特許第5813549号(P5813549)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5813549
(24)【登録日】2015年10月2日
(45)【発行日】2015年11月17日
(54)【発明の名称】表示装置及びその駆動方法
(51)【国際特許分類】
   G02B 26/02 20060101AFI20151029BHJP
   G09G 3/34 20060101ALI20151029BHJP
【FI】
   G02B26/02 A
   G09G3/34 J
【請求項の数】4
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-69569(P2012-69569)
(22)【出願日】2012年3月26日
(65)【公開番号】特開2013-200483(P2013-200483A)
(43)【公開日】2013年10月3日
【審査請求日】2014年2月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(74)【代理人】
【識別番号】100108062
【弁理士】
【氏名又は名称】日向寺 雅彦
(72)【発明者】
【氏名】日置 毅
(72)【発明者】
【氏名】中井 豊
【審査官】 堀部 修平
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−237456(JP,A)
【文献】 特開2006−099062(JP,A)
【文献】 特開2003−197994(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 26/00 − 26/08
G09G 3/34
G09G 3/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を出射する光出射部と、
第1方向に延在し前記光を導く複数の導光部であって、前記複数の導光部は前記第1方向と交叉する第2方向に並ぶ複数の導光部と、
第1電極と第2電極とを有し前記導光部に対向する複数の光取り出し部であって、前記第1電極と前記第2電極との間の電位差により、前記光取り出し部と前記導光部とが接触状態または第1の非接触状態となることで前記導光部を導かれる光の導波状態を変化させて前記導光部からの光取り出し量が互いに異なる第1状態及び第2状態を形成可能な複数の光取り出し部と、
前記第1電極と前記第2電極とに接続された制御部と、
を備え、
前記制御部は、第1期間では前記第2電極の電位を第1電位に設定し、第2期間では前記第2電極の電位を前記第1電位よりも低い第2電位に設定し、
前記制御部は、第1期間において、前記光取り出し部を前記第1状態にするときに前記第1電極の電位を前記第2電位に設定し、前記光取り出し部を前記第2状態にするときに前記第1電極の電位を前記第1電位に設定し、
前記制御部は、第2期間において、前記光取り出し部を前記第1状態にするときに前記第1電極の電位を前記第1電位に設定し、前記光取り出し部を前記第2状態にするときに前記第1電極の電位を前記第2電位に設定し、
前記制御部は、前記複数の光取り出し部のいずれかの光取り出し部を前記第1状態にする選択期間の前であって前記選択期間に連続する前置期間において、前記いずれかの光取り出し部を除く前記光取り出し部の少なくともいずれかを前記第2状態にしつつ、前記いずれかの光取り出し部の前記第1電極の電位を前記第1電位と前記第2電位との間の第3電位に設定する表示装置。
【請求項2】
前記前置期間においては、前記いずれかの前記光取り出し部は前記導光部と第2の非接触状態であり、前記第2の非接触状態における前記いずれかの前記光取り出し部と前記導光部との距離は、前記第1の非接触状態における前記いずれかの前記光取り出し部と前記導光部との距離よりも短い請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1電位と前記第3電位との差の絶対値は、前記第2電位と前記第3電位との差の絶対値と等しい請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
光を出射する光出射部と、第1方向に延在し前記光を導く複数の導光部であって、前記複数の導光部は前記第1方向と交叉する第2方向に並ぶ複数の導光部と、第1電極と第2電極とを有し前記導光部に対向する複数の光取り出し部であって、前記第1電極と前記第2電極との間の電位差により、前記光取り出し部と前記導光部とが接触状態または非接触状態となることで前記導光部を導かれる光の導波状態を変化させて前記導光部からの光取り出し量が互いに異なる第1状態及び第2状態を形成可能な複数の光取り出し部と、を含む表示装置の駆動方法であって、
第1期間では前記第2電極の電位を第1電位に設定し、第2期間では前記第2電極の電位を前記第1電位よりも低い第2電位に設定し、
