(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ユーザが閲覧するためのコンテンツの記事を表示するために、前記ユーザが閲覧するための前記コンテンツの記事と、複数存在する前記記事の当該コンテンツにおける位置を示す位置情報と、前記コンテンツの記事に対応する見出しを記憶する記憶手段を有するコンテンツ閲覧装置における制御方法であって、
前記コンテンツ閲覧装置の見出し表示手段が、前記コンテンツに対応付けられた当該コンテンツの記事の見出しを表示する見出し表示ステップと、
前記コンテンツ閲覧装置の見出し選択受付手段が、前記見出し表示ステップにより表示された前記見出しの選択を受け付ける見出し選択受付ステップと、
前記コンテンツ閲覧装置の拡縮変更手段が、前記見出し選択受付ステップにより前記見出しのうち複数の見出しの選択を受け付けた場合、前記記憶手段に記憶されている、当該見出しに紐付く前記コンテンツの記事の画面上の位置情報と前記記事のサイズの情報を用いることにより、前記コンテンツ閲覧装置の表示領域のサイズに適切な大きさで前記選択された複数の見出しに対応するコンテンツを同時に表示させるべく、当該コンテンツのサイズの拡縮率を変更する拡縮変更ステップと、
前記コンテンツ閲覧装置の表示手段が、前記コンテンツ閲覧装置の表示領域に、前記選択された複数の見出しに対応するコンテンツを前記拡縮変更手段で変更されたサイズの拡縮率を用いて同時に表示する表示ステップと、
を含むことを特徴とするコンテンツ閲覧装置の制御方法。
ユーザが閲覧するためのコンテンツの記事を表示するために、前記ユーザが閲覧するための前記コンテンツの記事と、複数存在する前記記事の当該コンテンツにおける位置を示す位置情報と、前記コンテンツの記事に対応する見出しを記憶する記憶手段を有するコンテンツ閲覧装置で実行されるプログラムであって、
前記コンテンツ閲覧装置を、
前記コンテンツに対応付けられた当該コンテンツの記事の見出しを表示する見出し表示手段と、
前記見出し表示手段により表示された前記見出しの選択を受け付ける見出し選択受付手段と、
前記見出し選択受付手段により前記見出しのうち複数の見出しの選択を受け付けた場合、前記記憶手段に記憶されている、当該見出しに紐付く前記コンテンツの記事の画面上の位置情報と前記記事のサイズの情報を用いることにより、前記コンテンツ閲覧装置の表示領域のサイズに適切な大きさで前記選択された複数の見出しに対応するコンテンツを同時に表示させるべく、当該コンテンツのサイズの拡縮率を変更する拡縮変更手段と、
前記コンテンツ閲覧装置の表示領域に、前記選択された複数の見出しに対応するコンテンツを前記拡縮変更手段で変更されたサイズの拡縮率を用いて同時に表示する表示手段と、
として機能させることを特徴とするプログラム。
ユーザが閲覧するためのコンテンツの記事を表示するコンテンツ閲覧装置と、前記ユーザが閲覧するための前記コンテンツの記事と、複数存在する前記記事の当該コンテンツにおける位置を示す位置情報と、前記コンテンツの記事に対応する見出しを記憶する記憶手段を有するサーバとがネットワークを通じて接続されているコンテンツ閲覧システムであって、
前記コンテンツ閲覧装置は、
前記ユーザが閲覧するための前記コンテンツの記事と、複数存在する前記記事の当該コンテンツにおける位置を示す位置情報と、前記コンテンツの記事に対応する見出しを、前記サーバから受信し前記コンテンツ閲覧装置の記憶手段に記憶する記憶手段と、
前記コンテンツに対応付けられた当該コンテンツの記事の見出しを表示する見出し表示手段と、
前記見出し表示手段により表示された前記見出しの選択を受け付ける見出し選択受付手段と、
前記見出し選択受付手段により前記見出しのうち複数の見出しの選択を受け付けた場合、前記記憶手段に記憶されている、当該見出しに紐付く前記コンテンツの記事の画面上の位置情報と前記記事のサイズの情報を用いることにより、前記コンテンツ閲覧装置の表示領域のサイズに適切な大きさで前記選択された複数の見出しに対応するコンテンツを同時に表示させるべく、当該コンテンツのサイズの拡縮率を変更する拡縮変更手段と、
前記コンテンツ閲覧装置の表示領域に、前記選択された複数の見出しに対応するコンテンツを前記拡縮変更手段で変更されたサイズの拡縮率を用いて同時に表示する表示手段と、
を備え、
前記サーバは、
前記コンテンツの記事と、複数存在する前記記事の当該コンテンツにおける位置を示す位置情報と、前記コンテンツの記事に対応する見出しを前記コンテンツ閲覧装置に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とするコンテンツ閲覧システム。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(第一の実施形態)
