特許第5809354号(P5809354)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5809354
(24)【登録日】2015年9月18日
(45)【発行日】2015年11月10日
(54)【発明の名称】作動装置
(51)【国際特許分類】
   H01H 73/02 20060101AFI20151021BHJP
   H01H 71/56 20060101ALI20151021BHJP
【FI】
   H01H73/02 A
   H01H71/56
【請求項の数】16
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-513084(P2014-513084)
(86)(22)【出願日】2012年6月1日
(65)【公表番号】特表2014-519163(P2014-519163A)
(43)【公表日】2014年8月7日
(86)【国際出願番号】EP2012002338
(87)【国際公開番号】WO2012163543
(87)【国際公開日】20121206
【審査請求日】2014年1月29日
(31)【優先権主張番号】102011103492.0
(32)【優先日】2011年6月3日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】508298422
【氏名又は名称】クーパー クロス−ハインズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100102819
【弁理士】
【氏名又は名称】島田 哲郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100157211
【弁理士】
【氏名又は名称】前島 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100112357
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 繁樹
(74)【代理人】
【識別番号】100159684
【弁理士】
【氏名又は名称】田原 正宏
(72)【発明者】
【氏名】マルクス ラインハルト
(72)【発明者】
【氏名】ゲルト ホフマン
【審査官】 岡崎 克彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開平05−190073(JP,A)
【文献】 特開2011−014431(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 69/00−69/01
H01H 71/00−83/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
炎性の筐体(3)内にある電気/電子装置(2)のための作動装置(1)であって、前記電気/電子装置(2)は直線的に移動可能なオン/オフレバー(4)を備える、作動装置(1)において、
前記作動装置(1)は、前記筐体(3)の外側に、回転可能に支持されたハンドル(5)と、前記ハンドルに回転可能に連結されるシャフト(6)と、前記オン/オフレバー(4)に移動可能に連結され、回転運動を直線運動に変換するための変換ギヤ(8)と、を備え、
前記変換ギヤ(8)は、前記シャフト(6)に回転可能に連結する歯車(9)と、前記歯車の伝動部と係合して前記オン/オフレバーに移動可能に連結するギヤロッド部(10)と、を備え、
前記ギヤロッド部(10)は、前記オン/オフレバー(4)に移動可能に連結されるスライド部材(12)に配置され、
前記シャフト(6)は前記筐体の内部(7)に導かれ、対応する前記変換ギヤ(8)が前記筐体内に配置され、
前記スライド部材(12)は、前記オン/オフレバー(4)に係合するための交換可能なレバー挿入部(13)と、前記歯車(9)に面する上側に歯車保持取付け具(16)とを備える、ことを特徴とする作動装置。
【請求項2】
前記歯車(9)は、部分伝動部(11)を備えることを特徴とする、請求項に記載の作動装置。
【請求項3】
前記レバー挿入部(13)は、前記オン/オフレバー(4)を部分的に受容するためにレバースロット(14)を備えることを特徴とする、請求項に記載の作動装置。
【請求項4】
前記歯車保持取付け具(16)は、2つの互いに反対側に配置された逆L字形の保持フランジ(17、18)を備え、前記歯車(9)が前記保持フランジの間に配置されることを特徴とする、請求項に記載の作動装置。