第1期間において、前記光取り出し部を前記第1状態にするときに前記第1電極の電位を前記第2電位に設定し、前記光取り出し部を前記第2状態にするときに前記第1電極の電位を前記第1電位に設定し、
第2期間において、前記光取り出し部を前記第1状態にするときに前記第1電極の電位を前記第1電位に設定し、前記光取り出し部を前記第2状態にするときに前記第1電極の電位を前記第2電位に設定し、
前記複数の光取り出し部のいずれかの光取り出し部を前記第1状態にする選択期間の前で前記選択期間に連続する前置期間において、前記いずれかの光取り出し部を除く前記光取り出し部の少なくともいずれかを前記第2状態にしつつ、前記いずれかの光取り出し部の前記第1電極の電位を前記第1電位と前記第2電位との間の第3電位に設定する表示装置の駆動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、表示装置及びその駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、光を導く複数の導光構造を用いた表示装置が提案されている。この表示装置においては、導光構造の所定の位置から導光構造外部に光を取り出すことで表示を行う。表示装置において、駆動電圧を低くすることが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−237456号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、駆動電圧を低減した表示装置及びその駆動方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態によれば、光出射部と、複数の導光部と、複数の光取り出し部と、制御部と、を含む表示装置が提供される。前記光出射部は、光を出射する。前記複数の導光部は、第1方向に延在し前記光を導く。前記複数の導光部は、前記第1方向と交叉する第2方向に並ぶ。前記複数の光取り出し部は、第1電極と第2電極とを有し前記導光部に対向する。前記複数の光取り出し部は、前記第1電極と前記第2電極との間の電位差により、前記光取り出し部と前記導光部とが接触状態または第1の非接触状態となることで前記導光部を導かれる光の導波状態を変化させて前記導光部からの光取り出し量が互いに異なる第1状態及び第2状態を形成可能である。前記制御部は、前記第1電極と前記第2電極とに接続される、前記制御部は、第1期間では前記第2電極の電位を第1電位に設定し、第2期間では前記第2電極の電位を前記第1電位よりも低い第2電位に設定する。前記制御部は、第1期間において、前記光取り出し部を前記第1状態にするときに前記第1電極の電位を前記第2電位に設定し、前記光取り出し部を前記第2状態にするときに前記第1電極の電位を前記第1電位に設定する。前記制御部は、第2期間において、前記光取り出し部を前記第1状態にするときに前記第1電極の電位を前記第1電位に設定し、前記光取り出し部を前記第2状態にするときに前記第1電極の電位を前記第2電位に設定する。前記制御部は、前記複数の光取り出し部のいずれかの光取り出し部を前記第1状態にする選択期間の前であって前記選択期間に連続する前置期間において、前記いずれかの光取り出し部を除く前記光取り出し部の少なくともいずれかを前記第2状態にしつつ、前記いずれかの光取り出し部の前記第1電極の電位を前記第1電位と前記第2電位との間の第3電位に設定する。
本発明の別の実施形態によれば、光を出射する光出射部と、第1方向に延在し前記光を導く複数の導光部であって、前記複数の導光部は前記第1方向と交叉する第2方向に並ぶ複数の導光部と、第1電極と第2電極とを有し前記導光部に対向する複数の光取り出し部であって、前記第1電極と前記第2電極との間の電位差により、前記光取り出し部と前記導光部とが接触状態または非接触状態となることで前記導光部を導かれる光の導波状態を変化させて前記導光部からの光取り出し量が互いに異なる第1状態及び第2状態を形成可能な複数の光取り出し部と、を含む表示装置の駆動方法が提供される。前記駆動方法においては、第1期間では前記第2電極の電位を第1電位に設定し、第2期間では前記第2電極の電位を前記第1電位よりも低い第2電位に設定し、第1期間において、前記光取り出し部を前記第1状態にするときに前記第1電極の電位を前記第2電位に設定し、前記光取り出し部を前記第2状態にするときに前記第1電極の電位を前記第1電位に設定し、第2期間において、前記光取り出し部を前記第1状態にするときに前記第1電極の電位を前記第1電位に設定し、前記光取り出し部を前記第2状態にするときに前記第1電極の電位を前記第2電位に設定し、前記複数の光取り出し部のいずれかの光取り出し部を前記第1状態にする選択期間の前で前記選択期間に連続する前置期間において、前記いずれかの光取り出し部を除く前記光取り出し部の少なくともいずれかを前記第2状態にしつつ、前記いずれかの光取り出し部の前記第1電極の電位を前記第1電位と前記第2電位との間の第3電位に設定する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】第1の実施形態に係る表示装置を示す模式的平面図である。