本発明の第一の実施形態を説明する。
図1は、本発明のコンテンツ表示閲覧システムの実施形態の一例を示すシステム構成図である。
【0022】
図1では、新聞社に存在する組版サーバ(データベースサーバ)から、紙面イメージ、及び、書誌情報データが管理サーバ102に配信され、無線通信を介したクライアント端末101のコンテンツ取得要求に応じて、管理サーバ102から要求されたコンテンツが配信される構成となっている。
【0023】
本発明では、組版サーバ(組版データベース)及び、DBサーバ(データベース)は、コンテンツ提供者(本発明においては、新聞社とする)に既存するものを利用する。
【0024】
図1において、クライアント端末101は、本発明におけるコンテンツの表示閲覧をするための装置であり、携帯電話に代表される可搬性のある端末を想定している。クライアント端末101から管理サーバ102に対してコンテンツの取得要求を行い、管理サーバ102に記憶管理されているコンテンツを取得してユーザが閲覧可能な状態にして表示する。
【0025】
管理サーバ102は、コンテンツの配信者で備えているサーバであり、コンテンツ(例えば新聞)の組版機能、コンテンツ生成機能、配信機能を持ち合せている。なお、本発明において、管理サーバ102は、前述の3つの機能をまとめて持ち合せているが、構成はこの限りではなく、例えば、コンテンツ提供者(例えば新聞社)に組版サーバを設置し、別業者がコンテンツ生成サーバとコンテンツ配信サーバを備えているような構成にしてもよい。
【0026】
データベース103は、クライアント端末101向けのコンテンツを生成するための紙面イメージおよび書誌事項を記憶管理している。
【0027】
図2は、クライアント端末101のハードウェア構成図である。
【0028】
図2に示すように、クライアント端末101は、中央演算処理装置(CPU)201、ROM202、RAM203、システムバス204、入力コントローラ205、ビデオコントローラ206、メモリコントローラ207、通信I/Fコントローラ208がシステムバス204を介して接続されている。
【0029】
入力コントローラ205には例えばキーボード(入力装置)209が、ビデオコントローラ206には例えばディスプレイ(CRT)に代表される出力部210が、メモリコントローラ207にはハードディスク(以下、HD)211やUSBインターフェース(不図示)を備える。
【0030】
図2において、CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるオペレーティングシステム(OS)や、各サーバあるいは各クライアントの後述する各種機能を実現するためのプログラムが記憶されている。
【0031】
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア、一時待避領域等として機能する。
【0032】
入力コントローラ205は、入力部209からの入力を制御する。この入力部209としては、特に、サーバやクライアント等の端末では、キーボード、マウス等のポインティングデバイスが挙げられる。
【0033】
ビデオコントローラ206は、出力部210の表示を制御する。この出力部210としては、例えば、CRTや液晶ディスプレイ等が挙げられる。
【0034】
メモリコントローラ207は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、プリンタドライバ等を記憶する外部メモリ211へのアクセスを制御する。加えて、メモリコントローラ207には、各サーバあるいは各クライアントの各種機能を実現するための各種テーブル、パラメータが記憶されている。
【0035】
この外部メモリ211としては、ハードディスク(HD)やフロッピー(登録商標)ディスク(FD)、PCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア等が挙げられる。
通信I/Fコントローラ208は、ネットワーク100を介して外部機器との通信制御処理を実行する。
【0036】
なお、外部メモリ211には、本発明を実現するためのプログラム212が記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。
【0037】
図3は、本発明におけるコンテンツ表示閲覧システムの機能構成の一例を示す図である。
【0038】
