(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記変化検出手段の検出項目は、前記コンピュータに設けられた装置へのデータの入出力が可能になったことを示すことを特徴とする請求項1記載の入出力装置の切替システム。
前記変化検出手段の検出項目は、メーラへのメール着信時、ダウンロード完了時、視聴予約対象の開始時の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1記載の入出力装置の切替システム。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本実施の実施形態について、図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
まず、
図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る切替システムの構成について説明する。
図1において、切替システムは、切替器1と、例えばインターネット7にLANケーブルを介して接続されている3台のパーソナルコンピュータ(以下、PCという)3a,3b,3cと、入出力装置とを備えている。
図1において、入出力装置として、例えば、スピーカ8L,8R、モニタ9、キーボード10、マウス11を備えている。
【0012】
図1において、PC3a,3b,3cはそれぞれ、USBコネクタ5a,5b,5c、電源スイッチ6a,6b,6c、DVD駆動部のトレイ4a,4b,4cの前面が現れている。
図1に示すように、切替器1は、CPU15、メモリ部16、通信制御部17、スイッチ部18、切替回路19a,19b,19c,19dを備えている。
CPU15は、メモリ部16から読み出した制御プログラムに基づいて、通信制御部17によりPC3の何れか1つから受信した変化データと識別データとに応じて、入出力装置の接続対象を識別データの送信元のコンピュータに切替えるように制御する。
メモリ部16は、制御プログラムおよび検出項目テーブルを記憶しており、CPU15のワーク領域となる。
【0013】
通信制御部17は、LANケーブルまたはUSBケーブルを介してそれぞれのPC3a,3b,3cとデータ通信が可能である。
スイッチ部18は、PC3a,3b,3cに対応する3個のスイッチ、それぞれのスイッチに対応するLED素子を有し、何れか1つのスイッチが押された場合には、この手動操作に応じて最優先の接続切替を行い、所望のPCと入出力装置とが接続されている。なお、LED素子は、現在の接続状態として入出力装置にどのPCが接続されているかを点灯して示す。
【0014】
切替回路19aは、3入力−1出力の切替回路であり、CPU15からの切替アドレスに応じて、PC3a,3b,3cに設けられたサウンド制御部からの何れか1つの出力をスピーカ8L,8Rに接続する。スピーカのコネクタは、ミニプラグコネクタであることが好ましい。
切替回路19bは、3入出力−1入出力の切替回路であり、CPU15からの切替アドレスに応じて、PC3a,3b,3cに設けられた表示制御部の入出力の何れか1系統をモニタ9の入出力に接続する。モニタのコネクタは、D−SubコネクタまたはDVIコネクタまたはHDMIコネクタの何れかであることが好ましい。
【0015】
切替回路19cは、3入出力−1入出力の切替回路であり、CPU15からの切替アドレスに応じて、PC3a,3b,3cに設けられた入力IF部の入出力の何れか1系統をキーボード10の入出力に接続する。キーボード10のコネクタは、PS/2またはUSBの何れかであることが好ましい。
切替回路19dは、3入出力−1入出力の切替回路であり、CPU15からの切替アドレスに応じて、PC3a,3b,3cに設けられた入力IF部の入出力の何れか1系統をマウス11の入出力に接続する。マウス11のコネクタは、PS/2またはUSBの何れかであることが好ましい。
なお、上記切替アドレスは、CPU15から出力されるデータであり、次回の切替制御が行われるまで前回の状態が保持されることとする。
【0016】
次に、
図2を参照して、本発明の第1実施形態に係る切替システムに用いられるPCの構成について説明する。なお、
図1に示すPC3a,3b,3cのそれぞれのブロック構成は同様であり、
図2に示すPC3のように共通の構成を備えている。
図2に示すように、PC3は、CPU31、ハードディスクHDD32、メモリ部33、DVD駆動部34、通信制御部35、表示制御部36、入力IF(インターフェース)部37、サウンド制御部38を備えている。
【0017】
CPU31は、例えばウィンドウズ(登録商標)OSの管理下において、アプリケーションソフトウエアのプログラム、後述する変化データを生成するための複数のソフトウエア検出モジュールを実行させ、PC全体を制御する。