図2】第1の実施形態に係る表示装置を示す模式的断面図である。
図3】第1の実施形態に係る表示装置の動作を示す模式図である。
図4】第1の実施形態に係る表示装置の動作を示す模式図である。
図5】第1の実施形態に係る表示装置の動作を示す模式的断面図である。
図6図6(a)及び図6(b)は、第1の実施形態に係る表示装置の特性を示すグラフ図である。
図7】第2の実施形態に係る表示装置の動作を示す模式図である。
図8】第2の実施形態に係る表示装置の動作を示す模式図である。
図9図9(a)及び図9(b)は、第2の実施形態に係る表示装置の動作を示す模式的断面図である。
図10図10(a)及び図10(b)は、第2の実施形態に係る表示装置の特性を示すグラフ図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0008】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る表示装置の構成を例示する模式的平面図である。
図1に表したように、本実施形態に係る表示装置110は、光出射部10と、複数の導光部20と、複数の光取り出し部30と、制御部60と、を含む。
【0009】
光出射部10は、光を出射する。この例では、光出射部10は、複数の光源10sを含む。光源10sには、例えば、発光ダイオードが用いられる。光源10sから出射する光の主波長は、例えば、約460ナノメートル(nm)、約530nm及び約660nmである。光源10sから出射する光の主波長は、光の3原色によるフルカラー表示が可能なように設定される。
【0010】
導光部20は、第1方向に延在する。複数の導光部20は、第1方向と交叉する第2方向に並ぶ。
【0011】
第2方向は、例えば、第1方向に対して垂直である。ただし、第1方向と第2方向とにより平面が形成できれば良い。以下では、第2方向が第1方向に対して垂直である場合として説明する。
【0012】
第1方向をX軸方向とする。第2方向をY軸方向とする。第1方向と第2方向とに対して垂直な方向を第3方向(Z軸方向)とする。第3方向は、第1方向及び第2方向により形成される平面と交叉すれば良い。以下では、第3方向が第1方向と第2方向とに対して垂直である場合として説明する。
【0013】
導光部20は、一端21と他端22とを有する。導光部20は、光出射部10から出射した光を導くする。この例では、光源10sは、導光部20の一端21に対向する。光源10sは、導光部20と光学的に接続されている。導光部20内では、光は、例えば、一端21から他端22に向けて導かれる。
【0014】
複数の光取り出し部30のそれぞれは、導光部20に対向する。
【0015】
本明細書において、「対向」は、直接向かい合う状態に加え、間に別の要素が挟まれて向かい合う状態も含む。
【0016】
光取り出し部30は、例えば、Y軸方向に延在する。導光部20と光取り出し部30とが互いに対向する部分が、画素に対応する。画素は、X−Y平面内において、マトリクス状に並ぶ。光取り出し部30の構成の例については後述する。
【0017】
この例では、制御部60は、走査駆動回路61と、光源駆動回路62と、映像処理回路63と、を含む。走査駆動回路61は、例えば走査線61l(例えば走査線61a及び走査線61bなど)により光取り出し部30に接続されている。走査線61lは、Y軸方向に延在する。走査駆動回路61は、光取り出し部30をX軸方向に沿って走査する。光源駆動回路62は、光源10sに接続されており、光源10sを駆動する。映像処理回路63は、走査駆動回路61及び光源駆動回路62に接続される。映像処理回路63には、表示装置110の外部から、映像信号SVと外部電源PWとが供給される。映像処理回路63は、例えば映像信号SVに基づいた信号を光源駆動回路62に供給する。映像処理回路63は、走査駆動回路61と光源駆動回路62とに、外部電源PWに基づく電流(電圧)、及び、制御信号を供給する。
【0018】
制御部60は、例えば、Y軸方向に並んだ光取り出し部30を順次選択し、線順次駆動により画素を動作させ、表示動作を行う。
【0019】
図2は、第1の実施形態に係る表示装置の構成を例示する模式的断面図である。
図2は、図1のA1−A2線断面図である。
図2に表したように、導光部20は、一端21と他端22との間の側面20sを有する。側面20sは、例えば、X−Y平面に対して平行である。
【0020】
光取り出し部30は、側面20sに対向する。光取り出し部30のそれぞれは、第1電極31aと第2電極31bとを有する。この例では、光取り出し部30は、変位層31cと、光路変換層33と、をさらに含む。変位層31cは、第1電極31aと第2電極31bとの間に設けられる。光路変換層33と第2電極31bとの間に第1電極31aが配置される。第2電極31bと導光部20との間に、変位層31c、第1電極31a及び光路変換層33が配置されている。第1電極31aの位置と第2電極31bと位置とは、互いに入れ替わっても良い。