クライアント端末101は、例えば、操作制御部111、取得要求送信部112、データ受信部113、表示制御部114およびコンテンツ格納部115から構成されている。
【0039】
操作制御部111は、ユーザによるクライアント端末101のボタン操作およびタッチパネルを有するクライアント端末101のパネル操作を受け付け、操作の制御を行う。
【0040】
取得要求送信部112は、管理サーバ102との通信を行い、クライアント端末101から管理サーバ102へのコンテンツデータの取得要求を行う。
【0041】
データ受信部113は、管理サーバ102との通信を行い、管理サーバ102からクライアント端末101へ配信されるコンテンツデータの受信を行う。
【0042】
表示制御部114は、管理サーバ102から受信したコンテンツデータのディスプレイ等への表示制御を行う。
【0043】
コンテンツ格納部115は、管理サーバ102から受信したコンテンツのデータおよび記事見出しテーブルの記憶格納を行う。
【0044】
管理サーバ102は、例えば、コンテンツ生成部116、取得要求受信部117、コンテンツ配信部118から構成されている。
【0045】
コンテンツ生成部116は、クライアント端末101への配信用コンテンツの生成を行う。
【0046】
取得要求受信部117は、クライアント端末101との通信を行い、クライアント端末101から管理サーバ102へのコンテンツデータの取得要求を受信する。
【0047】
コンテンツ配信部118は、クライアント端末101との通信を行い、管理サーバ102からクライアント端末101へ配信するコンテンツデータの送信を行う。
【0048】
なお、本発明では、管理サーバ102が、前記コンテンツ生成サーバおよびコンテンツ配信サーバとしての機能を併せ持っているサーバであることを想定しているが、この限りではなく、管理サーバ102とは別にコンテンツ生成サーバおよびコンテンツ配信サーバが設置されているシステムにおいては、夫々がコンテンツ生成部116、取得要求受信部117およびコンテンツ配信部118を備えることとする。
【0049】
データベース103は、紙面イメージ格納部120、見出しテーブル格納部121から構成されている。
【0050】
図4は、本発明におけるコンテンツ表示閲覧装置の表示方法を表すシーケンス図である。
【0051】
提供者側で配信する新聞のイメージデータが確定(降版)したら、ステップS401において、コンテンツ生成サーバにおいて、クライアント端末101配信するするためのコンテンツを生成する。コンテンツの生成方法については、後述する
図5のフローチャートにおいて詳細に説明する。
【0052】
本明細書において、「コンテンツ」とは、クライアント端末101の紙面イメージ表示領域1001で表示される「紙面イメージ」と、紙面イメージに記載される記事の記事見出しおよび記事の紙面イメージ上の位置情報および記事幅とサイズが対応付いて記憶されている「記事見出しテーブル」を総称する言葉とする。
【0053】
ステップS402において、コンテンツの生成が完了したら、生成したコンテンツをコンテンツ配信部118で受け付ける。
【0054】
ステップS403において、管理サーバ102は、コンテンツ配信部118で生成されたコンテンツを受け付け、クライアント端末101からのコンテンツデータ配信要求を待つ。(S404)
【0055】
ステップS405において、クライアント端末101の取得要求送信部112は、ユーザの任意のタイミングで閲覧を希望するコンテンツの取得要求を管理サーバ102に送信する。
【0056】
具体的には、ユーザが携帯端末からWebサービスを利用して、閲覧した新聞紙が配信可能になっている時に、閲覧(購読)を希望するコンテンツの配信要求をユーザによるボタン操作を受け付けて、コンテンツ配信者のサーバに配信要求を送信する。
【0057】
ステップS406において、管理サーバ102の取得要求受信部117は、クライアント端末101から送信されたコンテンツの取得要求を受信する。
【0058】
ステップS407において、管理サーバ102は、クライアント端末101から受け付けた取得要求対象のコンテンツを特定し、ステップS408において、管理サーバ102のコンテンツ配信部118は、ステップS404で取得要求を受信したコンテンツをデータベースから取得し、クライアント端末101へ配信する。
【0059】
ステップS409において、クライアント端末101は、管理サーバ102から配信されるコンテンツを受信し、当該コンテンツをクライアント端末101で表示する為の処理を行う。(S410)
コンテンツの表示するための処理方法としては、後述の