【請求項5】
前記ギヤロッド部(10)は、前記保持フランジ(17、18)により、取り外し可能な方法で支持されることを特徴とする、請求項に記載の作動装置。
【請求項6】
前記スライド部材(12)の前記上側(15)は、平坦なスライド面(19)を備えることを特徴とする、請求項1〜の何れか一項に記載の作動装置。
【請求項7】
前記レバー挿入部(13)は、前記オン/オフレバー(4)に向かう方向に開口している挿入保持取付け具(21)内へのスライド部材のスライド方向(20)に対して横方向に、前記スライド部材(12)内に挿入可能であることを特徴とする、請求項1〜の何れか一項に記載の作動装置。
【請求項8】
ール型の複数のスライド案内装置(12)が、前記レバー挿入部(13)と前記挿入保持取付け具(21)とに形成されることを特徴とする、請求項に記載の作動装置。
【請求項9】
前記ハンドル(5)は、前記筐体(3)から外側に突出するシャフト端部に取外し可能に取付けられることを特徴とする、請求項1〜の何れか一項に記載の作動装置。
【請求項10】
前記作動装置(1)は、前記筐体(3)に取外し可能に取付けられることを特徴とする、請求項1〜の何れか一項に記載の作動装置。
【請求項11】
取外し可能に取付けるためのバネリング(24)は、前記ハンドル(5)と前記シャフト端部(23)との間に配置されることを特徴とする、請求項10に記載の作動装置。
【請求項12】
前記ハンドル(5)は、前記ハンドルの回転運動の始動を解除することができるロック装置(25)を備えることを特徴とする、請求項1〜11の何れか一項に記載の作動装置。
【請求項13】
前記ロック装置(25)は、前記筐体(3)にある係止部(26)と、前記ハンドル(5)にある調整可能な係止受け部(27)と、を備えることを特徴とする、請求項12に記載の作動装置。
【請求項14】
前記係止受け部(27)は、前記ハンドル(5)に沿って移動可能なスライド部(28)として形成されることを特徴とする、請求項13に記載の作動装置。
【請求項15】
前記スライド部(28)は、前記ハンドル(5)の一方の端部(29)に移動可能に支持されることを特徴とする、請求項14に記載の作動装置。
【請求項16】
前記スライド部(28)は、前記係止部(26)に向かう方向の力により、弾性体(30)より作用されることを特徴とする、請求項14又は15に記載の作動装置。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
爆発の可能性がある場所には複数の電気的及び電子的な装置が配置されている場合がある。多くの場合、それらは耐炎性の筐体の内部に切替え装置を備えている。そのような切替え装置は、例えば実質的に直線的に移動可能なオン/オフレバーである。そのような電気的及び電子的な装置は、複数のカットオフスイッチ、電源スイッチ、回路遮断機又は同種のものを備えることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
本願発明は、個々の耐炎性の筐体の外部にアクセス可能であり、個々の耐炎性の筐体に不利な影響を与えることなく、個々のオンオフレバーの機械的作動を可能にする、電気/電子装置のための個々の作動装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0003】
その目的は、請求項1の特徴によって達成される。
【0004】
本願発明によれば、作動装置は、少なくとも、筐体の外側に回転可能に取付けられたハンドルと、回転可能な固定方法によりハンドルに連結されたシャフトとを少なくとも備える。シャフトは筐体の内部に案内され、そこで回転運動を直線運動に変換するための変換ギヤによりオン/オフレバーに移動可能に連結される。
【0005】
言い換えれば、ハンドルを回転させたとき、個々のシャフトは同じように回転する。オン/オフレバーが様々な位置の間を切替え可能であることで、変換ギヤにより回転運動が直線運動に変換される。本願発明による作動装置は、防爆や同種のものに関して機械的要求について準拠した機械的な部分のみを備える。防爆についての電気的要求は、耐炎性の筐体とその中に含まれる電気/電子装置とにより果たされる。
【0006】