【0021】
変位層31cのZ軸方向の厚さ(例えば体積でも良い)は、第1電極31a及び第2電極31bとの間に印加される電位差(電圧)により変化する。変位層31cには、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛のような強誘電体材料などが用いられる。
【0022】
変位層31cの厚さの変化により、例えば、1つの状態において、光路変換層33(光取り出し部30)は、導光部20と離間し(第1の非接触状態に相当する)、別の状態においては、光路変換層33(光取り出し部30)は、導光部20と接触する。
【0023】
上記のように、光取り出し部30の第1電極31aと第2電極31bとの間に印加する電位差により変位層31cを変位させて、光路変換層33の導光部20への接触状態または非接触状態(第1の接触状態)が制御される。
【0024】
光路変換層33は、例えば、樹脂と、この樹脂中に分散された微粒子と、を含む。微粒子の屈折率は、樹脂の屈折率とは異なる。樹脂としてアクリル樹脂(屈折率は約1.49)を用い、微粒子として酸化チタン(例えば屈折率が約2)などを用いる。光路変換層33において、樹脂と微粒子との界面において光の進行方向を変化させることができる。光の進行方向の変化は、樹脂と微粒子の界面における屈折及び散乱の少なくともいずれかに基づく。これにより、光路変換層33は、光路を変更する機能を有する。
【0025】
導光部20は、可視光域において透過性である。導光部20には、例えば、アクリル樹脂が用いられる。アクリル樹脂を用いて、その周囲を大気が覆う場合には、導光部20と大気との間の界面は、アクリル樹脂の屈折率(約1.49)と空気の屈折率(約1)との界面となる。このため、この界面において全反射条件を満たす、光の導波が可能となる。
【0026】
光源10sから出射した光L11は、例えば、導光部20の一端21から導光部20内に導入する。光源10sから出射する光の放射角を制御することにより、導光部20内の導波光L12は、導光部20の側面20sにおいて全反射を繰り返しながら導かれることが可能である。
【0027】
図2に表したように、第n(nは2以上の整数)の光取り出し部30においては、光路変換層33は導光部20と接触している。第nの光取り出し部30を選択状態光取り出し部SSということにする。第nの光取り出し部30を除く光取り出し部30においては、光路変換層33は導光部20と非接触状態である。第nの光取り出し部30を除く光取り出し部30を、非選択光取り出し部NSということにする。
【0028】
選択状態光取り出し部SSの第1電極31aと第2電極31bとの間に印加される電位差は、非選択状態光取り出し部NSの第1電極31aと第2電極31bとの間に印加される電位差とは、異なる。導光部20と光取り出し部30とが非接触の部分(非選択光取り出し部NSの部分)においては、導波光L12は、導光部20内を、介在する空気との屈折率差による全反射条件を満たしながら導かれる。導光部20のうちで、光取り出し部30と導光部20とが接触している部分(選択状態光取り出し部SS)においては、導波光L12は、導光部20と接する光路変換層33の屈折率が導光体20と同等またはこれ以上となるため、屈折により、光路変換層33に進入する。光路変換層33に入射した光は、その進行方向が変えられ、取り出し光L13として、導光部20の外に取り出される。光取り出し部30の動作に応じて、光源駆動回路62により、所望の色合いや光強度に調整した光を光源10sにおいて発光させることにより、局所的及び選択的に光を取り出す動作が可能となる。
【0029】
このように、光取り出し部30は、第1電極31aと第2電極31bとの間の電位差により、光取り出し部30と導光部20とが接触状態または非接触状態となることで導光部20を導かれる光の導波状態を変化させて導光部20からの光取り出し量が互いに異なる複数の状態(例えば第1状態及び第2状態)を形成可能である。
【0030】
制御部60は、第1電極31aと第2電極31bとに電気的に接続されている。この接続には、例えば、上記の走査線61lが用いられる。制御部60は、第1電極31aの電位と第2電極31bの電位とを制御することにより、光取り出し部30と導光部20との距離を変化させることで導光部20を導かれる光(導波光L12)の導波状態を変化させて導光部20からの光取り出し量が互いに異なる2つ以上の状態(第1状態及び第2状態)を形成する。
【0031】
例えば、第1状態は、光取り出し部30が導光部20に接触している状態である。第2状態は、光取り出し部30が導光部20に非接触の状態である。これらの状態が互いに入れ替わり、第1状態は、光取り出し部30が導光部20に非接触の状態であり、第2状態は、光取り出し部30が導光部20に接触している状態でも良い。以下では、第1状態では、光取り出し部30が導光部20に接触し、第2状態では、光取り出し部30が導光部20に非接触の状態であるとして説明する。
【0032】