ハードディスクHDD32は、PCを制御するためのOS(オペレーティングシステム)、アプリケーションソフトウエアのプログラム、PCに設けられたハードウエアやソフトウエアの動作状態を監視して後述する変化データを生成するための複数のソフトウエア検出モジュール、後述する検出項目テーブルを記憶している。
メモリ部33は、ハードディスクHDD32からCPU31が読み出したOS、アプリケーションソフトウエアのプログラム、後述する変化データを生成するための複数のソフトウエア検出モジュール、後述する検出項目テーブルをそれぞれ記憶する。
【0018】
DVD駆動部34は、DVDを回転駆動してDVDに記録された音声データや映像データを再生したり、DVDにデータを書き込む装置である。
通信制御部35は、LANケーブルを介してインターネット7との間でデータ通信が可能であり、LANケーブルまたはUSBケーブルを介して切替器1との間でデータ通信が可能である。
表示制御部36は、CPU31が生成した画像データや、DVD駆動部34が再生した映像データをVRAM上に展開し、これらのデータをモニタの表示能力に応じてビデオレートで読み出しモニタに表示させる。
入力IF部37は、キーボードや、マウスと接続して、仮想コードや2次元座標データを生成し、ウィンドウズOSに引き渡す機能を果たす。
サウンド制御部38は、多様なフォーマット形式の音声データを音声信号に変換して再生し、所望の音圧レベルに増幅してスピーカに出力する。
【0019】
次に、
図3を参照して、
図2に示すPCのHDD32に登録されている検出項目テーブルについて説明する。
図3に示すように、検出項目テーブルには、番号No.、検出項目、変化データ、有効フラグ、無効フラグが項目として配列されている。
ここで、検出項目に記載されたプログラム名により示される実際のプログラムは、HDD32にソフトウエアで構成された検出モジュールとして記憶されており、ウィンドウズOSの管理下において、PCの起動時にHDD32からこれらの検出モジュールがCPU31によって読み出され、検出モジュールがメモリ部33に常駐ソフトウエアとして記憶される。
【0020】
以下に、
図3に示す検出項目テーブルの検出項目として示される、No.1の「メール到着時」からNo.14の「DVDトレイ突出時」を検出するための検出モジュールについて説明する。
No.1の「メール到着時」を検出するためのソフトウエアである検出モジュールの場合、PC3のCPU31がメーラーソフトウエアを常駐して実行しており、さらにこの検出モジュールを常駐して実行することにより、プロバイダのメールサーバからインターネット7、通信制御部35を介してeメールを受信することができ、eメールの着信をこの検出モジュールにより検出して変化データ#1を発生することができる。
【0021】
No.2の「ダウンロード完了時」を検出するためのソフトウエアである検出モジュールの場合、PC3のCPU31がブラウザを実行しており、さらにこの検出モジュールを常駐して実行することにより、外部のデータベースサーバからインターネット7、通信制御部35を介して音声データ、映像データ、プログラム等を受信することができ、ダウンロードの完了をこの検出モジュールにより検出して変化データ#2を発生することができる。
【0022】
No.3の「視聴予約対象の開始時」を検出するためのソフトウエアである検出モジュールの場合、PC3のCPU31がタイマ管理ソフトウエアを用いてタイマに予約時刻を設定しておき、さらにこの検出モジュールを常駐して実行することにより、内蔵タイマが予約時刻になったことを監視することができ、視聴予約対象の開始時をこの検出モジュールにより検出して変化データ#3を発生することができる。
【0023】
No.4の「演算完了時」を検出するためのソフトウエアである検出モジュールの場合、PC3のCPU31が表計算ソフトウエアや演算処理ソフトウエアを実行しており、さらにこの検出モジュールを常駐して実行することにより、演算の完了を受け付けることができ、演算の完了をこの検出モジュールにより検出して変化データ#4を発生することができる。
【0024】
No.5の「フォーマット完了時」を検出するためのソフトウエアである検出モジュールの場合、PC3のCPU31がフォーマットプログラムを実行しており、さらにこの検出モジュールを常駐して実行することにより、フォーマット完了時を認識することができ、フォーマット完了時をこの検出モジュールにより検出して変化データ#5を発生することができる。
【0025】
No.6の「アップロード完了時」を検出するためのソフトウエアである検出モジュールの場合、PC3のCPU31がブラウザを実行しており、さらにこの検出モジュールを常駐して実行することにより、音声データ、映像データ、プログラム等を通信制御部35、インターネット7を介して外部のデータベースサーバへ送信する場合のアップロード完了時を検出することができ、アップロードの完了をこの検出モジュールにより検出して変化データ#6を発生することができる。