回転運動を直線運動に変換する様々な変換ギヤが考えられる。そのような変換ギヤのシンプルな一例は、シャフトと回転可能に連結された少なくとも1つの歯車と、歯車の伝動部(gearing)に係合してオン/オフレバーに移動可能に連結されているギヤロッド部とを備える変換ギヤである。シャフトを回転させたとき、歯車が共に回転してその回転がギヤロッド部への係合によりギヤロッド部の直線運動に変換され、次々にオン/オフレバーへのギヤロッド部の移動可能な連結を引き起こし、それに応じてギヤロッド部を調整する。
【0007】
このような状況において、歯車は少なくとも部分的な伝動部を有すれば通常は充分である。部分的な伝動部はギヤロッド部に面する側で歯車に形成される。さらに、二つの部分的な伝動部を有する歯車が二つのギヤロッド部を反対側の方向に同時に動かすことも考えられる。
【0008】
歯車に関連するシンプルな方法においてギヤロッド部を配置するために、ギヤロッド部はオン/オフレバーに移動可能に連結したスライド部材に配置されうる。このスライド部材は歯車の回転に対応する方法によりギヤロッド部とともに移動する。この方法では、オン/オフレバーは、ギヤロッド部に直接的に連結される必要はないが、介在されるスライド部材により間接的に連結されなければならない。
【0009】
オン/オフレバーは、製造会社又はさらに電気/電子装置に応じて異なる寸法又は形状を有することができる。さらにこのような状況において、個々の作動を可能にするために、スライド部材は、特にオン/オフレバーとの係合のために交換可能なレバー挿入物を備えることができる。このレバー挿入物は個々のレバーに合うよう形成され、レバーに応じて使用される。
【0010】
レバー挿入物とオン/オフレバーとの間の移動可能な連結のシンプルな係合を可能にするために、レバー挿入物は、部分的にオン/オフレバーを受け入れるためのレバースロットを備えることができる。そして、このレバースロットは、レバーの形状及び寸法に実質的に適合されている。
【0011】
ギヤロッド部又は複数のギヤロッド部に加え、スライド部材により歯車をさらにその位置付けるために、スライド部材は、歯車に面する上方側部に、歯車保持取付け具を備えることができる。それは、関連するシャフトにより歯車の個々の回転を可能にする。同時に、歯車保持取付け具は、歯車へのある程度の支持と空間的な定着とを提供できる。
【0012】
そのような歯車保持取付け具のシンプルな実施形態は、歯車を中間に挟んで互いに反対側に配置された二つの実質的に逆L字形の保持フランジを備えることができる。この方法により、歯車は二つの側部に従って少なくとも回転可能に支持される。このような状況において、ギヤロッド部が特に取外し可能な方法で保持フランジによって支持された場合に、特に有利であることが分かりうる。そして、ギヤロッド部を配置して支持する追加的な手段は必要ない。ギヤロッド部の対応する複数の歯は、歯車の対応する複数の歯が保持フランジにより少なくとも部分的に覆われている範囲でのみ突出することができる。
【0013】
歯車がスライド部材に接触した場合に、特に摩擦によって歯車の回転に不利な影響を与えないよう、スライド部材の上側は平坦なスライド面を備えることができる。
【0014】
シンプルな方法でレバー挿入部を交換可能に配置できるようにするために、レバー挿入部は、オン/オフレバーに向かう方向に開口している挿入保持取付け具内に、スライド部材のスライド方向に対して実質的に横断して、スライド部材内に挿入可能でありうる。
【0015】
挿入保持取付け具においてレバー挿入部を案内しさらに支持することを可能にするために、実質的にレール型であるスライド案内装置が、レバー挿入部及び挿入保持取付け具に形成されうる。
【0016】
筐体にシンプルな方法で対応する作動装置を配置可能とするために、ハンドルは、筐体から外側に突出するシャフトのシャフト端部に取り外し可能に取付けられうる。
【0017】
さらに、ハンドルとシャフト端部との取付けにより、作動装置が取外し可能に筐体に取付けられることが任意に達成される。しかしながら、作動装置を取外し可能に取付けるための他の取付け手段がこの状況において使用されうる。
【0018】
ハンドルをそれに対応するシャフト端部に取外し可能に取付ける容易な手段は、ハンドルとシャフト端部との間に配置可能なバネネリングである。
【0019】
作動装置によるレバーの故意でない作動を避けるために、ハンドルは、ハンドルの回転運動の始動を解除可能なロック装置を備えることができる。
【0020】
そのようなロック装置の例は、筐体にある係止部とハンドルにある調整可能な係止受け部とである。係止受け部を容易に調整することができるように、係止受け部はハンドルに沿って移動可能なスライド部として形成されうる。