このような構成を有する表示装置において、光取り出し部30を動作させる走査線61lの駆動電圧は、例えば20ボルト(V)以上120Vなどの、比較的高いことが必要である。消費電力低減の観点や部品の信頼性の観点などから、走査線61lの駆動電圧を低減することが望ましい。本実施形態に係る表示装置110においては、駆動電圧が低減される。
【0033】
本実施形態に係る表示装置110においては、例えば、線順次駆動によって表示動作が行われる。以下では、線順次動作を行う場合として、制御部60の動作(駆動方法)の例について説明する。線順次動作においては、一定期間において、1つの走査線61lに接続されたに光取り出し部30を光取り出し状態とし、これに応じた光を光源10sから導光部20に導入することで、ライン単位の光取り出し動作を行う。
【0034】
すなわち、複数の光取り出し部30がX軸方向に並んでいる場合において、制御部60は、複数の光取り出し部30をX軸方向に沿って順次、第1状態にする。そして、制御部60は、第1状態にした光取り出し部30を除く複数の光取り出し部30を、第2状態にする。
【0035】
図3は、第1の実施形態に係る表示装置の動作を例示する模式図である。
図3は、制御部60(走査駆動回路61)からの出力信号に関するタイミングチャートの例である。この例では、複数の光取り出し部30の第2電極31bを互いに接続する。すなわち、複数の光取り出し部30の第2電極31bには、共通の配線が接続される。第2電極31bの電位を共通電位Vcomとする。複数の第2電極31bに共通の電位を与えることで、走査駆動回路61の構成を簡略化できる。また、第2電極31bをパターン形成する際の工程の負荷が低減できる。
【0036】
図3の横軸は、時間tである。図3には、例として、第(n−1)の光取り出し部30の第1電極31aの電位V(n−1)と、第nの光取り出し部30の第1電極31aの電位Vnと、第(n+1)の光取り出し部30の第1電極31aの電位V(n+1)とが示されている。
【0037】
図3に表したように、第1期間F1と第2期間F2とが設定される。第1期間F1及び第2期間F2は、例えば、交互に繰り返される。第1期間F1及び第2期間F2のそれぞれは、例えば、表示のフレーム期間に対応する。tからtまでの間が第1期間F1である。tからt10まで間が第2期間F2である。
【0038】
からtまでの期間、tからtまでの期間、及び、tからtまでの期間は、第1期間F1における、それぞれ、第(n−1)、第n、及び、第(n+1)の走査線61lの線順次動作の選択期間tsに対応する。tからtまでの期間、tからtまでの期間、及び、tからtまでの期間は、第2期間F2における、それぞれ、第(n−1)、第n、及び、第(n+1)の走査線61lにおける線順次動作の選択期間tsに対応する。例えば、光取り出し部30のそれぞれが第1状態になるときを、光取り出し部30のそれぞれの選択期間tsとする。光取り出し部30のそれぞれが第2状態になるときを、光取り出し部30のそれぞれの非選択期間tnとする。
【0039】
すなわち、選択期間tsは、複数の光取り出し部30のいずれかの光取り出し部30を第1状態にする期間であり、非選択期間tnは、その光取り出し部30を第2状態にする期間である。
【0040】
図3に表したように、制御部60は、第1期間F1では第2電極31bの電位(この例では共通電位Vcom)を第1電位E1に設定し、第2期間F2では第2電極31bの電位(この例では共通電位Vcom)を第1電位E1よりも低い第2電位E2に設定する。
【0041】
この例では、第1電位E1は、Vaの電圧であり、第2電位E2は、−Vaの電圧である。この例では、Vaは正の電圧であり、−Vaは負の電圧である。Vaの絶対値は、−Vaの絶対値と実質的に等しい。Vaの絶対値は、例えば、−Vaの絶対値の90%以上110%以下である。
【0042】
そして、第1期間F1においては、第1電極31aに関する電位V(n−1)、電位Vn、及び、電位V(n+1)は、それぞれの光取り出し部30の選択期間tsにおいては、第2電位E2に設定され、非選択期間tnにおいては、第1電位E1に設定されている。そして、第2期間F2においては、電位V(n−1)、電位Vn、及び、電位V(n+1)は、それぞれの光取り出し部30の選択期間tsにおいては、第1電位E1に設定され、非選択期間tnにおいては、第2電位E2に設定されている。
【0043】
換言すれば、制御部60は、第1期間F1において、光取り出し部30を第1状態にするときに第1電極31aの電位を第2電位E2に設定し、光取り出し部30を第2状態にするときに第1電極31aの電位を第1電位E1に設定する。一方、第2期間F1においては、制御部60は、光取り出し部30を第1状態にするときに第1電極31aの電位を第1電位E1に設定し、光取り出し部30を第2状態にするときに第1電極31aの電位を第2電位E2に設定する。
【0044】
