の断面図を示す。
図21A乃至21Bは、すでに取り付けられた電気手術ツールカバー10の斜視図を対象にする。上述のように、ツールカバー10は、靴下が足の上にフィットするのと同様に、手術中のカバーの移動を避けるためにおよびツールカバーと器具との間のシールを提供するために、器具5と堅い接続になることが意図される。
【0097】
今、
図22乃至23Bを参照すると、例えばツールカバー1および10等、電気手術ツールカバーの取り付けを援助するように構成された取り付けツール7の例示的な実施形態が示される。取り付けツール7は、切欠き部分またはスリットXを有する円筒状中空解放端部本体を有する。スリットXは、細長い取り付け器具本体を横切る解放空間をもたらし、取り付け器具7の円筒状内壁71および円筒状外壁72に渡る連続的な接続を避ける。スリットXは、電気手術ツールカバー1、10が取り付け器具7の内側に位置するとき、取り付け器具7の電気手術ツールカバー1、10への容易な組み付けのために取り付け器具内壁71の直径の拡大を可能にする。取り付け器具7用の材料は、電気手術ツールカバー1、10を覆うとともに保持することが意図される、シリコーン等、柔軟かつ復元特性を有する一方、ツールカバー1、10のベースカバー部分3、9まで、より具体的には、剛体であるベースカバー部分近位部32、92の下端部323、922が電気手術器具5のシャフトフランジ5321で停止するまで、電気手術ツールカバー1、10のスライド移動を補助する(例えば、ツールカバー1、10の把持)十分な摩擦をもたらす材料から選択される。取り付け器具7の内壁71の直径は、ベースカバー部分3、9の外壁直径と実質的に同様である。
図23Bは、取り付け器具7を使用する取り付けプロセスを示し、取り付け器具7はプロセス中に電気手術ツールカバー1、10を囲むとともに、例えば、突起4、41、42がそれぞれの半径方向凹所411に係合した後、または、ツールカバー1、10が電気手術器具に対して他に適切に据え付けられた後、電気手術ツールカバー1、10の外面から最終的に取り外される。スリットXは、電気手術ツールカバー1、10から取り付け器具7の取り外しを容易にする。
【0098】
したがって、特に第2の材料を含む複合材構造は、ツールカバー1、10が器具5に取り付けられるときの許容できる取り付け力をもたらす。例えば、第2の材料は、第1の材料と比べて、取り付け中の電気手術器具の遠位端部に沿うとともに遠位端部を超えるツールカバー1、10のスライドを容易にするように、少ない滑り摩擦をもたらし得る。さらに、ツールカバー1、10のベースカバー部分3、9は、ツールカバー1、10が、ツールカバー1、10の電気手術器具シャフトへの確実な嵌め合いをもたらすことを補助するように、電気手術器具5の上に差し込まれるとき、十分なフープ強さをもたらすように構成され得る。加えて、ツールカバー1、10の複合材構造を形成する材料は、取り付けプロセス中、取り付け器具7がツールカバー1、10に対してスライドすることを防ぐまたは妨げる取り付け器具7に対する滑り摩擦特性を示し得る。
【0099】
様々な例示的な実施形態では、ツールカバー1、10のベースカバー部分が作られる第2の材料は、ツールカバーがラベルリングを提供するインク付着またはレーザエッチングで製造されることを可能にし得る。さらに、様々な例示的な実施形態では、第2の材料は、ユーザがラベルを付けられた材料を読むことができるように、ラベルが付けられることができるように、半透明ではない。さらに、いくつかの電気手術器具は、手術使用中、ツールカバー1、10によって覆われる器具の上への、例えば、着色された(例えば、オレンジまたは他の色)マーキング等のマーキングを含む。したがって、第2の材料は半透明ではないので、第2の材料は、効果的に器具のマーキングを覆うことを可能にし、このマーキングは、ユーザがツールカバーの電気手術器具の上への適切な設置を確実にすることを助ける。さらに、第2の材料が半透明でないとき、引き裂きまたは孔が発達する場合、引き裂きまたは孔は、材料が暗闘名であった場合より、ユーザにより可視になり得る。様々な例示的な実施形態では、ツールカバーは、ツールカバーが取り付けられることが意図される電気手術器具のシャフトとは異なる色を有する材料で作られることができ、ツールカバーを取り外し可能な(潜在的に使い捨ておよび/または再利用可能な)構成部品として識別するとともに確認することに役立ち得る。単なる限定されない例示として、電気手術器具のシャフトは黒であり得るとともにツールカバーはグレーであり得る。
【0100】
本教示によるツールカバーの様々な例示的な実施形態はまた、ベースカバー部分から離れるとともに先端カバー部分に向かう方向に、言い換えると、ツールカバーの遠位端部に向かうとともにカバーが取り付けられた電気手術器具の近位端部のオペレータから離れる方向に、ツールカバーの近位端部から放射する光を実質的に反射するように構成される、外面部分を含む。様々な例示的な実施形態では、ツールカバーの外面部分は、遠位端部に向かう光の反射を実現するように高度に研磨され得る。
【0101】
また、様々な例示的な実施形態では、複合材ツールカバー構造が作られる材料は、滅菌可能、生体適合性および妥当なコストでのツールカバーの製造を提供することを可能にする。
【0102】
上述のように、様々な例示的な実施形態では、本教示による電気手術ツールカバーは、第1および第2の材料(例えば、先端カバー部分およびベースカバー部分)を一緒にオーバーモールディングすることによって作られる。