【0026】
No.7の「インストール完了時」を検出するためのソフトウエアである検出モジュールの場合、PC3のCPU31がプログラムのインストールエージェントを実行しており、さらにこの検出モジュールを常駐して実行することにより、インストール完了時を認識することができ、インストール完了時をこの検出モジュールにより検出して変化データ#7を発生することができる。
【0027】
No.8の「システム診断完了時」を検出するためのソフトウエアである検出モジュールの場合、PC3のCPU31がシステム診断プログラムを実行しており、さらにこの検出モジュールを常駐して実行することにより、システム診断完了時を認識することができ、システム診断完了時をこの検出モジュールにより検出して変化データ#8を発生することができる。
【0028】
No.9の「ウィルスチェック完了時」を検出するためのソフトウエアである検出モジュールの場合、PC3のCPU31がウィルスチェックプログラムを実行しており、さらにこの検出モジュールを常駐して実行することにより、ウィルスチェック完了時を認識することができ、ウィルスチェック完了時をこの検出モジュールにより検出して変化データ#9を発生することができる。
【0029】
No.10の「USBメモリ挿入時」を検出するためのソフトウエアである検出モジュールの場合、PC3のCPU31がUSBデバイスドライバを実行しており、さらにこの検出モジュールを常駐して実行することにより、USBメモリの挿入を認識することができ、USBメモリ挿入時をこの検出モジュールにより検出して変化データ#10を発生することができる。
【0030】
No.11の「プリンタ印刷完了時」を検出するためのソフトウエアである検出モジュールの場合、PC3のCPU31がプリンタドライバを実行しており、さらにこの検出モジュールを常駐して実行することにより、プリンタ印刷完了時を認識することができ、プリンタ印刷完了時をこの検出モジュールにより検出して変化データ#11を発生することができる。
なお、この場合、プリンタはPC側のUSBコネクタに接続されていることとする。
【0031】
No.12の「スキャナ取込完了時」を検出するためのソフトウエアである検出モジュールの場合、PC3のCPU31がスキャナドライバを実行しており、さらにこの検出モジュールを常駐して実行することにより、スキャナ取込完了時を認識することができ、スキャナ取込完了時をこの検出モジュールにより検出して変化データ#12を発生することができる。
なお、この場合、スキャナはPC側のUSBコネクタに接続されていることとする。
【0032】
No.13の「外付けHD取付完了時」を検出するためのソフトウエアである検出モジュールの場合、PC3のCPU31がHDドライバを実行しており、さらにこの検出モジュールを常駐して実行することにより、外付けHD取付完了時を認識することができ、外付けHD取付完了時をこの検出モジュールにより検出して変化データ#13を発生することができる。
なお、この場合、外付けHDはPC側のUSBコネクタに接続されていることとする。
【0033】
No.14の「DVDトレイ突出時」を検出するためのソフトウエアである検出モジュールの場合、PC3のCPU31がDVDドライバを実行しており、さらにこの検出モジュールを常駐して実行することにより、DVDトレイ突出時を認識することができ、DVDトレイ突出時をこの検出モジュールにより検出して変化データ#14を発生することができる。
【0034】
<PC3の動作>
次に、
図4に示すフローチャートを参照して、
図2に示すPC3の動作について説明する。
なお、CPU31は、ウィンドウズOSの管理下において、
図4に示すフローチャートで表現されるソフトウエアのプログラムを実行する。
まず、ステップS10では、CPU31は、上述した検出モジュールからデータを受信する。
次いで、ステップS15では、CPU31は、変化検出があるか否かを判断する。すなわち、CPU31は、検出モジュールから受信したデータに変化データ#1〜#14のうち何れか1つがあるかいなかを判断する。
【0035】
次いで、ステップS20では、CPU31は、検出モジュールから受信したデータに変化データ#1〜#14のうち何れか1つがある場合、その変化データをキーとして、HDD32に記憶されている検査項目テーブルに当該変化データが有効フラグを設定してあるか否かを判断する。有効フラグが設定されている場合には、ステップS25に進む。
例えば、検出モジュールから受信したデータに変化データ#10がある場合に、
図3に示す検査項目テーブルに当該変化データ#10が有効フラグ「○」を設定してあることを確認することができる。