この例では、共通電位Vcomに印加される波形の極性は、2つのフレーム間において、反転する。そして、第1電極31aの電位(電位V(n−1)、電位Vn及び電位V(n+1))は、線順次動作の選択期間tsを除く非選択期間tnにおいて、共通電位Vcomと同様の電位である。そして、第1電極31aの電位は、それぞれの選択期間tsにおいては、共通電位Vcomの極性とは異なる。
【0045】
図4は、第1の実施形態に係る表示装置の動作を例示する模式図である。
図4は、図3に例示した動作を実施したときの、第(n−1)の光取り出し部30、第nの光取り出し部30、及び、第(n+1)の光取り出し部30における、第1電極31aと第2電極31bとの間の電位差Vd(n−1)、Vdn、及び、Vd(n+1)をそれ例示している。これらの電位差は、光取り出し部30に印加される実効的な電圧に対応する。
【0046】
図4に表したように、それぞれの光取り出し部30における選択期間tsにおいては、第1電極31aと第2電極31bと間には、Vaの2倍の値である2Vaと、−Vaの2倍の値である−2Vaが印加される。
【0047】
図5は、第1の実施形態に係る表示装置の動作を例示する模式的断面図である。
図5は、第1期間F1において、第nの光取り出し部30が選択期間tsであるときの電位の状態を例示している。
図5に表したように、第(n−1)及び第(n+1)の光取り出し部30においては、第1電極31a及び第2電極31bにVaが印加されるため、第1電極31aと第2電極31bとの間には電位差を生じない。これに対して、第nの光取り出し部30においては、第1電極31aに−Vaが印加され、第2電極31bにVaが印加されるため、第1電極31aと第2電極31bの間には、2Vaの電位差(実効電圧)が印加される。第nの光取り出し部30においては、第1電極31aと第2電極31bとの間に生じる電界により変位層31cが変位し、第nの光取り出し部において、光路変換層33は導光部20に接触し、光取り出し動作が行われる。
【0048】
一方、例えば、共通電位Vcom(第2電極31bの電位)を一定(例えば接地電位)とし、第1電極31aの電位を変化させる駆動方法が考えられる。このとき、第1電極31aの電位をVaと−Vaとの間で変化させる。このときには、第1電極31aと第2電極31bとの間の電位差は、Vaである。
【0049】
これに対して、本実施形態においては、共通電位Vcom(第2電極31bの電位)を変化させ、その変化に対応させて、逆の高低(極性)の電位に第1電極31aを設定することで、第1電極31aと第2電極31bとの間の電位差は、2Vaにできる。
【0050】
換言すれば、実施形態においては、光取り出し部30の動作に必要な第1電極31aと第2電極31bとの間の電位差の1/2の電圧を供給することで、光取り出し部30における所望の動作が実現できる。すなわち、走査線61lの駆動電圧を半減できる。
【0051】
このように、実施形態に係る表示装置110によれば、駆動電圧を低減した表示装置が提供できる。例えば、比較的安価な耐圧の低い走査駆動回路を用いても、駆動回路にて利用可能な電圧の2倍の実効電圧を光取り出し部30に印加することができる。
【0052】
実施形態においては、例えば、第1期間F1と第2期間F2とで、共通電位Vcomの極性(電位の高低関係)が入れ替えられる。これに伴い、第1電極31aと第2電極31bとの間の電位差の極性が反転する。このように、印加波形の極性を反転させることで、第1電極31aと第2電極31bとの間に極性の片寄った電圧が印加され続けることが抑制できる。これにより、例えば、変位層31cの動作が安定し、例えば寿命が向上する。
【0053】
以下、実施形態に係る表示装置110の光学応答特性を調べた結果の例について説明する。
【0054】
図6(a)及び図6(b)は、第1の実施形態に係る表示装置の特性を例示するグラフ図である。
これらの図は、1つの光取り出し部30により導光部20から取り出される光の応答特性の測定結果の一例を模式的に示している。
これらの図において、横軸は、時間tである。図6(b)の縦軸は、第1電極31aと第2電極31bとの間に印加される電圧Vopの波形を示している。図6(a)の縦軸は、取り出される光の光エネルギー量Ie(任意目盛)である。
【0055】
図6(b)に表したように、時刻tよりも前の期間(非選択期間tnに相当する)では電圧Vopは0であり、時刻tから時刻tx+1までの間の期間(選択期間tsに相当する)において電圧Vopは2Vaであり、時刻tx+1よりも後の期間(非選択期間tn)では電圧Vopは0である。
【0056】
図6(a)に表したように、光エネルギー量Ieは、時刻tの後の時刻txd1において、所定の値Isに到達する。一方、時刻tx+1から後においては、光エネルギー量Ieは、比較的速く変化する。このように、光学応答の立ち上がりにおける遅れは、立ち下がりにおける遅れよりも大きいことがわかった。
【0057】
