(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記センサ回路は、容量結合を生じさせるカップリング容量と、前記カップリング容量の一端の電位を変化させる手段と、前記カップリング容量の他端に接続された検知電極と、前記検知電極の電位を読み出す手段とを有し、
前記補正動作を実行させる手段は、前記補正動作の際、前記カップリング容量の一端の電位を変化させない、請求項1に記載の表示装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態に係る表示装置および表示装置の駆動方法について、図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、本実施の形態の表示装置の構成を示す概略の平面図である。
本実施形態に係る表示装置1は、液晶表示パネルPNL、及び回路基板60を備えている。液晶表示パネルPNLの端部には、フレキシブル基板FC1、FC2の一端が電気的に接続されている。フレキシブル基板FC1、FC2の他端には回路基板60が電気的に接続されている。
【0013】
液晶表示パネルPNLは、マトリクス状に配置された複数の画素からなる表示部DYPと、表示部DYPの周囲に配置された走査線駆動回路YDと信号線駆動回路XDと、を備えている。そして、回路基板60は、表示装置の表示動作を制御すると共に、液晶表示パネルPNLに設けられたセンサ回路(後述する)を制御する。即ち、回路基板60は、外部信号源SSから取得した映像信号を液晶表示パネルPNLに出力する。また回路基板60は、センサ回路を動作させる信号を供給するとともに、センサ回路から取得した出力信号を制御部65へ出力する。
【0014】
図2は、本実施の形態の表示装置の一断面を示す図である。
本実施形態に係る表示装置1は、液晶表示パネルPNL、照明ユニット、フレーム40、ベゼルカバー50、回路基板60、及び保護ガラスPGLを備えている。
【0015】
照明ユニットは、液晶表示パネルPNLの背面側に配置される。フレーム40は、液晶表示パネルPNLと照明ユニットとを支持する。ベゼルカバー50は、液晶表示パネルPNLの表示部DYPを露出させるようにフレーム40に取り付けられる。回路基板60は、フレーム40の背面側に配置される。保護ガラスPGLは、ベゼルカバー50上に接着剤70により固定される。
【0016】
液晶表示パネルPNLは、アレイ基板10と、アレイ基板10と対向するように配置された対向基板20と、アレイ基板10と対向基板20との間に挟持された液晶層LQとを備えている。アレイ基板10は液晶層LQと反対側の主面に取り付けられた偏光板10Aを備えている。対向基板20は液晶層LQと反対側の主面に取り付けられた偏光板20Aを備えている。
【0017】
照明ユニットは、図示しない光源、導光体32、プリズムシート34、拡散シート36、及び反射シート38を備えている。
導光体32は、光源から入射された光を液晶表示パネルPNL側に向けて出射する。プリズムシート34および拡散シート36は、液晶表示パネルPNLと導光体32との間に配置された光学シートである。反射シート38は、液晶表示パネルPNLとは反対側の導光体32の主面と対向するように配置される。プリズムシート34および拡散シート36は、導光体32から出射された光を集光および拡散する。
【0018】
保護ガラスPGLは、液晶表示パネルPNLの表示部DYPを外部からの衝撃から保護している。なお、保護ガラスPGLは、省略することも可能である。
【0019】
続いて、
図1に示す表示装置について詳細に説明する。
【0020】
液晶表示パネルPNLは、一対の電極基板であるアレイ基板10および対向基板20間に液晶層LQを挟持した構造である。アレイ基板10に設けられた画素電極PEおよび対向基板20に設けられた共通電極CEから液晶層LQに印加される液晶駆動電圧により液晶表示パネルPNLの透過率が制御される。
【0021】
アレイ基板10では、複数の画素電極PEが透明絶縁基板(不図示)上において略マトリクス状に配置される。また、複数のゲート線GLが複数の画素電極PEの行に沿って配置され、複数の信号線SLが複数の画素電極PEの列に沿って配置される。
【0022】
各画素電極PEおよび共通電極CEは例えばITO(Indium Tin Oxide)等の透明電極材料からなり、それぞれ配向膜ALで覆われる。画素電極PEおよび共通電極CEは液晶層LQの一部である画素ブロックと共に液晶画素PXを構成する。
【0023】
ゲート線GLおよび信号線SLの交差位置近傍には、複数の画素スイッチSWPが配置される。各画素スイッチSWPは、例えば薄膜トランジスタ(TFT : Thin Film Transistor)であって、ゲートがゲート線GLに接続され、ソース−ドレインパスが信号線SLおよび画素電極PE間に接続され、対応ゲート線GLを介して駆動されたときに対応信号線SLおよび対応画素電極PE間で導通する。
【0024】
更に、アレイ基板10には、センサ回路12が設けられ、このセンサ回路12を駆動するためのカップリングパルス線CPL、プリチャージゲート線PG、および、読み出しゲート線RGが、複数の画素電極PEの行に沿って配置される。
なお、本実施形態では、信号線SLは、センサ回路12を駆動する信号を供給するプリチャージ線PRL、および、読み出し線ROLとしても用いられる。この詳細の動作については後述する。
【0025】
走査線駆動回路YDは、複数のゲート線GLに画素スイッチSWPをオンする(ソース−ドレインパスを導通させる)ためのゲート電圧を供給して、ゲート線GLを順次駆動する。また、走査線駆動回路YDは、複数のカップリングパルス線CPL、複数のプリチャージゲート線PGおよび複数の読み出しゲート線RGを所定のタイミングで駆動して、センサ回路12を駆動させる。
【0026】
信号線駆動回路XDは、ソース−ドレインパスが導通した画素スイッチSWPを介して、信号線SLから画素電極PEへ映像信号を供給する。
【0027】
また、不図示の共通電極駆動回路は、共通電極CEに共通電圧Vcomを供給する。共通電極駆動回路は、必要に応じて、共通電極CEに供給する共通電圧Vcomの極性を反転させて、表示装置1の極性反転方式に対応するように液晶層LQに印加される電圧の極性を反転させる。
【0028】
回路基板60は、マルチプレクサMUX、D/A変換部DAC、A/D変換部ADC、インタフェース部I/F、及びタイミングコントローラTCONTを備えている。
【0029】
タイミングコントローラTCONTは、回路基板60に搭載される各部の動作、走査線駆動回路YD、信号線駆動回路XD、共通電極駆動回路及びセンサ回路12の動作を制御する。
【0030】
外部信号源SSからインタフェース部I/Fを介して取り込まれたデジタル映像信号は、D/A変換部DACによってアナログ信号に変換され、所定のタイミングでマルチプレクサMUXにより信号線SLに出力される。
【0031】
センサ回路12からの出力信号は、マルチプレクサMUXにより所定のタイミングでA/D変換部ADCへ供給され、デジタル信号に変換されて、インタフェース部I/Fに供給される。インタフェース部I/Fは、受信したデジタル信号を制御部65へ出力する。制御部65は、受信したデジタル信号により接触有無の検知、及び座標計算を行なって、指先やペン先等が接触した座標位置を検出する。
【0032】
図3は、本実施の形態におけるセンサ回路12の等価回路を示す図である。
センサ回路12は、検知電極12E、プリチャージ線PRL、読み出し線ROL、プリチャージゲート線PG、カップリングパルス線CPL、読み出しゲート線RG、プリチャージスイッチSWA、カップリング容量C1、増幅用スイッチSWB、および、読み出し用スイッチSWCを備えている。
【0033】
検知電極12Eは、接触体の有無による検知容量の変化を検出する。プリチャージ線PRLは、検知電極12Eにプリチャージ電圧を供給する。読み出し線ROLは、検知電極12Eの電圧を取り出す。プリチャージゲート線PG、カップリングパルス線CPL、読み出しゲート線RGは、センサ回路12の動作を駆動するための信号を供給する。
【0034】
プリチャージスイッチSWAは、プリチャージ電圧を検知電極12Eへ書き込み、かつ保持するためのスイッチである。カップリング容量C1は、検知電極12Eに検知容量の変化による電圧差を生じさせる。増幅用スイッチSWBは、検知電極12Eに生じた電圧差を増幅するためのスイッチである。読み出し用スイッチSWCは、増幅された電圧差を読み出し線ROLへ出力し、かつ保持するためのスイッチである。
【0035】
プリチャージ線PRL、および、読み出し線ROLは信号線SLと共通の配線を用いている。なお、センサ回路12は複数の画素PXに対して1つ配置されるため、信号線SLの一部が共用されることになる。
【0036】
プリチャージスイッチSWAは例えばp型の薄膜トランジスタであって、ゲート電極がプリチャージゲート線PGと電気的に接続され(あるいは一体に構成され)、ソース電極がプリチャージ線PRLと電気的に接続され(あるいは一体に構成され)、ドレイン電極が検知電極12Eと電気的に接続され(あるいは一体に構成され)ている。
【0037】
増幅用スイッチSWBは例えばp型の薄膜トランジスタであって、ゲート電極が検知電極12Eと電気的に接続され(あるいは一体に構成され)、ソース電極がカップリングパルス線CPLと電気的に接続され(あるいは一体に構成され)、ドレイン電極が読み出し用スイッチSWCのソース電極と電気的に接続され(あるいは一体に構成され)ている。
【0038】
読み出し用スイッチSWCは例えばp型の薄膜トランジスタであって、ゲート電極が読み出しゲート線RGと電気的に接続され(あるいは一体に構成され)、ソース電極が増幅用スイッチSWBのドレイン電極と電気的に接続され(あるいは一体に構成され)、ドレイン電極が読み出し線ROLと電気的に接続され(あるいは一体に構成され)ている。
【0039】
図4は、本実施形態に係る表示装置1の駆動方法の一例を説明するためのタイミングチャートである。
【0040】
プリチャージゲート線駆動波形(プリチャージゲート信号波形)は、プリチャージゲート線PGに印加され、プリチャージ用スイッチSWAのゲ−ト電極端子に入力される。この結果、プリチャージパルスがオンレベル(ローレベル)のタイミングでプリチャージ線PRLからプリチャージ電圧Vprcがプリチャージ用スイッチSWAを通じて検知電極12Eに書き込まれる。
【0041】
カップリングパルス線駆動波形は、カップリングパルス線CPLに印加され、カップリング容量C1を介して接触体の有無により検知電極12Eの電位を変動させる。検知電極電位波形は検知電極12Eの電位変動を示したものであり、検知電極電位(指なし)と、検知電極電位(指あり)との間に電圧差を生じさせることができる。
【0042】
増幅用スイッチSWBのゲート−ソース(GS)間電圧波形は検知電極12Eで生じた電圧差が増幅用スイッチSWBの動作点の差に反映されることを示している。ゲート−ソース(GS)間電圧(指なし)とゲート−ソース(GS)間電圧(指あり)とで電圧差が生じる。読み出しゲート線駆動波形は、読み出しゲート線RGに印加され、読み出し用スイッチSWCのゲ−ト電極端子に入力される。
【0043】
この結果、読み出しゲート線RGに印加されたパルスがオンレベルのタイミングでカップリングパルスの変動後の電位が増幅用スイッチSWB、および読み出し用スイッチSWCを介して読み出し線ROLに出力される。読出し線ROLに出力される電圧波形はこの電圧変動を示したものであり、出力電圧(指あり)と出力電圧(指なし)との間には電圧差が生じる。
【0044】
センサ回路12を駆動する場合、まず、タイミングコントローラTCONは走査線駆動回路YDを制御して、プリチャージゲート線PGに印加する電圧をロー(L)レベルにしてプリチャージスイッチSWAをオンさせる。タイミングコントローラTCONは信号線駆動回路XDを制御してプリチャージ線PRLにプリチャージ電圧を印加して、スイッチSWAを介して検知電極12Eにプリチャージ電圧を印加する。
【0045】
次に、タイミングコントローラTCONは、プリチャージスイッチSWAをオフさせた後、走査線駆動回路YDを制御して、カップリングパルス線CPLをハイ(H)レベルとする。カップリングパルスがローレベルからハイレベルへ変化すると、カップリング容量C1により検知電極12Eの電位に電圧が重畳される。このとき、検知電極12Eに重畳される電圧の大きさは、検知電極12Eと接触体との間の容量によって異なる。
【0046】
例えば、検知電極12Eの上方の対向基板20に指やペン先等が接触している場合には、検知電極12Eと指との間に容量が生じる。検知電極12Eの上方において指先やペン先等が接触している場合には、指先やペン先等が無い場合と比較して検知電極12Eに重畳される電圧の大きさが小さくなる。
【0047】
検知電極12Eの電位に応じて、増幅用スイッチSWBのオン抵抗が異なる。本実施形態では、検知電極12Eの上方において指先やペン先等が接触している場合には増幅用スイッチSWBのオン抵抗が低下し、検知電極12Eの上方において指先やペン先等が接触していない場合には増幅用スイッチSWBのオン抵抗が比較的高くなる。
【0048】
次に、タイミングコントローラTCONは走査線駆動回路YDを制御して、読み出しゲート線RGの電圧をローレベルとして読み出し用スイッチSWCをオンさせる。検知電極12Eの上方において指先やペン先等が接触している場合には、読み出し用スイッチSWCがオンすると、増幅用スイッチSWBおよび読み出し用スイッチSWCを介してカップリングパルスが読み出し線ROLへ供給される方向に働く。
【0049】
したがって、指先やペン先等が接触している場合には、読み出し線ROLの電位がカップリングパルス電位に向かって変化する。指先やペン先等が接触していない場合には、指先やペン先等が接触している場合よりも読み出し線ROLの電位の変化が小さくなる。
【0050】
そこで、読み出しゲート線PGがオンしてからの出力期間Tread経過時での出力電圧(指あり)と出力電圧(指なし)との出力電圧差を検出することにより指先やペン先等が接触している位置を検出することが可能となる。
【0051】
図5は、本実施の形態の表示装置におけるセンサの配置を模式的に示す図である。
図5に示す配置では、800(xRGB)x480の表示画素(不図示)と、50x30のセンサ100とが設けられている。そして、複数の表示画素に対して一つのセンサ100が対応している。
【0052】
図5の点線で囲まれたブロック110が、1つの繰り返し単位である。このブロック110の中に、16(xRGB)x16の表示画素と、1つのセンサ100とが含まれる。従って、表示部DYP全体で、ブロック110が50x30繰り返し配置されている。
【0053】
なお、
図5では1つのブロック110にセンサ回路12が4箇所に描かれている。これらのセンサ回路12は電気的に接続されて1つのセンサ100として機能する。なお、1ブロック110内のセンサ回路12の数は4個に限られない。また、センサ回路12は、ブロック110内に等間隔で配置されている必要はなく、ブロック内に適宜に配置されていれば良い。更に、隣接するブロック110で、センサ回路12の配置が異なっているが、図示の配置に限られず、ブロック内に適宜に配置されていれば良い。なお、
図5では、簡略のため2つのブロック110と2つのセンサ100とを示し、他のブロック110及びセンサ100の表示は省略している。
【0054】
次に、上述のように構成されたセンサの動作について説明する。以下の説明では、それぞれのセンサを区別するため、適宜、
図5に示すように2つのセンサ100を、センサ100a及びセンサ100bと呼ぶ。
【0055】
本実施の形態の表示装置では、隣接する2つのセンサ100a、100bが協働して接触検知動作を実行する。即ち、センサ100aが容量結合の強弱を読み取る動作(通常動作)を行う際には、センサ100bが容量結合の強弱を読み取らない動作(補正動作)を実行する。通常動作するセンサ100aには、カップリングパルス線CPLにカップリングパルスがセンサ用YドライバYDSから供給されるが、補正動作するセンサ100bには、カップリングパルスは供給されず、カップリングパルス線CPLには固定電位がセンサ用YドライバYDSから供給される。
【0056】
通常動作を行うセンサ100aの出力信号は、容量結合の強弱の信号成分に加えて、上述した様々なノイズ成分を含んでいる。一方、補正動作を行うセンサ100bの出力信号は、容量結合の強弱を読み取らないため、ノイズ成分のみを含んでいる。
即ち、センサの出力信号は、以下の式で表される成分を含んでいる。
通常動作時のセンサ出力信号=容量結合強弱の信号成分+ノイズ成分
補正動作時のセンサ出力信号=ノイズ成分
従って、通常動作時と補正動作時のセンサ出力信号の差分信号を用いれば、ノイズを除去あるいは低減することが可能になり、容量結合の強弱をより正確に読み取ることができるため、指接触有無をより正確に判定できる。
【0057】
両センサ100a、100bの出力信号は、表示兼センサ用XドライバXDDS、回路基板60を介して制御部65に送られる。制御部65は、差分処理を実行して、容量結合の強弱、即ち指接触の有無をノイズの影響を避けて正確に読み取ることが可能になる。
【0058】
ところで、上述の動作においては、2つのセンサ100a、100bを1組としてセンサ動作を実行しているため、センサの分解能が低下する恐れがある。これを避けるため、両センサ100a、100bの役割を逆とする動作を追加して設ける。即ち、センサ100aが補正動作、センサ100bが通常動作を追加して実行する。
【0059】
図6は、本実施の形態の表示装置におけるセンサの動作を示すタイミングチャートである。
【0060】
上述のように、ブロック110は表示部DYP中に、水平方向に50個(列)、垂直方向に30個(行)存在する。即ち、センサ100は、表示部DYP中に30行存在する。一方、表示画素は表示部DYP中に、水平方向に800個(列)、垂直方向に480個(行)存在する。従って、1ブロック110には、16行(=480/30)の表示画素が存在する。
【0061】
図6に示すタイミングチャートでは、1行のセンサ動作と16行の表示動作によってセンサ・表示動作繰り返し単位が構成される。センサ・表示動作繰り返し単位は1フレーム(通常16.7msec)の間に30回繰り返され、全30行のセンサと全480行の表示画素が選択される。
【0062】
センサ動作は、各センサ・表示動作繰り返し単位の前半に行われる。最初に1組の隣接するセンサ100a、100bのうち左(L)側のセンサ100aが通常動作を実行し、右(R)側のセンサ100bが補正動作を実行する。続いて、L側とR側のセンサが役割を逆にして動作する。その後、16行分の表示動作が行われる。
【0063】
以上のセンサ・表示動作を逐次、単位を進めて繰り返して実行し、両センサの出力信号の差分を取ることにより、センサ出力信号に含まれるノイズ成分を除去あるいは低下することができる
なお、L側とR側のセンサ出力信号に含まれるノイズ成分が同一となるように、L側とR側のセンサ動作タイミングは、略同一となることが望ましい。
【0064】
[本実施の形態のバリエーション]
上述の実施の形態は、種々のバリエーションの形態として構成することができる。
【0065】
(1)上述の実施の形態においては、センサ動作は、各センサ・表示動作繰り返し単位の前半に行われたが、各センサ・表示動作繰り返し単位の後半に実行しても良い。
【0066】
(2)上述の実施の形態においては、アクティブ型のセンサ回路を有するタッチパネルについて説明したが、アクティブ型のセンサ回路は上述の構成に限られない。またパッシブ型のセンサ回路を有するタッチパネルについても同様に適用することができる。
【0067】
(3)上記実施形態に係る表示装置1は、TN(Twisted Nematic)モード、IPSモード、OCB(Optically Compensated Bend)モード等の表示モードを採用する液晶表示装置であってもよい。
【0068】
(4)上記実施形態に係る表示装置は、カラー表示タイプ、白黒表示タイプの表示装置にも適用可能である。
【0069】
(5)センサ回路12は、読み出し用スイッチSWCおよび読み出しゲート線RGを省略してもよい。その場合には、増幅用スイッチSWBのドレイン電極と読み出し線ROLとが電気的に接続される。
【0070】
(6)カップリングパルスはゲート線GLから供給しなくても良く、例えば信号線SLと並行した配線を追加してカップリングパルス線としても良い。
【0071】
(7)なお、タイミングコントローラTCONは、回路基板60に設けられる態様に限られず、外部に設けられても良く、TFT基板上に設けられても良い。
【0072】
(8)増幅用スイッチSWBは、実施の形態に限られず増幅器(アンプ)を用いて構成しても良い。
【0073】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。