図9を用いて詳細に説明する。
【0060】
以下、
図5、
図6、
図7を用いて本発明におけるコンテンツデータの生成フローを説明する。
【0061】
ステップS501において、管理サーバ102は、組版サーバないしDBサーバ部から、コンテンツのテキストデータ、紙面イメージ及び、コンテンツの座標上の位置情報を取得する。
ステップS502において、組版サーバないしDBサーバから、書誌情報を取得する。
【0062】
図6は、ステップS502において、管理サーバ102がDBサーバ部から取得する書誌情報の一例を示す図である。
【0063】
書誌情報600は、対応する紙面イメージの基本情報を記述されている<ヘッダ>タグ601、各ページに含まれる<記事>タグ603、各記事の、<見出し>タグ604、<袖見出し>タグ605、<テキスト>タグ606、<位置情報>タグ607等から構成される。
【0064】
<ヘッダ>タグ601には、例えば、日付情報、刊情報(新聞の場合、朝刊/夕刊を識別させる)が記述されている。
【0065】
<ページ>タグ602には、紙面上の何ページ目かを示す情報が記述されている。各ページ毎に<ページ>〜</ページ>で区切られており、</ページ>タグは、該当するページの最後尾であることを示す(610)。
【0066】
<記事>タグ603は、各ページに含まれる記事が記述されている。<記事>〜</記事>を一つの記事として捉える。
<見出し>タグ604は、各ページに含まれる記事の見出しが記述されている。
【0067】
例えば、「谷村 準優勝、五輪切符獲得」といった記事が、紙面の1ページに記載されている場合には、「<見出し>谷村 準優勝、五輪切符獲得</見出し>」のように記述される。
<袖見出し>タグ605は、各ページに含まれる記事の袖見出しが記述されている。
【0068】
<記事>タグ606は、各ページに含まれる記事のテキストが記述されている。例えば、「谷村 準優勝、五輪切符獲得」という記事であれば、それの記事内容が記述される。
【0069】
<位置情報>タグ607は、各ページに含まれる記事の紙面上の位置情報が座標形式で記述されている。
例えば、<段>1</段>の、<座標>123,45</座標>というような記載になる。
引き続き、
図5のフローチャートの説明に戻る。
【0070】
ステップS503において、管理サーバ102は、書誌情報600の内容から、<見出し>タグ603を検出する。<見出し>タグ603は、書誌情報600一つの中に、1つの場合もあれば複数存在する場合もある。管理サーバ102は、検出した<見出し>タグに記載されている記事見出しを
図7に示す見出しテーブルに格納する。
【0071】
次に、ステップS504において、S503で<見出し>タグ604を検出した書誌情報から<位置情報>タグ607を検出する。ここで検出する位置情報は、紙面の横軸をx、縦軸をyとして見て、紙面の右上の位置を検出し、位置情報を記事見出しテーブル(
図7)に格納する。
【0072】
ここで、S503で検出した<見出し>タグ604の情報およびS504で検出した<位置情報>タグ607の情報を格納したテーブルを
図7を用いて説明する。
図7は、紙面上の記事見出しテーブル700の一例である。
【0073】
見出し702は、先述のステップS503で検出した<見出し>タグ604内に記述されていた情報を示す。例えばステップS503で、「裁判員制度により裁判員が参加する初めての裁判開廷」という見出しを検出していた場合は、見出し701にも同内容の情報が格納される。
【0074】
位置情報703は、先述のステップS504で検出した<位置情報>タグ607内に記述されていた情報を示す。例えば該当する記事の右上頂点のx軸上の位置が「123」でy軸上の位置が「45」であれば、(123,45)という位置情報が位置情報703には格納される。
位置情報703は、書誌情報600の<ページ>タグ601から検出して格納される情報である。
【0075】
管理サーバ102において、書誌情報600から記事見出しテーブル700を生成する。クライアント端末101では、記事見出しテーブル700に基づいて、記事見出しの表示、及び、記事見出しがクリックされた場合の、対応する座標へのスクロールを行ってユーザに簡便な操作で記事を閲覧させるようにする。
【0076】
引き続き
図5のフローチャートの説明に戻る。
【0077】
ステップS505において、各ページ内の全ての記事に対して、S503およびS504の処理を行ったか否かを判定する。具体的には、書誌情報600の<ページ>タグの<ページ>〜</ページ>内に存在する全ての<記事>タグ603について、S503、S504を繰り返す。全ての<記事>タグ603について見出し及び位置情報の検出を行っていない場合にはS503に戻って処理を繰り返し、全ての処理を終えていれば、ステップS506に進む。