非選択期間tnから選択期間tsへの移行は、光取り出し部30が導光部20から非接触の状態から接触状態への移行に相当する。選択期間tsから非選択期間tnへの移行は、光取り出し部30が導光部20に接触している状態から非接触状態への移行に相当する。光取り出し部30が導光部20から少しでも離間すると、光取り出し状態が直ぐに解消されるため、光エネルギー量Ieが急激に低下し、上記のように立ち下がりの遅れは小さいと考えられる。これに対して、光取り出し部30が一定の距離で導光部20から離れている状態から、接触状態に移行するためには、一定の距離の移動が必要である。このために、上記のように立ち上がりにおける遅れの時間は比較的長いと考えられる。
【0058】
光学応答の遅れが長いと、例えば、表示輝度が低下し、表示品位が低下する。この光学応答の特性については、新たに見出された課題である。
以下の実施形態においては、この光学応答の遅れを抑制する。
【0059】
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態に係る表示装置の動作を例示する模式図である。
図7は、本実施形態に係る表示装置110における、制御部60(走査駆動回路61)からの出力信号に関するタイミングチャートの例である。以下では、第1の実施形態とは異なる点に関して説明し、第1の実施形態と同様な部分についての説明は省略する。
【0060】
制御部60は、選択期間tsの前の前置期間tpにおいて、第1電極31aを第3電位E3に設定する。上記のように、選択期間tsは、複数の光取り出し部30のいずれかの光取り出し部30を第1状態にする期間である。前置期間tpは、選択期間tsの前であり、選択期間tsに連続する期間である。この前置期間tpにおいては、今着目している光取り出し部30を除く光取り出し部30(の少なくともいずれか)は第2状態である。第3電位E3は、第1電位E1と第2電位E2との間の電位である。
【0061】
この例では、第1電位E1は、Vaであり、第2電位E2は、−Vaであり、第3電位E3は、例えば、接地電位(0ボルトの電位)である。例えば、第1電位E1と第3電位E3との差の絶対値は、第2電位E2と第3電位E3との差の絶対値と実質的に等しい。例えば、第1電位E1と第3電位E3との差の絶対値は、第2電位E2と第3電位E3との差の絶対値の90%以上110%以下である。
【0062】
図8は、第2の実施形態に係る表示装置の動作を例示する模式図である。
図8は、図4に例示した動作を実施したときの、第(n−1)の光取り出し部30、第nの光取り出し部30、及び、第(n+1)の光取り出し部30における、第1電極31aと第2電極31bとの間の電位差Vd(n−1)、Vdn、及び、Vd(n+1)をそれ例示している。
【0063】
図8に表したように、それぞれの光取り出し部30における選択期間tsにおいては、第1電極31aと第2電極31bと間には、2Vaまたは−2Vaが印加される。そして、前置期間tpにおいては、第1電極31aと第2電極31bと間には、Vまたは−Vが印加される。
【0064】
例えば、第(n−1)の光取り出し部30が選択期間tsにあるときに、第nの光取り出し部30の選択期間tsに関する前置期間tpを設ける。そして、前置期間tpにおいて、所定の電圧を第nの光取り出し部30に予め印加する。これにより、前置期間tpにおいて、第nの光取り出し部30は、選択期間tsの前の予備動作が行われる。
【0065】
図9(a)及び図9(b)は、第2の実施形態に係る表示装置の動作を例示する模式的断面図である。
図9(a)は、第(n−1)の光取り出し部30が選択期間tsで、第nの光取り出し部30が前置期間tpで、第(n+1)の光取り出し部30が非選択期間tnであるときの状態を例示している。図9(b)は、第(n−1)の光取り出し部30が非選択期間tnで、第nの光取り出し部30が選択期間tsで、第(n+1)の光取り出し部30が非選択期間tnであるときの状態を例示している。
【0066】
図9(a)に表したように、選択期間tsの状態である第(n−1)の光取り出し部30は、導光部20と接触状態である。非選択期間tnの状態である第(n+1)の光取り出し部30は、導光部20と第1の非接触状態である。前置期間tpの状態である第nの光取り出し部30は、導光部20と第2の非接触状態である。第2の非接触状態における光取り出し部30と導光部20との距離は、第1の非接触状態における光取り出し部30と導光部20との距離よりも短い。前置期間tpにおいて、第nの光取り出し部30が予備動作状態にある。
【0067】
そして、図9(b)に表したように、第nの光取り出し部30が選択期間tsであるときにおいては、第nの光取り出し部30は導光部20と接触する。光取り出し部30と導光部20との間の距離が前置期間tpにおいて予め短くされているため、移動の距離が短く、応答時間が短縮される。
【0068】
図10(a)及び図10(b)は、第2の実施形態に係る表示装置の特性を例示するグラフ図である。
これらの図に示されている時刻t、時刻txd1、及び、時刻tx+1は、図6(a)及び図6(b)に関して説明しものと同じである。
【0069】