【0021】
例として、そのようなスライド部は、ハンドルの一端において移動可能に支持されうる。スライド部が個々に移動して始めることで、係止受け部が係止部に隣接しないようになってロック装置は効果がなくなり、それによりハンドルは個々において回転可能になる。
【0022】
ハンドルが所定の場所に自動的にロックされることを可能にするために、スライド部は、係止部の方向の力により、特に弾性体により作用されうる。さらに、係止部及び係止受け部が隣接するように移動させるために、スライド部は操作者によりそのようなロック位置に移動されなければならない場合がある。
【0023】
以下では本願発明の有利な実施例について図面に添付された図を用いてさらに示す。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本願発明による作動装置を有する筐体の一部を断面にした斜視図である。
図2】ハンドルがない状態の作動装置の拡大図である。
図3図1に示す、作動装置を有する筐体の側面図である。
図4】本願発明の作動装置の一部分を示す拡大図である。
図5】ハンドルを有する筐体の上部を斜め上から見た図である。
図6】ロック装置を有するハンドルの上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1は、本願発明による作動装置1の一実施形態を有する、電気/電子装置2の防燃性筐体3を、側方からみた部分的な斜視図を示している。電気/電子装置は、例えばカットオフスイッチ、電源スイッチ又は回路遮断機である。オン/オフレバー4は、筐体3に配置され、少なくとも二個所の間を実質的に直線的に移動することができる。関連する全ての電気/電子装置2は、筐体7の内部に筐体内に配置され、防爆例えばEx−i、Ex−e、Ex−d又は同様なものに対して個々の要求に準拠している。
【0026】
作動装置1の一部であるスライド部材12は、その機械的な作動のためにオン/オフレバーに配置される。スライド部材12は、ハンドル5の回転運動を直線運動に変換する変換ギヤ8の一部である(さらに図2参照)。個々のハンドル5の耐炎性筐体3の外側に配置される。
【0027】
図2はハンドル5がない状態の作動装置を拡大して詳細に示している。
【0028】
図1に示すハンドル5は、シャフト6の上側シャフト端部23に取外し可能に取付けられる。ハンドル5の反対側にある端部においてシャフト6は、回転可能な固定方法によりシャフト6に連結される歯車9を備える。歯車9は、その円周の少なくとも一部に沿って、部分的伝動部11を備える。図2に示すように、部分的伝動部はギヤロッド部10に対応付けられている。部分的伝動部11又はギヤロッド部10の個々の歯は互いにそれぞれ係合し、それにより、歯車9の回転時、ギヤロッド部10が移動方向20に移動できるようになっている。
【0029】
ギヤロッド部10はスライド部材12に配置されている。スライド部材12は、側部において互いに反対側に配置された、二つの逆L字形の保持フランジ17、18を備えている。ギヤロッド部10は、これら保持フランジの一つ17の下方に配置される。
【0030】
スライド部材12はその上側15に、二つの保持フランジ17、18の間にあるスライド面19を備える。歯車9はスライド面に又はスライド面から少し離れて配置され、歯車の部分的伝動部11は、ギヤロッド部10と係合するために、保持フランジ17、18の下部と係合する。
【0031】
概して、保持フランジ17、18はそれらの間に配置されたスライド面19と共に、シャフト6の方向に部分的かつ両方の側部で歯車を支持する歯車保持固定部16を形成する。
【0032】
スライド部材12はその下側に、オン/オフレバー4に向けて開口している挿入保持取付け具21を備える(さらに図1参照)。レバー挿入部13は、挿入保持取付け具に挿入される。レバー挿入部13の保持及び横方向の案内のために、レバー挿入部13と挿入保持取付け具21との間に配置された複数のスライド案内装置22があり、スライド案内装置22は実質的にレール型に形成される。
【0033】
レバー4に向かって方向付けられる下側に、レバー挿入部13は移動方向20に対して実質的に直交して延びるレバースロット14を備える。レバースロット14は、実質的にレバー4の形状及び寸法に対応している(さらに図3参照)。
【0034】
レバー挿入部13は、オン/オフレバー4のタイプに応じて特定の他のレバースロット14を有する別のレバー挿入部に交換されうる。
【0035】
図1に類似する図3は、部分的な側断面図により個々の筐体3を示している。オン/オフレバー4が、レバー挿入部13のレバースロット14と少なくとも部分的に係合していることが特に明らかになっている。移動方向20におけるスライド部材12の個々の調整により、オン/オフレバー4は動かされ、図3の実施形態によれば、その調整中、オン/オフレバー4は部分的に円弧の経路に沿って移動する。レバースロット14は、オン/オフレバー4に関連付けられ、それにより、レバースロット14との充分な係合がレバーの回動動作中であっても、常に与えられる。
【0036】
概して、本願発明による作動装置1は、耐炎性筐体3の外側に通じる如何なる電気的又は電子的な接続がなくても、レバーの機械的作動を可能にする。これら全ての装置は筐体3の内部に配置される。
【0037】
シャフト6は、その支持のために、筐体壁部33を通って軸受32に回転可能に取付けられる(さらに図4参照)。シャフト6及び軸受32の寸法は、壁33の外側の側部にあるハンドル5の支持と同様、例えばこれら部材間の個々の隙間がスパークに耐えうる方法で形成されうる。
【0038】
個々のハンドル5は、上側シャフト端部23にバネリング24により取外し可能に取付けられる(図4参照)。このため、シャフトは、バネリング24が係合するシャフト端部23の下に、対応するリング保持取付け具を備える。
【0039】
さらに、回転つまみの形をしたハンドル5は、バネリング24が配置される対応するスロットを備える。
【0040】
作動装置1は、バネリング24のこの係合のみにより、筐体3においてハンドル5とシャフト6の対応するスロットにおいて保持されうる。しかしながら、作動装置を固着する他の方法も使用可能である。図5及び図6は、作動装置1のためのロック装置25を特に示している。作動装置1の他の特徴については、先の図1図4に言及されている。
【0041】
図5及び図6に示されるロック装置25は、対応する筐体壁部33の上側に係止部26と、ハンドル5に係止受け部27とを備える。図示実施形態において、係止受け部27は、ハンドル5の端部29においてスライド可能に支持されているスライド部28として形成される。筐体壁部33に面する係止受け部の下側において、係止受け部は係止部26の一端に隣接するよう移動可能な突出部を備える(図5参照)。スライド部28が、操作者によりハンドル5において動かされた場合(図6参照)、次いで、対応する係止受け部27は係止部26に隣接しなくなり、それにより、図6に示すようにハンドル5が時計周りの方向に回転可能になる。
【0042】
係止部26は部分的な円形形状を有し、筐体壁部33から上方に突出する。係止部26は、係止受け部27に隣接するための対応する端部に加え、その反対側の端部に係止端部31を有する。係止端部は、ロック装置25の解除後、ハンドル5が時計周りの方向にどの程度回転するかを決定する。
【0043】
ハンドル5が図5に示すような位置に戻るよう回転されたとき、例えば、スライド部28が、図5に示す位置に操作者によりハンドル5に対して引き出される選択肢がある。この位置においては、係止部26と係止受け部27とが隣接している。さらに、ハンドル5が図5に示す位置に回転された場合に、図5に示す位置が自動的に引き受けることも可能である。例えば、このことは、スライド部28が、図5に示される対応するロック位置へ、弾性体30によりハンドル5で力により作用されることで達成されうる。この場合、操作者は弾性体30に作用する力に対する対応する力をかけ、(図6に示すスライド部28の位置参照)放射状に内側にスライド部28を移動させなければならない。この弾性体30はハンドル5とスライド部28との間に配置される。
【0044】
作動装置1は、シンプルな方法で且つ迅速に利用可能となるよう構成された本願発明により提案され、筐体2の内部に配置された異なる電気又は電子装置2の異なるオン/オフレバー4に適用可能である(レバー挿入部13参照)。加えて、作動装置1はシンプルな方法により、例えば、筐体壁部33のバネリング24のみにより支持されている。変換ギヤ8は、ハンドル5の回転運動のスライド部材12の直線運動への個々の変換を引き起こし、その移動とレバー挿入部13により、オン/オフレバー4を例えばオンとオフとの位置の間で動かす。加えて、作動装置の使用する前はロック装置25によりハンドル5はロック状態であり、そのロック状態は操作者により最初に解除されなければならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6