【0078】
ステップS506において、書誌情報600の全ての<ページ>タグ601について、S503およびS504の処理を行ったか否かを判定する。具体的には、書誌情報600の<ページ>タグの<ページ>〜</ページ>で括られている(610)箇所の全ての<記事>タグ603について、S503、S504を繰り返す。全ての<ページ>タグ601について見出し及び位置情報の検出を行っていない場合にはS503に戻って処理を繰り返し、全ての処理を終えていれば、ステップS507に進む。
【0079】
S507において、S501で取得した「紙面イメージ」と、S503〜S506で書誌情報600より生成した「記事見出しテーブル」をエンコードしてコンテンツを生成(アーカイブ)する。
【0080】
次に、
図8のフローチャートを用いて、先述のステップS407で説明したコンテンツ受信時の表示、記事選択及び閲覧の一連の処理について説明する。
【0081】
なお、本フローチャートは、ステップS405でクライアント端末101からコンテンツの取得要求があったことをトリガーとして開始する。
【0082】
ステップS801において、クライアント端末101は、データの取得要求を行ったコンテンツの紙面イメージと記事見出しをクライアント端末101の紙面イメージ表示領域1001および記事見出し表示領域1002に表示させる。具体的な表示方法は、後述の
図9のステップS901にて詳細に説明する。
【0083】
ステップS802において、クライアント端末101は、ユーザの操作により、記事見出し表示領域1002に表示された見出しの選択を受付たどうかを判定する。クライアント端末101の性能により、タッチパネルによる直接押下の方法をとってもよいし、クリックカーソルをクライアント端末101のディスプレイ中で移動させて選択する方法をとってもよいし、ボタン操作による選択の方法をとってもよい。選択受付の方法は本発明において特に限定されない。
【0084】
記事見出し部分が選択されたと判定されない場合には、指定された別処理を実行する。(ステップS806)
【0085】
記事見出し部分が選択されたと判定された場合、ステップS803において、クライアント端末101は、ディスプレイ上の選択(又は押下)された座標位置を特定する。
【0086】
ステップS804において、クライアント端末101は、ステップS801で選択された座標位置に対応する記事見出しを特定する。
【0087】
ステップS805において、クライアント端末101は、選択された記事見出しに対応する記事の位置情報を特定する。特定方法は、クライアント端末101で記憶されている
図7の位置情報703から情報を取得する。
【0088】
ステップS807において、S805で特定された位置情報の情報を用いることにより、当該位置情報をクライアント端末101のディスプレイの右上に合わせるようにして表示位置をスクロールさせる。
【0089】
なお、スクロール方法としては、例えば、ディスプレイの横軸をX座標として、現在表示されている位置情報から特定された座標位置にスクロールさせ、同じくディスプレイの縦軸をY座標として、現在表示されている位置情報から特定された座標位置にスクロールさせる方法をとる。画面のスクロール方法は、既知の技術を用いることにより達成されるものであるため、本発明においては限定しない。
【0090】
ステップS801〜S807の処理によって、ユーザ操作により閲覧したい記事の見出しを選択することで、当該記事へのスムーズな自動スクロール処理が実現できる。
【0091】
図9Aは、先述のステップS801において、クライアント端末101が、管理サーバ102にコンテンツデータの取得要求を行った際のコンテンツ表示処理に関するフローチャートである。
ステップS901において、クライアント端末101は、コンテンツデータを受信する。
【0092】
ステップS902において、クライアント端末101は、受信したコンテンツデータを、紙面イメージと、記事見出しテーブルにデコードする。
デコード処理については、
図9Bのフローチャートを用いて説明する。
【0093】
ステップS905において、クライアント端末101は、受信したコンテンツデータから、紙面イメージを分離して、クライアント端末101の所定の位置に格納する。紙面イメージとは、コンテンツ中で表示される画像データおよびテキストデータから構成されるものである。
【0094】