図10(b)に表したように、時刻tから時刻tx+1までの間の期間(選択期間tsに相当する)の前の前置期間tpにおいて、第1電極31aと第2電極31bとの間の電圧Vopは、例えばVaである。そして、選択期間tsにおいて、電圧Vopは、2Vaとなる。
【0070】
図10(a)に表したように、光エネルギー量Ieの変化は、選択期間tsの開始である時刻tから時刻tdx2までの短い時間で完了する。このように、本実施形態においては、光学応答の立ち上がりにおける遅れが短縮できる。
【0071】
例えば、txd1−t=t−txpとなるようにtxpを設定することにより光学応答は、その飽和までの期間をtxd2−tまで短縮することが可能となる。これは、図10(a)及び図10(b)において、第nの光取り出し部30に2Vaの電位差を与えている期間において、第(n+1)の光取り出し部30にvaとなる電位差を事前に与えて、変位動作に対する予備駆動を行うことができるためである。
【0072】
本実施形態によれば、(txd1−t)/(tx+1−t)が1/3程度となることが確認された。例えば、txpをt−txp=txd1−t=(tx+1−t)/3となるように設定することにより、図10(a)における光学応答を得ることができる。例えば、(td2−t)/(txd1−t)は、1/4以下、すなわち、立ち上がり時の応答速度を4倍以上高速化することが可能になる。
【0073】
(第3の実施形態)
本実施形態は、表示装置の駆動方法に係る。本駆動方法が適用される表示装置は、例えば上記の表示装置110である。
本駆動方法は、第1期間F1では第2電極31bの電位を第1電位E1に設定し、第2期間F2では第2電極31bの電位を第1電位E1よりも低い第2電位E2に設定する。そして、第1期間F1において、光取り出し部30を第1状態にするときに第1電極31aの電位を第2電位E2に設定し、光取り出し部30を第2状態にするときに第1電極31aの電位を第1電位E1に設定する。第2期間F2において、光取り出し部30を第1状態にするときに第1電極31aの電位を第1電位E1に設定し、光取り出し部30を第2状態にするときに第1電極31aの電位を第2電位E2に設定する。
これにより、駆動電圧を低減することができる。
【0074】
また、本駆動方法は、さらに上記の予備動作を実施しても良い。すなわち、複数の光取り出し部30のいずれかの光取り出し部を第1状態にする選択期間tsの前で選択期間tsに連続する前置期間tpにおいて、その光取り出し部30を除く光取り出し部30の少なくともいずれかを第2状態にしつつ、第1電極31aの電位を第1電位E1と第2電位E2との間の第3電位E2に設定する。
これにより、光学応答の遅れを短縮でき、より高品位の表示を提供できる。
【0075】
実施形態によれば、駆動電圧を低減した表示装置及びその駆動方法が提供できる。
【0076】
なお、本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれは良い。
【0077】
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、表示装置に含まれる光出射部、光源、導光部、光取り出し部、第1電極、第2電極、変位層、光路変換層、制御部、走査駆動回路、光源駆動回路及び映像処理回路などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
【0078】
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
【0079】
その他、本発明の実施の形態として上述した表示装置及び駆動方法を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての表示装置及び駆動方法も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
【0080】
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
【0081】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0082】
10…光出射部、 10s…光源、 20…導光部、 20s…側面、 21…一端、 22…他端、 30…光取り出し部、 31a…第1電極、 31b…第2電極、 31c…変位層、 60…制御部、 61…走査駆動回路、 61a、61b、61l…走査線、 62…光源駆動回路、 63…映像処理回路、 110…表示装置、 E1〜E3…第1〜第3電位、 F1、F2…第1及び第2期間、 Ie…光エネルギー量、 Is…値、 L11…光、 L12…導波光、 L13…光、 NS…非選択状態光取り出し部、 PW…外部電源、 SS…選択状態光取り出し部、 SV…映像信号、 Vcom…共通電位、 Vop…電圧、 tn…非選択期間、 tp…前置期間、 ts…選択期間
図1
図2
図3
図4
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図10