次いで、ステップS25では、CPU31は、上記変化データとともに、当該PCに特有の識別データを通信制御部35を介して切替器1に通知する。例えば、識別データとして、PC3aにはID=01が、PC3bにはID=02が、PC3cにはID=03がそれぞれ割り振られていることとする。
【0036】
<切替器の動作>
次に、
図5に示すフローチャートを参照して、
図1に示す切替器の動作について説明する。
なお、CPU15は、
図5に示すフローチャートで表現されるソフトウエアのプログラムを実行する。
まず、ステップS50では、CPU15は、PCから通信制御部17を介して変化データとPCに特有の識別データとを受信する。
次いで、ステップS55では、CPU15は、受信した上記PCに特有の識別データから、切替回路を選択するための切替アドレスを抽出する。
【0037】
例えば、識別データがID=01の場合に切替アドレスとして01が抽出され、ID=02の場合に02が、ID=03の場合に03がそれぞれ切替アドレスとして抽出される。
次いで、ステップS60では、CPU15は、上記抽出した切替アドレスを切替回路19a,19b,19c,19dに設定する。
【0038】
上記ステップS55において、切替アドレスを設定された切替回路19a,19b,19c,19dは、この切替アドレスに応じて接続先のPCを切替えて入出力装置に接続する。
この結果、切替アドレスが01の場合にPC3aが、02の場合にPC3bが、03の場合にPC3cがそれぞれ切替回路19a,19b,19c,19dを介して入出力装置に接続される。
このように、PCにおいて発生した変化に応じて、ユーザの意図に沿った切替制御を行うことができる。
【0039】
第1実施形態によれば、複数のPC3a,3b,3cのそれぞれは、PCに設けられたメモリ部33に記憶されたプログラムをCPUにより実行して、予め登録された検出項目に関する変化を検出モジュールにより検出し、検出された検出項目に関する変化データと当該PCに特有の識別データとを通信制御部17により切替器1に通知し、切替器1は、複数のPCから変化データと識別データとを通信制御部35により受信し、受信した変化データと識別データとに応じて、スピーカ、8L,8R、モニタ9、キーボード10、マウス11等の入出力装置の接続対象を上記識別データの送信元のPCに切替えるように制御することで、PCにおいて発生した変化に応じて、ユーザの意図に沿った切替制御を行うことができ、ユーザの意図に沿わない切替制御を低減することができる。
【0040】
また、複数のPC3a,3b,3cのそれぞれは、PCに関する検出項目と検出項目に関する有効または無効を示すフラグを検出項目テーブルに登録しておき、検出された検出項目に関する変化が、検出項目テーブルに有効として登録されている場合に、当該検出項目に関する変化データと当該PCに特有の識別データとを切替器1に通知することで、実際に利用する検査項目をカスタマイズすることができ、ユーザの意図に沿わない切替制御を低減することができる。
【0041】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る切替システムの構成は、
図1に示す構成と同様であり、PCの構成は
図2に示す構成と同様であるので、その説明を省略する。
次に、
図6を参照して、
図1に示す切替器1のメモリ部16に登録されている検出項目テーブルについて説明する。
図6に示すように、切替器1のメモリ部16に登録されている検出項目テーブルには、番号No.、検出項目、変化データ、PCaに関する有効フラグと無効フラグ、PCbに関する有効フラグと無効フラグ、PCcに関する有効フラグと無効フラグが項目として配列されている。
【0042】
ここで、検出項目に記載された内容は、PC3側のHDD32にソフトウエアである検出モジュールとして記憶されており、PCの起動時にHDD32からこれらの検出モジュールがCPU31によって読み出され、メモリ部33に常駐ソフトウエアとして記憶される。
なお、No.1の「メール到着時」からNo.14の「DVDトレイ突出時」を検出するためのソフトウエアである検出モジュールについての説明は、上述したものと同様であるのでその説明を省略する。
【0043】
<PC3の動作>
次に、
図7に示すフローチャートを参照して、
図2に示すPC3の動作について説明する。
なお、CPU31は、ウィンドウズOSの管理下において、
図4に示すフローチャートで表現されるソフトウエアのプログラムを実行する。
まず、ステップS110では、CPU31は、上述した検出モジュールからデータを受信する。
次いで、ステップS115では、CPU31は、変化検出があるか否かを判断する。すなわち、CPU31は、検出モジュールから受信したデータに変化データ#1〜#14のうち何れか1つがあるかいなかを判断する。
【0044】
次いで、ステップS120では、CPU31は、検出モジュールから受信したデータに変化データ#1〜#14のうち何れか1つがある場合、上記変化データとともに、当該PCに特有の識別データを通信制御部35を介して切替器1に通知する。
【0045】
<切替器の動作>
次に、
図8に示すフローチャートを参照して、
図1に示す切替器の動作について説明する。
なお、CPU15は、
図8に示すフローチャートで表現されるソフトウエアのプログラムを実行する。
まず、ステップS150では、CPU15は、PCから通信制御部17を介して変化データとPCに特有の識別データとを受信する。
次いで、ステップS155では、CPU15は、受信した上記PCに特有の識別データから、この識別データに対応するPC番号を抽出する。
例えば、識別データがID=01の場合にPC番号として01が抽出され、ID=02の場合に02が、ID=03の場合に03がそれぞれPC番号として抽出される。
【0046】
次いで、ステップS160では、CPU15は、メモリ部16に記憶されている検査項目テーブルから上記抽出したPC番号に関する、当該変化データに対応するフラグを抽出する。
例えば、
図6を参照して、メモリ部16に記憶されている検査項目テーブルから、上記抽出したPC番号(例えば、01)に関する、当該変化データ(例えば、#14)に対応するフラグとして有効フラグを抽出する。
次いで、ステップS165では、CPU15は、抽出したフラグが有効フラグか否かを判断し、有効フラグの場合にはステップS170に進む。
【0047】
次いで、ステップS170では、CPU15は、抽出したフラグが有効フラグである場合に、受信した上記PCに特有の識別データから、切替回路を選択するための切替アドレスを抽出する。
例えば、識別データがID=01の場合に切替アドレスとして01が抽出され、ID=02の場合に02が、ID=03の場合に03がそれぞれ切替アドレスとして抽出される。
次いで、ステップS175では、CPU15は、上記抽出した切替アドレスを切替回路19a,19b,19c,19dに設定する。
【0048】
上記ステップS55において、切替アドレスを設定された切替回路19a,19b,19c,19dは、この切替アドレスに応じて接続先のPCを切替えて入出力装置に接続する。
この結果、切替アドレスが01の場合にPC3aが、02の場合にPC3bが、03の場合にPC3cがそれぞれ切替回路19a,19b,19c,19dを介して入出力装置に接続される。
このように、PCにおいて発生した変化に応じて、ユーザの意図に沿った切替制御を行うことができる。
【0049】
第2実施形態によれば、複数のPC3a,3b,3cのそれぞれは、PCに設けられたメモリ部33に記憶されたプログラムをCPUにより実行して、予め登録された検出項目に関する変化を検出モジュールにより検出し、検出された検出項目に関する変化データと当該PCに特有の識別データとを通信制御部17により切替器1に通知し、切替器1は、複数のPCから変化データと識別データとを通信制御部35により受信し、受信した変化データと識別データとに応じて、スピーカ、8L,8R、モニタ9、キーボード10、マウス11等の入出力装置の接続対象を上記識別データの送信元のPCに切替えるように制御することで、PCにおいて発生した変化に応じて、ユーザの意図に沿った切替制御を行うことができ、ユーザの意図に沿わない切替制御を低減することができる。
【0050】
また、切替器1は、複数のPC3a,3b,3cのそれぞれに関する検出項目と検出項目に関する有効または無効を示すフラグを検出項目テーブルに登録しておき、複数のPC3a,3b,3cから変化データと識別データとを受信し、受信された変化データが、検出項目テーブルに有効として登録されている場合に、受信した変化データと識別データに応じて、スピーカ、8L,8R、モニタ9、キーボード10、マウス11等の入出力装置の接続対象を識別データの送信元のPCに切替えるように制御することで、PCにおいて発生した変化に応じて、ユーザの意図に沿った切替制御を切替器において行うことができ、ユーザの意図に沿わない切替制御を低減することができる。
【0051】
<その他の実施形態>
以上のように、上記第1および第2実施形態では、PC3のメモリ部33に一般的なユーザに必要とされる複数の検出モジュールを常駐させておき、PC3側または切替器1側で検査項目テーブルに設定された有効フラグの有無を判断するという手法を採用して、PCにおいて発生した変化に応じて、ユーザの意図に沿った切替制御を行うことができ、ユーザの意図に沿わない切替制御を低減することができるという効果を得ているが、本発明はこのような実施形態に限定されず、PC3のメモリ部33にユーザが必要とする複数の検出モジュールのみを常駐させておき、PC3側または切替器1側でPCの識別データのみを受信するという手法を採用しても、同様の効果を奏することができる。