ステップS906において、クライアント端末101は、記事見出しテーブル700をコンテンツデータから分離して、クライアント端末101の所定の位置に格納する。
【0095】
ステップS907において、クライアント端末101は、紙面イメージと、記事見出しテーブルをクライアント端末101の所定の位置に記憶格納する。
【0096】
図9AのステップS903において、クライアント端末101は、S907で記憶格納された紙面イメージを紙面イメージ表示領域1001に表示する。
【0097】
ステップS904において、クライアント端末101は、記事見出しを
図10のクライアント端末101の記事見出し表示領域1002に表示する。表示方法としては、S903で表示したページと一致するページを
図7の記事見出しテーブル700に格納されている位置情報703から検索し、該当するページの全ての見出し701を用いてコンテンツに対応する見出しを取得して表示する。
【0098】
図10は、クライアント端末101の画面に表示されるコンテンツの一例である。
【0099】
紙面イメージ表示領域1001は、クライアント端末101が受信したコンテンツの紙面イメージを表示する領域である。
【0100】
見出し表示領域1002は、クライアント端末101で表示中の紙面イメージに記載されている記事の一覧を表示する領域である。
【0101】
ユーザは見出し表示領域1002に表示されている記事を選択(又はタッチ)することにより、所望の記事をスムーズに閲覧することができる。
【0102】
図11は、クライアント端末101の画面で、記事見出し表示領域1002をタッチした際の画面表示処理の一例を示す図である。
【0103】
図11(a)のクリックカーソル1101で記事見出し1102の「谷村 準優勝、五輪切符獲得」をクリックする(タッチパネルであれば、タッチする)と、クライアント端末101は、記事見出しが選択されたことを検出する(S802)。クライアント端末101は、
図7のコンテンツを受信した際に、
図7の記事見出しテーブルを記憶格納しており(S907)、クリック(又はタッチ)された座標情報から選択された記事見出しを特定する。(S804)
【0104】
記事見出しを特定すると、
図7の記事見出しテーブルから、クリック(又はタッチ)された記事見出しの位置情報を特定し(S805)。
所定の位置にクライアント端末101のAPIを用いてスクロールさせる(S807)。
【0105】
なお、タッチパネルを有するクライアント端末101の画面で、見出し表示領域1002以外の箇所(紙面イメージ表示領域1001など)がクリックされた場合は、それぞれのクライアント端末101で定められている画面制御処理(拡大/縮小、スクロール等)を実行する。
【0106】
本発明のコンテンツ表示閲覧システムおよびコンテンツ表示閲覧装置を利用することにより、携帯端末でコンテンツの紙面イメージそのものを表示すると同時に、簡便な操作で紙面イメージ上の記事へのアクセスを行い最適な大きさで表示することで、購読者にとってより利便性の高い操作方法を提供することが可能になる。
【0107】
具体的には、コンテンツの紙面イメージと、コンテンツに記載されている記事の見出しと、紙面上の記事の位置情報を紐付けて記憶しておくことで、画面上で記事を選択した際に、所望の記事に画面をスクロールさせて表示することがかのうになるため、新聞記事を読みなれていない読者にとっても、一行情報から興味のある記事を閲覧することが可能になり、幅広い世代の読者にコンテンツを閲覧する機会を与えることが可能になる。
【0109】
本発明の第一の実施形態で、ユーザにより見出しがクリックされた場合に、見出しに紐付いて記憶されている位置情報から、表示すべきコンテンツを特定して表示させる発明について説明したが、本発明の第二の実施形態として、ユーザによる見出しをクリックする方法により、コンテンツの表示方法が変化する形態を説明する。
なお、第一の実施形態と処理が同じとなる箇所についての説明は省略する。
【0110】
図12は、本発明の第二の実施形態におけるコンテンツ受信時の表示、記事選択及び閲覧の一連の処理について説明する。
S1201およびS1202は、
図8のS801およびS802と同様の処理を行う。
【0111】
ステップS1203において、クライアント端末101は、ユーザ操作を受け付けた際の記事の選択方法を判定する。判定方法としては、
図13で説明する、クライアント端末101で定められている操作に対する処理ルールを用いて判定を行い、その後の画面表示処理をする。
【0112】
図13は、S1203でクライアント端末101がユーザ操作を判別する際の判別ルールの一例を示す図である。