図24は、例えば、ツールカバー1、10等、ツールカバーを作る例示的な方法を示すフローチャートである。例示的な実施形態では、第1および第2の材料(例えば、シリコーンおよびPellethane(登録商標))を互いに結合するために、ステップ700において、射出成型ツール等、第1の成形ツールがツールカバーのベース部分を形成する第2の材料(例えば、Pellethane(登録商標))から作られる構造を形成するために使用され得る。第1の材料がシリコーンである場合、第1の材料は、例えば、Dow Silicone Q7−4780であり得る。第2の材料がPellethane(登録商標)である場合、第2の材料は、例えば、Lubrizol Pellethane 2363−90Aであり得る。第2の材料で作られた形成された構造は、その後、ステップ710において、例えば、レーザ又は他の切断装置によって所望の長さに切断される。第2の材料によって形成された構造の外側表面は、次に、ステップ720において、後に塗布されるプライマの移動を防ぐために、真空チャンバ内でプラズマでエッチングされ得る。
【0103】
次に構造は真空チャンバから取り除かれることができ、第2の材料で形成された構造は次にステップ730において下塗りされる。プライマは最初に、ナフサ等溶剤で薄くされることができ、次に、例えばスプレーすることによって、ステップ700で形成された構造の外部表面に薄い層で塗布されることができる。塗布されたプライマを伴う挿入物は次にステップ740において湿度制御チャンバにおいて湿気が乾燥され得る。様々な例示的な実施形態では、プライマは、約1時間から約12時間に及ぶ期間約30%から70%に及ぶ湿度において乾燥され得る。
【0104】
湿気の乾燥プロセスの後、第2の材料構造は、湿度制御チャンバから取り除かれ、例えば、ピンまたはマンドレル等、第2の成型ツールの上に挿入される。その後、ステップ750において、第1の材料、例えばシリコーンが、ベースカバー部分および先端カバー部分を有する一体の複合材ツールカバーを作ることを支援する第2の成型ツールに保持されたベース部分構造の適切な部分にオーバーモールドされる。
【0105】
今
図25Aおよび25Bを参照すると、
図24のステップ750を実行するために使用され得る成形システム600の例示的な実施形態が示される。成形システム600は、トランスファー成形システムであり、コアピン602および金型ブロック606を含む。
図24を参照して上述されたように、例示的な実施形態では、第2の材料で形成された下塗りされ、湿気が乾燥された構造(
図25Aでは500で標識される)がコアピン602の上に挿入される。様々な例示的な実施形態では、ツールカバー1、10を参照して本命最初に記載されているように、第2の材料構造500は、第1の材料(例えば、シリコーン)がオーバーモールドされることになる遠位部分502においてより小さいサイズにされる。構造500の意図しない動きによる成形中の変形を防ぐことを補助するために、例えば、
図25Bに実質的に示されているように、構造500とコアピン602との間の締まりばめを作るように、コアピン602の得うに構造500を伸張させることが望ましくなり得る。その上に構造500を持つコアピン602は、例えば、華氏約60度から華氏約90度に及ぶ温度等、室温または室温より低い温度に保たれ得る。
【0106】
そこに取り付けられた構造500を持つコアピン602は、金型ブロック606内に画定されたオーバーモールドツール空洞604内に置かれる。図示されていないが、当業者は精通しているように、第2の金型ブロックが、空洞604内に置かれたコアピン602の上に置かれる。金型ブロック606は、構造500の第2の材料の溶解を避けるために、華氏約190度から華氏約235度に及ぶ温度に加熱され得る。その後、第1の材料、例えばシリコーンが、トランスファー成形プロセスを使用する場合に当業者が精通しているように、金型ブロックの空洞内に導入され、挿入体500の部分502の上にオーバーモールドされる。オーバーモールドブロック606は、例えば、約3分から約6分等、第1の材料を第2の材料に硬化させるのに十分な期間結合され、したがって全体的な複合材ツールカバー構造を作る。次に、一体の複合材ツールカバー構造は、コアピンを含む成形システムから取り外される。
【0107】
上述のように、特定の特性の複数の範囲が複合材構造に使用される様々な材料に関して記載されているが、記載された範囲は、複合材ツールカバー構造を作るために材料を加工する前の、加工される前の状態における材料の範囲である。
【0108】
本明細書に図示されるとともに記載された様々な例示的な実施形態は、低侵襲および/またはロボット制御式手術のためにしようされる手術装置に関連するが、当業者は、記載された構造および方法が、手術装置の、ロボット式および非ロボット式の、様々な用途に便利な広範囲の応用を有し得ることを理解するであろう。当業者は、多くの種類の手術に対して、特に電気手術に対して有用である、柔軟な、耐久性のある、電気絶縁構造を提供するために、本明細書に記載された例示的な実施形態をどのように変更するかを理解するであろう。
【0109】
いくつかの例示的な実施形態および方法が、理解の明快さおよび例示として少し詳しく記載されているが、前述の記載から、当業者にとって、このような実施形態、構造、および方法の変形、修正、変更および適合が本教示および請求項の範囲から離れることなしに成され得ることは明らかであろう。例えば、当然ながら、当業者は、部品の寸法、特性、および/または配置を含む、いくつかの対応する代替のおよび/または均等な構造の詳細を用いることができる。したがって、上述の記載は、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではなく、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲によって定められる。