(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
操作面上での操作体による入力操作位置を検知可能な位置検出センサと、前記入力操作位置での荷重を検知可能な荷重検出センサと、前記位置検出センサの出力に起因する入力操作情報に基づき前記荷重検出センサの出力のオフセットを補正するオフセットキャリブレーションを実行可能な制御部と、を有し、
前記位置検出センサの出力に基づく入力操作が検知されるまで、前記荷重検出センサはスタンバイ状態とされ、前記入力操作が検知されたら前記オフセットキャリブレーションが実行され、続いて、前記荷重検出センサの出力に基づき前記入力操作位置での荷重が検出されることを特徴とする入力装置。
前記オフセットキャリブレーション時に取得される前記荷重検出センサの出力に対するサンプリングレートが、荷重を検出する際に取得される前記荷重検出センサの出力に対するサンプリングレートに比べて低周波数とされる請求項1記載の入力装置。
前記位置検出センサ及び前記荷重検出センサが前記制御部としてのホストICに接続されており、前記ホストICは、前記荷重検出センサを構成するセンサ駆動用ICにて前記オフセットを補正するように指示を出し、あるいは、前記ホストIC内にてオフセット値を格納して前記荷重検出センサから取得した出力に対して前記オフセットキャリブレーションを実行する請求項1または2に記載の入力装置。
前記オフセットキャリブレーション時に取得する前記荷重検出センサの出力に対するサンプリングレートを、荷重を検出する際に取得する前記荷重検出センサの出力に対するサンプリングレートに比べて低周波数とする請求項4記載の入力装置を用いた制御方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、入力装置を組み込んだ機器に加わる応力の変化、温度変化、デバイス形状の経時変化等により、フォースセンサの出力がオフセットドリフトを起こす問題があった。また入力装置の縁を手で掴み、もう一方の手の指で入力操作面を操作する場合、入力装置の縁を手で掴んだ時点でフォースセンサにある程度の荷重が作用する。これにより、正確にフォースセンサを駆動できず、検出精度が落ちたり、また電力消費量が多くなるといった不具合が生じた。
【0007】
各特許文献には、静電容量センサとフォースセンサを備えた入力装置において、フォースセンサの出力をオフセットするキャリブレーションを効率的に行うには、何の情報に基づくものとすればよいのか、またどのようなタイミングとすればよいか特に記載されていない。
【0008】
そこで本発明は上記従来の課題を解決するものであり、特にオフセットキャリブレーションを効率的に行うことができる入力装置及び前記入力装置を用いた制御方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明における入力装置は、操作面上での操作体による入力操作位置を検知可能な位置検出センサと、前記入力操作位置での荷重を検知可能な荷重検出センサと、前記位置検出センサの出力に起因する入力操作情報に基づき前記荷重検出センサの出力のオフセットを補正するオフセットキャリブレーションを実行可能な制御部と、を有することを特徴とするものである。
【0010】
また本発明における入力装置を用いた制御方法は、操作面上での操作体による入力操作位置を検知可能な位置検出センサと、前記入力操作位置での荷重を検知可能な荷重検出センサと、制御部と、を有し、
前記制御部では、前記位置検出センサの出力に起因する入力操作情報に基づいて前記荷重検出センサの出力のオフセットを補正するオフセットキャリブレーションを実行することを特徴とするものである。
【0011】
本発明では、位置検出センサの出力に起因する入力操作情報を利用することで、荷重検出センサに対するオフセットキャリブレーションを効率的に実行することが可能になる。ここで入力操作情報とは、指等の操作体が操作面上にて接触・非接触であることの判定や位置座標の検出の有無を指す。
【0012】
本発明では、前記位置検出センサの出力に基づく入力操作が検知されない間に、前記オフセットキャリブレーションが実行され、前記入力操作が検知されたら、前記オフセットキャリブレーションが停止されて、前記荷重検出センサの出力に基づく前記入力操作位置での荷重が検出されることが好ましい。これによりキャリブレーションの実行と、荷重の検出とを効率よく行うことができる。
【0013】
あるいは本発明では、前記位置検出センサの出力に基づく入力操作が検知されるまで、前記荷重検出センサはスタンバイ状態とされ、前記入力操作位置が検知されたら前記オフセットキャリブレーションが実行され、続いて、前記荷重検出センサの出力に基づき前記入力操作位置での荷重が検出されることが好ましい。この発明では、荷重検出センサをスタンバイ状態としておき、前記位置検出センサの出力に基づいて入力操作が検知されたら即座に荷重検出センサの出力を読み込んで前記オフセットキャリブレーションを実行する。これにより、スピーディにオフセットキャリブレーションを実行することができ、オフセットキャリブレーションから荷重検出のステップにスムースに移行させることができる。
【0014】
また本発明では、前記オフセットキャリブレーション時に取得される前記荷重検出センサの出力に対するサンプリングレートが、荷重を検出する際に取得される前記荷重検出センサの出力に対するサンプリングレートに比べて低周波数とされることが好ましい。これによりキャリブレーション時における消費電力を低減でき、また、荷重検出に対するデータの欠損を回避でき、荷重検出を遅滞なく行うことができる。
【0015】
また本発明では、前記位置検出センサ及び前記荷重検出センサが前記制御部としてのホストICに接続されており、前記ホストICは、前記荷重検出センサを構成するセンサ駆動用ICにて前記オフセットを補正するように指示を出し、あるいは、前記ホストIC内にてオフセット値を格納して前記荷重検出センサから取得した出力に対して前記オフセットキャリブレーションを実行する構成にできる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の入力装置、及び前記入力装置を用いた制御方法によれば、位置検出センサの出力に起因する入力操作情報を利用することで、荷重検出センサに対するオフセットキャリブレーションを効率的に実行することが可能になる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、本発明の実施形態における入力装置(タッチパネル)の部分縦断面図であり、
図2は、静電容量式タッチパネルセンサの説明図であり、
図3は、荷重検出センサ(フォースセンサ)の説明図であり、
図3(a)は部分縦断面図、
図3(b)は、荷重検出センサを構成するセンサ基板の裏面透視図であり、
図4は、本実施形態の入力装置の平面図を示す。
【0019】
本実施形態における入力装置(タッチパネル)1は、静電容量式タッチパネルセンサ(位置検出センサ)2の裏面側に複数の荷重検出センサ(フォースセンサ)3を備えた構成である。
【0020】
図1に示すように静電容量式タッチパネルセンサ2は、透明な操作パネル4と、操作パネル4の裏面4bに設けられたセンサ層5とを有して構成される。操作パネル4はガラスやプラスチック等で構成される。操作パネル4の表面が操作面4aである。
【0021】
センサ層5は、例えば
図2に示すようにITO等で形成されたX電極27とY電極28とを有して構成される。X電極27とY電極28との間は絶縁されている。また、X電極27とY電極28とは直交している。指等の操作体Fで操作面4a上を押圧すると、操作体と各電極27,28との間の静電容量が変化する。この静電容量変化に基づき操作体Fの入力操作位置を検出することが可能である。なおセンサ層5の構成は
図2のものに限定されない。
図2のように電極がX電極27とY電極28との2層構造とされていてもよいし、1層構造で構成することも可能である。また静電容量式でなく抵抗膜式等とすることも可能である。
【0022】
荷重検出センサ3は、
図3に示すように、センサ基板12と、ベース基板13とを有する。センサ基板12には、変位部14と、変位部14の上面に上方に向けて突出する突起状の受圧部17が設けられる。センサ基板12とベース基板13との間には所定の空間部15が形成されており、これにより変位部14が荷重を受けると高さ方向に変位できるようになっている。
図3(a)(b)に示すように、センサ基板12の裏面には、歪検出素子として複数のピエゾ抵抗素子16が設けられる。受圧部17で受けた荷重により変位部14が高さ方向に変位すると、その変位量に応じて各ピエゾ抵抗素子16の電気抵抗が変化し、各ピエゾ抵抗素子16によって構成されたブリッジ回路の中点電位が変化することで、センサ出力を得ることが出来る。
図3(b)に示すように各ピエゾ抵抗素子16から引き回された配線部18が図示しないパッド部と電気的に接続されている。
【0023】
本実施形態における荷重検出センサ3は
図3に示した構成以外のものであってもよい。例えば操作面4aを押圧したときに2つの電極間の距離の変化に基づいて静電容量が変化し、この静電容量変化により荷重を検出することが可能な構成にすることもできる。
【0024】
図1に示すように、荷重検出センサ3は、静電容量式タッチパネルセンサ2の裏面側に配置される。荷重検出センサ3は、例えば、
図4に示すように、操作面4aの周辺部の4隅に配置される。また
図1に示すように、荷重検出センサ3を支える支持部9を備え、この支持部9と静電容量式タッチパネルセンサ2間が高さ方向に変形可能な接続部11により接続されている。これにより操作面4aを押圧したときに操作パネル4が下方に移動し、荷重検出センサ3に荷重を加えることができる。接続部11は例えば両面テープである。
【0025】
なおタッチパネル1における荷重検出センサ3の支持構造は
図1に示すものに限定されない。また、タッチパネル1における荷重検出センサ3の位置は
図4に示すものに限定されず、例えば、タッチパネル1の周辺部における各辺の中央部に夫々、配置しても良く、押圧力の荷重を適切に検知できるところに適宜配置できるものである。また荷重検出センサ3の数についても限定されるものではない。
【0026】
図5に示すように、タッチパネル1を構成する静電容量式タッチパネルセンサ2及び荷重検出センサ3は、夫々、ホストIC(制御部)7に接続されている。またホストIC7からのデータを機器本体部の画像処理部21に送信できるようになっている。
【0027】
図1に示すように指等の操作体Fにより操作面4a上を入力操作すると、静電容量式タッチパネルセンサ2からホストICに静電容量変化に基づく第1の信号D1が出力される。ホストIC7では、第1の信号D1に基づいて
図8(b)に示すように操作体Fが操作面4a上に接触しているか非接触であるかを判定する。また、静電容量式タッチパネルセンサ2からの出力に基づいてホストIC7では、操作体Fによる入力操作位置の位置座標(X,Y)を求めることができる。
【0028】
操作面4a上を操作体Fで押圧すると、荷重検出センサ3からホストIC7に第2の信号D2が出力される。
図8(a)には、横軸を時間とした荷重検出センサ3からの出力(アナログ信号)が図示されている。荷重検出センサ3からの出力(アナログ信号)を取得したホストIC7では、予め設定されている
図8(a)に示す閾値に基づき、出力値が閾値より大きい場合には押圧したと判定し、出力値が閾値より小さいと押圧していないと判定する。
【0029】
そしてホストIC7では、荷重検出センサ3の出力に基づいて入力操作位置の荷重を求めることが出来る。荷重検出センサ3の出力に基づきどのようにして荷重を算出するかは特に限定されるものではない。例えば複数ある各荷重検出センサ3の出力値を平均化するなどして荷重を求めることが出来る。
そして操作体Fによる入力操作位置での荷重値や位置座標(X,Y)の各データが
図5に示す画像処理部21に送信され、画像処理部21では送信データに基づいて液晶ディスプレイ10(
図1参照)の画像表示処理を行う。
【0030】
次に
図6に示すフローチャートを用いてオフセットキャリブレーション等について説明する。
【0031】
図6に示すようにまずセルフテストを実行する(ステップST1)。セルフテストでは、ICが健全に動作するか等を検査する。
【0032】
セルフテストをパスすると次に、ホストIC7では、オフセットキャリブレーションを実行する(ステップST2)。
【0033】
オフセットキャリブレーションでは、例えば10Hz以下の低サンプリングレートで、荷重検出センサ3の出力を測定し、オフセット補正を行う。オフセット補正については後述する。
【0034】
次に、静電容量式タッチパネルセンサ2の出力に基づき入力操作がされたか否かを監視する。ここで入力操作とは、
図8(b)で示したように指等の操作体Fが操作面4a上を接触したと判定された状態や操作体Fの位置座標(X,Y)が得られた状態を指す。
【0035】
ステップST3で、入力操作を検知しないとき、すなわち
図8(b)に示す非接触と判定された状態や位置座標(X,Y)が得られない状態のとき、再び、ステップST2のオフセットキャリブレーショ
ンに戻る。
【0036】
図8(a)(b)に示すように、指操作体Fが非接触と判定されると、オフセットキャリブレーションのサンプリングタイムが開始される。このとき上記したように例えば10Hz以下の低サンプリングレートで、荷重検出センサ3の出力を測定する(
図8(d)も参照)。
【0037】
図8(a)に示すように、荷重検出センサからの出力には、様々な要因によりオフセットドリフトが生じている。このオフセット量をゼロにするのが、オフセットキャリブレーションである。ホストIC7では、オフセットキャリブレーション時、荷重検出センサ3の出力を低サンプリングレートで取得しており、
図8(a)(d)に示すタイミングでオフセットキャリブレーションを実行する。オフセットキャリブレーションを実行したことで、その後、荷重検出センサの出力値は約ゼロに戻る。オフセットキャリブレーションは、低サンプリングレートで次のステップST4に移行するまで、何回も繰り返し行われる。さてどのようにしてオフセット量をゼロにするかであるが、例えばホストIC7から、荷重検出センサ3を構成するセンサ駆動用IC19にオフセットを補正するように指示を出す(ハードキャリブレーション)。これにより、荷重検出センサ3内にてオフセットが補正され、
図8(a)に示すオフセット量がキャンセルされた状態のアナログ出力(第2の信号D2)をホストIC7に送信することができる。あるいは、ホストIC側で
図8(a)に示すオフセット量を格納しておき、荷重検出センサ3からホストICに送信されたオフセット量が乗った状態のアナログ出力(第2の信号D2)に対しホストIC7内にてオフセット補正を行うこともできる(ソフトキャリブレーション)。
【0038】
図6に示すように、ステップST3にて、静電容量式タッチパネルセンサ2の出力(第1の信号D1)に基づき入力操作が検知されたとき、すなわち操作体Fが操作面4a上に接触したと判定したり位置座標(X,Y)が検知されたとき、ステップST4に移行する。ステップST4では、オフセットキャリブレーションを停止するとともに、オフセットキャリブレーション時よりも、高周波(例えば10Hz以上)のサンプリングレートで荷重検出センサ3の出力を取得する。
【0039】
図8(d)にセンサ駆動周波数を示す。
図8(c)(d)に示すように、操作体Fが操作面4a上を接触・押圧していると判定した際、ホストIC7では、高周波のサンプリングレートで荷重検出センサ3の出力を取得する。一方、操作体Fが操作面4a上を非接触・非押圧であると判定されると、ホストIC7では、低周波のサンプリングレートで荷重検出センサ3の出力を取得して既に説明したオフセットキャリブレーションを実行する。
【0040】
続いて、
図6のステップST5では、出力の平均化や荷重計算を行うデータ処理を実行する。
【0041】
次に、
図6のステップST6では、静電容量式タッチパネルセンサ2の出力に基づき、入力操作が継続した状態であるか否かを監視し、入力操作が継続していれば、ステップST4に戻る。一方、入力操作が継続していない、すなわち
図8(b)あるいは
図8(c)に示すように操作体Fが操作面4a上に非接触あるいは非接触・非押圧と判定された場合には、再び、ステップST2のオフセットキャリブレーションに戻る。
【0042】
図7に示す別のフローチャート(なお
図6と同じステップについては同じ符号を付した)では、セルフテストを実行した後(ステップST1)、荷重検出センサ3(フォースセンサ)をスタンバイ状態にする(ステップST7)。スタンバイ状態では、荷重検出センサ3は起動した動作状態にあり、ホストIC7が呼び出せばいつでも出力(第2の信号D2)を取り出せる状態とされている。
【0043】
次に、静電容量式タッチパネルセンサ2の出力に基づき、入力操作がされているか否かを判定する(ステップST3)。すなわち
図8(b)に示すように、操作体Fが操作面4a上に接触していると判定されたり位置座標(X,Y)が検知されるとステップST2のオフセットキャリブレーションに移行し、非接触と判定されたり位置座標(X,Y)を検知できない場合には、再びステップST3に戻って入力操作状態を監視する。
【0044】
オフセットキャリブレーションのステップST2の後、
図6で説明したと同じでステップST5及びステップST6に移行する。ステップST6で、入力操作を継続していない、すなわち操作体Fが操作面4a上から離れたり位置座標(X,Y)が検知されなくなるとステップST6からステップST7に移行する。
【0045】
以上のようにホストIC7(制御部)では、静電容量式タッチパネルセンサ2の出力に起因する入力操作情報に基づいて、荷重検出センサ3の出力のオフセットを補正するオフセットキャリブレーションを実行する。ここで入力操作情報とは、指等の操作体Fが操作面4a上にて接触・非接触であることの判定や位置座標の検出の有無を指す。例えば、