本発明の第一の実施形態で説明した操作(クリック)は「1の選択方法」として定められている。
【0113】
本発明の第二の実施形態で説明する操作(ダブルクリックまたは2回タッチ)は「2の選択方法」として定められている。
【0114】
本発明の第四の実施形態で説明する操作(複数の見出しを同時クリック)は「3の選択方法」として定められている。
【0115】
1301は、クライアント端末101で受け付けるユーザ操作の一例を示している。
【0116】
1302はクライアント端末101のシステムとして予め定められている、ユーザ操作に対応する表示方法である。
【0117】
例えば、クリック(又はタッチ)操作を受け付けたと判別した場合は、第一の実施形態で説明したように、コンテンツの右上位置情報を特定して、紙面イメージ表示領域1001をスクロールさせる。
【0118】
ダブルクリック(又は2回連続タッチ)操作を受け付けたと判別した場合は、コンテンツの紙面イメージ幅と高さを特定して、クライアント端末101のディスプレイで対象記事全体イメージを表示できるサイズに拡縮して表示させる。
【0119】
また、本発明においては、長いクリック(長押し)操作を受け付けたと判別した場合にも、コンテンツの紙面イメージ幅と高さを特定して、クライアント端末101のディスプレイで対象記事全体イメージを表示できるサイズに拡縮して表示させる処理を行う。
なお、
図13の処理ルールの一覧は本発明の第一の実施形態、第二の実施形態および第四の実施形態の説明で適用されるものであり、ユーザ操作とそれに対応する処理ルールの関係はこれに限定されない。
【0120】
上記2つの例のように、クライアント端末101では、ユーザ操作に対応するコンテンツの表示ルールを予め定めておくものとする。
【0121】
以降の処理は、ステップS1203においてユーザ操作がダブルクリックと判別された場合を想定して説明する。
ステップS1204及びS1205は、S803およびS804と同様の処理を行う
【0122】
ステップS1206において、クライアント端末101は、選択された見出しに対応する記事幅と高さを
図7の記事見出しテーブルの704から特定する。
ステップS1207において、クライアント端末101は、紙面イメージ表示領域1001のサイズに合わせて、選択された見出しに対応するコンテンツの紙面イメージを表示する。この際に、S1206で特定した紙面イメージの幅と高さの情報を用いて、紙面イメージ表示領域1001に紙面イメージの全体が表示されるように拡縮率の変更を行う。
【0123】
ステップS1208は、S807と同様の処理を行う。
【0124】
変更処理が終わると、紙面イメージ表示領域1001に拡縮変更後の紙面イメージが表示されることとなる。
【0125】
図14は、
図12で説明した拡縮率変更後の紙面が表示される画面制御の一例である。
【0126】
1401のクリックカーソルで、1402の「谷村 準優勝、五輪切符獲得」の記事をダブルクリックしたとS1203で判別されると、S1206では、該当するコンテンツの紙面イメージの全体が表示されるように拡縮率が変更されて表示されることとなる。
【0127】
以上、本発明の第二の実施形態によれば、携帯端末でコンテンツの紙面イメージそのものを表示すると同時に、簡便な操作で紙面イメージ上の記事へのアクセスを行い最適な大きさで表示することで、購読者にとってより利便性の高い操作方法を提供することが可能になる。
(第三の実施形態)
【0128】
本発明の第一の実施形態および第二の実施形態では、ユーザにより見出しがクリックされた場合に、見出しに該当するコンテンツを特定して表示させる発明について説明したが、本発明の第三の実施形態として、ユーザにより、コンテンツ閲覧中にクライアント端末101の紙面イメージ表示領域1001でユーザ操作を受け付けた場合のコンテンツの表示方法について説明する。
【0129】
図15は、クライアント端末101の画面で、コンテンツ閲覧中に紙面イメージ表示領域1001をタッチした際の画面表示処理の一例を示す図である。
【0130】
図15の(a)のような画面状態において、[特集最前線]「荒れる学校・・・」の記事が、半分表示されているとする。
【0131】
この状態で、1501のクリックカーソルで当該記事の部分を選択すると、選択された紙面イメージの位置情報から該当記事を特定して、記事を表示させる。
【0132】
図15の(b)は、紙面イメージ表示領域1001をクリックした後の画面例であり、[特集最前線]「荒れる学校いまも・・・」の紙面イメージが表示され、表示中の記事見出しが識別できるように表示されている(1502)。
【0133】
以上、本発明の第三の実施形態によれば、携帯端末で、コンテンツの紙面イメージの同ページ内の記事をクリックしたら、該当する記事にスクロールすることにより、購読者にとってより利便性の高い操作方法を提供することが可能になる。
(第四の実施形態)
【0134】
本発明の第一の実施形態および第二の実施形態では、ユーザにより見出しがクリックされた場合に、見出しに該当するコンテンツを特定して表示させる発明について説明したが、本発明の第四の実施形態として、ユーザにより見出しが複数同時にクリックされた場合(
図13のルールのCに相当)の、クライアント端末101の紙面イメージ表示領域1001の表示方法について説明する。
【0135】
図16は、本発明の第四の実施形態の、クライアント端末101の画面で、見出し表示領域1002に記載の見出しを複数クリック(又はタッチ)した際の画面表示処理の一例を示す図である。
【0136】
図16の(a)の画面では、「XX学園 悲願の初優勝」の記事が、紙面イメージ表示領域1001の大部分を占めている。
【0137】
この場合に、
図12のステップS1203において記事見出し表示領域1002の見出しを二つ(例えば、「谷村 準優勝・・・」と「[最前線]荒れる学校・・・」)選択したことが判定される。(
図13の3の選択方法)
この場合、
図12のフローチャートのS1203で2の選択方法と記載されている部分を「3の選択方法」と想定して、以後の処理を説明する。
【0138】
ステップS1205において、選択された二つの見出しに対応する紙面イメージの位置情報703を
図7の記事見出しテーブルから特定する。
【0139】
ステップS1206において、クライアント端末101は、選択された見出しに対応する記事幅と高さ704を
図7の記事見出しテーブルから特定する。
【0140】
ステップS1207において、クライアント端末101は、紙面イメージ表示領域1001のサイズに合わせて、選択された複数の見出しに対応するコンテンツの紙面イメージを表示する。この際に、S1206で特定した紙面イメージの幅と高さの情報を用いて、紙面イメージ表示領域1001に紙面イメージの全体が表示されるように拡縮率の変更を行う。
【0141】
この場合の拡縮率の算出方法としては、例えば、画面の左下頂点を座標の0の値として、選択された二つの見出しに対応する紙面イメージの位置情報のうち、一番右のXの値と、一番上のYの値を求めることにより、二つの紙面イメージを同時に表示可能な拡縮率を算出する方法がある。
【0142】
ステップS1208は、S807と同様の処理を行う。
【0143】
なお、本発明の第四の実施形態においては、画面の右上頂点を座標の0の値として、求めるx座標とy座標を算出しているが、例えば、画面の右上頂点を0の値として算出することも可能である。その場合は、一番左のx座標と一番下のy座標を求めることにより、二つの紙面イメージを同時に表示可能な拡縮率を算出することが可能になる。
【0144】
但し、算出方法は、既知の算出方法を用いることにより表示尺を決定すればよく、本発明において特に限定はしない。
【0145】
以上の処理によると
図16の(b)で表示されているように、コンテンツ中の二つの記事が同画面内に表示されるように拡縮率が変更されて表示されている。なお、表示中の記事に対応する見出しは1603のように識別して表示される様な構成にしてもよい。
【0146】
本発明の第四の実施形態によれば、複数同時に記事の表示指定がされた場合でも、最適な大きさで当該選択された複数の見出しに対応する記事の紙面イメージを表示させることが可能になる。
【0147】
以上、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0148】
前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0149】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0150】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0151】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0152】
本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0153】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。