図6の形態では、静電容量式タッチパネルセンサ2の出力に基づく入力操作を検出しない間、一定周期(低サンプリングレート)で、オフセットキャリブレーションを実行している(
図8も参照)。一方、
図7の形態では、入力操作が検知されたらオフセットキャリブレーションを実行している。
【0046】
このように静電容量式タッチパネルセンサ2の出力に起因した入力操作情報を利用することで、荷重検出センサ3に対するオフセットキャリブレーションを効率的に実行することができる。例えば電源投入時やアプリケーション起動時のタイミングでのみ、オフセットキャリブレーションを実行する構成であると、アプリケーションが動作している間、オフセットキャリブレーションは実行されず、オフセットドリフトを定期的にキャンセルすることができない。
【0047】
静電容量式タッチパネルセンサ2と荷重検出センサ3とを備えた入力装置1では、荷重検出センサ3にて荷重が検知される状態では必ず静電容量式タッチパネルセンサ2による入力操作が検知された状態にある。すなわち静電容量式タッチパネルセンサ2による入力操作が検知されない状態にて、荷重検出センサ3から出力があれば、その出力はオフセットドリフトである。また、指等の操作体Fにより操作面4a上を押圧するには、まず操作体Fが操作面4a上に接触した状態が生じる。よって静電容量式タッチパネルセンサ2により接触状態を検知した瞬間に荷重検出センサ3から出力があれば、その出力もオフセットドリフトであり、あるいはオフセットドリフトを多分に含んでいる。また静電容量変化により操作体のXY座標を検知する静電容量式等のタッチパネルセンサ2は、荷重検出センサ3に比べてオフセットドリフトが生じにくい。このため、オフセットキャリブレーションのタイミングとして静電容量式タッチパネルセンサ
2の出力に起因する入力操作情報を利用することで、オフセットキャリブレーションを定期的に且つ精度良く実行できる。
【0048】
図6に示すフローチャートでは、オフセットキャリブレーションのタイミングを、静電容量式タッチパネルセンサ2の出力に基づく入力操作を検知しない状態のとき、すなわち操作体が操作面4a上に非接触の状態のときとしている(
図8参照)。このためオフセットキャリブレーションのタイミングは、
図6に示すステップST4での荷重検出センサ3の出力測定タイミングと重ならず、オフセットキャリブレーションの実行と、荷重検出とを効率よく行うことができる(
図8(d)に示す「
図6でのキャリブレーションタイミング」参照)。
【0049】
一方、
図7に示すフローチャートでは、静電容量式タッチパネルセンサ2の出力に基づく入力操作を検知したら、オフセットキャリブレーションを実行する。このため
図7では、オフセットキャリブレーション前に、荷重検出センサ3をスタンバイ状態にしておき、静電容量式タッチパネルセンサ2の出力に基づく入力操作を検知したら、即座に、荷重検出センサ3の出力を取得してオフセットキャリブレーションを実行できるようにしている(
図8(d)に示す「
図7でのキャリブレーションタイミング」参照)。これにより、スピーディにオフセットキャリブレーションを実行することができ、オフセットキャリブレーション(ステップST2)から荷重検出(ステップST5,ステップST6)にスムースに移行させることができる。
【0050】
また、静電容量式タッチパネル
センサ2の出力に基づく入力操作の検知とともに、荷重検出センサ3によりある所定の荷重を検知したことを条件として、オフセットキャリブレーションが実行されるようにしてもよい。すなわち
図8(c)に示す接触・押圧と判定したときに、オフセットキャリブレーションを実行してもよい。
【0051】
また、
図6、
図7で示したように、オフセットキャリブレーション時における荷重検出センサ3の出力に対するサンプリングレートを、荷重を検出する際の荷重検出センサ3の出力に対するサンプリングレートに比べて低周波数とすることが好ましい。例えば、オフセットキャリブレーション時における荷重検出センサ3の出力に対するサンプリングレートを1〜10Hz程度に設定し、荷重を検出する際の荷重検出センサ3の出力に対するサンプリングレートを10〜200Hzに設定する。これによりキャリブレーション時における消費電力を低減でき、また荷重検出に対するデータの欠損を回避でき、荷重検出を遅滞なく行うことができる。
【0052】
本実施形態における入力装置(タッチパネル)1は、携帯電話、携帯用の情報処理装置、携帯用の記憶装置、携帯用のゲーム装置などに適用できる。